JP2014053715A - 圧電振動片及び圧電デバイス - Google Patents

圧電振動片及び圧電デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2014053715A
JP2014053715A JP2012195919A JP2012195919A JP2014053715A JP 2014053715 A JP2014053715 A JP 2014053715A JP 2012195919 A JP2012195919 A JP 2012195919A JP 2012195919 A JP2012195919 A JP 2012195919A JP 2014053715 A JP2014053715 A JP 2014053715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating piece
piezoelectric
vibration region
support portions
region portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012195919A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Teranishi
昭 寺西
Hirotaka Shimotori
寛崇 霜鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP2012195919A priority Critical patent/JP2014053715A/ja
Publication of JP2014053715A publication Critical patent/JP2014053715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】各電極と接続する導電性接着剤どうしが接触することを抑制し、誤動作の発生を防止することが可能な圧電振動片及び圧電デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】振動領域部10から延びた一対の支持部13,14を備える水晶振動片(圧電振動片)100であって、一対の支持部13,14の、互いに近接する側面13c,14cは、側面13c,14cどうしまたは側面13c,14cを含んで振動領域部10へ向けて延長した仮想平面13d,14dどうしが交差するように形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動片及び圧電デバイスに関する。
水晶振動片などの圧電振動片は、周波数や時間の基準源として圧電デバイスに用いられることが知られている。このような圧電振動片を搭載した圧電デバイスとしては、携帯電話や携帯端末などの各種電子機器に搭載される発振器や振動子などがある。また、圧電振動片は、例えば、水晶などの圧電材料によって形成された板状体の表裏面を挟むように一対の励振電極が設けられている。
この圧電振動片は、圧電デバイスのパッケージに導電性接着剤を介して固定される。この導電性接着剤により、圧電振動片はパッケージ内に保持されるとともに、パッケージに設けられる電極と各励振電極とが電気的に接続される(例えば、特許文献1参照)。なお、近年の電子機器の小型化に伴い、圧電デバイス及び圧電振動片についてもさらなる小型化が求められている。
特開2010−11352号公報
特許文献1に記載された水晶片は、振動領域部から延びた一対の支持部を用いてパッケージに固着されているが、この水晶片を小さくすると一対の支持部の間隔も狭くなってしまう。また、圧電振動片をパッケージへ接着する際、支持部の裏面だけでなく側面にも導電性接着剤を接触させ、接合強度の向上を図っている。しかしながら、支持部の間隔が狭いと、各支持部に対応する導電性接着剤どうしが接触して電気的短絡を生じさせ、誤動作を発生させるおそれがある。そのため、圧電振動片の小型化を図ることが難しいといった課題を有している。
以上のような事情に鑑み、本発明は、パッケージに取り付けた際、各電極と接続する導電性接着剤どうしが接触することを抑制し、誤動作の発生を防止することが可能な圧電振動片及び圧電デバイスを提供することを目的とする。
本発明では、振動領域部から延びた一対の支持部を備える圧電振動片であって、一対の支持部の、互いに近接する側面は、側面どうしまたは側面を含んで振動領域部へ向けて延長した仮想平面どうしが交差するように形成される。
また、一対の支持部は、振動領域部をほぼ左右対称に分割する中心線に対して対称に形成されてもよい。また、一対の支持部は、振動領域部をほぼ左右対称に分割する中心線と直交する方向であって互いに反対方向に延びるように形成されてもよい。また、支持部は、その先端部分がのこぎり歯形状であってもよい。
また、本発明では、上記した圧電振動片と、圧電振動片を保持するパッケージとを備える圧電デバイスが提供される。
