JP2011227773A - 生産システム - Google Patents
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Abstract
【課題】生産システムにおいて、安価な機器構成によって生産のサイクルタイム短縮や生産性向上を図る。
【解決手段】本システム1は、作業者MとロボットRとがそれぞれ一連の工程を分担して製品用のワークに対する処理を行うことにより製品を順次生産するシステムであり、作業者Mが分担した各工程に要する時間を計測する工程計測部2と、工程計測部2によって計測された時間に応じて作業者MとロボットRの間の工程分担の割合を変化させる工程制御部3と、を備えている。作業者Mの作業は、工程制御部3によって、作業の完成よりも投入を優先するように促されることにより、作業者Mの分担している作業をロボットRに分担させて、生産性の向上が図られる。
【選択図】図1
【解決手段】本システム1は、作業者MとロボットRとがそれぞれ一連の工程を分担して製品用のワークに対する処理を行うことにより製品を順次生産するシステムであり、作業者Mが分担した各工程に要する時間を計測する工程計測部2と、工程計測部2によって計測された時間に応じて作業者MとロボットRの間の工程分担の割合を変化させる工程制御部3と、を備えている。作業者Mの作業は、工程制御部3によって、作業の完成よりも投入を優先するように促されることにより、作業者Mの分担している作業をロボットRに分担させて、生産性の向上が図られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、作業者とロボットとが混在し、各々が一連の工程を分担して製品用のワークに対する処理を行うことにより製品を順次生産する生産システムに関する。
従来、作業者とロボットが時間をずらして安全を確保をしたうえで、互いに共通の作業領域に侵入して作業をすることができるようにしてロボットと作業者とが互いに補助し合って生産性を高めようとした生産システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述したような生産システムにおいては、作業者とロボットの作業の分担が相互に固定されていることから、例えば、作業者が担当工程を完了してワークを次工程に投入し、その後の工程を、ロボットが分担して開始する場合、作業者のサイクルタイムが遅延してロボットが手待ち状態になることがある。また、作業者の分担を止めて全てロボットの分担とすると、ワーク自動供給装置などの設備コストが高価となる。
本発明は、上記課題を解消するものであって、安価な機器構成によって生産のサイクルタイム短縮や生産性向上を実現できる生産システムを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明の生産システムは、少なくとも1人の作業者と少なくとも1台のロボットとがそれぞれ一連の工程を分担して製品用のワークに対する処理を行うことにより製品を順次生産する生産システムにおいて、作業者が分担した各工程に要する時間を計測する工程計測部と、工程計測部によって計測された時間に応じて作業者とロボットの間の工程分担の割合を変化させる工程制御部と、を備えたことを特徴とする。
この生産システムにおいて、各工程毎の割当時間の情報を作業者に提示する表示器を備えることが好ましい。
この生産システムにおいて、工程制御部は、工程計測部によって計測された時間と所定の標準作業時間との比較に基づいて作業者が分担した工程における遅延発生の有無を判断し、遅延が発生すると判断した場合に、作業者が分担する一連の工程のうち所定の工程を行わないように表示器を用いて作業者に指示することが好ましい。
この生産システムにおいて、工程制御部は、所定の工程を前記ロボットに分担させることが好ましい。
この生産システムにおいて、作業者とロボットがワークをピッキングするためのワーク供給ストッカを備え、ワーク供給ストッカは、作業者とロボットの可動領域が干渉しないように安全柵によって分けられていることが好ましい。
本発明の生産システムによれば、作業者とロボットの間の工程分担の割合を変化させるようにしたので、安価な機器構成によって生産のサイクルタイム短縮や生産性向上を実現できる。
以下、本発明の一実施形態に係る生産システムについて、図面を参照して説明する。図1乃至図4は、一実施形態に係る生産システムの模式的構成と作業者およびロボットの作業工程の例を示す。図1に示すように、生産システム1は、1人の作業者Mと1台のロボットRとがそれぞれ一連の工程を分担して製品用の部品(ワーク)A,B,Cおよび製品Wに対する処理を行うことにより製品Wを順次生産する生産システムであり、作業者Mが分担した各工程に要する時間を計測する工程計測部2と、工程計測部2によって計測された時間に応じて作業者MとロボットRの間の工程分担の割合を変化させる工程制御部3とを備えている。
