JP2014047867A - 真空断熱材及びこれの製造方法 - Google Patents

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健太 細井
Tetsuji Shibata
哲司 柴田
Yasuhiro Hidaka
康博 日高
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Abstract

【課題】対をなすフィルムによって断熱部材を高い気密性で密閉封止することのできる真空断熱材を提供する。
【解決手段】第一フィルム2と第二フィルム4の間に断熱部材6を配置し、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士を接合させて断熱部材6を減圧密封して真空断熱材を製造する。第一フィルム2及び第二フィルム4として、金属箔8を内面側に有するフィルムを用い、この金属箔8の周縁部8aの一部を接合面18とする。第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の、接合面18と隣接する部分に溶着用樹脂部16を配置し、この溶着用樹脂部16を熱溶着させることで、第一フィルム2と第二フィルム4を仮接合させる。次いで、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の接合面18同士を金属接合させ、第一フィルム2と第二フィルム4を本接合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空断熱材及びこれの製造方法に関する。
冷蔵庫等の電化製品や建築用材料に用いられる真空断熱材が、特許文献1等に記載されている。これら従来の真空断熱材は、図8に示すようなものであり、対をなす第一フィルム100と第二フィルム102の間に、断熱部材104を配置し、両フィルム100,102の周縁部同士を接合させることで、断熱部材104を減圧密閉させている。両フィルム100,102は、高いガスバリア性を備える金属箔106を両側からプラスチックフィルム108で挟み込んだ構造である。
特開2001−4091号公報
上述した従来の真空断熱材では、第一フィルム100と第二フィルム102の周縁部において、互いが有するプラスチックフィルム108同士の熱溶着によって、周縁部の接合がなされる。
そのため、このプラスチックフィルム108同士の熱溶着部分(図中の矢印p参照)には、高いガスバリア性を有する金属箔106が存在せず、気密性の面で問題があった。
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、対をなすフィルムによって断熱部材を高い気密性で密閉封止することのできる真空断熱材やこれの製造方法を提供することを、課題とする。
前記課題を解決するために、本発明を、下記構成を備えた真空断熱材の製造方法とする。
つまり、本発明は、第一フィルムと第二フィルムの間に断熱部材を配置し、前記第一フィルムと前記第二フィルムの周縁部同士を接合させて前記断熱部材を減圧密封する真空断熱材の製造方法であって、前記第一フィルム及び前記第二フィルムとして、ガスバリア性を備える金属箔を内面側に有するフィルムを用い、前記金属箔の周縁部の一部を接合面として設け、前記第一フィルムと前記第二フィルムの少なくとも一方が有する前記金属箔の、前記接合面と隣接する部分に溶着用樹脂部を配置し、前記第一フィルムと前記第二フィルムの間に断熱部材を配置した状態で、前記溶着用樹脂部を熱溶着させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを仮接合させ、次いで、前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の前記接合面同士を金属接合させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを本接合させることを特徴とする。
この真空断熱材の製造方法においては、前記溶着用樹脂部を、前記金属箔の、前記接合面よりも径方向内側の隣接部分に配置することが好ましい。
前記溶着用樹脂部を、前記金属箔の、前記接合面よりも径方向外側の隣接部分に配置することも好ましい。
前記溶着用樹脂部を、前記金属箔の、前記接合面を挟んでこれより径方向内側の隣接部分と、前記接合面を挟んでこれより径方向外側の隣接部分の、両方に配置することも好ましい。
前記溶着用樹脂部を、前記断熱部材の全体を覆うように配置することも好ましい。
前記第一フィルム及び前記第二フィルムとして、前記金属箔に耐熱層を積層させたフィルムを用いることも好ましい。
同様に、前記課題を解決するため、本発明を、下記構成を備えた真空断熱材の製造方法とする。
