JP2014066544A - 磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法 - Google Patents

磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、走査による検査時間の短縮し、効率よく磁気ヘッドを検査できる磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法を提供する。
【解決手段】本発明は、先端に磁性探針を備えた磁気力顕微鏡のカンチレバーを所定周波数で励振し、
前記磁性探針を前記磁気ヘッドの書込みヘッドの上を浮上させて、探索範囲を2次元スキャン中に検出された前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの探索2次元磁界強度に基づいて前記書込みヘッドの特定位置を検出し、前記特定位置に基づいて前記探索範囲をより狭い前記書込みヘッドの形状を検出ための形状検出範囲を設定し、前記磁性探針を前記書込みヘッドの上を浮上させて、前記形状検出範囲を2次元スキャン中に前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの検出2次元磁界強度を検出して前記書込みヘッドの形状を検出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、薄膜磁気ヘッドを検査する磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法に係り、特に光学顕微鏡で検査不可能な薄膜磁気ヘッドの検査を効率よくできる磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法に関する。
薄膜磁気ヘッドのトラック幅の検査を行う技術としては、特許文献1がある。特許文献1では、ローバー状態の薄膜磁気ヘッド(以下、単に磁気ヘッドという)にボンディングパッドより記録信号(励磁用信号)を入力し、磁気ヘッドに含まれる書込みヘッド素子より発生される磁界の様子を、磁気ヘッドの浮上高さ相当分の位置でスキャン移動させる。そして、磁気力顕微鏡(MFM)、走査型ホールプローブ顕微鏡(SHPM)又は走査型磁気抵抗効果顕微鏡(SMRM)にて直接観察することで、書込みヘッド素子の物理的な形状ではなく発生磁界形状を測定し、磁気的な実効トラック幅の形状検査を非破壊で実施可能とした。
即ち、スピンスタンドを用いてHGA状態又は擬似HGA状態でしか検査できなかった実効トラック幅の測定を、磁気力顕微鏡を用いることによってローバー状態で行えるようにした。
特開2009‐230845号公報
100nm以下の大きさの磁気ヘッド素子の形状を正確に測定するためには、所定の検査範囲、例えば現状の1μm角以下の範囲を走査できるように位置決めをする必要がある。そのために、光学顕微鏡で広範囲を目視で探索し、磁気ヘッド素子の位置を見つけた後、走査範囲を狭くして行くという手順が必要である。例えば、特許文献1のような従来技術では、目視である程度の第1の探索範囲に絞り、その後、当該第1の探索範囲の中心位置(粗位置決め位置)から10μm角程度の部分探索範囲を順次設定し、AFM(Atomic Force Microscope:原子間力顕微鏡)で探索する。見つかったら、探索範囲を狭めた第2の探索範囲、例えば4μm角乃至5μm角の範囲を設定し、MFMで再探索する。探索した結果、測定対象があれば、現状の所定の形状検査範囲である1μm角の範囲を走査して、磁気ヘッド素子の形状を把握していた。このような従来技術では、走査による検査時間に多くの時間がかりる。特にAFMによる検査時間の短縮が望まれる。
本発明の目的は、走査による検査時間の短縮し、効率よく磁気ヘッドを検査できる磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するために、少なくとも下記の特徴を有する。

本発明は、先端に磁性探針を備えた磁気力顕微鏡のカンチレバーを所定周波数で励振し、
前記磁性探針を前記磁気ヘッドの書込みヘッドの上を浮上させて、探索範囲を2次元スキャンし、前記2次元スキャン中に検出された前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの探索2次元磁界強度に基づいて前記書込みヘッドの特定位置を検出し、前記特定位置に基づいて前記探索範囲をより狭い前記書込みヘッドの形状を検出ための形状検出範囲を設定し、前記磁性探針を前記書込みヘッドの上を浮上させて、前記形状検出範囲を2次元スキャン中に前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの検出2次元磁界強度を検出して前記書込みヘッドの形状を検出する。
