JP2014061569A - 切断装置及び捲回装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極シートの切断に際し、活物質粉や金属粉などの粉塵の発生を低減することのできる切断装置、及び、当該切断装置を備えた捲回装置を提供する。
【解決手段】切断装置82は、電極シート5,6を切断するワイヤカッタ90と、シート切断時に電極シート5,6の下側にて当該電極シート5,6を押さえる下押さえ部材91と、シート切断時に電極シート5,6の上側にて当該電極シート5,6を押さえる上押さえ部材92とを備えている。ワイヤカッタ90は、コ字状に屈曲形成された支持部材90aと、当該支持部材90aの両端部間に緊張状態で張られた切断用ワイヤ90bとを有している。そして、押さえ部材91,92のスリット91a,92aを通して、切断用ワイヤ90bにより電極シート5,6を切断する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば二次電池等に用いられる電極シートを切断する切断装置、及び、当該切断装置を備えた捲回装置に関する。
例えば、リチウムイオン電池等の二次電池として用いられる電池素子は、所定の金属箔に正極活物質が塗布された電極シート(正極シート)と、所定の金属箔に負極活物質が塗布された電極シート(負極シート)とが、絶縁素材(例えば樹脂フィルムや不織布等)からなるセパレータシートを介して重ね合わされた状態で捲回されて製造される。
当該電池素子を製造する捲回装置においては、ロール状に捲回された原反から供給される上記各シートがそれぞれ別個の搬送路に沿って搬送され、最終的には各搬送路に設けられた供給機構によって随時、捲回部へと送り出される。そして、当該捲回部において電池素子1つ分の捲回がほぼ完了したところで、巻芯の回転が一旦停止され、前記各供給機構の把持手段により各シートを把持した上で、各搬送路に設けられた切断装置により各シートが切断される。その後、各シートの巻き残りの部分が完全に巻き取られることで、電池素子の捲回が完了する。
各シートを切断する切断装置は、例えば所定位置に固定された固定刃と、これに対し回動可能に軸支された可動刃と、シートを押さえるための押さえ部材とを備え、固定刃と押さえ部材によりシートを挟持した状態で、可動刃を押さえ部材に沿わせて固定刃に圧接させながら、固定刃の方へ回動させることで、シートを挟み切るよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−249176号公報
しかしながら、活物質の塗布された電極シートが切断対象である場合、従来の切断装置では、切断後の電極シートの端面が可動刃の側壁面によって強く擦られるため、活物質が削られ、活物質粉が発生するおそれがある。
同様に、従来の切断装置では、可動刃と金属箔の擦れや、可動刃と固定刃の擦れ、可動刃と押さえ部材の擦れなど、圧接する金属部材同士の擦れにより、金属粉も発生するおそれがある。
活物質粉や金属粉などの粉塵が電池素子中に混入した場合には、短絡等の不具合が発生し、製品品質の低下を招くおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電極シートの切断に際し、活物質粉や金属粉などの粉塵の発生を低減することのできる切断装置、及び、当該切断装置を備えた捲回装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.活物質の塗布された帯状の電極シートを切断するための切断装置であって、
前記電極シートを表裏両面から挟持可能な第1挟持手段と、
前記電極シートのシート長手方向に対し前記第1挟持手段と所定間隔の隙間をあけて配置され、前記電極シートを表裏両面から挟持可能な第2挟持手段と、
前記第1挟持手段と前記第2挟持手段との間の隙間を通して前記電極シートを切断可能なワイヤ状の切断刃を有した切断手段とを備えたことを特徴とする切断装置。
上記手段1によれば、従来の切断装置に比べ、切断後の電極シートの端面が擦られる度合いを大幅に低減することができる。また、従来の切断装置のように、可動刃と固定刃等とが擦れ合うこともない。結果として、電極シートの切断に際し、活物質粉や金属粉などの粉塵の発生を低減することができる。ひいては、活物質粉や金属粉などの粉塵が捲回素子などの製品に混入するといった不具合の発生を抑制し、製品品質の低下抑制を図ることができる。
従来の切断装置は、電極シートの切断に際し、固定刃側のみで電極シートを挟持する片持ち構造となっているため、安定して電極シートを切断することができず、製品品質の低下やバラツキ等が懸念される。これに対し、本手段では、第1挟持手段及び第2挟持手段により、シート長手方向における切断位置の両側で電極シートを挟持する両持ち構造となっているため、より安定した状態で電極シートを切断することができる。また、片持ち構造とする場合には、両持ち構造に比べ、その分、強く電極シートの挟持する必要があるため、それによる活物質の剥離等も懸念される。
