JP2014059936A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Koichi Matsuyama
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Abstract

【課題】ホルダのホームポジションへの移動を検出可能な光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】レーザ光を光ディスクに案内する光学部品と、光学部品を保持するホルダと、ホルダを移動可能に支持する支持部材と、ホルダの移動を停止させるようにホルダと当接するストッパと、駆動モータによって回転されるリードスクリュ83と、リードスクリュの回転力に基づいて前記ホルダが移動するように、リードスクリュの螺子溝86Bに圧接される圧接片875を有するバネ部材と、ホルダ側からリードスクリュ側に向かって延在するようにホルダに固定され、外周面にバネ部材が巻回される第1保持部材61及び第2保持部材62とを備え、バネ部材は第1保持部材及び前記第2保持部材に共に巻回され、第2保持部材は、ホルダがストッパに当接したときに、ホルダが移動する方向への線材の変形を規制するように圧接片と当接する当接面を有する。
【選択図】図23

Description

本発明は、光ピックアップ装置に関する。
例えば、コリメートレンズと、当該コリメートレンズを保持するレンズホルダと、当該レンズホルダを移動させる移動装置とを含んで構成される光ピックアップ装置が知られている(特許文献1)。
特開2009−37671号公報
特許文献1の光ピックアップ装置は、移動装置として、例えば、駆動モータによって回転されるリードスクリュと、レンズホルダに固定され、当該リードスクリュの回転力に基づいてレンズホルダが移動するようにリードスクリュの螺子溝に圧接される線材とを有している。この光ピックアップ装置は、更に、例えば、レンズホルダの移動をホームポジションで停止させるための、当該レンズホルダと当接するストッパを有している。そして、リードスクリュの回転の停止の検出に基づいて、レンズホルダのホームポジションへの移動が検出されることがある。しかし、レンズホルダとストッパとが当接したときに、螺子溝に圧接されている線材の一部が、当該螺子溝から外れて、リードスクリュが回転し続けることがある。このため、レンズホルダがホームポジションへ移動したにも関わらず、当該レンズホルダのホームポジションへの移動を検出できない虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、レーザダイオードから出射されたレーザ光を光ディスクの信号記録面に案内する光学部品と、前記光学部品を保持するホルダと、前記ホルダを移動可能に支持する支持部材と、前記ホルダの移動を停止させるように、前記ホルダと当接するストッパと、駆動モータによって回転されるリードスクリュと、前記リードスクリュの回転力に基づいて前記ホルダが移動するように、前記リードスクリュの螺子溝に圧接される圧接片を有するバネ部材と、前記ホルダが移動する方向において隙間を介して隣り合い、前記ホルダ側から前記リードスクリュ側に向かって延在するように前記ホルダに固定され、外周面に前記バネ部材が巻回される第1保持部材及び第2保持部材と、を備え、前記第1保持部材は、前記バネ部材を巻き始める第1位置に設けられる第1曲率の第1曲げ部と、前記第1保持部材及び前記第2保持部材が隣り合う方向と交差する方向において、前記第1曲げ部とは反対側の、前記バネ部材を巻き終わる第2位置に設けられ、前記第1曲率と略同一の第2曲率の第2曲げ部と、を有し、前記バネ部材は、一端が前記隙間に配設され、前記第1曲げ部を介して前記第1保持部材及び前記第2保持部材に共に巻回され、前記第2曲げ部を介して再度前記隙間に配設された後、前記螺子溝と対向するように前記圧接片を露出させる形状を呈し、前記第2保持部材は、前記ホルダが前記ストッパに当接したときに、前記ホルダが移動する方向への前記線材の変形を規制するように前記圧接片と当接する当接面を有することを特徴とする光ピックアップ装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、ホルダのホームポジションへの移動を検出可能な光ピックアップ装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系の一部の構成を示す図である。 本発明の第1乃至第3実施形態における光ピックアップ装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における光ピックアップ装置の一部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における移動装置とコリメートレンズホルダとを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における移動装置とコリメートレンズホルダを示す平面図である。 本発明の第1実施形態における1/4波長板が取り付けられている側から見た状態のコリメートレンズホルダとスプリングとを示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるコリメートレンズが取り付けられている側から見た状態のコリメートレンズホルダとスプリングとを示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるスプリングとスプリング保持部材とを示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるコリメートレンズホルダとスプリングとを示す側面図である。 本発明の第1実施形態におけるスプリングが取り付けられた状態のコリメートレンズホルダを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における移動装置の一部とコリメートレンズホルダの一部とを示す平面図である。 本発明の第1実施形態におけるリードスクリュとスプリングとを示す平面図である。 本発明の第1実施形態におけるリードスクリュの一部とスプリングの一部とを示す平面図である。 本発明の第2実施形態におけるコリメートレンズホルダと移動装置とを示す平面図である。 本発明の第2実施形態におけるコリメートレンズホルダと規制片とを示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態における規制片及びスプリングが固定された状態のコリメートレンズホルダを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるコリメートレンズホルダと移動装置とを示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるコリメートレンズホルダの一部と移動装置の一部とを示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるリードスクリュの一部とスプリングの一部と規制片とを示す平面図である。 本発明の第3実施形態における移動装置の一部とコリメートレンズホルダの一部とを示す平面図である。 本発明の第3実施形態におけるリードスクリュとスプリングとを示す平面図である。 本発明の第3実施形態におけるコリメートレンズホルダがホームポジション側に移動するときのリードスクリュの一部とスプリングの一部とスプリング保持部材の一部とを示す平面図である。 本発明の第3実施形態におけるコリメートレンズホルダがホームポジション側とは反対側に移動するときのリードスクリュの一部とスプリングの一部とスプリング保持部材の一部とを示す平面図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===光ピックアップ装置の光学系===
図1は、本実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系の構成を示す図である。図2は、本実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系の一部の構成を示す図である。
光ピックアップ装置100は、回転する光ディスク5(図3)にレーザ光を照射し、光ディスク5で反射されるレーザ光の反射光を検出する装置である。光ピックアップ装置100によって情報の記録又は再生が行われる光ディスク5は、例えばBD(Blu―ray Disc)規格の光ディスク(以下、「第1光ディスク5A」と称する)、DVD(Digital Versatile Disc)規格の光ディスク(以下、「第2光ディスク5B」と称する)、CD(Compact Disc)規格の光ディスク(以下、「第3光ディスク5C」と称する)等である。
光ピックアップ装置100の光学系は、レーザ光源11、回折格子12、第1反射ミラー131、ビームスプリッタ14(プレート型ビームスプリッタ)、第2反射ミラー132、1/4波長板15、コリメートレンズ16(光学部品)、第3反射ミラー133、立ち上げミラー17、対物レンズ171(図2)、ホログラム光学素子181、アナモフィックレンズ182、光検出器183(以下、「光ピックアップ装置100の光学部品等」とも称する)から構成される。
レーザ光源11は、第1光ディスク5Aに照射する青色波長帯(395nm〜420nm)のうち例えば405nmの波長と、第2光ディスク5Bに照射する赤色波長帯(645nm〜675nm)のうち例えば655nmの波長と、第3光ディスク5Cに照射する赤外波長帯(765nm〜805nm)のうち例えば785nmの波長とのうち、何れかの波長のレーザ光を選択的に出射する。レーザ光源11は、例えば405nmの波長のレーザ光を出射する第1レーザダイオード111と、例えば655nmの波長のレーザ光を出射する第2レーザダイオード112と、例えば785nmの波長のレーザ光を出射する第3レーザダイオード113とを有する。
回折格子12は、レーザ光源11が出射したレーザ光から、0次光、+1次回折光、−1次回折光を生成する。
第1反射ミラー131は、回折格子12からのレーザ光をビームスプリッタ14へ反射する。
ビームスプリッタ14は、例えば、S偏光のレーザ光を透過し、P偏光のレーザ光を反射する。ビームスプリッタ14は、回折格子12から入射するP偏光のレーザ光を第2反射ミラー132へ反射する。尚、第1レーザダイオード111、第2レーザダイオード112、第3レーザダイオード113は、レーザ光として例えばビームスプリッタ14のコーティング膜に対してP偏光のレーザ光を出射するものとする。又、1/4波長板15から第2反射ミラー132を介して入射するレーザ光の反射光は、例えば、第1光ディスク5A、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cで反射してS偏光のレーザ光となっている。よって、ビームスプリッタ14は、レーザ光の反射光をホログラム光学素子181の方向へ透過する。
第2反射ミラー132は、ビームスプリッタ14からのレーザ光を1/4波長板15へ反射する。
