JP2014041018A - 破砕処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比して組織の破砕不良を抑制し、組織の破砕を促進させることができる破砕処理装置を提供する。
【解決手段】
破砕処理装置は、ブレンダ31を有する破砕部3と、破砕部3を回転させるためのブレード回転用モータ32と、破砕部3が検体容器内に挿入されるときに、検体容器に収容された組織に応じて、破砕部3が組織に押し付けられる押付力を吸収するバネ39とを備える。
【選択図】図7A

Description

本発明は、人、動物、又は植物から採取された組織を破砕するための破砕処理装置に関する。
近年臨床診断の分野において遺伝子検査が急速に普及している。遺伝子検査とは、核酸又は染色体などを分析して遺伝性疾患に関連する変異若しくは核型などの有無を臨床目的で検査することである。遺伝子検査の一例として、生体から切除した組織内にがん細胞由来の核酸が存在するかどうかを判定する検査がある。その検査工程は、主に前処理、核酸増幅、及び検出の3工程からなる。
前処理では、組織を破砕(ホモジナイズ)する破砕処理が行われる。この破砕処理の一方法として、ブレンダと呼ばれる破砕具を回転させつつ組織に接触させる破砕方法が広く用いられている。特許文献1には、かかる破砕方法により組織を破砕する試料処理装置が開示されている。特許文献1に開示されている試料処理装置は、内側破砕部材と、内側破砕部材を内部に収容することが可能な筒体からなる外側破砕部材とにより構成された破砕具を備え、破砕具の内側破砕部材をモータで回転させつつ、下方及び上方に繰り返し移動させることにより、組織(リンパ節)を所定の大きさになるまで破砕するように構成されている。
特開2007−93387号公報
上記特許文献1に開示されている試料処理装置にあっては、破砕具を下方に移動させたときに破砕具の先端が組織に押し付けられ、この状態で破砕具の内側破砕部材が回転することによって組織が破砕される。ここで、癌化したリンパ節は癌化していないリンパ節に比べて硬いことが知られている。硬いリンパ節を破砕する場合、破砕具の内側破砕部材が過度の力で押し付けられると、内側破砕部材がリンパ節に食い込み、食い込んだ状態のまま回転できなくなり、リンパ節組織の破砕不良を生じる虞がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、従来に比して組織の破砕不良を抑制し、組織の破砕を促進させることができる破砕処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の破砕処理装置は、生体から採取された組織を破砕するための破砕処理装置であって、容器に収容された組織に接触した状態で回転することにより前記組織を破砕するための破砕部材を有する破砕部と、前記破砕部を回転させるための回転駆動部と、前記破砕部が容器内に挿入されるときに、前記破砕部が前記組織に押し付けられる押付力を吸収する吸収部と、を備える。
これにより、破砕部材を回転させて組織を破砕する場合に、破砕部材の過度な押付力を吸収することが可能であるので、組織が硬いときには、適切な押付力で組織に押し付けながら破砕部材を回転させることにより、押付力が強すぎることによる破砕部材の回転停止による破砕不良を抑制し、組織の破砕を促進させることができる。
上記態様において、前記吸収部は、前記破砕部材が容器内の組織に押し付けられたときに伸張又は収縮する弾性部材を具備していてもよい。これにより、破砕部材が組織に押し付けられたときに、弾性部材が伸張又は収縮することで、組織から破砕部材が受ける力に対して反対向きの押付力が発生する。この押付力は、弾性部材の変形量(伸縮量)によって定まるため、組織に応じて弾性部材の伸縮量が調節されるように構成することで、簡易な構成で吸収部を構成することが可能となる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、前記破砕部を容器に挿入するために、前記破砕部を支持した状態で特定の方向へ移動可能な支持部と、前記支持部を前記特定の方向へ移動させる第2駆動部と、を更に備え、前記支持部は、前記破砕部が前記支持部に対して前記特定の方向とは反対の方向へ移動可能に前記破砕部を支持するように構成されており、前記弾性部材は、前記破砕部が前記支持部に対して移動したときに前記反対の方向へ伸張又は収縮するように、前記支持部と前記破砕部との間に設けられていてもよい。これにより、第2駆動部に支持部を移動させることで、破砕部を容器に挿入することが可能となる。
上記態様において、前記吸収部は、前記破砕部が前記支持部に対して前記反対の方向へ移動したときに前記弾性部材が伸張又は収縮することで、前記破砕部材を前記組織に押し付ける押付力が所定の大きさを超過しないように構成されていてもよい。これにより、押付力の上限を破砕不良が生じる大きさより小さくすることで、破砕不良の発生を抑制することが可能となる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、前記第2駆動部が動作することにより前記破砕部が前記特定の方向及びその反対方向に繰り返し移動するように構成されていてもよい。組織に押し付けられた状態で破砕部材が回転すると、組織と破砕部材とが一体的に回転する場合があり、これは破砕不良の原因となる。上記のような構成とすることにより、破砕部が特定の方向へ移動した場合には破砕部材が組織に押し付けられ、破砕部が特定の方向とは反対の方向へ移動した場合には破砕部材が組織から離反される。破砕部材が回転している場合においては、破砕部材が組織に押し付けられているときに破砕部材と組織とが一体的に回転していたとしても、破砕部材が組織から離反されたときには破砕部材と組織との一体的回転が解除されて破砕部材のみが回転することになる。ここで再度破砕部が特定の方向へ移動されて組織に押し付けられると、破砕部材と組織とが一体的に回転することなく良好に組織が破砕されることが期待できる。このような理由により、上記の如き構成とすることで、組織の破砕不良の発生を抑制することが可能となる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材を回転させながら、前記第2駆動部を制御して前記破砕部を前記特定の方向及びその反対方向に繰り返し移動させる制御部をさらに備えていてもよい。これにより、制御部により自動的に破砕部材の回転動作及び特定の方向とその反対の方向への往復動作が実行されることとなり、上述したように破砕不良の発生を抑制することが可能となる。
