JP2014060936A - 乗用芝刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャッタ機構への刈り芝の詰まりを極力抑制することによって、該シャッタ機構の保守点検作業や清掃作業を減らすこと。
【解決手段】刈刃31L,31Rを収納したハウジング20と、該ハウジングの後部に備えた刈り芝収納容器51と、刈刃によって刈られた芝草をハウジングから刈り芝収納容器へ搬出する刈り芝搬出通路22と、該刈り芝搬出通路を開閉可能なシャッタ機構80とを有し、該シャッタ機構によってバギングモードとマルチングモードとに切り換え可能な乗用芝刈機10である。該シャッタ機構は、刈り芝搬出通路の下部に設けられており、刈り芝搬出通路の内部の下部に位置している横軸状の支軸82と、該支軸を中心にスイングして刈り芝搬出通路を開閉するシャッタプレートと83を含む。該シャッタプレートは、刈り芝搬出通路を塞ぐ全閉位置と、該全閉位置から刈り芝搬出通路の排出側へ倒れる全開位置との間で、スイング可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、バギングモードとマルチングモードとに切り換えるためのシャッタ機構を備えた乗用芝刈機の、改良された技術に関する。
乗用芝刈機には、下開放のハウジング内に収納された刈刃を芝草に沿って回転させることにより、芝草を刈る、いわゆるロータリ式芝刈機がある。このような芝刈機には、バギングモードで用いる形式の芝刈機と、マルチングモードで用いる形式の芝刈機がある。バギングモードで用いる芝刈機は、刈刃で刈った芝草(つまり、刈り芝)を刈り芝収納容器に収納する。マルチングモードで用いる芝刈機は、刈り芝をハウジングの中で更に細かく刻んで、ハウジングの下方に排出する。
しかし、用途に応じて2台の芝刈機を使い分けるのでは不便である。近年、1台の乗用芝刈機によってバギングモードとマルチングモードとを兼ねる技術の開発が進められている。2つのモードを兼ねた乗用芝刈機は、シャッタプレートを全開にして刈り芝を刈り芝収納容器に収納するバギングモードと、シャッタプレートを全閉にして刈り芝をハウジングの下方に排出するマルチングモードとに、手動によって切換えることができる。
これと同様の技術として、刈り芝をハウジングから刈り芝収納容器へ搬送する経路を、シャッタ機構により切り換えて、刈り芝を地面に排出することが可能な乗用芝刈機が、特許文献1〜3から知られている。
特許文献1〜3で知られている乗用芝刈機は、刈刃によって刈られた芝草をハウジングから刈り芝収納容器へ搬出する刈り芝搬出通路に、シャッタ機構が設けられた構成である。該シャッタ機構は、刈り芝搬出通路の下部に位置している横軸状の支軸(ヒンジ軸)と、該支軸を中心にスイングして刈り芝搬出通路を開閉するシャッタプレートとから成る。該シャッタプレートは、刈り芝搬出通路を塞ぐ全閉位置と、該全閉位置から刈り芝搬出通路の入口側へ倒れる全開位置との間で、スイング可能である。つまり、シャッタプレートのスイング支点が、該シャッタプレートの後部に位置している、いわゆる後ヒンジ形式のシャッタ機構である。後ヒンジ形式では、該シャッタプレートは、全開位置のときには、搬送風及び刈り芝が、ハウジングから刈り芝収納容器へ流れる方向に対して、逆方向へ倒れた状態となる。
ハウジングから刈り芝収納容器へ刈り芝を搬送するための搬送風は、刈り芝搬出通路を通過する。芝刈機の刈り取り作業時と、作業開始時及び停止時とでは、搬送風の風力(風の保有する運動エネルギー)に差がある。つまり、作業開始時及び停止時の搬送風の風力は、刈り取り作業時に比べて比較的弱い。該風力が弱い場合には、刈り芝は搬送される途中で刈り芝搬出通路の底面に落下する。特に重い刈り芝(例えば水分を多く含んだ刈り芝)は、多くが該底面に溜まる。一般に、シャッタ機構は、ヒンジ部分やその周辺に段部を有し、該段部には落下した刈り芝が溜まりやすい。
これに対し、後ヒンジ形式のシャッタ機構において、該段部を無くした構成とすることが考えられる。しかし、シャッタ機構の構成が複雑になるとともに、刈り芝搬出通路の形状を大きく変える必要があるので、得策ではない。一般には、再び芝刈機の作業を開始したときに、比較的風圧が高い搬送風が発生するので、該搬送風によって、刈り芝搬出通路の底面に溜まっている刈り芝を、ある程度吹き飛ばすことが行われている。
しかし、後ヒンジ形式のシャッタ機構では、ヒンジ部分やその周辺の位置が、刈り芝搬出通路を通過する搬送風の風力が比較的弱い位置になってしまう。このため、落下した刈り芝が、該ヒンジ部分の段部に溜まりやすいことに、変わりはない。しかも、ヒンジ部分の後方付近は、搬送風が届きにくい。ヒンジ部分の後方付近に堆積した堆積物を、搬送風によって吹き飛ばす力は弱いので、そのまま堆積し得る。該シャッタ機構の保守点検作業や清掃作業を極力減らすことが好ましい。
特開昭63−063306号公報 特開2000−050716号公報 特許第3418136号公報
