JP2014044619A - 生産システム、ロボット、制御装置、生産方法及び制御プログラム - Google Patents

生産システム、ロボット、制御装置、生産方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】作業者とロボットとの混合生産システムにおいて、作業者等の状況に応じてロボットの作業を変えることで生産効率及びロボットの稼働率を向上させることができる。
【解決手段】作業者判定部501aは、作業スペースに作業者がいるか否かを判定する。制御部50は、作業者がいると判定された場合には、ロボットAに割り当てられた作業である第1の作業を行い、作業後の対象物を受け渡し領域B1に置くようにロボットA10を制御する。制御部50は、作業者がいると判定されなかった場合には、第1の作業及び作業者に割り当てられた作業である第2の作業の少なくとも一部の作業を行い、かつ作業後の対象物を受け渡し領域Cに置くようにロボットA10を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、生産システム、ロボット、制御装置、生産方法及び制御プログラムに関する
特許文献1には、ロボットと作業者との混合によるセル生産システムであって、作業者
の数が最少となるようにロボットの分担作業時間と作業者の数を決定する生産システムが
開示されている。
特開2009−157528号公報
作業者とロボットとの混合生産システムにおいては、ロボットは停止することなく稼働
できる。それに対し、作業者は休憩、食事、睡眠の時間をとる必要があり、常時作業がで
きるわけではない。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、作業者が休憩等で作業できない場合には
、ロボットの稼働も止めざるを得ず、生産効率及びロボットの稼働率が低下するという問
題がある。
そこで、本発明は、作業者とロボットとの混合生産システムにおいて、作業者等の状況
に応じてロボットの作業を変えることで生産効率及びロボットの稼働率を向上させること
ができる生産システム、ロボット、制御装置、生産方法及び制御プログラムを提供するこ
とを目的とする。
上記課題を解決するための第一の態様は、第1のロボットと、前記第1のロボットが行
う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が行う第2の作業に関する情
報である作業情報が記憶された記憶部と、前記作業者がいるか否かを判定する第1の判定
部と、前記作業情報及び前記第1の判定部の判定結果に基づいて前記第1のロボットを制
御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定し
た場合には、前記第1の作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当
該対象物を第1の領域に置くように前記第1のロボットを制御し、前記第1の判定部が前
記作業者がいると判定しなかった場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少なくと
も一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少なくと
も一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に置くように前記第1のロボットを
制御する、ことを特徴とする。これにより、作業者が居るか居ないかを判定し、判定結果
に応じてロボットの作業を変えることで、生産効率及びロボットの稼働率を向上させるこ
とができる。
ここで、前記記憶部は、前記作業情報は、前記作業者が前記第2の作業を行うためにい
る時間を定めたスケジュール情報を含み、前記第1の判定部は、前記スケジュール情報に
基づいて前記作業者がいるか否かを判定してもよい。これにより、特別な装置を用いるこ
となく、作業者がいるかいないかを判定することができる。
ここで、前記作業者の有無を検出する検出部を備え、前記判定部は、前記検出部が検出
した結果に基づいて前記作業者がいるか否かを判定してもよい。これにより、作業者の作
業スケジュールが変更された場合等にも、作業者がいるかいないかを判定することができ
る。
本発明の第二の態様は、第1のロボットと、前記第1のロボットが行う作業である第1
の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が行う第2の作業に関する情報である作業情報
が記憶された記憶部と、前記第1の作業を行った後の対象物が第1の領域に所定数以上存
在するか否かを判定する第2の判定部と、前記作業情報及び前記第2の判定部の判定結果
に基づいて前記第1のロボットを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第2の
判定部が前記第1の領域に対象物が所定数以上存在すると判定しなかった場合には、前記
第1の作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の
領域に置くように前記第1のロボットを制御し、前記第2の判定部が前記第1の領域に対
象物が所定数以上存在すると判定した場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少な
くとも一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少な
くとも一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に置くように前記第1のロボッ
トを制御する、ことを特徴とする。これにより、第1の領域に対象物が所定数以上存在す
るか否かを判定し、判定結果に応じてロボットの作業を変えることで、生産効率を向上さ
せることができる。
ここで、前記第1のロボット又は前記作業者が作業をした後の対象物に対して作業を行
う第2のロボットを備え、前記記憶部は、前記第2のロボットが行う作業である第3の作
業に関する情報を記憶し、前記作業空間は、前記作業者により前記第2の作業が行われた
後の対象物を置く第3の領域を有し、前記制御部は、前記第2の領域に置かれた対象物に
対しては、前記第2の作業のうちの前記第1のロボットにより行われていない作業及び前
記第3の作業を行い、前記第3の領域に置かれた対象物に対しては、前記第3の作業を行
うように、前記第2のロボットを制御してもよい。これにより、作業者が居る場合には、
作業者の作業を少なくしてロボットの作業を増やすことで、生産効率を向上させることが
できる。また、作業者が居ない場合にも、2台のロボットで作業を分担することで、生産
効率を向上させることができる。
ここで、前記記憶部は、前記第1のロボットが前記第1の作業を行う時間と、前記作業
者が前記第2の作業を行う時間と、前記第2のロボットが前記第3の作業を行う時間と、
前記第1のロボット又は前記第2のロボットが前記第2の作業を行う時間とを記憶し、
前記制御部は、前記第1のロボットが前記第1の作業及び前記第2の作業の少なくとも
一部の作業を行う時間と、前記第2のロボットが前記第2の作業のうちの前記第1のロボ
ットにより行われていない作業及び前記第3の作業を行う時間とが略同一となるように前
記第1のロボット及び前記第2のロボットを制御してもよい。これにより、2台のロボッ
トが同程度の作業を分担することで、生産効率を向上させることができる。
本発明の第三の態様は、可動部と、前記可動部が行う作業である第1の作業、及び前記
第1の作業の後に作業者が行う第2の作業に関する情報である作業情報を取得する取得部
と、前記作業者がいるか否かを判定する判定部と、前記作業情報及び前記判定部の判定結
果に基づいて前記可動部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1の判定部
が前記作業者がいると判定した場合には、前記第1の作業を対象物に対して行い、かつ前
記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の領域に置くように前記可動部を制御し、前
記第1の判定部が前記作業者がいると判定しなかった場合には、前記第1の作業と前記第
2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第
