JP2014041989A - 薄膜太陽電池モジュール - Google Patents

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宣幸 谷川
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篤司 木村
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Abstract

【課題】シースルータイプとして建物の窓などに使用した場合でもリード線があまり目立たず、見栄えが大きく損なわれることのない薄膜太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】透光性絶縁基板11上に薄膜状の発電部10が設けられた薄膜太陽電池モジュールMを対象として、発電部10のほぼ全面を、絶縁性を有する熱可塑性樹脂材料からなるシート状の封止材(一例としてアイオノマー樹脂製の封止シート2)によって被覆する。この封止材上に発電部10と絶縁した状態でリード線5を配設し、その一端部5bを封止材の所定箇所において貫通させて、発電部10の出力取出し用電極部(一例としてバスバー18の一端部)に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は薄膜太陽電池モジュールに関し、特にシースルータイプのものに好適な配線の構造に係る。
従来より薄膜太陽電池モジュールは、一例として特許文献1に開示されているように、矩形状のガラス基板等、透光性絶縁基板上に複数の太陽電池セルからなる薄膜状の発電部(集積型薄膜太陽電池デバイス)を形成し、この発電部をほぼ全面に亘ってシート状の樹脂製封止材によって被覆(ラミネート封止)した構造とされている。また、封止材の上からさらにガラス基板によって挟み込む構造としたものもある。
前記特許文献1に記載の薄膜太陽電池モジュールにおいて発電部は矩形状であり、その全幅に亘る長さの多数の短冊状のセルに分割されている。すなわち、短冊状の太陽電池セルが発電部の長さ方向に多数、並んで互いに直列に(若しくは並列、或いは直並列に)接続されている。そして、その発電部の長さ方向の両端にそれぞれ出力取出し用の電極部として、正負のバスバーが直線状に設けられている。
それら正負のバスバーにはそれぞれ正負のリード線の一端部が接続されている。そして、それぞれのリード線が相対向するように発電部の中央に向かって延びた後に、L字状に立ち上がって端子ボックスに接続されている。すなわち、正負のリード線はそれぞれ、発電部に並ぶ多数の太陽電池セル上を横切っており、それらの間には帯状の絶縁膜が介在されている。
特開2000−68542号公報
ところで、薄膜型の太陽電池モジュールとしては、発電部に細長い溝(シースルーライン)を多数、形成して光が透過するようにしたシースルータイプ(光透過型)のものがあり、採光用として比較的大きな建築物の天井や壁面等に使用される他、乗用車のサンルーフや建物の窓など、幅広い用途に使用することが期待されている。
しかしながら、サンルーフや窓などに使用した場合は、乗用車の乗員や建物の居住者が比較的近い距離から太陽電池モジュールの裏面を見ることになるので、前記従来例のような構造では帯状の絶縁膜やリード線が目についてしまい、見栄えが良くないという問題がある。すなわち、発電部の中央を横切る帯状の絶縁膜は見る角度によってエッジが目立つし、その中央を延びるリード線も強調されてしまい、煩雑な印象を与える虞がある。
このような見栄えの問題は乗用車や建物においてはかなり重要なものであり、シースルータイプの薄膜太陽電池モジュールの普及を促進するためには、是非とも解決したい点である。また、シースルータイプ以外でも薄膜太陽電池モジュールの裏側からの見栄えが問題になることはあるので、やはり改善することが望ましい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、シースルータイプとして建物の窓などに使用した場合でもリード線があまり目立たず、見栄えが大きく損なわれることのない薄膜太陽電池モジュールを提供することにある。
前記の課題を解決するために本発明では、透光性絶縁基板上に薄膜状の発電部が設けられた薄膜太陽電池モジュールを対象として、前記発電部をほぼ全面に亘って、絶縁性を有するシート状の封止材によって被覆するとともに、この封止材上に前記発電部と絶縁状態で配設したリード線の一端部を、当該封止材の所定箇所を貫通させて前記発電部の出力取出し用電極部に接続する構造とした。
このように、薄膜太陽電池モジュールの発電部のほぼ全面をシート状の封止材で被覆して、その上にリード線を配設すれば、従来例のように発電部の中央を帯状の絶縁膜が横切ることがないので、そのエッジが目につく心配はなく、リード線が強調されることもない。よって、シースルータイプとして建物の窓などに使用した場合でも、薄膜太陽電池モジュールの見栄えが大きく損なわれることはない。