加えて、従来のように、固定刃側のみで電極シートを挟持する片持ち構造では、可動刃側が大きく開放された構成となるため、シート切断時に発生した活物質粉や金属粉などの粉塵が広範囲に飛散してしまうおそれがある。これに対し、本手段では、シート長手方向における切断位置の両側で電極シートを挟持する両持ち構造となっているため、切断位置の両側に壁ができ、活物質粉や金属粉などの粉塵が広範囲に飛散するといった不具合の発生を抑制することができる。
尚、従来のように、可動刃と固定刃とを圧接して電極シートを挟み切る構成では、強度上、可動刃の厚みを所定量以上(例えば10mm程度)確保する必要があるため、仮にシート長手方向における切断位置の両側で電極シートを挟持する両持ち構造を採用したとしても、可動刃が通過する挟持手段間の隙間を比較的広めに設定しなければならない。これに対し、本手段では、ワイヤ状の切断刃を用いることにより、当該切断刃が通過する隙間を極力狭く設定することができるため、活物質粉や金属粉などの粉塵が飛散するといった不具合の発生をより効果的に抑制することができる。
手段2.前記第1挟持手段と前記第2挟持手段との間の隙間から粉塵を吸引除去するための吸引手段を備えたことを特徴とする手段1に記載の切断装置。
上記手段2によれば、シート切断時に発生した活物質粉や金属粉などの粉塵を吸引除去することができる。結果として、活物質粉や金属粉などの粉塵が製品に混入するなどの不具合の発生を抑制し、製品品質の低下抑制を図ることができ、上記手段1の作用効果をさらに高めることができる。
上述したように、従来の切断装置は、電極シートの切断に際し、固定刃側のみで電極シートを挟持する片持ち構造となっており、可動刃側が大きく開放されている。また、仮にシート長手方向における切断位置の両側で電極シートを挟持する両持ち構造を採用したとしても、可動刃が通過する挟持手段間の隙間を比較的広めに設定しなければならない。従って、仮に粉塵を吸引除去するための吸引手段を設けたとしても、効率よく粉塵を吸引除去することができないおそれがある。
これに対し、本手段では、第1挟持手段及び第2挟持手段により、シート長手方向における切断位置の両側で電極シートを挟持し、壁を作ると共に、ワイヤ状の切断刃を用いることにより、当該切断刃が通過する隙間を極力狭く設定することができるため、活物質粉や金属粉などの粉塵を効率よく吸引除去することができる。
手段3.前記第1挟持手段及び/又は前記第2挟持手段の内部に前記吸引手段の吸引経路を形成すると共に、
前記吸引経路と連通する吸引孔を、前記第1挟持手段及び/又は前記第2挟持手段における前記隙間に面した部位に開口形成したことを特徴とする手段2に記載の切断装置。
上記手段3によれば、切断装置の小型化・コンパクト化を図ると共に、両挟持手段間の隙間の外から粉塵を吸引する場合に比べ、電極シートにより近い位置で効率よく粉塵を吸引除去することができる。
手段4.前記電極シートの裏面側(下側)に配置される前記第1挟持手段及び前記第2挟持手段を一体形成し、
前記隙間の下部に底部を設けたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の切断装置。
上記手段4によれば、電極シートの裏面側(下側)に、溝状の隙間を有した凹型部材が挟持手段として配置されることとなる。これにより、両挟持手段間の隙間の閉鎖性を高めることができ、活物質粉や金属粉などの粉塵の飛散防止効果や吸引除去効率をより高めることができる。
特に上記手段3の構成の下では、両挟持手段間の隙間の底部に上記吸引孔を開口形成することにより、下方へ落下してくる活物質粉や金属粉などの粉塵を吸引除去することができ、その効果をさらに高めることができる。
手段5.前記電極シートの切断後に、前記第1挟持手段及び前記第2挟持手段が前記電極シートを挟持したまま、当該電極シートのシート長手方向に沿って互いに離間する方向へ相対移動するように構成されたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の切断装置。
従来の切断装置では、電極シートの切断後、可動刃が開かれる際にも、当該可動刃が切断後の電極シートの端面を強く擦り上げ、活物質粉や金属粉などの粉塵が発生するおそれがある。
これに対し、上記手段5によれば、電極シートの切断後、切断刃を元の状態へ戻す際に、当該切断刃が切断後の電極シートの端面に接触しないようにすることができる。結果として、活物質粉や金属粉などの粉塵の発生をさらに低減することができる。
手段6.少なくとも前記電極シートを捲回可能な捲回手段と、
手段1乃至5のいずれかに記載の切断装置とを備えたことを特徴とする捲回装置。
上記手段6によれば、上記切断装置を備えることで、活物質粉や金属粉などの粉塵が捲回素子中に混入するおそれを低減することができる。結果として、製造された捲回素子において短絡等の不具合が発生するおそれを低減し、製品品質の低下抑制を図ることができる。