上記態様において、前記制御部は、前記破砕部による組織の破砕を終了する場合に、前記第2駆動部を制御して容器に挿入されている前記破砕部を前記反対方向に移動させた後、前記回転駆動部を制御して破砕部材を回転させるように構成されていてもよい。これにより、破砕動作により破砕部に付着した組織の一部を破砕部から除去することが可能となる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、複数の容器を保持可能な容器保持部を更に備え、前記破砕部及び前記回転駆動部は、前記容器保持部において容器を保持可能な数と同数設けられており、前記吸収部は、複数の前記破砕部に個別に設けられていてもよい。これにより、複数の破砕部それぞれの組織への押付力を独立して調節することができる。
上記態様において、前記破砕部は、前記破砕部材の外側に配置される第2破砕部材をさらに有しており、前記第2破砕部材は、先端に組織を破砕するための刃が設けられており、前記第2破砕部材の内側で前記破砕部材が回転することで、組織が破砕されるように構成されていてもよい。このように構成すれば、2つの破砕部材を用いることで、効率良く組織を破砕することができる。
上記態様において、前記第2破砕部材は、前記支持部に固定されていてもよい。これにより、組織を破砕する際に、破砕部材の回転動作と固定された第2破砕部材との相対的な位置関係が変化することにより、それぞれの先端に設けられた刃で組織を効率良く破砕できる。また、組織を破砕する際に、第2破砕部材が組織を捉えて、容器の底に押付け、破砕部材で破砕できるため、より効率良く組織を破砕することができる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、前記破砕部材の回転数を検出する回転数検出部と、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材を回転させ、前記回転数検出部により検出された前記破砕部材の回転数が所定値以上である場合に、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材の回転を停止させる制御部と、を更に備えていてもよい。破砕部材の回転数が過大となる場合には、破砕部又は回転駆動部に異常が発生していることが考えられる。このような場合に破砕部材の回転動作を停止することで、破砕部又は回転駆動部の異常に対応することが可能となる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、複数の容器を保持可能な容器保持部を更に備え、前記破砕部及び前記回転駆動部は、前記容器保持部において容器を保持可能な数と同数設けられており、前記制御部は、複数の前記回転駆動部のうちの一部において、前記回転数検出部により検出された回転数が前記所定値以上である場合に、回転数が所定値以上である前記回転駆動部を制御して当該回転駆動部に対応する前記破砕部材の回転を停止させ、回転数が所定値未満である前記回転駆動部を制御して当該回転駆動部に対応する前記破砕部材の回転を継続させるように構成されていてもよい。これにより、異常が発生した回転駆動部のみを動作停止させ、異常が発生していない回転駆動部の動作を継続させることで、異常が発生した破砕部又は回転駆動部については異常に対応することができ、また異常が発生していない破砕部又は回転駆動部については組織の破砕を継続することができる。
上記態様において、前記破砕処理装置は、異常を通知するための異常通知部を更に備え、前記制御部は、前記回転数検出部により検出された前記破砕部材の回転数が前記所定値よりも小さい第2所定値以下である場合には、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材の回転を継続させ、前記異常通知部を制御して異常の通知を出力するように構成されていてもよい。破砕部材の回転数が過小となる場合には、破砕部又は回転駆動部に異常が発生していることが考えられる。ただし、このような場合には、正常な回転数で破砕部が回転している場合と比較して組織を破砕させにくいが、破砕部材の回転動作を継続させることで少しでも組織の破砕を進めることが可能となる。そこで、上記の如き構成とすることにより、異常の発生を通知しつつ、組織の破砕を進行させることが可能となる。
本発明の他の態様の破砕処理装置は、生体から採取された組織を破砕するための破砕処理装置であって、容器に収容された組織に接触した状態で回転することにより前記組織を破砕するための破砕部材を有する破砕部と、前記破砕部を回転させるための回転駆動部と、前記破砕部が前記容器に収容された組織に接触するときに、前記破砕部を前記組織に押し付ける押付力を調節する調節部と、を備える。これにより、破砕部材を回転させて組織を破砕する場合に、破砕部材の過度な押付力を調節することが可能であるので、組織が硬いときには破砕部材が回転可能な程度の押付力を調節したり、組織が軟らかいときには破砕部が確実に組織に接触するように押付力を調節したりすることにより、破砕部を押し付けながら確実に組織を破砕することができる。特に、硬い組織に対しては、適切な押付力で組織に押し付けながら破砕部材を回転させることにより、押付力が強すぎることによる破砕部材の回転停止による破砕不良を抑制し、組織の破砕を促進させることができる。
本発明によれば、従来に比して組織の破砕不良を抑制し、組織の破砕を促進させることができる。
実施の形態に係る破砕処理装置の外観を示す斜視図。 カバーが開いた状態の破砕処理装置の外観を示す斜視図。 ブレンダの構成を示す側面部分断面図。 ブレンダによる組織の破砕を説明するためのブレンダの側面部分断面図。 セット部を引き出した状態の破砕処理装置の外観を示す斜視図。 破砕部、支持部、及び昇降機構部の構成を示す側面図。 破砕部及び支持部の構成を示す側面部分断面図。 破砕部及び支持部の構成を示す側面部分断面図。 実施の形態に係る破砕処理装置の電気回路の構成を示すブロック図。 破砕部昇降制御処理の手順を示すフローチャート 破砕制御処理の手順を示すフローチャート(前半)。 破砕制御処理の手順を示すフローチャート(後半)。 破砕部回転制御処理の手順を示すフローチャート。 破砕部の動作を説明するための模式図。 破砕動作における破砕部の移動距離と時間との関係を示すグラフ。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
<破砕処理装置の構成>
図1は、本実施の形態に係る破砕処理装置の外観を示す斜視図である。本実施形態における破砕処理装置1は、主に、病院の病理検査室に設置され、手術室において患者から採取された組織を試薬液中で破砕するための装置である。破砕処理装置1は、実質的に直方体形状の装置本体10と、この装置本体10に着脱可能な保冷庫4(図2参照)とを備えている。装置本体10には、前面の一部を覆うカバー2が設けられている。当該カバー2は、上下にスライド可能であり、これによって開閉可能に構成されている。図1には、カバー2が閉じた状態が示されている。
