JP2014045321A - ヘッドホン - Google Patents

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Abstract

【課題】コードの上方出し姿勢及び下方出し姿勢の両方の姿勢で耳介に装着が可能なインナーイヤータイプであって、より多様な形状の耳介に対しても良好に装着が可能なヘッドホンを提供する。
【解決手段】耳介(E)内に装着される本体部(1)と、本体部(1)から延出する延出部(2b)と本体部(1)から張り出した張出し部(2d)を有するブッシング(2)と、延出部(2b)の先端から導出されたコード(3)と、を備える。延出部(2b)はコード(3)の導出方向に沿って延在する。ブッシング(2)は延出部(2b)と張出し部(2d)とに亘って連続する外側面(2b1,2d1)を有する。本体部(1)が耳介(E)内に装着された場合に、外側面(2b1,2d1)のうち、張出し部(2d)に対応する箇所が耳介(E)に当接することにより保持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドホンに係り、特に、本体部を耳介内に装着して使用するヘッドホンに関する。
本体部を耳介内に装着して使用する、インナーイヤー型と称されるヘッドホンが知られている。
また、インナーイヤー型として、本体部から突出する筒部を有し、その筒部に柔軟なイヤーピースを装着した状態で、イヤーピース及び筒部の先端側を外耳道内に挿入すると共に本体部を耳介内に装着して使用するカナル型と称されるヘッドホンも広く普及している。
カナル型ではないインナーイヤー型では、スピーカユニットは通常本体部の内部に収容される。
一方、カナル型では、スピーカユニットが本体部の内部に収容されるタイプと、筒部の先端部に配設されるタイプと、の二つのタイプが知られている。
このようなインナーイヤー型ヘッドホンの内、カナル型であって、スピーカユニットが本体部の内部に収容されたタイプのヘッドホンの一例が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたヘッドホンは、使用状態での姿勢が、本体部から引き出されるコードの引き出し方向が下方となる姿勢と上方となる姿勢とのいずれであっても、本体部を耳介内へ良好に装着できる形状を有するものである。
具体的には、コードの上方引き出し姿勢と下方引き出し姿勢とで、耳介内に収まる本体部の形状が大きく変わらないように、本体部の形状を略三角形状にすると共に一つの頂部からコードが導出されるものとし、主にその略三角形状のコードが導出されていない二つの頂部を耳介の内側の各部位に当接させることで、上方引き出し姿勢と下方引き出し姿勢との両方で良好な装着を可能とするものである。
従って、コードの下方引き出し姿勢と上方引き出し姿勢とのいずれか一方のみの姿勢で使用する従来のヘッドホンとは異なり、使用者の好みや使用状況(運動を伴うか等)に応じて、コードの上方引き出し姿勢又は下方引き出し姿勢のいずれかの姿勢を選択して装着することができるという利点を有する。
特開2011−101224号公報
ところで、本体部1を装着する耳介の内側形状は個体差が極めて大きい。そのため、特許文献1に記載されたような、コードの引き出し方向が上方向となる姿勢と下方向となる姿勢とのいずれにおいても装着可能なヘッドホンは、耳介形状の個体差によらず、できるだけ多様な形状の耳介への装着が可能であることが望まれる。
このヘッドホンは装着時に本体部が耳甲介に収容され、下方引き出し姿勢においてコードは珠間切痕を通して下方へ引き出され、上方引き出し姿勢においてコードは耳輪脚の頭部側に沿って上方から耳輪の裏側へと引き出される。
従って、特に、耳甲介に対する珠間切痕と耳輪脚との相対位置の個体差に対して良好な装着ができる形態であると、より多様な形状の耳介への装着が可能となり、好ましい。
このように、より汎用性を高め、従来以上に多様な形状の耳介に対してもより良好に、かつ快適に装着できるヘッドホンの具現化が期待されている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、コードの上方出し姿勢及び下方出し姿勢の両方の姿勢で耳介に装着が可能なインナーイヤータイプであって、より多様な形状の耳介に対しても良好に装着が可能なヘッドホンを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の1)〜4)のいずれかの構成を有する。
