JP2014066335A - スラストころ軸受 - Google Patents

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    • F16C33/546Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part with a M- or W-shaped cross section

Abstract

【課題】動トルクの低減と、潤滑油の流量及び負荷容量の確保とを並立させる事により、各種機械装置の伝達効率及び耐久性の向上を図り易いスラストころ軸受を実現する。
【解決手段】保持器2bの径方向に関して、各ポケット7の外端部を、外径側リム部5の内周面に達する位置にまで形成する。各ころ3bの軸方向両端面を、これら各円筒ころ3bの中心軸に直交する方向に存在する中央部平坦面13と、この中央部平坦面13を囲む部分に設けられた環状傾斜面14とから成る、複合曲面とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば自動車用変速機(手動及び自動)、トランスファ、或いはカークーラ用コンプレッサ等の自動車用補機の回転部分に装着して、スラスト荷重を支承しつつ、軸方向に隣接する1対の部材同士の相対回転を許容する為の、スラストころ軸受の改良に関する。具体的には、運転時に作用する回転抵抗(動トルク)の低減と、内部を流通する潤滑油の流量確保と、負荷容量の確保とを並立させる事により、スラストころ軸受を組み込んだ各種機械装置の伝達効率及び耐久性の向上を図るものである。尚、本発明の対象となるスラストころ軸受には、転動体である各円筒ころとして、軸方向寸法に対する外径が大きな、一般的な円筒ころを使用するものに限らず、軸方向寸法に対して外径が小さなニードルを使用する、所謂ニードル軸受も含む。又、転動面となる外周面にクラウニングを施した形状を有する円筒ころを使用したものも含む。
変速機やカークーラ用コンプレッサの回転部分に加わるスラスト荷重を支承する為にスラストころ軸受が広く使用されている。この様な用途に使用されるスラストころ軸受として、例えば特許文献1、2に記載されたものが知られている。図3は、このうちの特許文献1に記載された従来構造の第1例を、図4は、特許文献2に記載された従来構造の第2例を、それぞれ示している。
先ず、図3に示した従来構造の第1例に就いて説明する。このスラストころ軸受1は、保持器2と、複数の円筒ころ3とを備える。このうちの保持器2は、金属板を曲げ形成する事により、断面クランク形で全体を円輪状として成る。この保持器2は、互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内径側、外径側両リム部4、5と、これら両リム部4、5同士の間に放射状に配置された状態でこれら両リム部4、5同士を結合する、複数の柱部6とを備える。そして、これら両リム部4、5の周面と周方向に隣り合う柱部6の周方向端縁とにより四周を囲まれた部分を、それぞれが径方向に長い矩形である、複数のポケット7とし、これら各ポケット7内に前記各円筒ころ3を、それぞれ転動自在に保持している。
前記各柱部6を周方向から見た形状はクランク形であり、これら各柱部6の径方向中央部と両端部とを、前記保持器2の軸方向(図3の上下方向)に関して、両側に振り分けて配置している。前記各ポケット7の周方向幅、即ち、周方向に隣り合う前記各柱部6の周方向端縁同士の間隔は、前記径方向中央部と両端部とで、前記各円筒ころ3の外径寸法よりも僅かに小さくなっている。従って、これら各円筒ころ3は前記各ポケット7内に、当該ポケット7の周方向両側を仕切る前記各柱部6を周方向に弾性変形させつつ押し込む。押し込み後にこれら各柱部6が弾性的に復元した状態では、前記各ポケット7内に前記各円筒ころ3が、不用意に脱落する事なく、転動自在に保持される。尚、これら各円筒ころ3の軸方向両端面は、これら各円筒ころ3の中心軸に対し直交する方向に存在する平坦面8、8としている。そして、ころ軸受の技術分野でF面と呼ばれるこれら各平坦面8、8と、転動面である外周面とを、断面形状が四分の一円弧状である面取り部9、9により、滑らかに連続させている。
