JP2014056688A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の燃料電池セル10の上端部にて、オフガスを燃焼させる。複数の燃料電池セル10が扁平容器形状の酸化剤供給部材40によって2つのグループ(11、12)に分断される場合に、1つの点火装置22で十分な着火性を確保する。
【解決手段】 点火装置22は、燃料電池セル10のグループの1つ(11)に設けられる。酸化剤供給部材40は、その扁平部を貫通して燃料電池セル10のグループ間にて火炎を伝播する火炎伝播通路61〜63を有する。火炎伝播通路の1つ(61)は、点火装置22による着火位置に対向する位置に設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池装置に関し、特に固体酸化物形の燃料電池装置に関する。
燃料電池装置は、燃料電池システムの中核をなすもので、水素含有燃料と酸化剤とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルの上端部(燃料電池セルの反応ガスの流れ方向における下流端部)から排出されるオフガス(余剰の水素含有燃料)を燃焼させて燃料電池セルを高温状態に維持するオフガス燃焼部と、前記燃焼を開始させるため前記オフガスに点火する点火装置と、を含んで構成される。
また、燃料電池装置は、一般には、水素含有燃料を改質する改質器を更に含んで構成され、オフガス燃焼部は、燃料電池セルと共に改質器を加熱する。この改質器により燃料電池セルへの水素含有燃料の供給がなされる。
一方、複数の燃料電池セルに酸化剤を供給するための酸化剤供給部材は、扁平容器形状で、複数の燃料電池セルを2つのグループに分けるようにグループ間に上側から挿入配置され、下部に酸化剤の噴出口を有している。
かかる酸化剤供給部材の存在により、燃料電池セルの上端部側のオフガス燃焼部は、燃料電池セルのグループごとに分断されている。このため、点火装置は、着火性を確保すべく、燃料電池セルのグループごとに設けられている。従って、点火装置は2つ設けられている。
尚、上記のような燃料電池装置は、特許文献1に開示されている。
特開2011−096388号公報
しかしながら、上記の従来技術では、点火装置を2つ必要とするため、コスト高となっていた。かかるコストには、点火装置の購入費だけでなく、点火装置を燃料電池装置の筐体内に挿入配置する際の気密処理等の費用も含まれ、これらが全て2倍となることで、かなりのコスト高となる。
また、燃料電池装置の筐体内には、一般に、その中央部に酸化剤供給部材が設けられ、これを挟んで燃料電池セルのグループが設けられるため、グループごとの点火装置は、筐体の互いに正反対の側面(表裏面)から挿入配置されることになる。従って、組み立て面及びメンテナンス面が表側と裏側の2面となり、システムのレイアウトが制約される上、組み立て性の悪い構成となっていた。
本発明は、このような実状に鑑み、点火装置を1つにしてコストダウン及び組み立て性改善等を図る一方、酸化剤供給部材によって分断される燃料電池セルのグループ間の火移りを可能かつ良好にして、十分な着火性を確保できるようにすることを課題とする。
本発明に係る燃料電池装置は、水素含有燃料と酸化剤とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、前記複数の燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて前記燃料電池セルを高温状態に維持するオフガス燃焼部と、前記燃焼を開始させるため前記オフガスに点火する点火装置と、前記複数の燃料電池セルに前記酸化剤を供給するため、前記複数の燃料電池セルを少なくとも2つのグループに分けるようにグループ間に上側から挿入配置され、下部に酸化剤の噴出口を有する扁平容器形状の酸化剤供給部材と、を備える。
ここにおいて、前記点火装置は、前記燃料電池セルのグループの1つに設けられる。そして、前記酸化剤供給部材は、その扁平部を貫通して前記燃料電池セルのグループ間にて火炎を伝播する火炎伝播通路を少なくとも1つ有し、前記火炎伝播通路の1つは、前記点火装置による着火位置に対向する位置に設けられる。言い換えると、燃料電池装置を側面から見たときに、火炎伝播通路の開口部内に着火点が位置するように構成される。
「点火装置による着火位置(着火点)」とは、点火装置の点火動作(火種の生成)によってオフガスに最初に火が着く燃料電池セル上の位置をいい、点火装置の位置と異なる場合がある。