1) 耳介(E)内に装着される本体部(1)と、
前記本体部(1)から延出する延出部(2b)と前記本体部(1)から張り出した張出し部(2d)を有するブッシング(2)と、
前記延出部(2b)の先端から導出されたコード(3)と、を備え、
前記延出部(2b)は前記コード(3)の導出方向に沿って延在し、
前記ブッシング(2)は前記延出部(2b)と前記張出し部(2d)とに亘って連続する外側面(2b1,2d1)を有し、
前記本体部(1)が耳介(E)内に装着された場合に、前記外側面(2b1,2d1)のうち、前記張出し部(2d)に対応する箇所が耳介(E)に当接することにより保持されることを特徴とするヘッドホン(51L)である。
2) 前記コード(3)が珠間切痕(E6)を通るように装着された状態、前記コード(3)が耳輪脚(E4)に沿うように装着された状態のいずれの状態においても、外耳道(E5)に向かって突出する筒部(1a1)を有することを特徴とする1)に記載のヘッドホン(51L)である。
3) 前記ブッシング(3)は、前記外側面(2d1)とは反対側の本体部の側面(12)から突出する突出部(2c)をさらに有することを特徴とする1)又は2)に記載のヘッドホン(51L)である。
4) 前記本体部(1)は、略六角形状を有していることを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載のヘッドホン(51L)である。
本発明によれば、より多様な形状の耳介に対しても良好に装着が可能になる、という効果が得られる。
本発明のヘッドホンの実施例を示す斜視図である。 本発明のヘッドホンの実施例を示す背面図である。 本発明のヘッドホンの実施例を説明するための斜視的分解図である。 本発明のヘッドホンの実施例におけるブッシングを説明するための三面図である。 本発明のヘッドホンの実施例を説明するための模式的三面図である。 本発明のヘッドホンの実施例を、耳介にコード下方引き出し姿勢で装着した状態を説明する図である。 本発明のヘッドホンの実施例を、耳介にコード上方引き出し姿勢で装着した状態を説明する図である。 ヘッドホンの耳介への装着について説明するための図である。
本発明の実施の形態におけるヘッドホンを、好ましい実施例により図1〜図8を用いて説明する。
まず、図1〜図5を参照して、実施例のヘッドホン51Lの構成について詳述する。
図1は、実施例のヘッドホン51Lの外観を示す斜視図であり、図2は、ヘッドホン51Lの背面図であり、図3は、ヘッドホン51Lの斜視的分解図であり、図4は、ヘッドホン51Lに用いられるブッシング2の部品図であり、図5(a)〜(c)は、ヘッドホン51Lの外観構成を模式的に示した三面図であり、図5(a)は、背面図であり、図2を模式化した図である。図5(b)は、後方側側面図であり、図5(c)は上方側側面図である。
ヘッドホン51Lは、本体部1を左耳の耳介内に装着して使用する左耳装着用である。図1には、理解容易のため、左耳に装着した状態で頭部の前後方向を示してある。
右耳装着用のヘッドホン51Rは、図2においてY軸に対して左右対称となる同一構造のものであるから、以下、ヘッドホン51Lを代表として説明する。
ヘッドホン51Lは、Fカバー1aとRカバー1bとが組み合わされて溶着又は接着等で一体化された本体部1と、環状に形成された基部2a及び基部2aから概ねその接線方向又はその接線方向に平行に延出する延出部2bを有するブッシング2と、ブッシング2の延出部2bの先端部から外部に導出されるコード3と、を有している。
Fカバー1a及びRカバー1bは、熱可塑性樹脂で形成されており、具体例はABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂である。
Fカバー1aには、図2において紙面反対側に突出する筒部1a1が形成されている。筒部1a1には、着脱自在にイヤーピース4が取り付けられる。
イヤーピース4は、ヘッドホン51Lの使用時に外耳道E5の内壁に密着するように柔軟性を有する材料で形成されている。具体例はシリコーンゴムである。
Fカバー1aとRカバー1bとは、溶着又は接着により、本体部1として一体化される。
本体部1は、ブッシング2の基部2aを、その基部2aの外周面とFカバー1a及びRカバー1bの内面とを凹凸係合させつつ挟み込むことで内部に収容している。
