JP2014055377A - 製紙原料用スクリーン装置 - Google Patents

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    • D21D5/023Stationary screen-drums
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Abstract

【課題】原料の離解を促進することができる製紙原料用スクリーン装置を提供する。
【解決手段】製紙原料Aを良質繊維であるアクセプトBと異物とに選別するスクリーン入口室6と、このスクリーン入口室6で選別された異物を離解してリジェクトCを生成する離解部25と、離解部25で生成されたリジェクトCが送られるリジェクト室7と、を備えた製紙原料用スクリーン装置において、スクリーン入口室6と離解部25との間に、異物を脱水して離解部25へ送る脱水部30を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙パルプ工場などで古紙を原料として紙、板紙、ファイバーボードなどを製造する際に製紙原料を良質繊維であるアクセプトと、プラスチックや砂などの異物であるリジェクトに選別する製紙原料用スクリーン装置に関する。
従来、製紙原料を良質繊維であるアクセプトと、プラスチックや砂などの異物であるリジェクトに選別するスクリーン装置が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
図3は、従来の製紙原料用スクリーン装置1の一例を示す断面図である。このスクリーン装置1では、製紙原料Aは、製紙原料入口2から原料入口室5内に流入する。また、スクリーン装置1内には、スクリーンシリンダ9とロータ10が設けられており、このロータ10には、複数枚のベーン10aがロッド10bを介して取り付けられている。このベーン10aは、ロータ10の高速回転に伴って、スクリーンシリンダ9の円周面に沿って高速回転する。これにより、原料入口室5の上方に位置するスクリーン入口室6内では、ロータ10の働きで強制渦流が形成される。
ここで、1aはスクリーン装置1のケージである。5は原料入口2に隣接する原料入口室であり、7はリジェクト出口3に隣接するリジェクト室である。6は原料入口室5とリジェクト室7の中間に位置し、スクリーンシリンダ9の入口側の面9aに隣接するスクリーン入口室であり、8はスクリーンシリンダ9の出口側の面9bに隣接するアクセプト室である。4はアクセプト出口である。また、Bはアクセプト、Cはリジェクトである。
原料入口室5からスクリーン入口室6内に送られた製紙原料Aは、強制渦流による入口圧と出口圧との差圧および遠心力の作用で、アクセプトBと異物とに分別される。より詳細には、アクセプトBは、スクリーンシリンダ9を通過してアクセプト室8に流入する。一方、プラスチックや砂などの異物はスクリーンシリンダ9を通過することができず、スクリーンシリンダ9のスクリーン入口室6側の面9aに張り付くことになるが、ベーン10aの作用で引き剥がされ、スクリーンシリンダ9の内面を螺旋状に上方に流れてゆき、離解部25へと入り込む。
離解部25は、ロータ10側に取り付けられてロータ10と共に回転する離解用ロータ25aと、本体側に取り付けられた離解用ステータ25bで構成されている。スクリーンシリンダ9を通過できなかった異物は、この離解部25のポケット26内でさらに解繊されてリジェクトCとなり、上方のリジェクト室7へと流れ込む。
リジェクト室7では、一部のリジェクトCは、リジェクト出口3から外部に流出する。一方、それ以外のリジェクトCは、ロータ10内の中空部分10cに入り込み、開口部22bを通って再びスクリーン入口室6へと戻される。これにより、戻されたリジェクトCは、再びスクリーンシリンダ9によってアクセプトBとリジェクトCに選別される。
また、ロッド10の上側には、供給された製紙原料Aを希釈するための希釈水供給口11が設けられている。これにより、希釈水Dをスクリーン入口室6内へ供給し、製紙原料Aの濃度を調整することができるようになっている。
特開2002−285485号公報 特開2002−285486号公報 特開2002−285487号公報 特開2002−285489号公報
しかしながら、上述した離解工程では、スクリーンシリンダ9を通過できなかった異物の濃度が低い場合(水分が多い場合)、離解部25のポケット26内から異物が流れ出し易く、離解部25で十分に異物を離解することができない場合がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、原料の離解を促進することができる製紙原料用スクリーン装置を提供するためのものである。
