JP2014061676A - 塗膜転写具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、転写ヘッド以外は被転写面に接することなく、把持して使用することができながら、だれでもうまく転写できるものを提供することである。
【解決手段】ケースから突設した転写ヘッドにて感圧転写テープの転写塗膜を被転写面に転写する自動巻取り式の塗膜転写具において、ケース外方向へ付勢されている可動部をケース内方向へ押し込み、その押し込んだ位置でケースと可動部とに係止機構がなく、力を与えながら可動部を保持している状態にして塗膜を転写する塗膜転写具であって、可動部が転写ヘッドと連動しており、可動部を押し込むと転写ヘッドがケース外へ出てきて転写可能となることを特徴とするものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、塗膜転写具に関するものである。塗膜転写具は、基材テープ表面に形成している転写塗膜を被転写面に転写するものである。塗膜転写具には感圧転写テープを装填しており、その感圧転写テープは、基材テープ表面に転写塗膜を形成しているものである。塗膜転写具の転写ヘッドにて、感圧転写テープの基材テープ背面から押圧して、基材テープ表面の転写塗膜を被転写面に転写する。特に本発明では、使用者の慣れなどによらずだれでも、感圧転写テープの転写塗膜を被転写面にうまく転写できる塗膜転写具に関するものである。
従来より塗膜転写具は、修正テープやテープのりなどの商品名で販売されている。修正テープでは、装填される感圧転写テープの転写塗膜が、誤字などを隠蔽して再筆記可能にするための修正塗膜である。テープのりでは、その転写塗膜が紙同士などを接着するための粘着塗膜である。
このように目的によって、転写塗膜の種類が異なっている。また、転写塗膜を形成している感圧転写テープを装填する塗膜転写具において、その構成は、次のようなものである。
感圧転写テープが繰出しリールから繰り出されて転写ヘッドを介して巻取りリールに巻かれるように、繰出しリール、転写ヘッド、巻取りリール、および、感圧転写テープを塗膜転写具のケースに配置している。
繰出しリールは、転写前の感圧転写テープが巻かれている。転写ヘッドは、転写塗膜を被転写面に転写することができるように、ケースから突出して設けており、感圧転写テープの基材テープ背面から被転写面に押圧することができる。巻取りリールは、塗膜転写後の基材テープを巻き取れるようになっている。
繰出しリールと巻取りリールには連動機構があり、繰出しリールから巻取りリールまでテープがなめらかに動く。連動機構としては一般的に、ギアやOリングなどが利用される。連動機構により、転写ヘッドにて感圧転写テープの転写塗膜を被転写面に転写させながら塗膜転写具を動かすことで、繰出しリールから感圧転写テープが繰り出されて、巻取りリールに基材テープが巻かれるまで、自動に巻き取られるように(テープ自動巻取り式に)なっている。
これらが塗膜転写具のケースに設けられているので、塗膜転写具を使用者が持って使用することができる。塗膜転写具は、このような構成である。
ところで、このような塗膜転写具は、使用者の持ち方によって、うまく転写できたりできなかったりすることがある。そこで、だれでもうまく転写できるように、コンピュータ入力装置である「マウス」のような持ち方で使用することができるものが開発されている。例えば、特開2005−067153号公報、特開2008−290257号公報、特開2009−255330号公報、特開2010−036550号公報などがある。
特開2005−067153号公報 特開2008−290257号公報 特開2009−255330号公報 特開2010−036550号公報
しかしながら、これら「マウス」のような使い方ができる塗膜転写具は、転写ヘッド以外に転写具のどこかが被転写面に接する部分を有する。そのように接することで、「マウス」のような使い方ができ、安定して転写させていた。一方、従来の塗膜転写具は、転写ヘッドだけ被転写面に接して、把持して使用するものである。本発明が解決しようとする課題は、転写ヘッド以外は被転写面に接することなく、把持して使用することができ、だれでもうまく転写できるものを提供することである。
