JP2014059279A - メトロノーム装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させるメトロノーム装置を実現する。
【解決手段】CPU10は、テンポが指定され、表示手段に拍数に応じた幅の図形を表示し、指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に指針を移動表示させ、所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、ユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させるメトロノーム装置およびプログラムに関する。
一般的な機械式メトロノームでは、一分間における四分音符の数を設定して一定のリズムを刻むようにメトロノーム音を発音させ、当該メトロノーム音で拍のタイミングを認識させたり、振り子の動きで前拍から次拍までのタイミングを認識させたりする。また、こうした機械式メトロノームに替えて、近年では電子式のメトロノームも各種開発されており、例えば特許文献1には、ユーザのタッピング動作に応じて入力されるタップ周期を判定し、判定したタップ周期から算出されるテンポ値でテンポ報知するメトロノーム装置も知られている。
特開2006−226930号公報
ところで、上記特許文献1に開示の装置では、ユーザのタッピング動作に応じて一意的に定まるテンポ値に従ってテンポ報知するだけなので、ユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させることが出来ない、という問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させることができるメトロノーム装置およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のメトロノーム装置は、表示手段と、テンポを指定するテンポ指定手段と、前記表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示手段と、前記テンポ指定手段で指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示手段と、所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示手段とを具備することを特徴とする。
本発明では、ユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させることができる。
実施の一形態によるメトロノーム装置100の全体構成を示すブロック図である。 ROM11のデータ構成を示すメモリマップである。 RAM12の主要データ構成を示すメモリマップである。 メトロノーム表示の一例を示す図である。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 リズム練習データ生成処理の動作を示すフローチャートである。 リズム表示パラメータの算出方法を説明するための図である。 リズム練習処理の動作を示すフローチャートである。 リズム練習処理の動作を示すフローチャートである。 目盛型メトロノーム表示における音符画像の配置換えの一例を示す図である。 目盛複合型メトロノーム表示における音符画像の配置換えの一例を示す図である。 長さ型メトロノーム表示における音符画像の配置換えの一例を示す図である。 リズム練習処理の動作を示すフローチャートである。 入力表示パラメータ設定処理の動作を示すフローチャートである。 メトロノーム表示処理の動作を示すフローチャートである。 リズム表示用データおよびスタンバイ表示用データの表示例を示す図である。 入力されたリズムの表示例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、実施の一形態によるメトロノーム装置を備えたDTM装置100の全体構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は、MIDIインタフェース15を介して外部のMIDI楽器20から入力される演奏情報に基づき音源16に楽音発生を指示する通常の楽器機能の他に、リズム練習機能を具備する。
リズム練習機能とは、練習曲の演奏データから派生させたリズム練習データに従って拍タイミングや小節タイミングをメトロノーム音でユーザに報知すると共に、メトロノームの振り子の動きを模したメトロノーム表示(後述する)を行ってユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させる機能を指す。本発明の要旨に係わるCPU10のリズム練習機能については追って詳述する。
ROM11は、図2に図示するように、プログラムエリアPEおよびデータエリアDEを備える。ROM11のプログラムエリアPEには、CPU10にロードされる各種の制御プログラムが記憶される。各種の制御プログラムとは、後述のメインルーチン、メインルーチンを構成するリズム練習データ生成処理およびメトロノーム処理を含む。なお、メトロノーム処理は、リズム練習処理、入力表示パラメータ設定処理およびメトロノーム表示処理を含む。
ROM11のデータエリアDEには、リズム練習に供する曲の拍子データ(分母/分子)、リズム練習に供する曲の演奏データを記憶する演奏データエリアPDE、リズム練習に供する曲の各小節[0]〜[m](m:小節数+1)毎の再生開始時間を表す小節再生時間[0]〜[m]、メトロノーム表示(後述する)の際に用いられる各種の音符や休符を画像表示するための音符画像データ[k][j]および音符長さデータ[k]が記憶される。なお、小節再生時間[m]は、(小節数+1)小節めの小節の再生開始時間すなわち、最後の小節が終わる時刻を表すデータである。
演奏データエリアPDEには、曲を構成する各音符を表す演奏データ[0]〜[n]が記憶される。音符を表す演奏データは、発音時刻および音長から構成される。音符画像データ[k][j]では、ポインタkで使用する音符や休符の数が指定され、ポインタjで画像の種類が選択される。具体的には、ポインタjが「1」の場合には通常時画像が選択され、「2」の場合には強調時画像が選択される。音符長さデータ[k]では、ポインタkで使用する音符や休符の数が指定される。