また、本体部1は、スピーカユニットSP及び弾性素材のダンパ5を挟持するようにして内部に収容している。ダンパ5は、、例えば、ウレタンフォームやゴムなどで形成され、スピーカユニットSPのケースに密着するように配設されている。
これにより、スピーカユニットSPはFカバー1aとの間に隙間が生じないように収容され、スピーカユニットSPから出力された音声は、筒部1a1を介して外部に放出されて使用者に対し高品位の再生音を提供することができる。
筒部1a1の先端開口部には、その開口を覆うように音質調整のためのフィルタ1a2が取り付けられている。
ブッシング2の延出部2bにおける貫通孔2h(図4参照)に挿通されたコード3は、一端側が本体部1内でスピーカユニットSPの端子に電気的に接続され、外部に延出した他端側が例えば再生装置等に接続するためのプラグに加工されている。本体部1内で、コード3には、抜け防止等のための結び玉3aが形成されている。図3では結び玉3aは簡略化して描かれている。
スピーカユニットSPの振動板(図示せず)の駆動軸線CL1と筒部1a1の中心軸線CL2とは、平行に離隔又は一致している。このヘッドホン51Lでは、両軸線CL1,CL2は一致している。
次に、本体部1の外形形状及びブッシング2の形状について詳述する。
本体部1は、中心軸線CL2に概ね直交する平面の一部である背面部11と、背面部11に連接し、中心軸線CL2に沿って延在する前側面部12,後側面部13,及び四つの傾斜面部16〜19を有し、図2に示される背面視において、その上下方向を長手とする六角形の外形を呈して形成されている。例えば、本体部1の上下方向の長さをHとし、幅をWとすると、
W<H ・・・(式1)
となっている。
より詳しくは、本体部1は、図2の左方側に平坦な部分として形成された前側面部12と、右方側に概ね平坦な部分として形成された後側面部13と、上下方向にそれぞれ突出した上頂部14及び下頂部15と、上頂部14と前側面部12及び後側面部13とをそれぞれ連結する傾斜面部16及び傾斜面部17と、下頂部15と後側面部13及び前側面部12とをそれぞれ連結する傾斜面部18及び傾斜面部19と、により形成される六角形(立体的には概ね六角柱形)を呈する。
一方、図4は、ブッシング2の形状を説明するための三面図であり、図4(a)が背面図、図4(b)が上面図、図4(c)が側面図である。
上述のように、ブッシング2は、環状の基部2a及び延出部2bを有している。
図4(a)に示されるように、基部2aは、概ね円形の開口部2a1を有しており、Fカバー1a及びRカバー1bとの組み付けにおいて、開口部2a1の中心Cが中心軸線CL2と一致するようになっている。
延出部2bは、コード3を挿通する貫通孔2hを有し、横断面の外形形状が、概ね矩形を呈するように形成されている。より詳しくは、延出部2bは、外側面2b1と内側面2b3とを互いに反対方向を向く対向側面として、先端に向かうに従って徐々に先細りとなる四角筒状に形成されている。
四角筒状の角部には、耳介への接触も考慮して、C面取り又はフィレットが施されている。
ここで、図4(a)に示されるように、中心Cを通る直交二軸としてX軸,Y軸を設定する。具体的には、X軸及びY軸を、外側面2b1がX軸の(+)領域において、Y軸に対し距離D1だけ離隔し、かつX軸と直交する面となるように設定する。
内側面2b3は、X(+),Y(−)領域において、X−Y平面に直交する面(紙面に直交する面)として形成されている。また、内側面2b3は、図2(a)において、X軸から離れる程、Y軸からも離れる傾斜面として形成されている。
また、延出部2bの先端の端面2b2は、Y軸に直交、すなわち、外側面2b1と直交する面として形成されている。
内側面2b3と端面2b2とを、面取り及びフィレットがないものとしてそれぞれ延長して連結させた位置PT1は、Y軸から(+)側に距離D2だけ離れた位置にある。すなわち、
0<D2 ・・・(式2)
となっている。
図2において、本体部1の上頂部14及び下頂部15は、上述のように設定されたY軸が通る位置に設けられている。
基部2aは、Y軸に対する前方側の縁部において、前側面2c1を有して突出する突出部2cが形成されている。
また、Y軸に対する後方側の縁部において、後側面2d1を有して張り出した張出し部2dが形成されている。
張出し部2dは、延出部2bと同一部材のブッシング2で形成され、本体部1から張り出して露出する部分において延出部2bと連続した一体形状で形成されている。
