JP2014049069A - 情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014049069A
JP2014049069A JP2012193931A JP2012193931A JP2014049069A JP 2014049069 A JP2014049069 A JP 2014049069A JP 2012193931 A JP2012193931 A JP 2012193931A JP 2012193931 A JP2012193931 A JP 2012193931A JP 2014049069 A JP2014049069 A JP 2014049069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trail
acquisition
unit
information
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012193931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5896342B2 (ja
Inventor
Ryusuke Honma
隆介 本間
Toshihide Yoshimura
俊秀 吉村
Hiroshi Takagi
浩志 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012193931A priority Critical patent/JP5896342B2/ja
Priority to US13/789,052 priority patent/US9372857B2/en
Publication of JP2014049069A publication Critical patent/JP2014049069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5896342B2 publication Critical patent/JP5896342B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/93Document management systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/06Buying, selling or leasing transactions
    • G06Q30/0601Electronic shopping [e-shopping]
    • G06Q30/0633Lists, e.g. purchase orders, compilation or processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/04Billing or invoicing

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】監査に必要となる証跡を受付けた証跡の判定結果に基づいて管理することができる情報処理装置、証跡収集システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、母集団から標本を抽出する標本抽出部32と、証跡についての情報を記憶する証跡情報格納部36と、前記標本抽出部32により抽出された標本についての証跡を取得するよう通知する証跡取得通知部38と、証跡を受付ける証跡受付部48と、前記証跡受付部48により証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を前記証跡情報格納部36により記憶されている情報に基づいて行う判定部52とを有し、前記証跡取得通知部38は、前記判定部52により無効と判定された場合に、証跡を取得するよう再通知する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、証跡収集システム及びプログラムに関する。
特許文献1は、被監査者に入力された監査証拠情報により、監査計画書を作成し、記憶装置のデータベースに格納し、前記監査計画書に従い、要求項目を任意に選択し、ネットワークを介して被監査者に対し監査証拠の収集を指示する監査実施手段を備える監査サーバを有することを特徴とするセキュリティ監査支援システムについて開示しており、さらに、監査証拠収集装置のGPS機能により監査証拠の収集場所、監査証拠の収集時刻を監査証拠の確認情報として記憶装置のネットワークを介して取得しデータベース装置に格納する監査実施手段、および、前記データベースの確認情報を表示する監査評価手段を備える監査サーバを有することを特徴とするセキュリティ監査支援システムについても開示している。
特許文献2には、以下のことが開示されている。計画立案者が、内部統制管理サーバーを用いて、証憑の収集依頼を行うと、内部統制管理サーバーは、その証憑の収集依頼を受けて、証憑収集担当者へ収集依頼のメールを送信し、内部統制管理サーバーは、メールを送信したこと、又はメールが到着したことを受けて、証憑依頼状態を未依頼から依頼済に変更する。また、内部統制管理サーバーは、登録完了通知を受け取ると、証憑依頼状態を依頼済から登録済に変更する。
特許文献3は、店舗端末は証跡情報の入力受付手段と、証跡管理サーバへ受付けた証跡情報の送信手段を備え、証跡管理サーバは予め設定された監査計画作成条件データを格納する証跡情報データベースと、店舗端末から証跡情報の受信手段と、証跡情報の蓄積数を店舗別および業務プロセス別に集計した集計蓄積データの作成手段と、集計蓄積データの業務プロセス別の蓄積合計数Gdを少ない順に並べた業務プロセス優先順位Pの決定手段と、集計蓄積データの店舗別の業務プロセスカウント数Gcを少ない順に並べた店舗優先順位Tの決定手段と、業務プロセス優先順位Pの上位の業務プロセスから順に当該業務プロセスにおける店舗優先順位Tの上位の店舗の順に、監査計画作成条件データを基に店舗および業務プロセス別に監査対象証跡数を設定した監査計画データの作成手段とを備えることについて開示している。
特開2005-063339号公報 特開2008-234592号公報 特開2010-079703号公報
本発明の目的は、監査に必要となる証跡を受付けた証跡の判定結果に基づいて管理することができる情報処理装置、証跡収集システム及びプログラムを提供することである。
請求項1に係る本発明は、母集団から標本を抽出する標本抽出手段と、証跡についての情報を記憶する証跡情報記憶手段と、前記標本抽出手段により抽出された標本についての証跡を取得するよう通知する証跡取得通知手段と、証跡を受付ける証跡受付手段と、前記証跡受付手段により証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を前記証跡情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて行う証跡判定手段とを有し、前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により無効と判定された場合に、証跡を取得するよう再通知する情報処理装置である。
請求項2に係る本発明は、予め定めた標本数についての基準値と、前記標本抽出手段により抽出された標本数と、前記証跡判定手段により内容について無効と判定された証跡に対応する標本数とに基づいて、追加して抽出する標本数を決定する標本数決定手段をさらに有し、前記標本抽出手段は、前記標本数決定手段により決定された標本数の標本をさらに抽出し、前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により内容について無効と判定された場合に、前記標本抽出手段によりさらに抽出された標本についての証跡を取得するよう再通知する請求項1記載の情報処理装置である。
請求項3に係る本発明は、前記証跡取得通知手段は、1つの標本に対して複数の証跡を取得するよう通知し、前記証跡判定手段により内容について無効と判定された場合に、無効と判定された証跡に対応する標本の他の証跡について、証跡の取得を中止するよう通知する取得中止通知手段とをさらに有する請求項2記載の情報処理装置である。
請求項4に係る本発明は、前記標本抽出手段は、抽出された総標本数が予め定めた上限を超えないよう標本の抽出を行う請求項2又は3記載の情報処理装置である。
請求項5に係る本発明は、前記証跡取得通知手段は、前記証跡情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて、証跡の取得を依頼する情報を生成し通知する請求項1乃至4いずれか記載の情報処理装置である。
請求項6に係る本発明は、前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により形式について無効と判定された場合に、形式について有効な証跡を取得するよう再通知する請求項1乃至5いずれか記載の情報処理装置である。
請求項7に係る本発明は、前記証跡取得通知手段は、取得者についての情報に基づいて、証跡ごとに担当を割り当てて通知する請求項1乃至6いずれか記載の情報処理装置である。
請求項8に係る本発明は、証跡を撮影する証跡撮影手段と、前記証跡撮影手段により撮影された証跡を送信する証跡送信手段とを有する撮影装置と、母集団から標本を抽出する標本抽出手段と、証跡についての情報を記憶する証跡情報記憶手段と、前記標本抽出手段により抽出された標本についての証跡を取得するよう前記撮影装置へ通知する証跡取得通知手段と、前記撮影装置から送信された証跡を受付ける証跡受付手段と、前記証跡受付手段により証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を前記証跡情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて行う証跡判定手段とを有し、前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により無効と判定された場合に、証跡を取得するよう前記撮影装置へ再通知する情報処理装置とを備える証跡収集システムである。
