JP2001179121A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JP2001179121A
JP2001179121A JP37195399A JP37195399A JP2001179121A JP 2001179121 A JP2001179121 A JP 2001179121A JP 37195399 A JP37195399 A JP 37195399A JP 37195399 A JP37195399 A JP 37195399A JP 2001179121 A JP2001179121 A JP 2001179121A
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rotary
blade
crushed
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JP37195399A
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Tadao Shimoda
忠雄 下田
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NIPPON RIIINGU KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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  • Fertilizers (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細分化前後における被粉砕物の含水組成の変
化を小さくすることができるとともに、被粉砕物を連続
して細分化することができ、かつ所望の大きさの粉砕物
を得ることができるとともに簡単な構成の粉砕機を提供
すること。 【解決手段】 円筒状の周壁の上端開口を開閉自在な蓋
体4によって塞ぐとともに前記周壁の下端開口を底板5
で塞いで円筒体3を形成し、この円筒体3の内部には、
底板5から離間して回転自在に支持される回転板7を設
けるとともに、円筒体3の周壁から延出する板状の固定
刃9を設ける。また円筒体3には、回転板7の側方に開
口する排出口8を設け、さらに回転板7の上面には上方
に延出する板状の回転刃14を設ける。そして、回転板
7の上面と排出口8の上縁との間に所定の間隔を有する
とともに、固定刃9と回転刃14との間に所定の間隔を
有し、かつ円筒体3を排出口8側へ傾斜するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉砕機に関し、特
に、野菜、果実、魚介類残滓、骨等の生ゴミを堆肥化に
よって再利用すべく連続して粉砕するのに好適な粉砕機
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ゴミ処理施設の限界が指摘さ
れており、この指摘に伴って廃棄物(ゴミ等)の処理方
法等の研究がなされている。この研究は、以前では企業
等から排出される事業用ゴミが主な対象とされていた
が、最近では家庭から排出される家庭ゴミについてもそ
の対象とされている。このような背景から、近年では家
庭や飲食店等から排出される生ゴミの処理方法について
も様々な研究がなされている。
【0003】生ゴミの処理方法については、例えば、水
分を除いた後に生ゴミを焼却処分する方法や、堆肥ある
いは家畜の飼料等に再利用する方法等が挙げられる。い
ずれの方法においても、生ゴミを細分化することが望ま
れており、生ゴミを細分化する装置としては、例えば、
生ゴミ等の破砕を主な目的とする破砕機が知られてい
る。
【0004】この破砕機は、回転する円形の回転板によ
って底面が形成される円筒状の破砕室を備え、前記回転
板には回転板の上面から上方に延出する板状の回転部を
有し、破砕室に投入される生ゴミを主に前記回転部によ
って破砕室の周面に叩き付けて破砕するとともに破砕さ
れた生ゴミが連続して排出される構成とされている。
【0005】前記破砕機は、生ゴミを破砕によって細分
化することから、野菜や魚介類等の組織内に含まれる水
分を破砕の衝撃によって抽出することが可能である。ま
た、前記破砕機は、生ゴミ等の被破砕物の連続供給が可
能であるとともに、破砕物の連続排出が可能である。さ
らに、例えばこの破砕機から破砕物を次段へ搬送する際
に、連続して加圧することにより破砕物を脱水しつつ搬
送する連続加圧脱水機等を前記破砕機と併用すると、水
分が抽出された生ゴミの破砕物を得るのにより好適であ
る。すなわち、前記破砕機は、生ゴミを破砕するととも
に生ゴミに含まれる水分を抽出することにより、減容化
による搬出効率のより高い形態、あるいは家畜の飼料化
や焼却処分に好適な形態へ速やかに生ゴミを変態させよ
うとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方で、堆肥化のよう
に生ゴミを土に帰す処理方法では、一般に微生物の分解
によって生ゴミを分解する方法が採用されている。この
方法では、生ゴミを水分が含まれたまま細分化された形
態にすると、前記微生物の生育環境の維持等の上で好ま
しい場合がある。
【0007】前記破砕機は、生ゴミの連続供給及び破砕
された生ゴミの連続排出が可能であるものの、生ゴミが
破砕によって細分化されることから、含まれている水分
が分離され水分の失われた状態の破砕生ゴミを排出す
る。従って、堆肥化による生ゴミの再利用化では、前記
破砕機の使用が好ましくない場合がある。
【0008】また、堆肥化による生ゴミの再利用化で
は、細分化された生ゴミの大きさがある程度揃っている
と、生ゴミの分解速度等を制御する上で好ましい。ま
た、廃棄物である生ゴミを細分化するには、細分化の操
作や細分化後の清掃等が容易であるとともに、安価に製
造できることがより好ましい。
【0009】本発明は、前記事項に鑑みなされたもの
で、細分化前後における被粉砕物の含水組成の変化を小
さくすることができるとともに、被粉砕物を連続して細
分化することができ、かつ所望の大きさの粉砕物を得る
ことができるとともに簡単な構造の粉砕機の提供を課題
