JP2014055266A - 架橋されたポリ乳酸樹脂、樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂組成物は、クロロホルム中で測定されたゲル分率が30%以上である架橋されたポリ乳酸樹脂(A)と、ポリカーボネート樹脂(B)と、スチレン系樹脂(C)と、カルボジイミド化合物(D)と、リン系難燃剤(F)と、フッ素樹脂(G)と、を含有する。
【選択図】なし
Description
ポリ乳酸樹脂は、植物由来であり、環境負荷の低減、具体的にはCO2の排出量削減、石油使用量の削減効果がある。ポリ乳酸樹脂としては、乳酸の縮合体であれば、特に限定されるものではなく、ポリ−L−乳酸樹脂(以下「PLLA」ともいう)であっても、ポリ−D−乳酸樹脂(以下「PDLA」ともいう)であっても、それらが共重合やブレンドにより交じり合ったものでもよく、さらに、ポリ−L−乳酸樹脂とポリ−D−乳酸樹脂とを混合したものであり、これらのらせん構造がうまく噛み合った耐熱性の高い、ステレオコンプレックス型ポリ乳酸樹脂(以下「SC−PLA」ともいう)であってもよい。また、ポリ乳酸樹脂は、合成したものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、ユニチカ(株)製の「テラマックTE4000」、「テラマックTE2000」、「テラマックTE7000」、三井化学(株)製の「レイシアH100」、ネイチャーワークス社製の「Ingeo3001D」等が挙げられる。また、ポリ乳酸樹脂は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。なお、本実施形態において、ポリ乳酸樹脂は樹脂組成物の主成分として含まれてもよい。ここで「主成分」とは、樹脂組成物全量に対して50質量%を超えることを意味する。
本実施の形態における樹脂組成物は、架橋されたポリ乳酸樹脂(A)と、ポリカーボネート樹脂(B)と、スチレン系樹脂(C)と、カルボジイミド化合物(D)と、リン系難燃剤(E)と、フッ素樹脂(F)と、を含有する樹脂組成物である。
本実施の形態の樹脂組成物に用いられるポリカーボネート(PC)樹脂は、1つまたは複数のモノマーの重縮合で得られ、少なくとも一つのカーボネート基を有するポリマーであればよく、特に限定されない。例えば、ビスフェノールA型ポリカーボネート、ビスフェノールS型ポリカーボネート、ビフェニル型ポリカーボネート等の芳香族ポリカーボネート等が挙げられる。
本実施の形態の樹脂組成物に用いられるスチレン系樹脂として、例えば、GPPS樹脂(一般ポリスチレン樹脂)、HIPS樹脂(耐衝撃性ポリスチレン)、SBR樹脂(スチレンブタジエンゴム)、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエンゴム−スチレン共重合体)、AES樹脂(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体)、MBS樹脂(メタクリル酸メチル−ブタジエンゴム−スチレン共重合体)、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体)、MS樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体)などが挙げられる。上記の中でも、HIPS樹脂、ABS樹脂、AS樹脂等が望ましい。
本実施の形態の樹脂組成物に用いられるカルボジイミド化合物は、カルボジイミド基を1以上有する化合物であり、主としてポリ乳酸の加水分解を抑制し得る機能を有する。カルボジイミド化合物としては、低分子化合物でも高分子化合物でもよいが、高分子化合物が好ましい。このカルボジイミド化合物の質量平均分子量Mwは、500から60,000が好ましく、1,000から40,000が更に好ましい。また、カルボジイミド化合物の数平均分子量は、例えば500以上で、好ましくは1000以上更には1300以上が好ましく、2000以上が更に好ましい。数平均分子量が500未満であると、樹脂組成物の製造時において装置への供給が困難になる場合がある。また、カルボジイミド化合物の数平均分子量Mnの上限は例えば質量平均分子量Mwと同程度である。さらに、カルボジイミド化合物の多分散度Mw/Mnは、1.0から6.0が好ましい。また、カルボジイミド化合物のカルボジイミド基の含有量は、2から2,000個/分子が好ましく、2から500個/分子が更に好ましい。カルボジイミド化合物としては、分子量が500以下の低分子化合物では、「スタバクゾール1−LF」(ラインケミー社製)等が挙げられ、高分子化合物では市販の「カルボジライトLA−1」(日清紡製)が好ましい。なお、カルボジイミド基が1分子中に3個以上含むものをポリカルボジイミド化合物ともいう。
