JP2014059236A - メータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】指針への入光量を容易に調整して要求通りの輝度で光らせることが可能なメータ装置を提供すること。
【解決手段】導光性を有する回転軸31と、回転軸31の一端側に設けられて回転軸31へ光Lを入射させる光源25と、文字板12上の数値または目盛りを指し示す指針22を備えた導光性を有する指針体33と、回転軸31の他端と指針体33に形成された連結軸部52とを連結する軸受部材32とを備え、軸受部材32は、回転軸31の他端から出射する光源25からの光Lを指針体33の連結軸部52へ導く導光路34と、導光路34側へ張り出して連結軸部52へ導かれる光Lの一部を遮る光量調整部40とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、計器類の文字板の数字などを指し示す指針を有するメータ装置に関するものである。
従来より、自動車等の各種乗物には、計器としてメータ装置が用いられている。このメータ装置には、文字板の文字、数字あるいは目盛りなどを指し示す指針自体を専用の光源などで発光照明させるものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
具体的には、図11に示すように、軸部1を中心とした回転により指針2が計測値を指示する指針体3と、指針体3の軸部1を回転可能に支持する軸受け部4と、軸受け部4に支持された指針体3を回転させるための回転駆動機構5と、回転駆動機構5を収容する収容ケース6と、指針体3の指針2を照明するための光源7とを備え、光源7からの光を、軸受け部4を介して指針体3の入光面から取り込んで指針2へ導くようになっている。
特開2010−25837号公報 欧州特許出願公開第1510791A1号明細書
ところで、指針2の輝度を低くする場合や、指針2の長さを短くする場合、指針体3への入光量を減少させる必要がある。このように入光量を減少させるためには、上記のようなメータ装置では、光源7自体の光量を減少させたり、入光面の面積が小さい指針体3を用いることとなる。
ところが、光源7は、その光量の調整幅に限度があるため、要求通りの入光量に調整できない場合がある。また、入光面の面積が小さい指針体3を用いたとしても、軸部1の入光面以外の部分から指針体3に不要な光が入り込み、指針2の輝度ムラを生じさせてしまうことがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、指針への入光量を容易に調整して要求通りの輝度で光らせることが可能なメータ装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るメータ装置は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 導光性を有する回転軸と、
該回転軸の一端側に設けられて前記回転軸へ光を入射させる光源と、
文字板上の数値または目盛りを指し示す指針を備えた導光性を有する指針体と、
前記回転軸の他端と前記指針体に形成された連結軸部とを連結する軸受部材と、
を備え、
前記軸受部材は、前記回転軸の他端から出射する前記光源からの光を前記指針体の前記連結軸部へ導く導光路を有する、筒状に形成された連結筒部と、前記連結筒部に前記導光路側へ張り出して形成された、前記連結軸部へ導かれる光の一部を遮る光量調整部と、を備えること。
(2) 上記(1)の構成のメータ装置において、
前記連結筒部には、前記連結軸部が連結された前記軸受部材を平面視したとき、前記指針体に形成された指針の長手方向に沿う長孔が、前記光量調整部によって囲まれて形成されていること。
(3) 上記(1)または(2)の構成のメータ装置において、
前記軸受部材は、黒色であること。
上記(1)の構成のメータ装置では、軸受部材の導光路を通る光の一部を光量調整部で遮ることができる。したがって、この光量調整部の導光路への張り出し量を調整することで、光源での光量を調整したり、形状の異なる指針体に変更することなく、指針体への入光量を容易に変更して指針での輝度を要求通りに調整することができる。
上記(2)の構成のメータ装置では、長孔の幅寸法を調整することで、指針体へ導かれる光の指針の長手方向に沿う光量を減少させずに、全体の光量を調整することができる。したがって、指針の長さ形状を変えることなく、指針の全体を均一に光らせつつ、指針の輝度を調整することができる。