本発明は、シャッタ機構への刈り芝の詰まりを極力抑制することによって、該シャッタ機構の保守点検作業や清掃作業を減らすことができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、下側が開放されて内部に刈刃を収納したハウジングと、該ハウジングの後部に備えた刈り芝収納容器と、前記刈刃によって刈られた芝草を前記ハウジングから前記刈り芝収納容器へ搬出する刈り芝搬出通路と、該刈り芝搬出通路を開閉可能なシャッタ機構とを有し、前記刈刃で刈られた芝草を前記ハウジングから前記刈り芝収納容器へ送るバギングモードと、前記刈られた芝草を前記ハウジングの下方へ排出するマルチングモードとに、前記シャッタ機構によって切り換えることが可能な乗用芝刈機において、前記シャッタ機構は、前記刈り芝搬出通路の下部に設けられた開閉機構であって、前記刈り芝搬出通路の内部の下部に位置している横軸状の支軸と、該支軸を中心にスイングして前記刈り芝搬出通路を開閉するシャッタプレートとを含み、該シャッタプレートは、前記刈り芝搬出通路を塞ぐ全閉位置と、該全閉位置から前記刈り芝搬出通路の排出側へ倒れる全開位置との間で、スイング可能に構成されている、ことを特徴とする乗用芝刈機が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記シャッタプレートを前記全閉位置と前記全開位置とに切り換え操作をするための操作部を有し、該操作部は、前記シャッタ機構から離れて位置し、前記シャッタ機構は、前記刈り芝搬出通路の下部に取り付け可能なベースと、該ベースに組み付けられる前記支軸及び前記シャッタプレートと、前記操作部による開閉操作力を前記シャッタプレートに伝える操作力伝達部とが、一体に組み込まれた単一のユニットによって構成されている。
請求項3に記載のごとく、さらに好ましくは、前記支軸及び前記シャッタプレートは、前記刈り芝搬出通路の底面に対し間隙を有して位置している。
請求項4に記載のごとく、さらに好ましくは、前記刈り芝搬出通路の入口には、前記刈られた芝草及び前記搬送風を、前記ハウジングの内部で旋回運動させつつ前記刈り芝搬出通路へ案内するスクロールガイドが設けられ、該スクロールガイドの後端には、前記シャッタ機構の前記支軸を収納するための、下方へ窪んだ段差部が形成されている。
請求項1に係る発明では、バギングモードとマルチングモードとに切り換えるためのシャッタ機構は、刈り芝搬出通路の内部の下部に位置している横軸状の支軸(ヒンジ軸)と、該支軸を中心にスイングして刈り芝搬出通路を開閉するシャッタプレートとを含む。該シャッタプレートは、刈り芝搬出通路を塞ぐ全閉位置と、該全閉位置から刈り芝搬出通路の排出側へ倒れる全開位置との間で、スイング可能である。つまり、シャッタプレートのスイング支点が、該シャッタプレートの前部に位置している、いわゆる前ヒンジ形式のシャッタ機構である。該シャッタプレートは、全開位置のときには、搬送風及び刈刃で刈った芝草(刈り芝)が、ハウジングから刈り芝収納容器へ流れる方向(順方向)へ倒れた状態となる。
このように、前ヒンジ形式のシャッタ機構を採用したので、ヒンジ部分やその周辺の位置は、刈り芝搬出通路の入口近傍に位置する。該入口はハウジングに接続されているので、搬送風の風力が比較的強い。このため、ヒンジ部分やその周辺には刈り芝が落下しにくい。また、ヒンジ部分やその周辺に刈り芝が落下して堆積した場合であっても、強い風力の搬送風によって吹き飛ばされやすい。このようにシャッタ機構、特にヒンジ部分への刈り芝の詰まりを極力抑制することができるので、該シャッタ機構の保守点検作業や清掃作業を減らすことができる。
請求項2に係る発明では、シャッタ機構から離れた位置に、シャッタプレートを切り換え操作をする操作部が設けられている。該シャッタ機構には、刈り芝搬出通路の下部に取り付け可能なベースと、該ベースに組み付けられる支軸及びシャッタプレートと、操作部による開閉操作力をシャッタプレートに伝える操作力伝達部とが、一体に組み込まれている。このように、該シャッタ機構は単一のユニットによって構成されているので、例えば刈り芝搬出通路に対してユニットごと着脱することができる。従って、該シャッタ機構の保守点検作業や清掃作業の際に、刈り芝搬出通路に対してシャッタ機構を容易に且つ簡単に着脱することができる。このため、該シャッタ機構や刈り芝搬出通路の内部の保守点検作業や清掃作業を容易に行うことができる。
請求項3に係る発明では、支軸及びシャッタプレートは、刈り芝搬出通路の底面に対し間隙を有して位置している。刈刃が回転を停止したときには、搬送風が止まるので、通過中の刈り芝は落下して、刈り芝搬出通路の底面や、シャッタプレートのヒンジ部分の周辺に堆積し得る。しかし、間隙を有しているので、支軸及びシャッタプレートに刈り芝が詰まりにくい。
請求項4に係る発明では、刈り芝搬出通路の入口に設けられているスクロールガイドの後端に、シャッタ機構の支軸を収納するための、下方へ窪んだ段差部が形成されている。このため、シャッタプレートが刈り芝搬出通路の排出側へ倒れた全開位置にあるときには、ヒンジ部分が刈り芝搬出通路の内部に突出しない。つまり、シャッタ機構は、ヒンジ部分やその周辺に段部を有しない。段部を有していないので、刈り芝搬出通路の底面に刈り芝が落下しても、搬送風によって吹き飛ばされてしまうので堆積しない。この結果、ヒンジ部分への刈り芝の詰まりを極力抑制することができるので、該シャッタ機構の保守点検作業や清掃作業を、より一層減らすことができる。しかも、ヒンジ部分やその周辺に段部を有していないので、該ヒンジ部分に段部が無いように特別の構成を設ける必要もない。
