JP5806977B2 - 燃料貯蔵ラック - Google Patents

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Description

本発明は、改良型沸騰水型原子力発電所において、使用済燃料集合体と一緒に使用済制御棒を貯蔵することが可能な燃料貯蔵ラックに関する。
使用済燃料貯蔵ラック(以下、燃料貯蔵ラックという)は、原子力発電所で発電のために使用された燃料集合体を再処理工場へ運び出すまでの間、燃料集合体を燃料貯蔵プール内に安全に貯蔵するために用いられる。
この使用済燃料集合体を貯蔵する際、使用済燃料集合体は、燃料貯蔵ラック内に収容され、水の中性子遮蔽効果の関係から燃料貯蔵プールの底部に冠水状態で貯蔵されている。この燃料貯蔵ラックは、例えば、使用済燃料集合体の1体を収容可能とした角筒状のセルを複数格子状に結合して構成されたものである。
使用済燃料集合体は、この燃料貯蔵ラックのセル内に貯蔵される。また、燃料貯蔵ラックは想定されるいかなる状況下でも使用済燃料集合体の未臨界性が保たれるように、貯蔵セルを構成する材料の中性子吸収特性および水の遮蔽効果に考慮しながら、可能な限り高密に貯蔵されることが望ましい。そのため、中性子吸収材としてホウ素を添加したステンレス鋼(ボロン添加ステンレス鋼(以下、B-SUSという)等を開発し、貯蔵密度向上を図っている。
一方、制御棒は、中性子吸収物質を平板状のブレード内に収容して、このブレードの4枚を十字状に結合したものである。この制御棒は十字状ブレードの上端に吊り上げハンドルを結合し、下端にはソケットが結合された構造となっている。
使用済燃料貯蔵プールの底部は燃料貯蔵ラックで満たされているため、使用済制御棒は、ひな段と呼ばれる水深が浅い区画に設けた制御棒貯蔵ハンガに吊り下げられて、冠水状態で貯蔵されている。制御棒貯蔵ハンガは、溶接により強固に固定された制御棒貯蔵ハンガ本体と、ボルトにより本体に固定されたアームとで構成され、使用済制御棒はアームに吊り下げられる。
近年、原子力発電所の耐震安全基準は強化されており、燃料貯蔵ラックと制御棒貯蔵ハンガにおいても設計裕度向上が求められている。特に、制御棒貯蔵ハンガは、ボルトにより固定されたアームに使用済制御棒を複数本吊り下げる構造となっており、耐震条件が厳しくなることへの対応としては貯蔵体数を減少させることで負荷を低減させることができる。しかし、制御棒貯蔵ハンガ一台あたりの貯蔵体数を減少させると、台数を多く設置する必要があり、プール内スペースが広く必要となる課題があった。上記の理由により、使用済制御棒を使用済燃料貯蔵プール内に貯蔵する新たな方法の開発が求められている。
従来技術として、特開昭62−76498号公報において沸騰水型原子炉用制御棒を貯蔵することを可能にした使用済燃料貯蔵ラックがある。上記技術では、使用済燃料燃料集合体を燃料貯蔵ラック内に貯蔵することで中性子吸収材の一部として利用し、燃料貯蔵ラック構造部材の削減を図るとともに、制御棒貯蔵ハンガに貯蔵する使用済制御棒の貯蔵体数削減を図ったことを特徴としている。上記技術では使用済制御棒を貯蔵するために、2種類の構造を発明している。1つは、使用済制御棒を4枚のブレードに分割し、そのブレードを貯蔵可能なように燃料貯蔵ラック隔壁を2重とした構造である。もう一つは、使用済制御棒を分割せずに貯蔵できるよう燃料貯蔵ラックの隔壁に凹型ガイドを備えた構造である。
その他の従来技術として、特開平9−166690号公報において核燃料アセンブリと制御棒とを共に貯蔵することを可能にした装置がある。上記技術では、水平な下部プレートと、制御棒を各々が収容し得るようなハウジングを内部および間に形成するよう下部プレート上に固定された収納チューブと、核燃料アセンブリを支持可能な底板を各々が備える可動貯蔵ホルダと、下部プレートと4つのホルダからなる各グループとの間に配置されたベースプレートとを備えた構造である。