2の作業の少なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に置くように前
記可動部を制御する、ことを特徴とする。これにより、作業者が居るか居ないかを判定し
、判定結果に応じてロボットの作業を変えることで、生産効率及びロボットの稼働率を向
上させることができる。
本発明の第四の態様は、ロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の
後に作業者が行う第2の作業に関する情報である作業情報を取得する取得部と、前記作業
者がいるか否かを判定する判定部と、前記作業情報及び前記判定部の判定結果に基づいて
前記ロボットを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1の判定部が前記作業
者がいると判定した場合には、前記第1の作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作
業を行った後の当該対象物を第1の領域に置くように前記ロボットを制御し、前記第1の
判定部が前記作業者がいると判定しなかった場合には、前記第1の作業と前記第2の作業
の少なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業
の少なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に置くように前記ロボッ
トを制御する、ことを特徴とする。これにより、作業者が居るか居ないかを判定し、判定
結果に応じてロボットの作業を変えることで、生産効率及びロボットの稼働率を向上させ
ることができる。
本発明の第五の態様は、ロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の
後に作業者が行う第2の作業に関する情報である作業情報を取得するステップと、前記作
業者がいるか否かを判定するステップと、前記作業者がいると判定された場合には、前記
第1の作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の
領域に置くように前記ロボットを制御し、前記作業者がいると判定されなかった場合には
、前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、か
つ前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を
第2の領域に置くように前記ロボットを制御するステップと、を含むことを特徴とする。
これにより、作業者が居るか居ないかを判定し、判定結果に応じてロボットの作業を変え
ることで、生産効率及びロボットの稼働率を向上させることができる。
本発明の第六の態様は、ロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の
後に作業者が行う第2の作業に関する情報である作業情報を取得するステップと、前記作
業者がいるか否かを判定するステップと、前記作業者がいると判定された場合には、前記
第1の作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の
領域に置くように前記ロボットを制御し、前記作業者がいると判定されなかった場合には
、前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、か
つ前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を
第2の領域に置くように前記ロボットを制御するステップと、を演算装置に実行させるこ
とを特徴とする。これにより、作業者が居るか居ないかを判定し、判定結果に応じてロボ
ットの作業を変えることで、生産効率及びロボットの稼働率を向上させることができる。
第1の実施形態におけるセル生産システム1の構成の一例を示す図である。 セル生産システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 スケジュール情報5021の一例を示す図である。 作業テーブル5022の一例を示す図である。 制御部50のハードウェア構成を示す図である。 セル生産システム1のロボットA10の作業に関する処理の流れを示すフローチャートである。 セル生産システム1のロボットB20の作業に関する処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるセル生産システム2の構成の一例を示す図である。 セル生産システム2の機能構成の一例を示すブロック図である。 セル生産システム2のロボットA10の作業に関する処理の流れを示すフローチャートである。 セル生産システムの変形例を示す図である。 セル生産システムの変形例を示す図である。 セル生産システムの変形例を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の一実施形態におけるセル生産システム1の構成の一例を示すシステム
構成図である。本実施形態におけるセル生産システム1は、ロボットA10と、ロボット
B20と、撮影部30と、作業台40と、制御部50とを備え、これらが1つの生産セル
を構成する。この生産セルには、作業者60が入ることのできる空間が設けられる。セル
生産システム1は、ロボットA10及びロボットB20と、作業者60とが作業場所であ
る1つの生産セル内で協同して組み立て作業を行うセル生産システムである。
ロボットA10及びロボットB20は、複数のジョイント(関節)と、複数のリンクと
を含むアーム部を2本有するアーム型のいわゆる双腕ロボットである。アーム部の先端に
は、対象物(ワーク)を把持し所定の作業を行うことが可能なハンド(図示せず)が設け
られる。以下、ロボットA10のアーム部及びハンドを可動部11といい、ロボットB2
0のアーム部及びハンドを可動部21という。
ジョイント及びハンドには、それらを動作させるためのアクチュエーター(図示せず)
が設けられる。アクチュエーターは、例えば、サーボモーターやエンコーダーなどを備え
る。エンコーダーが出力するエンコーダー値は、制御部50によるロボットA10及びロ
ボットB20のフィードバック制御に使用される。
ロボットA10及びロボットB20は、それぞれ台車(図示せず)に支持されている。
ロボットA10及びロボットB20は、制御部50からの指示又は手動により、左右、前
後に台車が移動させることにより、移動可能である。ロボットA10及びロボットB20
の胴体背面には、ロボット及び台車の移動指示等を入力する入力部と表示部とを備えたモ
ニター13、23がそれぞれ設けられる。ロボットA10及びロボットB20には、作業
台40に設けられた配線と接合することにより駆動用電源が供給される。
なお、ロボットA10及びロボットB20の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあ
たって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。一般的な把持ロボット
が備える構成を排除するものではない。例えば、軸数(ジョイント数)をさらに増加させ
てもよいし、減らしてもよい。リンクの数を増減させてもよい。また、アーム、ハンド、
リンク、ジョイント等の各種部材の形状、大きさ、配置、構造等も適宜変更してよい。
撮影部30は、作業台40付近を撮影して、画像データを生成するユニットである。撮
影部30は、例えば、カメラを含み、作業台、天井、壁などに設けられる。図1では、撮
影部30は、床に設けられている。また、撮影部30は、生産セルに作業者60が入った
時に、作業者60に対向するように設けられる。撮影部30としては、可視光カメラ、赤
外線カメラ等を採用することができる。
作業台40は、前工程領域41と作業者用領域42と、後工程領域43とからなる。前
工程領域41と作業者用領域42と、後工程領域43とは、左右方向(図1における左右
方向)に隣接して設けられる。ロボットA10は、前工程領域41に隣接して設けられる
。ロボットB20は、作業台40のロボットA10が設けられた側面(奥側の面)と同じ
側面(図1における上側の面)であって、かつ後工程領域43に隣接して設けられる。ロ
ボットA10及びロボットB20との間の空間であって、作業者用領域42に隣接した空
