JP2014058306A - 自動車の空調装置を作動させる方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の客室の空気を調和するための空調装置を作動させる方法を提供する。
【解決手段】本発明の方法では、空調装置(1)が冷却装置モードとヒートポンプモードとの組合せ、及び再熱モード用に形成された冷媒回路(2)を有し、ヒートポンプモードにおいて、第1及び第2熱源を用いて、互いに異なる2つの熱源が利用可能である。空調装置(1)をヒートポンプモードで作動させるために、第1熱源の温度、第2熱源の温度、及び制御特性値、及び冷媒回路(2)内の高圧が考慮される。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の客室の空気を調和するための空調装置を作動させる方法に関する。この空調装置は、冷却モードとヒートポンプモードとの組合せ、及び再熱モード用の冷媒回路を有している。ヒートポンプモードにおいて、互いに異なる2つの熱源が利用可能である。
従来技術から公知の自動車では、客室への給気を暖めるためにエンジンの廃熱が利用される。廃熱は、エンジン冷却回路を循環する冷却剤によって空調装置の空調装置に導かれ、そこで加熱熱交換器を介して、客室に流入する空気へ伝達される。
自動車の効率的な内燃機関の冷却回路から熱出力を取り出す冷却剤・空気熱交換器を備えた公知の設備は、周囲温度が低いと客室の快適な加熱のために必要な温度レベルに達しなくなり、客室のための熱の全必要量をまかなうことができない。類似のことがハイブリッド駆動装置を備えた車両の設備にも当てはまる。
客室のための熱の全必要量をエンジン冷却回路からの熱でまかなうことができない場合、電気抵抗ヒータ(PTC)や燃料ヒータなどの補助加熱措置が必要である。客室の空気を暖めるための効率的な可能性は、冷媒回路が唯一の加熱器としてのみならず補助加熱措置としても用いられる、熱源として空気を用いるヒートポンプである。
冷却装置モードとヒートポンプモードとの組合せ、従って加熱モード用にも形成された従来技術に属する空気・空気ヒートポンプは、周囲空気から熱を取り込む。
冷媒と空気との間で出力が伝達されるヒートポンプシステムは、多くの場合、車両に供給される空気の除湿と加熱とを同時に行うことができない。その結果、周囲温度が低い場合は、自動車の空調装置を循環空気によって作動させることができない。循環空気運転時、客室からの空気は再循環する。除湿機能が無いために、残った空気中の湿気と乗客から湯気の形態で放たれる水とがガラスを曇らせることもあろう。
従来の空調装置では、周囲温度が20℃を上回ると、熱的快適性に達した後に、客室に供給される空気が略3℃から10℃に冷却され、その際に除湿され、続いて低い熱出力で所望の給気温度に加熱される。熱的快適性に属するのは、例えば略20℃〜25℃の客室のための目標値温度である。
グリコール・空気ヒートポンプは、大抵の場合、水とグリコールとの混合物に相当する内燃機関の冷却剤を熱源として利用する。その場合、冷却剤から熱が取り去られる。その結果として、内燃機関が低温で比較的長い時間作動されるが、そのことが排出ガスと燃費とに悪影響を及ぼす。ハイブリッド車では内燃機関を間欠的に作動させるので、走行距離が比較的長いときには十分に高い冷却剤温度に達しない。その結果として、周囲温度が低いと内燃機関の始動・停止運転が中断される。内燃機関がスイッチオフされることはない。
特許文献1(独国特許出願公開第102010024775号明細書)において、加熱モードでも冷却モードでも作動可能である車両の空気を調節する装置が記載される。この装置は、周囲空気に熱を伝達する凝縮器を備えた熱的周囲モジュールと、蒸発器及び客室への給気を処理するヒートレジスタを備えた熱的内部モジュールと、膨張弁及び冷媒を圧縮する圧縮機を備えた膨張モジュールとを含む冷媒回路を有する。それに加えて、この装置は、冷媒回路から独立した流体回路と接続可能に結合された流体熱交換器を備えて形成されている。弁を用いることによって、加熱モードにおいて、冷媒が接続可能な流体熱交換器、又は周囲モジュールの凝縮器、又はこれら両方を介して熱を取り込み、この熱がすべて、導入された圧縮エネルギーによって内部モジュールを介して室内給気に伝達可能であるように、構成要素を相互接続することが可能である。
特許文献2(欧州特許第913282号明細書)は、圧縮機及び第1クーラと、エンジン冷却回路のヒータコアとともに通風路内に配置されている第1蒸発器と、第2通風路内に一緒に配置されている第2蒸発器及び第2クーラとを備えた、冷媒回路を有する自動車の空調装置を示す。第2クーラと第2蒸発器とは流体接続されて形成され、且つ第1蒸発器に対して並列に接続されている。冷媒回路は、冷却運転と加熱運転との組合せ用に形成されている。第3蒸発器は、第2蒸発器と流体接続され、エンジン冷却回路の冷却媒体が貫流する。これに加えて、この空調装置は、車両の熱負荷状態に応じて、エンジン冷却媒体及び/又は冷媒の流れを圧縮機の吐出圧力と調和させて制御するように形成された制御装置を有する。圧縮機の吐出圧力の限界値を下回ると、圧縮機は停止される。
特許文献3(独国特許出願公開第102010024853号明細書)において、冷媒を吸入し、圧縮して吐出する圧縮機と、冷媒と室外空気との間で熱交換させる室外熱交換器と、冷媒と客室内へ給送される空気との間で熱交換させる2つの室内熱交換器とを備えた冷媒回路を有する車両用空調装置が開示される。さらに、この空調装置は、冷媒回路を冷却モードと加熱モードとの間で切り替えるのに適した冷媒回路切替え装置を有している。冷媒回路切替え装置は、複数の電磁弁で形成されており、複数の電磁弁は、予め定めた開状態又は閉状態に切替え可能である。唯一の熱源として室外空気が用いられる。
独国特許出願公開第102010024775号明細書 欧州特許第913282号明細書 独国特許出願公開第102010024853号明細書
本発明の課題は、特に駆動装置からの熱源が不十分である自動車の、客室のために調和されるべき空気を加熱、冷却、及び除湿するための、冷却装置モードとヒートポンプモードとの組合せ、及び再熱モード用の冷媒回路を備えた空調装置を作動させる方法を改良することである。その場合、最小限の費用で高い作動信頼性が保証されているべきである。空調装置は、種々の運転モードにおいて最大効率で作動可能であるべきである。
上記課題は、独立請求項の特徴によって解決される。本発明の追加の形態は、従属請求項に記載されている。
特に、上記課題は、本発明による自動車の客室の空気を調和するための空調装置を作動させる方法によって解決される。この空調装置は、冷却装置モードとヒートポンプモードとの組合せ、及び再熱モード用に形成された冷媒回路を有する。ヒートポンプモードにおいて、第1及び第2熱源を用いて2つの互いに異なる熱源が利用可能である。本発明の概念では、第1熱源の温度、第2熱源の温度、制御特性値、及び冷媒回路内の高圧が決定され、ヒートポンプモードでの空調の作動を決定するために考慮される。その場合、作動とは、ヒートポンプモードへの空調装置のスイッチオン、又はヒートポンプモードへの空調装置の切替えと解される。
本発明のさらなる改良の形態では、第1熱源の温度及び第2熱源の温度と制御特性値とがそれぞれ所定の限界値と比較される。限界値に達するか、これを上回るか、又は下回るかに応じて、空調装置がヒートポンプモードで作動される。さらに、空調装置がヒートポンプモードで作動している間に冷媒回路内の高圧が決定され、さらに別の限界値と比較される。所定の限界値に達するか、又はこれを上回ると、冷媒回路がヒートポンプモードで作動しなくなり、すなわち、圧縮機の出力が徐々に低減され、作動モードが切り替えられるか、又は冷媒回路がスイッチオフされる。
さらに、ヒートポンプモードでの空調装置の作動を決定するために、客室の空気の温度が考慮され、この空気の温度が同様に所定の限界値と比較されることが有利である。
本発明の有利な一実施形態では、第1熱源の第1限界値は、0℃〜20℃の範囲であり、第2熱源の第2限界値は、30℃〜100℃の範囲であり、冷媒回路内の高圧の第5限界値は18bar〜32barの範囲である。制御特性値の第3限界値は、客室内の空気の所望の温度が達成され、且つ客室内の空気の所望の温度を得るために空調装置のヒートポンプモードでの作動が必要でない値を有する。
第1熱源の温度の好ましい限界値は2℃であり、第2熱源の温度の好ましい限界値は70℃であり、客室の空気の温度の好ましい限界値は20℃である。制御特性値の限界値の値は、50であることが好ましく、冷媒回路内の高圧の限界値の値は28barであることが好ましい。
さらに、本発明の課題は、異なった熱源を用いる2つのヒートポンプモード間で切り替える方法によって解決される。その場合、空調装置は、最初に、第1ヒートポンプモードで作動される。その場合、本発明の概念では、第1熱源及び第2熱源の温度、並びに空調制御装置の設定が「最大熱出力」に決定され、それぞれの所定の限界値と比較される。限界値に達するか、これを上回るか、又は下回るかに応じて、第1ヒートポンプモードでの空調装置の作動が維持されるか、又は第2ヒートポンプモードに切り替えられる。
