JP2014065245A - 熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱転写受像シート10は、基材11と、基材の一方の面に、バインダー樹脂と微粒子とを含む受容層15と、を有してなり、該微粒子が、有機系微粒子、水酸化アルミニウムの粒子、ならびに樹脂とシリカの複合粒子からなる群から選択される少なくとも一種である。
【選択図】図1
Description
基材と、該基材の一方の面に、バインダー樹脂と微粒子とを含む受容層と、を有してなる、熱転写受像シートであって、
該微粒子が、有機系微粒子、水酸化アルミニウムの粒子、ならびに樹脂とシリカの複合粒子からなる群から選択される少なくとも一種である、熱転写受像シートが提供される。
本発明の熱転写受像シートは、基材と、基材の一方の面に受容層と、を有してなるものである。好ましい態様では、熱転写受像シートは、基材と受容層の間に、中空層やプライマー層をさらに有してもよい。また、基材の他方の面に裏面層を有してもよい。以下、本発明の熱転写受像シートの構成を、図面を参照しながら説明する。
本発明における基材は、一方の面に受容層と、他方の面に裏面層とを保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
本発明における受容層は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。受容層は、バインダー樹脂と微粒子とを含み、離型剤等を各種目的に応じてさらに含むことができる。また、受容層は2層以上からなるものであってもよい。
本発明における裏面層は、インクジェット方式やドットインパクト方式、筆記具等で使用するインキの定着性を有しており、記録部のにじみが生じ難く速乾性に優れたバックプリントを可能とする(バックプリント適性を向上させる)ものである。さらに、以下に示す受像紙裏面としての基本特性を有するものでもある。
1.受容層面と重ね合わせた際に、温度や加重をかけて保存しても貼り付き(ブロッキング)を生じない。
2.受容層面と擦れても受容層面を傷付けず、また、裏面層からの粒子成分の脱落(粉落ち)を生じない。
また、裏面層は、バインダー樹脂およびコロイダルシリカを含むことが好ましく、その他の添加剤、例えば、消泡剤や帯電防止剤等を裏面層に適宜添加することができる。近年では環境配慮の観点から水系塗布方式が好まれているが、本発明の裏面層は、 水系塗布方式で受容層を形成した受像紙の裏面として特に好適に用いることができる。
本発明の熱転写受像シートは、上記の層以外の他の層をさらに有してもよい。好ましい態様では、熱転写受像シートは、受容層側に、中空層、プライマー層、中間層、および離型層等のその他の層をさらに有することができる。
本発明における中空層は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものである。好ましい態様では、中空層は、中空粒子を含むものであり、親水性バインダーやその他の添加剤をさらに含んでもよい。好ましい態様によれば、中空層は2層以上からなるものであってもよい。中空層は、中空粒子を含むことにより、クッション性を備える。ここで、中空層のクッション性の程度は、熱転写受像シートの用途等に応じて適宜調整することができるものである。なお、中空層のクッション性の程度についても、例えば、中空層の厚みを変更することにより任意の範囲に調整することができる。中空層の厚みは、断熱性、クッション性等を所望の程度に調整できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、10μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、10μm〜50μmの範囲内であることがより好ましい。また、中空層の密度は、例えば0.1g/cm3〜0.8g/cm3の範囲内、なかでも0.2g/cm3〜0.7g/cm3の範囲内であることが好ましい。
本発明におけるプライマー層は、多孔層と受容層とを良好に接着する役割を有するとともに、高温高湿度環境下における、染料の中空層側への移行を防止して画像保存性を向上させる機能を有するものである。好ましい態様では、プライマー層は、中空粒子、樹脂、および親水性バインダーを含むものであり、樹脂としては、アクリル系樹脂を含むものが好ましい。プライマー層の厚みとしては特に限定されるものではないが、例えば1μm〜40μmであることが好ましく、1μm〜20μmがより好ましく、1μm〜10μmがさらに好ましい。
本発明においては、中空層とプライマー層の間やプライマー層と受容層の間に少なくとも1層の中間層を設けてもよい。中間層を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、および帯電防止等の機能を付加するこができる。中間層の形成手段としては公知の手段を用いることができ、例えば、中間層に、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、および導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
本発明においては、上記の離型剤を受容層に添加せず、受容層上に別途離型層として設けても良い。
本発明の熱転写受像シートの製造には、公知の製造方法を用いることができる。熱転写受像シートの各層の塗布には、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、およびカーテンコート等の公知の方法を用いることができ、受容層を有する面側においてはスライドコートやカーテンコート等の複数の層を同時重層塗布できる方法が好ましい。本発明においては、受容層を有する面側において、中空層から受容層間を構成する全ての層を、水系塗布かつ同時重層塗布方式により形成することが好ましい。このような製造方法により、熱転写受像シートの各層の層間接着性の向上やコスト改善等の効果が得られる。
本発明による熱転写システムに用いられる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性の色材層が設けられており、基材シートの他方の面に耐熱滑性層が設けられている層構成を有するものがよい。以下、熱転写インクシートを構成する各層について説明する。
本発明に用いられる熱転写インクシートを構成する基材シートの材料は、従来公知のものを使用することができ、また、それ以外のものであっても、ある程度の耐熱性と強度とを有していれば使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ナイロン、酢酸セルロース、アイオノマー等の樹脂フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が挙げられる。これらを単独で使用してもよいし、これらを任意に組み合わせた積層体を使用してもよい。これらの中でも、薄膜化可能で安価な汎用性プラスチックであるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性の色材層が設けられている。熱転写インクシートが昇華型熱転写インクシートの場合には、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層を形成し、熱溶融型熱転写インクシートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層を形成する。なお、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材シート上に面順次に設けてもよい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、熱転写性色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。保護層は、剥離層、プライマー層、およびヒートシール層の3層構成からなってもよい。また、下引き層等のその他の層を設けてなるものであってもよい。
耐熱滑性層は、主に耐熱性樹脂からなるものである。耐熱性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンまたはエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテート−ヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、および塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