RAM12は、図3に図示するワークエリアWEおよびバッファエリアBEを備える。このワークエリアWEには、後述するメインルーチンで用いられる各種変数やフラグを一時記憶するレジスタが設けられる。以下、本発明の要旨に係わる主要な変数やフラグについて説明する。
「BPM」は、リズム練習に供する曲のテンポ(速さ)を表すデータ(1分間当たりの4分音符数)である。「強調設定フラグ[a]」は、メトロノーム表示における音長目盛りとなる音符を強調表示するか否かを指定するフラグであり、強調表示しない場合に「0」、強調表示する場合に「1」となる。なお、強調表示する場合にはインデックス値[a]で強調する音符画像の種類を選択する。「画像配置換えフラグ」は、音長目盛りとして表示される音符画像の並びを拍毎に替えるか否かを指定するフラグであり、替えない場合に「0」、替える場合に「1」となる。
「現在時刻」は、メトロノーム動作を管理する現在の時刻である。「前回拍時刻」は、メトロノーム動作が前回拍頭タイミングとなった時刻である。「開始時刻」は、メトロノーム動作をスタートした時刻である。「前回小節時刻」は、メトロノーム動作が前回小節頭タイミングとなった時刻である。「再生時間」は、(現在時刻−開始時刻)×テンポ調整因子で算出される時間である。なお、テンポ調整因子は、現在BPM値/初期BPM値から算出される補正係数である。
「拍数」は、リズム練習開始(曲頭)から進行した拍の数である。「リズム練習データ」は、演奏データから派生させた拍タイミング(m×拍子データ(分子))を表すデータである。「入力フラグ」は、リズム入力前に「0」、リズム入力中に「1」となるフラグである。「表示始点位置」は、リズム入力された時刻から換算される表示枠中の表示位置である。「表示終点位置」は、リズム入力を終えた時刻から換算される表示枠中の表示位置である。
「リズム練習フラグ」は、リズム練習するか否かを指定するフラグであり、リズム練習しない場合に「0」、リズム練習する場合に「1」となる。「リズム練習中フラグ」は、実際のリズム練習を行っている間は「1」となり、リズム練習を行っていない場合は「0」となる。「入力表示フラグ」は、ユーザのリズム入力を表示するか否かを指定するフラグであり、リズム入力を表示しない場合に「0」、リズム入力を表示リズムする場合に「1」となる。バッファエリアBEには、1小節分の演奏データから派生されるリズム表示パラメータを一時記憶する一時保存リスト(後述する)が設けられる。
再び図1を参照して実施形態の構成について説明を進める。図1において、操作部13は、装置パネルに配設される各種操作スイッチを有し、ユーザ操作されるスイッチ種に対応したスイッチイベントを発生する。操作部13に配設される主要なスイッチとしては、例えばパワーオンオフする電源スイッチの他、装置の動作モードを楽器機能モード又はリズム練習機能モードの何れかに切り替えるモード切り替えスイッチ、押下操作に応じて「リズム練習の開始」又は「リズム練習の停止」を交互に指示するトグルスイッチとして機能するスタートストップスイッチ等がある。また、操作部13には、リズム練習用の操作子となるパッドを備える。このパッドはオン操作(押下する操作)された場合にオンイベントのリズム入力信号を発生し、オフ操作(押下を離す操作)された場合にオフイベントのリズム入力信号を発生する
表示部14は、リズム練習機能モード下であれば、CPU10から供給される表示制御信号に応じて、例えば図4に図示するメトロノーム表示を行う。メトロノーム表示とは、表示画面に設けた略扇形状の表示枠中にメトロノームの振り子の動きを模した指針を表示すると共に、当該表示枠中の表示色を変化させる領域の大きさで次拍までのタイミングやリズム入力した期間を示す表示形態を指す。
なお、図4に図示した一例は、前述した強調設定フラグ[a]により8分音符画像を強調表示するようフラグ設定された状態で、振り子(指針)が8分音符に対応する目盛位置に達した場合に、当該8分音符画像の表示サイズを拡大させて強調表示したものである。
MIDIインタフェース部15は、CPU10の制御の下に、外部のMIDI楽器20から出力されるMIDIイベントを取り込む。なお、リズム練習機能モード下でMIDIインタフェース部15がMIDI楽器20からノートイベントを取り込んだ場合、リズム入力信号として扱われる。すなわちリズム練習機能モード下では、MIDI楽器20の鍵盤(不図示)の押離鍵操作に応じて発生するノートオン/ノートオフイベントをリズム入力信号として取り込む。
音源16は、周知の波形メモリ読み出し方式によって構成される。音源16は、楽器機能モード下ではMIDIインタフェース部15を介して外部のMIDI楽器20から供給されるMIDIイベント(演奏情報)に基づきCPU10が生成する演奏データに応じた楽音データを発生し、一方、リズム練習機能モード下では、CPU10の指示に従い、例えば一拍経過する毎に例えば「ポッ」というメトロノーム音(副音)を発音させたり、一小節経過する毎に「ピッ」というメトロノーム音(主音)を発音させたりする。サウンドシステム17は、音源16から出力される楽音データをアナログ形式の楽音信号に変換した後、その楽音信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施してからレベル増幅してスピーカより発音させる。
B.動作
次に、図5〜図17を参照して上記構成によるDTM装置100の動作を説明する。以下では、DTM装置100の動作モードがリズム練習機能モードである場合に、CPU10が実行するメインルーチン、該当メインルーチンからコールされるリズム練習データ生成処理およびメトロノーム処理の各動作について述べる。なお、メトロノーム処理は、リズム練習処理、入力表示パラメータ設定およびメトロノーム表示処理を含む。
(1)メインルーチンの動作
図5は、メインルーチンの動作を示すフローチャートである。メインルーチンは、モード切り替えスイッチによりDTM装置100の動作モードをリズム練習機能モードに切り替えた場合に実行される。動作モードがリズム練習機能モードに切り替えられると、CPU10は、図5に図示するメインルーチンのステップSA1を介してリズム練習データ生成処理を実行する。
リズム練習データ生成処理では、後述するように、ROM11の演奏データエリア(図2参照)から読み出した演奏データの音長を角度換算してメトロノームの振り子(指針)の座標位置を決めるリズム表示パラメータを生成し、生成された1小節単位のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換する。
