JP2556017Y2 - 製紙用リジェクト処理装置 - Google Patents

製紙用リジェクト処理装置

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JP2556017Y2
JP2556017Y2 JP1991101061U JP10106191U JP2556017Y2 JP 2556017 Y2 JP2556017 Y2 JP 2556017Y2 JP 1991101061 U JP1991101061 U JP 1991101061U JP 10106191 U JP10106191 U JP 10106191U JP 2556017 Y2 JP2556017 Y2 JP 2556017Y2
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fiber
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discharge port
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叔彦 相川
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、新生パルプ生産処理、
損紙処理、又は新聞や雑誌等の故紙処理において、未離
解繊維片、又は原料中に混入する異物(金属片、石、プ
ラスチック片等)を含む製紙用原料を処理し、粗大異物
を系外に排出するとともに、有用繊維の回収及び未離解
繊維片の離解作用と回収を行う製紙用リジェクト処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、新生パルプ生産処理、損紙処理、
又は故紙処理などの製紙工程においては、例えばパルパ
ーで離解した原料を、クリーナ及びタンクを経て1次ス
クリーン及び2次スクリーンなどでスクリーニングし、
良質原料とリジェクトとに篩分することが行われてい
る。この篩分されたリジェクトには、異物と未離解繊維
片が多量に含まれているため、リジェクト中の繊維分を
回収すべく、離解機を使用して未離解繊維片をほぐし、
単繊維化して貯槽に貯留し、この単繊維化した繊維片と
粕を再篩分するためにリジェクトスクリーンが使用され
ていた。ところで、リジェクトスクリーンで篩分された
粕は連続的に少量、又は間欠的に排出されるが、その濃
度は低く、多量の水を含んでいるので、この水と粕とを
分離するため、振動スクリーンやドラムスクリーン等の
脱水機が使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記のような従来のリ
ジェクト処理方式では、最終ステージのスクリーンとし
てかつては振動スクリーンが多用されていたが、最近で
は操業性、処理能力及び除塵効果を改善する目的で密閉
型スクリーンが広く使用されている。この密閉型スクリ
ーンは、粘着性異物などに起因する抄紙機の操業性の向
上や製品の外観品質の改善には有効であるが、殆どがバ
ッチ運転であり、原料処理工程、機内洗浄工程及び粕廃
棄工程を経て多量の水とともに、リジェクトを排出する
システムを採用している。このため、バッチ操業による
処理能力への制限、排出されるリジェクトのハンドリン
グ、及び多量の水の使用が必要となり、不経済で水処理
にも問題が生じるという欠点があった。また、設備が複
雑化するとともに、操作も煩雑で、しかも、設置面積も
増大するという問題があった。本考案は、これら従来の
問題点を解決し、離解、篩分、又は脱水のリジェクト処
理をコンパクトな単一装置で効果的に行うことのできる
製紙用リジェクト処理装置を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案においては、上述
の目的を達成するため、下端に原料供給口を、上端には
粕排出口をそれぞれ設けたケーシング内に、繊維と粕及
び異物とに篩分するための筒状スクリーンを設け、この
筒状スクリーンの外側で前記原料供給口側を1次繊維回
収室に、前記粕排出口側を2次繊維回収室にそれぞれ区
画形成し、これら1次繊維回収室と2次繊維回収室とを
隔壁で仕切るとともに、各繊維回収室には繊維導出口を
設け、前記筒状スクリーンの内側を下端から上端まで連
通した異物回収室とし、この異物回収室を前記原料供給
口に連通し、前記筒状スクリーンの該原料供給口側をス
リットバスケットに、前記粕排出口側をホールプレート
のドラムスクリーンとし、前記2次繊維回収室の内側の
異物回収室内には洗浄水供給部を設け、前記異物回収室
内に回転軸を貫通させて前記1次繊維回収室側にドラム
状のロータを、前記2次繊維回収室側に粕及び異物を粕
排出口方向に脱水移送するスクリュー羽根を設けるとと
もに、前記粕排出口側に臨んで送出羽根を取り付けるよ
うにしている。
【0005】
【作用】本考案によれば、リジェクトは、押込ポンプ、
レベルタンク、又は各種処理機器などから原料供給口2
を経て筒状スクリーン4の内側の異物回収室6に押し込
まれ、1次スクリーンゾーンIにおいて回転軸8ととも
に回転する離解用部材9により未離解繊維片がほぐされ
て単繊維化される。これとと同時に、筒状スクリーン4
も清掃されつつ、繊維片は、筒状スクリーン4を通過
し、繊維回収室5を経て繊維導出口7から排出されて回
収され、製紙用原料として使用される。また、1次スク
リーンゾーンIで筒状スクリーン4により通過が阻止さ
れた異物は、さらに2次スクリーンゾーンIIにおい
て、回転するスクリュー羽根10により移送される異物
中に残留する少量の繊維が剥離され、水とともに筒状ス
クリーン4を通過し、繊維回収室5を経て繊維導出口
からろ液として排出され、回収されて製紙用原料と
なる。また、繊維が回収された後の粕は、回転するスク
リュー羽根10により、さらに上方に移送されつつ脱水
状態になり、送出羽根11で粕排出口3から排出されて
適宜処分される。なお、筒状スクリーン4内における水
位は、繊維回収室5の繊維導出口7からの排出量の
調節によって行われる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説
明すると、図中、1はケーシングで、このケーシング1
は、その周壁下部に製紙用の原料供給口2が、周壁上部
に傾斜した粕排出口3がそれぞれ形成されている。な
お、この粕排出口3には図示しない開閉弁、又は押し出
し圧に抵抗して開放する可動蓋(図示せず)が適宜取り
付けられる。また、1次側スクリーンゾーンIは原料供
給側に、2次側スクリーンゾーンIIは粕排出側にし、
これらは隔壁14で仕切られでいる。また、筒状スクリ
ーン4は、円筒形に形成され、ケーシング1に縦に内蔵
されてケーシング1の内部外周の上下方向を繊維回収室
5、5に、ケーシング1の内部内周の上下方向を異物
回収室6に区画形成している。
【0007】また、筒状スクリーン4は、その下部、換
言すれば、原料供給口2側が1次側スクリーン4に、上
部、すなわち、粕排出口3側が2次側スクリーン4にそ
れぞれ形成されている。1次側スクリーン4は0.2〜
0.5mmSのスリットバスケットに形成され、2次側
スクリーン4は2.0〜3.0φのホールプレートのド
ラムスクリーンに形成されている。
【0008】また、繊維回収室5、5には繊維導出口
7、7がそれぞれ設けられている。このように繊維回
収室5と繊維回収室5とを別々に構成したから、1次
側スクリーンゾーンIで得られなかった製紙用の良質の
原料をろ液とは別に回収することが可能になる。なお、
上部の繊維回収室5の下部には洗浄水供給部15が取
り付けられ、有用繊維の回収効率の向上を図っている。
また、異物回収室6は、その下部が製紙用の原料供給口
2に、上部が粕排出口3にそれぞれ連通されている。
【0009】さらに、回転軸8は、ケーシング1の中心
を縦に貫通してその上端部と下端部との間に軸受16を
介して支持され、下端部がプーリなどの伝動部材17を
介して駆動装置に接続されている。回転軸8は、その下
部に1次側スクリーンゾーンIに対向するドラム形のロ
ータ9が、上部には2次側スクリーンゾーンII対向
するスクリュー羽根10がそれぞれ取り付けられ、上端
には粕排出口3に対向する送出羽根11が固着されてい
る。
【0010】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、下端に原
料供給口を、上端には粕排出口をそれぞれ設けたケーシ
ング内に、繊維と粕及び異物とに篩分するための筒状ス
クリーンを設け、この筒状スクリーンの外側で原料供給
口側を1次繊維回収室に、粕排出口側を2次繊維回収室
にそれぞれ区画形成し、これら1次繊維回収室と2次繊
維回収室とを隔壁で仕切るとともに、各繊維回収室には
繊維導出口を設け、筒状スクリーンの内側を下端から上
端まで連通した異物回収室とし、この異物回収室を原料
供給口に連通し、筒状スクリーンの原料供給口側をスリ
ットバスケットに、粕排出口側をホールプレートのドラ
ムスクリーンとし、2次繊維回収室の内側の異物回収室
内には洗浄水供給部を設け、異物回収室内に回転軸を貫
通させて1次繊維回収室側にドラム状のロータを、2次
繊維回収室側に粕及び異物を粕排出口方向に脱水移送す
るスクリュー羽根を設けるとともに、粕排出口側に臨ん
で送出羽根を取り付けるので、1次スクリーンゾーンで
離解、繊維分の回収を行ったリジェクトから、さらに2
次スクリーンゾーンで繊維分の回収を行うことにより、
リジェクト中の有用繊維分を余すところなく回収し、製
紙生産量を増大させることができるという効果がある。
また、繊維分をほとんど含まない粕を脱水状態に篩分
し、異物とともに排出することができるので、粕のその
後の処分を容易にし、処理能力を大幅に向上させること
が可能になる。また、装置をきわめてコンパクト化する
ことができ、操作が簡単で、設置面積もきわめて小さく
することができる。また、有用繊維の回収、粕排出、並
びに脱水作業は連続運転操業が可能で、従来必要とされ
ていた洗浄工程の省略、又は短縮化が期待できる。さら
に、回収繊維とろ液は精選された原料として有効に循環
使用でき、水の使用量も節減でき、処理効率を著しく向
上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る製紙用リジェクト処理装置の一実
施例を示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
I 1次スクリーンゾーン II 2次スクリーンゾーン 1 ケーシング 2 原料供給口 3 粕排出口 4 筒状スクリーン 5 繊維回収室 5 繊維回収室 6 異物回収室 7 繊維導出口 7 繊維導出口 8 回転軸 9 ドラム状ロータ 10 スクリュー羽根 11 送出羽根