「マウス」のような持ち方をしない一般的な塗膜転写具においては、使用者それぞれで持ち方が違っており、バラバラであった。それが問題であった。そこで、使用者が必ずある一定の持ち方になるような仕組みを塗膜転写具に設けることにしたものである。
本発明は、転写塗膜を基材テープ表面に形成している感圧転写テープが、繰出しリールから繰り出されて転写ヘッドを介して巻取りリールに巻かれるように、繰出しリールと巻取りリールの連動機構と共にケースに配置されており、ケースから突設した転写ヘッドにて感圧転写テープの転写塗膜を被転写面に転写する自動巻取り式の塗膜転写具において、ケース外方向へ付勢されている可動部をケース内方向へ押し込み、その押し込んだ位置でケースと可動部とに係止機構がなく、力を与えながら可動部を保持している状態にして塗膜を転写する塗膜転写具であって、可動部が転写ヘッドと連動しており、可動部を押し込むと転写ヘッドがケース外へ出てきて転写可能となることを特徴とする塗膜転写具である。また、可動部に連動して転写ヘッドが動く距離が、可動部を押し込む距離よりも長いことを特徴とするものである。さらに、距離の違いがてこ機構によるものであることを特徴とするものである。
これにより、可動部を押し込む必要があり、また、軽い力では押し込むことができず、ある程度の力を入れる必要があり、さらにはそのまま、塗膜転写具を動かさなければならない。そこで、しっかりと押し込み動かすのに親指を使わなければならない。これによって、使用者によって持ち方が変わることなく、親指で押し込む一定の持ち方になったものである。
本発明により、転写ヘッド以外は被転写面に接することなく、把持して使用することができ、だれでもうまく転写できるものを提供することができるようになった。
転写不可の状態の塗膜転写具を示した説明図である。 転写可能な状態の塗膜転写具を示した説明図である。 実施例1における図1の内部を示した説明図である。 実施例1における図2の内部を示した説明図である。 図3の可動部などを不透明にした説明図である。 図4の可動部などを不透明にした説明図である。 実施例1のカートリッジを示した説明図である。 図7の反対面を示した説明図である。 図7のカートリッジを抜いたケースの説明図である。 実施例2のカートリッジを示した説明図である。 不透明にして図10を示した説明図である。 図10の反対面を示した説明図である。 図10のカートリッジを抜いたケースの説明図である。 実施例2における図1の内部を示した説明図である。 実施例2における図2の内部を示した説明図である。 図14の可動部などを不透明にした説明図である。 図15の可動部などを不透明にした説明図である。
塗膜転写具としては、修正テープやテープのりなど、転写塗膜がどのようなものでも構わない。また、テープやリールなどが交換可能なタイプでも、交換できずいわゆる使い切りタイプでも構わない。ここでは、塗膜転写具としてテープのりでカートリッジ交換可能なタイプで説明する。感圧転写テープの転写塗膜は、テープのりでは紙同士などを接着するための粘着塗膜である。カートリッジは、繰出しリール、転写ヘッド、巻取りリール、および、感圧転写テープを有したものである。可動部がカートリッジと連動しており、可動部を押し込むとカートリッジが動いて、そのカートリッジに設けた転写ヘッドがケース外へ出てきて転写可能となっている。
感圧転写テープは、基材テープの両面に剥離処理を施し、基材テープ表面に透明な粘着層を形成して、粘着塗膜としたものである。剥離処理は、基材テープの面によって剥離力に違いを設ける方が好ましい。粘着塗膜を形成する基材テープ表面よりも、その反対の基材テープ背面をよく剥離する面とした方が好ましい。
図1は、転写不可の状態の塗膜転写具1を示した説明図である。転写不可の状態における塗膜転写具1の外観を表している。図面において塗膜転写具1は、図面垂直方向に厚みがある。ケース2外方向へ可動部3が付勢されて、転写ヘッドがケース2内に入っていて、転写できない状態(転写不可の状態)である。ここで、ケース2内部にあるカートリッジが交換可能なものであり、交換するための蓋体4がある。