第2ヒートポンプモードでの空調装置の作動時に、制御特性値と、冷媒回路内の高圧の値とが決定及び比較されることが有利である。関連する限界値に達するか、これを上回るか、又は下回るかに応じて、空調装置の作動が第2ヒートポンプモードから第1ヒートポンプモードに戻されるか、又は第2ヒートポンプモードでの作動が維持される。
本発明のさらなる改良の形態では、第1熱源の第1限界値は、−10℃〜+5℃の範囲であり、第2熱源の第2限界値は、40℃〜70℃の範囲であり、冷媒回路内の高圧の第5限界値は、2bar〜16barの範囲であり、第2熱源の第6限界値は、0℃〜20℃の範囲である。制御特性値の第3限界値は、客室内の所望の温度よりも低い温度を表す値を有する。第1熱源の温度の規定された好ましい限界値は、−7.5℃であり、第2熱源の温度の規定された好ましい限界値は50℃及び8℃である。制御特性値の好ましい限界値の値は55であり、冷媒回路内の高圧の好ましい限界値の値は26barである。規定された限界値及び制御特性値は、個々のシステム及び制御の変種に関して可変であり、種々異なる仕方で算出され、従って異なった値を示し得る。
空調装置のヒートポンプモードは、第1熱源として周囲空気を利用し、第2熱源としてエンジン冷却回路の冷却剤を利用することが好ましい。クーラルーパ、内部閉鎖装置、及び空気案内装置が設けられている場合には、周囲空気として、場合によってはエンジンルームからの空気が利用されてもよく、従ってエンジンルームからの廃熱が熱源として利用されてもよい。排ガス、過給機、搭載電子機器、バッテリー、又はエンジン冷却回路における抵抗ヒータなどの代替的熱源を結合することも可能である。
本発明の一実施形態では、冷媒回路は、圧縮機と、膨張弁を備えた、冷媒と周囲との間で熱交換させるための第1熱交換器と、エンジン冷却回路の冷却剤から冷媒へ熱を供給するための、上流に接続される膨張弁を備えた第2熱交換器とを有する。第1熱交換器は、周囲空気・冷媒熱交換器とも呼ばれ、第2熱交換器は冷却剤・冷媒熱交換器とも呼ばれる。これに加えて、エンジン冷却回路は、冷却剤から客室のために調和される空気へ熱を供給するための、上流に接続される遮断弁を備えた、加熱熱交換器とも呼ばれる第3熱交換器を備えて形成されている。エンジン冷却回路に結合された冷媒回路の第2熱交換器は、上流に接続される遮断弁を有する。第1ヒートポンプモードから第2ヒートポンプモードに切り替える方法は、
−熱交換器の予熱のために、冷却剤・冷媒熱交換器に冷却剤が貫流するステップと、
−エンジン冷却回路における加熱熱交換器の遮断弁が開かれると冷却剤・冷媒熱交換器の遮断弁を閉じて、冷却剤が加熱熱交換器だけを通って流れるようにし、それにより客室に供給される空気の温度の低下が回避されるステップと、
−周囲空気・冷媒熱交換器から冷媒を吸引するために、冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁が閉じると、周囲空気・冷媒熱交換器の膨張弁を閉じるステップと、
−吸引工程を終了し、且つエンジン冷却回路における冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁及び遮断弁を開いて、冷却剤が冷却剤・冷媒熱交換器を通って流れるようにするステップと、を包含する。
本発明のさらなる改良の形態では、吸引工程は、周囲空気・冷媒熱交換器における圧力状態を決定し、圧縮機への入口で監視することによって、且つ所定の圧力に達した場合にエンジン冷却回路における冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁及び遮断弁を開くことによって終了される。変形例として、吸引工程は、特定時間の経過後に、エンジン冷却回路における冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁と遮断弁とを開くことによって終了される。その場合、時間は、1秒〜60秒の範囲であることが有利であり、その場合、時間が略10秒であることが好ましい。
第1の変形実施形態では、エンジン冷却回路における加熱熱交換器の遮断弁は、エンジン冷却回路における冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁及び遮断弁が開くと開かれ、それにより冷却剤が冷却剤・冷媒熱交換器と加熱熱交換器とを通って流れる。第2の変形実施形態では、エンジン冷却回路における加熱熱交換器の遮断弁は、周囲空気・冷媒熱交換器の膨張弁が閉じる前に閉じられる。
第2ヒートポンプモードから第1ヒートポンプモードに切り替える方法は、
−冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁が開くと周囲空気・冷媒熱交換器の膨張弁を開くステップと、
−5秒〜60秒の間、膨張弁を開いておくステップと、
−エンジン冷却回路における遮断弁が開くと、加熱熱交換器及び冷却剤・冷媒熱交換器に冷却剤が貫流するステップと、
−エンジン冷却回路における加熱熱交換器の遮断弁が開くと、エンジン冷却回路における冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁と遮断弁とを同時に閉じて、冷却剤が加熱熱交換器だけを通って流れるようにするステップと
を包含することが好ましい。
代替的な一実施形態では、第2ヒートポンプから第1ヒートポンプモードに切り替える方法は、
−周囲空気・冷媒熱交換器の膨張弁を開くステップと、
−冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁を閉じるステップと、
−エンジン冷却回路における加熱熱交換器の遮断弁が開くと、冷却剤・冷媒熱交換器の遮断弁を閉じて、冷却剤が加熱熱交換器だけを通って流れるようにするステップとを包含することが好ましく、
その場合、前記ステップが同時に進行するか、又は、冷却剤・冷媒熱交換器内に残った冷媒を蒸発させるために、冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁が周囲空気・冷媒熱交換器の膨張弁を開くために時間をずらして閉じられ、続いて、冷却剤・冷媒熱交換器の遮断弁が閉じられることが好ましい。
ヒートポンプモードから補助加熱措置のないモードに切り替える方法は、
−圧縮機の出力を徐々に低減するステップ、又は
−第2ヒートポンプモードから第1ヒートポンプモードに切り替えるステップ、又は
−第2ヒートポンプモードでの作動時にエンジン冷却回路を切り替えるステップであって、
−エンジン冷却回路における冷却剤を暖めるために、エンジン冷却回路における冷却剤・冷媒熱交換器の遮断弁が閉じ、加熱熱交換器の遮断弁が開いて、冷却剤が加熱熱交換器だけを通って流れるようにし、その場合、加熱熱交換器においてのみエンジン冷却回路から熱が排出され、
−上流に接続される膨張弁が開くと冷却剤・冷媒熱交換器に冷媒が貫流する、ステップ、又は
−エンジン冷却回路の第2ヒートポンプモードでの作動時に、圧縮機の出力を徐々に低減するステップであって、冷却剤・冷媒熱交換器の遮断弁が閉じ、加熱熱交換器の遮断弁が開いて、冷却剤が加熱熱交換器だけを通って流れるようにし、上流に接続される膨張弁が開くと冷却剤・冷媒熱交換器に冷媒が貫流し、第2ヒートポンプモードから第1ヒートポンプモードに切り替える、ステップと
を包含することが好ましい。
第2ヒートポンプモードでの作動時に、第1ヒートポンプモードでの作動を10秒〜240秒の間スイッチオフし、有利にも、客室に供給される空気の温度が突然低下することを避けるために、圧縮機の出力が低減される。
第1ヒートポンプモードから第1熱交換器の除霜モードに切り替える方法は、
−冷却剤及び周囲空気の温度を決定するステップと、
−車両状態を決定するステップと、
−制御特性値RCNを決定するステップと、
−圧縮機の出口における圧力及び温度と吸気圧力とをもとにして周囲空気・冷媒熱交換器の状態を決定するステップと、
−除霜モードを開始するステップと
を包含することが好ましい。
本発明のさらなる改良の形態では、冷媒回路は、分岐と、分岐と周囲空気・冷媒熱交換器との間に配置された弁と、分岐と、冷媒から客室に供給される空気へ熱を伝達させる熱交換器との間に配置された弁とを備えた弁装置を、冷媒の流れ方向で圧縮機の下流に有している。これに加えて、冷媒回路は、弁装置に属する弁と周囲空気・冷媒熱交換器との間の接続を出発点として圧縮機への入口まで延びる2次流路を備えている。さらに、冷媒回路は、分岐を有する弁装置の弁と、周囲空気・冷媒熱交換器及び冷却剤・冷媒熱交換器に属する膨張弁とを有し、3つの弁の各々は、分岐の流路に割り当てられ得る。第1ヒートポンプモードから第1熱交換器の除霜モードに切り替える方法は、第1代替形態では、
−圧縮機をスイッチオフするステップと、
−周囲空気・冷媒熱交換器の膨張弁が開くと、分岐と周囲空気・冷媒熱交換器との間に配置された弁を開くステップと、
