JP2014046268A - 竪型粉砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転テーブル上に配置された粉砕ローラが、粉砕ローラよりも回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏する竪型粉砕機において、粉砕ローラの外周面で均一に被粉砕物を粉砕して、粉砕ローラに対する負担を軽減することが可能な竪型粉砕機を提供する。
【解決手段】回転テーブル14と、前記回転テーブル14の上面に転接する粉砕ローラ22と、を有し、前記粉砕ローラ22は、前記粉砕ローラ22よりも前記回転テーブル14の外周側となる位置を支点として起伏可能とされ、前記回転テーブル14と前記粉砕ローラ22との間に被粉砕物を噛み込んで粉砕する竪型粉砕機10であって、前記被粉砕物の粉砕時において、前記粉砕ローラ22と前記回転テーブル14との間の隙間が、前記回転テーブル14の中心側から外周側に向かう方向で一定となるようにしてなることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、竪型粉砕機に関し、特に、竪型粉砕機を構成する粉砕ローラに対する負担を軽減して被粉砕物の粉砕を確実に行う技術に関する。
従来から、石炭やオイルコークス等を粉砕する粉砕機として竪型粉砕機(竪型ミル、或いは竪型ローラミル)と呼ばれる粉砕機が広く用いられている。
近年では、特に、竪型粉砕機によって原料を微粉砕するケースも増えてきており、竪型粉砕機内に分級機構を備えた形式の竪型粉砕機が増加している。竪型粉砕機は、回転テーブルと、回転テーブルの上面の外周側に押し付けられ、回転テーブルの回転に伴って回転する粉砕ローラと、回転テーブル及び粉砕ローラを収容するケーシングと、回転テーブルの下部からケーシング内の上部への気流を発生する気流発生手段と、ケーシング内上部に配置された分級機構と、を有する(特許文献1参照)。
被粉砕物は回転テーブルの上面の中央部に投入され、回転テーブルの回転に伴う遠心力により回転テーブルの外周側に移動する。そして、被粉砕物は回転テーブルと粉砕ローラとの間に噛み込まれて粉砕され、粉砕物が回転テーブルの外周から排出される。粉砕物は、回転テーブルの下部から吹き込んだ気流によって上昇・搬送され、粉砕物のうち分級機構により篩い分けられた微粉のみを、ケーシング外に取り出すしくみとなっている。
特開2008−178837号公報
ところで、粉砕ローラは、粉砕ローラよりも回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏する構成を有するとともに、粉砕ローラの外周面を回転テーブルの上面に押し付ける方向に付勢されている。そして、被粉砕物を粉砕する前となる粉砕ローラの初期位置において、粉砕ローラの外周面が回転テーブルの上面と面接触している。
これにより、回転テーブルと粉砕ローラとの間に被粉砕物が噛み込まれると、被粉砕物が粉砕されるとともに、粉砕ローラが被粉砕物を土台として持ち上げられつつ回動し、回転テーブルと粉砕ローラとの間には隙間が形成される。
このとき、粉砕ローラの回転テーブルの中心側(粉砕ローラの自由端側)の変位量は、粉砕ローラの回転テーブルの外周側(粉砕ローラの固定端側)の変位量よりも大きくなる。このため、粉砕ローラの外周面の回転テーブルに対向する部分は回転テーブルの外周側に向けて傾斜し、回転テーブルと粉砕ローラとの間の隙間は、回転テーブルの外周側に向かうにつれて小さくなる。これにより、粉砕ローラの外周面の回転テーブルの外周側に偏った位置で被粉砕物が集中的に粉砕されるとともに、その部分の劣化が促進されることになり、粉砕ローラの寿命が低下するという問題があった。
また、被粉砕物は、粉砕ローラによる粉砕中であっても遠心力により回転テーブルの外周側に移動する。このため、粉砕が未だ不十分な被粉砕物が粉砕ローラから漏れ出るため、粉砕効率が低下するという問題があった。
そこで本発明の竪型粉砕機の第1の目的は、回転テーブル上に配置された粉砕ローラが、粉砕ローラよりも回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏する竪型粉砕機において、粉砕ローラの外周面で均一に被粉砕物を粉砕して、粉砕ローラに対する負担を軽減することにある。