続いて、ステップSA2では、メトロノーム処理(後述する)を開始する前に、各種フラグ(前述した強調設定フラグ[a]、画像配置換えフラグ、リズム練習フラグおよび入力表示フラグ)をユーザ操作に応じて設定する設定処理を実行した後、ステップSA3に進む。また、この際、リズム練習中フラグは「0」に初期設定される。
ステップSA3のメトロノーム処理では、後述するように、開始時刻からの経過時間(現在時刻−開始時刻)にテンポ調整因子を乗算して再生時間を算出し、この再生時間が一拍分経過する毎に例えば「ポッ」というメトロノーム音(副音)を発音させ、再生時間が一小節分経過する毎に例えば「ピッ」というメトロノーム音(主音)を発音させてユーザに拍タイミングや小節タイミングを報知する。
その一方で、再生時間に応じて更新された振り子(指針)の位置が画像強調エリアとなり、かつ強調設定フラグが「1」に設定されていれば、その画像強調エリアの音符画像を強調表示する。また、再生時刻に応じて更新された振り子(指針)の位置がメトロノーム表示する表示枠の左端又は右端の何れかの拍位置に有り、かつ画像配置換えフラグが「1」に設定されていると、目盛に対応付けられた音符画像の配置換えを行う。
また、リズム練習するフラグ設定が為されていると、再生時間の拍経過毎に歩進される拍数で指定されるリズム練習データ[拍数]をリズム表示用データに設定し、更に次の拍数(歩進された拍数+1)の次リズム練習データ[拍数+1]をスタンバイ表示用データに設定する動作を、曲の最後の拍に達するまで繰り返すリズム練習処理を実行する。
さらに、入力表示するフラグ設定が為されていると、ユーザのリズム入力する操作(パッド操作又は押離鍵操作)の開始時点および終了時点を、メトロノーム表示する表示枠内で示すための入力表示パラメータとして表示始点位置および表示終点位置に変換する入力表示パラメータ設定処理を実行する。
そして、メトロノーム表示する表示枠を表示し、リズム表示用データ(リズム練習データ[拍数])およびスタンバイ表示用データ(次リズム練習データ[拍数+1])に基づき次拍もしくは更に次の拍までのタイミングを示す領域を表示枠内に表示する。さらに、入力表示パラメータ(表示始点位置および表示終点位置)に基づいてリズム入力した期間に相当する領域やリズム入力中を示す領域を表示枠内に表示すると共に、再生時間に応じて更新された振り子(指針)を表示枠中に表示するメトロノーム表示処理を実行する。
こうしたメトロノーム処理を終えると、ステップSA4に進み、設定変更する操作が行われたか否かを判断する。設定変更する操作が行われると、判断結果は「YES」になり、前述のステップSA2に処理を戻し、設定変更する操作に応じた設定処理を行う。一方、設定変更する操作が行われなければ、上記ステップSA4の判断結果は「NO」になり、ステップSA5に進み、終了操作が行われたか否かを判断する。終了操作が行われなければ、判断結果は「NO」になり、前述のステップSA3に処理を戻す。これに対し、終了操作が行われると、上記ステップSA5の判断結果は「YES」になり、本処理を終える。
(2)リズム練習データ生成処理の動作
次に、図6を参照してリズム練習データ生成処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA1(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図6に図示するステップSB1、SB2において、小節を指定するポインタiおよび音符を指定するポインタjをそれぞれゼロリセットする。なお、ポインタjで指定される音符とは、ROM11の演奏データエリア(図2参照)に記憶される演奏データ[j]である。
次いで、ステップSB3では、ポインタjで指定される音符(演奏データ[j])が、ポインタiで指定される小節iに含まれるか否かを判断する。音符(演奏データ[j])が小節iに含まれるか否かは、ROM11のデータエリアDE(図2参照)に記憶される小節再生時間[i]に基づき判断する。音符(演奏データ[j])が小節iに含まれる場合には、上記ステップSB3の判断結果は「YES」になり、ステップSB4に進む。ステップSB4では、ROM11の演奏データエリアから音符(演奏データ[j])を読み出してRAM12のバッファエリアBEに設けられる一時保存リストにストアした後、ステップSB5に進む。
一方、音符(演奏データ[j])が小節iに含まれなければ、上記ステップSB3の判断結果は「NO」になり、ステップSB5に進む。ステップSB5では、ポインタjをインクリメントして歩進させ、続くステップSB6では、歩進されたポインタjが1小節分の音符数(演奏データ数)を超えたか否かを判断する。歩進されたポインタjが1小節分の音符数(演奏データ数)を超えていなければ、判断結果は「NO」となり、上記ステップSB3に処理を戻す。
以後、ステップSB3〜SB6では、ポインタiで指定される小節iに含まれる全ての音符(演奏データ[j])を一時保存リストにストアし終えるまで繰り返す。そして、小節iに含まれる全ての音符(演奏データ[j])を一時保存リストにストアし終えると、歩進されたポインタjが1小節分の音符数(演奏データ数)を超え、これにより上記ステップSB6の判断結果が「YES」になり、ステップSB7に進む。
ステップSB7では、一時保存リスト中の音符(演奏データ[k])を指定するポインタkをゼロリセットする。次いで、ステップSB8〜SB11では、ポインタkを歩進させながら一時保存リストから小節iの全ての音符(演奏データ[j])を読み出してそれぞれリズム表示パラメータに変換し、変換された1小節分のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換する処理を繰り返す。
リズム表示パラメータとは、図4に図示したメトロノーム表示において、メトロノームの振り子(指針)の座標位置を決めるデータである。以下、図7を参照してリズム表示パラメータの算出方法について述べる。メトロノームの振り子の動きを表す指針は、図7に図示する略扇形状の表示枠を形成する大小2つの各円弧上の座標(x,y)と座標(x,y)とを結ぶ直線となる。座標各点x,y,x,yは、次式(1)〜(4)で表現される。そして、次式(1)〜(4)式における変数dθ、すなわち音符(演奏データ[k])の音長を角度換算したものがリズム表示パラメータとなる。
=r・cos(dθ+φ)+posX …(1)
=r・sin(dθ+φ)+posY …(2)
=(r−H)・cos(dθ+φ)+posX …(3)
=(r−H)・sin(dθ+φ)+posY …(4)