つまり、本発明は、第一フィルムと第二フィルムの間に断熱部材を配置し、前記第一フィルムと前記第二フィルムの周縁部同士を接合させて前記断熱部材を減圧密封する真空断熱材の製造方法であって、前記第一フィルム及び前記第二フィルムとして、ガスバリア性を備える金属箔を内面側に有するフィルムを用い、前記第一フィルムと前記第二フィルムの少なくとも一方が有する前記金属箔の周縁部に溶着用樹脂部を配置し、前記第一フィルムと前記第二フィルムの間に断熱部材を配置した状態で、前記溶着用樹脂部を熱溶着させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを仮接合させ、次いで、前記溶着用樹脂部の一部を押しのけながら前記金属箔の周縁部の一部同士を当接及び金属接合させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを本接合させることを特徴とする。
同様に、前記課題を解決するため、本発明を、下記構成を備えた真空断熱材とする。
つまり、本発明は、第一フィルムと第二フィルムの間に断熱部材を配置し、前記第一フィルムと第二フィルムの周縁部同士を接合させて前記断熱部材を減圧密封した真空断熱材であって、前記第一フィルムと前記第二フィルムは、ガスバリア性を備える金属箔を内面側に有するフィルムであり、前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の周縁部に設けた接合面同士が、全周に亘って金属接合され、前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の前記接合面に隣接する部分同士が、溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることを特徴とする。
この真空断熱材においては、前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の、前記接合面よりも径方向内側に位置する部分同士が、前記溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることが好ましい。
前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の、前記接合面よりも径方向外側に位置する部分同士が、前記溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることも好ましい。
前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の、前記接合面を挟んでこれよりも径方向内側に隣接する部分同士と、前記接合面を挟んでこれよりも径方向外側に隣接する部分同士が、ともに前記溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることも好ましい。
本発明の真空断熱材の製造方法では、第一フィルムと第二フィルムが有する金属箔に溶着用樹脂部を配置し、この溶着用樹脂部を熱溶着させることで仮接合を行い、次いで、金属箔の接合面同士を金属接合させて本接合を行うので、対をなす第一フィルムと第二フィルムによって断熱部材を高い気密性で密閉封止することができるという効果を奏する。
また、本発明の真空断熱材の製造方法では、第一フィルムと第二フィルムが有する金属箔の周縁部に溶着用樹脂部を配置し、この溶着用樹脂部を熱溶着させることで接合を行い、次いで、溶着用樹脂部の一部を押しのけながら金属箔の周縁部同士を金属接合させて本接合を行うので、対をなす第一フィルムと第二フィルムによって断熱部材を高い気密性で密閉封止することができるという効果を奏する。
また、本発明の真空断熱材では、第一フィルムと第二フィルムが有する金属箔の周縁部同士が金属接合され、この金属接合される箇所と隣接する部分同士が、溶着用樹脂部を介して熱溶着されているので、対をなす第一フィルムと第二フィルムによって断熱部材を高い気密性で密閉封止することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態の真空断熱材の要部断面図であり、(a)〜(c)はそれぞれ製造工程を順に示している。 同上の真空断熱材の変形例を示す要部断面図である。 同上の真空断熱材の他の変形例を示す要部断面図である。 同上の真空断熱材の更に他の変形例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態の真空断熱材の要部断面図であり、(a)〜(c)はそれぞれ製造工程を順に示している。 本発明の第3実施形態の真空断熱材の要部断面図であり、(a)〜(c)はそれぞれ製造工程を順に示している。 本発明の第4実施形態の真空断熱材の要部断面図であり、(a)〜(c)はそれぞれ製造工程を順に示している。 従来の真空断熱材を示す要部断面図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態の真空断熱材の製造過程の要部を、(a)〜(c)の順で示している。
本実施形態の真空断熱材は、対をなす第一フィルム2と第二フィルム4との間に、ガラスウール等から成るボード状の断熱部材6を挟み込んで配置したうえで、両フィルム2,4の互いに対向する周縁部2a,4a同士を接合させ、両フィルム2,4で断熱部材6を減圧密封したものである。
第一フィルム2と第二フィルム4は共に、アルミニウム等のガスバリア性を備える金属を用いて形成した金属箔8と、この金属箔8の一面側の全体を覆うように積層される耐熱層14とを有する二層構造のフィルムである。耐熱層14は、耐熱性を有する樹脂または金属を用いて薄膜状に形成される。なお、第一フィルム2や第二フィルム4は、更に多層に形成されることもあり得る。