本発明に係る乗用芝刈機の左側面図である。 図1に示されたハウジングと刈り芝搬出通路とシュータと刈り芝収納容器の左側面図である。 図1に示されたハウジングを左前の上方から見た斜視図である。 図2に示されたハウジングと刈り芝搬出通路とシュータとを幅方向中央で破断した断面図である。 図2の5−5線に沿った断面図である。 図5に示されたハウジングと左右の刈刃周りの底面図である。 図4に示されたスクロールガイドとシャッタ機構の拡大図である。 図4に示された刈り芝搬出通路に対するスクロールガイドとシャッタ機構の分解図である。 図7の9矢視図である。 図7に示されたスクロールガイドの斜視図である。 図4に示された刈刃とスクロールガイドとの関係の説明図である。 図3に示されたシャッタ機構の斜視図である。 図12に示されたシャッタ機構の分解図である。 図1に示された操作部の斜視図である。 図14に示された操作部の分解図である。 図4に示されたスクロールガイドとシャッタ機構のバギングモード時の作用図である。 図4に示されたスクロールガイドとシャッタ機構のマルチングモード時の作用図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は乗用芝刈機を操作する作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、CLはハウジングの幅方向中央位置(幅方向中心)を示す。
実施例に係る乗用芝刈機について説明する。図1及び図2に示されるように、乗用芝刈機10は、作業者が乗車してシート11に座りながら運転し、1つの動力源12によって走行しながら芝刈り作業系を駆動する形式の作業機である。以下、乗用芝刈機10のことを単に「芝刈機10」と略称する。
該動力源12は、例えばエンジンや電動モータから成り、芝刈機10の機体13(車体フレーム13)の前上部に取り付けられている。該機体13は、前部左右に前輪14を備えるとともに、後部左右に後輪15を備える。左右の前輪14は、機体13の前部に備えたステアリングホイール16によって操舵される。左右の後輪15は、動力源12によって駆動される。
図2〜図5に示されるように、該芝刈機10は、ハウジング20と刈り芝搬出通路22と左右の刈刃31L,31Rと左右の補助ファン40L,40Rと刈り芝収納容器51とシュータ52とを有する。
ハウジング20は、機体13の中央に且つ下部に備えられる。図3〜図5に示されるように、該ハウジング20は、左右の刈刃31L,31Rを収納するために、上から見たときに概ね8の字を横向きにした形状に形成されるとともに、下面20a(下側)が開放されている。
該ハウジング20は、幅方向中央位置CLに対して左右対称形に形成されており、左半分の左半体21Lと、右半分の右半体21Rと、幅方向中央位置CLの刈り芝排出通路22とから成る。左半体21Lは、左の刈刃31Lと左の補助ファン40Lを収納する部分である。右半体21Rは、右の刈刃31Rと右の補助ファン40Rを収納する部分である。
図3、図5及び図6に示されるように、ハウジング20を上から見たときに、左半体21Lは、右巻きに渦巻きながら徐々に上方へ隆起するスクロール部23Lを有しており、右半体21Rは、左巻きに渦巻きながら徐々に上方へ隆起するスクロール部23Rを有している。このように、左半体21L及び右半体21Rは、左右の刈刃31L,31Rによって刈られた芝草(刈り芝)をハウジング20内で矢印で示すように、旋回運動させつつ刈り芝搬出通路22へ向かわせるためのスクロール部23L,23Rを備えた、渦巻ケーシング(spiral case、scroll case)である。
刈り芝搬出通路22は、左右の刈刃31L,31Rによって刈られた芝草を、ハウジング20の幅方向中央位置CLから、シュータ52を介して刈り芝収納容器51に搬送風によって搬出する通路であって、略矩形状断面に形成されている。より詳しく述べると、該刈り芝搬出通路22の入口22aは、幅方向中央位置CLにおいて、ハウジング20の内周面20eにおける前部20cから後部20dにかけて開口している。該刈り芝搬出通路22は、左右のスクロール部23L,23Rの渦巻き終端から上後方へ延び、その後端には、シュータ52に接続するための出口22b(放出口22b)を有している。
刈り芝収納容器51は、ハウジング20の後方に配置され機体13の後部に設けられている。シュータ52は、刈り芝搬出通路22の後部の出口22bから刈り芝収納容器51まで接続されている。なお、シュータ52の有無は任意であって、刈り芝搬出通路22の出口22bを刈り芝収納容器51に直接に接続してもよい。
図5及び図6に示されるように、左右の刈刃31L,31Rは、ハウジング20の内部に収納され、互いに略同一面上で回転可能に配置されている。具体的には、ハウジング20は、左半体21L及び右半体21Rの各中心HL,HRに、垂直に配置された左右2つの駆動軸32L,32Rを、軸受部33L,33Rを介してそれぞれ回転可能に支持している。動力源13(図1参照)の動力は、ベルト等の伝動部材によって各駆動軸32L,32Rに伝達される。2つの駆動軸32L,32Rは、ハウジング20内において先端部に各刈刃31L,31Rを別々に取付けたものである。
左右の刈刃31L,31Rは、互いに位相が90°ずれて配置されるとともに、互いに逆向きに回転する。具体的には、刈刃31L,31Rを下から見たときに、左の刈刃31Lは反時計回り(矢印Ru方向)に回転し、右の刈刃31Rは時計回り(矢印Rc方向)に回転する。