上述課題を解決するため、本発明は、製紙原料を良質繊維であるアクセプトと異物とに選別するスクリーン入口室と、このスクリーン入口室で選別された前記異物を離解してリジェクトを生成する離解部と、前記離解部で生成されたリジェクトが送られるリジェクト室と、を備えた製紙原料用スクリーン装置において、前記スクリーン入口室と前記離解部との間に、前記異物を脱水して前記離解部へ送る脱水部を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、離解部に高濃度の異物を送ることができるようになる。
また、前記脱水部は、脱水によって得られた水分を前記リジェクト室へ注水する注水構造を備えていてもよい。
この構成によれば、離解部で解繊された後のリジェクトCの濃度を低くすることができるようになる。
さらに、前記スクリーン入口室は、アクセプトを選別するためのスクリーンシリンダと、このスクリーンシリンダの内側で回転するロータとで構成され、前記脱水部は、前記スクリーンシリンダ側に取り付けられた脱水用シリンダと、前記ロータ側に取り付けられて回転する脱水用ロータとで構成されていてもよい。
この構成によれば、脱水用シリンダとスクリーンシリンダ、および脱水用ロータとロータを別々に構成し、それぞれを取付・分解することができるようになる。
また、前記ロータには、周方向に間隔をあけて複数配置され、外側に向けて突出し、前記製紙原料を前記スクリーンシリンダに押圧するベーンが設けられ、前記脱水用ロータには、周方向に間隔をあけて複数配置され、前記ベーンと周方向でずれた位置で外側に向けて突出し、前記異物を前記脱水用シリンダに押圧する脱水用羽根が設けられていてもよい。
この構成によれば、ベーンと脱水用羽根とで渦流を発生させることができるようになる。
さらにまた、前記脱水部を着脱可能に構成し、前記脱水部を外して前記スクリーン室と前記離解部とを接続して利用可能になっていてもよい。
この構成によれば、脱水部が不要な場合に、脱水部を取り外して運転することができるようになる。
本発明に係るスクリーン装置では、前記スクリーン入口室と前記離解部との間に、前記異物を脱水して前記離解部へ送る脱水部を設けているので、異物を脱水して、濃度の高い状態で離解部を通すことで、異物が離解部のポケットから流れ出し難くすることができる。そのため、異物が離解部で留まる時間が長くなり、異物の離解を促進することができる。
本発明に係るスクリーン装置の概要を示す側部断面図である。 図1のX−X線で切断した状態を示す断面図である。 従来のスクリーン装置の概要を示す側部断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る製紙原料用スクリーン装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、従来構造(図3参照)と同一のものは同一の符号を付して説明する。また、本実施の形態で使用される上下、横、などの方向は、図1を基準にしたものである。
図1は、本発明に係るスクリーン装置20の概要を示す側部断面図であり、原料入口がスクリーン装置の下部にある例を示している。また、図2は、図1のX−X線における断面図である。
スクリーン装置20は、図1に示すように、外側筐体を構成する略中空円柱形状のケージ21a、21b、21c、21d(以下、これらを総称してケージ21という)を備えており、上下方向に積み重ねて組み立てられている。このケージ21の外側には、図1に示すように、左側下部に位置する製紙原料入口2と、左側上部に位置するリジェクト出口3と、右側部に位置するアクセプト出口4とが形成されている。
これらのケージ21には、製紙原料入口2から製紙原料Aが供給され、アクセプトBとリジェクトCとに選別される。選別されたリジェクトCは、リジェクト出口3から排出され、アクセプトBは、アクセプト出口4から抽出される。
ケージ21の内部には、ケージ21の底面を貫通してケージ21の内方まで上下方向に延びるロータ10が設けられている。このロータ10は、図1の矢印T方向に回転可能に構成されている。また、ロータ10は、ケージ21の下側に設けられた図示しない駆動装置によって回転駆動されるようになっている。
ケージ21の内方に位置するロータ10の形状は、図1に示すように、上側が解放されたコップ形状(有底円筒状)に形成されている。このコップ形状の側壁22aの下側には、開口部22bが設けられている。この開口部22bは、コップ形状の中空部分と外部とが連通するように、横方向に向けて貫通する態様で形成されている。すなわち、コップ形状の中空部分10cは、詳細は後述するが、ロータ10の上方から送流されるリジェクトCを開口部22bへ導くための循環路として機能する。
また、側壁22aの外周には、複数本のロッド10bが外側横方向に延びており、これらのロッド10bの先端部には、複数枚のベーン10aが取り付けられている。これらのベーン10aは、図2に示すように、円周方向に間隔を空けて4つ設けられている。これにより、ロータ10の高速回転に伴って、ベーン10aも一緒に回転するようになる。