本発明によれば、各支持部の電極と接続する導電性接着剤どうしが接触することを抑制するため、誤動作の発生を防止することができ、信頼性が高い圧電振動片及び圧電デバイスを提供することができる。
第1実施形態に係る圧電振動片を示し、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 (a)は第2実施形態に係る圧電振動片の平面図、(b)は第3実施形態に係る圧電振動片の平面図、(c)は第3実施形態に係る圧電振動片の変形例を示す平面図である。 (a)は第4実施形態に係る圧電振動片の平面図、(b)は第4実施形態に係る圧電振動片の変形例を示す平面図である。 実施形態に係る圧電デバイスとして、水晶振動子を示す断面図である。 実施形態に係る圧電デバイスとして、水晶発振器を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。図1(a)及び(b)に示すように、水晶振動片(圧電振動片)100は、電圧を印加させることによって水晶の結晶振動を発生させる振動領域部10と、この振動領域部10から延びた一対の支持部13,14とを備えている。
振動領域部10は、所定の厚さを有する矩形板状の水晶片であって、例えば高純度の人工水晶からATカットされて形成されている。ATカットは、水晶振動子等の圧電デバイスが常温付近で使用されるにあたって良好な周波数特性が得られる等の利点があり。人工水晶の3つの結晶軸であるX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)及びZ軸(光学軸)のうち、Z軸に対してX軸周りに35°15′だけ傾いた角度で切り出す加工手法である。
振動領域部10を挟むように、第一面(表面)10a及び第二面(裏面)10bのそれぞれに励振電極20a,20b(20)が形成される。この励振電極20a,20bのそれぞれは、図1に示すように、第一面10a及び第二面10bのほぼ中央部において、振動領域部10の外周に沿うように矩形形状に形成される。なお、励振電極20a,20bは、図1に示すように、平面視で重なる位置に配置されている。この励振電極20a,20bの間に電圧を印加することにより、振動領域部10は厚みすべり振動を行う。振動領域部10のうち、励振電極20a,20bが設けられた領域が励振領域となる。また、励振電極20a,20bは、図1に示すように、角部に丸みを待たせた形状に形成されているが、角部が直角に形成されてもよい。また、励振電極20の構成材料としては、例えば金(Au)などの導電性を有する金属などが用いられる。
支持部13,14は、振動領域部10のうち一つの側面10c(図1(a)では振動領域部10の下辺)から、側面10cに直交する方向(図1(a)の下方向)へ伸びた状態で形成される。なお、支持部13の側面13aは、振動領域部10の側面10dを延長するように形成されており、側面13aと側面10dとは同一平面となっている。同じく、支持部14の側面14aは、振動領域部10の側面10eを延長するように形成されており、側面14aと側面10eとは同一平面となっている。
また、支持部13,14のそれぞれの表面には、接続電極17が形成される。接続電極17は、支持部13に形成された接続電極17aと、支持部14に設けられた接続電極17bとからなる。接続電極17aは、支持部13の表裏面とともに、側面13a,13b、13cにわたって形成される。同様に、接続電極17bは、支持部14の表裏面とともに、側面14a,14b,14cにわたって形成される。
振動領域部10から支持部13,14へ至る部分には、励振電極20と接続電極17とを電気的に接続する引出電極16が形成されている。引出電極16は、振動領域部10の第一面10aに形成されて励振電極20aと接続電極17aとを電気的に接続する引出電極16aと、振動領域部10の第二面10bに形成されて励振電極20bと接続電極17bとを電気的に接続する引出電極16bとからなる。なお、これら引出電極16や接続電極17の構成材料については、励振電極20と同様に、例えば金(Au)などの導電性を有する金属などが用いられる。また、引出電極16、接続電極17、励振電極20の構成材料を同一にすることに限定されず、異なる導電性材料を用いてもよい。
接続電極17は、図1(a)に示すように、導電性接着剤18を介して不図示の外部電極に接続される。この導電性接着剤18により、接続電極17と外部電極との間が電気的に接続されるととともに、一対の支持部13,14のそれぞれが外部電極の部分に接着されて保持される。第1実施形態では、導電性接着剤18が、支持部13の裏面側だけでなく側面13a,13b,13cにもまわりこんで接触した状態となっている。同様に、支持部14においても、導電性接着剤18は、支持部14の裏面側だけでなく側面14a,14b,14cにもまわりこんで接触した状態となっている。
