JP2014046392A - スクライブ加工方法及びスクライブ加工用のブラスト加工装置 - Google Patents

スクライブ加工方法及びスクライブ加工用のブラスト加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マスキングを行うことなく,ブラストにより高精度に溝を形成することのできるスクライブ加工方法を提供する。
【解決手段】幅10〜500μmで前記幅に対し5〜5000倍の長さを有するスリット状の噴射口21を備えた噴射ノズル20を有するブラスト加工装置1とを使用し,前記噴射ノズル20の噴射口21の幅に対し1/2以下のメディアン径で,且つ,最大粒径が前記噴射口21の幅δよりも小さい研磨材を,噴射距離を0.1mm〜3.0mmとして研磨材の噴射量が噴射圧力0.2MPa〜0.6MPaの範囲において吐出エアー量1000cm3あたり研磨材体積が0.25cm3以下の濃度となるように,マスキングがされていない被加工物Wの表面に圧縮気体と共に噴射する。
【選択図】図1

Description

本発明は被加工物に溝やラインを形成するスクライブ加工方法,及び前記スクライブ加工に使用するブラスト加工装置に関し,より詳細には,研磨材を圧縮気体と共に噴射するブラストによって行うスクライブ加工方法,及び前記方法に使用するブラスト加工装置に関する。
被加工物に溝やラインを形成するスクライブ加工は,ガラス等の硬質脆性材料を切断する際に破断の起点となる溝の形成や,半導体デバイスの製造に際し,基板上に形成された導電膜や半導体膜を所定のパターンに切り分ける場合等に使用されている。
このような半導体デバイスの一例として太陽電池を例に挙げて説明すると,太陽電池パネルは,ガラス基板上に裏面電極となる導電層と,前記導電層上に形成された光電変換層,及びこの光電変換層上に形成されたバッファ層及び透明電極層を備えており,ガラス基板上に導電層,光電変換層,バッファ層及び透明電極層を形成する毎に,各層を所定のパターンでスクライビングして切り分けることで,ガラス基板上に,直列に接続された複数の太陽電池のセルを形成すると共に集積化した構造を備えている。
このようなスクライブの方法としては,従来より,レーザスクライブ,メカニカルスクライブ,及びサンドブラスト法によるスクライブがある。
このうち,レーザスクライブは,被加工物の表面にレーザの焦点を合わせ,加工テーブル上に載置した被加工物,又はレーザ発振器を,予めプログラムされた加工パターンに合わせて正確にスライドさせることにより所定パターンにラインの形成を行うもので,このようなレーザスクライブに使用する加工装置は複雑且つ高価な装置であるために多大な初期投資が必要となる。
しかも,レーザスクライブは熱による処理であるため被加工物の変形,変質を来す場合があり,適用できる材質等に制約がある。
更に,レーザの焦点調整が困難な透明な材料に対する加工が難しいという問題があると共に,ドロス(溶けた材料の溶着物)が製品に動作不良等を発生させる原因となる場合がある。
また,前述したスクライブ方法のうち,メカニカルスクライブは,例えばダイヤモンド砥石等によって形成した砥石車を高速で回転させながら被加工物の表面に接触させて,被加工物の表面を所定のパターンで削り落として溝を形成するものであり,作業が進むに従い高価な砥石車等のツールが摩滅すると共に,僅かなツールの摩滅によっても加工精度に変化が生じることから,これを頻繁に交換する必要があり,多大なランニングコストがかかると共に,ツールの交換中,作業を停止する必要があるために生産性も低下する。
そのため,装置構成が比較的簡単であるためレーザを使用した加工装置に比較して安価に導入できると共に,取り扱いが容易であり,しかも,研磨材を補充乃至は交換するだけで,作業を中断することなく加工精度を変化させることなしにスクライブ加工を継続して行うことのできるブラスト加工装置によってスクライブ加工を行うことが要望されている。
このような要望に対応し,太陽電池の製造過程で行われる導電膜や光電変換層,透明電極等のスクライブ加工をブラストによって行うことも提案されている(特許文献1,2参照)。
