JP2014047887A - トーショナルダンパプーリ - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性を向上させ、容易に振動抑制性能を回復可能なトーショナルダンパプーリを提供する。
【解決手段】回転軸に固定されるボス部と、エンジンの補機に動力を伝達するベルトが掛け回されるリム部11とを備え、リム部11は、ボス部に固定された内側リム部20と、内側リム部20と径方向外方に離間して同心上に配置されベルトが掛け回される外側リム部21と、内側リム部20と外側リム部21との間に速度変動を抑制しつつ回転駆動力を伝達するばね部材30が介装されて構成されたトーショナルダンパプーリであって、内側リム部20及び外側リム部21は、周方向に間隔をおいて互い違いに配置される複数個の内歯25及び外歯26を有し、ばね部材30は、ばね鋼材により径方向断面が波形で筒状に形成され、内側リム部20の内歯25と外側リム部21の外歯26との間に挿入して配置される。
【選択図】図3
【解決手段】回転軸に固定されるボス部と、エンジンの補機に動力を伝達するベルトが掛け回されるリム部11とを備え、リム部11は、ボス部に固定された内側リム部20と、内側リム部20と径方向外方に離間して同心上に配置されベルトが掛け回される外側リム部21と、内側リム部20と外側リム部21との間に速度変動を抑制しつつ回転駆動力を伝達するばね部材30が介装されて構成されたトーショナルダンパプーリであって、内側リム部20及び外側リム部21は、周方向に間隔をおいて互い違いに配置される複数個の内歯25及び外歯26を有し、ばね部材30は、ばね鋼材により径方向断面が波形で筒状に形成され、内側リム部20の内歯25と外側リム部21の外歯26との間に挿入して配置される。
【選択図】図3
Description
本発明は、回転軸の捩れ振動を低減させるトーショナルダンパプーリの構造に関する。
エンジンのクランクシャフトに設けられ、エンジン補機に対する動力伝達用のベルトが掛け回されるプーリにトーショナルダンパ機能を備えたものが知られている。
当該トーショナルダンパ機能を有するトーショナルダンパプーリは、クランクシャフトに固定されるボス部を含む内周部と外周部とに分割された構造となっており、同心上に配置された内周部と外周部との間に円環形状のゴムを挟んで固着して形成されている。そして、ゴムの硬さや大きさ等を適宜設定することで、クランクシャフトの捻り振動を抑制させることが可能となっている(特許文献1)。
当該トーショナルダンパ機能を有するトーショナルダンパプーリは、クランクシャフトに固定されるボス部を含む内周部と外周部とに分割された構造となっており、同心上に配置された内周部と外周部との間に円環形状のゴムを挟んで固着して形成されている。そして、ゴムの硬さや大きさ等を適宜設定することで、クランクシャフトの捻り振動を抑制させることが可能となっている(特許文献1)。
上記特許文献1のように、ゴムによりクランクシャフトの捻り振動を抑制させる構造のトーショナルダンパプーリでは、エンジンから発生する熱や繰り返して剪断力を受けることでゴムが劣化し、捻り振動の抑制作用が低下する虞がある。
また、このようにゴムが劣化した場合に、捻り振動の抑制性能を回復させるためにゴムを交換する必要がある。しかしながら、通常、ゴムと内周部及び外周部とが夫々接着剤で接着して固定されているので、ゴムを交換しようとするとトーショナルダンパプーリ全体を交換しなければならず、部品コスト及び交換作業の工数の増加を招くといった問題点がある。
また、このようにゴムが劣化した場合に、捻り振動の抑制性能を回復させるためにゴムを交換する必要がある。しかしながら、通常、ゴムと内周部及び外周部とが夫々接着剤で接着して固定されているので、ゴムを交換しようとするとトーショナルダンパプーリ全体を交換しなければならず、部品コスト及び交換作業の工数の増加を招くといった問題点がある。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、耐久性を向上させるとともに、容易に振動低減性能を回復可能なトーショナルダンパプーリを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1のトーショナルダンパプーリは、回転軸に固定されるボス部と、動力伝達用のベルトが掛け回されるリム部とを備え、リム部は、ボス部に固定された内周部と、内周部と径方向外方に離間して同心上に配置されベルトが掛け回される外周部とに分割され、内周部と外周部との間に速度変動を抑制しつつ回転駆動力を伝達する弾性体が介装されて構成されたトーショナルダンパプーリであって、内周部及び外周部は、周方向に間隔をおいて互い違いに配置される複数の凸部を有し、弾性体は、ばね鋼材により径方向断面が波形で筒状に形成され、内周部の凸部と外周部の凸部との間に挿入して配置されることを特徴とする。
