JP2014060097A - 燃料電池の電極形成用触媒インクとその製造方法および燃料電池の製造方法 - Google Patents

燃料電池の電極形成用触媒インクとその製造方法および燃料電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】三相界面における触媒へのガス接触機会を増やす簡便で新たな手法を提供する。
【解決手段】水と有機溶媒とを含有する分散媒に触媒担持済み触媒担体とアイオノマーとを分散して含有する電極形成用触媒インクにおいて、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから数式1(BI値=IOv/CAs)で算出し、該算出した前記アイオノマーの吸着量(BI値)が0.4≦ BI値 ≦3.0となるように、水と有機溶媒との重量比を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池の電極形成用触媒インクとその製造方法および燃料電池に関する。
燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギー源として注目されている。この燃料電池には、電解質膜として固体高分子膜を用いた固体高分子型燃料電池がある。こうした固体高分子型燃料電池では、一般に、プロトン伝導性を有する電解質膜の両面に電極触媒層を接合した膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)が用いられる。
膜電極接合体は、一般に、電解質膜の両面に電極形成用触媒インクを塗工することによって製造される。電極形成用触媒インクは、触媒を担持した導電性の触媒担体(例えば、カーボン粒子)と、プロトン伝導性を有するアイオノマーとを含み、これらを分散媒に分散させている。
燃料電池のアノードとカソードに供給された燃料ガスと酸化剤ガスは、膜電極接合体の電極触媒層において、触媒の作用により電気化学反応に供される。この電気化学反応は、電極触媒層における流路を通過するガスと、アイオノマーと、触媒担体に担持済みの触媒とが接する、いわゆる三相界面で、触媒を介して起こる。三相界面における触媒の存在を増やして触媒へのガス接触機会を増やすことは、発電性能の向上に寄与する。このため、電極形成用触媒インクの調合に当たり、触媒担体に担持される触媒粒子と触媒担体を覆うアイオノマーとの体積比率を規定することが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−152112号公報
ところで、三相界面の形成状況は、触媒粒子とアイオノマーとの体積比率の影響を受けるとはいえ、この体積比率が仮に同じであったとしても、アイオノマーによる触媒担体表面の被覆状況が一律となるとは限らない。その反面、アイオノマーによる触媒担体表面の被覆状況は、三相界面の形成状況、延いては発電性能に影響を与える。上記した特許文献では、こうしたアイオノマーによる触媒担体表面の被覆状況についての配慮がないことから、三相界面における触媒へのガス接触機会を増やす簡便で新たな手法が要請されるに到った。また、電極形成用触媒インクの調合、或いは当該インクを用いたMEAの製造に有益で、コストや工数の低減も可能な手法も望まれている。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池の電極形成用触媒インクが提供される。この燃料電池の電極形成用触媒インクは、水と有機溶媒とを含有する分散媒に、触媒を担持した導電性の触媒担体とプロトン伝導性を有するアイオノマーとを分散して含有し、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから数式1(BI値=IOv/CAs)で算出し、該算出した前記アイオノマーの吸着量(BI値)は、下記の数式2(0.4≦ BI値 ≦3.0)を満たしている。上記形態の燃料電池の電極形成用触媒インクでは、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を数式2(0.4≦ BI値 ≦3.0)で規定することにより、触媒へのアイオノマーの被覆を高めるので、三相界面における触媒へのガス接触機会が増える。よって、上記形態の燃料電池の電極形成用触媒インクを用いて電解質膜膜面に電極触媒層を形成すれば、その形成された膜電極接合体を備える燃料電池の発電性能を高めることができる。
