JP2014048011A - 空調設備とその設置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダクトが筺体に接続される空調設備において、ダクトの接続作業を容易に行える空調設備とその設置方法を提供する。
【解決手段】上部又は側部にダクト11が連結される筺体12と、配線14を介して筺体12内と接続された制御基板15と、制御基板15が取り付けられた基板収容部材16とを備えた空調設備10であって、筺体12のダクト11が連結された上部又は側部に基板収容部材16を固定する部材A22と、基板収容部材16を筺体12に連結して基板収容部材16の可動範囲を制限する部材B31とを備え、部材A22による基板収容部材16の固定が解除され、ダクト11の連結位置から遠ざかる方向に移動した基板収容部材16を、配線14に応力が生じない状態で、部材B31によって保持する。
【選択図】図1
【解決手段】上部又は側部にダクト11が連結される筺体12と、配線14を介して筺体12内と接続された制御基板15と、制御基板15が取り付けられた基板収容部材16とを備えた空調設備10であって、筺体12のダクト11が連結された上部又は側部に基板収容部材16を固定する部材A22と、基板収容部材16を筺体12に連結して基板収容部材16の可動範囲を制限する部材B31とを備え、部材A22による基板収容部材16の固定が解除され、ダクト11の連結位置から遠ざかる方向に移動した基板収容部材16を、配線14に応力が生じない状態で、部材B31によって保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、建屋内の空気調和を行う空調設備とその設置方法に関する。
従来、1台の室内機と複数の部屋をダクトで接続し、1台の室内機から複数の部屋に空気を送って空気調和(即ち、空気の温度、湿度、清浄度の調整)を行う空調設備が採用されており、その具体例が例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1では、2台の室内機がそれぞれ屋根裏及び階段下に配置され、屋根裏に設置された室内機によって2階にある複数の部屋の空気調和を行い、階段下に設けられた室内機によって1階にある複数の部屋の空気調和を行う。
1台の室内機で複数の部屋の空気調和を行うと、建屋内に設置される室内機の数が減り、空調設備を導入する際のイニシャルコストを抑制することができる。
特許文献1では、2台の室内機がそれぞれ屋根裏及び階段下に配置され、屋根裏に設置された室内機によって2階にある複数の部屋の空気調和を行い、階段下に設けられた室内機によって1階にある複数の部屋の空気調和を行う。
1台の室内機で複数の部屋の空気調和を行うと、建屋内に設置される室内機の数が減り、空調設備を導入する際のイニシャルコストを抑制することができる。
室外機に接続された室内機の設置場所は、屋根裏及び階段下に限定されず、居住空間内やクローゼット内に室内機を設置する専用の収容スペースを設けることもある。この場合、居住空間として、あるいは、クローゼットとして使用可能な空間を広く確保すべく、室内機用の収容スペースは、平面視して、その収容スペースの外縁と室内機の筺体とが近接するように設計される。
そして、空調設備を設置する際、作業者は、室内機用の収容スペースの外に立って、室内機用の収容スペース内にある室内機に種々の作業、例えば、ダクトの室内機への接続作業を行うので、室内機用の収容スペースは、平面視して一側が開放可能であるのが好ましい。
そして、空調設備を設置する際、作業者は、室内機用の収容スペースの外に立って、室内機用の収容スペース内にある室内機に種々の作業、例えば、ダクトの室内機への接続作業を行うので、室内機用の収容スペースは、平面視して一側が開放可能であるのが好ましい。
ところで、室内機には制御基板が設けられるが、室内機の筺体内は空気の流路やファン等があって制御基板を設けるスペースの確保が困難なことがある。
そして、室内機を室内機用の収容スペースに入れた際に、その収容スペースの開放側と基板収容部材との間でダクトが室内機の筺体に接続されていると、作業者と基板収容部材の間にダクトがあって、ダクトが室内機の筺体に接続されている状態では、基板収容部材内の制御基板の点検や修理を行うのが困難である。
そして、室内機を室内機用の収容スペースに入れた際に、その収容スペースの開放側と基板収容部材との間でダクトが室内機の筺体に接続されていると、作業者と基板収容部材の間にダクトがあって、ダクトが室内機の筺体に接続されている状態では、基板収容部材内の制御基板の点検や修理を行うのが困難である。
このことから、本願の発明者らは、基板収納部材を室内機の筺体外に配置した状態で筺体に取り付け、しかも、室内機用の収容スペースの開放側とダクトの間に基板収容部材が位置するように、室内機を室内機用の収容スペースに配置するのがよいとの考えに至った。