間(以下、作業スペースという)は、作業者60用の空間である。したがって、作業者6
0は、ロボットA10とロボットB20との間に入り、絶えずロボットA10及びロボッ
トB20の動きを感じながら、作業を行うことができる。
前工程領域41には、ロボットA10が作業を行うのに必要な治具等が予め置かれてい
る。また、後工程領域43には、ロボットB20が作業を行うのに必要な治具等が予め置
かれている。
作業者用領域42は、作業者60が作業を行う領域である作業領域Aと、ワークの受け
渡しを行う領域である受け渡し領域B1、B2、Cとを備える。作業領域Aには、作業者
60が作業を行うのに必要な治具等が予め置かれている。
受け渡し領域B1は、ロボットA10から作業者60へ対象物の受け渡しを行う領域で
ある。受け渡し領域B2は、作業者60からロボットB20へ対象物の受け渡しを行う領
域である。受け渡し領域Cは、ロボットA10からロボットB20へ対象物の受け渡しを
行う領域である。
制御部50は、ロボットA10及びロボットB20の全体を制御する処理を行う。制御
部50は、ロボットA10及びロボットB20の本体とは離れた場所に設置してもよいし
、ロボットA10及びロボットB20の少なくとも一方に内蔵してもよい。この場合、撮
影部30は、制御部50ではなくロボットA10及びロボットB20それぞれに接続され
るようにしてもよいし、ロボットA10及びロボットB20の少なくとも一方に内蔵され
るようにしてもよい。また、制御部50は、ロボットA10及びロボットB20を遠隔操
作可能であってもよい。
なお、図1では、ロボットA10及びロボットB20のエンドエフェクターや作業者6
0の手が、上述の各領域に届かないように見えるが、届くものとして説明する。また、本
実施形態では、上述の各領域は、物理的に別の領域としているが、一部又は全部が他の領
域と重なっていてもよい。
次に、セル生産システム1の機能構成例について説明する。図2は、セル生産システム
1の機能ブロック図である。
ロボットA10は、アクチュエーターのエンコーダー値、及びセンサーのセンサー値等
に基づいて可動部11を制御する動作制御部12を備える。ロボットB20は、アクチュ
エーターのエンコーダー値、及びセンサーのセンサー値等に基づいて可動部21を制御す
る動作制御部22を備える。
制御部50は、主として、主制御部501と、記憶部502と、画像取得部503とを
備える。また、制御部50は、有線又は無線によりロボットA10及びロボットB20と
通信可能に接続されている。
主制御部501は、他の各部(502、503)を統括的に制御する。また、主制御部
501は、作業者判定部501aと、作業決定部501cを備える。
作業者判定部501aは、記憶部502に記憶された情報に基づいて、作業者が作業ス
ペースにいるか否かを判定する。作業者判定部501aの処理については、後に詳述する
ワーク判定部501bは、画像取得部503から取得された画像に基づいて、受け渡し
領域B1に何個のワークが置かれているかを判定する。ワーク判定部501bは、すでに
公知の様々な画像処理技術を用いることができる。例えば、ワークの特徴点を抽出し、そ
の数を数えることによりワークの数を数えることにより実現できる。
作業決定部501cは、記憶部502に記憶された情報及び画像取得部503で撮影さ
れた画像に基づいてロボットA10及びロボットB20の作業を決定する。また、作業決
定部501cは、決定した作業内容をロボットA10の動作制御部12及びロボットB2
0の動作制御部22に出力する。作業決定部501cの処理については、後に詳述する。
記憶部502は、各種データやプログラムを記憶する。各種データとして、記憶部50
2には、作業者60のスケジュール情報5021及び作業テーブル5022が記憶される
図3は、スケジュール情報5021の一例を示す図である。スケジュール情報5021
は、主として、時間格納領域5021aと、作業者フラグ格納領域5021bとを有する
。時間格納領域5021aと、作業者フラグ格納領域5021bとは、互いに関連付けら
れている。
時間格納領域5021aには、時間帯が格納される。作業者フラグ格納領域5021b
には、時間格納領域5021aに格納された時間帯に作業者60が作業スペースにいるか
いないかを示すフラグが格納される。作業者フラグ格納領域5021bに「0」が格納さ
れている場合は、作業者60が作業スペースにいないことを示す。作業者フラグ格納領域
5021bに「1」が格納されている場合は、作業者60が作業スペースにいることを示
す。
例えば、時間格納領域5021aに格納された時間帯が0:00〜8:59の場合には
、作業者フラグ格納領域5021bに「0」が格納されている。したがって、0:00〜
8:59の時間帯は、作業スペースに作業者60がいないことがわかる。
図4は、作業テーブル5022の一例を示す図である。作業テーブル5022は、主と
して、作業内容格納領域5022aと、作業担当格納領域5022bと、時間1格納領域
5022cと、時間2格納領域5022dとを有する。作業内容格納領域5022aと、
作業担当格納領域5022bと、時間1格納領域5022cと、時間2格納領域5022
dとは、互いに関連付けられている。
作業内容格納領域5022aには、セル生産システム1で行われる作業内容が格納され
る。作業内容格納領域5022aに格納された作業は、最初(図4最上段)に格納された
作業が最初に行われ、2番目、3番目・・・に格納された作業が格納された順番で行われ
る。作業担当格納領域5022bには、作業内容格納領域5022aに格納された各作業
の担当を示す情報が格納される。時間1格納領域5022cには、作業内容格納領域50
22aに格納された作業を、作業担当格納領域5022bに格納された担当が行う場合に
要する時間が格納される。時間2格納領域5022dには、作業内容格納領域5022a
に格納された作業を、ロボットA10又はロボットB20が行う場合に要する時間が格納
される。
本実施の形態では、セル生産システム1によって生産されるワーク(完成品)として、
インクジェットプリンターに電気回路基板を組み込んだ電気製品を想定している。その生
産工程は、基板の簡単な加工(仮止め素子のハンダ付け、レーザー印字など)と、基板の
検査調整(電気特性の測定、トリマー調整など)と、成形品への基板配置(はめ込み、折
り曲げなど)及び固定(ネジ締めなど)の3工程であり、作業内容格納領域5022aに
格納された作業「A」〜「H」はこの3工程を指す。基板の簡単な加工(前工程)は、作
業内容格納領域5022aに格納された作業「A」〜「C」に相当し、ロボットA10に
より行われる。基板の検査調整は、作業内容格納領域5022aに格納された作業「D」
及び「E」に相当し、作業者により行われる。成形品への基板配置(後工程)は、作業内
容格納領域5022aに格納された作業「F」〜「H」に相当し、ロボットB20により
行われる。
図2の説明に戻る。記憶部502は、制御部50の内部に設ける必要はない。記憶部5
02を制御部50、ロボットA10及びロボットB20の外部装置として用意し、制御部
50内あるいはロボットA10又はロボットB20内の制御部が、記憶部502から作業
情報を取得するようにしてもよい。
画像取得部503は、撮影部30で撮影された画像データを取得する。画像取得部50
3は、撮影された画像データを主制御部501に出力する。
なお、ロボットA10、ロボットB20及び制御部50の各機能構成は、ロボットA1
0、ロボットB20及び制御部50の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じ
て分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されるこ
とはない。ロボットA10、ロボットB20及び制御部50の構成は、処理内容に応じて
、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの
処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハード
ウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
図5は、制御部50の概略構成の一例を示すブロック図である。図示するように、制御
部50は、演算装置であるCPU51と、揮発性の記憶装置であるRAMや不揮発性の記
