JP2014067525A - エッジライト型面発光調光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平面視矩形の樹脂製の導光板2と、導光板2の端面2A、2Bに沿って配置された光源3A、3Bと、導光板2の周縁部及び光源3A、3Bを、囲んで支持する、ハウジング体4と、導光板2の一方の面2Wに配置された乱反射層5と、を少なくとも備えており、光源3A、3Bの光が導光板2の端面2A、2Bから入射して導光板2内で反射し、導光板2の端面2A、2Bに対して直交する両側の面2X、2Wから出射するようになっていることを特徴としている。
【選択図】図1
Description
このエッジライト型面発光調光装置1は、通常、導光板2と、光源3A、3Bと、ハウジング体4と、乱反射層5と、外面板8A、8Bと、を備えている。装置1は、寝かせた状態で使用してもよいが、通常、立てた状態で使用される。
導光板2は、平面視矩形の板であり、4つの端面2A、2B、2C、2Dと、これらの端面に対して直交している2つの面2X、2Wと、を有している。導光板2は、樹脂を主成分としてできている。樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、及び(メタ)アクリル酸エステル−スチレン樹脂からなる群から選択される、少なくとも1種が好ましく、特に(メタ)アクリル樹脂が好ましい。これらの樹脂は、2種以上を混合して使用してもよく、又は、2種以上を積層するように使用してもよい。導光板2の厚さは、通常は1〜15mmであり、好ましくは1.5〜8mmであり、より好ましくは2〜6mmである。導光板2は、薄すぎる場合には、光源からの光が導光板2の端面に入射しにくくなることがあり、厚すぎる場合には、発光効率が不十分となることがあり、また、面発光調光装置全体の重量が重くなるので、薄すぎても厚すぎても好ましくない。
光源3Aは、導光板2の1つの端面2Aに沿って配置されている。光源3Bは、導光板2において端面2Aに対向している端面2Bに沿って配置されている。端面2Aは、立てた状態の装置1において下側に位置しており、端面2Bは、立てた状態の装置1において上側に位置している。光源3A、3Bとしては、LED、冷陰極管等を、使用でき、特にLEDを使用するのが好ましい。LEDは、蛍光灯等の従来の光源に比して、一般には、小型であり、低消費電力であり、長寿命である。光源3A、3BがLEDである場合、LEDは、それぞれ、端面2A、2Bに沿って等間隔で複数個配置される。
乱反射層5は、導光板2の面2W表面に、形成されている。乱反射層5は、導光板の面に対して、レーザーによって直接加工を施したり、インクを、スクリーン印刷したり、蒸着したり、インクジェット印刷したりすることによって、形成される。本明細書において、乱反射層は、「光を乱反射させる手段」を導光板2の面2Wに直接加工する場合における、当該「乱反射させる手段」を含んでいる。乱反射層5は、面2W側からの平面視で、線状、格子状、又はドット状に、形成するのが好ましい。ドットの形態としては、例えば、略円形、略三角形、略四角形、略六角形等が、好ましい。乱反射層5をドット状に形成する方法としては、(1)ドットに対応する部分に対して、凹凸加工を施したりインク等を付着させたりする方法と、(2)ドット以外の地の部分に対して、凹凸加工を施したりインク等を付着させたりする方法とがある。(1)の方法を「ポジパターン」と言い、(2)の方法を「ネガパターン」と言う。
・図3のパターン…P方向において、ドットの径は、端面2A、2Bの近傍では小さく、端面2A、2Bから遠くなるに従って(すなわち中央に行くに従って)大きくなっている。また、Q方向において、ドットの径は、端面2C、2Dの近傍では中央のドットに比して少し小さく、端面2C、2Dから遠くなるに従って(すなわち中央に行くに従って)大きくなっている。
・図4のパターン…P方向において、ドットの径は、端面2A、2Bの近傍では小さく、端面2A、2Bから遠くなるに従って(すなわち中央に行くに従って)大きくなっている。また、Q方向において、ドットの径は一定である。