また、本発明では、前記リード線の前記封止部材からの取り出し部分に対応する前記透光性絶縁基板の端面の一部が前記封止材で覆われた構成としてもよい。
このように、透光性絶縁基板の端面の一部を封止材で覆うことにより、透光性絶縁基板の端面に、発電部形成時の導電性材料が回り込んで付着していても、透光性絶縁基板の端面の絶縁性が確保される。
また、本発明では、前記リード線の前記封止部材からの取り出し部分に絶縁部材を備える構成としてもよい。
このように、リード線の封止部材からの取り出し部分に絶縁部材を備えることで、透光性絶縁基板の端面に、発電部形成時の導電性材料が回り込んで付着していても、透光性絶縁基板の端面とリード線との絶縁性が確保される。
本発明に係る薄膜太陽電池モジュールは、透光性絶縁基板上の薄膜状発電部をほぼ全面に亘ってシート状の封止材で被覆するとともに、この封止材上に前記発電部と絶縁した状態でリード線を配設したので、従来例のように発電部の中央を帯状の絶縁膜が横切ることがなく、そのエッジが目につくことやリード線が強調されることもない。よって、シースルータイプとして建物の窓などに使用した場合でも、薄膜太陽電池モジュールの見栄えを良好なものとすることが可能になる。
本発明の実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールの構造を示す分解斜視図である。 薄膜太陽電池モジュールのセル基板を裏面側から見た平面図である。 同セル基板の発電部の構造を示す図2のK−K線断面図である。 同発電部の構造を示す図2のL−L線断面図である。 薄膜太陽電池モジュールで使用するリード線の折り返し構造の説明図である 。 同リード線の一端部をバスバーに接続する構造の拡大断面図である。 同リード線の一端部をバスバーに接続する工程の説明図である。 スリットの形状が異なる他の実施形態に係る図7相当図である。 薄膜太陽電池モジュールの出力リード部が延出された端面部分の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールの構造を示す分解斜視図である。 他の実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールの出力リード部が延出された端面部分の拡大断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールの構造を示す分解斜視図である。 さらに他の実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールの出力リード部が延出された端面部分の拡大断面図である。
本発明の実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールは、透光性絶縁基板上に薄膜状の発電部が設けられた薄膜太陽電池モジュールであって、前記発電部をほぼ全面に亘って、絶縁性を有するシート状の封止材によって被覆するとともに、この封止材上に前記発電部と絶縁状態で配設したリード線の一端部を、当該封止材の所定箇所を貫通させて前記発電部の出力取出し用電極部に接続する構造としている。
このように、薄膜太陽電池モジュールの発電部のほぼ全面をシート状の封止材で被覆して、その上にリード線を配設すれば、従来例のように発電部の中央を帯状の絶縁膜が横切ることがないので、そのエッジが目につく心配はなく、リード線が強調されることもない。よって、シースルータイプとして建物の窓などに使用した場合でも、薄膜太陽電池モジュールの見栄えが大きく損なわれることはない。
好ましくは、薄膜太陽電池モジュールにおいて、リード線を間に挟むように発電部のほぼ全面に亘って、前記封止材に別のシート状の封止材を重ね合わせる構造としてもよい。こうすればリード線をより確実に保護することができる。
好ましくは、前記封止材とこれに重ね合わせる別の封止材とが同じ樹脂材料からなることである。重ね合わせる封止材を同じ樹脂材料によって形成すれば、両者を加熱および加圧して融着させることにより一体化させ、リード線をより確実に保護することができる。
好ましくは、前記封止材は、熱可塑性樹脂材料からなる。
好ましくは、前記封止材がアイオノマー樹脂からなることで、こうすれば、発電部との絶縁性を確保する上で有利になる。アイオノマー樹脂は加熱時の流動性があまり高くないので、ラミネート工程などで加熱、加圧したときにリード線の絶縁が損なわれる心配が少ない。また、耐候性および耐透水性が高く、封止材として好適である。
好ましくは、前記発電部が平面視で矩形状であり、その四辺のうちのいずれか一辺の周縁に沿うように前記リード線が配設されて、当該リード線の一端部が封止材の隅部を貫通している。このようにすれば、リード線がより目立たなくなる。
好ましくは、シースルータイプの薄膜太陽電池モジュールにおいて、発電部に光を透過可能とするための複数の溝部が形成されており、これらの溝部と平行にリード線が配設されていることで、こうするとリード線がより目立たなくなる。