図2は、転写可能な状態の塗膜転写具1を示した説明図である。転写可能な状態における塗膜転写具1の外観を表している。可動部3をケース2内方向へ押し込んでおり、それに連動して転写ヘッド5がケース2外へ動いて出てきていて、転写できる状態(転写可能な状態)である。図1で見えていた可動部3は、ケース2内に入ってしまって、この図では見えていない。この塗膜転写具1を、使用者が転写ヘッド5を被転写面に押圧させながら図面右方向へ動かすと、転写塗膜を転写することができるものである。なお、可動部3は、ケース2のどこかの外側面に沿ってスライドさせるものではなく、ケース2内方向へ押し込むものにしている。
図1と図2および図3から図6までを用いて、塗膜転写具1におけるケース2に設けた可動部3と転写ヘッド5などの連動した動きを先に説明する。そして次に、その他の構成などを詳細に説明する。
図3は、実施例1における図1の内部を示した説明図である。転写不可の状態における実施例1の塗膜転写具1であり、ケース2などを透明にして内部を表している。説明のために主要部材だけを表しているので、適宜省略しており、実物にはあるがこの図にはない部分もある。また図4は、実施例1における図2の内部を示した説明図である。転写可能な状態における実施例1の塗膜転写具1であり、ケース2などを透明にして、図3と同様に内部を表している。
図5は、図3の可動部3などを不透明にした説明図である。同じく図6は、図4の可動部3などを不透明にした説明図である。不透明にした部分は、可動部3および変換部6である。それぞれに異なる模様を施している。
図3から図6において、ケース2やカートリッジ7および部材などほとんどは透明にして表しているが、繰出しリール8と巻取りリール9は透明にせずに表している。またテープは、テープ幅方向が塗膜転写具1の厚み方向と同じ図面垂直方向で、この図面平面を動くので線で表している。図面において斜線を施した部分は、塗膜転写具1の図面垂直方向の厚み中央付近で断面となる部分である。
塗膜転写具1は、ケース2に交換可能なカートリッジ7を挿入しているものである。ケース2におけて、可動部3に連動しているカートリッジ7を保持しながら、摺動してなめらかにスライドして動かすための部分などは省略している。そのカートリッジ7に、繰出しリール8、転写ヘッド5、巻取りリール9、および、感圧転写テープ11を設けている。
転写不可の状態である図1の内部を示した図3や図5の状態から、可動部3をケース2内方向へ押し込み、それに連動して転写ヘッド5がケース2外へ出てきた状態であるのが図4や図6であり、転写可能な状態である図2の内部を示している。ここでは、可動部3が押し込まれると、それに接している変換部6が動いて、さらに変換部6に接しているカートリッジ7がスライドして動いて、転写ヘッド5がケース2外に動いて出てくるように配置されている。
可動部3は、可動部支軸12を中心に回転するように設置している。可動部3は、図面手前と図面奥にある2つの平面板と、それらをつなぐ図面垂直にある2つの垂直板からなる。2つの平面板は同一形状で、図面平面でおおよそ鋭角三角形である。可動部支軸12付近の角が鋭角に相当するが、丸みを帯びた形状である。その対辺は直線ではなく円弧である。2つの垂直板は、図3や図4にて斜線を施した部分であり、それらもほぼ直角につながっている。可動部支軸12は、図面手前と図面奥にあるケース2とに渡って、ケース2内部に設けている。可動部3の図面手前と図面奥にある2つの平面板における円形孔に可動部支軸12が貫いて、回転可能になっている。
変換部6は、変換部支軸13を中心に回転するように設置している。変換部6は、図面手前と図面奥にある2つの平面板である。直接それらをつなぐ部分はないが、同じ動きをする。2つの平面板は同一形状で、図面平面で直角三角形の2つの鋭角付近にさらに直角に辺を設けたおおよそ五角形である。変換部支軸13付近の角も直角に相当するが、丸みを帯びた形状である。変換部支軸13は、図面手前と図面奥それぞれにおいて、ケース2から内側に向けて円柱凸状に設けている。変換部6の円形孔が変換部支軸13の円柱凸状にはまって、回転可能になっている。そして、変換部支軸13を中心に回転する変換部6は、図面手前と図面奥それぞれにおいて、可動部3(およびカートリッジ7)とケース2との間で動くようになっている。