なお,スクライブ加工に特化して使用するものではないが,本願出願人は,加工精度の向上等を目的としてブラスト加工において噴射ノズルに対して一定量の研磨材を安定して供給するための定量供給装置として,研磨材タンク内で回転するディスクに設けた計量孔によって正確に計測された研磨材を,圧縮気体と共に噴射ノズルに供給する,ディスク型の研磨材定量供給装置を既に提案している(特許文献3)。
特開平9−260704号公報 特開2000−124490号公報 特開2008−264912号公報
前述した太陽電池の製造過程でスクライブによって導電層や光電変換層,透明電極層に形成された溝の部分は,太陽電池となった際に発電に寄与しない部分となるために,発電効率を向上させるためには,スクライブによって形成する溝を可及的に細く形成することが求められている。
このような要求に対し,前掲の特許文献1,2に記載の発明では,いずれもブラストによるスクライビングを行うに先立ち,溝を形成する部分以外の被加工物の表面を保護材によって覆うマスキングを行うことで,被加工物の表面に所定パターンの溝を形成することができるようにしている。
そのため,前述した太陽電池の製造例にあっては,導電層,光電変換層,バッファ層及び透明電極層を形成する毎に保護材を所定のパターンで高精度に印刷する等してマスキングを行う必要があると共に,ブラストによるスクライブを行った後,マスキングの際に取り付けた保護材を洗浄,その他の方法により除去する作業が必要となり,マスキングを行うことなく,ブラストによって被加工物の表面に直接研磨材の噴射を行うことにより,高精度に溝等の形成を行うことができれば,製造工程数の省略と,使用する材量の減少により,ブラストによるスクライブ加工をより一層低コストで行うことが可能であると共に,作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
その一方で,前述したマスキングを行うことなく,既知のブラスト加工装置を使用して,既知の方法でブラスト加工による溝の形成を行った場合,形成する溝の幅を1mm以下とすることは不可能であり,既存のブラスト加工方法では,前述した太陽電池の製造等において要求される微細な溝の形成を,マスキングなしに行うことができるものは存在していない。
なお,以上の説明では,太陽電池の製造過程で行われるスクライブ加工について説明したが,ブラストによるスクライブを,マスキングを行うことなく実現することのコスト面でのメリットや,各種製品の小型・軽量化に伴う微細加工の必要性は,太陽電池の製造以外の分野においても同様に要望されている事項である。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,マスキングを行うことなく,被加工物に対し高精度に溝やラインを形成することができる,ブラストによるスクライブ加工方法,及び前記方法の実施に使用するブラスト加工装置を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するための,本発明のブラストによるスクライブ加工方法は,幅δが10〜500μmで前記幅δに対し5〜5000倍の長さLを有するスリット状の噴射口21を備えた噴射ノズル20を有するブラスト加工装置1と,
前記噴射ノズル20の噴射口21の幅に対し1/2以下のメディアン径で,且つ,最大粒径が前記噴射口21の幅δよりも小さい研磨材を使用し,噴射距離(噴射ノズル20の先端と被加工物W間の距離)を0.1mm〜3.0mmと成すと共に研磨材の噴射量は噴射圧力0.2MPa〜0.6MPaの範囲において吐出エアー量1000cm3あたり研磨材体積が0.25cm3以下の濃度となるように,マスキングがされていない被加工物Wの表面に前記研磨材を圧縮気体と共に噴射することを特徴とする(請求項1)。
上記構成のスクライブ加工方法において,前記研磨材の噴射位置における被加工物Wの表面近傍において,被加工物W上の研磨材と切削粉とを吸引して回収するようにすることができる(請求項2)。
また,前述のスクライブ加工方法において,使用する研磨材は高比重のものを使用することが好ましく,より好ましくは比重5以上のものを使用する(請求項3)。
なお,本発明のスクライブ加工方法を太陽電池の導電層(例えばMo層)上に形成された,前記導電層に対し低硬度の光電変換層(例えばCIGS等の化合物光電変換層)を被加工物とする場合,前記研磨材として,前記光電変換層よりも高硬度で,前記導電層よりも低硬度のもの(例えばステンレス製の研磨材)を使用することが好ましい(請求項4)。