・図5のパターン…ドットは、P方向の中央部のみに存在している。また、P方向において、ドットの径は、端面2A、2Bから遠くなるに従って(すなわち中央に行くに従って)大きくなっている。また、Q方向において、ドットの径は一定である。
・図6のパターン…ドットは、中央部及び4つの隅部とその近傍のみに存在している。また、P方向において、ドットの径は、端面2A、2Bの近傍では小さく、端面2A、2Bから遠くなるに従って(すなわち中央に行くに従って)大きくなっている。また、Q方向において、ドットの径は一定である。
・図7のパターン…ドットは、Q方向の中央部のみに存在している。また、P方向において、ドットの径は、端面2A、2Bの近傍では小さく、端面2A、2Bから遠くなるに従って(すなわち中央に行くに従って)大きくなっている。また、Q方向において、ドットの径は一定である。
乱反射層5表面には、外面板8Aが重なるように配置されており、導光板2の面2X表面には、外面板8Bが重なるように配置されている。これによれば、乱反射層5及び導光板2の両面2X、2Wを保護することができる。
ハウジング体4は、ハウジング体4A、4Bからなっている。ハウジング体4Aは、導光板2等を面2W側から覆う本体面部41Aと、本体面部41Aの4辺から、導光板2等の周縁部を覆うように延びた、4つの側面部42Aと、を有している。ハウジング体4Bは、導光板2等を面2X側から覆う本体面部41Bと、本体面部41Bの4辺から、導光板2等の周縁部を覆うように延びた、4つの側面部42Bと、を有している。ハウジング体4Aは、導光板2の面2W側から、透明板8A、乱反射層5、及び導光板2を、囲んで支持しており、ハウジング体4Bは、導光板2の面2X側から、透明板8B及び導光板2を、囲んで支持しており、ハウジング体4Bは、ハウジング体4Aに対して、被さるように合わさっている。これにより、ハウジング体4は、導光板2と、光源3A、3Bと、乱反射層5と、透明板8A、8Bと、を囲んで支持している。光源3Aが固定された基板30Aと光源3Bが固定された基板30Bとは、それぞれ、側面部42Aの内面に固定されている。
上記構成の装置1においては、光源3A、3Bから導光板2の端面2A、2Bに入射した光が、導光板2内を反射しながら進み、乱反射層5を構成するドットで散乱して、両面2X、2Wから出射する。これにより、両面2X、2Wから発光が行われ、すなわち、両面発光が行われる。したがって、上記構成の装置1によれば、光源3A、3Bの点灯時に、遮光機能を発揮できる。
(1)光源を、4つの端面2A、2B、2C、2Dに設けてもよく、又は、4つの端面2A、2B、2C、2Dの内のいずれか1つの端面に設けてもよい。
(2)外面板8A及び/又は外面板8Bを、配置しなくてもよい。
(3)導光板2は、円盤形状の板でもよい。
(4)導光板2は、面2X、2Wが湾曲している湾曲形状の板でもよい。
(5)ハウジング体は、光源と、光源と対向する導光板の端面とを、支持すればよい。
(6)図1の装置1において、乱反射層5と外面板8Aとの間に、及び/又は、導光板2の面2Xと外面板8Bとの間に、プリズムシートを重なるように配置してもよい。更に、プリズムシートの表面に、光拡散板を重なるように配置してもよい。
プリズムシートは、プリズム形状を備えたプリズム面と、プリズム形状を備えていない非プリズム面と、を有している。プリズムシートは、乱反射層5と外面板8Aとの間に配置される場合には、非プリズム面が乱反射層5表面に接するように、配置される。また、プリズムシートは、導光板2の面2Xと外面板8Bとの間に配置される場合には、非プリズム面が面2X表面に接するように、配置される。プリズムシートは、プリズム面のプリズム列が端面2A、2Bに対して平行になるように、配置される。
光拡散板は、光拡散機能又は集光機能のいずれか一方又は両方を有している。
図1の構成を有する面発光調光装置1である。各部の具体的構成は、次の通りである。なお、この装置1の消費電力は、例えば97.5ワットである。
・導光板2…住友化学株式会社の製品名「スミペックスE005」の(メタ)アクリル樹脂板を用いた。寸法は、厚さが5mm、幅が900mm、長さが900mmである。なお、「スミペックス」は住友化学株式会社の登録商標である。