電池素子の構成を示す断面模式図である。 捲回部を示す正面模式図である。 捲回装置の概略構成を示す模式図である。 切断装置の動作を説明するための模式図であって、(a)は、各押さえ部材が開いた状態の切断装置を示す正面模式図であり、(b)は、(a)のL1−L1線断面模式図である。 切断装置の動作を説明するための模式図であって、(a)は、各押さえ部材により電極シートを挟持した状態の切断装置を示す正面模式図であり、(b)は、(a)のL2−L2線断面模式図である。 切断装置の動作を説明するための模式図であって、(a)は、電極シートを切断した状態の切断装置を示す正面模式図であり、(b)は、(a)のL3−L3線断面模式図である。 別の実施形態における切断装置の動作を説明するための模式図であって、(a)は、各押さえ部材が開いた状態の切断装置を示す断面模式図であり、(b)は、各押さえ部材により電極シートを挟持した状態の切断装置を示す断面模式図であり、(c)は、電極シートを切断した状態の切断装置を示す断面模式図であり、(d)は、電極シートの切断位置の上流側を挟持した押さえ片と、下流側を挟持した押さえ片とが互いに離間する方向へ移動した状態の切断装置を示す断面模式図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、本実施形態の捲回装置によって得られる捲回素子としてのリチウムイオン電池素子の構成について説明する。
図1に示すように、リチウムイオン電池素子(以下、「電池素子」と称す)1は、筒状の巻芯コア2に対して、2枚のセパレータシート3,4と正電極シート5と負電極シート6とによって構成される帯状体7が捲回されることで構成されている。尚、図1においては、説明の便宜上、セパレータシート3,4、正電極シート5、及び、負電極シート6の相互の間隔をあけて示している箇所がある。
本実施形態において、巻芯コア2は、十分な剛性を有する材料(例えば、アルミニウム等の金属素材やポリプロピレン等の樹脂素材)により形成されている。また、巻芯コア2は、後述の巻軸20と係合する断面正方形状の挿通孔8を有している。
セパレータシート3,4は、巻芯コア2の長手方向に沿った長さと同一の幅を有するものであり、異なる電極シート5,6同士が互いに接触して短絡を起こしてしまうのを防止すべく絶縁体、特に本実施形態ではポリプロピレンにより構成されている。
電極シート5,6もまた、セパレータシート3,4と同様、巻芯コア2の長手方向に沿った長さとほぼ同一の幅を有するものである。電極シート5,6は、その本体部が薄板状の金属箔よりなり、その表裏両面にはシート長手方向に沿って活物質が連続塗工(塗布)されている。これにより、電極シート5,6には、シート幅方向に活物質塗工部と活物質未塗工部とが形成されることとなる。電極シート5,6の未塗工部には、それぞれリード(図示略)が溶接されている。
リチウムイオン電池を得るに際しては、電池素子1が金属製で筒状をなす電池容器(図示せず)内に配設されるとともに、正極側のリード及び負極側のリードがそれぞれまとめられる。まとめられた正極側のリードは正極端子部品(図示せず)に接続され、同じくまとめられた負極側のリードは負極端子部品(図示せず)に接続される。そして、両端子部品が前記電気容器の両端開口に設けられることで、リチウムイオン電池が完成する。
本実施形態では、正極シート5にアルミニウム箔シートが用いられ、その表裏両面に正極活物質が塗布されている。また、負極シート6には銅箔シートが用いられ、その表裏両面に負極活物質が塗布されている。
また、一般にリチウムイオン電池素子に係る電極シートとしては、金属箔の厚みが15μm〜100μm、表裏両面の活物質の厚みがそれぞれ15μm〜100μmで、全体として50μm〜300μmのものが考えられるが、このうち、本実施形態では、金属箔の厚みが50μm、表裏両面の活物質の厚みがそれぞれ50μmで、全体として150μmの電極シート5,6を採用している。
次に、電池素子1を製造するための捲回装置について説明する。図3に示すように、捲回装置60は、正極シート5を搬送する電極シート搬送機構61、負極シート6を搬送する電極シート搬送機構62、及び、セパレータシート3,4を搬送するセパレータシート搬送機構63,64を備えている。
各シート搬送機構61〜64においては、ロール状に捲回された原反から各シートが引き出され、捲回手段としての捲回部65の方へと供給される。そして、各シート搬送機構61〜64によって搬送された各シートは、捲回部65において各シートが重なるように巻取られる。なお、上記捲回部65や各シート搬送機構61〜64など、捲回装置60内の各種機構は、図示しない制御装置により動作制御される構成となっている。
ここで、まず捲回部65の構成について図2を参照して詳しく説明する。図2に示すように、捲回部65は、回転可能に設けられたターレット12を備えている。該ターレット12は、2枚の円盤状のテーブル14,15が相対向するようにして構成されている。両テーブル14,15(ターレット12)は時計回りに回転可能に構成されると共に、両テーブル14,15が同期回転するように設定されている。
両テーブル14,15間には、テーブル14,15の回転方向に180°間隔で、2箇所に巻軸20が設けられている。各巻軸20は、着脱ポジションP1及び捲回ポジションP2間を交互に移動することとなる。
着脱ポジションP1は、巻芯コア2の取付け及び電池素子1の取外しを行うためのポジションであって、当該着脱ポジションP1に対応して、巻芯コア2の取付け及び電池素子1の取外しを行うための着脱装置13が設けられている。
