JP2007089477A - 試料調製容器および試料調製キット - Google Patents

試料調製容器および試料調製キット Download PDF

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Abstract

【課題】破砕具を受け入れて生体組織を確実に破砕することが可能な試料調製キットを提供する。
【解決手段】この試料調製キット1は、一端に開口部13aを有するとともに、他端に内底面に凸部13cが設けられる底面部13bを有しており、開口部13aから受け入れた破砕具30により生体組織を破砕するための破砕処理用収容室13を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、試料調製容器および試料調製キットに関し、特に、生体組織を破砕するための収容室を備えた試料調製容器および試料調製キットに関する。
従来、下部(底面部)側に向かって先端が尖った形状の凹状の先細部が形成された容器内で、表面に溝部が形成された粗面部と容器の先細部の形状にならった凸形状の加工体先端部とを有する加工体を回転させることにより、容器内の生体組織を微細に切断することが可能な試料加工装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この試料加工装置では、加工体の加工体先端部の凸形状が、容器の先細部の凹状の内部形状にならった形状に形成されているため、加工体を回転させると、加工体の粗面部の溝部が生体組織を切断するように機能して、その生体組織が破砕される。
特開昭63−112974号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された試料加工装置では、加工体の加工体先端部の凸形状が容器の先細部の凹状の内部形状にならった形状に形成されていたとしても、加工精度上、加工体先端部の凸形状を容器の先細部の凹状の内部形状に完全に一致させるのは困難である。このため、容器の先細部の先端の凹状の内面部分と加工体の凸状の加工体先端部との間に、加工体先端部を到達させるのが困難な空間(デッドスペース)が生じる場合があるという不都合がある。その結果、容器先端部に生じる空間に入り込んだ生体組織に、加工体の凸状の加工体先端部を到達させるのが困難であるため、その生体組織を破砕するのが困難になる場合があるという問題点がある。
また、一般的な試料処理装置(試料加工装置)では、容器内で生体組織を破砕する際に、生体組織を、生体組織を破砕するための破砕用溶液内で破砕することにより、試料を調製している。しかしながら、上記特許文献1に開示された試料加工装置では、容器内に収容された生体組織を破砕するためには、所定の個所から取得した破砕用溶液を、生体組織が収容された容器に入れた後に、その容器内に加工体を配置する必要があるという不都合がある。その結果、生体組織を破砕する作業が煩雑になるという問題点がある。
また、上記特許文献1の試料加工装置には開示されていないが、通常、容器内に収容された生体組織を破砕するためには、生体組織の破砕毎に熱殺菌などが行われた破砕具を所定の個所から取得して、その破砕具を回転可能に支持する機構に装着する必要があるという不都合がある。その結果、生体組織を破砕する作業が煩雑になるという問題点がある。
また、上記特許文献1の試料加工装置では、生体組織を破砕して得られた試料からろ液を抽出することについては開示されていないが、通常、生体組織を破砕して得られた試料を分取した後、その分取された試料を用いてろ過が行われて、ろ液が抽出される。このため、上記特許文献1の試料加工装置で、ろ液を抽出するためには、生体組織を破砕して得られた試料を分取した後、ろ過することが可能なろ過装置などに分注する必要があるという不都合がある。その結果、生体組織から得られた試料をろ過する作業が煩雑になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、破砕具を受け入れて生体組織を確実に破砕することが可能な試料調製容器および試料調製キットを提供することである。
また、本発明のもう1つの目的は、生体組織を破砕する作業が煩雑になるのを抑制することが可能な試料調製キットを提供することである。
また、本発明の他の目的は、生体組織から得られた組織溶液をろ過する作業が煩雑になるのを抑制することが可能な試料調製キットを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による試料調製容器は、一端に第1開口部を有するとともに、他端に内底面に凸部が設けられる第1底部を有しており、第1開口部から受け入れた破砕具により生体組織を破砕するための第1収容室を備えている。
この第1の局面による試料調製容器では、上記のように、第1収容室の第1底部の内底面に凸部を設けることによって、第1開口部から受け入れた破砕具を容易に第1底部の内底面の凸部に到達(当接)させることができるので、第1開口部から受け入れた破砕具が第1収容室の第1底部の凸部に到達しない部分(デッドスペース)が生じるのを抑制することができる。その結果、破砕具が到達しない部分に生体組織が入り込むという不都合が生じないので、第1開口部から受け入れた破砕具を用いて確実に生体組織を破砕することができる。
上記第1の局面による試料調製容器において、好ましくは、第1収容室の第1底部の凸部は、破砕具の先端の凹部と対応して所定の大きさの生体組織を挟持して破砕可能である。このように構成すれば、第1収容室の第1底部の凸部と破砕具の先端の凹部との間に入り込んだ生体組織が第1収容室の凸部と破砕具の凹部とにより挟持されるため、確実に生体組織を破砕することができる。
上記第1収容室の第1底部の凸部が破砕具の先端の凹部と対応した試料調製容器において、好ましくは、第1収容室の第1底部の凸部の表面と、破砕具の先端の凹部の表面とは、実質的に同じ曲率半径を有する。このように構成すれば、破砕具の凹部と第1収容室の凸部との間で、ある程度破砕された小さい生体組織を挟持することができるので、生体組織をより微細化することができる。