また本発明の竪型粉砕機の第2の目的は、被粉砕物が粉砕途中で回転テーブルと粉砕ローラとの間からこぼれ出ることを低減して粉砕効率を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明の竪型粉砕機は、回転テーブルと、前記回転テーブルの上面に転接する粉砕ローラと、を有し、前記粉砕ローラは、前記粉砕ローラよりも前記回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏可能とされ、前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間に被粉砕物を噛み込んで粉砕する竪型粉砕機であって、前記被粉砕物の粉砕時において、前記粉砕ローラと前記回転テーブルとの間の隙間が、前記回転テーブルの中心側から外周側に向かう方向で一定となるようにしてなることを特徴とする。
上記構成により、被粉砕物が粉砕ローラの特定の位置で集中的に粉砕されることを低減して、粉砕ローラの外周面全体で被粉砕物を粉砕して粉砕ローラに対する負担を軽減することができる。
本発明において、前記粉砕ローラは、前記回転テーブルを押圧する方向に付勢されるとともに、前記被粉砕物を噛み込む前の初期位置において、前記粉砕ローラと前記回転テーブルとの間の隙間が、前記回転テーブルの中心側から外周側に向かうにつれて拡がっていることを特徴とする。
上記構成により、回転テーブルと粉砕ローラとの間に被粉砕物が噛み込まれると、付勢力若しくは粉砕ローラの自重により被粉砕物が粉砕されるとともに粉砕ローラが被粉砕物を土台として持ち上がりつつ回動する。このとき、粉砕ローラの回動による粉砕ローラの外周面の回転テーブルと対向する部分(粉砕面)の変位量は、粉砕面の回転テーブルの中心側のほうが、粉砕面の回転テーブルの外周側よりも大きくなる。一方、被粉砕物を粉砕する前の初期位置において、粉砕面が回転テーブルの中心側に傾斜している。このため、粉砕ローラの回動により粉砕面の傾斜が緩和され、その部分を水平にすることができる。よって、簡易な構成で粉砕ローラに対する負担を軽減することができる。
本発明において、前記粉砕ローラの外周面の前記回転テーブルと対向する部分の傾斜角度が、3度から5度の範囲であることを特徴とする。
上記構成により、粉砕ローラの外周面の粉砕面全体で被粉砕物を粉砕するための最適化を図ることができる。
本発明において、前記粉砕ローラの外周面には、前記外周面から突出した稜線部が配置され、前記稜線部は、前記回転テーブルの中心側から外周側に向かって前記粉砕ローラの回転方向の反対方向に傾斜して延びるとともに、その途中で前記粉砕ローラの回転方向に折れ曲がって延びた形状を有することを特徴とする。
上記構成により、粉砕ローラの外周面上の稜線部の折れ曲がった部分に囲まれた領域で被粉砕物を保持することができるので、被粉砕物が粉砕途中で回転テーブルと粉砕ローラとの間からこぼれ出ることを低減して、被粉砕物の粉砕効率を高めることができる。
本発明において、前記稜線部は、前記稜線部の折れ曲がった位置から前記回転テーブルの中心側に向けて延びる内側稜線部と、前記稜線部の折れ曲がった位置から前記回転テーブルの外周側に向けて延びる外側稜線部と、を有し、前記外周面において、前記粉砕ローラの前記回転テーブルの中心側の端部と、前記粉砕ローラの前記回転テーブルの外周側の端部と、を最短で結ぶとともに前記外側稜線部の前記回転テーブルの外周側の端部を通過する直線と、前記外側稜線部との間のなす角が40度であり、前記直線と前記内側稜線部との間のなす角が10度であることを特徴とする。
上記構成により、内側稜線部及び外側稜線部に囲まれた部分の被粉砕物を保持する効果の最適化を図り、被粉砕物の粉砕効率の最適化を図ることができる。
本発明において、前記回転テーブルの上面の前記粉砕ローラと対向する位置には、溝部が配置され、前記溝部は、前記回転テーブルの中心側から外周側に向かって前記回転テーブルの回転方向に傾斜して延びるとともに、その途中で前記回転テーブルの回転方向に折れ曲がって延びた形状を有することを特徴とする。