左の刈刃31Lは、左の駆動軸32Lに対して左右対称形に形成された、細長いブレードであり、回転方向に対して前縁に刃31aを有するとともに、後縁にエアリフト部31bを有している。刈刃31Lが矢印Ru方向へ回転することにより、刃31aによって芝草を刈るとともに、エアリフト部31bによって左のスクロール部23Lに旋回する空気の流れ、すなわち、旋回流Ws(搬送風Ws)を発生させることができる。
右の刈刃31Rも、左の刈刃31Lと同様の構成であり、刃31aとエアリフト部31bを有しており、エアリフト部31bによって右のスクロール部23Rに旋回する空気の流れ、すなわち、旋回流Ws(搬送風Ws)を発生させることができる。
左右の補助ファン40L,40Rは、左右の刈刃31L,31Rが発生した搬送風Wsの風量を増すために設けられたものであり、ハウジング20の内部において左右の刈刃31L,31Rの真上に1つずつ配置されている。
詳しく述べると、左の補助ファン40Lは、左半体21Lの内部において左の刈刃31Lの真上に配置されており、ファンロータ41を有する。ファンロータ41は、多数のブレードを有するとともに、左の駆動軸32Lに取り付けられている。左の補助ファン40Lは、矢印Ru方向へ回転することにより、左半体21Lの吸気口42から外気を吸引し、補助的な搬送風Waを吐出する。
右の補助ファン40Rも、左の補助ファン40Lと同様の構成であって、右半体21Rの内部において右の刈刃31Rの真上に配置されており、ファンロータ41を有する。右の補助ファン40Rは、矢印Rc方向へ回転することにより、右半体21Rの吸気口42から外気を吸引し、補助的な搬送風Waを吐出する。
図4及び図6に示されるように、ハウジング20は、内周面20bにおける前部20cに且つ幅方向中央位置CLに、搬送風ガイド部24を備えている。該搬送風ガイド部24は、左右の補助ファン40L,40Rから吐出された補助的な搬送風Waを刈り芝排出通路22の入口22aに案内するように、ハウジング20の内面20aの前部20bから刈り芝排出通路22の入口22aに向かって細くなる、平面視略V字状に構成されている。
左右の刈刃31L,31Rが回転することによって発生した主の搬送風Wsに、左右の補助ファン40L,40Rが発生した補助的な搬送風Waが付加された、複合の搬送風Wtによって、刈り芝を刈り芝収納容器51に搬送することができる。なお、該左右の補助ファン40L,40Rの有無は任意である。以下、搬送風Wtと言うときには、主の搬送風Wsだけの場合を含む。
図4に示されるように、刈り芝搬出通路22の底板22cは、ハウジング20の後部から後上方へ傾斜した平坦面である。該底面22cの前端は、刈り芝搬出通路22の入口22aに位置している。該刈り芝搬出通路22の入口22aには、スクロールガイド60及びシャッタ機構80が設けられている。
図3及び図4に示されるように、該スクロールガイド60は、左右の刈刃31L,31Rによって刈られた芝草(刈り芝)及び搬送風を、ハウジング20の内部で旋回運動させつつ刈り芝搬出通路22へ案内する部材である。該スクロールガイド60は、ハウジングの幅方向中央位置CLに位置しており、該幅方向中央位置CLに対して左右対称形に形成されている。このような該スクロールガイド60は、刈り芝搬出通路22の入口22aに位置する基部61と、該基部61から前方へ先細り状に延びたガイド本体71と、から成る一体成型品である。
図4、図7及び図8に示されるように、該スクロールガイド60の基部61は、刈り芝搬出通路22の底板22cの上に重ねられる平坦な底面62を有する。該基部61の底面62にはナット63が埋設されている。該基部61の底面62は、刈り芝搬出通路22の底板22cにナット63とボルト64とによって、取り付けられる。この結果、スクロールガイド60は刈り芝搬出通路22の底板22cに着脱可能に取り付けられる。
ガイド本体71の上面72は、刈り芝搬出通路22の入口22aの傾斜に概ね沿って、傾斜している。ハウジング20の下面20aに対する該上面72の傾斜角は、ハウジング20から刈り芝搬出通路22へ、搬送風をスムースに導入することが可能な角度に設定される。例えば、該上面72の傾斜角は、後上方へ傾斜している刈り芝搬出通路22の天板22dに対し、概ね(実質的に)平行となる傾斜面である。図3及び図6に示されるように、ガイド本体71の左右の側面73L,73Rは、左半体21L及び右半体21Rの内面に対し、概ね(実質的に)沿って先細り状且つ曲面状に形成されている。
該スクロールガイド60について、図4、図7、図9及び図10に基づき詳しく説明する。該スクロールガイド60の全体形状は、平面視においては、刈り芝搬出通路22の入口22aに位置する基部61から前方へ(芝刈機10の前方へ向かって)細くなりつつハウジング20内に延びる略二等辺三角形状に形成されている。該スクロールガイド60の全体形状は、側面視においては、基部61から前方へ細くなる略三角形状に形成されている。つまり、ガイド本体71は、平面視略二等辺三角形状で、且つ側面視略三角形状に形成されている。
スクロールガイド60の左右の側面73L,73R、つまりガイド本体71の左右の側面73L,73Rは、左右それぞれ高さ方向の略中央部74,74を基準として、左右の下部傾斜面75,75と左右の上部傾斜面76,76の、各々2つの傾斜面によって形成されている。ここで、「高さ方向の略中央部74」とは、ガイド本体71の先端77の近傍の高さの部位のことである。