又、図4に示した、従来構造の第2例のスラストころ軸受1aは、保持器2aとして、1対の保持器素子10a、10bを組み合わせ、中空の円輪状としたものを使用している。これら各保持器素子10a、10bの互いに整合する部分には透孔11a、11bを、それぞれ放射方向に形成し、これら各透孔11a、11bの組み合わせにより、ポケット7aを構成している。前記保持器2aの周方向に関する、これら各透孔11a、11bの幅寸法は、各円筒ころ3aの外径よりも僅かに小さい。従って、これら各透孔11a、11b同士の間にこれら各円筒ころ3aを配置した状態で前記両保持器素子10a、10bを組み合わせれば、これら各円筒ころ3aが前記各ポケット7a内に、脱落する事なく、転動自在に保持される。尚、これら各円筒ころ3aの軸方向両端面は、部分球面状の凸曲面12、12としている。これら各凸曲面12、12は、前記各円筒ころ3aの中心軸上にそれぞれの曲率中心を有するもので、ころ軸受の技術分野でA面と呼ばれる。
何れの構造を有するスラストころ軸受1、1aも、使用状態では、前記各円筒ころ3、3aを、軸方向に関して互いに対向する1対のスラスト軌道面同士の間で挟持する。これら両スラスト軌道面は、硬質金属板製のスラストレースの側面に設けられる場合もあるし、変速機を構成するギヤの側面等に直接形成される場合もある。何れにしても、前記スラスト軸受1、1aを設ける事で、前記両スラスト軌道面を設けた1対の部材同士の間に作用するスラスト荷重を支承しつつ、これら両部材同士の相対回転を許容する、回転支持構造を構成できる。
図3〜4に示した従来構造の第1〜2例のうち、図3に示した第1例の構造の場合には、前記各円筒ころ3の有効長を確保して、前記スラストころ軸受1の負荷容量を確保する面からは有利である。即ち、前記各円筒ころ3の外周面のうち、前記スラスト軌道面と転がり接触する部分の長さである有効長を確保できて、前記スラストころ軸受1の負荷容量を確保し易い。但し、前記第1例の構造の場合には、前記円筒ころ3が自転する事に対する抵抗が大きくなり易く、前記スラストころ軸受1の回転抵抗(動トルク)を低く抑える面からは不利である。又、このスラストころ軸受1内に流通する潤滑油の流量を確保する面からも不利である。
即ち、前記スラストころ軸受1の運転時に前記各円筒ころ3は、自転しつつ公転するが、この公転運動に伴う遠心力により、これら各円筒ころ3の軸方向両端面のうちで、前記保持器2の径方向に関して外径側の端面が、前記外径側リム部5の内周面に押し付けられる。この外径側リム部5の内周面と前記各円筒ころ3の外径側端面との摺接部の半径は、前記平坦面8の存在により大きく(この平坦面8の半径にほぼ等しく)、前記内周面と外径側端面との摺接部に作用する滑り摩擦に基づく、前記各円筒ころ3が自転する事に対する抵抗(摩擦モーメント)が大きくなる。この結果、前記動トルクが大きくなる。又、各円筒ころ3の外径側端面と前記外径側リム部5の内周面との間の隙間が狭くなり、運転時に、前記スラストころ軸受1の内部に流通させる潤滑油の流量を確保し難く、このスラストころ軸受1の耐久性確保の面からも不利になる。
これに対して、図4に示した従来構造の第2例の構造は、前記各円筒ころ3aの軸方向両端面を、部分球面状の凸曲面12、12としている為、動トルクの低減と潤滑油流量確保の面からは有利になる。先ず、動トルクの低減は、前記各円筒ころ3aの外径側端面と外径側リム部5aの内周面との摺接部の半径を小さくして、この摺接部の摩擦損失を低く抑えられる事により図れる。又、潤滑油流量の確保は、前記各円筒ころ3aの外径側端面と前記外径側リム部5aの内周面との間の隙間を広くできる事により図れる。但し、前記従来構造の第2例の場合には、前記凸曲面12の軸方向寸法が嵩む分、前記各円筒ころ3aの有効長を確保し難く、前記スラストころ軸受1aの負荷容量を確保し難くなる為、負荷容量が大きな用途で使用する場合の耐久性を確保する面からは不利になる。
特開2009−002371号公報 特開2005−164023号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、動トルクの低減と、潤滑油の流量確保と、負荷容量の確保とを並立させる事により、各種機械装置の伝達効率及び耐久性の向上を図り易いスラストころ軸受を実現すべく発明したものである。
本発明のスラストころ軸受は、保持器と複数の円筒ころとを備える。
このうちの保持器は、内径側、外径側両リム部と、複数の柱部とを備える。これら両リム部は、それぞれが円筒状で、互いに同心に配置されている。又、前記各柱部は、これら両リム部同士の間に放射状に配置された状態で、これら両リム部同士を結合している。そして、これら両リム部の周面と周方向に隣り合う柱部の周方向端縁とにより四周を囲まれた部分を、それぞれが径方向に長い、矩形のポケットとしている。
更に、これら各ポケット内に前記各円筒ころを、それぞれ転動自在に保持している。
特に、本発明のスラストころ軸受に於いては、前記保持器の径方向に関して、前記各ポケットの外端部を、少なくとも前記外径側リム部の内周面に達する位置にまで形成している。