憶装置であるROMからなるメモリー52と、外部記憶装置53と、ロボットA10、ロ
ボットB20等の外部の装置と通信を行う通信装置54と、マウスやキーボード等の入力
装置55と、ディスプレイ等の出力装置56と、CDドライブ、DVDドライブ等の読み
書き装置57と、制御部50と他のユニットを接続するインターフェイス(I/F)58
とを備える。
上記の記憶部502以外の各機能部は、例えば、CPU51がメモリー52に格納され
た所定のプログラムをメモリー52に読み出して実行することにより実現される。記憶部
502は、例えば、メモリー52又は外部記憶装置53により実現される。なお、所定の
プログラムは、例えば、予めメモリー52にインストールされてもよいし、通信装置54
を介してネットワークからダウンロードされてインストール又は更新されてもよい。
以上のセル生産システム1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成
を説明したのであって、上記の構成に限られない。例えば、ロボットA10及びロボット
B20の少なくとも一方が、制御部50を備えていてもよい。また、一般的なロボットが
備える構成を排除するものではない。
次に、本実施形態における、上記構成からなるセル生産システム1の特徴的な処理につ
いて説明する。
図6は、セル生産システム1のロボットA10の作業に関する処理の流れを示すフロー
チャートである。この処理は、例えば、図示しないボタン等を介して作業開始指示が入力
されることにより開始される。また、処理の最初には、メモリー52のうちの書き込み読
み込み可能なメモリーを初期状態にする。
主制御部501は、記憶部502からスケジュール情報5021及び作業テーブル50
22を取得する(ステップS100)。また、主制御部501は、図示しない時計から現
在時刻を取得する(ステップS102)。
作業者判定部501aは、ステップS10で取得したスケジュール情報5021と、ス
テップS102で取得した現在時刻とに基づいて、現在、作業者60が作業スペースにい
るか否かを判定する(ステップS104)。ここで、ステップS102で取得した現在時
刻が9時15分である場合を例に説明する。作業者判定部501aは、スケジュール情報
5021を参照し、時間格納領域5021aに9時15分が含まれる情報において、作業
者フラグ格納領域5021bに「1」が格納されていることを取得する。その結果、作業
者判定部501aは、現在は、作業者60が作業スペースにいると判定する。
作業者60が作業スペースにいないと判定された場合(ステップS104でNO)には
、作業者判定部501aは、作業者60が作業スペースに戻るまでの時間が閾値以下であ
るか否かを判定する(ステップS106)。当該ステップは、長時間の作業者休憩の有無
を判定している。例えば、休憩時間等で作業者60が不在であるか、すぐに戻るような状
況か、作業者60の作業時間外で当分の間戻らない状況であるか、等を判定する。
ステップS106の処理について説明する。時間格納領域5021aは、ステップS1
02で取得された現在時刻と、ステップS100で取得されたスケジュール情報5021
の時間格納領域5021aとを比較し、時間格納領域5021aの現在時刻が含まれる情
報における残り時間を算出する。例えば、現在時刻が10:05である場合には、時間格
納領域5021aの現在時刻が含まれる情報は10:00〜10:14である。したがっ
て、残り時間は、10:05から10:14までの間の10分間であると算出できる。
本実施の形態では、閾値は、作業者60が1つのワークに対して作業を行うのに要する
時間の半分と設定されている。作業者判定部501aは、作業テーブル5022の時間2
格納領域5022dに格納された時間に基づいて作業者60が行う作業をロボットA10
又はロボットB20が行うのに必要な時間を算出し、その半分を閾値として算出する。な
お、閾値の設定は、主制御部501の記憶領域(図示せず)又は記憶部502に記憶して
おけばよい。また、閾値の設定を任意に変更することもできる。
最後に、作業者判定部501aは、算出した残り時間と、算出した閾値とを比較して、
残り時間が閾値以下かどうかを判定する。これにより、ステップS106が終了する。
作業スペースに作業者がいる場合(ステップS104でYES)、及び作業者60が作
業スペースに戻るまでの時間が閾値以下である場合(ステップS106でYES)には、
制御部50は、ロボットA10、作業者及びロボットB20での作業(通常作業)を行う
ことを決定し、ロボットA10及びロボットB20に指示を出力する(ステップS108
)。これは、作業者60の休憩が終わったらすみやかに作業が開始できるようにするため
である。なお、作業スペースに作業者60がいる場合(ステップS104でYES)とは
、休憩時間を除いた月曜日から金曜日の勤務時間が想定され、作業者60が作業スペース
に戻るまでの時間が閾値以下である場合(ステップS106でYES)とは、月曜日から
金曜日の勤務時間中の休憩時間の最後数分の間等が想定される。
ステップS108の処理について詳細に説明する。作業者判定部501aは、通常作業
を行うという決定をし、これを作業決定部501cに出力する。
作業決定部501cは、作業テーブル5022から作業内容と担当を取得する。図4に
示す作業テーブル5022からは、作業「A」〜「C」はロボットA10、作業「D」、
「E」は作業者60、作業「F」〜「G」はロボットB20の担当であることが取得され
る。したがって、作業決定部501cは、作業「A」〜「C」はロボットA10の担当で
あるとして、作業「A」〜「C」の内容をロボットA10の動作制御部12に出力する。
作業決定部501cは、作業内容と共に、ロボットA10の動作制御部12に、作業後
のワークを受け渡し領域B1に置くように指示を出力する(ステップS110)。
その結果、動作制御部12は、ワークに対して作業「A」〜「C」を行い、作業後のワ
ークを受け渡し領域B1に置くように、ロボットA10を制御する。なお、作業者60は
、受け渡し領域B1からワークを取得し、作業「D」、「E」を行い、作業後のワークを
受け渡し領域B2に置く。これにより、ワークに対して、ロボットA10及びロボットB
20(ロボットB20の処理については後に詳述)と、作業者60とで協同して作業が行
うことができる。また、作業者60の休憩時間が残り少ない場合には、作業者60の休憩
が終わったらすみやかに作業が開始できるようにすることができる。
作業者60が作業スペースに戻るまでの時間が閾値以下でない場合(ステップS106
でNO)には、制御部50は、作業者60の作業工程をロボットA10及びロボットB2
0で分担して組み立てるプログラム(ロボット作業)を行うことを決定し、ロボットA1
0に指示を出力する(ステップS112)。作業者60が作業スペースに戻るまでの時間
が閾値以下でない場合(ステップS106でNO)とは、月曜日から金曜日の勤務時間外
、土日祝日、月曜日から金曜日の勤務時間内において残り休憩時間が長い場合等が想定さ
れる。
ステップS112の処理について詳細に説明する。作業者判定部501aは、ロボット
作業を行うという決定をし、これを作業決定部501cに出力する。
作業決定部501cは、作業テーブル5022から作業内容と担当を取得する。図4に
示す作業テーブル5022からは、作業「A」〜「C」はロボットA10、作業「D」、
「E」は作業者60、作業「F」〜「G」はロボットB20の担当であることが取得され
る。
作業決定部501cは、時間1格納領域5022cに格納されたロボットA10が行う
作業(ここでは作業「A」〜「C」)の作業時間の総和と、時間1格納領域5022cに
格納されたロボットB20が行う作業(ここでは、作業「F」〜「G」)の作業時間の総
和とを算出する。また、作業決定部501cは、作業者60の行う作業(ここでは、作業
「D」、「E」)の各作業をロボットA10又はロボットB20が行うのに要する時間を
時間2格納領域5022dから取得する。そして、作業決定部501cは、これらの時間
に基づいて、ロボットA10の作業時間と、ロボットB20の作業時間が略同一となるよ
うに、作業者60の作業をロボットA10及びロボットB20に振り分ける。これにより
、適正に、かつ効率よく稼動することができる。なお、略同一とは、完全に同一な場合と
、ある程度(例えば数分)の誤差を含めた場合とを含む概念である。