第一フィルム2と第二フィルム4においては、金属箔8のうち耐熱層14の積層される一面とは反対側をむく他面12が露出し、この他面12上に溶着用樹脂部16が配置される。本実施形態では、金属箔8の周縁部8aの他面12側に、金属接合を行うための接合面18を全周にわたって設定し、この接合面18よりも径方向内側(図中A側)の領域全体に、溶着用樹脂部16を塗布する。
本実施形態の真空断熱材を製造するにあたり、第一フィルム2と第二フィルム4は、断熱部材6を挟んで互いの金属箔8が対向して位置するようにセットされる。このとき、互いの金属箔8の他面12が厚み方向の内側をむいて位置する。以下においては、この金属箔8の他面12を、金属箔8の内面12という。
上記のようにセットしたとき、第一フィルム2と第二フィルム4が互いに有する金属箔8の接合面18は、断熱部材6の周縁よりも径方向外側(図中B側)の位置にて、厚み方向に対向して位置する。また、第一フィルム2と第二フィルム4の互いの金属箔8上に塗布した溶着用樹脂部16は、断熱部材6全体を覆い且つ断熱部材6の周縁よりも径方向外側に所定寸法dだけはみ出すように設けられる。この所定寸法dは、断熱部材6の周縁から金属箔8の接合面18に至るまでの径方向の寸法と略同一又はこれより大きく設定される。
図1(a)の段階では、上述のように第一フィルム2と第二フィルム4が共に金属箔8を内側にむけ、両フィルム2,4の金属箔8の内面12同士が対向するように配置され、この両フィルム2,4が有する金属箔8の接合面18よりも径方向内側の領域全体に、溶着用樹脂部16が配置される。この両側の溶着用樹脂部16によって、中央の断熱部材6がサンドイッチ状に挟み込まれる。
図1(b)の段階では、第一フィルム2と第二フィルム4の、断熱部材6の周縁よりも径方向外側に位置する周縁部2a,4a同士を、図示略の溶着治具によって厚み方向に加圧及び加熱する。これにより、両フィルム2,4が有する金属箔8の接合面18同士が当接または近接した状態で、この接合面18と径方向内側に隣接する部分において、両フィルム2,4の金属箔8同士が溶着用樹脂部16を介して熱溶着される。この熱溶着によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士が仮接合される。なお、第一フィルム2と第二フィルム4のうち一方の金属箔8に溶着用樹脂部16を配置することによっても、同様の仮結合が可能である。
図1(c)の段階では、互いの周縁部2a,4a同士が仮接合された第一フィルム2と第二フィルム4に対して、互いの周縁部2a,4aにて対向位置する接合面18同士を金属接合させ、金属接合部20を形成する。金属接合は、レーザ接合や超音波接合によりなされる。この金属接合によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士が本接合される。
上記のように製造される真空断熱材は、図1(c)に示す封止構造を有するものとなる。この封止構造では、第一フィルム2が最内層として有する金属箔8の周縁部8aに設けた接合面18と、第二フィルム4が最内層として有する金属箔8の周縁部8aに設けた接合面18とが、全周に亘って金属接合される。加えて、この金属接合により形成された金属接合部20と径方向内側に隣接する部分に、両側の金属箔8に熱溶着された溶着用樹脂部16が配される。本実施形態では、金属接合部20と溶着用樹脂部16との間に隙間が設けられず、両部20,16が密着形成される。そして、両フィルム2,4間の内封空間を全体に覆う溶着用樹脂部16によって、断熱部材6が保護される。
上記封止構造を有する真空断熱材にあっては、内部の断熱部材6は両フィルム2,4の金属箔8によって全体が覆われ、且つ、金属箔8の周縁部8a同士が金属接合されてなる金属接合部20により封止されるので、断熱部材6は高い気密性で両フィルム2,4間に密閉封止される。そして、この金属接合部20の径方向内側には溶着用樹脂部16が隣接して位置し、溶着用樹脂部16が両フィルム2,4の金属箔8同士を接合させるので、この溶着用樹脂部16によって金属接合部20がさらに補強される。例えば、断熱部材6がグラスウールであり、グラスウールの膨らむ力が金属接合部20を引き剥がす方向に働く場合にも、この力を溶着用樹脂部16で受けて金属接合部20を保護することができる。加えて、溶着用樹脂部16は、金属接合部20と断熱部材6との間に介在するので、金属接合部20に断熱部材6が直接押し当ることも溶着用樹脂部16によって防止される。
また、上記封止構造を有する真空断熱材では、金属接合部20と溶着用樹脂部16とが密着形成されるので、接合箇所全体の径方向の寸法を極力小さく設けることが可能となる。
また、本実施形態の真空断熱材においては、両フィルム2,4が有する金属箔8に耐熱層14が積層され、両側の耐熱層14で真空断熱材全体を覆う構造となっているので、耐熱層14によって外力や熱等の外的要因から金属箔8を保護することができる。