好ましくは、リード線が絶縁被覆を有しない帯状の裸導体からなることで、こうすれば、より目立たなくなる
好ましくは、裸導体を途中で折り曲げてなることである。こうすれば、前記のように発電部の周縁に沿って延びるように配置したリード線を、その途中で折り曲げて発電部の外方に突出させることで、端子ボックスなどとの接続を容易に行える。また、リード線同士をはんだ付けするのに比べて、はんだ付けでの接合点を減らす事ができるので、電気的接続に対する信頼性の向上効果をもたらすことが可能となる。
また、製造方法の形態は、透光性絶縁基板上に薄膜状の発電部を設けてなる薄膜太陽電池モジュールの製造方法であって、前記発電部をほぼ全面に亘って、絶縁性を有するシート状の封止材によって被覆するとともに、この封止材上に前記発電部と絶縁されるようにリード線を配設し、その一端部を封止材に形成したスリットに挿通して、発電部の出力取出し用電極部に接続する。好ましくは、封止材は、熱可塑性樹脂材料からなる。
好ましい方法としては、前記封止材において前記発電部の出力取出し用電極部に対向する所定の部分を設定し、前記スリットを、前記所定の部分とそれ以外の部分との境界に沿って形成し、この部分をスリットの延びる方向に捲り上げて出力取出し用電極部を露出させた後に、ここに前記リード線の一端部を接合させればよい。そして、前記の捲り上げた部分を元に戻して、前記出力取出し用電極部およびリード線の一端部の接合部位を被覆すればよい。
こうして捲り上げた部分を元に戻すことで、リード線と電極部との接合部位をより確実に被覆でき、封止材の充填不足による気泡の発生などの不具合を未然に防止することができる。また、封止材に開口を形成しておき、リード線の一端部を出力取出し用電極部に接続した後に別体の部材で蓋をするのに比べると、作業も容易に行えると共に封止材の部品点数の削減も可能となる。加えて、捲り上げた部分を元に戻すだけでスリット部分の隙間を無くすことができるので、事後のラミネート工程において封止材内部での空隙の発生を抑性でき、薄膜太陽電池モジュールの封止品位の向上ひいては、信頼性の向上をもたらすことが可能となる。
好ましい方法としては、前記出力取出し用電極部が、発電部において所定方向に延びるバスバー上に形成されている場合には、このバスバーの方向に延びるように前記スリットを形成する。こうすれば、このスリットに沿って封止材の一部分を捲り上げたときに、バスバーに沿って出力取出し用電極部を大きく露出させることができ、作業のさらなる容易化が図られる。
好ましくは、前記リード線を間に挟むよう前記発電部のほぼ全面に亘って、前記封止材に同じ樹脂材料からなる別のシート状の封止材を重ね合わせ、両者を加熱および加圧して一体化させる。こうしてシート状の封止材を融着させることにより一体化させて、リード線をより確実に保護することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、発電部を光が透過するようにして、採光機能を備えたシースルータイプ(光透過型)の薄膜太陽電池モジュールに本発明を適用した場合について説明する。
<薄膜太陽電池モジュールの説明>
本実施形態の薄膜太陽電池モジュールMは、図1に分解して示すように、薄膜状の太陽電池セルからなる発電部10を透光性絶縁基板11の裏面(受光面と反対の面であり、図では上面)上に形成して、セル基板1を構成し、このセル基板1の裏面をほぼ全面に亘って被覆するように熱可塑性樹脂材料からなる複数のシート状の封止材2,3(以下、封止シートという)を重ね、さらにもう一枚の透光性絶縁基板4を重ね合わせてラミネートしたものである。
図2に裏面側、即ち図の上方から見て示すように透光性絶縁基板11は、例えば矩形状のガラス基板であって、その裏面上に形成された発電部10は、詳細は図示しないが複数の太陽電池セルに分割されている。これらの分割された太陽電池セル同士は互いに直列、並列、または直並列に接続されている。
図3、4はそれぞれ、図2のK−K線およびL−L線における断面図である。これらの図に示すように、一例として発電部10は、透明な表面電極層12、光電変換層13、裏面電極層14を順に積層した構造である。なお、図3、4においては発電部10の積層構造が分かり易いように、前記表面電極層12、光電変換層13、裏面電極層14の厚みを誇張して示している。
表面電極層12としては例えばZnO、ITO、SnCl2等の、透光性を有する導電性酸化物を使用することができる。光電変換層13は、例えば半導体薄膜からなるp層、i層、n層が順次積層された構造とすることができ、半導体薄膜としては、例えば、アモルファスシリコン薄膜、結晶性シリコン薄膜、またはこれらを組み合わせたものを使用することができる。
また、裏面電極層14としては、例えば、ZnO等の導電性酸化物からなる層と、銀、銀合金等の金属からなる層とを有するものを使用することができる。より一般的な裏面電極層としては、ZnO/Agを積層したものを例示できる。
