JP2014048134A - 使用済燃料プール及び仕切り壁構成体 - Google Patents

使用済燃料プール及び仕切り壁構成体 Download PDF

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Abstract

【課題】
高いスロッシング抑制効果を有する使用済燃料プール及び、使用済燃料プールの仕切り壁構成体を提供する。
【解決手段】
実施形態の使用済燃料プールは、冷却水が収容されたプールと、使用済燃料ラックと、そこに挿入される仕切り壁構成体と、複数の仕切り壁構成体からなりプールを分割する仕切り壁を備え、仕切り壁構成体は、使用済燃料ラックの各セルより幅が広い板状の仕切り部と、セルに挿入される仕切り支持部を備え、仕切り支持部がセルに挿入された仕切り壁構成体の仕切り部は、直立しその上端が冷却水の水面上に突出する。
また、実施形態の仕切り壁構成体は、使用済燃料ラックの各セルよりも幅が広い板状の仕切り部と、セルに挿入される仕切り支持部を備え、セルに仕切り支持部が挿入されると、仕切り部が直立しその上端が冷却水の水面上に突出し、複数が隣接するよう使用済燃料ラックに挿入され、プールを分割するためのものとする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、使用済燃料プール及び仕切り壁構成体に関する。
原子力発電所には、原子炉内で使用された燃料集合体を使用済燃料ラックに収納し、大量の水で冷却しながら貯蔵する使用済燃料プールが設置されている。使用済燃料プールの開口部は、燃料取替機等が設置された運転床に位置している。液体を保有したプールのような容器に地震による低周波数の外力が加えられると、容器内の液面にスロッシングと呼ばれる遥動が生じる。使用済燃料プールにおいてスロッシングが発生した場合、プールの液面がプール側壁を超え、放射性物質を含むプール水が運転床に溢水する可能性がある。すると、運転床および運転床上に設置された機器等がプール水で濡れる、あるいはプール水が下階へ流れ出すおそれがある。そのため、スロッシングによる溢水対策を施して、原子力発電所の信頼性向上を図る必要がある。
特開昭61−82197号公報
本発明が解決しようとする課題は、高いスロッシング抑制効果を有する使用済燃料プール及び、使用済燃料プールの仕切り壁構成体を提供することである。
上記課題を解決するため、実施形態の使用済燃料プールは、冷却水が収容されたプールと、プールの底部に設置され、使用済燃料を収納する使用済燃料ラックと、使用済燃料ラック内に挿入される仕切り壁構成体と、隣接する複数の仕切り壁構成体から構成されるプールを水平面上において複数に分割する仕切り壁と、を備え、仕切り壁構成体は、使用済燃料ラックの各セルの幅よりも幅が広い板状の仕切り部と、使用済燃料ラックのセルに挿入される仕切り支持部と、を備え、仕切り支持部が使用済燃料ラックのセルに挿入された仕切り壁構成体の仕切り部は、プールの底面に対して直立し、仕切り部の上端が冷却水の水面上に突出するものとする。
また、上記課題を解決するため、実施形態の仕切り壁構成体は、冷却水を溜めるプールの底部に設置された、使用済燃料を収納する使用済燃料ラックの各セル幅よりも幅が広い板状の仕切り部と、使用済燃料ラックのセルに挿入される仕切り支持部と、を備え、使用済燃料ラックのセルに仕切り支持部が挿入されると、仕切り部がプールの底面に対して直立し、仕切り部の上端が冷却水の水面上に突出し、複数が隣接するよう並べて使用済燃料ラックに挿入されて、プールを水平面上において複数に分割するためのものとする。
第1の実施形態における使用済燃料プールの斜視図。 第1の実施形態における仕切り壁構成体が挿入された使用済燃料ラックの斜視図。 (a)第1の実施形態における仕切り壁構成体の斜視図と、(b)第1の実施形態における仕切り壁構成体の正面図。 第1の実施形態における仕切り壁構成体が挿入された使用済燃料ラックの上面図。 第1の実施形態における縦横に4分割された使用済燃料プールの上面図。 (a)第1の実施形態における仕切り壁が交差する部分の使用済燃料ラックの上面図と、(b)第1の実施形態における仕切り壁が交差する部分の仕切り壁構成体の斜視図。 第2の実施形態における使用済燃料ラックの上面図。 (a)第3の実施形態における仕切り壁構成体の斜視図と、(b)第3の実施形態における使用済燃料ラックの上面図。 (a)第4の実施形態における仕切り壁構成体の正面図と、(b)第4の実施形態における使用済燃料ラックの上面図。 第4の実施形態における仕切り壁構成体の長軸方向に水平な段面図。 (a)第1の実施形態における縦に2分割された使用済燃料プールの上面図と、(b)第1の実施形態における横に2分割された使用済燃料プールの上面図と、(c)第1の実施形態における斜めに4分割された使用済燃料プールの上面図。