従って、支持部13,支持部14は、裏面に加えてそれぞれ3つの側面13a,13b,13c、側面14a,14b,14cも導電性接着剤18と接着するため、接合強度が高められる。さらに、接続電極17a,17bにおいても、裏面に加えてそれぞれ3つの側面13a,14a等に導電性接着剤18が接触しているため、これら接続電極17a,17bと外部電極との間の電気的な接続性が向上している。
また、支持部13の側面13cと支持部14の側面14cとは、互いに近接している。そして、これら側面13c,14cのそれぞれは、図1(a)に示すように、側面13cを含んで振動領域部10側へ延長した仮想平面13dと、同じく側面14cを含んで振動領域部10側へ延長した仮想平面14dとが交線Pで交差するように形成されている。すなわち、支持部13,14の側面13c,14cは、振動領域部10の側面10cから先端へ向けて、左右方向の間隔が徐々に拡がった状態となっている。
仮想平面13dと仮想平面14dとが交差する部分に形成される交線Pは、図1(a)に示すように、振動領域部10のうち励振電極20が形成される領域内に配置される。ただし、交線Pの位置は、励振電極20が形成される領域内に限定するものではなく、励振電極20の形成領域外や、さらには振動領域部10の外側であってもよい。また、交線Pは、振動領域部10をほぼ左右対称に分割する中心線C上に設定されている。ただし、交線Pは、中心線C上に設定されることに限定されず、中心線Cから外れて設定してもよい。また、交線Pにおいて、側面13cと側面14cとで形成される角度は任意に設定可能である。
交線Pが中心線C上に設定されることにより、支持部13,14は、中心線Cに対して対称となっている。すなわち、側面13a,14aが振動領域部10の側面10d,10eからそれぞれ延びている点、側面13b,14bが支持部13,14の先端としてほぼ同様に形成されている点、側面13c,14cの仮想平面13d,14dの交線Pが中心線Cにある点、から、支持部13,14は、中心線Cに対して対称となっている。このように、支持部13と支持部14とが中心線Cに対して対称であるため、水晶振動片100のバランスがよく、支持部13,14のそれぞれを導電性接着剤18で接合した場合に、両者の接合強度がほぼ等しくなり、パッケージ等にバランスよく接合させることが可能となる。
次に、上記のように構成された水晶振動片100の製造方法を説明する。
水晶振動片100を製造する場合、例えば人工水晶をATカットして作成されたウエハから個々の水晶振動片100を切り出す多面取りが行われる。このとき、水晶振動片100を構成する振動領域部10が所望の周波数特性を備えるように、ウエハの厚さが調整される。この厚さ調整は、例えば、ウエハのうち振動領域部10を含んだ領域をエッチングすること等により行うことができる。その後、フォトリソグラフィ法によって、振動領域部10及び支持部13,14の形状を切り出し可能とする切り込み等をウエハに形成する。
続いて、振動領域部10及び支持部13,14に励振電極20、接続電極17及び引出電極16が形成される。先ず、振動領域部10及び支持部13,14に導電性膜を形成した後、フォトリソグラフィ法によって第一面10aや第二面10b、支持部13,14の表裏面や側面13a,14a等に導電性膜が形成されるようにパターニングする。この導電性膜としては、金(Au)などの単層膜であっても良いし、例えばCr膜上にAu膜を積層した多層膜であってもよい。また、導電性膜は、例えばウエハの表面及び裏面側から蒸着あるいはスパッタリングにより形成される。なお、予めウエハに溝や切り込みなどが形成されているので、支持部13,14の側面13a,14a等にも導電性膜が形成される。導電性膜の形成後、ウエハから個々の水晶振動片を切り離すことにより、図1に示す水晶振動片100となる。なお、水晶振動片100の製造方法としては、以上の方法に限定されず、種々の手法が用いられる。
以上のように、第1実施形態によれば、支持部13,14の、互いに近接する側面13c,14cは、仮想平面13d,14dが交差するように形成されているので、振動領域部10から支持部13,14の先端側へ向けて、左右方向の間隔が徐々に拡がっている。従って、支持部13,14がそれぞれ導電性接着剤18により接着される場合において、導電性接着剤18どうしが接触しないように十分なスペースを確保することができる。これにより、導電性接着剤18を介した電気的短絡が生じるのを回避することができるので、水晶振動片100の誤動作の発生を抑制することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
図2(a)に示すように、水晶振動片(圧電振動片)200は、互いに近接する支持部13の側面13cと支持部14の側面14cとが交差する構成となっている。すなわち、第1実施形態の水晶振動片100のように仮想平面13d等(図1参照)を用いずに、側面13c,14cどうしが交線Qで交差している点が相違している。また、この水晶振動片200においても、第1実施形態と同様に、支持部13,14の先端側へ向けて、側面13cと側面14cとの左右方向の間隔は徐々に拡がった状態となっている。なお、この水晶振動子200では、振動領域部10の側面10c(図1参照)がなく、接続電極17の面積が第1実施形態と比較して広くなっている。