左右の下部傾斜面75,75と左右の上部傾斜面76,76とは、互いに異なる傾斜面に形成されるとともに、それぞれの該傾斜面75,75,76,76がスクロールガイド60の先端77、つまりガイド本体71の先端77から基部61へ向かって漸増している。スクロールガイド60は、刈り芝搬出通路22に取り付けられた状態において、次のように構成されている。
該左右の下部傾斜面75,75は、ハウジング20の下面20a(図4参照)に対して略垂直な面であり、しかも、スクロールガイド60の先端77から基部61へ向かって窪んだ曲面である。
該左右の上部傾斜面76,76は、スクロールガイド60の先端77から基部61へ向かう上り傾斜面である。詳しく述べると、該左右の上部傾斜面76,76は、スクロールガイド60の先端77から基部61へ向かうにつれて上り方向へ傾斜しつつ、該基部61へ向かって窪んだ曲面である。
各傾斜面75,75,76,76が、幅方向中央位置CLへ向かって窪んだ曲面は、左右の刈刃31L,31Rの回転軌跡に合わせた略円弧状に設定されている。このため、マルチングモード時において、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝が下方へ落下する落下量を抑制する、いわゆる芝保持性を高めることができる。
以上の説明から明らかなように、スクロールガイド60は、基部61から前方へ向かって、平面視略二等辺三角形状で且つ側面視略三角形状に突出している。このため、芝刈機10をマルチングモードで使用した場合に、ハウジング20内を旋回している刈り芝が不必要な部位で落下しないように、抑制することができる。
つまり、左右の下部傾斜面75,75は、マルチングモード時において、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝が下方へ落下する落下量を調整するために、ハウジング20の下面20aに対して略垂直な面に形成されている。このため、マルチングモードの場合に、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝を、スクロールガイド60の左右の側面73L,73Rでもスムースに旋回させることができる。
一方、左右の上部傾斜面76,76は、スクロールガイド60の先端77から基部61へ向かう上り傾斜面である、つまり、左右の下部傾斜面75,75の上端に対して、ねじれた面である。つまり、左右の上部傾斜面76,76は、(1)バギングモード時における、ハウジング20から刈り芝搬出通路22へ排出する刈り芝の排出性の向上と、(2)マルチングモード時において、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝が下方へ落下する落下量を調整する、いわゆる芝保持性の向上とを、両立させるために、ねじれた面に形成されている。
このように、マルチングモードの場合の芝保持性の向上を図りつつ、バギングモードの場合の刈り芝の搬出特性の向上を図ることができる。
スクロールガイド60の基部61の、ハウジング20の径内方に対向する面65、つまり対向面65は、ハウジング20の円弧状の内周面20e(図10参照)に沿った形状に形成されている。該対向面65は、左右の側面73L,73Rの基端部分に連続している。このため、ハウジング20の内部で刈り芝を、一層スムースに旋回運動させることができる。
スクロールガイド60の、ハウジング20内に位置している下面78(内底面78)、つまりガイド本体71の下面78の少なくとも後半部78rは、基部61へ向かって傾斜している。詳しく述べると、ガイド本体71の下面78は、基部61寄りの後半部78rと、該後半部78rよりも前側の前半部78fとから成る。該前半部78fは、ハウジング20の下面20aに対して略平行な面であり、基部61の下端66よりも高位に位置している。該後半部78rは、前半部78fの後端から基部61の下端66まで、湾曲しつつ後下方へ傾斜した面である。
このように、少なくとも後半部78rが基部61へ向かって傾斜しているので、図11に示されるように、ハウジング20の内部で旋回している旋回流fo(風の流れfo)は、旋回抵抗を受けにくい。このため、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝は、スクロールガイド60の下面78によって旋回抵抗を受けることなく、スムースに旋回することができる。
図4、図5及び図11に示されるように、左右の刈刃31L,31Rの先端31c(エアリフト部31bの上端31c)は、スクロールガイド60の先端77よりも、高さHiだけ高位に設定されている。このため、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝が、スクロールガイド60の先端77による旋回抵抗を受け難い。芝保持性の一層の向上を図ることができる。
また、左右の刈刃31L,31Rの先端31cとスクロールガイド60の先端77とに、高さの差が無い場合に比べて、旋回流foに乱流が発生しにくい。しかも、左右の刈刃31L,31Rの回転に伴い、エアリフト部31b,31bによって、ハウジング20の内部に上昇気流が発生する。つまり、左右の刈刃31L,31Rの上方には負圧が発生する。地面に生えている芝草gr(図11参照)は、負圧によって起立しやすくなる。このため、芝草grを確実に刈ることができる。芝草grの刈り残しを無くすことができるので、芝刈り性能を高めることができる。
