JP2014060554A - 画像読取装置、画像形成装置及び残像特性値検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】評価装置及び冶具などを別途に用意することなく残像特性評価を行うことができる画像読取装置、画像形成装置及び残像特性値検知方法を提供する。
【解決手段】原稿を照射するLED光源の反射光をCCDイメージセンサで受光して原稿から画像を読取る画像読取装置であって、CCDイメージセンサの受光部が一時的に蓄積する電荷をシフトさせるシフト信号に同期させて、LED光源のオンオフを制御する光源制御部と、光源制御部がオンオフさせたLED光源の反射光に基づいて、CCDイメージセンサの残像特性値を算出する残像演算処理部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置及び残像特性値検知方法に関する。
画像読取装置で使用されるCCD(Charge Coupled Device)では、フォトダイオード(PD)アレイからシフトレジスタへ移送するための制御信号によりラインごとに電荷を転送し、このシフトレジスタから1ライン毎に電荷を順次に出力信号として読出している。しかし、転送されずに各CCD(撮像素子)に残った電荷は、以降の転送に混入することになる。これを残像特性という。残像特性は、CCDの出荷前に検査されている。しかし、実際には、CCDを画像読取装置に組み込んだ後、画像読取装置としての出荷前のスキャナの読取特性評価において、再びこの残像特性を評価する必要がある。
従来、画像読取装置において残像特性を評価するためには、間欠発光の光源が用いられる。そして、この光源によりCCDに所定時間の光を照射した後に、CCDから1ライン分の電荷を読み出し、この1ラインの次に読み出される1ラインの電荷から残像を検出し、残像特性を評価することが知られている。
例えば、特許文献1は、照射された光量に応じて電荷を蓄積する少なくとも1ラインの撮像素子に第1の蓄積時間に亘って光を照射した後に1ラインの電荷を順次に読み出し、撮像素子に第1の蓄積時間とは異なる第2の蓄積時間に亘って光を照射した後に1ラインの電荷を順次に読み出して、読み出されたそれぞれの1ラインの電荷から残像の電荷を検出する残像検出方法を開示する。
しかしながら、残像特性評価装置を使用しなければ残像特性評価を行うことができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、評価装置及び冶具などを別途に用意することなく残像特性評価を行うことができる画像読取装置、画像形成装置及び残像特性値検知方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿を照射するLED光源の反射光をCCDイメージセンサで受光して原稿から画像を読取る画像読取装置であって、前記CCDイメージセンサの受光部が一時的に蓄積する電荷をシフトさせるシフト信号に同期させて、前記LED光源のオンオフを制御する光源制御部と、前記光源制御部がオンオフさせた前記LED光源の反射光に基づいて、前記CCDイメージセンサの残像特性値を算出する残像演算処理部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、評価装置及び冶具などを別途に用意することなく残像特性評価を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる画像読取装置の構成を示す図である。 図2は、CCDイメージセンサの詳細な構成を示す図である。 図3は、CCDイメージセンサの動作を示すタイミングチャートである。 図4は、残像特性を例示する図である。 図5は、画像読取装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。 図6は、画像読取装置及びその周辺の構成を示すブロック図である。 図7は、残像特性値検知方法を示すフローチャートである。 図8は、光源制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 図9は、光源制御部のLED光源に対する制御タイミングを示すタイミングチャートである。 図10は、残像演算処理部が行う処理を示す図である。 図11は、画像読取装置の読取り結果におけるゴミの検知方法を示す図である。 図12は、残像演算処理部の機能及び残像演算処理を示すブロック図である。 図13−1は、立ち上げ時及び省電力状態からの復帰時の残像特性値を検知する場合のタイミングを示すタイミングチャートである。 図13−2は、綴じられた本状の原稿スキャン時の残像特性値を検知する場合のタイミングを示すタイミングチャートである。 