そして、図3に示すように本実施形態の発電部10には、表面電極層12を分離する第1の分離ライン15と、光電変換層13を分離するコンタクトライン16と、その光電変換層13および裏面電極層14を分離する第2の分離ライン17と、が形成されており、発電部10の幅方向(図の左右方向)の両端に位置する裏面電極層14がそれぞれ集電電極部とされている。
すなわち、図示の例では左端の裏面電極層14aが第2の分離ライン17によって分離されるとともに、コンタクトライン16を介して表面電極層12に接続されている。よって、左端の裏面電極層14aは表面電極層12から電力を取り出す正の集電電極部となり、一方、右端の裏面電極層14bは、反対の負の集電電極部となる。これら正負の集電電極部14a,14bには、それぞれ導電性材料(図示せず)によってバスバー18が接着されている。
このバスバー18は、一例として平角線の導体にメッキが施されたもので、図1、2に示すように長方形状の発電部10の幅方向の両端部付近に、それぞれ直線状に延びるように配設されている。バスバー18は、前記のように導電性材料によって正負の集電電極部14a,14bと電気的に接続されている一方、後述するリード線5が接続されて、発電部10からの出力取出し用電極部として機能する。
また、図4に示すように本実施形態の発電部10には、受光面から裏面へ光を透過可能とするために、裏面電極層14および光電変換層13を除去して表面電極層12に達する溝部(シースルーライン)19が形成されている。このシースルーライン19は、図2に示すように発電部10の長手方向に間隔をあけて多数、互いに平行に設けられている。これらシースルーライン19の幅や間隔は、必要な光の透過率に応じて決められる。
前記のような構成の発電部10に重ね合わされる封止シート2,3は、いずれもアイオノマー樹脂によって形成されている(一例として三井・デュポンポリケミカルの商標名ハイミランなど)。アイオノマー樹脂は黄変し難く、比較的長時間に亘って高い透明性を維持し易い上に、耐候性および耐透水性が高いので、太陽電池モジュールの封止材として好適である。しかも、アイオノマー樹脂は加熱、加圧した際の流動性がEVAなどに比べて低いため、後述するラミネート工程でリード線5の絶縁が損なわれる心配が少ない。
このようなアイオノマー樹脂の封止シート2の特長に着目して本実施形態では、発電部10を被覆する封止シート2上にリード線5を配設している。リード線5は、それ自体はPETなどの絶縁被覆を有しない帯状の裸導体(例えば裸銅線)からなり、図5に示すように途中で折り返してL字状としたものである。絶縁被覆を施さないことからコストの低減が可能であるとともに、折り返し部分で帯状の裸導体の表裏が重ね合わされることから、接触面積を確保しやすく、通常のはんだ付けによる接合箇所を減少できることにより信頼性に優れる。
前記の図1、2に示すように、正負一対のリード線5はそれぞれ発電部10の長手方向の一端縁(四辺のうちのいずれか一辺の周縁であり、図では右手前の端縁)の近傍にてその一端縁に沿って延びるように配設され、発電部10の幅方向中央付近にて互いの折り返し部5aを対向させつつ、概ね一直線状に配置されている。つまり、リード線5は、発電部10の周縁部においてその幅方向に、即ちシースルーライン19と平行に延びている。
そして、それぞれのリード線5の一端部5bは、図6に拡大して示すように下方に折れ曲がって封止シート2の隅部を貫通し、封止シート2に覆われたバスバー18の一端部18aに重ね合わされて、導電性テープ(図示せず)などにより接着されている。こうしてバスバー18に接着されるリード線5の一端部5bは、封止シート2とその上から重ね合わされた封止シート3とによって二重に覆われ、リード線5のそれ以外の部分は封止シート2と封止シート3との間に挟まれている。
すなわちリード線5は、互いに重ね合わされて融着一体化されている2枚の封止シート2,3の間に密封されて、発電部10の長手方向の一端縁に沿うようその近傍に配設されるとともに、発電部10の一端縁における中央付近で折り返されて、発電部10の長手方向に外方に向かい、2枚の封止シート2、3の間から外方に延出している。この延出部分が、図示省略の端子ボックスに接続される出力リード部5cとなる。
<薄膜太陽電池モジュールの製造方法の説明>
次に、上述の如き構成の薄膜太陽電池モジュールMの製造方法の一例を、セル基板1への発電部10の形成、バスバー18の配設、リード線5の配線およびラミネートの各工程順に説明する。
(1)発電部の形成およびバスバーの配設
まず、透光性絶縁基板11上に、表面電極層12として例えばSnO2(酸化錫)の透明導電膜を熱CVD法等で形成する。次に、YAGレーザの基本波等を用いて表面電極層12のパターニングを行なう。次に、レーザ光をガラス基板面から入射させることにより、表面電極層12を短冊状に分離して、第1の分離ライン15を形成した後、純水で超音波洗浄し、光電変換層13を形成する。光電変換層13としては、例えば、a−Si:Hp層、a−Si:Hi層、μc−Si:Hn層からなる上部(受光面側)セル、μc−Si:Hp層、μc−Si:Hi層、μc−Si:Hn層からなる下部セルを成膜する。
