JP2014050771A - 洗浄方法、およびこれに用いる洗浄装置 - Google Patents

洗浄方法、およびこれに用いる洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 洗浄能力を維持しながら洗浄液および気体の使用量を低減可能な洗浄方法を提供する。
【解決手段】 貯留タンク12に貯留される洗浄液は、加圧ポンプ14により大気圧以上の圧力に加圧されるとともに熱交換部16により大気圧下における洗浄液の沸点以上の温度に加熱され、加圧過加熱の状態となる。ノズルブロック30は、コンプレッサ22が供給する空気とともに加圧過加熱状態の洗浄液を被洗浄部材24に噴射する。噴射された洗浄液は洗浄蒸気に相変化した後、洗浄蒸気の一部が液滴状態の洗浄液に変化する。洗浄蒸気、液滴状態の洗浄液、および空気が被洗浄部材24に衝突すると、表面に付着した汚れや薬液などを除去する。これにより、大量の空気を使うことなく洗浄に有効な洗浄蒸気および液滴状態の洗浄液を生成することができる。したがって、洗浄能力を維持しながら洗浄液および空気の使用量を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、洗浄方法、およびこれに用いる洗浄装置に関する。
従来、部品の加工工程で部品に付着した汚れまたは異物を水または洗浄液で除去したり、表面処理工程で部品の表面に残留する表面処理液などの薬液を水または洗浄液で洗浄したりするとき、当該部品に水または洗浄液を噴射する洗浄装置が用いられる。例えば、特許文献1には、液体を噴射する液体噴射口と当該液体噴射口の径外方向に気体を噴射する気体噴射口とを有し、噴射される液滴の平均粒子径を小さくする二流体ノズルが記載されている。
特開2005−296874号公報
しかしながら、特許文献1に記載の二流体ノズルでは、液体噴射口から噴射される液体の体積に対する気体噴射口から噴射される気体の体積の比を表す「気水体積比」を800〜1000とすることにより洗浄に有効な微細な液滴を生成する。このため、気体を大量に消費する。
本発明の目的は、洗浄能力を維持しながら洗浄液および気体の使用量を低減可能な洗浄方法を提供することにある。
本発明は、被洗浄部材を洗浄液で洗浄する洗浄方法であって、洗浄液を大気圧以上の圧力に加圧するとともに大気圧下における洗浄液の沸点以上の温度に加熱する加圧過加熱液生成工程と、気体を供給する気体供給工程と、加圧過加熱液生成工程で生成される加圧過加熱状態の洗浄液と気体供給工程で供給される気体とを被洗浄部材に噴射する噴射工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の洗浄方法では、加圧過加熱状態の洗浄液と気体とを同時に被洗浄部材に噴射する。このとき、キャリアとしての気体により被洗浄部材まで搬送される加圧過加熱状態の洗浄液は、相変化によって蒸気(以下、「洗浄蒸気」という)に変化した後、洗浄蒸気の一部が液化、および凝縮することにより液滴状態の洗浄液に変化する。これにより、洗浄蒸気、液滴状態の洗浄液、および気体の三相混合流が被洗浄部材の表面に衝突する。この衝突により被洗浄部材の表面に付着した汚れや薬液などが除去されるとともに、被洗浄部材の表面の形成される洗浄液の層がさらに除去しきれなかった汚れや薬液などを溶かし出す。これにより、本発明の洗浄方法では、大量の気体を使うことなく、被洗浄部材の洗浄に有効な洗浄蒸気および液滴状態の洗浄液を生成することができる。したがって、洗浄能力を維持しながら、「気水体積比」を小さくすることができ、洗浄液および気体の消費量を低減することができる。
また、本発明の洗浄方法では、洗浄蒸気および液滴状態の洗浄液が被洗浄部材の表面に洗浄液の薄い層を形成する。これにより、洗浄液が被洗浄部材の表面に留まる時間が長くなるため、被洗浄部材に対して洗浄液を保持する部材が必要なくなる。したがって、当該保持する部材に収容できないような大きな被洗浄部材を洗浄することができる。
本発明の第1実施形態による洗浄装置の構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態による洗浄装置のノズルブロックの断面図および下面図である。 本発明の第2実施形態による洗浄装置のノズルブロックの断面図および下面図である。 本発明の第3実施形態による洗浄装置のノズルブロックの断面図および下面図である。 本発明の第4実施形態による洗浄装置のノズルブロックの断面図および下面図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による洗浄装置10を図1および2に基づいて説明する。