次に、シャッタ機構80について図4、図7、図12及び図13に基づき説明する。該シャッタ機構80は、刈り芝搬出通路22の内部の下部に着脱可能に設けられ、刈り芝搬出通路22を開閉可能な開閉機構である。より具体的には、該シャッタ機構80は、スクロールガイド60の真後ろに位置し、該スクロールガイド60の後端に隣接している。該シャッタ機構80は、ベース81と支軸82とシャッタプレート83と操作力伝達部84とが、図12に示されるように、一体に組み込まれた単一のユニットによって構成されている。
ベース81は、刈り芝搬出通路22の下部に取り付け可能な部材であり、互いに幅方向に分離可能な左右のベース半体91L,91Rから成る。シャッタ機構80を前側から見て、左のベース半体91Lと右のベース半体91Rとは、互いに対向し合う略L字状であって、それぞれ幅方向に細長い横板92,92と、該横板92,92の幅方向内端から下方へ延びて向かい合うフランジ93,93と、該横板92,92の幅方向外端から上方へ延びて向かい合う縦板94,94とから成る、鋼板の折り曲げ成型品である。左右のフランジ93,93同士を重ね合わせてボルト95により結合することによって、ベース81が一体化される。
支軸82は、刈り芝搬出通路22の内部の下部に位置している横軸状の部材であり、ベース81の左右の縦板94,94に回転可能に支持されている。該支軸82は、シャッタプレート83の下端部に設けられている。
シャッタプレート83は、該支軸82を中心にスイングして刈り芝搬出通路22を開閉する平板状の部材である。該シャッタプレート83は、刈り芝搬出通路22を塞ぐ全閉位置P1と、該全閉位置P1から刈り芝搬出通路22の排出側へ倒れる全開位置P2との間で、スイング可能に構成されている。該シャッタプレート83は、シャッタ機構80から離れて位置している操作部110(図1参照)によって、全閉位置P1と全開位置P2とに切り換え操作される。
操作力伝達部84は、操作部110による開閉操作力をシャッタプレート83に伝える機構である。該操作力伝達部84は、支軸82に相対回転を規制され且つ取り付けられたスイングアーム101と、シャッタプレート83を開き方向に付勢するリターンスプリング102と、該リターンスプリング102の一端を引っ掛ける掛け部103と、から成る。
該スイングアーム101は、支軸82を中心に両側へ延びた板状のバーである。スイングアーム101の一端部には、リターンスプリング102の他端が掛けられる。スイングアーム101の他端部には、ワイヤケーブル104のインナワイヤ104aの一端部が連結される。該インナワイヤ104aを被覆するアウタチューブ104bの一端部は、掛け部103の留め部103aに取り付けられる。
リターンスプリング102は引っ張りバネから成る。掛け部103は左右一方の縦板94に一体的に設けられており、該左右一方の縦板94には、ストッパ105が設けられている。該ストッパ105は、シャッタプレート83の全開位置P2を規定する部材であり、全開位置P2でスイングアーム101の他端部が当たる。
図7に示されるように、支軸82及びシャッタプレート83は、刈り芝搬出通路22の底板22c(底面)に対し間隙Spを有して位置している。ベース81による支軸82の支持高さは、このような間隙Spを開けるように設定されている。
図4及び図7に示されるように、シャッタプレート83が全開位置P2にあるときに、シャッタプレート83は、スクロールガイド60の上面72に概ね沿っている。このため、搬送風の流れはスムースである。スクロールガイド60の後端67、つまり基部61の後端67には、シャッタ機構80の支軸82を収納するための、下方へ窪んだ段差部68が形成されている。該段差部68は、基部61の後端67の上隅が側面視略半円状に切り欠かれた部分である。
図8に示されるように、ユニット化されたシャッタ機構80は、刈り芝搬出通路22の底板22cに対して例えば通路後方から差し込んで、又は底板22cの下方又は上方から重ねられる。そして、ベース81を底板22cにボルト85によって締結することにより、刈り芝搬出通路22にユニット化されたシャッタ機構80を組み込むことができる。その後、ボルト85を外し、底板22cからベース81を外すことによって、ユニット化されたシャッタ機構80のままで刈り芝搬出通路22から外すことができる。このため、シャッタ機構80の清掃作業が簡単である。
シャッタ機構80を操作するための操作部110は、図1に示されるように、芝刈機10のシート11の近傍に設けられている。つまり、操作部110の操作レバー115は、シート11に座っている作業者が手、例えば左手で操作することが可能な位置に配置されている。
図14及び図15に示されるように、操作部110は、機体13に取り付けられたブラケット111と、該ブラケット111に回転可能に支持された第1軸112と、該第1軸112に取り付けられたスイングアーム113と、該スイングアーム113に取り付けられた第2軸114と、該第2軸114にスイング可能に支持された操作レバー115と、該操作レバー115を付勢するリターンスプリング116と、から成る。
