JP2016021309A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化剤ガス供給部材などの低温化と、気化器や改質器の低温化とを抑制する。
【解決手段】酸化剤ガスが内部空間40sを流れる酸化剤ガス供給部材40は、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向する。オフガス燃焼部20は、セルスタック11から排出されるオフガスを燃焼させる。気化器35と酸化剤ガス供給部材40とにより区画される第1排ガス流路部111では、オフガス燃焼部20からの排ガスが気化器35と酸化剤ガス供給部材40との間を流れる。第1排ガス流路部111は、断熱材101と複数の伝熱板102とを備える。断熱材101は、気化器35と酸化剤ガス供給部材40との間に配置され、かつ、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向する。伝熱板102は、気化器35の外面のうち断熱材101に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池装置に関し、特に固体酸化物形の燃料電池装置に関する。
燃料電池装置は、燃料電池システムの中核をなすもので、例えば、水蒸気を用いて燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、酸化剤ガス中の酸素と改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルの上端部(燃料電池セルの反応ガスの流れ方向における下流端部)から排出されるオフガス(未反応の改質ガス)を燃焼させるオフガス燃焼部と、を含んで構成される。
また、燃料電池装置は、水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する気化器を更に含んで構成可能であり、この気化器により改質器への水蒸気の供給がなされ得る。
一方、複数の燃料電池セルに酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部材は、例えば、気化器との間に間隙を有して気化器に対向するように配置される。酸化剤ガスは、この酸化剤ガス供給部材の内部空間を流れる。
また、気化器と酸化剤ガス供給部材とによって排ガス流路部が区画される。オフガス燃焼部にて生成される排ガスは、この排ガス流路部(気化器と酸化剤ガス供給部材との間の間隙)を流れる。
このような燃料電池装置は、特許文献1に開示されている。
特許文献1では、改質器の流入口側部分に気化器を形成することで、気化器と改質器とを一体的に形成している。気化器では改質用水を気化させて水蒸気を発生させている。改質器では、気化器で発生した水蒸気を用いて、燃料を水蒸気改質反応により反応させている。
また、特許文献1では、酸化剤ガス供給部材の外面のうち、気化器に対向する部分に断熱シート(断熱材)を配置している。
特開2011−129279号公報
ところで、気化器については、その温度が水の気化熱により低下しかねない。それゆえ、酸化剤ガス供給部材については、そのうち気化器に対向する部分が輻射冷却により冷却され、その結果、酸化剤ガス供給部材内を流れる酸化剤ガスの温度が低下する虞がある。
この対策として、特許文献1に記載のように、酸化剤ガス供給部材の外面のうち、気化器に対向する部分に断熱シートを配置することにより、酸化剤ガス供給部材及びその内部を流れる酸化剤ガスの熱が気化器によって奪われることを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のように断熱シートを酸化剤ガス供給部材の外面に配置すると、この断熱シートによって、酸化剤ガス供給部材から気化器への熱移動が抑制されるので、気化器の温度が低下しかねない。
この点は、吸熱反応である水蒸気改質反応が行われる改質器においても同様である。この場合において、酸化剤ガス供給部材の外面のうち、改質器(特に、改質器の流入口側部分)に対向する部分に断熱シートを配置すると、この断熱シートによって、酸化剤ガス供給部材から改質器への熱移動が抑制されるので、改質器の温度が低下しかねない。
本発明は、このような実状に鑑み、酸化剤ガス供給部材などの容積部材の低温化を抑制すると共に、気化器や改質器の低温化を抑制することを目的とする。
そのため本発明の第1態様では、燃料電池装置は、水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する気化器と、気化器からの水蒸気を用いて燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、酸化剤ガスが流れる内部空間を備え、かつ、気化器との間に間隙を有して気化器に対向する容積部材と、容積部材からの酸化剤ガス中の酸素と、改質器からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルから排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部と、気化器と容積部材とにより区画され、かつ、オフガス燃焼部からの排ガスが気化器と容積部材との間を流れる排ガス流路部と、を含んで構成される。排ガス流路部は、気化器と容積部材との間に配置され、かつ、気化器との間に間隙を有して気化器に対向する断熱部と、気化器の外面のうち断熱部に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して気化器に伝える伝熱部と、を備える。
本発明の第2態様では、流入口より流入する燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、酸化剤ガスが流れる内部空間を備え、かつ、改質器との間に間隙を有して改質器に対向する容積部材と、容積部材からの酸化剤ガス中の酸素と、改質器からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルから排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部と、改質器と容積部材とにより区画され、かつ、オフガス燃焼部からの排ガスが改質器と容積部材との間を流れる排ガス流路部と、を含んで構成される。排ガス流路部は、改質器と容積部材との間に配置され、かつ、改質器との間に間隙を有して改質器に対向する断熱部と、改質器の外面のうち断熱部に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して改質器に伝える伝熱部と、を備える。
本発明の第1態様によれば、排ガス流路部は、気化器と容積部材との間に配置され、かつ、気化器との間に間隙を有して気化器に対向する断熱部を備える。これにより、容積部材、及び、その内部を流れる酸化剤ガスの熱が気化器によって奪われることを抑制することができる。
また、本発明の第1態様によれば、排ガス流路部は、気化器の外面のうち断熱部に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して気化器に伝える伝熱部を更に備える。この伝熱部によって、高温の排ガスから気化器への熱移動を促進することができるので、気化器の温度低下を抑制することができる。
本発明の第2態様によれば、排ガス流路部は、改質器と容積部材との間に配置され、かつ、改質器との間に間隙を有して改質器に対向する断熱部を備える。これにより、容積部材、及び、その内部を流れる酸化剤ガスの熱が改質器によって奪われることを抑制することができる。
また、本発明の第2態様によれば、排ガス流路部は、改質器の外面のうち断熱部に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して改質器に伝える伝熱部を更に備える。この伝熱部によって、高温の排ガスから改質器への熱移動を促進することができるので、改質器の温度低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池装置の正面縦断面図 同上実施形態における燃料電池装置の水平断面図 同上実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 本発明の第2実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 本発明の第3実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す平面図 本発明の第4実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 本発明の第5実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 本発明の第6実施形態における燃料電池装置の正面縦断面図 同上実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 本発明の第7実施形態における燃料電池装置の長側面断面図 同上実施形態における燃料電池装置の短側面断面図 本発明の第8実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 同上実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す下面図 本発明の第9実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す下面図 本発明の第10実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す下面図 本発明の第11実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す下面図 本発明の第12実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図 本発明の第13実施形態における排ガス流路部の伝熱部の概略構成を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す燃料電池装置の正面縦断面図であり、図2のII−II断面に対応している。図2は燃料電池装置の水平断面図であり、図1のI−I断面のうち、後述する第2のケース5、第3のケース7、改質装置30、酸化剤ガス供給部材40、内部断熱材50の左側部51、右側部52、断熱材101、及び伝熱板102を示している。
燃料電池装置1を構成する筐体2は、筐体2の最外側を構成する直方体状の第1のケース3と、第1のケース3内に第1の空隙4を隔てて収納される直方体状の第2のケース5と、第2のケース5内に第2の空隙6を隔てて収納される溝形状(コ字形状)の第3のケース7と、を含んで構成される。これらのケース3、5、7は金属製である。
