JP2014045321A - ヘッドホン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】耳介(E)内に装着される本体部(1)と、本体部(1)から延出する延出部(2b)と本体部(1)から張り出した張出し部(2d)を有するブッシング(2)と、延出部(2b)の先端から導出されたコード(3)と、を備える。延出部(2b)はコード(3)の導出方向に沿って延在する。ブッシング(2)は延出部(2b)と張出し部(2d)とに亘って連続する外側面(2b1,2d1)を有する。本体部(1)が耳介(E)内に装着された場合に、外側面(2b1,2d1)のうち、張出し部(2d)に対応する箇所が耳介(E)に当接することにより保持される。
【選択図】図2
Description
また、インナーイヤー型として、本体部から突出する筒部を有し、その筒部に柔軟なイヤーピースを装着した状態で、イヤーピース及び筒部の先端側を外耳道内に挿入すると共に本体部を耳介内に装着して使用するカナル型と称されるヘッドホンも広く普及している。
一方、カナル型では、スピーカユニットが本体部の内部に収容されるタイプと、筒部の先端部に配設されるタイプと、の二つのタイプが知られている。
特許文献1に記載されたヘッドホンは、使用状態での姿勢が、本体部から引き出されるコードの引き出し方向が下方となる姿勢と上方となる姿勢とのいずれであっても、本体部を耳介内へ良好に装着できる形状を有するものである。
具体的には、コードの上方引き出し姿勢と下方引き出し姿勢とで、耳介内に収まる本体部の形状が大きく変わらないように、本体部の形状を略三角形状にすると共に一つの頂部からコードが導出されるものとし、主にその略三角形状のコードが導出されていない二つの頂部を耳介の内側の各部位に当接させることで、上方引き出し姿勢と下方引き出し姿勢との両方で良好な装着を可能とするものである。
このヘッドホンは装着時に本体部が耳甲介に収容され、下方引き出し姿勢においてコードは珠間切痕を通して下方へ引き出され、上方引き出し姿勢においてコードは耳輪脚の頭部側に沿って上方から耳輪の裏側へと引き出される。
従って、特に、耳甲介に対する珠間切痕と耳輪脚との相対位置の個体差に対して良好な装着ができる形態であると、より多様な形状の耳介への装着が可能となり、好ましい。
このように、より汎用性を高め、従来以上に多様な形状の耳介に対してもより良好に、かつ快適に装着できるヘッドホンの具現化が期待されている。
1) 耳介(E)内に装着される本体部(1)と、
前記本体部(1)から延出する延出部(2b)と前記本体部(1)から張り出した張出し部(2d)を有するブッシング(2)と、
前記延出部(2b)の先端から導出されたコード(3)と、を備え、
前記延出部(2b)は前記コード(3)の導出方向に沿って延在し、
前記ブッシング(2)は前記延出部(2b)と前記張出し部(2d)とに亘って連続する外側面(2b1,2d1)を有し、
前記本体部(1)が耳介(E)内に装着された場合に、前記外側面(2b1,2d1)のうち、前記張出し部(2d)に対応する箇所が耳介(E)に当接することにより保持されることを特徴とするヘッドホン(51L)である。
2) 前記コード(3)が珠間切痕(E6)を通るように装着された状態、前記コード(3)が耳輪脚(E4)に沿うように装着された状態のいずれの状態においても、外耳道(E5)に向かって突出する筒部(1a1)を有することを特徴とする1)に記載のヘッドホン(51L)である。
3) 前記ブッシング(3)は、前記外側面(2d1)とは反対側の本体部の側面(12)から突出する突出部(2c)をさらに有することを特徴とする1)又は2)に記載のヘッドホン(51L)である。
4) 前記本体部(1)は、略六角形状を有していることを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載のヘッドホン(51L)である。
図1は、実施例のヘッドホン51Lの外観を示す斜視図であり、図2は、ヘッドホン51Lの背面図であり、図3は、ヘッドホン51Lの斜視的分解図であり、図4は、ヘッドホン51Lに用いられるブッシング2の部品図であり、図5(a)〜(c)は、ヘッドホン51Lの外観構成を模式的に示した三面図であり、図5(a)は、背面図であり、図2を模式化した図である。図5(b)は、後方側側面図であり、図5(c)は上方側側面図である。