次に、例えばYAGレーザの第二高調波やYVO4レーザを用いて、光電変換層13をレーザでパターニングする。レーザ光をガラス基板面から入射させることにより、光電変換層13を短冊状に分離し、表面電極層12と裏面電極層14とを電気的に接続するためのコンタクトライン16を形成する。
次に、マグネトロンスパッタ法等により、裏面電極層14として、例えばZnO(酸化亜鉛)/Agの透明導電膜を成膜する。なお、ZnOの代わりに、ITOやSnO2等の透光性が高い膜を用いても良い。また、裏面電極層14において前記のZnO等の透明性導電膜は割愛しても構わないが、高い変換効率を得るためにはあった方が望ましい。
次に、裏面電極層14をレーザでパターニングする。レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側から入射させて、裏面電極層14を短冊状に分離し、表面電極層12まで達する第2の分離ライン17を形成する。この際、表面電極層12の透過性の良いYAGレーザの第二高調波等を使用することが好ましく、YVO4レーザを用いても構わない。なお、表面電極層12へのダメージを最小限に抑え、かつ、裏面電極層14の加工後の銀電極のバリの発生を抑制する加工条件を選択することが望ましい。
次に、シースルーライン19をレーザでパターニングする。すなわち、前記の第2の分離ライン17と同じく表面電極層12の透過性の良いYAGレーザの第二高調波やYVO4レーザを用い、レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側から入射させて、光電変換層13および裏面電極層14を分離し、表面電極層12にまで達する溝を形成する。
このようにして発電部10を形成した後に、正の集電電極部14a及び負の集電電極部14bに導電性材料(銀ペースト)を所定位置に塗布し、所定時間乾燥する。その後バスバー18a,18bを正負の集電電極部14a,14bの所定箇所にヒーターチップなどにより加熱、加圧することによって接着する。なお、他の接着方法として、例えば異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)などの導電性テープによって、バスバー18を正負の集電電極部4a,14bの所定箇所に接着することも可能である。この際、例えば所定寸法にカットした導電性テープを複数、バスバー18に接着した上で、このバスバー18をセル基板1の発電部10(正負の集電電極部4a,14b)の両端に載置し加熱、加圧することによって固着させる。尚、導電性テープは所望の特性が得られるものであれば、他の導電性材料を用いる事も可能である。
(2)配線およびラミネート工程
次に、前記のように発電部10を形成したセル基板1の上に、図1に示すように封止シート2、3を順に重ね合わせる。その後、上側(裏面に近い側)の封止シート3における長手方向の一端側(図の右手前側)を例えば全長の1/4くらい捲り上げて、下側(表面に近い側)の封止シート2の長手方向の一端縁の近傍にリード線5を敷設する。なお、封止シート3を重ねる前に、封止シート2上にリード線5を敷設してもよい。
この際、正負一対のリード線5を互いの折り返し部5aが対向するようにして概ね一直線状に配置すると、それぞれのリード線5の一端部5bが封止シート2の隅部において下方のバスバー18の一端部18aと対向するように位置づけられる。このようにバスバー18の一端部18aと対向する位置には、予めその一端部18aを平面視で包含するような大きさの矩形片部2a(所定の部分)を設定し、この矩形片部2aの三辺に沿ってU字状のスリット2bを形成してある。
図の例では矩形片部2aはバスバー18の延びる方向に長い長方形状とされ、その二つの長辺と封止シート2の端縁に近い一つの短辺とに亘ってU字状のスリット2bが形成されている。そこで、図7に示すように矩形片部2aをバスバー18の延びる方向に捲り上げれば、そのバスバー18の一端部18aを広く露出させることができるので、ここにリード線5の一端部5bを重ね合わせて接着する。
それから、前記のように捲り上げた矩形片部2aを元に戻して、バスバー18とリード線5との接着部位を上方から覆うと、図6を参照して上述したように、リード線5の一端部5bは下方に折れ曲がって封止シート2の隅部を貫通し、バスバー18の一端部18aに接着された状態になる。また、その一端部5bを除いてリード線5は、封止シート2上をその隅部から幅方向の中央に向かって延びるようになる。
そして、発電部10の幅方向の中央付近において正負一対のリード線5の折り返し部5a同士が対向し、そこから発電部10の長手方向に向きを変えて封止シート2の外方にまで一対の出力リード部5cが並んで延出する。なお、リード線5は、図5を参照して上述したように、予め途中で折り返してL字状としておき、これを封止シート2の上に敷設すればよいが、封止シート2上に敷設した後に折り返すことも可能である。