また、本発明は、前記特定位置は、前記探索2次元磁界強度のうち最大磁界強度を示す位置であってもよい。
さらに、本発明は、前記磁気ヘッドを撮像し、前記探索範囲は前記撮像結果に基づいて設定してもよい。
また、本発明は、光学顕微鏡で前記磁気ヘッドを目視し、前記探索範囲は前記目視情報に基づいて前記ローバーを載置する検査ステージを移動させて得てもよい。
さらに、本発明は、前記形状検出範囲に基づいて、前記カンチレバー手段を用いて原子力間顕微鏡による前記書込みヘッドの形状検査を行ってもよい。
本発明によれば、効率よく磁気ヘッドを検査できる磁気ヘッド検査装置及び磁気ヘッド検査方法を提供できる。
本発明の実施例1に係る磁気ヘッド検査装置の概略構成を示す図である。 図1の磁気ヘッド検査装置の検査方式の概要を示す図である。 磁気ヘッド素子の形状と探索範囲を示す図である。 磁気ヘッドの書込みヘッドの含む所定の範囲を全面スキャンした時の磁界強度を等高線で示した画像である。 図4に示す全面スキャンしたときの各ラインスキャンにおける磁界強度プロファイルを模式的に示した図である。 図4において、磁気ヘッドをラインスキャンして得られるライン磁界強度プロファイルのうち尤も書込みヘッドの磁気的な実効トラック幅を齎す可能性の高い実効ライン磁界強度プロファイルをグラフ化して示した図である。 制御部により実施例1における書込みヘッドの形状測定手順を示す図である。 本発明の実施例2に係る磁気ヘッド検査装置の概略構成を示す図である。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る磁気ヘッド検査装置100の概略構成を示す図である。磁気ヘッド検査装置100は、スライダ単体(チップ)を切り出す前工程のローバー(ヘッドスライダが配列されたブロック)の状態でMRヘッド、GMRヘッド、TMRヘッドなど(以磁気ヘッドHと呼ぶ。)の書込みヘッドHWの磁気的な実効トラック幅を測定することが可能なものである。
通常、3cm〜7cm程度の細長いブロック体としてウエハから切り出されたローバーは、40個〜60個程度のヘッドスライダが配列された構成となっている。この実施の形態に係る磁気ヘッド検査装置は、このローバー1をワークとして所定の検査を行うように構成されている。ローバー1は、通常、図示していないトレイ内に20〜30本程度、短軸方向に所定間隔で配列収納されている。図示していないハンドリングロボットは、ローバー1を図示していないトレイから一本ずつ取り出して、検査ステージ10に搬送する。検査ステージ10に搬送設置されたローバー1は、後述のように検査される。
検査ステージ10は、ローバー1をX,Y方向に移動可能なXステージ11、Yステージ12から構成されている。ローバー1は、その長軸方向の片側面がYステージ12の基準面に一旦突き当てられることによって位置決めされる。Yステージ12の上面には、ローバー1の位置決め用の載置部121が設けられている。この載置部121の上面側縁部には、ローバー1の形状にほぼ合致した段差部が設けられている。ローバー1は、この段差部の底面と側面にそれぞれ当接されることによって、所定位置に設置されるようになっている。段差部の後面には、ローバー1の後側面(磁気ヘッドの各接続端子のある面の反対面)が当接される。各当接面は、Xステージ11の移動方向(X軸)及びZステージ13の移動方向(Z軸)にそれぞれ平行で、かつ、直交した位置関係となる基準面を備えているので、ローバー1がYステージ12の段差部の底面と側面に当接設置されることによって、X方向とZ方向の位置決めが実行されるようになっている。
図示していないが、Yステージ12の上方には位置ずれ量測定用のカメラが設けられている。Zステージ13は、磁気力顕微鏡(MFM)のカンチレバー部7をZ方向に移動させるものである。検査ステージ10のXステージ11,Yステージ12、Zステージ13は、それぞれピエゾステージで構成されている。所定の位置決めが終了すると、ローバー1は、載置部121に吸着保持され、図示していないプローブカードのプローブ先端がローバー1の前側面の端子にコンタクトされる。これによって、ローバー1の磁気ヘッドの書込みヘッド用コイルは励磁可能な状態となる。