1/4波長板15は、第2反射ミラー132から入射するレーザ光を、直線偏光光から円偏光光に変換する。又、1/4波長板15は、コリメートレンズ16から入射するレーザ光の反射光を、円偏光光から直線偏光光に変換する。
コリメートレンズ16は、1/4波長板15から入射するレーザ光を平行光に変換する。つまり、コリメートレンズ16は、レーザ光源11から出射されたレーザ光を第1光ディスク5Aの信号記録面、第2光ディスク5Bの信号記録面又は第3光ディスク5Cの信号記録面に案内している。
第3反射ミラー133は、コリメートレンズ16からのレーザ光を立ち上げミラー17へ反射する。
立ち上げミラー17は、コリメートレンズ16から第3反射ミラー133を介して入射するレーザ光を、第1光ディスク5A、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cの信号記録面に垂直な方向に反射する。又、立ち上げミラー17は、対物レンズ171から入射するレーザ光の反射光を、第3反射ミラー133の方向に反射する。
対物レンズ171は、立ち上げミラー17から入射したレーザ光を、第1光ディスク5A、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cの信号記録面における信号記録層に集光する。
第1光ディスク5A、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cの信号記録層で反射したレーザ光の反射光は、対物レンズ171によって平行光に変換された後、立ち上げミラー17、第3反射ミラー133、コリメートレンズ16を介して1/4波長板15に入射し、1/4波長板15によって円偏光光から直線偏光光に変換される。直線偏光光となったレーザ光の反射光は、第2反射ミラー132及びビームスプリッタ14を介してホログラム光学素子181に入射する。
ホログラム光学素子181は、例えば、第1光ディスク5A又は第2光ディスク5Bにおけるレーザ光が集光された信号記録層以外の信号記録層からの反射光が光検出器183に入射しないように、レーザ光の反射光の光路を調整する。
アナモフィックレンズ182は、ホログラム光学素子181から入射したレーザ光の反射光を、光検出器183に集光させるとともに、レーザ光の反射光にフォーカスエラー信号を生成するのに用いられる非点収差を発生させる。尚、フォーカスエラー信号とは、例えば、対物レンズ171を保持する対物レンズホルダ(不図示)を対物レンズ171の光軸方向(図3のZ軸)に変位させる際に用いられる信号である。
光検出器183は、アナモフィックレンズ182から入射されるレーザ光の反射光を光電変換する。つまり、光検出器183は、第1光ディスク5A、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cで反射されたレーザ光の反射光が照射され、当該照射されたレーザ光の反射光を光電変換する。
===光ピックアップ装置===
以下、図3を参照して、本実施形態における光ピックアップ装置について説明する。図3は、本実施形態における光ピックアップ装置を示す斜視図である。尚、光ディスク5を回転させるためのスピンドルモータ(不図示)の回転軸50は、説明の便宜上、一点鎖線で示されている。又、光ディスク5は、説明の便宜上、一部が省略されている。更に、光ディスク5の一部は見えない状態となっているが、説明の便宜上、点線で示されている。
光ピックアップ装置100は、ハウジング2、光ピックアップ装置100の光学部品等、コリメートレンズホルダ7(ホルダ)、移動装置8を有する。尚、本実施形態において、Z軸は、光ディスク5を回転させるスピンドルモータの回転軸50の長手方向(フォーカス方向、垂直方向)に沿う軸であり、光ピックアップ装置100から光ディスク5へ向かう方向を−Z方向とし、光ディスク5から光ピックアップ装置100へ向かう方向を+Z方向とする。尚、第1光ディスク5A、第2光ディスク5B、第3光ディスク5Cのうち、スピンドルモータによって回転される光ディスクを、説明の便宜上、光ディスク5と称する。X軸は、光ディスク5の径方向(トラッキング方向、ラジアル方向)に光ピックアップ装置100が移動する方向に沿う軸であり、光ピックアップ装置100が回転軸50から離れる方向を−X方向とし、光ピックアップ装置100が回転軸50に近づく方向を+X方向とする。Y軸は、光ディスク5のタンジェンシャル方向に沿う軸であり、ハウジング2の一方の側面23から他方の側面24に向かう方向を+Y方向とし、ハウジング2の他方の側面24から一方の側面23に向かう方向を−Y方向とする。
コリメートレンズホルダ7は、コリメートレンズ16を保持する。尚、コリメートレンズホルダ7については後述する。
移動装置8は、コリメートレンズホルダ7をコリメートレンズ16の光軸(X軸)に沿って移動させる装置である。尚、移動装置8については後述する。
ハウジング2には、光ピックアップ装置100の光学部品等、コリメートレンズホルダ7、移動装置8、メインシャフト71(支持部材)、サブシャフト72等が載置される。尚、ハウジング2については後述する。
===ハウジング===
以下、図3を参照して、本実施形態におけるハウジングについて説明する。
ハウジング2は、光ピックアップ装置100の光学部品等、コリメートレンズホルダ7、移動装置8、メインシャフト71、サブシャフト72等が載置される例えば樹脂製のハウジングである。
ハウジング2における、トラッキング方向における回転軸50に近い側(+X)の端部22は、例えば、スピンドルモータ(不図示)を回避するように所定の曲率をもって抉られた形状を呈する。
ハウジング2における、光ディスク5側(−Z)とは反対側(+Z)には、コリメートレンズホルダ7及び移動装置8を取り付けるための取付凹部25が設けられている。
===取付凹部===
以下、図3及び図4を参照して、本実施形態における取付凹部について説明する。図4は、本実施形態における光ピックアップ装置の一部を示す断面図である。図4では、図3におけるZ1−Z2断面から−Y方向に向かってみた光ピックアップ装置の一部を示されている。図4では、説明の便宜上、ハウジング2の底板21の一部、ストッパ211、212、メインシャフト71の一部、コリメートレンズホルダ7のホルダ支持部材74、スプリング保持部材6(保持部材)が示されている。
取付凹部25(図3)は、コリメートレンズホルダ7及び移動装置8をハウジング2に取り付けるための窪みである。取付凹部25における底板21には、ストッパ211、212(図4)が設けられている。
ストッパ211、212は、コリメートレンズホルダ7の移動を規制するための突起である。尚、ストッパ211、212については後述する。
===コリメートレンズホルダ、メインシャフト、サブシャフト===
以下、図3、図5及び図6を参照して、本実施形態におけるコリメートレンズホルダ、メインシャフト及びサブシャフトについて説明する。図5は、本実施形態における移動装置とコリメートレンズホルダとを示す斜視図である。図6は、本実施形態における移動装置とコリメートレンズホルダを示す平面図である。尚、リードスクリュ83の一部、駆動モータ833、軸受け832は見えない状態となっているが、説明の便宜上、点線で示されている。
コリメートレンズホルダ7は、コリメートレンズ16を保持する例えば樹脂製のホルダである。コリメートレンズホルダ7は、例えば金型を用いて鋳造により一体的に成型されるものとする。コリメートレンズホルダ7は、レンズ保持部材73、ホルダ支持部材74、スプリング保持部材6を有する。
レンズ保持部材73は、コリメートレンズ16を保持するための例えば略矩形の薄板形状を呈する部材である。レンズ保持部材73は、コリメートレンズ16の光軸がトラッキング方向(X軸)に沿うようにコリメートレンズ16を保持する。尚、コリメートレンズ16の光軸とは、例えば、コリメートレンズ16におけるレーザ光が透過する2面の曲率中心を結ぶ直線のことを示す。又、コリメートレン16の光軸は、例えば、コリメートレンズ16の中心を透過するレーザ光に沿っている直線のことを示すこととしてもよい。つまり、コリメートレンズ16の光軸は、X軸に対して平行となっている。
更に、レンズ保持部材73は、サブシャフト72を支持する軸受731を有する。尚、サブシャフト72については後述する。
ホルダ支持部材74は、レンズ保持部材73をタンジェンシャル方向に沿って移動可能に支持するための部材である。ホルダ支持部材74は、例えば、トラッキング方向において延びた形状を呈する。ホルダ支持部材74は、レンズ保持部材73における軸受け731が設けられている側(−Y)とは反対側(+Y)の端部に設けられる。ホルダ支持部材74は、貫通孔742、溝744、挿通孔741、挿通孔743(図7)を有する。
貫通孔742は、例えば、コリメートレンズホルダ7を軽量化するための、フォーカス方向(Z軸)において貫通した孔である。挿通孔741、743は、メインシャフト71が挿通される孔である。溝744は、スプリング85(線材、バネ部材)(図8)の製造誤差を考慮して形成される窪みである。尚、溝744、スプリング85については後述する。
スプリング保持部材6は、コリメートレンズホルダ7を移動させるためのスプリング85を保持する部材である。スプリング保持部材6は、ホルダ支持部材74におけるレンズ保持部材73側(−Y)とは反対側(+Y)に向かって突出した形状を呈する。尚、スプリング保持部材6については後述する。
メインシャフト71は、コリメートレンズホルダ7をコリメートレンズ16の光軸方向(X軸)に移動可能に支持する棒部材である。メインシャフト71は、コリメートレンズ16の光軸に沿った状態で挿通孔741、743に挿通される。メインシャフト71における一方の端部(+X)及び他方の端部(−X)は夫々、ハウジング2に設けられている軸受け212(図3)、軸受け211に対して例えば接着剤で固定される。
サブシャフト72は、メインシャフト71とともに、コリメートレンズホルダ7をコリメートレンズ16の光軸方向に移動可能に支持する棒部材である。サブシャフト72にはレンズ保持部材73の軸受け731が取り付けられる。サブシャフト72における一方の端部(+X)及び他方の端部(−X)は夫々、ハウジング2に設けられている軸受け222、軸受け221に対して例えば接着剤で固定される。尚、サブシャフト72及びメインシャフト71は、コリメートレンズホルダ7がX軸に沿って移動できるように、互いに平行になるように固定されているものとする。
===ストッパ===
以下、図3及び図4を参照して、本実施形態におけるストッパについて説明する。
ストッパ211、212(図4)は、コリメートレンズホルダ7の移動を規制するための突起である。
ストッパ212は、コリメートレンズホルダ7が一方側(+X)から他方側(−X)に移動するのを規制する。ストッパ212は、コリメートレンズホルダ7が一方側から他方側に向かって移動したときにホルダ支持部材74におけるストッパ212側の端部(−X)が当接するように、フォーカス方向(Z軸)におけるメインシャフト71の下側(−Z)に設けられる。ストッパ212は、フォーカス方向における上側(+Z)に向かって底板211から突出している。ストッパ212は、トラッキング方向(X軸)におけるストッパ211とストッパ212との間にホルダ支持部材74が設けられるように、例えばメインシャフト71の略中央よりも回転軸50側(+X)とは反対側(−X)に設けられる。