閉じられた状態のカバー2が上方にスライドされると、カバー2が開いた状態となる。図2は、カバー2が開いた状態の装置本体10の外観を示す斜視図である。カバー2が開放状態となると、装置本体10の上下方向中央部分が露出される。この中央部分は、前側が窪んだ形状となっており、この窪んだ部分に4つの破砕部3,3,3,3が設けられている。破砕部3は、窪みの天井部分に設けられた回転機構部と、組織を破砕するための破砕具であるブレンダ31とを具備する。ブレンダ31は、コンタミネーションを防止するために使い捨てとされ、回転機構部に着脱可能である。
ブレンダ31は、概ね円筒形状のプラスチック製の部材であり、その上端部において回転機構部に取り付け可能な構造となっている。これにより、ブレンダ31は前記窪みの天井部分から垂下するように回転機構部に取り付けられる。図3は、ブレンダ31の構成を示す側面部分断面図である。図3に示すように、ブレンダ31は二重構造となっており、それぞれ円筒形の内側部31aと外側部31bとを有している。内側部31a及び外側部31bのそれぞれの下端には組織を破砕するための刃31p,31qが設けられている。回転機構部にはブラシレスDCモータであるブレード回転用モータ32(図9参照)が内蔵されており、回転機構部に取り付けられたブレンダ31は、ブレード回転用モータ32によって内側部31aだけが回転する。これにより、内側部31aの刃(以下、「内刃」という。)31pと、外側部31bの刃(以下、「外刃」という。)31qとが相対的に同軸回転し、内刃31p及び外刃31qに接触した組織が切断されることとなる。
かかる破砕部3,3,3,3の下方には、保冷庫4が配置されている。保冷庫4は、4つの検体容器5,5,5,5を保持可能である。検体容器5には試薬である可溶化液と被験者から採取された組織とが収容される。保冷庫4の上面の破砕部3,3,3,3のそれぞれ直下の位置には、4つの開口41,41,41,41が設けられている。装置本体10は、ブラシレスDCモータであるブレード昇降用モータ33を備えており(図9参照)、ブレード昇降用モータ33が駆動することで破砕部3,3,3,3が昇降するようになっている。ブレード昇降用モータ33によって破砕部3,3,3,3が下降したときには、ブレンダ31,31,31,31のそれぞれが開口41,41,41,41のそれぞれに挿入される。
開口41,41,41,41の下方には検体容器5,5,5,5が配置されており、ブレンダ31,31,31,31が下降することで、開口41,41,41,41を通じて検体容器5,5,5,5の内部に進入することが可能である。図4は、ブレンダ31による組織の破砕を説明するためのブレンダ31の側面部分断面図である。ブレンダ31が検体容器5の内部に進入すると、ブレンダ31の先端が検体容器5の底部近くまで下降する。この状態で内刃31pと外刃31qとが相対回転することで検体容器5内の組織が破砕される。
装置本体10の下部は、引き出し状となっており、前方に引き出すことが可能である。図5は、装置本体10の下部を引き出した状態を示す斜視図である。装置本体10の下部は、ユーザが保冷庫4をセットするセット部6となっている。このセット部6は、レールによって前後方向にスライド可能である。
セット部6が前側に引き出された状態のとき、ユーザは、セット部6に対する保冷庫4の取り付け、又は取り外しが可能である。保冷庫4は、実質的に左右に長い直方体形状をなしており、その両側に取手42,42が設けられている。セット部6には、保冷庫4を載置するための載置部61が設けられている。載置部61は、保冷庫4の底部よりも若干大きい四角皿状をなしており、この載置部61の上に保冷庫4を載置することが可能である。
保冷庫4は、直方体形状の箱状をなしている。保冷庫4の上面には、4つの開口41,41,41,41が設けられている。両外側の2つの開口41,41は、内側の2つの開口41,41に対して前方に配置されている。即ち、内側の2つの開口41,41は左右に並べて配置されており、最も右側の開口41及び最も左側の開口41は、内側の2つの開口41,41よりも前方の位置に配置されている。かかる保冷庫4の内部には、冷媒としてクラッシュアイス(直径1mm〜1cm程度の粒状に砕かれた氷)が収容されるようになっており、また上述したように4つの検体容器5が保冷庫4に収容可能となっている。これにより、検体容器5の内部の組織及び可溶化液を保冷庫4で保冷することが可能となっている。
ここで、破砕部3の構成について詳しく説明する。図6は、破砕部3の構成を示す側面図である。破砕部3は、回転機構部38と、当該回転機構部38の下端に着脱可能なブレンダ31とを有している。回転機構部38の上端には、ブレード回転用モータ32が設けられており、このブレード回転用モータ32が駆動されることで、回転機構部38に接続されたブレンダ31の内刃31pが回転するようになっている。また、4つの破砕部3,3,3,3は、1つの板状の支持部30によって支持されている。図7Aは、破砕部3の構成を示す側面部分断面図である。回転機構部38は、円柱状の軸部34を有している。他方、支持部30には円環状の4つの支持ブロック36が設けられており、各支持ブロック36の中央部分には孔36aが設けられており、これらの孔36aに前記軸部34が貫通している。軸部34の直径は、孔36aの直径よりも若干小さくなっており、これにより回転機構部38が支持部30に対して上下方向に移動可能となっている。
ブレード回転用モータ32の下方には、円盤状のストッパ35が設けられており、このストッパ35から下方に延びるように上述した軸部38が設けられている。支持ブロック36の上側にストッパ35が配置されており、支持ブロック36の上面とストッパ35の下面とが当接することで、破砕部3が支持部30から脱落することが防止される。また、支持ブロック36には上下に貫通するもう一つの孔36bが設けられており、この孔36bに、支持ブロック36の下面から下方に延設されたガイドピン37が挿入される。これにより、破砕部3が支持部30に対して回転することが防止される。
また、軸部34には、バネ39が巻回されている。軸部34の下方には、軸部34よりも直径が大きい取付部34aが設けられており、取付部34aは、ブレンダ31を着脱可能に構成されている。バネ39の上端は、支持部30の下面に当接し、バネ39の下端は取付部34aの上端面に当接している。
装置本体10には、支持部30を上下に移動させる昇降機構部18が設けられている。この昇降機構部18は、装置本体10の壁部19を挟んで破砕部3,3,3,3の反対側、即ち、壁部19の後方に設けられており、壁部19により外部からは見えないようになっている。昇降機構部18は、ベルト及びプーリ等から構成されており、ブレード昇降用モータ33によって駆動される。支持部30の後方には連結部材30aが延設されており、この連結部材30aは壁部19に設けられた上下方向に長い開口を通じて昇降機構部18に接続されている。つまり、支持部30は連結部材30aを介して昇降機構部18に連結されている。これにより、ブレード昇降用モータ33が駆動されることにより、支持部30を上下方向に移動させることが可能となっている。また、壁部19には直動ガイドのレール20が取り付けられており、支持部30には前記レールに沿って移動可能な直動ガイドの移動子20aが取り付けられている。これによって支持部30の上下方向の移動が案内されるようになっている。