可動部3を押し込む力は、変換部6に設けた変換部突起14にて、可動部3から変換部6へ伝わる。変換部突起14は、図面手前と図面奥にある変換部6のそれぞれの平面板からケース2中央へ向けて円柱凸状に設けている。図面では変換部6上に円形で表している。これらがそれぞれ、可動部3の図面手前と図面奥にある平面板それぞれと接しており、同じ動きをして、可動部3の動く力が伝わるようになっている。この円柱凸状の高さは、可動部3の平面板の厚さ程度である。図5と図6では、変換部6を不透明にして表しており、変換部突起14は見えていない。
変換部6へ可動部3から伝わってきた力は、カートリッジ7に設けたスライド用突起15にて、変換部6からカートリッジ7へ伝わる。スライド用突起15は、図面手前と図面奥にあるカートリッジ7の平板16の2つからケース2側へ向けて円柱凸状に設けている。図面ではカートリッジ7の平板16上に円形で表している。これらがそれぞれ、変換部6の図面手前と図面奥にある平面板それぞれと接しており、変換部6の動く力が伝わるようになっている。この円柱凸状の高さは、変換部6の平面板の厚さ程度である。
カートリッジ7へ変換部6から伝わってきた力によって、また、図では省略しているが、ケース2におけるカートリッジ7のスライド用の摺動部材などによって、カートリッジ7の転写ヘッド5がケース2外に動いて出てくるようになっている。
ここで可動部3は、トーションばね17によってケース2外方向へ付勢している。トーションばね17は、円筒形のばね支軸18を介して、トーションばね17の一方がケース2に設けたばね保持部19で挟まれて保持され、もう一方がカートリッジ7の付勢用突起21に接するように、ケース2に設置されている。付勢用突起21は、図面手前にあるカートリッジ7の平板16からケース2側へ向けて円柱凸状に設けている。図面ではカートリッジ7の平板16上に円形で表している。これにより、カートリッジ7に設けた転写ヘッド5をケース2内方向へ付勢することになる。そして同時に、スライド用突起15に接する変換部6を介して、変換部突起14に接する可動部3をケース2外方向へ付勢している。なおここでは、トーションばね17はひとつであり、付勢用突起21もひとつである。
ケース2と可動部3とに係止機構はない。そのため、力を与えたまま可動部3を保持していなければ、転写ヘッド5がケース2内に入ってしまい、転写不可の状態になってしまうものにしている。可動部3から指を離すと、必ず使用できない状態になる。使用者がこの可動部3を押し込むことを続けなければならず、そして同時に、転写させるために塗膜転写具1を動かさなければならない。
可動部3を押し込むことと、塗膜転写具1を動かすことを行なうため、これらの力の微妙なバランスを無意識に取ろうとすると、使用者は親指で可動部3を押し込む持ち方になる。図1でいえば、右手の親指が可動部3に位置して、塗膜転写具1を把持する持ち方である。これによって、使用者によって持ち方が変わることなく、親指で押し込む一定の持ち方になる。ただし、人差し指や中指およびその他の指は、使用者によって持ち方や使い方が変わることもある。
さらに可動部3は、可動部支軸12を中心に回転するようになっていて、回転方向に付勢されているものである。回転方向に付勢されていることにより、可動部3が回転してケース2内に収まることになる。ここで塗膜転写具1は図2でいえば図面右方向へ動かすことで転写できるものである。そのような動きを行なう必要があるために使用者にとって、可動部3が回転して収まる構成の方が、ケース2内にまっすぐ押して収まる構成よりも、同時に行なうふたつの動きに違和感を与えないものとなっている。これがまた、可動部3を押し込むという通常にはない追加された動きがあっても、使用者に使いにくさを感じさせないものとなっている。