図13−3は、ADFによるスキャン時の残像特性値を検知する場合のタイミングを示すタイミングチャートである。 図14−1は、立ち上げ時及び省電力状態からの復帰時の残像特性値を検知する場合の動作を示すフローチャートである。 図14−2は、綴じられた本状の原稿スキャン時の残像特性値を検知する場合の動作を示すフローチャートである。 図14−3は、ADFによるスキャン時の残像特性値を検知する場合の動作を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、画像読取装置及び画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施の形態にかかる画像読取装置50の構成を示す図である。図1に示すように、画像読取装置50は、自動原稿給送装置(ADF)51及び縮小光学系52を有する。
ADF51は、背景板70が設けられており、図示しないローラなどによって複数の原稿を後述するコンタクトガラス62に向けて搬送する。
縮小光学系52は、センサ(CCD)53を備えたセンサー基板(Sensor Board Unit:SBU)54、レンズ55、第1キャリッジ56及び第2キャリッジ57を有し、上面にコンタクトガラス62及び基準白板63が設けられている。第1キャリッジ56は、LED光源58及びミラー59を有する。第2キャリッジ57は、ミラー60,61を有する。
画像読取装置50は、縮小光学系52での読取動作において、第1キャリッジ56及び第2キャリッジ57が図1に示した待機位置(ホームポジション)から副走査方向に移動しながらLED光源58が光を上方に向けて照射する。そして、第1キャリッジ56及び第2キャリッジ57は、原稿からの反射光をレンズ55を介してCCDイメージセンサ53上に結像させる。CCDイメージセンサ53が光電変換したアナログ電気信号は、SBU54の図示しないA/Dコンバータによりデジタル信号に変換される。
また、画像読取装置50は、ADF51によって搬送した原稿を読取る場合には、第1キャリッジ56及び第2キャリッジ57をホームポジションに固定し、原稿がホームポジション上を通過するときに、原稿からの反射光をCCDイメージセンサ53上に結像させる。
また、画像読取装置50は、電源ON時や省電力状態からの復帰時には、基準白板63からの反射光を読取って基準を設定する。即ち、縮小光学系52は、第1キャリッジ56が基準白板63直下に移動し、LED光源58を点灯させて基準白板63からの反射光をCCDイメージセンサ53上に結像させることによりゲイン調整を行う。
さらに、画像読取装置50の出力データを補正する処理としてシェーディング補正がある。縮小光学系52は、ADF51が連続的に搬送する原稿を読取る場合、スキャン毎に基準白板63からの反射光、又はホームポジション真上に配置されている背景板70からの反射光を用いてシェーディング補正を行う。
図2は、CCDイメージセンサ53の詳細な構成を示す図である。図2に示すように、CCDイメージセンサ53は、受光部(PDアレイ)64、転送ゲート65、シフトレジスタ(CCDアナログシフトレジスタ)66及び出力バッファ67を有する。
受光部64は、光のエネルギーを電気信号に変換し、得られた信号電荷を一時的に蓄積する。この信号電荷は、転送ゲート65に入力されるシフト信号(SH信号)により、シフトレジスタ66に移送される。シフトレジスタ66は、受光部64で発生した信号電荷を転送クロックにより出力バッファ67に順次送り出す。出力バッファ67は、信号電荷量を電圧に変換し、外部に出力する。出力バッファ67においては、リセットパルスにより1画素毎に電荷量はクリアされる。また、出力バッファ67は、出力信号の基準レベルとしたい期間にクランプパルスがONにされる。これらの制御により、CCDイメージセンサ53は、光エネルギーを電気信号に変換している。
図3は、CCDイメージセンサ53の動作を示すタイミングチャートである。図3において、空送り部は、CCDイメージセンサ53の出力がない部分であり、シフトレジスタ66と出力バッファ67とをつなぐための画素である。OPB部は、受光部64がシールドされてマスクされている部分の画素であり、黒レベルを検出するために使用される。有効画素部は、有効信号を出力する画素である。無効画素部は、有効信号前後の無効信号の画素である。1ラインの信号はこれらのダミー信号(無効信号)と有効画素信号の領域から成る。
CCDイメージセンサ53は、SH信号によって1ライン毎に受光部64からシフトレジスタ66への電荷転送を行い、Φ信号によってシフトレジスタ66内の電荷を1画素ずつ転送し、信号出力波形であるVout e,oを出力する。