また、請求項2のトーショナルダンパプーリは、請求項1において、内周部の凸部及び外周部の凸部は、平歯車であり、かつ互いに噛み合い可能に突出高さが設定されていることを特徴とする。
また、請求項3のトーショナルダンパプーリは、請求項1または2において、回転軸は、エンジンのクランクシャフトであり、ベルトは、エンジンの補機に動力を伝達させるベルトであることを特徴とする。
また、請求項3のトーショナルダンパプーリは、請求項1または2において、回転軸は、エンジンのクランクシャフトであり、ベルトは、エンジンの補機に動力を伝達させるベルトであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、リム部が内周部と外周部とに分割されており、内周部及び外周部との間には、速度変動を抑制しつつ回転駆動力を伝達する弾性体が介装されているので、外周部の質量やベルトによって動力が伝達される機器のフリクションによって、回転軸の捻り振動を低減させることができる。
そして、弾性体は、ばね鋼材により径方向断面が波形で筒状に形成された部材であって、内周部の凸部と外周部の凸部との間に挿入されて配置されるので、ゴムと比較して耐久性を大幅に向上させるとともに、弾性体をリム部から容易に着脱することが可能となる。
そして、弾性体は、ばね鋼材により径方向断面が波形で筒状に形成された部材であって、内周部の凸部と外周部の凸部との間に挿入されて配置されるので、ゴムと比較して耐久性を大幅に向上させるとともに、弾性体をリム部から容易に着脱することが可能となる。
したがって、経年変化等により弾性体における速度変動の抑制性能が低下した場合に、弾性体を容易に交換して、部品コスト及び作業工数を抑えつつ捻り振動の抑制性能を回復させることができる。
請求項2の発明によれば、内周部の凸部及び外周部の凸部は平歯車であり、互いに噛み合い可能に凸部の突出高さが設定されているので、弾性体がリム部から離脱したとしても、内周部と外周部との間での動力の伝達が可能であり、外周部に掛け廻されるベルトによって駆動される機器の駆動を確保することができる。
請求項2の発明によれば、内周部の凸部及び外周部の凸部は平歯車であり、互いに噛み合い可能に凸部の突出高さが設定されているので、弾性体がリム部から離脱したとしても、内周部と外周部との間での動力の伝達が可能であり、外周部に掛け廻されるベルトによって駆動される機器の駆動を確保することができる。
請求項3の発明によれば、弾性体が備えられたトーショナルダンパプーリを用いることで、外周部の質量やエンジンの補機のフリクションの作用により、エンジンのクランクシャフトの捻り振動を低減させることができるとともに、エンジンの熱に対するトーショナルダンパプーリの耐久性を向上させることができる。
以下、本発明のトーショナルダンパプーリの実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジン1におけるトーショナルダンパプーリ2の取付位置を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態のトーショナルダンパプーリ2は、エンジン1のクランクシャフト3の一端に固定され、オルタネータやウォータポンプ等の補機4を駆動させるためのベルト5が掛け回されている。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジン1におけるトーショナルダンパプーリ2の取付位置を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態のトーショナルダンパプーリ2は、エンジン1のクランクシャフト3の一端に固定され、オルタネータやウォータポンプ等の補機4を駆動させるためのベルト5が掛け回されている。
図2は、本実施形態のトーショナルダンパプーリ1の構造を示す正面図である。図3は、図2に示すトーショナルダンパプーリ1のばね部材取り付け部の構造を示す部分拡大図である。図4は、図3に示すトーショナルダンパプーリ1のばね部材取り付け部の縦断面図である。
図2に示すように、トーショナルダンパプーリ1は、円板形状に形成されており、中心部のボス部10と、外周部のリム部11とを有している。ボス部10とリム部11とは、円環板形状の接続部12によって接続されている。接続部12は、リム部11よりも軸方向の厚さが薄く、かつ周方向に等間隔で同形状の穴13が4箇所設けられている。
図2に示すように、トーショナルダンパプーリ1は、円板形状に形成されており、中心部のボス部10と、外周部のリム部11とを有している。ボス部10とリム部11とは、円環板形状の接続部12によって接続されている。接続部12は、リム部11よりも軸方向の厚さが薄く、かつ周方向に等間隔で同形状の穴13が4箇所設けられている。
ボス部10は、円筒状に形成され、クランクシャフト3の一端部が挿入されて固定される。