また、ケージ21の内部には、スクリーン装置20の下側に位置する原料入口室5と、この原料入口室5の上側に位置するスクリーン入口室6とがそれぞれ設けられている。
原料入口室5は、ケージ21aの壁部と、底面と、下側に向けて突出するアクセプト室8の底壁部とで画成されている。この原料入口室5は、製紙原料入口2と連通しており、供給された製紙原料Aは、まず、原料入口室5に入り込むことになる。
スクリーン入口室6は、ロータ10の側壁22a外周面と、スクリーンシリンダ9とで画成されている。原料入口室5内の製紙原料Aは、ロータ10の強制渦流によってこのスクリーン入口室6内に入り込むようになる。
スクリーンシリンダ9は、図1に示すように、ロータ10の回転軸と同一の中心を有する円筒形状に形成されており、この中空内部にロータ10やベーン10aが配置されている。また、スクリーンシリンダ9とベーン10aとの間には、わずかに隙間が設けられており、ベーン10aが回転する際にスクリーンシリンダ9とベーン10aとが干渉しないようになっている。
アクセプト室8は、アクセプト出口4と連通している。また、スクリーン入口室6とアクセプト室8とは、スクリーンシリンダ9を挟んで横方向に隣り合うように構成されている。より詳細には、スクリーンシリンダ9の入口側の面9a(内側面)がスクリーン入口室6に面し、出口側の面9b(外側面)がアクセプト室8に面している。このスクリーンシリンダ9には、図示しない複数のスロット或いは複数の穴(図示せず)が形成されている。この複数のスロット或いは複数の穴は、製紙原料AをアクセプトBと異物とに選別するための機能を果たしている。すなわち、これらの複数のスロット或いは複数の穴を通過したものは、アクセプトBとして選別され、通過できなかったものは、異物として選別される。
これにより、スクリーンシリンダ9を通過したアクセプトBは、アクセプト室8内に入り込み、アクセプト出口4からスクリーン装置20の外部(例えば、次工程のスクリーン装置)へと送られるようになる。
一方、スクリーンシリンダ9を通過できなかった異物は、スクリーン入口室6やスクリーンシリンダ9よりも上側に位置する脱水部30へと送られる。この脱水部30は、ケージ21cと、ロータ10の上部に取り付けられた脱水用ロータ31と、スクリーンシリンダ9の上部に取り付けられた脱水用シリンダ32とを備えている。
脱水用ロータ31は、ロータ10にボルト等の締結部材(図示せず)によって着脱可能に取り付けられている。また、脱水用ロータ31の外周面には、脱水用羽根33が設けられている。この脱水用羽根33は、図2に示すように、周方向に間隔を空けて4つ設けられており、脱水用ロータ31の外周面よりも外側に向けて突出する態様で形成されている。
この脱水用羽根33の断面形状は、図2に示すように、一端部33a(図2の右側端部)および他端部33b(図2の左側端部)から頂点部33cに向かってそれぞれ緩やかに湾曲しながら突出している。この頂点部33cは、図2に示すように、他端部33b側に近い位置にある。また、脱水用羽根33は、図1に示すように、脱水部30の上下方向の長さとほぼ等しい長さに1段構成となるように形成されている。
脱水用シリンダ32は、スクリーンシリンダ9と同様に、円筒形状に形成されており、その内部に脱水用ロータ31や脱水用羽根33が配置されている。この脱水用シリンダ32の側部には、異物から排出される水分が通過するための複数の脱水孔(図示せず)が形成されている。この脱水孔の孔径をより小さくすることで、水分のみが排出され、未離解片がこの脱水孔から流出しないようにすることができる。これにより、未離解片の全てを離解部25へと効率よく送ることができる。
また、脱水用シリンダ32は、スクリーンシリンダ9にボルトなどの締結部材によって着脱可能に取り付けられている。同様に、ケージ21cについても、ケージ21bおよび21dとボルトなどの締結部材によって着脱可能に取り付けられている。
この脱水部30は、ケージ21c、脱水用ロータ31および脱水用シリンダ32を取り外すことによって、スクリーン装置20から脱水部30を取り外すことができる。すなわち、スクリーン入口室6から送られる異物を、脱水部30を介せずに、詳細は後述する離解部25へと直接入り込ませるようにすることもできるようになっている。
また、脱水部30には、図1に示すように、脱水用ロータ31の壁部と脱水用シリンダ32とで画成された脱水室34と、脱水用シリンダ32を挟んで脱水室34の横側に位置する排水室35とが設けられている。また、排水室35の外側には、排水口36が設けられている。
