JP2014049340A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを抑制しつつ、燃料電池でクロスリークした液体を燃料供給路に回収できる、燃料電池システムを提供する。
【解決手段】気液分離器82内の液体が気液分離器24に回収される際には、環流電磁弁102を閉じた状態で、エア背圧調整弁105の開度が一定量だけ小さくされる。これにより、気液分離器82内の圧力が上昇する。気液分離器82の圧力の上昇が完了した後、気液分離器82内のエア圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aが算出される。その後、気液分離器82内のエア圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aに対応する流量Qが取得される。一方、気液分離器82内の圧力の上昇時に、気液分離器82内に貯留されている液量が取得される。そして、当該液量が流量Qで除されることにより、環流電磁弁102を開放すべき時間が算出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池を含む燃料電池システムに関する。
燃料電池システムとして、ヒドラジンなどの液体燃料を燃料電池に供給するものが知られている。
燃料電池は、たとえば、固体高分子膜の両側にアノード(燃料極)およびカソード(酸素極)を貼り合わせて一体化した膜/電極接合体を備えている。アノードには、燃料循環路が接続されている。すなわち、燃料循環路の一端がアノードの燃料供給口に接続され、その他端がアノードの燃料排出口に接続されている。アノードには、燃料循環路から液体燃料が供給され、アノードを通過した液体燃料は、燃料循環路に排出される。一方、カソードには、空気が供給される。
アノードでは、窒素ガス(N)、水(HO)および電子(e)が生成される。電子は、外部回路(図示せず)を介して、カソードに移動する。窒素ガスおよび水は、未反応の液体燃料とともに、燃料循環路に排出される。一方、カソードでは、アニオン(OH)が生成される。アニオンは、固体高分子膜を透過して、アノードに移動する。その結果、アノードとカソードとの間に、発電反応(電気化学反応)による起電力が発生する。
特開2011−216341号公報
このような燃料電池システムでは、液体燃料が水とともにアノードから固体高分子膜を透過してカソードに移動する、いわゆるクロスリーク(クロスオーバ)が発生する。
クロスリークした液体燃料を燃料循環路に戻すことができれば、クロスリークによる液体燃料の浪費を抑制することができる。ところが、クロスリークした液体燃料を燃料循環路に戻すために、ポンプを設けると、コストおよびシステムサイズが増大してしまう。
本発明の目的は、コストアップを抑制しつつ、燃料電池でクロスリークした液体を燃料供給路に回収できる、燃料電池システムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、膜/電極接合体を備える燃料電池と、前記燃料電池に供給される液体燃料が流通する燃料供給路と、前記燃料電池から排出される空気が流通する空気排出路と、前記空気排出路の途中部に介装され、前記空気排出路内の圧力を調整するための背圧調整弁と、前記空気排出路における前記背圧調整弁よりも空気の流通方向の上流側に介装され、前記燃料電池から排出される空気中からその空気に含まれる液体を分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された液体を前記燃料供給路に回収するための回収路と、前記回収路に介装され、前記回収路を開閉する環流弁と、前記気液分離器内の圧力を検出する背圧検出手段と、前記燃料供給路内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記気液分離器内の圧力と前記燃料供給路内の圧力との圧力差に対する前記回収路を流通する液体の流量の関係を記憶する圧力差−流量記憶手段と、前記環流弁を閉じた状態で、前記背圧調整弁の開度を所定量だけ小さくして、前記気液分離器内の圧力を上昇させる背圧上昇手段と、前記背圧上昇手段による前記気液分離器内の圧力の上昇時に、前記気液分離器内に貯留されている液量を取得する液量取得手段と、前記背圧上昇手段による前記気液分離器内の圧力の上昇が完了した後、前記背圧検出手段によって検出される圧力と前記圧力検出手段によって検出される圧力との圧力差を算出し、前記圧力差−流量記憶手段に記憶されている関係に基づいて、その圧力差に対応する流量を取得し、前記液量取得手段によって取得された液量と当該流量との比に基づいて、前記環流弁を開放する時間を算出する開放時間算出手段とを含む。
この構成によれば、燃料電池は、膜/電極接合体を備えている。膜/電極接合体は、固体高分子膜の両側にアノード(燃料極)およびカソード(酸素極)を貼り合わせた構成である。燃料電池では、液体燃料および空気が供給されると、発電反応が生じ、発電反応による起電力が発生する。
発電反応の生成物として、アノードで水が生成される。この水および未反応の液体燃料の大部分は、アノードからに排出され、その一部は、アノードから固体高分子膜を透過してカソードにクロスリークする。そのため、燃料電池から空気排出路に排出される空気には、液体(液体燃料および水)が含まれる。