をする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は粉砕機であり、
前記課題を解決するための手段として以下に示す構成を
有する。
【0011】すなわち、本発明の粉砕機は、円筒状の周
壁の上端開口及び下端開口の内少なくとも上端開口が蓋
体によって塞がれて形成される円筒体に、この円筒体の
軸線上を前記下端開口の中心から上方に突出する回転軸
が設けられ、この回転軸に円形の回転板が回転板の中心
で固定され、前記回転板を底面とする粉砕室が前記円筒
体内に形成されるとともに、前記粉砕室に被粉砕物を投
入するための投入口を有する粉砕機であって、前記円筒
体内から粉砕物を排出するために前記回転板の側方にお
ける円筒体の周壁に設けられる排出口と、前記回転板の
上面に固定され回転板の上面から上方に延出するととも
に回転板の半径上に延出する板状の回転刃と、前記粉砕
室の周面に固定され粉砕室の周面から粉砕室内に延出す
るとともに前記軸線に沿って延出する板状の固定刃とを
備え、前記回転板は回転板の上面が前記排出口の上縁と
所定の間隔を有して設けられるとともに、前記固定刃は
回転刃と所定の間隔を有して設けられ、かつ前記円筒体
は前記軸線が前記排出口側へ傾斜するように設けられて
いることを特徴とする。
【0012】前記構成によれば、粉砕室に投入された被
粉砕物は、回転板の円周に沿って粉砕室内を回転する。
そして、被粉砕物は、固定刃が回転刃と所定の間隔を有
して設けられていることから、固定刃と回転刃とによる
剪断によって所定の大きさに粉砕されて細分化する。従
って、細分化前後における被粉砕物と粉砕物の含水組成
がほとんど変化せず、細分化前に含まれる水分を保った
まま、被粉砕物を粉砕することが可能となる。
【0013】また、前記構成によれば、前記軸線が排出
口側へ傾斜するように円筒体が設けられていること、及
び回転板の回転によって、回転刃及び固定刃の設けられ
ている粉砕室の周面側に被粉砕物が移動しやすいととも
に、粉砕物が排出口側へ移動しやすい。このため、被粉
砕物が連続して速やかに粉砕されるとともに、粉砕物が
排出口から速やかに排出される。従って、被粉砕物を連
続して細分化することが可能となる。
【0014】また、前記構成によれば、前記固定刃が回
転刃と所定の間隔を有して設けられていることから、前
記所定の間隔によって粉砕物の大きさが決定される。ま
た、回転板は回転板の上面が排出口の上縁を所定の間隔
を有して設けられていることから、前記所定の間隔より
も小さな粉砕物は排出口から排出され、前記所定の間隔
よりも大きな粉砕物は所定の大きさに粉砕されるまで粉
砕室内で粉砕される。従って、前記構成によれば、回転
板や固定刃の形状及びこれらの位置関係等によって排出
口から排出される粉砕物の大きさをある程度揃えること
ができ、所望の大きさの粉砕物を得ることが可能とな
る。
【0015】また、前記構成によれば、排出口が回転板
の側方に開口していることから、回転板の回転に伴う遠
心力の向きが粉砕物の排出方向と一致し、粉砕物がより
一層排出されやすい。また、剪断によって被粉砕物を粉
砕することから、回転刃及び固定刃を複雑な形状に形成
したり、あるいは回転刃及び固定刃に複雑な加工を施す
必要がない。従って、簡単な構造で被粉砕物を粉砕する
ことが可能となる。
【0016】また、本発明の粉砕機は、前記回転刃が前
記回転板の円周まで延出するとともに回転板の円周側で
上部が切り欠かれた板状に形成され、前記固定刃が矩形
の板状に形成されていることを特徴とする。
【0017】前記構成によれば、回転板の上面から固定
刃の下端までの間隔を小さくすることが可能となるとと
もに、この小さな間隔とされた回転板上面と固定刃下端
との間を回転刃が回転板の回転に伴って通過することが
可能となる。従って、回転刃と固定刃とによる剪断作用
が損なわれることないので、被粉砕物のさらなる細分化
が可能となる。
【0018】また、本発明の粉砕機は、前記下端開口が
底板によって塞がれるとともに、この底板から離間して
前記回転板が前記回転軸に固定され、この回転板の下面
には回転板下面側に侵入した前記粉砕物を前記周壁側へ
案内する案内板が設けられることを特徴とする。
【0019】前記構成によれば、回転板の円周から粉砕
物や水分等の下方への侵入をシールするシール手段を設
ける必要がないことから、回転板の回転に際して前記シ
ール手段と回転板との摩擦を考慮した大きな回転力を必
要とせず、本粉砕機の省力化を図ることが可能となる。
また、前記案内板が設けられることから、回転板下面側
に侵入した粉砕物が排出口側へ案内されるため、回転板
下面側への粉砕物の蓄積等に伴う回転板のトルクの上昇
がより抑制され、本粉砕機の安定した運転や本粉砕機の
運転のさらなる省力化を図るのにより好適である。
【0020】また、本発明の粉砕機は、前記蓋体の開閉
状態を検出する検出装置を備えることを特徴とする。こ
の構成によれば、蓋体が開状態にある場合では、回転板
の回転を停止させる等の構成が可能となり、本粉砕機の
運転時における安全性をより向上させることが可能とな
る。
【0021】また、本発明の粉砕機は、前記固定刃が前
記円筒体の軸線方向に固定刃の固定位置を調整自在に設
けられていることを特徴とする。この構成によれば、得
られる粉砕物の大きさを自在に調整することが可能とな
り、所望の大きさの粉砕物を得るのにより好適である。
【0022】前記円筒体は、内部に粉砕室を形成すると
ともに、周壁方向への粉砕物の飛散を防止するための構
成である。従って、円筒体は、内部に粉砕室を形成する
のに十分な大きさであるとともに、周壁方向への粉砕物
の飛散を防止するのに十分な高さであることが好まし
い。
【0023】前記回転軸は、円形の回転板を円筒体内に
おいて回転させるための構成である。従って、回転軸
は、粉砕室に投入された被粉砕物を粉砕室の周面側へ案
内するのに十分な遠心力を生じるとともに、被粉砕物を
粉砕するのに十分な剪断力を生じる回転力で回転すれば
良い。この回転力は、被粉砕物の形状や重量、及び硬度
等、被粉砕物の性状によって設定されることが好まし
い。また、回転力は、回転軸を回転させる回転駆動源に
変速機等の変速手段を備えることによって、適宜設定可
能であっても良い。