一方、捲回ポジションP2は、巻芯コア2に対し帯状体7を捲回するポジションであって、当該捲回ポジションP2に位置する巻軸20に対し、上記各シート搬送機構61〜64から各シートが供給される。
本実施形態では、捲回ポジションP2に対応して、図示しないセパレータ固着手段が設けられている。セパレータ固着手段は、捲回の初期段階において、例えば熱溶着により、セパレータシート3,4の先端部分を巻芯コア2の表面に対し取着可能に構成されている。勿論、単に接着テープ等を用いてセパレータシート3,4の先端部分を巻芯コア2の表面に対し貼付ける構成であっても差し支えない。
次に、電極シート搬送機構61,62の構成について図3を参照して詳しく説明する。但し、図3においては、便宜上、電極シート搬送機構62の部分のみ詳細に図示しているが、電極シート搬送機構61についても同様の構成を具備している。
電極シート搬送機構61,62の最上流側においては、電極シート5,6がロール状に捲回された原反70が回転可能に支持されている。原反70の下流側には、張力付与手段72が設けられている。本実施形態における張力付与手段72は、一対のローラ73,74と、両ローラ73,74間に設けられた段差ローラ75とからなる。
張力付与手段72の下流側には、捲回部65に対し電極シート5,6を供給するためのシート供給機構80が設けられている。
シート供給機構80は、上下一対のチャック80a,80bを具備している。チャック80a,80bは、図示しない駆動手段により開閉動作可能に構成されている。
また、シート供給機構80は、電極シート5,6の搬送経路に沿って進退可能に構成されている。より詳しくは、シート供給機構80は、図示しない駆動手段により、捲回部65から相当距離離間した退避位置と、捲回部65に最も接近した最接近位置との間を移動可能に構成されている。当該最接近位置は、チャック80a,80bにより把持された電極シート5,6の先端部が、巻軸20の回転に基づき巻取開始可能な程度に十分に近い位置である。
シート供給機構80の下流側には、電極シート5,6を切断するための切断装置82が設けられている。
ここで、切断装置82の構成について図4〜6を参照して詳しく説明する。切断装置82は、電極シート5,6を切断する切断手段としてのワイヤカッタ90と、シート切断時に電極シート5,6の下側にて当該電極シート5,6を押さえる下押さえ部材91と、シート切断時に電極シート5,6の上側にて当該電極シート5,6を押さえる上押さえ部材92とを備えている。
ワイヤカッタ90は、電極シート5,6のシート幅方向〔図5(a)の左右方向、図5(b)の奥行き方向〕に沿ってコ字状に屈曲形成された支持部材90aと、当該支持部材90aの両端部間に緊張状態で張られた金属製の切断用ワイヤ(ワイヤ状の切断刃)90bとを有している。
一般に、全体の厚みが50μm〜300μmの電極シートを切断する金属製の切断用ワイヤとしては、その直径が15μm〜50μmのものが考えられるが、このうち、本実施形態では、厚み150μmの電極シート5,6に対応して、直径W0〔図6(a)参照〕が30μmの切断用ワイヤ90bを採用している。
勿論、切断用ワイヤ90bの太さや材質は、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
ワイヤカッタ90は、図示しない駆動手段により変位可能に構成されている。より詳しくは、ワイヤカッタ90は、支持部材90aの長手方向一端側に設けられた支軸90cを中心として回動可能に構成され、切断用ワイヤ90bが下押さえ部材91(後述するスリット91a)内に差し込まれる切断位置(図6参照)と、切断用ワイヤ90bが上押さえ部材92(後述するスリット92a)よりも上方へ抜け出した離間位置(図5参照)との間を変位する。
また、ワイヤカッタ90は、電極シート5,6のシート幅方向に水平移動可能に構成され、電極シート5,6の搬送経路から相当距離離間した退避位置と、電極シート5,6の搬送経路に接近した接近位置(図5参照)との間を変位する。
下押さえ部材91は、電極シート5,6のシート幅方向に沿って長尺状に形成され、図示しない駆動手段により変位可能に構成されている。より詳しくは、下押さえ部材91は、電極シート5,6のシート幅方向に水平移動可能に構成され、電極シート5,6の搬送経路から相当距離離間した退避位置と、電極シート5,6の搬送経路に接近した接近位置(図4参照)との間を変位する。
また、下押さえ部材91は、上下動可能に構成され、電極シート5,6から下方へ相当距離離間した離間位置(図4参照)と、電極シート5,6に接触し当該電極シート5,6を押さえる押さえ位置(図5参照)との間を変位する。
下押さえ部材91の上面には、電極シート5,6のシート幅方向に沿って、有底のスリット91aが形成されている。これにより、下押さえ部材91は、スリット91aを介して、電極シート5,6の長手方向に対し分割された一対の押さえ片91bを備えることとなる。