第1のケース3は、直方体状で、上面3a、底面3b、左右一対の長側面3c、3d、前後一対の短側面(図示せず)を有している。尚、本実施形態では、第1のケース3において、一方の短側面(後述する第2のケース5の短側面5e側の短側面)を正面(前面)とし、他方の短側面(後述する第2のケース5の短側面5f側の短側面)を背面(後面)とし、これら一対の短側面同士を結ぶ方向を前後方向、長側面3cと長側面3dとを結ぶ方向を左右方向という。
第2のケース5は、直方体状で、上面5a、底面5b、左右一対の長側面5c、5d、前後一対の短側面5e、5fを有している。
この第2のケース5は、第1のケース3より一回り小さく、第1のケース3と第2のケース5との間には、前記第1の空隙4として、上面3a、5a間、底面3b、5b間、長側面3c、5c間、長側面3d、5d間に、それぞれ空隙が形成される。これらの空隙は後述するようにカソード用酸化剤ガス(例えば空気)の流通空間をなす。
第3のケース7は、上部開放の溝形状(コ字形状)で、底面7bと2つの長側面7c、7dとから構成されている。
第3のケース7の底面7b及び長側面7c、7dの前後方向の長さは第2のケース5の底面5b及び長側面5c、5dの前後方向の長さとほぼ等しく、第3のケース7の底面7b及び長側面7c、7dの前後方向の両端部は、第2のケース5の短側面5e、5fに接合される。
第3のケース7の上側の開口部は、空隙を隔てて、第2のケース5の上面5aに相対する。また、第3のケース7の底面7b及び長側面7c、7dは、空隙を隔てて、第2のケース5の底面5b及び長側面5c、5dに相対する。
従って、第2のケース5と第3のケース7との間には、前記第2の空隙6として、底面5b、7b間、長側面5c、7c間、長側面5d、7d間に、それぞれ空隙が形成される。これらの空隙は後述するように排ガスの流通空間をなす。
燃料電池装置1は、筐体2内、特に第3のケース7内に、水素を含有する改質ガスと酸化剤ガス(空気)とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セル10と、複数の燃料電池セル10の上端部から排出されるオフガスを燃焼させて燃料電池セル10を高温状態に維持するオフガス燃焼部20とを備える。
燃料電池装置1はまた、第3のケース7内に、燃料を改質して改質ガスを生成し、この改質ガスを燃料電池セル10のアノード(燃料極)に供給する改質装置30と、燃料電池セル10のカソード(酸化剤極)に酸化剤ガス(空気)を供給する酸化剤ガス供給部材40とを備える。改質装置30は、気化器35と改質器36とを備える。ここで、改質装置30の流入口側部分に気化器35が形成されている。
燃料電池セル10は、上下方向に延びるセル支持体の表面に、アノード(燃料極)、固体酸化物からなる電解質、カソード(酸化剤極)を積層してなる。セル支持体は、その延在方向に沿って内部に燃料通路が形成されると共に、多孔質である。よって、アノードにはセル支持体内部から改質ガスが供給される。カソードには外部から酸化剤ガスが供給される。
電解質は、高温下で酸化物イオンを伝導する。アノードは、酸化物イオンと燃料中の水素とを反応させて、電子及び水を発生させる。カソードは、例えば、空気中の酸素と電子とを反応させて、酸化物イオンを発生させる。
従って、燃料電池セル10のカソードにて、下記(1)式の電極反応が生起され、アノードにて、下記(2)式の電極反応が生起されて、発電がなされる。
カソード: 1/2O+2e→O2−(電解質) ・・・(1)
アノード: O2−(電解質)+H→HO+2e ・・・(2)
燃料電池装置1には前述のような燃料電池セル10が多数備えられ、これらは電気的に直列及び/又は並列に接続されて、燃料電池セル10の組み立て体であるセルスタック11を構成している。燃料電池セル10の形状及び配列は任意に選択することができるため、図中のセルスタック11については、それらを省略して概略的に示している。セルスタック11は、台座13上に配置されている。
ここで、燃料電池セル10(セルスタック11)への改質ガスの供給は、台座13側(セルスタック11の下端部側)からなされ、台座13は改質ガスの分配機能を有している。尚、台座13には、改質装置30から改質ガスが供給される。
燃料電池セル10(セルスタック11)への酸化剤ガス(空気)の供給は、複数の燃料電池セル10を2つのグループに分割するように、燃料電池セル10間の隙間に配置した酸化剤ガス供給部材40を介してなされる。
また、セルスタック11の上端部側はオフガス(未反応の改質ガス)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤ガス供給下で燃焼する。従って、セルスタック11の上端部近傍がオフガス燃焼部20となる。
改質装置30は酸化剤ガス供給部材40を避けるように形成されており、平面視で溝形状(コ字形状)をなしている。
本実施形態では、オフガス燃焼部20での燃焼熱によって加熱されるように、改質装置30が、第3のケース7内でセルスタック11の上方に配置される。
改質装置30は、前後方向に延在する直方体状の左側ケーシング31及び右側ケーシング32と、これらケーシングの後端部同士を連結する中央後側ケーシング33とを備えている。これらのケーシングは金属製である。
左側ケーシング31と右側ケーシング32とは、水平面上に互いに平行に配置されている。左側ケーシング31は、セルスタック11の左側部分の上方に配置され、右側ケーシング32は、セルスタック11の右側部分の上方に配置される。左側ケーシング31と右側ケーシング32とは、互いの内部空間が、中央後側ケーシング33の内部空間を介して連通している。
ここで、酸化剤ガス供給部材40は、改質装置30の左側ケーシング31の右側方に配置されている。また、酸化剤ガス供給部材40は、改質装置30の右側ケーシング32の左側方に配置されている。
改質装置30を構成する気化器35は、右側ケーシング32の前側部(例えば前端から略中央までの部分)に配置されている。改質装置30を構成する改質器36は、右側ケーシング32のうち気化器35を除いた部分と、中央後側ケーシング33と、左側ケーシング31とからなる部分に配置されている。すなわち、改質装置30の右側ケーシング32については、その前側に気化器35が配置されて、後側に改質器36が配置されている。
右側ケーシング32の前端(気化器35の前端)には流入口37が設けられている。この流入口37には、原燃料・改質用水供給配管38の後端が接続されている。尚、原燃料・改質用水供給配管38は第2のケース5の短側面5e及び第1のケース3の短側面(図示せず)を貫通している。
左側ケーシング31の前端には改質ガス流出口(図示せず)が設けられている。また、この改質ガス流出口からセルスタック11の台座13へ改質ガスを供給するための供給配管(図示せず)が設けられている。
気化器35には、例えばアルミナボールなどの伝熱部材が充填されており、改質器36には、改質触媒が充填されている。
気化器35では、原燃料・改質用水供給配管38から流入口37を介して流入した燃料(原燃料)と改質用水とが、オフガス燃焼部20における燃焼熱と、セルスタック11の発電による発熱とを受けて加熱される。この加熱により、気化器35では、燃料が水蒸気改質反応に適した温度まで昇温されると共に、改質用水が気化されて水蒸気が発生する。
すなわち、気化器35は、水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する。
改質触媒が充填されている改質器36では、気化器35から供給される水蒸気を用いて、水蒸気改質反応によって、燃料を改質して、水素リッチな改質ガスを生成する。この改質反応は吸熱反応であり、オフガス燃焼部20における燃焼熱とセルスタック11の発電による発熱とが利用される。尚、改質器36では、水蒸気改質反応に替えて、部分酸化反応又は自己熱改質反応など、更にはこれらの改質反応の組み合わせなど、水素発生手法として公知な手法によって改質ガスを生成してもよい。
ここで、燃料(原燃料)としては、例えば、炭化水素系燃料が用いられる。炭化水素系燃料としては、分子中に炭素と水素とを含む化合物(酸素等、他の元素を含んでいてもよい)若しくはそれらの混合物が用いられ、例えば、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられる。具体的には、炭化水素類として、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。
次に前記第1の空隙4と酸化剤ガス供給部材40とを含むカソード用酸化剤ガス流路について説明する。
第1のケース3と第2のケース5との間の第1の空隙4は、第1のケース3の4面の内側(上面3a、5a間、底面3b、5b間、長側面3c、5c間、長側面3d、5d間)に形成されて、筐体2の外部からセルスタック11のカソードへ供給する酸化剤ガス(空気)の流通空間をなす。すなわち、上面3a、5a間の空隙4a、底面3b、5b間の空隙4b、長側面3c、5c間の空隙4c、長側面3d、5d間の空隙4dにより、酸化剤ガスの流通空間が形成される。
そして、この酸化剤ガスの流通空間に連通させて、第1のケース3の底面3bに筐体2の外部からの酸化剤ガス入口管41が接続される。
また、この酸化剤ガスの流通空間からセルスタック11への酸化剤ガス出口として、第2のケース5の上面5aに前後方向に延びるスリット42が形成される。このスリット42から第2のケース5内を経て第3のケース7内へ酸化剤ガス供給部材40が挿入配置されている。
酸化剤ガス供給部材40は、内部空間40sを有する上面開口の扁平な矩形の容器で、燃料電池セル10間の隙間に配置され、上面側の開口部は第1のケース3内の酸化剤ガス流通空間と連通している。そして、扁平な矩形の容器の底部近傍の側面に複数の酸化剤ガス噴出口44が形成され、酸化剤ガス噴出口44はセルスタック11に相対している。
従って、筐体2外の酸化剤ガス供給源からの酸化剤ガス(空気)は、酸化剤ガス入口管41から第1のケース3と第2のケース5との間の空隙、特に底面3b、5b間の空隙4bに流入した後、長側面3c、5c間の空隙4c、長側面3d、5d間の空隙4dを経て、上面3a、5a間の空隙4aに流入する。そして、スリット42部から酸化剤ガス供給部材40の内部空間40sに流入し、酸化剤ガス噴出口44から噴出して、セルスタック11のカソードに供給される。
ここで、酸化剤ガス供給部材40が、本発明の「容積部材」に対応する。すなわち、酸化剤ガス供給部材40は、酸化剤ガスが流れる内部空間40sを備える。また、酸化剤ガス供給部材40は、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向している。また、酸化剤ガス供給部材40は、酸化剤ガスをセルスタック11(複数の燃料電池セル10)に供給する。
次に前記第2の空隙6を含む排ガス流路について説明する。
排ガス流路については、オフガス燃焼部20にて生成された排ガスが改質装置30の外面に沿って流れた後に、前記第2の空隙6、及び、後述する排ガス出口管45を介して、外部に排出されるように構成されている。