又、前記各円筒ころの軸方向両端面のうち、少なくとも前記保持器の径方向に関して外側に存在する外径側端面を、これら各円筒ころの中心軸に直交する方向に存在する中央部平坦面と、この中央部平坦面を囲む部分に設けられた、前記外径側端面の径方向外側に向かう程前記各円筒ころの軸方向中央部に向かう方向に傾斜した環状傾斜面とから成る、複合曲面としている。
この様な本発明を実施する場合に具体的には、請求項2に記載した発明の様に、前記環状傾斜面を、前記各円筒ころの中心軸上に曲率中心を有する、部分球面状の凸曲面とする。又、前記中央部平坦面の直径を、前記各円筒ころの直径の1/4〜3/4、より好ましくは1/4〜1/2とする。
上述の様に構成する本発明のスラストころ軸受によれば、動トルクの低減と、潤滑油の流量確保と、負荷容量の確保とを並立させる事ができる。
先ず、動トルクの低減は、各円筒ころの外径側端面に存在する中央部平坦面の直径を、環状傾斜面が存在する分だけ小さく抑える事により図れる。スラストころ軸受の運転時に前記各円筒ころは、公転運動に基づく遠心力により、それぞれの外径側端面を外径側リム部の内周面に押し付けられた状態で、自転しつつ公転する。この外径側リム部の内周面と前記各ころの外径側端面との摺接部の直径が大きいと、自転に対する抵抗となる、この摺接部での摩擦モーメントが大きくなるが、本発明の場合には、前記中央部平坦面の直径を小さく抑える事で、この摩擦モーメントを低く抑えられる。この結果、前記動トルクを低く抑えられる。
又、前記潤滑油の流量確保は、前記中央部平坦面の周囲に環状傾斜面を設ける事により図れる。前記外径側リム部の内周面と前記各円筒ころの外径側端面との間に存在する隙間は、前記環状傾斜面が前記中央部平坦面よりも、前記各円筒ころの軸方向に凹んでいる分だけ広くなる。この結果、運転時に前記スラスト軸受内を流通する潤滑油の流量を確保し易くなる。
更に、前記負荷容量の確保は、前記各円筒ころの有効長さを確保できる事により図れる。即ち、前記環状傾斜面の軸方向寸法は、前記中央部平坦面を設ける分だけ短くでき、その分、前記各円筒ころの全長を同じとした場合に、前述の図4に示した従来構造の第2例に係る円筒ころと比較して、前記有効長さを確保できる。この為、前記スラストころ軸受全体としての、径方向に関する幅寸法を同じとした場合に、前記有効長さの確保による負荷容量の確保を図り易くできる。
そして、前述の様に動トルクを低く抑えつつ、上述の様に前記潤滑油の流量と負荷容量とを確保する事により、スラストころ軸受を組み込んだ各種機械装置の、伝達効率及び耐久性の向上を図り易くなる。
本発明の実施の形態の1例を示す部分断面図。 円筒ころを取り出して示す側面図。 従来構造の第1例を示す部分断面図。 同第2例を示す部分断面図。
図1〜2は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例のスラストころ軸受1bは、保持器2bと複数の円筒ころ3bとを備える。
このうちの保持器2bの構成は、前述の図3に示した従来構造の第1例に組み込んだ保持器2と基本的に同じであるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
前記保持器2bの径方向(図1の左右方向)に関して、各ポケット7の両端部を、内径側リム部4の外周面と、外径側リム部5の内周面とに達する位置にまで形成している。従って、前記各ポケット7内で前記各円筒ころ3bが、前記保持器2bの径方向に変位すると、これら各円筒ころ3bの軸方向端面が、内径側リム部4の外周面、又は前記外径側リム部5の内周面に当接する。
前記各円筒ころ3bの軸方向両端面は、それぞれ、中央部平坦面13と環状傾斜面14とを組み合わせて成る、複合曲面としている。このうちの中央部平坦面13は、前記各円筒ころ3bの中心軸に直交する方向に存在する。この様な中央部平坦面13の直径dは、これら各円筒ころ3bの直径Dの1/4〜3/4{d=(1/4〜3/4)D}、より好ましくは1/4〜1/2{d=(1/4〜1/2)D}とする。又、前記環状傾斜面14は、前記中央部平坦面13を囲む部分に設けられたもので、前記各円筒ころ3bの中心軸上に曲率中心Oを有する、部分球面状の凸曲面である。従って、前記環状傾斜面14は、前記各円筒ころ3bの軸方向両端面の径方向外側に向かう程、これら各円筒ころ3bの軸方向中央部に向かう方向に傾斜している。尚、前記環状傾斜面14の曲率半径Rは特に定めないが、例えば、前記各円筒ころ3bの直径Dの0.7〜2倍程度{R≒(0.7〜2)D}とする。