スリット91aは、シート切断時に切断用ワイヤ90bが差し込まれる部位であり、電極シート5,6の長手方向〔図5(a)の奥行き方向、図5(b)の左右方向〕に沿ったその幅W1は、シート切断時に少なくとも切断用ワイヤ90bがスリット91aの側壁面に接触しない程度の間隔をあけて設定されている〔図6(b)参照〕。
一般に、直径15μm〜50μmの切断用ワイヤが通過するスリットとしては、その幅が0.5mm〜3mmのものが考えられるが、このうち、本実施形態では、直径W0が30μmの切断用ワイヤ90bに対応して、幅W1が1mmのスリット91aを採用している。勿論、スリット91aの幅W1は、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
スリット91aの底部には、その長手方向に沿って所定間隔で複数の吸引孔91cが開口形成されている。また、下押さえ部材91の内部には、その長手方向に沿って、各吸引孔91cと連通する吸引経路91dが形成されている。
吸引経路91dは、図示しない吸引ホースを介して、図示しない吸引装置に接続されている。そして、吸引装置が作動すると、吸引経路91d及び吸引孔91cを介してスリット91a内の吸引が行われる仕組みとなっている。従って、前記吸引装置、前記吸引ホース、吸引経路91d及び吸引孔91cにより、本実施形態における吸引手段が構成されることとなる。
上押さえ部材92は、電極シート5,6のシート幅方向に沿って長尺状に形成され、図示しない駆動手段により、上記下押さえ部材91に同期して変位可能に構成されている。より詳しくは、上押さえ部材92は、下押さえ部材91と同様、電極シート5,6のシート幅方向に水平移動可能に構成され、電極シート5,6の搬送経路から相当距離離間した退避位置と、電極シート5,6の搬送経路に接近した接近位置(図4参照)との間を変位する。
また、上押さえ部材92は、上下動可能に構成され、電極シート5,6から上方へ相当距離離間した離間位置(図4参照)と、電極シート5,6に接触し当該電極シート5,6を押さえる押さえ位置(図5参照)との間を変位する。
上押さえ部材92は、スリット92aを介して、電極シート5,6の長手方向に対し分割された一対の押さえ片92bからなる。
スリット92aは、シート切断時に切断用ワイヤ90bが通過する部位であり、電極シート5,6の長手方向に沿ったその幅W2は、シート切断時に少なくとも切断用ワイヤ90bがスリット92aの側壁面に接触しない程度の間隔をあけて設定されている〔図6(b)参照〕。
上記スリット91aと同様、本実施形態では、直径W0が30μmの切断用ワイヤ90bに対応して、幅W2が1mmのスリット92aを採用している。勿論、スリット92aの幅W2は、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
一対の押さえ片92bの相対向する面(スリット92aの側壁面)には、それぞれその長手方向に沿って所定間隔で複数の吸引孔92cが開口形成されている。また、各押さえ片92bの内部には、その長手方向に沿って、各吸引孔92cと連通する吸引経路92dが形成されている。
吸引経路92dは、上記吸引経路91dと同様、図示しない吸引ホースを介して、図示しない吸引装置に接続されている。そして、吸引装置が作動すると、吸引経路92d及び吸引孔92cを介してスリット92a内の吸引が行われる仕組みとなっている。従って、上記同様、前記吸引装置、前記吸引ホース、吸引経路92d及び吸引孔92cにより、本実施形態における吸引手段が構成されることとなる。
次に、上述した捲回装置60による電池素子1の製造方法について説明する。
まず、ターレット12を時計回りに半回転させることで、一方の巻軸20を着脱ポジションP1へと移動させる。このとき、他方の巻軸20は捲回ポジションP2に位置することとなる。例えば、それまで捲回ポジションP2に位置しており帯状体7の捲回がほぼ完了した巻軸20が、着脱ポジションP1へと移動させられる。一方、それまで着脱ポジションP1に位置しており新たな巻芯コア2の装着された巻軸20が捲回ポジションP2へと移動させられる。
かかる捲回ポジションP2に位置する巻軸20においては、巻芯コア2が装着されているのであるが、当初、当該巻芯コア2には何も巻き付けられていない。この状態において、先ず上述したセパレータ固着手段により、セパレータシート3,4の先端部分が巻芯コア2の表面に対し取着固定される。
続いて、当該捲回ポジションP2においては、巻軸20の回転が行われる。そして、所定タイミングが到来したならば、電極シート搬送機構61,62の各シート供給機構80が作動し、各電極シート5,6が巻芯コア2の方に向けて供給される。
より詳しくは、それまでチャック80a,80bによって先端部が把持されていた各電極シート5,6が、シート供給機構80(チャック80a,80b)が巻軸20の方へ移動することで、巻芯コア2の方に向けて供給される。これにより、各電極シート5,6の先端が、各セパレータシート3,4に挟み込まれることとなり、各電極シート5,6が、それぞれ各セパレータシート3,4を介して互いに絶縁状態で巻き取られ始めることとなる。
そして、各電極シート5,6の巻取りが開始されたならば、チャック80a,80bが開かれる。これにより、各電極シート5,6は、張力付与手段72にて所定の張力を付与されながら、セパレータシート3,4とともに巻き取られることとなる。