上記構成により、溝部の折れ曲がった部分から回転テーブルの中心側に向かって延びた部分が、粉砕ローラが粉砕した被粉砕物を回転テーブルの中心側に送り込む。また、溝部の折れ曲がった部分から回転テーブルの外周側に向かって延びた部分が、被粉砕物を保持する。これにより、回転テーブル上において被粉砕物を粉砕ローラにより粉砕される位置に確実にとどめ、被粉砕物の粉砕効率を高めることができる。
本発明において、前記粉砕ローラは、前記回転テーブルの中心側に向かうにつれて縮径する円錐台形状を有することを特徴とする。
上記構成により、被粉砕物のすりつぶし効果を高めた粉砕ローラにおいても、被粉砕物の粉砕時に粉砕ローラの粉砕面を水平にすることができ、粉砕ローラにおける被粉砕物の粉砕箇所の集中を低減して、粉砕ローラに対する負担を軽減することができる。
本発明に係る竪型粉砕機によれば、回転テーブル上に配置された粉砕ローラが、粉砕ローラよりも回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏する竪型粉砕機において、粉砕ローラの外周面で均一に被粉砕物を粉砕して、粉砕ローラに対する負担を軽減することができ、また、被粉砕物が粉砕途中で回転テーブルと粉砕ローラとの間からこぼれ出ることを低減して粉砕効率を高めることができる。
本実施形態の竪型粉砕機の概略図である。 本実施形態の回転テーブル及び粉砕ローラの平面図、及び粉砕ローラの部分拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 本実施形態の粉砕ローラの初期位置の配置図である。 本実施形態の粉砕ローラの粉砕時における配置図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1に本実施形態の竪型粉砕機の概略図を示し、図2に、本実施形態の回転テーブル及び粉砕ローラの平面図、及び粉砕ローラの部分拡大図を示す。本実施形態の竪型粉砕機10は、竪型粉砕機10の外観を形成するケーシング12を有している。このケーシング12内において、回転テーブル14と、回転テーブル14の上面16に(被粉砕物を介して)転接して回転テーブル14の回転により回転する粉砕ローラ22と、粉砕ローラ22を回転自在に支持するアーム(上部アーム30、下部アーム32)と、が配置されている。
詳細は後述するが、本実施形態の竪型粉砕機10は、これを構成する粉砕ローラ22が、粉砕ローラ22よりも回転テーブル14の外周側となる位置を支点として起伏可能とされ、回転テーブル14と粉砕ローラ22との間に被粉砕物を噛み込んで粉砕するものである。
そして、被粉砕物の粉砕時において、粉砕ローラ22と回転テーブル14との間の隙間が、回転テーブル14の中心側から外周側に向かう方向で一定となるようにしてなることが特徴となっている。これを実現するため、粉砕ローラ22は、回転テーブル22を押圧する方向に付勢されるとともに、被粉砕物を噛み込む前の初期位置において、粉砕ローラ22と回転テーブル14との間の隙間が、回転テーブル14の中心側から外周側に向かうにつれて拡がっていることが特徴となっている。すなわち、粉砕ローラ22の外周面24の回転テーブル14と対向する部分である粉砕面26が、回転テーブル14の中心側に向けて傾斜していることが特徴となっている(図4参照)。ここで、外周面24の粉砕面26とは、外周面24のうち、回転テーブル14の回転に伴って上面16に対向することになる部分のことを指し、粉砕ローラ22が回転してもその位置は不変である。
上記構成により、被粉砕物が粉砕ローラ22の特定の位置で集中的に粉砕されることを低減して、粉砕ローラ22の外周面26全体で被粉砕物を粉砕して粉砕ローラ22に対する負担を軽減することができる。
回転テーブル14は、円形形状を有するともに水平に配置され、電動機18及び減速機20に接続され一定の回転数で回転するものである。
