JP2014051320A - スロッシング制振方法及び制振装置 - Google Patents
スロッシング制振方法及び制振装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014051320A JP2014051320A JP2013163598A JP2013163598A JP2014051320A JP 2014051320 A JP2014051320 A JP 2014051320A JP 2013163598 A JP2013163598 A JP 2013163598A JP 2013163598 A JP2013163598 A JP 2013163598A JP 2014051320 A JP2014051320 A JP 2014051320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration damping
- damping device
- storage tank
- liquid
- sloshing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 32
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 94
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 244
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 47
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 47
- 238000007667 floating Methods 0.000 claims description 13
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 13
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims description 7
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 112
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 35
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 18
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 14
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 14
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 12
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 12
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 10
- 210000002421 cell wall Anatomy 0.000 description 7
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 7
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 7
- 210000004027 cell Anatomy 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 4
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 3
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 3
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 3
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 3
- 230000036962 time dependent Effects 0.000 description 3
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 2
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000011325 microbead Substances 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 2
- 238000011160 research Methods 0.000 description 2
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 229920000122 acrylonitrile butadiene styrene Polymers 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 239000004794 expanded polystyrene Substances 0.000 description 1
- 229920001903 high density polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004700 high-density polyethylene Substances 0.000 description 1
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000036961 partial effect Effects 0.000 description 1
- 229920005990 polystyrene resin Polymers 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 238000013519 translation Methods 0.000 description 1
Images
Abstract
【解決手段】水平断面形状が四角形である液体用の貯蔵タンクTのスロッシング制振方法であって、液体の流通を許容する部分と液体の流通を阻止する部分とを夫々複数有する二つのパネル状の制振装置1を、互いに交差する状態、かつ、貯蔵タンクTに貯蔵された貯蔵液体Wに対して液面WLから所定深さDまでの範囲内に位置する状態で、鉛直方向に沿って貯蔵タンクTに配設する。
【選択図】図1
Description
水平断面形状が四角形である液体用の貯蔵タンクのスロッシング制振方法であって、
液体の流通を許容する部分と前記液体の流通を阻止する部分とを夫々複数有する二つのパネル状の制振装置を、互いに交差する状態、かつ、前記貯蔵タンクに貯蔵された貯蔵液体に対して液面から所定深さまでの範囲に位置する状態で、鉛直方向に沿って前記貯蔵タンクに配設する点にある。
二つの前記制振装置の夫々を、前記貯蔵タンクの内周の全幅に亘る状態で配設すると好適である。
少なくとも何れか一方の前記制振装置を、前記貯蔵タンクの対角に亘るように配設すると好適である。
前記所定深さは、前記貯蔵液体の貯蔵深さの1/9以上、かつ、1/3以下であると好適である。
水平方向に沿った状態の別の前記制振装置を、前記液面から所定深さまでの範囲内に位置するように前記貯蔵タンクに配設すると好適である。
前記制振装置が、前記貯蔵液体に浮遊した状態で設けられていると好適である。
液体用貯蔵タンクに配設されてスロッシングを制振する制振装置であって、
前記貯蔵タンクの構造フレームに取付けられる四方枠体と、
前記四方枠体に平行に取付けられる複数の線状体と、が備えられた点にある。
複数の前記線状体は、前記四方枠体に格子状に取付けられると好適である。
前記線状体は、樹脂製であると好適である。
前記線状体は、弾性素材によって形成されていると好適である。
前記線状体は、円形断面形状であると好適である。
前記線状体は、中空状に形成されていると好適である。
前記線状体の外周面に、凹凸が形成されていると好適である。
前記四方枠体は、分解した状態で前記貯蔵タンクの点検口から搬入可能であり、かつ、前記線状体は、前記四方枠体に対して取外し可能であると好適である。
液体用貯蔵タンクに配設されてスロッシングを制振する制振装置であって、
前記液体用貯蔵タンクに貯蔵された貯蔵液体に対して液面から所定深さまでの範囲に位置する状態で前記液体用貯蔵タンクに貯蔵された貯蔵液体に浮遊可能な、複数の穴を有するパネルを備える点にある。
本発明のスロシング制振方法及び制振装置の第1実施形態について、貯蔵タンクの一例である受水槽Tに適用した例を、図面に基づいて説明する。したがって、本実施形態においては、上水が本発明の「貯蔵液体」に相当する。なお、本実施形態において、二つの方向を区別するために、便宜上、「左右」と「前後」とを使い分けるが、双方を入れ替えて読んでも実質的な差異はない。
受水槽Tは、一般的に、図1乃至図3に示すごとく、鉛直方向に沿った状態で、前後方向かつ左右方向に一定間隔を空けて設置された複数の鉛直フレームFVと、水平方向に沿った状態で、前後方向及び左右方向に一定間隔を空けて設置された複数の水平フレームFHと、を備えている。そして、鉛直フレームFVと水平フレームFHとをジャングルジムのような籠状に組み上げて構造体を構成し、その外周にパネルPを取付けてある。受水槽Tの天井部には、保守点検用のマンホールMが設けられている。なお、鉛直フレームFV及び水平フレームFHが、本発明の「構造フレーム」に相当する。
制振装置は、後述する4つのパネル状のダンパーパネル1を直線状に並べてパネル状に構成されている。図1乃至図3に示すごとく、二つの制振装置が、受水槽Tの内部のうち最上部のスパン(下から4番目のスパン)に、鉛直方向に沿った状態で設置されている。一方の制振装置は、貯蔵タンクの前後方向に沿った状態で左右方向中央に配設され、他方の制振装置は、貯蔵タンクの左右方向に沿った状態で前後方向中央に配設されている。即ち、二つの制振装置は、互いに90度に交差(直交)している。そして、各制振装置は、受水槽Tの内周の全幅に亘っている。