次に、第1実施形態の真空断熱材の変形例を、図2〜図4に基づいて説明する。但し、第1実施形態において既述した構成と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図2に示す変形例は、溶着用樹脂部16と金属接合部20とを密着させるのではなく、両部16,20間に微小なスペースを設けて周縁部2a,4aの封止を行った例である。この例によっても、隣接する溶着用樹脂部16によって金属接合部20が補強され、金属接合部20を引き剥がす方向に力が働いてもこの力を溶着用樹脂部16で受け、金属接合部20を保護することができる。加えて、金属接合部20に断熱部材6が直接押し当ることも溶着用樹脂部16により防止される。
図3に示す変形例は、図2の変形例において更に、第一フィルム2と第二フィルム4として耐熱層14を積層しないフィルムを用いた変形例である。つまり、この変形例では、金属箔8そのものを第一及び第二フィルム2,4としている。この例によっても、内部の断熱部材6は金属箔8によって全体が覆われ、且つ、金属箔8の周縁部8a同士は金属接合で封止されるので、断熱部材6は高い気密性で密閉封止される。そして、溶着用樹脂部16によって仮接合が行われることや、本固定後は溶着用樹脂部16が金属接合部20を保護及び補強することは、上述した通りである。
図4に示す変形例は、図3の変形例において、溶着用樹脂部16を、断熱部材6の周縁部まで覆うように配置した例である。この変形例では、金属箔8の内面に溶着用樹脂部16を配置する際に、接合面18よりも径方向内側にある領域の全体に配置するのではなく、この領域の周縁部分にだけ溶着用樹脂部16を配置し、溶着用樹脂部16を介して断熱部材6の周縁部と金属箔8とを溶着させる。この例によっても、溶着用樹脂部16によって仮接合が行われ、また、本固定後は溶着用樹脂部16によって金属接合部20の保護及び補強がなされる。
次に、本発明の第2実施形態の真空断熱材について説明する。但し、第1実施形態において既述した構成と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。図5には、本発明の第2実施形態の真空断熱材の製造過程の要部を、(a)〜(c)の順で示している。
図5(a)に示すように、本実施形態の真空断熱材では、金属箔8の周縁部8aの内面12側に設定される接合面18よりも径方向外側(図中B側)の領域に、全周に亘って溶着用樹脂部16が塗布される。ここでは一方の金属箔8にだけ溶着用樹脂部16を配置しているが、両側の金属箔8に溶着用樹脂部16を配置してもよい。
図5(b)の段階では、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士を、両側から挟み込むようにして加圧及び加熱する。これにより、両フィルム2,4が有する金属箔8の接合面18同士が当接または近接した状態で、この接合面18と径方向外側に隣接する部分において、両フィルム2,4の金属箔8同士が溶着用樹脂部16を介して熱溶着される。この熱溶着によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士の仮接合がなされる。
図5(c)の段階では、仮接合後の第一フィルム2と第二フィルム4に対して、対向位置する接合面18同士を金属接合させ、金属接合部20を形成する。この金属接合によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士の本接合がなされる。
上記のように製造される真空断熱材は、図5(c)に示す封止構造を有するものとなる。この封止構造では、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の接合面18同士が全周に亘って金属接合され、且つ、この金属接合により形成された金属接合部20と径方向外側に隣接する部分に、両側の金属箔8に熱溶着された溶着用樹脂部16が配される。本実施形態では、金属接合部20と溶着用樹脂部16とが密着形成される。
上記封止構造を有する真空断熱材にあっては、互いの周縁部8aを金属接合させた両側の金属箔8によって、断熱部材6が高い気密性で密閉封止される。そして、溶着用樹脂部16が金属接合部20と隣接して位置し、この溶着用樹脂部16を介しても金属箔8の周縁部8a同士が接合される。溶着用樹脂部16は、金属接合部20の径方向外側に位置するので、金属接合部20を引き剥がす方向の力が真空断熱材の端部に対して外部から働く場合でも、この力を溶着用樹脂部16で受け、金属接合部20を保護することができる。また、上記封止構造では、溶着用樹脂部16と金属接合部20とが隙間なく密着形成されているので、接合箇所全体の径方向の寸法は極力小さく設けられる。
次に、本発明の第3実施形態の真空断熱材について説明する。但し、第1実施形態や第2実施形態において既述した構成と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。図6には、本発明の第3実施形態の真空断熱材の製造過程の要部を、(a)〜(c)の順で示している。
図6(a)に示すように、本実施形態の真空断熱材では、金属箔8の周縁部8aの内面12側に設定される接合面18よりも径方向内側(図中A側)の領域と、径方向外側(図中B側)の領域の両方に、溶着用樹脂部16を配置する。径方向内側の溶着用樹脂部16は、第1実施形態の溶着用樹脂部16と同様のものであり、径方向外側の溶着用樹脂部16は、第2実施形態の溶着用樹脂部16と同様のものである。