上述の様な、それぞれが複合曲面である、前記各円筒ころ3bの軸方向両端面は、前記スラストころ軸受1bの組立状態で、前記内径側リム部4の外周面と前記外径側リム部5の内周面とに、それぞれ対向する。そして、前記スラストころ軸受1bの運転時に前記各円筒ころ3bは、その公転運動に基づいて作用する遠心力により、前記各ポケット7内で、前記保持器2bの径方向に関して外側に変位する。この結果、前記各円筒ころ3bの外径側端面の径方向中央部に存在する、前記中央部平坦面13が、前記外径側リム部5の内周面に摺接する。即ち、前記各円筒ころ3bが自転しつつ公転するのに伴って、これら中央部平坦面13と外径側リム部5の内周面とが擦れ合う。
本例のスラストころ軸受1bの場合には、前記中央部平坦面13の直径dを小さく抑えている為、前記各円筒ころ3bの自転に伴って、この中央部平坦面13と前記外径側リム部5の内周面との摺接部に作用する摩擦モーメントを低く抑えられる。この結果、前記スラストころ軸受1bの動トルクを低く抑えられる。
又、前記中央部平坦面13の周囲に前記環状傾斜面14を設けている為、前記外径側リム部5の内周面と前記各円筒ころ3bの外径側端面との間に存在する隙間は、前記環状傾斜面14が前記中央部平坦面13よりも、これら各円筒ころ3bの軸方向に凹んでいる分だけ広くなる。この結果、運転時に前記スラスト軸受1b内を流通する潤滑油の流量を確保し易くなる。
更に、前記環状傾斜面14の軸方向寸法は、前述の図4に示した従来構造の第2例の凸曲面12に比較して、前記中央部平坦面13を設ける分、即ち、図2のδ分だけ短くでき、その分、前記各円筒ころ3bの有効長さLを確保できる。この為、前記スラストころ軸受1b全体としての径方向に関する幅寸法Wを同じとした場合に、前記有効長さLを確保する事により、負荷容量の確保を図り易くできる。
そして、前述の様に動トルクを低く抑えつつ、上述の様に前記潤滑油の流量と負荷容量とを確保する事により、前記スラストころ軸受1bを組み込んだ、各種機械装置の伝達効率及び耐久性の向上を図り易くなる。
本発明を実施する場合に、保持器の構造は図1に示した構造に限らず、前述の図4に示した構造とする事もできる。更には、金属板をプレス成形して成る保持器に限らず、金属材料を削り出し加工した保持器、合成樹脂を射出成形して成る保持器を採用する事もできる。又、各円筒ころの軸方向両端面のうち、スラストころ軸受の運転時に相手面と摺接するのは外径側端面であり、内径側端面は、原則的には相手面と摺接する事はない。従って、複合曲面とするのは、外径側端面のみでも良いが、両端面を同じ複合曲面とする事で、前記各円筒ころの組み付け方向が規制されずに済み、組立作業の能率化を図れる。更に、使用する円筒ころとしては、外径Dが1.5〜4.5mm程度、軸方向長さが、この外径Dの1.2〜5倍程度のものが適切であるが、この範囲外で実施する事もできる。
1、1a、1b スラストころ軸受
2、2a、2b 保持器
3、3a、3b 円筒ころ
4 内径側リム部
5、5a 外径側リム部
6 柱部
7、7a ポケット
8 平坦面
9 面取り部
10a、10b 保持器素子
11a、11b 透孔
12 凸曲面
13 中央部平坦面
14 環状傾斜面

Claims (2)

  1. 保持器と複数の円筒ころとを備え、
    このうちの保持器は、互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内径側、外径側両リム部と、これら両リム部同士の間に放射状に配置された状態でこれら両リム部同士を結合する複数の柱部とを備え、これら両リム部の周面と周方向に隣り合う柱部の周方向端縁とにより四周を囲まれた部分を、それぞれが径方向に長い、矩形のポケットとしたものであり、
    これら各ポケット内に前記各円筒ころを、それぞれ転動自在に保持して成るスラストころ軸受に於いて、
    前記保持器の径方向に関して、前記各ポケットの外端部を、少なくとも前記外径側リム部の内周面に達する位置にまで形成しており、
    前記各円筒ころの軸方向両端面のうち、少なくとも前記保持器の径方向に関して外側に存在する外径側端面は、これら各円筒ころの中心軸に直交する方向に存在する中央部平坦面と、この中央部平坦面を囲む部分に設けられた、前記外径側端面の径方向外側に向かう程前記各円筒ころの軸方向中央部に向かう方向に傾斜した環状傾斜面とから成る、複合曲面である事を特徴とする
    スラストころ軸受。
  2. 前記環状傾斜面が、前記各円筒ころの中心軸上に曲率中心を有する部分球面状の凸曲面であり、前記中央部平坦面の直径が、これら各円筒ころの直径の1/4〜3/4である、請求項1に記載したスラストころ軸受。
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