JP2014049498A - 電磁波シールドフィルム、電磁波シールドフィルムの製造方法、フレキシブルプリント配線板およびフレキシブルプリント配線板の製造方法 - Google Patents

電磁波シールドフィルム、電磁波シールドフィルムの製造方法、フレキシブルプリント配線板およびフレキシブルプリント配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁波ノイズをシールドする層をフレキシブルプリント配線板のグランド回路に接続させる必要がなく、しかも効率よく製造できる電磁波シールドフィルムおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】離型フィルム20上に形成され、内部に絶縁粒子を含み、離型フィルム20と反対側の表面に絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層21と、絶縁樹脂層21上に金属を物理的に蒸着させて形成された、導電性材料からなるシールド層27と、シールド層27上に形成された接着剤層30とを含む電磁波シールドフィルムとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波シールドフィルムおよびその製造方法、電磁波シールドフィルムを用いたフレキシブルプリント配線板の製造方法および電磁波シールド機能を有するフレキシブルプリント配線板に関する。
電子機器を構成するフレキシブルプリント配線板や電子部品等から発生する電磁波ノイズは、他の電気回路や電子部品に影響を与え、電子機器を誤動作させる原因となる。
従来から、電磁波シールド機能を有するフレキシブルプリント配線板を製造する方法として、電磁波シールドフィルムを、フレキシブルプリント配線板に接着する方法がある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許文献1には、セパレートフィルムの片面にカバーフィルムを形成し、カバーフィルムの表面に金属薄膜層と接着剤層とで構成されるシールド層を形成するシールドフィルムの製造方法が記載されている。また、特許文献1には、基体フィルム上にシールド層が当接するようにシールドフィルムを載置して、シールドフィルムをフレキシブルプリント配線板の基体フィルム上に接着し、セパレートフィルムを剥離するフレキシブルプリント配線板の製造方法が提案されている。
また、特許文献2には、カバーフィルムの片面にシールド層を有し、他面に剥離容易な補強フィルムを有するシールドフィルムを、フレキシブルプリント配線板の基体フィルム上に貼着したのち補強フィルムを剥離してなるフレキシブルプリント配線板が記載されている。
しかしながら、従来の電磁波シールドフィルムを、フレキシブルプリント配線板に接着する場合には、電磁波シールド機能が得られるように、フレキシブルプリント配線板に設けられているグランド回路と、電磁波シールドフィルムに設けられているシールド層とを、これらの間に配置されている絶縁層を貫通して電気的に接続する必要があった。このため、従来の電磁波シールドフィルムを、フレキシブルプリント配線板に接着する際には、絶縁層に貫通孔を設ける工程と、貫通孔内に導電材料を充填する工程とを行って、グランド回路とシールド層とを電気的に接続することが必須であり、手間がかかっていた。
この問題を解決するために、所定のピッチで厚みの薄い部分を有するシールド層を備えたカバーレイフィルムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3には、凹凸面および該凹凸面を除く非凹凸面を有する基材フィルムと、凹凸面が形成された側の基材フィルムの表面に形成された導電性材料からなる蒸着膜とを有するカバーレイフィルムが提案されている。
シールド層が、所定のピッチで厚みの薄い部分を有している電磁波シールドフィルムでは、シールド層に表面抵抗の高い部分と低い部分とが形成される。したがって、電磁波ノイズが、シールド層の表面抵抗の低い部分を高周波電流となって流れ、表面抵抗の高い部分において熱損失され、減衰されるものとなる。
すなわち、所定のピッチで厚みの薄い部分を有するシールド層を備えた電磁波シールドフィルムでは、シールド層をフレキシブルプリント配線板のグランド回路に接続させなくても、電磁波シールド機能が得られる。よって、このような電磁波シールドフィルムは、フレキシブルプリント配線板に接着する際に、グランド回路とシールド層とを電気的に接続するために、絶縁層に貫通孔を設ける工程や貫通孔内に導電材料を充填する工程を行う必要はない。
このような電磁波シールドフィルムでは、所定のピッチで厚みの薄い部分を有するシールド層を、以下に示す製造方法を用いて形成している。
すなわち、シールド層を形成する前に、シールド層の形成される被形成面の一部の領域に選択的に凹凸面を形成することで、凹凸面上にシールド層の厚みの薄い部分が形成されるようにしている。なお、シールド層の形成される被形成面の一部の領域に、凹凸面を形成する方法としては、基材フィルム上の一部の領域に選択的に粗面化処理、印刷、エッチング処理を行う方法が用いられている。
特開2004−95566号公報 特開2003−298285号公報 特開2010−212300号公報
しかしながら、所定のピッチで厚みの薄い部分を有するシールド層を備えた従来の電磁波シールドフィルムでは、シールド層の形成される被形成面の一部の領域に選択的に、凹凸面を形成するための工程を余分に行う必要があり、生産性が不十分であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、シールド層をフレキシブルプリント配線板のグランド回路に接続させる必要はなく、しかも効率よく製造できる電磁波シールドフィルムおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、電磁波シールドフィルムのシールド層をフレキシブルプリント配線板のグランド回路に接続させる必要がなく、効率よく製造できるフレキシブルプリント配線板の製造方法およびその製造方法によって得られたフレキシブルプリント配線板を提供することを課題とする。
本発明の電磁波シールドフィルムは、離型フィルム上に形成され、内部に絶縁粒子を含み、前記離型フィルムと反対側の表面に前記絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層と、前記絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着させて形成された、導電性材料からなるシールド層と、前記シールド層上に形成された接着剤層とを含むことを特徴とする。
また、上記の電磁波シールドフィルムにおいて、前記絶縁粒子の平均粒径(D)と前記絶縁樹脂層の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)とが、下記式(1)を満たすものであってもよい。
0.5T≦D≦2T ‥‥(1)
また、上記の電磁波シールドフィルムにおいては、前記絶縁粒子の平均粒径が1〜15μmの範囲であってもよい。