ストッパ211は、コリメートレンズホルダ7が他方側から一方側に移動するのを規制する。ストッパ211は、コリメートレンズホルダ7が他方側から一方側に向かって移動したときにホルダ支持部材74におけるストッパ211側の端部(+X)が当接するように、フォーカス方向におけるメインシャフト71の下側に設けられる。ストッパ211は、フォーカス方向における上側に向かって底板211から突出している。ストッパ211は、トラッキング方向におけるストッパ211とストッパ212との間にホルダ支持部材74が設けられるように、例えばメインシャフト71の略中央よりも回転軸50側に設けられる。
又、トラッキング方向(X軸)におけるストッパ211とストッパ212との間の距離D1は、コリメートレンズ16の光軸(X軸)に沿ってコリメートレンズ16を移動させる距離に応じて定められる。距離D1は、光ディスク5の信号記録面に対してレーザ光を確実に集光できるようにコリメートレンズ16を移動可能とする距離に設定される。
尚、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときのコリメートレンズ16の位置が、ホームポジションである。ホームポジションとは、コリメートレンズ16の光軸に沿ってコリメートレンズ16を移動させる際の基準となる位置である。
===移動装置===
以下、図3、図5及び図6を参照して、本実施形態における移動装置について説明する。 移動装置8は、コリメートレンズホルダ7をコリメートレンズ16の光軸(X軸)に沿って移動させる装置である。移動装置8は、ケース81、モータフレーム82、リードスクリュ83、駆動モータ833(図6)、スプリング85を有する。
ケース81は、リードスクリュ83の一部及び駆動モータ833を収容する例えば金属製の略円柱形状を呈するケースである。ケース81は、リードスクリュ83の一部及び駆動モータ833を内部に収容できるように中空構造を呈する。
更に、ケース81には、端子811乃至814(図5)が設けられている。端子811乃至814は、例えば、リードスクリュ83をA1方向又はA2方向に回転させるパルス信号を駆動モータ833に供給するための端子である。
モータフレーム82は、ハウジング2に対して移動装置8を位置決めするための例えば金属製のフレームである。モータフレーム82は、例えばトラッキング方向(X軸)に沿って延在している1枚の金属板を折り曲げ加工して一体的に形成される。
モータフレーム82の一方側の端部(+X)は、ケース81に対してモータフレーム82を固定できるように上側(+Z)に向かって折り曲げられている。モータフレーム82の一方側の端部は、ケース81における他方側(−X)の端部に対して、例えば接着剤等で固定される。
モータフレーム82の他方側の端部(−X)は、リードスクリュ83の他端(−X)を軸支できるように上側に向かって折り曲げられている。モータフレーム82の他方側の端部には、リードスクリュ83の他端を軸支するための軸受け831が設けられている。
リードスクリュ83は、駆動モータ833によって回転される長尺形状を呈する金属製の棒部材である。リードスクリュ83は、トラッキング方向(X軸)に沿って延在している。リードスクリュ83の外周面には、螺旋状の螺子溝83Aが形成されている。尚、螺子溝83Aについては後述する。リードスクリュ83は、A1方向(図5)またはA2方向に回転するように、リードスクリュ83一端及び他端が夫々、軸受832及び軸受831に軸支される。
スプリング85は、リードスクリュ83の回転力をリードスクリュ83に沿った方向(X軸)の力に変換して、当該変換された力をコリメートレンズホルダ7に伝達する例えば金属製の線材である。スプリング85は、スプリング保持部材6に保持される。スプリング85の圧接部855(図7)は、リードスクリュ83の回転力に基づいてコリメートレンズホルダ7がトラッキング方向に移動するように、リードスクリュ83の螺子溝83Aに圧接される。そして、スプリング85は、リードスクリュ83の回転力に基づいて、コリメートレンズホルダ7をトラッキング方向に移動させる力をスプリング保持部材6に伝達する。尚、スプリング85については後述する。
駆動モータ833(図6)は、端子811乃至814を介して入力されたパルス信号に基づいて、リードスクリュ83を回転させるための例えばステッピングモータである。モータ833は、リードスクリュ83がA1方向に回転する回転力、又は、リードスクリュ83がA2方向に回転する回転力を、リードスクリュ83の一端(+X)に伝達するものとする。尚、例えば、リードスクリュ83が回転しているか否かは、駆動モータ833を制御するためのモータドライバ(不図示)等によって、検出されることとする。尚、例えば、モータドライバは、駆動モータ833における回転子(不図示)の回転に応じて発生する逆起電圧に基づいて、リードスクリュ83が回転しているか否かを検出することとしてもよい。
===スプリング===
以下、図7及び図8を参照して、本実施形態におけるスプリングについて説明する。図7は、本実施形態における1/4波長板が取り付けられている側から見た状態のコリメートレンズホルダとスプリングとを示す分解斜視図である。図8は、本実施形態におけるコリメートレンズが取り付けられている側から見た状態のコリメートレンズホルダとスプリングとを示す分解斜視図である。
スプリング85は、リードスクリュ83(図5)の回転力をリードスクリュ83に沿った方向(X軸)の力に変換して、当該変換された力をコリメートレンズホルダ7に伝達するための例えば圧縮コイルばねである。スプリング85は、例えば1本の金属製の線材を曲げて形成される。スプリング85は、圧接部855に対して例えばタンジェンシャル方向(Y軸)の弾性力が付与される形状を呈する。スプリング85は、スプリング保持部材6に固定されている。尚、当該1本の金属製の線材を、スプリング85用の線材とも称することとする。スプリング85は、直線部851、853、巻回部852、支持部854(第1辺)、支持部856(第3辺)、圧接部855(第2辺)を有する。尚、支持部854、856、圧接部855が圧接片に相当する。
直線部851は、スプリング保持部材6における一方の保持部材61(第2保持部材)と他方の保持部材62(第1保持部材)との間の隙間65に挿入されてスプリング85の回転を防止するための、スプリング85の一部である。尚、スプリング85の回転とは、例えば、スプリング85の略中央を通り、且つ、スプリング保持部材6が突出する方向(Y軸)に沿った回転軸を中心にスプリング85が回転することを示すものとする。直線部851は、フォーカス方向(Z軸)に沿って延びている。
巻回部852は、スプリング保持部材6における一方の保持部材61と他方の保持部材62との双方に対して巻回される、スプリング85の一部である。巻回部852は、一方の保持部材61の外周面614(図8)及び他方の保持部材62の外周面624(図7)に沿って巻回されるような形状を呈する。巻回部852は、他方の保持部材62の外周面624に沿うように、直線部851の上側の端部(+Z)から−X側に向かって曲げられた後、外周面624及び外周面614に沿って巻回されるような形状を呈する。巻回部852は、スプリング保持部材6が突出する方向において、ホルダ支持部材74から離れる方向に向かって螺旋状に巻回される。巻回部852は、スプリング保持部材6の外周面に沿って例えば4周半巻回される。尚、スプリング保持部材6に巻回される巻回部852の曲率は、直線部851から巻回部852に連続する曲げ部857の曲率よりも小さくなっている。つまり、曲げ部857の曲がり具合は、巻回部852の曲がり具合よりもきつくなっている。
直線部853は、直線部851と共に、一方の保持部材61と他方の保持部材62との間の隙間65に挿入されてスプリング85の回転を防止するための、スプリング85の一部である。直線部853は、フォーカス方向に沿って延びている。直線部851は、巻回部852の手前側の端部(+Y)から上側に向かって延びている。尚、巻回部852から直線部853に連続する曲げ部858の曲率は、例えば、曲げ部857の曲率と略同一とされている。尚、例えば、曲げ部858の曲率が、曲げ部857の曲率と略同一でないこととしてもよい。
支持部854は、例えば巻回部852よりも手前側に圧接部855が突出するように圧接部855を支持する、スプリング85の一部である。支持部854は、圧接部855がリードスクリュ83の螺子溝83Aと対向するように圧接部855を支持する。支持部854は、直線部853の上側の端部から、スプリング保持部材6が突出する方向において手前側(+Y)に向かって曲げられた形状を呈する。支持部854は、ホルダ支持部材74側(−Y)からリードスクリュ側(+Y)に向かって延在している。更に、支持部854は、例えば支持部854とリードスクリュ83とを上側から下側(−Z)へ向かって見たときにリードスクリュ83に対して支持部854が直角とならないように斜めに傾けられた形状を呈する。尚、支持部854における斜めに傾けられた形状については後述する。
圧接部855は、リードスクリュ83における螺子溝86B(図14)内の傾斜面83D、83Eに圧接される、スプリング85の一部である。圧接部855は、螺子溝86Bと対向するように、支持部854の手前側の端部から下側に向かって曲げられた形状を呈する。圧接部855は、例えば、フォーカス方向に沿って延びている。圧接部855は、例えば、タンジェンシャル方向における直線部851、853、巻回部852及び支持部854からの弾性力に基づいて、螺子溝86B内の傾斜面83D、83Eに圧接される。圧接部855には、リードスクリュ83が回転したときにコリメートレンズ16の光軸に沿った方向(X軸)の力が伝達される。尚、圧接部855に対して伝達される力については後述する。尚、圧接部855の長さD4(図7)は、圧接部855の上側の端部と、下側の端部とが夫々、一方の突出部611、612と対向する長さに設定される。更に、圧接部855の長さD4は、圧接部855の上側の端部と、下側の端部とが夫々、他方の突出部621、622と対向する長さに設定される。
支持部856は、リードスクリュ83から伝達される力に基づいて、例えばコリメートレンズホルダ7が移動する方向に圧接部855が変形するのを規制するための、スプリング85の一部である。尚、コリメートレンズホルダ7が移動する方向に圧接部855が変形するとは、例えば、リードスクリュ83から伝達される力に基づいて、圧接部855の上側の端部を支持している支持部854を中心に圧接部855回動したり、圧接部855の一部が折れ曲がったりすることを示すものとする。支持部856は、圧接部855の下側の端部から、支持部854と対向するようにホルダ支持部材74側(−Y)に向かって曲げられた形状を呈する。支持部856は、リードスクリュ83側からホルダ保持部材74側に向かって延在している。よって、例えば、スプリング85の支持部854、圧接部855、支持部856は、略コ字形状に曲げられた形状を呈することとなる。
===スプリング保持部材===