【0024】前記回転板は、円筒体内において粉砕室の
底面を回転自在に形成するとともに、粉砕室に投入され
た被粉砕物や粉砕物を遠心力によって粉砕室の周面側で
回転させるための構成である。従って、回転板は、回転
軸に固定されたときに回転板の円周が円筒体の周壁と僅
かに離間する程度の大きさであることが、被粉砕物の粉
砕及び粉砕物の回転板下方への落下防止の上で好まし
い。
【0025】前記粉砕室は、円筒体の周壁、蓋体、及び
回転板によって円筒状に形成され、被粉砕物の粉砕を行
うための空間である。従って、粉砕室は、投入される被
粉砕物の大きさや、粉砕物の飛散の様子等に応じて、適
切な大きさ等に形成されていることが好ましい。
【0026】前記蓋体は、粉砕室の上端面を形成するた
めの構成である。従って、蓋体は、円筒体の上端開口で
固定されるとともに開閉自在な構成であると、粉砕時に
おける粉砕物の上方への飛散を防止することができると
ともに、粉砕後の清掃やメンテナンス等が容易に行える
ので好ましい。また、蓋体は、透明な合成樹脂製等の板
体によって形成されていると、粉砕室内部の様子を観察
できるので好ましい。
【0027】このような蓋体としては、例えば、円形に
形成された透明な合成樹脂板を円筒体の上端開口に回動
自在に蝶着してなる蓋体等を例示することができる。ま
た、蓋体を固定する構成としては、例えば、蓋体または
円筒体周壁上部のいずれか一方に設けられる第1係止部
と、円筒体周壁上部または蓋体のいずれか一方に設けら
れて前記第1係止部に係止自在な第2係止部とを備える
構成等を例示することができる。
【0028】前記底板は、円筒体の下端開口を塞ぐため
の構成である。底板は、円筒体の下端開口を水密に塞ぐ
構成にするとともに、粉砕物や水等の侵入を防止するよ
うに底板と回転軸周面との間をシールする構成とする
と、円筒体よりも下方への粉砕物等の侵入が防止される
とともに、回転板の円周と粉砕室の周面との隙間から回
転板の下側へ侵入した粉砕物等を排出するのに好まし
い。
【0029】前記投入口は、被粉砕物を粉砕室に投入す
るための構成である。従って、投入口は、粉砕室に面し
て開口してれば良く、回転板よりも上方の円筒体周壁に
設けられても良いし、あるいは蓋体に設けられても良
い。また、投入口は、蓋体の開放によって開口する前記
上端開口であっても良い。投入口は、被粉砕物を粉砕室
へ投入するのに適切な大きさや形状等に形成されている
ことが好ましい。また、投入口は、被粉砕物の投入後に
自動的に閉口する構成であると、被粉砕物の連続投入及
び投入口からの粉砕物の飛散防止の観点からより好まし
い。
【0030】このような投入口としては、例えば、粉砕
室に向けて開口する円形の開口部と、この開口部の円形
を扇形によって分割してなる板状体とを有し、この板状
体が弾性部材によって開口部を塞ぐ方向へ付勢されてな
る投入口を例示することができる。前記板状体は、板状
体がゴム板等の弾性部材であっても良いし、あるいは金
属板や合成樹脂板等の剛性の高い扇形の板状体が、バネ
等の弾性部材によって前記開口部の周縁に隣接して周設
される構成であっても良い。さらに投入口としては、所
定形状の開口部と、この開口部と同形状に形成されると
ともに中心線に回動軸を有する回動板とを有し、前記回
動軸が前記開口部の周縁で回動自在に支持されてなる投
入口等を例示することができる。
【0031】前記排出口は、粉砕物を円筒体内から排出
するための構成である。従って、排出口は、少なくとも
粉砕室に面して開口している必要がある。また、排出口
は、回転板の下面に案内板を設ける場合では、案内板に
よって周壁側に案内される粉砕物を排出するように開口
している必要がある。排出口の形状や大きさは、粉砕物
の所望の大きさや、粉砕物の排出速度等によって決定さ
れると良く、このような排出口としては、例えば円筒体
の周壁底部に開口する排出口等を例示することができ
る。また、排出口には、排出される粉砕物の飛散を防止
する排出口カバー等を設けると良い。
【0032】また、排出口は、その上縁と回転板の上面
との間に所定の間隔を有しているが、この所定の間隔
は、粉砕室から排出される粉砕物の大きさを決定するた
めの構成である。従って、排出口や回転板は、前記所定
の間隔を調整可能に構成されていても良い。
【0033】前記調整可能な排出口としては、例えば、
円筒体の周壁に開口する開口部と、円筒体の周壁に沿っ
て湾曲する形状に形成されるとともに前記開口部を閉塞
あるいは開放するように周壁上を摺動自在な調整板とを
備え、この調整板によって排出口の上縁の位置を適宜調
整自在に構成されてなる排出口等を例示することができ
る。また、前記調整可能な回転板としては、例えば、回
転軸の軸方向に沿って所望の位置で回転軸に固定可能に
構成される回転板等を例示することができる。
【0034】前記回転刃は、粉砕室の周面側に案内され
た被粉砕物が回転板の回転に伴って粉砕室内を回転する
ように回転板の回転方向における後方で被粉砕物を支え
るための構成であるとともに、固定刃とのすれ違い時に
被粉砕物を剪断する一方の刃となるための構成である。
従って、回転刃は、回転板の上面から上方に延出する形
状に形成されていることが必要であるとともに、回転板
の回転に伴って固定刃とすれ違えるように固定刃との間
に所定の間隔を有して設けられることが必要である。
【0035】また、回転刃は、単数設けられても良い
が、回転板の上面において回転軸を対称軸とする回転対
称の位置に複数設けられることが好ましい。また、回転
刃を複数設ける場合では、少なくとも一つの回転刃を、
他の回転刃に比べて、回転板の半径上における回転軸側
への延出長さが異なるように構成すると、回転板による
遠心力の作用が最も小さい回転軸付近における回転板上
に被粉砕物が滞留することをより抑制することができる
ので好ましい。
【0036】前記固定刃は、回転刃とのすれ違い時に被
粉砕物を剪断する他方の刃となるための構成である。従
って、固定刃は、回転刃との間に所定の間隔を有して設
けられることが必要である。
【0037】固定刃は、剪断すべき被粉砕物が回転板上
にあることから、回転板の上面に平行な剪断方向で被粉
砕物を粉砕する場合では、回転板上面との距離が小さい
ほど被粉砕物をより細分化することが可能となる。ま