図4は、残像特性を例示する図である。図3を用いて説明したように、SH信号は1ライン周期の信号である。従って、図4に示したVoutは、1ラインに蓄積された電荷量を示している。LED光源58が光を照射し、受光部64が蓄積した電荷をシフトレジスタ66に転送した後、LED光源58が次ラインに光を照射していない場合、Voutに電荷の蓄積はないはずである。しかし、次ラインにはV1の電荷が蓄積されている。
このV1の電荷は、前ラインの電荷が完全に転送されていないことにより、次ラインに前ラインの電荷が残ってしまうために発生している。このV1が残る特性を残像特性という。なお、電荷が完全に転送されない原因としては、CCDイメージセンサ53の構造に起因することや、読み出しゲートが開いている時間が短いことなどが挙げられる。
次に、画像読取装置50を備えた画像形成装置について説明する。図5は、画像読取装置50を備えた画像形成装置の構成を示す図である。図5のように、画像形成装置は、画像形成装置本体100と、画像形成装置本体100の上部の設置された縮小光学系52と、さらにその上に装着されたADF51と、画像形成装置本体100の図5において右側に配置された大容量給紙装置400と、画像形成装置本体100の図5において左側に配置された用紙後処理装置500とを有する。
画像形成装置本体100は、画像書き込み部110と、作像部120と、定着部130と、両面搬送部140と、給紙部150と、垂直搬送部160と、手差し部170とを有する。
画像書き込み部110は、縮小光学系52が読み取った原稿の画像情報に基づいて発光源であるレーザダイオード(LD)を変調し、ポリゴンミラー、fθレンズなどの走査光学系により感光体ドラム121にレーザ書き込みを行うものである。作像部120は、感光体ドラム121と、この感光体ドラム121の外周に沿って設けられた現像ユニット122、転写ユニット123、クリーニングユニット124及び除電ユニットなどの公知の電子写真方式の作像要素とからなる。
定着部120は、転写ユニット123で転写された画像を転写紙に定着させる。両面搬送部140は、定着部120の転写紙搬送方向下流側に設けられ、転写紙の搬送方向を用紙後処理装置500側、又は両面搬送部140側に切り換る第1の切換爪141と、第1の切換爪141によって導かれた反転搬送路142と、反転搬送路142で反転した転写紙を再度転写ユニット123側に搬送する画像形成側搬送路143と、反転した転写紙を用紙後処理装置500側に搬送する後処理側搬送路144とを含む。画像形成側搬送路143と後処理側搬送路144との分岐部には、第2の切換爪145が配されている。
給紙部150は、4段の給紙段からなり、それぞれピックアップローラ、給紙ローラによって選択された給紙段に収納された転写紙が引き出され、垂直搬送部160に導かれる。垂直搬送部160では、各給紙段から送り込まれた転写紙を転写ユニット123の用紙搬送方向上流側直前のレジストローラ161まで搬送し、レジストローラ161では、感光体ドラム121上の顕像の画像先端とタイミングを取って転写紙を転写ユニット123に送り込む。手差し部170は、開閉自在な手差しトレイ171を備え、必要に応じて手差しトレイ171を開いて転写紙を手差しにより供給する。この場合も、レジストローラ161によって転写紙は搬送タイミングが取られ、搬送される。
大容量給紙装置400は、同一サイズの転写紙を大量にスタックして供給するもので、転写紙が消費されるにしたがって底板402が上昇し、常にピックアップローラ401から用紙のピックアップが可能に構成されている。ピックアップローラ401から給紙される転写紙は、垂直搬送部160からレジストローラ161のニップまで搬送される。
用紙後処理装置500は、パンチ、整合、ステイプル、仕分けなどの所定の処理を行うもので、この実施形態では、パンチ501、ステイプルトレイ(整合)502、ステイプラ503、シフトトレイ504を備えている。すなわち、画像形成装置本体100から用紙後処理装置500に搬入された転写紙は、孔明けを行う場合にはパンチ501で1枚ずつ孔明けが行われ、その後、特に処理するものがなければ、プルーフトレイ505へ、ソート、スタック、仕分けを行う場合にはシフトトレイ504にそれぞれ排紙される。仕分けは、シフトトレイ504が用紙搬送方向に直交する方向に所定量往復動することにより行われる。このほかに、用紙搬送路で用紙を用紙搬送方向と直交する方向に移動させて仕分けを行ってもよい。
整合する場合には、孔明けが行われた、あるいは孔明けが行われていない転写紙が下搬送路506に導かれ、ステイプルトレイ504において後端フェンスで用紙搬送方向を直交する方向が整合され、ジョガーフェンスで用紙搬送方向と平行な方向の整合が行われる。ここで、綴じが行われる場合には、整合された用紙束の所定位置、例えば角部、中央2個所など所定の位置がステイプラ503によって綴じられ、放出ベルトによってシフトトレイ504に排紙される。また、この実施形態では、下搬送路506にはプレスタック搬送路507が設けられ、搬送時に複数枚の用紙をスタックし、後処理中の画像形成装置本体100側の画像形成動作の中断を避けることができるようになっている。