また,上記スクライブ加工方法を実施するための本発明のブラスト加工装置1は,幅δが10〜500μmで前記幅δに対し5〜5000倍の長さLを有するスリット状の噴射口21を備えた噴射ノズル20と,
研磨材の噴射量が噴射圧力0.2MPa〜0.6MPaの範囲において吐出エアー量1000cm3あたり研磨材体積が0.25cm3以下の濃度となるよう前記噴射ノズル20に対して圧縮気体と共に定量ずつ研磨材を供給する研磨材の定量供給装置10を備えることを特徴とする(請求項5)。
上記構成のブラスト加工装置1において,前記噴射ノズル20内に圧縮気体と研磨材の混合流体を導入する導入流路22と,前記導入流路22を介して導入された混合流体をスリット状の流れに変形して前記噴射口21に導入する変形部23を備えた流路を形成し,
研磨材の移動方向と平行で前記噴射口の長手方向と直交する断面〔図4(C)参照〕において,前記変形部23を,研磨材の移動方向と平行な平坦面24と,前記導入流路22側から前記噴射口21側に向かうに従い徐々に前記平坦面24に近付くように傾斜する傾斜面25と,前記傾斜面25と連続し前記平坦面24と前記噴射口の幅δと同間隔を介して平行を成す第2平坦面26とによって画成された空間として形成することができる(請求項6)。
更に,上記いずれかのブラスト加工装置において,前記定量供給装置10からの流路(研磨材搬送路12)を複数の流路(分岐路121,122)に分岐して,各分岐流路121,122のそれぞれに前記噴射ノズル20を連通した構成とすることもできる(請求項7)。
以上説明した本発明の構成により,本発明のスクライブ加工方法及びブラスト加工装置によれば,幅が1mm以下の溝やラインは勿論,条件の調整により幅0.5mm以下,更には幅100μm以下の溝やラインを被加工物Wの表面にマスクキングを行うことなく正確に形成することが可能であった。
その結果,従来のブラストによるスクライブ加工において必要であった,マスキングの作業や,マスク材の除去作業が不要となり,加工工数の減少に伴い加工コストと作業時間を大幅に低減することが可能となった。
また,本発明の方法によりスクライブ加工を行う場合には,消耗品は研磨材のみであるため,消耗した研磨材を交換乃至は補充することで加工精度を保持して安定した加工を連続して行うことができると共に,従来技術として説明したメカニカルスクライブとは異なり消耗品の交換に伴う頻繁な作業の中断が生じることもなく,生産性を向上させることができた。
前記噴射ノズル20による研磨材の噴射位置における被加工物Wの表面近傍において,被加工物W上の研磨材と切削粉とを吸引して回収する構成にあっては,残留する研磨材や粉塵の存在によって加工精度が変化することを防止できると共に,被加工物Wの表面に付着物を残すことなくスクライブ加工が可能であり,残留付着物による不良の発生を減少させることができた。
前記研磨材として,高比重のものを使用する場合には,噴射ノズルより噴射された後の研磨材の直進性が向上し,より高精度でスクライブ加工を行うことができ,特に比重5以上のものを使用することで,形成する溝の幅を,噴射ノズルの噴射口の幅の約2.5倍以下の範囲とすることができた。
その結果,噴射ノズル20の噴射口の幅の選択により,太陽電池の製造や電子デバイスの製造で要求される100μm以下の幅の溝であってもマスキングを行うことなく形成することができた。
なお,被加工物Wを太陽電池の導電層(例えばMo層)上に形成された,前記導電層に対して低硬度の光電変換層(例えばGICS等の加工物光電変換層)とした場合,前記研磨材として,前記光電変換層よりも高硬度で,前記導電層よりも低硬度のもの(例えば,ステンレス製の研磨材)を使用することで,光電変換層の下層に形成された導電層に損傷を与えることなく,光電変換層のみを選択的に除去することができた。
なお,本発明のブラスト加工装置1において,噴射ノズル20として前述した平坦面24,傾斜面25,及び第2平坦面26によって画成された変形部23を形性した構成にあっては,スリット幅10〜500μmという幅狭の噴射口21を有する構成でありながら,噴射ノズル20内で研磨材が詰まることを好適に防止することができた。