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の使用済燃料プールについて、図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施形態における使用済燃料プールの斜視図であり、図2は本実施形態における仕切り壁構成体が挿入された使用済燃料ラックの斜視図である。図3(a)は本施形態における仕切り壁構成体の斜視図であり、図3(b)は本施形態における仕切り壁構成体の正面図である。図4は本施形態における仕切り壁構成体が挿入された使用済燃料ラックの上面図である。図5は本実施形態における縦横に4分割された使用済燃料プールの上面図である。図6(a)は本施形態における仕切り壁が交差する部分の使用済燃料ラックの上面図であり、図6(b)は本実施形態における仕切り壁が交差する部分の仕切り壁構成体の斜視図である。
(構成)
以下、本実施形態の使用済燃料プール1の構成について説明する。使用済燃料プール1は原子炉建屋(図示せず)内にあって、図1に示すように使用済み燃料プール1の開口部2は運転床3に設けられている。使用済燃料プール1には、プール水4が満たされている。また、使用済燃料プール1の底には使用済燃料ラック5が沈められており、使用済燃料プール1の底に溶接または、ボルト等で固定されている。使用済燃料ラック5は横に梁を設けて、使用済燃料プールの壁6に固定されていてもよい。
図2に示すように、使用済燃料ラック5はその内側がさらに格子状に仕切られている。仕切られたそれぞれのセルを収納ケース21と呼称する。また、使用済燃料ラック5内を仕切っている板を収納ケース板22と呼称する。使用済燃料は収納ケース21内に挿入されて使用済燃料プール1内に保管される。
図1に示すように、使用済燃料プール1は仕切り壁7により分割される。仕切り壁7は、使用済燃料プール1をプール底面に対して垂直に分割し、プール水4の水面上から突出する。仕切り壁7は複数の仕切り壁構成体23から構成される。
以下、仕切り壁構成体23の構成について説明する。図3(a)に示すように、仕切り壁構成体23は、板状の仕切り部31と棒状の仕切り支持部32を備える。仕切り支持部32の一端には、仕切り部31が溶接などで固定されている。仕切り支持部32は収納ケース21に挿入される。すると、仕切り部31は使用済燃料プール1の底面に対して垂直に支持され、その上端はプール水4の水面上に突出する。
以下、仕切り壁7の構成ついて説明する。図2に示すように、仕切り壁7を構成する複数の仕切り壁構成体23は、それぞれが隣接する収納ケース21に挿入される。これら複数の仕切り壁構成体23は、仕切り部31が同じ方向を向き、仕切り部31が同一平面を構成する。
また、図4に示すように、仕切り部31の幅は収納ケース21の幅よりも広く、隣接する収納ケース21に挿入された隣の仕切り部31と近接する。
また、仕切り壁7には、隣同士の使用済燃料ラック5を渡る部分がある。この部分で仕切り壁7内に大きな隙間が生じないよう、この部分を構成する仕切り部31の幅は、隣の使用済燃料ラック5との距離に合わせて広くなっている。
また、仕切り壁7が使用済燃料プールの壁6と近接する部分がある。使用済燃料プールの壁6と仕切り壁7の間に大きな隙間が生じぬよう、この部分を構成する仕切り部31の幅は、使用済燃料ラック5と使用済燃料プールの壁6の距離に合わせて広くなっている。
以下、仕切り壁7によって分割されている使用済燃料プール1について説明する。例えば図5に示すように、仕切り壁7により、使用済燃料プール1はその長辺に対して垂直と平行に4分割されている。
また、仕切り壁7同士が交差する部分では、隙間が生じない工夫がなされている。例えば、図6(a)、図6(b)に示すように仕切り壁7同士が交差する部分の仕切り部31は、長軸方向に垂直な断面が十字である。
(作用)
本実施形態の使用済燃料プール1及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。
まず、スロッシングについて説明する。本実施形態の使用済燃料プール1のように液体を保有している容器に振動が加えられると、保有されている液体の液面は遥動する。この液面の遥動をスロッシングという。スロッシングは、加えられる振動の振動数が容器内の液体の固有振動数に近い場合に、きわめて大きくなる。
地震の振動数は低周波数であり、大型の容器に大量に保持された液体であるプール水4の固有振動数と近い。そのため、地震が生じるとプール水4には大きなスロッシングが引き起こされる可能性が高い。
地震によるスロッシングを抑制する手段として、プール水4の固有振動数を高周波数に調節することが考えられる。プール水4の固有振動数は後述する式(1)から求めることができ、使用済燃料プール1をその底面に対して垂直に分割することで、高周波数に調節することが可能である。