空気排出路には、気液分離器が介装されている。空気排出路を流通する空気に含まれる液体は、気液分離器内で空気から分離される。気液分離器は、回収路を介して、燃料供給路に接続されている。
回収路には、環流弁が介装されている。また、空気排出路には、気液分離器よりも空気の流通方向の下流側に、空気排出路内の圧力(背圧)を調整する背圧調整弁が介装されている。環流弁が閉じられた状態で、背圧調整弁の開度が小さくされると、空気排出路内(気液分離器内を含む。)の圧力が高まる。空気排出路内の圧力が高められた後、環流弁が開かれると、その圧力により、気液分離器内の液体が回収路に送り出され、液体が回収路を通して燃料供給路に回収される。そのため、気液分離器内の液体を燃料供給路に回収するために、ポンプなどを必要としない。
よって、コスト、サイズ、重量および消費電力の上昇を抑制しつつ、クロスリークした液体燃料を燃料供給路に回収することができる。
しかしながら、環流弁が開放されている時間が適切でなければ、気液分離器に溜められた液体を燃料供給路に十分に回収することができなかったり、背圧が燃料供給路に伝達されることにより、燃料電池の劣化や発電性能の低下を引き起こしたりするおそれがある。
そこで、気液分離器内の液体が燃料供給路に回収される際には、環流弁を閉じた状態で、背圧調整弁の開度が所定量だけ小さくされる。これにより、気液分離器内の圧力が上昇する。気液分離器の圧力の上昇が完了した後、気液分離器内の圧力と燃料供給路内の圧力との圧力差が算出される。圧力差−流量記憶手段に、気液分離器内の圧力と燃料供給路内の圧力との圧力差に対する回収路を流通する液体の流量の関係が記憶されている。この関係に基づいて、気液分離器内の圧力と燃料供給路内の圧力との圧力差に対応する流量が取得される。一方、気液分離器内の圧力の上昇時に、気液分離器内に貯留されている液量が取得される。そして、当該液量と当該流量との比に基づいて、環流弁を開放すべき時間が算出される。これにより、環流弁を開放すべき時間を気液分離器内に貯留されている液量および気液分離器内の圧力と燃料供給路内の圧力との圧力差に応じた適切な時間とすることができる。
気液分離器内の液量は、液量センサによって検出されてもよいし、演算によって求められてもよい。
後者の場合、燃料電池システムには、背圧調整弁を通過する空気の圧力と流量との関係を記憶する弁圧力−弁流量記憶手段が備えられる。そして、気液分離器内の圧力と弁圧力−弁流量記憶手段に記憶されている関係とに基づいて、気液分離器内の圧力の上昇中に背圧調整弁を通過する空気の量が求められ、その求められた空気の量と気液分離器内の圧力の上昇幅とに基づいて、気液分離器内に貯留されている液量が算出されるとよい。
本発明によれば、コスト、サイズ、重量および消費電力の上昇を抑制しつつ、クロスリークした液体燃料を燃料供給路に回収することができる。
また、環流弁を開放すべき時間を気液分離器内に貯留されている液量および気液分離器内の圧力と燃料供給路内の圧力との圧力差に応じた適切な時間とすることができる。そして、環流弁がその適切な時間だけ開放されることにより、背圧が燃料供給路に伝達されるという不都合を生じることなく、気液分離器に溜められた液体を燃料供給路に十分に回収することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図2は、エア背圧調整弁を通過するエアの流量と圧力との関係(特性)を示すグラフである。 図3は、回収管を流通する液体の流量と回収管の両端が接続された気液分離器間の圧力差との関係(特性)を示すグラフである。 図4Aは、液体回収制御の内容を示すフローチャート(その1)である。 図4Bは、液体回収制御の内容を示すフローチャート(その2)である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
[配管構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。
燃料電池システム1は、液体燃料を用いる燃料電池システム(FCシステム)であり、たとえば、自動車に駆動源として搭載される。
<燃料電池>
燃料電池システム1は、燃料電池11を備えている。
燃料電池11は、所定数(たとえば、100〜200)のセルが一方向に積層された、いわゆるセルスタックを有している。各セルは、膜/電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)、膜/電極接合体の両側に配置されたセパレータ、および膜/電極接合体と各セパレータとの間に介在されたガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)を備えている。
膜/電極接合体は、固体高分子膜の両側にアノード(燃料極)およびカソード(酸素極)を貼り合わせて一体化したものである。固体高分子膜は、たとえば、アニオン(OH)を透過させる性質を有する。