請求項9に係る本発明は、前記撮影装置は、前記情報処理装置から通知された複数の証跡の取得依頼に対し、取得者の位置情報に基づいて定められた取得順序で、該複数の証跡のうち取得すべき対象を表示する表示手段を有する請求項8記載の証跡収集システムである。
請求項10に係る本発明は、前記撮影装置は、前記情報処理装置から通知された複数の証跡の取得依頼に対し、証跡の属性情報に基づいて定められた取得順序で、該複数の証跡のうち取得すべき対象を表示する表示手段を有する請求項8記載の証跡収集システムである。
請求項11に係る本発明は、前記証跡撮影手段は、任意の複数の証跡を撮影し、前記証跡撮影手段により撮影された証跡から、前記情報処理装置から取得するよう通知された証跡を抽出する証跡抽出手段をさらに有し、前記証跡送信手段は、前記証跡抽出手段により抽出された証跡を送信する請求項8記載の証跡収集システムである。
請求項12に係る本発明は、母集団から標本を抽出する標本抽出ステップと、証跡についての情報を記憶する証跡情報記憶ステップと、抽出された標本についての証跡を取得するよう通知する証跡取得通知ステップと、証跡を受付ける証跡受付ステップと、証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を記憶されている証跡についての情報に基づいて行う証跡判定ステップとをコンピュータに実行させ、前記証跡取得通知ステップは、前記証跡判定ステップにより無効と判定された場合に、証跡を取得するよう再通知するプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、証跡を受付けるごとに、受付けた証跡の有効性の判定に基づき、監査に必要となる証跡を収集する情報処理装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加え、証跡の内容が無効と判断される場合に、標本についての証跡を追加して収集することができる情報処理装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明の効果に加え、無駄な証跡の収集を省略することができる情報処理装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項2又は3に係る本発明の効果に加え、標本の抽出が無制限に繰り返されることを防止することができる情報処理装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明の効果に加え、本構成を有しない場合に比べ、証跡の収集依頼についての手間を低減することができる情報処理装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明の効果に加え、証跡の形式が無効と判断される場合に、標本の追加を伴わずに証跡の再提出を依頼することができる情報処理装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、請求項1乃至6いずれかに係る本発明の効果に加え、本構成を有しない場合に比べ、証跡の取得者の割り当てにおいて、効率的に取得するための割り当てを行うことができる情報処理装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、証跡を受付けるごとに、受付けた証跡の有効性の判定に基づき、監査に必要となる証跡を収集する証跡収集システムを提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明の効果に加え、取得者が効率的に複数の証跡を取得することができる証跡収集システムを提供することができる。
請求項10に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明の効果に加え、取得者が効率的に複数の証跡を取得することができる証跡収集システムを提供することができる。
請求項11に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明の効果に加え、本構成を有しない場合に比べ、取得者が証跡を取得する際の手間を低減することができる証跡収集システムを提供することができる。
請求項12に係る本発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、証跡を受付けるごとに、受付けた証跡の有効性の判定に基づき、監査に必要となる証跡を収集するプログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る証跡収集システム2を示す模式図である。 情報処理装置4のハードウェア構成を示す図である。 制御プログラムが実行されることにより実現される情報処理装置4の機能構成を示すブロック図である。 母集団データ格納部30が格納する母集団データの一例を示す表である。 標本データ格納部34が格納する標本データの一例を示す表である。 証跡情報格納部36が格納する、証跡についての情報の一例を示す表である。 取得依頼格納部44が格納する取得依頼データの一例を示す表である。 標本データ格納部34が格納する証跡の一例を示す表である。 判定結果格納部54が格納する判定結果の情報の一例を示す表である。 撮影装置6のハードウェア構成を示す図である。 制御プログラムが実行されることにより実現される撮影装置6の機能構成を示すブロック図である。 取得依頼格納部92が格納する取得依頼データの一例を示す表である。 情報処理装置4における動作の一例を示すフローチャートである。 標本数の決定についての動作の一例を示すフローチャートである。 証跡取得通知についての動作の一例を示すフローチャートである。 取得中止通知についての動作の一例を示すフローチャートである。 具体例における母集団データ格納部30及び証跡情報格納部36の一例を示す表であり、(a)は、母集団データ格納部30の一例を示し、(b)は、証跡情報格納部36の一例を示す。 テンプレート画像の一例を示す模式図であり、(a)は、「見積書」のテンプレート画像を示し、(b)は、「請求書」のテンプレート画像を示す。 標本抽出部32により25の標本を抽出した場合における、標本データ格納部34に格納されている標本データの一例を示す表である。 標本抽出部32により抽出された25の標本に対し生成された、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの一例を示す表である。 取得担当者の割り当ての一例を示す表である。 担当者決定部42により担当者が割り当てられ、各取得依頼が送信された場合の取得依頼格納部44の一例を示す表である。 撮影装置6における表示部98による表示の一例を示す模式図である。 証跡格納部50に証跡の画像データが格納された場合の一例を示す表である。 取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態が「収集済」に更新された場合の一例を示す表である。 判定部52による領域の抽出を説明する模式図である。 証跡IDが2222の画像データが証跡格納部50に格納にされた場合の一例を示す表である。 取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態が「収集済」に更新された場合の一例を示す表である。 判定結果格納部54に格納されているサンプル番号1の判定結果が「無効」に更新された場合の一例を示す表である。 取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態が「取消」へと更新された場合の一例を示す表である。 第2の実施形態において制御プログラムが実行されることにより実現される情報処理装置4の機能構成を示すブロック図である。 証跡情報格納部36に、各証跡を特定する情報(証跡特定情報)が記載されている領域を示す情報を格納した場合の一例を示す表である。 第2の実施形態において制御プログラムが実行されることにより実現される撮影装置6の機能構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における情報処理装置4における動作の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態において制御プログラムが実行されることにより実現される撮影装置6の機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る証跡収集システム2を示す模式図である。図1に示すように、証跡収集システム2は、情報処理装置4と、n台の撮影装置6−1〜6−n(ただし、nは、1以上の自然数である。)とから構成されており、撮影装置6−1〜6−nは、インターネット等を含むネットワーク8を介して情報処理装置4に接続されている。なお、以下の説明では、撮影装置6−1〜6−nのうちいずれかを特定せずに示す場合には、単に「撮影装置6」のように略記する。
情報処理装置4は、証跡を収集する装置である。情報処理装置4は、例えば、内部統制の運用評価の際に必要となる証跡の収集を行う。内部統制の運用評価では、例えば、業務プロセスにおけるリスクに対するコントロール(内部統制活動)が有効に機能しているか否かを証跡に基づいて判定する。なお、証跡とは、取引などの行動の事実及び内容を証明する書類(電子データであってもよい)のことであり、具体的には、例えば、請求書、領収書、納品書などが該当する。
図2は、情報処理装置4のハードウェア構成を示す図である。
情報処理装置4は、例えばサーバとして構成されており、図2に示されるように、CPU10、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置14、ネットワーク8を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)16、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置18を有する。これらの構成要素は、制御バス20を介して互いに接続されている。
CPU10は、メモリ12または記憶装置14に格納された制御プログラムに基づいて処理を実行して、情報処理装置4の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU10は、メモリ12または記憶装置14内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU10に提供することも可能であるし、通信IF16を介してCPU10に提供することも可能である。