アイオノマー吸着量(IOv)と触媒の表面積(CAs)とから算出したアイオノマーの吸着量(BI値)が0.4以上であれば、触媒へのアイオノマーの被覆が進むことから、発電性能の維持または向上を図ることができる。その一方、上記算出したアイオノマーの吸着量(BI値)が3.0以下であれば、三相界面においてガスと接触可能な触媒表面の低減を抑制し得るので、発電性能の維持または向上を図ることができる。
また、上記した触媒の表面積(CAs)は、窒素吸着法(nitrogen adsorption method)等のガス吸着法にて取得でき、触媒の周囲の細孔分布を構成する細孔は、こうしたガス吸着法で用いられるガスの浸入し得る領域である10nm以上の細孔として捉えることができる。例えば、触媒粒子間に存在する空間や、個々の触媒粒子における空孔やクラック、くぼみ等にあっても、これらにガスが浸入すれば、10nm以上の細孔として捉えることができる。
(2)上記形態の燃料電池の電極形成用触媒インクにおいて、前記分散媒は、前記アイオノマーの吸着量(BI値)が数式2を満たすように前記有機溶媒と前記水との重量比を調整する処置を受けている。こうすれば、触媒担体とアイオノマーとを分散して含有する有機溶媒と水との重量比調整で、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を高い値とできるので、簡便である。
(3)本発明の他の形態によれば、燃料電池の電極形成用触媒インクの製造方法が提供される。この電極形成用触媒インクの製造方法は、触媒を担持した導電性の触媒担体と、プロトン伝導性を有するアイオノマーと、水と有機溶媒とを含有する分散媒とを準備する工程(1)と、該準備した前記分散媒に、前記触媒担体と前記アイオノマーとを分散させてインクを調合する工程(2)とを含み、前記工程(1)では、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから数式1で算出したアイオノマーの吸着量(BI値)が、数式2を満たすように、前記有機溶媒と該溶媒に含まれる水との重量比を調整する。上記形態の燃料電池の電極形成用触媒インクの製造方法によれば、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を規定して、触媒へのアイオノマーの被覆を高め得る電極形成用触媒インクを容易に製造できる。
(4)本発明のまた別の形態によれば、プロトン伝導性を有する電解質膜の膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体を備える燃料電池の製造方法が提供される。この燃料電池の製造方法は、触媒を担持した導電性の触媒担体とプロトン伝導性を有するアイオノマーとを水分含有の有機溶媒に分散して含有する電極形成用触媒インクを用いて前記電極触媒層を前記電解質膜の膜面に形成する工程と、該準備した膜電極接合体を、ガス透過性と導電性を有するガス拡散部材で挟持する工程とを含み、前記電極形成用触媒インクは、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから数式1で算出したアイオノマーの吸着量(BI値)が、数式2を満たすように、前記有機溶媒と該溶媒に含まれる水との重量比が調整されている。上記形態の燃料電池の製造方法によれば、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を規定して触媒へのアイオノマーの被覆を高めることから、高い発電能力を備えた燃料電池を容易に製造できる。