しかしながら、基板収納部材を室内機の筺体外に配置した状態で筺体に取り付け、かつ、室内機用の収容スペースの開放側とダクトの間に基板収容部材を配置するには解決すべき課題があった。
しかしながら、基板収納部材を室内機の筺体外に配置した状態で筺体に取り付け、かつ、室内機用の収容スペースの開放側とダクトの間に基板収容部材を配置するには解決すべき課題があった。
即ち、室内機用の収容スペースの開放側とダクトの間に基板収容部材があると、基板収容部材の大きさによっては、ダクトを室内機の筺体に接続する際、基板収容部材が作業の妨げとなって、ダクトの接続に手間が掛かる。
しかも、空調設備は、制御基板が、室内機の筺体に固定された基板収容部材に収容され、かつ、配線によって筺体内の機器に接続された状態で、空調設備を設置する現場に運び込まれる。従って、配線の長さの制限によって、空調設備を設置する際に、基板収容部材を基板収容部材の取付け位置から所定の範囲を超えて移動することはできず、基板収容部材を床に置くことはできない。
この課題は、室内機及び室外機を備える空調設備に特有のものではなく、空気清浄機能のみを備え、筺体が1つの空調設備にも存在する。
しかも、空調設備は、制御基板が、室内機の筺体に固定された基板収容部材に収容され、かつ、配線によって筺体内の機器に接続された状態で、空調設備を設置する現場に運び込まれる。従って、配線の長さの制限によって、空調設備を設置する際に、基板収容部材を基板収容部材の取付け位置から所定の範囲を超えて移動することはできず、基板収容部材を床に置くことはできない。
この課題は、室内機及び室外機を備える空調設備に特有のものではなく、空気清浄機能のみを備え、筺体が1つの空調設備にも存在する。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、ダクトが筺体に接続される空調設備において、ダクトの接続作業を容易に行える空調設備とその設置方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る空調設備は、上部又は側部にダクトが連結される筺体と、配線を介して前記筺体内と接続された制御基板と、前記制御基板が取り付けられた基板収容部材とを備えた空調設備であって、前記筺体の前記ダクトが連結された上部又は側部に前記基板収容部材を固定する部材Aと、前記基板収容部材を前記筺体に連結して該基板収容部材の可動範囲を制限する部材Bとを備え、前記部材Aによる前記基板収容部材の固定が解除され、前記ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動した前記基板収容部材を、前記配線に応力が生じない状態で、前記部材Bによって保持する。
第1の発明に係る空調設備において、前記部材Bは、全体又は一部が非金属によって形成されているのが好ましい。
第1の発明に係る空調設備において、前記部材Bは、一側に前記筺体に固定される連結部Cを、他側に前記基板収容部材に固定される連結部Dを備え、前記基板収容部材は、前記連結部Dが回動することで、前記ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動するのが好ましい。
第1の発明に係る空調設備において、前記部材Bは、前記部材Aと共に前記基板収容部材を前記筺体の上部に固定するのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る空調設備は、上部又は側部にダクトが連結される筺体と、配線を介して前記筺体内と接続された制御基板と、前記制御基板が取り付けられた基板収容部材とを備えた空調設備であって、前記筺体の前記ダクトが連結された上部又は側部に前記基板収容部材を固定する部材Aと、前記筺体の側部に設けられたフック機構とを備え、前記部材Aによる前記基板収容部材の固定が解除され、前記ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動した前記基板収容部材を、前記配線に応力が生じない状態で、前記フック機構によって前記筺体の側部に掛止する。
前記目的に沿う第3の発明に係る空調設備の設置方法は、制御基板を取り付けた基板収容部材が上部又は側部に固定される筺体に、ダクトを連結する空調設備の設置方法であって、平面視して一側が開放された収容スペース内に前記筺体を配置する工程と、前記筺体に固定されていた前記基板収容部材の固定を解除する工程と、前記収容スペースの開放側に前記基板収容部材を移動させ、該基板収容部材を前記ダクトの連結位置から遠ざける方法に移動する工程と、前記制御基板と前記筺体内を接続する配線に応力が生じない状態で、前記基板収容部材を、該基板収容部材と前記筺体を連結する部材Bによって保持し、前記ダクトを、前記筺体の該基板収容部材が固定されていた上部又は側部に連結する工程とを有する。