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される情報処理装置4の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の情報処理装置4は、図3に示されるように、母集団データ格納部30と、標本抽出部32と、標本データ格納部34と、証跡情報格納部36と、証跡取得通知部38と、依頼生成部40と、担当者決定部42と、取得依頼格納部44と、依頼送信部46と、証跡受付部48と、証跡格納部50と、判定部52と、判定結果格納部54と、取得中止通知部56と、標本数決定部58とを備えている。
母集団データ格納部30は、母集団を格納する。ここで、母集団とは、内部統制の対象である業務プロセスで実施される行動を記録したデータの集合をいう。
図4は、母集団データ格納部30が格納する母集団データの一例を示す表である。図4に示した例では、取引ごとに、取引ID、データの入力日、取引価格、データの入力者、請求書番号、領収書番号などの属性のデータが格納されている。
標本抽出部32は、運用評価のテスト対象となるデータを母集団データ格納部30に格納されている母集団からサンプリング(標本の抽出)する。なお、標本抽出部32は、後述する標本数決定部58により決定された標本数だけ標本(サンプル)を抽出する。標本抽出部32は、抽出した標本のデータを標本データ格納部34に格納する。なお、標本抽出部32は、抽出された総標本数が予め定めた上限を超えないよう標本の抽出を行ってもよい。
標本データ格納部34は、標本抽出部32により抽出された標本のデータを格納する。
図5は、標本データ格納部34が格納する標本データの一例を示す表である。図5に示した例では、母集団データ格納部30に格納されているデータの属性に加え、標本ごとに、サンプル番号の属性が付加されて格納されている。
証跡情報格納部36は、証跡についての情報を格納する。証跡情報格納部36は、証跡についての情報として、例えば、各証跡を特定するためにデータのどの属性を用いるかを示す情報を格納する。
図6は、証跡情報格納部36が格納する、証跡についての情報の一例を示す表である。図6に示した例では、証跡の種類ごとに、証跡ID、当該証跡を特定するために用いる属性、当該証跡のテンプレート画像、照合に用いる当該証跡の領域及び照合の条件が格納されている。ここで、テンプレート画像、照合に用いる当該証跡の領域及び照合の条件については、後述する判定部52による判定処理の際に参照される。なお、テンプレート画像、照合に用いる当該証跡の領域及び照合の条件の詳細については、後述する。
証跡取得通知部38は、標本抽出部32により抽出された標本についての証跡を取得するよう撮影装置6に通知する。なお、証跡取得通知部38は、図3に示すように、依頼生成部40、担当者決定部42及び依頼送信部46から構成されている。
依頼生成部40は、証跡の取得を依頼する情報を生成する。なお、本実施形態の依頼生成部40は、証跡情報格納部36が格納する証跡についての情報に基づいて、証跡の取得依頼について示すデータ(以下、取得依頼データという。)を生成する。
具体的には、依頼生成部40は、標本抽出部32により抽出された各標本に対して取得すべき1以上の証跡について、証跡ごとに、証跡情報格納部36が格納する証跡についての情報に基づいて証跡を特定する情報(以下、証跡特定情報という。)を決定して、証跡ID及び証跡特定情報を含む取得依頼データを生成する。
担当者決定部42は、依頼生成部40により生成された各証跡の取得依頼に対し、取得担当者を割り当てる。なお、取得担当者は、予め定めた規則に従って割り当てられてもよいし、UI装置18を介した操作者の入力に従って割り当てられてもよい。また、担当者決定部42は、取得者についての情報に基づいて、証跡ごとに担当を割り当ててもよい。例えば、取得者についての情報として取得者の所属部署の情報又は位置情報などを用いて、効率的な証跡の取得が期待できる取得者を取得担当者として割り当てる。
担当者決定部42により取得担当者の割り当てがなされた取得依頼データは、取得依頼格納部44に格納される。
取得依頼格納部44は、依頼生成部40により生成された取得依頼データを格納する。なお、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データには、担当者決定部42により割り当てられた取得担当者の情報が含まれる。また、取得依頼格納部44に格納されている各取得依頼データには、証跡の取得についての現在の進捗状態を示す情報が含まれる。なお、進捗状態を示す情報としては、例えば、「依頼前」、「収集中」、「収集済」及び「取消」があり、「依頼前」は、後述する依頼送信部46による依頼の送信が未だなされていない状態、「収集中」は、依頼の送信後、撮影装置6から証跡が送られてくるまでの状態、「収集済」は、撮影装置6から送られた証跡を受信し、依頼が完了した状態、「取消」は、証跡の取得依頼が取消された状態をそれぞれ示している。
図7は、取得依頼格納部44が格納する取得依頼データの一例を示す表である。図7に示されるように、取得依頼格納部44には、取得依頼ごとに、サンプル番号、証跡ID、証跡特定情報、取得担当者及び取得の進捗状態が格納されている。なお、図7に示すように、証跡名が格納されていてもよい。また、図7に示した例では、1つの標本に対し、「見積書」、「請求書」及び「領収書」の3つの証跡の取得が依頼されている。
依頼送信部46は、撮影装置6に対し、取得依頼データを送信する。また、依頼送信部46は、送信した取得依頼データについて、状態を「収集中」に更新する。なお、本実施形態では、依頼送信部46は、担当者決定部42で取得担当者として割り当てられた使用者が使用する撮影装置6に、取得担当者として当該使用者が割り当てられている取得依頼データを送信するが、依頼送信部46は、ネットワーク8に接続する全ての撮影装置6に取得依頼データを送信してもよい。
証跡受付部48は、撮影装置6から送信された証跡データを受付ける。なお、証跡受付部48が受付けた証跡データは、証跡格納部50に格納される。証跡受付部48は、例えば、撮影装置6により撮影された撮影画像データを証跡データとして受付ける。また、証跡受付部48は、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データについて、受付けた証跡に対応する取得依頼データの状態を「収集済」に更新する。
なお、本実施形態の証跡受付部48は、紙などの記録媒体として存在する証跡を、撮影装置6により撮影して得られた画像データを証跡データとして受付けるが、証跡受付部48は、電子データとして存在する証跡データをネットワーク8を介して受信してもよく、また、例えばUSBメモリなどの可搬型の記憶媒体に格納された電子データとしての証跡データを受付けてもよい。
証跡格納部50は、撮影装置6から受信した証跡データを格納する。
図8は、証跡格納部50が格納する証跡の一例を示す表である。図8に示すように、証跡格納部50は、受信した証跡データについて、サンプル番号と証跡IDとを関連付けて格納する。
判定部52は、証跡受付部48が証跡を受付けるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を行う。具体的には、判定部52は、証跡受付部48が受付けた証跡データと証跡情報格納部36が格納している証跡についての情報とに基づいて、証跡データの有効又は無効の判定を行う。なお、本実施形態の判定部52では、証跡情報格納部36が格納している照合条件に基づいて、証跡の内容についての有効又は無効の判定を行う。判定の詳細については、具体例を用いて後述する。
なお、証跡の内容についての有効又は無効の判定とは、証跡が、内容についての予め定めた条件を満たしているか否かを判定することをいい、予め定めた条件を満たしている場合に有効と判定され、予め定めた条件を満たしていない場合に無効と判定される。本実施形態では、内容についての予め定めた条件は、証跡の内容についての条件を規定しているものである、証跡情報格納部36が格納している照合条件である。
また、判定部52は、証跡についての判定結果に基づいて、当該証跡に対応する標本についての判定を行い、結果を判定結果格納部54に格納する。
なお、判定部52は、UI装置18を介した使用者による操作に従って判定を行ってもよい。
図9は、判定結果格納部54が格納する判定結果の情報の一例を示す表である。図9に示すように、判定結果格納部54は、例えば、標本ごとに判定結果の情報として「有効」又は「無効」を格納する。例えば、当該標本に対応する全ての証跡について判定部52により有効と判定された場合には、当該標本について判定結果の情報として「有効」を格納する。また、当該標本に対応する証跡について判定部52により無効と判定された場合には、当該標本について判定結果の情報として「無効」を格納する。
なお、本実施形態では、標本抽出部32により標本が抽出されると、抽出された標本ごとに、図9に示されるような標本の項目が生成され、判定部52による判定がなされると、結果が更新される。なお、図9において結果が空欄である標本は、当該標本についての証跡が全て収集されていないが、当該標本について収集された証跡について現在のところ照合条件を満たさない証跡は存在しないことを示している。
取得中止通知部56は、判定部52により内容について無効と判定された証跡があった場合に、当該証跡に対応する標本の他の証跡について、証跡の取得を中止するよう撮影装置6へ通知する。また、取得中止通知部56は、取得を中止する証跡について、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態を「取消」へと更新する。
なお、判定部52により内容について無効と判定された証跡があっても、当該証跡に対応する標本の他の証跡について取得の中止を行わない場合には、取得中止通知部56を設けなくてもよい。
具体的には取得を中止する対象の証跡についての取得依頼データが送信された撮影装置6に対し、当該証跡の取得依頼を中止する旨の通知を送信する。