特開昭62−76498号公報 特開平9−166690号公報
上記特許文献1は使用済の沸騰水型原子炉用制御棒と使用済の燃料集合体を1つの燃料貯蔵ラックに貯蔵することを可能にしたものである。
この特許文献1では、以下のような課題がある。
制御棒を中性子吸収剤として利用しているため、使用済燃料貯蔵ラック単体では未臨界性を確保することができない。また、使用済制御棒の中性子吸収効果は年々劣化するため、使用済燃料集合体を長期間保管することができない。また、使用済制御棒を倒立して挿入し、落下速度リミッタがラック上部を覆う構造のため、使用済燃料集合体を挿入してからでなければ使用済制御棒を挿入する事ができず、使用済制御棒を取り出してからでなければ使用済燃料集合体を取り出せないと、挿入、取り出しが自由に行えない。
次に、この特許文献2では以下のような課題がある。
すなわち、特許文献2は上述したように、中性子吸収物質を平板状のブレード内に収容して、このブレードの4枚を十字状に結合した使用済制御棒をまず挿入し、その後、使用済制御棒の4カ所の空間に使用済燃料集合体を挿入するようになっている。
このような構造の特許文献2の使用済制御棒は十字状ブレードの上端に吊り上げハンドルを結合し、下端には落下速度リミッタが結合された構造となっている。そのため、使用済燃料集合体を挿入すると、使用済燃料集合体が落下速度リミッタの上に載った格好で収納されることになる。
そのため、特許文献2の場合、仮に使用済制御棒を引き抜こうとした場合、使用済燃料集合体を先に引き抜かないと使用済制御棒を引く抜くことができない構造となっている。
本発明の目的は、制御棒貯蔵ハンガを用いることなく使用済制御棒及び使用済燃料集合体のそれぞれを自由に挿入、取り出しすることができ、かつ中性子を確実に吸収することが可能な燃料貯蔵ラックを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、使用済燃料棒を収容する貯蔵セルを備え、この貯蔵セルを複数個配列し、配列された前記貯蔵セル間に形成された空間に制御棒を収納した燃料貯蔵ラックにおいて、前記制御棒は4枚のブレードを十文字状に組み合わせて形成されてり、前記貯蔵セルは前記十文字に組み合わされたそれぞれのブレードを挟むように設置されるとともに、前記貯蔵セルを構成する部材の一部は、水平方向において上記燃料集合体の一辺の長さに一定距離を加えた長さを有する又は一定の空隙を有しながら配列されているものである。
本発明によれば、制御棒貯蔵ハンガを用いることなく使用済制御棒及び使用済燃料集合体のそれぞれを自由に挿入、取り出しすることができ、かつ中性子を確実に吸収することが可能な燃料貯蔵ラックを提供できる。
本発明に係る制御棒の斜視図である。 本発明の実施例1に係る使用済燃料貯蔵ラックの斜視図である。 本発明の実施例1に係る使用済燃料貯蔵ラックの一部拡大図と斜視図である。 本発明の実施例2に係る使用済燃料貯蔵ラックの一部拡大図である。 本発明の実施例3に係る使用済燃料貯蔵ラックの一部拡大図である。 本発明の実施例3に係る各種フックの形状を示す図である。 本発明の実施例4に係る使用済燃料貯蔵ラックの斜視図である。 本発明の実施例4に係る使用済燃料貯蔵ラックの一部拡大図である。 本発明の実施例5に係る使用済燃料貯蔵ラックの斜視図である。 本発明の実施例5に係る使用済燃料貯蔵ラックの平面図である。 本発明の実施例6に係る使用済燃料貯蔵ラックの斜視図である。 本発明の実施例6に係る使用済燃料貯蔵ラックの一部拡大図である。
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。