粉砕ローラ22は、回転テーブル14の外周方向に延びた回転軸28を有している(図4参照)。回転軸28は、その先端側がアーム(上部アーム30)により回転自在に支持されている。アームは、ケーシング12内において平面視で回転テーブル14の外周となる位置に配置されている。また、アームは、その高さ方向の中央となる位置において、ピン結合部34によりケーシング12下部にピン結合されている。これにより、アームのうち、ピン結合部34より上方となる部分が上部アーム30(回転軸28に対する軸受け部)となり、下方となる部分が下部アーム32となっている。ピン結合部34の回転軸は水平に向けられている。よって、上部アーム30及び下部アーム32は、ピン結合部34を中心として上下方向に回動可能となっている。
油圧シリンダ36は、その長手方向の一方がケーシング12下部にピン結合され、長手方向の他方が下部アーム32にピン結合されている。そして、油圧シリンダ36は、その長手方向の長さが収縮する方向に作動している。これにより、下部アーム32及び上部アーム30がピン結合部34を中心として回動し、上部アーム30が粉砕ローラ22を回転テーブル14の上面16に押圧するように付勢することになる。したがって、粉砕ローラ22は、回転テーブル14と粉砕ローラ22との間に噛み込まれた(挟み込まれた)被粉砕物(不図示)を、付勢に伴う力(及び粉砕ローラ22の自重で)で粉砕することができる。
回転テーブル14の上面16に対向するケーシング12の中央上部には、セパレータ38と、原料投入口42が設けられている。また、セパレータ38の中心軸を上下に貫通するように原料投入シュート44が配置され、原料投入シュート44を介して原料投入口42から回転テーブル14の上面16に被粉砕物(原料)を投入できるように構成されている。ここで、被粉砕物としては、石炭、オイルコークス、石灰石、スラグ、クリンカ、セメント原料、化学品等が適用される。
また、セパレータ38は、セパレータ38の中心軸を中心として上方に拡径する逆円錐台状に一定間隔の隙間を空けて並べられた複数枚の羽根40を備え、駆動装置(不図示)により羽根40が自在に回転できる構成となっている。
原料投入シュート44から投入された被粉砕物は、回転テーブル14の上面16を渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル14の上面16の外周側に移動して、回転テーブル14の上面16と粉砕ローラ22の粉砕面26に噛み込まれて(挟まれて)粉砕される。そして、被粉砕物が粉砕されて得られる粉砕物の一部は、回転テーブル14の上面16の外縁部に周設されたダムリング46を乗り越え、回転テーブル14の外周とケーシング12との隙間である環状通路48へと向かう。ここで、ケーシング12内の回転テーブル14の下方には、ガスを導入するためのガス導入口50が設けられており、さらにケーシング12の上部には、ガスとともに粉砕物を取り出すための上部取出口52が設けられている。
竪型粉砕機10の運転中において、ガス導入口50よりガス(空気でもよい)を導入することにより、ケーシング12内において、回転テーブル14下方からセパレータ38を通過して上部取出口52へと流れるガスの気流が生じている。被粉砕物が回転テーブル14と粉砕ローラ22により粉砕されて得られる粉砕物であて、ダムリング46を乗り越えて環状通路48に到達したものは、ガスにより吹き上げられてケーシング12内を上昇し、セパレータ38に達する。
ここで、径が大きく重量の大きな粉砕物は、セパレータ38の羽根40を通過することができず、セパレータ38の下方に落下して再度粉砕ローラ22に噛み込まれて粉砕される。一方、径の小さな粉砕物は、隙間を空けて並べられた羽根40の間を抜けてケーシング12の外部に取り出される。また、粉砕ローラ22に噛み込まれず、そのまま環状通路48に落下した一部の極大な粒径の粉砕物は、環状通路48より回転テーブル14下方に落下して下部取出口54よりケーシング12の外に取り出される。
図2に示すように、回転テーブル14の上面16であって、回転テーブル14の回転により粉砕ローラ22の粉砕面26と対向することになる位置には、溝部56が配置されている。溝部56は、回転テーブル14の中心Oを中心とし、回転テーブル14の一定の半径以上となる位置から外周側に向けて放射状に広がるように複数配置されている。また、溝部56は、回転テーブル14の中心側から外周側に向かって回転テーブル14の回転方向(図2では時計回り)に傾斜して延びるとともに、その途中で回転テーブル14の回転方向に折れ曲がって延びた形状を有している。