リム部11の外周面には、補機駆動用のベルト5を掛け廻すベルト溝14が設けられている。
更に、リム部11は、円環形状の内側リム部20(内周部)及び外側リム部21(外周部)の2つに分割されている。内側リム部20と外側リム部21とは同心上に配置されており、内側リム部20と外側リム部21との間には、後述するばね部材30(弾性体)が介装されている。
リム部11の外周面には、補機駆動用のベルト5を掛け廻すベルト溝14が設けられている。
更に、リム部11は、円環形状の内側リム部20(内周部)及び外側リム部21(外周部)の2つに分割されている。内側リム部20と外側リム部21とは同心上に配置されており、内側リム部20と外側リム部21との間には、後述するばね部材30(弾性体)が介装されている。
図3、4に示すように、内側リム部20の外周面23と外側リム部21の内周面24とは相対して配置され径方向に離間している。
内側リム部20の外周面23には、内側リム部20と外側リム部21との間の空間内を径方向外方に向かって突出する内歯25(凸部)が設けられている。内歯25は、平歯車の歯の形状となっており、外周面23の全周に亘って周方向に一定の間隔をおいて複数設けられている。
内側リム部20の外周面23には、内側リム部20と外側リム部21との間の空間内を径方向外方に向かって突出する内歯25(凸部)が設けられている。内歯25は、平歯車の歯の形状となっており、外周面23の全周に亘って周方向に一定の間隔をおいて複数設けられている。
また、外側リム部21の内周面24には、内歯25と同様の形状をした外歯26(凸部)が設けられている。外歯26は、内側リム部20と外側リム部21との間の空間内を径方向内方に向かって突出し、内周面24の全周に亘って周方向に一定の間隔をおいて複数設けられている。
内側リム部20に設けられた内歯25の先端と、外側リム部21の内周面24との間に数mm程度の隙間が設けられるように、内歯25の突出高さが設定されている。また、外側リム部21に設けられた外歯26の先端と、内側リム部20の外周面23との間も同一に数mm程度の隙間が設けられるように、外歯26の突出高さが設定されている。
内側リム部20に設けられた内歯25の先端と、外側リム部21の内周面24との間に数mm程度の隙間が設けられるように、内歯25の突出高さが設定されている。また、外側リム部21に設けられた外歯26の先端と、内側リム部20の外周面23との間も同一に数mm程度の隙間が設けられるように、外歯26の突出高さが設定されている。
また、内歯25と外歯26とは、1つずつ互い違いに周方向に並べて配置されている。更に、各内歯25と隣合う外歯26との間には、上記内歯25の先端と外側リム部21の内周面24との間の隙間よりも大きな隙間が周方向に設けられるように、内歯25及び外歯26のピッチ及び歯厚が設定されている。
また、内歯25の先端の径方向位置は外歯26の径方向位置より外方に位置しており、内歯25と外歯26とが噛み合うように、夫々の突出高さが設定されている。
また、内歯25の先端の径方向位置は外歯26の径方向位置より外方に位置しており、内歯25と外歯26とが噛み合うように、夫々の突出高さが設定されている。
内側リム部20と外側リム部21との間の空間には、複数の内歯25及び外歯26との間を全周に亘って波形状に屈曲した筒状のばね部材30が収納されている。ばね部材30は、円弧部30aと斜辺部30bとを組み合わせて波形状に形成されている。
ばね部材30は、ばね鋼材により形成され、内歯25の先端と外側リム部21の内周面24との間、及び外歯26の先端と内側リム部20の外周面23との間の隙間にスムーズかつ略隙間なく挿入可能であり、また各歯25、26の先端部の側面に接するように板厚及び屈曲径が設定されている。
ばね部材30は、ばね鋼材により形成され、内歯25の先端と外側リム部21の内周面24との間、及び外歯26の先端と内側リム部20の外周面23との間の隙間にスムーズかつ略隙間なく挿入可能であり、また各歯25、26の先端部の側面に接するように板厚及び屈曲径が設定されている。
よって、内側リム部20と外側リム部21とは、内歯25と外歯26との間の隙間の範囲内で相対的な回転が可能であって、ばね部材30によってこの相対的な回転が規制する方向に付勢される。
図4に示すように、外側リム部21の内周面24には、軸方向一端側の縁部に、径方向内方に突出する突出部31が設けられている。突出部31の突出高さは、先端が内側リム部20の外周面23に接するように設定されている。
図4に示すように、外側リム部21の内周面24には、軸方向一端側の縁部に、径方向内方に突出する突出部31が設けられている。突出部31の突出高さは、先端が内側リム部20の外周面23に接するように設定されている。
また、外側リム部21の内周面24の軸方向他端側の縁部には、リング溝32が全周に亘って設けられている。