た、固定刃は、粉砕室の周面に沿う剪断方向で被粉砕物
を粉砕する場合では、粉砕室周面からの延出高さが小さ
いほど被粉砕物をより細分化することが可能となる。
【0038】回転板の上面に平行な剪断方向で被粉砕物
を粉砕する場合では、回転板の円周側における回転刃の
上部が切り欠かれた形状に回転板が形成されていると、
回転板上面と固定刃との間隔をさらに縮めることがで
き、被粉砕物がより細分化される。また、粉砕室の周面
に沿う剪断方向で被粉砕物を粉砕する場合では、回転板
側における固定刃の延出端が切り欠かれた形状に固定刃
が形成されていると、粉砕室周面と回転刃との間隔をさ
らに縮めることができ、被粉砕物がより細分化される。
【0039】また、固定刃は、単数設けられても良い
が、粉砕室の周面に複数設けられることが好ましい。固
定刃を複数設ける場合では、円筒体が排出口側に傾斜し
て設けられることから、排出口の開口位置や円筒体の傾
斜等を考慮して粉砕室の周面に固定刃を適宜設けると良
い。
【0040】また、固定刃は、円筒体の軸線方向に固定
刃の固定位置を調整自在に構成されていても良い。この
ような固定刃としては、例えば円筒体の周壁に軸線方向
に沿って複数開口するネジ孔等の孔部を設けるととも
に、断面L字型の板状体の一方の面に前記孔部を設け、
この孔部及び孔部に挿通されるネジやボルト等の固定部
材によって粉砕室の周面に固定される固定刃等を例示す
ることができる。
【0041】回転刃と固定刃との間の所定の間隔とは、
回転刃と固定刃のすれ違いを可能にするとともに、回転
刃及び固定刃による被粉砕物の剪断をより円滑に行うた
めの構成である。すなわち、剪断においては、一方の刃
と他方の刃とがより接近した状態ですれ違うことが好ま
しいことから、固定刃は、回転刃から僅かに離間する位
置に固定されることが好ましい。
【0042】また、すれ違い時において、対向する回転
刃と固定刃のそれぞれの対向面は、互いに平行であると
ともに被粉砕物の剪断方向に対して平行に形成されてい
ることが好ましい。また、それぞれの対向面において、
回転刃と固定刃とが接近する側の回転刃及び固定刃の縁
部は、回転刃及び固定刃の断面形状において直角に形成
されていると、回転刃及び固定刃を簡単に形成すること
ができるとともに、効率良く被粉砕物を粉砕することが
できるのでより好ましい。
【0043】前記円筒体の傾斜は、粉砕室に投入された
被粉砕物を粉砕室の周面側へ案内するための構成である
とともに、粉砕物を排出口側へ案内するための構成であ
る。従って、円筒体の傾斜は、これらの作用を同時にか
つ適切に奏する角度であることが好ましい。このような
円筒体の傾斜角としては、約10〜15度であることが
好ましい。
【0044】円筒体の傾斜角が前述した範囲よりも小さ
すぎると、排出口側への粉砕物の案内が十分に行われな
いおそれがある。また円筒体の傾斜角が前述した範囲よ
りも大きすぎると、排出口とは反対側(排出口よりも上
方)の粉砕室周面への被粉砕物の案内が十分に行われな
いおそれがあるとともに、排出口とは反対側の粉砕室周
面側における被粉砕物の剪断が十分に行われないおそれ
がある。円筒体の傾斜角が前記範囲内であると、前述し
たこれらの弊害の発生がより抑制され、被粉砕物を連続
して粉砕する上でより好ましい。
【0045】前記案内板は、回転板下面側に侵入した粉
砕物を回転板下面側の空間から除去するための構成であ
る。従って、案内板は、底板との間に僅かな隙間を有す
る程度に回転板下面から下方に向けて延出するととも
に、回転板の中心付近から回転板の円周まで延出するよ
う設けられることが好ましい。また、案内板は、単数設
けられても良いが、回転板の下面において回転軸を対称
軸とする回転対称の位置に複数設けられることが好まし
い。また、案内板は、回転板の半径上に延出するよう設
けられても良いが、回転板の回転時において、中心側が
円周側よりも先行する形状や配置等であれば良い。
【0046】前記検出装置は、粉砕室を大きく開口させ
る蓋体の開閉状態を検出するための構成である。従っ
て、検出装置は、閉状態における蓋体の位置を検出する
ものであっても良いし、蓋体の開閉動作を検出するもの
であっても良い。また、検出装置は、接触型の検出装置
であっても良いし、非接触型の検出装置であっても良
い。
【0047】前記検出装置としては、例えば、蓋体また
は円筒体周壁上部のいずれか一方に設けられる被検出部
と、円筒体周壁上部または蓋体のいずれか一方に設けら
れる検出部とを有し、被検出部と検出部は蓋体の閉状態
において互いに接触するように設けられるとともに、接
触状態において被検出部から検出部へエネルギー(例え
ば電気や圧力等)が伝達される接触型のセンサや、前記
配置の被検出部と検出部とを有し、この被検出部と検出
部は蓋体の閉状態において互いに非接触の位置に設けら
れるとともに、検出部が被検出部との相対距離の変化を
(例えば光の照射や磁界の変化等によって)検出する非
接触型のセンサ等を例示することができる。
【0048】前記被粉砕物は、粉砕可能なものであれば
特に限定されないが、粉砕前の性状を保ったままの細分
化が望まれる被粉砕物であることが好ましい。このよう
な被粉砕物としては、堆肥化によって再利用が可能な被
粉砕物が好ましく、例えば生ゴミや木材、あるいは一部
の合成樹脂化合物等、微生物によって分解可能な有機物
等を例示することができる。
【0049】また、本粉砕機は、他の部材等を備える構
成としても良い。このような他の部材等としては、例え
ば、粉砕室内において排出口とは反対側の周面上部から
粉砕室内に向けて延出して設けられて粉砕物の上方への
飛散を防止する板状の飛散防止プレートや、円筒体を排
出口側へ傾斜して固定する台部、本粉砕機の運転を操作
するための操作部、及び前記投入口に取り付けられ被粉
砕物の連続投入をより容易にするホッパ等を例示するこ
とができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粉砕機における実
施の形態について、添付した図面に基づき説明する。ま
ず、本実施の形態における粉砕機の構成について説明す
る。なお、本実施の形態における粉砕機は、一部を除い
てステンレス製の部材等によって構成されている。
【0051】本実施の形態における粉砕機は、図1に示