ダンパーパネル1は、図4乃至図6に示すごとく、四方枠体2と、「線状体」としての樹脂チューブ3と、を備えている。四方枠体2は、4本のアングル部材2aをボルト連結して構成される。図4における紙面上下方向に沿ったアングル部材2aと、紙面左右方向に沿ったアングル部材2aとは、端部同士が互いに背中合わせとなる状態で連結されている。以下、説明の便宜上、ダンパーパネル1のうち、図4の紙面表面側の面を「表面」とし、その反対側の面を「裏面」と称呼する。
以上のような構成の制振装置であれば、例えば、受水槽Tがどの方向に沿って揺れても、スロッシング時に受水槽Tのうち上層部分において、上水Wは必ず制振装置を流通し、上水Wが制振装置を流通する際に、流通制限によって上水Wの見かけ上の粘度が上昇し、樹脂チューブ3の断面円形状によって、樹脂チューブ3を増やすことなく、樹脂チューブ3の外周面と上水Wとの接触面積が増大し、樹脂チューブ3が弾性変形し、表面の樹脂チューブ3と裏面の樹脂チューブ3との間の空間において対流が生じるので、制振装置の前後において、図9に示すごとく、上水Wの揺動エネルギーが減衰され、効率良くスロッシングを制振することができる(図9に実線で示した液面WL参照)。なお、図9において二点鎖線で示したWL−0は、制振装置を配設していない場合におけるスロッシング時の液面である。
本発明の制振装置の効果を確認する実証実験を行ったので、その実証実験の条件及び実証結果を図10乃至図15に基づいて説明する。
図10に示すごとく、貯蔵タンクとして、幅1000mm×奥行900mm×高さ750mmの水平断面形状四角形の水槽を用意した。水槽には、水深450mmまで注水してある。水槽を起振する手段として油圧式の振動台Aを使用した。水槽上方において、水槽の一側面から10mmの位置及び250mmの位置にレーザー式の変位センサSを設置した。特に図示はしないが、液面には測定用のマイクロビーズ(直径0.5mm、発泡ポリスチレン樹脂)を一面に浮遊させた。
制振装置は、縦200mm×横200mmのダンパーパネル1を4枚直線状に連結して構成し、その制振装置を、奥行き方向に沿った状態で水槽の中央部に設置した。樹脂チューブ3は直径6mmのものを使用した。
制振装置の差込長Dによって制振装置のスロッシング制振効果がどのように変わるかを実験した。差込長Dを0mm(制振装置設置せず・非制振)、50mm(水深の1/9)、100mm(水深の1/4.5)、150mm(水深の1/3)、350mm(水深の約1/1.3)の五種類に変更して実験した。試料(制振装置)としては、樹脂チューブ3の縦ピッチVと横ピッチH(図11(b)参照)とが、20mm×20mmのダンパーパネル1を使用した。
ダンパーパネル1の閉塞率によって制振装置のスロッシング制振効果がどのように変わるかを実験した。試料(制振装置)として、図11(a)に示すごとく、樹脂チューブ3の縦ピッチVと横ピッチH(図11(b)参照)とが、40mm×40mm(閉塞率28%)のものと、20mm×20mm(閉塞率51%)のものと、縦10mm×横10mm(閉塞率84%)のものと、を使用した。また、制振装置の差込長Dは150mmとした。
(1)第一実証実験の結果に基づいて、制振装置の差込長Dが150mmであるとき波高の時系変化を図14に示した。図14(a)は制振装置を配設していない場合のデータを表し、図14(b)は制振装置を配設した場合のデータを表している。図14(a)と(b)とを比較すると、本発明の制振装置による優れたスロッシング制振効果が理解できると共に、制振装置を設置していないと、図14(a)に示すごとく、起振している間(約16.6秒間)は、波高が増大し続けているのに対し、制振装置を設置すると、起振途中から波高の成長が抑制されていることが分かる。
上述の実施形態の制振方法では、制振装置を鉛直方向に沿った状態で配設したが、図16に示すごとく、水平方向に沿った状態の別の制振装置をさらに配設してあっても良い。この場合、鉛直方向に沿った状態の制振装置(ダンパーパネル1)の下端と同レベルの深さに、水平方向に沿った状態のダンパーパネル1を受水槽Tの内周に沿って設けて別の制振装置を構成すると良い。別の制振装置を設けると、鉛直方向に沿った制振装置によって表面の波を制振しつつ、水平方向に沿った制振装置によって、受水槽Tの下層での水の揺らぎが表面の波に伝わり難くなって、かつ、受水槽Tの側壁に沿って波が立ち上がるのが抑制され、より効率良くスロッシングを制振できる。
上述の実施形態の制振方法とは異なって、制振装置を、図17に示すごとく、受水槽Tの対角に亘るように配設しても良い。本構成であれば、水平断面形状が四角形である受水槽Tにおいて、最も効率良く広範囲に制振装置を配設でき、制振装置によるスロッシング制振効果を効率良く最大限に発揮させられる。
(1)特に図示はしないが、本発明の制振方法において、制振装置は、広範囲に波を受け止められるのであれば、90度に交差(直交)していなくても、受水槽Tの内周の全幅に完全に亘っていなくても良い。
続いて、本発明のスロシング制振方法及び制振装置の第2実施形態について、貯蔵タンクの一例である受水槽Tに適用した例を、図面に基づいて説明する。
本実施形態における受水槽Tは、図18及び図19に示すごとく、一般的な箱状躯体として構成される。尚、当該受水槽Tにおけるその他の構成については、「構造フレーム」を備えていないことを除いて、上述の第1実施形態の受水槽Tの略同様と考えて良い。