ピエゾドライバ20は、この検査ステージ10の各Xステージ11,Yステージ12、Zステージ13(ピエゾステージ)を駆動制御するものである。制御部30は、モニタを含むパーソナルコンピュータ(PC)を基本構成とする制御用コンピュータで構成されており、ピエゾドライバ20を制御する。図に示すように、検査ステージ10のYステージ12上に載置されたローバー1の上方の対向する位置には、先端の尖った磁性探針を自由端とするカンチレバー部7が配置されている。カンチレバー部7は、Zステージ13の下側に設けられた励振部材に取り付けられている。励振部材はピエゾ素子で構成され、ピエゾドライバ20からの励振電圧によって機械的共振周波数近傍の周波数の交流電圧が印加され、磁性探針は上下方向に振動される。
変位検出部は、半導体レーザ素子41と、反射ミラー42,43と、2分割光ディテクタ素子からなる変位センサ44とから構成される。半導体レーザ素子41から出射した光は反射ミラー42によって反射され、カンチレバー部7上に照射され、そこで反射ミラー43に向かって反射される。カンチレバー部7で反射された反射光は、反射ミラー43によってさらに反射されて変位センサ44に導かれる。差動アンプ50は、変位センサ44から出力される2つの信号の差分信号に所定の演算処理を施して、DCコンバータ60に出力する。すなわち、差動アンプ50は、変位センサ44から出力される2つの信号の差分に対応した変位信号をDCコンバータ60に出力する。DCコンバータ60は、差動アンプ50から出力される変位信号を実効値の直流信号に変換するRMS−DCコンバータ(Root Mean Squared value to Direct Current converter)で構成される。
差動アンプ50から出力される変位信号は、カンチレバー部7の変位に応じた信号であり、カンチレバー部7は振動しているので交流信号となる。DCコンバータ60から出力される信号は、フィードバックコントローラ70に出力される。フィードバックコントローラ70は、カンチレバー部7の現在の振動の大きさをモニタするための信号として制御部30にDCコンバータ60から出力される信号を出力すると共に、カンチレバー部7の励振の大きさを調整するためのZステージ13の制御用信号としてピエゾドライバ20にDCコンバータ60から出力される信号を出力する。
制御部30は、この信号をモニタし、その値に応じて、ピエゾドライバ20のZステージ13を制御することによって、測定開始前に、カンチレバー部7の初期位置を調整するようしている。この実施の形態では、ハードディスクドライブのヘッド浮上高さをカンチレバー部7の初期位置として設定する。また、制御部は、フィードバックコントローラ70から得られたデータに基づいて、磁気ヘッドの磁気的な実効トラック幅を得る処理を行う。カンチレバーの浮上高さは、ヘッド浮上高さにすることは好ましいが、異なっていてもよい。異なる場合は、得られた磁気的な実効トラック幅を高さに基づいて補正する。
発振機80は、カンチレバー部7を励振するための発振信号をピエゾドライバ20に供給するものである。ピエゾドライバ20は、この発振機80からの発振信号に基づいてカンチレバー部7を所定の周波数で振動させる。
光学顕微鏡90は、検査ステージ10にセットされたローバー1に存在する磁気ヘッドの位置を検出する。
図2は、図1の磁気ヘッド検査装置の検査方式の概要を示す図であり、図2(A)は、磁気ヘッド部の構成を拡大して示す図であり、図2(B)は、カンチレバー部の変位信号の一例を示す図である。図2に示すように、カンチレバー部7は、ローバー1に形成された磁気ヘッドの表面からヘッド浮上高さHfに相当する高さにカンチレバー部7の磁性探針の先端部が位置するように、Zステージ13によって位置決めされる。カンチレバー部7は、ローバー1(磁気ヘッド)に対して相対的にスキャン方向71にスキャンされる。この実施の形態では、Xステージ11及びYステージ12によってローバー1が移動される。
このとき、磁気ヘッドの書込みヘッドはAC励磁されているので、カンチレバー部7はAC励磁に同期して変位する。カンチレバー部7の変位状態は、図2(B)に示す変位信号のようになるので、この変位信号を検出することによって、磁気ヘッドの実効トラック幅を検出することができる。また、書込みヘッドをAC励磁することなく、通常のMFMとして検査することによって、磁気ヘッド素子のポール幅を実測することが可能となる。