第1、第2の発明に係る空調設備及び第3の発明に係る空調設備の設置方法は、基板収容部材の固定が解除されて、ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動した基板収容部材を、配線に応力が生じない状態で保持する。従って、配線が損傷するのを防ぎ、かつ、基板収容部材による妨げを抑制した状態で、ダクトを室内機の筺体に接続する作業を容易に行うことができる。
第1の発明に係る空調設備において、部材Bの全体又は一部が非金属によって形成されている場合、部材Bの全体が金属によって形成されている場合に比べて、部材Bを介して筺体内の温度から基板収容部材に伝わる熱を抑制でき、筺体内の温度環境の変化によって制御基板に不具合が生じるのを防止可能である。
第1の発明に係る空調設備において、部材Bが、一側及び他側に筺体に固定される連結部C及び基板収容部材に固定される連結部Dをそれぞれ備え、基板収容部材が、連結部Dの回動によって、ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動する場合、基板収容部材を安定的に移動させることが可能である。
第1の発明に係る空調設備において、部材Bが、部材Aと共に基板収容部材を筺体の上部に固定する場合、基板収容部材を筺体の上部に固定するための部材を少なくすることが可能である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る空調設備10は、吹出しダクト(ダクトの一例)11が筺体12の上部に連結される室内機13と、配線14を介して筺体12内と接続された制御基板15と、内側に制御基板15が取り付けられた基板収容部材16とを備えている。以下、これらについて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る空調設備10は、吹出しダクト(ダクトの一例)11が筺体12の上部に連結される室内機13と、配線14を介して筺体12内と接続された制御基板15と、内側に制御基板15が取り付けられた基板収容部材16とを備えている。以下、これらについて詳細に説明する。
空調設備10は、図1に示すように、室内機13と、室内機13に接続された図示しない室外機を有している。
室内機13は、図1、図2に示すように、上下に長い箱状の筺体12を備え、その筺体12内に、室外機に冷媒循環回路を介して接続された熱交換器17と、筺体12内に空気を取り込み、その空気を筺体12の外に送り出すファン18とが配置されている。
筺体12には、上部に、複数の空気吐出部材19が取り付けられ、図1に示すように、複数の吹出しダクト11がそれぞれ、この複数の空気吐出部材19を介して筺体12の上部に連結される。
室内機13は、図1、図2に示すように、上下に長い箱状の筺体12を備え、その筺体12内に、室外機に冷媒循環回路を介して接続された熱交換器17と、筺体12内に空気を取り込み、その空気を筺体12の外に送り出すファン18とが配置されている。
筺体12には、上部に、複数の空気吐出部材19が取り付けられ、図1に示すように、複数の吹出しダクト11がそれぞれ、この複数の空気吐出部材19を介して筺体12の上部に連結される。
室内機13は、ファン18の作動によって、筺体12の側壁部の下側に設けられた吸込口20から筺体12内に空気を取り込み、筺体12内に取り込んだ空気の温度を、熱交換器17によって下げ、あるいは、上げる。
熱交換器17を通過して温度が降下、あるいは上昇した空気は、空気吐出部材19を介して、吹出しダクト11に送られ、被空調空間に供給される。
熱交換器17を通過して温度が降下、あるいは上昇した空気は、空気吐出部材19を介して、吹出しダクト11に送られ、被空調空間に供給される。
ファン18には、制御基板15が配線14を介して接続されている。制御基板15は、ファン18の制御を行う他、図示しない操作盤からの入力操作に従って、冷房運転を行うか、暖房運転を行うかを決定し、空調設備10が備える種々の機器を制御する。
室内機13内には、ファン18及び熱交換器17に加え、図示しない温度センサが設けられ、この温度センサも、ファン18と制御基板15を接続する配線14とは別の配線14によって制御基板15に接続されている。
室内機13内には、ファン18及び熱交換器17に加え、図示しない温度センサが設けられ、この温度センサも、ファン18と制御基板15を接続する配線14とは別の配線14によって制御基板15に接続されている。
制御基板15は、箱状の基板収容部材16内に取り付けられ、基板収容部材16は、図1、図2に示すように、複数の螺子部材(部材Aの一例)22によって筺体12の上部に固定されている。
複数の空気吐出部材19は、筺体12の上部に一列に並べられ、図1に示すように、各空気吐出部材19に連結される吹出しダクト11と共に断熱材23によって覆われる。