すなわち、図2に示すように、回転テーブル14の中心Oと、溝部56の長手方向の中心O側の端部とを通過する線58を考える。すると、溝部56は、線58と交わる位置を基準として回転テーブル14の回転方向側に傾斜して回転テーブル14の外周側に延びるように配置されている。ここで、溝部56は、溝部56の折れ曲がった部分から回転テーブル14の中心側に向かって延びた内側溝部60と、溝部56の折れ曲がった部分から回転テーブル14の外周側に向かって延びた外側溝部62と、を有する。
内側溝部60において、内側溝部60の開口部のエッジのうち、回転テーブル14の回転方向とは反対側のエッジが被粉砕物を噛み込む。これにより、被粉砕物を回転テーブル14と粉砕ローラ22との間に噛み込む効果が高まり、被粉砕物の粉砕を促進させることができる。
外側溝部62において、外側溝部62の開口部のエッジのうち、回転テーブル14の外周側のエッジが被粉砕物を噛み込んで保持することになる。これにより、被粉砕物が粉砕途中で回転テーブル14と粉砕ローラ22との間からこぼれ出ることを低減することができる。
したがって、溝部56のうち、内側溝部60が、粉砕ローラ22が粉砕途中の被粉砕物を回転テーブル14の中心側に送り込み、外側溝部62が、被粉砕物を保持することにより、回転テーブル14上において被粉砕物を粉砕ローラ22により粉砕される位置に確実にとどめ、被粉砕物の粉砕効率を高めることができる。なお、溝部56の底面は、平面形状でもよいし、曲面形状でもよい。
図2に示すように、粉砕ローラ22は、その径が回転テーブル14の中心側に向かうにつれて縮径する円錐台形状を有している。そして、粉砕ローラ22は、回転テーブル14の上面16の外周側において回転テーブル14の中心Oを中心として4回対称となるように4つ配置(その他、粉砕ローラ22の個数及び配置方法は任意に設定できる)されている。また、粉砕ローラ22は、その回転軸28の軸方向(長手方向)が平面視で回転テーブル14の中心Oに向けられている。
図2に示すように、粉砕ローラ22の外周面24には稜線部64が配置されている。稜線部64は、図3(図2のA−A線断面図)に示すように、外周面24から突出するように配置され、外周面24を周回するように一定の間隔で複数配置されている。図2、または、図2の右上に描かれた部分拡大図に示すように、稜線部64は、回転テーブル14の中心側から回転テーブル14の外周側に向かって粉砕ローラ22の回転方向の反対方向に傾斜して延びるとともに、その途中で粉砕ローラ22の回転方向に折れ曲がって延びた形状を有している。すなわち、稜線部64は、稜線部64の折れ曲がった位置から回転テーブル14の中心側に向けて延びる内側稜線部66と、稜線部64の折れ曲がった位置から回転テーブル14の外周側に向けて延びる外側稜線部68と、を有している。
このような構成とすることにより、図2の部分拡大図において破線70で囲まれた領域、すなわち外周面24上の稜線部64の折れ曲がった部分に囲まれた領域(内側稜線部66と外側稜線部68の側壁に囲まれた領域)で被粉砕物を保持することができるので、被粉砕物が粉砕途中で回転テーブル14と粉砕ローラ22との間からこぼれ出ることを低減して、被粉砕物の粉砕効率を高めることができる。
粉砕ローラ22の外周面24において、粉砕ローラ22の回転テーブル14の中心側の端部と、粉砕ローラ22の回転テーブル14の外周側の端部と、を最短で結ぶとともに外側稜線部68の回転テーブル14の外周側の端部を通過する直線72を考える。すると、直線72と外側稜線部68の長手方向との間のなす角が40度であり、直線72と内側稜線部66の長手方向との間のなす角が10度であることが好適である。このように設計することにより、内側稜線部66及び外側稜線部68に囲まれた部分の被粉砕物を保持する効果の最適化を図り、被粉砕物の粉砕効率の最適化を図ることができる。