尚、チャック80a,80bの開放に伴い、シート供給機構80は幾分上流側(巻軸20から離間する側)まで移動し、捲回中においては、当該位置において待機する。
1素子分の帯状体7の捲回がほぼ完了したならば、巻軸20の回転が一旦停止される。当該停止されるタイミングは、巻軸20に設けられたエンコーダの計測値に基づいて決定される。これにより、各電極シート5,6の所定の切断位置が切断装置82の位置に位置決めされるタイミングで、巻軸20の回転が停止されることとなる。
巻軸20の回転が一旦停止されると、シート供給機構80のチャック80a,80bにより各電極シート5,6を把持した上で、切断装置82が作動し、各電極シート5,6が切断される。
その後、巻軸20を幾らか回転させた後、セパレータシート3,4についても切断する。そして、切断された残りの帯状体7(各シート3〜6)が完全に巻き取られ、外周側のセパレータシート3,4に関しテープ止めが施されることで捲回が完了する。
そして、巻軸20等を着脱ポジションP1へと移動させた上で、帯状体7の捲回された巻芯コア2ごと取り外すことで電池素子1が得られる。
ここで、切断装置82の動作についてより詳しく説明する。上述したように電極シート5,6の所定の切断位置が、切断装置82(押さえ部材91,92のスリット91a,92a)の位置に位置決め停止されると、先ず上記退避位置(電極シート5,6の搬送経路外)に退避していた各押さえ部材91,92が上記接近位置(電極シート5,6の搬送経路)へと移動すると共に、各押さえ部材91,92がそれぞれ上記押さえ位置(電極シート5,6側)に向けて移動する〔図4(a),(b)参照〕。
そして、下押さえ部材91の一対の押さえ片91bと、上押さえ部材92の一対の押さえ片92bとにより、電極シート5,6の切断位置の上流側及び下流側がそれぞれ挟持されると共に、上記退避位置(電極シート5,6の搬送経路外)に退避していたワイヤカッタ90が上記接近位置(電極シート5,6の搬送経路)へと移動してくる〔図5(a),(b)参照〕。尚、本実施形態では、下押さえ部材91の一対の押さえ片91b、及び、上押さえ部材92の一対の押さえ片92bのうち、電極シート5,6の切断位置の上流側を挟持する押さえ片91b,92bが第1挟持手段を構成し、電極シート5,6の切断位置の下流側を挟持する押さえ片91b,92bが第2挟持手段を構成する。
続いて、ワイヤカッタ90が支軸90cを中心に回動する。これにより、切断用ワイヤ90bが上押さえ部材92のスリット92aを通過し、電極シート5,6をシート幅方向一端側から他端側に向かって切断していく。その後、切断用ワイヤ90bは、下押さえ部材91のスリット91a内に収容される〔図6(a),(b)参照〕。従って、スリット91a,92aが本実施形態における隙間に相当する。
電極シート5,6の切断が終了すると、ワイヤカッタ90が押さえ部材91,92から離間し、切断用ワイヤ90bがスリット91a,92aから抜け出ると同時に、上記吸引装置が作動し、吸引孔91c,92c等を介してスリット91a,92a内の吸引が行われる。これにより、電極シート5,6の切断時に発生した活物質粉や金属粉などの粉塵が吸引除去される。
以上詳述したように、本実施形態では、切断刃として切断用ワイヤ90bを用いることにより、従来の切断装置に比べ、切断後の電極シート5,6の端面が擦られる度合いを大幅に低減することができる。また、従来の切断装置のように、可動刃と固定刃等とが擦れ合うこともない。結果として、電極シート5,6の切断に際し、活物質粉や金属粉などの粉塵の発生を低減することができる。ひいては、活物質粉や金属粉などの粉塵が電池素子1に混入するといった不具合の発生を抑制し、製品品質の低下抑制を図ることができる。
また、本実施形態は、押さえ部材91,92により、シート長手方向における切断位置の両側で電極シート5,6を挟持する両持ち構造となっているため、従来の片持ち構造の切断装置に比べ、より安定した状態で電極シート5,6を切断することができる。
さらに、本実施形態では、押さえ部材91,92により、シート長手方向における切断位置の両側で電極シート5,6を挟持し、壁を作ると共に、切断刃として切断用ワイヤ90bを用いることにより、スリット91a,92aの幅W1,W2を極力狭く設定することができるため、電極シート5,6の切断時に発生した活物質粉や金属粉などの粉塵が広範囲に飛散するのを防止し、効率よく吸引除去することができる。
特に本実施形態では、下押さえ部材91のスリット91aの底部が塞がれており、その底部に吸引孔91cが形成されているため、スリット91a,92aの閉鎖性を高め、活物質粉や金属粉などの粉塵の飛散防止効果や吸引除去効率をより高めることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、捲回装置60によって、リチウムイオン電池の電池素子1が製造されているが、捲回装置60によって製造される捲回素子はこれに限定されるものではなく、例えば、リチウムイオンキャパシタや電解コンデンサ等の捲回素子を製造することとしてもよい。