基板収容部材16は、空気吐出部材19が一列に並べられた場所から離れた位置で筺体12の上部に固定され、筺体12に固定された状態で空気吐出部材19より高くなるように設計されている。
なお、複数の配線14は、基板収容部材16外、かつ、筺体12外に配置された部分が、カバー材21によって覆われ損傷の防止がなされている。
複数の空気吐出部材19は、筺体12の上部に一列に並べられ、図1に示すように、各空気吐出部材19に連結される吹出しダクト11と共に断熱材23によって覆われる。
基板収容部材16は、空気吐出部材19が一列に並べられた場所から離れた位置で筺体12の上部に固定され、筺体12に固定された状態で空気吐出部材19より高くなるように設計されている。
なお、複数の配線14は、基板収容部材16外、かつ、筺体12外に配置された部分が、カバー材21によって覆われ損傷の防止がなされている。
筺体12は、上下及び前後左右にそれぞれ金属製の板材を備え、この複数の板材はそれぞれ断熱材によって覆われており、筺体12は、筺体12内が筺体12外から受ける温度の影響を抑制する設計になっている。
以下、図3に示すように、筺体12の上部を形成する板材及び断熱材を、それぞれ板材24及び断熱材25とし、4面ある筺体12の側壁部(側部)のうちの1面を形成する板材及び断熱材を、それぞれ板材24a及び断熱材25aとして、説明を続ける。
ここで、筺体12の上部に固定された基板収容部材16は、複数の空気吐出部材19が並べられた領域と、板材24aの上位置との間にあって、複数の空気吐出部材19に比べて板材24aの近くに位置している。
以下、図3に示すように、筺体12の上部を形成する板材及び断熱材を、それぞれ板材24及び断熱材25とし、4面ある筺体12の側壁部(側部)のうちの1面を形成する板材及び断熱材を、それぞれ板材24a及び断熱材25aとして、説明を続ける。
ここで、筺体12の上部に固定された基板収容部材16は、複数の空気吐出部材19が並べられた領域と、板材24aの上位置との間にあって、複数の空気吐出部材19に比べて板材24aの近くに位置している。
水平配置された板材24は、外周部が上側に折り曲げられ、この折り曲げられた部分と鉛直方向に配置された板材24aが当接した状態で、板材24と板材24aは螺子部材26によって連結されている。
板材24には、板材24aの近傍に、断面L字に折り曲がった金属板27が、溶接、螺子、カシメ等によって固定されている。金属板27は、板材24に上側から当接して固定された水平部28と鉛直方向に配置された鉛直部29を備え、鉛直部29には、螺子部材30によって、蝶番(部材Bの一例)31が固定されている。
板材24には、板材24aの近傍に、断面L字に折り曲がった金属板27が、溶接、螺子、カシメ等によって固定されている。金属板27は、板材24に上側から当接して固定された水平部28と鉛直方向に配置された鉛直部29を備え、鉛直部29には、螺子部材30によって、蝶番(部材Bの一例)31が固定されている。
蝶番31は複数あって、各蝶番31は、一側に金属板27の鉛直部29に当接して固定された連結部32(連結部C)を備え、他側に、基板収容部材16の底部16aに上側から当接した連結部33(連結部D)を有している。連結部33は、螺子部材35によって、基板収容部材16の底部16aに固定されている。従って、基板収容部材16は、この蝶番31によって、金属板27を介して板材24に連結されている。
基板収容部材16の底部16aは一側に複数の貫通孔34が形成されている。複数の蝶番31はそれぞれ、この複数の貫通孔34を挿通し、連結部32が基板収容部材16の外に配置され、連結部33が基板収容部材16の内側に配置された状態で設けられている。
各蝶番31は、金属板27を介して、基板収容部材16を板材24に連結し、螺子部材22と共に基板収容部材16を筺体12の上部に固定している。
各蝶番31は、金属板27を介して、基板収容部材16を板材24に連結し、螺子部材22と共に基板収容部材16を筺体12の上部に固定している。
そして、各蝶番31は連結部32、33の間が折り曲げ可能に設計されているので、螺子部材22による基板収容部材16の筺体12への固定を解除することによって、図4に示すように、連結部33は基板収容部材16と共に回動可能となる。
基板収容部材16は、図5、図6に示すように、筺体12の上部に固定されていた状態から連結部33と共に略90°回動して、複数の蝶番31によって保持される。複数の蝶番31は、基板収容部材16が略90°回動して保持された状態を超えて回動しないように、基板収容部材16の可動範囲を制限している。
基板収容部材16は、図5、図6に示すように、筺体12の上部に固定されていた状態から連結部33と共に略90°回動して、複数の蝶番31によって保持される。複数の蝶番31は、基板収容部材16が略90°回動して保持された状態を超えて回動しないように、基板収容部材16の可動範囲を制限している。