セパレータの両面には、たとえば、葛折り状に屈曲した凹溝(図示せず)が形成されている。膜/電極接合体のアノードに対向する凹溝は、燃料流路として形成されている。燃料流路の一端および他端は、それぞれ燃料入口12および燃料出口13に接続されている。膜/電極接合体のカソードに対向する凹溝は、エア流路として形成されている。エア流路の一端および他端は、それぞれエア入口14およびエア出口15に接続されている。また、各セル間では、一方のセルのセパレータに形成された凹溝と他方のセルのセパレータに形成された凹溝とが重なり合い、それらの凹溝が冷却水流路を形成している。冷却水流路の一端および他端は、それぞれ冷却水入口16および冷却水出口17に接続されている。
<燃料系>
燃料電池システム1は、第1燃料タンク21、第2燃料タンク22、燃料サブタンク23および気液分離器24を備えている。
第1燃料タンク21には、液体燃料として、たとえば、常温の水加ヒドラジン(N・HO)が貯留されている。第1燃料タンク21には、第1燃料補給管31の一端が接続されている。第1燃料補給管31の他端は、燃料サブタンク23に接続されている。第1燃料補給管31の途中部には、第1燃料供給ポンプ32およびチェックバルブ33が第1燃料タンク21側からこの順に介装されている。
第2燃料タンク22には、電解液として、たとえば、常温の水酸化カリウム水溶液(KOH)が貯留されている。第2燃料タンク22には、第2燃料補給管34の一端が接続されている。第2燃料補給管34の他端は、燃料サブタンク23に接続されている。第2燃料補給管34の途中部には、第2燃料供給ポンプ35およびチェックバルブ36が第2燃料タンク22側からこの順に介装されている。
燃料サブタンク23内は、燃料サブタンク23内の底面に立設された仕切壁41により、A室42およびB室43に分けられている。仕切壁41の上端と燃料サブタンク23内の天面との間には、間隔が生じており、A室42とB室43とは、それらの上部で互いに連通している。A室42およびB室43には、電解液に混合された液体燃料、たとえば、水酸化カリウム水溶液に混合された水加ヒドラジンが貯留される。
燃料サブタンク23には、A室42から液体燃料を送出するための第1送出管51の一端と、B室43から液体燃料を送出するための第2送出管52の一端とが接続されている。第1送出管51および第2送出管52の各他端は、サブタンク三方弁53の2つの入口ポートに接続されている。サブタンク三方弁53の出口ポートには、燃料供給管54の一端が接続されている。燃料供給管54の他端は、燃料電池11の燃料入口12に接続されている。燃料供給管54の途中部には、燃料循環ポンプ55およびFC入口燃料遮断弁56がサブタンク三方弁53側からこの順に介装されている。
燃料電池11の燃料出口13には、燃料排出管61の一端が接続されている。燃料排出管61の他端は、気液分離器24に接続されている。燃料排出管61の途中部には、FC出口燃料遮断弁62が介装されている。
気液分離器24の底部には、燃料帰還管71の一端が接続されている。燃料帰還管71の他端は、燃料サブタンク23のA室42に接続されている。燃料帰還管71の途中部には、ストレーナ72が介装されている。また、気液分離器24の上部には、パージ管73の一端が接続されている。パージ管73の途中部には、パージ電磁弁74が介装されている。
<空気系>
燃料電池システム1は、エアコンプレッサ81および気液分離器82を備えている。
エアコンプレッサ81の吸込口には、吸気管83の一端が接続されている。吸気管83の他端は、エアクリーナ84に接続されている。エアコンプレッサ81の吐出口には、エア供給管85の一端が接続されている。エア供給管85の他端は、燃料電池11のエア入口14に接続されている。エア供給管85の途中部には、インタクーラ86およびFC入口エア遮断弁87がエアコンプレッサ81側からこの順に介装されている。
燃料電池11のエア出口15には、エア排出管91の一端が接続されている。エア排出管91の他端は、気液分離器82に接続されている。
気液分離器82の底部には、回収管101の一端が接続されている。回収管101の他端は、気液分離器24に接続されている。回収管101の途中部には、環流電磁弁102およびフィルタ103が気液分離器82側からこの順に介装されている。気液分離器82の上部には、パージ管104の一端が接続されている。パージ管104の途中部には、エア背圧調整弁105が介装されている。
<冷却系>
燃料電池システム1は、燃料電池11の冷却のために、冷却水供給管111、冷却水排出管112およびラジエータ113を備えている。
冷却水供給管111の一端は、ラジエータ113に接続されている。冷却水供給管111の他端は、燃料電池11の冷却水入口16に接続されている。冷却水供給管111の途中部には、三方流量弁114およびウォータポンプ115がラジエータ113側からこの順に介装されている。
冷却水排出管112の一端は、燃料電池11の冷却水出口17に接続されている。冷却水排出管112の他端は、ラジエータ113に接続されている。冷却水排出管112の途中部には、分岐管116が分岐して接続されている。分岐管116の先端は、三方流量弁114に接続されている。
[電気的構成]
<センサ>
第1燃料タンク21には、第1液量センサ141が設けられている。第1液量センサ141は、たとえば、ボールフロート式のレベルスイッチからなる。第1燃料タンク21内の水加ヒドラジンの液面が所定のエンプティ位置以下に低下すると、第1液量センサ141がオフになる。