このようにして音符(演奏データ[k])の音長をリズム表示パラメータに角度換算すると、ステップSB9において、1小節分のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換する。なお、リズム表示パラメータの発音時刻と消音時刻(発音時刻+音長)が同じ拍に入らない場合には、始点を前拍の終了時点としてリズム練習データに変換する。
1小節分のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換するには、振り子の反復(往復運動)と拍とを考慮し、次式(5)、(6)に従い、1小節分の全てのリズム表示パラメータの発音時刻を時間軸上で横並びにした場合の発音時刻位置Z1と、同様に消音時刻(発音時刻+音長)を時間軸上で横並びにした場合の消音時刻位置Z2とを算出し、算出した発音時刻位置Z1および消音時刻位置Z2を角度換算してリズム練習データを取得する。なお、下記(5)、(6)式における表示長Lとは、表示枠の大きさである。
発音時刻位置Z1=発音時刻×(拍子データ(分子)×表示長L)/小節再生時間…(5)
消音時刻位置Z2=(発音時刻+音長)×(拍子データ(分子)×表示長L)/小節再生時間…(6)
そして、1小節分のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換し終え、歩進されたポインタkが一時保存リスト中の音符(演奏データ[k])を全て指定し終えると、上記ステップSB11の判断結果が「YES」になり、ステップSB12に進み、小節を指定するポインタiをインクリメントして歩進させる。
続いて、ステップSB13では、歩進されたポインタiが小節数−1に達したか否か、すなわち全ての小節についてリズム練習データを生成し終えたかどうかを判断する。全ての小節についてリズム練習データを生成し終えていなければ、上記ステップSB13の判断結果は「NO」となり、前述のステップSB2に処理を戻す。以後、上述したステップSB2〜SB12を繰り返し、全ての小節についてリズム練習データを生成し終えると、上記ステップSB13の判断結果が「YES」となり、本処理を終える。
以上のように、リズム練習データ生成処理では、ROM11の演奏データエリア(図2参照)から読み出した演奏データの音長を角度換算してメトロノームの振り子(指針)の座標位置を決めるリズム表示パラメータを生成し、生成された1小節単位のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換する。
(3)メトロノーム処理の動作
次に、図8〜図12を参照してメトロノーム処理の動作を説明する。前述したメインルーチンのステップSA3(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図8に図示するステップSC1に処理を進め、初回動作であるか否かを判断する。初回動作でなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC3に進むが、初回動作であると、判断結果が「YES」となり、ステップSC2に進み、現在時刻を開始時刻にセットした後、ステップSC3に進む。
ステップSC3では、開始時刻からの経過時間(現在時刻−開始時刻)にテンポ調整因子を乗算して曲の再生時間(曲進行時間)を算出する。なお、テンポ調整因子とは、現在BPM/初期BPMで算出される補正係数である。続いて、ステップSC4では、上記ステップSC3にて算出した再生時間が一拍分経過したか否か、つまり拍タイミングであるかどうかを判断する。拍タイミングでなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSC7に進む。
一方、拍タイミングになると、上記ステップSC4の判断結果は「YES」になり、ステップSC5に進み、前回拍時間を現在時刻に更新する。そして、ステップSC6では、例えば「ポッ」というメトロノーム音(副音)を音源16から発音させてユーザに拍タイミングを報知した後、ステップSC7に進む。
ステップSC7では、上記ステップSC3にて算出した再生時間が一小節分経過した否か、つまり小節タイミングであるかどうかを判断する。小節タイミングでなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSC11に進むが、小節タイミングならば、判断結果が「YES」になり、ステップSC8に進み、前回小節時刻を現在時刻に更新し、続くステップSC9では、例えば「ピッ」というメトロノーム音(主音)を音源16から発音させてユーザに小節タイミングを報知する。なお、ステップSC6にて、各拍タイミングで、例えば「ポッ」というメトロノーム音(副音)を鳴らす際に、小節タイミングであるか否かを判断する等して小節タイミングの場合を除外する事も可能である。
次いで、ステップSC10では、リズム入力表示のためにバッファエリアBEに一時保存されているリズム入力データ(後述する)があれば、当該リズム入力データを削除した後、ステップSC11に進む。ステップSC11では、再生時間に応じてメトロノーム表示における振り子の指針の座標を更新する。この後、図9に図示するステップSC12に進み、上記ステップSC11にて更新された指針の座標が画像強調エリアであるか否かを判断する。
画像強調エリアとは、メトロノーム表示する表示枠の外周に設けられる目盛の位置を指す。表示枠の外周に設けられる目盛の位置は、表示する音符画像の種類や、クオンタイズする最小音符単位に揃える等のシステムの仕様や、ユーザーの各種設定等によって決めることができる。また、リズム練習のレベルやユーザのレベルに応じて設定される方法や、楽曲の使用音符やリズム等に応じて設定されることも可能である。例えば図4に図示する一例の場合には、一拍に対応する表示枠の外周両端部に四分音符画像、外周中央に8分音符画像、さらに四分音符画像と8分音符画像との間を2分割する外周位置に16分音符画像が目盛として表示される。なお、この画像強調エリアには、表示効果等を加味してそれぞれある程度の幅を持たせる事も可能である。