これにより、スクリーン入口室6から送られてきた異物は、脱水室34内へと入り込む。入り込んだ異物は、脱水用ロータ31の回転に伴って回転する脱水用羽根33の遠心力によって、脱水用シリンダ32に押圧される。このとき、異物の中の水分(排水E)は、脱水用シリンダ31の複数の脱水孔を通過して、排水室35内に入り込む。一方、脱水された異物は、渦流によってさらに上方へと送られ、詳細は後述する離解部25へと入り込むようになる。
離解部25は、図1に示すように、リジェクト室7の内部に形成されている。このリジェクト室7は、ケージ21dと、離解部25とで画成されている。離解部25は、脱水用ロータ31側に固定されてロータ10と共に回転可能な離解用ロータ25aと、ケージ21d側に固定された離解用ステータ25bとで構成されている。この離解用ロータ25aと離解用ステータ25bとの間には、脱水部30で脱水された異物が通過するための、ポケット26が形成されている。このポケット26は、図1に示すように、段差状に形成されており、離解用ロータ25aと離解用ステータ25bの斜めの対峙面にわずかな隙間を空けて形成されたものである。また、離解部25の中央部には、ロータ10のコップ形状の上側開口とほぼ等しい大きさに形成された開口部25cが形成されている。
これにより、ポケット26を通過する異物は、攪拌乱流によって流体剪断作用を受け、未離解の原料がさらに解繊されることになる。この離解部25を通過して生成されたリジェクトCは、離解部25の上方に位置するリジェクト室7へと入り込むようになる。
リジェクト室7に引き込まれたリジェクトC(解繊された原料も含む)は、その一部がリジェクト出口3から排出される。一方、それ以外のリジェクトCは、リジェクト室7からロータ10の中空部分10cへと入り込み、開口部22bを通過して再度スクリーン入口室6へと戻される。
また、リジェクト室7の上部中央には、図1に示すように、上下方向に延びる排水注入口37が設けられている。この排水注入口37は、脱水部30の排水口36から排出される排水Eを、再び中空部分10c内に注水するためのものである。排水口36と排水注入口37とは、図示しない配管によって連結されている。これらによって、排水を再度リジェクト室7へ戻す注水構造が構成されている。
次に、本発明の実施の形態にかかるスクリーン装置20の作用について、図1および図2に基づいて説明する。
スクリーン入口室6から上方に送られる異物には、濃度が低い(水分が多く含まれている)ものがある。しかしながら、離解部25で未離解原料を解繊するためには、異物の濃度が高い方が好ましい。すなわち、濃度が低いと離解部25で解繊される前にリジェクト室7へ流出してしまい好ましくない。そのため、脱水部30で異物から水分を取り除き、高濃度にすることで、離解部25での解繊がより良好に行われるようにする。
一方、離解部25を通過してリジェクト室7に入り込んだリジェクトCは、異物の濃度が高いとリジェクト出口3で滞り、うまく排出されない場合がある。また、ロータ10の中空部分10c、開口部22bを通って再びスクリーン入口室6内へ送られるリジェクトCについても、濃度が高いと循環が滞る場合がある。そのため、排水部30から排出した排水Eをリジェクト室7へ戻す注水構造を用いて、リジェクトCの濃度を元に戻すようにする。
本発明の実施の形態に係るスクリーン装置20によれば、スクリーン入口室6と離解部25との間に、異物を脱水して離解部25へ送る脱水部30を設けているので、離解部25に送られる異物の濃度が高くなり、異物が離解部25で十分に解繊されるようになる。これにより、リジェクトCに含まれる良質原料が、離解部25でより解繊されることになり、循環するリジェクトCからより多くのアクセプトBを抽出することができる。その結果、効率の良いスクリーン装置20を提供することができる。
また、脱水部30は、脱水によって得られた水分(排水E)をリジェクト室7へ注水する注水構造(排水口36、排水注入口37)を備えているので、離解部25を通過したリジェクトCの濃度を低くすることができる。そのため、リジェクト出口3から排出されるリジェクトCの流れが滞る可能性が低減されるとともに、循環するリジェクトCの流れが開口部22bで滞る可能性が低減される。その結果、メンテナンスの頻度を低減し、運転効率の高いスクリーン装置20を提供することができる。
さらに、スクリーン入口室6は、アクセプトBを選別するためのスクリーンシリンダ9と、このスクリーンシリンダ9の内側で回転するロータ10とで構成され、脱水部30は、スクリーンシリンダ9側に取り付けられた脱水用シリンダ32と、ロータ10側に取り付けられて回転する脱水用ロータ31とを備えているので、スクリーンシリンダ9とは別個に脱水用シリンダ32を取付・交換することができる。また、ロータ10とは別個に脱水用ロータ31を取付・交換することができる。これにより、組立およびメンテナンス性に優れたスクリーン装置20を提供することができる。