以下、図7乃至図10を参照して、本実施形態におけるスプリング保持部材について説明する。図9は、本実施形態におけるスプリングとスプリング保持部材とを示す正面図である。図10は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダとスプリングとを示す側面図である。
スプリング保持部材6は、スプリング85を保持する部材である。スプリング保持部材6は、コリメートレンズホルダ7と例えば一体的に形成される。尚、スプリング保持部材6は、コリメートレンズホルダ7に対して例えば接着剤等で接着されることとしてもよい。つまり、スプリング保持部材6は、コリメートレンズホルダ7に対して固定されている。スプリング保持部材6は、ホルダ支持部材74におけるレンズ保持部材73側(−Y)とは反対側(+Y)に向かって突出した形状を呈する。つまり、スプリング保持部材6は、ホルダ支持部材74側(+Y)からリードスクリュ83側(図6)(−Y)に向かって延在している。スプリング保持部材6は、タンジェンシャル方向(Y軸)に沿って延びた円柱を、当該円柱の略中心軸を通り且つYZ平面に平行な平面で半割したような形状を呈する。スプリング保持部材6におけるホルダ支持部材74から遠い側の端部(+Y)は、リードスクリュ83と接触しないようにリードスクリュ83の外形を避けるように抉られた形状を呈する。スプリング保持部材6は、一方の保持部材61、他方の保持部材62を有する。
<一方の保持部材>
一方の保持部材61は、メインシャフト71(図4)に沿った方向(X軸)におけるストッパ211側(+X)の、スプリング保持部材6の一部を形成する。一方の保持部材61は、X軸方向において他方の保持部材62と対向するように、他方の保持部材62よりもストッパ211(図4)側(+X)に設けられる。
一方の保持部材61は、一方の対向面61A、61B(当接面)(図7)、一方の突出部611、612、外周面614、爪613を有する。
一方の突出部611は、例えばコリメートレンズホルダ7が移動する方向に圧接部855が変形するのを規制するために、一方の突出部612とともに対となってスプリング85を支持する、一方の保持部材61の一部である。更に、一方の突出部611は、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形も規制する。尚、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形とは、例えば、リードスクリュ83からの力に基づいて、直線部853に対して圧接部855が一方の対向面61A、61B側(+X)へ移動するようにスプリング85が変形することを示すこととする。一方の突出部611は、一方の保持部材61の手前側(+Y)の端部から、タンジェンシャル方向においてホルダ支持部材74から離れる方向(+Y)へ突出している。一方の突出部611は、リードスクリュ83の外形の周囲の一部をフォーカス方向(Z軸)における上側(+Z)から覆うように、一方の保持部材61の上部(+Z)に設けられる。尚、一方の突出部611は、リードスクリュ83の外形に接触しないように、リードスクリュ83の外形を避けるように一部611A(図7)が傾斜している。
一方の突出部612は、例えばコリメートレンズホルダ7が移動する方向に圧接部855が変形するのを規制するために、一方の突出部611とともに対となってスプリング85を支持する、一方の保持部材61の一部である。更に、一方の突出部612は、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形も規制する。一方の突出部612は、一方の保持部材61の手前側の端部から、タンジェンシャル方向においてホルダ支持部材74から離れる方向へ突出している。一方の突出部612は、リードスクリュ83の外形の周囲の一部をフォーカス方向における下側(−Z)から覆うように、一方の保持部材61の下部(−Z)に設けられる。尚、一方の突出部612は、リードスクリュ83の外形に接触しないように、リードスクリュ83の外形を避けるように一部612A(図7)が傾斜している。
一方の対向面61A、61Bは夫々、他方の保持部材62における他方の対向面62A、62Bと対向する面である。一方の対向面61Aは、X軸方向において、スプリング85の圧接部855の上側(+Z)の端部及び支持部854と対向している。一方の対向面61Bは、X軸方向において、スプリング85の圧接部855の下側(−Z)の端部及び支持部856と対向している。従って、例えば、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形は、圧接部855の上側の端部及び下側の端部が夫々、当該一方の対向面61A、61Bに当接することによって規制されることとなる。
外周面614は、スプリング85の巻回部852が沿うような形状を呈する。
爪613は、スプリング保持部材6に保持されているスプリング85がスプリング保持部材6から外れるのを規制するための部材である。爪613は、外周面614の一部に設けられる。爪613は、一方の保持部材61の手前側(+Y)の縁に設けられる。爪613は、フォーカス方向における略中央に設けられる。
<他方の保持部材>
他方の保持部材62は、メインシャフト71(図4)に沿った方向(X軸)におけるストッパ211側(+X)とは反対側(−X)の、スプリング保持部材6の一部を形成する。他方の保持部材62は、X軸方向において一方の保持部材61と対向するように設けられる。
他方の保持部材62は、他方の対向面62A、62B(図7)、他方の突出部621、622、外周面624、爪623、面取り部625(第1曲げ部)(図9)、面取り部626(第2曲げ部)を有する。尚、爪623及び爪613が、一対の爪に相当する。
他方の突出部621は、例えばコリメートレンズホルダ7が移動する方向に圧接部855が変形するのを規制するために、他方の突出部622とともに対となってスプリング85を支持する、他方の保持部材62の一部である。更に、他方の突出部621は、圧接部855の他方の対向面62A、62B側への変形も規制する。尚、圧接部855の他方の対向面62A、62B側への変形とは、例えば、リードスクリュ83からの力に基づいて、直線部853に対して圧接部855が他方の対向面62A、62B側(−X)へ移動するようにスプリング85が変形することを示すこととする。他方の突出部621は、他方の保持部材62の手前側(+Y)の端部から、タンジェンシャル方向においてホルダ支持部材74から離れる方向(+Y)へ突出している。他方の突出部621は、リードスクリュ83の外形の周囲の一部をフォーカス方向(Z軸)における上側(+Z)から覆うように、他方の保持部材62の上部(+Z)に設けられる。尚、他方の突出部621は、リードスクリュ83の外形に接触しないように、リードスクリュ83の外形を避けるように一部621A(図7)が傾斜している。
他方の突出部622は、例えばコリメートレンズホルダ7が移動する方向に圧接部855が変形するのを規制するために、他方の突出部621とともに対となってスプリング85を支持する、他方の保持部材62の一部である。更に、他方の突出部622は、圧接部855の他方の対向面62A、62B側への変形も規制する。他方の突出部622は、他方の保持部材62の手前側の端部から、タンジェンシャル方向においてホルダ支持部材74から離れる方向へ突出している。他方の突出部622は、リードスクリュ83の外形の周囲の一部をフォーカス方向における下側(−Z)から覆うように、他方の保持部材62の下部(−Z)に設けられる。尚、他方の突出部622は、リードスクリュ83の外形に接触しないように、リードスクリュ83の外形を避けるように一部622A(図7)が傾斜している。
他方の対向面62A、62Bは夫々、一方の保持部材61における一方の対向面61A、61Bと対向する面である。他方の対向面62Aは、X軸方向において、スプリング85の圧接部855の上側(+Z)の端部及び支持部854と対向している。他方の対向面62Bは、X軸方向において、スプリング85の圧接部855の下側(−Z)の端部及び支持部856と対向している。従って、例えば、圧接部855の他方の対向面62A、62B側への変形は、圧接部855の上側の端部及び下側の端部が夫々、当該他方の対向面62A、62Bによって規制されることとなる。
外周面624は、スプリング85の巻回部852が沿うような形状を呈する。
爪623は、スプリング保持部材6に保持されているスプリング85がスプリング保持部材6から外れるのを規制するための部材である。爪623は、外周面624の一部に設けられる。爪623は、他方の保持部材62の手前側(+Y)の縁に設けられる。爪623は、フォーカス方向における略中央に設けられる。
面取り部625(図9)は、スプリング85の曲げ部857が他方の保持部材62の外形に略沿うように、他方の保持部材62の上部(+Z)に設けられる。面取り部625は、曲げ部857の曲率に基づく第1曲率で曲げられている、外周面の一部である。面取り部625は、スプリング85の巻き始めの位置に設けられている。尚、他方の保持部材62における面取り部625が設けられている位置が、第1位置に相当する。
面取り部626は、スプリング85の曲げ部858が他方の保持部材62の外形に沿うように、他方の保持部材62の下部(−Z)に設けられる。面取り部626は、曲げ部858の曲率に基づく第2曲率で曲げられている、外周面の一部である。尚、第2曲率は、第1曲率と略同一であることとする。面取り部626は、スプリング85の巻き始めの位置に設けられている。つまり、面取り部627は、一方の保持部材61と他方の保持部材62とが隣り合う方向(X軸)と交差する方向(Z軸)において、面取り部625とは反対側に設けられている。尚、他方の保持部材62における面取り部626が設けられている位置が、第2位置に相当する。
ここで、一方の保持部材61及び他方の保持部材62のうち、他方の保持部材62に対してのみ面取り部625、626が設けられているので、一方の保持部材61及び他方の保持部材62は、スプリング保持部材6の略中央を通るYZ平面を基準に、非対称な形状となっている。
更に、他方の保持部材62における他方の対向面62Aの面積は、面取り部625が設けられることにより、一方の保持部材61における一方の対向面61Aの面積よりも小さくなっている。又、他方の保持部材62における他方の対向面62Bの面積は、面取り部626が設けられることにより、一方の保持部材61における一方の対向面61Bの面積よりも小さくなっている。つまり、面取り部625、626を他方の保持部材62にのみ設けることにより、一方の保持部材61における一方の対向面61Aの面積及び一方の対向面61Bの面積を比較的大きくすることができることとなる。そして、例えば、スプリング85の製造精度に応じて圧接部855の長さD4(図7)がばらついたとしても、圧接部855の上側の端部及び下側の端部を夫々、当該一方の対向面61A、61Bに確実に当接させることができる。つまり、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形を、確実に規制できることとなる。