ここで、生産システム1の設備の構成とその配置を説明する。生産システム1の配置された領域は、安全柵10によって作業者Mが作業する人作業領域10aと、各種の設備が配置されロボットRが作業する設備領域10bとに分離されている。作業者Mは、人作業領域10aにおいて、大略左回りに移動しながら作業を繰り返す。人作業領域10aには、部品A,B,Cがそれぞれストックされた部品ストッカ11,12,13が、左回り方向にこの順番で配列されている。部品ストッカ13のさらに左側には、作業者Mが設備領域10b内へ部分A,Bを投入するための搬送装置4、部分Cを投入するための搬送装置5がこの順番で配置されている。搬送装置5のさらに左方には、設備領域10bから人作業領域10aに製品Wを搬出する搬送装置6が配置されている。各搬送装置4,5,6は、それぞれ人作業領域10aと設備領域10bとの間をシャトル移動する搬送台41,51,61を有している。人作業領域10aには、さらに、製品Wを載置する製品ストッカ17が、作業者Mの左回りの動線に沿って配置されている。また、設備領域10bには、ロボットRが取る部品Cをストックした部品ストッカ14、製品Wの調整と検査を行う調整ユニット15、検査ユニット16、および調整ユニット15から検査ユニット16に製品Wを搬送する搬送装置7が配置されている。搬送装置7は、製品Wを把持してシャトル移動する把持部71を有している。
各部品ストッカ11,12,13は、作業者Mが1つの部品を取り上げたときに、その部品を取り上げたことを検知する部品ピッキングセンサ21,22,23をそれぞれ備えている。これらのセンサからの情報は、工程計測部2に入力され、さらに工程制御部3に入力される。また、作業工程のサイクルタイムを提示する表示器31,32,33,34が、各部品ストッカ11,12,13、および両方の搬送装置5,6における、作業者Mが視認可能な位置に設けられている。各表示器31〜34は、工程制御部3によって制御されて表示を行う。各搬送装置4,5,6の搬送台41,51,61は、そこに部品が載せられたとき、またはそこから部品が取り上げられたとき、センサ(不図示)によってそのことを検知して、もとの位置にシャトル移動する。工程制御部3は、一般的なコンピュータを用いて構成することができる。また、工程計測部2は、各センサ21,22,23からの情報を処理するソフトウエアによって構成することができる。例えば、作業者Mが分担した各工程に要する時間は、各センサ21,22,23からの検出信号の発生時刻の時間間隔をソフトウエアによって求めて計測することができる。また、工程制御部3は、工程計測部2によって計測された時間または時刻に基づいて、工程の進捗を監視することができる。
次に、生産システム1における生産工程を説明する。1サイクルの工程の中で、作業者Mは、図2(a)に示す工程A,B,Cを行い、ロボットRは、図2(b)に示す工程D,Eを行う。作業者Mは、工程Aにおいて、右手で部品Aを指に挟んで取り(a1)、右手で部品Bを別の指に挟んで取り(a2)、左手で右手の部品A,Bに加工を施す(a3)。工程Bにおいて、左手で部品Cを取り(b1)、左手の部品Cを右手の部品Aに組み付け(b2)、右手の部品Bを左手に持ち替え(b3)、右手の部品(A+C)を搬送台41に投入する(b4)。工程Cにおいて、左手の部品Bを搬送台51に投入し(c1)、製品Wを搬送台61から取り(c2)、製品Wを製品ストッカ17に置く(c3)。
ロボットRは、工程Dにおいて、搬送台41上の部品(A+C)に加工を施し(d1)、搬送台51上の部品Bに加工を施す(d2)。工程Eにおいて、搬送台41上で部品(A+C)に、部品Bを組み付け(e1)、部品(A+B+C)、すなわち半製品としての製品Wを、調整ユニット15に対して、その載置台15aに載置して投入する(e2)。半製品としての製品Wは、調整ユニット15において所定の調整が行われた後、搬送装置7によって検査ユニット16に搬送され、所定の検査が行われた後、完成品の製品Wとされて、搬送装置6によって人作業領域10a側に搬送され、作業者Mによって引き取られる。生産システム1において、上述のような、作業者MとロボットRによる工程A〜Eが繰り返されて、製品Wが順次生産される。