本発明の熱転写受像シートを用いる画像形成方法においては、熱転写受像シートと、熱拡散性色素を含有する熱転写インクシートとを重ね合わせて、記録信号に応じて加熱することにより、該熱転写インクシートが含有する熱拡散性色素を、該熱転写受像シートに転写することにより画像形成することできる。
熱転写受像シート1の作製
基材としてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、一方の面に、下記組成の裏面層用塗布液1をグラビアリバース方式にて、乾燥後の塗布量が0.8g/m2となるように塗布し、120℃にて30秒間乾燥した。また、塗布液は各液配合時に凝集物が発生しないように適宜各液を希釈して配合し、総固形分は塗工条件に応じて適宜選定した。
裏面層用塗布液1の組成
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、ローム・アンド・ハース(株)製、商品名:ルシデン606APEF:固形分47%) 50質量部
・純水 67質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、ローム・アンド・ハース(株)製、商品名:ルシデン375CI:固形分46%) 50質量部
・純水 65質量部
・コロイダルシリカ(平均粒子径:20〜30nm(BET法)、(株)ADEKA製、商品名:アデライトAT−50:固形分48%) 290質量部
・純水 406質量部
中空層A用塗布液1(下層用)の組成
・中空粒子(平均粒子径:0.5μm、平均中空率:45%、ローム・アンド・ハース(株)製、商品名:ローペイクウルトラ:固形分30%) 276質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 27質量部
・純水 600質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13:固形分42%) 32.8質量部
・純水 13.2質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J:固形分34%) 40.6質量部
・純水 14.6質量部
中空層B用塗布液1(上層用)の組成
・中空粒子(平均粒子径:0.5μm、平均中空率:45%、ローム・アンド・ハース(株) 製、商品名:ローペイクウルトラ:固形分30%) 447質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 40質量部
・純水 433質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13:固形分42%) 23.8質量部
・純水 9.5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J:固形分34%) 47質量部
・純水 17質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 2質量部
プライマー層用塗布液1の組成
・架橋中空粒子(平均粒子径:0.1μm、平均中空率:30%、JSR(株)製、商品名:SX866、固形分:20%) 658質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 44質量部
・純水 422質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J:固形分34%) 17.7質量部
・純水 6.4質量部
・バインダー樹脂(変性ゴム、(株)レヂテックス製、商品名 MG−67:固形分51%) 18.6質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%) 2質量部
受容層用塗布液1の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子1 1.9質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
なお、上記の塩酢ビ系エマルションおよび離型剤の水分散体は下記のようにして調製した。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5質量%)と酢酸ビニル11.2g(全仕込み単量体に対して2.5質量%)からなる単量混合体、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を攪拌翼で回転数120rpmを維持するように攪拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。5質量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液180g(全仕込み単量体に対して2質量%)を重合開始〜4hr後まで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止した後、残存の単量体を回収して、塩酢ビ系エマルションを得た。
酢酸エチル85gにエポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−22−3000T)16gとアラルキル変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−24−510)8gを溶解した。次にトリイソプロピルナフタレンスルフォン酸ナトリウム塩(固形分10%)14gを純水110gに溶解した。上記2液を混合・攪拌した後、ホモジナイザーを用いて分散を行い、分散体を調製した。その後、分散体を30〜60℃に加温しながら減圧下で酢酸エチルを除去し、シリコーンの水分散体を得た。
熱転写受像シート2の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート2を作製した。
受容層用塗布液2の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子1 0.95質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート3の作製
受容層用塗布液1の組成において、微粒子1を微粒子2にした(受容層用塗布液3)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート3を作製した。
熱転写受像シート4の作製
受容層用塗布液2の組成において、微粒子1を微粒子2にした(受容層用塗布液4)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート4を作製した。
熱転写受像シート5の作製
受容層用塗布液1の組成において、微粒子1を微粒子3にした(受容層用塗布液5)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート5を作製した。
熱転写受像シート6の作製
受容層用塗布液2の組成において、微粒子1を微粒子3にした(受容層用塗布液6)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート6を作製した。
熱転写受像シート7の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート7を作製した。
受容層用塗布液7の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子3 0.38質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤 (ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート8の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート8を作製した。
受容層用塗布液8の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子3 9.5質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート9の作製
受容層用塗布液1の組成において、微粒子1を微粒子4にした(受容層用塗布液9)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート9を作製した。
熱転写受像シート10の作製
受容層用塗布液2の組成において、微粒子1を微粒子4にした(受容層用塗布液10)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート10を作製した。