上記(3)の構成のメータ装置では、軸受部材を黒色としたので、光量調整部で遮られる光を光量調整部で吸収し、不要な光が指針体へ導かれて乱反射を生じさせるような不具合をなくすことができる。
本発明によれば、指針への入光量を容易に調整して要求通りの輝度で光らせることが可能なメータ装置を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は本実施形態に係るメータ装置の正面図である。 図2(a)及び図2(b)は本実施形態に係るメータ装置の構造を示す図であって、図2((a)は図1におけるA−A断面図、図2((b)は図2((a)の一部の拡大図である。 図3(a)及び図3(b)は本実施形態に係るメータ装置の構造を示す図であって、図3(a)は図1におけるB−B断面図、図3(b)は図3(a)の一部の拡大図である。 図4はメータ装置の分解斜視図である。 図5はメータ装置の裏面側から視た分解斜視図である。 図6は指針体の基部における裏面側から視た斜視図である。 図7は光量調整部の概略平面図である。 図8は光量調整部のないメータ装置の一部の断面図である。 図9は変形例に係る光量調整部の概略平面図である。 図10は指針の輝度の測定結果を示すグラフである。 図11は従来のメータ装置の構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るメータ装置の正面図、図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係るメータ装置の構造を示す図であって、図2(a)は図1におけるA−A断面図、図2(b)は図2(a)の一部の拡大図、図3(a)及び図3(b)は、本実施形態に係るメータ装置の構造を示す図であって、図3(a)は図1におけるB−B断面図、図3(b)は図3(a)の一部の拡大図、図4は、メータ装置の分解斜視図、図5は、メータ装置の裏面側から視た分解斜視図、図6は、指針体の基部における裏面側から視た斜視図、図7は、光量調整部の概略平面図である。
図1に示すように、本実施形態のメータ装置11は、例えば、自動車等の車両に設けられるものであり、車両速度を示す数字や目盛が表記された文字板12を有している。このように、メータ装置11は、車両速度を示す速度計とされている。
図2(a)、図2(b)及び図3(a)、図3(b)に示すように、メータ装置11は、合成樹脂等から形成されたケース13を有しており、このケース13の表面側に、文字板12が配置されている。メータ装置11は、指針22を有しており、文字板12の表面側に指針22が配置されている。そして、この指針22の先端によって車両速度が指し示される。
メータ装置11は、基板23を有しており、この基板23は、ケース13の背面側に設けられている。この基板23には、ムーブメント24及び光源25が実装されている。
ムーブメント24は、回転軸31を有しており、この回転軸31には、ムーブメント24の内部に設けられたステップモータ(図示略)の動力が減速ギア列(図示略)を介して伝達される。回転軸31には、軸受部材32によって指針22を有する指針体33が連結固定されており、回転軸31が回動されることにより、指針体33が回動される。これにより、指針体33の指針22が文字板12の表面に沿って回動され、よって、車両速度などの必要な各種情報が指針22で指し示される。
基板23に実装された光源25は、回転軸31の一端側の端面と対向する位置に配置されている。この光源25は、可視光を出射するもので、例えば、LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)が用いられている。
回転軸31は、導光性に優れた適宜の透光性(若しくは導光性)樹脂材料で成形されている。これにより、光源25からの光Lは、回転軸31の一端面から回転軸31内へ導かれる。
図4から図6に示すように、軸受部材32は、導光路34を有する筒状に形成された連結筒部35を備えている。この軸受部材32は、連結筒部35の一端に回転軸31を挿し込むことで、回転軸31に連結される。この軸受部材32は、黒色の合成樹脂から形成されたもので、軸受部材32の連結筒部35における指針体33側の端部には、径方向外方へ突出するフランジ部36が形成されている。また、フランジ部36には、その一部に、径方向外方へ延在する係止片37が形成されており、フランジ部36の周方向における係止片37の形成箇所には、二つの係止孔38が形成されている。また、フランジ部36には、連結筒部35を挟んだ対向位置に、係止溝39が形成されている。