右耳装着用のヘッドホン51Rは、図2においてY軸に対して左右対称となる同一構造のものであるから、以下、ヘッドホン51Lを代表として説明する。
Fカバー1a及びRカバー1bは、熱可塑性樹脂で形成されており、具体例はABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂である。
イヤーピース4は、ヘッドホン51Lの使用時に外耳道E5の内壁に密着するように柔軟性を有する材料で形成されている。具体例はシリコーンゴムである。
本体部1は、ブッシング2の基部2aを、その基部2aの外周面とFカバー1a及びRカバー1bの内面とを凹凸係合させつつ挟み込むことで内部に収容している。
また、本体部1は、スピーカユニットSP及び弾性素材のダンパ5を挟持するようにして内部に収容している。ダンパ5は、、例えば、ウレタンフォームやゴムなどで形成され、スピーカユニットSPのケースに密着するように配設されている。
これにより、スピーカユニットSPはFカバー1aとの間に隙間が生じないように収容され、スピーカユニットSPから出力された音声は、筒部1a1を介して外部に放出されて使用者に対し高品位の再生音を提供することができる。
筒部1a1の先端開口部には、その開口を覆うように音質調整のためのフィルタ1a2が取り付けられている。
本体部1は、中心軸線CL2に概ね直交する平面の一部である背面部11と、背面部11に連接し、中心軸線CL2に沿って延在する前側面部12,後側面部13,及び四つの傾斜面部16〜19を有し、図2に示される背面視において、その上下方向を長手とする六角形の外形を呈して形成されている。例えば、本体部1の上下方向の長さをHとし、幅をWとすると、
W<H ・・・(式1)
となっている。
上述のように、ブッシング2は、環状の基部2a及び延出部2bを有している。
図4(a)に示されるように、基部2aは、概ね円形の開口部2a1を有しており、Fカバー1a及びRカバー1bとの組み付けにおいて、開口部2a1の中心Cが中心軸線CL2と一致するようになっている。
四角筒状の角部には、耳介への接触も考慮して、C面取り又はフィレットが施されている。
内側面2b3は、X(+),Y(−)領域において、X−Y平面に直交する面(紙面に直交する面)として形成されている。また、内側面2b3は、図2(a)において、X軸から離れる程、Y軸からも離れる傾斜面として形成されている。
また、延出部2bの先端の端面2b2は、Y軸に直交、すなわち、外側面2b1と直交する面として形成されている。
0<D2 ・・・(式2)
となっている。
基部2aは、Y軸に対する前方側の縁部において、前側面2c1を有して突出する突出部2cが形成されている。
また、Y軸に対する後方側の縁部において、後側面2d1を有して張り出した張出し部2dが形成されている。
張出し部2dは、延出部2bと同一部材のブッシング2で形成され、本体部1から張り出して露出する部分において延出部2bと連続した一体形状で形成されている。
従って、張出し部2dの後側面2d1と、延出部2bの外側面2b1とは、連続した面(ブッシング2の外側面)として形成されている。ここで連続した面とは、図1及び図2に示されるような同一平面上に段差なく形成されるもの、段差の有無によらず平面同士,曲面同士,又は平面と曲面とで形成されているもの、境界部分に溝や凸条等が形成されているものであっても、後側面2d1と外側面2b1とが同じ部材に形成された面であると視認把握されるもの、を含む。
また、張出し部2dの範囲は、後述する位置PT2よりも上方側の範囲である。
すなわち、ブッシング2における、突出部2cと、延出部2bの大部分及び張出し部2dと、は、本体部1から突出して外部に露出するそれぞれ可視部KS1と、可視部KS2と、になる。
次に、この可視部KS1,KS2について、図1及び図2を主に参照して詳述する。
一方、張出し部2dは、Y軸を含んで紙面に直交する面に対し、突出部2cとほぼ面対称となる形状で後側面部13から後方に距離D4だけ突出している。
さらに、張出し部2dは、下方側で延出部2bに連続している。