第2燃料タンク22には、第2液量センサ151が設けられている。第2液量センサ151は、たとえば、フロートガイドパイプ式のレベルスイッチからなる。第2燃料タンク22内の水酸化カリウム水溶液の液面が所定のエンプティ位置以下に低下すると、第2液量センサ151がオフになる。
燃料サブタンク23には、A室液量センサ161およびB室液量ゲージ162が設けられている。A室液量センサ161は、たとえば、フロートガイドパイプ式のレベルスイッチからなる。A室液量センサ161は、燃料サブタンク23のA室42内の液体の液面が所定のエンプティ位置よりも高いときにオンになる。B室液量ゲージ162は、3個のフロートガイドパイプ式のレベルスイッチ163,164,165を組み合わせて構成されている。レベルスイッチ163〜165は、互いに高さが異なる位置に配置されている。最上位置のレベルスイッチ163は、燃料サブタンク23のB室43内の液体の液面が所定の第1上限位置よりも高いときにオンになる。最下位置のレベルスイッチ165は、燃料サブタンク23のB室43内の液体の液面が所定の下限位置よりも高いときにオンになる。中位置のレベルスイッチ164は、B室43内の液体の液面が第1上限位置よりも低く、下限位置よりも高い第2上限位置よりも高いときにオンになる。
また、燃料サブタンク23には、燃料サブタンク23内の液体の温度を検出する燃料温度センサ166が設けられている。
気液分離器24には、気液分離器24内の圧力を検出する気液分離器圧力センサ171が設けられている。
燃料供給管54には、燃料循環ポンプ55とFC入口燃料遮断弁56との間に、燃料供給管54内の圧力を検出するFC入口燃料圧力センサ191が設けられている。また、燃料供給管54には、FC入口燃料遮断弁56と燃料電池11の燃料入口12との間に、燃料供給管54から燃料入口12に流入する液体の温度を検出するFC入口燃料温度センサ192とが設けられている。
燃料排出管61には、燃料電池11の燃料出口13とFC出口燃料遮断弁62との間に、燃料排出管61内の圧力を検出するFC出口燃料圧力センサ201と、燃料出口13から燃料排出管61に流出した液体の温度を検出するFC出口燃料温度センサ202とが設けられている。
気液分離器82には、気液分離器液量センサ211が設けられている。気液分離器液量センサ211は、たとえば、フロートガイドパイプ式のレベルスイッチからなる。気液分離器82内の液体の液面が所定の上限位置よりも上昇すると、気液分離器液量センサ211がオンになる。
また、気液分離器82には、気液分離器82内の圧力を検出するFC出口エア圧力センサ212と、気液分離器82内の液体の温度を検出する気液分離器温度センサ213とが設けられている。
吸気管83には、吸気管83を流通するエアの温度を検出する第1エア温度センサ221と、吸気管83を流通するエアの流量を検出するエア流量計222とが設けられている。
エア供給管85には、エアコンプレッサ81とインタクーラ86との間に、エア供給管85を流通するエアの温度を検出する第2エア温度センサ231が設けられている。
冷却水供給管111には、冷却水供給管111を流通する冷却水の温度を検出するFC入口水温センサ241が設けられている。
冷却水排出管112には、冷却水排出管112を流通する冷却水の温度を検出するFC出口水温センサ251が設けられている。
<制御系>
燃料電池システム1は、CPUおよびメモリを含む構成のFC−ECU(電子制御ユニット)301を備えている。
FC−ECU301には、各種センサが電気的に接続されている。すなわち、FC−ECU301には、第1液量センサ141、第2液量センサ151、A室液量センサ161、B室液量ゲージ162(レベルスイッチ163〜165)、燃料温度センサ166、気液分離器圧力センサ171、FC入口燃料圧力センサ191、FC入口燃料温度センサ192、FC出口燃料圧力センサ201、FC出口燃料温度センサ202、気液分離器液量センサ211、FC出口エア圧力センサ212、気液分離器温度センサ213、第1エア温度センサ221、エア流量計222、第2エア温度センサ231、FC入口水温センサ241およびFC出口水温センサ251が接続されている。
FC−ECU301は、メモリに格納されたプログラムに従い、各種センサから入力される信号に基づいて、第1燃料供給ポンプ32、第2燃料供給ポンプ35、燃料循環ポンプ55、エアコンプレッサ81、ラジエータ113およびウォータポンプ115の駆動を制御し、FC入口燃料遮断弁56、FC出口燃料遮断弁62、パージ電磁弁74および環流電磁弁102の開閉を制御し、サブタンク三方弁53の各入口ポートの開閉を制御し、エア背圧調整弁105の開度および三方流量弁114の各出口ポートの開度を制御する。
[動作]
<燃料の流通>
燃料電池11による発電のために、サブタンク三方弁53の2つの入口ポートの一方が選択的に開かれる。また、FC入口燃料遮断弁56およびFC出口燃料遮断弁62が開かれる。そして、燃料循環ポンプ55が駆動される。これにより、燃料サブタンク23に貯留されている液体が第1送出管51または第2送出管52を通して燃料供給管54に吸い出され、その液体が燃料供給管54を燃料電池11の燃料入口12に向けて流通する。燃料供給管54を流通する液体は、燃料入口12を通して、燃料電池11に供給される。
燃料電池11に供給される液体は、燃料流路を流通し、燃料出口13を通して、燃料排出管61に流出する。