式(1)ではプール水4の固有周期Tを求めることができ、プール水4の固有周期Tの逆数がプール水4の固有振動数である。
Figure 2014048134
ここで、Tはプール水4の固有周期、L(m)は使用済燃料プール1の振動方向の長さ、H(m)は水深、gは重力加速度(9.8m/s)、πは円周率である。式(1)において、使用済燃料プール1を分割し使用済燃料プール1の振動方向の長さLを小さくすると、プール水4の固有周期Tは短くなる。よって、プール水4の固有振動数が高周波数となる。
以下に、仕切り壁7の作用について説明する。仕切り壁7は使用済燃料プール1を底面に垂直に分割して、使用済燃料プール1の振動方向の長さを短くする。そして、分割後のそれぞれのプールエリアのプール水4の固有振動数を高くする。
また、仕切り壁7は仕切り壁構成体23によって構成されるため、使用済燃料プール1を任意の形状及び数に分割可能である。また、使用済燃料プール1から部分的に脱着が可能である。
また、図示していないが仕切り壁構成体の上端には、吊り耳が設けられている。そのため仕切り壁構成体23の搬入出は、燃料取替機等で容易に行うことができる。
(効果)
本実施形態の使用済燃料プール1は、仕切り壁7で分割されることで、地震によるプール水4のスロッシングを抑制することができる。そのため、地震時のプール水4の溢水を防ぐことができ、原子力発電所の信頼性向上を図ることが可能になる。
また、仕切り壁7は使用済燃料ラック5に挿入された仕切り壁構成体23から構成されるので、仕切り壁7は既存の原子力発電所にも、容易に設けることが可能である。
また、仕切り壁構成体23は燃料取替機で搬入出可能なため、使用済燃料の搬入出の際に同時に、仕切り壁7を設置することができる。また、すでに仕切り壁7が設置されている場合には、適宜仕切り壁構成体23を外すことで、仕切り壁7を迂回することなく最短経路で使用済燃料の搬入出が可能である。
また、仕切り壁7は仕切り壁構成体23から構成されるため、予想される地震に対して最も効果的な形状及び数に、使用済燃料プール1を容易に分割することができる。そのため、地震によるプール水4のスロッシングをより効果的に抑制することが可能である。
なお、仕切り壁7及び、仕切り部31の上端は少なくとも平常時に設定されているプール水4の水位よりも高いものであればよい。また、仕切り壁7及び仕切り部31のプール水4水面から突出する部分が長いほど、大きなスロッシングを抑制することが可能である。
また、仕切り部31は隣の仕切り部31と近接するが、最低でも仕切り壁構成体23の着脱に必要な間隔が設けられている。仕切り壁7が使用済燃料プールの壁6と近接する部分でも同様に、仕切り部31と壁6の間には最低でも仕切り壁構成体23の着脱に必要な間隔が設けられている。
(第2の実施形態)
第2の実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23について、図7を参照して説明する。図7は本実施形態における使用済燃料ラックの上面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(構成)
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の構成について説明する。本実施形態の仕切り壁構成体23は、第1の実施形態の仕切り壁構成体23よりも、さらに幅が広い仕切り部31を有する。また図7に示すように、仕切り部31は使用済燃料プール1の上面図上で、仕切り壁7に対して所定角度をなす。そして、仕切り壁7を構成している仕切り壁構成体23は、隣り合って挿入された仕切り壁構成体23の仕切り部31と、仕切り壁7と垂直な方向から見て一部重なり合う。
(作用)
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7では、仕切り壁7と垂直な方向から見て、隣り合う仕切り部31同士が一部重なり合う。そのため、仕切り壁7と垂直な方向から見て、仕切り壁7には隙間がない。
(効果)
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7は、仕切り壁7と垂直な方向から見て隙間がないため、分割された使用済燃料プール1の区分間でのプール水4の行き来を防ぐことができる。そのため、プール水4のスロッシングを抑制することができる。よって、使用済燃料プール1の信頼性をより向上させることができるができる。
また、本実施形態の仕切り壁構成体23の形状によれば、仕切り部31同士が重なり合う部分では、仕切り壁7はその分厚くなっている。そのため、仕切り壁7はプール水4の遥動により加わる力に対して、より頑丈になる。