こうしてL字状のリード線5を封止シート2上に敷設すれば、捲り上げていた封止シート3の長手方向一端側を元に戻して封止シート2に重ね、この封止シート2との間にリード線5を挟み込む。そして、封止シート3の上からさらにガラス基板などの透光性絶縁基板4を重ねるとともに、封止シート2,3の間から出力リード部5cを延出し、全体を加熱、加圧して一体化させる(ラミネート工程)。この後、出力リード部5cに端子ボックス(図示省略)を接続する。
<実施形態の作用効果>
以上、説明した実施形態の薄膜太陽電池モジュールMによれば、透光性絶縁基板11の裏面上に形成された発電部10のほぼ全面を封止シート2により被覆して、その上にリード線5を配設しているので、発電部10を横切るような帯状の絶縁膜が不要になり、そのエッジが目についたり、リード線5が強調されて目立ったりすることはない。
しかも、リード線5自体は絶縁被覆されておらず、矩形状の発電部10の周縁近傍においてシースルーライン19と平行に配設されているので、リード線5自体が目につき難く、シースルータイプとして建物の窓などに使用した場合でも、リード線5が薄膜太陽電池モジュールMの見栄えを損なう心配は非常に少ない。
また、封止シート2の材料としてアイオノマー樹脂を用いているので、ラミネート工程で加熱、加圧したときにもリード線5が封止シート2の中に潜り込み難く、それ自体は絶縁被覆されていないリード線5を使用しても、発電部10との絶縁性能は十分に確保できる。封止シート2の上には同じ材料の封止シート3を重ね合わせて融着し、一体化させているので、リード線5をより確実に保護できる。
さらに、前記の薄膜太陽電池モジュールMの製造工程では、リード線5の一端部5bをバスバー18の一端部18aに接着する際に、予め封止シート2に形成してある矩形片部2aをバスバー18の延びる方向に捲り上げて、バスバー18の一端部18aを大きく露出させることができるので、ここにリード線5の一端部5bを容易に接着することができる。
そうして捲り上げた矩形片部2aを元に戻し、バスバー18とリード線5との接着部位を被覆すれば、封止材料の充填不足による気泡の発生などの不具合を防止する上で有利になる。なお、矩形片部2aを捲り上げるのではなく、これに相当する大きさの開口を形成しておいて、後から封止シート2と同じ材料の別部材で蓋をすることも考えられるが、こうすると部品点数が増加するきらいがあるので、本実施形態の方が好ましい。
さらにまた、前記の実施形態では、絶縁被覆のない帯状の裸導体をリード線5とし、これを途中で折り返してL字状にしているので、例えば2つの帯状の裸導体をL字状に配置して接合するのに比べると、コストおよび信頼性の両面において優れている。
ところで、前記の実施形態では、リード線5を太陽電池モジュールMの縁部に配置して、太陽電池モジュールMの端面M1から横方向に取り出す構成としている。この場合、前記の製造方法では、表面電極層12および裏面電極層14の形成時、透明導電膜を形成するための導電材料Cが受光面側である透光性絶縁基板11の端面に回り込んで付着している場合がある。そのため、図9に示すように、薄膜太陽電池モジュールMの端面M1から延出された出力リード部5cを透光性絶縁基板11側に折り曲げて配置した場合、端面M1に回り込んで付着した導電材料Cに出力リード部5cが接触し、絶縁不良となる可能性がある。そこで、本発明では、前記構成の太陽電池モジュールMにおいて、出力リード部5cが延出された端面部分にさらなる工夫を凝らしている。これを他の実施形態とてし以下に説明する。
<他の実施形態>
図10は、本実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールMの構造を示す分解斜視図、図11は、薄膜太陽電池モジュールMの出力リード部5cが延出された端面部分の拡大断面図である。図10に示す薄膜太陽電池モジュールMと図1に示す薄膜太陽電池モジュールMとの違いは、封止シート2,3部分のみであるので、図1に示す薄膜太陽電池モジュールMの構成と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、リード線の封止部材からの取り出し部分に対応する透光性絶縁基板の端面の一部が、封止材で覆われた構成としている。
より具体的に説明すると、本実施形態では、出力リード部5cが延出される透光性絶縁基板11,4の一端縁部の端面(外周端面)11a,4aに、封止シート2,3の一部を介在させてるようにしている。そのため、本実施形態では、封止シート2,3の縁部であって、出力リード部5cが延出された部分に対応する部分に、凸部を設けた構成としている。すなわち、図10に示すように、封止シート2,3のそれぞれにおいて、出力リード部5cが延出される長手方向の一端縁部(周縁部)には、それぞれの端面に沿って帯状の凸片部2c,3cが形成されており、封止シート2、3が透光性絶縁基板11,4の間に挟み込まれた状態で、この透光性絶縁基板11,4の一端縁部(周縁部)からはみ出すようになっている。