本発明によれば、点火装置が1つであっても、酸化剤供給部材に火炎伝播通路を設けたため、点火装置を有する燃料電池セルのグループから点火装置を有しない燃料電池セルのグループへ、火炎の伝播を可能にすることができる。しかも、火炎伝播通路の1つは、点火装置による着火位置に対向する位置に設けられているので、火炎を速やかに伝播させることができる。これにより、コストダウンのみならず、組み立て性、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示す燃料電池装置の正面縦断面図 同上の燃料電池装置の平面横断面図(図1のA−A矢視断面図) 同上の燃料電池装置の側面縦断面図(図1のB−B矢視断面図) 酸化剤供給部材の概略斜視図 酸化剤供給部材への火炎伝播通路の形成方法を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して、詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す燃料電池装置の正面縦断面図、図2は同上の燃料電池装置の平面横断面図(図1のA−A矢視断面図)、図3は同上の燃料電池装置の側面縦断面図(図1のB−B矢視断面図)である。
燃料電池装置の筐体については、燃焼室区画部材1と天板2のみを示している。ここで、燃焼室区画部材1は、底面1a、長側面1b、1c及び短側面1d、1eを有している。天板2は、燃焼室区画部材1の上面側開口部に対向している。天板2の上側の領域は酸化剤(空気)の供給源をなす。燃焼室区画部材1の長側面1b、1c上端部と天板2との間の空隙3は、排気出口をなす。
次に燃料電池装置の筐体内部の構成について説明する。
本実施形態の燃料電池装置は、筐体内、特に燃焼室区画部材1内に、水素含有燃料と酸化剤(一般には空気)とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セル10と、複数の燃料電池セル10の上端部から排出されるオフガスを燃焼させて燃料電池セル10を高温状態に維持するオフガス燃焼部20と、前記燃焼を開始させるため前記オフガスに点火する点火装置22とを備える。
燃料電池装置はまた、燃焼室区画部材1内に、水素含有燃料を改質して燃料電池セル10のアノード(燃料極)に供給する改質器30と、燃料電池セル10のカソード(酸化剤極)に酸化剤(空気)を供給する酸化剤供給部材40とを備える。
燃料電池セル10は、上下方向に延びる扁平なセル支持体の表面に、アノード(燃料極)、固体酸化物からなる電解質、カソード(酸化剤極)を積層してなる。セル支持体は、その延在方向に沿って内部に燃料通路が形成されると共に、多孔質である。よって、アノードにはセル支持体内部から水素含有燃料が供給される。カソードには外部から酸化剤が供給される。
電解質は、高温下で酸化物イオンを伝導する。アノードは、酸化物イオンと燃料中の水素とを反応させて、電子及び水を発生させる。カソードは、空気中の酸素と電子とを反応させて、酸化物イオンを発生させる。
従って、燃料電池セル10のカソードにて、下記(1)式の電極反応が生起され、アノードにて、下記(2)式の電極反応が生起されて、発電がなされる。
カソード: 1/2O+2e→O2−(電解質) ・・・(1)
アノード: O2−(電解質)+H→HO+2e ・・・(2)
燃料電池装置には上記のような燃料電池セル10が多数備えられ、これらは電気的に直列及び/又は並列に接続されて、燃料電池セル10の組み立て体であるセルスタックを構成している。本実施形態では、セルスタックは、第1のセルスタック11と第2のセルスタック12として、台座13上に2列に配置され、グループ化されている。
ここで、燃料電池セル10(セルスタック11、12)への水素含有燃料の供給は、台座13側(セルスタック11、12の下端部側)からなされ、台座13は水素含有燃料の分配機能を有している。水素含有燃料としては、改質器30から改質ガスが供給される。
燃料電池セル10(セルスタック11、12)への酸化剤(空気)の供給は、セルスタック11、12の列間に配置した酸化剤供給部材40を介してなされる。
また、セルスタック11、12の上端部側はオフガス(未反応の水素含有燃料)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤供給下で燃焼する。従って、セルスタック11、12の上端部近傍がオフガス燃焼部20となる。