洗浄装置10は、貯留タンク12、加圧ポンプ14、熱交換部16、コンプレッサ22、およびノズルブロック30などから構成される。洗浄装置10は、例えば、自動車部品の製造時に製品の信頼性や後工程の品質を確保するため、機械加工など前工程で付着した汚れを除去する。なお、図1中の矢印Fは、ノズルブロック30から噴射される洗浄液および気体の流れ方向を示す。
貯留タンク12は、洗浄液を貯留する。洗浄装置10の洗浄液としては、水または含水アルコールに防錆剤を含んだ水溶性洗浄液が用いられる。含水アルコールとしては、エチルアルコールやイソプロピルアルコールなど、大気圧下における沸点が40℃以上のアルコールで水と共沸する組成が望ましい。貯留タンク12は、配管13を介して加圧ポンプ14に接続する。
加圧ポンプ14は、貯留タンク12が貯留する洗浄液を加圧し吐出する。吐出された洗浄液は、大気圧以上の圧力に加圧された状態で配管15を通って熱交換部16に送られる。加圧ポンプ14は、特許請求の範囲に記載の「洗浄液圧送手段」に相当する。
熱交換部16は、ハウジング161、ヒータ162、および配管163から構成されている。ハウジング161は、ヒータ162および配管163を収容する。配管163は、配管15と接続している。ヒータ162は、配管163を通る大気圧以上の圧力に加圧された洗浄液を大気圧下における沸点以上の温度まで加熱する。このとき、ヒータ162により加熱される温度は、洗浄液が加圧されている圧力の沸点近くの温度であってもよい。配管163に接続する配管17を流れる洗浄液は、大気圧以上の圧力でかつ大気圧下における沸点以上の温度である「加圧過加熱」の状態になっている。配管17を流れる加圧過加熱状態の洗浄液は、ノズルブロック30に送られる。
コンプレッサ22は、配管23を介して大気中の空気をノズルブロック30に送る。
ノズルブロック30は、図2に示すように略立方体形状の金属から形成されている。「噴射手段」としてのノズルブロック30は、液体および気体を個別かつ同時に噴射可能な二流体ノズルである。ノズルブロック30は、被洗浄部材24を洗浄可能な位置に固定される。ノズルブロック30には、液体通路32および気体通路34が軸方向に平行に形成されている。
液体通路32は、ノズルブロック30の略中央に形成されている。液体通路32の液体流入口321は配管17に接続する。液体流入口321の反対側に形成される液体噴射口322は、液体通路32の内壁から径内方向に突出する突出部323により形成されている。このため、液体噴射口322の内径は、液体通路32の内径より小さい。第1実施形態による洗浄装置10では、液体噴射口322の内径は0.5mmである。これにより液体通路32を流れる加圧過加熱状態の洗浄液は、加圧された状態を維持する。
気体通路34は、液体通路32に略平行に複数個形成されている。第1実施形態による洗浄装置10の気体通路34は、液体通路32の中心軸上の点を中心とした同心円上に4個形成される。気体通路34の気体流入口341は配管23に接続する。気体流入口341の反対側に形成される気体噴射口342は、図2(b)に示すように、4個のうちの2個の気体噴射口342が液体噴射口322と仮想直線S1上に並ぶように形成される。また、残りの2個の気体噴射口342は、液体噴射口322の中心C1を中心として仮想直線S1を90°回転した仮想直線S2上に並ぶように形成される。4個の気体噴射口342は、気体噴射口342の周縁上の点のうち液体噴射口322に最も近い点343と液体噴射口322の中心C1との間の距離L1が10mmとなるように形成されている。すなわち、4個の気体噴射口342は、中心C1を中心とする仮想円Q1上に配置されている。
また、気体噴射口342は、その開口面積が液体噴射口322から噴射される洗浄液の体積に対する空気の噴射される体積の比、すなわち気水体積比が100以下となるように形成されている。
次に洗浄装置10を用いた洗浄方法について説明する。
貯留タンク12に貯留される洗浄液は、加圧ポンプ14により大気圧以上に加圧されるとともに、熱交換部16により大気圧下における洗浄液の沸点以上の温度に加熱され、加圧過加熱の状態となる(加圧過加熱液生成工程)。加圧過加熱状態の洗浄液は、配管17を通ってノズルブロック30に送られる。一方、空気はコンプレッサ22によりノズルブロック30に供給される(気体供給工程)。
ノズルブロック30では、供給された加圧過加熱状態の洗浄液および空気をそれぞれ液体噴射口322および気体噴射口342から同時に大気圧中の被洗浄部材24に噴射する(噴射工程)。加圧過加熱状態の洗浄液が液体噴射口322から大気圧中に噴射されると、蒸気(以下、「洗浄蒸気」という)に相変化する。気体噴射口342から噴射される空気は、噴射された加圧過加熱状態の洗浄液と層流を形成し、洗浄液が被洗浄部材24に到達可能なようキャリアとして作用する。洗浄液が空気によって被洗浄部材24まで搬送される間、洗浄蒸気の一部が液化し、液滴状態の洗浄液が生成される。