例えば、サンプル番号1の標本については、「見積書」、「請求書」及び「領収書」の証跡が必要となるところ、「見積書」の証跡データが受付けられた際に、判定部52により当該証跡データについて無効の判定がなされた場合、取得中止通知部56は、例えば、未だ証跡データを受付けていない「請求書」及び「領収書」について証跡の取得を中止するよう通知する。
標本数決定部58は、予め定めた標本数についての基準値と、既に標本抽出部32により抽出された標本数と、判定部52により内容について無効と判定された証跡に対応する標本数とに基づいて、抽出すべき標本数を決定する。
予め定めた標本数についての基準値は、例えば、運用評価テストで内部統制が有効に機能していると認定する基準値であり、予め定めた条件を満たす標本の最低数(以下、最低有効標本数という。)、全標本数のうち予め定めた条件を満たす標本数の割合として予め定めた値(以下、有効標本率という。)などがある。なお、最低有効標本数及び有効標本率は、例えば、監査手法などに基づいて決められる値である。なお、本実施形態では、予め定めた条件を満たす標本とは、照合条件を満たす証跡が収集された標本をいい、具体的には判定部52により有効と判定される標本である。
例えば、全標本数のうち予め定めた条件を満たす標本数の割合が97パーセント以上であり、かつ、予め定めた条件を満たす標本数が25件以上である場合に、内部統制が有効に機能していると認定されると仮定すると、この97パーセントという値と25件という値がそれぞれ基準値ということとなる。この場合、例えば、標本数決定部58は、全標本数のうち予め定めた条件を満たす標本数の割合が97パーセント以上となり、かつ、予め定めた条件を満たす標本数が25件以上となるように、抽出すべき最小限の標本数を決定する。
また、予め定めた標本数についての基準値は、全標本数のうち予め定めた条件を満たさない標本数の割合として予め定めた値であってもよい。
なお、標本数決定部58による標本数の決定方法については、具体例を用いて後述する。
次に撮影装置6について説明する。
撮影装置6は、紙などの記録媒体として存在する証跡を撮像し、撮像画像を証跡データとして情報処理装置4へ送信する装置であり、例えば、PDA、スマートフォンなどの携帯情報端末として構成されている。
図10は、撮影装置6のハードウェア構成を示す図である。
撮影装置6は、図10に示されるように、CPU70、メモリ72、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶部74、ネットワーク8を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)76、例えばタッチパネルにより構成されるユーザインタフェース(UI)部78、例えばカメラにより構成される撮像部80を有する。これらの構成要素は、制御バス82を介して互いに接続されている。
CPU70は、メモリ72または記憶部74に格納された制御プログラムに基づいて処理を実行して、撮影装置6の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU70は、メモリ72または記憶部74内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU70に提供することも可能であるし、通信IF76を介してCPU70に提供することも可能である。
図11は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される撮影装置6の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮影装置6は、図11に示されるように、取得通知受信部90と、取得依頼格納部92と、取得中止通知受信部94と、取得証跡選択部96と、表示部98と、証跡撮影部100と、証跡送信部102とを備えている。
取得通知受信部90は、情報処理装置4からの取得通知を受信する。具体的には、取得通知受信部90は、情報処理装置4から送信された取得依頼データを受信する。なお、受信された取得依頼データは、取得依頼格納部92に格納される。
取得依頼格納部92は、取得通知受信部90が受信した取得依頼データを格納する。
図12は、取得依頼格納部92が格納する取得依頼データの一例を示す表である。図12に示されるように、取得依頼格納部92には、取得依頼ごとに、例えば、サンプル番号、証跡ID、証跡名及び証跡特定情報が格納されている。
取得中止通知受信部94は、情報処理装置4からの取得中止通知を受信し、取得依頼格納部92に格納されている取得依頼データのうち、取得中止通知により取得の中止が通知された取得依頼データを削除する。
取得証跡選択部96は、取得依頼格納部92に格納されている複数の取得依頼のうち、取得すべき対象を選択する。なお、取得証跡選択部96は、複数の取得依頼に対し、予め定めた順序で取得すべき対象を選択してもよいし、UI部78を介した取得担当者による操作に従って選択してもよい。
また、取得証跡選択部96は、複数の取得依頼に対し、取得担当者の位置情報に基づいて定まる取得順序で取得すべき対象を選択してもよい。例えば、取得証跡選択部96は、GPS機能を備えた撮影装置6により取得担当者の位置情報を取得し、この位置情報に基づいて選択する。なお、取得依頼データに、証跡の存在する位置情報を含め、この証跡の位置情報と、取得担当者の位置情報とに基づいて取得すべき対象を選択してもよい。
また、取得証跡選択部96は、複数の取得依頼に対し、証跡の属性情報に基づいて定まる取得順序で取得すべき対象を選択してもよい。例えば、取得依頼データに、証跡の属性情報(例えば、証跡を扱う部署を示す情報)などを含ませ、取得証跡選択部96は、証跡の属性情報が同じものを連続的に選択してもよい。
表示部98は、取得証跡選択部96により選択された、取得すべき証跡を示す情報を表示する。
証跡撮影部100は、撮像部80により証跡を撮影し、撮影した画像データを証跡送信部102に出力する。なお、証跡撮影部100は、証跡を特定する情報(例えば、サンプル番号及び証跡ID)を、撮像した画像データとともに証跡送信部102に出力する。
証跡送信部102は、証跡撮影部100が出力した証跡の画像データ及び当該証跡を特定する情報を情報処理装置4に送信する。また、証跡送信部102は、送信した証跡に対応する取得依頼データを取得依頼格納部92から削除する。
次に、証跡収集システム2の動作について説明する。
図13は、情報処理装置4における動作の一例を示すフローチャートである。
ステップ100(S100)において、まず、標本数決定部58が抽出すべき標本数を決定する。なお、標本数の決定動作については、図14により後述する。
ステップ102(S102)において、標本抽出部32が、ステップ100で決定した標本数の標本を母集団データ格納部30から抽出する。
ステップ104(S104)において、証跡取得通知部38が、ステップ102で抽出された標本に対する証跡の取得を通知する。なお、証跡の取得通知についての動作は、図15により後述する。
ステップ106(S106)において、証跡受付部48が、撮影装置6から送信された証跡の画像データを受信する。
ステップ108(S108)において、判定部52が、証跡受付部48が証跡を受付けるごとに逐次、受付けた証跡の内容について、有効又は無効の判定を行う。証跡の内容が無効の場合にはステップ110へ移行し、証跡の内容が有効の場合にはステップ112へ移行する。
ステップ110(S110)において、取得中止通知部56が、ステップ108において無効と判定された証跡に対応する標本の他の証跡について、証跡の取得を中止するよう撮影装置6へ通知する。なお、取得中止の通知を行う動作については、図16により後述する。そして、ステップ100に戻り、追加して抽出すべき標本数を決定し、その後、ステップ102で、追加して抽出すべき標本数だけ標本を抽出し、さらに、ステップ104では、証跡取得通知の再通知がなされる。なお、このときの証跡取得通知は、追加して抽出された標本に対する証跡取得通知である。
ステップ112(S112)において、証跡取得通知部38により取得することが通知された証跡の全てについて収集が終了したか否かを判定し、収集が完了していない場合には、ステップ106へと戻り、収集が完了している場合には、終了する。
上記フローチャートからわかるように、最初にM件の標本を抽出した場合、M件の標本についての証跡が全て収集された後に、追加標本数の決定及び追加された標本に対する証跡の収集依頼の発信を行うのではなく、証跡が収集されるごとに逐次、追加標本数の決定及び追加された標本に対する証跡の収集依頼の発信を行う動作となっている。
例えば、監査人から指定された件数だけ標本を抽出し証跡を集めるのに加え母集団の不備やコントロールが有効に機能していない標本が含まれていた場合に備えて、予備の標本を抽出し、本番用の標本と同時に証跡を集める場合には、予備の標本が使用されなかったときには、証跡収集に無駄な工数を使用したこととなり、また、予備の標本以上の標本が必要になった場合、監査側と被監査部門の双方で監査時間を確保し、標本の抽出及び証跡の収集を行うこととなる。
一方、上記に示したフローチャートのように、証跡が収集されるごとに逐次、追加標本数の決定及び追加された標本に対する証跡の収集依頼の発信を行う動作の場合には、予め予備の標本を抽出する場合に比べ、監査に必要となる証跡が効率的に収集される。
次に、上記ステップ100における標本数の決定について説明する。
図14は、標本数の決定についての動作の一例を示すフローチャートである。
ステップ200(S200)において、標本数決定部58は、予め定めた標本数についての基準値を取得する。例えば、標本数決定部58は、上述の最低有効標本数と有効標本率とを取得する。なお、最低有効標本数及び有効標本数は、例えばUI装置18を介して入力されてもよいし、予め記憶装置14に記憶されていてもよい。
ステップ202(S202)において、標本数決定部58は、既に抽出されている標本数を取得する。例えば、標本数決定部58は、判定結果格納部54に格納されている情報から既に抽出がなされている標本数を取得する。
ステップ204(S204)において、標本数決定部58は、無効と判定された標本数を取得する。例えば、標本数決定部58は、判定結果格納部54に格納されている情報から判定結果が無効である標本数を取得する。