リング溝32には、円環薄板形状のスナップリング33が挿入される。スナップリング33は、内径が内側リム部20の外周面23に接するように設定されている。
したがって、内側リム部20と外側リム部21との間の空間は、軸方向において突出部31とスナップリング33との間で区画されている。そして、ばね部材30の軸方向の幅は、突出部31とスナップリング33との間に挿入可能に設定されている。
リング溝32には、円環薄板形状のスナップリング33が挿入される。スナップリング33は、内径が内側リム部20の外周面23に接するように設定されている。
したがって、内側リム部20と外側リム部21との間の空間は、軸方向において突出部31とスナップリング33との間で区画されている。そして、ばね部材30の軸方向の幅は、突出部31とスナップリング33との間に挿入可能に設定されている。
以上のような構成により、トーショナルダンパプーリ1は、リム部11が内側リム部20と外側リム部21との2つに分割され、内側リム部20と外側リム部21との間にばね部材30が介装されており、内側リム部20と外側リム部21との間で回転駆動力を伝達可能な構造となっている。
そして、内側リム部20と外側リム部21とが相対的に若干の角度で回転可能となっており、ばね部材30によってこの相対的な回転を規制する方向に付勢されるので、内側リム部20と外側リム部21との回転速度差の変動を抑制させることができる。
そして、内側リム部20と外側リム部21とが相対的に若干の角度で回転可能となっており、ばね部材30によってこの相対的な回転を規制する方向に付勢されるので、内側リム部20と外側リム部21との回転速度差の変動を抑制させることができる。
詳しくは、クランクシャフト3の回転速度が変動して捻り振動が発生したとしても、ばね部材30の厚さや屈曲数等の形状の設定により外側リム部21の質量及び補機4のフリクションとばね部材30による固有振動数をあらかじめ適宜設定しておくことで、当該固有振動とクランクシャフト3の捻り振動とが打ち消し合って、クランクシャフト3の捻り振動が低減される。
また、内側リム部20と外側リム部21との間に設けられたばね部材30は、バネ鋼材によって形成されているので、ゴムと比較して大幅に耐久性能を向上させることができる。特に、トーショナルダンパプーリ1は、エンジン1のシリンダに近接して配置され高温の雰囲気化に晒されるが、バネ鋼材により形成されることで、耐温度性能を大幅に向上させることができる。
更に、本実施形態では、スナップリング33をリング溝32から外すことで、ばね部材30をリム部11から容易に取り外すことができ、ばね部材30を容易に交換することができる。
このように、トーショナルダンパプーリ1における内側リム部20と外側リム部21との間で動力を伝達するとともに捻り振動を抑制するばね部材30が、容易に交換可能であるので、例えば経年変化によりばね部材30の振動抑制性能が低下した場合に、新品のばね部材30と交換することで、振動抑制性能を容易に復活させることができる。このように、ばね部材30のみ交換することで、トーショナルダンパプーリ1全体を交換することなく振動抑制性能を復活させることができるので、トーショナルダンパプーリ1全体を交換する場合と比較して、交換部品のコスト低下を図ることができるとともに、ベルト5の掛け換えを必要とせずに作業工数の低減を図ることができる。
このように、トーショナルダンパプーリ1における内側リム部20と外側リム部21との間で動力を伝達するとともに捻り振動を抑制するばね部材30が、容易に交換可能であるので、例えば経年変化によりばね部材30の振動抑制性能が低下した場合に、新品のばね部材30と交換することで、振動抑制性能を容易に復活させることができる。このように、ばね部材30のみ交換することで、トーショナルダンパプーリ1全体を交換することなく振動抑制性能を復活させることができるので、トーショナルダンパプーリ1全体を交換する場合と比較して、交換部品のコスト低下を図ることができるとともに、ベルト5の掛け換えを必要とせずに作業工数の低減を図ることができる。
また、ばね部材30を同様の形状でバネ定数の異なるものに交換すれば、固有振動数を変化させて、容易に振動抑制性能を変更することもできる。
更に、本実施形態では、内歯25と外歯26とが互いに噛み合い可能に突出高さが設定されているので、例えばね部材30がリム部11から外れたとしても、内歯25と外歯26とが噛み合って動力を伝達することが可能である。したがって、エンジン1の補機4、例えばオルタネータやウォータポンプの作動を確保することができる。