側面13cと側面14cとが交差する交線Qは、図2(a)に示すように、励振電極20が形成される領域の外側に配置されている。なお、交線Qの位置を励振電極20から離すことにより、励振電極20に挟まれた部分に生じる厚みすべり振動への影響を抑制できる。また、交線Qは、振動領域部10をほぼ左右対称に分割する中心線(図示せず)上に設定されており、第1実施形態と同様に、支持部13,14がこの中心線に対して対称に形成されている。
以上のように、第2実施形態によれば、側面13c,14cどうしが交差するため、第1実施形態の水晶振動片100と同様な効果を有する。これに加えて、支持部13,14に形成される接続電極17の面積を広げることができ、導電性接着剤18との接触面積が広がるので、第1実施形態と比較して導電性接着剤18との間の接合強度を一層向上させることができ、しかも、導電性接着剤18との間の電気的な接続抵抗を低減させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
図2(b)に示すように、水晶振動片(圧電振動片)300では、支持部13,14のそれぞれが、振動領域部10の側面10d,10eに対してそれぞれ外側に突出した状態で形成されている。すなわち、支持部13の側面13aは側面10dに対して右方へ折れ曲がった状態となり、同じく支持部14の側面14aは側面10eに対して左方へ折れ曲がった状態となっている。
支持部13,14の側面13c、14cは、側面13cを含んで振動領域部10側へ延長した仮想平面13dと、側面14cを含んで振動領域部10側へ延長した仮想平面14dとが交差するように形成されている。ただし、水晶振動片300においては、支持部13の側面13aと側面13cとが平行に形成されており、同様に、支持部14の側面14aと側面14cとが平行に形成されている。また、この水晶振動片300においても、第1実施形態と同様に、支持部13,14の先端側へ向けて、側面13cと側面14cとの左右方向の間隔は徐々に拡がった状態となっている。
なお、この水晶振動子300では、支持部13,14が外側に突出しているので、接続電極17の面積が第1実施形態と比較して広くなっている。また、交線Pが、振動領域部10をほぼ左右対称に分割する中心線(図示せず)上に設定されている点や、支持部13,14がこの中心線に対して対称に形成されている点は、第1実施形態と同様である。また、交線Pにおいて、側面13cと側面14cとで形成される角度は任意に設定可能である。
図2(c)は、第3実施形態の変形例である水晶振動片(圧電振動片)400を示している。この水晶振動片400は、支持部13及び支持部14が、振動領域部10をほぼ左右対称に分割する中心線(図示せず)と直交する方向であって互いに反対方向に延びるように形成されている。すなわち、支持部13の側面13aは側面10dに対してほぼ直角に右方へ折れた状態となり、同じく支持部14の側面14aは側面10eに対してほぼ直角に左方へ折れた状態となっている。
支持部13,14の側面13c,14cは、交線Rで接続されており、同一平面となっている。言い換えると、側面13c,14cは、交線Rにおいて角度180度で交差したものといえる。また、図2(b)の水晶振動片300と同様に、支持部13の側面13aと側面13cとが平行に形成されており、支持部14の側面14aと側面14cとが平行に形成されている。この水晶振動子400では、支持部13,14が外側に突出しているので、接続電極17の面積が第1実施形態と比較して広くなっている。また、交線Pが、振動領域部10をほぼ左右対称に分割する中心線(図示せず)上に設定されている点や、支持部13,14がこの中心線に対して対称に形成されている点は、第1実施形態と同様である。
以上のように、第3実施形態によれば、側面13c,14cを含んだ仮想平面どうしが交差しているため、第1実施形態の水晶振動片100と同様な効果を有する。これに加えて、支持部13,14に形成される接続電極17の面積を広げることができ、電性接着剤18との接触面積が広がるので、第1実施形態と比較して導電性接着剤18との間の接合強度を一層向上させることができ、しかも、導電性接着剤18との間の電気的な接続抵抗を低減させることができる。また、支持部13,14を外側へ突出させるので、導電性接着剤18どうしの接触を防止でき、図2(c)に示す水晶振動片400では、支持部13及び支持部14が互いに反対方向に延びているため、導電性接着剤18どうしの接触を確実に防ぐことができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