この変換部6の形状と動作などによって、可動部3に連動して転写ヘッド5が動く距離が、可動部3を押し込む距離よりも長いものになっている。可動部3を押し込む距離を1とすると、可動部3に連動して転写ヘッド5が動く距離が1.5以上であるのが好ましい。1.5以上の違いがあると、使用者に可動させているという操作感を与え、使用者に可動部3を押し込んでもらいやすくなり、好ましいものである。図面の塗膜転写具1では、可動部3を押し込む距離を1とすると、可動部3に連動して転写ヘッド5が動く距離は1.6であり、具体的な長さでいえば、可動部3を押し込む距離7.5mmと転写ヘッド5が動く距離12mmである。なお、可動部3を押し込む距離は円弧の部分であるが、直線に近似できる数値である。そしてここでは、この距離の違いがてこ機構によるものである。この変換部6でのてこ機構は、変換部支軸13を支点として、可動部3から接する変換部突起14への力を力点、変換部6から接するスライド用突起15への力を作用点として、構成しているものである。
さらに、転写不可の状態(図3や図5)から転写可能な状態(図4や図6)へ向かって、てこ機構は力の平衡点から遠ざかる方向である。ここでの力の平衡点とは、てこがつりあう状態、つまり、力がつりあって平衡している状態を意味している。その力がつりあった平衡点から遠ざかるように、可動部3と変換部突起14との接点、および、変換部6とスライド用突起15との接点を設けている。
具体的には、可動部3が押し込まれると、可動部3と変換部突起14との接点が可動部支軸12の回転中心から遠ざかるようになっている。図ではわずかだけ遠ざかっている。また、変換部6とスライド用突起15との接点が変換部支軸13の回転中心から遠ざかるようになっている。
これは、可動部3を押し込んでいる間に、てこの力の平衡点を通過しないものである。もし力の平衡点を通過した場合、その前後で押し込む力に対する反発力の強弱が変わることなり、そのような力の強弱変化があると、そこで使用者によっては押し込むことを止めてしまうことがあるからである。
次に実施例1の塗膜転写具1におけるその他の構成などを詳細に説明する。
図7は、実施例1のカートリッジ7を示した説明図である。交換可能なものである。図面手前と図面奥に2つの平板16があり、その間に繰出しリール8や巻取りリール9などをはさんで設置しているものである。ここでは平板16を透明にして内部を表している。
転写ヘッド5は、平板16からも突出して配置している。この突出した部分が、可動部3をケース2内へ押し込んだ時にケース2から出てくるようになっている。これにより、転写ヘッド5にて転写塗膜を転写することができる。
カートリッジ7において、感圧転写テープ11が繰出しリール8から繰り出されて転写ヘッド5を介して巻取りリール9に巻かれている。感圧転写テープ11の転写塗膜が、転写ヘッド5にて被転写面に転写されると、感圧転写テープ11の基材テープだけが巻取りリール9に巻き取られることになる。
繰出しリール8は、円筒形の繰出しリール支軸22に回転可能にはまっている。繰出しリール8には、感圧転写テープ11が巻かれているコア23がある。そのコア23が、接続中間部24を介して、図面奥にある繰出しリール8側面の繰出しギア25と接続している。接続中間部24は、その繰出しリール8側面の繰出しギア25と一体ものであり、図では同じ模様を施している。そして、接続中間部24の中心円が、円筒形の繰出しリール支軸22に回転可能にはまっているものである。
接続中間部24の中心円から外側へ設けている「くの字」形状の4箇所が、外側方向へ押しながらコア23の内周面に接している。転写していてテープが動いているどこかの間でタイミングが合わなくなり、何かしらの強い力で感圧転写テープ11が引っ張られることがあると、この4箇所ですべるようになっている。これにより、余計な引出しによるたるみやテープの破断などの不具合を防ぐことができるものである。
繰出しリール8から繰り出された感圧転写テープ11は、円柱形の繰出しテープガイド26と円柱形の転写テープガイド27とに順に接して、転写ヘッド5へ導かれている。