更に,定量供給装置10からの供給流路を複数の流路に分岐して,各分岐流路121,122のそれぞれに前記噴射ノズル20を連通した構成にあっては,定量供給装置10で定量供給された研磨材を更に複数の流路に等分割することで,少量の研磨材であっても正確に定量供給することができた。
本発明のスクライブ加工に使用するブラスト加工装置の構成例を示した説明図(直圧式)。 本発明のスクライブ加工に使用するブラスト加工装置の構成例を示した説明図(サクション式)。 研磨材吸入口の変形例を示す説明図であり,(A)は平面図,(B)は正面図。 噴射ノズルの(A)は平面図,(B)は正面図,(C)は(B)のC−C線断面図,(D)は噴射口部分の底面図。 研磨材の比重と形成される溝幅の相関関係を示したグラフ。
次に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
ブラスト加工装置
全体構成
本発明のスクライブ加工に使用するブラスト加工装置1の一構成例を図1に示す。
本発明のスクライブ加工に使用するブラスト加工装置1は,図1に示すように,圧縮気体と共に研磨材を定量供給する定量供給装置10,前記定量供給装置10より圧縮気体と共に供給された研磨材を噴射する噴射ノズル20を少なくとも備え,図示の実施形態にあっては,この噴射ノズル20を収容する加工室30と,加工室30に形成されたホッパ31の下端と研磨材回収管32を介して連通したサイクロン40と,前記サイクロン40内を吸引するダストコレクタ50を備え,ダストコレクタ50によってサイクロン40内を吸引しつつ加工室30内に収容された噴射ノズル20より研磨材を噴射すると,噴射された研磨材が切削粉等と共に研磨材回収管32を介してサイクロン40に導入され,サイクロン40内における風力選別により,再使用可能な研磨材はサイクロン40の底部に連通する研磨材回収室41内に回収されると共に,破砕した研磨材や粉塵は,ダストコレクタ50に吸引されて除去されるように構成されている。
なお,加工室30の下部に形成されたホッパ31の下端より研磨材や切削粉を回収する構成に代え,又はこの構成と共に,噴射ノズル20による噴射位置の近傍で噴射された研磨材と切削粉とを吸引して回収する研磨材吸入口33を設け,被加工物W上にある研磨材や切削粉を除去回収することができるように構成しても良い。
なお,図示の実施形態にあっては,被加工物Wを収容した加工室30内を吸引して研磨材と切削粉とを回収する構成としているが,この構成に代えて,例えば図3に示すように,被加工物Wの移動許容間隔を介して,一対の加工ボックス34,35を垂直方向に対向配置し,加工ボックス34内に配置した噴射ノズル20より研磨材を噴射すると共に,加工ボックス34,35又は被加工物Wを移動させて被加工物Wの加工を行うようにしても良く,この場合,加工ボックス34,35内の空間に連通した研磨材吸入口33’を介して加工ボックス34,35内を吸引して研磨材と切削粉とを回収するように構成しても良い。なお,このような加工ボックスを備えたブラスト加工装置は,既に本願出願人によって出願されている(特開2010−36324号公報参照)。
このような加工ボックス34,35を設けた場合,図1,2に示す加工室30は,これを省略するものとしても良く,又は被加工物Wと加工ボックス34,35とを共に加工室30内に収容して作業を行うようにしても良い。
また,図示の実施形態にあっては,サイクロン40によって再使用可能な研磨材を分別回収して再利用するブラスト加工装置の構成例を示したが,例えば使用後の研磨材を再使用せずに1回限りで使い捨てとすることもでき,この場合,切削粉等の粉塵と研磨材とを風力選別するために設けているサイクロン40や研磨材回収室41を省略して,ダストコレクタ50でホッパ31や研磨材吸入口33を介して使用後の研磨材や粉塵を共に除去・回収するようにしても良い。
研磨材の定量供給装置10としては,圧縮気体と共に研磨材を定量供給し得るものであれば,既知の各種の定量供給装置を使用可能であるが,本実施形態にあっては,このような定量供給装置として,前掲の特許文献3として紹介したと同様のディスク式の定量供給装置10を使用した。
この研磨材定量供給装置10は,研磨材が貯溜された研磨材タンク11と,この研磨材タンク11内の研磨材を噴射ノズル20に搬送する研磨材搬送路12,及び研磨材を計量してこの研磨材搬送路12に定量ずつ導入する回転ディスク13を備えている。