縮小光学系52は、ADF51によって搬送された原稿を光学的にスキャンし、画像を読取る。読み取られた画像データは、図示しない画像処理回路で所定の画像処理が実行され、記憶装置に一旦記憶される。そして、画像形成時には、画像書き込み部110によって画像データが記憶装置から読み出され、画像データに応じて変調がなされ、光書き込みが行われる。
図6は、画像読取装置50及びその周辺の構成を示すブロック図である。画像読取装置50において、LED光源58の反射光からCCDイメージセンサ53が得たアナログ電気信号は、アナログ処理を行うアナログ信号処理部6へ入力される。アナログ信号処理部6は、ラインクランプ、サンプルホールド、ゲイン処理を行う。A/D変換器7は、A/D変換を行い、デジタル出力データを得る。その後、出力データは後段で、画像処理される。
また、画像読取装置50は、LED光源58の点灯をタイミング制御部2からのSH信号に同期させて制御する光源制御部3と、光源制御部3内の残像読取ラインを設定するレジスタと、残像特性値を算出する残像演算処理部8と、メモリ9とを備えている。CPU1は、画像読取装置50を構成する各部を制御する。また、残像特性値の演算結果が予めメモリ9に格納された規格値を超えてしまう場合、通知部10は、異常発生を通知する。なお、画像読取装置50は、CPU1及び通知部10を具備する構成であってもよい。
図7は、残像特性値検知方法を示すフローチャートである。残像特性値を検知するために、画像形成装置(又は画像読取装置50)が備えるCPU1は、まず、SH信号同期カウンタを初期化する(S100)。その後、CPU1は、SH信号立ち上がりを検出し(S102)、カウンタを+1する(S104)。
CPU1は、SH信号カウンタの値をLとし、光源照射ライン間隔の設定値をXとして、L=nX(ただし、nは1以上の整数)となるか否かを判定する(S106)。CPU1は、L=nXであると判定した場合(S106:Yes)にはS108の処理に進み、L=nXでないと判定した場合(S106:No)にはS102の処理に進む。CPU1は、SH信号間で1ライン分だけLED光源58を点灯させ(S108)、1ライン経過後にLED光源58を消灯する(S110)。
そして、CPU1は、S102〜S110の処理を、指定した全ライン分であるYライン(SH信号カウンタL=Y)まで繰り返す(S112)。S112の処理でL=Yとなり、読取が完了すると、CPU1は、読取結果から残像特性値を残像演算処理部8に演算させる(S114)。ここで、設定値であるX、Yの値はレジスタ設定により任意に変更することができるものとする。
CPU1は、残像特性値(演算値)が予め設定されたメモリ9内の規格値の範囲内であるか否かを判定する。CPU1は、演算値が規格値の範囲内でないと判定した場合(S116:No)にはS118の処理に進み、演算値が規格値の範囲内であると判定した場合(S116:Yes)には処理を終了する。CPU1は、異常発生と判断し、通知部10を介して異常通知を行う。これにより、異常画像の出力を事前に防止することができる。
図8は、光源制御部3の詳細な構成を示すブロック図である。光源制御部3は、LED光源58の点灯をタイミング制御部2からのSH信号に同期させて制御する機能を備えている。例えば、光源制御部3は、入力信号であるSH信号をカウンタ11によりカウントし、カウント数に応じてLED光源58のON/OFFを切り替えるON/OFF制御部12を有する。また、ON/OFF制御部12は、レジスタを備えており、光源照射ライン間隔の設定値Xと副走査全ライン数の設定値Yを設定することを可能にされている。このように、光源制御部3は、LED光源58のON/OFFを切り替える点灯信号を出力することにより、LED光源58を制御する。
図9は、光源制御部3のLED光源58に対する制御タイミングを示すタイミングチャートである。上述したように、光源制御部3は、タイミング制御部2からのSH信号のカウントを行うことにより、LED光源58の制御を行う。図9に示すように、光源制御部3は、CPU1の制御によってSH信号の立ち上がりごとにカウンタ数値に1を加え(+1)、ON/OFF制御部12が具備するレジスタで設定した光源照射ライン設定値であるXラインごとにLED光源58のON/OFFを切り替える。読取レベルには、光源照射ライン直後のラインに残像レベルが発生することが示されている。レジスタ設定した副走査全ライン設定値であるYライン目まで読取が完了すると、残像特性値検知は終了となる。このように、光源制御部3は、残像特性評価装置を別途に設けることなく、読取レベルから残像特性値検知を行うことを可能としている。