被洗浄部材24は、回転支持台25によってノズルブロック30に対向する位置に固定される。回転支持台25は、被洗浄部材24を回転させることにより、ノズルブロック30に対する位置を変化させる。なお、ノズルブロック30を被洗浄部材24に対して走査するようにしてもよい。またノズルブロック30を複数個設置してもよい。
空気に搬送される洗浄蒸気および液滴状態の洗浄液は、被洗浄部材24の表面に衝突し、被洗浄部材24の表面に付着した汚れや薬液を除去する。また、被洗浄部材24の表面には、洗浄蒸気の凝縮や液滴状態の洗浄液により洗浄液の層が形成される。これにより、洗浄蒸気および液滴状態の洗浄液の衝突により除去できなかった汚れや薬液を洗浄液中に溶かし出す。汚れや薬液を含む洗浄液は被洗浄部材24の下方に設けられる回収槽26により回収される。回収槽26の洗浄液はドレン27により外部に排出される。
次に、上述した洗浄方法を用いて出願人らが行った実験における複数の実験結果を示す。
第1の実験では、被洗浄部材の表面から鉛直方向に100mmの位置に固定したノズルブロックを用いて洗浄の効果を測定した。第1の実験で使用したノズルブロックは、内径0.5mmの液体噴射口を有し、距離L1が10mmの位置に内径2.0mmの気体噴射口を同心円上に4個等間隔に設置している。
大気圧下における沸点が100℃の水をゲージ圧で0.4Mpa、温度150℃にまで加圧および加熱することで加圧過加熱状態の洗浄液とし、気水体積比が50となる量の圧縮空気とともに被洗浄部材に3秒間噴射した。被洗浄部材は、15mm×30mm、厚さ2mm、表面粗さ0.8zのSUS製部材であって、ユシロ化学工業社の不水溶性油ユシロンカットアーバスKZ216を約200mg/dm2塗布したもの、および、豊田ケミカルエンジニアリング社の水溶性油トヨクール3A−666を約20mg/dm2塗布したものの2種類をテストピースとして使用した。洗浄後のテストピースの表面の付着油分量は、抽出溶剤HC−UV45を用いて溶剤抽出−紫外線吸収法で定量した。その結果、不水溶性油ユシロンカットアーバスKZ216の付着油分量は、2mg/dm2以下であった。また、水溶性油トヨクール3A−666の付着油分量は、1mg/dm2以下であった。
第2の実験では、自動車の熱交換器に用いられる直径100mm×長さ30mmの円筒状切削部品に付着する油分に対する洗浄効果を測定した。豊田ケミカルエンジニアリング社の水溶性油トヨクール3A−666を約20mg/dm2付着させた当該切削部品は、回転支持台に装着した。洗浄中、切削部品は回転支持台により120rpmの回転速度で回転する。ノズルブロックの液体噴射口は、洗浄対象の切削部品の表面から距離150mm、および当該切削部品に対する噴射角度が45°となる位置に設けられた。
大気圧下における沸点が100℃の水をゲージ圧で0.3Mpa、温度130℃になるまで加圧および加熱することで加圧過加熱状態の洗浄液とし、気水体積比が50となる量の圧縮空気とともに被洗浄部材に20秒間噴射した。洗浄後の切削部品の表面の付着油分量は、抽出溶剤HC−UV45を用いて溶剤抽出−紫外線吸収法で定量した。その結果、水溶性油トヨクール3A−666の付着油分量は、3mg/dm2以下であった。
第1実施形態による洗浄方法では、洗浄液を大気圧以上に加圧するとともに大気圧下では蒸気となる温度まで加熱された加圧過加熱状態とし、大気圧中の被洗浄部品に空気とともに層流混合噴射させる。層流混合噴射された加圧過加熱状態の洗浄液は、洗浄蒸気に相変化するととともに、洗浄蒸気の一部は微細な液滴状態の洗浄液に変化する。すなわち、ノズルブロック30から噴射された加圧過加熱状態の洗浄液および空気は、洗浄蒸気、液滴状態の洗浄液および空気の三相混合流を生成する。当該三相混合流が被洗浄部材24に衝突すると、最初に物理的作用により被洗浄部材24の表面に付着した汚れや薬液を除去する。さらに物理的作用で除去しきれなかった付着汚れや薬液は、化学的作用により被洗浄部材24の表面に形成される洗浄液の薄い層に溶け出させることにより除去される。これにより、大量の気体中に洗浄液を噴射することなく、被洗浄部材24の洗浄に有効な洗浄蒸気と微細な液滴状態の洗浄液とを生成することができる。したがって、液体噴射口から噴射される洗浄液の量に対する気体噴射口から噴射される空気の量の比を表す「気水体積比」を少なくすることができ、洗浄能力を維持しながら洗浄液および空気の消費量を低減することができる。