本発明は、例えば、プロトン伝導性を有する電解質膜の両面に電極触媒層を接合した膜電極接合体やその製造方法の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての燃料電池40を断面視にて概略的に示す説明図である。 燃料電池40の製造工程の概略を示す説明図である。 分散媒における純水と有機溶媒の重量比を規定する手法を概念的に示す説明図である。 水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)の測定手法を概念的に示す説明図である。 MEAの形態での触媒被覆率(触媒利用率)を触媒インクサンプルS1〜S6ごとにグラフである。 低負荷発電時の発電性能を触媒インクサンプルS1〜S6ごとに示すグラフである。 過加湿状態での発電性能を触媒インクサンプルS1〜S6ごとに示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態としての燃料電池40を断面視にて概略的に示す説明図である。
図示するように、燃料電池40は、水素と酸素との電気化学反応によって発電する電池セルユニットとして構成され、当該ユニットを図示しない一対のエンドプレートの間に複数積層させたスタック構造とされている。この場合、電池セルユニット積層数は、燃料電池40に要求される出力に応じて任意に設定可能である。
燃料電池40は、発電単位となる電池セル50を対向するセパレーター41で挟持する。電池セル50は、図1に示すように、電解質膜51の両側にアノード52とカソード53の両電極を備える。電解質膜51は、固体高分子材料、例えばフッ素系樹脂(パーフルオロスルホン酸系樹脂)により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。
アノード52およびカソード53は、例えば白金、あるいは白金合金等の触媒を担持した導電性粒子、例えばカーボン粒子(以下、触媒担持カーボン粒子と称する)を、プロトン伝導性を有するアイオノマーで被覆して構成された電極触媒層であり、電解質膜51の両膜面に接合され電解質膜51と共に膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を形成する。通常、アイオノマーは、電解質膜51と同質の固体高分子材料である高分子電解質樹脂(例えば、上記のフッ素系樹脂)であり、その有するイオン交換基によりプロトン伝導性を有する。本実施形態では、白金(Pt)を、触媒担持カーボン粒子であるカーボンブラックに30wt%の重量比で担持させ、アイオノマーについては、米国デュポン社製のナフィオンDE2020(商品名:ナフィオンは登録商標、以下同じ)を用いた。また、アイオノマーと触媒担持カーボン粒子との含有質量比率(I/C:Ionomer/Carbon)については、これを0.75とした。なお、白金(Pt)とカーボンブラックの重量比や、アイオノマー種別、I/Cについては、上記した以外の重量比等とできることは勿論である。
この他、電池セル50は、電極形成済みの電解質膜51をその両側からアノード側ガス拡散層54とカソード側ガス拡散層55にて挟持する。セパレーター41は、この両ガス拡散層の外側に位置し、ガス拡散層を含んで電池セル50を挟持する。アノード側ガス拡散層54とカソード側ガス拡散層55は、ガス透過性を有する導電性部材、例えば、カーボンペーパやカーボンクロスによって形成される。
セパレーター41は、電池セル50ごとに反応ガス(水素ガスを含有する燃料ガス又は酸素を含有する酸化ガス)が流れるガス流路を形成する部材であって、水素透過性が低く導電性の良好な材料で形成される。例えば、樹脂に導電材料を混入して成形したプレート状の導電性複合材や金属鋼板などがセパレーター41の形成に用いられる。セパレーター41は、電池セル50の各電極へのガス給排を行うべく、その表裏面に、セル内水素ガス流路42とセル内エアー流路43とを備える。本実施例では、セル内水素ガス流路42とセル内エアー流路43とは、セル面内(電極面内)において直交配列された流路とされ、セル内水素ガス流路42は図において上下に延びる多列の直線状流路とされている。燃料電池40の電池セル50は、これらセル内流路を経てアノード52とカソード53に水素ガスと空気の供給を受け、水素と酸素の電気化学反応を起こして発電する。
次に、上記した燃料電池40の製造工程について説明する。図2は燃料電池40の製造工程の概略を示す説明図である。
図2に示すように、燃料電池40を製造するに当たり、本実施例では、MEAの製造、これを用いたMEGA(電池セル50)の製造と進んで燃料電池40を得るようにした。MEAの製造に際しては、まず、固体高分子電解質膜としての電解質膜51(図1参照、以下、同じ)を準備する(ステップS100)。この場合、電解質膜51については、製膜生成済みの電解質膜51を購入したり、膜形成材料の高分子電解質樹脂から製膜生成することができる。本実施例では、この電解質膜51をプロトン伝導性を有する既述したナフィオン膜とした。