このような構成によって、カンチレバー部7が有する所定の周波数での振動は、磁気ヘッドが発生する磁界の強度に比例した位相差が生じ、その位相差の大きさに応じて2分割光ディテクタを有する変位センサ44から出力される2つの信号に差分が生じる。それ故、2つの信号の差分から磁気ヘッドから磁界の強度が分かる。この様な状態で、磁気ヘッドの書込みヘッドをAC励磁しながら、以下に述べるように磁気ヘッドをスキャンさせることで、磁気ヘッドの実効トラック幅を得ることができる。また、書込みヘッドをAC励磁することなく、通常のMFMとして検査することによって、磁気ヘッドのポール幅(構造的な磁極幅)を実測することが可能となる。本発明では、MFMとは、通常のMFMではなく、書込みヘッドをAC励磁して検査するもの示す。
図3は、磁気ヘッド素子HSの形状と探索範囲を示す図である。磁気ヘッドHの大きさは、図3における幅W、長さLは100nm以下である。
図4は、磁気ヘッドHの書込みヘッドHWの含む所定の範囲を全面スキャンした時の磁界強度を等高線で示した画像である。2次元スキャンは、後述する図5に示すように、ローバー1の短辺に平行方向に、磁気ヘッドを横断するY方向のラインスキャンを行ない。スキャン後、ローバー1の長辺であるX方向に所定の間隔でシフトするシフトスキャンする。これら動作を繰り返して行なわれる。図3において、周りの白い部分が書込みヘッドHWのAC励磁磁界の影響を受けない領域であり、等高線の部分がAC励磁磁界の影響を受ける領域であり、中心に行く程強い影響、即ち書込みヘッドHWの磁界が強いことを示している。3次元的には、側面が外側になだらかな膨らみを有する円錐状をしている。
図5は、図4に示す全面スキャンしたときの各ラインスキャンのライン磁界強度プロファイルを模式的に示した図である。図5(a)は各ライン磁界強度プロファイルを示し、図5(b)は各ライン磁界強度プロファイルの最大値が形成する最大値磁界強度プロファイルを示した図である。図5(a)の縦方向に示す数字は、ラインスキャン番号を示す。SLは形状検出範囲又は探索範囲のローバーの長辺(X)方向の幅を示す。SWは形状検出範囲又は検索範囲のローバーの短辺(Y)方向の幅を示す。
図5(a)に示すように、各ライン磁界強度プロファイルは、図面上部側において書込みヘッドHWの磁界の影響ないほぼ平坦な曲線であり、その後徐々に影響力を受ける領域が拡大する。そして、図4に示す書込みヘッドHWによる磁界が最大となるラインスキャンを得、その後は、減少していき、再び磁気ヘッドの磁界の影響ないところでは平坦となる。また、図5(b)は、各ライン磁界強度プロファイルにおける最大値が形成する最大値磁界強度プロファイルを示す。最大値磁界強度プロファイルは、書込みヘッドHWによる磁界が最大となるスキャンを中心になだらかの山形形状を有するプロファイルを示す。
図6は、図4において、磁気ヘッドを横(Y)方向にスキャンして得られるラインスキャン画像をライン磁界強度プロファイルとしてグラフ化したもので、ライン磁界強度プロファイルのうち磁気ヘッドの磁界の影響が最大幅を有する、即ち尤も書込みヘッドの磁気的な実効トラック幅を齎す可能性の高い実効ライン磁界強度プロファイルを示したものである。横軸がスキャン位置を示し、縦軸が当該各位置における磁気ヘッドの磁界強度に対応するに対応するDCコンバータ60の出力電圧値(V)を示す。
本実施形態では、図6に示すように、一定の磁界強度以上有するレベル幅を磁気的な実効トラック幅TWと定義して、書込みヘッドの磁気的形状を検出する。図6に示す実効トラック幅TWは、ローバー1の短辺(Y)方向の実効トラック幅TWyであり、図5(b)実効トラック幅TWは、ローバー1の短辺(X)方向の実効トラック幅TWxである。なお、DCコンバータ60の出力電圧値(V)の符号は、測定条件によって逆になることがある。
しかしながら、課題のところで説明したように、書込みヘッドHWの位置を所定の形状検出範囲(例えば、図4に示す幅(SW)=長さ(SL)=1μm)内に特定するのに時間がかかる。
実施例1では、AFMの替わりにMFMで探索を行う。そして、MFMの探索では、図5に示す、書込みヘッドHWの磁気的な実効トラック幅を齎す可能性の高い実効ライン磁界強度プロファイルの最大値を示す最大磁界感知位置(Xs,Ys)を検出し、その最大値位置に基づいて、走査範囲を狭めて行く。なお、(Xo,Yo)は、ライン走査の開始位置を示す。
図7、制御部30により実施例1における書込みヘッドHWの形状測定手順を示す。まず、ローバー1を位置決め用の載置部121にセットする(S1)。ローバー1内の書込みヘッドHWへ給電し(S2)、光学顕微鏡30による目視し、検査ステージ10を手動で制御し、探索範囲の中心位置となる書込みヘッドの粗位置決め位置を得る(S3)。