また、上記の電磁波シールドフィルムにおいては、前記絶縁粒子が透明であってもよい。
また、上記の電磁波シールドフィルムにおいては、前記離型フィルムと前記絶縁樹脂層との間に、他の絶縁樹脂層が少なくとも1層設けられていてもよい。
また、上記の電磁波シールドフィルムにおいては、前記絶縁樹脂層に含まれる絶縁樹脂は、前記他の絶縁樹脂層に含まれる絶縁樹脂よりも硬度の高いものであってもよい。
また、上記の電磁波シールドフィルムにおいては、前記離型フィルムに接する他の絶縁樹脂層が、透明粒子を含むものであってもよい。
本発明の電磁波シールドフィルムの製造方法は、離型フィルム上に絶縁樹脂と絶縁粒子とを含む塗布液を塗布して、内部に絶縁粒子を含み、前記離型フィルムと反対側の表面に前記絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層を形成する塗布工程と、前記絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着することにより、導電性材料からなるシールド層を形成する蒸着工程と、前記シールド層上に接着剤層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のフレキシブルプリント配線板の製造方法は、絶縁性フィルム上に配線導体が形成されたフレキシブルプリント配線板本体に、上記のいずれかに記載の電磁波シールドフィルムを、前記接着剤層が前記フレキシブルプリント配線板本体に接するように貼着する工程と、前記離型フィルムを剥離する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のフレキシブルプリント配線板の製造方法は、絶縁性フィルム上に配線導体が形成されたフレキシブルプリント配線板本体に、カバーレイフィルムを介して、上記のいずれかに記載の電磁波シールドフィルムを、前記接着剤層が前記カバーレイフィルムに接するように貼着する工程と、前記離型フィルムを剥離する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のフレキシブルプリント配線板は、上記の製造方法によって得られたものであることを特徴とする。
本発明の電磁波シールドフィルムは、離型フィルム上に形成され、内部に絶縁粒子を含み、前記離型フィルムと反対側の表面に前記絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層と、前記絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着させて形成された、導電性材料からなるシールド層と、前記シールド層上に形成された接着剤層とを含むものである。したがって、本発明の電磁波シールドフィルムでは、絶縁樹脂層の凸部に起因するシールド層の厚み寸法の差によって、シールド層には表面抵抗の高い部分と低い部分とが形成されている。
よって、本発明の電磁波シールドフィルムは、電磁波ノイズが、シールド層の表面抵抗の低い部分を高周波電流となって流れ、表面抵抗の高い部分において熱損失され、減衰されるものとなる。すなわち、本発明の電磁波シールドフィルムは、シールド層をフレキシブルプリント配線板のグランド回路に接続させなくても、電磁波シールド機能が得られるものである。
しかも、本発明の電磁波シールドフィルムは、絶縁樹脂層が、離型フィルム上に形成された内部に絶縁粒子を含むものであるため、離型フィルム上に絶縁樹脂と絶縁粒子とを含む塗布液を塗布する方法により、容易に効率よく表面に絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層を形成できる。そして、絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着することにより、絶縁樹脂層の凸部に基づく厚み寸法分布を有するシールド層を容易に形成できる。
したがって、本発明の電磁波シールドフィルムは、例えば、シールド層を形成する前に、シールド層の形成される被形成面の一部の領域に選択的に凹凸面を形成する場合と比較して、製造工程を簡略化することができ、生産性に優れている。
図1は、本発明の電磁波シールドフィルムの一例を示した断面図である。 図2は、本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示した断面図である。 図3は、本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示した断面図である。 図4は、図1に示す電磁波シールドフィルムの製造方法を説明するための断面図である。 図5は、本発明のフレキシブルプリント配線板の一例を示す断面図である。 図6は、図5に示すフレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための断面図である。 図7は、本発明のフレキシブルプリント配線板の他の例を示した断面図である。 図8は、製造途中の実施例1の電磁波シールドフィルムの三次元(3D)画像である。
<電磁波シールドフィルム>
図1は、本発明の電磁波シールドフィルムの一例を示した断面図である。
図1に示す電磁波シールドフィルム11は、離型フィルム20上に、絶縁樹脂層21とシールド層27と接着剤層30とがこの順に積層されたものである。
(離型フィルム)
離型フィルム20としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドなどからなる樹脂フィルムが挙げられる。離型フィルム20の絶縁樹脂層21側の表面(図1においては上面)には、絶縁樹脂層21との剥離を容易とするために、シリコンフィルムなどからなる剥離剤層が設けられていてもよい。
(絶縁樹脂層)
絶縁樹脂層21は、内部に絶縁粒子21bを含むものである。図1に示すように、絶縁樹脂層21は、絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとからなり、離型フィルム20と反対側の表面(図1においては上面)に、絶縁粒子21bに由来する凸部を有している。絶縁樹脂層21の凸部の表面には、電磁波シールドフィルム11の延在方向に対して傾斜した傾斜面21cが形成されている。
絶縁樹脂層21の表面抵抗は、1×10Ω以上であることが好ましい。
絶縁樹脂層21は、絶縁粒子21bの平均粒径(D)と絶縁樹脂層21の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)とが、下記式(1)を満たすものであることが好ましい。
0.5T≦D≦2T ‥‥(1)
絶縁粒子21bの平均粒径(D)と絶縁樹脂層21の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)とが上記(1)式を満たす場合、絶縁樹脂層21の離型フィルム20と反対側の表面が、平面視で絶縁粒子21bの配置されている領域である凸部と、絶縁粒子21bが配置されておらず絶縁樹脂21aのみからなる平坦領域とが形成されているものとなる。その結果、絶縁樹脂層21上に形成されたシールド層27に、良好な厚み寸法分布を付与しうるものとなる。