次に、作業者Mによる作業に遅延が発生した場合の、作業者MとロボットRによる工程A〜Eを説明する。図3(a)に示すように、作業者Mが何らかの理由によって作業に手間取り、工程Bにおける部品Cを取る工程(b1)が行われず、部品Bに部品Cを組み込む工程(b2)が行われなかった場合を想定する。この場合、作業者Mは、部品Cを部品Aに組み込むことなく部品Aのみを搬送台41に投入する(b4)。作業者Mが部品Cを取らなかったことは、センサ23によって検知され、そのことは、工程制御部3によってロボットRに通知される。そこで、ロボットRは、図3(b)に示すように、工程Dにおいて、部品ストッカ14から部品Cを取り(b1)、部品Cを搬送台41上の部品Aに組み付ける(b2)。すなわち、ロボットRは、本来作業者Mが分担していた作業工程を、代替して行うことになる。その後の各工程の流れは、上記図3(a)(b)の場合と同様である。
上述のように、ロボットRが、本来作業者Mが分担する作業工程を代替して行うことにより、図4に示すように、計画サイクルタイムの中で工程A〜Eを行うことができる。これは、一般的な工程設計の考えにおいて、ロボットRの動作速度はその限界最大速度ではなく、ある程度余裕があるように設定されることによる。従って、生産システム1の動作が定常時の場合には、ロボットRには待ち時間、あるいは緊急時に振り替えることができる潜在的な余裕の時間を有している。そこで、ロボットRは、作業者Mの工程の遅延時に動作速度を上げて、この余裕の時間によって、作業者Mの作業の一部を非定常的に分担することができる。なお、ロボットRが作業者Mの作業を分担できる作業として、例えば、2つの部品を上から順に重ねて組み付ける作業や、ネジ締め作業であって上方からネジ締めすることができる作業などがある。作業者Mが、部品を取り損ねたり、ネジ締め時にネジを落としてしまって時間がなくなってしまった場合などに、後続して作業を行うロボットRがその工程を代替して分担することができる。
次に、図1に加え、図5、図6を参照して、表示器31,32,33,34について説明する。これらの表示器31〜34は、生産システム1において、各工程毎の割当時間の情報を作業者Mに提示するものである。表示器31〜34は、例えば、予め規定された時間で順に点灯・消灯するように発光素子などを用いて構成することができる。液晶表示装置などのFPDを用いて、数字を表示したり点滅させたりしてもよい。また、その表示は、視覚的な表示に限らず、聴覚的な表示でもよい。この場合には、音声スピーカやブザーなどを用いることができ、各工程毎の割当時間の情報を作業者Mに提示できるものであればよい。作業者Mは、表示器31〜34の表示によって、予め設計された計画サイクルタイム通りに工程が進められているか否かを、容易に判断することができる。
作業者Mは、例えば、図5に示すように、予め規定された時間で順に点灯・消灯する表示器31〜34を見ながら作業する。作業者Mは、表示器31〜34が点灯している作業を、点灯している間に実施することが求められる。工程計測部2は、工程A,B,Cについては、センサ21,22,23からの信号TR1〜TR3によって、また、部品の投入については、搬送台41,51に付属したセンサ(不図示)からの信号TR4によって、処理の完了を予測、または検知する。工程計測部2は、各信号TR1〜TR4によって、作業者Mが分担した各工程に要する時間を計測する。工程制御部3は、工程計測部2によって計測された時間と所定の標準作業時間との比較に基づいて作業者Mが分担した工程における遅延発生の有無を判断し、遅延が発生すると判断した場合に、作業者Mが分担する一連の工程のうち所定の工程を行わないように表示器を用いて作業者Mに指示する。
工程計測部2が、図6に示すように、表示器33の点灯期間中に信号TR3を受け取ることができない場合、工程制御部3は、工程Cにおいて遅延が発生したと判断して、表示器31〜34の全てを点灯状態にする。すなわち、工程制御部3は、この全点灯状態の表示によって作業者Mに警告を発し、作業者Mに規定の工程Cを完了していなくても、設備(搬送装置4,5)に投入するよう指示する。また、この指示が行われたとの情報は、ロボットRにも出力される。そこで、ロボットRは、組み付けられていない部品Cをピックし、工程を完了していない部品Aが設備側に到着した際に、ピックした部品Cを組み付け、その後に、従来分担されている工程D,Eを実施する。作業者MとロボットRの工程のうち、相互分担可能な部品の配置および工程の配置は、作業者Mが通常実施する工程とロボットRが実施する工程が行われる境界に配置する設計とする。予めこのような設備設計とすることにより、作業者Mの所要作業時間に応じて、そのような工程の分担を、動的にロボットRに実施させることができる。このような生産システム1によれば、作業者Mの加工・組立が規定のサイクルより遅延した場合に、ロボットRは生産システムの構成上やむを得ない加工待ち時間を用いて、作業者Mが遅延した工程を一時的に受け持つようにすることができ、作業者Mのサイクルタイムを維持することができ、生産性の低下を防止することができる。