基板収容部材16が略90°回動して、複数の蝶番31によって保持された際、配線14には、制御基板15及び基板収容部材16の荷重が掛かっておらず、応力が生じていない。配線14に応力が生じると、配線14が断線したり、配線14が制御基板15から外れたりする不具合を招くので、配線14に応力を生じさせないことは、不具合の発生を防ぐために有効である。
基板収容部材16は、略90°回動して複数の蝶番31により保持された状態で、筺体12の上部に固定されていたときより最高点の位置が低くなる。
基板収容部材16は、略90°回動して複数の蝶番31により保持された状態で、筺体12の上部に固定されていたときより最高点の位置が低くなる。
このように、各蝶番31は、回動した基板収容部材16を所定の配置で保持する機能と、螺子部材22と共に基板収容部材16を筺体12の上部に固定する機能とを兼ね備えている。従って、回動した基板収容部材16を保持する機能のみを蝶番31に備えさせる場合に比べ、空調設備10が有する部材の数を減らすことができる。仮に、蝶番31が、螺子部材22と共に基板収容部材16を筺体12の上部に固定する機能を備えていない場合、基板収容部材16を筺体12に固定する螺子部材等を追加する必要があるためである。
また、基板収容部材16は、各蝶番31の連結部33と共に回動することで、吹出しダクト11の連結位置から遠ざかる方向に移動することになる。
また、基板収容部材16は、各蝶番31の連結部33と共に回動することで、吹出しダクト11の連結位置から遠ざかる方向に移動することになる。
本実施の形態では、蝶番31は、全体が合成樹脂によって形成され、筺体12内から蝶番31を介して基板収容部材16に伝わる熱を抑制している。蝶番31を形成する素材は、非金属であればよく、例えば、天然樹脂によって蝶番31を形成することもできる。そして、蝶番31は、全体が非金属によって形成される必要はなく、蝶番31の一部を非金属によって形成し、他の部分を金属によって形成して、伝熱性を抑制した設計にすることもできる。
複数の蝶番31を介して筺体12内の温度が基板収容部材16に伝わると、基板収容部材16、制御基板15及び配線14に結露が生じて不具合が生じるおそれがあるので、各蝶番31の伝熱性を抑制することは、制御基板15を正常に保つ上で有効である。
複数の蝶番31を介して筺体12内の温度が基板収容部材16に伝わると、基板収容部材16、制御基板15及び配線14に結露が生じて不具合が生じるおそれがあるので、各蝶番31の伝熱性を抑制することは、制御基板15を正常に保つ上で有効である。
ここで、基板収容部材16を筺体12に連結する部材Bは、蝶番に限定されない。部材Bは、吹出しダクト11の連結位置から遠ざかる方向に移動した基板収容部材16を、配線14に応力が生じない状態で保持できるものであればよく、例えば、繊維を編んで形成された帯状部材や、合成樹脂、皮革等によって形成された帯状部材を、部材Bとして採用することもできる。
次に、室内機13に吹出しダクト11を連結する空調設備10の設置方法について説明する。
基板収容部材16が筺体12の上部に固定された室内機13は、図2、図5に示すように、平面視して一側が開放された収容スペース36内に作業者によって配置される。室内機13は、断熱材25aが収容スペース36の開放側に近接し、基板収容部材16が複数の空気吐出部材19に比べて収容スペース36の開放側に近くなる配置で、収容スペース36内に設置される。
基板収容部材16が筺体12の上部に固定された室内機13は、図2、図5に示すように、平面視して一側が開放された収容スペース36内に作業者によって配置される。室内機13は、断熱材25aが収容スペース36の開放側に近接し、基板収容部材16が複数の空気吐出部材19に比べて収容スペース36の開放側に近くなる配置で、収容スペース36内に設置される。
室内機13を収容スペース36に配置した後、作業者は、螺子部材22を取り外して、筺体12の上部に固定されていた基板収容部材16の固定を解除し、基板収容部材16に対して手で力を与えて、基板収容部材16を収容スペース36の開放側に回動させる。
作業者によって回動させられた基板収容部材16は、図6に示すように、吹出しダクト11の連結位置から遠ざかる方向に略90°回動した位置で、配線14に応力が生じない状態で、複数の蝶番31によって保持され、作業者は基板収容部材16から手を放す。
作業者によって回動させられた基板収容部材16は、図6に示すように、吹出しダクト11の連結位置から遠ざかる方向に略90°回動した位置で、配線14に応力が生じない状態で、複数の蝶番31によって保持され、作業者は基板収容部材16から手を放す。