この回転ディスク13は,研磨材タンク11内に,水平方向に回転することができるように設けられていると共に,ディスク13の肉厚を貫通する貫通孔を所定間隔で円周方向に並べて配置し,この貫通孔によって搬送する研磨材を計量する計量孔13aを形成している。
すなわち,前記各計量孔13aを同一の容積に形成することで,各計量孔13a内に同一量の研磨材を捕集することができ,各計量孔13aに捕集された研磨材を,回転ディスク13の回転数を一定とすることにより,一定の速度で研磨材搬送路12に搬送することで,噴射ノズル20より噴射される研磨材量を一定量とすることができるようになっている。
この回転ディスク13の中心には,研磨材タンク11外より,研磨材タンク11の天板部分(もしくは底板部分でも良い)を貫通して内部に挿入された回転シャフト14が固着され,電動モータ15等の回転手段によって研磨材タンク11内を所定の速度で水平方向に回転することができるように構成されている。
なお,回転ディスク13の上面には,上方に向かって突出する攪拌翼(図示せず)を設けても良く,この攪拌翼によって,回転ディスク13の回転時,回転ディスク13の上方にある研磨材を攪拌して流動性を与え,前述した計量孔13a内に導入し易く構成しても良い。
以上のように構成された回転ディスク13が収容される研磨材タンク11は,噴射ノズル20に対して供給する研磨材を貯溜する貯溜空間を内部に備えていると共に,この貯溜空間内に,後述する噴射ノズル20に連通される研磨材搬送路12が配置されており,この研磨材搬送路12の一端12a開口部を,前記回転ディスク13と近接又は接触するように,計量孔13aの回転軌跡上に臨ませて配置している。
そして,研磨材搬送路12の一端12aにおける開口部が近接乃至は接触配置された回転ディスク13の面(図示の例では回転ディスク13の下面)とは反対側の面(図示の例では上面)には,回転ディスク13を介して前記研磨材搬送路12の一端12aにおける開口部と対峙するように,空気導入路16の一端16aにおける開口部を近接乃至は接触状態に配置しており,これにより,研磨材搬送路12の一端12aにおける開口部と,空気導入路16の一端16aにおける開口部間に,前述の回転ディスク13が挟まれた状態に配置される。
前述の空気導入路16の他端16bは研磨材の堆積位置よりも高所において研磨材タンク11内で開口されており,圧縮気体の導入により研磨材タンク内11内を加圧すると,空気導入管16,回転ディスク13の計量孔13aを介して研磨材タンク11内の圧縮気体が,研磨材搬送路12に導入できるようになっている。
なお,図1中,符号17は,研磨材タンク11に対して研磨材を導入するための研磨材供給口であり,研磨材回収室41の下端に連通して,該研磨材供給口17に設けた開閉弁18を開閉することにより,前記研磨材回収室41に回収された研磨材を,研磨材タンク11内に導入することができるように構成している。
なお,図1を参照して説明した研磨材の定量供給装置10では,加圧された研磨材タンク11内の圧縮気体と共に研磨材を供給する,直圧式の定量供給装置として構成して例を示したが,研磨材タンク11を大気開放すると共に,図2に示すように研磨材搬送路12をサクション式のブラストガン19の混合室(図示せず)に連通して,このブラストガン19の混合室内に設けたノズル(図示せず)より圧縮気体供給源からの圧縮気体を噴射することで,研磨材搬送路12内が負圧となり,回転ディスク13の計量孔13a内の研磨材を吸引するように構成しても良く,この場合には,サクション式のブラストガン19の先に,更に後述する噴射ノズル20を取り付ける。
なお,後述する噴射ノズル20内で研磨材詰まりが発生することを防止すると共に,高精度のスクライブ加工を行うためには,噴射ノズル20に対して供給する研磨材量は比較的少量であることが望ましい。
このような研磨材の供給量調整は,定量供給装置10の回転ディスク13に設ける計量孔13aの寸法を調整することにより,また,回転ディスク13の回転速度を調整することによって行うことができるが,計量孔13aの寸法を過度に小さくすると計量孔13aに研磨材が入り難くなり正確な計量が行えず,また,回転ディスク13の回転速度を過度に遅くすると,研磨材の供給が間欠的となりむらが生じることから,定量供給装置10で定量供給できる最低量未満の研磨材を定量供給する必要がある場合には,図1,2に示すように,研磨材搬送路12を分岐して分岐路121,122を設け,各分岐路121,122のそれぞれに,後述する噴射ノズル20を設けるようにしても良い。