第1軸112は機体前後方向に回転可能である。このため、スイングアーム113は機体13の前後方向にスイング可能である。該スイングアーム113の一端部には、ワイヤケーブル104のインナワイヤ104aの他端部が連結される。該インナワイヤ104aを被覆するアウタチューブ104bの他端部は、ブラケット111の留め部117に取り付けられる。
操作レバー115は、スイングアーム113に対して第1軸112とは直交する方向、つまり機体13の幅方向にスイング可能である。該操作レバー115の基端部分は、平面視略クランク状のガイド溝118を有したカバー119によって覆われている。リターンスプリング116は捩りバネから成り、操作レバー115を機体13の幅方向内側へ向かって付勢している。
図14に示されるように、通常状態において操作レバー115は起立したバギング位置Baに位置している。この状態では、図4に示されるシャッタプレート83は全開位置P2に倒れることによって、刈り芝搬出通路22を全開状態にしている。この結果、芝刈機10をバギングモードにすることができる。
その後、図14に示される操作レバー115を、クランク状のガイド溝118に案内されて前方へ倒し、マルチング位置Muに切り換える。スイングアーム113は図14において反時計回りにスイングすることによって、インナワイヤ104aを引く。図12に示されたスイングアーム101は図反時計回りにスイングする。シャッタプレート83は図反時計回りにスイングして起立する。従って、図4に想像線によって示されるように、シャッタプレート83は全閉位置P1に起立することによって、刈り芝搬出通路22を全閉状態に閉じる。この結果、芝刈機10をバギングモードからマルチングモードに切り換えることができる。
その後、図14に示される操作レバー115を、再びクランク状のガイド溝118に案内されて後方へ倒し、バギング位置Baに切り換えることによって、図4に実線によって示されるように、シャッタプレート83を全開位置P2に戻すことができる。
上記構成のシャッタ機構80の説明をまとめると、次の通りである。該シャッタ機構80は、シャッタプレート83のスイング支点(支軸82)が、該シャッタプレート83の前部に位置している、いわゆる前ヒンジ形式である。前ヒンジ形式のシャッタ機構80を採用したので、ヒンジ部分(支軸82及び支持部分)やその周辺の位置は、刈り芝搬出通路22の入口22a近傍に位置する。該入口22aはハウジング20に接続されているので、搬送風Wt(Ws)の風力が比較的強い。このため、ヒンジ部分やその周辺には刈り芝が落下しにくい。また、ヒンジ部分やその周辺に刈り芝が落下して堆積した場合であっても、強い風力の搬送風Wt(Ws)によって吹き飛ばされやすい。このようにシャッタ機構80、特にヒンジ部分への刈り芝の詰まりを極力抑制することができるので、該シャッタ機構80の保守点検作業や清掃作業を減らすことができる。
さらには、該シャッタ機構80は単一のユニットによって構成されているので、例えば刈り芝搬出通路22に対してユニットごと着脱することができる。従って、該シャッタ機構80の保守点検作業や清掃作業の際に、刈り芝搬出通路22に対してシャッタ機構80を容易に且つ簡単に着脱することができる。このため、該シャッタ機構80や刈り芝搬出通路22の内部の保守点検作業や清掃作業を容易に行うことができる。
さらには、支軸82及びシャッタプレート83は、刈り芝搬出通路22の底板22c(底面22c)に対し、間隙Spを有して位置している。刈刃31L,31Rが回転を停止したときには、搬送風Wt(Ws)が止まるので、通過中の刈り芝は落下して、刈り芝搬出通路22の底面22cや、シャッタプレート83のヒンジ部分の周辺に堆積し得る。しかし、間隙Spを有しているので、支軸82及びシャッタプレート83に刈り芝が詰まりにくい。
さらには、刈り芝搬出通路22の入口22aに設けられているスクロールガイド60の後端67に、シャッタ機構80の支軸82を収納するための、下方へ窪んだ段差部68が形成されている。このため、シャッタプレート83が刈り芝搬出通路22の排出側(出口側)へ倒れた全開位置P2にあるときには、ヒンジ部分が刈り芝搬出通路22の内部に突出しない。つまり、シャッタ機構80は、ヒンジ部分やその周辺に段部を有しない。段部を有していないので、刈り芝搬出通路22の底面22cに刈り芝が落下しても、搬送風Wt(Ws)によって吹き飛ばされてしまうので堆積しない。この結果、ヒンジ部分への刈り芝の詰まりを極力抑制することができるので、該シャッタ機構80の保守点検作業や清掃作業を、より一層減らすことができる。しかも、ヒンジ部分やその周辺に段部を有していないので、該ヒンジ部分に段部が無いように特別の構成を設ける必要もない。
次に、芝刈機10をバギングモードとマルチングモードとで使用する場合の、スクロールガイド60の作用を説明する。
図16(a)は、芝刈機10をバギングモードで使用する場合の、搬送風及び刈り芝の流れを示している。図16(b)は、図16(a)の刈り芝搬出通路22を入口22a側から見て、搬送風及び刈り芝の流れを示している。
図6及び図16(a)、図16(b)に示されるように、バギングモードの場合には、刈り芝搬出通路22が開いている。左右の刈刃31L,31Rによって刈られた芝草(刈り草)は、ハウジング20の内部で旋回運動をしながら、スクロールガイド60の上面72及びシャッタプレート83に案内され、搬送風Wt(Ws)によって刈り芝搬出通路22を流れる。ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝を、刈り芝搬出通路22へ効率良く搬出することができる。