改質器30は、改質触媒を用いた改質反応により、水素含有燃料を改質して、水素リッチな改質ガスを生成する。本実施形態では、オフガス燃焼部20での燃焼熱によって加熱されるように、改質器30は、燃焼室区画部材1内でセルスタック11、12の上方に配置される。改質器30は、酸化剤供給部材40を避けるように形成されている。そして、改質器30の出口部からセルスタック11、12の台座13へ改質ガスの供給パイプ32が設けられる。
水素含有燃料(原燃料)としては、例えば、炭化水素系燃料が用いられる。炭化水素系燃料としては、分子中に炭素と水素とを含む化合物(酸素等、他の元素を含んでいてもよい)若しくはそれらの混合物が用いられ、例えば、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられる。具体的には、炭化水素類として、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。
改質器30での改質方式は、特に限定されず、例えば、水蒸気改質、部分酸化改質、自己熱改質、その他の改質方式を採用できる。水蒸気改質を用いる場合は、改質器30内(又は改質器30とは別)に水気化部を設け、筐体1外部から供給される水を加熱し気化させることによって水蒸気を生成する。
次に酸化剤供給部材40について説明する。
天板2の上側の領域は酸化剤(空気)の供給源であり、この天板2にセルスタック11、12の列設方向と同方向に延びるスリット4が形成されている。このスリット4は酸化剤入口をなす。そして、このスリット4から燃焼室区画部材1内へ酸化剤供給部材40が挿入配置されている。
酸化剤供給部材40は、図4の概略斜視図に示されるように、上面が開口し垂直な扁平面を有する矩形の容器で、セルスタック11、12の列間に平行に配置され、上面側の開口部は酸化剤(空気)の供給源と連通している。そして、扁平な矩形の容器の底部近傍の両側面に複数の酸化剤噴出口46が形成され、酸化剤噴出口46はセルスタック11、12に相対している。
従って、酸化剤(空気)は、スリット4から酸化剤供給部材40の内部に流入し、酸化剤噴出口46から噴出して、セルスタック11、12のカソードに供給される。
次に燃料電池セル10(セルスタック11、12)の上端部から排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部20での燃焼を開始させるため、オフガスに点火する点火装置22について説明する。
点火装置22としては、点火ヒータ又は点火プラグが用いられるが、本実施形態では点火ヒータを用いている。
点火装置22は、筐体を構成する燃焼室区画部材1の長側面1bを貫通させて取付けられ、先端のヒータ部22aは一方のセルスタック11の上端部と改質器30の底面との間に挿入配置されている。
点火装置22は、第1のセルスタック11の列設方向では、図2に示されるように燃料分配用の台座13への燃料供給位置(改質ガスの供給パイプ32の接続位置)に近い位置に設ける。速やかな着火のためである。
一方、点火装置22を有する第1のセルスタック11から点火装置を有しない第2のセルスタック12への良好な火移りを実現するため、第1のセルスタック11のオフガス燃焼部と第2のセルスタック12のオフガス燃焼部とを隔てる酸化剤供給部材40に、その扁平部を貫通させて、複数の火炎伝播通路61、62、63を設ける(図4参照)。
複数の火炎伝播通路61〜63は、セルスタック11、12の列設方向に並べられる。言い換えれば、複数の火炎伝播通路61〜63は、扁平容器形状の酸化剤供給部材40における酸化剤の通流方向Fと直交する酸化剤供給部材の長手方向Lに並べられる(図4参照)。尚、複数の火炎伝播通路61〜63は、長手方向Lに間隔をあけて配置されていれば、図4の上下方向(F方向)にずれていてもよい。
火炎伝播通路61〜63の形成方法について説明する。火炎伝播通路61〜63は、具体的には、図5に示すように、扁平な容器形状の酸化剤供給部材40の表側パネルと裏側パネルとを部分的に両面から絞り加工して両パネルを圧着した後、圧着部の中央部を打ち抜き加工により円形等に打ち抜いて形成する。尚、酸化剤が漏出しないように、圧着及び打ち抜き加工された酸化剤供給部材40の縁部を全周溶接することが好ましい。また、火炎伝播通路は、本実施形態では円形の例を図示しているが、楕円形、扇形、多角形であってもよい。