より詳しくは、延出部2bにおける外部に露出した部分において、内側面2b3の、位置PT1から上やや斜め前方に向け平面的に形成された平面部2b3aと、傾斜面部18の近傍位置において平面部2b3aと滑らかに接続すると共に凹んだ曲面的に形成されたフィレット部2b3bと、が外部から視認され得る。
0≦D5<D2 ・・・(式3)
となっている。
突出部2cの上端位置は、Y軸の(+)側であってX軸から距離D6の位置に設定されている。
可視部KS2の上端位置、すなわち、張出し部2dの上端位置は、Y軸の(+)側であってX軸から距離D7の位置に設定されている。
図2に示された例では、距離D6と距離D7とが等しくなっている。
例えば、図1において、可視部KS2の幅を幅D10とし、後側面部13の幅を幅Lとすると、可視部KS2は、背面部11よりも筒部1a1側に向け距離D9だけ寄った位置から形成され、
D9+D10<L ・・・(式4)
となっている。
可視部KS1についても同様である。
H2≦H1/2 ・・・(式5)
となっている。
ブッシング2は、シリコーンゴムのような柔軟性を有する材料で形成されているので、この(式5)を満たすことにより、コード3の引き出し方向が図2の矢印DR1のように前後方向にずれても、容易に変形してその引き出し方向に追従するようになっている。
ヘッドホン51Lは、筒部1a1を有するカナル型であるが、非カナル型であってもよい。
更に、延出部2bは、本体部1の上記一方向側の側面である後側面部13から外方(コード3の下方引き出し姿勢では後方向)へ突出して形成されている。
また、筒部1a1は、図5(a)に示される延在方向線PSを上下方向とした姿勢において、本体部1の中央となる中心軸線CL2の位置を通り上下に延びる軸線YLに対し、後方側となる領域にのみ形成されている。
また、ヘッドホン51Lは、本体部1を耳介Eに装着した際に、その装着姿勢がコード3の下方引き出し姿勢及び上方引き出し姿勢のいずれであっても、筒部1a1が本体部1から外耳道E5(図6〜図8参照)に向けて突出するように形成されている。
図6は、耳介Eに、ヘッドホン51Lを、コード3の下向き引き出し姿勢で装着した状態を示す図である。
図7は、耳介Eに、ヘッドホン51Lを、コード3の上向き引き出し姿勢で装着した状態を示す図である。
図6及び図7において、耳介Eの主要各部を次の名称で呼ぶ。すなわち、E1:耳珠,E2:対珠,E3:耳甲介,E4:耳輪脚,E5:外耳道,E6:珠間切痕,及びE9:耳輪、である。
この姿勢で、可視部KS2の主に後側面2d1が、耳介Eの対珠E2から耳甲介E3の後方側に掛けて立ち上がる内壁E7に、ほぼ面当たりの状態で当接する。
また、前側面部12の下方側の傾斜面部19が、耳珠E1の裏側で立ち上がる内側の壁E1aにほぼ面当たりの状態で当接する。
また、上頂部14が、耳甲介E3の上方で立ち上がる内壁E8に当接する。
更に、珠間切痕E6に進入した延出部2bも、柔軟に変形可能であるから、本体部1の中央となる中心軸線CL2を基準として珠間切痕E6の位置が前後にずれていても(矢印DR2方向)、延出部2bが容易に変形して良好に装着される。
この姿勢で、可視部KS2の主に後側面2d1が、耳珠E1の裏側で立ち上がる内側の壁E1aにほぼ面当たりの状態で当接する。
また、上頂部14が、対珠E2から耳甲介E3の後方側に掛けて立ち上がる内壁E7に、当接する。
また、傾斜面部19及び可視部KS1が、耳甲介E3の上方で立ち上がる内壁E8に当接する。
更に、コード3が耳輪脚E4に沿うように引き出される姿勢とされた延出部2bも柔軟に変形可能であるから、コード3が耳輪E9の裏側を引き回して掛けられることで図7の矢印DR3方向に引っ張られても、容易に変形して良好な装着感触で装着することができる。図7において、延出部2bはコード3が引っ張られて矢印DR3A方向に少し変形した状態が描画されている。
また、延出部2bがブッシング2の一部として柔軟性を有して形成されているので、外耳道E5を基準とした珠間切痕E6や耳輪脚E4の位置がずれていても、容易に変形してそれらの位置に適合した装着が可能となっている。
これにより、ヘッドホン51Lは、より多様な形状の耳介に対しても、良好に装着が可能である。