第3のケース7内のセルスタック11の上端部近傍のオフガス燃焼部20にてオフガスが燃焼し、第3のケース7はオフガス燃焼部20を区画する。そして、オフガスの燃焼によって排ガスが発生し、排ガスは、改質装置30の外面(ケーシング31〜33の外面)に沿って流れて、これにより対流伝熱が生じる。この後、排ガスは、第3のケース7の上面側の開口部から第2のケース5内に排出される。
第2のケース5と第3のケース7との間の第2の空隙6は、第2のケース5の3面の内側(底面5b、7b間、長側面5c、7c間、長側面5d、7d間)に形成されて、オフガス燃焼部20から筐体2の外部へ排出する排ガスの流通空間をなす。すなわち、底面5b、7b間の空隙6b、長側面5c、7c間の空隙6c、長側面5d、7d間の空隙6dにより、排ガスの流通空間が形成される。
そして、この排ガスの流通空間に連通させて、第2のケース5の底面5bに外部への排ガス出口管45が接続される。尚、排ガス出口管45は第1のケース3の底面3bを貫通している。
従って、第3のケース7内のオフガス燃焼部20からの排ガスは、改質装置30の外面(ケーシング31〜33の外面)、及び、酸化剤ガス供給部材40の外面のうちオフガス燃焼部20の上方に位置する部分に沿って流れ、第3のケース7の上面側の開口部から、第2のケース5と第3のケース7との間の空隙、特に長側面5c、7c間の空隙6c、及び、長側面5d、7d間の空隙6dへ流入した後、底面5b、7b間の空隙6bへ流入して、排ガス出口管45より筐体2外へ排出される。
ここで、前述の排ガス流路のうち、互いに対向する気化器35の左側面35L(改質装置30の右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)と、酸化剤ガス供給部材40の右側面40Rとによって区画される部分を、第1排ガス流路部111として以下説明する。
すなわち、第1排ガス流路部111は、気化器35と酸化剤ガス供給部材40とにより区画される。また、第1排ガス流路部111では、オフガス燃焼部20からの排ガスが気化器35と酸化剤ガス供給部材40との間を流れる。
前述のように、筐体2内をカソード用酸化剤ガスと排ガスとが流れる過程で、すなわち、酸化剤ガス(空気)が第1のケース3と第2のケース5との間を第2のケース5の底面5b、長側面5c、5d、上面5aの外壁に沿って流れ、排ガスが第2のケース5と第3のケース7との間を第2のケース5の上面5a、長側面5c、5d、底面5bの内壁に沿って流れる過程で、第2のケース5の底面5b、長側面5c、5d、上面5aを介して、カソード用酸化剤ガスと排ガスとの熱交換がなされ、カソード用酸化剤ガスを十分に加熱する一方、排ガスを冷却することができる。
第3のケース7の内面には、内部断熱材50が内張されている。内部断熱材50は、例えば、金属よりも熱伝導率が低いセラミックファイバーを含んで構成される。内部断熱材50は、左側部51、右側部52、及び下側部53を含んで構成され、溝形状(コ字形状)の断面を有して前後方向に延在している。
内部断熱材50の左側部51は、その前後方向の長さが、第3のケース7の長側面7cの前後方向の長さとほぼ等しい。左側部51は、第3のケース7の左側の長側面7cの内壁に面接触するように配置されている。
内部断熱材50の右側部52は、その前後方向の長さが、第3のケース7の長側面7dの前後方向の長さとほぼ等しい。右側部52は、第3のケース7の右側の長側面7dの内壁に面接触するように配置されている。
内部断熱材50の下側部53は、その前後方向の長さが、第3のケース7の底面7bの前後方向の長さとほぼ等しい。下側部53は、第3のケース7の底面7bと台座13との間に介装されている。
尚、内部断熱材50の左側部51の上端と、内部断熱材50の右側部52の上端とについては、各々が、改質装置30の上面(ケーシング31〜33の上面)より上方に位置することが好ましい。より多くの排ガスが改質装置30の周囲を通過してから前述の第2の空隙6に流れ込むようにすることで、より効果的に排ガスの熱を改質装置30に伝熱することができるからである。
次に、第1排ガス流路部111の構成について、図1及び図2に加えて図3を用いて説明する。
図3は、第1排ガス流路部111の伝熱部(伝熱板102)を示す。
第1排ガス流路部111は、左右方向に厚みを有するシート状の断熱材101と、少なくとも1枚(図では4枚)の金属製の伝熱板102(板状部材)とを備える。尚、本実施形態では伝熱板102の枚数が4枚であるとして以下説明するが、伝熱板102の枚数はこれに限らない。
断熱材101は、例えば、金属よりも熱伝導率が低いセラミックファイバーを含んで構成される。断熱材101は、酸化剤ガス供給部材40の右側面40Rのうち、気化器35の左側面35L(改質装置30の右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)に対向する部分に設けられている。本実施形態では、断熱材101は、側面視で、気化器35の左側面35Lよりも大きな面積の矩形状をなしている。ここで、断熱材101が本発明の「断熱部」に対応する。すなわち、第1排ガス流路部111は前記「断熱部」を備える。また、断熱材101は、気化器35と酸化剤ガス供給部材40との間に配置されている。また、断熱材101は、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向している。
4枚の伝熱板102は、各々の右側端部(一端部)が、気化器35の左側面35L(外面)に固定されており、左側端部(他端部)が断熱材101に接触している。尚、伝熱板102の左側端部(他端部)については、断熱材101に接触していなくてもよい。
4枚の伝熱板102は、前後方向に互いに間隔を空けて1列に並んでおり、各々が、第1排ガス流路部111における排ガスの流れ方向Fに沿って延在している。また、伝熱板102は、上面視で、気化器35の左側面35Lに交差するように(特に本実施形態では直交するように)配置されている。
ここで、伝熱板102は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。すなわち、第1排ガス流路部111は前記「伝熱部」を備える。また、伝熱板102は、気化器35の左側面35Lより、第1排ガス流路部111の内方に張り出している。また、伝熱板102は、気化器35の左側面35Lのうち、断熱材101に対向する部分に設けられている。
本実施形態によれば、燃料電池装置1は、水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する気化器35と、気化器35からの水蒸気を用いて燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器36と、酸化剤ガスが流れる内部空間40sを備え、かつ、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向する酸化剤ガス供給部材40(容積部材)と、酸化剤ガス供給部材40からの酸化剤ガス中の酸素と、改質器36からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セル10と、燃料電池セル10から排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部20と、気化器35と酸化剤ガス供給部材40とにより区画され、かつ、オフガス燃焼部20からの排ガスが気化器35と酸化剤ガス供給部材40との間を流れる第1排ガス流路部111と、を含んで構成される。第1排ガス流路部111は、気化器35と酸化剤ガス供給部材40との間に配置され、かつ、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向する断熱材101(断熱部)と、気化器35の左側面35L(外面)のうち断熱材101に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える伝熱板102(伝熱部)と、を備える。従って、断熱材101を備えることにより、酸化剤ガス供給部材40、及び、その内部を流れる酸化剤ガスの熱が気化器35によって奪われることを抑制することができる。また、伝熱板102を備えることにより、この伝熱板102によって、高温の排ガスから気化器35への熱移動を促進することができるので、気化器35の温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、断熱材101(断熱部)は、酸化剤ガス供給部材40(容積部材)の右側面40R(外面)のうち、気化器35に対向する部分に設けられる。これにより、酸化剤ガス供給部材40内を流れる酸化剤ガスの熱が気化器35によって局所的に奪われることを抑制することができるので、複数の燃料電池セル10に供給される酸化剤ガスの温度分布を均一化することができる。
従って、本実施形態によれば、複数の燃料電池セル10に供給される酸化剤ガスの温度分布が均一化されると共に、伝熱板102(伝熱部)により気化器35の温度低下が抑制されるので、気化器35の下方に位置する燃料電池セル10の局所的な温度低下が抑制され、この結果、燃料電池スタック11の温度分布を均一化することができ、ひいては、燃料電池スタック11の良好な発電効率を得ることができる。
また、本実施形態によれば、伝熱板102(伝熱部)は、気化器35の左側面35L(外面)より第1排ガス流路部111の内方に張り出している。これにより、伝熱板102は、そのほぼ全体で排ガスの熱を吸収することができるので、排ガスから熱を効率的に吸収して気化器35に伝熱することができる。
また、本実施形態によれば、伝熱板102(伝熱部)は、気化器35の左側面35L(外面)のうち、断熱材101(断熱部)に対向する部分に設けられる。これにより、酸化剤ガス供給部材40から気化器35への熱移動が断熱材101によって抑制されても、排ガスから熱が伝熱板102を介して気化器35に伝えられるので、気化器35の温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1排ガス流路部111の伝熱部は、右側端部(一端部)が気化器35の左側面35L(外面)に固定されて、第1排ガス流路部111における排ガスの流れ方向Fに沿って延在する少なくとも1枚の金属製の伝熱板102(板状部材)を含んで構成される。これにより、比較的簡素な構成で、伝熱板102を介して排ガスから熱を吸収して気化器35に伝えることができる。
また、本実施形態によれば、容積部材は、酸化剤ガスを燃料電池セル10に供給する酸化剤ガス供給部材40である。これにより、比較的簡素な構成で酸化剤ガスを燃料電池セル10に供給することができる。
図4は、本発明の第2実施形態における第1排ガス流路部111の伝熱部(伝熱部材104)の概略構成を示す。