図17(a)は、芝刈機10をマルチングモードで使用する場合の、搬送風及び刈り芝の流れを示している。図17(b)は、図17(a)の刈り芝搬出通路22を入口22a側から見て、搬送風及び刈り芝の流れを示している。
図6及び図17(a)、図17(b)に示されるように、マルチングモードの場合には、刈り芝搬出通路22が閉じている。刈り芝grcは、ハウジング20の内部で旋回運動をしながら、十分に細かく裁断した上でハウジング20の下方へ効率良く搬出することができる。
スクロールガイド60の説明をまとめると、次の通りである。スクロールガイド60の左右の側面73L,73Rを、互いに異なる傾斜面から成る左右の下部傾斜面75,75と左右の上部傾斜面76,76とによって形成している。各々の傾斜を適宜設定することにより、マルチングモードとバギングモードの、どちらの場合であっても、搬送風Wt(Ws)及び刈り芝の流れを最適化することができる。従って、マルチングモードにおいて刈った芝草をハウジング20の下方へ効率良く排出するとともに、バギングモードにおいて刈った芝草を刈り芝収納容器51に効率良く収納することができる。しかも、搬送風Wt(Ws)及び刈り芝の流れを最適化するために、マルチングモードとバギングモードとに切り換えた際に、それぞれのモード専用部品に交換する必要はない。
例えば、マルチングモードの場合には、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝が、刈り芝搬出通路22の入口22aの付近で不必要に落することを抑制して、ハウジング20内に保持しておく(芝保持性の向上を図る)ことができる。従って、刈り芝を十分に細かく裁断した上でハウジング20の下方へ排出することができる。また、バギングモードの場合には、ハウジング20の内部で旋回運動をしている刈り芝を、刈り芝搬出通路22へ効率良く搬出することができる。
本発明の乗用芝刈機10は、1台の乗用芝刈機によってバギングモードとマルチングモードとを兼ねるとともに、左右2つの刈刃31L,31Rを備えた乗用芝刈機に好適である。
10…乗用芝刈機、20…ハウジング、20a…下面、20e…内周面、22…刈り芝搬出通路、22a…入口、31L,31R…刈刃、31b…エアリフト部、31c…刈刃の先端(エアリフト部の上端)、51…刈り芝収納容器、60…スクロールガイド、61…基部、73L,73R…側面、74…高さ方向の略中央部、75…下部傾斜面、76…上部傾斜面、77…先端、78…下面、78r…後半部、80…シャッタ機構、81…ベース、82…支軸、83…シャッタプレート、84…操作力伝達部、110…操作部、CL…幅方向中央位置、gr…芝草、grc…刈り芝、P1…全閉位置、P2…全開位置、Sp…間隙、Ws,Wt…搬送風。

Claims (4)

  1. 下側が開放されて内部に刈刃を収納したハウジングと、該ハウジングの後部に備えた刈り芝収納容器と、前記刈刃によって刈られた芝草を前記ハウジングから前記刈り芝収納容器へ搬出する刈り芝搬出通路と、該刈り芝搬出通路を開閉可能なシャッタ機構とを有し、
    前記刈刃で刈られた芝草を前記ハウジングから前記刈り芝収納容器へ送るバギングモードと、前記刈られた芝草を前記ハウジングの下方へ排出するマルチングモードとに、前記シャッタ機構によって切り換えることが可能な乗用芝刈機において、
    前記シャッタ機構は、前記刈り芝搬出通路の下部に設けられた開閉機構であって、前記刈り芝搬出通路の内部の下部に位置している横軸状の支軸と、該支軸を中心にスイングして前記刈り芝搬出通路を開閉するシャッタプレートとを含み、
    該シャッタプレートは、前記刈り芝搬出通路を塞ぐ全閉位置と、該全閉位置から前記刈り芝搬出通路の排出側へ倒れる全開位置との間で、スイング可能に構成されている、ことを特徴とする乗用芝刈機。
  2. 前記シャッタプレートを前記全閉位置と前記全開位置とに切り換え操作をするための操作部を有し、
    該操作部は、前記シャッタ機構から離れて位置し、
    前記シャッタ機構は、前記刈り芝搬出通路の下部に取り付け可能なベースと、該ベースに組み付けられる前記支軸及び前記シャッタプレートと、前記操作部による開閉操作力を前記シャッタプレートに伝える操作力伝達部とが、一体に組み込まれた単一のユニットによって構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の乗用芝刈機。
  3. 前記支軸及び前記シャッタプレートは、前記刈り芝搬出通路の底面に対し間隙を有して位置している、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗用芝刈機。
  4. 前記刈り芝搬出通路の入口には、前記刈られた芝草及び前記搬送風を、前記ハウジングの内部で旋回運動させつつ前記刈り芝搬出通路へ案内するスクロールガイドが設けられ、
    該スクロールガイドの後端には、前記シャッタ機構の前記支軸を収納するための、下方へ窪んだ段差部が形成されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の乗用芝刈機。
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