JP2019171490A - 動作履歴管理システム - Google Patents

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    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

【課題】産業用ロボットの動作履歴データの管理値を適切に設定して異常を検知するとともに、異常の原因究明および対処に役立てる動作履歴管理システムを提供すること。【解決手段】動作履歴管理システム100は、産業用ロボット4の動作を制御するコントローラ3に接続された管理装置1を備える。管理装置1は、コントローラ3から産業用ロボット4の動作履歴データであるトルクデータを収集して管理値を決定する。産業用ロボット4の稼働時には、トルクデータが異常か否かを管理値に基づいて監視し、異常であると判定したトルクデータを異常データとして記憶部11に蓄積する。また、異常データ33に対応する期間の撮影データを蓄積する。従って、異常データの確認が容易である。また、トルクデータだけでなく映像を確認できるので、異常の原因究明が容易となり、異常への対処に役立てることができる。【選択図】図10

Description

本発明は、動作履歴管理システムに関し、特に産業用ロボットの動作履歴を管理する動作履歴管理システムに関する。
従来から、サーボモータ等の駆動部を備えた産業用ロボットについて、サーボモータの動作履歴データを保存し、メンテナンス用に利用する技術が存在する。例えば、特許文献1には、上位装置から送信されたコマンドによって動作する産業用ロボットの動作履歴管理システムが記載されている。特許文献1では、コントローラが上位装置からのコマンドを受信して産業用ロボットを制御する。また、管理装置は、コントローラから各種のデータを取得して、産業用ロボットの動作履歴データとして、トルクデータおよび位置データをコマンドに対応づけて管理する。
特許文献1では、産業用ロボットの予防保全、故障診断のため、コマンドを指定してトルクデータおよび位置データを表示あるいは出力することができる。例えば、予防保全のために、トルクデータの経年変化を表示することができる。また、トラブル発生時に、トラブルの直前の期間に行われたコマンドを検索して、当該コマンドに対応するトルクデータおよび位置データを表示することができる。
特開2016−150400号公報
特許文献1では、保存したトルクデータの異常を判別するため、トルクデータを表示する際に、定格値の2倍〜3倍程度の値をトルク警告レベルとして表示する。これにより、トルク警告レベルを越えた場合にはそのことを判別でき、障害物の存在や故障などの発生を検出できる。また、予防保全のために、一定期間毎のトルクデータを並べて表示し、トルクデータの経年変化を確認することができる。従って、トルクデータの経年変化を把握して、部品交換やオーバーホールのなどの処置を行うことができる。
このように、特許文献1では、保存したトルクデータの最大値をチェックして異常を見つけることができるが、産業用ロボットの全動作に対して、経験的に定格値の何倍かを管理値(トルク警告レベル)として表示しているだけであるため、管理値の設定が適切でないおそれがあった。また、トルクデータが管理値を越えた場合に、その原因究明や対処に役立つ処理を行うことは提案されていなかった。
本発明の課題は、このような状況に鑑みて、産業用ロボットの動作履歴データの管理値を適切に設定でき、管理値に基づいて異常を検知できる動作履歴管理システムを提供することにある。
また、本発明の他の課題は、動作履歴データが管理値を外れた場合に、原因究明および対処に役立てる処理を行う動作履歴管理システムを提供することにある。
本発明の動作履歴管理システムは、上位装置から送信されたコマンドに対応して動作す
る産業用ロボットと、前記上位装置から前記コマンドを受信し、前記産業用ロボットの動作を制御するコントローラと、前記コントローラと接続された管理装置とを有し、前記管理装置は、前記コントローラから前記産業用ロボットの動作履歴データを取得し、前記動作履歴データに基づいて管理値を決定する管理値決定部と、前記コントローラから取得した前記動作履歴データを時系列に従って一時保存する一時保存部と、前記動作履歴データが異常か否かを前記管理値に基づいて監視し、異常であると判定した前記動作履歴データを含む所定期間の前記動作履歴データを、一時保存された前記動作履歴データの中から抽出して異常データとして蓄積する異常データ処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、産業用ロボットの動作履歴データを収集して、収集したデータから管理値を決定する管理値決定部を備えており、産業用ロボットの実使用データを元に管理値を決定できる。従って、適切な管理値を設定できる。また、管理値に基づいて動作履歴データの異常を検出して、異常が検出された期間に関連した動作履歴データを蓄積するので、異常時の動作履歴データの確認を容易に行うことができる。従って、異常の原因究明が容易となり、異常への対処に役立てることができる。
本発明において、前記管理装置と接続され、前記産業用ロボットを撮影する撮像部を有し、前記管理装置は、前記異常データに対応する期間の撮影データを、前記撮像部または前記管理装置に蓄積することが好ましい。このようにすると、異常が検出された際の産業ロボットの動作を動作履歴データだけでなく映像で確認できる。従って、異常の原因究明が容易となり、異常への対処に役立てることができる。
本発明において、前記コマンドと、前記コマンドに対応する前記動作履歴データとを対応づけて前記動作履歴データを一時保存することが好ましい。このように、コマンドに対応づけて動作履歴データを管理することにより、動作履歴データを動作の内容に対応づけて管理できる。従って、動作履歴データの異常検出を適切に行うことができる。また、動作履歴データの確認による異常の原因究明が容易であり、異常への対処に役立てることができる。
本発明において、前記管理値決定部は、特定の動作に対する動作履歴データに基づいて前記管理値を決定し、前記異常データ処理部は、前記特定の動作に対する動作履歴データの異常の有無を前記管理値に基づいて判定することが好ましい。例えば、産業用ロボットが行う頻度が高い繰り返し動作を特定の動作に決定して、繰り返し動作の動作履歴データを集めて管理値を決定すれば、管理値を適切に設定できる。また、産業用ロボット4の稼働時には、繰り返し動作に対して管理値を用いて異常検出を行うようにすれば、異常の有無を適切に判定できる。
本発明において、前記管理値決定部は、前記動作履歴データを統計処理して、前記管理値を決定することが好ましい。このようにすると、実使用データに基づいて、経験に頼らずに適切な管理値を設定できる。
本発明において、前記管理値決定部は、前記管理値として、最大値の上限値および下限値、ならびに、最小値の上限値および下限値を決定することができる。このようにすると、上限値と下限値の間を管理幅とし、最大値、および、最小値が管理幅から外れた場合に異常であると判定することができる。また、上限値を超えた場合と下限値を下回った場合を異なる異常として判別できるので、異常の原因究明に役立てることができる。
本発明において、動作履歴データは、トルクデータであることが好ましい。トルクデータの異常を検出することで、駆動力伝達機構の不具合を検出できるので、例えば駆動力伝達機構にガタが発生していることを検出して対処することができる。また、駆動源自体の
不具合を検出して対処することができる。よって、動作に直接影響が出るような不具合への対処に役立てることができる。
本発明において、前記管理装置は、前記異常データの発生量、および、前記産業用ロボットにおけるエラーの発生量の少なくとも一方が基準量を上回るか否かを監視することが好ましい。このようにすると、故障や不具合が発生する前に、異常データやエラーの発生量が増加した時点で対処することができるので、予防保全に役立てることができる。
本発明において、前記産業用ロボット、前記産業用ロボットを撮影する前記撮像部、前記産業用ロボットに接続される前記コントローラ、の組を複数備え、前記複数の組のそれぞれの前記コントローラおよび前記撮像部は、共通の前記管理装置に接続されることが好ましい。このようにすると、複数の産業用ロボットを一括して管理することができる。
本発明によれば、産業用ロボットの動作履歴データを収集して、収集したデータから管理値を決定する管理値決定部を備えており、産業用ロボットの実使用データを元に管理値を決定できる。従って、適切な管理値を設定できる。また、異常であると判定されたデータを含む所定期間の動作履歴データを蓄積できるので、異常時の動作履歴データの確認を容易に行うことができる。
本発明を適用した動作履歴管理システムのシステム構成図である。 産業用ロボットの正面図である。 産業用ロボットの側面図である。 産業用ロボットの平面図である。 管理装置のブロック図である。 管理値決定処理のフローチャートである。 管理値決定処理を行うための管理用画面である。 トルクデータおよび管理値の説明図である。 最大トルクのデータ分布を示す説明図である。 産業用ロボットの動作時に管理装置およびカメラで行われる処理のフローチャートである。 異常データの確認を行うための管理用画面である。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用した動作履歴管理システムの実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、本発明を適用した動作履歴管理システム100のシステム構成図である。動作履歴管理システム100は、管理装置1および上位装置2と、上位装置2に接続されたコントローラ3と、コントローラ3に接続された産業用ロボット4と、産業用ロボット4の動作を撮影するカメラ5を備える。管理装置1は、ネットワーク6を介してコントローラ3と接続される。また、管理装置1は、ネットワーク6に接続された無線アクセスポイント7を介してカメラ5と接続される。なお、管理装置1とコントローラ3およびカメラ5は、図1のような接続形態に限定されるものではなく、管理装置1とコントローラ3およびカメラ5とが通信可能になっていればよい。
図1に示す動作履歴管理システム100は、複数台の産業用ロボット4を1台の共通の管理装置1によって管理するものである。コントローラ3は、産業用ロボット4のそれぞ
れに対応して設けられている。また、カメラ5も、産業用ロボット4のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、動作履歴管理システム100は、コントローラ3、産業用ロボット4、およびカメラ5の組を複数備えている。なお、図1には、コントローラ3、産業用ロボット4、およびカメラ5の組が3組あるが、何組であってもよい。また、図1では、コントローラ3のそれぞれに対応して上位装置2が設けられているが、共通の上位装置2に複数のコントローラ3を接続した構成を採用することもできる。
管理装置1は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータによって構成される。管理装置1は、管理用プログラムを実行して、コントローラ3から各種データを取得し、産業用ロボット4の動作履歴を管理する。また、管理装置1は、カメラ5と通信を行って、カメラ5を制御し、カメラ5の撮影データを取得する。
上位装置2は、産業用ロボット4の動作指示(以下、「コマンド」という。)をコントローラ3に送信する装置である。具体的には、上位装置2は、PLC(Programmable Logic Controller)によって構成される。あるいは、上位装置2をパーソナルコンピュータによって構成することもできる。
コントローラ3は、上位装置2からのコマンドを受信し、産業用ロボット4の動作を制御する装置である。また、コントローラ3は、上位装置2からのコマンドと、産業用ロボット4からの各種データをリアルタイム(実時間)で取得し、管理装置1へ送信する。
(産業用ロボット)
図2〜図4は、産業用ロボット4の具体例を示す図であり、図2は産業用ロボット4の正面図である。また、図3は産業用ロボット4の側面図であり、垂直方向の動作を示す。図4は産業用ロボット4の平面図であり、水平方向の動作を示す。産業用ロボット4は、コントローラ3の制御に基づき、上位装置2から送信されたコマンドに対応する動作を行う。本形態の産業用ロボット4は、液晶パネルや半導体製造工程で使用され、後述する第1ハンド部41および第2ハンド部42によって各種物品を保持して搬送する多関節ロボットである。産業用ロボット4が扱う物品(以下、ワークWという)は、例えば、ガラスや半導体ウェファ等の素材である。
産業用ロボット4は、基台40と、基台40に旋回可能に支持された第1ハンド部41および第2ハンド部42と、基台40を水平方向に移動可能に支持するベース部材43と、基台40を水平方向へ移動させる水平移動機構(図示省略)を備える。水平移動機構は、駆動源である走行用駆動モータ(図示省略)を備える。図2〜図4において、XYZの3方向は互いに直交する方向である。XY平面は水平面であり、Z方向は鉛直方向である。水平移動機構は、基台40をX方向に移動させる。
基台40は、基台本体44と、基台本体44に対して上下方向に移動可能に設けられた基台移動部45を備える。また、基台移動部45には、基台移動部45を基台本体44に対してZ方向に移動させる上下移動機構(図示省略)が設けられている。上下移動機構は、第1上下駆動用モータおよび第2上下駆動用モータ(図示省略)の2つのモータを駆動源とする。基台移動部45は、基台移動部45に支持される第1ハンド部41および第2ハンド部42と共に、図3において実線で示す下端位置45Aと、図3において破線で示す上端位置45Bとの間でZ方向に移動する。
図3、図4に示すように、第1ハンド部41は、第1基台側アーム411および第1ハンド側アーム412と、ワークWを保持可能な第1ハンド413と、第1ハンド部駆動用モータ(図示省略)を備える。同様に、第2ハンド部42は、第2基台側アーム421および第2ハンド側アーム422と、ワークWを保持可能な第2ハンド423と、第2ハン
ド部駆動用モータ(図示省略)を備える。第1ハンド部駆動用モータおよび第2ハンド部駆動用モータは、基台40の内部に収納される。
図4は、第1ハンド部41の水平方向の動作を示している。図4に示すように、第1基台側アーム411は、基台移動部45に関節部を介して回動可能に連結される。第1基台側アーム411および第1ハンド側アーム412は屈曲可能に連結され、第1ハンド413は第1ハンド側アーム412に連結される。第1ハンド部41は、第1基台側アーム411と第1ハンド側アーム412の屈伸動作による伸縮動作と、基台移動部45に対する第1基台側アーム411の旋回動作によって、第1ハンド413が所定の経路を移動する。本形態では、第1ハンド413は、図4の実線で示すように基台40に対してY方向の一方側へ移動した第1位置413Aと、図4の破線で示すように基台40の位置まで戻った第2位置413Bの間でY方向に直線状に移動する。これにより、第1ハンド413をワークWの供給位置へ移動させることができる。また、第1ハンド413に保持されたワークWをY方向へ移動させることができる。
第2ハンド部42は、Z方向から見て第1ハンド部41と重なって配置され、Z方向から見て第1ハンド部41と同じ移動経路を移動する。そのため、図4では第2ハンド部42の図示を省略している。第2ハンド部42は、第1ハンド部41と同様に構成されており、第1ハンド部41と同様に動作し、第2ハンド423をY方向に直線状に移動させる。
産業用ロボット4は、複数のモータを備える。例えば、本形態では、走行用駆動モータ、第1上下駆動用モータ、第2上下駆動用モータ、第1ハンド部駆動用モータ、第2ハンド部駆動用モータを備える。コントローラ3は、上位装置2から受信したコマンドに従ってこれらのモータを制御し、基台40のX方向の水平移動、基台移動部45の上下移動、および、第1ハンド413および第2ハンド423のY方向の直線移動を組み合わせた動作を行わせる。産業用ロボット4は、各モータの回転位置、トルク、温度などを検出するエンコーダやセンサを備えており、エンコーダやセンサの信号はコントローラ3へ出力される。
カメラ5は、第1ハンド部41と基台移動部45との連結部に配置され、第1ハンド部41の第1基台側アーム411と一体になって旋回するように取り付けられている。カメラ5は、第1ハンド部41が図4の実線で示す伸長状態になったときにその先端に設けられた第1ハンド413がカメラ5の撮影範囲に入るように取り付けられている。また、第2ハンド部42が第1ハンド部41と同様に伸長状態になったときにその先端に設けられた第2ハンド423がカメラ5の撮影範囲に入るように構成されており、1台のカメラ5で第1ハンド部41と第2ハンド部42の両方を撮影する。
(管理装置)
図5は管理装置1の主要部分のブロック図である。管理装置1は、制御部10、記憶部11、I/O部12、表示部13、及び入力部14を備える。制御部10は、CPU、MPU、GPU、DSP、ASIC等によって構成される制御演算手段である。記憶部11は、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ等によって構成される。I/O部12は、外部の機器やネットワーク6と接続するためのインターフェイスである。表示部13は、例えば液晶ディスプレイであり、管理用プログラムによって表示される各種の管理用画面や、管理用画面からの入力指示に従ってトルクデータのグラフやカメラ5による撮影データを表示する表示画面を備える。入力部14は、キーボードやマウス、あるいは、表示画面に設けられたタッチパネル等の入力手段である。
制御部10は、管理値決定部21、一時保存部22、異常データ処理部23を備える。
また、記憶部11には、管理値31および動作履歴データが記憶される。動作履歴データは、一時保存データ32および異常データ33を含む。管理値決定部21、一時保存部22、異常データ処理部23の機能は、制御部10が管理プログラムを実行することによって実現される。
管理装置1は、I/O部12を介して、コントローラ3から各種データを取得する。コントローラ3から取得するデータには、上位装置2から受信したコマンドと、産業用ロボット4のトルクデータが含まれる。トルクデータは、産業用ロボット4の動作履歴データである。一時保存部22は、産業用ロボット4のトルクデータを時系列で記憶部11に記憶させる。一時保存データ32は、時系列で記憶されたトルクデータである。また、本形態では、一時保存部22は、産業用ロボット4のトルクデータをコマンドと対応付けて記憶部11に記憶させる。すなわち、一時保存部22は、コマンドと、当該コマンドに基づいて行われた動作に対応する産業用ロボット4のトルクデータとを対応づけて、一時保存データ32として記憶部11に記憶させる。
なお、コントローラ3から取得するデータに、産業用ロボット4の位置データを含めることができる。また、一時保存データ32として、トルクデータでなく位置データを記憶させることもできる。あるいは、トルクデータと位置データの両方を一時保存データ32として記憶させることもできる。すなわち、産業用ロボット4の動作履歴データとして、トルクデータと位置データの一方もしくは両方を記憶させることができる。位置データを記憶させる場合も、トルクデータと同様に、コマンドに対応づけて記憶させることができる。また、トルクデータと位置データ以外の動作履歴データ、例えば、速度データ、位置偏差データ、I/Oデータ等をコントローラ3から取得した場合には、当該データをコマンドに対応付けて記憶させることができる。
(トルクデータの管理値決定)
管理値決定部21は、コントローラ3から取得したデータを用いて、産業用ロボット4のトルクデータの異常を検出するための管理値を決定する。管理値の決定は、例えば、管理値決定用のデータを収集するための産業用ロボット4の試験運転を所定期間行って、試験運転の間にコントローラ3から取得したデータを用いて行う。試験運転を行う期間は、基準時間分のデータを収集可能な期間とする。例えば、試験運転を行う期間は、数日間とする。
試験運転を行う際、産業用ロボット4を含む設備を稼動させる際に、産業用ロボット4によって行われる工程の中で繰り返し行うことになる繰り返し動作のうちの1つをトルク監視用の動作(特定の動作)として指定し、指定したトルク監視用の動作を繰り返し行わせる。なお、試験運転は、トルク監視用の動作のみを繰り返し行っても良いし、他の動作も含めて行っても良い。
図6は管理値決定処理のフローチャートである。数日間の試験運転が行われる間、管理装置1では、ステップST11において、管理値の決定に用いる動作履歴データを収集する。ステップST11では、一時保存部22が、コントローラ3から取得したトルクデータを時系列で記憶部11に記憶させる。本形態では、一時保存部22は、トルクデータをコマンドに対応付けて記憶部11に記憶させる。記憶部11に蓄積されるデータは、トルク監視用の動作のトルクデータを含む。管理装置1は、基準時間分のトルクデータを収集した後、ステップST12において、収集したトルクデータからトルクデータの管理値を決定する。
図7は管理値決定処理を行うための管理用画面G1である。管理用画面G1は、表示部13に表示される。ステップST11で収集されたトルクデータ(一時保存データ32)
は、管理用画面G1の中で、トルクデータのリスト50として表示される。管理用画面G1には、リスト50と、トルクデータ指定欄51と、管理値決定ボタン52が表示される。トルクデータ指定欄51には、トルク監視用の動作を指定する入力を行うことができる。トルクデータ指定欄51にトルク監視用の動作を指定する入力を行い、管理値決定ボタン52をクリックすると、管理値を決定する処理が実行される。ここで、試験運転の期間は、基準時間分のトルクデータが得られるように設定されている。管理用画面G1では、基準時間分のトルクデータが一時保存データ32として保存されると、管理値決定ボタン52をクリックできるようになり、管理値を決定できるようになっている。
管理値決定部21は、ステップST12において、トルクデータ指定欄51への入力内容に基づき、一時保存データ32から対応するトルクデータを抽出する。本形態では、トルクデータがコマンドに対応付けられているので、トルク監視用の動作のコマンドを検索して、当該コマンドに対応付けられたトルクデータを一時保存データ32から抽出する。そして、抽出したトルクデータを統計解析して、管理値を決定する。
図8はトルクデータおよび管理値の説明図であり、トルク監視用の動作のトルクデータの例を示す。トルク監視用の動作は、例えば、産業用ロボット4がワークWを指定位置に置く動作であり、図8のトルクデータはこの動作のトルクデータである。ここで、本形態のトルクデータは、産業用ロボット4が2つのハンド部(第1ハンド部41および第2ハンド部42)を持ち、それぞれがXYZの3軸方向に駆動されるので、3軸と3軸の合計の6軸分のトルクデータの合計値を、管理対象のトルクデータとする。
管理値決定部21は、図8に示すトルクデータに対して、最大トルクの管理値と最小トルクの管理値の2種類を決定する。ここで、最大トルクの管理値および最小トルクの管理値は、それぞれ、ピンポイントの値でなく、幅をもつように決定される。すなわち、ステップST12では、最大トルクの上限値T1および下限値T2と、最小トルクの上限値T3および下限値T4を決定する処理を行い、最大トルクと最小トルクについてそれぞれ管理幅を決定する。
図9は、最大トルクのデータ分布の説明図である。管理値決定部21は、抽出したトルクデータから、最大トルクのデータ分布を求め、最大トルクの最小値と最大値を求める。例えば、図9に示すように、最大トルクのデータの最大値を最大トルクの上限値T1とし、最大トルクのデータの最小値を最大トルクの下限値T2に決定する。同様に、管理値決定部21は、抽出したトルクデータから、最小トルクのデータ分布を求め、最小トルクのデータの最小値と最大値を求める。そして、最小トルクのデータの最大値を最小トルクの上限値T3とし、最小トルクのデータの最小値を最大トルクの下限値T4に決定する。
管理値決定部21は、ステップST13では、ステップST12で決定した管理値を記憶部11に記憶させる管理値保存処理を行う。
なお、トルクデータから管理値を決定するにあたって、最大トルクおよび最小トルクのデータ分布から単に最大値(上限値)と最小値(下限値)を決定するだけでなく、最大トルクおよび最小トルクのデータ分布に対して統計処理を行って管理値や管理幅を決定することもできる。例えば、最大値と最小値の幅のN倍を管理幅とし、データ分布の平均値を中心とする管理幅の範囲から、上限値および下限値を決定することができる。あるいは、標準偏差σを用いて管理幅を決定し、データ分布の平均値を中心とする管理幅の範囲から上限値および下限値を決定することができる。例えば、平均値を中心として±3σの範囲を管理幅として、上限値および下限値を決定することができる。
また、トルク監視用の動作を1つでなく複数設定し、複数の動作に対して、それぞれ管
理値を設定することもできる。例えば、ワークWを指定位置に置く動作(PUT動作)と、ワークWを指定位置から取る動作(GET動作)のそれぞれについて、トルクデータの管理値を設定することができる。ここで、管理値設定用の動作が、それぞれ、コマンドに対応付けられている場合には、コマンド毎に、コマンドに対応する管理値を決定することになる。
(トルクデータの異常検出)
次に、管理値を用いたトルクデータの異常検出と、異常検出時にその原因究明および対処に役立てるための機能について説明する。異常データ処理部23は、産業用ロボット4のトルクデータを監視し、記憶部11に保持されている管理値に基づいてトルクデータに異常があるか否かを判定する異常監視処理を行う。また、トルクデータに異常があると判定した場合は、異常なトルクデータを異常データとして記憶部11に保存する異常データ蓄積処理を行う。更に、トルクデータに異常があると判定した場合は、異常なトルクデータの保存だけでなく、カメラ5の撮影データを保存する撮影データ蓄積処理を行う。
図10は、産業用ロボット4の動作時に管理装置1およびカメラ5で行われる処理のフローチャートである。管理装置1は、産業用ロボット4の動作中は、コントローラ3からトルクデータをリアルタイムで取得しており、一時保存部22によって、トルクデータを時系列で一時保存する処理を行っている。また、異常データ処理部23は、産業用ロボット4の動作中は、一時保存されたトルクデータから管理値に基づいて異常を検出する異常監視処置を行っている。
図10に示すように、産業用ロボット4の動作を開始すると、管理装置1は、ステップST21において、コントローラ3からコマンドおよびトルクデータ(動作履歴データ)をリアルタイム(実時間)で取得する。一時保存部22は、ステップST22において、取得したトルクデータをコマンドと対応付けて、時系列で記憶部11に記憶させる。記憶部11には、所定時間分のトルクデータが記憶される。一時保存部22は、記憶部に所定時間分のトルクデータが蓄積されると、その後は古いトルクデータを順次最新のトルクデータに置き換える。
また、管理装置1は、産業用ロボット4の動作を開始すると、トルクデータを時系列で記憶部11に記憶させる処理と平行して、カメラ5を制御して産業用ロボット4を撮影する。カメラ5の撮影を開始すると、ステップST23において、撮影データを時系列で一時保存する。撮影データは、最新の所定時間分のデータを一時保存し、古い撮影データは順次最新の撮影データに置き換える。カメラ5の撮影データは、カメラ5に内蔵される記憶部に一時保存する。あるいは、管理装置1がカメラ5から撮影データをリアルタイム(実時間)で取得して、撮影データを記憶部11に時系列で一時保存することもできる。
管理装置1では、ステップST24において、異常データ処理部23が、コントローラ3から取得したトルクデータに対して、管理値に基づいて異常の有無を判定する処理を行う。例えば、取得したトルクデータがトルク監視用の動作のトルクデータであるか否かをコマンドに基づいて判別し、トルク監視用の動作のトルクデータを取得した場合には、記憶部11に記憶されている管理値を用いて異常の有無を判定する。異常の有無の判定は、最大トルクが下限値T2から上限値T1までの範囲内であるか否か(すなわち、管理幅の範囲内であるか否か)を判定すると共に、最小トルクが下限値T4から上限値T3までの範囲内であるかを判定する処理である。
最大トルクと最小トルクのいずれも管理幅の範囲内である場合には、異常はない(ステップST24:No)と判定する。この場合には、ステップST21へ戻り、トルクデータをリアルタイムで取得して、コマンドに対応付けて時系列で記憶部11に記憶させる処
理を続ける。また、この間、カメラ5の撮影および撮影データの保存を平行して続ける。そして、次のトルク監視用の動作のトルクデータを取得すると、異常の有無を判定する。
ステップST24において、最小トルクと最大トルクの一方または両方が管理幅を外れている場合には、異常データ処理部23は、異常有り(ステップST24:Yes)と判定する。この場合には、ステップST25へ進む。ステップST25では、異常データ処理部23は、異常値を含むトルクデータを異常データ33として記憶部11に蓄積する。例えば、管理幅を外れているトルク値を含むトルクデータを異常データ33とする。異常データ33は、一時保存データ32から抽出される。例えば、管理幅を外れたトルク値(異常値)の発生時点から過去へ所定時間分遡ったトルクデータを抽出する。あるいは、コマンドに対応づけてトルクデータを一時保存する場合には、管理幅を外れたトルク値(異常値)が発生した動作のコマンドに基づき、コマンドに対応づけられたトルクデータを抽出して、異常データ33として記憶部11に蓄積する。
次に、ステップST26では、異常データ処理部23は、異常なトルク値に関連する撮影データを一時保存された撮影データから抽出して蓄積する。例えば、管理幅を外れたトルク値の発生時点から過去へ所定時間分遡った撮影データを蓄積する。異常データ処理部23は、一時保存された撮影データからこのような期間の撮影データを抽出して、異常なトルク値に関連する撮影データとして、カメラ5の記憶部に蓄積する。なお、異常なトルク値に関連する撮影データは、管理装置1の記憶部11に蓄積することもできる。異常なトルク値に関連する撮影データを蓄積する際、異常なトルク値を含むトルクデータとして、ステップST25で記憶部11に蓄積した異常データ33に対応付ける処理を行う。
(異常データの確認)
図11は異常データの確認を行うための管理用画面G2である。本形態では、管理装置1において、異常値を含むトルクデータおよび異常値に関連する撮影データを確認することができる。管理用画面G2は、表示部13に表示される。管理用画面G2には、異常データ33のリスト60が表示される。管理用画面G2では、リスト60の中から異常データ33の1つを選択して内容を表示させることができる。図11において、リスト60の中で反転しているデータが選択されたデータである。図11に示すように、異常データ33のうちの1つを選択して、トルクデータのグラフを表示させることができる。
管理装置1では、トルクデータと共に、異常値に関連する撮影データを表示することができる。図11に示すように異常データ33のうちの1つを選択すると、選択した異常データに対応付けられた撮影データが再生され、表示部13に表示される。従って、トルクデータだけでなく、撮影データを確認して原因究明に役立てることができる。
異常データの確認は、異常値を含むトルクデータおよび撮影データだけでなく、さらに前に遡って行うこともできる。また、複数回異常が発生している場合には、複数回異常が発生している期間全体のトルクデータを時系列で表示して、原因究明に役立てることができる。同様に、トルクデータを表示した全期間の撮影データを時系列で再生することができる。
(異常データの発生量の監視)
異常データ処理部23は、異常データ33の発生量が予め設定した基準量を上回った場合に、そのことを検出する機能を備えている。本形態では、異常データ33の発生頻度(発生時間間隔)が予め設定した基準頻度を上回った場合に、そのことを検出する機能を備えている。異常データ処理部23は、異常データ33の発生頻度が予め設定した基準頻度を上回ったことを検出すると、そのことを通知する処理を行う。例えば、ネットワーク6に接続されたプリンターから警告を印刷する処理や、登録されたメールアドレスに通知す
る処理を行う。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態の動作履歴管理システム100は、産業用ロボット4の動作を制御するコントローラ3に接続された管理装置1を備えており、管理装置1は、コントローラ3から産業用ロボット4の動作履歴データであるトルクデータを取得し、取得したトルクデータに基づいて管理値を決定する管理値決定部21と、コントローラ3から取得したトルクデータを時系列に従って一時保存する一時保存部22と、トルクデータが異常か否かを管理値に基づいて監視し、異常であると判定したトルクデータを含む所定期間のトルクデータを、一時保存データ32から取得して異常データ33として記憶部11に蓄積する異常データ処理部23と、を備えている。従って、産業用ロボット4の実使用データを元にトルクデータの管理値を決定できるので、適切な管理値を設定できる。また、管理値に基づいてトルクデータの異常を検出して、異常が検出された期間に関連したトルクデータを異常データとして蓄積するので、異常に関連したトルクデータの確認を容易に行うことができる。従って、異常の原因究明が容易となり、異常への対処に役立てることができる。
本形態では、産業用ロボット4の動作履歴データとしてトルクデータを用いて、トルクデータの異常を検出している。トルクデータの異常を検出することにより、駆動力伝達機構の不具合を検出できるので、例えば駆動力伝達機構にガタが発生していることを検出して対処することができる。また、駆動源であるモータ自体の不具合を検出して対処することができる。よって、動作に直接影響が出るような不具合への対処に役立てることができる。なお、動作履歴データとして位置データを用いることもできる。位置データを用いる場合には、摩擦や滑りがあるスライダなどの機構の不具合を検出することができる。
本形態の動作履歴管理システム100は、産業用ロボット4を撮影する撮像部であるカメラ5を有しており、管理装置1はカメラ5を制御し、異常データ33に対応する期間の撮影データをカメラ5の記憶部または管理装置1の記憶部11に蓄積する。これにより、異常が検出された際の産業用ロボット4の動作をトルクデータだけでなく映像で確認できる。従って、異常の原因究明が容易となり、異常への対処に役立てることができる。なお、カメラ5によって映像を撮影する以外に、マイクによって音のデータを収集して、異常時の音のデータを保存することもできる。
本形態では、コントローラ3から取得したトルクデータは、一時保存部22によって、コマンドに対応づけられて一時保存される。このように、コマンドに対応づけてトルクデータを管理することにより、トルクデータを産業用ロボット4の動作の内容に対応づけて管理できる。従って、トルクデータの異常検出を適切に行うことができる。また、トルクデータの確認による異常の原因究明が容易であり、異常への対処に役立てることができる。
本形態では、産業用ロボット4が行う頻度が高い繰り返し動作をトルク監視用の動作(特定の動作)に決定して、試験運転においてトルク監視用の動作のトルクデータを集めて、管理値を決定する。そして、産業用ロボット4の稼働時には、コントローラ3から取得したトルクデータの中からトルク監視用の動作のトルクデータを抽出して、管理値に基づいて異常の有無を判定する。このようにすると、管理値を適切に設定できると共に、産業用ロボット4の稼働時には、トルクデータの異常の有無を適切に判定できる。
本形態では、管理値決定部21は、試験運転中に収集した基準時間分以上のトルクデータの分布から管理値を決定するので、実使用データに基いて適切な管理値を設定できる。また、産業用ロボット4の個体差を管理値に反映できる。また、収集したトルクデータを
統計処理して管理値を決定することもできる。統計処理によって管理値を決定すれば、経験に頼らずに適切な管理値を設定できる。
本形態では、管理値決定部21は、管理値として、最大トルクの上限値T1および下限値T2、ならびに、最小トルクの上限値T3および下限値T4を決定する。このようにすると、上限値と下限値の間を管理幅とし、最大トルク、および、最小トルクが管理幅から外れた場合に異常であると判定することができる。また、上限値を超えた場合と下限値を下回った場合を異なる異常として判別できるので、異常の原因究明に役立てることができる。
本形態では、異常データ処理部23は、異常データ33の発生量が予め設定した基準量を上回った場合に、そのことを検出する機能を備えており、異常データ33の発生頻度(発生時間間隔)を監視する。そして、異常データ33の発生頻度が予め設定した基準頻度を上回ったことを検出すると、そのことを通知する処理を行う。これにより、産業用ロボット4の故障や不具合が発生する前に、異常の発生頻度が増加した時点で対処することができるので、予防保全に役立てることができる。
なお、異常データの発生量を監視するにあたって、発生頻度でなく累積量を監視することもできる。例えば、記憶部11への異常データ33の蓄積量(蓄積数)が予め設定した量を上回った場合に、そのことを検出して通知する処理を行っても良い。また、トルクデータの監視とは別に、コントローラ3から産業用ロボット4のエラーや故障に関連するデータを取得して、トルクデータの異常以外のエラーや故障の発生量を監視することもできる。例えば、管理装置1に、産業用ロボット4のエラーや故障の発生頻度(発生時間間隔)が基準頻度を上回った場合に、そのことを検出して通知する機能を持たせることができる。このようにすると、予防保全に役立てることができる。
本形態では、産業用ロボット4、カメラ5、およびコントローラ3の組を複数備え、1台の管理装置1に、複数組のコントローラ3およびカメラ5が接続されている。従って、共通の管理装置1によって複数の産業用ロボット4を一括して管理できるので、工場などの多数の産業用ロボット4を使用する施設の管理に好適である。
(他の実施形態)
上記形態では、産業用ロボット4は第1ハンド部41と第2ハンド部42を備える形態であったが、産業用ロボット4の構成はこのようなものに限定されるものではない。本形態の動作履歴管理システム100は、人型ロボットやベルトコンベアー等、各種の産業用ロボットや産業用機械に適用可能である。
1…管理装置、2…上位装置、3…コントローラ、4…産業用ロボット、5…カメラ、6…ネットワーク、7…無線アクセスポイント、10…制御部、11…記憶部、12…I/O部、13…表示部、14…入力部、21…管理値決定部、22…一時保存部、23…異常データ処理部、31…管理値、32…一時保存データ、33…異常データ、40…基台、41…第1ハンド部、42…第2ハンド部、43…ベース部材、44…基台本体、45…基台移動部、45A…下端位置、45B…上端位置、50…リスト、51…トルクデータ指定欄、52…管理値決定ボタン、60…リスト、100…動作履歴管理システム、411…第1基台側アーム、412…第1ハンド側アーム、413…第1ハンド、413A…第1位置、413B…第2位置、421…第2基台側アーム、422…第2ハンド側アーム、423…第2ハンド、G1、G2…管理用画面、T1…最大トルクの上限値、T2…最大トルクの下限値、T3…最小トルクの上限値、T4…最小トルクの下限値、W…ワーク

Claims (9)

  1. 上位装置から送信されたコマンドに対応して動作する産業用ロボットと、
    前記上位装置から前記コマンドを受信し、前記産業用ロボットの動作を制御するコントローラと、
    前記コントローラと接続された管理装置とを有し、
    前記管理装置は、
    前記コントローラから前記産業用ロボットの動作履歴データを取得し、前記動作履歴データに基づいて管理値を決定する管理値決定部と、
    前記コントローラから取得した前記動作履歴データを時系列に従って一時保存する一時保存部と、
    前記動作履歴データが異常か否かを前記管理値に基づいて監視し、異常であると判定した前記動作履歴データを含む所定期間の前記動作履歴データを、一時保存された前記動作履歴データの中から抽出して異常データとして蓄積する異常データ処理部と、を備えることを特徴とする動作履歴管理システム。
  2. 前記管理装置と接続され、前記産業用ロボットを撮影する撮像部を有し、
    前記管理装置は、前記異常データに対応する期間の撮影データを、前記撮像部または前記管理装置に蓄積することを特徴とする請求項1に記載の動作履歴管理システム。
  3. 前記一時保存部は、前記コマンドと、前記コマンドに対応する前記動作履歴データとを対応づけて前記動作履歴データを一時保存することを特徴とする請求項1または2に記載の動作履歴管理システム。
  4. 前記管理値決定部は、特定の動作に対する動作履歴データに基づいて前記管理値を決定し、
    前記異常データ処理部は、前記特定の動作に対する動作履歴データの異常の有無を前記管理値に基づいて判定することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の動作履歴管理システム。
  5. 前記管理値決定部は、前記動作履歴データを統計処理して、前記管理値を決定することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の動作履歴管理システム。
  6. 前記管理値決定部は、前記管理値として、最大値の上限値および下限値、ならびに、最小値の上限値および下限値を決定することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の動作履歴管理システム。
  7. 動作履歴データは、トルクデータであることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の動作履歴管理システム。
  8. 前記管理装置は、前記異常データの発生量、および、前記産業用ロボットにおけるエラーの発生量の少なくとも一方が基準量を上回るか否かを監視することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の動作履歴管理システム。
  9. 前記産業用ロボット、前記産業用ロボットを撮影する前記撮像部、前記産業用ロボットに接続される前記コントローラ、の組を複数備え、
    前記複数の組のそれぞれの前記コントローラおよび前記撮像部は、共通の前記管理装置に接続されることを特徴とする請求項2に記載の動作履歴管理システム。
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