図1〜図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、伝熱板102の代わりとして、6面が金属製のメッシュ状部材103によって構成される直方体状の金属製の伝熱部材104が、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)に固定されている。
伝熱部材104は、その内外がメッシュ状部材103を介して連通している。それゆえ、伝熱部材104の内部を排ガスが流れることができる。
ここで、伝熱部材104は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。また、伝熱部材104は、気化器35の左側面35L(外面)より第1排ガス流路部111の内方に張り出している。また、伝熱部材104は、気化器35の左側面35Lのうち、断熱材101に対向する部分に設けられている。
特に本実施形態によれば、伝熱部材104(伝熱部)は金属製のメッシュ状部材103を含んで構成される。これにより、比較的簡素な構成で、伝熱部材104を介して排ガスから熱を吸収して気化器35に伝えることができる。
図5は、本発明の第3実施形態における第1排ガス流路部111の伝熱部(伝熱部材105)の概略構成を示す平面図である。
図1〜図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、伝熱板102の代わりとして、金属製の伝熱部材105が、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)に固定されている。
伝熱部材105は、上面及び下面が開口した金属製の矩形筒状体106と、その内部に配置された金属製のハニカム構造部107とにより構成されている。
ハニカム構造部107は、複数の排ガス流通路108を備える。排ガス流通路108は、各々が上下方向に延在して、各々の上面及び下面がそれぞれ開口している。それゆえ、伝熱部材105の各排ガス流通路108内を排ガスが流れることができる。
ここで、伝熱部材105は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。また、伝熱部材105は、気化器35の左側面35L(外面)より第1排ガス流路部111の内方に張り出している。また、伝熱部材105は、気化器35の左側面35Lのうち、断熱材101に対向する部分に設けられている。
特に本実施形態によれば、伝熱部材105(伝熱部)は、複数の排ガス流通路108を備えた金属製のハニカム構造部107(ハニカム構造)を有する。これにより、比較的簡素な構成で、伝熱部材105を介して排ガスから熱を吸収して気化器35に伝えることができる。
図6は、本発明の第4実施形態における第1排ガス流路部111の伝熱部(伝熱板102及び109)の概略構成を示す。
図1〜図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、伝熱板102と、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)との間に、金属製の伝熱板109が介装されている。
伝熱板109は、側面視で、気化器35の左側面35Lよりも大きな面積の矩形状をなしている。また、伝熱板109は、第1排ガス流路部111における排ガスの流れ方向Fに沿って延在している。
伝熱板109は、その右側面が、気化器35の左側面35L(外面)に面接触した状態で固定されている。また、伝熱板109の左側面には伝熱板102の右側端部(一端部)が固定されている。
伝熱板109の上端部と、第2のケース5の上面5aの内壁との間には、図示しない空隙が形成されており、この空隙を排ガスが流れる。
ここで、伝熱板102及び109は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。また、伝熱板102及び109は、気化器35の左側面35L(外面)より第1排ガス流路部111の内方に張り出している。
特に本実施形態によれば、伝熱板102と、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)との間に、金属製の伝熱板109が介装されている。これにより、前述の第1実施形態よりも大きな面積で排ガスからの熱を吸収することができるので、排ガスからの熱を前述の第1実施形態よりも効率的に吸収して気化器35に伝えることができる。
尚、本実施形態では、伝熱板102と、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)との間に、伝熱板109が介装されているが、伝熱板109の配置はこれに限らない。例えば、前述の伝熱部材104又は105と、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)との間に、伝熱板109が介装されてもよい。
図7は、本発明の第5実施形態における第1排ガス流路部111の伝熱部(伝熱板102及び110)の概略構成を示す。
図1〜図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、複数(図では4枚)の伝熱板102からなる伝熱部の左側下端部に、金属製の伝熱板110(金属板)の右側上端部が固定されている。
伝熱板110は、第1排ガス流路部111を構成するものであり、第1排ガス流路部111における排ガスの流れ方向Fに交差する方向に延在している。特に本実施形態では、伝熱板110は、第1排ガス流路部111における排ガスの流れ方向Fに直交する方向(すなわち水平方向)に延在している。
伝熱板110の右側端部と、気化器35の左側面35L(右側ケーシング32の左側面32Lの前側部)との間には空隙110aが形成されており、この空隙110aを排ガスが流れる。
伝熱板110は平面視で矩形状をなしている。伝熱板110は、その上面が断熱材101の下面に接触可能である。それゆえ、断熱材101は、その下方から伝熱板110によって支持され得る。
また、伝熱板110については、その下面が、オフガス燃焼部20に対向するように配置され、好ましくは、オフガス燃焼部20の燃焼火炎に対向するように配置される。
ここで、伝熱板110は、排ガスからの熱に加えて、オフガス燃焼部20からの燃焼熱を吸収し、伝熱板102を介して、気化器35に伝熱する。
特に本実施形態によれば、第1排ガス流路部111は、伝熱板102(伝熱部)に設けられて、第1排ガス流路部111における排ガスの流れ方向Fと交差する方向に延在する金属製の伝熱板110(金属板)を更に含んで構成される。これにより、比較的大きな面積で排ガスからの熱を吸収することができるので、排ガスからの熱を効率的に吸収して気化器35に伝えることができる。
また、本実施形態によれば、伝熱板110(金属板)は、その下面がオフガス燃焼部20に対向する。これにより、排ガスからの熱に加えて、オフガス燃焼部20からの燃焼熱を効率的に吸収して気化器35に伝えることができるので、気化器35の温度低下を良好に抑制することができる。
尚、本実施形態では、複数の伝熱板102からなる伝熱部の下端部に伝熱板110を設けているが、伝熱板110の配置はこれに限らない。例えば、前述の伝熱部材104からなる伝熱部の下端部、又は、前述の伝熱部材105からなる伝熱部の下端部に、伝熱板1110を設けてもよい。
図8は、本発明の第6実施形態を示す燃料電池装置の正面縦断面図である。図9は、本実施形態における第2排ガス流路部112の伝熱部(伝熱板102a)及び第3排ガス流路部113の伝熱部(伝熱板102b)の概略構成を示す。
図1〜図3に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
燃料電池セル10の組み立て体であるセルスタック121が台座13上に配置されている。
また、セルスタック121の上端部側はオフガス(未反応の改質ガス)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤ガス供給下で燃焼する。従って、セルスタック121の上端部近傍がオフガス燃焼部20となる。
改質装置130は、オフガス燃焼部20での燃焼熱によって加熱されるように、第3のケース7内でセルスタック121の上方に配置される。
改質装置130は、前後方向に延在する直方体状で金属製のケーシング131を備えている。改質装置130のケーシング131については、その前側に気化器35が配置されて、後側に改質器36が配置されている。ケーシング131の前端(気化器35の前端)には流入口37が設けられている。この流入口37には、原燃料・改質用水供給配管38の後端が接続されている。ケーシング131の後端(改質器36の後端)には改質ガス流出口(図示せず)が設けられている。また、この改質ガス流出口からセルスタック121の台座13へ改質ガスを供給するための供給配管(図示せず)が設けられている。
燃料電池セル10(セルスタック121)への酸化剤ガス(空気)の供給は、左右一対の酸化剤ガス供給部材40a、40bを介してなされる。左側の酸化剤ガス供給部材40aは、セルスタック121と内部断熱材50の左側部51との間に配置されている。右側の酸化剤ガス供給部材40bは、セルスタック121と内部断熱材50の右側部52との間に配置されている。ここで、左側の酸化剤ガス供給部材40aは、隣接する内部断熱材50の左側部51に面接触している。また、右側の酸化剤ガス供給部材40bは、隣接する内部断熱材50の右側部52に面接触している。
酸化剤ガス供給部材40a、40bは、それぞれ、酸化剤ガス供給部材40と同様に内部空間40sを有する扁平な矩形の容器で構成されており、その底部近傍の側面に複数の酸化剤ガス噴出口44が形成されている。酸化剤ガス噴出口44はセルスタック121に相対している。
ここで、酸化剤ガス供給部材40a、40bが、本発明の「容積部材」に対応する。すなわち、酸化剤ガス供給部材40a、40bの各々は、酸化剤ガスが流れる内部空間40sを備える。また、酸化剤ガス供給部材40a、40bの各々は、気化器35との間に間隙を有して気化器35に対向している。また、酸化剤ガス供給部材40a、40bは、酸化剤ガスをセルスタック121(複数の燃料電池セル10)に供給する。
酸化剤ガス供給部材40a、40bには、各々の上部の扁平部を貫通させて、開口部である複数の排ガス流通路40cを設けている。酸化剤ガス供給部材40a、40bの各々の複数の排ガス流通路40cは、前後方向に沿って直列に互いに間隔を空けて配置されている。尚、複数の排ガス流通路40cは、互いにほぼ同等の内径を有する。
酸化剤ガス供給部材40aの排ガス流通路40cを介して、第2の空隙6cと改質装置130近傍の空間とが連通している。また、酸化剤ガス供給部材40bの排ガス流通路40cを介して、第2の空隙6dと改質装置130近傍の空間とが連通している。
尚、排ガス流通路40cについては、改質装置130の上面(ケーシング131の上面)より上方に位置することが好ましい。より多くの排ガスが改質装置130の周囲を通過してから排ガス流通路40cに流れ込むようにすることで、より効果的に排ガスの熱を改質装置130に伝熱することができるからである。