−分岐と、冷媒から客室に供給される空気へ熱を伝達させる熱交換器との間に配置された弁、2次流路に配置された弁、及び弁装置に膨張弁を備えた弁を閉じるステップと、
−冷却剤・冷媒熱交換器の膨張弁を開くステップと、
−周囲空気・冷媒熱交換器の送風器を低出力でスイッチオンするステップと、
−圧縮機をスイッチオンするステップと、
−制御可能な冷気入口のルーパを閉鎖することによってエンジンルームの給気を偏向するステップと、
−周囲空気・冷媒熱交換器を除霜及び乾燥させるために、周囲空気・冷媒熱交換器の送風器の出力を高くして最大値とするステップであって、新たな氷結を遅らせるために、乾燥時に、周囲空気・冷媒熱交換器の表面から凝縮水が除去される、ステップと、
−圧縮機をスイッチオフするステップと、
−第1ヒートポンプモードでの作動のために弁を接続するステップと
を包含する。
その場合、周囲空気・冷媒熱交換器の送風器の出力は、10秒〜240秒の範囲の時間の後に最大値へ上昇させることが好ましい。
第1ヒートポンプモードから、周囲空気・冷媒熱交換器を除霜するための周囲空気・冷媒熱交換器の除霜モードに切り替える方法は、第2代替形態では、
−流れ方向で圧縮機の下流に配置された分岐と周囲空気・冷媒熱交換器との間に配置された弁を開くステップであって、冷媒から客室のために調和させるべき空気へ熱を供給する熱交換器と周囲空気・冷媒熱交換器とに温かい冷媒を同時に貫流させる、ステップとを包含する。その場合、客室に供給される空気を除湿及び/又は冷却する熱交換器としての蒸発器が接続され、冷媒が貫流する。
本発明の有利な一実施形態では、制御特性値RCNは、客室に供給される空気の目標状態と実状態との偏差から算出される。その場合、客室に供給される空気の目標温度は、客室内の空気の所望の温度、客室内の空気の現在温度、並びに周囲空気の温度、及び第2熱源の温度に依存して決定される。
ヒートポンプモードでの作動時に、フロントガラスの方向の空気放出口、乗客の方向の空気放出口、及びフットルームの方向の空気放出口を備えた空調装置の空気を導く方法は、
―フロントガラスの雨センサ及び/又は湿度センサ及び/又は温度センサ及び/又は曇りセンサの値を決定するステップ、
−フロントガラスが曇っていないときに、フロントガラスの方向の空気放出口を閉じるステップ、又は
−フロントガラスの方向の空気放出口を部分的に開き、それと同時に乗客の方向及びフットルームの方向の空気放出口を開くステップ
を包含する。
第1ヒートポンプモードでの空調装置の作動を決定するためにも、湿度センサ、雨センサ、及び霧センサの値が考慮されることが有利である。これに加えて、周囲空気・冷媒熱交換器の氷結のリスクの増大を検出し、空調装置を第1ヒートポンプモードで作動させないか、又は短時間だけ作動させるために、太陽センサ及び排ガスセンサの値が考慮に入れられる。さらに、空調装置のスイッチオン、又は周囲空気・冷媒熱交換器の除霜モードへの切替えなどの作動モードの範囲内での切り替えの決定において先行車両のデータ、及び信号機の信号が結び付けられることが有利である。
従来技術に対する本空調装置の冷媒回路のさらなる利点は、次のようにまとめることができる。
−周囲温度が低く、エンジン冷却回路の冷水が低温である場合に温かい空気を迅速に提供し、
−提供される出力、効率、及び快適性に関して、システムの始動中も、特に、熱源として空気を用いるヒートポンプモードにおいて、簡単、確実、且つエネルギー的に最適に作動し、
−特に、切替え工程を最小限にすることによって空調装置の寿命を最大化し、且つ
−客室に供給される空気の吹出し温度への、ヒートポンプモード間の切替え工程の影響が小さく、
−冷却剤の温度が過度に低い場合に、熱源として空気を用いるヒートポンプモードに戻すことにより快適性を効率的に得、
−作動中、及び作動モード変更後に冷媒回路においてアクティブでなくなった構成要素から冷媒を移動し、
−ヒートポンプモード間のスイッチオン、スイッチオフ、及び切替え工程が、
−エンジン冷却水の温度、周囲温度、客室の温度、
−最大高圧、最大最終温度、及び対応する制御変数などの圧縮機特性値、
−客室の空気調節と組み合わせた空調操作部の設定、特にファン、循環空気及び空気配分の設定、
−エンジン回転数、太陽センサ系、雨センサ系、曇りセンサ系、車両と信号機信号との通信信号、車両の耐用年数、及び車内で算出された温度管理変数
に依存する。
熱源として周囲空気を用いるヒートポンプモードでの冷媒回路を備えた空調装置である。 熱源としてエンジン冷却回路の冷却剤を用いるヒートポンプモードでの冷媒回路を備えた空調装置である。 補助加熱措置としてのヒートポンプモードの空調装置をスイッチオン及びスイッチオフする方法ステップである。 熱源として空気又はエンジン冷却回路の冷却剤を用いるヒートポンプモード間で空調装置を切り替える方法ステップである。 除霜モードでの冷媒回路を備えた空調装置である。
本発明の他の詳細、特徴、及び利点は、添付図面と関連する以下の実施形態の記載から明らかになる。
図1及び図2において、冷媒回路2とエンジン冷却回路3とを備えた自動車の空調装置1が異なった作動モードで示されている。図1は、熱源として周囲空気を用いるヒートポンプモードで、すなわち空気ヒートポンプとして作動する冷媒回路2を示す。図2は、熱源としてエンジン冷却回路3の冷却剤を用いるヒートポンプモードでの、すなわち、冷却剤若しくは水・グリコールヒートポンプとして作動する冷媒回路2を示す。
1次冷媒回路2は、これと並んで冷媒の流れ方向に、冷媒が連続的に貫流する蒸発器4と、圧縮機5と、コンデンサ/ガス冷却器として作動させる、冷媒と周囲との間で熱交換させる熱交換器6と、コレクタ7と、弁16と、内部熱交換器8とを備えている。内部熱交換器8とは、高圧時の冷媒と低圧時の冷媒との間の熱交換に利用される回路内の熱交換器と解される。その場合、例えば、液体冷媒は、凝縮後にさらに冷却される一方で、吸入ガスは、圧縮機5の上流で過熱される。逆止弁19は、熱交換器11へ弁16の方向から冷媒が貫流することを阻止する。逆止弁19は、逆の流れ方向には流すことができる。
例えば、冷媒R134aを用いるか、又は二酸化炭素を含む特定の周囲条件下など、未臨界運転時に冷媒の液化が生じる場合、熱交換器6は凝縮器と呼ばれる。熱交換の一部は一定温度で行われる。熱交換器6における超臨界運転若しくは超臨界熱放出時に、冷媒の温度は連続的に低下する。この場合、熱交換器6はガス冷却器とも呼ばれる。超臨界運転は、特定の周囲条件、又は、例えば冷媒として二酸化炭素を用いる空調装置1の作動方式で生じる可能性がある。
客室、若しくはヒートポンプモードでの作動のための給気を加熱するために、空調装置1の冷媒回路2が付加的構成要素を備えた2次流路を有する。圧縮機5の出口には分岐24が形成されている。分岐24と熱交換器6との間には、付加的遮断弁14が配置されている。第1の2次流路は、分岐24から、膨張弁16の出口における分岐26まで延び、圧縮機5を出発点として冷媒の流れ方向に、遮断弁13と、ヒートレジスタ11とも呼ばれ、第2凝縮器/ガス冷却器の機能を果たす熱交換器11とを有する。熱交換器11は、冷媒から、客室に供給される空気への熱の伝達に利用される。冷媒の流れ方向で圧縮機5の下流に配置された分岐24と遮断弁13、14とは弁装置とも呼ばれる。
蒸発器4は、その入口に、膨張弁として形成された付加的弁9と、出口に、逆止弁20とを有する。第1の2次流路は、膨張弁16と弁9との間で1次冷媒回路に合流する。
弁9と逆止弁20とは蒸発器4を両側で閉鎖し、それにより、ヒートポンプモードのときに、冷媒が蒸発器4を通って流れることを阻止する。逆止弁20は、ヒートポンプモードのときに、蒸発器4に冷媒が沈積することを防ぐ。
変形例として、弁9は、遮断弁として形成されていてもよい。しかしながら、それによって、客室に供給される空気の冷却及び/又は除湿、並びにそれに続く加熱を組み合わせた運転はできなくなる。なぜなら、弁9を形成することによって、蒸発器4内の冷媒を蒸発する圧力レベルへ圧力緩和することが実現できなくなるからである。
第2の2次流路は、熱交換器6とコレクタ7との間に配置された分岐25から圧縮機5への入口における合流点27まで延びる。従って、第2の2次流路は、内部熱交換器8と圧縮機5との間で1次冷媒回路に合流し、膨張弁18と熱交換器10とを有する。熱交換器10には冷媒と、エンジン冷却回路3の冷却剤とが貫流する。冷媒側では、熱交換器10が蒸発器として作動され、作動モードに応じて、冷却器から冷媒へ熱が伝達される。エンジン冷却回路3の冷却剤から冷媒へ熱を供給する熱交換器10は、チラーとも呼ばれる。
第3の2次流路は、弁装置に属する弁14と熱交換器6との間の接続を出発点として圧縮機5への入口まで延びる。
エンジン冷却回路3内には、冷却剤、好ましくは水とグリコールとの混合物がエンジン21と熱交換器10、12との間で循環される。その場合、エンジン21から放出された熱は、グリコール冷却器ともみなされる、流体技術的に並列接続された熱交換器10、12へ輸送される。熱交換器10において、熱は、冷媒回路2内で蒸発する冷媒へ伝達される。従って、熱交換器10は、グリコール・冷媒熱交換器として形成されている。熱交換器12において、熱は、客室に供給される空気へ伝達されるので、これは加熱熱交換器12とも呼ばれる。熱交換器12は、グリコール・空気熱交換器として形成されている。並列接続されたエンジン冷却回路3の流路は、遮断弁22、23によって開閉され、各流路は、1つの遮断弁22、23を備えて形成されており、従って、別々に切り替えられ得る。