そして、図11に示すように、封止シート2の凸片部2cが下向きに折り曲げられて、透光性絶縁基板11の外周端面11aに重ね合わされる一方、封止シート3の凸片部3cは上向きに折り曲げられて、透光性絶縁基板4の外周端面4aに重ね合わされ、これらの凸片部2c,3c(即ち封止シート2、3のはみ出し部分)を間に挟んで、透光性絶縁基板11,4の外周端面に図示しない端子ボックスが接合される構成としている。
すなわち、封止シート2,3の凸片部2c,3cは、前記で説明したように、太陽電池モジュールMのラミネート工程において所定以上の温度状態で加圧されることにより半溶融状態になって流動し、透光性絶縁基板11,4の外周端面11a,4aに融着することで形成することができる。
ただし、封止シート2,3に形成される凸片部2c,3cは、最初からL字状に屈曲形成されていてもよい。この場合には、封止シート2,3を発電部10上に被覆した段階で、凸片部2c,3cが透光性絶縁基板11,4の外周端面11a,4aに沿った形で配置される。従って、この状態でラミネート工程を実施すれば、凸片部2c,3cをより確実に透光性絶縁基板11,4の外周端面11a,4aに密着させることができる。
すなわち、本実施形態は、封止シート(封止材)2,3の一部が透光性絶縁基板11,4の周縁部からはみ出しており、このはみ出し部分が透光性絶縁基板11,4の端面を覆う構成としている。
なお、本実施形態では、封止シート2,3の両方に凸片部2c,3cを設けているが、少なくとも封止シート2の一端縁部に凸片部2cを形成しておけばよく、もう一方の封止シート3の凸片部3cは省略することが可能である。
<他の実施形態の作用効果>
以上、説明した他の実施形態の薄膜太陽電池モジュールMによれば、薄膜太陽電池モジュールMの端面から延出された出力リード部5cを透光性絶縁基板11側に折り曲げた場合でも、透光性絶縁基板11の外周端面11aに回り込んで付着した導電材料Cの表面を封止シート2の凸片部2cが覆っているので、出力リード部5cが導電材料Cに直接接触することはなく、絶縁不良も発生しない。すなわち、本実施形態の封止シート構造とすることによって、薄膜太陽電池モジュールMの端面、より具体的には透光性絶縁基板11の外周端面11aの絶縁性が確保されることになる。
<さらに他の実施形態>
図12は、本実施形態に係る薄膜太陽電池モジュールMの構造を示す分解斜視図、図13は、薄膜太陽電池モジュールMの出力リード部5cが延出された端面部分の拡大断面図である。図12に示す薄膜太陽電池モジュールMと図1に示す薄膜太陽電池モジュールMとの違いは、出力リード部5c部分のみであるので、図1に示す薄膜太陽電池モジュールMの構成と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、リード線の封止部材からの取り出し部分に絶縁部材を備えた構成としている。
より具体的に説明すると、本実施形態では、リード線5の折り返し部5aより先端側の出力リード部5cを絶縁部材6で被覆した構成としている。
すなわち、出力リード部5cを、裸導体ではなく、シート状の絶縁部材(絶縁フィルム)6による片面または両面被覆のリード線とする。絶縁部材(絶縁フィルム)6としては、封止材と相性の良いフィルムが好ましく、なかでもPETフィルムやフッ素樹脂フィルムなどが好適である。なお、本実施形態では、両面被覆のリード線としている。また、片面被覆の場合には、出力リード部5cの透光性絶縁基板11側の面を絶縁部材(絶縁フィルム)6で被覆する。
<さらに他の実施形態の作用効果>
以上、説明したさらに他の実施形態の薄膜太陽電池モジュールMによれば、薄膜太陽電池モジュールMの端面M1から延出された出力リード部5cを透光性絶縁基板11側に折り曲げた場合でも、出力リード部5cが絶縁部材(絶縁フィルム)6で被覆されているので、透光性絶縁基板11の外周端面11aに回り込んで付着した導電材料Cの表面と直接接触することはなく、絶縁不良も発生しない。すなわち、本実施形態の出力リード部の構造とすることによって、薄膜太陽電池モジュールMの端面M1、より具体的には透光性絶縁基板11の外周端面11aの絶縁性が確保されることになる。
以上、説明した各実施形態は、本発明をシースルータイプの薄膜太陽電池モジュールMとして具現化した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、シースルータイプ以外の薄膜太陽電池モジュールにも適用可能である。また、前記の実施形態における発電部10の構成なども単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
また、前記の各実施形態では、帯状の裸導体を途中で折り返してL字状のリード線5を形成しているが、これはL字状でなくてもよいし、表裏が重なるように折り返すのではなく、単に折り曲げるだけでもよい。さらに、それ自体に絶縁被覆の施されていないリード線5にも限定されず、絶縁被覆の施されたリード線を用いてもよい。