絶縁樹脂層21の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)は、2〜15μmの範囲であることが好ましく、図1に示す電磁波シールドフィルム11のように、絶縁樹脂層が1層のみからなるものである場合、4〜10μmの範囲であることがより好ましい。絶縁樹脂層21の厚みが上記範囲である場合、良好な絶縁性能が得られるとともに、図1に示す電磁波シールドフィルム11を用いて製造したフレキシブルプリント配線板の可とう性を低下させることがなく、好ましい。
絶縁粒子21bの形状は、球形、立方体、棒状、樹枝状などとすることができ、特に限定されないが、離型フィルム20上に絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を塗布する方法により絶縁樹脂層21を形成する場合に、塗布しやすい塗布液が得られ、絶縁粒子21bが均一に分散された塗膜を容易に形成できるため、球形であることが好ましい。
また、絶縁粒子21bは、分布がシャープである均一な粒径を有するものであることが好ましい。また、絶縁粒子21bは、微小な空気を内包していても構わない。
絶縁樹脂層21は、図1に示す電磁波シールドフィルム11を用いてフレキシブルプリント配線板を製造した場合に、フレキシブルプリント配線板の外観に影響を与えるものである。絶縁樹脂層21の絶縁粒子21bが透明である場合、光沢の抑制された良好な外観を有するフレキシブルプリント配線板が得られるため、好ましい。
絶縁粒子21bの平均粒径は、1〜15μmの範囲であることが好ましく、2〜12μmの範囲であることがより好ましい。絶縁粒子21bの平均粒径が15μm以下であると、離型フィルム20上に絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を塗布する方法により絶縁樹脂層21を形成する場合に、使用する塗布液の絶縁粒子21bが沈降しにくく、保管安定性に優れたものとなり、好ましい。また、絶縁粒子21bの平均粒径が15μm以下である場合、容易に絶縁粒子21bが均一に分散された塗膜を形成できる。また、絶縁粒子21bの平均粒径が1μm以上である場合、シールド層27の厚みの最大寸法と最小寸法との差を容易に十分に確保でき、シールド層27がより良好な電磁波シールド機能を有するものとなる。
絶縁粒子21bの材料としては、絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を形成する際の取り扱いが容易であるため、比重が0.8〜2.5の範囲であるものを用いることが好ましい。このような比重を有する材料としては、例えば、ポリスチレン、アクリル、エポキシ、ポリイミド、液晶ポリマー、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、フェノールなどの樹脂が挙げられる。
絶縁樹脂21aとしては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂や、アクリレート樹脂などの光硬化性樹脂などを用いることができる。
(シールド層)
シールド層27は、導電性材料からなるものであり、金属を物理的に蒸着させて形成されたものである。図1に示すように、シールド層27は、絶縁樹脂層21上に形成されており、表面には絶縁樹脂層21の凸部に基づく凹凸形状が形成されている。
図1に示すシールド層27は、絶縁樹脂層21の凸部に起因する厚み寸法の差によって、表面抵抗の高い部分と低い部分とが形成されている。より詳細には、図1に示す電磁波シールドフィルム11では、絶縁樹脂層21の凸部と平面視で重なっている部分のうち、電磁波シールドフィルム11の延在方向に対して傾斜した表面となっている傾斜面のシールド層27(絶縁樹脂層21の傾斜面21c上に形成されているシールド層27)の厚みt1が、電磁波シールドフィルム11の延在方向に平行な平坦面のシールド層27の厚みt2と比較して、薄くなっている。このことによって、シールド層27には、相対的に厚みが厚いために表面抵抗が低くなっている低抵抗部分27aと、周囲よりも厚みが薄いため表面抵抗が高くなっている高抵抗部分27bとが形成されている。
具体的には、シールド層27は、50〜400nmの範囲で不均一な厚みを有するものとされていることが好ましく、80〜200nmの範囲であることがより好ましい。
シールド層27の厚みの最小寸法は、確実に電磁波シールド機能が得られる電磁波シールドフィルム11とするために、50nm以上であることが好ましい。また、シールド層27の厚みの最小寸法は、シールド層27の厚みの最大寸法との寸法差が十分に大きいものとなるように、200nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましい。
また、シールド層27の厚みの最大寸法は、シールド層27の厚みの最小寸法との寸法差を十分に確保でき、確実に電磁波シールド機能が得られる電磁波シールドフィルム11とするために、100nm以上であることが好ましい。また、シールド層27の厚みの最大寸法が200nm以下である場合、電磁波シールドフィルム11の厚みを十分に薄くすることができるとともに、優れた耐屈曲特性を有する電磁波シールドフィルム11が得られるため、好ましい。
シールド層27は、確実に電磁波を反射させる電磁波シールド機能が得られる電磁波シールドフィルム11とするために、シールド層27の平均表面抵抗は0.01〜10Ωの範囲で不均一な表面抵抗を有するものであることが好ましい。
シールド層27の表面抵抗の最大値は、シールド層27の表面抵抗の最小値の2〜100倍であることが好ましく、3〜50倍であることがより好ましい。シールド層27の表面抵抗の最大値が最小値の2〜100倍である場合、シールド層27が、低抵抗部分27aを流れる高周波電流を高抵抗部分27bにおいて十分に損失させるものとなり、好ましい。
シールド層27の透過減衰特性は、−10dB以下であることが好ましく、−20dB以下であることがより好ましい。シールド層27の透過減衰特性は、例えば、ASTM D4935に準拠した、シールド効果を平面波で測定する同軸管タイプシールド効果測定システム(キーコム社製)を用いて測定できる。
シールド層27は導電性材料からなるものである。シールド層27に使用される導電性材料としては、金属または導電性セラミックスが挙げられ、耐環境特性を向上させる点から、導電性セラミックスを用いることが好ましい。
金属としては、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル等が挙げられる。
導電性セラミックスとしては、金属と、ホウ素、炭素、窒素、ケイ素、リンおよび硫黄からなる群から選ばれる1種以上の元素とからなる合金、金属間化合物、固溶体等が挙げられる。具体的には、導電性セラミックスとして、窒化ニッケル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロム、炭化チタン、炭化ケイ素、炭化クロム、炭化バナジウム、炭化ジルコニウム、炭化モリブデン、炭化タングステン、ホウ化クロム、ホウ化モリブデン、ケイ化クロム、ケイ化ジルコニウム等が挙げられる。