冷媒の体積流を必要に応じて変更できるようにし、それによってそれぞれの熱交換器10、12への流れを調整して最適化するために、遮断弁22、23は、クロック制御可能又は制御可能に形成されることが好ましい。
図示されない送風器を介して吸入された空気は、流れ方向に、先ず、蒸発器4、次に加熱熱交換器12、そして次にヒートレジスタ11を介して導かれ、その後、客室へ流れ込む。従って、熱交換器4、12、11は、客室に供給される空気に関して上記の順番で相前後して配置されており、必要及び作動モードに応じてスイッチオン又はオフされる。変形例として、ヒートレジスタ11は、空気の流れ方向で加熱熱交換器12の上流に配置されていてもよい。
周囲温度が低い場合に客室を加熱することは、ヒート若しくは熱ポンプモードで作動させる空調装置1を用いて実現可能である。空調装置1がヒートポンプモードのときに、弁9、13、14は、圧縮機5の下流の冷媒質量流が第1の2次流路を通り、従って、第2凝縮器/ガス冷却器として形成されたヒートレジスタ11を通って案内されるように切り替えられる。冷媒の流れ方向は矢印で示されており、その場合、破線の矢印は、図1の熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの冷媒の流れ方向を示し、実線の矢印は、図2の熱源としてエンジン冷却回路3の冷却剤を用いるヒートポンプモードでの冷媒の流れ方向を示す。
遮断弁13は開いているが、遮断弁14は閉じている。ヒートレジスタ11において、熱は、冷媒から、客室に供給される空気へ放出される。蒸発器4を流体技術的に冷媒回路2から分離するために、弁9は閉じている。内部熱交換器8には、片側しか流れないので、その場合、熱は伝達されない。内部熱交換器8は停止している。
熱源として空気を用いるヒートポンプモードにおいて、冷媒は、膨張弁17を貫流する際に、周囲温度よりも低い圧力レベル、及び関連する温度レベルへの2相領域に圧力緩和される。続いて、蒸発器として作動させる熱交換器6において、熱が周囲から冷媒へ伝達される。空調装置1は、周囲空気から熱を取り込む。冷媒質量流は、熱交換器6から出た後に、第3の2次流路及び開いた遮断弁15を通って圧縮機5の入口へ導かれる。従って、冷媒回路2は閉じている。
エンジン冷却回路3において、冷媒は、必要な場合に、エンジン21と加熱熱交換器12間で循環される。遮断弁22は閉じているが、遮断弁23は開いている。従って、冷却剤は、専ら加熱熱交換器12を通って流れ、エンジン21から排出された熱は、専ら、客室に供給される空気へ伝達される。その際、熱交換器10には冷媒も冷却剤も流れない。弁18は閉じている。
熱源としてエンジン冷却回路3の冷却剤を用いるヒートポンプモードでは、冷媒は、膨張弁18を貫流する際に、冷却剤温度に対応する圧力レベルへ、若しくはそれ未満への2相領域に圧力緩和される。続いて、蒸発器10において、熱は、エンジン冷却回路3を循環する冷却剤から冷媒へ伝達される。空調装置1は、エンジン冷却回路3から熱を取り込む。冷媒質量流は、蒸発器10から出た後に圧縮機5によって吸入される。冷媒回路2は閉じている。
エンジン冷却回路3において、冷却剤は、エンジン21と蒸発器10との間で循環される。遮断弁22は開いている。同時に遮断弁23も閉じている場合、冷却剤は、専ら蒸発器10を通って流れ、エンジン21で排出された熱は、専ら冷媒回路2の冷媒へ伝達される。その場合、加熱熱交換器12に冷却剤は流れない。
変形例として、遮断弁22と並んで、遮断弁23も開いていてもとよい。その場合、冷却剤は、蒸発器10と加熱熱交換器12とを並行して流れるので、エンジン21から排出された熱は、冷媒と、客室に供給される空気とへ伝達される。
異なった熱源を用いるヒートポンプモードに応じて、弁17、18は交互に開閉され、それにより、熱交換器6又は熱交換器10に冷媒が貫流する一方で、それぞれ他方の熱交換器6、10には流れない。変形例として、両方の熱交換器6、10に冷媒が貫流してもよく、それにより周囲空気とエンジン冷却回路3の冷却剤とが熱源として利用可能である。弁16、17、18と分岐25とは、これらを組み合わせて弁装置としてみなすこともでき、その場合、弁16、17、18の各々が分岐25の流路に割り当てられる。これに代わる実施形態では、熱交換器6、10の膨張弁として作動可能な弁17、18を膨張弁として作動させることができる弁16で代用可能であり、その場合、弁16は、弁17又は弁18で代用される。
図示された実施形態において、弁13、14は、2/2方弁として形成されている。従って、弁13、14は、それぞれ2つの接続部と2つの切替え位置とを有している。変形例として、弁13、14を組み合わせて3/2方弁として、又は、弁13、14、15の弁特性曲線が同じである場合に、弁15を追加して4/2方弁として形成される。
図1及び図2による異なった作動モードで示された空調装置1の回路において、客室に供給される空気質量流は、冷却剤回路3の加熱熱交換器12の熱交換面上を流れるとき、及び冷媒回路2のヒートレジスタ11の熱交換面上を流れるときに暖められ得る。
図1及び図2によると、空調装置は、ヒートポンプモードにおいて、熱源として周囲空気を用いて、及び/又は熱源としてエンジン冷却回路3の冷却剤を用いて作動される。排ガス、太陽熱、又は電子機器の廃熱など別の熱源も利用可能であるが、周囲空気と冷却剤という2つの熱源を用いるヒートポンプモードでの作動は、特に、内燃機関を備えた車両用については最適に調整される。熱源として周囲空気を用いるヒートポンプモードにおいて、例えば、フロントガラスが曇りも氷結もしていない場合には、このフロントガラスへの吹き付けは行われない。このためにフロントガラスは、熱損失の少ない材料及び/又は加熱機能から形成されている。その場合、フロントガラスの加熱機能は、加熱されるリアガラスの形態と同等である。空調装置の効率的な作動のために、
−例えば、車両に搭載されたセンサ系の周囲信号、又は信号機の信号などの道路交通メッセージ、
−フロントガラスの曇り又は圧縮機5の過熱制御、蒸発器として作動させる熱交換器6の除氷などの性能及び安全に関するデータ、
−作動開始、作動停止、又はヒートポンプモードに切替え及びその制御時の、客室内で感じ取られるほどの空調変化の回避、熱源として空気を用いるヒートポンプモードから熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードへの切替えのための蒸発器10の予熱などの快適性の側面、並びに
−コスト面
が考慮される。
ヒートポンプモード、特に、熱源として周囲空気を用いるモードは、雨センサ、湿度センサ、太陽センサ、室内温度、信号機の信号、客室への給気の流通路における循環空気と新気との配分、算出された快適特性値のデータ、若しくは空調操作装置を調整した結果として得られる乗客の快適性要求の表現、外部温度、及び冷却剤温度に依存して作動される。算出された快適特性値は、制御特性値とも呼ばれる。
図3は、補助加熱措置としてのヒートポンプモードでの空調装置1をスイッチオン及びスイッチオフする方法ステップを示す。ステップ100においてエンジン始動後、ステップ101において、周囲温度T_Umが2℃よりも低いか否かが照会される。周囲温度T_Umが2℃以上である場合には、ステップ102により空調装置1のヒートポンプモードは起動されない。
しかしながら、ステップ101の条件が満たされると、ステップ103において、エンジン冷却回路3の冷却剤の温度が70℃よりも低いか否かが決定される。冷却剤の温度が70℃以上である場合には、ステップ102により空調装置1のヒートポンプモードは起動されない。エンジン冷却回路3の冷却剤の温度が70℃よりも低く、それによりステップ103の条件も満たされると、ステップ104において、制御特性値RCNが50よりも大きいか否かが比較される。
制御特性値RCNが50以下である場合には、ステップ102により空調装置1のヒートポンプモードは起動されない。
制御特性値RCNが50よりも大きく、ステップ104の条件が満たされると、ステップ105において、客室の室内温度が20℃よりも低いか否かが照会される。客室の室内温度が20℃以上である場合には、ステップ102により空調装置1のヒートポンプモードは起動されない。ステップ104の条件も満たされると、ステップ106により空調装置1がヒートポンプモードで作動される。その場合、作動は、ステップ101〜ステップ105のすべての条件が満たされ、ステップ107により冷媒回路2内の高圧が28barよりも低い限り行われる。