支持部30が昇降機構部18により上下に移動されると、支持部30に支持されている4つの破砕部3も支持部3と共に上下に移動する。したがって、破砕部3が検体容器5の上方に位置する状態から、支持部30が下方に移動されることで、ブレンダ31が検体容器5の内部に挿入され、ブレンダ31の刃先が組織に押し付けられて、組織の破砕が行われる。
ここで、破砕部3と支持部30との相対的移動について説明する。上述したように、破砕部3は支持部30に上下方向に移動可能に支持されている。図7Aには、支持部30に対して破砕部3が最も下側の位置にある状態が示されている。つまり、図7Aに示すように、ストッパ35の下面が支持ブロック36の上面に当接した場合には、これによって支持部30に対する破砕部3の下方への移動が制限される。また、圧縮バネ39が支持部30と取付部34aとを互いに離反させる方向へ付勢しており、これによってストッパ35の下面が支持ブロック36の上面に押し付けられている。
ブレンダ31が組織91に押し付けられると、破砕部3に上向きの力が作用する。これによりバネ39が圧縮され、支持部30に対して破砕部3が上方へ移動することとなる。図7Bは、破砕部3が支持部30に対して上方へ移動した状態を示す破砕部3の側面部分断面図である。図7Bに示すように、破砕部3に上向きの力が作用すると、バネ39が圧縮され、軸部34が支持ブロック36の孔36aの内部を摺動して、ストッパ35が支持ブロック36から離反される。破砕部3が支持部30に対して上方に距離Tだけ移動した場合には、バネ39に生じる圧縮力FはF=k・Tとなる。但し、kはバネ39のバネ定数とする。つまり、ブレンダ31に加わった押付力Fに比例した距離Tだけ、バネ39が圧縮され、破砕部3が上方へ移動することになる。
軟らかい組織91が破砕対象である場合、支持部30が昇降機構部18により降下されて検体容器5に収容された組織91にブレンダ31が接触した後、さらに破砕部3が降下されるとブレンダ31に押されて組織91が変形する。このため、破砕部3が支持部30に対して上方へ移動されることなく、ブレンダ31の刃先が組織91に深く食い込み、ブレンダ31の内刃31pが回転することで組織91が破砕される。他方、癌化したリンパ節のような硬い組織92が破砕対象である場合、支持部30が昇降機構部18により降下されて検体容器5に収容された組織92にブレンダ31が接触した後、さらに破砕部3が降下されると組織92は殆んど変形することなくブレンダ31が組織92に強く押し付けられる。このとき、ブレンダ31が組織92から受ける上向きの力によってバネ39が圧縮され、破砕部3が上方へ移動する。このとき、破砕部3が距離Tだけ上方に移動した場合には、押付力F=k・Tによってブレンダ31が組織92に押し付けられる。バネ39は、この押付力Fがブレンダ31の回転を阻害する程に過大とならないように、そのバネ定数kが設定されている。即ち、ブレンダ31は、押付力Fによって組織92に押し付けられつつ、内刃31pの回転が維持される。このため、組織92の破砕が促進され、組織92が確実に破砕される。
図8は、本実施の形態に係る破砕処理装置1の電気回路の構成を示すブロック図である。破砕処理装置1の装置本体10は、FPGAにより構成された制御部7を備えている。制御部7には、ブレード回転用モータ32,32,32,32、及びブレード昇降用モータ33が接続されており、ブレード回転用モータ32,32,32,32、及びブレード昇降用モータ33を制御可能である。また、各ブレード回転用モータ32,32,32,32には、回転速度センサ32a,32a,32a,32aが設けられている。回転速度センサ32aは、対応するブレード回転用モータ32の回転速度を検出するようになっている。かかる回転数センサ32aは、制御部7に接続されており、制御部7に回転速度の検出信号を出力可能となっている。
装置本体10の筐体には、カバー2が閉じていることを検知するためのフォトインタラプタであるカバー開閉センサ21が設けられている。かかるカバー開閉センサ21は、制御部7に接続されており、制御部7に検知信号を出力可能となっている。
また、装置本体10には、セット部6に保冷庫4が取り付けられていることを検知するためのフォトインタラプタである保冷庫設置センサ62が設けられている。この保冷庫設置センサ62は、制御部7に接続されており、制御部7に検知信号を出力可能となっている。
装置本体10の筐体には、スタートスイッチ72が設けられている。図1に示すように、スタートスイッチ72は、装置本体10の前面に設けられたボタンスイッチであり、作業者が操作可能である。また、スタートスイッチ72は制御部7に接続されており、制御部7にスタートスイッチ72の出力信号が与えられるようになっている。
また、装置本体10の昇降機構部18には、支持部30に支持された破砕部3の上下方向の位置を検出するための複数のフォトインタラプタが設けられている。原点センサ14は、破砕部3が原点位置にあるか否かを検出するためのフォトインタラプタであり、待機位置センサ15は、破砕部3が待機位置にあるか否かを検出するためのフォトインタラプタである。原点位置は、保冷庫4に保持された検体容器5の上方の位置であり、破砕処理装置1の初期化動作において破砕部3の初期位置設定に用いられる。待機位置は、原点位置よりも下方の位置であり、ブレンダ31による組織の破砕動作を実行する前に、破砕部3を待機させるための位置である。上側位置センサ16は、破砕部3が第2位置にあるか否かを検出するためのフォトインタラプタであり、下側位置センサ17は、破砕部3が第1位置にあるか否かを検出するためのフォトインタラプタである。第1位置は、ブレンダ31の先端が検体容器5の底部近傍に位置する破砕部3の位置であり、第2位置は、第1位置よりも上方であって、待機位置よりも下方の位置である。ブレンダ31による組織の破砕動作においては、破砕部3が第1位置及び第2位置を往復する。これらの原点センサ14、待機位置センサ15、上側位置センサ16、及び下側位置センサ17のそれぞれは、制御部7に接続されており、制御部7に検知信号を出力可能となっている。
また、装置本体10の壁部19には、4つのLED13が左右に一列に並べて取り付けられている(図5参照)。これらのLED13は、破砕部3の異常を通知するためのものであり、それぞれが一対一に破砕部3と対応している。即ち、最も左側のLED13は、最も左側の破砕部3の異常を通知するためのものであり、左から2番目のLED13は、左から2番目の破砕部3の異常を通知するためのものであり、左から3番目のLED13は、左から3番目の破砕部3の異常を通知するためのものであり、最も右側のLED13は、最も右側の破砕部3の異常を通知するためのものである。図8に示すように、これらのLED13,13,13,13のそれぞれは、制御部7に接続されており、制御部7によって制御可能となっている。