次に、粗位置決め位置を中心とした探索を目的として探索範囲を設定する(S4)。MFMによる探索時間は、AFMの探索より探索時間に比べ非常に短い。従って、AFMではなるべく早く検出するために、先ず、粗位置決め位置を中心として探索範囲を10μm角程度の初期部分探索範囲を設定し、その後、初期部分探索範囲の周囲に順次部分探索範囲を設定、検査対象が見つかるまで探索してした。MFMでは、例えば探索範囲を20μm角程度に設定し、一度に当該探索範囲を探索し、最大磁界検出検知位置、即ち詳細位置決め位置を検出する(S5)。
次に、詳細位置決め位置を中心として書込みヘッドの形状を検査する形状検出範囲、例えば1μm角の範囲を設定する(S6)。MFMで形状検出範囲を走査し、形状検出範囲における実効ライン磁界強度プロファイル、最大値磁界強度プロファイルを得る(S7)。その後、実効ライン磁界強度プロファイル、最大値磁界強度プロファイルにより図6に示す実効トラック幅TWy、TWxを得、書込みヘッドの形状を算出する(S8)。
次に、得られた実効トラック幅TWy、TWxの値が正常範囲内かを判定する(S9)。正常でない場合はS3に戻りやり直す。正常ならばローバー1内の全書込みヘッドの検査を終了したかを判断し(S10)し、終わっていれば処理を終了する。一方、終わっていなければ、所定の間隔に存在する次の書込みヘッドHWの粗位置決め位置を算出し(S11)、S4から処理を継続する。
以上説明した実施例1によれば、AFMで実施していた処理時間3分以上から5秒以内に短縮でき、処理時間を大幅に短縮できる。
また、以上説明した実施例1によれば、探索処理回数を従来の2段階から1段階への減らすことができ、処理を簡略できる。
(実施例2)
実施例2は、実施例1では光学顕微鏡による目視により決定していた粗位置決め位置を、磁気ヘッドHを撮像カメラ91による撮像結果から検出する。図8は、本発明の実施例2の形態に係る磁気ヘッド検査装置200の概略構成を示す図である。磁気ヘッド検査装置200の実施例1の磁気ヘッド検査装置100と異なる点は、撮像カメラ91の他、制御部30に、撮像カメラ91の撮像結果に基づいて書込みヘッドHWを有する磁気ヘッドHの位置を検出するデータ処理部を備えている点である。
実施例2の書込みヘッドHWの形状測定手順の実施例1と異なる点は、図7のS3の“光学顕微鏡による目視により”が“撮像カメラによる撮像結果に基づいて”書込みヘッドの粗位置決め位置を決定する、に代わる点である。その他の点は、処理上の変化はない。
しかしながら、実施例2の書込みヘッドHWの形状測定手順は、内容的には実施例1と異なる。第1に、撮像カメラ91による検出された粗位置決め位置の検出精度が向上するために、S4に示す探索範囲を狭くすることができる。その結果、探索処理時間を短縮することができる。
更に、当該粗位置決め位置の検出精度が向上により、S9のデータ異常率が大幅に低減し、磁気ヘッドH(書込みヘッドHW)の検査信頼性を向上できる。
また、実施例2によれば、検査処理の全自動化を実現でき、磁気ヘッドH(書込みヘッドHW)の検査信頼性を向上できる。
さらに、実施例2では、撮像カメラ91による検出された粗位置決め位置の検出精度が向上するので、図7のS11に対応する処理を行わずにおいて、直接S3に行き、各磁気ヘッドに対し粗位置決め位置を検出してもよい。
以上実施例1,2では、粗位置決め位置や詳細位置決め位置を、書込みヘッドの最大磁界検知位置としたが、これらに限らず、例えば、書込みヘッドの中央値、書込みヘッドの端部を表す位置などの他の位置としてもよい。
また、実施例1、2において、MFMによる検査後、カンチレバー部の制御方法を変えてAFM検査を行う時は、MFMで得られた詳細位置決め位置(最大磁界検知位置)等のデータを用いて行うことより、検査範囲を狭めることができ、AFMの検査時間を短縮できる。
1:ローバー 7:カンチレバー部
10:検査ステージ 11:Xステージ
12:Yステージ 121:載置部
13:Zステージ 20:ピエゾドライバ
30:制御部 41:半導体レーザ素子
42,43:反射ミラー 44:変位センサ
50:差動アンプ 60:DCコンバータ
70:フィードバックコントローラ 80:発振機
90:光学顕微鏡 91:撮像カメラ
100、200:磁気ヘッド検査装置 L:磁気ヘッドの長さ
H:磁気ヘッド HW:書込みヘッド
SW:形状検出範囲又は検索範囲のローバーの短辺方向に幅
SL:形状検出範囲又は探索範囲のローバーの長辺方向の幅
TWx:ローバー1の短辺(X)方向の実効トラック幅
TWy:ローバー1の短辺(Y)方向の実効トラック幅
V:磁界強度 W:磁気ヘッドの幅

Claims (10)

  1. 先端に磁性探針を備え、所定周波数で励振される磁気力顕微鏡のカンチレバー手段と、