次に、電極触媒層であるアノード52およびカソード53の形成用の触媒インクを調合する(ステップS120)。このステップでは、白金合金を触媒とし、その触媒粒子を担持したカーボン粒子(触媒担持済みカーボン粒子)と、プロトン伝導性を有する既述したアイオノマーと、これらの分散媒(純水と有機溶媒を含有)とを、適宜な攪拌機器によって混合・攪拌することによって、触媒インクを調合する。カーボン粒子としては種々のものを選択可能であり、例えば、カーボンブラックやグラファイトの他、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノファイバー等を用いることができる。
触媒担持に際しては、通常採用されている手法、例えば、含浸法や共沈法、あるいはイオン交換法を行えばよく、その際には、既述した重量比(30wt%)で触媒が担持される。また、触媒担持済みのカーボン粒子として流通しているものを入手することもできる。触媒担持済みカーボン粒子とアイオノマーは、その含有質量比率I/Cが既述した0.75となるよう、両者を秤量した。その上で、純水と有機溶媒とを含有する分散媒への分散に際しては、超音波ホモジナイザーを用いた。上記の分散媒における純水と有機溶媒の重量比は、その重量の秤量を経て種々設定できるが、本実施形態では、得られたMEAの発電特性を確保するため、次のような知見に立って規定した。
図3は分散媒における純水と有機溶媒の重量比を規定する手法を概念的に示す説明図である。純水と有機溶媒とを含有する分散媒に触媒担持済みカーボン粒子(以下、触媒担体と称する)とアイオノマーを分散させると、図3に示すように、触媒担体に担持された触媒は、アイオノマーで被覆される。そして、アイオノマーによる被覆状況により、触媒は、アイオノマーに被覆された触媒(以下、被覆触媒Sy)とアイオノマーに未被覆の触媒(以下、未被覆触媒Sn)に別れる。未被覆触媒Snは、アイオノマーにより被覆されていない故、三相界面に存在しないことになり、電気化学反応の際の触媒作用を発揮し得ない。その一方、被覆触媒Syは、アイオノマーにより被覆されていることから三相界面に存在することになり、電気化学反応の際の触媒作用を発揮する。そして、アイオノマーによる被覆状況が、図における二点鎖線のように広いと、アイオノマーに被覆される触媒が増すことから、電気化学反応の際の触媒作用を発揮する被覆触媒Syが増え、発電性能の維持または向上が可能となる。また、アイオノマーによる被覆状況が、図における点線のように狭いと、アイオノマーに被覆されない触媒が増えるので、電気化学反応の際の触媒作用を発揮する被覆触媒Syは低減し、発電性能の低下が起き得る。このように、アイオノマーによる被覆状況は、電気化学反応の際の触媒作用を発揮する被覆触媒Syの多寡に影響を与え、触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値:Bound Ionomer value)として捉えることができる。
この触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量BI値(mg/m2:以下、単にアイオノマー吸着量BI値と称する)は、図3に示すように、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)を、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)で除算して算出できる(BI値=IOv/CAs)。この場合、触媒の上記の表面積CAsは、窒素吸着法等のガス吸着法にて、予め取得できる。そして、窒素吸着法にて触媒の上記の表面積CAsを取得する際の細孔は、窒素ガスの浸入し得る領域である10nm以上の細孔として捉えることができ、触媒粒子間に存在する空間や、個々の触媒粒子における空孔やクラック、くぼみ等も含まれ得る。触媒への上記のアイオノマー吸着量IOvは、水晶発振マイクロバランス測定法(Quarts Crystal Microbalance:水晶天秤)にて測定されるが、その測定の様子については、触媒への表面積当たりのアイオノマー吸着量BI値の適正範囲と、適正なBI値を得るようにするための純水と有機溶媒の重量比の調整とを合わせて、後述する。