ここで、オフガス燃焼部20から改質装置130(ケーシング131)の近傍を経て第2の隙間6cに至る排ガス流路のうち、互いに対向する気化器35の左側面35L(改質装置130のケーシング131の左側面131Lの前側部)と、酸化剤ガス供給部材40aの右側面とによって区画される部分を、第2排ガス流路部112とする。また、オフガス燃焼部20から改質装置130(ケーシング131)の近傍を経て第2の隙間6dに至る排ガス流路のうち、互いに対向する気化器35の右側面35R(改質装置130のケーシング131の右側面131Rの前側部)と、酸化剤ガス供給部材40bの左側面とによって区画される部分を、第3排ガス流路部113とする。
第2排ガス流路部112は、左右方向に厚みを有するシート状の断熱材101aと、少なくとも1枚(図では4枚)の金属製の伝熱板102a(板状部材)とを備える。
断熱材101aは、例えば、金属よりも熱伝導率が低いセラミックファイバーを含んで構成される。断熱材101aは、酸化剤ガス供給部材40aの右側面のうち、気化器35の左側面35L(ケーシング131の左側面131Lの前側部)に対向する部分に設けられている。本実施形態では、断熱材101aは、側面視で、気化器35の左側面35Lよりも大きな面積の矩形状をなしている。ここで、断熱材101aが本発明の「断熱部」に対応する。すなわち、第2排ガス流路部112は前記「断熱部」を備える。
4枚の伝熱板102aは、各々の右側端部(一端部)が、気化器35の左側面35L(外面)に固定されており、左側端部(他端部)が断熱材101aに接触している。尚、伝熱板102aの左側端部(他端部)については、断熱材101aに接触していなくてもよい。
4枚の伝熱板102aは、前後方向に互いに間隔を空けて1列に並んでおり、各々が、第2排ガス流路部112における排ガスの流れ方向Fに沿って延在している。また、伝熱板102aは、上面視で、気化器35の左側面35L(ケーシング131の左側面131Lの前側部)に交差するように(特に本実施形態では直交するように)配置されている。
ここで、伝熱板102aは、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。すなわち、第2排ガス流路部112は前記「伝熱部」を備える。また、伝熱板102aは、気化器35の左側面35L(外面)より第2排ガス流路部112の内方に張り出している。また、伝熱板102aは、気化器35の左側面35Lのうち、断熱材101aに対向する部分に設けられている。
第3排ガス流路部113は、左右方向に厚みを有するシート状の断熱材101bと、少なくとも1枚(図では4枚)の金属製の伝熱板102b(板状部材)とを備える。
断熱材101bは、例えば、金属よりも熱伝導率が低いセラミックファイバーを含んで構成される。断熱材101bは、酸化剤ガス供給部材40bの左側面のうち、気化器35の右側面35R(ケーシング131の右側面131Rの前側部)に対向する部分に設けられている。本実施形態では、断熱材101bは、側面視で、気化器35の右側面35Rよりも大きな面積の矩形状をなしている。ここで、断熱材101bが本発明の「断熱部」に対応する。すなわち、第3排ガス流路部113は前記「断熱部」を備える。
4枚の伝熱板102bは、各々の左側端部(一端部)が、気化器35の右側面35R(外面)に固定されており、右側端部(他端部)が断熱材101bに接触している。尚、伝熱板102bの右側端部(他端部)については、断熱材101bに接触していなくてもよい。
4枚の伝熱板102bは、前後方向に互いに間隔を空けて1列に並んでおり、各々が、第3排ガス流路部113における排ガスの流れ方向Fに沿って延在している。また、伝熱板102bは、上面視で、気化器35の右側面35R(ケーシング131の右側面131Rの前側部)に交差するように(特に本実施形態では直交するように)配置されている。
ここで、伝熱板102bは、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える。すなわち、第3排ガス流路部113は前記「伝熱部」を備える。また、伝熱板102bは、気化器35の右側面35Rより第3排ガス流路部113の内方に張り出している。また、伝熱板102bは、気化器35の右側面35Rのうち、断熱材101bに対向する部分に設けられている。
特に本実施形態によれば、第2排ガス流路部112及び第3排ガス流路部113は、それぞれ、断熱材101a及び101b(断熱部)を備える。これにより、酸化剤ガス供給部材40a及び40b内を流れる酸化剤ガスの熱が気化器35によって局所的に奪われることを抑制することができるので、複数の燃料電池セル10に供給される酸化剤ガスの温度分布を均一化することができる。
また、本実施形態によれば、第2排ガス流路部112及び第3排ガス流路部113は、それぞれ、伝熱板102a及び102b(伝熱部)を備える。これら伝熱板102a及び102bによって、高温の排ガスから気化器35への熱移動を促進することができるので、気化器35の温度低下を抑制することができる。
従って、本実施形態によれば、複数の燃料電池セル10に供給される酸化剤ガスの温度分布が均一化されると共に、気化器35の温度低下が抑制されるので、気化器35の下方に位置する燃料電池セル10の局所的な温度低下が抑制され、この結果、燃料電池スタック121の温度分布を均一化することができ、ひいては、燃料電池スタック121の良好な発電効率を得ることができる。
尚、本実施形態では、排ガスから熱を吸収して気化器35に伝える伝熱部が伝熱板102a及び102bにより構成されているが、伝熱部の構成はこれに限らない。例えば、伝熱部として、前述の伝熱部材104又は105を用いてもよい。また、本実施形態においても、前述の伝熱板109及び110を設置可能であることは言うまでもない。
また、前述の第1〜第6実施形態において、改質用水の流入によって低温になりかねない気化器35の流入口37側の部分のみに前述の伝熱部(伝熱板102、102a、102b、109、伝熱部材104、105)を設け、酸化剤ガス供給部材40、40a、40bのうち、この伝熱部に対向する部分のみに前述の断熱部(断熱材101、101a、101b)を設けてもよい。
次に、前述の第1〜第6実施形態の変形例について説明する。
前述の第1〜第6実施形態と異なる点について説明する。
本変形例では、図示しない気化器が燃料電池装置1の第1のケース3外に設けられて、改質装置30又は130が改質器36のみで構成される。また、改質器36の前端に前述の流入口37が設けられている。ここで、改質器36に供給される水蒸気については、第1のケース3外に設けられた気化器から、配管38及び流入口37を介して、改質器36内に流入する。この場合において、改質器36の流入口37側の部分(流入口側部分)では、吸熱反応である水蒸気改質反応が比較的起こりやすいことから、低温になりかねない。そこで、前述の気化器35に設けた伝熱部と同様の伝熱部を、改質器36の流入口側部分に設ける。尚、本変形例では、改質器36の流入口側部分が、図1〜図9にて符号35で示されている部分に対応する。
本変形例によれば、燃料電池装置1は、流入口37より流入する燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器36と、酸化剤ガスが流れる内部空間40sを備え、かつ、改質器36との間に間隙を有して改質器36に対向する酸化剤ガス供給部材40、40a、40b(容積部材)と、酸化剤ガス供給部材40、40a、40bからの酸化剤ガス中の酸素と、改質器36からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セル10と、燃料電池セル10から排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部20と、改質器36と酸化剤ガス供給部材40、40a、40bとにより区画され、かつ、オフガス燃焼部20からの排ガスが改質器36と酸化剤ガス供給部材40、40a、40bとの間を流れる排ガス流路部(第1排ガス流路部111、第2排ガス流路部112、第3排ガス流路部113)と、を含んで構成される。この排ガス流路部は、改質器36と酸化剤ガス供給部材40、40a、40bとの間に配置され、かつ、改質器36との間に間隙を有して改質器36に対向する断熱部(断熱材101、101a、101b)と、改質器36の外面のうち断熱部(断熱材101、101a、101b)に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して改質器36に伝える伝熱部(伝熱板102、102a、102b、109、伝熱部材104、105)と、を備える。従って、断熱部を備えることにより、酸化剤ガス供給部材40、40a、40b、及び、その内部を流れる酸化剤ガスの熱が改質器36によって奪われることを抑制することができる。また、伝熱部を備えることにより、この伝熱部によって、高温の排ガスから改質器36への熱移動を促進することができるので、改質器36の温度低下を抑制することができる。
また、本変形例によれば、伝熱部(伝熱板102、102a、102b、109、伝熱部材104、105)は、改質器36の外面より排ガス流路部111、112、113の内方に張り出している。これにより、伝熱部は、そのほぼ全体で排ガスの熱を吸収することができるので、排ガスから熱を効率的に吸収して改質器36に伝熱することができる。
また、本変形例によれば、断熱部(断熱材101、101a、101b)は、改質器36の流入口側部分と酸化剤ガス供給部材40、40a、40b(容積部材)との間に配置され、かつ、改質器36の流入口側部分との間に間隙を有して改質器36の流入口側部分に対向する。また、伝熱部(伝熱板102、102a、102b、109、伝熱部材104、105)は、改質器36の流入口側部分の外面のうち断熱部(伝熱板102、102a、102b、109、伝熱部材104、105)に対向する部分に設けられる。これにより、改質器36の流入口側部分の温度低下を抑制することができるので、改質器36の流入口側部分の下方に位置する燃料電池セル10の温度低下が抑制され、ひいては、セルスタックの温度分布を均一化することができる。
図10は、本発明の第7実施形態を示す燃料電池装置の長側面断面図である。図11は燃料電池装置の短側面断面図であり、図10のIII−III断面に対応している。
燃料電池装置201を構成する金属製の筐体であるケース203は、直方体状である。
ケース203は、上面203a、底面203b、左右一対の長側面203c、203d、前後一対の短側面203e、203fを有している。尚、本実施形態では、ケース203において、短側面203eを正面(前面)とし、短側面203fを背面(後面)とし、短側面203eと短側面203fとを結ぶ方向を前後方向、長側面203cと長側面203dとを結ぶ方向を左右方向という。