従って、張出し部2dの後側面2d1と、延出部2bの外側面2b1とは、連続した面(ブッシング2の外側面)として形成されている。ここで連続した面とは、図1及び図2に示されるような同一平面上に段差なく形成されるもの、段差の有無によらず平面同士,曲面同士,又は平面と曲面とで形成されているもの、境界部分に溝や凸条等が形成されているものであっても、後側面2d1と外側面2b1とが同じ部材に形成された面であると視認把握されるもの、を含む。
また、張出し部2dの範囲は、後述する位置PT2よりも上方側の範囲である。
すなわち、ブッシング2における、突出部2cと、延出部2bの大部分及び張出し部2dと、は、本体部1から突出して外部に露出するそれぞれ可視部KS1と、可視部KS2と、になる。
次に、この可視部KS1,KS2について、図1及び図2を主に参照して詳述する。
突出部2cは、可視部KS1として前側面部12から前方に距離D3だけ突出し、外部に露出して視認可能となっている。
一方、張出し部2dは、Y軸を含んで紙面に直交する面に対し、突出部2cとほぼ面対称となる形状で後側面部13から後方に距離D4だけ突出している。
さらに、張出し部2dは、下方側で延出部2bに連続している。
延出部2bは、その一部が本体部1に覆われ、概ね本体部1の傾斜面部18よりも下方の部分が外部に露出して視認可能となっている。
より詳しくは、延出部2bにおける外部に露出した部分において、内側面2b3の、位置PT1から上やや斜め前方に向け平面的に形成された平面部2b3aと、傾斜面部18の近傍位置において平面部2b3aと滑らかに接続すると共に凹んだ曲面的に形成されたフィレット部2b3bと、が外部から視認され得る。
平面部2b3aを上方に仮想延長した場合の、傾斜面部18と交わる位置PT2は、X軸の(+)側にあってY軸から距離D5の位置にある。ここで、
0≦D5<D2 ・・・(式3)
となっている。
突出部2cの上端位置は、Y軸の(+)側であってX軸から距離D6の位置に設定されている。
可視部KS2の上端位置、すなわち、張出し部2dの上端位置は、Y軸の(+)側であってX軸から距離D7の位置に設定されている。
図2に示された例では、距離D6と距離D7とが等しくなっている。
また、可視部KS1及び可視部KS2は、中心軸線CL2方向において、それぞれ前側面部12及び後側面部13の中央部分の一部として突出形成されている。
例えば、図1において、可視部KS2の幅を幅D10とし、後側面部13の幅を幅Lとすると、可視部KS2は、背面部11よりも筒部1a1側に向け距離D9だけ寄った位置から形成され、
D9+D10<L ・・・(式4)
となっている。
可視部KS1についても同様である。
また、可視部KS2のY軸方向については、可視部KS2の上端位置PT3から下端位置PT4までの距離を距離H1とし、上端位置PT3から位置PT2までの距離を距離H2とすると、
H2≦H1/2 ・・・(式5)
となっている。
ブッシング2は、シリコーンゴムのような柔軟性を有する材料で形成されているので、この(式5)を満たすことにより、コード3の引き出し方向が図2の矢印DR1のように前後方向にずれても、容易に変形してその引き出し方向に追従するようになっている。
上述のように、ヘッドホン51Lは、本体部1が耳介E(この例では右耳の耳介)内に装着して使用されるタイプのヘッドホンであり、インナーイヤー型と称される。
ヘッドホン51Lは、筒部1a1を有するカナル型であるが、非カナル型であってもよい。
図5を主に参照して説明すると、上述のようにヘッドホン51Lは、耳介Eに装着した状態において、延出部2bは、本体部1の中央となる中心軸線CL2の位置から頭部HDに沿った一方向(コード3の下方引き出し姿勢では後方向)に離隔し、かつ頭部HDに沿って延びる一軸線である延在方向線PS上に延出するよう形成されている。
更に、延出部2bは、本体部1の上記一方向側の側面である後側面部13から外方(コード3の下方引き出し姿勢では後方向)へ突出して形成されている。
また、筒部1a1は、図5(a)に示される延在方向線PSを上下方向とした姿勢において、本体部1の中央となる中心軸線CL2の位置を通り上下に延びる軸線YLに対し、後方側となる領域にのみ形成されている。
また、ヘッドホン51Lは、本体部1を耳介Eに装着した際に、その装着姿勢がコード3の下方引き出し姿勢及び上方引き出し姿勢のいずれであっても、筒部1a1が本体部1から外耳道E5(図6〜図8参照)に向けて突出するように形成されている。
次に、ヘッドホン51Lを、耳介に装着した状態について、図6及び図7を参照して詳述する。