図6(b)に示すように、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士を厚み方向に加圧及び加熱すると、両フィルム2,4が有する金属箔8の接合面18同士が対向し、且つ、この接合面18を挟んでこれより径方向内側の部分と径方向外側の部分の両方で、金属箔8同士が溶着用樹脂部16を介して熱溶着される。この両方の部分での熱溶着によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士が仮接合される。
図6(c)に示すように、仮接合後の第一フィルム2と第二フィルム4に対して、対向位置する接合面18同士を金属接合させることで、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士が本接合される。
上記のように製造される真空断熱材の封止構造は、第1実施形態と第2実施形態の封止構造を組み合わせたものとなる。つまり、図6(c)に示すように、第3実施形態の封止構造では、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の接合面18同士が全周に亘って金属接合されることで金属接合部20が形成され、この金属接合部20と径方向内側に隣接する部分に、両側の金属箔8に熱溶着された溶着用樹脂部16が配され、金属接合部20と径方向外側に隣接する部分にも、両側の金属箔8に熱溶着された別の溶着用樹脂部16が配される。本実施形態では、金属接合部20とこれを挟む両側の溶着用樹脂部16とが、互いに密着形成される。
上記封止構造を有する真空断熱材によれば、断熱部材6は両フィルム2,4の金属箔8によって全体が覆われ、且つ、金属箔8の周縁部8a同士は金属接合部20で封止されるので、断熱部材6は高い気密性で両フィルム2,4間に密閉封止される。この金属接合部20の径方向内側と径方向外側には、共に溶着用樹脂部16が隣接して位置するので、これら溶着用樹脂部16によって金属接合部20がさらに補強される。金属接合部20には、ここでの金属接合を引き剥がす方向の力が、内部の断熱部材6や外部から働くことがあるが、内側と外側に溶着用樹脂部16が配置されることで、このときに働く力を両側の溶着用樹脂部16で受けて金属接合部20を保護することができる。加えて、内側の溶着用樹脂部16は、金属接合部20に断熱部材6が直接押し当ることを防止して金属接合部20を保護する。
また、上記封止構造では、外側の溶着用樹脂部16と金属接合部20と内側の溶着用樹脂部16とが隙間なく密着形成されているので、接合箇所全体の径方向の幅は極力狭く設けられる。
次に、本発明の第4実施形態の真空断熱材について説明する。但し、第1実施形態〜第3実施形態において既述した構成と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。図7には、本発明の第4実施形態の真空断熱材の製造過程の要部を、(a)〜(c)の順で示している。
本実施形態の第一フィルム2と第二フィルム4においては、金属箔8の内面12全体に、溶着用樹脂部16を塗布して設ける。図7(a)の段階では、このように設けた第一フィルム2と第二フィルム4を、互いの溶着用樹脂部16同士が対向するようにセットし、両側の溶着用樹脂部16によって、中央の断熱部材6をサンドイッチ状に挟み込む。
図7(b)の段階では、第一フィルム2と第二フィルム4の、断熱部材6の周縁よりも径方向外側に位置する周縁部2a,4a同士を、図示略の溶着治具により厚み方向に加圧及び加熱する。これにより、両フィルム2,4が有する金属箔8の周縁部8a同士が、全周にわたって溶着用樹脂部16を介して熱溶着される。この熱溶着によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士が仮接合される。
図7(c)の段階では、第一フィルム2と第二フィルム4の仮接合された周縁部2a,4aに対して、その両側から挟み込むように外力を加えて溶着用樹脂部16の一部を径方向内側及び外側に押し出し、互いの金属箔8の内面12のうち接合面18となる一部同士を当接させたうえで、この当接部分において金属箔8同士の金属接合を行う。この金属接合によって、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士が本接合される。金属接合された部分は、断熱部材6を高い気密性で密閉封止する金属接合部20となる
上記のように製造される真空断熱材は、図7(c)に示す封止構造を有するものとなる。この封止構造は、第3実施形態の工程で製造した封止構造と同様の構造である。つまり、第一フィルム2側の金属箔8の周縁部8aの一部をなす接合面18と、第二フィルム4側の金属箔8の周縁部8aの一部をなす接合面18とが、全周に亘って金属接合されて金属接合部20を形成し、且つ、この金属接合部20と径方向内側にて密着する部分に溶着用樹脂部16が配され、金属接合部20と径方向外側にて密着する部分には、内側の溶着用樹脂部16とは別体の溶着用樹脂部16が配された構造となる。
