JP6189605B2 - 燃料電池装置 - Google Patents
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Description
また、燃料電池装置は、一般には、燃料電池セルの上方に配置されて水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器を更に含んで構成され、オフガス燃焼部は、燃料電池セルと共に改質器を加熱する。この改質器により燃料電池セルへの水素富化燃料の供給がなされる。
このような燃料電池装置は、特許文献1に開示されている。
特許文献1では、改質器が気化部と改質部とを含んで構成されている。気化部では、外部から供給される水を気化させて水蒸気を発生させている。改質部では、気化部で発生した水蒸気を用いて、水素含有燃料を水蒸気改質反応により反応させている。
この対策としては、特許文献1のように、改質器の流入口側部分(例えば気化部)の壁材の厚みを、流入口側部分以外の部分(例えば改質部)の壁材の厚みよりも大きく形成することで、改質器の流入口側部分の熱伝導性を強化することが考えられる。
また、特許文献1のように、改質器の流入口側部分の熱伝導性を強化すると、当該流入口側部分の下方に位置する燃料電池セルからの、当該流入口側部分の受熱量が増加するので、当該流入口側部分の下方に位置する燃料電池セルが、他の燃料電池セルに比べて低温となり、この結果、燃料電池セル群の温度分布が不均一になり、ひいては、燃料電池セル群の発電効率が低下する虞があった。
と、複数の燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて複数の燃料電池セルを高温状態に維持するオフガス燃焼部と、オフガス燃焼部にて生成された排ガスが改質器の壁面に沿って流れた後に外部に排出されるように構成される排ガス流路と、を備える。改質器は、水平一方向に延在し、かつ水平一方向における流入口側の一端に気化部を有し、排ガス流路は、排ガスを導入する排ガス導入口を有し、排ガス導入口は、平面視にて前記気化部の側方に対応して、水平一方向に細長く開口している。
図1(A)は、従来型の燃料電池装置における排ガスの流れの概略を示す。図1(B)は、後述する本発明の第1〜第4及び第7実施形態の燃料電池装置における排ガスの流れの概略を示す。図1(C)は、後述する本発明の第5及び第6実施形態の燃料電池装置における排ガスの流れの概略を示す。
燃料電池セル10は、水素富化燃料と酸化剤とを反応させて発電を行う。
改質器30は、燃料電池セル10の上方に配置されて水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する。
オフガス燃焼部20は、燃料電池セル10の上端部(燃料電池セル10の反応ガスの流れ方向における下流端部)から排出されるオフガス(未反応の水素富化燃料)を燃焼させて燃料電池セル10及び改質器30を加熱する。
改質器30は、例えば、気化部35と改質部36とを含んで構成される。気化部35では、外部から供給される水を気化させて水蒸気を発生させる。改質部36では、気化部35で発生した水蒸気を用いて、水素含有燃料を水蒸気改質反応により反応させる。改質部36にて生成された水素富化燃料は、燃料電池セル10に供給される。
排ガス出口203では、熱交換部202を通過した排ガスが外部に排出される。
従来型の燃料電池装置201では、例えば、オフガス燃焼部20にて生成された排ガスが改質器30の壁面に沿って流れた後に、熱交換部202及び排ガス出口203を通って、外部に排出される。
この排ガスの流れについて、従来型の燃料電池装置201では、改質器30の気化部35の壁面に沿って流れる排ガスの流量と、改質器30の改質部36の壁面に沿って流れる排ガスの流量とが同等であった(図1(A)参照)。
このため、改質器30において、気化部35が改質部36より低温になりかねず、ひいては、改質器30の温度分布が不均一になる虞があった。
また、図1(B)に示す手法において、改質器30の壁面に沿って流れた後の排ガスについては、熱交換部202にて熱交換を効率良く行うために、熱交換部202より上流側にて、流量分布が均一化されていることが好ましい。このため、図1(C)に示すように、本発明の第5及び第6実施形態では、燃料電池装置1は、排ガスの流量分布を均一化する整流部205を更に備える。尚、整流部205の機能は、例えば、後述する蓋部材101b、101cによって実現される。