噴射ノズル
以上のように構成された研磨材定量供給装置10からの研磨材は,スリット状の噴射口21を備えた噴射ノズル20に導入されて噴射される。
この噴射ノズル20のスリット状の噴射口21の幅δは,スクライブ加工によって形成する溝乃至はラインの幅に応じて10〜500μmの範囲で選択し,選択した幅に対し5〜5000倍の長さLを有するスリット状の噴射口21を形成し,この噴射口21を介してスリット状に絞られた圧縮気体と研磨材との混合流体を噴射することで,被加工物Wに対してマスク材を貼着することなく,微細な溝を形成するスクライブ加工を行うことができるようになっている。
この噴射ノズル20の内部に形成された研磨材の流路は,前述の研磨材搬送路12を延長するように連通する円筒状の導入流路22と,前記導入流路22からの流体の流れを前述したスリット形状に変形する変形部23によって形成されており,前記変形部23は,図4(C)に示すように,研磨材の移動方向と平行で噴射口21の長手方向に対し直交方向を成す噴射ノズル20の断面〔図4(B)中のC−C線断面〕において,導入流路22と同一幅から徐々に幅を狭め,その後,噴射口21と同一幅になるように形成されている。
この変形部23は,好ましくは図4(C)に示すように,導入流路22の開口端から噴射口21の長辺の一方に連通する,研磨材の流動方向と平行な平坦面24と,導入流路22の開口端から噴射口21に向かうに従い徐々に前記平坦面24に近付く傾斜面25と,前記傾斜面25と連続し,噴射口21の幅δと同一間隔δで前記平坦面24と平行に配置された第2平坦面26によって画成された空間として形成することが好ましく,より好ましくは前記傾斜面25の前記平坦面に対する角度θを15°以下とすることが好ましい。
図4(C)に示した実施例における平坦面24にも傾斜を持たせ,変形部23を左右対称形状のV字状に形成する場合であっても本発明のスクライブ加工を行うことは可能であるが,このような流路形状に形成した場合に比較し,図4(C)に示すよう片側のみに傾斜面25を設けて一方を平坦面24とした流路形状とした方が,噴射ノズル20内における研磨材詰まりが発生し難い点で好ましい。
加工条件
研磨材
本発明のスクライブ加工で使用する研磨材は,使用する噴射ノズル20の噴射口21の幅δに応じて使用する研磨材の粒径を選択して使用し,使用する研磨材のメディアン径が,前述した噴射ノズル20の噴射口21の幅δの1/2以下であって,且つ,最大粒径が幅δよりも小さいものを使用する。
前述したように噴射ノズル20の噴射口21は,その幅δが10〜500μmと極めて狭く,噴射ノズル20内に研磨材を導入すると内部で目詰まりが生じ易いものとなっていることから,使用する研磨材は,これを細かく篩い分けして,粒径の揃ったものを使用することが好ましい。
使用する研磨材の材質は特に限定されないが,好ましくは被加工物Wと同等以上の硬度を有するものを使用することが好ましく,被加工物の加工面が,前述した太陽電池における光電変換層である場合のように,下層に加工対象とする層よりも高硬度の層が形成されている場合には,加工対象とする層に対し高硬度で,且つ,その下層よりも低硬度の研磨材を使用することが,下層に対するダメージを低減でき,スクライブ処理の対称とする層のみを選択的に加工することができる点で好ましい。
また,使用する研磨材は,比重が大きなものを使用した方が噴射ノズル20より噴射された後の直進性に優れ,形成される溝の幅を噴射口21の幅δに近付けることができ,より好ましく,比重が5以上の研磨材を使用することが好ましい。
噴射距離
研磨材の噴射に際しては,前述した噴射ノズル20の噴射口21と,被加工物Wの表面間の間隔(噴射距離)を,0.1〜3.0mmの範囲に近接させる。
このように,噴射距離を短くして噴射を行うことで,噴射ノズル20の噴射口21より圧縮気体と共に噴射された研磨材は,大幅に拡散する前に被加工物Wと衝突することにより,マスク材の貼着を行うことなく微細な溝を高精度に形成することができるものとなっている。
研磨材の噴射量