図1は本発明に係る制御棒の斜視図であり、図1(a)はBWR用制御棒(沸騰水型原子力プラント)の斜視図である。図1(b)はABWR用制御棒(改良型沸騰水型原子力プラント)の斜視図である。
図1(a)において、制御棒16は内部に中性子吸収物質16aを収納したブレード16bを備えている。このブレード16bは4枚からなり、十文字状に組み合わされている。この十文字状のブレード16bの上端には制御棒16そのものを吊り上げるためのハンドル16cが取り付けられ、下端には落下速度リミッタ16dが取り付けられている。この形状の制御棒16はBWRプラント(沸騰水型原子力プラント)に使用されていた物である。
図1(b)において、ABWR用制御棒16はBWR型制御棒16とほぼ同じであるが、大きく異なる部分は落下速度リミッタがない点である。
本実施例ではABWR型制御棒を使用することによって得られたものである。以下、本発明の実施例を図に沿って説明する。
図2は使用済燃料貯蔵ラックの斜視図である。
図2において、燃料貯蔵ラック19の筐体は外枠20によって形成されている。外枠20内はY隔壁21とX隔壁22によって格子状に複数個仕切られている。Y隔壁21とX隔壁22とによって仕切られた一つの大きな空間を大貯蔵セル23という。この大貯蔵セル23の内部は仕切板24(詳細は後述する)によって仕切られている。
ここでいう大貯蔵セル23は、使用済の制御棒16と使用済燃料燃料集合体を挿入可能な単位とする。大貯蔵セル23をX方向、Y方向それぞれに一定数隙間なく配列することで、燃料貯蔵ラック19が構成されている。
図3は図2中の大貯蔵セル23を拡大表示してZ軸正方向から図示した詳細図であり、図3(a)は大貯蔵セルの平面図である。図6(b)は大貯蔵セルの斜視図である。
図3(a)において、大貯蔵セル23内は4枚の仕切板24によって4分割され、後述する使用済燃料集合体13と制御棒16の貯蔵空間となる。ここで、使用済燃料貯蔵セル25を鎖線で示した。また制御棒貯蔵空間26を二点鎖線で示し、その中に制御棒16が収納されている。
図3(b)に示すように、仕切板24は大貯蔵セル23内上下左右の位置に設置されるが、Y方向同士、X方向同士の仕切板24は同一線上になく、制御棒16のブレードが挿入可能なように中心線27から離れた位置に備えられる。つまり、1枚の仕切板24によって一つの使用済燃料貯蔵セル25と制御棒16のブレードが挿入されるだけの字状の空間26が形成されている。したがって、一つの大貯蔵セル23に対して4枚の仕切板によって4つの使用済燃料貯蔵セル25と制御棒16が収納される空間26が形成されている。
仕切板24のZ方向長さは燃料貯蔵ラック19本体の高さと等しく、X-Y平面上の長さは制御棒下部の落下速度リミッタ16dと干渉しない長さとなっている。使用済燃料集合体13は、外枠20、Y隔壁21、X隔壁22、仕切板24のいずれかにより形成された使用済燃料貯蔵セル25内に貯蔵される。制御棒16は、4枚の仕切板24に囲まれた貯蔵セルの中心位置である空間26に挿入されて貯蔵される。
本構造において、構造部材はアルミニウム合金やSUS等の一般の材料を利用することも可能であるが、B-SUS等(ボロンを含むステンレス鋼板)の中性子吸収材を用いることで燃料ラックをより緻密化することが可能である。また、大貯蔵セル23は角管を用いて構成することも可能である。また、図示はしていないが燃料貯蔵ラック19の底部に制御棒16をはめ込むための十字状の溝を構成することで、制御棒16を挿入するためのガイドとすることも可能である。
以上のごとく本実施例によれば、燃料貯蔵ラック内に制御棒を貯蔵することができる。その結果、制御棒貯蔵ハンガに貯蔵する制御棒の削減につながり、制御棒貯蔵ハンガの設計裕度向上または制御棒貯蔵ハンガの削減が可能になる。