図10は、残像演算処理部8が行う処理を示す図である。図9に示したように、Xライン周期ごとに1ラインだけ光を照射することにより、次ラインの残電荷を確認することが可能になる。そして、画像読取装置50の読取出力からは、図10に示すように、Xライン毎に1ライン分の光が照射されていることが分かる。これにより、残像演算処理部8は、下式1により算出した残像特性値が規格値を満たしているか否かを判定する。
残像={(LED点灯直後ラインの所定画素平均値)−(黒レベル)}
÷{(LED点灯ラインの所定画素平均値)−(黒レベル)}×100(%) ・・・(1)
ただし、黒レベルは残像の影響のない箇所として、LED光源58点灯数ライン以降の数ライン分の平均値とする。また、画像読取装置50の読取り結果におけるゴミの影響と残像演算の結果の確実性を考慮して、図10に示したように、残像演算処理部8は、複数画素で残像特性値算出のための演算を行う。ただし、演算画素の箇所は副走査方向のラインの中心付近の領域とし、複数の演算箇所は主走査方向に数十画素分ずらした画素とする。
図11は、画像読取装置50の読取り結果におけるゴミの検知方法を示す図である。画像読取装置50は、読取り結果におけるゴミによる影響を考慮するために、ゴミを検知する。図11においては、残像演算箇所にゴミによる縦筋がある場合が示されている。画像読取装置50においては、光源照射ラインの出力レベルをモニタリングして、メモリ9内に光源照射ラインレベルの閾値が予め設定されている。
残像演算処理部8は、光源照射ラインの出力レベルが図11のグラフのように、閾値を下回っていれば、ゴミの影響があると判断し、この部分を除外した残りの演算箇所の結果を残像特性値とする。ただし、残像演算処理部8は、すべての演算箇所が除外された場合には、故障と判断する。
図12は、残像演算処理部8の機能及び残像演算処理を示すブロック図である。残像演算処理部8は、読取出力値であるデジタルデータから得られた、LED点灯ラインの所定画素データ平均値、LED点灯直後ラインの所定画素データ平均値、及び黒レベルデータの3つの値から、上式(1)に示したように、減算部13,14を用いて減算を行い、除算器17によって除算を行うことにより、残像特性値を得る。
ただし、ゴミ検知部16では、ゴミの影響を考慮するため、メモリ9内の予め設定した閾値を下回った場合に、その部分の演算を除外している。また、すべての演算箇所が除外された場合は、故障検知信号により通知部10へ通知信号が出力される。そして、残像演算処理部8は、演算によって得られた残像特性値と、メモリ9内に予め設定された残像規格値とを比較部18によって比較し、通知信号を出力する。
図13は、残像特性値を検知するタイミングを示すタイミングチャートである。図14は、図13に対応する残像特性値を検知する動作を示すフローチャートである。なお、図14−1〜14−3において、実質的に同一の処理には、同一の符号が付してある。
図13−1、図14−1はそれぞれ、画像読取装置50の立ち上げ時(電源投入時)及び省電力状態からの復帰時の残像特性値を検知する場合のタイミングチャートとフローチャートである。画像読取装置50は、電源がONにされると、ゲイン調整のため、LED光源58を有する第1キャリッジ56を基準白板63直下まで移動させる(S200)。
画像読取装置50は、ゲイン調整を行い(S202)、第1キャリッジ56を移動させることなく残像特性値の検知を行う(S204)。その後、画像読取装置50は、第1キャリッジ56をキャリッジホームポジションに戻す(S206)。
図13−2、図14−2はそれぞれ、綴じられた本状の原稿スキャン時(ブックスキャン時)の残像特性値を検知する場合のタイミングチャートとフローチャートである。ブックスキャン時に残像特性値を検知する場合、まず、画像読取装置50は、第1キャリッジ56を基準白板63直下まで移動させる(S200)。そして、画像読取装置50は、シェーディング補正のための基準白板データを取得し(S300)、原稿データを読取って(S302)、第1キャリッジ56をホームポジションに戻す(S304)。画像読取装置50は、第1キャリッジ56がホームポジションに戻る途中で基準白板63直下に移動したときに残像特性値の検知を行う(S204)。その後、画像読取装置50は、第1キャリッジ56をキャリッジホームポジションに戻す(S206)。
図13−3、図14−3はそれぞれ、ADF51によるスキャン時の残像特性値を検知する場合のタイミングチャートとフローチャートである。ADF51によるスキャン時に残像特性値を検知する場合、まず、画像読取装置50は、シェーディングデータ生成のため、第1キャリッジ56を基準白板63直下まで移動させる(S200)。そして、画像読取装置50は、シェーディング補正のための基準白板データを取得し(S300)、第1キャリッジ56をキャリッジホームポジションに戻す(S206)。