作業者は、基板収容部材16を放して自由になった手で、図1に示すように、複数の吹出しダクト11を複数の空気吐出部材19にそれぞれ接続して筺体12の上部に連結し、複数の吹出しダクト11及び複数の空気吐出部材19を断熱材23によって覆う。
その後、作業者は、基板収容部材16を手で押して回動させ基板収容部材16を固定する位置に戻し、螺子部材22により基板収容部材16を筺体12の上部に固定し、収容スペース36の開放側を板材(本実施の形態では化粧板)37によって覆う。
収容スペース36の開放側を塞ぐことによって、室内機13内の空気の流動音やファン18の作動音等が居住空間に漏れるのを抑制可能である。
その後、作業者は、基板収容部材16を手で押して回動させ基板収容部材16を固定する位置に戻し、螺子部材22により基板収容部材16を筺体12の上部に固定し、収容スペース36の開放側を板材(本実施の形態では化粧板)37によって覆う。
収容スペース36の開放側を塞ぐことによって、室内機13内の空気の流動音やファン18の作動音等が居住空間に漏れるのを抑制可能である。
ここで、基板収容部材16が複数の空気吐出部材19から離れた位置で複数の蝶番31によって保持された状態で、作業者は吹出しダクト11を空気吐出部材19に接続する作業と断熱材23で吹出ダクト11及び空気吐出部材19を覆う作業を行う。従って、作業者は、基板収容部材16による作業の妨げが抑制された状態で、吹出しダクト11の接続作業と断熱材23の取り付け作業を行うことができ、結果として、空調設備10の設置時間を短縮可能である。
ここまで、室内機の筺体の上部から取り外した基板収容部材を、基板収容部材を筺体に連結する部材Bによって保持する実施の形態を説明したが、部材Bを用いずに基板収容部材を保持するようにしてもよい。
室内機13の変形例である室内機40は、図7に示すように、筺体12の側壁部に設けられたフック機構41を備え、基板収容部材42にはこのフック機構41に対応する開口43が形成されている。
室内機13の変形例である室内機40は、図7に示すように、筺体12の側壁部に設けられたフック機構41を備え、基板収容部材42にはこのフック機構41に対応する開口43が形成されている。
作業者は、空気吐出部材19に図示しない吹出しダクトを接続するにあたり、まず、螺子部材22による基板収容部材42の固定を解除し、筺体12の上部から基板収容部材42を取り外し、吹出しダクトの連結位置から遠ざかる方向に基板収容部材42を移動する。
そして、作業者は、基板収容部材42の開口43にフック機構41を挿入させて、配線14に応力が生じない状態で、基板収容部材42を筺体12の側壁部に掛止する。
そして、作業者は、基板収容部材42の開口43にフック機構41を挿入させて、配線14に応力が生じない状態で、基板収容部材42を筺体12の側壁部に掛止する。
室内機40では、基板収容部材42が螺子部材22によってのみ筺体12の上部に固定されるので、室内機40は、室内機13に比べて、多くの螺子部材22を用いて基板収容部材42を筺体12の上部に固定することになる。
なお、図7では、室内機40において、室内機13と同様の構成については、同様の符号を付している。
なお、図7では、室内機40において、室内機13と同様の構成については、同様の符号を付している。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、空調設備は、空気の温度調整を行うものに限定されず、空気を清浄にするものや、湿度調整を行うものであってもよく、室外機を備えない筺体が1つのものであってもよい。
また、ダクトは、筺体の側部に接続してもよく、その際には、ダクトが接続された側部に基板収容部材を固定する場合に、ダクトの接続を容易に行えるという効果を得ることができる。
そして、筺体の上部又は側部に接続されるのは、吹出しダクトに限定されず、吸込みダクトを筺体の上部又は側部に接続することもできる。
例えば、空調設備は、空気の温度調整を行うものに限定されず、空気を清浄にするものや、湿度調整を行うものであってもよく、室外機を備えない筺体が1つのものであってもよい。
また、ダクトは、筺体の側部に接続してもよく、その際には、ダクトが接続された側部に基板収容部材を固定する場合に、ダクトの接続を容易に行えるという効果を得ることができる。
そして、筺体の上部又は側部に接続されるのは、吹出しダクトに限定されず、吸込みダクトを筺体の上部又は側部に接続することもできる。
10:空調設備、11:吹出しダクト、12:筺体、13:室内機、14:配線、15:制御基板、16:基板収容部材、16a:底部、17:熱交換器、18:ファン、19:空気吐出部材、20:吸込口、21:カバー材、22:螺子部材、23:断熱材、24、24a:板材、25、25a:断熱材、26:螺子部材、27:金属板、28:水平部、29:鉛直部、30:螺子部材、31:蝶番、32、33:連結部、34:貫通孔、35:螺子部材、36:収容スペース、37:板材、40:室内機、41:フック機構、42:基板収容部材、43:開口