燃料電池装置1を構成する筐体2は、筐体2の最外側を構成する直方体状の第1のケース3と、第1のケース3内に第1の空隙4を隔てて収納される直方体状の第2のケース5と、第2のケース5内に第2の空隙6を隔てて収納されるチャンネル状の第3のケース7と、を含んで構成される。これらのケース3、5、7は金属製である。
第2のケース5は、直方体状で、上面5a、底面5b、左右一対の長側面5c、5d、前後一対の短側面5e、5fを有している。
この第2のケース5は、第1のケース3より一回り小さく、第1のケース3と第2のケース5との間には、前記第1の空隙4として、上面3a、5a間、底面3b、5b間、長側面3c、5c間、長側面3d、5d間に、それぞれ空隙が形成される。これらの空隙は後述するようにカソード用酸化剤(例えば空気)の流通空間をなす。
第3のケース7の底面7b及び長側面7c、7dの前後方向の長さは第2のケース5の底面5b及び長側面5c、5dの前後方向の長さとほぼ等しく、第3のケース7の底面7b及び長側面7c、7dの前後方向の両端部は、第2のケース5の短側面5e、5fに接合される。
第3のケース7の上側の開口部は、空隙を隔てて、第2のケース5の上面5aに相対する。また、第3のケース7の底面7b及び長側面7c、7dは、空隙を隔てて、第2のケース5の底面5b及び長側面5c、5dに相対する。
従って、第2のケース5と第3のケース7との間には、前記第2の空隙6として、底面5b、7b間、長側面5c、7c間、長側面5d、7d間に、それぞれ空隙が形成される。これらの空隙は後述するように排ガスの流通空間をなす。
燃料電池装置1はまた、第3のケース7内に、水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成し、この水素富化燃料を燃料電池セル10のアノード(燃料極)に供給する改質器30と、燃料電池セル10のカソード(酸化剤極)に酸化剤(空気)を供給する酸化剤供給部材40とを備える。
電解質は、高温下で酸化物イオンを伝導する。アノードは、酸化物イオンと燃料中の水素とを反応させて、電子及び水を発生させる。カソードは、例えば、空気中の酸素と電子とを反応させて、酸化物イオンを発生させる。
従って、燃料電池セル10のカソードにて、下記(1)式の電極反応が生起され、アノードにて、下記(2)式の電極反応が生起されて、発電がなされる。
アノード: O2−(電解質)+H2→H2O+2e− ・・・(2)
ここで、燃料電池セル10(セルスタック11)への水素富化燃料の供給は、台座13側(セルスタック11の下端部側)からなされ、台座13は水素富化燃料の分配機能を有している。水素富化燃料としては、改質器30から改質ガスが供給される。
また、セルスタック11の上端部側はオフガス(未反応の水素富化燃料)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤供給下で燃焼する。従って、セルスタック11の上端部近傍がオフガス燃焼部20となる。
改質器30は酸化剤供給部材40を避けるように形成されており、平面視でチャンネル形状(コ字形状)をなしている。
左側ケーシング31と右側ケーシング32とは、水平面上に互いに平行に配置されている。左側ケーシング21は、セルスタック11の左側部分の上方に配置され、右側ケーシング32は、セルスタック11の右側部分の上方に配置される。左側ケーシング31と右側ケーシング32とは、互いの内部空間が、中央後側ケーシング33の内部空間を介して連通している。
右側ケーシング32の前端(気化部35の前端)には流入口37が設けられている。この流入口37には、原燃料・改質用水供給パイプ38の一端が接続されている。ここで、気化部35が、本発明の「流入口側部分である第1の部分」に対応する。また、改質部36が、本発明の「流入口側部分以外である第2の部分」に対応する。尚、原燃料・改質用水供給パイプ38は第2のケース5の短側面5e及び第1のケース3の短側面(図示せず)を貫通している。
左側ケーシング31の前端には改質ガス流出口(図示せず)が設けられている。また、この改質ガス流出口からセルスタック11の台座13へ改質ガスを供給するための供給パイプ(図示せず)が設けられている。