===スプリング保持部材に対するスプリングの取付け===
以下、図7、図8及び図11を参照して、本実施形態におけるスプリング保持部材に対するスプリングの取付けについて説明する。図11は、本実施形態におけるスプリングが取り付けられた状態のコリメートレンズホルダを示す斜視図である。
スプリング85は、スプリング保持部材6の外周面に巻回されるように取り付けられる。スプリング85は、直線部851、853、支持部854、856が隙間65内に配設されるように取付けられる。つまり、スプリング85は、直線部851の下側の端部が隙間65に配設され、面取り部625(図9)を介して他方の保持部62及び一方の保持部61に共に巻回され、面取り部626を介して再度隙間65に配設された後、圧接部855を露出させるように、スプリング保持部材6に取り付けられる。このとき、巻回部852は、タンジェンシャル方向(Y軸)において爪623(図7)及び爪613(図8)と、ホルダ支持部材74の手前側の面(+Y)との間で、付勢された状態になる。よって、スプリング85は、スプリング保持部材6に対して巻回部852の不勢力に基づいて固定されることとなる。又、直線部851(図8)の下側の端部(−Z)は、溝744内に収容されることとなる。ここで、タンジェンシャル方向における溝744の深さは、例えば、スプリング85の製造ばらつきにより、タンジェンシャル方向における圧接部855から離れる側(−Y)へ傾斜した直線部851の下側の端部を収容できる深さとされている。溝744の深さは、例えば、スプリング85を形成する線材の径に相当する深さとされているものとする。
上述のように、スプリング保持部材6に対してスプリング85が取り付けられたとき、圧接部855(図11)の一部は、リードスクリュ83(図5)の螺子溝83Aと対向するように隙間65の外に露出した状態となる。そして、圧接部85の上側の端部(+Z)は、一方の対向面61Aと他方の対向面62Aとの間に配置されることとなる。圧接部855の下側の端部(−Z)は、一方の対向面61Bと他方の対向面62Bとの間に配置されることとなる。そして、支持部854が一方の保持部材61側に傾斜しているので、圧接部855の上側の端部、下側の端部は夫々、例えば、一方の対向面61A、61Bに当接した状態となる。尚、例えば、圧接部855の上側の端部、下側の端部は夫々、例えば、一方の対向面61A、61Bに対して当接せずに、一方の対向面61A、61Bの近傍に配置されることとしてもよい。
===スプリングにおける支持部の傾斜===
以下、図12乃至図14を参照して、本実施形態におけるスプリングの支持部の傾斜について説明する。
図12は、本実施形態における移動装置の一部とコリメートレンズホルダの一部とを示す平面図である。尚、リードスクリュ83の一部及びホルダ支持部材74の一部は、説明の便宜上、省略されている。圧接部855は見えない状態となっているが、説明の便宜上、点線で示される。図13は、本実施形態におけるリードスクリュとスプリングとを示す平面図である。尚、リードスクリュ83の長手方向に対して直交する線E1が、説明の便宜上、点線で示されている。図14は、本実施形態におけるリードスクリュの一部とスプリングの一部とを示す平面図である。尚、支持部854及び圧接部855は夫々、説明の便宜上、点線、実線で示されている。螺子溝86Bは、リードスクリュ83の螺子溝83Aにおける、圧接部855が圧接されている螺子溝を示すものとする。螺子溝86A、86C、86Dは、リードスクリュ83の螺子溝83Aにおける、圧接部855が圧接されていない螺子溝を示すものとする。
支持部854は、+Z方向から−Z方向に向かって見た際に、タンジェンシャル方向(Y軸)において、螺子溝83Aと略平行となるように傾斜している。支持部854は、リードスクリュ83の長手方向(X軸)における一方側(−X)から他方側(+X)に向かって傾斜している。つまり、支持部854は、ホルダ支持部材74からリードスクリュ83側に向かう方向が、支持部854がリードスクリュ83と直交する方向(Y軸)から、ホームポジション側であるストッパ211側(+X)に傾斜するように配置されている。
リードスクリュ83と直交するY軸に対する支持部854の角度θ(図13)(以下、「支持部854の傾斜角度θ」とも称する)は、コリメートレンズホルダ7のホルダ支持部材74(図4)がストッパ211に当接したときに、傾斜面83Dから付与される力に基づいて圧接部855(図14)が螺子溝86Bから他の螺子溝に移動しないような角度とされる。尚、圧接部855が他の螺子溝に移動するとは、例えば、圧接部855が圧接されている螺子溝86Bから、螺子山83B、83Cを越えて、例えば他の螺子溝86A、86C、86Dに移動して、当該移動先の螺子溝に圧接されることを示すこととする。つまり、支持部854の傾斜角度θは、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、傾斜面83Dから付与される力に基づいて、例えば圧接部855が螺子山83Bを越えるようにホルダ支持部材74側(−Y)に移動しないような角度に設定される。支持部854の傾斜角度θは、例えば、実験等に基づいて定められる。支持部854の傾斜角度θは、例えば、略5度〜略7度とされることとしてもよい。
===光ピックアップ装置の組み立て===
以下、図3、図5、図8を参照して、本実施形態における光ピックアップ装置の組み立てについて説明する。
光ピックアップ装置100の光学部品等が、ハウジング2に載置される。サブシャフト72の両端が、軸受け222、軸受け221に対して例えば接着剤で固定される。
コリメートレンズホルダ7のレンズ保持部材73に、コリメートレンズ16(図8)が取り付けられる。上述のように、スプリング保持部材6に対してスプリング85が保持される。ホルダ支持部材74の挿通孔741、743に対してメインシャフト71(図5)が挿通される。その後、メインシャフト71の両端が、軸受け211、212に対して例えば接着剤で固定される。よって、コリメートレンズホルダ7は、メインシャフト71及びサブシャフト72によって、コリメートレンズ16の光軸方向(X軸)に沿って移動可能に支持されることとなる。
スプリング保持部材6に保持されているスプリング85の圧接部855が螺子溝83Aに圧接されるように、モータフレーム82が例えばビス(不図示)等でハウジング2(図3)の底板21に固定される。尚、リードスクリュ83がメインシャフト71及びサブシャフト72に対して平行となるように、モータフレーム82が固定されるものとする。
===コリメートレンズホルダの移動動作===
以下、図3乃至図5、図14を参照して、本実施形態におけるコリメートレンズホルダの移動動作について説明する。
コリメートレンズホルダ7をホームポジションへ移動させる場合と、コリメートレンズホルダ7をホームポジションから離れた位置に移動させる場合とに分けて説明する。
尚、ホームポジションは、例えば、コリメートレンズホルダ7の可動範囲における、対物レンズ171からの光学距離が最も短くなる位置であることとする。ホームポジションは、例えば、コリメートレンズホルダ7が一方側(−X)から他方側(+X)に向かって移動したときに、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接してコリメートレンズホルダ7の移動が停止する位置である。
<コリメートレンズホルダ7をホームポジションへ移動させる場合>
リードスクリュ83をA2方向(図5)に回転させるパルス信号が、端子811乃至814を介して駆動モータ833に供給される。駆動モータ833は、当該パルス信号に基づいて、リードスクリュ83がA2方向に回転する回転力を、リードスクリュ83の一端に伝達する。リードスクリュ83は、A2方向に回転することとなる。尚、このとき、リードスクリュ83が回転していることが、例えばモータドライバによって検出される。
又、リードスクリュ83のA2方向の回転によって、圧接部855(図14)には、リードスクリュ83の長手方向(X軸)におけるストッパ211側(+X)への力が、傾斜面83Dから伝達される。コリメートレンズホルダ7は、当該傾斜面83Dから伝達される力に基づいて、一方側(−X)から他方側(+X)に向かって移動することとなる。尚、圧接部855は、スプリング85の支持部854等から付与されている弾性力によって傾斜面83Dに圧接されているので、傾斜面83Dからの力をコリメートレンズホルダ7に対して確実に伝達できることとなる。
その後、コリメートレンズホルダ7のホルダ支持部材74は、ストッパ211(図4)に当接してコリメートレンズホルダ7の移動がホームポジションで停止する。このとき、傾斜面83D(図14)が圧接部855に押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が停止することとなる。尚、上述したように、圧接部855が螺子溝86Bから他の螺子溝に移動しないように支持部854が傾斜しているので、傾斜面83Dは圧接部855に対して押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が停止することとなる。更に、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形が規制されるので、傾斜面83Dは圧接部855に対して確実に押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が確実に停止することとなる。尚、このとき、リードスクリュ83が回転していないことが、例えばモータドライバによって検出される。
<コリメートレンズホルダ7をホームポジションから離れた位置に移動させる場合>
上述したように、コリメートレンズホルダ7がホームポジションに移動した後、
リードスクリュ83をA1方向(図5)に回転させるパルス信号が、端子811乃至814を介して駆動モータ833に供給される。駆動モータ833は、当該パルス信号に基づいて、リードスクリュ83がA1方向に回転する回転力を、リードスクリュ83の一端に伝達する。リードスクリュ83は、A1方向に回転することとなる。尚、このとき、リードスクリュ83が回転していることが、例えばモータドライバによって検出される。
又、リードスクリュ83のA1方向の回転によって、圧接部855(図14)には、リードスクリュ83の長手方向(X軸)におけるストッパ211側とは反対側(−X)への力が、傾斜面83Cから伝達される。コリメートレンズホルダ7は、当該傾斜面83Cから伝達される力に基づいて、他方側から一方側に向かって移動することとなる。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、スプリング85の圧接部855が他の螺子溝に移動するのを規制するために、スプリング85の支持部854を傾斜させる構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スプリング85A(線材、バネ部材)(図16)の圧接部865とスプリング保持部材6A(保持部材)との間に規制片9を挿入して、圧接部865が他の螺子溝に移動するのを規制してもよい。
===光ピックアップ装置===