更新された指針の座標が画像強調エリアに位置していなければ、上記ステップSC12の判断結果は「NO」となり、後述のステップSC15に処理を進める。これに対し、更新された指針の座標が画像強調エリアに位置していれば、上記ステップSC12の判断結果は「YES」になり、ステップSC13に進み、強調設定フラグが「1」であるか否かを判断する。なお、本実施形態では、強調設定フラグは、前述した設定処理(ステップSA2)においてユーザ操作により設定されるものとして説明しているが、これに限られず、例えばリズム練習ソフトの仕様に応じて自動的に設定されたり、曲データやリズム練習用データの所定の情報に応じて設定されるようになっていても良い。また、リズム練習のレベルやユーザのレベルに応じて設定される方法も可能である。。
強調設定フラグが「0」ならば、上記ステップSC13の判断結果は「NO」になり、後述のステップSC15に進むが、強調設定フラグが「1」であると、上記ステップSC13の判断結果は「YES」になり、ステップSC14に進み、目盛に対応付けられた音符画像を強調表示した後、ステップSC15に進む。なお、ここで言う強調表示とは、例えば図4に図示する一例のように、音符画像の表示サイズを大きくする他、音符画像の表示色を他の音符画像と異なる色に変化させたり、ブリンク表示する等の表示態様を指す。
次いで、ステップSC15では、上記ステップSC11にて更新された指針の座標がメトロノーム表示する表示枠の端部、すなわち左端又は右端の何れかの拍位置であるか否かを判断する。更新された指針の座標が拍位置でなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSC18に進む。
一方、更新された指針の座標が拍位置であると、上記ステップSC15の判断結果が「YES」となり、ステップSC16に進み、画像配置換えフラグが「1」であるか否かを判断する。なお、本実施形態では、画像配置換えフラグは、前述した設定処理(ステップSA2)においてユーザ操作により設定されるものとして説明しているが、これに限られず、例えばリズム練習ソフトの仕様に応じて自動的に設定されたり、曲データやリズム練習用データの所定の情報に応じて設定されるようになっていても良い。また、リズム練習のレベルやユーザのレベルに応じて設定される方法も可能である。画像配置換えフラグが「0」ならば、上記ステップSC16の判断結果は「NO」になり、後述のステップSC18に進むが、画像配置換えフラグが「1」であると、上記ステップSC16の判断結果は「YES」になり、ステップSC17に進み、目盛に対応付けられた音符画像の配置換えを行った後、ステップSC18に進む。
ここで、図10〜図12を参照して音符画像の配置換えの一例について説明する。図10は目盛型メトロノーム表示における音符画像の配置換えの一例を示す図、図11は目盛複合型メトロノーム表示における音符画像の配置換えの一例を示す図、図12は長さ型メトロノーム表示における音符画像の配置換えの一例を示す図である。
図10の目盛型メトロノーム表示は、音符の種類を分解能として目盛り、指針の振れ幅を音長に対応付ける表示形態であり、拍位置(目盛の左端および右端)に4分音符画像を配置(同図(a))、8分音符画像で目盛る配置(同図(b))、16分音符画像で目盛る配置(同図(c))および32分音符画像で目盛る配置(同図(c))の例が示されている。
図11の目盛複合型メトロノーム表示は、指針の振れ幅を音符の種類に対応付けて目盛る表示形態であり、拍位置(目盛の左端および右端)の4分音符画像の間を8分音符画像で目盛る配置(同図(a))、4分音符画像と8分音符画像との間を16分音符画像で目盛る配置(同図(b))、更に32分音符画像で目盛る配置(同図(c))の例が示されている。
図12の長さ型メトロノーム表示は、スタートSからの指針の振れ幅について音符の種類を分解能として目盛る表示形態であり、左端のスタートSから一拍分の音長を示す4分音符画像を右端に配置(同図(a))、同図(a)の左右反転配置(同図(b))、同図(a)の中間に8分音符画像を配置(同図(c))、同図(c)の左右反転配置(同図(d))、同図(c)のスタートSと8分音符画像との中間に16分音符画像を配置(同図(e))、同図(e)の左右反転配置(同図(f))、同図(e)のスタートSと16分音符画像との中間に32分音符画像を配置(同図(g))、同図(g)の左右反転配置(同図(h))の例が示されている。
さて、上記ステップSC17において、こうした音符画像の配置換えが完了すると、ステップSC18に進み、リズム練習するか否か、すなわちリズム練習フラグが「1」に設定されているか否かを判断する。リズム練習フラグが「0」(リズム練習しない)ならば、判断結果は「NO」になり、ステップSC20に進むが、リズム練習フラグが「1」(リズム練習する)であると、判断結果が「YES」となり、ステップSC19を介してリズム練習処理を実行した後、ステップSC20に進む。
リズム練習処理では、後述するように、スタートストップスイッチの押下操作に応じて「リズム練習の開始」が指示されると、初期化(現在時刻を開始時刻にセットすると共に、前回拍時刻、前回小節時刻および拍数を初期化)が行われ、また、再生時間が拍経過する毎に拍数を歩進し、歩進された拍数のリズム練習データ[拍数]をリズム表示用データに設定し、更に次の拍数(歩進された拍数+1)の次リズム練習データ[拍数+1]をスタンバイ表示用データに設定する動作を、曲の最後の拍に達するまで繰り返す。また、歩進された拍数が曲の最後の拍に達するか或いはスタートストップスイッチの押下操作に応じて「リズム練習の停止」が指示されると、リズム練習フラグを「0」にセットして、リズム練習を終えるといった処理が行われる。
次いで、ステップSC20では、入力表示するか否か、すなわち入力表示フラグが「1」に設定されているか否かを判断する。入力表示フラグが「0」(ユーザのリズム入力を表示しない)ならば、判断結果は「NO」になり、ステップSC22に進むが、入力表示フラグが「1」(ユーザのリズム入力を表示する)であると、判断結果が「YES」となり、ステップSC21を介して入力表示パラメータ設定処理を実行した後、ステップSC22に進む。
入力表示パラメータ設定処理では、後述するように、ユーザのリズム入力する操作(パッド操作又は押離鍵操作)の開始時点および終了時点を、メトロノーム表示する表示枠内で示すための入力表示パラメータとして表示始点位置および表示終点位置に変換する。
そして、ステップSC22では、メトロノーム表示処理を実行する。メトロノーム表示処理では、後述するように、メトロノーム表示する表示枠を表示し、リズム表示用データ(リズム練習データ[拍数])およびスタンバイ表示用データ(次リズム練習データ[拍数+1])に基づき次拍もしくは更に次の拍までのタイミングを示す領域を表示枠内に表示する。さらに、入力表示パラメータ(表示始点位置および表示終点位置)に基づいてリズム入力した期間に相当する領域やリズム入力中を示す領域を表示枠内に表示すると共に、再生時間に応じて座標位置が更新された振り子の指針を表示枠中に表示する。