気化部35では、原燃料・改質用水供給パイプ38から流入口37を介して流入した水素含有燃料(原燃料)と改質用水とが、オフガス燃焼部20における燃焼熱と、セルスタック11の発電による発熱とを受けて加熱される。この加熱により、気化部35では、水素含有燃料が水蒸気改質反応に適した温度まで昇温されるとともに、改質用水が気化されて水蒸気が発生する。
第1のケース3と第2のケース5との間の第1の空隙4は、第1のケース3の4面の内側(上面3a、5a間、底面3b、5b間、長側面3c、5c間、長側面3d、5d間)に形成されて、筐体2の外部からセルスタック11のカソードへ供給する酸化剤(空気)の流通空間をなす。すなわち、上面3a、5a間の空隙4a、底面3b、5b間の空隙4b、長側面3c、5c間の空隙4c、長側面3d、5d間の空隙4dにより、酸化剤の流通空間が形成される。
そして、この酸化剤の流通空間に連通させて、第1のケース3の底面3bに筐体2の外部からの酸化剤入口管41が接続される。
酸化剤供給部材40は、上面開口の扁平な矩形の容器で、燃料電池セル10間の隙間に配置され、上面側の開口部は第1のケース3内の酸化剤流通空間と連通している。そして、扁平な矩形の容器の底部近傍の側面に複数の酸化剤噴出口44が形成され、酸化剤噴出口44はセルスタック11に相対している。
従って、筐体2外の酸化剤供給源からの酸化剤(空気)は、酸化剤入口管41から第1のケース3と第2のケース5との間の空隙、特に底面3b、5b間の空隙4bに流入した後、長側面3c、5c間の空隙4c、長側面3d、5d間の空隙4dを経て、上面3a、5a間の空隙4aに流入する。そして、スリット42部から酸化剤供給部材40の内部に流入し、酸化剤噴出口44から噴出して、セルスタック11のカソードに供給される。
排ガス流路については、オフガス燃焼部20にて生成された排ガスが改質器30の壁面に沿って流れた後に、後述する左側排ガス導入口61、右側排ガス導入口62、前記第2の空隙6、及び、後述する排ガス出口管45を介して、外部に排出されるように構成されている。
第3のケース7内のセルスタック11の上端部近傍のオフガス燃焼部20にてオフガスが燃焼し、第3のケース7はオフガス燃焼部20を区画する。そして、オフガスの燃焼によって排ガスが発生し、排ガスは、改質器30の壁面(ケーシング31〜33の壁面)に沿って流れて、これにより対流伝熱が生じる。この後、排ガスは、第3のケース7の上面側の開口部から第2のケース5内に排出される。
第2のケース5と第3のケース7との間の第2の空隙6は、第2のケース5の3面の内側(底面5b、7b間、長側面5c、7c間、長側面5d、7d間)に形成されて、オフガス燃焼部20から筐体2の外部へ排出する排ガスの流通空間をなす。すなわち、底面5b、7b間の空隙6b、長側面5c、7c間の空隙6c、長側面5d、7d間の空隙6dにより、排ガスの流通空間が形成される。
従って、第3のケース7内のオフガス燃焼部20からの排ガスは、改質器30の壁面(ケーシング31〜33の壁面)に沿って流れ、第3のケース7の上面側の開口部から、第2のケース5と第3のケース7との間の空隙、特に長側面5c、7c間の空隙6c、及び、長側面5d、7d間の空隙6dへ流入した後、底面5b、7b間の空隙6bへ流入して、排ガス出口管45より筐体2外へ排出される。
内部断熱材50の左側部51は、その前後方向の長さが、第3のケース7の長側面7cの前後方向の長さとほぼ等しい。左側部51は、第3のケース7の左側の長側面7cの内壁に面接触するように配置されている。
内部断熱材50の右側部52は、その前後方向の長さが、第3のケース7の長側面7dの前後方向の長さとほぼ等しい。右側部52は、第3のケース7の右側の長側面7dの内壁に面接触するように配置されている。
内部断熱材50の下側部53は、その前後方向の長さが、第3のケース7の底面7bの前後方向の長さとほぼ等しい。下側部53は、第3のケース7の底面7bと台座13との間に介装されている。
同様に、前記第2の空隙6を含む排ガス流路のうち、内部断熱材50の右側部52に隣接して前後方向に細長に矩形状に開口し、かつ、第3のケース7の上面側の開口部からの排ガスを第2のケース5内(具体的には前記空隙6d内)に導入する導入口を、右側排ガス導入口62と称することにする。また、右側排ガス導入口62の上端部は、第3のケース7の長側面7dの上端部と、第2のケース5の短側面5e、5f、及び長側面5dとによって区画形成されて前後方向に細長に矩形状に開口する細長開口部をなしている。この細長開口部は、平面視で改質器30の右側ケーシング32と並列に配置され、正面視で、改質器30の右側ケーシング32の底面より高位置に配置されている。
