JP2014048134A - 使用済燃料プール及び仕切り壁構成体 - Google Patents
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Abstract
高いスロッシング抑制効果を有する使用済燃料プール及び、使用済燃料プールの仕切り壁構成体を提供する。
【解決手段】
実施形態の使用済燃料プールは、冷却水が収容されたプールと、使用済燃料ラックと、そこに挿入される仕切り壁構成体と、複数の仕切り壁構成体からなりプールを分割する仕切り壁を備え、仕切り壁構成体は、使用済燃料ラックの各セルより幅が広い板状の仕切り部と、セルに挿入される仕切り支持部を備え、仕切り支持部がセルに挿入された仕切り壁構成体の仕切り部は、直立しその上端が冷却水の水面上に突出する。
また、実施形態の仕切り壁構成体は、使用済燃料ラックの各セルよりも幅が広い板状の仕切り部と、セルに挿入される仕切り支持部を備え、セルに仕切り支持部が挿入されると、仕切り部が直立しその上端が冷却水の水面上に突出し、複数が隣接するよう使用済燃料ラックに挿入され、プールを分割するためのものとする。
【選択図】図1
Description
第1の実施形態の使用済燃料プールについて、図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施形態における使用済燃料プールの斜視図であり、図2は本実施形態における仕切り壁構成体が挿入された使用済燃料ラックの斜視図である。図3(a)は本施形態における仕切り壁構成体の斜視図であり、図3(b)は本施形態における仕切り壁構成体の正面図である。図4は本施形態における仕切り壁構成体が挿入された使用済燃料ラックの上面図である。図5は本実施形態における縦横に4分割された使用済燃料プールの上面図である。図6(a)は本施形態における仕切り壁が交差する部分の使用済燃料ラックの上面図であり、図6(b)は本実施形態における仕切り壁が交差する部分の仕切り壁構成体の斜視図である。
以下、本実施形態の使用済燃料プール1の構成について説明する。使用済燃料プール1は原子炉建屋(図示せず)内にあって、図1に示すように使用済み燃料プール1の開口部2は運転床3に設けられている。使用済燃料プール1には、プール水4が満たされている。また、使用済燃料プール1の底には使用済燃料ラック5が沈められており、使用済燃料プール1の底に溶接または、ボルト等で固定されている。使用済燃料ラック5は横に梁を設けて、使用済燃料プールの壁6に固定されていてもよい。
本実施形態の使用済燃料プール1及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。
本実施形態の使用済燃料プール1は、仕切り壁7で分割されることで、地震によるプール水4のスロッシングを抑制することができる。そのため、地震時のプール水4の溢水を防ぐことができ、原子力発電所の信頼性向上を図ることが可能になる。
第2の実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23について、図7を参照して説明する。図7は本実施形態における使用済燃料ラックの上面図である。
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の構成について説明する。本実施形態の仕切り壁構成体23は、第1の実施形態の仕切り壁構成体23よりも、さらに幅が広い仕切り部31を有する。また図7に示すように、仕切り部31は使用済燃料プール1の上面図上で、仕切り壁7に対して所定角度をなす。そして、仕切り壁7を構成している仕切り壁構成体23は、隣り合って挿入された仕切り壁構成体23の仕切り部31と、仕切り壁7と垂直な方向から見て一部重なり合う。
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7では、仕切り壁7と垂直な方向から見て、隣り合う仕切り部31同士が一部重なり合う。そのため、仕切り壁7と垂直な方向から見て、仕切り壁7には隙間がない。
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7は、仕切り壁7と垂直な方向から見て隙間がないため、分割された使用済燃料プール1の区分間でのプール水4の行き来を防ぐことができる。そのため、プール水4のスロッシングを抑制することができる。よって、使用済燃料プール1の信頼性をより向上させることができるができる。
第3の実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23について、図8(a)及び図8(b)を参照して説明する。図8(a)は本実施形態における仕切り壁構成体の斜視図であり、図8(b)本実施形態における使用済燃料ラックの上面図である。
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の構成について説明する。図8(a)に示すように、仕切り部31は隣り合う仕切り部31同士が勘合する形状である。本実施形態の仕切り壁23で構成された仕切り壁7の上面図を図8(b)に示す。
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7では、仕切り壁7の上方から見て、隣り合う仕切り部31同士が勘合している。そのため、仕切り壁7には仕切り壁7と垂直な方向から見て隙間がない。
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7は、仕切り壁7と垂直な方向から見て隙間がない。そのため、分割された使用済燃料プール1の区分間でのプール水4の行き来を防ぐことができ、スロッシングを抑制することができる。よって、使用済燃料プール1の信頼性をより向上させることができる。