(4)リズム練習処理の動作
次に、図13を参照してリズム練習処理の動作を説明する。上述したメトロノーム処理のステップSC19(図9参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図13に図示するステップSD1に処理を進め、リズム練習中であるか否かを判断する。リズム練習中であるか否かは、リズム練習中フラグを参照することによって判断される。すなわち、リズム練習中フラグが「1」であれば、リズム練習中と判断され、ステップSD1の判断結果は「YES」となり、後述のステップSD6に進む。
一方、リズム練習中フラグが「0」の場合は、リズム練習中でないと判断され、上記ステップSD1の判断結果は「NO」になり、ステップSD2に進む。ステップSD2では、スタートストップスイッチの押下操作に応じて「リズム練習の開始」が指示されたかどうかを判断する。スタートストップスイッチの押下操作による「リズム練習の開始」が指示されていない場合、判断結果は「NO」となり、ステップSD10に進む。
これに対し、スタートストップスイッチの押下操作に応じて「リズム練習の開始」が指示されると、上記ステップSD2の判断結果は「YES」となり、ステップSD3に進む。そして、ステップSD3〜SD5では、リズム練習を開始するための準備として、現在時刻を開始時刻にセットすると共に、前回拍時刻、前回小節時刻および拍数を初期化する。さらに、ここでリズム練習中フラグが「1」にセットされる。次いで、ステップSD6では、一拍分の時間が経過したか否かを判断する。一拍分の時間が経過していなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSD10に処理を進める。
一方、一拍分の時間が経過すると、上記ステップSD6の判断結果は「YES」になり、ステップSD7に進み、拍数をインクリメントして歩進させる。そして、ステップSD8では、歩進された拍数で指定されるリズム練習データ[拍数]をリズム表示用データに設定し、続くステップSD9では、更に次の拍数(歩進された拍数+1)で指定される次リズム練習データ[拍数+1]をスタンバイ表示用データに設定する。
次いで、ステップSD10では、歩進された拍数が曲の最後の拍であるか否かを判断する。曲の最後の拍でなければ、判断結果は「NO」になり、一旦本処理を終える。これに対し、歩進された拍数が曲の最後の拍に達すると、上記ステップSD10の判断結果が「YES」になり、ステップSD11に進む。ステップSD11では、リズム練習中フラグを「0」にセットしてリズム練習を終了させて本処理を終える。
このように、リズム練習処理では、スタートストップスイッチの押下操作に応じて「リズム練習の開始」が指示されると、現在時刻を開始時刻にセットすると共に、前回拍時刻、前回小節時刻および拍数を初期化する。また、再生時間が一拍分経過する毎に拍数を歩進し、歩進された拍数で指定されるリズム練習データ[拍数]をリズム表示用データに設定し、更に次の拍数(歩進された拍数+1)で指定される次リズム練習データ[拍数+1]をスタンバイ表示用データに設定する動作を、曲の最後の拍に達するまで繰り返す。また、歩進された拍数が曲の最後の拍に達するか或いはスタートストップスイッチの押下操作に応じて「リズム練習の停止」が指示されると、リズム練習フラグを「0」にセットして、リズム練習を終えるといった処理が行われる。
(5)入力表示パラメータ設定処理の動作
次に、図14を参照して入力表示パラメータ設定処理の動作を説明する。上述したメトロノーム処理のステップSC21(図9参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図14に図示するステップSE1に処理を進め、操作部13のパッド操作で発生するリズム入力信号(もしくはMIDI楽器20の鍵盤操作に応じてMIDIインタフェース部15を介して取り込んだノートオン/ノートオフイベント)について、パッドのオン操作時(又は鍵盤の押鍵時)の「オンイベント発生」、パッドをオン操作中(又は押鍵中)の「オンイベント中」およびパッドのオフ操作時(又は鍵盤の離鍵時)の「オフイベント発生」の何れであるかを判別する。
次いで、ステップSE2では、入力判別した結果が「オンイベント発生」であるか否かを判断する。「オンイベント発生」ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSE3に進む。ステップSE3では、「オンイベント発生」時点の時刻をメトロノーム表示する表示枠内での表示始点位置に変換して本処理を終える。
一方、入力判別した結果が「オンイベント発生」でなければ、上記ステップSE2の判断結果は「NO」になり、ステップSE4に進み、入力判別した結果が「オンイベント中」であるか否かを判断する。「オンイベント中」ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSE5に進む。ステップSE5では、現在時刻をメトロノーム表示する表示枠内での表示終点位置に変換して本処理を終える。なお、パッドのオン操作中(又は押鍵中)が継続する間は、上記ステップSE5の処理によって表示終点位置が更新され続ける。
これに対し、入力判別した結果が「オンイベント中」でない場合、すなわちパッドのオフ操作時(又は鍵盤の離鍵時)の「オフイベント発生」であると、上記ステップSE4の判断結果が「NO」になり、ステップSE6に進み、上記ステップSE3で取得された表示始点位置および上記ステップSE5で取得された表示終点位置をRAM12のワークエリアWEにストアして本処理を終える。
このように、入力表示パラメータ設定処理では、ユーザのリズム入力する操作(パッド操作又は押離鍵操作)の開始時点および終了時点を、メトロノーム表示する表示枠内で示すための入力表示パラメータとして表示始点位置および表示終点位置に変換する。
(6)メトロノーム表示処理の動作
次に、図15〜図17を参照してメトロノーム表示処理の動作を説明する。前述したメトロノーム処理のステップSC22(図9参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図15に図示するステップSF1に処理を進め、メトロノーム表示する表示枠を画面表示する。