光ピックアップ装置100A(図3)は、コリメートレンズホルダ7A(ホルダ)、移動装置8Aを有する。移動装置8A(図15)は、スプリング85Aを有する。尚、支持部864の傾斜角度以外のスプリング85Aの構成は、スプリング85の構成と同様であるので、その説明は省略する。スプリング85Aにおける支持部864の傾斜角度は、例えば、略0度とされているものとする。尚、支持部864、866、圧接部865が圧接片に相当する。尚、支持部864、866、圧接部865が夫々、第1辺、第3辺、第2辺に相当する。
===コリメートレンズホルダ===
以下、図15及び図16を参照して、本実施形態におけるコリメートレンズホルダについて説明する。図15は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダと移動装置とを示す平面図である。尚、図6の構成と同様な構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。図16は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダと規制片とを示す分解斜視図である。尚、図7の構成と同様な構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
コリメートレンズホルダ7Aは、スプリング保持部材6Aを有する。スプリング保持部材6Aは、突片628(図16)を有する。
突片628は、スプリング保持部材6Aに対する規制片9(規制部材)の位置決めを行うための樹脂製の部材である。突片628は、スプリング保持部材6Aと一体的に形成される。突片628は、規制片9の切り欠き92及び切り欠き93と嵌り合うような形状を呈する。突片628は、例えば、他方の保持部材62におけるリードスクリュ83と対向する対向面627に設けられる。尚、例えば、突片628は、一方の保持部材61におけるリードスクリュ83と対向する対向面617に設けられることとしてもよい。
===規制片===
以下、図16及び図17を参照して、本実施形態における規制片について説明する。図17は、本実施形態における規制片及びスプリングが固定された状態のコリメートレンズホルダを示す斜視図である。
規制片9は、スプリング85Aの圧接部865の移動を規制するための平板形状の部材である。規制片9は、タンジェンシャル方向(Y軸)においてリードスクリュ83側(+Y)からホルダ支持部材74側(−Y)への圧接部865の移動を規制する。規制片9は、リードスクリュ83が延びる方向(X軸)に沿って延びている。規制片9は、切り欠き92、93を有する。
切り欠き92は、突片628と嵌りあうように、規制片9における−X側の端部に設けられる。切り欠き92は、スプリング保持部材6Aに対する規制片9の位置決めに用いられる。
切り欠き93は、切り欠き92と同様な形状であり、規制片9における+X側の端部に設けられる。切り欠き93は、切り欠き92と同様に、スプリング保持部材6Aに対する規制片9の位置決めに用いられる。
規制片9は、スプリング保持部材6Aに対してスプリング85Aが固定された後、スプリング保持部材6Aに対して固定される。例えば、スプリング保持部材6Aに対してスプリング85Aが固定された後、スプリング保持部材6Aの対向面617、627に接着剤が塗布される。その後、対向面617、627と規制片9の対向面94とが対向するように、スプリング保持部材6Aに対して規制片9が位置決めされる(図17)。そして、規制片9が、スプリング保持部材6Aに対して接着剤で固定されることとなる。
===規制片の厚さ===
以下、図18乃至図20を参照して、本実施形態における規制片の厚さについて説明する。図18は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダと移動装置とを示す断面図である。尚、図18では、図15のZ3−Z4断面から−X方向へ見たコリメートレンズホルダ7A及び移動装置8Aが示されている。図19は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダの一部と移動装置の一部とを示す断面図である。尚、図19は、図18のZ5−Z6断面から−Z方向へ見たコリメートレンズホルダ7A及び移動装置8Aが示されている。図20は、本実施形態におけるリードスクリュの一部とスプリングの一部と規制片とを示す平面図である。尚、図14の構成と同様な構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。支持部864及び圧接部865は夫々、説明の便宜上、点線、実線で示されている。
規制片9の厚さは、コリメートレンズホルダ7A及び移動装置8Aがハウジング2(図3)に載置されたときの、リードスクリュ83との位置関係に応じて定められている。規制片9の厚さは、リードスクリュ83に対して直交する方向(Y軸)におけるリードスクリュ83の螺子山と規制片9の対向面91との間の距離D3(図19)がスプリング85Aを形成する線材(圧接部865)の直径よりも短くなるように設定される。
ここで、規制片9は、リードスクリュ83に対して直交する方向において、螺子溝86B(図20)に圧接されている圧接部865と対向している。規制片9は、リードスクリュ83に対して直交する方向における、リードスクリュ83から離れる側(−Y)への圧接部865の移動を規制している。更に、上述したように、距離D3が圧接部865の直径よりも短くなっている。よって、螺子溝86Bに圧接されている圧接部865が螺子山83B、83Cを越えて、例えば他の螺子溝86A、86C、86Dに移動するのが、規制片9によって規制されることとなる。
===コリメートレンズホルダの移動動作===
以下、図3、図4及び図20を参照して、本実施形態におけるコリメートレンズホルダの移動動作について説明する。
コリメートレンズホルダ7Aをホームポジションへ移動させる場合と、コリメートレンズホルダ7Aをホームポジションから離れた位置に移動させる場合とに分けて説明する。
<コリメートレンズホルダ7Aをホームポジションへ移動させる場合>
リードスクリュ83が、A2(図5)方向に回転される。リードスクリュ83のA2方向の回転によって、圧接部865(図20)には、リードスクリュ83の長手方向(X軸)におけるストッパ211側(+X)への力が、傾斜面83Dから伝達される。コリメートレンズホルダ7Aは、当該傾斜面83Dから伝達される力に基づいて、一方側(−X)から他方側(+X)に向かって移動することとなる。
その後、コリメートレンズホルダ7Aのホルダ支持部材74は、ストッパ211に当接してコリメートレンズホルダ7Aの移動がホームポジションで停止する。このとき、傾斜面83D(図20)が圧接部865に押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が停止することとなる。尚、上述したように、圧接部865が螺子溝86Bから他の螺子溝に移動しないように、規制片9によって圧接部865の移動が規制されるので、傾斜面83Dは圧接部865に対して確実に押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が停止することとなる。
<コリメートレンズホルダ7Aをホームポジションから離れた位置に移動させる場合>
上述したように、コリメートレンズホルダ7Aがホームポジションに移動した後、リードスクリュ83はA1(図5)方向に回転される。リードスクリュ83のA1方向の回転によって、圧接部865(図20)には、リードスクリュ83の長手方向(X軸)におけるストッパ211側とは反対側(−X)への力が、傾斜面83Cから伝達される。コリメートレンズホルダ7Aは、当該傾斜面83Cから伝達される力に基づいて、他方側から一方側に向かって移動することとなる。
[第3実施形態]
第1実施形態においては、スプリング85の圧接部855が他の螺子溝に移動するのを規制するために、スプリング85の支持部854を傾斜させる構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、支持部854の傾斜角度θ(図13)を略0度とした状態で、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形を一方の対向面61A、61Bによって規制して、圧接部855が他の螺子溝に移動するのを規制することとしてもよい。
===光ピックアップ装置===
光ピックアップ装置100B(図3)は、コリメートレンズホルダ7、移動装置8Bを有する。
===移動装置===
以下、図21及び図22を参照して、本実施形態における移動装置について説明する。
図21は、本実施形態における移動装置の一部とコリメートレンズホルダの一部とを示す平面図である。尚、リードスクリュ83の一部及びホルダ支持部材74の一部は、説明の便宜上、省略されている。圧接部875は見えない状態となっているが、説明の便宜上、点線で示される。図22は、本実施形態におけるリードスクリュとスプリングとを示す平面図である。
移動装置8Bは、スプリング85B(線材、バネ部材)を有する。尚、支持部874の傾斜角度以外のスプリング85Bの構成は、スプリング85の構成と同様であるので、その説明は省略する。又、スプリング85(図7)の支持部856に対応し、スプリング85Bにおける圧接部875(図21)の下側の端部(−Z)から奥側(−Y)へ向かって延在する支持部を、他方の支持部と称することとする。更に、スプリング85の直線部851に対応し、スプリング保持部材6の隙間65内に配設されるスプリング85Bの直線部を、スプリング85Bの直線部と称することとする。尚、支持部874、他方の支持部、圧接部875が圧接片に相当する。尚、支持部874、他方の支持部、圧接部875が夫々、第1辺、第3辺、第2辺に相当する。
スプリング85Bの支持部874は、例えば支持部874とリードスクリュ83とを上側(+Z)から下側へ向かって見たときにリードスクリュ83に対して直角となるように配置されている。
===コリメートレンズホルダの移動動作===
以下、図3、図23及び図24を参照して、本実施形態におけるコリメートレンズホルダの移動動作について説明する。
図23は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダがホームポジション側に移動するときのリードスクリュの一部とスプリングの一部とスプリング保持部材の一部とを示す平面図である。図24は、本実施形態におけるコリメートレンズホルダがホームポジション側とは反対側に移動するときのリードスクリュの一部とスプリングの一部とスプリング保持部材の一部とを示す平面図である。尚、図23及び図24では、図14の構成と同様な構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。又、図23及び図24では、支持部864及び圧接部865は夫々、説明の便宜上、点線、実線で示されている。更に、図23及び図24では、一方の保持部材61及び他方の保持部材62は、説明の便宜上、点線で示されている。
コリメートレンズホルダ7をホームポジションへ移動させる場合と、コリメートレンズホルダ7ホームポジションから離れた位置に移動させる場合とに分けて説明する。