本実施の形態の樹脂組成物に用いられるリン系難燃剤(E)は、例えば、リン酸エステル系難燃剤や赤リン系難燃剤が挙げられ、リン酸エステル系難燃剤としては、トリ(ブチル化フェニル)ホスフェート(BuTPP)およびトリ(イソプロピル化フェニル)ホスフェート(PrTPP)とともに、トリクレジルホスフェート(TCP)、トリフェニルホスフェート(TPP)、トリキシレニルホスフェート(TXP)などの芳香族有機リン酸エステル等が含まれ、無機リン系難燃剤としては赤リン等が挙げられる。さらに、リン系難燃剤の市販品としては、ブーテンハイム製の「TERRAJU C80」、クラリアント製の「EXOLIT AP422」、「EXOLIT OP930」等が挙げられる。
本実施の形態の樹脂組成物に用いられるフッ素樹脂(F)は、物質分子中にフッ素を含有する樹脂であり、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体、ヘキサフルオロプロピレン/プロピレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ビニリデンフルオライド/エチレン共重合体などが挙げられるが、中でもポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライドが好ましく、特にポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体が好ましく、更にはポリテトラフルオロエチレンが好ましく、ポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体も好ましく用いられる。ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂の重量平均分子量は10万から1000万の範囲のものが好ましく、とくに10万から100万の範囲のものがより好ましく、本発明の押出成形性と難燃性にとくに効果がある。ポリテトラフルオロエチレンの市販品としては、三井・デュポンフロロケミカル(株)製の“テフロン(登録商標)”6−J、“テフロン(登録商標)”6C−J、“テフロン(登録商標)”62−J、旭アイシーアイフロロポリマーズ(株)製の“フルオン”CD1やCD076などが市販されている。また、ポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体の市販品としては、三菱レイヨン(株)から、“メタブレン(登録商標)”Aシリーズとして市販され、“メタブレン(登録商標)”A−3000、“メタブレン(登録商標)”A−3800などが市販されている。また、ポリテトラフルオロエチレンの“テフロン(登録商標)”6−Jなどは凝集し易いため、他の樹脂組成物と共にヘンシェルミキサーなどで機械的に強く混合すると凝集により塊が生じる場合があり、混合条件によってはハンドリング性や分散性に課題がある。一方、ポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体は前記のハンドリング性や分散性に優れ、とくに好ましく用いられる。前記のポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体とは、限定されるものではないが、特開2000−226523号公報で開示されているポリテトラフルオロエチレン粒子と有機系重合体とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体などが挙げられ、前記の有機系重合体としては芳香族ビニル系単量体、アクリル酸エステル系単量体、及びシアン化ビニル系単量体を10質量%以上含有する有機系重合体などであり、それらの混合物でもよく、ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体中のポリテトラフルオロエチレンの含有量は0.1質量%から90質量%であることが好ましい。
本実施の形態における樹脂組成物は、その他、補強材、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、その他の充填剤等を含有してもよい。
本実施の形態における成形体は、上述した本実施の形態における樹脂組成物を成形することにより得られる。例えば、射出成形、押し出し成形、ブロー成形、熱プレス成形などの成形方法により成形して、本実施形態に係る成形体が得られる。本実施形態においては、成形体における成分の分散性の理由から、本実施形態の樹脂組成物を射出成形して得られたものであることが好ましい。
前述の本実施の形態における成形体は、例えば、機械的強度(耐衝撃性)、耐湿熱性及び難燃性などに優れたものになり得るため、電子・電気機器、家電製品、容器、自動車内装材などの用途に好適に用いられる。より具体的には、家電製品や電子・電気機器などの筐体、各種部品など、ラッピングフィルム、CD−ROMやDVDなどの収納ケース、食器類、食品トレイ、飲料ボトル、薬品ラップ材などであり、中でも、電子・電気機器の部品に好適である。電子・電気機器の部品は、複雑な形状を有しているものが多く、また重量物であるので高い耐衝撃強度及び面衝撃強度が要求されるが、本実施形態の樹脂成形体によれば、このような要求特性が十分満足される。