噴射ノズル20より噴射する研磨材の噴射量は,噴射された圧縮気体中に含まれる研磨材の濃度が高まる程,切削能力が向上して作業性が高まるものの,高濃度の研磨材を噴射しようとした場合,噴射ノズル20内において研磨材の目詰まりを生じ易くなると共に,研磨材の濃度が高まる程,細幅の溝を形成することが困難となることから,各噴射ノズル20からの研磨材の噴射量が,噴射圧力0.2MPa〜0.6MPaの範囲において吐出エアー量1000cm3あたり研磨材体積が0.25cm3以下の濃度となるように,噴射ノズル20に対して研磨材を供給する。
次に,本発明のスクライブ加工方法による加工実施例につき以下に説明する。
実施例1:ガラス基板に対するスクライブ加工
マスキングを施していないガラス基板〔新モース硬度で6.5(以下の記載において,硬度は全て「新モース硬度」を示す。)〕の表面に向けて,幅40μm,長さ7mmのスリット状の噴射口を有する噴射ノズルを噴射距離0.3mmに配置し,研磨材(WA♯3000;硬度12,メディアン径4μm)を0.6g/minの噴射量で,0.5MPaの噴射圧力で,噴射ノズルを噴射口の長手方向に移動速度3m/minで移動させながら加工した。
上記方法でスクライブ加工を行った結果,マスキングを行っていないガラス基板に対し直接研磨材を噴射することで,幅80μm,深さ10μmの溝を正確に形成することができた。
実施例2:太陽電池の光電変換膜に対するスクライブ加工
CIGS(銅−インジウム−ガリウム−セレン)化合物薄膜太陽電池の製造過程において,ガラス基板の表面に形成されたMo導電層(硬度5.5)上に形成された光電変換膜層(CIGS膜:硬度約1.2〜3.0)を,本発明の方法によりスクライブして溝を形成した。
研磨材の噴射は,幅40μm,長さ7mmのスリット状の噴射口を持つ噴射ノズルを使用して,噴射量1.5g/min,噴射圧力0.4MPa,噴射距離0.3mm,移動速度3m/minで行った。
上記条件において,噴射する研磨材として,いずれもメディアン径が20μmであるステンレスショット,ガラスビーズ,ジルコニアビーズ,WA(ホワイトアランダム)を使用して,スクライブ加工を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2014046392
以上の結果,いずれの研磨材を使用した例においても,マスキングを行うことなく直接,研磨材を噴射した場合においても,従来不可能であった1mm以下の幅の溝のスクライブ加工を行うことに成功した。
しかし,太陽電池の光電変換層に対し選択的にスクライブ加工を施す場合のように,下層に高硬度の導電層(Mo層)が形成されていると共に,その上に,低硬度の光電変換層(CIGS層)が形成されている場合には,使用する研磨材として,光電変換層よりも高硬度で,下層の導電膜よりも低硬度の研磨材(上記の例においてステンレスショット)を使用することで,下層の導電層を除去することなく光電変換層に対してのみ選択的に溝を形成することができることが確認された。
なお,上記実施例のうち,ガラスビーズを研磨材として使用した例では,ガラスビーズは,下層のMoよりも高硬度の材質であるにも拘わらず,Mo層を除去することなく,CIGS層に対してのみスクライブ処理を行うことが可能となっているが,このような作用は,ガラスビーズが2.5g/cm3という他の研磨材に比較して大幅に低い比重を有することにより得られた効果であると考えられる。
その一方で,低比重のガラスビーズを使用した例では,スクライブによって形成されたライン幅が250μmと,ステンレスビーズを使用した場合の6倍以上の溝幅に広がっており,図5に示すように,形成される溝幅は,研磨材の比重が小さくなる程,大きく成ることが判る。
そのため,使用する研磨材の比重を軽くすれば,Mo層に比較して高硬度の研磨材を使用した場合であってもMo層に対するダメージを低減できるものの,この場合には,形成する溝幅が拡大してしまい,太陽電池として発電に貢献する部分の面積を狭めることとなる。
よって,太陽電池の製造工程における光電変換層に対するスクライブ等,幅狭な溝の形成が要求される分野では,使用する研磨材の比重を大きくする程,幅狭の溝の形成が可能となる。
特に図5から明らかなように,使用する研磨材の比重を約5以上とすると,幅40μmの噴射口を備えた噴射ノズルを使用した本実施例において形成される溝の幅が100μm以下となり,形成される溝の幅を,噴射口の幅に対し2.5〜2倍程度に抑えることができ,形成する溝の加工精度が向上する点で好ましい。