第4の実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23について、図9(a)及び図9(b)を参照して説明する。図9(a)は本実施形態における仕切り壁構成体の正面図であり、図9(b)は本実施形態における使用済燃料ラックの上面図である。
以下、本実施形態における仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の構成について説明する。図9(a)に示すように、仕切り壁構成体23は複数の収納ケース21を渡る幅の広い仕切り部31を備え、複数の仕切り支持部32を備えている。仕切り壁7の上面図を図9(b)に示す。
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り部31の水平方向の幅が大きいため、本実施形態ではより少ない数の仕切り部構成体23で仕切り壁7が構成される。
以下、本実施形態の仕切り壁7及び仕切り壁構成体23の作用について説明する。仕切り壁7は少ない数の仕切り壁構成体23から構成されるため、仕切り壁7の設置や解体の際に、仕切り壁構成体23を搬入出する回数を減少させることができる。よって、仕切り壁7の設置や解体にかかる時間を短縮することができ、作業員の被ばく量を低減することができる。
第5の実施形態における仕切り壁構成体23について、図10を参照して説明する。図10は本実施形態における仕切り壁構成体23の長軸方向に水平な段面図である。
以下、本実施形態における仕切り壁構成体23の構成ついて説明する。仕切り壁構成体23は、スロッシングによる振動エネルギを吸収する振動エネルギ吸収機構を備えている。振動エネルギ吸収機構の一例を図10に示す。仕切り部31と仕切り支持部32は一体であり、仕切り支持部32には複数の貫通孔35が設けられている。仕切り壁構成体23が挿入される収納ケース21の上端には、仕切り支持部32を収納ケース21内で回動自由に支持するヒンジ36が設けられている。
以下、本実施形態における仕切り壁構成体23の作用について説明する。プール水4のスロッシングを受けることで、仕切り部31がヒンジ36を支点に回動する。仕切り部の回動により、収納ケース21内の仕切り支持部32もヒンジ36を支点に回動する。
以下、本実施形態の仕切り壁構成体23の効果について説明する。仕切り壁構成体23がスロッシングの振動エネルギを一部吸収するため、プール水4のスロッシングを小さくすることができる。よって、プール水4の溢水を防ぐことができ、原子力発電所の信頼性向上を図ることができる。
2 開口部
3 運転床
4 プール水
5 使用済燃料ラック
6 使用済燃料プールの壁
7 仕切り壁
21 収納ケース
22 収納ケース板
23 切り壁構成体
31 仕切り部
34 仕切り支持部
35 貫通孔
36 ヒンジ
Claims (9)
- 冷却水が収容されたプールと、
前記プールの底部に設置され、使用済燃料を収納する使用済燃料ラックと、
前記使用済燃料ラック内に挿入される仕切り壁構成体と、
隣接する複数の前記仕切り壁構成体から構成され、前記プールを水平面上において複数に分割する仕切り壁と、を備え、
前記仕切り壁構成体は、
前記使用済燃料ラックの各セルの幅よりも幅が広い板状の仕切り部と、
前記使用済燃料ラックの前記セルに挿入される仕切り支持部と、を備え、
前記仕切り支持部が前記使用済燃料ラックの前記セルに挿入された前記仕切り壁構成体の前記仕切り部は、前記プールの底面に対して直立し、前記仕切り部の上端が前記冷却水の水面上に突出する使用済燃料プール。 - 前記仕切り壁は、
隣り合う前記仕切り壁構成体の前記仕切り部同士を、前記仕切り壁と垂直な方向から見て一部重ねることで構成される、請求項1に記載の使用済燃料プール。 - 前記仕切り壁は、
隣り合う前記仕切り壁構成体の前記仕切り部同士を勘合させることで構成される、請求項1に記載の使用済燃料プール。 - 前記仕切り壁は、
1個で複数のセルを渡る仕切り部を備える仕切り壁構成体を複数用いて構成される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の使用済燃料プール。 - 前記仕切り壁は、前記冷却水のスロッシングによる振動エネルギを吸収する振動エネルギ吸収機構を設けた仕切り支持部を有する仕切り壁構成体を備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の使用済燃料プール。
- 冷却水を溜めるプールの底部に設置された、使用済燃料を収納する使用済燃料ラックの各セル幅よりも幅が広い板状の仕切り部と、
前記使用済燃料ラックの前記セルに挿入される仕切り支持部と、を備え、
前記使用済燃料ラックの前記セルに前記仕切り支持部が挿入されると、
前記仕切り部が前記プールの底面に対して直立し、前記仕切り部の上端が前記冷却水の水面上に突出し、
複数が隣接するよう並べて前記使用済燃料ラックに挿入されて、
前記プールを水平面上において複数に分割するための、
仕切り壁構成体。 - 複数が隣接するように前記セルに挿入されると、前記仕切り部が隣の前記仕切り部と勘合可能な構造を有する、請求項6に記載の仕切り壁構成体。
- 前記仕切り部の幅が隣接する前記セル2個分の幅以上である、
請求項6または請求項7に記載の仕切り壁構成体。 - 前記冷却水のスロッシングによる振動エネルギを吸収する振動エネルギ吸収機構を設けた仕切り支持部を有する、請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の仕切り壁構成体。
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- 2012-08-30 JP JP2012190670A patent/JP5970302B2/ja active Active
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