転写ヘッド5は、ローラー31タイプのものである。そのローラー31に感圧転写テープ11が巻かれて転写可能になっている。そこで感圧転写テープ11の基材テープ背面から押圧して、感圧転写テープ11の転写塗膜が被転写面に転写することができるものである。
ローラー31のローラー支軸32が転写ヘッド5のヘッド側壁33に保持されている。ヘッド側壁33はおおよそ三角形状で図面手前と図面奥とに2つあり、ローラー31をはさんで回転可能にローラー支軸32を軸支している。2つのヘッド側壁33と固定接続されている主軸が、2つの平板16の間に伸びており、円柱形の転写ヘッド支軸34にて転写ヘッド5は保持されている。図ではこれらも透明で表しており、同じ模様を施している。なお、その他にも、転写ヘッド5の動きを規制するガイド部は適宜設ければよいが、図では省略している。
転写された後の感圧転写テープ11の基材テープは、円柱形の巻取りテープガイド35に接して、巻取りリール9に巻き取られている。
巻取りリール9は、円筒形の巻取りリール支軸36に回転可能にはまっている。巻取りリール9において、図面手前のリール側面は波形溝リール側面37である。図面手前のリール側面に波形溝38を有しているものである。波形溝38は、図面垂直方向の手前に立ち上がる垂直面とそこから斜めに下がる斜面からなる三角波形状であり、円形扇のように形成している。この波形溝38は、テープがたるんだりしたときに、直すために利用する溝である。図では、その波形溝38の垂直面を外円周へ向かう直線で表している。そのような波形溝38を有する波形溝リール側面37である。そこから中心に向かって4本の短いスポークを介した巻取りリール9の中心円が、円筒形の巻取りリール支軸36に回転可能にはまっているものである。
カートリッジ7において、円筒形の繰出しリール支軸22、円柱形の繰出しテープガイド26、円柱形の転写テープガイド27、円柱形の転写ヘッド支軸34、円筒形の巻取りリール支軸36、および、平板接続部39は、図面手前と図面奥にある2つの平板16とに渡って設けられている。そのため、これらは塗膜転写具1の図面垂直方向の厚み中央付近で断面となる部分であるので、図面において斜線を施して表している。
図8は、図7の反対面を示した説明図である。図7と同じく、繰出しリール8から繰り出された感圧転写テープ11は、転写ヘッド5を介して巻取りリール9に巻かれている。
繰出しリール8には、図面手前のリール側面(図7では見えていない図面奥側のリール側面)に繰出しギア25、2つの爪部41、および、2つの扇窓42がある。その側面の中心付近では4本の短いスポークで接続している中心円がある。その中心円が、繰出しリール支軸22に回転可能にはまっているものである。
巻取りリール9には、図面手前のリール側面(図7では見えていない図面奥側のリール側面)に円形側面43がある。その円形側面43には、その径よりも小さな巻取りギア44がある。転写された後の感圧転写テープ11の基材テープは、図8では見えていない波形溝を有している波形溝リール側面37と、この巻取りギア44がある円形側面43との間に巻き取られる。
繰出しリール8の繰出しギア25と巻取りリール9の巻取りギア44とが歯合している。これにより、繰出しリール8と巻取りリール9とが連動する。また、これらギア比とリール径比を調整して、たるむことなくテープを巻取るようになっている。加えて、逆転防止機構によって一方向に回転することになり、転写ヘッドにて転写塗膜を転写しながら自動にテープを巻取ることができるようになっている。
逆転防止機構は、一般的な塗膜転写具に設けられているものと同じで、いわゆるラチェットのような構造のものである。繰出しリール8の2つの爪部41と、透明にして内部を表しているので図示していないが、平板16内面に設けている円形扇形の凹凸溝とによって、逆転防止になるようにしている。
繰出しリール8の扇窓42によって、感圧転写テープ11の残量をこちらの面からも確認することができるようになっている。
図9は、図7のカートリッジ7を抜いたケース2の説明図である。図3において、蓋体4を開けて、カートリッジ7を抜いた状態で、ケース2などを透明にして表したものである。