図3(a)に示すように、水晶振動片(圧電振動片)500は、支持部13,14の先端部分13e,14eが、複数の歯を有するギザギザののこぎり歯形状となるように形成されている。この構成において、支持部13の側面13cを含んで振動領域部10側へ延長した仮想平面13dと、支持部14の側面14cを含んで振動領域部10側へ延長した仮想平面14dとが交線Pにおいて交差するように側面13c及び側面14cが形成されている。
先端部分13e,14eののこぎり歯形状は、各面が側面13cまたは側面14cと平行に形成されている。従って、のこぎり歯の山部及び谷部の角度は、側面13c,14cで形成された角度と同一となっている。なお、側面13c,14cは、また、のこぎり歯の面と連続して同一平面となるように形成されている。
図3(b)に示す水晶振動片(圧電振動片)600は、側面13c,14cが振動領域部10の側面10d及び側面10eと平行となるように形成されている。なお、支持部13,14の先端部分13e,14eが、複数の歯を有するギザギザののこぎり歯形状となるように形成されている点は、図3(a)の水晶振動片500と同様である。この水晶振動片600では、側面13c,14cのうち先端部分13e,14eに近い部分を見ると、それぞれを含んで振動領域部10へ延びる仮想平面が交差している。すなわち、側面13cの一部と、側面14cの一部に関しては、それぞれの仮想平面が交差した状態となっている。
以上のように、第4実施形態によれば、側面13c,14cどうしが交差するように形成されるため、第1実施形態の水晶振動片100と同様な効果を有する。これに加えて、支持部13,14の先端部分13e,14eに形成された、のこぎり歯形状によって、支持部13,14の側面の面積を広げることができ、電性接着剤18との接触面積が広がるので、第1実施形態と比較して導電性接着剤18との間の接合強度を一層向上させることができ、しかも、導電性接着剤18との間の電気的な接続抵抗を低減させることができる。なお、先端部分13e,14eに複数の歯を有するのこぎり歯形状を形成することに限定されない。例えば、のこぎり歯形状に代えて、凹凸形状や波形状など、支持部13,14の側面の面積を増大させる形状を用いてもよい。
<圧電デバイス>
次に、本発明に係る圧電デバイスの実施形態について説明する。本実施形態では、上記した水晶振動片100〜600を備えた圧電デバイスについて説明する。
図4は、圧電デバイスとして水晶振動子700を示している。図4に示すように、水晶振動子700は、ベース701と、壁部702と、蓋体703とにより構成されたパッケージ704を有する。パッケージ704は、上記した第1〜第4実施形態の水晶振動片100〜600を収容して保持する。ベース701及び壁部702は、例えば圧電体やセラミックス、ガラスなどを用いて形成されている。蓋体703は、例えば平板状の金属、例えばFe−Ni合金(42アロイ)やFe−Ni−Co合金(コバール)などにより形成されている。
蓋体703は、AuSi、AuSn、AuGe等の接合材により、壁部702の上端部702aに接合される。蓋体703の接合の際には、例えばパッケージ704内を窒素雰囲気または真空とし、シーム溶接などの手法によって気密的に封止する。これにより、パッケージ704内に収納された水晶振動片100〜600は外気等から隔離され、励振電極20a,20bに対する影響が軽減されるので、水晶振動片100等の経時変化が抑制される。
また、ベース701には、ベース701及び壁部702と一体となった状態で台座705が設けられている。台座705もベース701及び壁部702と同様に圧電体、セラミックスまたはガラスなどで形成されている。水晶振動片100〜600は、導電性接着剤18を介して台座705に接着されることによりパッケージ704に保持される。なお、水晶振動片100等の接続電極17は、導電性接着剤18を介して水晶端子(外部電極)19に電気的に接続されている。なお、水晶端子19は、ベース701に設けられた不図示の貫通電極を介して、同じくベース701の下面に設けられた不図示の基板接続用端子と電気的に接続されている。
図5は、圧電デバイスとして水晶発振器800を示している。図5に示すように、水晶発振器800は、ベース801と、壁部802と、蓋体803とにより構成されたパッケージ804を有する。パッケージ804は、上記した第1〜第4実施形態の水晶振動片100〜600を収容して保持する。ベース801、壁部802、蓋体803、台座805の材質や形状は、図4に示すベース701、壁部702、蓋体703、台座705と同様である。また、蓋体803の接合やパッケージ804内の雰囲気についても、図4に示すものと同様である。なお、ベース801上には、発振回路を備えたIC806が設けられている。