上記封止構造を有する真空断熱材によれば、第3実施形態の場合と同様に、金属接合部20とこれを挟んで径方向内側と外側に分断された溶着用樹脂部16によって、断熱部材6が高い気密性で両フィルム2,4間に密閉封止される。加えて、径方向内側と外側の溶着用樹脂部16によって、金属接合部20がさらに補強され、金属接合を引き剥がす方向の力が内部や外部から働く場合であっても、この力を溶着用樹脂部16で受けて金属接合部20を保護することができる。また、径方向内側に溶着用樹脂部16が位置することにより、金属接合部20に断熱部材6が直接押し当ることが防止される。
加えて、本実施形態の工程では、金属箔8のうち接合させたい箇所(つまり接合面18上の箇所)の溶着用樹脂部16を押しのけるようにして金属箔8同士を金属接合させるので、予め接合面18を除いた形で溶着用樹脂部16を配置する手間が不要であり、製造工程が簡略化される。
以上、添付図面に基づいて説明したように、本発明の第1〜第3実施形態の真空断熱材の製造方法は、第一フィルム2と第二フィルム4の間に断熱部材6を配置し、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士を接合させて断熱部材6を減圧密封する真空断熱材の製造方法である。第一フィルム2及び第二フィルム4としては、ガスバリア性を備える金属箔8を内面側に有するフィルムを用い、この金属箔8の周縁部8aの一部を接合面18として設ける。第一フィルム2と第二フィルム4の少なくとも一方が有する金属箔8の、接合面18と隣接する部分に溶着用樹脂部16を配置し、第一フィルム2と第二フィルム4の間に断熱部材6を配置した状態で、溶着用樹脂部16を熱溶着させることで、第一フィルム2と第二フィルム4を仮接合させる。次いで、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の接合面18同士を金属接合させることで、第一フィルム2と第二フィルム4を本接合させる。
上述の製造方法によれば、対をなす金属箔8の接合面18同士が金属接合されることで、ガスバリア性の高い金属接合部20が真空断熱材の周縁部分に形成され、対をなす金属箔8及びこの金属接合部20によって、断熱部材6を高い気密性で密閉封止することが可能となる。ここでの金属接合は、溶着用樹脂部16により第一フィルム2と第二フィルム4を仮接合したうえで行われるので、別途手段によって両フィルム2,4を押さえ付けずとも安定的に金属接合を完了させることができる。そして、金属接合が完了すれば、真空断熱材の周縁部分は金属接合部20と溶着用樹脂部16で封止される構造となり、簡略な工程で高い気密性及び強度が得られる。
第1実施形態の真空断熱材の製造方法では、溶着用樹脂部16を、金属箔8の接合面18よりも径方向内側の隣接部分に配置する。
この製造方法によれば、グラスウール等からなる断熱部材6が、接合面18同士を引き剥がす方向の力を金属箔8に働かせる場合であっても、この力を内側の溶着用樹脂部16により受けて接合面18同士の金属接合を保護することができる。
第2実施形態の真空断熱材の製造方法では、溶着用樹脂部16を、金属箔8の接合面18よりも径方向外側の隣接部分に配置する。
この製造方法によれば、接合面18同士を引き剥がす方向の力が真空断熱材に対して外部から作用する場合であっても、この力を外側の溶着用樹脂部16により受けて接合面18同士の金属接合を保護することができる。
第3実施形態の真空断熱材の製造方法では、溶着用樹脂部16を、金属箔8の接合面18を挟んでこれより径方向内側の隣接部分と、接合面18を挟んでこれより径方向外側の隣接部分の、両方に配置する。
この製造方法によれば、接合面18同士を引き剥がす方向の力が、内部の断熱部材6により及ぼされる場合や、外力により及ぼされる場合であっても、これらの力を溶着用樹脂部16により受けて、接合面18同士の金属接合を保護することができる。仮接合についても、接合面18を挟んで径方向内側の箇所と径方向外側の箇所の両方で熱溶着が行われるため、より確実な仮接合が実現される。
また、第1、第3実施形態の真空断熱材の製造方法では、溶着用樹脂部16を断熱部材6の全体を覆うように配置する。
この製造方法によれば、断熱部材6と金属箔8との間の全面に亘って溶着用樹脂部16を介在させ、金属箔8を断熱部材6から更に確実に保護することができる。
また、第1〜第3実施形態の真空断熱材の製造方法では、第一フィルム2及び第二フィルム4として、金属箔8に耐熱層14を積層させたフィルムを用いる。
この製造方法によれば、金属箔8に積層される耐熱層14の存在によって、この金属箔8を外力や熱等の外的要因から保護することができる。
また、本発明の第4実施形態の真空断熱材の製造方法は、第一フィルム2と第二フィルム4の間に断熱部材6を配置し、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士を接合させて断熱部材6を減圧密封する真空断熱材の製造方法である。第一フィルム2及び第二フィルム4としては、ガスバリア性を備える金属箔8を内面側に有するフィルムを用いる。第一フィルム2と第二フィルム4の少なくとも一方が有する金属箔8の周縁部8aに溶着用樹脂部16を配置し、第一フィルム2と第二フィルム4の間に断熱部材6を配置した状態で、溶着用樹脂部16を熱溶着させることで、第一フィルム2と第二フィルム4を仮接合させる。次いで、溶着用樹脂部16の一部を押しのけながら金属箔8の周縁部8aの一部同士を当接及び金属接合させることで、第一フィルム2と第二フィルム4を本接合させる。