図4に、本実施形態の粉砕ローラの初期位置における配置図を示す。図4の配置図(回転テーブル14の断面図)に示すように、粉砕ローラ22は、被粉砕物が供給される前の初期位置において、その外周面24の粉砕面26が回転テーブル14の中心側に向かって傾斜(傾斜角度は3°〜5°)しており、図4においては、粉砕面26の回転テーブル14の中心側の端部のみが回転テーブル14の上面16に接触し、或いは回転テーブル14の上面16を押圧している。そして、粉砕ローラ22の粉砕面26と回転テーブル14との間には隙間が形成されるとともに、その隙間の高さが回転テーブルの外周側に向かうにつれて大きくなっている。
上部アーム30は、上述のように粉砕ローラ22が上下方向に変位するように回動するものである。しかし、上部アーム30(下部アーム32でもよい)にストッパ(不図示)を設け、上部アーム30を、粉砕ローラ22の外周面24の粉砕面26が回転テーブル14の上面16に接触する位置より低くなる位置にまで回動しないようにすることもできる。これにより、粉砕ローラ22が回転テーブル14に直接押圧して粉砕ローラ22及び回転テーブル14の互いの接触部分が磨耗することを回避することができる。
図5に、本実施形態の粉砕ローラの粉砕時における配置図を示す。回転テーブル14に被粉砕物(不図示)が導入された場合、被粉砕物は、回転テーブル14と粉砕ローラ22との間に噛み込まれ粉砕される。しかし、被粉砕物は粉砕中であれば(粉砕後であっても)一定の大きさを有するため、図5に示すように、粉砕ローラ22が被粉砕物(不図示)を土台として持ち上がりつつ、上部アーム30及び下部アーム32とともに回動する。このとき、粉砕ローラ22の回動による粉砕ローラ22の粉砕面26の変位において、粉砕面26の回転テーブル14の中心側の変位量が、粉砕面26の回転テーブル14の外周側の変位量よりも大きくなる。
一方、図4に示すように、粉砕ローラ22の初期位置において、粉砕ローラ22の粉砕面26が回転テーブル14の中心側に向けて傾斜している。このため、粉砕ローラ22の回動により粉砕ローラ22の粉砕面26の傾斜が緩和され、粉砕ローラ22の粉砕面26を水平にすることができる。このとき、回転テーブル14と粉砕ローラ22との間の隙間の高さ方向の幅を、回転テーブル14の中心側から外周側に向かう方向において一定にすることができる。よって、粉砕ローラ22の粉砕面26全体で被粉砕物を粉砕することが可能となり、粉砕ローラ22の外周面24の特定箇所(外周面24の回転テーブル14の外周側)において被粉砕物の粉砕が集中することを低減して、粉砕ローラ22に対する負担を軽減することができる。
粉砕ローラ22の外周面24の特定位置での被粉砕物の粉砕の集中を効果的に低減するため、図4に示すように、初期位置において、粉砕ローラ22の粉砕面26の回転テーブル14の中心側への傾斜角度は3度から5度の範囲に設定することが好適である。
被粉砕物の粉砕時において(図5参照)、回転テーブル14の上面16と粉砕ローラ22の粉砕面26との間の隙間は20mm〜30mmの範囲が好適である。また、粉砕ローラ22の最大径が2000mmのとき、外周面24で互いに隣り合う内側稜線部66の回転テーブル14の中心側の端部同士の間隔は100mm程度が好適であり、外周面24で互いに隣り合う稜線部64の折れ曲がった部分同士の間隔は150mm程度が好適である。さらに、外周面24に配置された稜線部64の幅は10mm程度、高さは5mm程度が好適である。
図5に示すように、被粉砕物の粉砕時においても回転軸28が回転テーブル14の中心側に傾斜するように配置されているが、回転軸28の軸方向の延長線74が、回転テーブル14の上面16の中心Oを通過しない。このため、粉砕ローラ22の粉砕面26において、回転テーブル14と滑ることなく回転する領域は前述の直線72(図2)上では一点のみである。したがって、回転テーブル14と粉砕ローラ22との間に挟まれた領域の殆どの部分で被粉砕物に対してせん断応力を印加することができ、被粉砕物をすりつぶすことができる。
本実施形態において、上述のせん断応力を高めるため、粉砕ローラ22を円錐台形状としているが、円柱形状でもよい。
回転テーブル上に配置された粉砕ローラが、粉砕ローラよりも回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏する竪型粉砕機において、粉砕ローラの外周面で均一に被粉砕物を粉砕して、粉砕ローラに対する負担を軽減することができ、また、被粉砕物が粉砕途中で回転テーブルと粉砕ローラとの間からこぼれ出ることを低減して粉砕効率を高めることが可能な竪型粉砕機として利用できる。