後述のように調製された架橋されたポリ乳酸樹脂の各シートを、予め定められた量で、200メッシュのステンレス金網に包み、クロロホルム液の中で48時間煮沸したのちに、クロロホルムに溶解したゾル分を除いて残ったゲル分を得る。50℃で24時間、乾燥してゲル中のクロロホルムを除去し、ゲル分の乾燥重量を測定して、以下の式でゲル分率を計算する。
ゲル分率(%)=(ゲル分乾燥重量)/(初期乾燥重量)×100
2軸押出機(日本製鋼所社製:「TEX‐30α」)を使用して、トップフィーダから、商品名「Ingeo3001D」(ネイチャーワークス社製、重量平均分子量:150,000)のポリ乳酸樹脂100質量部を供給し、加工温度を190℃として、溶融混練押出しを行った。その際、混練機途中から、ポンプを用いて、架橋助剤としてのトリアジン環を有し、アリル基とエポキシ基を両方持つ多官能性モノマーの1種であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)を0.2質量部と、架橋剤としての過酸化物である商品名「パーヘキサ25B」(日本油脂社製)1.0質量部とを、難燃剤であるビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)からなるホスフェート難燃剤(大八化学工業株式会社製:「CR−741」)5.0質量部に溶解した溶液を注入した。そして、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−1)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−1)のゲル分率は、35%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の添加量を、0.8質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−2)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−2)のゲル分率は、78%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の添加量を、1.5質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−3)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−3)のゲル分率は、97%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の代わりに、トリアリルイソシアヌレート(日本化成株式会社製:「タイク トリアリルイソシアヌレート」、「タイク」は登録商標である)を用いて、トリアリルイソシアヌレートの添加量を0.2質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−4)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−4)のゲル分率は、30%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の代わりに、トリアリルイソシアヌレート(日本化成株式会社製:「タイク トリアリルイソシアヌレート」、「タイク」は登録商標である)を用いて、トリアリルイソシアヌレートの添加量を0.8質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−5)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−5)のゲル分率は、52%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の代わりに、ポリエチレングリコールジメタクリレート(日立化成工業株式会社製:「FA−220M」)を用いて、ポリエチレングリコールジメタクリレートの添加量を0.2質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−6)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−6)のゲル分率は、2%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の代わりに、ポリエチレングリコールジメタクリレート(日立化成工業株式会社製:「FA−220M」)を用いて、ポリエチレングリコールジメタクリレートの添加量を0.8質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−7)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−7)のゲル分率は、5%であった。