(b)上記実施形態では、電池素子1が、巻芯コア2を具備する場合について具体化されているが、当該巻芯コア2を有しないタイプの電池素子を得る場合について具体化することとしてもよい。また、巻芯コア2の外周形状が例えば扁平な断面非円形状のものであってもよい。
(c)上記実施形態における捲回装置60(電極シート搬送機構61,62、捲回部65等)の構成はあくまでも一例であって、他の構成を採用してもよい。
(d)上記実施形態では、本願発明に係る切断装置82を、電池素子1を製造するための捲回装置60に備えた構成として具現化しているが、これに限らず、他の捲回装置や捲回装置以外のものに組付けた構成として具現化してもよい。勿論、切断装置82を単体で使用することも可能である。
(e)切断装置82の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
例えば、図7に示した切断装置100では、電極シート5,6を切断する切断手段としてのワイヤカッタ101と、シート切断時に電極シート5,6の下側にて当該電極シート5,6を押さえる下押さえ部材93と、シート切断時に電極シート5,6の上側にて当該電極シート5,6を押さえる上押さえ部材94とを備えている。
ワイヤカッタ101は、電極シート5,6のシート幅方向に沿ってコ字状に屈曲形成された支持部材101aと、当該支持部材101aの両端部間に緊張状態で張られた金属製の切断用ワイヤ101bとを有している。
ワイヤカッタ101は、図示しない駆動手段により変位可能に構成されている。より詳しくは、ワイヤカッタ101は、電極シート5,6のシート幅方向に水平移動可能に構成され、電極シート5,6の搬送経路から相当距離離間した退避位置と、電極シート5,6の搬送経路に接近した接近位置との間を変位する。
また、ワイヤカッタ101は、切断用ワイヤ101bが電極シート5,6のシート幅方向と平行(水平方向)となった状態で上下動可能に構成され、切断用ワイヤ101bが下押さえ部材93(後述するスリット93a)内に差し込まれる切断位置〔図7(c)参照〕と、切断用ワイヤ101bが上押さえ部材94(後述するスリット94a)よりも上方へ抜け出した離間位置〔図7(b)参照〕との間を変位する。
尚、シート切断時には、上記構成に代えて、切断用ワイヤ101bが電極シート5,6のシート幅方向(水平方向)に対し傾斜した状態で上下動する構成してもよい。また、切断用ワイヤ101bが電極シート5,6のシート幅方向に対し傾斜した状態で、電極シート5,6のシート幅方向に沿って水平移動する構成としてもよい。
各押さえ部材93,94は、電極シート5,6のシート幅方向に沿って長尺状に形成され、図示しない駆動手段により変位可能に構成されている。より詳しくは、各押さえ部材93,94は、それぞれ電極シート5,6のシート幅方向に水平移動可能に構成され、電極シート5,6の搬送経路から相当距離離間した退避位置と、電極シート5,6の搬送経路に接近した接近位置との間を変位する。
また、各押さえ部材93,94は、上下動可能に構成され、電極シート5,6から相当距離離間した離間位置〔図7(a)参照〕と、電極シート5,6に接触し当該電極シート5,6を押さえる押さえ位置〔図7(b)参照〕との間を変位する。
各押さえ部材93,94は、それぞれスリット93a,94aを介して、電極シート5,6の長手方向に対し分割された一対の押さえ片93b,94bからなる。
そして、各押さえ片93b,94bは、それぞれ電極シート5,6のシート長手方向に沿って水平移動可能に構成されている。
一対の押さえ片93b,94bの相対向する面(スリット93a,94aの側壁面)には、それぞれその長手方向に沿って所定間隔で複数の吸引孔93c,94cが開口形成されている。また、各押さえ片93b,94bの内部には、その長手方向に沿って、各吸引孔93c,94cと連通する吸引経路93d,94dが形成されている。
上記実施形態と同様、吸引経路93d,94dは、図示しない吸引ホースを介して、図示しない吸引装置に接続されている。
次に、切断装置100の動作についてより詳しく説明する。上記実施形態のように電極シート5,6の所定の切断位置が、切断装置100(押さえ部材93,94のスリット93a,94a)の位置に位置決め停止されると、先ず上記退避位置(電極シート5,6の搬送経路外)に退避していた各押さえ部材93,94が上記接近位置(電極シート5,6の搬送経路)へと移動すると共に、各押さえ部材93,94がそれぞれ上記押さえ位置(電極シート5,6側)に向けて移動する〔図7(a)参照〕。
そして、下押さえ部材93の一対の押さえ片93bと、上押さえ部材94の一対の押さえ片94bとにより、電極シート5,6の切断位置の上流側及び下流側がそれぞれ挟持されると共に、上記退避位置(電極シート5,6の搬送経路外)に退避していたワイヤカッタ101が上記接近位置(電極シート5,6の搬送経路)へと移動してくる〔図7(b)参照〕。
続いて、ワイヤカッタ101が下降する。そして、切断用ワイヤ101bが上押さえ部材94のスリット94aを通過し、下押さえ部材93のスリット93aへ移動することにより、電極シート5,6が切断される〔図7(c)参照〕。