図6は、耳介Eに、ヘッドホン51Lを、コード3の下向き引き出し姿勢で装着した状態を示す図である。
図7は、耳介Eに、ヘッドホン51Lを、コード3の上向き引き出し姿勢で装着した状態を示す図である。
図6及び図7において、耳介Eの主要各部を次の名称で呼ぶ。すなわち、E1:耳珠,E2:対珠,E3:耳甲介,E4:耳輪脚,E5:外耳道,E6:珠間切痕,及びE9:耳輪、である。
まず、下向き引き出し姿勢が示される図6において、ヘッドホン51Lは、外耳道E5内にイヤーピース4及び筒部1a1の先端側が挿入されると共にブッシング2の延出部2bが珠間切痕E6に入り込んだ姿勢で装着される。
この姿勢で、可視部KS2の主に後側面2d1が、耳介Eの対珠E2から耳甲介E3の後方側に掛けて立ち上がる内壁E7に、ほぼ面当たりの状態で当接する。
また、前側面部12の下方側の傾斜面部19が、耳珠E1の裏側で立ち上がる内側の壁E1aにほぼ面当たりの状態で当接する。
また、上頂部14が、耳甲介E3の上方で立ち上がる内壁E8に当接する。
このように、本体部1は、内壁E7と壁E1aと内壁E8とに当接してほぼ三点支持で耳介E内に収容され、かつ外耳道E5まわりの本体部1の回動が、珠間切痕E6に延出部2bが進入していることで規制される。これにより、ヘッドホン51Lは、下向き引き出し姿勢において、耳介E内に、安定した収容姿勢で良好に装着されるようになっている。
また、特に、ブッシング2が柔軟性を有する材料で形成されているので、可視部KS2は内壁E7に対して軟らかく当接し、装着感触も良好となる。
更に、珠間切痕E6に進入した延出部2bも、柔軟に変形可能であるから、本体部1の中央となる中心軸線CL2を基準として珠間切痕E6の位置が前後にずれていても(矢印DR2方向)、延出部2bが容易に変形して良好に装着される。
次に、上向き引き出し姿勢の場合は、図7に示されるように、ヘッドホン51Lは、外耳道E5内に、イヤーピース4及び筒部1a1の先端側が挿入されると共に、ブッシング2の延出部2bからコード3が、耳輪脚E4の左側縁に沿って上方に引き出されたあと耳輪E9の裏側を巻いて頭部後方側から下方へ導出される姿勢で装着される。
この姿勢で、可視部KS2の主に後側面2d1が、耳珠E1の裏側で立ち上がる内側の壁E1aにほぼ面当たりの状態で当接する。
また、上頂部14が、対珠E2から耳甲介E3の後方側に掛けて立ち上がる内壁E7に、当接する。
また、傾斜面部19及び可視部KS1が、耳甲介E3の上方で立ち上がる内壁E8に当接する。
このように、本体部は、壁E1aと内壁E7と内壁E8とに当接してほぼ三点支持で耳介E内に収容され、かつ外耳道E5まわりの本体部1の回動の内、少なくとも図7における時計回り方向の回転が、耳輪脚E4によりコード3を介して規制される。これにより、ヘッドホン51Lは、上向き引き出し姿勢においても、耳介E内に、安定した収容姿勢で良好に装着されるようになっている。
また、特に、ブッシング2が柔軟性を有する材料で形成されているので、可視部KS2は壁E1aに対して軟らかく当接し、装着感触も良好となる。
更に、コード3が耳輪脚E4に沿うように引き出される姿勢とされた延出部2bも柔軟に変形可能であるから、コード3が耳輪E9の裏側を引き回して掛けられることで図7の矢印DR3方向に引っ張られても、容易に変形して良好な装着感触で装着することができる。図7において、延出部2bはコード3が引っ張られて矢印DR3A方向に少し変形した状態が描画されている。
上述のように、ヘッドホン51Lは、コード3の上方引き出し姿勢においても、下方引き出し姿勢においても、本体部1が耳介Eの内側に三点支持されると共に、延出部2bが本体部1の回動を規制するので、安定した装着が可能である。
また、延出部2bがブッシング2の一部として柔軟性を有して形成されているので、外耳道E5を基準とした珠間切痕E6や耳輪脚E4の位置がずれていても、容易に変形してそれらの位置に適合した装着が可能となっている。
これにより、ヘッドホン51Lは、より多様な形状の耳介に対しても、良好に装着が可能である。
次に、図8を参照して、外耳道E5に対する延出部2bの好ましい配置について説明する。図8は、延出部2bが本体部1とは独立分離しているものとして、延出部2bを珠間切痕E6に進入させた際に姿勢が安定するコード3の延在方向線PS1と、延出部2bを耳輪脚E4に沿って配置した際に耳輪脚E4の裏側を通したコード3の姿勢が安定するその延在方向線PS2と、を説明するための図である。図8には、耳珠E1,対珠E2,耳輪脚E4,及び外耳道E5などが示されている。