(接着剤層)
接着剤層30は、電磁波シールドフィルム11をフレキシブルプリント配線板に貼着させるためのものである。図1に示す接着剤層30は、電磁波シールドフィルム11のシールド層27の表面に形成されている凹凸形状間を埋めるとともに、後述するフレキシブルプリント配線板の表面に形成されている配線導体間を埋めて、フレキシブルプリント配線板と電磁波シールドフィルム11とを接着するものである。
接着剤層30の材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、ポリオレフィン等が挙げられる。エポキシ樹脂は、可とう性付与のためのゴム成分(カルボキシル変性ニトリルゴム等)を含むものであってもよい。
接着剤層30の厚みは、フレキシブルプリント配線板と電磁波シールドフィルム11との間を隙間なく埋めて接着するために、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましい。また、接着剤層30の厚みは、フレキシブルプリント配線板の可とう性を確保するために、40μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましい。
<電磁波シールドフィルムの他の例>
本発明の電磁波シールドフィルムは、図1に示す電磁波シールドフィルム11に限定されるものではない。例えば、絶縁樹脂層21は、図1に示すように1層のみであってもよいが、離型フィルム20と絶縁樹脂層との間に、他の絶縁樹脂層が少なくとも1層設けられていてもよい。
図2は、本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示した断面図である。図2において、図1に示す電磁波シールドフィルムと異なる部分は、離型フィルム20とシールド層27との間に、絶縁樹脂層23と他の絶縁樹脂層22とが設けられている点のみであるので、図1に示す電磁波シールドフィルムと同じ部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示す電磁波シールドフィルム12では、シールド層27に接して配置された絶縁樹脂層23と、離型フィルム20に接して配置された他の絶縁樹脂層22の2層の絶縁樹脂層を有している。図2に示すように、絶縁樹脂層23は、絶縁樹脂23aと絶縁粒子23bとからなり、他の絶縁樹脂層22は、絶縁樹脂22aと絶縁粒子22bとからなる。なお、他の絶縁樹脂層22は、図2に示すように1層のみ設けられていてもよいし、2層以上設けられていてもよい。
離型フィルム20と絶縁樹脂層23との間に、他の絶縁樹脂層22が少なくとも1層設けられている場合、絶縁樹脂層23の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)と全ての他の絶縁樹脂層22の(図2では「他の絶縁樹脂層22の」)平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)との合計厚みは、2〜15μmの範囲であることが好ましい。また、絶縁樹脂層23および他の絶縁樹脂層22の各層の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)は、1〜10μmの範囲であることが好ましい。
このように離型フィルム20と絶縁樹脂層23との間に、他の絶縁樹脂層22が少なくとも1層設けられている場合、電磁波シールドフィルム12の折り曲げ時に絶縁樹脂層23および/または他の絶縁樹脂層22にクラック等の不具合が生じても、各層が補完しあうものとなる。このため、離型フィルム20と絶縁樹脂層23との間に、他の絶縁樹脂層22が少なくとも1層設けられている場合、図1に示す絶縁樹脂層21が1層のみである場合と比較して、各層の厚みを薄くしても良好な絶縁性能が得られる。
したがって、絶縁樹脂層23に含まれる絶縁粒子23bの平均粒径を1μm未満としても、絶縁粒子23bの平均粒径(D)と絶縁樹脂層23の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)とが、下記式(1)を満たすものとすることができる。例えば、絶縁樹脂層23の厚み(T)が1μmである場合、絶縁粒子23bの平均粒径は0.5μmとすることができる。
0.5T≦D≦2T ‥‥(1)
その結果、絶縁粒子23bの平均粒径が1μm未満であっても、絶縁樹脂層23の離型フィルム20と反対側の表面が、平面視で絶縁粒子23bの配置されている領域である凸部と、絶縁粒子23bが配置されておらず絶縁樹脂23aのみからなる平坦領域とが形成されているものとなり、絶縁樹脂層23上に形成されたシールド層27に、良好な厚み寸法分布を付与しうるものとなる。
離型フィルム20と絶縁樹脂層23との間に、他の絶縁樹脂層22が少なくとも1層設けられている場合、絶縁樹脂層23の絶縁粒子23bの平均粒径は、0.5〜12μmの範囲であることが好ましい。
また、図2に示すように、他の絶縁樹脂層22の離型フィルム20と反対側の表面には絶縁粒子22bに由来する凸部が形成されているが、絶縁樹脂層23の離型フィルム20と反対側の表面に凸部が形成されていればよく、他の絶縁樹脂層22の離型フィルム20と反対側の表面には凸部が形成されていなくてもよい。このため、他の絶縁樹脂層22の絶縁粒子22bの平均粒径は0.1〜12μmの範囲とすることができる。
絶縁樹脂層23と他の絶縁樹脂層22とは、同じ材料からなる同じ厚みを有するものであってもよいし、それぞれ異なる材料および/または厚みを有するものであってもよい。
例えば、絶縁樹脂層23と他の絶縁樹脂層22とが同じ材料からなるものである場合、絶縁樹脂層23と他の絶縁樹脂層22とを連続して効率よく形成できるため、好ましい。
また、絶縁樹脂層23と他の絶縁樹脂層22とが異なる材料からなるものである場合、絶縁樹脂層23に含まれる絶縁樹脂23aは、他の絶縁樹脂層22に含まれる絶縁樹脂22aよりも硬度の高い材料からなるものであることが好ましい。絶縁樹脂層23に含まれる絶縁樹脂23aの硬度が他の絶縁樹脂層22に含まれる絶縁樹脂22aの硬度よりも高いと、絶縁樹脂層23上に、金属を物理的に蒸着することによりシールド層27を形成した場合に、シールド層27となる材料が、絶縁樹脂層23内にもぐり込むことを防止できる。シールド層27となる材料が、絶縁樹脂層23内にもぐり込むと、シールド層27の抵抗値が高くなるので、シールド層27としての機能が低下する恐れがある。
絶縁樹脂層23および他の絶縁樹脂層22の硬度は、走査型プローブ顕微鏡の位相モードで、微小エリアにおける荷重と変位との関係を調べることにより相対的に測定できる。したがって、絶縁樹脂層23と他の絶縁樹脂層22との硬度を比較できる。