続いて、ステップSF2では、リズム練習処理(図13参照)で設定されたリズム表示用データ(リズム練習データ[拍数])に基づき、図16(a)に図示する一例のように、表示枠中の表示色を変化させた領域Aで次拍のタイミングを示したり、図16(b)に図示する一例のように、リズム練習処理(図13参照)で設定されたスタンバイ表示用データ(次リズム練習データ[拍数+1])に基づき表示枠中の表示色を変化させた領域Bで更に次の拍タイミングを示したりするリズムデータ表示を実行する。
次いで、ステップSF3では、入力表示パラメータ設定処理において、RAM12のワークエリアにストアされた入力表示パラメータ(表示始点位置および表示終点位置)に従い、図17(b)に図示する一例のように、すでにリズム入力されて入力が完了した期間に相当する領域Cを表示枠内に表示する。
そして、ステップSF4では、リズム入力継続中であれば、リズム入力中を示す領域を表示枠内に表示する。これは、図17(a)に図示する一例における領域Cや、図17(b)に図示する一例における領域Dが該当する。この場合、既に入力を終えたリズム入力を示す図17(b)の領域Cとリズム入力中を示す図17(b)の領域Dとで互いの表示色を異ならせる等して両領域の区分を識別し易い表示形態とする。この後、ステップSF5に進み、再生時間に応じて座標位置が更新された振り子の指針を表示枠中に表示して本処理を終える。
このように、メトロノーム表示処理では、メトロノーム表示する表示枠を表示し、リズム表示用データ(リズム練習データ[拍数])およびスタンバイ表示用データ(次リズム練習データ[拍数+1])に基づき次拍もしくは更に次の拍までのタイミングを示す領域を表示枠内に表示する。さらに、入力表示パラメータ(表示始点位置および表示終点位置)に基づいてリズム入力した期間に相当する領域やリズム入力中を示す領域を表示枠内に表示すると共に、再生時間に応じて座標位置が更新された振り子の指針を表示枠中に表示する。
以上説明したように、本実施形態では、先ずリズム練習データ生成処理を実行して、曲を構成する各音符を表す演奏データの音長を角度換算して振り子(指針)の座標位置を決めるリズム表示パラメータを生成し、生成された1小節単位のリズム表示パラメータを拍単位のリズム練習データに変換しておく。
次に、メトロノーム処理を実行すると、開始時刻からの経過時間(現在時刻−開始時刻)にテンポ調整因子を乗算して再生時間を算出し、再生時間の一拍分経過毎にメトロノーム音(副音)を、一小節分経過毎にメトロノーム音(主音)をそれぞれ発音させてユーザに拍タイミングや小節タイミングを報知する。
一方、メトロノームの振り子(指針)の座標位置を再生時間に応じて更新し、更新された振り子(指針)の位置が画像強調エリアとなり、かつ強調設定フラグが「1」に設定されていれば、その画像強調エリアの音符画像を強調表示する。また、再生時間に応じて更新された振り子(指針)の位置が表示枠の左端又は右端の何れかの拍位置に有り、かつ画像配置換えフラグが「1」に設定されていると、目盛に対応付けられた音符画像の配置換えを行う。
また、リズム練習するフラグ設定が為されていると、再生時間の拍経過毎に歩進される拍数で指定されるリズム練習データ[拍数]をリズム表示用データに設定し、更に次の拍数(歩進された拍数+1)の次リズム練習データ[拍数+1]をスタンバイ表示用データに設定する動作を、曲の最後の拍に達するまで繰り返す。
さらに、入力表示するフラグ設定が為されていると、ユーザのリズム入力する操作(パッド操作又は押離鍵操作)の開始時点および終了時点を、メトロノーム表示する表示枠内で示すための入力表示パラメータとして表示始点位置および表示終点位置に変換する入力表示パラメータ設定処理を実行する。
そして、リズム表示用データ(リズム練習データ[拍数])およびスタンバイ表示用データ(次リズム練習データ[拍数+1])に基づき次拍もしくは更に次の拍までのタイミングを示す領域を表示枠内に表示し、さらに入力表示パラメータ(表示始点位置および表示終点位置)に基づいてリズム入力した期間に相当する領域やリズム入力中を示す領域を表示枠内に表示すると共に、再生時間に応じて座標位置が更新された振り子(指針)を表示枠中に表示する。これにより、ユーザに音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させることができる。
なお、上述した実施形態では、リズム入力するタイミングをガイドするようになっていないが、例えば図16(b)に図示するように表示枠の端部に発音タイミングガイドする表示領域を設けておき、その発音タイミングガイドの表示態様の変化(表示色変化、輝度変化、点滅間隔変化など)でリズム入力するタイミングをユーザにガイドすることも可能である。
また、本実施形態では、略扇形状の表示枠内で左右に振幅するメトロノームの振り子(指針)の振れ幅で音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識させるようにしたが、これに限らず、指針の振れ幅で音符の種類と音長との対応付けを視覚的に認識可能な、例えば四角形、円形、線形状、その他各種形状等の、各種メーター表示形態であっても構わない。また、メトロノーム表示枠について、横幅が複数拍分の拍数に対応させたり、拍数に応じた長さで表示するようにしても良い。また、メトロノーム表示枠の横幅について、テンポに応じて横幅の長さを変化させても良い。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下では、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
(付記)
[請求項1]
表示手段と、
テンポを指定するテンポ指定手段と、
前記表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示手段と、
前記テンポ指定手段で指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示手段と、
所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示手段と、
を具備することを特徴とするメトロノーム装置。
[請求項2]
ユーザからリズム入力がなされるリズム入力手段と、
前記リズム入力手段でリズム入力されたタイミングに応じた前記図形表示手段で表示された図形の位置に、入力タイミング表示を行う入力タイミング表示手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のメトロノーム装置。