そして、作業決定部501cは、ロボットA10の担当となった作業の内容をロボット
A10の動作制御部12に出力する。例えば、作業者60が行う作業のうちの作業「D」
がロボットA10の担当として振り分けられた場合には、本来ロボットA10の担当であ
った作業「A」〜「C」及び作業「D」の内容を動作制御部12に出力する。
なお、本実施の形態では、ロボットA10の作業時間と、ロボットB20の作業時間が
略同一となるように、作業者60の作業をロボットA10及びロボットB20に振り分け
たため、ロボットA10は作業者60の作業の一部を行うが、ロボットA10又はロボッ
トB20は作業者60のすべての作業を行うようにしてもよい。例えば、受け取り領域B
及び受け取り領域Cにワークが多数ある場合等のロボットB20の作業が多くなっている
場合には、ロボットA10が作業者60の作業をすべて行うようにしてもよい。
作業決定部501cは、作業内容と共に、ロボットA10の動作制御部12に、作業後
のワークを受け渡し領域Cに置くように指示を出力する(ステップS114)。
その結果、動作制御部12は、ワークに対して作業「A」〜「D」を行い、作業後のワ
ークを受け渡し領域Cに置くように、ロボットA10を制御する。これにより、ワークに
対して、ロボットA10及びロボットB20(ロボットB20の処理については後に詳述
)で協同して作業が行うことができる。したがって、作業者60がいない場合にもロボッ
トA10、ロボットB20を稼働させることで、ロボットA10、ロボットB20の稼働
率をあげることが可能である。その結果、セル生産システム1を停止することなく、製品
を作り続けることができる。
制御部50は、入力装置55等を介して作業終了指示が入力されたか否かを判定する(
ステップS116)。これは、例えば、問題が発生した場合等に作業を中止又は中断した
い場合を想定した処理である。作業終了指示が入力された場合(ステップS116でYE
S)には、処理を終了する。なお、ステップS116の処理を図6に示す処理に含めず、
割り込み処理としてもよい。
作業終了指示が入力されていない場合(ステップS116でNO)には、制御部50は
、ステップS102の処理が行われてから一定時間が経過した否かを判定する(ステップ
S118)。本実施の形態では、スケジュール情報5021に基づいて処理を行っている
ため、一定時間間隔でスケジュール情報5021を参照する必要があるためである。
一定時間が経過していない場合(ステップS118でNO)は、再度ステップS118
の処理を行う。一定時間が経過した場合(ステップS118でYES)は、ステップS1
10に戻って、再度図6に示す処理を開始する。
図7は、セル生産システム1のロボットB20の作業に関する処理の流れを示すフロー
チャートである。この処理は、図6に示すロボットA10の作業に関する処理の開始と同
時に開始され、ワーク毎に行われる。すなわち、図7に示すフローは、ワーク毎に、作業
台40からワークがなくなるまで繰り返し行われる。作業台40にワークがあるか否かは
、ワーク判定部501bが判定することができる。
主制御部501は、撮影部30で撮影された画像を、画像取得部503を介して取得す
る(ステップS201)。
ワーク判定部501bは、取得した画像を解析し、作業者60が作業を行った後のワー
クが受け渡し領域B2に所定数以上置かれているかどうかを判定する(ステップS202
)。画像解析は、すでに公知の様々な技術を用いることができる。例えば、画像の中から
ワークの特徴点を抽出し、特徴点の数を数えることによりワークの数を取得することがで
きる。
作業者60が作業を行った後のワークが受け渡し領域B2に所定数以上置かれている場
合(ステップS202でYES)には、作業決定部501cは、ステップS108(通常
作業)において作業テーブル5022から取得されたロボットB20の作業内容(本実施
の形態では、作業「F」〜「G」)をロボットB20の動作制御部22に出力する。また
、作業決定部501cは、ロボットB20の動作制御部22に、作業前のワークを受け渡
し領域B2から受け取るように指示を出力する(ステップS204)。
作業決定部501cは、ロボットB20の動作制御部22に、作業後のワークを所定領
域に置くように指示を出力する(ステップS210)。なお、所定領域は、作業台40の
任意の領域でもよいし、作業台40とは異なる台でもよい。
これにより、動作制御部22は、作業前のワークを受け渡し領域B2から取得し、ワー
クに対して作業「F」〜「G」を行い、作業後のワークを所定領域に置くように、ロボッ
トB20を制御する。当該作業が終了したら、作業決定部501cは、ステップS201
に戻り、次のワークに対して処理を開始する。
作業者60が作業を行った後のワークが受け渡し領域B2に所定数以上置かれていない
場合(ステップS202でNO)には、制御部50は、ロボットA10が作業を行った後
のワークが受け渡し領域Cに所定数以上置かれているか否かを判定する(ステップS20
6)。
ワークが受け渡し領域Cに所定数以上置かれている場合(ステップS206でYES)
には、作業決定部501cは、ステップS112(ロボット作業)においてロボットB2
0の担当となった作業(本実施の形態では、本来ロボットB20の担当であった作業「F
」〜「G」及び作業「E」)をロボットB20の動作制御部22に出力する。また、動作
制御部22は、作業前のワークを受け渡し領域Cから取得し、ワークに対して作業「E」
〜「G」を行うように、ロボットB20を制御する(ステップS208)。
作業決定部501cは、ロボットB20の動作制御部22に、作業後のワークを所定領
域に置くように指示を出力する(ステップS210)。これにより、動作制御部22は、
作業前のワークを受け渡し領域Cから取得し、ワークに対して作業「E」〜「G」を行い
、作業後のワークを所定領域に置くように、ロボットB20を制御する。当該作業が終了
したら、作業決定部501cは、ステップS201に戻り、次のワークに対して処理を開
始する。
ワークが受け渡し領域Cに所定数以上置かれていない場合(ステップS206でNO)
には、作業決定部501cは、動作制御部22に何ら指示を出力することなく、ステップ
S201に戻り、次のワークに対して処理を開始する。
本実施の形態によれば、ロボットの最適な稼働を行うことにより、作業者の不在時にお
いても生産ラインを止めることがなく生産することができる。したがって、作業者の不在
時及び作業者の復帰時に最適なセル生産が可能になる。さらに、作業者のセル生産に復帰
時にも、待機時間が少なく、無駄な時間の節約にも繋げることができる。
また、工場など一定サイクルで作業者がセル生産システムに入退場することが分かって
いる場合には、ロボットの動作が自動的に変更されることにより、手間をかけることなく
、24時間の稼動が可能である。その結果、生産効率を向上させることができる。
さらに、作業者が作業後にワークを置く領域と、前工程のロボット(本実施の形態では
ロボットA10)が作業後にワークを置く領域とを設け、作業者の後工程のロボット(本
実施の形態ではロボットB20)は、ワークを受け取る領域に応じて、ワークに対する作
業内容を切り替えることにより、作業者の有無に応じた作業を後工程のロボットにおいて
簡単に実行することができるとともに、ロボットの稼働率や生産効率を向上することがで
きる。
なお、本実施の形態では、作業者60が作業スペースに戻るまでの時間が閾値以下であ
る場合(ステップS106でYES)には、ロボットA10は通常の作業を行ったが、作
業者60が作業スペースに戻るまでの時間が閾値以下であり、かつ受け渡し領域B1又は
Cにワークが多数ある場合には、ロボットA10は通常の作業を行わず、待機するように
してもよい。
また、本実施の形態では、ロボットB20は、ワークを受け取る領域(受け取り領域B
2と受け取り領域C)に応じてワークに対する作業内容を切り替えているが、ロボットA
10と同様に、作業者60の有無により作業内容を切り替えるようにしてもよい。作業者
60の有無によって作業内容を切り替える方法は、図6に示すロボットA10の処理と同
様の処理を行うようにすればよい。
また、本実施の形態では、セル生産システムを例に説明したが、セル生産システムに限
らず、生産ラインの一部等様々な場面に適用することもできる。また、本実施の形態では
、ロボットがロボットA10及びロボットB20の2台の場合を例に説明したが、ロボッ
トは3台以上でもよい。この場合には、作業者60の作業をロボットで分担する場合には
、3台のロボットの作業時間が略同一となるように作業者60の作業を振り分ければよい
。なお、作業者60の作業を3台以上のロボットで分担する場合においても、いずれか1
台のロボットが作業者60のすべての作業を行うようにしてもよい。例えば、途中まで加
工されたワークが多数ある場合等には、最初の作業を行うロボットが作業者60の作業を
すべて行うようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、スケジュール情報に基づいて作業者の有無を判断し、作
業者の有無に基づいてロボットA10の処理を異ならせたが、作業者の有無を判断する方
法はこれに限られない。
本発明の第2の実施の形態は、作業者がいるかいないかを検出することにより作業者の
有無を判断する形態である。以下、第2の実施の形態のセル生産システム2について説明
する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略
する。
図8は、セル生産システム2の構成の一例を示すシステム構成図である。本実施形態に
おけるセル生産システム2は、ロボットA10と、ロボットB20と、撮影部30と、作
業台40と、制御部50Aと、マットスイッチ70とを備え、これらが1つの生産セルを
構成する。セル生産システム2は、ロボットA10及びロボットB20と、作業者60と
が作業場所である1つの生産セル内で協同して組み立て作業を行うセル生産システムであ
る。
作業台40Aは、前工程領域41と作業者用領域42Aと、後工程領域43とからなる
。前工程領域41と作業者用領域42Aと、後工程領域43とは、左右方向(図1におけ
る左右方向)に隣接して設けられる。ロボットA10は、前工程領域41に隣接して設け
られる。ロボットB20は、作業台40のロボットA10が設けられた側面と同じ側面(
図1における上側の面)であって、かつ後工程領域43に隣接して設けられる。
作業者用領域42Aは、前工程領域41及び後工程領域43に対して奥行き方向(図8
上下方向)が長くなるように構成されている。したがって、作業スペースが増え、そのス
ペースを受け渡し領域として使用することができる。作業者用領域42Aは、前工程領域
41及び後工程領域43に対して、手前側(図8下側)に凸となるように配設される。作
業者用領域42Aの前工程領域41及び後工程領域43に対して凸となる位置の手前(図
8下)の位置が作業者60用の作業スペースである。すなわち、作業スペースは、ロボッ
トA10及びロボットB20の作業位置と作業台40を挟んで反対側に設定される。
作業者用領域42Aは、作業者60が作業を行う領域である作業領域Aと、対象物の受
け渡しを行う領域である受け渡し領域B1、B2、Cとを備える。作業領域Aは、作業者
用領域42Aの最も手前側(図8下側)に配置される。作業領域Aの奥側の左側(図8左
側、前工程領域41側)に、受け渡し領域B1が配置される。受け渡し領域B1の右側(
図8右側)に、受け渡し領域B2が配置される。作業者用領域42Aの最も奥側(図8上
側)に、受け渡し領域Cが配置される。
作業者用領域42Aは、前工程領域41及び後工程領域43より奥行き方向が長いため
、受け渡し領域Cを効果的な位置に配置できる。さらに、ロボットA10及びロボットB
20と、作業者60とが向かい合う形で作業を行うため、作業者60は絶えずロボットA
10及びロボットB20の動きを感じながら、作業を行うことができる。
撮影部30は、受け渡し領域B1、B2付近を撮影するように、作業者用領域42Aの
上に設けられる。
マットスイッチ70は、例えば2枚のゴム薄板の間にスイッチが二次元配置された圧力
センサーや重量センサーである。作業者60がマットスイッチ70の上に乗ると、スイッ
チがONされることで、作業者60の有無が検出される。
図9は、セル生産システム3の機能ブロック図である。制御部50Aは、主として、主
制御部501Aと、記憶部502と、画像取得部503とを備える。
主制御部501Aは、他の各部(502、503)を統括的に制御する。また、主制御
部501Aは、作業者判定部501dと、ワーク判定部501bと、作業決定部501c
とを備える。
作業者判定部501dは、マットスイッチ70の検出結果に基づいて、作業者が作業ス
ペースにいるか否かを判定する。作業者判定部501dの処理については、後に詳述する
図10は、セル生産システム3のロボットA10の作業に関する処理の流れを示すフロ
ーチャートである。この処理は、例えば、図示しないボタン等を介して作業開始指示が入
力されることにより開始される。また、処理の最初には、メモリー52のうちの書き込み
読み込み可能なメモリーを初期状態にする。
主制御部501は、記憶部502から作業テーブル5022を取得する(ステップS1
01)。
主制御部501は、マットスイッチ70の検出結果を取得し、マットスイッチ70の上
に作業者60がいるか否か、すなわち作業スペースに作業者60がいるか否かを判定する
(ステップS105)。
作業スペースに作業者60がいる場合(ステップS105でYES)には、ワーク判定
部501bは、ステップS103で取得された画像データに基づいて、作業台40の受け
渡し領域B1に所定数以上のワークがあるか否かを判定する(ステップS107)。
受け渡し領域B1に所定数以上のワークがある場合(ステップS107でYES)には
、制御部50Aは、ロボットA10、作業者及びロボットB20での作業(通常作業)を
行うことを決定し、ロボットA10及びロボットB20に指示を出力する(ステップS1
08)。作業決定部501cは、作業内容と共に、ロボットA10の動作制御部12に、
作業後のワークを受け渡し領域B1に置くように指示を出力する(ステップS110)。
作業スペースに作業者60がいない場合(ステップS105でNO)、及び受け渡し領
域B1に所定数以上のワークがない場合(ステップS107でNO)には、制御部50A
は、作業者60の作業工程をロボットA10及びロボットB20で分担して組み立てるプ
ログラム(ロボット作業)を行うことを決定し、ロボットA10に指示を出力する(ステ
ップS112)。作業決定部501cは、作業内容と共に、ロボットA10の動作制御部
12に、作業後のワークを受け渡し領域Cに置くように指示を出力する(ステップS11
4)。
制御部50Aは、入力装置55等を介して作業終了指示が入力されたか否かを判定する
(ステップS116)。これは、例えば、問題が発生した場合等に作業を中断したい場合
等を想定した処理である。作業終了指示が入力された場合(ステップS116でYES)
には、処理を終了する。
作業終了指示が入力されていない場合(ステップS116でNO)には、制御部50A
は、ステップS102の処理が行われてから一定時間が経過した否かを判定する(ステッ
プS118)。本実施の形態では、スケジュール情報5021に基づいて処理を行ってい
るため、一定時間間隔でスケジュール情報5021を参照する必要があるためである。
一定時間が経過していない場合(ステップS118でNO)は、再度ステップS118
の処理を行う。一定時間が経過した場合(ステップS118でYES)は、ステップS1
10に戻って、再度図6に示す処理を開始する。
本実施の形態によれば、ロボットの最適な稼働を行うことにより、作業者の不在時にお
いても生産ラインを止めることなく生産をすることができる。また、作業者がいるかいな
いかを直接検出することで、作業スケジュールが決まっていない場合や、スケジュールに
変更がある場合にも柔軟に対応することができる。
なお、本実施の形態では、マットスイッチ70を用いて作業者60の有無を検出したが
、作業スペースの状況を監視できる位置に赤外線センサーや距離センサーなどの人感セン
サーを設置し、作業者判定部501dはこのセンサーの出力値を用いて作業者60の有無
を検出してもよい。また、作業スペースの状況を監視できる位置に赤外線カメラを設置し
、当該カメラの画像情報から得られる温度変化に基づいて作業者60の有無を検出しても
よい。
また、本実施の形態では、マットスイッチ70を用いて作業者60の有無を検出したが
、撮影部30又はセンサーにより、受け取り領域B1に留まっているワークの数を検出し
、所定数(例えば、1個)以上である場合には、作業者60が不在であると判断し、所定
数未満である場合には、作業者60が在席していると判断するようにしてもよい。このよ
うにすれば、動的な作業者ではなく、静的な対象物を検出対象とするため、検出処理を簡
単にしたり、検出精度を向上したりすることができる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、ロボットA10及びロボットB2
0が作業者60の作業を分担して行う場合において、ロボットA10及びロボットB20
は、移動することなく作業を行ったが、ロボットA10及びロボットB20は自走式のロ
ボットであるため、ロボットA10及びロボットB20が移動することで生産セルのスペ
ースを有効に使うことも可能である。以下、ロボットA10及びロボットB20が作業者
60の作業を分担して行う場合に、ロボットA10及びロボットB20が移動する変形例
について説明する。
<変形例1>
図11は、第1の実施の形態の変形例である、セル生産システム1Aの構成の一例を示
すシステム構成図である。セル生産システム1Aは、ロボットA10及びロボットB20
が作業者60の作業を分担して行う場合に、ロボットA10及びロボットB20が作業者
60の作業スペースへ移動する形態である。
図6に示すステップS112及びS114において、動作制御部12は、前工程領域4
1の前の位置から作業者用領域42の前の位置へ移動し、ワークに対して作業「A」〜「
D」を行い、作業後のワークを受け渡し領域Cに置き、作業者用領域42の前の位置から
前工程領域41の前の位置へ戻るように、ロボットA10を制御する。図7に示すステッ
プS208において、動作制御部22は、後工程領域43の前の位置から作業者用領域4
2の前の位置へ移動し、作業前のワークを受け渡し領域Cから取得し、ワークに対して作
業「E」〜「H」を行い、作業者用領域42の前の位置から後工程領域43の前の位置へ
戻り、作業後のワークを所定領域に置くように、ロボットB20を制御する。
これにより、ロボットA10及びロボットB20は、作業者60の工程を作業者60の
作業領域Aで行うことができ、また工程の引継ぎもワークをわずかに動かすだけで行うこ
とができる。また、工具類等を移動させたり、ロボットA10、ロボットB20用に別途
工具を置いたりすることなく、作業者60用の工具を用いて作業をすることができる。
<変形例2>
図12は、第2の実施の形態の変形例である、セル生産システム2Aの構成の一例を示
すシステム構成図である。セル生産システム2Aは、ロボットA10及びロボットB20
が作業者60の作業を分担して行う場合に、ロボットA10及びロボットB20が回転し
て同じスペースで作業する形態である。
作業台40Bは、前工程領域41と作業者用領域42Bと、後工程領域43とからなる
。作業者用領域42Bは、前工程領域41及び後工程領域43に対して奥行き方向(図8
上下方向)が長くなるように構成されている。作業者用領域42Bは、前工程領域41及
び後工程領域43に対して、奥側(図12上側)に凸となるように配設される。作業者用
領域42Bの手前側(図12下側)が作業者60用の作業領域Aである。
作業領域Aの奥側の左側(図8左側、前工程領域41側)に、受け渡し領域B1が配置
される。受け渡し領域B1の右側(図8右側)に、受け渡し領域B2が配置される。作業
者用領域42Aの最も奥側(図8上側)に、受け渡し領域Cが配置される。
図6に示すステップS112及びS114において、動作制御部12は、反時計回りに
約90°回転させ、受け渡し領域Cでワークに対して作業「A」〜「D」を行い、作業後
のワークを受け渡し領域Cに置き、時計回りに約90°回転させるように、ロボットA1
0を制御する。図7に示すステップS208において、動作制御部22は、時計回りに約
90°回転させ、作業前のワークを受け渡し領域Cから取得し、ワークに対して作業「E
」〜「H」を行い、時計回りに約90°回転させ、作業後のワークを所定領域に置くよう
に、ロボットB20を制御する。
これにより、作業者用領域42Bの受け渡し領域Cをそのまま作業場所とすることがで
きる。また、ロボットA10、ロボットB20が作業者60用の工具を用いて作業をする
ことができる。
<変形例3>
図13は、図12と同様に第2の実施の形態の変形例である、セル生産システム2Bの
構成の一例を示すシステム構成図である。セル生産システム2Bは、ロボットA10及び
ロボットB20が作業者60の作業を分担して行う場合に、ロボットA10及びロボット
B20が回転して同じスペースで作業する形態である。
セル生産システム2Bでは、セル生産システム2Aに対して、マットスイッチ70の位
置が異なっている。すなわち、セル生産システム2Aでは、手前側(図12下側)を作業
者60の作業スペースとしたが、セル生産システム2Bでは、奥側(図13上側)を作業
者60の作業スペースとしている。
その結果、ロボットA10及びロボットB20の作業位置と、作業者60の作業位置が
段差になるため、作業者60は、絶えずロボット動きを感じながら、作業を行うことがで
きる。また、作業者60がロボットA10及びロボットB20に挟まれないため、作業者
の安全性を向上できる。また、ロボットA10、ロボットB20及び作業者60それぞれ
が動作できる領域を広く確保することができるため、作業効率を向上できる。また、ロボ
ットA10及びロボットB20は、より広い作業領域を使用することができ、作業効率を
向上できる。また、ロボットA10及びロボットB20が作業者60の作業の一部を行う
場合に、作業者60の作業環境により近い状況で作業を行えるため、作業効率を向上でき
る。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態
に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが
可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形
態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また、上記の実施形態及び各変形例は、いずれか二つ以上を適宜組み合わせてもよい。
1、1A、2、2A、2B:セル生産システム、10:ロボットA、11:可動部、12
:動作制御部、20:ロボットB、21:可動部、22:動作制御部、30:撮影部、4
0、40A、40B:作業台、41:前工程領域、42、42A、42B:作業者用領域
、43:後工程領域、50、50A:制御部、51:CPU、52:メモリー、53:外
部記憶装置、54:通信装置、55:入力装置、56:出力装置、57:読み書き装置、
60:作業者、70:マットスイッチ、501、501A:主制御部、501a、501
d:作業者判定部、501b:ワーク判定部、501c:作業決定部、502、502A
:記憶部、503:画像取得部、5021:スケジュール情報、5021a:時間格納領
域、5021b:作業者フラグ格納領域、5022:作業テーブル、5022a:作業内
容格納領域、5022b:作業担当格納領域、5022c:時間1格納領域、5022d
:時間2格納領域

Claims (10)

  1. 第1のロボットと、
    前記第1のロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が
    行う第2の作業に関する情報である作業情報が記憶された記憶部と、
    前記作業者がいるか否かを判定する第1の判定部と、
    前記作業情報及び前記第1の判定部の判定結果に基づいて前記第1のロボットを制御す
    る制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定した場合には、前記第1の
    作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の領域に
    置くように前記第1のロボットを制御し、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定し
    なかった場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物
    に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを行った
    後の当該対象物を第2の領域に置くように前記第1のロボットを制御する、
    ことを特徴とする生産システム。
  2. 請求項1に記載の生産システムにおいて、
    前記作業情報は、前記作業者が前記第2の作業を行うためにいる時間を定めたスケジュ
    ール情報を含み、
    前記第1の判定部は、前記スケジュール情報に基づいて前記作業者がいるか否かを判定
    する、
    ことを特徴とする生産システム。
  3. 請求項1又は2に記載の生産システムにおいて、
    前記作業者の有無を検出する検出部を備え、
    前記判定部は、前記検出部が検出した結果に基づいて前記作業者がいるか否かを判定す
    る、
    ことを特徴とする生産システム。
  4. 第1のロボットと、
    前記第1のロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が
    行う第2の作業に関する情報である作業情報が記憶された記憶部と、
    前記第1の作業を行った後の対象物が第1の領域に所定数以上存在するか否かを判定す
    る第2の判定部と、
    前記作業情報及び前記第2の判定部の判定結果に基づいて前記第1のロボットを制御す
    る制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第2の判定部が前記第1の領域に対象物が所定数以上存在すると判
    定しなかった場合には、前記第1の作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行
    った後の当該対象物を第1の領域に置くように前記第1のロボットを制御し、前記第2の
    判定部が前記第1の領域に対象物が所定数以上存在すると判定した場合には、前記第1の
    作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の
    作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に
    置くように前記第1のロボットを制御する、
    ことを特徴とする生産システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の生産システムにおいて、
    前記第1のロボット又は前記作業者が作業をした後の対象物に対して作業を行う第2の
    ロボットを備え、
    前記記憶部は、前記第2のロボットが行う作業である第3の作業に関する情報を記憶し

    前記作業空間は、前記作業者により前記第2の作業が行われた後の対象物を置く第3の
    領域を有し、
    前記制御部は、前記第2の領域に置かれた対象物に対しては、前記第2の作業のうちの
    前記第1のロボットにより行われていない作業及び前記第3の作業を行い、前記第3の領
    域に置かれた対象物に対しては、前記第3の作業を行うように、前記第2のロボットを制
    御する
    ことを特徴とする生産システム。
  6. 請求項5に記載の生産システムにおいて、
    前記記憶部は、前記第1のロボットが前記第1の作業を行う時間と、前記作業者が前記
    第2の作業を行う時間と、前記第2のロボットが前記第3の作業を行う時間と、前記第1
    のロボット又は前記第2のロボットが前記第2の作業を行う時間とを記憶し、
    前記制御部は、前記第1のロボットが前記第1の作業及び前記第2の作業の少なくとも
    一部の作業を行う時間と、前記第2のロボットが前記第2の作業のうちの前記第1のロボ
    ットにより行われていない作業及び前記第3の作業を行う時間とが略同一となるように前
    記第1のロボット及び前記第2のロボットを制御する
    ことを特徴とする生産システム。
  7. 可動部と、
    前記可動部が行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が行う第2
    の作業に関する情報である作業情報を取得する取得部と、
    前記作業者がいるか否かを判定する判定部と、
    前記作業情報及び前記判定部の判定結果に基づいて前記可動部を制御する制御部と、を
    有し、
    前記制御部は、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定した場合には、前記第1の
    作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の領域に
    置くように前記可動部を制御し、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定しなかった
    場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物に対して
    行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを行った後の当該
    対象物を第2の領域に置くように前記可動部を制御する、
    ことを特徴とするロボット。
  8. ロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が行う第2の
    作業に関する情報である作業情報を取得する取得部と、
    前記作業者がいるか否かを判定する判定部と、
    前記作業情報及び前記判定部の判定結果に基づいて前記ロボットを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定した場合には、前記第1の
    作業を対象物に対して行い、かつ前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の領域に
    置くように前記ロボットを制御し、前記第1の判定部が前記作業者がいると判定しなかっ
    た場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを対象物に対し
    て行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少なくとも一部の作業とを行った後の当
    該対象物を第2の領域に置くように前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  9. ロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が行う第2の
    作業に関する情報である作業情報を取得するステップと、
    前記作業者がいるか否かを判定するステップと、
    前記作業者がいると判定された場合には、前記第1の作業を対象物に対して行い、かつ
    前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の領域に置くように前記ロボットを制御し
    、前記作業者がいると判定されなかった場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少
    なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少
    なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に置くように前記ロボットを
    制御するステップと、
    を含むことを特徴とする生産方法。
  10. ロボットが行う作業である第1の作業、及び前記第1の作業の後に作業者が行う第2の
    作業に関する情報である作業情報を取得するステップと、
    前記作業者がいるか否かを判定するステップと、
    前記作業者がいると判定された場合には、前記第1の作業を対象物に対して行い、かつ
    前記第1の作業を行った後の当該対象物を第1の領域に置くように前記ロボットを制御し
    、前記作業者がいると判定されなかった場合には、前記第1の作業と前記第2の作業の少
    なくとも一部の作業とを対象物に対して行い、かつ前記第1の作業と前記第2の作業の少
    なくとも一部の作業とを行った後の当該対象物を第2の領域に置くように前記ロボットを
    制御するステップと、
    を演算装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
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