上述の製造方法によれば、対をなす金属箔8の周縁部8aの一部同士が金属接合されることで、ガスバリア性の高い金属接合部20が真空断熱材の周縁部分に形成され、対をなす金属箔8及びこの金属接合部20によって、断熱部材6を高い気密性で密閉封止することが可能となる。ここでの金属接合は、溶着用樹脂部16により第一フィルム2と第二フィルム4を仮接合したうえで行われるので、別途手段によって両フィルム2,4を押さえ付けずとも安定的に金属接合を完了させることができる。金属接合が完了すれば、真空断熱材の周縁部分は金属接合部20と溶着用樹脂部16で封止される構造となり、高い気密性及び強度が得られる。そして、この製造方法では、溶着用樹脂部16を押しのけるようにして金属箔8同士を当接及び金属接合させるので、接合面18となる部分を予め除いた形で溶着用樹脂部16を配置する手間が不要であり、製造工程が簡略化される。
本発明の第1〜第4実施形態において製造される真空断熱材は、第一フィルム2と第二フィルム4の間に断熱部材6を配置し、第一フィルム2と第二フィルム4の周縁部2a,4a同士を接合させて断熱部材6を減圧密封した真空断熱材である。第一フィルム2と第二フィルム4は、ガスバリア性を備える金属箔8を内面側に有するフィルムである。第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の周縁部8aに設けた接合面18同士が、全周に亘って金属接合され、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の接合面18に隣接する部分同士が、溶着用樹脂部16を介して熱溶着されている。
上述の真空断熱材によれば、対をなす金属箔8の接合面18同士が金属接合されることで、ガスバリア性の高い金属接合部20が真空断熱材の周縁部分に形成され、この金属接合部20と溶着用樹脂部16によって、断熱部材6が高い気密性及び強度で密閉封止される構造となる。
第1実施形態の真空断熱材では、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の、接合面18よりも径方向内側に位置する部分同士が、溶着用樹脂部16を介して熱溶着されている。
この真空断熱材によれば、グラスウール等からなる断熱部材6が、接合面18同士を引き剥がす方向の力を金属箔8に働かせる場合であっても、この力を内側の溶着用樹脂部16により受けて接合面18同士の金属接合を保護することができる。
第2実施形態の真空断熱材では、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の、接合面18よりも径方向外側に位置する部分同士が、溶着用樹脂部16を介して熱溶着されている。
この真空断熱材によれば、接合面18同士を引き剥がす方向の力が真空断熱材に対して外部から作用する場合であっても、この力を外側の溶着用樹脂部16により受けて接合面18同士の金属接合を保護することができる。
第3、第4実施形態の真空断熱材では、第一フィルム2と第二フィルム4が有する金属箔8の、接合面18を挟んでこれよりも径方向内側に隣接する部分同士と、接合面18を挟んでこれよりも径方向外側に隣接する部分同士が、ともに溶着用樹脂部16を介して熱溶着されている。
この真空断熱材によれば、接合面18同士を引き剥がす方向の力が、内部の断熱部材6により及ぼされる場合や、外力により及ぼされる場合であっても、これらの力を溶着用樹脂部16により受けて、接合面18同士の金属接合を保護することができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではない。したがって、本発明の意図する範囲内であれば、各実施形態において適宜の設計変更を行うことや、各実施形態や変形例の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
2 第一フィルム
2a 周縁部
4 第二フィルム
4a 周縁部
6 断熱部材
8 金属箔
8a 周縁部
14 耐熱層
16 溶着用樹脂部
18 接合面

Claims (11)

  1. 第一フィルムと第二フィルムの間に断熱部材を配置し、前記第一フィルムと前記第二フィルムの周縁部同士を接合させて前記断熱部材を減圧密封する真空断熱材の製造方法であって、
    前記第一フィルム及び前記第二フィルムとして、ガスバリア性を備える金属箔を内面側に有するフィルムを用い、前記金属箔の周縁部の一部を接合面として設け、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムの少なくとも一方が有する前記金属箔の、前記接合面と隣接する部分に溶着用樹脂部を配置し、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムの間に断熱部材を配置した状態で、前記溶着用樹脂部を熱溶着させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを仮接合させ、