補助加熱措置が必要な場合、空調装置1は、図3のステップ106によりヒートポンプモードで作動される。ヒートポンプモードでの空調装置1の始動は、図4によると、熱源として空気を用いて行われることが好ましい。次に、ヒートポンプモードは、熱源として冷却剤を用いるモードに切り替えられてもよい。その場合、切替えは、ヒートレジスタ11からの空気の吹出し温度、若しくはエンジン21を貫流した後の冷却剤の温度に依存して行われる。熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの空調装置1の作動中、エンジン冷却回路3への介入が行われず、エンジン21の加熱に影響が及ぼされないことが有利である。エンジン21は、短時間でその最適な作動温度に達することができる。
しかしながら、熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの空調装置1の始動と並んで、「オートHI」設定で、すなわち、最大出力での加熱で、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードで空調装置1を始動させることも可能である。その場合、第1方法では、加熱熱交換器12と蒸発器10とに冷却剤を同時に貫流させる。これに代わる第2方法では、エンジン21の始動工程における冷却剤の過度な冷却を避けるために、最初に蒸発器10にのみ冷却剤を貫流させる。後の時点に、加熱熱交換器12と蒸発器10とが並行運転に切り替えられてもよい。
図4において、周囲温度、冷却剤温度、又は空調操作部の「オートHI」設定、すなわち最大熱出力の要求に依存した、熱源として空気を用いるモードから熱源として冷却剤を用いるモードへの切替えが行われる図1及び図2のヒートポンプモードでの空調装置1の作動が示される。モードの切替えは、冷却剤が8℃よりも高い温度を有すると同時に、周囲空気が−7.5℃の限界温度であるときに行われることが好ましい。
ステップ106による補助加熱措置が必要な場合、ステップ107により、空調装置1は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードで作動される。ステップ108により、周囲温度が−7.5℃以上であり、ステップ109により「オートHI」設定が操作されていない場合、空調装置1は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードで作動される。ステップ109により「オートHI」設定が操作された場合には、ステップ110において、冷却剤の温度が検査される。冷却剤の温度が50℃以上である場合、空調装置1は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードにとどまる。しかしながら、冷却剤温度が50℃よりも低い場合には、ステップ114により、ヒートポンプモードは、熱源として冷却剤を用いる運転に切り替えられる。
ステップ108により、周囲温度が−7.5℃よりも低い場合、ステップ111、ステップ112において、冷却剤の温度が考慮に入れられる。冷却剤の温度が8℃以下、又は50℃よりも高い場合、空調装置1は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードにとどまる。8℃よりも高く、50℃よりも低い温度では、ステップ114により熱源として冷却剤を用いる運転に切り替えられる。
その場合、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードでの作動は、ステップ116により、冷媒回路2内の高圧が26bar以下であり、ステップ115により、制御特性値RCNが55よりも大きい限り行われる。そうでない場合は、空調装置1は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードに再び切り替えられる。熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードから熱源として空気を用いるヒートポンプモードへ事前に切り替えられることなしに、空調装置1がスイッチオフされることは回避されなくてはならない。なぜなら、そうでなければ客室に供給される空気が著しく冷却されるからである。したがって、十分な快適性は確保されない。
熱源として空気を用いるヒートポンプモードから熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードへの切替え工程前に、蒸発器10が温かい冷却剤で予熱される。切替え工程の間は、客室内の快適性の制限を最小化するために、加熱熱交換器12にのみ冷却剤が貫流し、蒸発器10には冷却剤が流れない。
切替え工程は、流れ方向で熱交換器6の上流の膨張弁17の閉鎖とともに開始するが、膨張弁18は、熱交換器10の上流でまだ閉じている。従って、冷媒は熱交換器10から吸い出される。
その場合、実際に吸引を実現できるようにするために、熱交換器6において、若しくは圧縮機5への入口の低圧側でそれぞれの圧力状態が監視されることが有利である。低圧は、静止圧力としての周囲温度に基づいて生じるであろう熱交換器10における圧力よりも低くなければならない。このために、逆止弁を使用しない場合に冷媒の移動をそれ以上促進せず、それによって負の逆流効果を達成するために、吸引を適時に終わらせるよう注意しなければならない。圧力及び温度測定の相応の精度が前提となる。従って、逆止弁は、低圧側の圧力状態が変化した場合に意図せざる移動の発生に対する自己防衛として利用される。
10秒の好ましい時間の後、膨張弁18は、エンジン冷却回路3の遮断弁22と同時に開かれ、それにより、加熱熱交換器12と蒸発器10とに冷却剤が貫流する。こうして冷媒回路2は、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードで作動される。
変形例として、加熱熱交換器12への冷却剤管路における遮断弁23は、膨張弁18が開くと閉じられ、冷却剤をあまり冷却しないようにするために、例えば、2分間閉じたままであるのがよい。加熱熱交換器12は、2分の時間の経過後に再び接続され、冷却剤が貫流する。
ステップ116により、冷媒回路2内の高圧が26barよりも上昇し、ステップ109により「オートHI」設定が選択されるか、又はステップ115により、制御特性値が55の値に低下するか、若しくは空気の目標吹出し温度が設定された限界値に達すると、空調装置1の作動は、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードから、図4の熱源として空気を用いるヒートポンプモードに切り替えられる。
第1実施形態では、切替え工程は、膨張弁17が開くことにより開始され、膨張弁17は、冷媒の流れ方向で熱交換器6の上流に、そして膨張弁18は、熱交換器10の上流で5〜60秒の時間にわたって同時に開いている。切替え中は、加熱熱交換器12と、エンジン冷却回路3における熱交換器10とに冷却剤が貫流する。
膨張弁18の閉鎖とともに、熱交換器10への遮断弁22も閉じられ、加熱熱交換器12にのみ冷却剤が貫流する。
第2実施形態では、切替えは、膨張弁18を閉じると同時に膨張弁17を開くことによって行われる。これに加えて、切替え工程の開始時に、熱交換器10への管路内のエンジン冷却回路3の遮断弁22が閉じられ、再び、加熱熱交換器12にのみ冷却剤が貫流する。
熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの作動では客室内の快適性を満たすことができない場合、空調装置1の作動は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードから熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードに切り替えられてもよいし、元に戻されてもよいし、若しくは新たにスイッチオンされてもよい。
その場合、ステップ110又はステップ112により、冷却剤の温度が50℃以上である場合には、高圧ピークを回避するために、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードへの切替えは行われない。高圧ピークの回避は、特に、機械的及び低圧制御される圧縮機の使用を狙ったものである。質量流を制御する機械的な冷媒圧縮機、及び回転数制御される電気駆動式冷媒圧縮機の使用にとって、高圧ピークの出現はそれほど重大なことではなく、熱源として冷却剤を利用する作動範囲の拡大を簡単に実現できる。
ヒートポンプモードでの作動から元の補助加熱措置なしの作動への空調装置1の切替えは、エンジン冷却回路3の冷却剤の温度が客室を加熱するために十分であること、すなわち、例えば図3のステップ103により、70℃以上であること、制御特性値RCNがステップ104により50以下であり、すなわち、目標吹出し温度に達しているか、又は室内温度が20℃以上であるという前提の下に行われる。客室に流入する空気の温度は、空調装置1のヒートポンプモードを急激にスイッチオフすると著しく低下するであろうから、スイッチオフ時の変更は可能な限り「緩やかに」行わなければならない。
その場合、第1実施形態では、圧縮機5の出力は徐々に低減される。圧縮機5の制御流は縮小される。
