JP2014043360A - 多孔質ガラス体の製造方法および多孔質ガラス体 - Google Patents
多孔質ガラス体の製造方法および多孔質ガラス体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014043360A JP2014043360A JP2012185394A JP2012185394A JP2014043360A JP 2014043360 A JP2014043360 A JP 2014043360A JP 2012185394 A JP2012185394 A JP 2012185394A JP 2012185394 A JP2012185394 A JP 2012185394A JP 2014043360 A JP2014043360 A JP 2014043360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- glass body
- porous glass
- burner
- porous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/50—Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
- Y02P40/57—Improving the yield, e-g- reduction of reject rates
Landscapes
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Abstract
【解決手段】
3本以上のガラス微粒子合成用のバーナ13にそれぞれ少なくとも可燃性ガスとガラスの原料ガスを供給してガラス微粒子を生成させ、ターゲットとなるガラスロッド11を軸回りに回転させつつガラスロッド11とバーナ13をガラスロッド11の軸方向に沿って相対的に往復移動させながら、その往復移動の折り返し位置を一定値ずつ変位させつつ、所定位置まで変位させた後に折り返し位置の変位方向を逆にすることで、ガラスロッド11にバーナ13で生成されるガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス体Gを形成する。折り返し位置近傍で火炎の温度が下がるようにバーナ13の火炎の条件を変更する。
【選択図】図1
Description
そして、このようにして製造された本発明の多孔質ガラス体によれば、例えば、光ファイバ母材とすべく加熱焼結して透明化処理する際に、未焼結部分が生じるような不具合なく均等に焼結されることとなり、高品質な光ファイバ母材とすることができる。
まず、本実施形態に係る製造方法によって多孔質ガラス体を製造する製造装置を説明する。
まず、支持棒27にガラスロッド11を支持させることにより、反応容器25内にガラスロッド11を配置させる。
次に、トラバース装置29によってガラスロッド11を軸回りに回転させつつ軸方向に沿って上下に往復移動させ、略均等間隔に配置したバーナ13で生成されるガラス微粒子をガラスロッド11の周囲に噴き付けて順次堆積させる。
このようにして、ガラスロッド11にガラス微粒子を層状に堆積させることで、多孔質ガラス体Gを形成する。
まず、製造した多孔質ガラス体から輪切り状に一断面を切り出す。その切り出した多孔質ガラス体のガラス片を樹脂で包埋すると、樹脂は、ガラス微粒子間の隙間(空孔部)に入り込む。その後、ガラス片を必要なサイズに加工し、その断面をさらにイオンビーム加工装置で加工することにより、ガラス微粒子部分と樹脂部分の区別なく平坦に加工する。
まず、第一に相対往復移動の折り返し位置近傍において、往復とも可燃性ガスである水素の流量を減少させる方法がある。相対的な往復移動の折り返し位置近傍はガラス微粒子堆積面が冷却する前に再度加熱されることになるため、局所的に温度上昇しやすい。そのためガラス微粒子合成時の火炎の温度を抑制するためにバーナへ供給する可燃性ガスである水素の供給量を減らす。このようにすると、ガラスロッド11の往復移動の折り返し位置近傍において、バーナ13の火炎の温度が下げられ、これにより、ガラス微粒子の堆積面における局所的な温度上昇が抑制される。
また、多孔質ガラス体の全体の嵩密度は0.2g/cm3〜1.1g/cm3の範囲が好ましい。嵩密度が0.2g/cm3未満であると、上記同様、その後の焼結工程での未焼結は発生しないものの、多孔質ガラス体のターゲットとなるガラスロッドとの密着性が悪く、また、多孔質ガラス体そのものの強度が不十分となるため、製造装置から取り出す際や、焼結用の焼結炉に導入する際のハンドリングにおいて多孔質ガラス体が破損することがある。また、嵩密度が1.1g/cm3より大きい場合は多孔質ガラス体の堆積効率が低く、生産性が低くなる。
その評価内容を表1に示す。
評価用の観察試料作製方法は以下の通りである。
(1)製造した多孔質ガラス体の一部の切り出し
(2)切り出したガラス片をエポキシ系の樹脂に埋め込んで真空脱泡を実施
(3)埋め込んだ樹脂を硬化させた後に形状を加工
(4)クロスセクションポリッシャー(Arイオンビーム加工装置)で多孔質ガラス部分を研磨(場合によってはカーボン、Au、Ptなどの導電性コートを施す)
ガラス微粒子合成用のバーナを5本用い、バーナの間隔を160mmに設置して多孔質ガラス体を作製する。バーナとガラスロッドとの相対移動はガラスロッドを上下方向に往復移動させることによって行い、1回の一方向への移動距離はバーナの間隔とし、折り返し位置を20mmずつ移動させて折り返し位置が160mmずれたところで折り返し位置を反対方向に変位させ始め、折り返し位置が最初の位置に戻ったところで折り返し位置を再度反対方向に変位させることを繰り返すことによって、ガラス微粒子の堆積を行う。
(実施例1)
相対往復移動速度150mm/分で、水素を50〜100リットル/分(初期は50リットル/分とし、多孔質ガラス体の成長に従って増量し、最終的に100リットル/分とする)、折り返し位置±25mmの範囲は、水素の流量を設定値対比10%減量して局所的な温度上昇を抑制する条件とする。