本実施形態における制振装置は、所謂「フロート式」の制振装置であって、図18及び図19に示すごとく、互いに90度で交差(直交)する二つの制振装置が、受水槽Tの内部の上水Wに浮いた状態で配置される。尚、制振装置のサイズや、貯蔵された上水Wへの制振装置の差込長D(本発明の「所定深さ」に相当する)は上述の第1実施形態と同様である。
ダンパーパネル50は、矩形の平板であり、ポリエチレン等の樹脂で構成されている。以下説明の便宜上、ダンパーパネル50の幅方向X1と長手方向X2とを図21に示すごとく定義する。
第1及び第2ジョイントバー55,56はいずれも、略円形の断面を有する棒状の部材であり、ポリエチレン等の樹脂で構成されている。第1ジョイントバー55は、ダンパーパネル50を連結する際に使用され、第2ジョイントバー56は、後述するストッパーキャップ60の補助係合部62に嵌め込んで使用するものであり、基本構成は同じであるが、本実施形態では、第1ジョイントバー55については、第2ジョイントバー56よりも長く、ダンパーパネル50の長手方向X2の長さと略一致するように設定されている。
ストッパーキャップ60は、第1及び第2ジョイントバー55,56の両端に取り外し自在に装着可能な部材であり、高密度ポリエチレンやABS樹脂等で構成されている。
次に、制振装置の組み立て方法について説明するが、これは一例に過ぎず、ダンパーパネル50、第1及び第2ジョイントバー55,56、並びにストッパーキャップ60の組み付け手順については適宜変更して良い。
ダンパーパネル50については、公知の押出成形方法によって作製した板材に、パンチング加工を施すことによって容易に作製することができる
第1及び第2ジョイントバー55,56については、公知の押出成形方法等によって作製することができる。また、ストッパーキャップ60については、公知の射出成型方法などによって作製することができる。
ダンパーパネル50、第1及び第2ジョイントバー55,56、及びストッパーキャップ60は、いずれも公知の成形方法によって容易に作製することが可能であるため、適用される貯蔵タンクの形状や規模に応じて、そのサイズを適宜変更し易い。
以上のような構成の制振装置であれば、例えば、受水槽Tがどの方向に沿って揺れても、スロッシング時に受水槽Tのうち上層部分において、上水Wは必ず制振装置を流通し、上水Wが制振装置を流通する際に、流通制限によって上水Wの見かけ上の粘度が上昇し、ダンパーパネル50の凹凸面によって、ダンパーパネル50の外周面と上水Wとの接触面積が増大し、さらに制振装置自体が固定されておらず、上水Wに浮遊しているため、制振装置が水平方向に揺動して波の乱れを生じさせることができ、これにより、制振装置の前後において、図23に示すごとく、上水Wの揺動エネルギーが大きく減衰され、効率良くスロッシングを制振することができる(図23に実線で示した液面WL参照)。なお、図23において二点鎖線で示したWL−0は、制振装置を配設していない場合におけるスロッシング時の液面である。
上述の第1実施形態においては、平面視で十字状に固定された制振装置によって、受水槽Tが平面視で4つの区画に分けられている。そのため、制振装置の開口率が小さい場合(即ち、制振装置の閉塞率が大きい場合)、各区画において固有振動が発生する可能性がある。これにより、受水槽Tの振動と、各区画において生じる固有振動との連成振動によるバルジング現象が発生し、可能性は低いものの共振によって受水槽Tを損壊させる虞がある。
これに対し、第2実施形態のフロート式の制振装置では、制振装置が上水Wの動液圧で適度に移動するため、受水槽T内での動液圧から逃れようとして波の乱れを生じさせ、結果として消波することとなり、バルジング現象の発生を抑制することができる。
本発明の制振装置の効果を確認する実証実験を行ったので、その実証実験の条件及び実証結果を図24乃至図30に基づいて説明する。
貯蔵タンクとして、一辺の長さが480mmの立方体形状の水槽を用意し、水深200mmまで注水した。水槽を起振する手段としての振動台、レーザー式の変位センサ、測定用のマイクロビーズ等については、上述の第1実施形態と同様の構成を採用した。
2.使用した制振装置について
制振装置は、4つの構成パネル65を備える十字状の制振装置であって、ダンパーパネル50の開口率は30%である。この制振装置を、差込長Dが水深の1/3となるように、水槽の中央部に固定して配置したものと、上記第2実施形態に係る浮かべた状態で配置したものとをそれぞれ用意した。
3.起振条件について
起振条件は、水槽の一次固有振動数である1.3Hzの変位±3mm、20サイクルとした。変位センサにより波高を起振開始から30秒間測定し、その間における最大波高を求めると共に、応答波高と減衰曲線とを求めた。また、水槽への加振方向を0°〜45°まで変化させて測定し、制振装置を配設していない場合(非制振)の0°を1として相対比較した。
(1)上述の第2実施形態では、ダンパーパネル50をその長辺が水平となる横長の姿勢で使用しているが、この構成に限定されるものではく、ダンパーパネル50をその長辺が上下方向に沿うように縦長の姿勢で使用して、制振装置を構成しても良い。