本実施形態では、ワイヤカッタ101による上記切断作業が行われている間、上記吸引装置が作動し続け、吸引孔93c,94c等を介してスリット93a,94a内の吸引が行われる。これにより、電極シート5,6の切断時に発生した活物質粉や金属粉などの粉塵が吸引除去される。
尚、本実施形態においては、スリット93a,94aの下方位置に、活物質粉や金属粉などの粉塵を受ける受け皿等を設けた構成としてもよい。
電極シート5,6の切断が終了すると、電極シート5,6の切断位置の上流側を挟持した押さえ片93b,94bと、電極シート5,6の切断位置の下流側を挟持した押さえ片93b,94bとが、それぞれ電極シート5,6を挟持したまま、当該電極シート5,6のシート長手方向に沿って互いに離間する方向へ移動する。ここで、上流側及び下流側の押さえ片93b,94bのうち、一方側だけが他方側から離間動作する構成としてもよい。その後、ワイヤカッタ101が上昇して、元の状態に戻る〔図7(d)参照〕。
本実施形態では、電極シート5,6の切断後、スリット93a,94aの幅、ひいては切断後の電極シート5,6の上流側端面と下流側端面との間隔が広がることにより、切断用ワイヤ101bがスリット93a,94aから抜け出す際、当該切断用ワイヤ101bが切断後の電極シート5,6の端面に接触しないようにすることができる。
勿論、図7に例示した構成の下、電極シート5,6の切断位置の上流側を挟持した押さえ片93b,94bと、電極シート5,6の切断位置の下流側を挟持した押さえ片93b,94bとが互いに離間せず、上記実施形態と同様、スリット93a,94aの幅が一定に保たれる構成を採用してもよい。
(f)上記実施形態では、電極シート5,6を切断する際、ワイヤカッタ90が回動動作する構成を採用しているが、これに限らず、図7に例示した構成と同様に、ワイヤカッタ90が直線的に動く構成を採用してもよい。
(g)上記実施形態や、図7に例示した構成では、押さえ部材91,92(93,94)の全てに、吸引手段を構成する吸引孔91c,92c(93c,94c)及び吸引経路91d,92d(93d,94d)が形成されている。これに限らず、例えば下押さえ部材91のみに吸引孔91c及び吸引経路91dを設けるなど、押さえ部材91,92(93,94)の一部にのみに吸引手段を設けた構成としてもよい。
また、押さえ部材91,92(93,94)とは独立して、外部からスリット91a,92a(スリット93a,94a)内の粉塵を吸引除去するような吸引手段を備えた構成としてもよい。
勿論、スリット91a,92a(スリット93a,94a)から粉塵を吸引除去する吸引手段を全く備えない構成としてもよい。
1…電池素子、3,4…セパレータシート、5…正電極シート、6…負電極シート、7…帯状体、60…捲回装置、61,62…電極シート搬送機構、65…捲回部、82…切断装置、90…ワイヤカッタ、90b…切断用ワイヤ、91…下押さえ部材、91a…スリット、91b…押さえ片、91c…吸引孔、91d…吸引経路、92…上押さえ部材、92a…スリット、92b…押さえ片、92c…吸引孔、92d…吸引経路。

Claims (6)

  1. 活物質の塗布された帯状の電極シートを切断するための切断装置であって、
    前記電極シートを表裏両面から挟持可能な第1挟持手段と、
    前記電極シートのシート長手方向に対し前記第1挟持手段と所定間隔の隙間をあけて配置され、前記電極シートを表裏両面から挟持可能な第2挟持手段と、
    前記第1挟持手段と前記第2挟持手段との間の隙間を通して前記電極シートを切断可能なワイヤ状の切断刃を有した切断手段とを備えたことを特徴とする切断装置。
  2. 前記第1挟持手段と前記第2挟持手段との間の隙間から粉塵を吸引除去するための吸引手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記第1挟持手段及び/又は前記第2挟持手段の内部に前記吸引手段の吸引経路を形成すると共に、
    前記吸引経路と連通する吸引孔を、前記第1挟持手段及び/又は前記第2挟持手段における前記隙間に面した部位に開口形成したことを特徴とする請求項2に記載の切断装置。
  4. 前記電極シートの裏面側に配置される前記第1挟持手段及び前記第2挟持手段を一体形成し、
    前記隙間の下部に底部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の切断装置。
  5. 前記電極シートの切断後に、前記第1挟持手段及び前記第2挟持手段が前記電極シートを挟持したまま、当該電極シートのシート長手方向に沿って互いに離間する方向へ相対移動するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の切断装置。
  6. 少なくとも前記電極シートを捲回可能な捲回手段と、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の切断装置とを備えたことを特徴とする捲回装置。
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