図2(a)、図2(b)、図3(a)、図3(b)及び図7に示すように、軸受部材32には、連結筒部35の内周面に、径方向内方へ突出して導光路34へ張り出す光量調整部40が形成されている。光量調整部40が形成されることにより、連結筒部35には、光量調整部40の内表面によって囲まれた光量調整窓41が形成されている。
軸受部材32では、回転軸31の他端面から出射された光Lが、連結筒部35の導光路34を通り、指針体33側へ導かれる。このとき、導光路34を通る光Lは、その一部が光量調整部40で遮られて光量が調整される。
指針体33は、導光性に優れた適宜の透光性(若しくは導光性)樹脂材料で成形されており、軸受部材32を介して回転軸31に固定される基部51と、この基部51から延在する指針22とを有している。基部51には、回転軸31側に、連結軸部52が形成されており、この連結軸部52が軸受部材32の連結筒部35の導光路34に挿し込まれて連結されている。これにより、指針体33は、回転軸31の回動によって連結軸部52の軸線を中心に回動され、よって、指針22が旋回される。
また、指針体33には、その基部51における連結軸部52と反対側に、光源25側へ傾いた傾斜面からなる反射面53が形成されている。この反射面53では、軸受部材32の連結筒部35の導光路34を通過した光Lが反射され、この反射光が指針22へ導かれる。
指針体33には、その基部51における指針22と反対側に、位置決め片54が形成されている。この位置決め片54には、二つの位置決め孔55が形成されており、軸受部材32のフランジ部36に形成された係止孔38と連通されている。
軸受部材32と指針体33との連結箇所には、遮光性を有する合成樹脂から形成されたキャップ61が取り付けられている。このキャップ61は、収容凹部62を有しており、この収容凹部62に、指針体33の基部51及び軸受部材32のフランジ部36が収容されている。収容凹部62には、その周壁部63の一部に、切欠き部64が形成されており、この切欠き部64に、指針22が配置されている。
また、キャップ61には、切欠き部64と反対側に、位置決め凹部65が形成されており、この位置決め凹部65に、指針体33の位置決め片54及び軸受部材32の係止片37が収容されている。また、キャップ61には、収容凹部62内へ突出する二本の位置決めピン66が形成されており、これらの位置決めピン66が、位置決め片54の位置決め孔55及び係止片37の係止孔38に挿し込まれている。これにより、指針体33と軸受部材32とが互いに係合されて一体的に回動されるようになっている。
また、キャップ61の収容凹部62を構成する周壁部63には、互いに対向する位置に係止爪67が形成されており、これらの係止爪67は、軸受部材32のフランジ部36に形成された係止溝39を係止する。これにより、軸受部材32がキャップ61に確実に係止され、よって、指針体33と軸受部材32とがキャップ61によって一体的に保持される。
上記構成のメータ装置11において、光源25が発光すると、その光Lは、回転軸31内を通過し、軸受部材32の連結筒部35の導光路34を通り、指針体33の連結軸部52の端面から指針体33内へ導かれる。そして、この指針体33では、連結軸部52の端面から入り込んだ光Lが反射面53で反射されて指針22へ導かれ、よって、指針22の全体が発光照明される。
ここで、光源25からの光Lは、軸受部材32の連結筒部35の導光路34を通る際に、光量調整部40で一部が遮られる。つまり、指針22へ導かれる光Lが、光量調整部40の光量調整窓41を通過した光Lだけに制限されて低減される。また、光量調整部40を有する軸受部材32は、黒色の合成樹脂から形成されていることから、この光量調整部40で遮られる光Lが光量調整部40で吸収される。したがって、光量調整窓41を通過する光以外の不要な光が指針体33へ導かれて乱反射を生じさせるようなことはない。
このように、上記実施形態に係るメータ装置によれば、軸受部材32の導光路34を通る光Lの一部を光量調整部40で遮ることができる。したがって、この光量調整部40の導光路34への張り出し量を調整することで、光源25での光量を調整したり、形状の異なる指針体33に変更することなく、指針体33への入光量を容易に変更して指針22での輝度を要求通りに調整することができる。