<コリメートレンズホルダ7をホームポジションへ移動させる場合>
リードスクリュ83が、A2(図5)方向に回転される。リードスクリュ83のA2方向の回転によって、圧接部875(図23)には、リードスクリュ83の長手方向(X軸)におけるストッパ211(図4)側(+X)への力が、傾斜面83Dから伝達される。圧接部875は、傾斜面83Dから伝達される力に基づいて、一方側(−X)から他方側(+X)へ移動する。このとき、支持部874は、支持部874におけるリードスクリュ83側(+Y)の先端が他方側を向くように傾斜することとなる(図23)。
その後、圧接部875の上側の端部(+Z)、圧接部875の下側の端部(−Z)は夫々、一方の保持部材61の一方の対向面61A、61Bに当接することとなる。このとき、支持部874の奥側の端部、圧接部875の下側の端部から奥側へ向かって延びる他方の支持部における奥側の端部が夫々、他方の対向面62A、62Bに当接する。尚、隙間65の幅D5(図9)は、例えば、上述のように支持部874が傾斜したときに、圧接部875、支持部874、他方の支持部が、一方の保持部材61、他方の保持部材62に確実に当接するように、比較的短くされているものとする。そして、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形が、規制されることとなる。尚、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形は、圧接部855の一方の対向面61A、61B側への変形と同様であるので、その説明は省略する。そして、コリメートレンズホルダ7は、当該傾斜面83Dから伝達される力に基づいて、一方側から他方側に向かって移動することとなる。
その後、コリメートレンズホルダ7のホルダ支持部材74は、ストッパ211(図4)に当接してコリメートレンズホルダ7の移動がホームポジションで停止する。このとき、傾斜面83Dが圧接部875に押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が停止することとなる。尚、圧接部875が螺子溝86Bから他の螺子溝に移動しないように、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形が規制されているので、傾斜面83Dは圧接部875に対して確実に押し付けられて、リードスクリュ83のA2方向への回転が停止することとなる。
<コリメートレンズホルダ7をホームポジションから離れた位置に移動させる場合>
上述したように、コリメートレンズホルダ7がホームポジションに移動した後、リードスクリュ83はA1(図5)方向に回転される。リードスクリュ83のA1方向の回転によって、圧接部875(図24)には、リードスクリュ83の長手方向におけるストッパ211側とは反対側(−X)への力が、傾斜面83Eから伝達される。圧接部875は、傾斜面83Eから伝達される力に基づいて、他方側から一方側へ移動する。このとき、支持部874は、支持部874におけるリードスクリュ83側の先端が一方側を向くように傾斜することとなる(図24)。
その後、圧接部875の上側の端部、圧接部875の下側の端部は夫々、他方の保持部材62の他方の対向面62A、62Bに当接することとなる。このとき、支持部874の奥側の端部、圧接部875の下側の端部から奥側へ向かって延びる他方の支持部における奥側の端部が夫々、他方の対向面61A、61Bに当接する。そして、圧接部875の他方の対向面62A、62B側への変形が、規制されることとなる。尚、圧接部875の他方の対向面62A、62B側への変形は、圧接部855の他方の対向面62A、62B側への変形と同様であるので、その説明は省略する。そして、コリメートレンズホルダ7は、当該傾斜面83Eから伝達される力に基づいて、他方側から一方側に向かって移動することとなる。
前述したように、光ピックアップ装置100Bは、コリメートレンズ16、コリメートレンズホルダ7、メインシャフト71、ストッパ211、リードスクリュ83、スプリング85B、一方の保持部材61、他方の保持部材62を有する。コリメートレンズ16は、レーザ光源11から出射されたレーザ光を光ディスク5の信号記録面に案内する。コリメートレンズホルダ7は、コリメートレンズ16を保持する。メインシャフト71は、コリメートレンズホルダ7を移動可能に支持する。ストッパ211は、コリメートレンズホルダ7の移動を停止させるように、コリメートレンズホルダ7と当接する。リードスクリュ83は、駆動モータ833によって回転される。スプリング85Bは、コリメートレンズホルダ7のスプリング保持部材6に固定される。スプリング85Bは、支持部874、圧接部875、他方の支持部を有する。圧接部875は、リードスクリュ83の回転力に基づいてコリメートレンズホルダ7が移動するように、螺子溝86B(図23)に圧接される。一方の保持部材61及び他方の保持部材62は、コリメートレンズホルダ7が移動する方向において隙間65を介して隣り合い、コリメートレンズホルダ7側からリードスクリュ83側に向かって延在するようにコリメートレンズホルダ7に固定される。一方の保持部材61及び他方の保持部材62は、外周面614(図8)、外周面624(図7)にスプリング85Bが巻回される。他方の保持部材62は、面取り部625、626(図9)を有する。面取り部625は、他方の保持部材62の上部に設けられている、第1曲率の外周面の一部である。面取り部626は、他方の保持部材62の下部に設けられている、第2曲率の外周面の一部である。つまり、面取り部626は、一方の保持部材61及び他方の保持部材62が隣り合う方向と交差する方向において、面取り部625とは反対側に設けられている。尚、第1曲率と第2曲率とは、相互に略同一である。スプリング85は、一端が隙間65に配設され、面取り部625を介して他方の保持部材62及び一方の保持部材61に共に巻回され、面取り部626を介して再度隙間65に配設された後、螺子溝83Aと対向するように圧接部855を露出させる形状を呈している。一方の保持部材61は、コリメートレンズホルダ7のホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形が規制されるように、圧接部875と当接する対向面61A、61Bを有する。以上の構成により、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接してコリメートレンズホルダ7の移動がホームポジションで停止したとき、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形が規制されることとなる。よって、螺子溝86Bから他の螺子溝への圧接部875の移動が規制されることとなる。従って、傾斜面83D(図23)が圧接部875に確実に押し付けられて、リードスクリュ83の回転が停止することとなる。このとき、例えば、リードスクリュ83が回転していないことを検出して、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を検出することができる。従って、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を検出可能な光ピックアップ装置100Bを提供することができる。更に、一方の保持部材61と他方の保持部材62のうち、他方の保持部材62にのみ面取り部625、626が設けられる。コリメートレンズホルダ7が移動する側の一方の保持部材61の対向面61A、61Bの面積を比較的広することができる。よって、例えば、フォーカス方向(Z軸)における圧接部875の長さが、スプリング85の製造ばらつき等により変動しても、一方の対向面61A、61Bに対して圧接部875を確実に当接させることができる。従って、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、リードスクリュ83の回転を確実に停止させて、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を確実に検出可能な光ピックアップ装置100Bを提供することができる。又、リードスクリュ83の回転力をコリメートホルダ7に伝達するための、例えば、ナット部材(不図示)、当該ナット部材を付勢するためバネ(不図示)等が不要となる。従って、光ピックアップ装置100Bの部品点数を減らしたり、光ピックアップ装置100Bの製造工程を減らしたりして、光ピックアップ装置100Bの製造コストを低減させることができる。
又、支持部874は、コリメートレンズホルダ7側からリードスクリュ83側に向かって延在する。圧接部875は、螺子溝83Aと対向するように支持部874から曲がり、螺子溝83Aに圧接される。他方の支持部は、支持部874と対向するように圧接部875から曲がり、リードスクリュ83側からコリメートレンズホルダ7側に向かって延在する。一方の保持部材61の先端における一方の突出部611、612(図7)は、リードスクリュ83の外形の一部をリードスクリュ83と交差する方向から覆うように突出している。そして、一方の突出部611、612は、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、圧接部875の上側の端部及び下側の端部が当接する形状を呈する。以上の構成により、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形を、リードスクリュ83の近傍で確実に規制することができる。よって、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、リードスクリュ83の回転を確実に停止させることができる。従って、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を検出可能な光ピックアップ装置100Bを提供することができる。又、スプリング85Bの強度を向上させて、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、リードスクリュ83の回転を確実に停止させることができる。従って、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を確実に検出可能な光ピックアップ装置100Bを提供することができる。
又、スプリング保持部材6は、スプリング保持部材6に対してスプリング85Bを固定するための爪613、623を有する。爪613は、一方の保持部材61の外周面614に設けられる。爪623は、他方の保持部材62の外周面624に設けられる。以上の構成により、スプリング85Bは、スプリング保持部材6に対して確実に固定されることとなる。よって、例えば、スプリング保持部材6に対するスプリング85Bの位置ずれが発生するのを防止することができる。ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときの、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形を確実に規制することができる。ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、リードスクリュ83の回転を確実に停止させることができる。従って、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を確実に検出可能な光ピックアップ装置100Bを提供することができる。