されるように、後端から前端に向けて傾斜する頂壁を有
する台部1と、台部1の後端側における頂壁上に設けら
れている操作部2と、台部1の前端側における頂壁上に
固定されている円筒体3とが主な構成とされている。
【0052】台部1は、一対の側壁と前壁、後壁、及び
前記頂壁とによって形成され、回転駆動源(図示せず)
を内部に収容する構成となっている。前記側壁に隣接す
る前記前壁及び後壁との縁部は、溶接等によって水密に
形成されている。また、前記頂壁には、頂壁と一体的に
設けられるとともに前記側壁等に対して外側から密着す
るスカート部が周設されている。このように台部1は、
外部から内部への水の侵入を防止する防水仕様とされて
いる。前記側壁の前端縁は、円筒体3の軸線方向に沿っ
て斜めに形成されており、前記前壁は円筒体3の軸線に
平行な面を形成している。なお、前記頂壁の傾斜角は、
15度とされている。
【0053】操作部2は、本粉砕機の運転を制御する制
御部等を内部に収容している筺体であり、その上面に
は、運転スイッチ2a、停止スイッチ2b、及び運転中
パイロットランプ2cが設けられている(図1〜図
3)。また操作部2の背面には、漏電ブレーカ2dと、
電源ケーブル出口2eとが設けられている(図4)。前
記筺体の縁部は溶接等によって水密に形成されている。
また、運転スイッチ2a、停止スイッチ2b、運転中パ
イロットランプ2c、漏電ブレーカ2d、及び電源ケー
ブル出口2eは、例えば前記筺体との境界部分に介在す
るゴムパッキン等のシール部材や、スイッチ等の可動部
分周辺を覆う変形自在なゴム製のキャップ等を有してい
る。このように操作部2は、外部から内部への水の侵入
を防止する防水仕様とされている。
【0054】円筒体3は、円筒状の周壁上端に蝶着され
て前記周壁の上端開口を開閉自在な蓋体4によって塞が
れるとともに、前記周壁の下端開口が円形板状の底板5
によって塞がれて形成されている。底板5の中心から
は、前記回転駆動源に接続されるとともに円筒体3の軸
線上を上方に突出する回転軸6が設けられ、回転軸6に
円形の回転板7がその中心で固定されている。回転板7
は、底板5から離間するとともに円筒体3の周壁から僅
かに離間して回転軸6に固定されている。
【0055】また、円筒体3には、回転板7の側方にお
ける円筒体3の底部周壁に開口する排出口8が設けられ
ている。また円筒体3には、円筒体3の周壁から円筒体
3内に延出するとともに前記軸線に沿って延出する板状
の四体の固定刃9が設けられている。なお、排出口8
は、底板5から上方に開口するとともに横長に形成され
ており、回転板7は、円筒体3の軸線方向において、回
転板7の上面と排出口8の上縁との間に所定の間隔(例
えば10mm程度)を有して設けられている。
【0056】円筒体3の内部には、円筒体3の内部に向
けて延出するとともに円筒体3の周方向に沿って延出す
る飛散防止プレート10が、円筒体3の横断面に対して
傾斜して円筒体3の周壁上部に設けられている。また、
円筒体3の周壁外面には、排出口8よりも下方に開口す
るとともに円筒体3の横断方向に対して排出口8を覆う
排出口カバー11が設けられており、円筒体3の周壁外
面上部には、第1係止部12と、検出部13とが設けら
れている。
【0057】蓋体4は、アクリル等の透明な合成樹脂が
ドーナツ板状に形成されたものである。蓋体4の中央開
口部には、扇形の八枚のゴム板が隣接して前記開口部を
塞ぐように周設されてなる投入口4aが形成されてい
る。また蓋体4には、蓋体4の閉蓋時において第1係止
部12に係止される第2係止部4bが設けられ、蓋体4
の閉蓋時において検出部13に検出される被検出部4c
が設けられている。また蓋体4には、コの字型の把持部
4dが設けられている。
【0058】検出部13及び被検出部4cは、磁石を利
用して互いの相対距離の変化を検出する非接触型のセン
サである。検出部13は、操作部2と接続されており、
被検出部4cが検出部13から離間すると操作部2へ電
気信号を発信する構成とされている。なお、検出部13
及び被検出部4cは、磁界の変化による起電力を利用す
るタイプのセンサ等であっても良いし、あるいはリード
スイッチと磁石とを組み合わせたタイプのセンサ等であ
っても良い。
【0059】第1係止部12は、円筒体3の軸線方向へ
回動するように軸支されたコの字型のアームと、下方に
倒すことによって前記アームを下方へ少量移動させる可
動部とによって構成されている。また第2係止部4b
は、蓋体4の上面から上方に向けて突出して前記アーム
に係止されるピン形状に形成されている。すなわち、第
1形成部12は、前記アームを第2係止部4bにかける
とともに前記可動部を下方に倒すことによって第2係止
部4bに係止され、蓋体4を円筒体3周壁上端に固定す
る構成とされている。
【0060】底板5は、前記周壁の下端開口を溶接等に
よって水密に閉塞しており、回転軸6との間には前記シ
ール部材等によるシールが施されている。回転板7の上
面には、回転板7の上面から上方に延出するとともに回
転板7の半径上に延出する板状の四体の回転刃14が設
けられ、回転板7の下面には、回転板7の下面から下方
に延出するとともに回転板7下面の中心付近から回転板
7の円周まで延出する一対の案内板15が設けられてい
る。
【0061】回転刃14は、断面L字型の板状に形成さ
れ、前記L字の一辺を形成する面が回転板7の半径上に
延出するように、四体のそれぞれが90度間隔で配置さ
れている。四体の回転刃14のうち対向する一対の回転
刃14は、図6及び図7に示されるように、対向するも
う一対の回転刃14に対して、回転板7の中心に向けて
より長く延出している。すなわち回転刃14は、一対の
回転刃14の回転軸6方向への延出長さと、もう一対の
回転刃14の回転軸6方向への延出長さとが異なるよう
に形成されている。
【0062】また、回転刃14は、図5及び図8に示さ
れるように、回転板7の円周側において上部が四角く切
り欠かれた形状に形成されており、回転板7の円周側に
おける回転刃14の延出高さが小さく(例えば回転刃1
4の延出高さを15mmとした場合に、切り欠き部分にお
ける回転刃14の延出高さが10mm程度等)なるように
設けられている。また、回転刃14の切り欠き部分にお
ける上面は、回転板7の上面と平行に形成され、回転刃