<破砕処理装置の動作>
次に、本実施の形態に係る破砕処理装置1の動作について説明する。
図9は、本実施の形態に係る破砕処理装置1における破砕部昇降制御処理の手順を示すフローチャートである。制御部7は、図9に示される破砕部昇降制御処理を実行することにより、ブレード昇降用モータ33を駆動し、破砕部3を昇降させる。まず、制御部7は、カバー2が閉じられているか否かを検出する(ステップS101)。カバー2が開かれた状態から閉じられると、フォトインタラプタ21がこれに応じた検知信号を出力する。制御部7は、この検知信号を受信することで、カバー2が閉じられたことを検出する。ステップS101において、カバー2が閉じられていることが検出されない場合には(ステップS101においてNO)、制御部7は、カバー2が閉じられるのを検出するまで、ステップS101の処理を繰り返す。これにより、本実施の形態に係る破砕処理装置1では、カバー2が開いた状態では破砕部3が動作しないようにしている。ステップS101においてカバー2が閉じられたことが検出された場合には(ステップS101においてYES)、制御部7は、ステップS102へ処理を移す。
次に制御部7は、ブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3を下降させる(ステップS102)。制御部7は、原点センサ14がオンになったか否かを判別し(ステップS103)、原点センサ14がオフのとき(つまり、破砕部3が原点にないとき。ステップS103においてNO。)にはステップS102に処理を戻し、破砕部3の下降を継続する。他方、ステップS103において原点センサ14がオンとなった場合(つまり、破砕部3が原点に到達した場合。ステップS103においてYES。)、制御部7はブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3を所定距離上昇させた後、停止させる(ステップS104)。
破砕部3が原点よりも若干上方の位置において停止している状態で、制御部7は、カバー2が閉じられているか否かを検出する(ステップS105)。カバーが閉じられていることが検出されない場合には(ステップS105においてNO)、制御部7はカバー2が閉じられるのを検出するまで、ステップS105の処理を繰り返す。他方、ステップS105においてカバー2が閉じられたことが検出された場合には(ステップS105においてYES)、制御部7は、ステップS106へ処理を移す。
ステップS105においてカバー2が閉じられたことが検出された場合には(ステップS105においてYES)、制御部7は、保冷庫4が設置されたか否かを判別する(ステップS106)。上述したように、保冷庫4がセット部6に取り付けられた状態で、セット部6が装置本体10側に移動されると、フォトインタラプタ62が保冷庫4を検知し、これに応じた検知信号を出力する。制御部7は、この検知信号を受信することで、装置本体10に保冷庫4が設置されたことを検出する。ステップS106において、保冷庫4が設置されたことが検出されない場合には(ステップS106においてNO)、制御部7は、ステップS105へ処理を戻す。
ステップS106において、保冷庫4が装置本体10に設置されたことが検出された場合には(ステップS106においてYES)、制御部7は、スタートスイッチ72がオンにされたか否かを判別する(ステップS107)。作業者4によりスタートスイッチ72がオンにされると、スタートスイッチ72から出力信号が制御部7に与えられることで、制御部7がこれを検出する。スタートスイッチ72がオンにされていない場合には(ステップS107においてNO)、制御部7は、ステップS105へ処理を戻す。
一方、ステップS107においてスタートスイッチ72のオンが検出された場合には(ステップS107においてYES)、制御部7は、組織を破砕するために破砕部3を駆動する破砕制御処理を実行する(ステップS108)。
図10A及び図10Bは、破砕制御処理の手順を示すフローチャートである。破砕制御処理が開始されると、まず制御部7は、カバー2が閉じられているか否かを検出し(ステップS201)、カバー2が閉じられていることが検出された場合には破砕部3を下降させ(ステップS202)、原点センサ13がオンになったか否かを判別し(ステップS203)、原点センサがオンになった場合には破砕部3を所定距離上昇させた後、停止させる(ステップS204)。ステップS201〜S204の処理は、ステップS101〜S104の処理と同様であるので、その詳細は省略する。
破砕部3が原点よりも若干上方の位置において停止している状態で、制御部7は、ブレード昇降用モータ33を制御して、再度破砕部3を下降させる(ステップS205)。制御部7は、待機位置センサ15がオンになったか否かを判別し(ステップS206)、待機位置センサ15がオフのとき(つまり、破砕部3が待機位置にないとき。ステップS206においてNO。)にはステップS205に処理を戻し、破砕部3の下降を継続する。他方、ステップS206において待機位置センサ15がオンとなった場合(つまり、破砕部3が待機位置に到達した場合。ステップS206においてYES。)、制御部7はブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3の下降を停止させる(ステップS207)。
破砕部3が待機位置において停止している状態で、制御部7は、3秒間待機する(ステップS208)。図12は、破砕部3の動作を説明するための模式図である。ブレンダ31には、外方に突出するように円環状のフランジ31aが設けられている。このフランジ31aの外径は、検体容器5の開口部の外径よりも大きくされている。ステップS208の待機動作では、ブレンダ31に設けられたフランジ31aが、検体容器5の上端より距離Aだけ上方にある待機位置に位置決めされた状態で、3秒間停止される。このとき、ブレンダ31の先端部は、検体容器5の長手方向中央部付近に位置し、可溶化液81の液面よりも上方にある。このような待機動作は、ブレンダ31の内刃31pが回転していない状態で行われる。
3秒間の待機後、制御部7は、後述する破砕部回転制御処理の実行を開始し、これによってブレンダ31の内刃31pの回転が開始される。ステップS208の待機動作の後、制御部7は、ブレード昇降用モータ33を制御して、再度破砕部3を下降させる(ステップS209)。つまり、ブレンダ31の内刃31pが回転した状態で、破砕部3が下降される。制御部7は、下側位置センサ17がオンになったか否かを判別し(ステップS210)、下側位置センサ17がオフのとき(つまり、破砕部3が第1位置にないとき。ステップS210においてNO。)にはステップS209に処理を戻し、破砕部3の下降を継続する。他方、ステップS210において下側位置センサ17がオンとなった場合(つまり、破砕部3が第1位置に到達した場合。ステップS210においてYES。)、制御部7はブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3の下降を停止させる(ステップS211)。さらに制御部7は、その状態で1秒間待機する(ステップS212)。