ステップ206(S206)において、標本数決定部58は、ステップ200〜ステップ204で取得した、基準値、抽出済み標本数及び無効標本数から、新たに母集団データ格納部30から抽出すべき標本数を決定する。
ステップ206において、例えば、標本数決定部58は、次のように標本数を決定する。なお、ここでは、最低有効標本数をM、有効標本率をP、抽出済み標本数をN、無効な標本数をFとする。
まず、最低有効標本数を満たすために必要な抽出すべき標本数X1(整数)を以下の式(1)により算出する。
X1+N−F=M ・・・(1)
次に、有効標本率を満たすために必要な抽出すべき標本数X2(整数)を以下の式(2)により算出する。
(X2+N−F)/(X2+N)>=P ・・・(2)
標本数決定部58は、算出したX1とX2のうち、大きい値を抽出すべき標本数として決定する。
次に、上記ステップ104における証跡取得通知について説明する。
図15は、証跡取得通知についての動作の一例を示すフローチャートである。
ステップ300(S300)において、依頼生成部40は、標本抽出部32により抽出された標本に対して、取得依頼データを生成する。
ステップ302(S302)において、担当者決定部42は、依頼生成部40により生成された各証跡の取得依頼に対し、取得担当者を割り当てる。
ステップ304(S304)において、依頼送信部46は、撮影装置6に対し、取得依頼データを送信する。
ステップ306(S306)において、標本抽出部32により抽出された標本のうち証跡取得通知がなされていない標本があるかを判定し、証跡取得通知がなされていない標本に対しステップ300〜304の処理を行う。
次に、上記ステップ110における証跡取得の中止通知について説明する。
図16は、取得中止通知についての動作の一例を示すフローチャートである。
ステップ400(S400)において、取得中止通知部56は、判定部52により内容について無効と判定された証跡に対応する標本の他の証跡の取得依頼データを取得依頼格納部44から取得する。
ステップ402(S402)において、取得中止通知部56は、ステップ400で取得した取得依頼データについて、状態が「収集中」であるか否かを判定し、状態が「収集中」である場合には、ステップ406へ移行し、状態が「収集中」ではない場合にはステップ404へ移行する。
ステップ404(S404)において、取得中止通知部56は、ステップ400で取得した取得依頼データについて、状態が「依頼前」であるか否かを判定し、状態が「依頼前」である場合には、ステップ406へ移行し、状態が「依頼前」ではない場合には終了する。
ステップ406(S406)において、取得依頼データの状態が「収集中」又は「依頼前」である証跡について、証跡の取得を中止するよう、当該証跡の取得通知が送信された撮影装置6へ通知する。
次に、具体的な例を用いて、証跡収集システム2の動作について説明する。ここでは、具体例として、母集団データ格納部30及び証跡情報格納部36にそれぞれ図17(a)、図17(b)で示される情報が格納されているものと仮定する。
また、図18は、図17(b)で示される証跡ID「1111」のテンプレート画像(図18(a))と証跡ID「2222」のテンプレート画像(図18(b))の一例を示す模式図である。なお、図18に示した例では、照合領域1Aは、見積書の作成日記載欄であり、照合領域1Bは、見積書の合計金額記載欄であり、照合領域2Aは、請求書の合計金額記載欄である。
また、以下説明する具体例では、一例として、最低有効標本数を25件とし、有効標本率を97パーセントとする。このとき、標本数決定部58は、上記式(1)によりX1=25と算出し、上記式(2)によりX2=1と算出し、抽出すべき標本数を25と決定する。
図19は、標本抽出部32により25件の標本を抽出した場合における、標本データ格納部34に格納されている標本データの一例を示す表である。
また、図20は、標本抽出部32により抽出された25の標本に対し生成された、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの一例を示す表である。
なお、図20で示した例では、各証跡の取得担当者の割り当てがなされていない状態を示している。
ここでは、図21に示されるように、証跡IDごとに取得担当者を予め定めているものとする。図21に示される表に基づいて担当者決定部42により担当者が割り当てられ、各取得依頼が送信された場合の取得依頼格納部44の様子を図22に示す。
一方、情報処理装置4からの証跡取得通知を受信したUserAAAの撮影装置6では、取得依頼格納部92に例えば上述の図12に示される情報が格納される。
UserAAAの撮影装置6では、取得証跡選択部96が取得すべき証跡を選択し、表示部98が取得すべき証跡を示す情報を表示する。なお、ここでは、取得証跡選択部96は、取得依頼格納部92に格納された取得依頼データのうち先頭行のものを選択するものとする。
図23は、撮影装置6における表示部98による表示の一例を示す模式図である。例えば、図23に示した表示画面において、取得担当者が、「OK」を指示する操作を行うと、撮影装置6は、撮影モードに移行する。
取得担当者により証跡が撮影されると、撮影した証跡についての画像データが撮影装置6から情報処理装置4へ送信され、撮影装置6では、送信した証跡についての証跡依頼データが取得依頼格納部92から削除される。
情報処理装置4では、撮影装置6から証跡が送られると、送られた証跡の画像データを例えば図24に示すように証跡格納部50に格納し、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態を例えば図25に示すよう「収集済」に更新する。
ここで、判定部52による判定について説明する。判定部52では、まず、撮影装置6から送信された画像データから証跡部分の画像領域を抽出する。なお、証跡部分の画像領域は、例えば、領域抽出技術、テンプレートマッチング技術など公知の技術により抽出される。次に、抽出した証跡部分の画像領域から、証跡の判定に用いる領域(上記照合領域)を抽出する。さらに、抽出した照合領域の画像に対してOCR(Optical Character Recognition)などの文字認識により、照合領域に記載されている情報を認識し、認識された情報が、証跡情報格納部36に格納されている当該証跡の照合条件を満たすか否かを判定する。
図26は、判定部52による領域の抽出を説明する模式図である。図26(a)に示されるように、撮影装置6から送信された画像データ110から証跡部分の画像領域112を抽出し、さらに、図26(b)に示されるように、証跡部分の画像領域112から照合領域114を抽出する。
ここで、撮影装置6から送信された証跡IDが1111の画像データについての判定部52による判定を説明する。図17(b)に示されるように、照合領域1Aの照合条件として2010年4月1日から2011年3月31日である必要があるところ、図26に示される証跡では、2011年2月1日であるから第1の照合条件を満たす。また、図17(b)に示されるように、証跡IDが1111の画像データは、第2の照合条件として、照合領域1Bに記載された情報が、証跡IDが2222の画像データの照合領域2Aに記載された情報と同じでなければならない。しかし、現時点では、証跡IDが2222の画像データは未収集であるため、第2の照合条件の確認は待機し(判定結果格納部54の情報の更新も行われない)、証跡IDが2222の画像データが収集済みになった際に、確認される。
次に、上記のように証跡IDが1111の画像データが収集された状態で、さらに証跡IDが2222の画像データが収集された場合を仮定する。なお、ここではさらに、収集される証跡IDが2222の画像データが、判定部52により無効の判定がなされるものと仮定する。具体的には、証跡IDが2222の画像データの照合領域2Aに記載された情報が「3,200円」であるものと仮定する。
情報処理装置4では、撮影装置6から証跡IDが2222の画像データが送られると、送られた証跡の画像データを例えば図27に示すように証跡格納部50に格納し、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態を例えば図28に示すよう「収集済」に更新する。
ここで、図17(b)に示されるように、証跡IDが1111の画像データについては、第2の照合条件として、照合領域1Bに記載された情報が、証跡IDが2222の画像データの照合領域2Aに記載された情報と同じでなければならないところ、照合領域1Bに記載された情報は「4,500円」であるのに対し、照合領域2Aに記載された情報は「3,200円」であり異なる。また、証跡IDが2222の画像データについては、照合領域2Aに記載された情報が、証跡IDが1111の画像データの照合領域1Bに記載された情報と同じでなければならないところ、異なる。
このように、証跡IDが1111の証跡及び証跡IDが2222の証跡は、判定部52によりいずれも無効と判定される。また、この結果を受けて、判定部52は、サンプル番号1の標本について、無効であると判定し、図29に示すように判定結果格納部54に格納されているサンプル番号1の判定結果を「無効」に更新する。
また、判定部52は、無効としたサンプル番号を取得中止通知部56に出力する。取得中止通知部56は、判定部52から出力されたサンプル番号の他の証跡の取得依頼データを取得依頼格納部44から取得し、取得依頼データの状態が「収集中」又は「依頼前」である証跡について、証跡の取得を中止するよう、当該証跡の取得通知が送信された撮影装置6へ通知する。また、取得中止通知部56は、取得を中止する証跡について、図30に示されるように、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データの状態を「取消」へと更新する。なお、取得中止通知を受信した撮影装置6では、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データのうち、取得の中止が通知された取得依頼データが削除される。