蓋体4は、蓋係止爪46を蓋係止溝47からはずして、ヒンジ軸48で回転させることで、開けることができる。蓋係止爪46は、蓋係止解除部49を押して蓋係止溝47からはずすことができる。ここで蓋係止解除部49は、蓋体4と蓋係止爪46との接続部分であり、ここを押すことで蓋体4全体がたわんで、蓋係止爪46を蓋係止溝47からはずすことができるようになっている。
逆にいえば図3は、図9において図7のカートリッジ7を挿入して蓋体4を閉じたものである。ただしここでは、カートリッジ7をケース2へ挿入する時に、カートリッジ7のスライド用突起15や付勢用突起21が変換部6に当たらないように、挿入方向に対してねじれて納まるような挿入ガイド部材や、カートリッジ7をちょうど位置決めしている部材などは、図では省略している。図3や図5の転写不可の状態から可動部3を押し込んで、図4や図6では、転写ヘッド5がケース2外へ出てきて、転写可能な状態になったものである。
実施例2は、塗膜転写具1の外観は図1や図2と同じであるが、ケース2外方向へ可動部3を付勢している手段が異なるものである。実施例2では、コイルばね51を使用しているものである。また、実施例1ではケース2にばねを設置しているが、実施例2ではカートリッジ7にばねを設置している。
図10は、実施例2のカートリッジ7を示した説明図である。コイルばね51を設置している交換可能なものである。コイルばね51を設置していること以外は、図7の実施例1のカートリッジと同じであり、2つの平板16の間に繰出しリール8や巻取りリール9などをはさんで設置しているものである。ここでも平板16を透明にして内部を表している。コイルばね51以外の詳細な説明は、図7と同じなので省略する。
2つのばね支柱保持部52が、図面手前と図面奥にある2つの平板16とに渡って、四角柱状に設けている。その2つの四角柱状のばね支柱保持部52が、それぞれの1つの壁面が相対するように設けており、それらに渡ってばね支柱53を設置している。ばね支柱53は円柱状であり、円柱の断面円がばね支柱保持部52の壁面にくるように垂直に設置している。
その円柱状のばね支柱53に、コイルばね51がまかれているものである。また、ばね支柱53には支柱可動部54があり、その支柱可動部54をコイルばね51が付勢している。図ではコイルばね51が伸びている状態であり、支柱可動部54が押されて、左下の四角柱状のばね支柱保持部52に当たっている。その支柱可動部54には、付勢用突起21を設けている。付勢用突起21は、平板16にある突起窓55よりも外側へ突出させて円柱凸状に設けている。
図11は、不透明にして図10を示した説明図である。図面手前にあるカートリッジ7の平板16と転写ヘッド5のヘッド側壁33を不透明にしたものである。不透明にした部分を右上から左下への斜線を施して表している。カートリッジ7の平板16には、突起窓55があるので、その突起窓55から付勢用突起21や内部にあるコイルばね51などが見えているものである。巻取りリール9の波形溝38も、平板16よりも外方向へ出ており、テープがたるんだりしたときに、直すために利用しやすくしている。
図12は、図10の反対面を示した説明図である。コイルばね51を設置していること以外は、図8と同じなので詳細な説明は省略する。コイルばね51は図10と向きは逆になるが、同じに設置している。こちらでも付勢用突起21は、平板16にある突起窓55よりも外側へ突出させて円柱凸状に設けている。
図13は、図10のカートリッジを抜いたケース2の説明図である。実施例1の図9と比べると、実施例2の図13では、トーションばね17や円筒形のばね支軸18がない。また、付勢用突起21が当たる付勢抑え56をケース2の内側に図面手前と図面奥に設けている。それらが異なるところであるが、他のところは図9と同じである。
図14は、図13において図10のカートリッジ7を挿入して蓋体4を閉じたものであり、実施例2における図1の内部を示した説明図である。転写不可の状態における実施例2の塗膜転写具1である。また図15は、実施例2における図2の内部を示した説明図である。転写可能な状態における実施例2の塗膜転写具1である。これらの図は、ケース2などを透明にして、図3や図4と同様に内部を表している。