ここにおいて、複数の火炎伝播通路61〜63の1つ(61)は、点火装置22による着火位置に対向する位置に設ける。点火装置22が点火ヒータである場合は、ヒータ部22aの位置が着火位置となるので、ヒータ部22aに対向する位置に設ける。着火位置に対応する位置に火炎伝播通路61を設けることにより、点火装置22を有する第1のセルスタック11から点火装置を有しない第2のセルスタック12への火炎伝播ルートを短くすることができる。
また、火炎伝播通路61〜63の通路断面下端部は、燃料電池セル10(セルスタック11、12)の上端部より低位置に設けられ、火炎伝播通路61〜63の通路断面上端部は、燃料電池セル10(セルスタック11、12)の上端部より高位置に設けられる。セルスタック11の上端部からセルスタック12の上端部へ火移りする火炎を火炎伝播通路61〜63の下側及び上側の縁部が邪魔しないようにするためである。
また、火炎伝播通路61〜63の通路断面中心部(あるいは最広幅部)は、燃料電池セル10(セルスタック11、12)の上端部より高位置に設けられ、セルスタック11からセルスタック12へ火移りする火炎の主流に対し、火炎伝播通路61〜63が最適な位置にくるようにしている。ここでいう通路断面中心部とは、通路断面の高さ方向両端部間の高さ(最大高さ)の1/2の位置上の線と、通路断面の幅方向両端部間の幅(最大幅)の1/2の位置上の線との交点をいう。尚、通路断面中心部と最広幅部との両方が燃料電池セル10(セルスタック11、12)の上端部より高位置に設けられることが、より好ましい。
また、火炎伝播通路61〜63の通路断面上端部は、改質器30の底面より高位置に設けるとよい。これにより、セルスタック11の上端部から改質器30の底面までの範囲内の火炎を確実に伝播することができる。
火炎伝播通路61〜63は、セルスタック11からセルスタック12への均一な火移りを保証するため、セルスタック11、12の列設方向(酸化剤供給部材40の長手方向L)に複数設けられるが、点火装置22は、複数の火炎伝播通路61〜63のうち、燃料分配用の台座13への燃料供給位置(改質ガスの供給パイプ32の接続位置)に最も近い火炎伝播通路61に対応させて設けられる。セルスタック11への着火を速やかに行わせ、その着火点から速やかにセルスタック12に火移りさせるためである。
火炎伝播通路61〜63は、セルスタック11からセルスタック12への均一な火移りを保証するため、セルスタック11、12の列設方向(酸化剤供給部材40の長手方向L)に複数設けられるが、複数の火炎伝播通路61〜63は、酸化剤供給部材40の長手方向Lの中央部を通って酸化剤の通流方向Fに延びる中心線Cを対称軸として左右対称に配置される(図4参照)。これにより、セルスタック11からセルスタック12へのより均一な火移りを保証できる。また、酸化剤供給部材40に火炎伝播通路61〜63を設けることで、酸化剤供給部材40内の酸化剤の流れを阻害することになるが、火炎伝播通路61〜63を左右対称に配置することで、酸化剤供給部材40内の酸化剤の流れの均一性を確保することができる。尚、本実施形態では、火炎伝播通路が3つ(奇数)のため、中央の火炎伝播通路62を対称軸と重なるように設けているが、偶数であれば、対称軸と重なるように設けることは要しない。
本実施形態によれば、点火装置22が1つであっても、酸化剤供給部材40に火炎伝播通路61〜63を設けたため、点火装置22を有する燃料電池セル10のグループ(第1のセルスタック11)から点火装置を有しない燃料電池セル10のグループ(第2のセルスタック12)へ、火炎の伝播を可能にすることができる。しかも、火炎伝播通路61〜63の1つ(61)は、点火装置22による着火位置に対向する位置に設けられているので、火炎を速やかに伝播させることができる。これにより、点火装置22が1つになって、コストダウンのみならず、組み立て性、メンテナンス性を向上させることができる。
尚、上記の実施形態では、水素含有燃料として、例えば炭化水素系燃料を用い、改質器30により、水素リッチな改質ガスに改質して、燃料電池セル10のアノードに供給する構成としたが、水素含有燃料として、有機ハイドライドを用い、改質器30を脱水素反応型に代え、有機ハイドライドの脱水素反応によって生じる水素リッチガスを燃料電池セル10のアノードに供給してもよい。また、水素含有燃料として、純水素を用いることも可能である。この場合には、改質器30を省略し、筐体外の水素タンクなどから燃料電池セル10のアノードに水素含有燃料を直接供給することができる。