相対往復移動反転位置から折り返し後のみ32mmの範囲で水素の流量を20%減量するほかは実施例1と同様に多孔質ガラス体を作製する。
相対往復移動速度を100mm/分、水素の供給量を実施例1の条件より少し多い60〜110リットル/分(初期は60リットル/分とし、多孔質ガラス体の成長に従って増量し、最終的に110リットル/分とする)とし、ほかは実施例1と同様にして多孔質ガラス体を作製する。
相対往復移動速度を300mm/分、水素の供給量を実施例1の条件より少し少ない30〜80リットル/分(初期は30リットル/分とし、多孔質ガラス体の成長に従って増量し、最終的に80リットル/分とする)とし、ほかは実施例1と同様にして多孔質ガラス体を作製する。
相対往復移動速度を100mm/分、水素の供給量を実施例3の条件より多い70〜130リットル/分(初期は70リットル/分とし、多孔質ガラス体の成長に従って増量し、最終的に130リットル/分とする)とし、水素の流量の減量を15%とするほかは実施例2と同様にして多孔質ガラス体を作製する。
相対移動の折り返し位置に関わらず、水素流量の調整を実施せず、水素の供給量を60〜110リットル/分(初期は60リットル/分とし、多孔質ガラス体の成長に従って増量し、最終的に110リットル/分とする)とし、多孔質ガラス体を作製する。
折り返し位置から水素流量を変更する範囲を±35mm(すなわち、70mm)とするほかは実施例1と同様にして多孔質ガラス体を作製する。
このようにして作製される多孔質ガラス体では、焼結を行っても焼け残りはないものの外径変動が大きく外径が安定しない。
Claims (6)
- 3本以上のガラス微粒子合成用のバーナにそれぞれ少なくとも可燃性ガスとガラスの原料ガスを供給してガラス微粒子を生成させ、ターゲットとなるガラスロッドを軸回りに回転させつつ前記ガラスロッドと前記バーナを前記ガラスロッドの軸方向に沿って相対的に往復移動させながら、その往復移動の折り返し位置を一定値ずつ変位させつつ、所定位置まで変位させた後に折り返し位置の変位方向を逆にすることで、前記ガラスロッドに前記バーナで生成されるガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス体を形成する多孔質ガラス体の製造方法であって、
前記折り返し位置近傍で火炎の温度が下がるように前記バーナの火炎の条件を変更することを特徴とする多孔質ガラス体の製造方法。 - 請求項1に記載の多孔質ガラス体の製造方法であって、
前記バーナの火炎の条件を変更する際に、前記バーナへ供給する可燃性ガスの条件を変更することを特徴とする多孔質ガラス体の製造方法。 - 請求項1または2に記載の多孔質ガラス体の製造方法であって、
前記バーナの火炎の条件を変更する条件変更範囲を、前記折り返し位置で方向を変更した直後の範囲とすることを特徴とする多孔質ガラス体の製造方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の多孔質ガラス体の製造方法であって、
前記バーナの火炎の条件を変更する条件変更範囲を、前記ガラスロッドの軸方向における前記バーナの配置間隔の1/3を超えない範囲とすることを特徴とする多孔質ガラス体の製造方法。 - 3本以上のガラス微粒子合成用のバーナにそれぞれ少なくとも可燃性ガスとガラスの原料ガスを供給してガラス微粒子を生成させ、ターゲットとなるガラスロッドを軸回りに回転させつつ前記ガラスロッドと前記バーナを前記ガラスロッドの軸方向に沿って相対的に往復移動させながら前記バーナで生成されるガラス微粒子を堆積させて形成された多孔質ガラス体であって、
前記多孔質ガラス体の軸方向に対して垂直な前記多孔質ガラス体の断面において、その断面の各層の断面積に対するガラス微粒子の断面積の割合を充填率とし、充填率の最大値をC1、充填率の最小値をC2としたときに、最大値C1と最小値C2との比C1/C2が1.2以上2.2以下の範囲にあることを特徴とする多孔質ガラス体。 - 請求項5に記載の多孔質ガラス体であって、
平均嵩密度が0.2g/cm3以上1.1g/cm3以下であることを特徴とする多孔質ガラス体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012185394A JP2014043360A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 多孔質ガラス体の製造方法および多孔質ガラス体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012185394A JP2014043360A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 多孔質ガラス体の製造方法および多孔質ガラス体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014043360A true JP2014043360A (ja) | 2014-03-13 |
Family
ID=50394921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012185394A Pending JP2014043360A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 多孔質ガラス体の製造方法および多孔質ガラス体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014043360A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018131338A (ja) * | 2017-02-13 | 2018-08-23 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ多孔質母材の製造方法及び製造装置 |