(2)上述の第2実施形態に係る制振装置については、第1実施形態における「構造フレーム」を備える受水槽Tに適用することも可能である。また、第1実施形態に係る制振装置と同様に、必ずしも二つの制振装置が90度に交差(直交)していなくても良く、また二つの制振装置の夫々を、貯蔵タンクの内周の全幅に亘る状態で配設したり、あるいは少なくとも何れか一方の制振装置を、貯蔵タンクの対角に亘るように配設したり、またあるいは所定深さをは、貯蔵液体の貯蔵深さの1/9以上、かつ、1/3以下とするように構成しても良い。
2 四方枠体フレーム(四方枠体)
3 樹脂チューブ(線状体)
T 受水槽(液体用貯蔵タンク)
FV 鉛直フレーム(構造フレーム)
FH 水平フレーム(構造フレーム)
M マンホール(点検口)
W 水(貯蔵液体)
WL 液面
D 差込長(所定深さ)
Claims (15)
- 水平断面形状が四角形である液体用の貯蔵タンクのスロッシング制振方法であって、
液体の流通を許容する部分と前記液体の流通を阻止する部分とを夫々複数有する二つのパネル状の制振装置を、互いに交差する状態、かつ、前記貯蔵タンクに貯蔵された貯蔵液体に対して液面から所定深さまでの範囲に位置する状態で、鉛直方向に沿って前記貯蔵タンクに配設するスロッシング制振方法。 - 二つの前記制振装置の夫々を、前記貯蔵タンクの内周の全幅に亘る状態で配設する請求項1に記載のスロッシング制振方法。
- 少なくとも何れか一方の前記制振装置を、前記貯蔵タンクの対角に亘るように配設する請求項2に記載のスロッシングの制振方法。
- 前記所定深さは、前記貯蔵液体の貯蔵深さの1/9以上、かつ、1/3以下である請求項1から3の何れか一項に記載のスロッシングの制振方法。
- 水平方向に沿った状態の別の前記制振装置を、前記液面から所定深さまでの範囲内に位置するように前記貯蔵タンクに配設する請求項1から4の何れか一項に記載のスロッシング制振方法。
- 前記制振装置が、前記貯蔵液体に浮遊した状態で設けられている請求項1から4の何れか一項に記載のスロッシングの制振方法。
- 液体用貯蔵タンクに配設されてスロッシングを制振する制振装置であって、
前記貯蔵タンクの構造フレームに取付けられる四方枠体と、
前記四方枠体に平行に取付けられる複数の線状体と、が備えられた制振装置。 - 複数の前記線状体は、前記四方枠体に格子状に取付けられる請求項7に記載の制振装置。
- 前記線状体は、樹脂製である請求項7または8に記載の制振装置。
- 前記線状体は、弾性素材によって形成されている請求項7から9の何れか一項に記載の制振装置。
- 前記線状体は、円形断面形状である請求項7から10の何れか一項に記載の制振装置。
- 前記線状体は、中空状に形成されている請求項7から11の何れか一項に記載の制振装置。
- 前記線状体の外周面に、凹凸が形成されている請求項7から12の何れか一項に記載の制振装置。
- 前記四方枠体は、分解した状態で前記貯蔵タンクの点検口から搬入可能であり、かつ、前記線状体は、前記四方枠体に対して取外し可能である請求項7から13の何れか一項に記載の制振装置。
- 液体用貯蔵タンクに配設されてスロッシングを制振する制振装置であって、
前記液体用貯蔵タンクに貯蔵された貯蔵液体に対して液面から所定深さまでの範囲に位置する状態で前記液体用貯蔵タンクに貯蔵された貯蔵液体に浮遊可能な、複数の穴を有するパネルを備える制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013163598A JP2014051320A (ja) | 2012-08-06 | 2013-08-06 | スロッシング制振方法及び制振装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012174163 | 2012-08-06 | ||
JP2012174163 | 2012-08-06 | ||
JP2013163598A JP2014051320A (ja) | 2012-08-06 | 2013-08-06 | スロッシング制振方法及び制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014051320A true JP2014051320A (ja) | 2014-03-20 |
Family
ID=50610191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013163598A Pending JP2014051320A (ja) | 2012-08-06 | 2013-08-06 | スロッシング制振方法及び制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014051320A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101653140B1 (ko) | 2016-03-17 | 2016-09-01 | 주식회사 문창 | 물의 수평 충격력 저감용 물탱크 |
KR101691325B1 (ko) * | 2016-03-29 | 2016-12-29 | 주식회사 문창 | 과도한 물 출렁임 저감이 가능한 물탱크 |
KR101691326B1 (ko) * | 2016-03-29 | 2016-12-29 | 주식회사 문창 | 지진에 안전한 내진 물탱크 |
KR101691324B1 (ko) * | 2016-03-29 | 2016-12-29 | 주식회사 문창 | 물 출렁임 저감이 가능한 물탱크 |