更に、本実施形態では、内歯25と外歯26とが互いに噛み合い可能に突出高さが設定されているので、例えばね部材30がリム部11から外れたとしても、内歯25と外歯26とが噛み合って動力を伝達することが可能である。したがって、エンジン1の補機4、例えばオルタネータやウォータポンプの作動を確保することができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定するものではない。例えば内歯25及び外歯26の形状及び個数等を、エンジン1の最大出力トルク等に応じて適宜変更してもよく、また、低減させたいクランクシャフト3の捻り振動の周波数に対応してばね部材30の厚さや屈曲数等の形状を設定すればよい。
また、上記実施形態では、ばね部材30は円弧部30aと斜辺部30bとを組み合わせた波形としているが、図5に示すように、ばね部材40をコの字部30cと斜辺部30bとを組み合わせて波形に形成してもよい。このような場合でも、斜辺部30bを有しており、内側リム部20と外側リム部21との相対的な回転を規制する方向に付勢することができるのであれば、ばね部材30と同様にクランクシャフト3の捻り振動を抑制することができる。
また、上記実施形態では、ばね部材30は円弧部30aと斜辺部30bとを組み合わせた波形としているが、図5に示すように、ばね部材40をコの字部30cと斜辺部30bとを組み合わせて波形に形成してもよい。このような場合でも、斜辺部30bを有しており、内側リム部20と外側リム部21との相対的な回転を規制する方向に付勢することができるのであれば、ばね部材30と同様にクランクシャフト3の捻り振動を抑制することができる。
また、以上のようなトーショナルダンパプーリ2は、各種エンジンあるいは各種駆動系に設けられたプーリに適用することができる。
2 トーショナルダンパプーリ
3 クランクシャフト(回転軸)
10 ボス部
11 リム部
20 内側リム部(内周部)
21 外側リム部(外周部)
25 内歯(凸部)
26 外歯(凸部)
30 ばね部材(弾性体)
40 ばね部材(弾性体)
3 クランクシャフト(回転軸)
10 ボス部
11 リム部
20 内側リム部(内周部)
21 外側リム部(外周部)
25 内歯(凸部)
26 外歯(凸部)
30 ばね部材(弾性体)
40 ばね部材(弾性体)
Claims (3)
- 回転軸に固定されるボス部と、動力伝達用のベルトが掛け回されるリム部とを備え、
前記リム部は、ボス部に固定された内周部と、前記内周部と径方向外方に離間して同心上に配置され前記ベルトが掛け回される外周部とに分割され、前記内周部と前記外周部との間に速度変動を抑制しつつ回転駆動力を伝達する弾性体が介装されて構成されたトーショナルダンパプーリであって、
前記内周部及び前記外周部は、周方向に間隔をおいて互い違いに配置される複数個の凸部を有し、
前記弾性体は、ばね鋼材により径方向断面が波形で筒状に形成され、前記内周部の凸部と前記外周部の凸部との間に挿入して配置されることを特徴とするトーショナルダンパプーリ。 - 前記内周部の凸部及び前記外周部の凸部は、平歯車であり、かつ互いに噛み合い可能に突出高さが設定されていることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパプーリ。
- 前記回転軸は、エンジンのクランクシャフトであり、
前記ベルトは、前記エンジンの補機に動力を伝達させるベルトであることを特徴とする請求項1または2に記載のトーショナルダンパプーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012193343A JP2014047887A (ja) | 2012-09-03 | 2012-09-03 | トーショナルダンパプーリ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021011905A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | Nok株式会社 | ギアダンパ及びギアダンパの製造方法 |
CN112573324A (zh) * | 2020-11-26 | 2021-03-30 | 中国矿业大学 | 一种柔索自适应导向轮及其导向方法 |
-
2012
- 2012-09-03 JP JP2012193343A patent/JP2014047887A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021011905A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | Nok株式会社 | ギアダンパ及びギアダンパの製造方法 |
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CN112573324B (zh) * | 2020-11-26 | 2021-08-27 | 中国矿业大学 | 一种柔索自适应导向轮及其导向方法 |
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