    前記磁性探針を前記書込みヘッドの上を浮上させて、前記磁気ヘッドの書込みヘッドの一辺に平行に探索範囲を探索2次元スキャンさせる探索スキャン制御手段と、
    前記探索2次元スキャン中に前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの探索2次元磁界強度を検出する探索検出手段と、
    前記探索2次元磁界強度に基づいて前記書込みヘッドの特定位置を検出する位置検出手段と、
    前記特定位置に基づいて、前記探索範囲をより狭い前記書込みヘッドの形状を検出ための形状検出範囲を設定する形状検出範囲設定手段と、
    前記磁性探針を前記書込みヘッドの上を浮上させて、前記磁気ヘッドの一辺に平行に前記形状検出範囲を検出形状2次元スキャンさせる検出スキャン制御手段と、
    前記検出形状2次元スキャン中に前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの検出2次元磁界強度を検出する検出形状検出手段と、
    前記検出2次元磁界強度を用いて前記書込みヘッドの形状を検出する形状検出手段と、
    を備えることを特徴とする磁気ヘッド検査装置。
  2. 請求項1記載の磁気ヘッド検査装置において、
    前記特定位置は、前記探索2次元磁界強度のうち最大磁界強度を示す位置であることを特徴とする磁気ヘッド検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気ヘッド検査装置において、
    前記磁気ヘッドを撮像する撮像手段を備え、
    前記探索範囲は、前記撮像結果に基づいて設定すること、
    を特徴とする磁気ヘッド検査装置。
  4. 請求項1又は2に記載の磁気ヘッド検査装置において、
    前記磁気ヘッドを目視する光学顕微鏡と、前記ローバーを載置し移動させる検査ステージとを備え、
    前記探索範囲は、前記目視情報に基づいて前記移動ステージを移動させて得られることを特徴とする磁気ヘッド検査装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気ヘッド検査装置において、
    前記形状検出範囲に基づいて、前記カンチレバー手段を用いて原子力間顕微鏡による前記書込みヘッドの形状検査を行うことを特徴とする磁気ヘッド検査装置。
  6. 先端に磁性探針を備えた磁気力顕微鏡のカンチレバーを所定周波数で励振し、
    前記磁性探針を前記磁気ヘッドの書込みヘッドの上を浮上させて、前記書込みヘッドの一辺に平行に探索範囲を探索2次元スキャンさせ、
    前記探索2次元スキャン中に前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの探索2次元磁界強度を検出し、
    前記探索2次元磁界強度に基づいて前記書込みヘッドの特定位置を検出し、
    前記特定位置に基づいて、前記探索範囲をより狭い前記書込みヘッドの形状を検出ための形状検出範囲を設定し、
    前記磁性探針を前記書込みヘッドの上を浮上させて、前記書込みヘッドの一辺に平行に前記形状検出範囲を検出形状2次元スキャンさせ、
    前記検出形状2次元スキャン中に前記カンチレバー手段の励振状態を示す前記書込みヘッドの検出2次元磁界強度を検出し、
    前記検出2次元磁界強度を用いて前記書込みヘッドの形状を検出する、
    ことを特徴とする磁気ヘッド検査方法。
  7. 請求項6記載の磁気ヘッド検査方法において、
    前記特定位置は、前記探索2次元磁界強度のうち最大磁界強度を示す位置であることを特徴とする磁気ヘッド検査方法。
  8. 請求項6又は7に記載の磁気ヘッド検査方法において、
    前記磁気ヘッドを撮像し、前記探索範囲は、前記撮像結果に基づいて設定すること、
    を特徴とする磁気ヘッド検査方法。
  9. 請求項6又は7に記載の磁気ヘッド検査方法において、
    光学顕微鏡で前記磁気ヘッドを目視し、
    前記探索範囲は、前記目視情報に基づいて前記ローバーを載置する検査ステージを移動させて得られることを特徴とする磁気ヘッド検査方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれかに記載の磁気ヘッド検査方法において、
    前記形状検出範囲に基づいて、前記カンチレバー手段を用いて原子力間顕微鏡による前記書込みヘッドの形状検査を行うことを特徴とする磁気ヘッド検査方法。
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