上記の動作を図12を用いて説明する。第1位置では、ブレンダ31の先端が検体容器5の底部付近に位置する。このため、ブレンダ31の内刃31p及び外刃31qが組織と接触し、内刃31p及び外刃31qが相対回転することで、組織が破砕される。第1位置では、ブレンダ31のフランジ31aが、検体容器5の上端に当接する。即ち、フランジ31aにより、検体容器5の開口が閉塞され、ブレンダ31の回転動作により組織と可溶化液の混合物が検体容器5から飛散することが防止される。
また、破砕対象の組織が硬い場合には、破砕部3が第1位置まで下降された場合でも、上述したようにバネ39が圧縮されてブレンダ31の位置が調節されることとなる。つまり、ブレード昇降用モータ33の出力によって強い力で破砕部3が下降されても、バネ39が縮むことによってブレンダ31が支持部30に対して上昇し、F=k・Tの適切な押付力によってブレンダ31が組織に押し付けられるため、ブレンダ31と検体容器5の底部との間に組織が挟まってブレンダ31の回転が阻害されることがない。したがって、適正な押付力によってブレンダ31が組織に押し付けられた状態でブレンダ31の内刃31pが回転することで、組織の破砕が促進され、確実に組織が破砕される。
ステップS212の1秒間の待機後、制御部7は、ブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3を上昇させる(ステップS213)。つまり、ブレンダ31の内刃31pが回転した状態で、破砕部3が上昇される。制御部7は、上側位置センサ16がオンになったか否かを判別し(ステップS214)、上側位置センサ16がオフのとき(つまり、破砕部3が第2位置にないとき。ステップS214においてNO。)にはステップS213に処理を戻し、破砕部3の上昇を継続する。他方、ステップS214において上側位置センサ16がオンとなった場合(つまり、破砕部3が第2位置に到達した場合。ステップS214においてYES。)、制御部7はブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3の上昇を停止させる(ステップS215)。さらに制御部7は、その状態で1秒間待機する(ステップS216)。
上記の動作を図12を用いて説明する。第2位置では、ブレンダ31の先端が検体容器5の底部よりも上方であり、可溶化液の液面よりも下方に位置する。このため、破砕された組織片が可溶化液と混和され、組織が内刃31p及び外刃31qに目詰まりすることが防止される。ブレンダ31には、フランジ31aよりも下方において円環状のフランジ31bが設けられている。このフランジ31bの外径は、検体容器5の内径よりも若干小さくされている。破砕部3が第2位置にあるときには、フランジ31bが検体容器5の上端に位置する。即ち、フランジ31bにより、検体容器5の開口が実質的に閉塞され、ブレンダ31の回転動作により組織と可溶化液の混合物が検体容器5から飛散することが防止される。
ステップS216の1秒間の待機後、制御部7は、破砕部3の昇降回数が既定値に達したか否かを判別する(ステップS217)。本実施の形態においては、この既定値は15回である。昇降回数が既定値に到達していない場合(ステップS217においてNO)、制御部7は処理をステップS209へ戻し、破砕部3を第1位置まで下降させ、その後第2位置まで上昇させる往復動作を再度実行させる。他方、ステップS217において昇降回数が既定値に到達している場合には(ステップS217においてYES)、制御部7は処理をリターンする。
図13は、破砕動作における破砕部3の昇降を説明するためのグラフである。図において、縦軸はブレンダ31の位置を示し、横軸は時間を示している。図に示すように、ブレンダ31は最下点の第1位置において約1秒間静止され、その後第1位置から距離Bだけ上方の第2位置まで移動する。ブレンダ31は最上点の第2位置において約1秒間静止され、その後第1位置まで下降する。破砕動作では、このような破砕部3の昇降を既定回数(15回)繰り返す。この間、ブレンダ31の内刃31pは回転し続ける。かかる破砕動作は、60秒間実行される。
破砕動作においては、上記のようにブレンダ31が第1位置及び第2位置を往復しながら回転動作するため、ブレンダ31の内刃31p及び外刃31qが一定の位置に留まることがなく、組織と可溶化液との混和物がよくかき混ぜられる。また、組織片が検体容器5の内壁に付着した状態で留まることが防止され、破砕された組織片の大きさが均一化される。
また、破砕部3が第1位置にある状態で、組織に押し付けられたままブレンダ31の内刃31pが回転すると、組織と内刃31pとが一体的に回転する場合があり、これは破砕不良の原因となる。上記のように破砕部3の昇降を繰り返すことで、破砕部3が下降した場合にはブレンダ31が組織に押し付けられ、破砕部3が上昇した場合にはブレンダ31が組織から離反される。ブレンダ31が組織に押し付けられているときにブレンダ31の内刃31pと組織とが一体的に回転していたとしても、ブレンダ31が組織から離反されたときにはブレンダ31の内刃31pと組織との一体的回転が解除されてブレンダ31のみが回転することになる。ここで再度破砕部3が下降されて組織に押し付けられると、ブレンダ31の内刃31pと組織とが一体的に回転することなく良好に組織が破砕されることが期待できる。
ここで、制御部7の破砕部回転制御処理について説明する。破砕制御処理のステップS208において破砕部3が待機位置にある状態で3秒間待機した後、制御部7は破砕部回転制御処理を実行する。図11は、破砕部回転制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、この破砕部回転制御処理は、4つのブレード回転用モータ32,32,32,32毎に個別に実行される。また、制御部7は、内蔵するメモリの一部の領域に、4つの回転異常フラグを有している。各回転異常フラグは、ブレード回転用モータ32,32,32,32に個別に対応しており、対応するブレード回転用モータ32の異常の有無を示す情報を格納するために用いられる。各回転異常フラグは、初期値では異常がないことを示すオフにセットされており、ブレード回転用モータ32の異常が検出された場合に、異常が発生したことを示すオンにセットされる