また、燃料集合体の外周は燃料貯蔵ラックの構造部材で囲われており、使用済燃料集合体から放出される中性子は構造部材を兼ねた中性子吸収材によって吸収することができる。したがって中性子吸収を制御棒に依存しないため長期間の使用済燃料集合体の貯蔵に適用することができる。また、4枚の仕切板24により、挿入された制御棒の位置を固定することが可能である。
本実施形態は、実施例1の派生型である。実施例2の詳細図を図4に示す。
図4は実施例2に係る大貯蔵セルの平面図である。
図4において、本実施例では、幅の長さが異なる仕切板24組み合わせたものである。例えば、4枚の小仕切板24aと大仕切板24bとを中心線27を境として対向する位置に設置することで、制御棒16の周方向回転の抑制と、挿入された使用済燃料集合体の位置固定を行うことが可能である。
図4に示すように、小仕切板24aは、X-Y平面上での長辺方向長さが大仕切板24bと比較して短くなっている。また、Z方向長さは任意に設定することが可能である。Z方向取り付け位置も任意であるが、地震時における制御棒のたわみを考慮して、ラック最上部に取り付けることが好ましい。
使用済燃料棒は外枠20、Y隔壁21、X隔壁22、大仕切板24b、小仕切板24aのいずれかにより形成される使用済燃料貯蔵セル25内に貯蔵される。使用済燃料貯蔵セル25を点線正方形として図示する。制御棒16は、大仕切板24b、小仕切板24aに囲まれた大貯蔵セル23の中心位置である空間26に挿入され貯蔵される。この空間26は図4に示すように2点鎖線によって十字状空間となって図示されている。
このように本実施例によれば、さらに仕切板24aを備えることで実例1と比較して制御棒の位置をより強固に固定することが可能であるとともに、使用済燃料集合体が空間26へ侵入することを防止できる。
実施例3は、実施例2と同様に実施例1の派生型である。
実施例3を図5を使って説明する。
図5は実施例3に係る大貯蔵セルの平面図である。
図5においては、本実施例は仕切板24に制御棒16を吊り下げるためのフック28を設置することで制御棒16の位置を固定するようにしたものである。フック28は、溶接により仕切板24と接合されている。このフック28は、溶接による固定の他にも、仕切板5の上端に引っ掛けたり、または仕切板5に開けられた穴に差し込んだりといった接続方法が可能である。
図5に示すように、使用済燃料貯蔵セル25は点線で示し、制御棒の収納空間26は二点鎖線で示している。
図6(a)〜(d)に、考えられるフック形状の例を示す。
図6(a)は仕切板24に溶接された単純な形状のフック28であり、単なる長方形となっている。
図6(b)は制御棒の位置を固定するため、および制御棒の脱落防止のためフック28の先端に立ち上がり部を設けたものである。
図6(c)はフック28を仕切板24の上端に引っ掛けるようにするために、折り曲げ部を設けたものである。
図6(d)は仕切板24に貫通穴を設け、この貫通穴にフック28の一方を差し込むようにするとともに、差し込んだ状態でフック28が傾斜しないように立ち上がり部を設けたものである。
本実施において、制御棒を挿入する際は、フック28と制御棒の干渉防止のためX-Y平面上にて45度回転させて挿入する。したがって、制御棒の貯蔵は、使用済燃料集合体が貯蔵される前に限られる。挿入された使用済燃料集合体の移動に対しては、フック28が障壁となることで使用済燃料集合体と制御棒との接触を抑制することができる。
このように本実施例によれば、フック28を設けることで実施例1と比較して制御棒の位置をより強固に固定することが可能であるとともに、使用済燃料集合体が制御棒貯蔵空間26へ侵入することを防止できる。
実施例4について図7と図8を使って説明する。