架橋助剤であるジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成工業株式会社製:「DA−MGIC」)の代わりに、トリアリルイソシアヌレート(日本化成株式会社製:「タイク トリアリルイソシアヌレート」、「タイク」は登録商標である)を用いて、トリアリルイソシアヌレートの添加量を0.15質量部に変更した以外は、上記「架橋されたポリ乳酸樹脂の調製例A−1」に準じて調製し、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−8)を得た。得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−8)のゲル分率は、25%であった。
表2に示す組成(すべて「質量部」にて表示)で、得られた架橋されたポリ乳酸樹脂(A−1)と、ポリカーボネート樹脂(B)として商品名「カリバー」(住友ダウ社製、重量平均分子量:26000)と、スチレン系樹脂(C)であるABS樹脂(商品名「AT−08」、日本エイアンドエル社製、重量平均分子量:83,500)と、カルボジイミド化合物(D)として商品名「カルボジライトLA−1」(日清紡ケミカル株式会社製)と、リン酸系難燃剤(E)として商品名「PX−200」(大八化学工業株式会社製)と、フッ素樹脂(F)として(商品名「テフロン30J」、三井デュポンフルオロケミカル社製)を混合したのち、2軸押出機(日本製鋼所社製:「TEX‐30α」)のホッパーに供給し、シリンダ温度およびダイス温度210℃、スクリュー回転数250rpm、ベント吸引度100MPa、並びに吐出量10kg/hで溶融混練しペレットを得た。
表2に示す組成で、架橋されたポリ乳酸樹脂(A−1)からプレポリマー(A−8)からなる群から1種の架橋されたポリ乳酸樹脂を選択し、さらに、ポリカーボネート樹脂(B)、スチレン系樹脂(C)、カルボジイミド化合物(D)、リン酸系難燃剤(E)およびフッ素樹脂(F)の、成分(A)から成分(F)を、表2に示す割合で配合した以外は、上記実施例1に準じて、評価用試験片を得た。
表2に示す組成(すべて「質量部」にて表示)で、未架橋のポリ乳酸樹脂(商品名「Ingeo3001D」(ネイチャーワークス社製、重量平均分子量:150,000))と、ポリカーボネート樹脂(B)、スチレン系樹脂(C)、カルボジイミド化合物(D)、リン酸系難燃剤(E)およびフッ素樹脂(F)の、成分(A)から成分(F)を、表2に示す割合で配合した以外は、上記実施例1に準じて、評価用試験片を得た。
得られた試験片を用いて、下記各測定・評価を行った。表2に結果を示す。
ASTM D648の試験法規格に決められた荷重(1.8MPa)を与えた状態で、試験片の温度をあげていき、たわみの大きさが規定の値になる温度(荷重たわみ温度:DTUL)を測定した。
成形体の引張強度および引張破断伸度を、JIS K−7113に準じて測定した。尚、成形体として、射出成形により得られたJIS1号試験片(厚さ4mm)を用いた。
ISO多目的ダンベル試験片をノッチ加工したものを用い、JIS K7111に準拠して、デジタル衝撃試験機(東洋精機製、DG−5)により、持ち上げ角度150度、使用ハンマー2.0J、測定数n=10の条件で、MD方向にシャルピー耐衝撃強度(単位:kJ/m2)を測定した。シャルピー耐衝撃強度は、数値が大きい程、耐衝撃性に優れていることを示す。
UL−94におけるVテスト用UL試験片(厚さ1.6mm)を用い、UL−94に規定の方法に準拠して、UL−Vテストを実施し、「試験片の燃え難さの度合いを測定した。ここで、UL−94規格の難燃性の度合いは、難燃性の低い順から高い順に、V−2,V−1,V−0,5VB,5VAになっている。
上記3種類とも共通に、垂直に保持した試験片の下端に、10秒間ガスバーナーの炎を接炎させる。燃焼が30秒以内に止まったならば、さらに10秒間接炎させる。なお、判定基準は、燃焼性UL−94規格に準じる。
垂直に保持した試験片の下端(あるいは水平に保持した試験片の下綿中央)に5秒間ガスバーナーの炎を接炎させた後に5秒間離す操作を5回繰り返す。なお、判定基準は、燃焼性UL94規格に準じる。
Claims (5)
- クロロホルム中で測定されたゲル分率が30%以上である、架橋剤と架橋助剤とで架橋されたポリ乳酸樹脂。
- 前記ゲル分率が30%以上80%以下であることを特徴とする請求項1に記載の架橋されたポリ乳酸樹脂。
- 前記架橋助剤がトリアジン環を持つ多官能性モノマーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の架橋されたポリ乳酸樹脂。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の架橋されたポリ乳酸樹脂(A)と、ポリカーボネート樹脂(B)と、スチレン系樹脂(C)と、カルボジイミド化合物(D)と、リン系難燃剤(F)と、フッ素樹脂(G)と、を含有することを特徴とする樹脂組成物。
- 請求項4に記載の樹脂組成物を含む成形体。
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