[請求項3]
前記入力タイミング表示手段は、前記リズム入力手段でのユーザからのリズム入力が離された場合には、そこまでに表示してきた入力タイミング表示と、その後に表示する入力タイミング表示とを、識別可能に表示することを特徴とする請求項2のメトロノーム装置。
[請求項4]
少なくとも、曲のテンポおよび拍子記号に応じて定まる所定の拍の経過毎に、次拍までのタイミングを示す領域を前記図形表示手段により画面表示された図形に合わせて表示する拍タイミング表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のメトロノーム装置。
[請求項5]
前記図形表示手段は、表示する前記図形に、予め指定された音符の種類に対応して目盛られた目盛りをさらに表示し、
前記指針表示手段により表示される指針の表示位置が、前記図形表示手段で表示された図形の目盛りの位置に対応する位置になった場合に、その目盛りの位置に対応した種類の音符の画像を表示する音符画像表示手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のメトロノーム装置。
[請求項6]
前記指針表示手段により表示される指針の表示位置が前記図形表示手段で表示された図形の端部に達した場合に、前記図形の目盛りを目盛る音符の種類を変更する音符種変更手段を更に備えることを特徴とする請求項5記載のメトロノーム装置。
[請求項7]
テンポを指定するテンポ指定ステップと、
表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示ステップと、
前記テンポ指定ステップで指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示ステップと、
所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示ステップと、
を具備することを特徴とするメトロノーム表示方法。
[請求項8]
コンピュータに、
テンポが指定されるテンポ指定ステップと、
表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示ステップと、
前記テンポ指定ステップで指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示ステップと、
所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 操作部
14 表示部
15 MIDIインタフェース
16 音源
17 サウンドシステム
20 MIDI楽器
100 DTM装置

Claims (8)

  1. 表示手段と、
    テンポを指定するテンポ指定手段と、
    前記表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示手段と、
    前記テンポ指定手段で指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示手段と、
    所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示手段と、
    を具備することを特徴とするメトロノーム装置。
  2. ユーザからリズム入力がなされるリズム入力手段と、
    前記リズム入力手段でリズム入力されたタイミングに応じた前記図形表示手段で表示された図形の位置に、入力タイミング表示を行う入力タイミング表示手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のメトロノーム装置。
  3. 前記入力タイミング表示手段は、前記リズム入力手段でのユーザからのリズム入力が離された場合には、そこまでに表示してきた入力タイミング表示と、その後に表示する入力タイミング表示とを、識別可能に表示することを特徴とする請求項2のメトロノーム装置。
  4. 少なくとも、曲のテンポおよび拍子記号に応じて定まる所定の拍の経過毎に、次拍までのタイミングを示す領域を前記図形表示手段により画面表示された図形に合わせて表示する拍タイミング表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のメトロノーム装置。
  5. 前記図形表示手段は、表示する前記図形に、予め指定された音符の種類に対応して目盛られた目盛りをさらに表示し、
    前記指針表示手段により表示される指針の表示位置が、前記図形表示手段で表示された図形の目盛りの位置に対応する位置になった場合に、その目盛りの位置に対応した種類の音符の画像を表示する音符画像表示手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のメトロノーム装置。
  6. 前記指針表示手段により表示される指針の表示位置が前記図形表示手段で表示された図形の端部に達した場合に、前記図形の目盛りを目盛る音符の種類を変更する音符種変更手段を更に備えることを特徴とする請求項5記載のメトロノーム装置。
  7. テンポを指定するテンポ指定ステップと、
    表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示ステップと、
    前記テンポ指定ステップで指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示ステップと、
    所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示ステップと、
    を具備することを特徴とするメトロノーム表示方法。
  8. コンピュータに、
    テンポが指定されるテンポ指定ステップと、
    表示手段に、拍数に応じた幅の図形を表示させる図形表示ステップと、
    前記テンポ指定ステップで指定されたテンポに応じたタイミングで前記図形上の位置に、指針を移動表示させる指針表示ステップと、
    所定の音符長及びタイミングに応じた前記表示手段上の位置に、当該所定の音符長及びタイミングに応じた表示を行う音符長表示ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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