図7は実施例4に係る燃料貯蔵ラックの斜視図である。
図8は実施例4に係る大貯蔵セルの平面図である。
図7において、外枠20内をY隔壁21によりY方向に、X隔壁22によりX方向に仕切ることで大貯蔵セル23が構成されている。ここで、大貯蔵セル23は、制御棒16と使用済燃料集合体13を挿入可能な単位とする。
図8において、大貯蔵セル23をX方向、Y方向それぞれに一定数隙間なく配列することで、燃料貯蔵ラック19を構成している。この大貯蔵セル23の四隅には、Z方向長さが外枠20、Y隔壁21、X隔壁22と等しいL型隔壁29が備えられて使用済燃料貯蔵セル25が形成されている。使用済燃料集合体は、外枠20、Y隔壁21、X隔壁22、およびL型隔壁29のいずれかにより形成される使用済燃料貯蔵セル25内に貯蔵される。制御棒16はL型隔壁29に囲まれた制御棒貯蔵空間26に挿入され貯蔵される。ここで、制御棒16の制御棒貯蔵空間26を二点鎖線にて図示する。
本構造において、構造部材はアルミニウム合金やSUS等の一般の材料を利用することも可能であるが、B-SUS等の中性子吸収材を用いることで燃料ラックをより緻密化することが可能である。また、大貯蔵セル23は角管を用いて構成することも可能である。
本構造において、図示はしていないが燃料貯蔵ラック底部に制御棒をはめ込むための十字状の溝を構成することで、制御棒を挿入するためのガイドとすることも可能である。
このように本実施によれば、燃料貯蔵ラック内に制御棒を貯蔵することができる。その結果、制御棒貯蔵ハンガに貯蔵する制御棒の削減につながり、制御棒貯蔵ハンガの設計裕度向上または制御棒貯蔵ハンガの削減が可能になる。また、燃料集合体の外周は燃料貯蔵ラックの構造部材で囲われており、使用済燃料集合体から放出される中性子は構造部材にて吸収することができる。かつ上記構造部材同士は結合されているため、実施例1から実施例3以上に使用済燃料集合体と制御棒とが接触することはない。
実施例5は、実施例4の派生型であり、この実施例を図9、図10を使って説明する。
図9は実施例5に係る燃料貯蔵ラックの斜視図である。
図10は実施例5に係る燃料貯蔵ラックの平面図である。
図9において、外枠19内を不連続なY隔壁21と不連続なX隔壁22により仕切ることで使用済燃料貯蔵セル25を構成している。使用済燃料貯蔵セル25をX方向、Y方向それぞれに一定の間隙を設けながら配列することで燃料貯蔵ラック19を構成している。
使用済燃料棒は使用済燃料貯蔵セル25内の空間に挿入される。制御棒16は、使用済燃料貯蔵セル25間に設けられた制御棒貯蔵空間26に挿入される。
本実施例は実施例4と比較して、燃料貯蔵ラック19自体のサイズが大きくなる。また、燃料貯蔵ラック19内に使用済燃料集合体、制御棒のいずれも挿入不可能なデッドスペース30が発生するため、実施例4よりも貯蔵密度は小さくなる。一方で、実施例4と比較して、制御棒貯蔵空間26の数量は増加するため燃料貯蔵ラック19当たりの制御棒貯蔵可能体数は増加することになる。
図10においては、制御棒貯蔵空間26に発生してしまうデッドスペース30を網掛けにて模式的に示した。
このように本実施によれば、燃料貯蔵ラック19のサイズを大きくすることにより、実施例4と比較して、ラック一体当たりの制御棒貯蔵体数を増加させることができる。
実施例6について図11、図12を使って以下に説明する。
図11は実施例6に関わる燃料貯蔵ラックの斜視図である。
図12は図11に示した貯蔵セルを拡大した平面図である。
図11において、外枠20内を不連続なY隔壁21と不連続なX隔壁22により仕切ることで使用済燃料貯蔵セル25を構成している。使用済燃料貯蔵セル25を一定の間隔を設けながら配列することで燃料貯蔵ラック19を形成している。