(実施例1)
図7、図8、図9を参照して生産システム1の実施例1を説明する。この実施例では、図7に示すように、2人の作業者A,Bが5sおきに設備にワークを投入する。生産システム内の設備として、投入ステーション(投入ST)、ロボット、設備A、設備B、搬送A、接部Bがある。各設備における作業時間は2s、3.5s、4s、3s、5sであり、各設備における待ち時間は3s、1.5s、1s、2s、0sである。なお、それぞれの作業時間と待ち時間を足すと5sになる。つまり、定常状態において、製品は5sのサイクルタイムで生産される。作業者A,Bは、ワークを投入STへ投入すると、曲線矢印で示すように、その投入に引き続いて、投入STに隣接(不図示)した設備Bからワークを取り出す工程となっている。
図7、図8、図9を参照して生産システム1の実施例1を説明する。この実施例では、図7に示すように、2人の作業者A,Bが5sおきに設備にワークを投入する。生産システム内の設備として、投入ステーション(投入ST)、ロボット、設備A、設備B、搬送A、接部Bがある。各設備における作業時間は2s、3.5s、4s、3s、5sであり、各設備における待ち時間は3s、1.5s、1s、2s、0sである。なお、それぞれの作業時間と待ち時間を足すと5sになる。つまり、定常状態において、製品は5sのサイクルタイムで生産される。作業者A,Bは、ワークを投入STへ投入すると、曲線矢印で示すように、その投入に引き続いて、投入STに隣接(不図示)した設備Bからワークを取り出す工程となっている。
図8に示すように、作業者とロボットとの作業の相互分担を行わない比較例においては、作業者Aによる2sの投入遅延(白抜き両矢印a)が発生すると、設備Bからのワーク取り出しの遅延2s(白抜き両矢印b)が発生する。この遅延は、搬送Aから設備Bへの受け渡し遅延2s(白抜き両矢印c)を発生させ、この2sの遅延は継続され、その後の工程において改善されることがない。
ところが、図9に示すように、作業者Aによる2sの投入遅延(白抜き両矢印a)の発生が予測されるときに、表示器による表示によって、作業者Aは、規定の工程を完了しない状態でワークを設備(投入ST)へ投入する。作業者Aは、その後遅滞なく、設備Bから製品を取り出すことができる。一方、工程未完了のワークを投入された設備側のロボットは、ワークの未完成の工程部分の追加作業を1s(白抜き両矢印b)かけて実施する。すなわち、ロボットの手待ちとなっていた待ち時間1.5sのうち1sを活用することにより、作業者のサイクル遅れ2sのうち1sが解消される。本実施例においては、作業者の作業に遅延が生じたときに、または、生じることが予想されるときに、作業者とロボットの工程分担の交替が行われ、ライン全体のサイクル遅れは1sとなる。つまり、工程分担の割合を変化させることにより、図8に示した比較例に比べて、1s改善されたことになり、生産性が向上する。
(実施例2)
次に、生産システム1の実施例2を、図10のフローチャートによって説明する。ここで示す生産工程は、大略、図1に示した生産システムの構成に基づいて行われるものであり、図1を参照する。作業者Mは、最大3つの部品を部品ストッカから取り上げ、組立作業Aまたは組立作業Bを行う。ロボットRと他の設備とは、作業者Mによって投入された部品に作業Cを実施して製品Wを完成する。作業者M、ロボットRは、それぞれの工程を繰り返し、製品Wが順次生産される。
次に、生産システム1の実施例2を、図10のフローチャートによって説明する。ここで示す生産工程は、大略、図1に示した生産システムの構成に基づいて行われるものであり、図1を参照する。作業者Mは、最大3つの部品を部品ストッカから取り上げ、組立作業Aまたは組立作業Bを行う。ロボットRと他の設備とは、作業者Mによって投入された部品に作業Cを実施して製品Wを完成する。作業者M、ロボットRは、それぞれの工程を繰り返し、製品Wが順次生産される。
生産システム1によって生産が開始されると、図10に示すように、工程制御部3は、表示器31〜34によって生産サイクルの表示を行う(S1)。作業者Mは、部品ストッカ11〜13に取り付けられ、設定された時間通りに順次点灯する表示器31〜34の表示に従って、部品をピックして組立作業を実施する。このとき、部品のピッキングの有無は、部品ストッカ11〜13に取り付けられた部品ピッキングセンサ21〜23によって検知される(S2,S3)。部品が全てピッキングされていると(S3でYes)、工程制御部3によって、作業者Mの作業遅延の有無が調べられ(S4)、遅延がない場合には(S4でNo)、作業者Mは、表示器の表示に従って、組立作業Aの実施と(S5)、部品の投入を行うことができる(S6、白抜き矢印)。ロボットRは、ステップ(S6)による投入を受けて作業Cを実施し、でき上がった製品Wを次の工程に投入する(白抜き矢印)。