上記した触媒インクの調合に続いては、この触媒インクを用いて膜電極接合体(MEA)を作製する(ステップS200)。つまり、調合済みの触媒インクを、ステップS100で得た電解質膜51の表裏面にドクターブレード法やスクリーン印刷手法等の膜形成手法により塗布することで、電解質膜51の両側に電極触媒層であるアノード52、カソード53を形成する(MEA第1作製手法)。或いは、調合済みの触媒インクを用いて膜成形してシートを作製し、このシートを電解質膜51上にプレスすることによってアノード52、カソード53を電解質膜51に接合して形成しても良い(MEA第2作製手法)。また、調合済みの触媒インクを剥離性を有するシート(例えば、テフロンシート:テフロンは登録商標)に塗布して乾燥させ、調合済みの触媒インクから電極転写シートを作製する。そして、この2枚のテフロンシートで、電極転写シートが電解質膜51の両側に接合するよう、電解質膜51を挟み、所定温度・圧力で熱プレスした後にテフロンシートを剥離させ、電極転写シートを電解質膜51の両側に転写して接合するようにすることもできる(MEA第3作製手法)。こうして得られたMEAでは、その電極触媒層であるアノード52、カソード53において、図3に示すようにアイオノマーが上記のBI値に対応して触媒担持カーボン粒子を被覆することになる。
MEAの作製に続いては、アノード側ガス拡散層54とカソード側ガス拡散層55の両ガス拡散層を準備して(ステップS300)、この両ガス拡散層にてMEAを挟持するよう、アノード52にアノード側ガス拡散層54を、カソード53にカソード側ガス拡散層55をそれぞれ接合させる(ステップS400)。これにより、MEAGAとしての電池セル50(図1参照)が得られる。ガス拡散層の接合は、適宜な接合手法、例えばホットプレスにより行なうことができる。このように、熱および圧力を加えることで、アノード52とカソード53を構成する触媒アイオノマーが熱により軟化し、軟化したアイオノマーがアノード・カソードのガス拡散層の多孔質な表面全体に馴染んで接触面積が増加しつつ、両者が圧着される。
次に、得られたMEAGAとしての電池セル50の両側のガス拡散層にセパレーター41を接合させつつ(ステップS500)、これらを所定の順序で(図1のセルが繰り返し形成されるように)所定数積層してスタック構造を組み立て、積層方向に所定の押圧力を加えて全体構造を保持する(ステップS600)。これにより、燃料電池40が完成する。
次に、ステップS120での触媒インクの調合について、触媒への上記のアイオノマー吸着量IOvの測定の様子、および、触媒への表面積当たりのアイオノマー吸着量BI値の適正範囲と、適正なBI値を得るようにするための純水と有機溶媒の重量比の調整とを関連付けて説明する。
図4は水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)の測定手法を概念的に示す説明図である。図4に示す水晶発振マイクロバランス測定装置(以下、QCM装置100)は、水晶板110を第1金属電極板112と第2金属電極板114で挟持し、両電極板に水晶板表面の第1導電ライン116と第2導電ライン118を介して交流を印加する。水晶板110は、交流の印可を受けて、固有の周波数で振動を繰り返し、その周波数は、センサープローグである第1金属電極板112への物質付着による質量負荷に応じて低減変化する。こうした周波数変化ΔFは、下記数式で示されるSauerbreyの式により、質量負荷、即ち付着した物質の質量変化Δmに比例する。そして、第1金属電極板112への物質の付着前後における周波数検知器130での周波数計測により、周波数変化ΔFが得られる。
Figure 2014060097