燃料排出管61に流出した液体は、燃料排出管61を流通して、気液分離器24に流入する。気液分離器24では、燃料排出管61から流入する液体からその液体に含まれる気体(たとえば、発電時に生成されるNガス)が分離される。
脱気された液体は、気液分離器24内の下部(底部)に集まり、気液分離器24から燃料帰還管71に流出する。燃料帰還管71に流出した液体は、燃料帰還管71を流通し、その途中でストレーナ72を通過する。液体がストレーナ72を通過することにより、液体から異物(固形物)が除去される。その後、燃料帰還管71を流通する液体は、燃料帰還管71から燃料サブタンク23のA室42に戻る。このようにして、液体は、燃料サブタンク23、第1送出管51、第2送出管52、燃料供給管54、燃料電池11の燃料流路、燃料排出管61、気液分離器24および燃料帰還管71を含む燃料循環路を循環する。
通常、パージ電磁弁74は、開かれている。気液分離器24内で液体から分離された気体は、気液分離器24からパージ管73に流出し、パージ管73を排気処理器121に向けて流通する。そして、パージ管73を流通する気体は、排気処理器121を経由して、大気に放出される。
<エアの流通>
また、燃料電池11による発電のために、FC入口エア遮断弁87およびエア背圧調整弁105が開かれる。そして、エアコンプレッサ81が駆動される。エアコンプレッサ81が駆動されると、エア(大気)がエアクリーナ84を通して吸気管83に取り込まれる。吸気管83に取り込まれたエアは、エアコンプレッサ81で圧縮されて、エアコンプレッサ81からエア供給管85に送り出される。エアコンプレッサ81での圧縮に伴って温度が上昇したエアは、エア供給管85を流通する途中で、インタクーラ86によって冷却される。そして、冷却後のエアは、燃料電池11のエア入口14を通して、燃料電池11に供給される。
燃料電池11に供給されるエアは、エア流路を流通し、エア出口15を通して、エア排出管91に流出する。
燃料電池システム1では、水および液体燃料が膜/電極接合体のアノードから固体高分子膜を透過してカソードに移動する、いわゆるクロスリークが発生する。そのため、エア排出管91に流出するエアには、そのクロスリークした液体燃料および水の蒸気が含まれる。
エア排出管91に流出したエアは、エア排出管91を流通して、気液分離器82に流入する。気液分離器82では、エア排出管91から流入するエアとそのエアに含まれる液体燃料などの液体とが分離される。
液体が除去されたエアは、気液分離器82からパージ管104に流出し、パージ管104を排気処理器121に向けて流通する。そして、パージ管104を流通するエアは、排気処理器121を経由して、大気に放出される。
一方、エアから分離した液体は、気液分離器82内の下部(底部)に集まる。環流電磁弁102が閉じられている間、その液体は、気液分離器82内の下部に溜められる。気液分離器82内に溜められた液体は、エア背圧調整弁105の開度が小さくされて、気液分離器82内の圧力が通常よりも高められた状態で、環流電磁弁102が開かれることにより、回収管101を通して、気液分離器24に送られる(回収される)。液体が回収管101を流通する途中でフィルタ103を通過することにより、液体から異物が除去される。気液分離器24に流入した液体は、気液分離器24内の下部(底部)に集まり、気液分離器24から燃料帰還管71に流出し、燃料帰還管71を流通して、燃料帰還管71から燃料サブタンク23のA室42に戻る。
<発電反応>
燃料電池11の燃料流路を液体燃料を含む液体が流通し、エア流路をエアが流通すると、燃料電池11において、発電反応(電気化学反応)が生じ、その電気化学反応による起電力が発生する。
具体的には、アノードにおいて、反応式(1)で示される反応が生じ、窒素ガス(N)、水(HO)および電子(e)が生成される。電子は、外部回路(図示せず)を介して、カソードに移動する。窒素ガスおよび水は、未反応の液体燃料とともに、燃料流路から燃料出口13を通して燃料排出管61に流出する。一方、カソードでは、反応式(2)で示される反応が生じ、アニオン(OH)が生成される。アニオンは、固体高分子膜を透過して、アノードに移動する。
NHNH+4OH→N+4HO+4e ・・・(1)
+2HO+4e→4OH ・・・(2)
この結果、アノードとカソードとの間に、発電反応(電気化学反応)による起電力が発生する。
<液体燃料の補給>
燃料電池システム1の稼働中に、燃料サブタンク23に液体燃料を補給する必要が生じると、第1燃料供給ポンプ32および/または第2燃料供給ポンプ35が駆動される。
第1燃料供給ポンプ32が駆動されると、第1燃料タンク21から第1燃料補給管31に液体燃料(水加ヒドラジン)が汲み出される。そして、第1燃料補給管31内のチェックバルブ33よりも上流側の部分の圧力が所定圧以上になると、チェックバルブ33が自動的に開き、液体燃料が第1燃料補給管31を通して燃料サブタンク23に供給される。
第2燃料供給ポンプ35が駆動されると、第2燃料タンク22から第2燃料補給管34に電解液(水酸化カリウム水溶液)が汲み出される。そして、第2燃料補給管34内のチェックバルブ36よりも上流側の部分の圧力が所定圧以上になると、チェックバルブ36が自動的に開き、電解液が第2燃料補給管34を通して燃料サブタンク23に供給される。
<燃料電池の冷却>
冷却水供給管111および冷却水排出管112内には、冷却水が封入されている。