14の切り欠き部分における上縁は、面取り等が施され
ておらず、回転刃14の切り欠き部分における上面及び
側面が鋭く直交するように形成されている。
【0063】固定刃9は、図5及び図6に示されるよう
に、断面L字型の板状に形成され、前記L字の一辺を形
成する面が円筒体3の軸線方向に沿って延出するよう
に、二体ずつが回転軸6を挟んで対向して円筒体3の周
壁に配置されている。対向する一対の固定刃9は、回転
板7の回転方向における前方側の排出口8側部に一方が
配置され、対向するもう一対の固定刃9は、前記排出口
8側部から回転方向に向けて所定の角度(例えば60〜
70度等)進んだ位置に一方が配置されている。
【0064】また、固定刃9は、その延出高さが、図6
に示されるように、回転刃14の切り欠き長さよりも若
干短くなるように形成されており、円筒体3の軸方向及
び半径方向において、固定刃9と回転刃14との距離が
所定の間隔(例えば2〜3mm程度)となるように設けら
れている。また、固定刃9の下端面は、回転板7の上面
と平行に形成され、固定刃9の下端縁は、面取り等が施
されておらず、固定刃9下端における下端面及び側面が
鋭く直交するように形成されている。
【0065】案内板15は、図8及び図9に示されるよ
うに、断面L字型の板状に形成され、前記L字の一辺を
形成する面が回転板7の半径方向に沿って、回転板7の
中心付近から回転板7の円周まで延出するように、二体
が回転軸6を対称軸とする回転対称の位置に配置されて
いる。また、案内板15は、回転板7の回転時におい
て、回転板7中心側が回転板7円周側よりも先行するよ
うに配置されている。
【0066】また、案内板15は、その延出高さが回転
板7と底板5との距離よりも若干短くなるように回転板
7の下面から延出し、円筒体3の軸方向において、案内
板15と底板5との距離が所定の間隔(例えば2〜3mm
程度)となるように形成されている。
【0067】次に、本実施の形態における粉砕機の作用
等について説明する。まず、蓋板4を閉じ、第1係止部
12及び第2係止部4bによって蓋体4を固定する。そ
して、運転スイッチ2aを作動させると、運転中パイロ
ットランプ2cが点灯するとともに回転軸6が回転駆動
し、回転板7が回転する。
【0068】回転板7が回転したら、投入口4aから被
粉砕物を円筒体3内に投入する。被粉砕物の投入に際し
ては、投入口4aが扇形の八枚のゴム板を周設してなる
構成であることから、投入口4aに向けて被粉砕物を押
し込むことによって投入口4aが開かれ、被粉砕物が円
筒体3内に投入される。また、被粉砕物を投入した後に
は、前記ゴム板の弾性によって自然に投入口4aが閉じ
る。
【0069】投入口4aから投入された被粉砕物は、投
入口4aが蓋体4の中央に設けられていること、及び円
筒体3が傾斜して設けられていることから、回転板7の
中心よりもやや円周側(排出口8側)の回転板7上に落
下する。回転板7上に落下した被粉砕物は、回転板7の
回転によって回転板7の円周側へ案内される。また、被
粉砕物が回転板7の中心付近に落下した場合でも、回転
板7中心への回転刃14の延出長さが単一ではないこ
と、及び円筒体3が傾斜して設けられていることから、
回転板7の中心付近に落下した被粉砕物は、前記一対の
回転刃14によって弾かれるとともに回転板7の中心付
近から排出口8側へ移動し、速やかに回転板7の円周側
へ案内される。
【0070】回転板7の円周側に案内された被粉砕物
は、回転板7の回転方向における後方から回転刃14に
よって支えられて、回転板7の回転に伴って円筒体3内
を回転する。円筒体3内を回転する被粉砕物は、固定刃
9が回転刃14との間に所定の間隔を有して設けられて
いることから、回転刃14が固定刃9とすれ違う際に、
回転刃14と固定刃9とによる剪断によって所定の大き
さに粉砕される。すなわち、円筒体3及び回転板7とに
よって回転板7を底面として形成される円筒状の空間
は、被粉砕物を粉砕するための粉砕室となっている。な
お、粉砕物の大きさは、固定刃9の下端と回転板7上面
との距離によってほぼ決定される。
【0071】被粉砕物は、固定刃9と回転刃14との剪
断によって粉砕されること、及び固定刃9及び回転刃1
4のすれ違い部分における縁部が鋭く直角に屈曲するよ
うに形成されていることから、被粉砕物に対して過剰な
力がかけられることなく、含水組成等の性状を保ったま
ま粉砕されて粉砕物となる。粉砕物は、回転板7の回転
によって円筒体3の周壁側へ案内され、排出口8の上縁
と回転板7上面との所定の間隔以下の大きさまで粉砕さ
れると、排出口8へ案内されて排出口8から排出され
る。排出口8から排出された粉砕物は、排出口カバー1
1内を通り、排出口8よりも下方に開口する排出口カバ
ー11の開口部から外部に排出される。
【0072】一方で、排出口8へ案内される前に、回転
板7の円周と円筒体3の周壁との間から底板5上へ落下
した粉砕物は、回転板7の下面に設けられた案内板15
によって、回転板7の回転に伴って円筒体3の周壁側へ
案内される。円筒体3の周壁側へ案内された粉砕物は、
底板5の円周上を回転しつつ排出口8へ案内されるとと
もに排出口8から排出される。
【0073】粉砕物は、剪断時に円筒体3内を飛散しや
すい。また、飛散した粉砕物は、円筒体3が傾斜して設
けられていることから、排出口8とは反対側に位置する
円筒体3周壁や蓋体4下面に付着しやすい。しかし、前
記周壁には飛散防止プレート10が設けられていること
から、前記蓋体4下面への粉砕物の付着が防止される。
【0074】粉砕の終点は、粉砕に伴う音で判断しても
良いが、蓋体4が透明な合成樹脂によって形成されてい
ることから、円筒体3内(粉砕室)の様子を観察するこ
とができ、粉砕物が排出口8から排出されたか否かを視
認することによって粉砕の終点を判断することができ
る。
【0075】粉砕物が排出口8から排出されたら、停止
スイッチ2bを作動させる。すると、回転軸6の回転駆
動が停止され、回転板7の回転が止まる。また、蓋体4
は、第1係止部12及び第2係止部4bによって円筒体
3の上端に固定されているが、回転板7の回転時に蓋体
4が開かれた場合には、検出部13が被検出部4cとの
相対距離の変化を検出し、操作部2へ電気信号を発信す