この式において、定数項のF0は、QCM装置100が用いる水晶板110に固有の基本周波数であり、質量変化感度の決定要因となる。本実施形態では、QCM装置100として、株式会社イニシアム社のAFFINIX QN Proを用いたことから、この基本周波数F0は27MHzであり、定数項のAは、センサープローグの第1金属電極板112の電極面積であって上記装置では、4.9mm2である。また、定数項のμqは、水晶板110に用いた水晶の剪断応力、もう一つの定数項のρqは、水晶板110に用いた水晶の密度である。そして、上記装置としてのQCM装置100では、1Hzの周波数変化ΔF(−1Hz)は、30pgの質量変化Δmとして計測される。ところで、本実施形態では、触媒へのアイオノマー吸着量IOvを水晶発振マイクロバランス測定法にて測定することから、次のプロセスにて、このアイオノマー吸着量IOvを図4のQCM装置100にて測定した。
まず、図4に示すように、大気中において、触媒を第1金属電極板112に付着してこれを固定し、この状態で、周波数検知器130にて周波数変化ΔFを測定する。これにより、大気中での付着触媒重量(大気中触媒重量)を得る。次に、触媒を第1金属電極板112に付着したまま、純水と有機溶媒の重量比が調整済みの分散媒にセンサープローグ部位である金属電極板部位を浸漬し、この状態で、周波数変化ΔFを測定する。これにより、分散媒中での付着触媒重量(分散媒中触媒重量)を得る。こうして得た大気中および分散媒中での両触媒重量を参照して、アイオノマーの吸着対象となる触媒重量(基準重量)を求める。次いで、図4に示すアイオノマー供給機器150から、触媒担持済みカーボン粒子とアイオノマーの含有質量比率I/Cが既述した0.75となるまでアイオノマーを分散媒に滴下供給し、分散による触媒へのアイオノマーの付着を待機する。その後、周波数変化ΔFを測定し、アイオノマー供給後の周波数変化ΔFに基づく算出重量と既述した基準重量たるアイオノマーの吸着対象となる触媒重量とから、アイオノマー吸着量IOvを換算算出する。こうして求めたアイオノマー吸着量IOvを窒素吸着法にて求めた触媒の表面積CAsで除算してBI値(=IOv/CAs)が定まり、このBI値により、図3に示した触媒のアイオノマーによる被覆状況を規定できる。
ところで、図3に示した触媒のアイオノマーによる被覆状況、および当該状況が反映した触媒への表面積当たりのアイオノマー吸着量BI値は、分散媒に含まれる純水に対する触媒担持済みカーボン粒子の撥水性や、パーフルオロスルホン酸系樹脂であるアイオノマーのカーボン粒子(触媒担持済みカーボン粒子)に対する界面活性作用の影響を受ける。つまり、アイオノマーは、その組成および分子鎖構造から、分散媒における純水と有機溶媒に対して、親水性および親有機溶媒性を備えるので、撥水性のカーボン粒子(触媒担持済みカーボン粒子)に対しては、カーボン粒子周囲の純水との関係で界面活性剤として吸着(被覆)する。この場合、上記のアイオノマーは、親有機溶媒性であるために、有機溶媒であるアルコール系溶媒が増えると、有機溶媒への溶解が進むので、触媒担持済みカーボン粒子への吸着量の減少が起き得る。また、溶媒種により溶解性パラメータ(SP値)は異なり、有機溶媒への溶解の起き易さも異なることになる。つまり、パーフルオロスルホン酸系樹脂であるアイオノマーと、本実施形態で用いた有機溶媒としてのエタノール、2−プロパノールのそれぞれの溶解性パラメータSP値は、アイオノマーが9.0、エタノールが12.7、2−プロパノールが11.5であり、溶解性パラメータSP値が近似しているほど、アイオノマーは有機溶媒に溶解し易くなり、触媒担持済みカーボン粒子への吸着量の減少が起き得る。
こうしたことから、本実施形態では、触媒への表面積当たりのアイオノマー吸着量BI値の適正範囲と、適正なBI値を得るようにするための純水と有機溶媒の重量比とを定めるべく、既述したステップS120において、種々の触媒インクを調合し、それぞれの触媒インクを用いて既述したステップS200にてMEAを作製した。表1に調合した触媒インクサンプルごとの有機溶媒種別、純水と有機溶媒の重量比、および触媒への表面積当たりのアイオノマー吸着量BI値を示す。そして、作製したMEAごとに、発電性能評価を行った。この場合、ステップS200では、既述したようにテフロンシートを用いるMEA第3作製手法にて、MEAを作製した。BI値の算出のためのQCM装置100によるアイオノマー吸着量IOvは、それぞれの触媒インクサンプルごとに、図4で説明した手法に則った。
Figure 2014060097