水晶振動片100〜600は、導電性接着剤18を介して台座805に接着されることによりパッケージ804に保持される。なお、水晶振動片100等の接続電極17は、導電性接着剤18を介して水晶端子(外部電極)19に電気的に接続されている。水晶端子19は、ベース801に設けられた不図示の配線を介してIC806と電気的に接続されている。なお、IC806は、ベース801に設けられた不図示の貫通電極を介して、同じくベース801の下面に設けられた不図示の基板接続用端子と電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態の水晶振動子700及び水晶発振器800は、上記した水晶振動片100〜600を備えるので、水晶端子19に導電性接着剤18を用いて接合した場合、各接続電極17に対応する導電性接着剤18どうしの接触が防止される。従って、接続電極17どうしの電気的短絡が生じるのを回避することができ、水晶振動片100の誤動作の発生を抑制することができ、動作信頼性に優れた水晶振動子700及び水晶発振器800を実現することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、圧電振動片として、水晶を用いて形成された水晶振動片100〜600、水晶振動子700及び水晶発振器800を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、圧電素子としてタンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどを用いて形成された圧電振動片及びこの圧電振動片を用いた圧電デバイスであってもよい。
また、上記実施形態では、支持部13及び支持部14が、振動領域部10をほぼ左右対称に分割する中心線に対して対称に形成されている構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、支持部13と支持部14とが中心線に対して非対称に形成されたものであってもよい。また、第2〜第4実施形態の水晶振動片200〜600の製造方法においては、第1実施形態の水晶振動片100と同様である。
C…中心線
P,Q,R…交線
10…振動領域部
10a…第一面
10b…第二面
13,14…支持部
13c,14c…側面
13d,14d…仮想平面
13e,14e…先端部分
17…接続電極
18…導電性接着剤
20…励振電極
100〜600…水晶振動片(圧電振動片)
700…水晶振動子(圧電デバイス)
800…水晶発振器(圧電デバイス)

Claims (5)

  1. 振動領域部から延びた一対の支持部を備える圧電振動片であって、
    前記一対の支持部の、互いに近接する側面は、前記側面どうしまたは前記側面を含んで前記振動領域部へ向けて延長した仮想平面どうしが交差するように形成される圧電振動片。
  2. 前記一対の支持部は、前記振動領域部をほぼ左右対称に分割する中心線に対して対称に形成される請求項1記載の圧電振動片。
  3. 前記一対の支持部は、前記振動領域部をほぼ左右対称に分割する中心線と直交する方向であって互いに反対方向に延びるように形成される請求項1または請求項2記載の圧電振動片。
  4. 前記支持部は、その先端部分がのこぎり歯形状である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の圧電振動片。
  5. 請求項1〜請求項4記載の圧電振動片と、前記圧電振動片を保持するパッケージとを備える圧電デバイス。
JP2012195919A 2012-09-06 2012-09-06 圧電振動片及び圧電デバイス Pending JP2014053715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012195919A JP2014053715A (ja) 2012-09-06 2012-09-06 圧電振動片及び圧電デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012195919A JP2014053715A (ja) 2012-09-06 2012-09-06 圧電振動片及び圧電デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014053715A true JP2014053715A (ja) 2014-03-20

Family

ID=50611802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012195919A Pending JP2014053715A (ja) 2012-09-06 2012-09-06 圧電振動片及び圧電デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014053715A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017123615A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 圧電振動片の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58186212A (ja) * 1982-04-23 1983-10-31 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電振動子の封止構造