る。検出部13から送信を受けた操作部2は、速やかに
回転軸6の回転駆動を停止し、回転板7の回転を止め
る。
【0076】回転板7の回転が止まったら、蓋体4を開
方向へ回動させて円筒体3の上端を開口し、ホース等か
らの放水によって円筒体3内を洗浄する。円筒体3が排
出口8側へ傾斜して設けられていること、及び排出口8
が底板5から上方に開口していること等から、粉砕物を
洗い流した排水は、排出口8から排出される。
【0077】なお、本実施の形態では、飛散防止プレー
ト10を排出口8とは反対側の円筒体3周壁上部に設け
た形態としたが、飛散防止プレート10を円筒体3の周
壁全周にわたって設けても良い。また、飛散防止プレー
ト10は、粉砕後の洗浄をより容易かつ確実にするため
に、例えば2〜3mm程度の孔が無数に設けられたパンチ
ング鋼板等によって構成しても良い。
【0078】また、本実施の形態では、固定刃9の位置
が予め所定位置に固定されている形態としたが、例え
ば、固定刃9及び円筒体3周壁に適切な間隔のネジ孔を
軸線方向に沿って設け、円筒体3の軸線方向へ固定刃9
をネジによって自在に固定可能な構成にする等、固定刃
9の固定位置を円筒体の軸線方向へ調整自在な構成とし
ても良い。
【0079】以上の説明からわかるように、本実施の形
態における粉砕機は、回転板7に固定される回転刃14
と、円筒体3の周壁において回転刃14と所定の間隔を
有して固定される固定刃9と、回転板7の側方における
円筒体3の周壁に開口する排出口8とを備え、回転板7
が回転板7の上面と排出口8の上縁との間に所定の間隔
を有して設けられる構成としたことから、回転刃14と
固定刃9との剪断によって被粉砕物をある程度の大きさ
に揃った粉砕物にすることができるとともに、含水組成
等の被粉砕物の性状を保ったまま被粉砕物を粉砕するこ
とができる。
【0080】また、本実施の形態における粉砕機は、円
筒体3が排出口8側へ傾斜して設けられていることか
ら、被粉砕物及び粉砕物を円筒体3の周壁側及び排出口
8側へ案内することができる。また、四体の回転刃14
のうち、一対の回転刃14をもう一対の回転刃14に対
して回転軸6側へより延出する構成としたことから、回
転板7の中心付近に落下した被粉砕物を円筒体3の周壁
側へ案内しやすい。従って、被粉砕物の連続粉砕により
効果的であるとともに、粉砕物の連続排出により効果的
である。
【0081】また、本実施の形態における粉砕機は、回
転刃14、固定刃9、及び案内板15が断面L字型の板
状に形成されていることや、円筒体3によって粉砕室が
形成されていること等、簡単な形状の部材等によって構
成されていることから、安価に製造することができ、イ
ニシャルコストをより低減することができる。
【0082】また、本実施の形態における粉砕機は、回
転板7が円筒体3との摩擦を生じないように回転軸6に
固定されていることや、回転板7の下面に案内板15を
有すること等から、回転板7の回転力をより省力化する
ことができる。また、前述したように簡単な形状の部材
等によって構成されていることから、粉砕後の洗浄やメ
ンテナンス等がより容易である。従って、ランニングコ
ストをより低減することができる。
【0083】また、本実施の形態における粉砕機は、回
転板7の円周側における回転刃14の上部が四角く切り
欠かれており、回転板7上面と固定刃9の下端との距離
をより小さくする構成とされていることから、被粉砕物
をより小さく粉砕することができる。
【0084】また、本実施の形態における粉砕機は、全
体的に防水仕様とされていることから、水洗が可能であ
り、粉砕後の洗浄をより容易に行うことができる。
【0085】また、本実施の形態における粉砕機は、弾
性によって自動的に閉じる方向へ付勢される投入口4a
を備えることから、被粉砕物を円筒体3内に容易に投入
することができるとともに、被粉砕物投入後の投入口4
aが自然に閉じられることから、粉砕室からの粉砕物等
の飛散を防止することができる。また、検出部13及び
被検出部4cによって蓋体4の開閉状態を検出する構成
としたことから、蓋体4の開放によって円筒体3が大き
く開口した時の回転板7の回転を停止することができ
る。従って、被粉砕物の粉砕をより安全に行うことがで
きる。
【0086】
【実施例】以下、本発明の粉砕機における一実施例を説
明する。本実施例における粉砕機は、前述した発明の実
施の形態における粉砕機と同様の構成とされている。ま
た、本実施例における被粉砕物は生ゴミを想定した被粉
砕物である。
【0087】本実施例における粉砕機は、幅600mm、
奥行き950mm、高さ900mmの大きさに形成されてい
る。前記回転駆動部の出力は1500Wであり、回転数
は約1000rpmである。円筒体3は、外径356mm、
高さ500mmに形成されている。また、台部1の載置面
から排出口カバー11下端までの高さは300mm程度と
されており、バケツ等によって粉砕物を受けるのに十分
な高さとされている。
【0088】また、切り欠き部分における回転刃14の
延出高さは10mmとされており、切り欠き部分における
回転刃14の上端と固定刃9の下端との距離は2〜3mm
とされている。また、回転板7の上面と排出口8の上縁
との距離は10mm程度とされている。
【0089】本実施例における被粉砕物は、野菜及び骨
である。前記野菜は、大根、キャベツ、人参、ゴボウ、
かぼちゃ、さつまいも、ピーマン、小松菜、いんげん、
及び蓮根の10種類であり、前記骨は、出汁を取り終え
た豚骨である。前述した被粉砕物の容量は、全体で約4
0lである。
【0090】前記被粉砕物を本実施例における粉砕機で
粉砕する。前記被粉砕物の粉砕は、前述した実施の形態
と同様の操作によって行われる。本実施例における粉砕
機で前記被粉砕物を粉砕すると、大きさ約5mm程度の粉
砕物が得られる。また、被粉砕物の粉砕に際して、被粉
砕物から分離した水分の流出はほとんど認められず、水
分が閉じこめられたまま前記野菜等が粉砕される。
【0091】なお、粉砕に要する時間は、被粉砕物の形
状や大きさ、及び硬度等の性状によって異なるが、概ね
10秒前後である。また、得られた粉砕物の容量は約1
0lであり、被粉砕物を約1/4まで減容することがで
きる。また、粉砕後の粉砕機の洗浄をホースからの放水