また、図2に示すように、離型フィルム20に接する他の絶縁樹脂層22は、図2に示す電磁波シールドフィルム12を用いてフレキシブルプリント配線板を製造した場合に、フレキシブルプリント配線板の外観に影響を与えるものである。他の絶縁樹脂層22の絶縁粒子22bが透明である場合、光沢の抑制された良好な外観を有するフレキシブルプリント配線板が得られるため、好ましい。
図3は、本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示した断面図である。図3において、図1に示す電磁波シールドフィルムと異なる部分は、離型フィルム20と絶縁樹脂層21との間に、離型フィルム20に接する他の絶縁樹脂層28が設けられている点のみである。このため、図1に示す電磁波シールドフィルムと同じ部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図3に示す他の絶縁樹脂層28は、絶縁樹脂からなる平坦なものであり、図2に示す他の絶縁樹脂層22と異なり、絶縁樹脂22aを含まないものである。
図3に示す他の絶縁樹脂層28に使用される材料としては、絶縁樹脂層21に含まれる絶縁樹脂に使用される材料と同様に、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂などが挙げられる。なお、図3に示す電磁波シールドフィルム13では、他の絶縁樹脂層28と絶縁樹脂層21に含まれる絶縁樹脂とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
絶縁樹脂層21と他の絶縁樹脂層28とが異なる材料からなるものである場合、絶縁樹脂層21に含まれる絶縁樹脂21aは、他の絶縁樹脂層28の絶縁樹脂よりも硬度の高い材料からなるものであることが好ましい。絶縁樹脂層21に含まれる絶縁樹脂21aが、他の絶縁樹脂層28の絶縁樹脂よりも硬度の高い材料からなるものである場合、金属を物理的に蒸着することによりシールド層27を形成した場合に、シールド層27となる材料が、絶縁樹脂層21内にもぐり込むことを防止できる。
図3に示す本発明の電磁波シールドフィルム13では、離型フィルム20と絶縁樹脂層21との間に、絶縁樹脂22aを含まない他の絶縁樹脂層28が設けられているので、後述するフレキシブルプリント配線板に電磁波シールドフィルムを接着して離型フィルム20を剥離する際に、絶縁樹脂層21に含まれる絶縁粒子21bと絶縁樹脂層21の離型フィルム20側の表面との間の絶縁樹脂21aに、クラックが生じることを防止できる。また、他の絶縁樹脂層28は、離型フィルム20を剥離した後に、絶縁樹脂層21を外部の接触から保護する保護層として機能する。
他の絶縁樹脂層28の厚みは、離型フィルム20を剥離する際にクラックが生じることを十分に防止できるとともに、離型フィルム20を剥離した後に、絶縁層として十分な機能を有するものとなるように2μm以上であることが好ましい。また、他の絶縁樹脂層28の厚みは、フレキシブルプリント配線板の可とう性を確保するために10μm以下であることが好ましい。
また、図3に示す本発明の電磁波シールドフィルム13では、他の絶縁樹脂層28が、絶縁粒子を含まないものであるため、機械強度的に弱い部分である絶縁粒子と絶縁樹脂との界面が存在しない。このため、電磁波シールドフィルム13は、絶縁粒子を含まない他の絶縁樹脂層28に代えて、絶縁粒子を含む他の絶縁樹脂層が設けられている場合と比較して、優れた折り曲げ性能を有している。
<電磁波シールドフィルムの製造方法>
次に、本発明の電磁波シールドフィルムの製造方法の一例として、図1に示す電磁波シールドフィルムの製造方法を例に挙げて説明する。
図1に示す電磁波シールドフィルム11を製造するには、まず、離型フィルム20を用意する。次いで、絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を製造する。塗布液は、絶縁樹脂21aと絶縁粒子22bの他に、必要に応じて溶媒を含むものである。溶媒としては、絶縁粒子21bが溶解されず、絶縁樹脂21aが溶解されるものを用いる。
具体的には例えば、絶縁粒子21bとして、熱硬化性樹脂からなるものを用い、絶縁樹脂21aして、絶縁樹脂21aとなる硬化前の樹脂を含む主剤と硬化剤とからなるものを用い、溶媒として、イソプロピルアルコールなどのアルコール、トルエンなどの有機溶剤を1種または2種以上混合して用いることができる。
塗布液中に含まれる絶縁粒子21bと絶縁樹脂21aとの割合は、絶縁粒子21bの平均粒径(D)と絶縁樹脂層21の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)とが、容易に上記式(1)を満たすものとなるようにすることがより好ましい。
このようにして得られた塗布液を、図4に示すように、離型フィルム20上に塗布し、必要に応じて、乾燥、加熱、光照射から選ばれる1以上の硬化工程を行って絶縁樹脂を硬化させる。このことによって、離型フィルム20と反対側の表面に絶縁粒子21bに由来する凸部を有する絶縁樹脂層21が形成される(塗布工程)。
なお、図2に示すように、離型フィルム20と絶縁樹脂層23との間に、絶縁樹脂22aと絶縁粒子22bとからなる他の絶縁樹脂層22を設ける場合、図4に示す離型フィルム20上に絶縁樹脂層21を形成する場合と同様にして、まず、図2に示す離型フィルム20上に他の絶縁樹脂層22を形成する。その後、他の絶縁樹脂層22を形成する方法と同様にして、他の絶縁樹脂層22上に、絶縁樹脂23aと絶縁粒子23bとを含む塗布液を塗布して絶縁樹脂層23を形成すればよい。
また、塗布工程を行う前に、必要に応じて、離型フィルム20上に、図3に示す他の絶縁樹脂層28を設ける工程を行ってもよい。他の絶縁樹脂層28を設ける方法としては、例えば、他の絶縁樹脂層28となる絶縁樹脂からなるフィルムを離型フィルム20上に貼着する方法や、離型フィルム20上に絶縁樹脂層28となる絶縁樹脂を含む塗布液を塗布する方法などが挙げられる。
次に、絶縁樹脂層21上に金属を物理的に蒸着することにより、導電性材料からなり、絶縁樹脂層21の凸部に基づく厚み寸法分布を有するシールド層27を形成する(蒸着工程)。絶縁樹脂層21上に金属を物理的に蒸着する方法としては、例えば、イオンビーム蒸着法、スパッタ法等が挙げられる。
絶縁樹脂層21の凸部は、絶縁樹脂層21の表面に直交する方向の上面から見たときの投影面積に比べ、実際の凸部を加味した面積の方が広い。このため、絶縁樹脂層21上に同じ蒸着量で金属を物理的に蒸着した場合、平面視で絶縁樹脂層21の凸部上に形成される蒸着膜(シールド層)のうち、電磁波シールドフィルム11の延在方向に対して傾斜した表面上に形成される蒸着膜(絶縁樹脂層21の傾斜面21c上に形成されるシールド層27)が、電磁波シールドフィルム11の延在方向に平行な平坦領域に形成される蒸着膜よりも薄くなる。
その後、シールド層27上に接着剤層30を形成する。接着剤層30を形成する方法としては、例えば、接着剤層30となるフィルムをシールド層27上に貼着する方法や、シールド層27上に接着剤層30となる材料を含む塗料を塗布する方法などが挙げられる。
以上の工程を行うことにより、図1に示す電磁波シールドフィルム11が得られる。