熱転写受像シート11の作製
受容層用塗布液1の組成において、微粒子1を微粒子5にした(受容層用塗布液11)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート11を作製した。
熱転写受像シート12の作製
受容層用塗布液2の組成において、微粒子1を微粒子5にした(受容層用塗布液12)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート12を作製した。
熱転写受像シート13の作製
受容層用塗布液1の組成において、微粒子1を微粒子6にした(受容層用塗布液13)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート13を作製した。
熱転写受像シート14の作製
受容層用塗布液2の組成において、微粒子1を微粒子6にした(受容層用塗布液14)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート14を作製した。
熱転写受像シート15の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート15を作製した
受容層用塗布液15の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子7 5.7質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート16の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート16を作製した
受容層用塗布液16の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子7 9.5質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート17の作製
受容層用塗布液15の組成において、微粒子7を微粒子8にした(受容層用塗布液17)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート17を作製した。
熱転写受像シート18の作製
受容層用塗布液16の組成において、微粒子7を微粒子8にした(受容層用塗布液18)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート18を作製した。
熱転写受像シート19の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート19を作製した
受容層用塗布液19の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子9 3.8質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート20の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート20を作製した
受容層用塗布液20の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子9 7.6質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤 7.6質量部
(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%)
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート21の作製
受容層用塗布液19の組成において、微粒子9を微粒子10にした(受容層用塗布液21)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート21を作製した。
熱転写受像シート22の作製
受容層用塗布液20の組成において、微粒子9を微粒子10にした(受容層用塗布液22)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート22を作製した。
熱転写受像シート23の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした(微粒子添加せず)以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート23を作製した。
受容層用塗布液23の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
熱転写受像シート24の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート24を作製した。
受容層用塗布液24の組成
・塩酢ビ系エマルジョン(塩ビ/酢ビ=97.5/2.5):固形分36%)
411質量部
・微粒子11 1.9質量部
・離型剤の水分散体(固形分:17%) 98質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デコナールEX−512:固形分100%) 7.6質量部
・純水(エポキシ架橋剤分散用として) 11.4質量部
・増粘材((株)ADEKA製、商品名:アデカノールUH−526、固形分:30%)
45質量部
・純水(増粘材分散用として) 230質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液:固形分20%)23質量部
上記で作製した熱転写受像シート1〜24について、(1)面質評価および(2)搬送性評価を行った。
印画物の面質を印画試験によって評価した。印画試験は、上記で作製した熱転写受像シートに昇華型熱転写法による所定画像の印画を行うことで実施した。このとき、印画される所定画像には、ブラックの18ステップに分割された画像を用い、昇華型熱転写法による印画を行う装置として、昇華型熱転写プリンタ((株)DNPフォトルシオ製、商品名:DS40)を用い、熱転写インクシートとしては昇華型熱転写プリンタ((株)DNPフォトルシオ製、商品名:DS40)に使用可能な専用インクリボンを用いた。そして、ブラックの18ステップに分割された画像が熱転写受像シートに形成された後、転写画像のざらつき感を目視観察して、下記の基準で評価した。
評価基準
○:印画物の表面にざらつきが全く認められなかった。
△:印画物の表面にざらつきがわずかに認められた。
×:印画物の表面にざらつきが明らかに認められた。
昇華型熱転写プリンタ((株)DNPフォトルシオ製、商品名:DS40)に、上記で作製した熱転写受像シートと、熱転写インクシートとして昇華型熱転写プリンタ((株)DNPフォトルシオ製、商品名:DS40)に使用可能な専用インクリボンとをセッティングして、初期動作させて、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:リボンと受像紙が貼り付くことなく、搬送性が良好だった。
○:リボンと受像紙が貼り付くが、ジャムは発生せず、搬送性が良好だった。
×:リボンと受像紙が貼り付いて、ジャムが発生し、搬送性が悪かった。
11 基材
12 中空層A(下層)
13 中空層B(上層)
14 プライマー層
15 受容層
16 裏面層
Claims (5)
- 基材と、前記基材の一方の面に、バインダー樹脂と微粒子とを含む受容層と、を有してなる、熱転写受像シートであって、
前記微粒子が、有機系微粒子、水酸化アルミニウムの粒子、ならびに樹脂とシリカの複合粒子からなる群から選択される少なくとも一種である、熱転写受像シート。 - 前記有機系微粒子が、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポリアクリル酸エステル、および架橋ポリスチレンからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記微粒子が、1〜15μmの数平均粒子径を有する、請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
- 前記微粒子が、0.5〜3.0g/mLの比重を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
- 前記微粒子の含有量が、前記バインダー樹脂の総固形分質量に対して、0.2〜5.0質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
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