第2実施形態では、空調装置1の作動は、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードから熱源として空気を用いるヒートポンプモードに切り替えられる。
第3実施形態では、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードで空調装置1を作動させる場合に、冷却剤が加熱熱交換器12のみを通って流れ、熱交換器10は、引き続き貫流する冷媒によって冷却若しくは完全に冷却されるようにエンジン冷却回路3が切り替えられる。それによって、冷媒回路2の冷媒の吸気圧力、従って出力も低減される。熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードでの作動時に冷媒回路2の吸気圧力が、熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの作動時に予想される吸気圧力に、すなわち周囲温度レベルに近づくと直ちに、低圧レベルで大した圧力差がなくても、熱源として空気を用いるヒートポンプモードから熱源として冷却剤を用いるヒートポンプへ切り替えられるとよい。
第4実施形態では、最初の3つの実施形態の方法ステップが組み合せられる。
空調装置1をヒートポンプモードでの作動から元の補助加熱措置なしの作動へ切り替えた場合、冷媒回路2のスイッチオフ後に、エンジン冷却回路3の遮断弁22、23及び冷媒回路2の弁9、13、14、15、16、17、18が、熱源として空気を用いるヒートポンプモードで空調装置1を始動させる位置へ切り替えられる。それによって、同じ動作サイクルのヒートポンプモードで空調装置1を新たにスイッチオンする場合に、切り替えの必要はない。
冷却剤の温度が、例えばステップ103により再び70℃よりも低くなるか、又は客室内の空気の温度がステップ105により20℃よりも低くなるか、又は制御特性値RCNがステップ104により50の値よりも高くなると、空調装置1は、熱源として空気を用いるヒートポンプモードに新たにスイッチオンされる。
ヒートポンプモードの空調装置1の「激しい」すなわち即座のスイッチオフは、ステップ107による、冷媒回路2における許容される最大の高圧を上回った場合にのみ行われる。
図5は、除霜モードでの冷媒回路2とエンジン冷却回路3とを備えた空調装置1を示す。その場合、事前に熱を取込むために、蒸発器として作動される熱交換器6が除霜若しくは除氷される。高圧下で、且つ高温で圧縮機5から出て行く冷媒は、遮断弁14が開き遮断弁13が閉じた場合に熱交換器6によって搬送される。冷媒の熱放出下で、ここでは凝縮器/ガス冷却器として作動される熱交換器6の熱交換面が除氷される。
膨張弁18内の冷媒が圧力緩和された後に、蒸発器10内の冷媒は、エンジン冷却回路3から熱を受け取り、圧縮機5によって吸引される。エンジン冷却回路3において、冷却剤は、エンジン21と蒸発器10との間の遮断弁22が開くと循環される。
熱源として空気を用いるヒートポンプモードの範囲内での熱交換器6の除霜モードへの冷媒回路2の切替えは、膨張弁17、18の切替え、エンジン21の回転数、ヒートポンプモードでの冷媒の流れ方向での熱交換器6への入口における冷媒の温度、信号機の信号、他の車両のデータ、及びエンジン冷却回路3の冷却剤の温度に依存して行われる。同時に、加熱熱交換器12を冷却剤が貫流することによって、加熱出力の不足が補償される。
第1実施形態では、場合によっては必要な除氷の工程の開始を決定するために、冷却剤及び周囲の温度、走行状態、乗客によって選択された快適性、並びに圧縮機5の出口における圧力及び温度と吸気圧力とを用いて検出された熱交換器6の状態が検査される。
除氷の工程の開始が必要な氷結が分析され、所定の境界条件に基づいて除霜が不可能である場合、空調装置1は、代替的に、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードにスイッチオンされるとよい。その場合、空調装置1は、除霜が可能になるまでの間作動される必要がある。ヒートポンプモード間の切替え工程は、上記の境界条件に依存して行われる。
除霜工程については、遮断弁13、14、15及び膨張弁16、17、18は、図5によると、冷媒が冷媒回路2内で循環されるように切り替えられる。
熱交換器6に割り当てられた送風器は、この工程の開始時に、低回転数で作動され、場合によっては設けられているルーパは閉じられる。熱交換器10を乾燥させるために、数秒又は数分の時間の後に、熱交換器6に割り当てられた送風器が最大回転数までで作動される。その場合、エンジンルームからの暖かい空気を使用し、0℃よりも低い温度で湿気が再び熱交換器面で凍りつくことのないようにするために、ルーパは、可能な限り閉じられた状態で保持されなければならない。
圧縮機5の除霜モード及びスイッチオフの終了後、冷媒回路2の弁9、13、14、15、16、17、18は、図1による熱源として空気を用いるヒートポンプモードで空調装置1を新たに作動させるために切り替えられなければならない。
第2実施形態では、空調装置1は、熱交換器6を除霜するために、上記の方法の後に熱源として空気を用いるヒートポンプモードから熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードに切り替えられる。
続いて、ヒートレジスタ11及び熱交換器6に同時に温かい冷媒を貫流させるために、圧縮機5と熱交換器6との間に配置された遮断弁14が開かれる。その場合、快適性の損失を低減又は回避するために、空調装置1は、ヒートポンプモードと除霜モードを並行して作動される。
空調装置1、特に冷媒回路2を作動させる方法の他の側面は、圧縮機5の入口における冷媒の過熱である。その場合、従来の空調装置は、蒸気の含有率が比較的高い冷媒が圧縮機に入ることができるように調整される。冷媒は過熱されず、わずかに湿っている。冷却されるべき空気を有する蒸発器4、又はエンジン冷却回路3の冷却されるべき冷却剤を有する熱交換器10において、蒸発工程後の冷媒の過熱は、
−蒸発後の冷媒回路2において内部熱交換器8がアクティブに作動され、且つ
−冷媒回路2の切替えが優先的に膨張弁の使用に基づく場合に特に必要である。なぜなら、その場合、圧力及び温度に関する冷媒状態の検出が必要だからである。
コスト節減のために、冷媒回路2のセンサの数は制限される必要がある。その理由から、圧力温度センサを用いて、圧縮の前と、特にその後に過熱が調節されなければならない。センサ系によって、内部熱交換器を有していない冷媒回路における圧縮機への入口における冷媒が監視され、且つ、例えば膨張素子などの適切なアクチュエータを用いて過熱が調節され得るか、若しくは、内部熱交換器を備えたシステムでは、実際に検出された温度オフセットによって蒸発器内の冷媒の過熱が補償されるか、又はほとんど気化した冷媒のみが蒸発器から出るように調整され得ることが可能になる。
その場合、圧縮機5の下流での過熱は、例えば5Kに制御される。圧縮機5の下流で圧力温度センサを使用することによって、冷媒回路の低圧側で、例えば、ヒートポンプモードにおいて、冷媒の流れ方向で蒸発器4の下流、熱交換器10の下流、又は熱交換器6の下流などで、有利にも他の様々な圧力・温度センサが省略され得る。冷却設備運転において、内部熱交換器を使用した場合は、その影響に注意しなければならない。適切なOFFSETを選択しなければならない。
熱源として冷媒を用いるヒートポンプモードでの空調装置1の作動時に、流れ方向で熱交換器10の上流の膨張弁18によって過熱の制御が行われる。熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの空調装置1の作動時には、流れ方向で熱交換器6の上流の膨張弁17によって過熱が制御される。
熱交換面の氷結若しくは着霜を避けるために、熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの空調装置1を作動させる、且つ膨張弁17を用いて過熱を制御するための別の実施形態では、熱交換器6における冷媒流入温度が、周囲温度未満で、例えば5Kに制御される。
熱源として空気を用いるヒートポンプモードでの空調装置1の作動範囲を拡大した場合、空気の温度及び湿度、達成された客室内の快適性が検出され、場合によっては、熱源として冷却剤を用いるヒートポンプモードに、又は他の補助過熱措置に切り替えられる。それに加えて、−10℃〜−20℃、及びそれ未満の周囲空気の温度範囲でエンジンルームの循環空気を利用することによって蒸発温度が高くされ得る。客室内で必要な快適性が達成されると直ちに、空調装置1が熱源として空気を用いるヒートポンプモードに切り替えられるとよい。空気の湿度が低く、この温度での空気中の水分含有率が低いことに基づいて、熱交換面の可能な氷結は問題ではなくなる。冷媒回路2内の冷媒の吸気圧力が略1barの周囲圧力よりも低い圧力に達すると、熱源として空気を用いるヒートポンプモードがスイッチオフされる。それを除いて、周囲圧力の短時間の低下は、例えば、ヒートポンプモードでの空調装置1の始動時では略0.5barまでである。周囲圧が長時間、すなわち、5分までの時間、持続的に下回ると、ヒートポンプモードはスイッチオフされる。