なお,ガラスビーズを使用した加工例では,一度使用したガラスビーズを回収して再使用する場合,破砕したガラスビーズが混入するため,連続して循環使用する場合,下層のMo層をも切削してしまうことから,Mo層に対するダメージを低減するためには,1回限りの使い捨てとする必要がある。
よって,太陽電池の光電変換層に対するスクライブ加工を行う研磨材としては,硬度が5と,光電変換層よりも高硬度であるが,導電層よりも低硬度であり,且つ,比重が7.6と比較的大きいステンレス製の研磨材の使用が好ましいことが確認された。
1 ブラスト加工装置
10 定量供給装置
11 研磨材タンク
12 研磨材搬送路
12a 一端(研磨材搬送路の)
121,122 分岐路(研磨材搬送路の)
13 回転ディスク
13a 計量孔
14 回転シャフト
15 電動モータ
16 空気導入路
16a 一端(空気導入路の)
16b 他端(空気導入路の)
17 研磨材供給口
18 開閉弁
19 ブラストガン
20 噴射ノズル
21 噴射口
22 導入流路
23 変形部
24 平坦面
25 傾斜面
26 第2平坦面
30 加工室
31 ホッパ
32 研磨材回収管
33,33’ 研磨材吸入口
34,35 加工ボックス
40 サイクロン
41 研磨材回収室
50 ダストコレクタ
W 被加工物
δ 噴射口の幅
L 噴射口の長さ

Claims (7)

  1. 幅10〜500μmで前記幅に対し5〜5000倍の長さを有するスリット状の噴射口を備えた噴射ノズルを有するブラスト加工装置と,
    前記噴射ノズルの噴射口の幅に対し1/2以下のメディアン径で,且つ,最大粒径が前記噴射口の幅よりも小さい研磨材を使用し,
    噴射距離を0.1mm〜1.0mmと成すと共に研磨材の噴射量が噴射圧力0.2MPa〜0.6MPaの範囲において吐出エアー量1000cm3あたり研磨材体積が0.25cm3以下の濃度となるように,マスキングがされていない被加工物の表面に前記研磨材を圧縮気体と共に噴射することを特徴とするブラストによるスクライブ加工方法。
  2. 前記研磨材の噴射位置における被加工物の表面近傍において,被加工物上の研磨材と切削粉とを吸引して回収することを特徴とする請求項1記載のブラストによるスクライブ加工方法。
  3. 前記研磨材として,比重5以上のものを使用することを特徴とする請求項1又は2記載のブラストによるスクライブ加工方法。
  4. 太陽電池の導電層上に形成された,前記導電層に対し低硬度の光電変換層を被加工物とすると共に,前記研磨材として,前記光電変換層よりも高硬度で,前記導電層よりも低硬度のものを使用することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のブラストによるスクライブ加工方法。
  5. 幅が10〜500μmで前記幅に対し5〜5000倍の長さを有するスリット状の噴射口を備えた噴射ノズルと,
    研磨材の噴射量が噴射圧力0.2MPa〜0.6MPaの範囲において吐出エアー量1000cm3あたり研磨材体積が0.25cm3以下の濃度となるよう前記噴射ノズルに対して圧縮気体と共に定量ずつ研磨材を供給する研磨材の定量供給装置を備えることを特徴とするブラスト加工装置。
  6. 前記噴射ノズル内に圧縮気体と研磨材の混合流体を導入する導入流路と,前記導入流路を介して導入された混合流体をスリット状の流れに変形して前記噴射口に導入する変形部を備えた流路を形成し,
    研磨材の移動方向と平行で前記噴射口の長手方向と直交する断面において,前記変形部を,研磨材の移動方向と平行な平坦面と,前記導入流路側から前記噴射口側に向かうに従い徐々に前記平坦面に近付くように傾斜する傾斜面と,前記傾斜面と連続し前記平坦面と前記噴射口の幅と同間隔を介して平行を成す第2平坦面とによって画成された空間として形成したことを特徴とする請求項5記載のブラスト加工装置。
  7. 前記定量供給装置からの流路を複数の流路に分岐して,各分岐流路のそれぞれに前記噴射ノズルを連通したことを特徴とする請求項5又は6記載のブラスト加工装置。

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