すなわち、外耳道E5を円形とみなしてその中心CEに本体部1の中心軸線CL2を合致させた際に、本体部1に対し延出部2bの延在方向線が中心CEを通らずに離隔した位置にあるのが好ましい。
これにより、ヘッドホン51Lは、上方出し姿勢と下方出し姿勢との両方において、外耳道E5の位置に対するコード3の延在方向がより最適化されている。
そのため、ヘッドホン51Lの耳介Eに対する装着において、特にコード3の根本部分の装着感が向上し、長時間であっても無理なくより快適に装着することが可能になっている。
本体部1は、背面視で六角形に限定されるものではない。
可視部KS2は、後側面部13の一部が突出したものに限定されない。例えば、背面部11又は傾斜面部17に跨るように突出形成されていてもよい。
筒部1a1の中心軸線CL2は、X−Y平面に対して厳密に直交しているものに限らない。概ね直交していれば充分であり、更には、コードの上方向引き出し姿勢と下方向引き出し姿勢との装着に支障がない範囲であれば傾斜していてもよい。
本体部1が非対称形状等で中心軸線CL2の位置とすべき中央が不明瞭な場合は、本体部1のX軸方向の幅WのセンタとY軸方向の高さHのセンタとの交点を中央として中心軸線CL2の位置とすることができる。
1a Fカバー、 1a1 筒部、 1a2 フィルタ
1b Rカバー
2 ブッシング
2a 基部、 2a1 開口部
2b 延出部、 2b1 外側面、 2b2 端面
2b3 内側面、 2b3a 平面部、 2b3b フィレット部
2c 突出部、 2c1 前側面
2d 張出し部、 2d1 後側面
2h 貫通孔
3 コード、 3a 結び玉
4 イヤーピース
5 ダンパ
11 背面部
12 前側面部
13 後側面部
14 上頂部
15 下頂部
16〜19 傾斜面部
51L,51R ヘッドホン
C,CE 中心
CL1 駆動軸線、 CL2 中心軸線
D1〜D9,D11,H1,H2 距離、 D10,L,W 幅、 H 長さ
E 耳介
E1 耳珠、 E1a 壁、 E2 対珠、 E3 耳甲介、 E4 耳輪脚
E5 外耳道、 E6 珠間切痕、 E7,E8 内壁、 E9 耳輪
KS1,KS2 可視部
PS,PS1,PS2 延在方向線
PT1,PT2 位置、 PT3 上端位置、 PT4 下端位置
SP スピーカユニット
Claims (4)
- 耳介内に装着される本体部と、
前記本体部から延出する延出部と前記本体部から張り出した張出し部を有するブッシングと、
前記延出部の先端から導出されたコードと、を備え、
前記延出部は前記コードの導出方向に沿って延在し、
前記ブッシングは前記延出部と前記張出し部とに亘って連続する外側面を有し、
前記本体部が耳介内に装着された場合に、前記外側面のうち、前記張出し部に対応する箇所が耳介に当接することにより保持されることを特徴とするヘッドホン。 - 前記コードが珠間切痕を通るように装着された状態、前記コードが耳輪脚に沿うように装着された状態のいずれの状態においても、外耳道に向かって突出する筒部を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン。
- 前記ブッシングは、前記外側面とは反対側の本体部の側面から突出する突出部をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドホン。
- 前記本体部は、略六角形状を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドホン。
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JP2017517219A (ja) * | 2014-06-03 | 2017-06-22 | ボーズ・コーポレーションBose Corporation | ケーブル出口が向上された安定性に向けて位置決めされているインイヤーヘッドホン |
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- 2012-08-27 JP JP2012186280A patent/JP6028463B2/ja active Active
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