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端に原料供給口を、上端には粕排出口
    をそれぞれ設けたケーシング内に、繊維と粕及び異物と
    に篩分するための筒状スクリーンを設け、この筒状スク
    リーンの外側で前記原料供給口側を1次繊維回収室に、
    前記粕排出口側を2次繊維回収室にそれぞれ区画形成
    し、これら1次繊維回収室と2次繊維回収室とを隔壁で
    仕切るとともに、各繊維回収室には繊維導出口を設け、
    前記筒状スクリーンの内側を下端から上端まで連通した
    異物回収室とし、この異物回収室を前記原料供給口に連
    通し、前記筒状スクリーンの該原料供給口側をスリット
    バスケットに、前記粕排出口側をホールプレートのドラ
    ムスクリーンとし、前記2次繊維回収室の内側の異物回
    収室内には洗浄水供給部を設け、前記異物回収室内に回
    転軸を貫通させて前記1次繊維回収室側にドラム状のロ
    ータを、前記2次繊維回収室側に粕及び異物を粕排出口
    方向に脱水移送するスクリュー羽根を設けるとともに、
    前記粕排出口側に臨んで送出羽根を取り付けたことを特
    徴とする製紙用リジェクト処理装置。
JP1991101061U 1991-11-13 1991-11-13 製紙用リジェクト処理装置 Expired - Lifetime JP2556017Y2 (ja)

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JPH0545094U (ja) 1993-06-18

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