図8に示されるように、コード3の上方向出し姿勢及び下方向出し姿勢で最も安定するそれぞれの延在方向線PS1,PS2は、外耳道E5の中心を通らず、引き出し方向に対し外耳道E5を右手に見る側にそれぞれ距離D8,D9だけ偏倚している。
すなわち、外耳道E5を円形とみなしてその中心CEに本体部1の中心軸線CL2を合致させた際に、本体部1に対し延出部2bの延在方向線が中心CEを通らずに離隔した位置にあるのが好ましい。
ヘッドホン51Lでは(式4)を成立させると共に、図2に示されるコード3の延在方向線PSを中心軸線CL2からX軸方向(+)側に距離D11だけ離れた位置に設定している。
これにより、ヘッドホン51Lは、上方出し姿勢と下方出し姿勢との両方において、外耳道E5の位置に対するコード3の延在方向がより最適化されている。
そのため、ヘッドホン51Lの耳介Eに対する装着において、特にコード3の根本部分の装着感が向上し、長時間であっても無理なくより快適に装着することが可能になっている。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
可視部KS1は、可視部KS1と共にブッシング2で形成されていなくてもよく、別部品であってもよい。
本体部1は、背面視で六角形に限定されるものではない。
可視部KS2は、後側面部13の一部が突出したものに限定されない。例えば、背面部11又は傾斜面部17に跨るように突出形成されていてもよい。
筒部1a1の中心軸線CL2は、X−Y平面に対して厳密に直交しているものに限らない。概ね直交していれば充分であり、更には、コードの上方向引き出し姿勢と下方向引き出し姿勢との装着に支障がない範囲であれば傾斜していてもよい。
本体部1が非対称形状等で中心軸線CL2の位置とすべき中央が不明瞭な場合は、本体部1のX軸方向の幅WのセンタとY軸方向の高さHのセンタとの交点を中央として中心軸線CL2の位置とすることができる。
1 本体部
1a Fカバー、 1a1 筒部、 1a2 フィルタ
1b Rカバー
2 ブッシング
2a 基部、 2a1 開口部
2b 延出部、 2b1 外側面、 2b2 端面
2b3 内側面、 2b3a 平面部、 2b3b フィレット部
2c 突出部、 2c1 前側面
2d 張出し部、 2d1 後側面
2h 貫通孔
3 コード、 3a 結び玉
4 イヤーピース
5 ダンパ
11 背面部
12 前側面部
13 後側面部
14 上頂部
15 下頂部
16〜19 傾斜面部
51L,51R ヘッドホン
C,CE 中心
CL1 駆動軸線、 CL2 中心軸線
D1〜D9,D11,H1,H2 距離、 D10,L,W 幅、 H 長さ
E 耳介
E1 耳珠、 E1a 壁、 E2 対珠、 E3 耳甲介、 E4 耳輪脚
E5 外耳道、 E6 珠間切痕、 E7,E8 内壁、 E9 耳輪
KS1,KS2 可視部
PS,PS1,PS2 延在方向線
PT1,PT2 位置、 PT3 上端位置、 PT4 下端位置
SP スピーカユニット

Claims (4)

  1. 耳介内に装着される本体部と、
    前記本体部から延出する延出部と前記本体部から張り出した張出し部を有するブッシングと、
    前記延出部の先端から導出されたコードと、を備え、
    前記延出部は前記コードの導出方向に沿って延在し、
    前記ブッシングは前記延出部と前記張出し部とに亘って連続する外側面を有し、
    前記本体部が耳介内に装着された場合に、前記外側面のうち、前記張出し部に対応する箇所が耳介に当接することにより保持されることを特徴とするヘッドホン。
  2. 前記コードが珠間切痕を通るように装着された状態、前記コードが耳輪脚に沿うように装着された状態のいずれの状態においても、外耳道に向かって突出する筒部を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン。
  3. 前記ブッシングは、前記外側面とは反対側の本体部の側面から突出する突出部をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドホン。
  4. 前記本体部は、略六角形状を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドホン。
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