なお、仕切り壁7と垂直な方向から見て重なり合う仕切り部31同士は近接しているが、最低でも仕切り壁構成体23の着脱に必要な間隔が設けられている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23について、図8(a)及び図8(b)を参照して説明する。図8(a)は本実施形態における仕切り壁構成体の斜視図であり、図8(b)本実施形態における使用済燃料ラックの上面図である。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(構成)
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の構成について説明する。図8(a)に示すように、仕切り部31は隣り合う仕切り部31同士が勘合する形状である。本実施形態の仕切り壁23で構成された仕切り壁7の上面図を図8(b)に示す。
(作用)
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7では、仕切り壁7の上方から見て、隣り合う仕切り部31同士が勘合している。そのため、仕切り壁7には仕切り壁7と垂直な方向から見て隙間がない。
(効果)
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7は、仕切り壁7と垂直な方向から見て隙間がない。そのため、分割された使用済燃料プール1の区分間でのプール水4の行き来を防ぐことができ、スロッシングを抑制することができる。よって、使用済燃料プール1の信頼性をより向上させることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23について、図9(a)及び図9(b)を参照して説明する。図9(a)は本実施形態における仕切り壁構成体の正面図であり、図9(b)は本実施形態における使用済燃料ラックの上面図である。
なお、第1の実施形態乃至第3の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(構成)
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の構成について説明する。図9(a)に示すように、仕切り壁構成体23は複数の収納ケース21を渡る幅の広い仕切り部31を備え、複数の仕切り支持部32を備えている。仕切り壁7の上面図を図9(b)に示す。
(作用)
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り部31の水平方向の幅が大きいため、本実施形態ではより少ない数の仕切り部構成体23で仕切り壁7が構成される。
(効果)
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7は少ない数の仕切り壁構成体23から構成されるため、仕切り壁7の設置や解体の際に、仕切り壁構成体23を搬入出する回数を減少させることができる。よって、仕切り壁7の設置や解体にかかる時間を短縮することができ、作業員の被ばく量を低減することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態における仕切り壁構成体23について、図10を参照して説明する。図10は本実施形態における仕切り壁構成体23の長軸方向に水平な段面図である。
なお、第1の実施形態乃至第4の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(構成)
以下、本実施形態における仕切り壁構成体23の構成ついて説明する。仕切り壁構成体23は、スロッシングによる振動エネルギを吸収する振動エネルギ吸収機構を備えている。振動エネルギ吸収機構の一例を図10に示す。仕切り部31と仕切り支持部32は一体であり、仕切り支持部32には複数の貫通孔35が設けられている。仕切り壁構成体23が挿入される収納ケース21の上端には、仕切り支持部32を収納ケース21内で回動自由に支持するヒンジ36が設けられている。
(作用)
以下、本実施形態における仕切り壁構成体23の作用について説明する。プール水4のスロッシングを受けることで、仕切り部31がヒンジ36を支点に回動する。仕切り部の回動により、収納ケース21内の仕切り支持部32もヒンジ36を支点に回動する。
仕切り支持部32が収納ケース21内を回動すると、仕切り支持部32と収納ケース板22に挟まれ圧縮されるプール水4が生じる。この圧縮されたプール水4は、仕切り支持部32に設けられた複数の貫通孔35を通過する。その際、貫通孔35にはプール水4との摩擦による抵抗が生じる。この抵抗は、スロッシングによる仕切り支持部32の回動と逆方向の力である。よって、スロッシングによる振動エネルギの一部を、貫通孔35に生じる抵抗が打ち消す。つまり、振動エネルギ吸収機構がスロッシングによる振動エネルギを一部吸収する。