また、封止シート2上のリード線5の配設場所や配設方向も前記の実施形態には限定されず、例えばリード線5をシースルーライン19とは直交する発電部10の長手方向の周縁に沿うように配設してもよいし、リード線5を発電部10の中央付近に配設してもよい。
また、前記の各実施形態では、封止シート2においてバスバー18の一端部18aに対応する隅部に矩形片部2aを設定し、これをバスバー18の延びる方向に捲り上げることができるようにU字状のスリット2bを形成しているが、これに限定されるものではない。
例えば、他の例として図8に示すように、封止シート2の隅部にその一端縁に達する直線状のスリット2bを形成しておき、このスリット2bに沿って封止シート2の隅部(矩形片部2aに相当)全体を捲り上げるようにしてもよい。このように、スリットを封止シートの一端縁に達するように形成することで、その後のラミネート工程において真空時の空気の逃げ道が形成されるので、封止シート内部での空隙の発生をより抑性できる効果がある。
或いは、図示はしないが、封止シート2の隅部に形成したスリットにリード線5を挿通した後に、その隅部を斜めに捲り上げてリード線5の一端部5bをバスバー18の一端部18aに接着するようにしてもよい。
また、封止シート2,3の樹脂材料もアイオノマー樹脂には限定されず、絶縁性を有する熱可塑性樹脂材料であれば、例えば一般的なEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)やPVB(ポリビニルブチラール)などを用いてもよい。封止シート2をアイオノマー樹脂によって形成し、封止シート3はEVAなど別な材料で形成してもよい。
また、見方を変えると、本発明は、透光性絶縁基板11上に薄膜状の発電部10を設けてなる薄膜太陽電池モジュールMの製造方法を対象とすることもできる。この方法では、上記したように、発電部10をほぼ全面に亘って、絶縁性を有する封止シート2,3によって被覆するとともに、封止シート2上に発電部10と絶縁されるようにリード線5を配設し、その一端部を封止シート2に形成したスリット2bに挿通して、発電部10の出力取出し用電極部であるバスバー18に接続することで、薄膜太陽電池モジュールMを製造することができる。
本発明に係る薄膜太陽電池モジュールは裏面からの見栄えが向上し、特に発電部を表から裏に光が透過するようにしたシースルータイプのものに適用して高い効果を奏する。
M 薄膜太陽電池モジュール
M1 端面
1 セル基板
2 封止シート(シート状の封止材)
2a 矩形片部(捲り上げる所定の部分)
2b スリット
2c 凸片部
3 封止シート(別のシート状の封止材)
3c 凸片部
4 透光性絶縁基板
4a 外周端面
5 リード線
5a 折り返し部
5b リード線の一端部
5c 出力リード部
6 絶縁部材(絶縁フィルム)
10 発電部
11 透光性絶縁基板
11a 外周端面
12 表面電極層
13 光電変換層
14 裏面電極層
14a 左端の裏面電極層(正の集電電極部)
14b 右端の裏面電極層(負の集電電極部)
15 第1の分離ライン
16 コンタクトライン
17 第2の分離ライン
18 バスバー
18a バスバーの一端部(出力取出し用電極部)
19 シースルーライン(発電部の溝部)
C 導電材料

Claims (5)

  1. 透光性絶縁基板上に薄膜状の発電部が設けられた薄膜太陽電池モジュールであって、
    前記発電部がほぼ全面に亘って、絶縁性を有するシート状の封止材によって被覆されており、
    前記封止材上に配設されたリード線の一端部が、当該封止材の所定箇所を貫通して前記発電部の出力取出し用電極部に接続されている、ことを特徴とする薄膜太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の薄膜太陽電池モジュールにおいて、
    前記リード線が帯状の裸導体からなる、薄膜太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の薄膜太陽電池モジュールにおいて、
    前記リード線の前記封止部材からの取り出し部分に対応する前記透光性絶縁基板の端面の一部が前記封止材で覆われている、薄膜太陽電池モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の薄膜太陽電池モジュールであって、
    前記リード線の前記封止部材からの取り出し部分に絶縁部材を備える、薄膜太陽電池モジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の薄膜太陽電池モジュールにおいて、
    前記リード線は、途中で折り曲げてなる、薄膜太陽電池モジュール。
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