一方、標本数決定部58は、追加して抽出する標本数を決定する。標本数決定部58は、上記式(1)によりX1=1と算出し、上記式(2)によりX2=9と算出し、抽出すべき標本数を9と決定する。このようにして、標本抽出部32は、さらに標本を抽出することとなる。また、これらさらに抽出された標本についての証跡を収集すべく、証跡取得通知部38による再通知がなされる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態における情報処理装置4では、判定部52が証跡の内容について有効であるか無効であるかを判定したが、第2の実施形態では、さらに証跡の形式が有効であるか無効であるかについても判定する。
なお、証跡の形式についての有効又は無効の判定とは、証跡が、形式についての予め定めた条件を満たしているか否かを判定することをいい、予め定めた条件を満たしている場合に有効と判定され、予め定めた条件を満たしていない場合に無効と判定される。形式についての予め定めた条件としては、例えば、取得対象の証跡であること、証跡の内容の判定対象である照合領域が、画像データに含まれていること、画像データが予め定めた画質以上であること、などが挙げられる。
図31は、第2の実施形態において制御プログラムが実行されることにより実現される情報処理装置4の機能構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の情報処理装置4は、図31に示されるように、第1の実施形態の情報処理装置4と比べ、判定部52が判定部120に置き換わり、証跡取得通知部38が証跡取得通知部122に置き換わり、判定結果通知部124が追加されている点で第1の実施形態の情報処理装置4と異なる。
判定部120は、第1の実施形態の判定部52の機能のほかに、さらに、証跡受付部48が証跡を受付けるごとに逐次、受付けた証跡について、証跡の形成が有効であるか又は無効であるかについて判定する。
具体的には、例えば、図32に示されるように、証跡情報格納部36に、各証跡を特定する情報(証跡特定情報)が記載されている領域を示す情報を格納しておき、判定部120は、証跡情報格納部36の情報に基づいて、証跡特定情報が記載されている領域(図32における特定情報領域)を画像データから抽出し、抽出した領域に記載されている情報を例えばOCRなどの文字認識により認識し、取得された証跡の画像データが形式的に有効であるか無効であるかを判定する。
判定部120は、形式について有効である場合、取得依頼格納部44に格納されている取得依頼データについて、受付けた証跡に対応する取得依頼データの状態を「収集済」に更新し、第1の実施形態の判定部52と同様、内容について有効か無効かの判定を行う。また、判定部120は、形式について有効である場合、判定結果通知部124に対しても、形式が有効と判定された証跡の証跡ID、当該証跡についてのサンプル番号及び有効と判定された旨を出力する。
一方、判定部120は、形式について無効である場合、証跡取得通知部122に対し、形式が無効と判定された証跡の証跡ID及び当該証跡についてのサンプル番号を出力する。また、判定部120は、形式について無効である場合、判定結果通知部124に対しても、形式が無効と判定された証跡の証跡ID、当該証跡についてのサンプル番号及び無効と判定された旨を出力する。
証跡取得通知部122は、判定部120から、形式について無効であると判定された証跡の証跡ID及び当該証跡についてのサンプル番号が出力されると、当該証跡ID及びサンプル番号から特定される証跡について、形式が有効な証跡を取得するよう再通知する。この場合、証跡取得通知部122は、例えば、当該証跡についての取得担当者として割り当てられている担当者の撮影装置6に通知する。
判定結果通知部124は、判定部120から、証跡ID、サンプル番号及び無効又は有効と判定された旨の出力がなされると、これらの情報を、当該証跡についての取得担当者の撮影装置6へ送信する。
図33は、第2の実施形態において制御プログラムが実行されることにより実現される撮影装置6の機能構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の撮影装置6は、図33に示されるように、第1の実施形態の撮影装置6と比べ、証跡判定結果受信部130が追加されている点で第1の実施形態の撮影装置6と異なる。
証跡判定結果受信部130は、情報処理装置4の上記判定結果通知部124が送信した情報を受信する。また、証跡判定結果受信部130は、有効と判定された旨の情報を受信した場合には、証跡ID及びサンプル番号から特定される取得依頼データを取得依頼格納部92から削除する。なお、第1の実施形態では、証跡送信部102が証跡を送信した場合に対応する取得依頼データを取得依頼格納部92から削除していたが、第2の実施形態では、形式的に証跡が有効であると判定された場合に、取得依頼データが削除される。
図34は、第2の実施形態における情報処理装置4における動作の一例を示すフローチャートである。なお、図13に示したフローチャートと同様のステップについては、同じ番号を付しており、説明は割愛する。
ステップ500(S500)において、判定部120が、証跡受付部48が証跡を受付けるごとに逐次、受付けた証跡の形式について、有効又は無効の判定を行う。証跡の内容が無効の場合にはステップ502へ移行し、証跡の内容が有効の場合にはステップ504へ移行する。
判定部120は、証跡受付部48が受付けた証跡の画像データから、証跡特定情報が記載されている領域の部分画像データを抽出し、OCRで記載されている内容を読取り、読取った内容が取得すべき証跡の証跡特定情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には、証跡の形式が有効であると判定し、一致しない場合には、証跡の形式が無効であると判定する。
例えば、サンプル番号1の標本について、証跡ID:1111の証跡(証跡特定情報は、「取引ID=5013」であるとする)を取得すべきところ、取得担当者が誤って他の証跡(証跡特定情報が「取引ID=8024」)について撮影し、画像データを送信した場合、判定部120は、画像データから読取った証跡特定情報(「取引ID=8024」)が、サンプル番号1の標本についての証跡ID:1111の証跡特定情報(「取引ID=5013」)と一致しないため、取得された証跡について形式が無効であると判定する。
ステップ502(S502)において、証跡取得通知部122は、形式について無効であると判定された証跡について、形式が有効な証跡を取得するよう再通知し、ステップ106へ戻る。
一方、ステップ504(S504)では、図13に示したステップ108と同様、判定部120が、証跡受付部48が受付けた証跡の内容について、有効又は無効の判定を行い、証跡の内容が無効の場合にはステップ110へ移行し、証跡の内容が有効の場合にはステップ112へ移行する。
なお、以上説明した第2の実施形態では、判定部120について、証跡の形式についての有効又は無効の判定と、証跡の内容についての有効又は無効の判定とを行う構成として説明したが、判定部120は、証跡の形式についての有効又は無効の判定だけを行ってもよい。この場合、図34に示したフローチャートにおいて、ステップ504及びステップ110が省略される。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態における撮影装置6では、取得担当者が指定された証跡について撮影し、撮影された画像データを送信していたが、本実施形態では、取得担当者は、任意の複数の証跡を撮影し、撮影装置6が、撮影された画像データのうち取得対象の証跡が撮影された画像データを情報処理装置4に送信する。
なお、本実施形態は、撮影装置6により動画が撮影され、撮影された動画の中から、取得対象の証跡が撮影された画像データを抽出する例について説明するが、撮影は、動画に限らず、任意の複数の証跡が撮影されていれば静止画であってもよい。
図35は、第3の実施形態において制御プログラムが実行されることにより実現される撮影装置6の機能構成を示すブロック図である。
第3の実施形態の情報処理装置4は、図35に示されるように、第1の実施形態の情報処理装置4と比べ、証跡抽出部140が追加されている点で第1の実施形態の情報処理装置4と異なる。なお、上記第2の実施形態における情報処理装置4に対応させる場合には、さらに証跡判定結果受信部130が設けられる。
証跡抽出部140は、証跡撮影部100により撮影された証跡から、情報処理装置4から取得するよう通知された証跡を抽出する。なお、本実施形態では、証跡撮影部100は、動画として複数の証跡を撮影するものとする。
具体的には、例えば、情報処理装置4が、前述の図32に示されるような証跡情報を証跡取得通知とともに送信し、撮影装置6は、証跡情報を例えば取得依頼格納部44に格納する。撮影装置6は、この証跡情報に基づいて、撮影される動画の各フレームに取得対象の証跡が写されたフレームが含まれていないかどうかを確認する。
例えば、証跡抽出部140は、図26(a)により説明したのと同様、証跡撮影部100が撮影した各フレームの画像から、証跡部分の画像領域を抽出する。証跡部分の画像と図32に示した証跡情報に含まれるテンプレート画像との差異が予め定めた範囲内であるかを確認する。差異が予め定めた範囲内である場合、証跡抽出部140は、証跡部分の画像領域から証跡特定情報が記載されている領域(図32における特定情報領域)を抜き出し、抜き出された領域に記載されている情報を例えばOCRなどの文字認識により認識する。そして、証跡抽出部140は、認識した情報が、取得依頼データにおける証跡特定情報(図12における証跡特定情報)と同じであるかを確認し、同じである場合には、当該画像データを証跡送信部102へ出力し、証跡送信部102により情報処理装置4へと送信される。
なお、以上の説明では、例えば携帯情報端末として構成されている撮影装置6を例に説明したが、携帯情報端末に限らず、画像データを取得する装置であればよく、例えばスキャナなどの読取装置でもよい。
2 :証跡収集システム
4 :情報処理装置
6 :撮影装置
30 :母集団データ格納部
32 :標本抽出部
34 :標本データ格納部
36 :証跡情報格納部
38 :証跡取得通知部
40 :依頼生成部
42 :担当者決定部
44 :取得依頼格納部
46 :依頼送信部
48 :証跡受付部
50 :証跡格納部
52 :判定部
54 :判定結果格納部
56 :取得中止通知部
58 :標本数決定部
90 :取得通知受信部
92 :取得依頼格納部
94 :取得中止通知受信部
96 :取得証跡選択部
98 :表示部
100 :証跡撮影部
102 :証跡送信部
120 :判定部