<フレキシブルプリント配線板>
次に、本発明のフレキシブルプリント配線板の一例として、図1に示す電磁波シールドフィルムを用いて製造されたフレキシブルプリント配線板を例に挙げて説明する。なお、本発明においては、図1に示す電磁波シールドフィルム11に代えて、図2に示す電磁波シールドフィルム12や図3に示す電磁波シールドフィルム13を用いてもよい。
図5は、本発明のフレキシブルプリント配線板の一例を示す断面図である。図5に示すフレキシブルプリント配線板41において、図1に示す電磁波シールドフィルム11と同じ部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すフレキシブルプリント配線板41は、フレキシブルプリント配線板本体50上に接着剤層30を介して配置されたシールド層27と、シールド層27上に配置された絶縁樹脂層21とを含むものである。
フレキシブルプリント配線板本体50上に配置された接着剤層30とシールド層27と絶縁樹脂層21は、フレキシブルプリント配線板本体50上に図1に示す電磁波シールドフィルム11を貼着した後に、離型フィルム20を剥離することによって形成されたものである。
フレキシブルプリント配線板本体50は、絶縁性フィルム51の一方の面上(図5においては上面)に配線導体53が形成され、図5に示すように他方の面上(図5においては下面)にグランド回路を構成するグランド層54が形成されたものでも構わない。
(絶縁性フィルム)
絶縁性フィルム51は、表面抵抗が1×10Ω以上であることが好ましい。
絶縁性フィルム51は、耐熱性を有するフィルムであることが好ましく、例えば、ポリイミドフィルム、液晶ポリマーフィルムなどを用いることができる。
絶縁性フィルム51の厚さは、フレキシブルプリント配線板41の強度を確保するために、5μm以上であることが好ましく、6μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることがさらに好ましい。また、絶縁性フィルム51の厚さは、良好な屈曲性を有するフレキシブルプリント配線板41とするために、50μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましい。
<フレキシブルプリント配線板の製造方法>
次に、本発明のフレキシブルプリント配線板の製造方法の一例として、図5に示すフレキシブルプリント配線板の製造方法について説明する。
図5に示すフレキシブルプリント配線板41を製造するには、まず、絶縁性フィルム51上に配線導体が形成されたフレキシブルプリント配線板本体50を形成する。フレキシブルプリント配線板本体50を形成するには、例えば、絶縁性フィルム51の両面に銅箔を接着剤で貼り合わせてなる銅張積層板を用意する。銅張積層板の銅箔としては、圧延銅箔、電解銅箔等が挙げられ、屈曲性の点から、圧延銅箔を用いることが好ましい。銅箔の厚さは、3〜18μmであることが好ましい。
次いで、銅張積層板上の一方の面の銅箔を既存のエッチング手法によりエッチングし、絶縁性フィルム51の一方の面に、配線導体53に対応する所望の形状のパターンを形成する。また、銅張積層板上の他方の面の銅箔を既存のエッチング手法によりエッチングし、絶縁性フィルム51の他方の面に、グランド回路に対応する所望の形状のパターンを有するグランド層54を形成する。
以上の工程により、フレキシブルプリント配線板本体50が形成される。
次に、絶縁性フィルム51上に配線導体53が形成されたフレキシブルプリント配線板本体50に、図1に示す電磁波シールドフィルム11を貼着する。具体的には、フレキシブルプリント配線板本体50に、電磁波シールドフィルム11の接着剤層30がフレキシブルプリント配線板本体50に接するように(離型フィルム20と反対側の面を対向させて)配置して、必要に応じて加熱および加圧することにより、図6に示すように、フレキシブルプリント配線板本体50上に電磁波シールドフィルム11を貼着する。
このことにより、接着剤層30によって、フレキシブルプリント配線板本体50の表面に形成されている配線導体間が埋められるとともに、フレキシブルプリント配線板本体50と電磁波シールドフィルム11とが接着される。
その後、離型フィルム20を剥離する。
以上の工程により図5に示すフレキシブルプリント配線板41が得られる。
なお、図5に示すフレキシブルプリント配線板41においては、フレキシブルプリント配線板本体50と電磁波シールドフィルム11とを直接接着する場合を例に挙げて説明したが、本発明のフレキシブルプリント配線板の製造方法およびフレキシブルプリント配線板は、上記の例に限定されるものではない。
図7は、本発明のフレキシブルプリント配線板の他の例を示した断面図である。図7において、図5に示すフレキシブルプリント配線板41と異なる部分は、フレキシブルプリント配線板本体50と接着剤層30との間に、カバーレイフィルム60が設けられている点のみであるので、図5に示すフレキシブルプリント配線板41と同じ部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すフレキシブルプリント配線板42では、フレキシブルプリント配線板本体50に、カバーレイフィルム60を介して電磁波シールドフィルム11を、接着剤層30がカバーレイフィルム60に接するように貼着している。この場合、フレキシブルプリント配線板本体50と接着剤層30との間に、カバーレイフィルム60が配置されたフレキシブルプリント配線板42が得られ、フレキシブルプリント配線板本体50と接着剤層30との間をより確実に絶縁できる。
また、本実施形態においては、電磁波シールドフィルム11が、シールド層27をフレキシブルプリント配線板42のグランド回路に接続させなくても、電磁波シールド機能が得られるものであるため、カバーレイフィルム60を加工する工程を行うことなく、フレキシブルプリント配線板本体50と接着剤層30との間に、カバーレイフィルム60を配置できる。
カバーレイフィルム60としては、特に限定されるものではなく、例えば、フレキシブルプリント配線板本体50側から順に接着層61と絶縁層62とが設けられたものなどが挙げられる。
接着層61としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、ポリオレフィン等が挙げられる。
絶縁層62としては、例えば、ポリイミド、液晶ポリマー、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂が挙げられる。
さらに、本発明のフレキシブルプリント配線板は、例えば、フレキシブルプリント配線板本体50の電磁波シールドフィルム11と反対側にカバーレイフィルムが設けられているものであってもよい。
カバーレイフィルムとしては、特に限定されるものではなく、例えば、フレキシブルプリント配線板本体50側から順に接着層と絶縁層とが設けられたものなどが挙げられる。接着層および絶縁層としては、図7に示す上記のカバーレイフィルム60と同じものを用いることができる。