制御部7は、破砕部回転制御処理を開始すると、各ブレード回転用モータ32,32,32,32を制御して、各ブレンダ31の内刃31pを所定の回転速度(10000回転/秒)で回転させる(ステップS301)。次に、制御部7は、回転速度センサ32aの出力信号から、ブレード回転用モータ32の回転速度が第1基準値(本実施の形態においては、9500回転/秒)以下であるか否かを判別する(ステップS302)。ブレード回転用モータ32の回転速度が第1基準値以下である場合には(ステップS302においてYES)、制御部7は当該ブレード回転用モータ32に異常が発生したと判断して、当該ブレード回転用モータに対応する回転異常フラグをオンにセットし(ステップS303)、ステップS307へ処理を移す。
他方、ブレード回転用モータ32の回転速度が第1基準値を上回る場合には(ステップS302においてNO)、制御部7は、回転速度センサ32aの出力信号から、ブレード回転用モータ32の回転速度が第2基準値(本実施の形態においては、10500回転/秒)以上であるか否かを判別する(ステップS304)。ブレード回転用モータ32の回転速度が第2基準値以上である場合には(ステップS304においてYES)、制御部7は当該ブレード回転用モータ32を制御して破砕部3の回転を停止させ(ステップS305)、当該ブレード回転用モータ32に異常が発生したと判断して、当該ブレード回転用モータに対応する回転異常フラグをオンにセットし(ステップS306)、処理を終了する。
また、ブレード回転用モータ32の回転速度が第2基準値未満である場合には(ステップS304においてNO)、制御部7は、ステップS307へ処理を移す。ステップS307において、制御部7は、破砕部3の昇降回数が既定値に達したか否かを判別する(ステップS307)。本実施の形態においては、この既定値は15回である。昇降回数が既定値に到達していない場合(ステップS307においてNO)、制御部7は処理をステップS301へ戻し、ブレード回転用モータ32,32,32,32を制御して、各ブレンダ31の内刃31pの回転を継続させる。
図9に示す破砕部昇降制御処理の説明に戻る。上述したような破砕制御処理(及び破砕部回転制御処理)が終了した後、制御部7は、ブレード回転用モータ32,32,32,32及びブレード昇降用モータ33を制御して、液切り動作を実行させる(ステップS109)。この液切り動作では、破砕部3が上昇され、待機位置に位置決めされた状態で、ブレンダ31の内刃31pが回転される(図12参照)。このとき、ブレンダ31の先端部は、検体容器5の長手方向中央部付近に位置し、可溶化液の液面よりも上方にある。このため、内刃31p及び外刃31qに付着した組織片及び可溶化液がブレンダ31から除去され、また組織片及び可溶化液が検体容器5の外側に飛散することが防止される。このような液切り動作は、4秒間実行される。
次に制御部7は、回転異常フラグを参照して、オンにセットされている回転異常フラグがあるか否かを判別する(ステップS110)。オンにセットされている回転異常フラグが存在する場合(ステップS110においてYES)、制御部7は、オンにセットされている回転異常フラグに対応するLED13を制御して、当該LED13を点灯させる(ステップS111)。つまり、例えば最も右側のブレード回転用モータ32に対応する回転異常フラグがオンにセットされている場合、最も右側のLED13が点灯されることで、このブレード回転用モータの異常が通知される。ステップS111の処理を行った後、制御部7は、処理をステップS112へ移す。また、ステップS110において全ての回転異常フラグがオフにセットされている場合にも(ステップS110においてNO)、制御部7は処理をステップS112へ移す。
ステップS112において、制御部7はブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3を上昇させる(ステップS112)。制御部7は、原点センサ14がオンになったか否かを判別し(ステップS113)、原点センサ14がオフのとき(つまり、破砕部3が原点にないとき。ステップS113においてNO。)にはステップS112に処理を戻し、破砕部3の上昇を継続する。他方、ステップS113において原点センサ14がオンとなった場合(つまり、破砕部3が原点に到達した場合。ステップS113においてYES。)、制御部7はブレード昇降用モータ33を制御して、破砕部3の上昇を停止させ(ステップS114)、処理をステップS105へ戻す。
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、支持部30と破砕部3との間にバネ39を介在させ、これによって、組織に対するブレンダ31の押付力を吸収することにより、押付力を調節する構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、支持部30と破砕部3との間にゴム弾性体を設け、ブレンダ31が組織に押し付けられたときに、当該ゴム弾性体が伸長又は収縮することで、組織に対するブレンダ31の押付力を調節する構成としてもよい。また、支持部30と破砕部3との間に引張りバネを介在させ、ブレンダ31が組織に押し付けられたときに、当該引張りバネが伸長することで、組織に対するブレンダ31の押付力を調節する構成としてもよい。
また、弾性体によって押付力を調節する構成でなく、マイクロプロセッサ等によって、押付力を制御する構成とすることも可能である。例えば、ブレンダ31に作用する圧力を検出する圧力センサを設け、この圧力センサによって検出された圧力に基づいて、ブレード昇降用モータ33の動作を制御して、所定値より大きい圧力が検出された場合には、ブレンダ31が上昇するようにブレード昇降用モータ33を制御し、所定値より小さい圧力が検出された場合には、ブレンダ31が下降又は停止するようにブレード昇降用モータ33を制御するように構成してもよい。
また、破砕部3の重量を適切に設定することで、バネ39を設けることなく、破砕部3が自重によって組織に対するブレンダ31の押付力を調節する構成としてもよい。この場合には、軟らかい組織では、破砕部3の自重によりブレンダ31の刃先が組織に食い込み、組織が変形することで過大な押付力が破砕部3に発生することがなく、硬い組織では、破砕部3が自重に抗して支持部30に対して上昇し、ブレード昇降用モータの過大な押付力ではなく、破砕部3の自重によってブレンダ31が組織に押し付けられることとなる。
また、上述した実施の形態においては、各破砕部3に個別にバネ39を設ける構成としたが、これに限定されるものではない。破砕部3,3,3,3を互いに固定し、互いに固定された破砕部3,3,3,3のユニットを、支持部によって上下方向に移動可能に支持し、破砕部3,3,3,3のユニットと、支持部との間に弾性体を設ける構成とすることも可能である。この場合には、1つの破砕部3が組織から大きな力を受けた場合に、他の破砕部3,3,3には大きな力を受けていなくても、弾性体が変形することで破砕部3,3,3,3のユニットが支持部に対して上昇し、破砕部3,3,3,3の押付力が調節されることとなる。