画像読取装置50は、第1キャリッジ56のホームポジション上にある背景板70によって残像特性値の検知を行う(S400)。その後、画像読取装置50は、原稿搬送を開始し(S402)、原稿データを読取る(S302)。
このように、本実施形態によれば、LED光源58を基準白板63直下に配置し、所定のライン数経過時にLED光源58を点灯させて基準白板データを取得するので、評価装置及び冶具などを別途に用意することなく残像特性評価を行うことができる。そして、残像特性評価の作業にかかっていた時間の大幅な短縮と、評価精度向上が実現でき、市場での異常画像発生を未然に防止することができる。
1 CPU
2 タイミング制御部
3 光源制御部
6 アナログ信号処理部
7 A/D変換器
8 残像演算処理部
9 メモリ
10 通知部
11 カウンタ
12 ON/OFF制御部
13,14 減算部
16 ゴミ検知部
17 除算器
18 比較部
50 画像読取装置
51 ADF
52 縮小光学系
53 CCDイメージセンサ
56 第1キャリッジ
57 第2キャリッジ
58 LED光源
63 基準白板
64 受光部
65 転送ゲート
66 シフトレジスタ
67 出力バッファ
70 背景板
100 画像形成装置本体
400 大容量給紙装置
500 用紙後処理装置
特開平10−190941号公報

Claims (10)

  1. 原稿を照射するLED光源の反射光をCCDイメージセンサで受光して原稿から画像を読取る画像読取装置であって、
    前記CCDイメージセンサの受光部が一時的に蓄積する電荷をシフトさせるシフト信号に同期させて、前記LED光源のオンオフを制御する光源制御部と、
    前記光源制御部がオンオフさせた前記LED光源の反射光に基づいて、前記CCDイメージセンサの残像特性値を算出する残像演算処理部と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記光源制御部は、
    前記CCDイメージセンサで受光する副走査方向のライン数と、ライン間隔を任意で設定可能にされていること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記残像演算処理部は、
    黒レベルを差し引いた前記LED光源点灯直後ラインの所定画素平均値と、黒レベルを差し引いた前記LED光源点灯ラインの所定画素平均値との割合により残像特性値を算出すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記残像演算処理部は、
    主走査方向の複数個所で残像特性値を算出する場合に、前記LED光源点灯ラインの読取レベルが予め設定された閾値以下の部分を除外して残像特性値を算出すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記残像演算処理部は、
    電源投入時及び省電力状態からの復帰時の少なくともいずれかに残像特性値を算出すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記残像演算処理部は、
    綴じられた本状の原稿読取り後に残像特性値を算出すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 背景板を具備する自動原稿給送装置をさらに有し、
    前記残像演算処理部は、
    前記自動原稿給送装置が複数の原稿を搬送する間に前記背景板を用いて残像特性値を算出すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記残像演算処理部が算出した残像特性値に異常がある場合に、異常を通知する通知部をさらに有すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像読取装置が読取った画像を記録媒体に形成する画像形成部を有する画像形成装置。
  10. 原稿を照射するLED光源の反射光をCCDイメージセンサで受光して原稿から画像を読取る画像読取装置において、
    前記CCDイメージセンサの受光部が一時的に蓄積する電荷をシフトさせるシフト信号に同期させて、前記LED光源のオンオフを制御する工程と、
    オンオフさせた前記LED光源の反射光に基づいて、前記CCDイメージセンサの残像特性値を算出する工程と、
    を含む残像特性値検知方法。
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