燃料電池装置201は、ケース203内に、セルスタック121と、気化器220と、改質器230と、熱交換器240とを備える。
本実施形態では、セルスタック121の上方に改質器230が位置し、改質器230の上方に熱交換器240が位置し、熱交換器240の上方に気化器220が位置する。ここで、セルスタック121、改質器230、熱交換器240、及び、気化器220については、各々が、ケース203内に、長側面203c、203d、短側面203e、203fの各々の内壁と空隙を隔てて収納されている。
セルスタック121は、前述の第6実施形態と同様の燃料電池セル10の組み立て体であり、台座13上に配置されている。尚、台座13には、改質器230から改質ガスが供給される。
セルスタック121への酸化剤ガス(空気)の供給は、熱交換器240から、左右一対の酸化剤ガス供給部材250a、250bを介してなされる。尚、図10では、図示簡略化のため、酸化剤ガス供給部材250a、250bの図示を省略している。
酸化剤ガス供給部材250aは、内部空間250cを有する上部開口の扁平な矩形の容器であり、長側面203cの内壁に沿うように設けられている。酸化剤ガス供給部材250aの上部の開口部は熱交換器240の流出口244aに連通している。そして、扁平な矩形の容器の下部の側面に複数の酸化剤ガス噴出口251aが形成され、酸化剤ガス噴出口251aはセルスタック121に相対している。
酸化剤ガス供給部材250bは、内部空間250dを有する上部開口の扁平な矩形の容器であり、長側面203dの内壁に沿うように設けられている。酸化剤ガス供給部材250bの上部の開口部は熱交換器240の流出口244bに連通している。そして、扁平な矩形の容器の下部の側面に複数の酸化剤ガス噴出口251bが形成され、酸化剤ガス噴出口251bはセルスタック121に相対している。
セルスタック121の上端部側はオフガス(未反応の改質ガス)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤ガス供給下で燃焼する。従って、セルスタック121の上端部近傍がオフガス燃焼部20となる。
本実施形態では、オフガス燃焼部20での燃焼熱によって加熱されるように、改質器230が、ケース203内でセルスタック121の上方に配置される。
改質器230は、前後方向に延在する直方体状のケーシング231を備えている。ケーシング231は金属製であり、このケーシング内には改質触媒が充填されている。ケーシング231の前端には流入口232が設けられている。この流入口232には、原燃料供給配管233の後端が接続されている。尚、原燃料供給配管233はケース203の短側面203eを貫通している。
ケーシング231の後部には改質ガス流出口234が設けられている。また、この改質ガス流出口234からセルスタック121の台座13へ改質ガスを供給するための供給配管235が設けられている。
改質器230と熱交換器240との間には、ケース203内を上下に仕切る金属製の仕切板238が設けられている。仕切板238には、その後部に開口部239が形成されている。ケース203の内部空間のうち、気化器220及び熱交換器240を含む上側の内部空間は、改質器230及びセルスタック121を含む下側の内部空間と、開口部239を介して連通している。ここで、前述の酸化剤ガス供給部材250a、250bと、後述する改質用水蒸気供給配管225とは、仕切板238を上下に貫通している。
熱交換器240は、前後方向に延在する直方体状のケーシング241を備えている。ケーシング241は金属製である。このケーシングの内部空間を酸化剤ガスが流れる。ケーシング241の前端には流入口242が設けられている。この流入口242には、酸化剤ガス供給配管243の後端が接続されている。尚、酸化剤ガス供給配管243はケース203の短側面203eを貫通している。
ケーシング241の左右両側部には、それぞれ、流出口244a、244bが設けられている。従って、ケーシング241の内部空間は、流出口244a、244bを介して、酸化剤ガス供給部材250aの内部空間250cと、酸化剤ガス供給部材250bの内部空間250dと、に連通している。
気化器220は、前後方向に延在する直方体状のケーシング221を備えている。ケーシング221は金属製であり、このケーシング内には、例えばアルミナボールなどの伝熱部材が充填されている。ケーシング221の後端には流入口222が設けられている。この流入口222には、改質用水供給配管223の前端が接続されている。尚、改質用水供給配管223はケース203の短側面203fを貫通している。
ケーシング221の前端には改質用水蒸気流出口224が設けられている。また、この改質用水蒸気流出口224から下方に延びて、仕切板238を貫通し、更に、ケース203内における原燃料供給配管233の途中部分に接続するように、改質用水蒸気供給配管225が設けられている。
気化器220では、改質用水供給配管223から流入口222を介して流入した改質用水が、オフガス燃焼部20からの排ガスの熱を受けて加熱される。この加熱により、気化器220では改質用水が気化されて水蒸気が発生する。すなわち、気化器220は、水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する。
改質器230では、気化器220から改質用水蒸気供給配管225及び原燃料供給配管233を介して供給される水蒸気を用いて、水蒸気改質反応によって、燃料(原燃料)を改質して、水素リッチな改質ガスを生成する。この改質反応は吸熱反応であり、オフガス燃焼部20における燃焼熱とセルスタック121の発電による発熱とが利用される。尚、改質器230では、水蒸気改質反応に替えて、部分酸化反応又は自己熱改質反応など、更にはこれらの改質反応の組み合わせなど、水素発生手法として公知な手法によって改質ガスを生成してもよい。尚、燃料(原燃料)の詳細については、前述の第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
ケース203外の酸化剤ガス供給源からの酸化剤ガス(空気)は、酸化剤ガス供給配管243から熱交換器240(ケーシング241)の内部空間に流入する。ケーシング241内を酸化剤ガス(空気)がケーシング241の内壁に沿って流れ、排ガスがケーシング241の外壁に沿って流れる過程で、ケーシング241を介して、酸化剤ガスと排ガスとの熱交換がなされる。それゆえ、熱交換器240では、高温の排ガスの熱が酸化剤ガスによって回収されて、この結果、酸化剤ガスの温度が上昇する。
熱交換器240にて昇温された酸化剤ガスは、流出口244a、244bから酸化剤ガス供給部材250aの内部空間250cと酸化剤ガス供給部材250bの内部空間250dとに流入し、酸化剤ガス噴出口251a、251bから噴出して、セルスタック121のカソードに供給される。
ここで、熱交換器240のケーシング241が、本発明の「容積部材」に対応する。すなわち、ケーシング241は、酸化剤ガスが流れる内部空間を備える。また、ケーシング241は、気化器220との間に間隙を有して気化器220に対向している。また、ケーシング241は、排ガスの熱を酸化剤ガスによって回収する熱交換器240を構成する。
次に、オフガス燃焼部20から、後述する排ガス出口管204に至る排ガス流路について説明する。
オフガス燃焼部20にて生成された排ガスは、改質器230の外面に沿って流れた後に、仕切板238の開口部239を通って、熱交換器240の後方に至る。熱交換器240の後方に至った排ガスは、熱交換器240の上面240a(ケーシング241の上面241a)と気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)との間の間隙を、後側から前側に向かって流れて、気化器220の前方に至る。気化器220の前方に至った排ガスは、ケース203の上面203aの内壁と、気化器220の上面(ケーシング221の上面)との間の間隙を、前側から後側に向かって流れて、排ガス出口管204を介して、ケース203外に排出される。ここで、排ガス出口管204は、ケース203の上面203aに接続されてケース203外とケース203内とを連通する。
ここで、前述の排ガス流路のうち、互いに対向する気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と、熱交換器240の上面240a(ケーシング241の上面241a)とによって区画される部分を、第4排ガス流路部114として以下説明する。
すなわち、第4排ガス流路部114は、気化器220と熱交換器240とにより区画される。また、第4排ガス流路部114では、オフガス燃焼部20からの排ガスが気化器220と熱交換器240との間を流れる。
次に、第4排ガス流路部114の構成について説明する。
第4排ガス流路部114は、上下方向に厚みを有するシート状の断熱材301と、少なくとも1枚(図では30枚)の金属製の伝熱板302(板状部材)とを備える。尚、本実施形態では伝熱板302の枚数が30枚であるとして以下説明するが、伝熱板302の枚数はこれに限らない。
断熱材301は、例えば、金属よりも熱伝導率が低いセラミックファイバーを含んで構成される。断熱材301は、熱交換器240の上面240a(ケーシング241の上面241a)と、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)との間に配置されて、各々との間に間隙を有する。また、断熱材301は、その下面301aが熱交換器240の上面240aに対向し、かつ、上面301bが気化器220の下面220aに対向する。それゆえ、排ガスは、断熱材301の下面301aと熱交換器240の上面240aとの間の間隙を、後側から前側に向かって流れることができる。また、排ガスは、断熱材301の上面301bと気化器220の下面220aとの間の間隙を、後側から前側に向かって流れることができる。
ここで、断熱材301については、図示しない支柱を介して、熱交換器240に固定されることで、熱交換器240によって支持され得る。また、断熱材301については、図示しないブラケットを介して、ケース203の内壁に固定されることで、ケース203によって支持されてもよい。
気化器220の下面220aに設けられる30枚の伝熱板302は、下面視でマトリクス状(図では前後6枚×左右5枚)に互いに平行に配置されている。
伝熱板302は、その上端部(一端部)が、気化器220の下面220a(外面)に固定されており、下端部(他端部)が断熱材301に臨んでいる。尚、伝熱板302の下側端部(他端部)については、断熱材301に接触していてもよく、又は、接触していなくてもよい。
伝熱板302は、第4排ガス流路部114における排ガスの流れ方向Fに沿って延在している。また、伝熱板302は、正面視で、気化器220の下面220aに交差するように(特に本実施形態では直交するように)配置されている。