使用済燃料集合体は、X隔壁21、Y隔壁22、外枠20のいずれかにより構成される使用済燃料貯蔵セル25内に貯蔵される。制御棒16は、使用済燃料貯蔵セル25、または外枠20と使用済燃料貯蔵セル25とに囲まれ構成される制御棒貯蔵空間26内に貯蔵される。つまり、この制御棒貯蔵空間26は隣り合う使用済燃料貯蔵セル25の角部に制御棒16が収納される程度の隙間を形成して作られたものである。これにより、制御棒16は図12に示すような形で制御棒貯蔵空間26内に収納されることになる。
制御棒16は制御棒貯蔵空間26内の中心に挿入され、使用済燃料貯蔵セル25間の空隙に制御棒ブレードの端を挿入することで制御棒16の位置は拘束される。この時、制御棒貯蔵空間26には使用済燃料集合体を貯蔵することも可能である。
なお、制御棒貯蔵空間26に使用済燃料と制御棒のいずれかを挿入するかは任意に選択可能であるが、使用済燃料集合体と制御棒を同時に貯蔵することはできない。
本構造において、構造部材はアルミニウム合金やSUS等の一般の材料を利用することも可能であるが、B-SUS等の中性子吸収材を用いることで燃料ラックをより緻密化することが可能である。また、使用済燃料貯蔵セル25は、角管を用いることで形成してもよい。
さらに、燃料貯蔵ラック底部に制御棒をはめ込むための十字状の溝を構成することで、制御棒を挿入するためのガイドとすることも可能である。
このように本実施例によれば、燃料貯蔵ラック内に制御棒を貯蔵することができる。その結果、制御棒貯蔵ハンガに貯蔵する制御棒の削減につながり、制御棒貯蔵ハンガの設計裕度向上または制御棒貯蔵ハンガの削減が可能になる。
また、燃料集合体の外周は燃料貯蔵ラックの構造部材で囲われており、使用済燃料集合体から放出される中性子は構造部材にて吸収することができる。また、挿入された使用済燃料集合体の周囲には、外枠20、Y隔壁21、X隔壁22のいずれかが存在するため、地震時に使用済燃料集合体と制御棒とが接触することはない。
以上のごとく本発明によれば、落下速度リミッタがないABWR型の制御棒と燃料貯蔵ラックとを組み合わせたことによって使用済燃料集合体と落下速度リミッタとの接触がなくなる。そのため制御棒を引く抜く場合、先に使用済燃料集合体を引き抜かなくても制御棒を簡単に引く抜くことができる。また制御棒貯蔵ハンガを使わなくても制御棒を貯蔵できるため、従来必要としていた制御棒貯蔵ハンガを省略でき、大幅なコスト低減を図ることができる。
16…制御棒、 16a…中性子吸収物質、
16b…ブレード、 16c…ハンドル、
16d…落下速度リミッタ、 19…燃料貯蔵ラック、
20…外枠、 21…Y隔壁、
22…X隔壁、 23…大貯蔵セル、
24…仕切板、 24a…小仕切板、
24b…大仕切板、 25…使用済燃料貯蔵セル、
26…制御棒貯蔵空間、 27…中心線、
28…フック、 29…L型隔壁、
30…デッドスペース。

Claims (8)

  1. 横断面が矩形状の外枠と、
    前記外枠内に格子状に配置されて前記外枠に取り付けられる複数の隔壁であって、横断面が十字形である4枚のブレードを有する1体の制御棒及び4体の使用済燃料集合体が収納される複数の第1貯蔵セルを前記外枠内に形成する前記複数の隔壁と、
    前記複数の第1貯蔵セルのそれぞれに形成されて横断面が十字形をし、前記制御棒が配置される一つの制御棒貯蔵空間と、
    前記第1貯蔵セルのそれぞれに形成されて前記制御棒貯蔵空間を取り囲み、前記4体の使用済燃料集合体が別々に収納される四つの横断面が矩形の第2貯蔵セルと、
    前記第1貯蔵セルのそれぞれにおいて、前記制御棒貯蔵空間とそれぞれの前記第2貯蔵セルとの間に配置された4枚の仕切板とを備え、
    前記4枚の仕切板のうち2枚の第1の前記仕切板は、前記第1貯蔵セルを画定する前記複数の隔壁のうち一つの方向に伸びて対向する一対の第1隔壁と並行に配置され、