内で効率良く燃料改質用の水蒸気を得ることができる。
図2及び図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、第3のケース7内でセルスタック11の上方に配置される改質器30’は、前後方向に延在する直方体状で金属製のケーシング34を備えている。ケーシング34内には、仕切板34aによってチャンネル状(コ字形状)の流路が形成されている。ここで、本実施形態における改質器30’については、仕切板34aより左側の部分と、右側の部分とが、それぞれ、前述の左側ケーシング31、右側ケーシング32に相当している。ケーシング34の右側部分については、その一端側(前側)に気化部35が配置されて、他端側(後側)に改質部36が配置されている。ケーシング34の前端(気化部35の前端)には流入口37が設けられている。この流入口37には、原燃料・改質用水供給パイプ38の一端が接続されている。
また、前述の酸化剤の流通空間からセルスタック11への酸化剤出口として、第2のケース5の上面5aに、管状通路34bと同数の孔(図示せず)が管状通路34bと相対する位置に形成される。これら孔から第2のケース5内を経て、更に管状通路34bを経て第3のケース7内へ、複数の酸化剤供給部材40’が挿入配置されている。
酸化剤供給部材40’は、上面開口の円筒形の容器で、燃料電池セル10間の隙間に配置され、上面側の開口部は第1のケース3内の酸化剤流通空間と連通している。そして、円筒形の容器の底部近傍の側面に複数の酸化剤噴出口(図示せず)が形成され、これら酸化剤噴出口はセルスタック11に相対している。
尚、図4では、複数の酸化剤供給部材40’を前後方向に直列に配置する例を示したが、左右方向に直列に配置してもよい。また、改質器30’は、前述の第1実施形態、後述する第3〜第5実施形態に例示するチャンネル形状容器の改質器30と相互に置き換えることができる。
蓋部材101aには、開口部である複数の貫通孔102aが、前後方向に沿って直列に互いに間隔を空けて貫通形成されている。ここで、複数の貫通孔102aは、互いにほぼ同等の孔径を有する。貫通孔102aは、蓋部材101aによって塞がれた右側排ガス導入口62の細長開口部の内外を連通する。ここで、貫通孔102aについては、隣り合う貫通孔102a同士の間隔が、後側(改質器30’のケーシング34の右側部分の改質部36側)から前側(改質器30’のケーシング34の右側部分の気化部35側)に向かうほど小さくなるように形成されている。
このように蓋部材101aに複数の貫通孔102aを貫通形成することにより、蓋部材101aは、その開口率が、後側から前側に向かうほど大きくなる。ここで、蓋部材101aの開口率とは、蓋部材101aの単位面積あたりの開口部の割合であり、本実施形態では、蓋部材101aの単位面積あたりの貫通孔102aの割合である。また、本実施形態では、蓋部材101aの開口率が、右側排ガス導入口62(細長開口部)の実質的な開口率に対応している。
また、本実施形態では、蓋部材101aのうち、改質器30’のケーシング34の右側部分の改質部36に隣り合う部分に複数の貫通孔102aを形成しているが、この部分については貫通孔102aを形成することなく第1実施形態の蓋部材101と同様の構成としてもよい。
図2及び図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、右側排ガス導入口62の細長開口部を開口したままとしている。また、本実施形態では、内部断熱材50の右側部52の上端部を第2のケース5の上面5aに接触するまで延長することで延長部52aを形成している。
ここで、内部断熱材50の右側部52及び延長部52aが本発明の「仕切り部材」に対応し、右側排ガス導入口62と改質器30との間を仕切っている。