ここで、図8に示すように、単に、指針体33の連結軸部52の径を小さくして連結軸部52の端面からの入光量を減少させる構造では、連結軸部52の周囲を通過した不要な光が指針体33の基部51から入り込み、指針22に輝度ムラを生じさせてしまう。
これに対して、実施形態では、軸受部材32の導光路34を通る光Lの一部を漏れなく確実に遮ることができ、よって、不要な光が指針体33の基部51から入り込んで指針22に輝度ムラを生じさせるような不具合なく、指針22の輝度を調整することができる。
また、光量調整部40を黒色としたので、光量調整部40で遮る光Lを光量調整部40で吸収し、不要な光が指針体33へ導かれて乱反射を生じさせるような不具合をなくすことができる。なお、黒色の合成樹脂で軸受部材32を形成することで光量調整部40を黒色としたが、黒色の塗料を光量調整部40に塗布することで光量調整部40を黒色としても良い。
なお、上記実施形態では、光量調整窓41の形状を円形状としたが、この光量調整窓41の形状は円形状に限らず、図9に示すように、指針22の長手方向に長い矩形状の長孔としても良い。具体的には、連結筒部35には、連結軸部52が連結された軸受部材32を平面視したとき、指針体33に形成された指針22の長手方向に沿う長孔が、光量調整部40によって囲まれて形成されている。このように、指針22の長手方向に長い長孔の光量調整窓41を有する場合では、光量調整窓41の幅寸法Wを調整することで、反射面53へ導かれる光Lの指針22の長手方向に沿う光量を減少させずに、全体の光量を調整することができる。したがって、指針22の長さ形状を変えることなく、指針22の全体を均一に光らせつつ、指針22の輝度を調整することができる。
ここで、光量調整部40のない場合(A)、幅寸法Wを1.2mmとした光量調整窓41を有する光量調整部40を設けた場合(B)及び幅寸法Wを0.6mmとした光量調整窓41を有する光量調整部40を設けた場合(C)で、指針22の輝度を測定した。その測定結果を図10に示す。
図10に示すように、光量調整部40のない場合(A)に対して、光量調整部40を設けた場合(B)(C)では、それぞれ輝度ムラの傾向が変わらず、指針22の全体の輝度が低下した。特に、幅寸法Wを0.6mmとした場合(C)では、幅寸法Wを1.2mmとした場合(B)よりも、指針22の全体輝度が大幅に低減した。
このことから、光量調整部40を設け、光量調整窓41の幅寸法Wを変更することで、指針22の全体輝度を容易に調整して要求通りの輝度で光らせることができることがわかった。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。即ち、本発明の指針装置が適用された回転軸を備えたメータ装置としては、速度計に限らず、例えば、燃料計部、タコメータ部、及び水温計等の各種計器類に適用可能である。
11 メータ装置
12 文字板
22 指針
25 光源
31 回転軸
32 軸受部材
33 指針体
34 導光路
35 連結筒部
40 光量調整部
52 連結軸部
L 光

Claims (3)

  1. 導光性を有する回転軸と、
    該回転軸の一端側に設けられて前記回転軸へ光を入射させる光源と、
    文字板上の数値または目盛りを指し示す指針を備えた導光性を有する指針体と、
    前記回転軸の他端と前記指針体に形成された連結軸部とを連結する軸受部材と、
    を備え、
    前記軸受部材は、前記回転軸の他端から出射する前記光源からの光を前記指針体の前記連結軸部へ導く導光路を有する、筒状に形成された連結筒部と、前記連結筒部に前記導光路側へ張り出して形成された、前記連結軸部へ導かれる光の一部を遮る光量調整部と、を備えることを特徴とするメータ装置。
  2. 前記連結筒部には、前記連結軸部が連結された前記軸受部材を平面視したとき、前記指針体に形成された指針の長手方向に沿う長孔が、前記光量調整部によって囲まれて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のメータ装置。
  3. 前記軸受部材は、黒色であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメータ装置。
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