    前記4枚の仕切板のうち残りの2枚の第2の前記仕切板は、前記第1貯蔵セルを画定する前記複数の隔壁のうち前記第1隔壁と直交する方向に伸びて対向する一対の第2隔壁と並行に配置され、
    前記2枚の第1仕切板のうちの一つの前記第1仕切板は、前記一対の第2隔壁のうちの一つの前記第2隔壁から他の前記第2隔壁に向かって伸び、前記2枚の第1仕切板のうちの他の前記第1仕切板は、前記他の第2隔壁から前記一つの第2隔壁に向かって伸びており、
    前記2枚の第2仕切板のうちの一つの前記第2仕切板は、前記一対の第1隔壁のうちの一つの前記第1隔壁から他の前記第1隔壁に向かって伸び、前記2枚の第2仕切板のうちの他の前記第2仕切板は、前記他の第1隔壁から前記一つの第1隔壁に向かって伸びており、
    前記制御棒の中心軸から前記一つの方向に伸びる第1ブレード、前記一つの方向において前記中心軸から前記第1ブレードとは反対側に伸びる第2ブレード、前記中心軸から前記直交する方向に伸びる第3ブレード及び前記直交する方向において前記中心軸から前記第3ブレードとは反対側に伸びる第4ブレードを有する前記制御棒が前記制御棒貯蔵空間に収納されたとき、前記一つの第1仕切板の側面が前記第1ブレードの一つの側面に対向し及び前記一つの第1仕切板の、水平方向における先端が前記第3ブレードの一つの側面に対向し、前記他の第1仕切板の側面が前記第2ブレードの一つの側面に対向し及び前記他の第1仕切板の、水平方向における先端が前記第4ブレードの一つの側面に対向し、前記一つの第2仕切板の側面が前記第3ブレードの、前記一つの側面の反対側の側面に対向し及び前記一つの第2仕切板の、水平方向における先端が前記第2ブレードの、前記一つの側面の反対側の側面に対向し、前記他の第2仕切板の側面が前記第4ブレードの、前記一つの側面の反対側の側面に対向し及び前記他の第2仕切板の、水平方向における先端が前記第1ブレードの、前記一つの側面の反対側の側面に対向しており、
    前記一つの第1仕切板の前記先端、前記他の第1仕切板の前記先端、前記一つの第2仕切板の前記先端及び前記他の第2仕切板の前記先端が、前記水平方向において、これらの先端の間を前記制御棒が通過できるように前記制御棒貯蔵空間の外側の位置に配置されることを特徴とする燃料貯蔵ラック。
  2. 前記一つの第1仕切板、前記他の第1仕切板、前記一つの第2仕切板及び前記他の第2仕切板のそれぞれフックを設置した請求項1に記載の燃料貯蔵ラック。
  3. 記フックは、前記一つの第1仕切板、前記他の第1仕切板、前記一つの第2仕切板及び前記他の第2仕切板のそれぞれに溶接により取り付けられている請求項2に記載の燃料貯蔵ラック。
  4. 記フックは、前記一つの第1仕切板、前記他の第1仕切板、前記一つの第2仕切板及び前記他の第2仕切板のそれぞれの上端に引掛けられることによりそれぞれの前記仕切板に保持される請求項2に記載の燃料貯蔵ラック。
  5. 記フックは、前記一つの第1仕切板、前記他の第1仕切板、前記一つの第2仕切板及び前記他の第2仕切板のそれぞれ形成された貫通穴に差し込まれることによりそれぞれの前記仕切板に保持される請求項2に記載の燃料貯蔵ラック。
  6. 記フックは、前記仕切板の側面に対向して上方に向かって伸びる突起部を備える請求項2ないし5のいずれか1項に記載の燃料貯蔵ラック。
  7. それぞれの前記仕切板、中性子吸収材であるボロンを含むステンレス鋼で構成される請求項1に記載の燃料貯蔵ラック。
  8. 記燃料貯蔵ラック底部に十字状の溝が形成されてい請求項1に記載の燃料貯蔵ラック。
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