燃料電池11の発電時には、ウォータポンプ115が駆動される。ウォータポンプ115が駆動されると、冷却水が冷却水供給管111を燃料電池11の冷却水入口16に向けて流通する。冷却水供給管111を流通する冷却水は、冷却水入口16を通して、燃料電池11に供給される。
燃料電池11に供給される冷却水は、冷却水流路を流通し、冷却水出口17を通して、冷却水排出管112に流出する。冷却水が冷却水流路を流通することにより、燃料電池11が冷却される。
冷却水排出管112に流出した冷却水は、冷却水排出管112をラジエータ113に向けて流通する。三方流量弁114に設けられた分岐管116の接続ポートが閉じられているときには、冷却水排出管112を流通する冷却水は、ラジエータ113を通過して、冷却水供給管111に戻る。ラジエータ113を通過する冷却水は、走行風および/またはラジエータファン113Fからの送風によって冷却される。一方、分岐管116の接続ポートが閉じられているときには、冷却水排出管112を流通する冷却水は、ラジエータ113をバイパスして、冷却水供給管111に戻る。
[液体の回収制御]
<エア背圧調整弁のエア流量−エア圧力特性>
図2は、エア背圧調整弁を通過するエアの流量と圧力との関係(特性)を示すグラフである。
エア背圧調整弁105の位置が第1位置に保持された状態で、エアコンプレッサ81が制御されて、エア背圧調整弁105を通過するエアの流量(エア流量)が変更される。その一方で、FC出口エア圧力センサ212によって検出される気液分離器82内の圧力(エア圧力)が取得される。そして、エア背圧調整弁105を通過するエアの流量と気液分離器82内の圧力との関係が求められて、その関係(特性)がFC−ECU301のメモリに記憶されている。
また、エア背圧調整弁105の位置が第1位置から一定量だけ閉じられた第2位置に保持された状態で、エアコンプレッサ81が制御されて、エア背圧調整弁105を通過するエアの流量が変更される。その一方で、FC出口エア圧力センサ212によって検出される気液分離器82内の圧力が取得される。そして、エア背圧調整弁105を通過するエアの流量と気液分離器82内の圧力との関係が求められて、その関係(特性)がFC−ECU301のメモリに記憶されている。
エア背圧調整弁105を通過するエアの流量が大きくなるにつれて、エア背圧調整弁105を通過するエアの圧力(気液分離器82内の圧力)が単調に増加する。そして、エア背圧調整弁105の位置が第2位置に保持された状態では、エア背圧調整弁105の位置が第1位置に保持された状態と比較して、エア背圧調整弁105の開度が小さいので、エア背圧調整弁105を通過するエアの流量の増加に対して、エア背圧調整弁105を通過するエアの圧力が急峻に増加する。
<回収管の流量−圧力差特性>
図3は、回収管を流通する液体の流量と回収管の両端が接続された気液分離器間の圧力差との関係(特性)を示すグラフである。
回収管101の一端が接続された気液分離器82内の圧力と回収管101の他端が接続された気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aが大きくなるにつれて、回収管101を流通する液体の流量Qが単調に増加する。この流量QRと圧力差PC−Aとの関係が予め求められて、その関係がFC−ECU301のメモリに記憶されている。
<制御内容>
図4Aおよび図4Bは、液体回収制御の内容を示すフローチャートである。
燃料電池11の発電時には、FC−ECU301により、その発電のための各部の制御と並行して、気液分離器82内に溜められた液体を燃料サブタンク23に回収するために、図4Aおよび図4Bに示される液体回収制御が繰り返し実行される。
液体回収制御では、まず、気液分離器82内に溜められた液体を燃料サブタンク23に回収するための動作(ステップS2〜S11)の前回の実行から一定時間が経過しているか否かが調べられる(ステップS1)。
一定時間が経過していない場合には(ステップS1のNO)、この液体回収制御がリターンされる。
一定時間が経過している場合には(ステップS1のYES)、エアコンプレッサ81の回転数が一定の回転数に保持される(ステップS2)。燃料電池11の通常の発電時には、エア背圧調整弁105の位置が第1位置に保持されている。このとき、エアコンプレッサ81が一定の回転数で駆動されると、エアが一定のエア流量Qでエア背圧調整弁105を通過する。
つづいて、エア背圧調整弁105が第1位置から第2位置に閉じられ、エア背圧調整弁105の開度が一定量だけ小さくされる(ステップS3)。これにより、図2に示されるように、エア背圧調整弁105を通過するエアの圧力(気液分離器82内の圧力)がエア圧力P1に保たれたまま、そのエアの流量がエア流量Q1からエア流量Q1’に低下する。
その後、FC出口エア圧力センサ212によって検出される気液分離器82内の圧力(エア圧力)P2’が取得される(ステップS4)。
また、図2に示される関係が参照されて、エア圧力P2’に対応するエア流量Q2’が取得される(ステップS5)。
エア圧力P2’およびエア流量(背圧調整弁105を通過するエアの流量)Q2’は、時間の経過とともに、それぞれエア圧力P1およびエア流量Q1’から増加する。