それゆえ、オフガス燃焼部20から右側排ガス導入口62への排ガスの流れについては、内部断熱材50の右側部52の延長部52aが存在する改質部36側よりも、開口部52bが形成されている気化部35側のほうが流れやすくなり、その結果、排ガスの流れが、気化部35の周辺に集中することになる。このため、改質器30の右側ケーシング32の気化部35の壁面に沿って流れる排ガスの流量が、改質器30の右側ケーシング32の改質部36の壁面に沿って流れる排ガスの流量に比べて多くなる。従って、気化部35の周辺での対流伝熱が促進されるので、気化部35の温度低下を抑制することができる。
図5及び図6に示した第3実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、内部断熱材50の右側部52の延長部52aは、その上端部が空隙を隔てて、第2のケース5の上面5aに相対する。この空隙は、開口部52bに連続する。すなわち、本実施形態では、内部断熱材50の右側部52及び延長部52aからなる仕切り部材について、その開口部52bが、その上側後端部より後方に延長されている。これにより、開口部52bについては、ケース3、5、7の長側面視で、前側(改質器30の右側ケーシング32の気化部35側)の開口率が大きく、後側(改質器30の右側ケーシング32の改質部36側)の開口率が小さい、前後2段の開口部が形成される。すなわち、仕切り部材については、その開口率が、後側から前側に向かうほど大きくなる。
また、開口部52bについては、ケース3、5、7の長側面視で、後側から前側に向かうほど、開口部52bの上下方向の長さが長くなるように形成することで、内部断熱材50の右側部52及び延長部52aからなる仕切り部材の開口率を、後側から前側に向かうほど大きくすることができる。この場合には、例えば、ケース3、5、7の長側面視で、開口部52bの下端が、後側から前側に向かうほど下方に傾斜するように、及び/又は、下方に段階的に向かうように、開口部52bを形成する。
図5及び図6に示した第3実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、前後方向に延在する矩形板状の蓋部材101bで、右側排ガス導入口62の細長開口部を塞いでいる。
このように蓋部材101bに複数の貫通孔102bを貫通形成することにより、蓋部材101bでは、その開口率が、後側から前側に向かうほど小さくなる。ここで、蓋部材101bの開口率とは、蓋部材101bの単位面積あたりの開口部の割合であり、本実施形態では、蓋部材101bの単位面積あたりの貫通孔102bの割合である。また、本実施形態では、蓋部材101bの開口率が、右側排ガス導入口62(細長開口部)の実質的な開口率に対応している。
図2及び図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
燃料電池セル10の組み立て体であるセルスタック111が台座13上に配置されている。
また、セルスタック111の上端部側はオフガス(未反応の水素富化燃料)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤供給下で燃焼する。従って、セルスタック111の上端部近傍がオフガス燃焼部20となる。
改質器130は、前後方向に延在する直方体状で金属製のケーシング131を備えている。改質器130のケーシング131については、その一端側(前側)に気化部35が配置されて、他端側(後側)に改質部36が配置されている。ケーシング131の前端(気化部35の前端)には流入口37が設けられている。この流入口37には、原燃料・改質用水供給パイプ38の一端が接続されている。ケーシング131の後端(改質部36の後端)には改質ガス流出口(図示せず)が設けられている。また、この改質ガス流出口からセルスタック111の台座13へ改質ガスを供給するための供給パイプ(図示せず)が設けられている。
酸化剤供給部材40a、40bには、各々の上部の扁平部を貫通させて、開口部である複数の排ガス流通路40cを設けている。酸化剤供給部材40a、40bの各々の複数の排ガス流通路40cは、前後方向に沿って直列に互いに間隔を空けて配置されている。尚、複数の排ガス流通路40cは、互いにほぼ同等の内径を有する。ここで、左側の酸化剤供給部材40aが本発明の「仕切り部材」に対応し、左側排ガス導入口61と改質器130との間でこれらを仕切り、かつ、前後方向に延在している。また、右側の酸化剤供給部材40bも本発明の「仕切り部材」に対応し、右側排ガス導入口62と改質器130との間でこれらを仕切り、かつ、前後方向に延在している。