また、上記の実施形態では、複数の燃料電池セル10を装備させるに際し、燃料電池セル10の組み立て体であるセルスタック11、12を2列に設けて、これらの列間に酸化剤供給部材40を配置するようにしたが、2列になっていることは要件ではなく、酸化剤供給部材40が複数の燃料電池セル10を少なくとも2つのグループに分けるようにグループ間に配置されている場合に本発明を適用できる。
また、上記の実施形態では、点火装置22として点火ヒータを用いた例で説明したが、点火装置22として火花放電により火花点火を行う点火プラグを用いてもよい。但し、点火プラグの場合は、点火プラグの電極位置とオフガスの着火位置とは異なるので、点火プラグの点火動作によるオフガスの着火位置に対向させて、火炎伝播通路を設けるようにする。
また、上記の実施形態では、複数の扁平状の燃料電池セルを直列に接続したセルスタックを例示したが、複数の円筒状の燃料電池セルを直列及び/又は並列に接続したセルスタックを用いてもよい。
以上からわかるように、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 燃焼室区画部材(筐体)
2 天板
3 空隙(排気出口)
4 スリット(酸化剤入口)
10 燃料電池セル
11 第1のセルスタック
12 第2のセルスタック
13 台座
20 オフガス燃焼部
22 点火装置(点火ヒータ)
22a ヒータ部
30 改質器
32 改質ガスの供給パイプ
40 酸化剤供給部材
46 酸化剤噴出口
61、62、63 火炎伝播通路

Claims (6)

  1. 水素含有燃料と酸化剤とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、
    前記複数の燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて前記燃料電池セルを高温状態に維持するオフガス燃焼部と、
    前記燃焼を開始させるため前記オフガスに点火する点火装置と、
    前記複数の燃料電池セルに前記酸化剤を供給するため、前記複数の燃料電池セルを少なくとも2つのグループに分けるようにグループ間に上側から挿入配置され、下部に酸化剤の噴出口を有する扁平容器形状の酸化剤供給部材と、
    を備える、燃料電池装置であって、
    前記点火装置は、前記燃料電池セルのグループの1つに設けられ、
    前記酸化剤供給部材は、その扁平部を貫通して前記燃料電池セルのグループ間にて火炎を伝播する火炎伝播通路を少なくとも1つ有し、
    前記火炎伝播通路の1つは、前記点火装置による着火位置に対向する位置に設けられることを特徴とする、燃料電池装置。
  2. 前記火炎伝播通路の通路断面下端部は、前記燃料電池セルの上端部より低位置に設けられ、前記火炎伝播通路の通路断面上端部は、前記燃料電池セルの上端部より高位置に設けられることを特徴とする、請求項1記載の燃料電池装置。
  3. 前記火炎伝播通路の通路断面中心部は、前記燃料電池セルの上端部より高位置に設けられることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の燃料電池装置。
  4. 前記オフガス燃焼部の上方に、燃焼熱を利用し、前記水素含有燃料を改質して前記燃料電池セルに供給する改質器を備え、
    前記火炎伝播通路の通路断面上端部は、前記改質器の底面より高位置に設けられることを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の燃料電池装置。
  5. 前記複数の燃料電池セルへ前記水素含有燃料を供給するため、前記複数の燃料電池セルの下端部側に燃料分配用の台座を備え、
    前記火炎伝播通路は、前記酸化剤供給部材に複数設けられ、
    前記点火装置は、前記複数の火炎伝播通路のうち、前記台座への燃料供給位置に最も近い火炎伝播通路に対応させて設けられることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  6. 前記火炎伝播通路は、前記扁平容器形状の酸化剤供給部材における酸化剤の通流方向と直交する前記酸化剤供給部材の長手方向に並べられて複数設けられ、
    前記複数の火炎伝播通路は、前記酸化剤供給部材の長手方向の中央部を通って酸化剤の通流方向に延びる中心線を対称軸として左右対称に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
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