その後、FC出口エア圧力センサ212によって検出されるエア圧力P2’が安定したか否かが判断される(ステップS6)。具体的には、前回取得したエア圧力P2’と今回取得したエア圧力P2’との差が予め定められた閾値よりも小さいか否かが調べられ、その差が閾値よりも小さければ、エア圧力P2’が安定したと判断される。または、FC−ECU301のメモリの記憶内容が参照されて、エア背圧調整弁105の位置が第2位置であるときのエアの流量と圧力との関係に基づいて、エア流量Q1に対応する圧力P2が取得され、その圧力P2とエア圧力P2’との差の絶対値が予め定められた閾値よりも小さいか否かが調べられ、その差が閾値よりも小さければ、エア圧力P2’が安定したと判断される。
エア圧力P2’が安定するまでの間は(ステップS6のNO)、エア圧力P2’およびエア流量Q2’が繰り返し取得される(ステップS4,S5)。
エア圧力P2’が安定すると(ステップS6のYES)、一定のエア流量Q1からそれまでに取得された各エア流量Q2’が差し引かれて、各流量差Q1−Q2’が累積して加算されることにより、エア圧力P1からエア圧力P2’への上昇に使用されたエア量Σ(Q1−Q2’)が算出される。エア供給管85、燃料電池11のエア流路およびパージ管104におけるエア背圧調整弁105よりも上流側の部分の容積の合計値V1が既知であるから、気液分離器82内の空隙部分の容積をV2として、下記式(3)に基づいて、その容積V2が算出される。そして、気液分離器82の容積から容積V2を差し引くことにより、気液分離器82内に溜められた液体の量(液量)が算出される(ステップS7)。
(P2’−P1)×(V1+V2)=Σ(Q1−Q2’)×R×T ・・・(3)
ただし、R:気体定数
T:エアの温度
その後、気液分離器圧力センサ171によって検出される気液分離器24内の圧力が取得される。つづいて、エア圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aが算出され、図3に示される関係に基づいて、その圧力差PC−Aに対応する流量Qが取得される。そして、気液分離器82内の液量がその取得された流量Qで除されることにより、環流電磁弁102を開放すべき時間である開放時間が算出される(ステップS8)。
開放時間が算出されると、環流電磁弁102が開放される(ステップS9)。これにより、気液分離器82内に溜められた液体は、回収管101内を通して、気液分離器24に送られ、気液分離器24から燃料帰還管71を通して、燃料サブタンク23のA室42に回収される。
その後、環流電磁弁102が開放されてからの経過時間が開放時間に達すると(ステップS10のYES)、環流電磁弁102が閉じられて(ステップS11)、この液体回収制御がリターンされる。
[作用効果]
以上のように、エア排出管91には、気液分離器82が介装されている。エア排出管91を流通するエアに含まれる液体は、気液分離器82内でエアから分離される。気液分離器82は、回収管101を介して、燃料循環路に含まれる気液分離器24に接続されている。
回収管101には、環流電磁弁102が介装されている。また、エア排出管91には、気液分離器82よりもエアの流通方向の下流側に、エア排出管91内の圧力(背圧)を調整するエア背圧調整弁105が介装されている。環流電磁弁102が閉じられた状態で、エア背圧調整弁105の開度が小さくされると、エア排出管91内(気液分離器82内を含む。)の圧力が高まる。エア排出管91内の圧力が高められた後、環流電磁弁102が開かれると、その圧力により、気液分離器82内の液体が回収管101に送り出され、液体が回収管101を通して気液分離器24に回収される。そのため、気液分離器82内の液体を気液分離器24に回収するために、ポンプなどを必要としない。
よって、コスト、サイズ、重量および消費電力の上昇を抑制しつつ、クロスリークした液体燃料を気液分離器24(燃料循環路)に回収することができる。
しかしながら、環流電磁弁102が開放されている時間が適切でなければ、気液分離器82に溜められた液体を気液分離器24に十分に回収することができなかったり、エアが気液分離器24に送り込まれることにより、燃料電池11の劣化や発電性能の低下を引き起こしたりするおそれがある。
そこで、気液分離器82内の液体が気液分離器24に回収される際には、環流電磁弁102を閉じた状態で、エア背圧調整弁105の開度が一定量だけ小さくされる。これにより、気液分離器82内の圧力が上昇する。気液分離器82の圧力の上昇が完了した後、気液分離器82内のエア圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aが算出される。その後、図3に示される関係に基づいて、気液分離器82内のエア圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aに対応する流量Qが取得される。一方、気液分離器82内の圧力の上昇時に、気液分離器82内に貯留されている液量が取得される。そして、当該液量と流量Qとの比に基づいて、具体的には、当該液量が流量Qで除されることにより、環流電磁弁102を開放すべき時間(開放時間)が算出される。これにより、環流電磁弁102を開放すべき時間を気液分離器82内の液量および気液分離器82内の圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aに応じた適切な時間とすることができる。