10………竪型粉砕機、12………ケーシング、14………回転テーブル、16………上面、18………電動機、20………減速機、22………粉砕ローラ、24………外周面、26………粉砕面、28………回転軸、30………上部アーム、32………下部アーム、34………ピン結合部、36………油圧シリンダ、38………セパレータ、40………羽根、42………原料投入口、44………原料投入シュート、46………ダムリング、48………環状通路、50………ガス導入口、52………上部取出口、54………下部取出口、56………溝部、58………線、60………内側溝部、62………外側溝部、64………稜線部、66………内側稜線部、68………外側稜線部、70………破線、72………直線、74………延長線。

Claims (7)

  1. 回転テーブルと、
    前記回転テーブルの上面に転接する粉砕ローラと、を有し、
    前記粉砕ローラは、前記粉砕ローラよりも前記回転テーブルの外周側となる位置を支点として起伏可能とされ、前記回転テーブルと前記粉砕ローラとの間に被粉砕物を噛み込んで粉砕する竪型粉砕機であって、
    前記被粉砕物の粉砕時において、
    前記粉砕ローラと前記回転テーブルとの間の隙間が、前記回転テーブルの中心側から外周側に向かう方向で一定となるようにしてなることを特徴とする竪型粉砕機。
  2. 前記粉砕ローラは、
    前記回転テーブルを押圧する方向に付勢されるとともに、前記被粉砕物を噛み込む前の初期位置において、
    前記粉砕ローラと前記回転テーブルとの間の隙間が、前記回転テーブルの中心側から外周側に向かうにつれて拡がっていることを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕機。
  3. 前記粉砕ローラの外周面の前記回転テーブルと対向する部分の傾斜角度が、3度から5度の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の竪型粉砕機。
  4. 前記粉砕ローラの外周面には、
    前記外周面から突出した稜線部が配置され、
    前記稜線部は、
    前記回転テーブルの中心側から外周側に向かって前記粉砕ローラの回転方向の反対方向に傾斜して延びるとともに、その途中で前記粉砕ローラの回転方向に折れ曲がって延びた形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の竪型粉砕機。
  5. 前記稜線部は、
    前記稜線部の折れ曲がった位置から前記回転テーブルの中心側に向けて延びる内側稜線部と、
    前記稜線部の折れ曲がった位置から前記回転テーブルの外周側に向けて延びる外側稜線部と、を有し、
    前記外周面において、前記粉砕ローラの前記回転テーブルの中心側の端部と、前記粉砕ローラの前記回転テーブルの外周側の端部と、を最短で結ぶとともに前記外側稜線部の前記回転テーブルの外周側の端部を通過する直線と、前記外側稜線部との間のなす角が40度であり、前記直線と前記内側稜線部との間のなす角が10度であることを特徴とする請求項4に記載の竪型粉砕機。
  6. 前記回転テーブルの上面の前記粉砕ローラと対向する位置には、
    溝部が配置され、
    前記溝部は、
    前記回転テーブルの中心側から外周側に向かって前記回転テーブルの回転方向に傾斜して延びるとともに、その途中で前記回転テーブルの回転方向に折れ曲がって延びた形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の竪型粉砕機。
  7. 前記粉砕ローラは、
    前記回転テーブルの中心側に向かうにつれて縮径する円錐台形状を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の竪型粉砕機。
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