フロントガラス、乗客、又はフットルームの方向の空気放出に関する自動車若しくは客室における空気案内は、加熱工程の間、雨センサ及び/又は湿度センサ、及び/又は温度センサ及び/又はフロントガラスの曇りセンサの値に依存して制御される。フロントガラスが覆われず、若しくは曇っていない場合、
−過度に高い熱損失をもたらす可能性があるため、フロントガラスに空気は案内されず、
−フロントガラスにはごくわずかな分量の空気しか案内されないが、同時に、付加的に空気流がフットルームへ、乗客へ、若しくは客室の後部へ導かれる。
そのために、フロントガラスは、複合ガラス又はガラスとプラスチックとの組合せによって断熱して形成される。変形例として、加熱可能なフロントガラスが用いられてもよい。
加熱及び冷却のための空調装置1の制御は、過熱された冷媒、若しくは水分が少ない冷媒が圧縮機5によって吸引されるように行われる。水分を含む冷媒の決定的な変数は、少なくとも5K〜7Kであるべき圧縮後の過熱である。そのために、それぞれの作動モードにおいて膨張弁16、17、18が制御されるとよい。
1 空調装置
2 冷媒回路
3 エンジン冷却回路、冷却剤回路
4 蒸発器、熱交換器
5 圧縮機
6 熱交換器、周囲空気冷媒熱交換器
7 コレクタ
8 内部熱交換器
9 弁
10 熱交換器、蒸発器、冷却剤冷媒熱交換器
11 熱交換器、ヒートレジスタ
12 熱交換器、加熱熱交換器
13 弁、遮断弁 冷媒回路
14 弁、遮断弁 冷媒回路
15 弁、遮断弁 冷媒回路
16 弁、膨張弁 冷媒回路
17 弁、膨張弁 冷媒回路
18 弁、膨張弁 冷媒回路
19 逆止弁 冷媒回路
20 逆止弁 冷媒回路
21 エンジン
22 弁、遮断弁 エンジン冷却回路
23 弁、遮断弁 エンジン冷却回路
24 分岐
25 分岐
26 分岐
27 合流点
100−116 方法のステップ
T_Um 周囲温度
WP ヒートポンプモード
RCN 制御特性値
HD 高圧
InnenTemp 客室の空気の温度

Claims (19)

  1. 自動車の客室の空気を調和するための空調装置(1)を作動させる方法であって、
    冷却装置モードとヒートポンプモードとの組合せ、及び再熱モード用に形成された冷媒回路(2)を有し、前記ヒートポンプモードにおいて、第1及び第2熱源を用いて、互いに異なる2つの熱源が利用可能であり、前記空調装置(1)をヒートポンプモードで作動させるために、前記第1熱源の温度、前記第2熱源の温度、制御特性値、及び前記冷媒回路(2)内の高圧が考慮されることを特徴とする方法。
  2. 前記第1熱源の温度を決定して第1限界値と比較するステップであって、前記第1限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記冷媒回路(2)を前記ヒートポンプモードで作動させないステップと、
    前記第2熱源の温度を決定して第2限界値と比較するステップであって、前記第2限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記冷媒回路(2)を前記ヒートポンプモードで作動させないステップと、
    前記制御特性値RCNを決定して第3限界値と比較するステップであって、前記第3限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記冷媒回路(2)を前記ヒートポンプモードで作動させないステップと、
    前記空調装置(1)をヒートポンプモードで作動させるステップと、
    前記冷媒回路(2)における高圧を決定して第5限界値と比較するステップであって、前記第5限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記冷媒回路(2)を前記ヒートポンプモードで作動させないステップと、
    を有する請求項1記載の方法。
  3. 前記客室の空気の温度を決定して第4限界値と比較するステップであって、前記第4限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記冷媒回路(2)を前記ヒートポンプモードで作動させないステップを有する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1熱源の第1限界値は、0℃〜20℃の範囲内にあり、
    前記第2熱源の第2限界値は、30℃〜100℃の範囲内にあり、
    前記制御特性値の第3限界値は、前記客室内の空気の所望の温度が達成され、且つ前記客室内の空気の所望の温度を得るために前記空調装置(1)のヒートポンプモードでの作動が必要でない値を有し、
    前記冷媒回路(2)内の高圧の第5限界値は、18bar〜32barの範囲内にある請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  5. 自動車の客室の空気を調和するための、冷媒回路(2)を備えた空調装置(1)を2つのヒートポンプモード間で切り替える方法であって、
    第1ヒートポンプモードにおいて第1熱源が利用可能であり、第2ヒートポンプモードにおいて前記第1熱源とは異なる第2熱源が利用可能であり、
    前記空調装置(1)を前記第1ヒートポンプモードで作動させるステップと、
    前記第1熱源の温度を決定して第1限界値と比較するステップと
    前記第1限界値に達するか、又はこれを上回ると、空調操作装置の設定を「最大熱出力」に決定し、「最大熱出力」機能が起動されないときには前記第1ヒートポンプモードでの作動が維持されるステップと、
    前記「最大熱出力」機能が起動されたときには前記第2熱源の温度を決定して第2限界値と比較するステップであって、
    前記第2限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記第1ヒートポンプモードでの作動が維持され、且つ、
    前記第2限界値を下回ると、前記作動が前記第2ヒートポンプモードに切り替えられるステップと、
    前記第1限界値を下回ると、前記第2熱源の温度を決定して第6限界値と比較するステップであって、前記第6限界値に達するか、又はこれを下回ると前記第1ヒートポンプモードでの作動が維持されるステップと、
    前記第6限界値を上回ると前記第2熱源の温度を決定して前記第2限界値と比較するステップであって、
    前記第2限界値に達するか、又はこれを上回ると、前記第1ヒートポンプモードでの作動が維持され、且つ
    前記第2限界値を下回ると、前記作動が前記第2ヒートポンプモードに切り替えられるステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  6. 前記第1熱源の第1限界値は、−10℃〜+5℃の範囲内にあり、
    前記第2熱源の第2限界値は、40℃〜70℃の範囲内にあり、
    前記第2熱源の第6限界値は、0℃〜20℃の範囲内にある請求項5記載の方法。
  7. 前記空調装置(1)を第2ヒートポンプモードで作動させる場合に、
    前記制御特性値RCNを決定して第3限界値と比較するステップであって、
    前記第3限界値を上回ると、前記第2ヒートポンプモードでの作動が維持され、且つ、
    前記第3限界値に達するか、又はこれを下回ると、前記作動が前記第1ヒートポンプモードに切り替えられるステップと、
    前記冷媒回路(2)内の高圧を決定して第5限界値と比較するステップであって、
    前記第5限界値に達するか、又はこれを下回ると、前記第2ヒートポンプモードでの作動が維持され、且つ、
    前記第5限界値を上回ると、前記作動が第1ヒートポンプモードに切り替えられる、ステップと、
    を有する請求項5又は6に記載の方法。
  8. 前記制御特性値の第3限界値は、前記客室内の所望の温度よりも低い温度を表す値を有し、
    前記冷媒回路(2)内の高圧の第5限界値は、2bar〜16barの範囲内にある請求項7記載の方法。
  9. 第1熱源として周囲空気が利用され、第2熱源としてエンジン冷却回路(3)の冷却剤が利用される請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記冷媒回路(2)は、圧縮機(5)と、膨張弁(17)を備えた、前記冷媒と周囲との間で熱交換させるための熱交換器(6)と、前記エンジン冷却回路(3)の冷却剤から前記冷媒へ熱を供給するための、上流に接続される膨張弁(18)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記エンジン冷却回路(3)は、前記冷却剤から前記客室のために調和される空気へ熱を供給するための、上流に接続される遮断弁(23)を備えた熱交換器(12)と、上流に接続される遮断弁(22)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記第1ヒートポンプモードから前記第2ヒートポンプモードへの切替え工程は、