CN107380789A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-11-24 | 中车南京浦镇车辆有限公司 | 一种方型水箱用抑波板组件及其安装方法 |
KR101957950B1 (ko) * | 2017-12-27 | 2019-03-14 | 주식회사 문창 | 부유식 슬로싱 억제장치가 구비된 유체저장탱크 |
KR102005953B1 (ko) * | 2018-08-01 | 2019-10-01 | 신진선 | 방파판이 구비된 소화수조 |
KR102130255B1 (ko) * | 2019-11-20 | 2020-07-03 | 재단법인 국토교통연구인프라운영원 | 방파타이가 포함된 유체저장탱크 방파장치 및 그를 구비한 유체저장탱크 |
CN112829877A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-05-25 | 江苏海洋大学 | 一种用于降低液舱冲击载荷的制荡装置及液舱 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5189309U (ja) * | 1975-01-16 | 1976-07-16 | ||
JPS52110611U (ja) * | 1976-02-19 | 1977-08-23 | ||
JPS61104989A (ja) * | 1984-10-25 | 1986-05-23 | 株式会社東芝 | 液面揺動抑制装置 |
JPH08101296A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Toshiba Corp | スロッシング溢水防止装置 |
JP2006008148A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-01-12 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | スロッシング抑制装置 |
JP2008260585A (ja) * | 2008-07-09 | 2008-10-30 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | スロッシング防止装置 |
-
2013
- 2013-08-06 JP JP2013163598A patent/JP2014051320A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5189309U (ja) * | 1975-01-16 | 1976-07-16 | ||
JPS52110611U (ja) * | 1976-02-19 | 1977-08-23 | ||
JPS61104989A (ja) * | 1984-10-25 | 1986-05-23 | 株式会社東芝 | 液面揺動抑制装置 |
JPH08101296A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Toshiba Corp | スロッシング溢水防止装置 |
JP2006008148A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-01-12 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | スロッシング抑制装置 |
JP2008260585A (ja) * | 2008-07-09 | 2008-10-30 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | スロッシング防止装置 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101653140B1 (ko) | 2016-03-17 | 2016-09-01 | 주식회사 문창 | 물의 수평 충격력 저감용 물탱크 |
KR101691325B1 (ko) * | 2016-03-29 | 2016-12-29 | 주식회사 문창 | 과도한 물 출렁임 저감이 가능한 물탱크 |
KR101691326B1 (ko) * | 2016-03-29 | 2016-12-29 | 주식회사 문창 | 지진에 안전한 내진 물탱크 |
KR101691324B1 (ko) * | 2016-03-29 | 2016-12-29 | 주식회사 문창 | 물 출렁임 저감이 가능한 물탱크 |
CN107380789A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-11-24 | 中车南京浦镇车辆有限公司 | 一种方型水箱用抑波板组件及其安装方法 |
KR101957950B1 (ko) * | 2017-12-27 | 2019-03-14 | 주식회사 문창 | 부유식 슬로싱 억제장치가 구비된 유체저장탱크 |
KR102005953B1 (ko) * | 2018-08-01 | 2019-10-01 | 신진선 | 방파판이 구비된 소화수조 |