ここで、伝熱板302は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器220に伝える。すなわち、第4排ガス流路部114は前記「伝熱部」を備える。また、伝熱板302は、気化器220の下面220aより、第4排ガス流路部114の内方に張り出している。また、伝熱板302は、気化器220の下面220aのうち、断熱材301に対向する部分に設けられている。
ところで、特開2009−76274号公報には、燃料電池装置を構成する筐体内に、気化器(水蒸気発生器)と熱交換器(空気予熱器)とが互いに隣接するように収納されることが開示されている(特開2009−76274号公報の図1参照)。このような構成では、熱交換器、及び、その内部を流れる空気など酸化剤ガスの熱が気化器によって奪われかねない。
この点、本実施形態によれば、燃料電池装置201は、水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する気化器220と、気化器220からの水蒸気を用いて燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器230と、酸化剤ガスが流れる内部空間を備え、かつ、気化器220との間に間隙を有して気化器220に対向する熱交換器240のケーシング241(容積部材)と、熱交換器240からの酸化剤ガス中の酸素と、改質器230からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セル10と、燃料電池セル10から排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部20と、気化器220と熱交換器240とにより区画され、かつ、オフガス燃焼部20からの排ガスが気化器220と熱交換器240との間を流れる第4排ガス流路部114と、を含んで構成される。第4排ガス流路部114は、気化器220と熱交換器240との間に配置され、かつ、気化器220との間に間隙を有して気化器220に対向する断熱材301(断熱部)と、気化器220の下面220a(外面)のうち断熱材301に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して気化器220に伝える伝熱板302(伝熱部)と、を備える。従って、断熱材301を備えることにより、熱交換器240、及び、その内部を流れる酸化剤ガスの熱が気化器220によって奪われることを抑制することができる。また、伝熱板302を備えることにより、この伝熱板302によって、高温の排ガスから気化器220への熱移動を促進することができるので、気化器220の温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、伝熱板302(伝熱部)は、気化器220の下面220a(外面)より第4排ガス流路部114の内方に張り出している。これにより、伝熱板302は、そのほぼ全体で排ガスの熱を吸収することができるので、排ガスから熱を効率的に吸収して気化器220に伝熱することができる。
また、本実施形態によれば、伝熱板302(伝熱部)は、気化器220の下面220a(外面)のうち、断熱材301(断熱部)に対向する部分に設けられる。これにより、熱交換器240から気化器220への熱移動が断熱材301によって抑制されても、排ガスから熱が伝熱板302を介して気化器220に伝えられるので、気化器220の温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第4排ガス流路部114の伝熱部は、上端部(一端部)が気化器220の下面220a(外面)に固定されて、第4排ガス流路部114における排ガスの流れ方向Fに沿って延在する少なくとも1枚の金属製の伝熱板302(板状部材)を含んで構成される。これにより、比較的簡素な構成で、伝熱板302を介して排ガスから熱を吸収して気化器220に伝えることができる。
また、本実施形態によれば、断熱材301(断熱部)は、熱交換器240のケーシング241(容積部材)との間に間隙を有してケーシング241に対向する。これにより、当該間隙を流れる排ガスの熱を、熱交換器240内を流れる酸化剤ガスによって回収することができる。
また、本実施形態によれば、ケーシング241(容積部材)は、排ガスの熱を酸化剤ガスによって回収する熱交換器240を構成する。これにより、比較的簡素な構成で排ガスの熱を酸化剤ガスで回収して、酸化剤ガスを昇温することができる。
図12は、本発明の第8実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板302及び303)の概略構成を示す斜視図である。図13は、本実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板302及び303)の概略構成を示す下面図である。
図10及び図11に示した第7実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、前述の30枚の伝熱板302のうち、左右方向に並ぶ5枚の伝熱板302を1グループとして、当該グループごとに、その下端を下方から覆うように、金属製の伝熱板303(板状部材)を固定している。すなわち、伝熱板303には、その上面に、5枚の伝熱板302の各々の下端部が接触して固定されている。
ここで、伝熱板303は、第4排ガス流路部114を構成するものであり、第4排ガス流路部114における排ガスの流れ方向Fに沿う方向に延在している。また、伝熱板303は下面視で矩形状をなしている。伝熱板303は、その下面が断熱材301の上面に接触してもよく、又は、接触していなくてもよい。
特に本実施形態によれば、伝熱板303が、伝熱板302の下端部に固定されている。これにより、比較的大きな面積で排ガスからの熱を吸収することができるので、排ガスからの熱を効率的に吸収して気化器220に伝えることができる。
尚、本実施形態において、伝熱板303を伝熱板302の下端部に固定するに加えて、又は、伝熱板302の下端部に固定するに替えて、伝熱板303と同様の構成の伝熱板を、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と伝熱板302の上端部との間に介装してもよい。
図14は、本発明の第9実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板302及び303)の概略構成を示す下面図である。
図12及び図13に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、気化器220の下面220aに設けられる27枚の伝熱板302が、下面視で千鳥状に配置されている。
特に本実施形態によれば、複数の伝熱板302が、気化器220の下面220aに千鳥状に配置されることにより、気化器220の下面220aに沿って排ガスを蛇行させることができる。
尚、本実施形態において、伝熱板303を伝熱板302の下端部に固定するに加えて、又は、伝熱板302の下端部に固定するに替えて、伝熱板303と同様の構成の伝熱板を、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と伝熱板302の上端部との間に介装してもよい。又は、伝熱板303を省略してもよい。
図15は、本発明の第10実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板303及び304)の概略構成を示す下面図である。
図12及び図13に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、前述の30枚の伝熱板302の代わりとして、5枚の伝熱板304が気化器220の下面220aに設けられている。伝熱板304は、前述の前後方向に並ぶ6枚の伝熱板302を連結して一体的に形成したものである。
特に本実施形態によれば、複数の伝熱板304が、気化器220の下面220aに配置される。これにより、前述の第8実施形態に比べて、伝熱部の部品点数を低減することができる。
尚、本実施形態において、伝熱板303を伝熱板304の下端部に固定するに加えて、又は、伝熱板304の下端部に固定するに替えて、伝熱板303と同様の構成の伝熱板を、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と伝熱板304の上端部との間に介装してもよい。又は、伝熱板303を省略してもよい。
図16は、本発明の第11実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板303及び柱状部材305)の概略構成を示す下面図である。
図12及び図13に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、前述の30枚の伝熱板302の代わりとして、複数(図では63個)の金属製の柱状部材305が、下面視でマトリクス状(図では前後9個×左右7個)に、気化器220の下面220aに設けられている。
ここで、柱状部材305は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器220に伝える。また、柱状部材305は、気化器220の下面220aより、第4排ガス流路部114の内方に張り出している。また、柱状部材305は、気化器220の下面220aのうち、断熱材301に対向する部分に設けられている。
また、これら柱状部材305からなるグループの下端を下方から覆うように、金属製の伝熱板303(板状部材)が、各柱状部材305の下端部に固定されている。すなわち、伝熱板303には、その上面に、63個の柱状部材305の各々の下端部が接触して固定されている。
尚、本実施形態において、伝熱板303を複数の柱状部材305からなるグループの下端部に固定するに加えて、又は、複数の柱状部材305からなるグループの下端部に固定するに替えて、伝熱板303と同様の構成の伝熱板を、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と複数の柱状部材305からなるグループの上端部との間に介装してもよい。又は、伝熱板303を省略してもよい。
また、本実施形態では、円形断面を有する柱状部材305を図示したが、柱状部材305の断面形状はこれに限らず、例えば、柱状部材305は、矩形断面を有してもよい。
図17は、本発明の第12実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板303及び伝熱部材308)の概略構成を示す下面図である。
図12及び図13に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、伝熱板302の代わりとして、6面が金属製のメッシュ状部材307によって構成される直方体状の金属製の伝熱部材308が、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)に固定されている。