また、第1実施形態による洗浄方法では、洗浄蒸気から形成された洗浄液の薄い層によって被洗浄部材の表面の汚れや薬液を溶かし出し除去する。これにより、洗浄液が被洗浄部材の表面に留まる時間が長くなるため、洗浄液を被洗浄部材の表面の保持させる部材が必要なくなる。したがって、大きな被洗浄部材を洗浄することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による洗浄装置を図3に基づいて説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なり、ノズルブロックの形状が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による洗浄装置のノズルブロック40の断面図を図3に示す。「噴射手段」としてのノズルブロック40には、1個の液体通路42および1個の気体通路44が形成されている。図3(b)に示すように、気体通路44の気体噴射口442は、液体噴射口422の中心C2を中心とする仮想円Q2上に環状に形成されている。気体噴射口442は、気体噴射口442の周縁上の点のうち液体噴射口422に最も近い点443と液体噴射口422の中心C2との間の距離L2が10mmとなるように形成されている。また、気体噴射口442の開口面積は、気水体積比が100以下となるように形成されている。第2実施形態による洗浄装置を用いる洗浄方法は、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による洗浄装置を図4に基づいて説明する。第3実施形態は、第2実施形態と異なり、ノズルブロックの形状が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態による洗浄装置のノズルブロック50の断面図を図4に示す。「噴射手段」としてのノズルブロック50には、1個の液体通路52および2個の気体通路54が形成されている。図4(b)に示すように、ノズルブロック40の気体噴射口542はそれぞれ液体噴射口522の中心C3を中心とする仮想円Q3上に円弧状に形成されている。気体噴射口542は、気体噴射口542の周縁上の点のうち液体噴射口522に最も近い点543と液体噴射口522の中心C3との間の距離L3が10mmとなるように形成されている。また、気体噴射口542の開口面積は気水体積比が100以下となるように形成されている。第3実施形態による洗浄装置を用いる洗浄方法は、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による洗浄装置を図5に基づいて説明する。第4実施形態は、第1実施形態と異なり、ノズルブロックの形状が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態による洗浄装置のノズルブロック60の断面図を図5に示す。「噴射手段」としてのノズルブロック60には、5個の液体通路62および10個の気体通路64が形成されている。図5(b)に示すように、5個の液体噴射口622は、仮想直線S3上に並ぶように形成されている。気体噴射口642は、5個の液体噴射口622の両側において仮想直線S3から一定の距離離れた位置に形成されている。気体噴射口642は、気体噴射口642の周縁上の点のうち液体噴射口622に最も近い点643と液体噴射口622の中心C4との間の距離L4が10mmとなるように形成されている。また、気体噴射口642の開口面積は、気水体積比が100以下となるように形成されている。第4実施形態による洗浄装置を用いる洗浄方法では、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(a)上述の実施形態では、洗浄液は加圧ポンプにより加圧されるとした。しかしながら、洗浄液を加圧する手段はこれに限定されない。洗浄液を大気圧以上の圧力に加圧できればよい。
(b)上述の実施形態では、コンプレッサがノズルブロックに供給する気体は空気であるとした。しかしながら、コンプレッサがノズルブロックに供給する気体はこれに限定されない。窒素などの不活性気体であればよい。また、ノズルブロックに気体を供給する「気体供給手段」はこれに限定されない。圧力ボンベ、ファン、またはブロアーであってもよい。
(c)上述の実施形態では、液体噴射口の内径は、0.5mmであるとした。しかしながら、液体噴射口の内径はこれに限定されない。0.1〜1.5mmであればよい。
(d)第1実施形態では、ノズルブロックには1個の液体通路および4個の気体通路が形成されているとした。また、第2実施形態では、ノズルブロックには1個の液体通路および1個の気体通路が形成されているとした。また、第3実施形態では、ノズルブロックには1個の液体通路および2個の気体通路が形成されているとした。また、第4実施形態では、ノズルブロックには5個の液体通路および10個の気体通路が形成されているとした。しかしながら、ノズルブロックに形成される液体通路および気体通路の数はこれに限定されない。