そして、環流電磁弁102がその適切な開放時間だけ開放されることにより、背圧が燃料循環路に伝達されるという不都合を生じることなく、気液分離器82に溜められた液体を気液分離器24に十分に回収することができる。
[変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、気液分離器82内の液量が演算によって求められる構成を取り上げた。しかしながら、気液分離器82内の液量は、演算に限らず、液量センサによって検出されてもよい。
また、気液分離器82内に一定量の液体が貯留された場合に、その気液分離器82内の液体が気液分離器24に回収されてもよい。たとえば、気液分離器液量センサ211がオフからオンに切り替わったことに応答して、気液分離器82内の液体が気液分離器24に回収されてもよい。この場合、気液分離器82内の液量は、既知であるから、液体回収制御では、気液分離器82内の液量を算出する工程(ステップS7)がスキップされて、気液分離器82内の液量である一定量が気液分離器82内のエア圧力P2’と気液分離器24内の圧力との圧力差PC−Aに対応する流量Qで除されることにより、環流電磁弁102を開放すべき時間が算出されるとよい。
また、燃料電池11の発電中、液体回収制御が繰り返し実行されることにより、気液分離器82内の液量が繰り返し算出されるので、気液分離器液量センサ211を省略することもできる。これにより、燃料電池システム1の構成の簡素化を図ることができ、燃料電池システム1のコストの低減を図ることができる。
また、液体回収制御中に、エアコンプレッサ81の回転数が変更されると、それに応じて、エア流量Q1および圧力P2が変動し、液体回収制御の内容の説明が煩雑になるため、エアコンプレッサ81の回転数が一定の回転数に保持されるとした。しかしながら、実際には、液体回収制御中に、エアコンプレッサ81の回転数が変更されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 燃料電池システム
11 燃料電池
23 燃料サブタンク(燃料供給路)
82 気液分離器
91 エア排出管(空気排出路)
101 回収管(回収路)
102 環流電磁弁(環流弁)
105 エア背圧調整弁(背圧調整弁)
171 気液分離器圧力センサ(圧力検出手段)
212 FC出口エア圧力センサ(背圧検出手段)
301 FC−ECU(圧力差−流量記憶手段、背圧上昇手段、液量取得手段、開放時間算出手段、弁圧力−弁流量記憶手段)

Claims (2)

  1. 膜/電極接合体を備える燃料電池と、
    前記燃料電池に供給される液体燃料が流通する燃料供給路と、
    前記燃料電池から排出される空気が流通する空気排出路と、
    前記空気排出路の途中部に介装され、前記空気排出路内の圧力を調整するための背圧調整弁と、
    前記空気排出路における前記背圧調整弁よりも空気の流通方向の上流側に介装され、前記燃料電池から排出される空気中からその空気に含まれる液体を分離する気液分離器と、
    前記気液分離器で分離された液体を前記燃料供給路に回収するための回収路と、
    前記回収路に介装され、前記回収路を開閉する環流弁と、
    前記気液分離器内の圧力を検出する背圧検出手段と、
    前記燃料供給路内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記気液分離器内の圧力と前記燃料供給路内の圧力との圧力差に対する前記回収路を流通する液体の流量の関係を記憶する圧力差−流量記憶手段と、
    前記環流弁を閉じた状態で、前記背圧調整弁の開度を所定量だけ小さくして、前記気液分離器内の圧力を上昇させる背圧上昇手段と、
    前記背圧上昇手段による前記気液分離器内の圧力の上昇時に、前記気液分離器内に貯留されている液量を取得する液量取得手段と、
    前記背圧上昇手段による前記気液分離器内の圧力の上昇が完了した後、前記背圧検出手段によって検出される圧力と前記圧力検出手段によって検出される圧力との圧力差を算出し、前記圧力差−流量記憶手段に記憶されている関係に基づいて、その圧力差に対応する流量を取得し、前記液量取得手段によって取得された液量と当該流量との比に基づいて、前記環流弁を開放する時間を算出する開放時間算出手段とを含む、燃料電池システム。
  2. 前記背圧調整弁を通過する空気の圧力と流量との関係を記憶する弁圧力−弁流量記憶手段をさらに含み、
    前記液量取得手段は、前記背圧検出手段によって検出される圧力と前記弁圧力−弁流量記憶手段に記憶されている関係とに基づいて、前記背圧上昇手段による前記気液分離器内の圧力の上昇中に前記背圧調整弁を通過する空気の量を求め、その求めた空気の量と前記気液分離器内の圧力の上昇幅とに基づいて、前記気液分離器内に貯留されている液量を算出する、請求項1に記載の燃料電池システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114300697A (zh) * 2021-12-29 2022-04-08 贵州梅岭电源有限公司 一种锌银贮备电池气压平衡装置

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