又、コリメートレンズホルダ7は、スプリング85Bの直線部における下側の端部を収容するための溝744を有する。溝744は、スプリング85Bの直線部における下側の端部と対向する位置に設けられる。以上の構成により、例えば、スプリング85Bの製造ばらつきにより、スプリング85Bの直線部がホルダ支持部材74側に傾斜した場合、当該スプリング85Bの直線部の下側の端部を、溝744内に収容することができる。従って、スプリング保持部材6に対して、スプリング85Bを確実に固定することができる。ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときの、圧接部875の一方の対向面61A、61B側への変形を確実に規制することができる。よって、ホルダ支持部材74がストッパ211に当接したときに、リードスクリュ83の回転を確実に停止させることができる。従って、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を確実に検出可能な光ピックアップ装置100Bを提供することができる。
尚、第1実施形態乃至第3実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
第2実施形態においては、規制片9をスプリング保持部材6Aに対して例えば接着剤を用いて固定する構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、突片628の熱かしめによって、規制片9をスプリング保持部材6Aに固定することとしてもよい。突片628の熱かしめとは、例えば、熱によって潰された突片628の先端で、規制片9における切り欠き92の周囲の一部をスプリング保持部材6Aに対して押し付けて、当該規制片9をスプリング保持部材6Aに対して固定することを言う。尚、例えば、当該突片628の熱かしめと、接着剤の双方を用いて、スプリング保持部材6Aに対してスプリング85Aを固定することとしてもよい。この場合、スプリング保持部材6Aに対する規制片9の固定が確実に行われるために、コリメートレンズホルダ7Aがホームポジションに移動したときのリードスクリュ83の回転を確実に停止させることができる。従って、コリメートレンズホルダ7Aのホームポジションへの移動を確実に検出することができる。
又、第1実施形態においては、ホルダ支持部材74(図4)がストッパ211に当接したときのコリメートレンズ16の位置を、ホームポジションとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ホルダ支持部材74がストッパ212に当接したときのコリメートレンズ16の位置を、ホームポジションとしてもよい。この場合、例えば、+X側から−X側に向かって見てリードスクリュ83(図14)の外周面に沿って時計回りに回転したときに−X側に向かう螺旋状の螺子溝83Aとは逆の、+X側から−X側に向かって見てリードスクリュ83の外周面に沿って時計回りに回転したときに+X側に向かう螺旋状の螺子溝を有するリードスクリュ(以下、「他のリードスクリュ」と称する)を設けることとする。更に、支持部854は、+Z方向から−Z方向に向かって見た際に、他のリードスクリュの螺子溝と略平行となるようにスプリング85を形成することとする。以上の構成により、例えば、ホルダ支持部材74がストッパ212に当接したときに、他のリードスクリュの回転が停止するので、コリメートレンズホルダ7のホームポジションへの移動を確実に検出することができる。
又、第1実施形態においては、ストッパ211(図4)が、例えば、メインシャフト71の下側に設けられる構成について説明したが、これに限定されるもではない。例えば、コリメートレンズホルダ7がホームポジションへ移動したときに、ホルダ支持部材74と当接するように、ストッパ211が、メインシャフト71における所定の位置に設けられることとしてもよい。又、例えば、コリメートレンズホルダ7の一部である軸受731(図5)と当接するように、ストッパ211が、サブシャフト72の所定の位置に設けられることとしてもよい。つまり、ストッパ211は、コリメートレンズホルダ7がホームポジションへ移動したときに、コリメートレンズホルダ7の移動が停止するように、コリメートレンズホルダ7の一部に当接する位置に設けられることとすればよい。
又、第1実施形態においては、+Z方向から−Z方向に向かって見た際に(図13)、支持部854と螺子溝83Aとが略平行となるようにスプリング85を形成する構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、+Z方向から−Z方向に向かって見た際に(図13)、支持部854と螺子溝83Aとが略平行となるように、スプリング保持部材6を傾斜させたコリメートレンズホルダ7を形成することとしてもよい。
又、第1実施形態においては、移動装置8(図5)がモータフレーム82を有する構成について説明したが、これに限定されるもではない。例えば、移動装置8は、モータフレーム82を有さないこととしてもよい。この場合、例えば、リードスクリュ83がメインシャフト71と略平行となるように、リードスクリュ83及びケース81が、ハウジング2に対して直接位置決めされることしてもよい。
又、第1実施形態においては、支持部854、856(図7)が夫々、上側、下側に設けられるように曲げられたスプリング85を、スプリング保持部材6に取り付ける構成について説明したが、これに限定されるもではない。例えば、巻回部852の略中心を通り、且つ、スプリング保持部材6が突出する方向(Y軸)に沿った軸を中心に、スプリング85を180度回転させたような形状となるように曲げられたスプリング(以下、「他のスプリング」と称する)を、スプリング保持部材6に取り付けることとしてもよい。この場合、支持部854に対応する他のスプリングの支持部が、例えば、図13における支持部854と同様に傾斜するように曲げられることとする。更に、例えば、巻回部852(図7)の略中心を通り、且つ、スプリング保持部材6が突出する方向(Y軸)に沿った軸を中心に、スプリング保持部材6を180度回転させたような形状を呈するスプリング保持部材(以下、「他のスプリング保持部材」と称する)を、ホルダ支持部材74に設けて、他のスプリング保持部材に対して、当該他のスプリングが取り付けられることとしてもよい。
又、スプリング85の構成として、例えば、直線部851を含まないこととしてもよい。
又、サブシャフト72は、例えば、金型等を用いて、ハウジング2と一体的に形成されることとしてもよい。
5 光ディスク
6、6A スプリング保持部材
7、7A コリメートレンズホルダ
8、8A、8B 移動装置
11 レーザ光源
16 コリメートレンズ
61 一方の保持部材
61A、61B 一方の対向面
62 他方の保持部材
62A、62B 他方の対向面
65 隙間
71 メインシャフト
83A、86A、86B、86C、86D 螺子溝
83D、83E 傾斜面
85、85A、85B スプリング
100、100A、100B 光ピックアップ装置
611、612 一方の突出部
613、623 爪
614、624 外周面
621、622 他方の突出部
625、626 面取り部
628 突片
744 溝
833 駆動モータ
854、856、864、866、874 支持部
855、865、875 圧接部

Claims (5)

  1. レーザダイオードから出射されたレーザ光を光ディスクの信号記録面に案内する光学部品と、
    前記光学部品を保持するホルダと、
    前記ホルダを移動可能に支持する支持部材と、
    前記ホルダの移動を停止させるように、前記ホルダと当接するストッパと、
    駆動モータによって回転されるリードスクリュと、
    前記リードスクリュの回転力に基づいて前記ホルダが移動するように、前記リードスクリュの螺子溝に圧接される圧接片を有するバネ部材と、
    前記ホルダが移動する方向において隙間を介して隣り合い、前記ホルダ側から前記リードスクリュ側に向かって延在するように前記ホルダに固定され、外周面に前記バネ部材が巻回される第1保持部材及び第2保持部材と、
    を備え、
    前記第1保持部材は、
    前記バネ部材を巻き始める第1位置に設けられる第1曲率の第1曲げ部と、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材が隣り合う方向と交差する方向において、前記第1曲げ部とは反対側の、前記バネ部材を巻き終わる第2位置に設けられ、前記第1曲率と略同一の第2曲率の第2曲げ部と、を有し、
    前記バネ部材は、
    一端が前記隙間に配設され、前記第1曲げ部を介して前記第1保持部材及び前記第2保持部材に共に巻回され、前記第2曲げ部を介して再度前記隙間に配設された後、前記螺子溝と対向するように前記圧接片を露出させる形状を呈し、
    前記第2保持部材は、
    前記ホルダが前記ストッパに当接したときに、前記ホルダが移動する方向への前記線材の変形を規制するように前記圧接片と当接する当接面を有する
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記圧接片は、
    前記ホルダ側から前記リードスクリュ側に向かって延在する第1辺と、
    前記螺子溝と対向するように前記第1辺から曲がり、前記螺子溝に圧接される第2辺と、
    前記第1辺と対向するように前記第2辺から曲がり、前記リードスクリュ側から前記ホルダ側に向かって延在する第3辺と、を有し、
    前記第2保持部材の先端は、
    前記リードスクリュの外形の一部を前記リードスクリュと交差する方向の両側から覆うように突出し、前記ホルダが前記ストッパに当接したときに前記第2辺の両端が当接する形状を呈する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第1保持部材及び前記第2保持部材に対して前記バネ部材を固定するための、前記第1保持部材の外周面及び前記第2保持部材の外周面の双方に設けられる一対の爪、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記ホルダは、
    前記隙間に配設された前記バネ部材の一端と対向する位置に設けられ、前記一端を収容するための溝、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記光学部品は、コリメートレンズである
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の光ピックアップ装置。
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