また、排ガス流通路40cについては、前後方向で隣り合う排ガス流通路40c同士の間隔が、後側(改質器130のケーシング131の改質部36側)から前側(改質器130のケーシング131の気化部35側)に向かうほど小さくなるように形成されている。このように酸化剤供給部材40a、40bの各々に複数の排ガス流通路40cを設けることにより、酸化剤供給部材40a、40bの各々の開口率が、後側から前側に向かうほど大きくなる。ここで、酸化剤供給部材40a、40bの開口率とは、酸化剤供給部材40a、40bの長側面視での単位面積あたりの開口部の割合であり、本実施形態では、酸化剤供給部材40a、40bの長側面視での単位面積あたりの排ガス流通路40cの割合である。
尚、排ガス流通路40cについては、改質器130の上面(ケーシング131の上面)より上方に位置することが好ましい。より多くの排ガスが改質器130の周囲を通過してから排ガス流通路40cに流れ込むようにすることで、より効果的に排ガスの熱を改質器130に伝熱することができるからである。
同様に、右側排ガス導入口62の細長開口部のうち、改質器130のケーシング131の気化部35に隣り合う部分を、前後方向に延在する矩形板状の蓋部材101cで塞いでいる。蓋部材101cには、開口部である複数の貫通孔102cが、前後方向に沿って直列に互いに間隔を空けて貫通形成されている。ここで、複数の貫通孔102cは、互いにほぼ同等の孔径を有する。貫通孔102cは、蓋部材101cによって塞がれた右側排ガス導入口62の細長開口部の一部の内外を連通している。
それゆえ、酸化剤供給部材40a、40bの各々の排ガス流通路40cから左側排ガス導入口61及び右側排ガス導入口62への排ガスの流れについては、蓋部材101cが存在する気化部35側よりも、蓋部材101cが存在しない改質部36側のほうが流れやすくなる。従って、酸化剤供給部材40a、40bの各々の排ガス流通路40c近傍では前側(気化部35側)に集中していた排ガスの流れが、左側排ガス導入口61の細長開口部及び右側排ガス導入口62の細長開口部の通過時には、流れにくい前側から流れにやすい後側に分散する。従って、蓋部材101cが、本発明の「整流部」として機能して、排ガス流路内(特に空隙6c、6d)における排ガスの前後方向での流量分布を均一化することができる。ここで、例えば、第2のケース5の長側面5c、5dが、図1に示す熱交換部202に対応し得る。
図9及び図10に示した第6実施形態と異なる点について説明する。
第3のケース7は、更に、上面7aを有している。
第3のケース7の上面7aの内壁には、内部断熱材50の左側部51の上端及び右側部52の上端が当接している。
左右一対の酸化剤供給部材40a、40bの上面側の開口部は、第3のケース7の上面7aの外壁により区画形成される酸化剤流通空間55と連通している。酸化剤供給部材40a、40bへの酸化剤(空気)の供給は、酸化剤流通空間55を介してなされる。尚、本実施形態において、酸化剤供給部材40a、40bには、排ガス流通路4cが形成されていない。
第3のケース7の上面7aには、その左右方向中央部に、開口部58が形成されている。開口部58は、平面視で、前後方向に沿う長辺と左右方向に沿う短辺とからなる矩形状をなす。開口部58は、改質器130の左右方向中央部の上方に配置されて、改質器130の上面に対向している。
開口部58には、排ガス流通路59の一端側が接続されており、排ガス流通路59の他端側が、図示しない排ガス出口に接続されている。排ガス流通路59は、酸化剤流通空間55内に配置されている。ここで、開口部58が、本発明の「排ガス導入口」に対応しており、また、前後方向に細長く開口する「細長開口部」に対応している。
酸化剤(空気)が酸化剤流通空間55を流れる過程で、排ガス流通路59の壁面を介して、カソード用酸化剤と排ガスとの熱交換がなされ、カソード用酸化剤を十分に加熱する一方、排ガスを冷却することができる。ここで、例えば、排ガス流通路59の壁面が、図1に示す熱交換部202に対応し得る。