122 :証跡取得通知部
124 :判定結果通知部
130 :証跡判定結果受信部
140 :証跡抽出部

Claims (12)

  1. 母集団から標本を抽出する標本抽出手段と、
    証跡についての情報を記憶する証跡情報記憶手段と、
    前記標本抽出手段により抽出された標本についての証跡を取得するよう通知する証跡取得通知手段と、
    証跡を受付ける証跡受付手段と、
    前記証跡受付手段により証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を前記証跡情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて行う証跡判定手段と
    を有し、
    前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により無効と判定された場合に、証跡を取得するよう再通知する
    情報処理装置。
  2. 予め定めた標本数についての基準値と、前記標本抽出手段により抽出された標本数と、前記証跡判定手段により内容について無効と判定された証跡に対応する標本数とに基づいて、追加して抽出する標本数を決定する標本数決定手段
    をさらに有し、
    前記標本抽出手段は、前記標本数決定手段により決定された標本数の標本をさらに抽出し、
    前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により内容について無効と判定された場合に、前記標本抽出手段によりさらに抽出された標本についての証跡を取得するよう再通知する
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記証跡取得通知手段は、1つの標本に対して複数の証跡を取得するよう通知し、
    前記証跡判定手段により内容について無効と判定された場合に、無効と判定された証跡に対応する標本の他の証跡について、証跡の取得を中止するよう通知する取得中止通知手段と
    をさらに有する
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記標本抽出手段は、抽出された総標本数が予め定めた上限を超えないよう標本の抽出を行う
    請求項2又は3記載の情報処理装置。
  5. 前記証跡取得通知手段は、前記証跡情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて、証跡の取得を依頼する情報を生成し通知する
    請求項1乃至4いずれか記載の情報処理装置。
  6. 前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により形式について無効と判定された場合に、形式について有効な証跡を取得するよう再通知する
    請求項1乃至5いずれか記載の情報処理装置。
  7. 前記証跡取得通知手段は、取得者についての情報に基づいて、証跡ごとに担当を割り当てて通知する
    請求項1乃至6いずれか記載の情報処理装置。
  8. 証跡を撮影する証跡撮影手段と、
    前記証跡撮影手段により撮影された証跡を送信する証跡送信手段と
    を有する撮影装置と、
    母集団から標本を抽出する標本抽出手段と、
    証跡についての情報を記憶する証跡情報記憶手段と、
    前記標本抽出手段により抽出された標本についての証跡を取得するよう前記撮影装置へ通知する証跡取得通知手段と、
    前記撮影装置から送信された証跡を受付ける証跡受付手段と、
    前記証跡受付手段により証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を前記証跡情報記憶手段により記憶されている情報に基づいて行う証跡判定手段と
    を有し、
    前記証跡取得通知手段は、前記証跡判定手段により無効と判定された場合に、証跡を取得するよう前記撮影装置へ再通知する
    情報処理装置と
    を備える証跡収集システム。
  9. 前記撮影装置は、
    前記情報処理装置から通知された複数の証跡の取得依頼に対し、取得者の位置情報に基づいて定められた取得順序で、該複数の証跡のうち取得すべき対象を表示する表示手段を有する
    請求項8記載の証跡収集システム。
  10. 前記撮影装置は、
    前記情報処理装置から通知された複数の証跡の取得依頼に対し、証跡の属性情報に基づいて定められた取得順序で、該複数の証跡のうち取得すべき対象を表示する表示手段を有する
    請求項8記載の証跡収集システム。
  11. 前記証跡撮影手段は、任意の複数の証跡を撮影し、
    前記証跡撮影手段により撮影された証跡から、前記情報処理装置から取得するよう通知された証跡を抽出する証跡抽出手段をさらに有し、
    前記証跡送信手段は、前記証跡抽出手段により抽出された証跡を送信する
    請求項8記載の証跡収集システム。
  12. 母集団から標本を抽出する標本抽出ステップと、
    証跡についての情報を記憶する証跡情報記憶ステップと、
    抽出された標本についての証跡を取得するよう通知する証跡取得通知ステップと、
    証跡を受付ける証跡受付ステップと、
    証跡が受付けられるごとに逐次、受付けた証跡についての有効又は無効の判定を記憶されている証跡についての情報に基づいて行う証跡判定ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記証跡取得通知ステップは、前記証跡判定ステップにより無効と判定された場合に、証跡を取得するよう再通知する
    プログラム。
JP2012193931A 2012-09-04 2012-09-04 情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム Expired - Fee Related JP5896342B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193931A JP5896342B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム
US13/789,052 US9372857B2 (en) 2012-09-04 2013-03-07 Information processing apparatus, trail collection system, information processing method, and non-transitory computer readable medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193931A JP5896342B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014049069A true JP2014049069A (ja) 2014-03-17
JP5896342B2 JP5896342B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=50188868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012193931A Expired - Fee Related JP5896342B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9372857B2 (ja)
JP (1) JP5896342B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016081484A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 富士通株式会社 証憑確認制御プログラム、証憑確認制御方法、および証憑確認制御装置
JP2019517175A (ja) * 2016-04-29 2019-06-20 エヌチェーン ホールディングス リミテッドNchain Holdings Limited ブロックチェーンを用いる論理ゲート機能の実装
JP6535860B1 (ja) * 2018-01-29 2019-07-03 ファーストアカウンティング株式会社 仕訳要素解析装置、会計処理装置、仕訳要素解析方法、仕訳要素解析プログラム
JP2019135669A (ja) * 2018-01-29 2019-08-15 ファーストアカウンティング株式会社 仕訳要素解析装置、会計処理装置、仕訳要素解析方法、仕訳要素解析プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090759A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システムおよび情報処理プログラム
JP2008234592A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システム、画像入力表示システム、画像入力システム、情報処理プログラム、画像入力表示プログラム及び画像入力プログラム
JP2008234503A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システム及び情報処理プログラム
JP2009042998A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システム及び情報処理プログラム
JP2009169641A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2012043334A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050075932A1 (en) * 1999-07-07 2005-04-07 Mankoff Jeffrey W. Delivery, organization, and redemption of virtual offers from the internet, interactive-tv, wireless devices and other electronic means