のみによって行う場合では、容量10lのバケツ一杯分
程度の水量で十分な洗浄を行うことが可能である。
【0092】
【発明の効果】本発明の粉砕機は、前記円筒体内から粉
砕物を排出するために前記回転板の側方における円筒体
の周壁に設けられる排出口と、回転板の上面に固定され
回転板の上面から上方に延出するとともに回転板の半径
上に延出する板状の回転刃と、前記粉砕室の周面に固定
され粉砕室の周面から粉砕室内に延出するとともに円筒
体の軸線に沿って延出する板状の固定刃とを備え、回転
板は回転板の上面が排出口の上縁と所定の間隔を有して
設けられるとともに、固定刃は回転刃と所定の間隔を有
して設けられ、かつ円筒体は軸線が排出口側へ傾斜する
ように設けられていることから、簡単な構造で、細分化
前後における被粉砕物の含水組成の変化をより低減する
ことができるとともに被粉砕物を連続して細分化するこ
とができ、かつ所望の大きさの粉砕物を得ることができ
る。
【0093】また、本発明の粉砕機は、回転刃が回転板
の円周まで延出するとともに回転板の円周側で上部が切
り欠かれた板状に形成され、固定刃が矩形の板状に形成
されていると、さらに細かな粉砕物を得ることができ、
固定刃が円筒体の軸線方向に固定位置を調整自在に設け
られていると、所望の大きさの粉砕物を得ることができ
る。従って、これら前述した構成とすると、簡単な構造
で所望の大きさの粉砕物を得るのにより効果的である。
【0094】また、本発明の粉砕機は、円筒体の下端開
口が底板によって塞がれるとともに、この底板から離間
して回転板が前記回転軸に固定され、この回転板の下面
には回転板下面側に侵入した粉砕物を周壁側へ案内する
案内板が設けられていると、安定した状態における本粉
砕機の連続運転及び運転の省力化を実現する上でより効
果的である。
【0095】また、本発明の粉砕機は、蓋体の開閉状態
を検出する検出装置を備える構成とすると、運転時にお
ける安全性を向上させる上でより効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉砕機における一実施の形態を示す斜
視図である。
【図2】図1に示す粉砕機を、図1中の矢印X方向から
見た図である。
【図3】図1に示す粉砕機の正面図である。
【図4】図1に示す粉砕機を台部後方から見た側面図で
ある。
【図5】本実施の形態における粉砕機の要部断面を示す
図である。
【図6】本実施の形態における円筒体3をその軸線に沿
って上方から見た図である。
【図7】本実施の形態における回転板を上方から見た図
である。
【図8】本実施の形態における回転板を側方から見た図
である
【図9】本実施の形態における回転板を下方から見た図
である。
【符号の説明】
1 台部 2 操作部 2a 運転スイッチ 2b 停止スイッチ 2c 運転中パイロットランプ 2d 漏電ブレーカ 2e 電源ケーブル出口 3 円筒体 4 蓋体 4a 投入口 4b 第2係止部 4c 被検出部 4d 把持部 5 底板 6 回転軸 7 回転板 8 排出口 9 固定刃 10 飛散防止プレート 11 排出口カバー 12 第1係止部 13 検出部 14 回転刃 15 案内板 Y 回転板7の回転方向を示す矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 AA04 AC04 BA04 CA04 CA18 CB13 DA01 DA20 4D065 CA16 CB10 CC03 DD04 DD18 DD24 EB17 ED01 ED16 ED25 ED27 ED35 ED43 EE02 EE12 4H061 AA10 CC32 CC42 CC55 GG13 GG14 GG16 GG67 GG68

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の周壁の上端開口及び下端開口の
    内少なくとも上端開口が蓋体によって塞がれて形成され
    る円筒体に、この円筒体の軸線上を前記下端開口の中心
    から上方に突出する回転軸が設けられ、この回転軸に円
    形の回転板が回転板の中心で固定され、前記回転板を底
    面とする粉砕室が前記円筒体内に形成されるとともに、
    前記粉砕室に被粉砕物を投入するための投入口を有する
    粉砕機であって、 前記円筒体内から粉砕物を排出するために前記回転板の
    側方における円筒体の周壁に設けられる排出口と、 前記回転板の上面に固定され回転板の上面から上方に延
    出するとともに回転板の半径上に延出する板状の回転刃
    と、 前記粉砕室の周面に固定され粉砕室の周面から粉砕室内
    に延出するとともに前記軸線に沿って延出する板状の固
    定刃と、を備え、 前記回転板は回転板の上面が前記排出口の上縁と所定の
    間隔を有して設けられるとともに、前記固定刃は回転刃
    と所定の間隔を有して設けられ、かつ前記円筒体は前記
    軸線が前記排出口側へ傾斜するように設けられているこ
    とを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記回転刃は前記回転板の円周まで延出
    するとともに回転板の円周側で上部が切り欠かれた板状
    に形成され、前記固定刃は矩形の板状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の粉砕機。
  3. 【請求項3】 前記下端開口が底板によって塞がれると
    ともに、この底板から離間して前記回転板が前記回転軸
    に固定され、この回転板の下面には回転板下面側に侵入
    した前記粉砕物を前記周壁側へ案内する案内板が設けら
    れることを特徴とする請求項1記載の粉砕機。
  4. 【請求項4】 前記蓋体の開閉状態を検出する検出装置
    を備えることを特徴とする請求項1記載の粉砕機。
  5. 【請求項5】 前記固定刃が前記円筒体の軸線方向に固
    定刃の固定位置を調整自在に設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の粉砕機。
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