上記の表1に示す触媒インクサンプルS1〜S6を用いて得たMEAについて、MEAの形態での触媒被覆率(触媒利用率)と、低負荷発電時の発電性能、過加湿状態での発電性能とについて、その特性を調べた。図5はMEAの形態での触媒被覆率(触媒利用率)を触媒インクサンプルS1〜S6ごとに示すグラフ、図6は低負荷発電時の発電性能を触媒インクサンプルS1〜S6ごとに示すグラフ、図7は過加湿状態での発電性能を触媒インクサンプルS1〜S6ごとに示すグラフである。この場合、図5の触媒被覆率は、MEAの形態でのアノード52或いはカソード53の電極触媒層をプロトン非伝導性の溶媒に浸した場合の吸着電気量QFと、電極触媒層を純水に浸した場合の吸着電気量QH2Oとを求め、吸着電気量QH2Oに対する吸着電気量QFの百分率を、触媒被覆率として求めた。その算出手法は、電流−電位曲線(サイクリックボルタモグラム)において、電位を負方向に掃引した際に現れるプロトン吸着由来の電流変化分からプロトンの吸着電気量Qを求めて、電気化学反応に関与できる触媒の電気化学的表面積(ECA)を算出するいわゆるECA算出手法であり、特開2011−171119に即した手法を採用した。図6の低負荷発電時の発電性能は、次のように求めた。まず、MEAをセル側定器にセットして、セル温度(MEA温度)を60℃に維持し、60℃で加湿した水素ガスと空気とをアノード52とカソード53に供給した。その上で、0.05A/cm2の電流密度での発電が得られる際のセル電圧を測定してプロットした。図7の過加湿状態での発電性能は、次のように求めた。まず、MEAをセル側定器にセットして、セル温度(MEA温度)を40℃に維持し、水素ガスと空気とを55℃で加湿して相対湿度が230%の過加湿状況でアノード52とカソード53に供給した。その上で、0.4vの出力電圧が得られる際の電流密度を測定してプロットした。
図5の触媒被覆率(触媒利用率)のグラフから、触媒インクサンプルS1を用いたMEAは、触媒インクにおけるアイオノマー吸着量BI値が小さいので(<0.4)、MEAの形態でも触媒被覆率が小さい。このために、電気化学反応における触媒機能があまり発揮されていないので、図6に示すように、低負荷発電時の発電性能に劣っている。これに対し、アイオノマー吸着量BI値が0.4以上の触媒インクサンプルS2〜S6を用いたMEAは、MEAの形態でも触媒被覆率は高まり、低負荷発電時の発電性能が高い(図6参照)。
図7の過加湿状態での発電性能のグラフから、触媒インクサンプルS5を用いたMEAは、MEAの形態での触媒被覆率は大きいものの(図5参照)、過加湿状態での発電性能に劣る。燃料電池が高負荷状態で運転すると、その分、カソード53の側では生成水が増えて、カソード53およびカソード側ガス拡散層55のガス拡散流路が生成水により閉塞するフラッディングが起きやすい。そうすると、三相界面における触媒が生成水に覆われるので、ガスに接触可能な触媒表面が低減する。触媒インクにおけるアイオノマー吸着量BI値が3.0を超える触媒インクサンプルS5を用いたMEAは、高負荷状態での発電性能、換言すれば、過加湿状態での発電性能に劣ることになり、これは、図7のグラフから読み取れる。これに対し、アイオノマー吸着量BI値が0.4以上で3.0以下の触媒インクサンプルS2〜S4および触媒インクサンプルS6を用いたMEAは、過加湿状態であっても発電性能が高い(図7参照)。以上勘案すると、ステップS120での触媒インクの調合に際しては、アイオノマー吸着量BI値が0.4以上で3.0以下となるように、有機溶媒の採択および水(純水)と有機溶媒との重量比調整を行えば、高い発電性能を有するMEA(図1参照)、延いては、これを用いた燃料電池40を容易に製造できることになる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
また、上記の実施形態では、アイオノマーをパーフルオロスルホン酸系樹脂のアイオノマーとしたが、ロトン伝導性を有すれば、採択できる。また、有機溶媒として、エタノールと、2−プロパノールを採択したが、アイオノマーと触媒担持済み担体との分散が可能であれば、他の有機溶媒とすることもできる。そして、水(純水)と有機溶媒の重量比については、表1に示したものに限られず、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量IOvを、例えば窒素吸着法にて求めた触媒の表面積CAsで除算して得たアイオノマー吸着量BI値が0.4以上で3.0以下となれば、よい。