    次いで、前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の前記接合面同士を金属接合させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを本接合させることを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  2. 前記溶着用樹脂部を、
    前記金属箔の、前記接合面よりも径方向内側の隣接部分に配置することを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材の製造方法。
  3. 前記溶着用樹脂部を、
    前記金属箔の、前記接合面よりも径方向外側の隣接部分に配置することを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材の製造方法。
  4. 前記溶着用樹脂部を、
    前記金属箔の、前記接合面を挟んでこれより径方向内側の隣接部分と、前記接合面を挟んでこれより径方向外側の隣接部分の、両方に配置することを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材の製造方法。
  5. 前記溶着用樹脂部を、
    前記断熱部材の全体を覆うように配置することを特徴とする請求項2又は4に記載の真空断熱材の製造方法。
  6. 前記第一フィルム及び前記第二フィルムとして、
    前記金属箔に耐熱層を積層させたフィルムを用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の真空断熱材の製造方法。
  7. 第一フィルムと第二フィルムの間に断熱部材を配置し、前記第一フィルムと前記第二フィルムの周縁部同士を接合させて前記断熱部材を減圧密封する真空断熱材の製造方法であって、
    前記第一フィルム及び前記第二フィルムとして、ガスバリア性を備える金属箔を内面側に有するフィルムを用い、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムの少なくとも一方が有する前記金属箔の周縁部に溶着用樹脂部を配置し、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムの間に断熱部材を配置した状態で、前記溶着用樹脂部を熱溶着させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを仮接合させ、
    次いで、前記溶着用樹脂部の一部を押しのけながら前記金属箔の周縁部の一部同士を当接及び金属接合させることで、前記第一フィルムと前記第二フィルムを本接合させることを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  8. 第一フィルムと第二フィルムの間に断熱部材を配置し、前記第一フィルムと第二フィルムの周縁部同士を接合させて前記断熱部材を減圧密封した真空断熱材であって、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムは、ガスバリア性を備える金属箔を内面側に有するフィルムであり、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の周縁部に設けた接合面同士が、全周に亘って金属接合され、
    前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の前記接合面に隣接する部分同士が、溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることを特徴とする真空断熱材。
  9. 前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の、前記接合面よりも径方向内側に位置する部分同士が、前記溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることを特徴とする請求項8に記載の真空断熱材。
  10. 前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の、前記接合面よりも径方向外側に位置する部分同士が、前記溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることを特徴とする請求項8に記載の真空断熱材。
  11. 前記第一フィルムと前記第二フィルムが有する前記金属箔の、前記接合面を挟んでこれよりも径方向内側に隣接する部分同士と、前記接合面を挟んでこれよりも径方向外側に隣接する部分同士が、ともに前記溶着用樹脂部を介して熱溶着されていることを特徴とする請求項8に記載の真空断熱材。
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