    前記熱交換器(10)の予熱のために、前記遮断弁(22)が開くと前記熱交換器(10)に冷却剤が貫流するステップと、
    前記客室に供給される空気の温度の低下を避けるために、前記遮断弁(23)が開くと前記遮断弁(22)を閉じるステップと、
    前記熱交換器(6)から前記冷媒を吸引するために、前記膨張弁(18)が閉じると前記膨張弁(17)を閉じるステップと、
    前記吸引工程を終了し、且つ前記膨張弁(18)及び前記遮断弁(22)を開いて、前記冷却剤が前記熱交換器(10)を通って流れるようにするステップと、
    を有する請求項9記載の方法。
  11. 前記吸引工程は、
    前記熱交換器(6)における圧力状態を決定し、前記圧縮機(5)への入口で監視することによって、且つ所定の圧力に達した場合に前記膨張弁(18)と前記遮断弁(22)とを開くことによって終了されるか、又は
    特定時間の経過後に、前記膨張弁(18)と前記遮断弁(22)とを開くことによって終了される請求項10記載の方法。
  12. 前記遮断弁(23)は、
    前記膨張弁(18)及び前記遮断弁(22)が開くことにより開放され、前記冷却剤が前記熱交換器(10、12)を通って流れるか、
    前記膨張弁(17)が閉鎖する前に閉鎖される請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記冷媒回路(2)は、圧縮機(5)と、膨張弁(17)を備えた、前記冷媒と周囲との間で熱交換させるための熱交換器(6)と、前記エンジン冷却回路(3)の冷却剤から前記冷媒へ熱を供給するための、上流に接続される膨張弁(18)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記エンジン冷却回路(3)は、前記冷却剤から前記客室のために調和される空気へ熱を供給するための、上流に接続される遮断弁(23)を備えた熱交換器(12)と、上流に接続される遮断弁(22)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記第2ヒートポンプモードから前記第1ヒートポンプモードへの切替え工程は、
    前記膨張弁(18)が開くと前記膨張弁(17)を開放するステップと、
    5秒〜60秒の間、前記膨張弁(17、18)を開放させるステップと、
    前記遮断弁(22、23)が開くと前記熱交換器(10、12)に冷却剤が貫流するステップと、
    前記遮断弁(23)が開くと共に前記膨張弁(18)及び前記遮断弁(22)を閉鎖し、前記冷却剤が前記熱交換器(12)のみを通って流れるようにするステップと、
    を有する請求項9記載の方法。
  14. 冷媒回路(2)は、圧縮機(5)と、膨張弁(17)を備えた、前記冷媒と周囲との間で熱交換させるための熱交換器(6)と、前記エンジン冷却回路(3)の冷却剤から前記冷媒へ熱を供給するための、上流に接続される膨張弁(18)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記エンジン冷却回路(3)は、前記冷却剤から前記客室のために調和される空気へ熱を供給するための、上流に接続される遮断弁(23)を備えた熱交換器(12)と、上流に接続される遮断弁(22)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記第2ヒートポンプモードから第1ヒートポンプモードへの切替え工程は、
    前記膨張弁(17)を開放するステップと、
    前記膨張弁(18)を閉鎖するステップと、
    前記遮断弁(23)が開くと前記遮断弁(22)を閉鎖し、前記冷却剤が前記熱交換器(12)のみを通って流れるようにするステップと、を有し、
    前記ステップは、同時に進行するか、又は、
    前記熱交換器(10)内に残った冷媒を蒸発させるために、前記膨張弁(17)を開くために時間をずらして前記膨張弁(18)が閉鎖され、前記遮断弁(22)が閉鎖される請求項9記載の方法。
  15. 前記冷媒回路(2)は、圧縮機(5)と、膨張弁(17)を備えた、前記冷媒と周囲との間で熱交換させるための熱交換器(6)と、前記エンジン冷却回路(3)の冷却剤から前記冷媒へ熱を供給するための、上流に接続される膨張弁(18)を備えた熱交換器(10)と、を有し、
    前記エンジン冷却回路(3)は、前記冷却剤から前記客室のために調和される空気へ熱を供給するための、上流に接続される遮断弁(23)を備えた熱交換器(12)と、上流に接続される遮断弁(22)を備えた熱交換器(10)とを有し、
    前記ヒートポンプモードから補助加熱措置のないモードへの切替え工程は、
    前記圧縮機(5)の出力を徐々に低減するステップ、又は、
    前記第2ヒートポンプモードから前記第1ヒートポンプモードに切り替えるステップ、又は、
    前記第2ヒートポンプモードでの作動時に前記エンジン冷却回路(3)を切り替えるステップであって、
    前記遮断弁(22)が閉じ、前記遮断弁(23)が開いて、前記冷却剤が前記熱交換器(12)だけを通って流れるようにし、且つ
    前記膨張弁(18)が開かれると前記熱交換器(10)に前記冷媒が貫流する、ステップ、又は、
    前記圧縮機(5)の出力を徐々に低減し、前記第2ヒートポンプモードでの作動時に前記エンジン冷却回路(3)を切り替えるステップであって、前記遮断弁(22)が閉じ、前記遮断弁(23)が開いて、前記冷却剤が前記熱交換器(12)だけを通って流れるようにし、且つ前記膨張弁(18)が開かれると前記熱交換器(10)に冷媒が貫流し、前記第2ヒートポンプモードから前記第1ヒートポンプモードに切り替えるステップと、
    を有する請求項1乃至14の何れか1項に記載の方法。
  16. 前記第1ヒートポンプモードから前記熱交換器(6)の除霜モードへの切替え工程は、
    前記冷却剤及び周囲空気の温度を決定するステップと、
    車両状態を決定するステップと、
    前記制御特性値RCNを決定するステップと、
    前記圧縮機(5)の出口における圧力及び温度並びに吸気圧力を用いて前記熱交換器(6)の状態を決定するステップと、
    前記除霜モードを開始するステップと、
    を有する請求項10乃至15の何れか1項に記載の方法。
  17. 前記冷媒回路(2)は、
    分岐(24)と、前記分岐(24)と前記熱交換器(6)との間に配置された弁(14)と、前記分岐(24)と熱交換器(11)との間に配置された弁(13)と、を備えた、前記冷媒の流れ方向で前記圧縮機(5)の下流における弁装置と、
    前記弁(14)と前記熱交換器(6)との間の接続を出発点として前記圧縮機(5)への入口まで延びる弁(15)を備えた2次流路と、
    分岐(25)と前記弁(17、18)とを備えた装置の構成要素としての弁(16)であって、前記弁(16、17、18)の各々は前記分岐(25)の異なった流路に配置されている、弁と、を有し、
    前記圧縮機(5)をスイッチオフするステップと、
    前記弁(17)が開かれると前記弁(14)を開放するステップと、
    前記弁(13、15)及び前記弁(16)を閉鎖するステップと、
    前記膨張弁(18)を開放するステップと、
    前記熱交換器(6)の換気装置を低出力でスイッチオンするステップと、
    前記圧縮機(5)をスイッチオンするステップと、
    制御可能な冷気入口のルーパを閉鎖することによって前記エンジンルームの給気を偏向するステップと、
    前記熱交換器(6)の換気装置の出力を高くして最大値とするステップと、
    前記圧縮機(5)をスイッチオフするステップと、
    前記弁(14、18)を閉鎖し、且つ前記弁(13、15、16、17)を開放するステップと、
    を有する請求項16記載の方法。
  18. 前記制御特性値RCNは、前記客室に供給される空気の目標状態からの実状態の偏差から検出され、前記客室に供給される空気の目標温度は、前記客室内の空気の所望の温度、前記客室内の空気の現在温度、並びに前記周囲空気の温度、及び前記第2熱源の温度に依存して決定される請求項1乃至17の何れか1項に記載の方法。
  19. ヒートポンプモードでの作動中にフロントガラスの方向の空気放出口、乗客の方向の空気放出口、及びフットルームの方向の空気放出口を備えた空調装置(1)の空気を案内する方法であって、
    フロントガラスの雨センサ及び/又は湿度センサ及び/又は温度センサ及び/又は曇りセンサの値を決定するステップと、
    前記フロントガラスが曇っていないときに、前記フロントガラスの方向の空気放出口を閉じるステップと、又は
    前記フロントガラスの方向の空気放出口を部分的に開き、それと同時に乗客の方向及びフットルームの方向の空気放出口を開くステップと、
    を有することを特徴とする方法。
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