・光源3A、3B…日亜化学工業株式会社製のLEDを用いた。色温度が4000KのLEDを用いた。LEDは、それぞれ、基板30A、30Bに、等間隔で、42個固定した。LEDの発光部の中心は、端面2A、2Bの中心に合わされている。
・ハウジング体4A、4B…厚さ1mmのアルミ材を箱状に加工して形成した。
・乱反射層5…スクリーン印刷法によって反射率の高いインクを印刷することにより、形成した。インクとしては、スチレン系架橋樹脂粒子と、アクリル系樹脂と、トルエンとを、攪拌混合したものを、使用した。印刷パターンは、ポジパターンであり、ドットの形状は、略円形である。印刷のドットパターンとしては、図3のパターンを採用した。
・外面板8A、8B…住友化学株式会社の製品名「スミペックスE000」の(メタ)アクリル樹脂板を用いた。寸法は、厚さが1.5mm、幅が900mm、長さが900mmである。なお、「スミペックス」は住友化学株式会社の登録商標である。
光源3A、3Bとして、色温度が6000KであるLEDを用いた。その他は、実施例1と同じである。なお、この装置1の消費電力は、例えば97.5ワットである。
導光板2として、端面2A、2B側の長さが1200mmのものを用いた。また、乱反射層5のドットパターンとして、図4のパターンを採用した。また、光源3A、3Bとして、色温度が6500KであるLEDを用いた。更に、外面板8A、8Bとして、導光板2と同様に、長さが1200mmのものを用いた。その他は、実施例1と同じである。なお、この装置1の消費電力は、例えば130ワットである。
各装置1の遮光機能を評価した。
図8に示されるような、1つの壁93で仕切られた2つの部屋91、92を用意した。なお、2つの部屋91、92は、同じ大きさを有しており、床は、一辺4mの正方形であり、高さは、2.8mである。また、部屋91、92の内面は、全て白色である。更に、部屋91、92は、共に、300ルクスの照度に調光されている。そして、部屋91を観察室とし、部屋92を被検体室とした。壁93は、中央部に開口931を有している。そして、開口931に、装置1を立てた状態で嵌め込んだ。なお、装置1は、乱反射層5側を部屋92側に向けた。装置1の導光板2の面2Wの中心の高さ位置Hは、1.4mとした。
実施例1〜3の装置1によれば、遮光機能を十分に発揮できる。
2X、2W 面 3A、3B 光源 4 ハウジング体 5 乱反射層
8A、8B 外面板
Claims (7)
- 樹脂製の導光板と、
前記導光板の少なくとも一端面に沿って配置された光源と、
少なくとも前記導光板の前記一端面及び前記光源を、支持する、ハウジング体と、
前記導光板の、前記一端面に対して略直交している両面の内の、一方の面の、一部又は全部に、配置された、乱反射層と、
を少なくとも備えており、
前記光源の光が前記導光板の前記一端面から入射して前記導光板内で反射し、前記導光板の前記一端面に対して略直交する両面から出射するようになっていることを特徴とするエッジライト型面発光調光装置。 - 前記乱反射層は、インクを印刷することによって形成されており、印刷密度が、前記導光板において前記光源の近傍から中央にかけて大きくなるように、設定されている、
請求項1記載のエッジライト型面発光調光装置。 - 前記導光板の前記両面の一方又は両方の最も外側に、外面板が配置されている、
請求項1又は2に記載のエッジライト型面発光調光装置。 - 前記外面板の表面が、凹凸形態を有している、
請求項3記載のエッジライト型面発光調光装置。 - 前記光源が、前記導光板の対向する2つの端面に、配置されている、
請求項1〜4のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光調光装置。 - 前記光源の色温度が、3000〜10000Kである、
請求項1〜5のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光調光装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つのエッジライト型面発光調光装置に使用されることを特徴とする導光板。
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