JP2005063339A (ja) 2003-08-20 2005-03-10 Nec Soft Ltd セキュリティ監査支援システム、セキュリティ監査支援方法、および、セキュリティ監査支援プログラム
US20050049974A1 (en) * 2003-08-29 2005-03-03 Ali Jani Credit card payment processing system and method
SE0401411D0 (sv) * 2004-06-02 2004-06-02 Solidx Ab Säkring av elektroniska transaktioner
US9454527B2 (en) * 2007-05-11 2016-09-27 Robert E. Marsh Method and computer-readable media for creating verified business transaction documents
US20090125350A1 (en) * 2007-11-14 2009-05-14 Pieter Lessing System and method for capturing and storing supply chain and logistics support information in a relational database system
JP5131124B2 (ja) 2008-09-26 2013-01-30 沖電気工業株式会社 証跡管理システム
US8774516B2 (en) * 2009-02-10 2014-07-08 Kofax, Inc. Systems, methods and computer program products for determining document validity
US8345981B2 (en) * 2009-02-10 2013-01-01 Kofax, Inc. Systems, methods, and computer program products for determining document validity
US8958605B2 (en) * 2009-02-10 2015-02-17 Kofax, Inc. Systems, methods and computer program products for determining document validity
US20110320358A1 (en) * 2010-06-25 2011-12-29 Argo Data Resource Corporation System and Method for Real-Time and Online Straight-Through Processing and Presentment of Checks
US20130091002A1 (en) * 2011-10-05 2013-04-11 News America Marketing Properties, LLC. System and method for coupon validation
US20140067557A1 (en) * 2012-08-31 2014-03-06 Inspiration LLC Method and system for online redistribution of data
US20140095276A1 (en) * 2012-09-28 2014-04-03 Order Inn, Inc. Method and system for offering combinations of goods and services for purchase and controlling expenses

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090759A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システムおよび情報処理プログラム
JP2008234592A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システム、画像入力表示システム、画像入力システム、情報処理プログラム、画像入力表示プログラム及び画像入力プログラム
JP2008234503A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システム及び情報処理プログラム
JP2009042998A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理システム及び情報処理プログラム
JP2009169641A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2012043334A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016081484A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 富士通株式会社 証憑確認制御プログラム、証憑確認制御方法、および証憑確認制御装置
JP2019517175A (ja) * 2016-04-29 2019-06-20 エヌチェーン ホールディングス リミテッドNchain Holdings Limited ブロックチェーンを用いる論理ゲート機能の実装
JP2022095891A (ja) * 2016-04-29 2022-06-28 エヌチェーン ホールディングス リミテッド ブロックチェーンを用いる論理ゲート機能の実装
JP6535860B1 (ja) * 2018-01-29 2019-07-03 ファーストアカウンティング株式会社 仕訳要素解析装置、会計処理装置、仕訳要素解析方法、仕訳要素解析プログラム
WO2019146117A1 (ja) * 2018-01-29 2019-08-01 ファーストアカウンティング株式会社 仕訳要素解析装置、会計処理装置、仕訳要素解析方法、仕訳要素解析プログラム
JP2019135669A (ja) * 2018-01-29 2019-08-15 ファーストアカウンティング株式会社 仕訳要素解析装置、会計処理装置、仕訳要素解析方法、仕訳要素解析プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20140067753A1 (en) 2014-03-06
US9372857B2 (en) 2016-06-21
JP5896342B2 (ja) 2016-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9753920B2 (en) Document processing system and method
US8786887B2 (en) Apparatus, system, and method of log management, and recording medium storing log management program
JP5896342B2 (ja) 情報処理装置、証跡収集システム及びプログラム
JP2014137739A (ja) 情報処理装置、方法およびプログラム
JP6303505B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法、機器、及びプログラム
JP2020135098A (ja) 施工管理システムおよび施工管理方法
JP6528432B2 (ja) 課金管理システム、第1管理装置、第2管理装置、及びプログラム
JP2020187614A (ja) プログラム及び、端末装置
US10671598B2 (en) Client information management apparatus and non-transitory recording medium
WO2018180023A1 (ja) ファイル管理装置、ファイル管理方法、及びファイル管理プログラム
JP6725923B2 (ja) 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
JP2018081530A (ja) 財務帳票作成システム、財務帳票作成端末、及び財務帳票作成プログラム
JP2016144010A (ja) 画像集約システム、画像収集システム、画像収集方法
JPWO2013038905A1 (ja) 情報管理装置、ネットワークシステム、情報管理プログラム、および情報管理方法
JP7247492B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム
JP2010039620A (ja) 作業管理システム
JP4380230B2 (ja) 画像情報提供システム
US20160011916A1 (en) Computer, association calculation method, and storage medium
JP2007041662A (ja) 保険関連業務支援システム
JP6327061B2 (ja) スケジュール連携情報処理装置
JP5275573B2 (ja) 壁面情報収集装置及び壁面情報収集プログラム
US20210044708A1 (en) Information processing apparatus and information processing method for setting metadata to image data
JP7009969B2 (ja) 情報処理装置、プログラム、使用量予測方法及び情報処理システム
WO2023183022A1 (en) Device onboarding based on device category
JP2018081414A (ja) 情報処理装置及び情報処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5896342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160221

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees