JP2014044279A - 表示パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルの運搬時の破損を防止することを目的とする。
【解決手段】表示パネル10は、表面24及び裏面26の少なくとも一方に保護シート28が貼り付けられ、保護シート28の表示パネル10とは反対側の外面に貼り付けられた緩衝材32を有する。保護シート28の外面は、相互に対向する一対の辺30を有する。緩衝材32は、少なくとも一対の辺30に沿った端部に貼り付けられ、保護シート28よりも柔らかい。
【選択図】図1
【解決手段】表示パネル10は、表面24及び裏面26の少なくとも一方に保護シート28が貼り付けられ、保護シート28の表示パネル10とは反対側の外面に貼り付けられた緩衝材32を有する。保護シート28の外面は、相互に対向する一対の辺30を有する。緩衝材32は、少なくとも一対の辺30に沿った端部に貼り付けられ、保護シート28よりも柔らかい。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示パネルに関する。
液晶表示装置等の表示装置を輸送する際に梱包材が使用される(特許文献1)。特許文献1の方法は、主に車載やモニタ等の中型・大型サイズの製品をターゲットにしており、携帯向けなどの小型サイズの製品では梱包時の積載数が多くなるため、1台梱包あたりの手間が掛かりすぎる。また、段ボールシート加工による異物混入も懸念される。
フラットパネルディスプレイ製品の運搬には、樹脂製の成形品であるトレイを使用し、複数の製品をそれぞれ収納したトレイを数枚重ねあわせて製品の運搬等を行なっている。
近年、フラットパネルディスプレイ製品は、顧客からの薄型化の要求の高まりや、スマートフォンやタブレット等の高機能端末の台頭に伴い、パネルサイズの急激な大型化が進み、強度が低下している。そのため、運搬時の製品トレイの取り扱い時に製品に割れが発生し、その対策が問題となっている。
本発明は、表示パネルの運搬時の破損を防止することを目的とする。
(1)本発明に係る表示パネルは、表面及び裏面の少なくとも一方に保護シートが貼り付けられた表示パネルであって、前記保護シートの前記表示パネルとは反対側の外面に貼り付けられた緩衝材を有し、前記保護シートの前記外面は、相互に対向する一対の辺を有し、前記緩衝材は、少なくとも前記一対の辺に沿った端部に貼り付けられ、前記保護シートよりも柔らかいことを特徴とする。本発明によれば、緩衝材によって表示パネルが保護され、運搬時の破損を防止することができる。
(2)(1)に記載された表示パネルにおいて、前記緩衝材は、50%圧縮までのヤング率が0.5MPa未満の材料からなることを特徴としてもよい。
(3)(1)又は(2)に記載された表示パネルにおいて、前記緩衝材は、ゴム又は発泡ウレタンからなることを特徴としてもよい。
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、前記緩衝材は、スポンジからなることを特徴としてもよい。
(5)(1)から(4)のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、前記緩衝材の上端面に、前記上端面から前記保護シートの中央方向にはみ出すように貼り付けられたタブをさらに有することを特徴としてもよい。
(6)(5)に記載された表示パネルにおいて、前記表示パネルと前記保護シートとの粘着力よりも、前記保護シートと前記緩衝材との粘着力が強いことを特徴としてもよい。
(7)(5)又は(6)に記載された表示パネルにおいて、前記保護シートと前記緩衝材との前記粘着力よりも、前記緩衝材と前記タブとの粘着力が強いことを特徴としてもよい。
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、前記緩衝材は、前記一対の辺及び前記一対の辺の間にある辺からなる三辺に沿った端部に貼り付けられていることを特徴としてもよい。
(9)(1)から(8)のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、前記保護シートは、前記表面及び前記裏面の両方に貼り付けられ、前記表面及び前記裏面のそれぞれに貼りつけられた前記保護シートの前記外面に前記緩衝材が貼り付けられていることを特徴としてもよい。
(10)(1)から(9)のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、トレイに収納され、前記トレイと前記表示パネルとの間に前記緩衝材が介在することを特徴としてもよい。
(11)(9)に記載された表示パネルにおいて、一対のトレイの間に収納され、前記一対のトレイと前記表示パネルとの間にそれぞれ前記緩衝材が介在することを特徴としてもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る表示パネルが組み込まれた表示装置の分解斜視図である。図2は、図1に示す表示装置の断面図である。本実施形態では、表示装置として液晶表示装置の例を説明するが、それ以外の表示装置、例えば、有機EL(Electro Luminescence)表示装置にも本発明は適用可能である。
表示装置は、表示パネル10を有する。表示パネル10は、相互に重ねられた第1基板12及び第2基板14を含む。第1基板12及び第2基板14は、ガラスなどの光透過性基板からなる。第1基板12及び第2基板14の間に図示しない液晶を配置して液晶表示パネルが構成される。第1基板12は、図示しない薄膜トランジスタ、画素電極及び配線などを含むTFT(Thin Film Transistor)基板(又はアレイ基板)であり、第2基板14はカラーフィルタ基板である。
第1基板12及び第2基板14は、それぞれ大きさの異なる矩形の平面形状を有する。第1基板12の一辺が第2基板14の一辺から突出する。第1基板12の第2基板14から突出した部分には、液晶を駆動するためのドライバ回路を内蔵する集積回路チップ16が搭載され、フレキシブル配線基板18が取り付けられている。第1基板12及び第2基板14の相互に反対を向く面には、図示しない偏光板が貼り付けられている。表示パネル10は、例えば金属からなるフレーム20に収容されている。フレーム20には、表示パネル10に光を供給するバックライトモジュール22も収容されている。
表示パネル10は、表面24及び裏面26を有する。表面24は、画像が表示される側の面(例えば第2基板14に貼りつけられた図示しない偏光板の外面)である。裏面26は、例えば、第1基板12の面に貼りつけられた図示しない偏光板の外面である。なお、図示しない偏光板は、第1基板12及び第2基板14の表面24よりも小さくなっており、はみ出さないようになっている。表示パネル10の表面24及び裏面26の少なくとも一方(本実施形態では表面24)に保護シート28が貼り付けられている。保護シート28は、図示しない偏光板よりも小さくなっており、はみ出さないようになっている。保護シート28の外面(表示パネル10とは反対側の面)は、図1に示すように、相互に対向する一対の辺30を有する。
保護シート28の外面には、緩衝材32が貼り付けられている。表示パネル10と保護シート28との粘着力よりも、保護シート28と緩衝材32との粘着力が強い。つまり、緩衝材32は保護シート28から剥がれにくい。緩衝材32は、保護シート28の外面の少なくとも相互に対向する一対の辺30に沿った端部に貼り付けられている。図1の例では、緩衝材32は、保護シート28の外面の一対の辺30及び一対の辺30の間にある辺からなる三辺に沿った端部に貼り付けられている。緩衝材32が設けられない部分は、第2基板14から第1基板12が突出する側の辺に沿った端部である。保護シート28は、外面が矩形であり、隣同士の辺の接続部に角部を有しているので、この角部に対応して、緩衝材32も角部を有する。緩衝材32は、ポリエチレンテレフタレートなどからなる保護シート28よりも柔らかい。緩衝材32は、50%圧縮までのヤング率が0.5MPa未満の材料からなる。緩衝材32は、ゴム、発泡ウレタン又はスポンジからなる。
緩衝材32の上端面にタブ34が貼り付けられている。タブ34は、保護シート28の角部に対向する緩衝材32の角部に貼り付けられている。タブ34は、緩衝材32の上端面から保護シート28の中央方向にはみ出す。したがって、タブ34は、表示パネル10の外にはみ出さないので、収納の妨げにならない。保護シート28と緩衝材32との粘着力よりも、緩衝材32とタブ34との粘着力が強い。したがって、タブ34は緩衝材32から剥がれにくくなっている。
図3は、表示パネル10の収納例を説明する図である。図4は、図3に示す構造のIV−IV線断面図である。表示パネル10は、トレイ36に収納される。トレイ36は、凹部38を有する。凹部38は、複数段になっており、棚状部40を有する。棚状部40は、図4に示すように、対向する部位を有する。棚状部40の上に表示パネル10を配置すると、棚状部40の対向する部位の間では表示パネル10はトレイ36の底面から浮いた状態となる。
表示パネル10は、緩衝材32を凹部38の底面に向けてトレイ36に収納する。したがって、トレイ36(棚状部40)と表示パネル10との間に緩衝材32が介在するので、緩衝材32によって表示パネル10が保護され、運搬時の破損を防止することができる。
図5は、表示パネルの他の収納例を説明する図である。この例では、保護シート28は、表示パネル110の表面24及び裏面26の両方に貼り付けられている。表面24に貼りつけられた保護シート28の外面に緩衝材32が貼り付けられ、裏面26に貼りつけられた保護シート28の外面にも緩衝材32が貼り付けられている。そして、トレイ36に収納された表示パネル110の上に、他のトレイ136が重ねられ、このトレイ136に他の表示パネル110が収納される。
この例によれば、下のトレイ36と表示パネル110との間に緩衝材32が介在し、上のトレイ136と表示パネル110との間にも緩衝材32が介在する。したがって、一対のトレイ36,136の間に表示パネル110が収納されるが、いずれのトレイ36,136からの衝撃も緩衝材32で吸収することができるので、表示パネル110の破損を防止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
10 表示パネル、12 第1基板、14 第2基板、16 集積回路チップ、18 フレキシブル配線基板、20 フレーム、22 バックライトモジュール、24 表面、26 裏面、28 保護シート、30 辺、32 緩衝材、34 タブ、36 トレイ、38 凹部、40 棚状部、110 表示パネル、136 トレイ。
Claims (11)
- 表面及び裏面の少なくとも一方に保護シートが貼り付けられた表示パネルであって、
前記保護シートの前記表示パネルとは反対側の外面に貼り付けられた緩衝材を有し、
前記保護シートの前記外面は、相互に対向する一対の辺を有し、
前記緩衝材は、少なくとも前記一対の辺に沿った端部に貼り付けられ、前記保護シートよりも柔らかいことを特徴とする表示パネル。 - 請求項1に記載された表示パネルにおいて、
前記緩衝材は、50%圧縮までのヤング率が0.5MPa未満の材料からなることを特徴とする表示パネル。 - 請求項1又は2に記載された表示パネルにおいて、
前記緩衝材は、ゴム又は発泡ウレタンからなることを特徴とする表示パネル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、
前記緩衝材は、スポンジからなることを特徴とする表示パネル。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、
前記緩衝材の上端面に、前記上端面から前記保護シートの中央方向にはみ出すように貼り付けられたタブをさらに有することを特徴とする表示パネル。 - 請求項5に記載された表示パネルにおいて、
前記表示パネルと前記保護シートとの粘着力よりも、前記保護シートと前記緩衝材との粘着力が強いことを特徴とする表示パネル。 - 請求項5又は6に記載された表示パネルにおいて、
前記保護シートと前記緩衝材との前記粘着力よりも、前記緩衝材と前記タブとの粘着力が強いことを特徴とする表示パネル。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、
前記緩衝材は、前記一対の辺及び前記一対の辺の間にある辺からなる三辺に沿った端部に貼り付けられていることを特徴とする表示パネル。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、
前記保護シートは、前記表面及び前記裏面の両方に貼り付けられ、
前記表面及び前記裏面のそれぞれに貼りつけられた前記保護シートの前記外面に前記緩衝材が貼り付けられていることを特徴とする表示パネル。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載された表示パネルにおいて、
トレイに収納され、
前記トレイと前記表示パネルとの間に前記緩衝材が介在することを特徴とする表示パネル。 - 請求項9に記載された表示パネルにおいて、
一対のトレイの間に収納され、
前記一対のトレイと前記表示パネルとの間にそれぞれ前記緩衝材が介在することを特徴とする表示パネル。
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