JP2002064356A (ja) * 2000-08-17 2002-02-28 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電振動子
JP2005130070A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Toyo Commun Equip Co Ltd 水晶振動素子とその製造方法、及びその水晶振動素子を用いた表面実装型水晶デバイス
JP2006140887A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶発振器
JP2011211550A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujitsu Ltd パッケージ、圧電振動子及び圧電発振器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58186212A (ja) * 1982-04-23 1983-10-31 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電振動子の封止構造
JP2002064356A (ja) * 2000-08-17 2002-02-28 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電振動子
JP2005130070A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Toyo Commun Equip Co Ltd 水晶振動素子とその製造方法、及びその水晶振動素子を用いた表面実装型水晶デバイス
JP2006140887A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶発振器
JP2011211550A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujitsu Ltd パッケージ、圧電振動子及び圧電発振器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017123615A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 圧電振動片の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11165390B2 (en) Piezoelectric resonator device
CN105978526B (zh) 压电振动片及压电振动器
JP2011061418A (ja) 水晶振動片及び水晶振動デバイス
JP7154487B2 (ja) パッケージ構造及びその製造方法
JP2009188483A (ja) 圧電デバイス及び表面実装型圧電発振器
JP5505189B2 (ja) 振動デバイスおよび電子機器
JP5668392B2 (ja) 圧電振動素子、圧電振動子及び圧電発振器
JP6531616B2 (ja) 水晶振動板、及び水晶振動デバイス
JPWO2015162958A1 (ja) 水晶振動装置及びその製造方法
JP2017108385A (ja) 圧電振動デバイス
JP5434712B2 (ja) 圧電振動片および圧電デバイス
JP2014053715A (ja) 圧電振動片及び圧電デバイス
JP2006054602A (ja) 電子部品用パッケージ及び当該電子部品用パッケージを用いた圧電振動デバイス
CN105827212B (zh) 压电振动片及压电振动器
JP2009165102A (ja) 圧電発振器および圧電発振器の製造方法
WO2015115388A1 (ja) 圧電デバイス用パッケージ及び圧電デバイス
JP2015177335A (ja) 圧電デバイス用パッケージ及び圧電デバイス
JP5299645B2 (ja) 屈曲振動片および屈曲振動子の製造方法
JP5585240B2 (ja) 振動片及び振動デバイス
JP2020162069A (ja) 水晶ウエハ
WO2022044397A1 (ja) 共振装置、集合基板、及び共振装置の製造方法
JP2017112544A (ja) 圧電振動子
JP2009141641A (ja) 圧電デバイス
JP2012023526A (ja) 屈曲振動片、振動子、発振器および電子機器
JP6587389B2 (ja) 圧電振動片および圧電振動子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170606