Claims (6)
- 上部又は側部にダクトが連結される筺体と、配線を介して前記筺体内と接続された制御基板と、前記制御基板が取り付けられた基板収容部材とを備えた空調設備であって、
前記筺体の前記ダクトが連結された上部又は側部に前記基板収容部材を固定する部材Aと、前記基板収容部材を前記筺体に連結して該基板収容部材の可動範囲を制限する部材Bとを備え、前記部材Aによる前記基板収容部材の固定が解除され、前記ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動した前記基板収容部材を、前記配線に応力が生じない状態で、前記部材Bによって保持することを特徴とする空調設備。 - 請求項1記載の空調設備において、前記部材Bは、全体又は一部が非金属によって形成されていることを特徴とする空調設備。
- 請求項1又は2記載の空調設備において、前記部材Bは、一側に前記筺体に固定される連結部Cを、他側に前記基板収容部材に固定される連結部Dを備え、前記基板収容部材は、前記連結部Dが回動することで、前記ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動することを特徴とする空調設備。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調設備において、前記部材Bは、前記部材Aと共に前記基板収容部材を前記筺体の上部に固定することを特徴とする空調設備。
- 上部又は側部にダクトが連結される筺体と、配線を介して前記筺体内と接続された制御基板と、前記制御基板が取り付けられた基板収容部材とを備えた空調設備であって、
前記筺体の前記ダクトが連結された上部又は側部に前記基板収容部材を固定する部材Aと、前記筺体の側部に設けられたフック機構とを備え、前記部材Aによる前記基板収容部材の固定が解除され、前記ダクトの連結位置から遠ざかる方向に移動した前記基板収容部材を、前記配線に応力が生じない状態で、前記フック機構によって前記筺体の側部に掛止することを特徴とする空調設備。 - 制御基板を取り付けた基板収容部材が上部又は側部に固定される筺体に、ダクトを連結する空調設備の設置方法であって、
平面視して一側が開放された収容スペース内に前記筺体を配置する工程と、
前記筺体に固定されていた前記基板収容部材の固定を解除する工程と、
前記収容スペースの開放側に前記基板収容部材を移動させ、該基板収容部材を前記ダクトの連結位置から遠ざける方法に移動する工程と、
前記制御基板と前記筺体内を接続する配線に応力が生じない状態で、前記基板収容部材を、該基板収容部材と前記筺体を連結する部材Bによって保持し、前記ダクトを、前記筺体の該基板収容部材が固定されていた上部又は側部に連結する工程とを有することを特徴とする空調設備の設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012193372A JP2014048011A (ja) | 2012-09-03 | 2012-09-03 | 空調設備とその設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012193372A JP2014048011A (ja) | 2012-09-03 | 2012-09-03 | 空調設備とその設置方法 |
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JP2014048011A true JP2014048011A (ja) | 2014-03-17 |
Family
ID=50607870
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0495216U (ja) * | 1990-12-27 | 1992-08-18 | ||
JPH07145955A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-06-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置の電装箱 |
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JPH11325580A (ja) * | 1998-05-14 | 1999-11-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和機 |
-
2012
- 2012-09-03 JP JP2012193372A patent/JP2014048011A/ja active Pending
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