ステップ(S4)において、作業者Mの作業遅延があるとされた場合には(S4でYes)、作業者Mは、表示器の表示(例えば全点灯)に従って、組立できていない部品を放棄し(S10),組立作業Bの実施と(S11)、部品の投入を行う(S12、白抜き矢印)。ロボットRは、ステップ(S12)の投入を受けて、工程制御部3からの指示により、またはセンサを備えてそのセンサを用いて自ら判断して、作業Cに必要な部品の補充を行い(S13)、その後、作業Cを実施して、でき上がった製品Wを次の工程に投入する(白抜き矢印)。
ステップ(S3)において、部品のピッキングが3未満の場合には(S3でNo)、工程制御部3によって、作業者Mの作業遅延の有無が調べられ(S8)、遅延がない場合には(S8でNo)、ピッキング数の更新(インクリメント)が行われ(S9)、制御はステップ(S3)に戻される。ステップ(S8)において、遅延がある場合には(S8でYes)、ステップ(S11)以降の処理を行い、ロボットRは、上記の処理を行う。このような実施例において、作業者Mの作業は、工程制御部3によって、作業の完成よりも投入を優先するように促されることにより、作業者Mの分担している作業をロボットRに分担させている。このように、作業者担当の遅延工程を一時的にロボットに分担させることにより、安価な機器構成で生産のサイクルタイム短縮や生産性向上を実現することができる。
次に、図11を参照して、生産システム1の変形例を説明する。この変形例は、図1に示した生産システム1における部品ストッカ14を設ける代わりに、作業者M用の部品ストッカ13の一部を、ロボットR用の部品ストッカ14とするものである。作業者MとロボットRがワーク(部品C)をピッキングするための部品ストッカ13,14は、作業者MとロボットRの可動領域が干渉しないように安全柵10によって分割されている。このような構成にすることにより、別個に独立の2つのストッカを設ける場合の生産用占有面積の増加を抑えることができ、作業者MとロボットRは、安全が確保された状態で同一の部品ストッカ13,14から部品をピッキングすることができる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態や実施例において、作業者Mが1または2人の場合、およびロボットRが1台の場合について、簡単な作業工程を例示して説明したが、本発明は、生産現場において人間とロボットを混在して配置し、複数の作業者やロボットによって構成される、より複雑な生産システムに適用することができる。
1 生産システム
2 工程計測部
3 工程制御部
10 安全柵
11〜14 部品ストッカ(ワーク供給ストッカ)
31〜34 表示器
A,B,C 部品(ワーク)
M 作業者
R ロボット
W 製品
2 工程計測部
3 工程制御部
10 安全柵
11〜14 部品ストッカ(ワーク供給ストッカ)
31〜34 表示器
A,B,C 部品(ワーク)
M 作業者
R ロボット
W 製品
Claims (5)
- 少なくとも1人の作業者と少なくとも1台のロボットとがそれぞれ一連の工程を分担して製品用のワークに対する処理を行うことにより製品を順次生産する生産システムにおいて、
前記作業者が分担した各工程に要する時間を計測する工程計測部と、
前記工程計測部によって計測された時間に応じて前記作業者とロボットの間の工程分担の割合を変化させる工程制御部と、を備えたことを特徴とする生産システム。 - 各工程毎の割当時間の情報を前記作業者に提示する表示器を備えたことを特徴とする請求項1に記載の生産システム。
- 前記工程制御部は、前記工程計測部によって計測された時間と所定の標準作業時間との比較に基づいて作業者が分担した工程における遅延発生の有無を判断し、前記遅延が発生すると判断した場合に、前記作業者が分担する一連の工程のうち所定の工程を行わないように前記表示器を用いて当該作業者に指示することを特徴とする請求項2に記載の生産システム。
- 前記工程制御部は、前記所定の工程を前記ロボットに分担させることを特徴とする請求項3に記載の生産システム。
- 前記作業者とロボットがワークをピッキングするためのワーク供給ストッカを備え、
前記ワーク供給ストッカは、前記作業者とロボットの可動領域が干渉しないように安全柵によって分けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の生産システム。
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