(e)上述の実施形態では、気体噴射口の周縁上の点のうち液体噴射口に最も近い点と液体噴射口の中心との間の距離は10mmとなるように形成されているとした。しかしながら、当該距離はこれに限定されない。気体噴射口から噴射される気体と液体噴射口から噴射される洗浄液とが層流を形成すればよく、例えば10mm以内であればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10 ・・・洗浄装置、
12 ・・・貯留タンク、
14 ・・・加圧ポンプ(洗浄液圧送手段)、
16 ・・・熱交換部(加熱手段)、
22 ・・・コンプレッサ(気体供給手段)、
24 ・・・被洗浄部材、
30、40、50、60・・・ノズルブロック(噴射手段)、
322、422、522、622・・・液体噴射口、
342、442、542、642・・・気体噴射口。

Claims (9)

  1. 被洗浄部材(24)を洗浄液で洗浄する洗浄方法であって、
    洗浄液を大気圧以上の圧力に加圧するとともに大気圧下における洗浄液の沸点以上の温度に加熱する加圧過加熱液生成工程と、
    気体を供給する気体供給工程と、
    前記加圧過加熱液生成工程で生成される加圧過加熱状態の洗浄液と前記気体供給工程で供給される気体とを前記被洗浄部材に噴射する噴射工程と、
    を含むことを特徴とする洗浄方法。
  2. 請求項1に記載の洗浄方法に用いられる洗浄装置(10)であって、
    洗浄液を貯留する貯留タンク(12)と、
    前記貯留タンクの洗浄液を大気圧以上の圧力で圧送する洗浄液圧送手段(14)と、
    前記洗浄液圧送手段が圧送する洗浄液を大気圧下における洗浄液の沸点以上の温度に加熱する加熱手段(16)と、
    気体を供給する気体供給手段(22)と、
    前記加熱手段および前記気体供給手段に接続し、前記洗浄液圧送手段および前記加熱手段により生成される加圧過加熱状態の洗浄液および前記気体供給手段が供給する気体を前記被洗浄部材に同時に噴射する噴射手段(30、40、50、60)と、
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
  3. 前記噴射手段は、加圧過加熱状態の洗浄液が流れる液体通路(32)、前記液体通路に連通し加圧過加熱状態の洗浄液が噴射される液体噴射口(322、422、522、622)、前記気体供給手段が供給する気体が流れる気体通路(34)、および前記気体通路に連通し気体が噴射される気体噴射口(342、442、542、642)を有し、
    前記気体噴射口は、前記液体噴射口から噴射される洗浄液の体積に対する前記気体噴射口から噴射される気体の体積の比が100以下となるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記液体噴射口は、前記液体通路の内壁から径内方向に突出する突出部(323)により形成されることを特徴とする請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 前記気体噴射口は、前記気体噴射口の周縁上の点のうち前記液体噴射口に最も近い点(343、443、543、643)と前記液体噴射口(C1、C2、C3、C4)の中心との距離(L1、L2、L3、L4)が、10mm以内となるように形成されることを特徴とする請求項3または4に記載の洗浄装置。
  6. 前記気体噴射口は、前記液体噴射口の中心(C1、C2、C3)を中心とする仮想円(Q1、Q2、Q3)上に配置されることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  7. 前記貯留タンクに貯留される洗浄液は、水または含水アルコールであることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  8. 前記貯留タンクに貯留される洗浄液は、大気圧下における沸点が40℃以上の含水アルコールであって、
    当該含水アルコールのアルコール濃度は、水と共沸可能な濃度であることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  9. 前記気体供給手段が供給する気体は、不活性気体であることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の洗浄装置。
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