また、ロータ10には、周方向に間隔をあけて複数配置され、外側に向けて突出し、製紙原料Aをスクリーンシリンダ9に押圧するベーン10bが設けられ、脱水用ロータ31には、周方向に間隔をあけて複数配置され、ベーン10bと周方向でずれた位置で外側に向けて突出し、異物を脱水用シリンダ32に押圧する脱水用羽根33が設けられているので、ベーン10bと脱水用羽根33の周方向でのずれによって、スクリーン入口室6内での強制渦流を発生し易くなる。これにより、製紙原料Aは、スクリーン室6内で滞ることなく上方へと送られるようになる。その結果、運転効率の良好なスクリーン装置20を提供することができる。
さらにまた、脱水部30を着脱可能に構成し、脱水部を外して前記スクリーン室と前記離解部とを接続して利用可能になっているので、供給される製紙原料Aの種類などによって脱水作業が不要な場合に、脱水部30を取り外して、より効率のよい運転をすることができる。
以上、本発明の実施の形態に係るスクリーン装置20について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態におけるリジェクト出口3等の入出口の位置は、スクリーン装置20の内部構造に合わせて適宜変更が可能である。例えば、製紙原料入口2を左側上部に配置し、リジェクト出口3を左側下部に配置することもできる。このような構造であっても、スクリーン入口室6と離解部25との間に、異物中の水分を脱水する脱水部30を設けることによって、離解部25での解繊を効率的に行うことができる。
また、本実施の形態では、脱水部30の脱水用羽根33は、上下方向において1段構成となるようにしているが、多段構成にしてもよい。この場合、上下に隣接する脱水用羽根33およびベーン10bは、周方向でずれた位置にそれぞれ配置することで、1段構成にする場合と比較して、さらに渦流を発生させやすくなる。
1 スクリーン装置
1a ケージ
2 製紙原料入口
3 リジェクト出口
4 アクセプト出口
5 原料入口室
6 スクリーン入口室
7 リジェクト室
8 アクセプト室
9 スクリーンシリンダ
9a 入口側の面
9b 出口側の面
10 ロータ
10a ベーン
10b ロッド
10c ロータの中空部分
11 希釈水供給口
20 スクリーン装置
21(21a、21b、21c、21d) ケージ
22a 側壁
22b 開口部
24 オリフィス
25 離解部
25a 離解用ロータ
25b 離解用ステータ
25c 開口部
26 ポケット
30 脱水部
31 脱水用ロータ
32 脱水用シリンダ
33 脱水用羽根
33a 一端部
33b 他端部
33c 頂点部
34 脱水室
35 排水室
36 排水口
37 排水注入口
A 製紙原料
B アクセプト
C リジェクト
D 希釈水
E 排水

Claims (5)

  1. 製紙原料を良質繊維であるアクセプトと異物とに選別するスクリーン入口室と、このスクリーン入口室で選別された前記異物を離解してリジェクトを生成する離解部と、前記離解部で生成されたリジェクトが送られるリジェクト室と、を備えた製紙原料用スクリーン装置において、
    前記スクリーン入口室と前記離解部との間に、前記異物を脱水して前記離解部へ送る脱水部を設けたことを特徴とする製紙原料用スクリーン装置。
  2. 前記脱水部は、脱水によって得られた水分を前記リジェクト室へ注水する注水構造を備えていることを特徴とする請求項1に記載の製紙原料用スクリーン装置。
  3. 前記スクリーン入口室は、アクセプトを選別するためのスクリーンシリンダと、このスクリーンシリンダの内側で回転するロータとで構成され、
    前記脱水部は、前記スクリーンシリンダ側に取り付けられた脱水用シリンダと、前記ロータ側に取り付けられて回転する脱水用ロータとを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の製紙原料用スクリーン装置。
  4. 前記ロータには、周方向に間隔をあけて複数配置され、外側に向けて突出し、前記製紙原料を前記スクリーンシリンダに押圧するベーンが設けられ、
    前記脱水用ロータには、周方向に間隔をあけて複数配置され、前記ベーンと周方向でずれた位置で外側に向けて突出し、前記異物を前記脱水用シリンダに押圧する脱水用羽根が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の製紙原料用スクリーン装置。
  5. 前記脱水部を着脱可能に構成し、前記脱水部を外して前記スクリーン室と前記離解部とを接続して利用可能になっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の製紙原料用スクリーン装置。
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