伝熱部材308は、その内外がメッシュ状部材307を介して連通している。それゆえ、伝熱部材308の内部を排ガスが流れることができる。
ここで、伝熱部材308は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器220に伝える。また、伝熱部材308は、気化器220の下面220a(外面)より第4排ガス流路部114の内方に張り出している。また、伝熱部材308は、気化器220の下面220aのうち、断熱材301に対向する部分に設けられている。
特に本実施形態によれば、伝熱部材308(伝熱部)は金属製のメッシュ状部材307を含んで構成される。これにより、比較的簡素な構成で、伝熱部材308を介して排ガスから熱を吸収して気化器220に伝えることができる。
尚、本実施形態において、伝熱板303を伝熱部材308の下端部に固定するに加えて、又は、伝熱部材308の下端部に固定するに替えて、伝熱板303と同様の構成の伝熱板を、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と伝熱部材308の上端部との間に介装してもよい。又は、伝熱板303を省略してもよい。
図18は、本発明の第13実施形態における第4排ガス流路部114の伝熱部(伝熱板303及び伝熱部材309)の概略構成を示す下面図である。
図12及び図13に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、伝熱板302の代わりとして、金属製の伝熱部材309が、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)に固定されている。
伝熱部材309は、前面及び後面が開口した金属製の矩形筒状体310と、その内部に配置された金属製のハニカム構造部311とにより構成されている。
ハニカム構造部311は、複数の排ガス流通路312を備える。排ガス流通路312は、各々が前後方向に延在して、各々の前面及び後面がそれぞれ開口している。それゆえ、伝熱部材309の各排ガス流通路312内を排ガスが流れることができる。
ここで、伝熱部材309は、本発明の「伝熱部」を構成するものであり、排ガスから熱を吸収して気化器220に伝える。また、伝熱部材309は、気化器220の下面220a(外面)より第4排ガス流路部114の内方に張り出している。また、伝熱部材309は、気化器220の下面220aのうち、断熱材301に対向する部分に設けられている。
特に本実施形態によれば、伝熱部材309(伝熱部)は、複数の排ガス流通路312を備えた金属製のハニカム構造部311(ハニカム構造)を有する。これにより、比較的簡素な構成で、伝熱部材309を介して排ガスから熱を吸収して気化器220に伝えることができる。
尚、本実施形態において、伝熱板303を伝熱部材309の下端部に固定するに加えて、又は、伝熱部材309の下端部に固定するに替えて、伝熱板303と同様の構成の伝熱板を、気化器220の下面220a(ケーシング221の下面221a)と伝熱部材309の上端部との間に介装してもよい。又は、伝熱板303を省略してもよい。
また、前述の第7〜第13実施形態において、改質用水の流入によって低温になりかねない気化器220の流入口側の部分のみに前述の伝熱部(伝熱板302、303、304、柱状部材305、伝熱部材308、309)を設け、この伝熱部に対向するように、前述の断熱部(断熱材301)を設けてもよい。
以上からわかるように、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 燃料電池装置
2 筐体
3 第1のケース
4 第1の空隙
5 第2のケース
6 第2の空隙
7 第3のケース
10 燃料電池セル
11 セルスタック
13 台座
20 オフガス燃焼部
30 改質装置
31 左側ケーシング
32 右側ケーシング
33 中央後側ケーシング
35 気化器
36 改質器
37 流入口
38 原燃料・改質用水供給配管
40、40a、40b 酸化剤ガス供給部材
40c 排ガス流通路
40s 内部空間
41 酸化剤ガス入口管
42 スリット
44 酸化剤ガス噴出口
45 排ガス出口管
50 内部断熱材
101、101a、101b 断熱材
102、102a、102b 伝熱板
103 メッシュ状部材
104、105 伝熱部材
106 矩形筒状体
107 ハニカム構造部
108 排ガス流通路
109、110 伝熱板
110a 空隙
111 第1排ガス流路部
112 第2排ガス流路部
113 第3排ガス流路部
114 第4排ガス流路部
121 セルスタック
130 改質装置
131 ケーシング
201 燃料電池装置
203 ケース
204 排ガス出口管
220 気化器
221 ケーシング
222 流入口
223 改質用水供給配管
225 改質用水蒸気供給配管
230 改質器
231 ケーシング
233 原燃料供給配管
235 供給配管
238 仕切板
239 開口部
240 熱交換器
241 ケーシング
243 酸化剤ガス供給配管
250a、250b 酸化剤ガス供給部材
251a、251b 酸化剤ガス噴出口
301 断熱材
302、303、304 伝熱板
305 柱状部材
307 メッシュ状部材
308、309 伝熱部材
310 矩形筒状体
311 ハニカム構造部
312 排ガス流通路

Claims (14)

  1. 水が導入され、水を蒸発させて水蒸気を生成する気化器と、
    前記気化器からの水蒸気を用いて燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、
    酸化剤ガスが流れる内部空間を備え、かつ、前記気化器との間に間隙を有して前記気化器に対向する容積部材と、
    前記容積部材からの酸化剤ガス中の酸素と、前記改質器からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルから排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部と、
    前記気化器と前記容積部材とにより区画され、かつ、前記オフガス燃焼部からの排ガスが前記気化器と前記容積部材との間を流れる排ガス流路部と、
    を含んで構成され、
    前記排ガス流路部は、
    前記気化器と前記容積部材との間に配置され、かつ、前記気化器との間に間隙を有して前記気化器に対向する断熱部と、
    前記気化器の外面のうち前記断熱部に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して前記気化器に伝える伝熱部と、を備える、
    燃料電池装置。
  2. 前記伝熱部は、前記気化器の外面より前記排ガス流路部の内方に張り出している、請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記伝熱部は、一端部が前記気化器の外面に固定されて、前記排ガス流路部における排ガスの流れ方向に沿って延在する少なくとも1枚の金属製の板状部材を含んで構成される、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記伝熱部は金属製のメッシュ状部材を含んで構成される、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池装置。
  5. 前記伝熱部は、複数の排ガス流通路を備えた金属製のハニカム構造を有する、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池装置。
  6. 前記排ガス流路部は、前記伝熱部に設けられて、前記排ガス流路部における排ガスの流れ方向と交差する方向に延在する金属板を更に含んで構成される、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  7. 前記金属板は前記オフガス燃焼部に対向する、請求項6に記載の燃料電池装置。
  8. 前記断熱部は、前記容積部材の外面のうち、前記気化器に対向する部分に設けられる、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  9. 前記断熱部は、前記容積部材との間に間隙を有して前記容積部材に対向する、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  10. 前記容積部材は、酸化剤ガスを前記燃料電池セルに供給する酸化剤ガス供給部材である、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  11. 前記容積部材は、排ガスの熱を酸化剤ガスによって回収する熱交換器を構成する、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  12. 流入口より流入する燃料を改質して、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、
    酸化剤ガスが流れる内部空間を備え、かつ、前記改質器との間に間隙を有して前記改質器に対向する容積部材と、
    前記容積部材からの酸化剤ガス中の酸素と、前記改質器からの改質ガス中の水素とを反応させて発電を行う複数の燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルから排出されるオフガスを燃焼させるオフガス燃焼部と、
    前記改質器と前記容積部材とにより区画され、かつ、前記オフガス燃焼部からの排ガスが前記改質器と前記容積部材との間を流れる排ガス流路部と、
    を含んで構成され、
    前記排ガス流路部は、
    前記改質器と前記容積部材との間に配置され、かつ、前記改質器との間に間隙を有して前記改質器に対向する断熱部と、
    前記改質器の外面のうち前記断熱部に対向する部分に設けられて、排ガスから熱を吸収して前記改質器に伝える伝熱部と、を備える、
    燃料電池装置。
  13. 前記伝熱部は、前記改質器の外面より前記排ガス流路部の内方に張り出している、請求項12に記載の燃料電池装置。
  14. 前記断熱部は、前記改質器の流入口側部分と前記容積部材との間に配置され、かつ、前記改質器の流入口側部分との間に間隙を有して前記改質器の流入口側部分に対向し、
    前記伝熱部は、前記改質器の流入口側部分の外面のうち前記断熱部に対向する部分に設けられる、請求項12又は請求項13に記載の燃料電池装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018181712A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 京セラ株式会社 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

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