また、検体容器5と装置本体10との間に弾性体を設け、これによって破砕部3の押付力を調節する構成とすることもできる。この場合、破砕部3が組織に押し付けられると、検体容器5と装置本体10との相対的な位置関係が変化し(つまり、検体容器5が装置本体10に対して下降し)、弾性体が変形することで、破砕部3の押付力が調節される。
また、上述した実施の形態においては、保冷庫4に検体容器5を垂直に保持させ、破砕部3を垂直方向に降下させて、検体容器5の内部に破砕部3を進入させる構成について述べたが、これに限定されるものではない。保冷庫に検体容器を垂直方向に対して傾斜した方向に保持させ、破砕部を検体容器の傾斜角度と同一角度で傾斜した方向に沿って移動可能とし、傾斜した検体容器の内部に破砕部を進入させる構成としてもよい。
本発明に係る破砕処理装置は、人、動物、又は植物から採取された組織を破砕するための破砕処理装置として有用である。
1 破砕処理装置
10 装置本体
11 位置決め部
12 磁石
2 カバー
21 フォトインタラプタ
22 ロック機構
30 支持部
3 破砕部
31 ブレンダ
31a フランジ
31b フランジ
32 ブレード回転用モータ
32a 回転速度センサ
33 ブレード昇降用モータ
39 バネ
4 保冷庫
5 検体容器
51 フランジ
6 セット部
62 フォトインタラプタ
7 制御部
72 スタートスイッチ

Claims (14)

  1. 生体から採取された組織を破砕するための破砕処理装置であって、
    容器に収容された組織に接触した状態で回転することにより前記組織を破砕するための破砕部材を有する破砕部と、
    前記破砕部材を回転させるための回転駆動部と、
    前記破砕部材が前記容器に収容された組織に接触するときに、前記破砕部材を前記組織に押し付ける押付力を吸収する吸収部と、
    を備える、
    破砕処理装置。
  2. 前記吸収部は、前記破砕部材が容器内の組織に押し付けられたときに伸張又は収縮する弾性部材を具備する、
    請求項1に記載の破砕処理装置。
  3. 前記破砕部を容器に挿入するために、前記破砕部を支持した状態で特定の方向へ移動可能な支持部と、
    前記支持部を前記特定の方向へ移動させる第2駆動部と、
    を更に備え、
    前記支持部は、前記破砕部が前記支持部に対して前記特定の方向とは反対の方向へ移動可能に前記破砕部を支持するように構成されており、
    前記弾性部材は、前記破砕部が前記支持部に対して前記反対の方向へ移動したときに伸張又は収縮するように、前記支持部と前記破砕部との間に設けられている、
    請求項2に記載の破砕処理装置。
  4. 前記吸収部は、前記破砕部が前記支持部に対して前記反対の方向へ移動したときに前記弾性部材が伸張又は収縮することで、前記破砕部材を前記組織に押し付ける押付力が所定の大きさを超過しないように構成されている、
    請求項3に記載の破砕処理装置。
  5. 前記第2駆動部が動作することにより前記破砕部が前記特定の方向及びその反対方向に繰り返し移動するように構成されている、
    請求項3又は4に記載の破砕処理装置。
  6. 前記回転駆動部を制御して前記破砕部を回転させながら、前記第2駆動部を制御して前記破砕部を前記特定の方向及びその反対方向に繰り返し移動させる制御部をさらに備える、
    請求項5に記載の破砕処理装置。
  7. 前記制御部は、前記破砕部材による組織の破砕を終了する場合に、前記第2駆動部を制御して容器に挿入されている前記破砕部を前記反対方向に移動させた後、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材を回転させるように構成されている、
    請求項6に記載の破砕処理装置。
  8. 複数の容器を保持可能な容器保持部を更に備え、
    前記破砕部及び前記回転駆動部は、前記容器保持部において容器を保持可能な数と同数設けられており、
    前記吸収部は、複数の前記破砕部に個別に設けられている、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の破砕処理装置。
  9. 前記破砕部は、前記破砕部材の外側に配置される第2破砕部材をさらに有しており、
    前記第2破砕部材は、先端に組織を破砕するための刃が設けられており、前記第2破砕部材の内側で前記破砕部材が回転することで、組織が破砕されるように構成されている、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の破砕処理装置。
  10. 前記第2破砕部材は、前記支持部に固定されている、
    請求項9に記載の破砕処理装置。
  11. 前記破砕部材の回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転駆動部を制御して前記破砕部材を回転させ、前記回転数検出部により検出された前記破砕部材の回転数が所定値以上である場合に、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材の回転を停止させる制御部と、
    を更に備える、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の破砕処理装置。
  12. 複数の容器を保持可能な容器保持部を更に備え、
    前記破砕部及び前記回転駆動部は、前記容器保持部において容器を保持可能な数と同数設けられており、
    前記制御部は、複数の前記回転駆動部のうちの一部において、前記回転数検出部により検出された回転数が前記所定値以上である場合に、回転数が所定値以上である前記回転駆動部を制御して当該回転駆動部に対応する前記破砕部材の回転を停止させ、回転数が所定値未満である前記回転駆動部を制御して当該回転駆動部に対応する前記破砕部材の回転を継続させるように構成されている、
    請求項11に記載の破砕処理装置。
  13. 異常を通知するための異常通知部を更に備え、
    前記制御部は、前記回転数検出部により検出された前記破砕部材の回転数が前記所定値よりも小さい第2所定値以下である場合には、前記回転駆動部を制御して前記破砕部材の回転を継続させ、前記異常通知部を制御して異常の通知を出力するように構成されている、
    請求項11又は12に記載の破砕処理装置。
  14. 生体から採取された組織を破砕するための破砕処理装置であって、
    容器に収容された組織に接触した状態で回転することにより前記組織を破砕するための破砕部材を有する破砕部と、
    前記破砕部を回転させるための回転駆動部と、
    前記破砕部が前記容器に収容された組織に接触するときに、前記破砕部を前記組織に押し付ける押付力を調節する調節部と、
    を備える、
    破砕処理装置。
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