それゆえ、オフガス燃焼部20から開口部58への排ガスの流れについては、蓋部材101dが存在する改質部36側よりも、蓋部材101dが存在しない気化部35側のほうが流れやすくなり、その結果、排ガスの流れが、気化部35の周辺に集中することになる。このため、改質器130のケーシング131の気化部35の壁面に沿って流れる排ガスの流量が、改質器130のケーシング131の改質部36の壁面に沿って流れる排ガスの流量に比べて多くなる。換言すれば、本実施形態では、排ガス流路は、改質器130のケーシング131の気化部35の壁面に沿って流れる排ガスの流量を、改質器130のケーシング131の改質部36の壁面に沿って流れる排ガスの流量に比べて多くするように構成されている。従って、気化部35の周辺での対流伝熱が促進されるので、気化部35の温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、開口部58での排ガスの流量について、後側(改質器130のケーシング131の改質部36側)の流量に比べて、前側(改質器130のケーシング131の気化部35側)の流量が多い。すなわち、本実施形態では、開口部58での排ガスの流量が、後側から前側に向かうほど多くなっている。これにより、排ガスの流れを、燃料電池装置1の前側に位置する気化部35の周辺に集中させることができる。
2 筐体
3 第1のケース
3a 上面
3b 底面
3c、3d 長側面
4(4a、4b、4c、4d) 第1の空隙
5 第2のケース
5a 上面
5b 底面
5c、5d 長側面
5e、5f 短側面
6(6b、6c、6d) 第2の空隙
7 第3のケース
7a 上面
7b 底面
7c、7d 長側面
7e、7f 短側面
10 燃料電池セル
11 セルスタック
13 台座
20 オフガス燃焼部
30、30’ 改質器
31 左側ケーシング
32 右側ケーシング
33 中央後側ケーシング
34 ケーシング
34a 仕切板
34b 管状通路
35 気化部
36 改質部
37 流入口
38 原燃料・改質用水供給パイプ
40、40’、40a、40b 酸化剤供給部材
40c 排ガス流通路
41 酸化剤入口管
42 スリット
44 酸化剤噴出口
45 排ガス出口管
50 内部断熱材
51 左側部
52 右側部
52a 延長部
52b 開口部
53 下側部
55 酸化剤流通空間
58 開口部(排ガス導入口)
59 排ガス流通路
61 左側排ガス導入口
62 右側排ガス導入口
101、101a、101b、101c、101d 蓋部材
102a、102b、102c 貫通孔(開口部)
102d 開口部
111 セルスタック
130 改質器
131 ケーシング
201 燃料電池装置
202 熱交換部
203 排ガス出口
204 偏流部
205 整流部
Claims (4)
- 流入口より流入する水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器と、
前記改質器の下方に配置されて、前記改質器にて生成された水素富化燃料と酸化剤とを反応させて発電を行う水平一方向に配列された複数の燃料電池セルと、
前記複数の燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて前記複数の燃料電池セルを高温状態に維持するオフガス燃焼部と、
前記オフガス燃焼部にて生成された排ガスが前記改質器の壁面に沿って流れた後に外部に排出されるように構成される排ガス流路と、
を備える燃料電池装置であって、
前記改質器は、水平一方向に延在し、かつ前記水平一方向における前記流入口側の一端に気化部を有し、
前記排ガス流路は、排ガスを導入する排ガス導入口を有し、
該排ガス導入口は、
平面視にて前記気化部の側方に対応して、水平一方向に細長く開口している、
ことを特徴とする燃料電池装置。 - 前記排ガス導入口は、前記流入口側の一端において、前記気化部より長く設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
- 前記排ガス導入口における排ガスの流量が、前記一端と反対側の前記他端側から前記一端側に向かうほど多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
- 前記排ガス流路内における排ガスの前記水平一方向での流量分布を均一化する整流部を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
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