図16は、図14の可動部3などを不透明にした説明図である。同じく図17は、図15の可動部3などを不透明にした説明図である。不透明にした部分は、可動部3および変換部6である。それぞれに異なる模様を施している。
図14から図17までのこれらの図において、ケース2の付勢抑え56にカートリッジ7の付勢用突起21が当たって、カートリッジ7に設けた転写ヘッド5をケース2内方向へ、また、可動部3をケース2外方向へ付勢しているものである。図示していないが、図面裏側でも同じようになっている。
このように、付勢している手段が異なるだけで、実施例1における変換部6の形状と動作などは同じであるため、可動部3に連動して転写ヘッド5が動く距離が、可動部3を押し込む距離よりも長く、その距離の違いがてこ機構によるものであることも同じである。また、可動部3は、回転方向に付勢されていることや、転写不可の状態(図14や図16)から転写可能な状態(図15や図17)へ向かって、てこ機構は力の平衡点から遠ざかる方向であることも、同じである。
実施例3は、塗膜転写具1の外観は図1や図2と同じであるが、可動部3に連動して転写ヘッド5が動く距離が、可動部3を押し込む距離よりも長く、その距離の違いが、実施例1や実施例2におけるてこ機構によるものではなく、ラック・ピニオン機構によるものである。このラック・ピニオン機構以外は、実施例1と同じ構成のものである。
可動部3が押し込まれると、図示していないが、可動部3に設けた歯が歯合するギアを回転させる。そのギアは、同軸に別のギア(ピニオン)を有している。そのピニオンの歯が、歯切りしているラックに係合していて、ピニオンの回転と同時に、ラックを移動させる。そのラックがカートリッジ7に設けられており、カートリッジ7とともに転写ヘッド5が動くことができる。なお、これらの歯数とギアの径の比などによって、距離の違いを出しているものである。このようなラック・ピニオン機構である。
1 塗膜転写具
2 ケース
3 可動部
4 蓋体
5 転写ヘッド
6 変換部
7 カートリッジ
8 繰出しリール
9 巻取りリール
11 感圧転写テープ
12 可動部支軸
13 変換部支軸
14 変換部突起
15 スライド用突起
16 平板
17 トーションばね
18 ばね支軸
19 ばね保持部
21 付勢用突起
22 繰出しリール支軸
23 コア
24 接続中間部
25 繰出しギア
26 繰出しテープガイド
27 転写テープガイド
31 ローラー
32 ローラー支軸
33 ヘッド側壁
34 転写ヘッド支軸
35 巻取りテープガイド
36 巻取りリール支軸
37 波形溝リール側面
38 波形溝
39 平板接続部
41 爪部
42 扇窓
43 円形側面
44 巻取りギア
46 蓋係止爪
47 蓋係止溝
48 ヒンジ軸
49 蓋係止解除部
51 コイルばね
52 ばね支柱保持部
53 ばね支柱
54 支柱可動部
55 突起窓
56 付勢抑え

Claims (3)

  1. 転写塗膜を基材テープ表面に形成している感圧転写テープが、繰出しリールから繰り出されて転写ヘッドを介して巻取りリールに巻かれるように、繰出しリールと巻取りリールの連動機構と共にケースに配置されており、ケースから突設した転写ヘッドにて感圧転写テープの転写塗膜を被転写面に転写する自動巻取り式の塗膜転写具において、
    ケース外方向へ付勢されている可動部をケース内方向へ押し込み、その押し込んだ位置でケースと可動部とに係止機構がなく、力を与えながら可動部を保持している状態にして塗膜を転写する塗膜転写具であって、
    可動部が転写ヘッドと連動しており、可動部を押し込むと転写ヘッドがケース外へ出てきて転写可能となることを特徴とする塗膜転写具。
  2. 可動部に連動して転写ヘッドが動く距離が、可動部を押し込む距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の塗膜転写具。
  3. 距離の違いがてこ機構によるものであることを特徴とする請求項2に記載の塗膜転写具。
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