40…燃料電池
41…セパレーター
42…セル内水素ガス流路
43…セル内エアー流路
50…電池セル
51…電解質膜
52…アノード
53…カソード
54…アノード側ガス拡散層
55…カソード側ガス拡散層
100…水晶発振マイクロバランス測定装置(QCM装置)
110…水晶板
112…第1金属電極板
114…第2金属電極板
116…第1導電ライン
118…第2導電ライン
130…周波数検知器
150…アイオノマー供給機器

Claims (4)

  1. 燃料電池の電極形成用触媒インクであって、
    水と有機溶媒とを含有する分散媒に、触媒を担持した導電性の触媒担体とプロトン伝導性を有するアイオノマーとを分散して含有し、
    触媒への表面積当たりのアイオノマーの吸着量(BI値)を、水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから下記の数式1で算出し、
    該算出した前記アイオノマーの吸着量(BI値)は、下記の数式2を満たしている
    燃料電池の電極形成用触媒インク。
    BI値=IOv/CAs …数式1
    0.4≦ BI値 ≦3.0 …数式2
  2. 前記分散媒は、前記アイオノマーの吸着量(BI値)が数式2を満たすように前記有機溶媒と前記水との重量比を調整する処置を受けている請求項1に記載の燃料電池の電極形成用触媒インク。
  3. 燃料電池の電極形成用触媒インクの製造方法であって、
    触媒を担持した導電性の触媒担体と、プロトン伝導性を有するアイオノマーと、水と有機溶媒とを含有する分散媒とを準備する工程(1)と、
    該準備した前記分散媒に、前記触媒担体と前記アイオノマーとを分散させてインクを調合する工程(2)とを含み、
    前記工程(1)では、
    水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから下記の数式1で算出したアイオノマーの吸着量(BI値)が、下記の数式2を満たすように、前記有機溶媒と該溶媒に含まれる水との重量比を調整する
    燃料電池の電極形成用触媒インクの製造方法。
    BI値=IOv/CAs …数式1
    0.4≦ BI値 ≦3.0 …数式2
  4. プロトン伝導性を有する電解質膜の膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体を備える燃料電池の製造方法であって、
    水と有機溶媒とを含有する分散媒に、触媒を担持した導電性の触媒担体とプロトン伝導性を有するアイオノマーとを分散して含有する電極形成用触媒インクを用いて前記電極触媒層を前記電解質膜の膜面に形成する工程と、
    該準備した膜電極接合体を、ガス透過性と導電性を有するガス拡散部材で挟持する工程とを含み、
    前記電極形成用触媒インクは、
    水晶発振マイクロバランス測定法にて測定した触媒へのアイオノマー吸着量(IOv)と、触媒の周囲に10nm以上の細孔が分布している細孔分布における触媒の表面積(CAs)とから下記の数式1で算出したアイオノマーの吸着量(BI値)が、下記の数式2を満たすように、前記有機溶媒と該溶媒に含まれる水との重量比が調整されている
    燃料電池の製造方法。
    BI値=IOv/CAs …数式1
    0.4≦ BI値 ≦3.0 …数式2
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017142931A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用電極触媒インクの添加溶媒の選定方法
WO2017159820A1 (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社トクヤマ 電極触媒層形成用ペースト及びその製造方法、並びに膜-電極触媒層接合体、ガス拡散電極、固体高分子型燃料電池及び固体高分子型水電解セルの製造方法
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