WO2019240232A1 (ja) * | 2018-06-15 | 2019-12-19 | 住友電気工業株式会社 | ガラス微粒子堆積体の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03228845A (ja) * | 1990-02-01 | 1991-10-09 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 光ファイバプリフォーム母材の製造方法 |
JPH10114535A (ja) * | 1996-08-13 | 1998-05-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ母材の製造方法 |
-
2012
- 2012-08-24 JP JP2012185394A patent/JP2014043360A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03228845A (ja) * | 1990-02-01 | 1991-10-09 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 光ファイバプリフォーム母材の製造方法 |
JPH10114535A (ja) * | 1996-08-13 | 1998-05-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ母材の製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018131338A (ja) * | 2017-02-13 | 2018-08-23 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ多孔質母材の製造方法及び製造装置 |
WO2019240232A1 (ja) * | 2018-06-15 | 2019-12-19 | 住友電気工業株式会社 | ガラス微粒子堆積体の製造方法 |
JPWO2019240232A1 (ja) * | 2018-06-15 | 2021-06-24 | 住友電気工業株式会社 | ガラス微粒子堆積体の製造方法 |
JP7276335B2 (ja) | 2018-06-15 | 2023-05-18 | 住友電気工業株式会社 | ガラス微粒子堆積体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1988062B1 (en) | Device and method for manufacturing an optical preform | |
CN108349780B (zh) | 光纤用玻璃母材的制造方法 | |
JP2006193370A (ja) | 光ファイバ母材及びその製造方法 | |
EP1295854A2 (en) | Method for producing a glass soot preform for optical fibres by vapour phase deposition | |
JP2014043360A (ja) | 多孔質ガラス体の製造方法および多孔質ガラス体 | |
JP2007269527A (ja) | 光ファイバ母材の製造方法および多孔質ガラス母材の脱水条件の決定方法 | |
US20110059837A1 (en) | Method for producing synthetic quartz glass | |
JP4690979B2 (ja) | 光ファイバ母材の製造方法 | |
JP6441152B2 (ja) | 多孔質ガラス母材の製造方法 | |
KR102569042B1 (ko) | 유리 미립자 퇴적체의 제조 방법, 유리 모재의 제조 방법 및 유리 미립자 퇴적체 | |
WO2006080294A1 (ja) | 光ファイバ用石英ガラス母材およびその製造方法 | |
US9260338B2 (en) | Porous glass body and method for producing glass preform | |
JP2019064897A (ja) | 光ファイバ用多孔質ガラス堆積体の製造方法 | |
EP1440949B1 (en) | Method for producing optical fiber base material | |
JP6545925B2 (ja) | 光ファイバ用ガラス母材の製造方法 | |
EP3354627A1 (en) | Method of producing porous quartz glass preform | |
JP2009114045A (ja) | 光ファイバ用ガラス母材の製造方法 | |
JP2014047131A (ja) | 多孔質ガラス体及びガラス母材の製造方法 | |
US6923021B2 (en) | Method and apparatus for fused silica production | |
JP2004269285A (ja) | ガラス微粒子堆積体の製造法 | |
JP4506681B2 (ja) | ガラス母材の製造方法 | |
JP3960714B2 (ja) | 光ファイバ用ガラス母材の製造方法 | |
JP2003286033A (ja) | ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置 | |
JP6097892B2 (ja) | 光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法 | |
JP2007153678A (ja) | 石英ガラス多孔質母材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160622 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161004 |