KR102130255B1 (ko) * | 2019-11-20 | 2020-07-03 | 재단법인 국토교통연구인프라운영원 | 방파타이가 포함된 유체저장탱크 방파장치 및 그를 구비한 유체저장탱크 |
CN112829877A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-05-25 | 江苏海洋大学 | 一种用于降低液舱冲击载荷的制荡装置及液舱 |
CN112829877B (zh) * | 2021-01-27 | 2023-08-01 | 江苏海洋大学 | 一种用于降低液舱冲击载荷的制荡装置及液舱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014051320A (ja) | スロッシング制振方法及び制振装置 | |
JP7103947B2 (ja) | 相互に連結された少なくとも3つの液体貯留槽を有する、特にフローティング支持体のための安定化システム | |
US4922671A (en) | Method for effectively restraining response of a structure to outside disturbances and apparatus therefor | |
KR101478654B1 (ko) | 다이아그리드를 이용한 내진보강구조 | |
Tsao et al. | Tuned liquid dampers with porous media | |
KR101691324B1 (ko) | 물 출렁임 저감이 가능한 물탱크 | |
JP2008260585A (ja) | スロッシング防止装置 | |
KR100923768B1 (ko) | 유체의 출렁임 감쇄 장치 및 이를 구비한 발사체 | |
JP6983167B2 (ja) | 複数のu字状減衰装置を有する、特にフローティング支持体のための安定化システム | |
JP5480682B2 (ja) | 液状化対策構造 | |
JP5138825B1 (ja) | 粘性制震壁 | |
JP6390107B2 (ja) | スロッシングを制振する制振装置及び制振方法 | |
JP4277185B2 (ja) | 浮体式免震構造物の付加減衰機構 | |
KR101691325B1 (ko) | 과도한 물 출렁임 저감이 가능한 물탱크 | |
Veļičko et al. | Overview of tuned liquid dampers and possible ways of oscillation damping properties improvement | |
JP2008213886A (ja) | 浮き屋根式液体貯蔵タンク | |
JP2006264596A (ja) | 浮体ユニット及び浮体式耐震構造物 | |
JP2011095043A (ja) | 保管構造 | |
JPH09144076A (ja) | 消波型貯水タンク | |
KR20180006679A (ko) | 방파제 구조물 | |
Chaudhari et al. | A study of dynamic response of circular water tank with baffle walls | |
JP2005247353A (ja) | 大型タンクのスロッシング防止構造 | |
Walde et al. | Seismic analysis of water tank considering effect on time period | |
JP6742615B2 (ja) | 制振装置 | |
Ahmad et al. | Use of water tank as tuned liquid damper (TLD) for reinforced concrete (RC) structures |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20140115 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20140129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20140115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20140129 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160804 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160804 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160826 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160826 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170530 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180109 |