(効果)
以下、本実施形態の仕切り壁構成体23の効果について説明する。仕切り壁構成体23がスロッシングの振動エネルギを一部吸収するため、プール水4のスロッシングを小さくすることができる。よって、プール水4の溢水を防ぐことができ、原子力発電所の信頼性向上を図ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、各実施形態はいずれも適宜組み合わせることができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1の実施形態において、使用済燃料プール1を分割するパターンは図5に示したパターンに限られない。予想される地震によって遥動するプール水4の距離が、短くなるように分割すればよい。例えば、図11(a)に示すように、仕切り壁7により、使用済燃料プール1はその長辺に対して垂直に2分割されてもよい。また、例えば図11(b)に示すように、仕切り壁7により、使用済燃料プール1はその長辺に対して平行に2分割されてもよい。また、または、例えば図11(c)に示すように、仕切り壁7により、使用済燃料プール1はその長辺に対して斜めに分割されてもよい。
1 使用済燃料プール
2 開口部
3 運転床
4 プール水
5 使用済燃料ラック
6 使用済燃料プールの壁
7 仕切り壁
21 収納ケース
22 収納ケース板
23 切り壁構成体
31 仕切り部
34 仕切り支持部
35 貫通孔
36 ヒンジ

Claims (9)

  1. 冷却水が収容されたプールと、
    前記プールの底部に設置され、使用済燃料を収納する使用済燃料ラックと、
    前記使用済燃料ラック内に挿入される仕切り壁構成体と、
    隣接する複数の前記仕切り壁構成体から構成され、前記プールを水平面上において複数に分割する仕切り壁と、を備え、
    前記仕切り壁構成体は、
    前記使用済燃料ラックの各セルの幅よりも幅が広い板状の仕切り部と、
    前記使用済燃料ラックの前記セルに挿入される仕切り支持部と、を備え、
    前記仕切り支持部が前記使用済燃料ラックの前記セルに挿入された前記仕切り壁構成体の前記仕切り部は、前記プールの底面に対して直立し、前記仕切り部の上端が前記冷却水の水面上に突出する使用済燃料プール。
  2. 前記仕切り壁は、
    隣り合う前記仕切り壁構成体の前記仕切り部同士を、前記仕切り壁と垂直な方向から見て一部重ねることで構成される、請求項1に記載の使用済燃料プール。
  3. 前記仕切り壁は、
    隣り合う前記仕切り壁構成体の前記仕切り部同士を勘合させることで構成される、請求項1に記載の使用済燃料プール。
  4. 前記仕切り壁は、
    1個で複数のセルを渡る仕切り部を備える仕切り壁構成体を複数用いて構成される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の使用済燃料プール。
  5. 前記仕切り壁は、前記冷却水のスロッシングによる振動エネルギを吸収する振動エネルギ吸収機構を設けた仕切り支持部を有する仕切り壁構成体を備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の使用済燃料プール。
  6. 冷却水を溜めるプールの底部に設置された、使用済燃料を収納する使用済燃料ラックの各セル幅よりも幅が広い板状の仕切り部と、
    前記使用済燃料ラックの前記セルに挿入される仕切り支持部と、を備え、
    前記使用済燃料ラックの前記セルに前記仕切り支持部が挿入されると、
    前記仕切り部が前記プールの底面に対して直立し、前記仕切り部の上端が前記冷却水の水面上に突出し、
    複数が隣接するよう並べて前記使用済燃料ラックに挿入されて、
    前記プールを水平面上において複数に分割するための、
    仕切り壁構成体。
  7. 複数が隣接するように前記セルに挿入されると、前記仕切り部が隣の前記仕切り部と勘合可能な構造を有する、請求項6に記載の仕切り壁構成体。
  8. 前記仕切り部の幅が隣接する前記セル2個分の幅以上である、
    請求項6または請求項7に記載の仕切り壁構成体。
  9. 前記冷却水のスロッシングによる振動エネルギを吸収する振動エネルギ吸収機構を設けた仕切り支持部を有する、請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の仕切り壁構成体。
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