この場合、フレキシブルプリント配線板本体50の電磁波シールドフィルム11と反対側の面が、カバーレイフィルムによって保護されたものとなる。
本実施形態の電磁波シールドフィルム11〜13は、いずれも離型フィルム20上に形成され、内部に絶縁粒子を含み、離型フィルム20と反対側の表面に絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層と、絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着させて形成された、導電材料からなるシールド層27と、シールド層27上に形成された接着剤層30とを含むものである。したがって、本実施形態の電磁波シールドフィルム11〜13では、絶縁樹脂層の凸部に起因するシールド層27の厚み寸法の差によって、シールド層27に表面抵抗の高い高抵抗部分27bと表面抵抗の低い低抵抗部分27aとが形成されている。
よって、本実施形態の電磁波シールドフィルム11〜13は、電磁波ノイズが、シールド層27の低抵抗部分27aを高周波電流となって流れ、高抵抗部分27bにおいて熱損失され、減衰されるものとなる。すなわち、本実施形態の電磁波シールドフィルム11〜13は、シールド層27をフレキシブルプリント配線板41のグランド回路に接続させなくても、電磁波シールド機能が得られるものである。
しかも、本実施形態の電磁波シールドフィルム11〜13は、絶縁樹脂層が、離型フィルム20上に形成され内部に絶縁粒子を含むものであるため、離型フィルム20上に絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を塗布する方法により、容易に効率よく表面に絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層を形成できる。そして、絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着することにより、絶縁樹脂層の凸部に基づく厚み寸法分布を有するシールド層27を容易に形成できる。
また、本実施形態の電磁波シールドフィルム11〜13では、シールド層27をグランド回路に接続させるために接着剤層30に導電性を付与する必要はない。このため、接着剤層30を絶縁層として機能させることができ、接着剤層30の他に、接着剤層30とフレキシブルプリント配線板本体50との間を絶縁するための絶縁層を設ける必要がなく、フレキシブルプリント配線板41の薄肉化が可能である。
以下、実施例を示す。なお、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(各層の厚さ)
透過型電子顕微鏡(日立製作所社製、H9000NAR)を用いて電磁波シールドフィルムの断面を観察し、各層の5箇所の厚さを測定し、平均した。
(平均表面抵抗)
石英ガラス上に金を蒸着して形成した、2本の薄膜金属電極(長さ10mm、幅5mm、電極間距離10mm)を用い、該電極上に被測定物を置き、被測定物上から、被測定物の10mm×20mmの領域を50gの荷重で押し付け、1mA以下の測定電流で電極間の抵抗を測定し、この値を持って表面抵抗とした。
(シールド層の透過減衰特性の評価)
シールド層の透過減衰特性は、ASTM D4935に準拠した、シールド効果を平面波で測定する同軸管タイプシールド効果測定システム(キーコム社製)を用いて測定した。
〔実施例1〕
図1に示す電磁波シールドフィルム11を以下のように作製した。
80mm×80mm×厚さ12.5μmのポリエステルフィルムからなる離型フィルム20の片面に、絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を8μmの厚みで塗布し、加熱して硬化させた。
なお、塗布液は、絶縁粒子21bとして球状で透明の熱架橋アクリル樹脂からなる平均粒径5.1μmのものを用い、絶縁樹脂21aとして硬化前のエポキシ樹脂を含む主剤と硬化剤とを用い、溶媒としてトルエンとイソプロピルアルコールとの混合溶媒を用いた。塗布液中における固形分の割合は、55重量%であった。固形分中の絶縁粒子21bの濃度は0.15重量%であった。
このようにして得られた絶縁樹脂層21の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)は4.4μmであり、最大寸法は5.9μmであった。
絶縁樹脂層21上に、マグネトロンスパッタ法にてアルミニウムを物理的に蒸着することにより、シールド層27を形成した。得られたシールド層27の厚みの最小寸法は21nmであり、シールド層27の厚みの最大寸法は73nmであり、不均一な厚みを有するものであった。平均表面抵抗は、0.28Ωであった。
また、図8は、製造途中の実施例1の電磁波シールドフィルムの三次元(3D)画像である。図8に示す三次元画像は、シールド層の形成までの工程が終了した段階で、レーザー顕微鏡を用いてシールド層の表面を撮影した写真から作製したものである。図8に示す3D画像の平面方向の寸法は縦256μm横256μmであり、垂直方向の寸法は2μmである。図8に示すように、シールド層27の表面には、絶縁樹脂層21の凸部に基づく凹凸形状が形成されていた。
その後、シールド層27上にエポキシ樹脂からなり、乾燥膜厚が25μmである接着剤層30を形成した。
以上の工程を行うことにより、実施例1の電磁波シールドフィルム11を得た。
このようにして得られた実施例1の電磁波シールドフィルム11のシールド層の透過減衰特性を評価した。その結果、−54dBであった。
〔実施例2〕
図2に示す電磁波シールドフィルム12を以下のように作製した。
80mm×80mm×厚さ12.5μmのポリエステルフィルムからなる離型フィルム20の片面に、絶縁樹脂22aと絶縁粒子22bとを含む塗布液を6μmの厚みで塗布し、加熱して硬化させ、他の絶縁樹脂層22を得た。
なお、塗布液は、絶縁粒子22bとして球状で透明の熱架橋スチレン樹脂からなる平均粒径1.5μmのものを用い、絶縁樹脂22aとして硬化前のエポキシ樹脂を含む主剤と硬化剤とを用い、溶媒としてトルエンとイソプロピルアルコールの混合溶媒からなるものを用いた。塗布液中における固形分の割合は、50重量%であった。固形分中の絶縁粒子22bの濃度は2.5重量%であった。
このようにして得られた他の絶縁樹脂層22の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)は3.0μmであり、最大寸法は3.2μmであった。
続いて、他の絶縁樹脂層22の上に、絶縁樹脂23aと絶縁粒子23bとを含む塗布液を5μmの厚みで塗布し、加熱して硬化させ、絶縁樹脂層23を得た。
なお、塗布液は、絶縁粒子23bとして球状の熱架橋フェノール樹脂からなる平均粒径4.5μmのものを用い、絶縁樹脂23aとして硬化前のエポキシ樹脂を含む主剤と硬化剤とを用い、溶媒としてトルエンとイソプロピルアルコールの混合溶媒からなるものを用いた。塗布液中における固形分の割合は、55重量%であった。固形分中の絶縁粒子23bの濃度は0.2重量%であった。
このようにして得られた絶縁樹脂層23の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)は2.8μmであり、最大寸法は、5.3μmであった。
絶縁樹脂層23上に、マグネトロンスパッタ法にて銅を物理的に蒸着することにより、シールド層27を形成した。得られたシールド層27の厚みの最小寸法は70nmであり、シールド層27の厚みの最大寸法は210nmであり、不均一な厚みを有するものであった。平均表面抵抗は、0.09Ωであった。
その後、シールド層27上にエポキシ樹脂からなり、乾燥膜厚が10μmである接着剤層30を形成した。
以上の工程を行うことにより、実施例2の電磁波シールドフィルム12を得た。
このようにして得られた実施例2の電磁波シールドフィルム12のシールド層の透過減衰特性を評価した。その結果、−66dBであった。
〔実施例3〕
図3に示す電磁波シールドフィルム13を以下のように作製した。
80mm×80mm×厚さ12.5μmのポリエステルフィルムからなる離型フィルム20の片面に、絶縁樹脂を含む塗布液(固形分濃度45重量%)を5.5μmの厚みで塗布し、加熱して硬化させ、エポキシ樹脂からなる他の絶縁樹脂層28を得た。
続いて、他の絶縁樹脂層28の上に、絶縁樹脂21aと絶縁粒子21bとを含む塗布液を4μmの厚みで塗布し、加熱して硬化させ、絶縁樹脂層21を得た。
なお、絶縁樹脂層21を形成するための塗布液には、絶縁粒子21bとして球状で透明の熱架橋アクリル樹脂からなる平均粒径3.2μmのものを用い、絶縁樹脂21aとしてポリエーテルイミドを用い、溶媒としてN―メチルピロリドンからなるものを用いた。塗布液中における固形分の割合は、55重量%であった。固形分中の絶縁粒子21bの濃度は0.45重量%であった。
このようにして得られた絶縁樹脂層21の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)は2.2μmであり、最大寸法は、3.7μmであった。
絶縁樹脂層21上に、マグネトロンスパッタ法にて銅を物理的に蒸着することにより、シールド層27を形成した。得られたシールド層27の厚みの最小寸法は25nmであり、シールド層27の厚みの最大寸法は73nmであり、不均一な厚みを有するものであった。平均表面抵抗は、0.3Ωであった。
その後、シールド層27上にエポキシ樹脂からなり、乾燥膜厚が10μmである接着剤層30を形成した。
以上の工程を行うことにより、実施例3の電磁波シールドフィルム13を得た。
このようにして得られた実施例3の電磁波シールドフィルム13のシールド層の透過減衰特性を評価した。その結果、−56dBであった。
本発明の電磁波シールドフィルムを用いて製造されたフレキシブルプリント配線板は、光トランシーバ、携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機、ノートパソコン等の小型電子機器用のフレキシブルプリント配線板として有用である。
11 電磁波シールドフィルム
12 電磁波シールドフィルム
13 電磁波シールドフィルム
20 離型フィルム
21 絶縁樹脂層
22 他の絶縁樹脂層
23 絶縁樹脂層
27 シールド層
28 他の絶縁樹脂層
30 接着剤層
41、42 フレキシブルプリント配線板
50 フレキシブルプリント配線板本体
51 絶縁性フィルム
53 配線導体
54 グランド層
60 カバーレイフィルム
61 接着層
62 絶縁層

Claims (11)

  1. 離型フィルム上に形成され、内部に絶縁粒子を含み、前記離型フィルムと反対側の表面に前記絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層と、
    前記絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着させて形成された、導電性材料からなるシールド層と、
    前記シールド層上に形成された接着剤層とを含むことを特徴とする電磁波シールドフィルム。
  2. 前記絶縁粒子の平均粒径(D)と前記絶縁樹脂層の平面視で絶縁樹脂のみからなる領域の厚み(T)とが、下記式(1)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールドフィルム。
    0.5T≦D≦2T ‥‥(1)
  3. 前記絶縁粒子の平均粒径が1〜15μmの範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁波シールドフィルム。
  4. 前記絶縁粒子が透明であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルム。
  5. 前記離型フィルムと前記絶縁樹脂層との間に、他の絶縁樹脂層が少なくとも1層設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルム。
  6. 前記絶縁樹脂層に含まれる絶縁樹脂は、前記他の絶縁樹脂層に含まれる絶縁樹脂よりも硬度の高いものであることを特徴とする請求項5に記載の電磁波シールドフィルム。
  7. 前記離型フィルムに接する他の絶縁樹脂層が、透明粒子を含むものであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電磁波シールドフィルム。
  8. 離型フィルム上に絶縁樹脂と絶縁粒子とを含む塗布液を塗布して、内部に絶縁粒子を含み、前記離型フィルムと反対側の表面に前記絶縁粒子に由来する凸部を有する絶縁樹脂層を形成する塗布工程と、
    前記絶縁樹脂層上に金属を物理的に蒸着することにより、導電性材料からなるシールド層を形成する蒸着工程と、
    前記シールド層上に接着剤層を形成する工程とを含むことを特徴とする電磁波シールドフィルムの製造方法。
  9. 絶縁性フィルム上に配線導体が形成されたフレキシブルプリント配線板本体に、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルムを、前記接着剤層が前記フレキシブルプリント配線板本体に接するように貼着する工程と、
    前記離型フィルムを剥離する工程とを含むことを特徴とするフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  10. 絶縁性フィルム上に配線導体が形成されたフレキシブルプリント配線板本体に、カバーレイフィルムを介して、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルムを、前記接着剤層が前記カバーレイフィルムに接するように貼着する工程と、
    前記離型フィルムを剥離する工程とを含むことを特徴とするフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法によって得られたものであることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
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