上記第1収容室の第1底部の凸部が破砕具の先端の凹部と対応した試料調製容器において、好ましくは、第1収容室の第1底部の凸部は、第1底部にリブ状に形成されており、破砕具の先端の凹部がリブ状の凸部に対して回転した場合に、破砕具の先端の凹部と第1収容室の第1底部のリブ状の凸部以外の部分との間に隙間が生じるように構成されている。このように構成すれば、破砕具の凹部と第1収容室の凸部以外との間の隙間に生体組織を入り込ませた状態で、破砕具を凸部に対して回転させた場合に、破砕具の回転に伴って、隙間に入り込んだ生体組織を巻き上げることができる。その結果、巻き上げられた生体組織を破砕具の凹部と第1収容室の凸部とで挟持することができるので、より確実に生体組織を破砕することができる。
上記第1の局面による試料調製容器において、好ましくは、第1収容室で生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れるとともに、受け入れた組織溶液をろ過するための第2収容室をさらに備えている。このように構成すれば、生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れた第2収容室で、容易に、ろ過することができる。
上記第2収容室を備えた構成において、好ましくは、第2収容室は、一端に第2開口部を有するとともに他端に第2底部を有しており、第2開口部側から第2底部側に向かって開口断面積が徐々に減少するように形成されている。このように構成すれば、第2開口部側から第2底部側に向かってろ過具を挿入する際に、所定の挿入量に達した状態で、ろ過具の外周面と第2収容室の内周面とが接触されてろ過具の側面から上方に組織溶液が漏れるのが抑制された状態にすることができるので、ろ過具の下面に取り付けられるフィルタを介して、ろ液を取得することができる。これにより、ろ過具と第2収容室の第2底部との間の組織溶液を、ろ過具のフィルタを介して容易に抽出することができるので、容易に、第2収容室内で、生体組織からろ液を抽出することができる。
上記第2収容室を備えた構成において、好ましくは、第1収容室と第2収容室とは、一体的に形成されている。このように構成すれば、第1収容室と第2収容室とを別個に設ける場合に比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による試料調製キットは、一端に第1開口部を有するとともに、第1開口部から受け入れた破砕具により生体組織を破砕するための第1収容室を含む試料調製容器と、試料調製容器の第1収容室に収容され、生体組織を破砕するための破砕用溶液とを備えている。
この第2の局面による試料調製キットでは、上記のように、破砕用溶液が収容された試料調製容器を用いることによって、予め収容された破砕用溶液を用いて、受け入れた組織溶液を希釈することができるので、ろ過する際に用いる希釈された組織溶液を、第2収容室に収容させておくことができる。このため、希釈後に行われるろ過を容易に行うことができる。これにより、希釈された組織溶液からろ液を抽出する際に、希釈液を試料調製容器以外の所定の個所から取得して試料調製容器の第2収容室に収容する場合と比べて、生体組織からろ液を抽出する作業が煩雑になるのを抑制することができる。その結果、ろ過処理工程の作業性を向上させることができる。
上記第2の局面による試料調製キットにおいて、好ましくは、試料調製容器は、第1収容室で生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れるとともに、受け入れた組織溶液をろ過するための第2収容室をさらに含み、第2収容室に収容され、生体組織を破砕して得られた組織溶液を希釈するための希釈液をさらに備えている。このように構成すれば、予め収容された希釈液を用いて、受け入れた組織溶液を希釈することができるので、ろ過する際に用いる希釈された組織溶液を、第2収容室に収容させておくことができる。このため、希釈後に行われるろ過を容易に行うことができる。これにより、希釈された組織溶液からろ液を抽出する際に、希釈液を試料調製容器以外の所定の個所から取得して試料調製容器の第2収容室に収容する場合と比べて、生体組織からろ液を抽出する作業が煩雑になるのを抑制することができる。その結果、ろ過処理工程の作業性を向上させることができる。
上記第2の局面による試料調製キットにおいて、好ましくは、試料調製容器は、生体組織を破砕する破砕具を収容するための第3収容室を含み、試料調製容器の第3収容室に収容される破砕具をさらに備えている。このように構成すれば、予め収容された破砕具を用いて、第1収容室に収容された生体組織を破砕することができる。これにより、生体組織を破砕する際に、破砕具を試料調製容器以外の所定の個所から取得して、その破砕具で第1収容室の生体組織を破砕する場合と異なり、生体組織を破砕する作業が煩雑になるのを抑制することができる。これによっても、生体組織を破砕する際の作業性を向上させることができる。
上記破砕具を備えた試料調製キットにおいて、好ましくは、破砕具は、内側破砕具と、内側破砕具を内部に収容することが可能な外側破砕具とを含み、内側破砕具は、外側破砕具に対して相対的に回転可能である。このように構成すれば、内側破砕具が外側破砕具に対して相対的に回転するため、内側破砕具と外側破砕具との間に入り込んだ生体組織を容易に破砕することができる。その結果、内側破砕具および外側破砕具の間で、生体組織を破砕することができるので、生体組織を確実かつ迅速に破砕することができる。
この場合、好ましくは、外側破砕具の先端部近傍には、スリットが形成されている。このように構成すれば、内側破砕具の凹部および第1収容室の凸部の間と、内側破砕具および外側破砕具の間とで破砕された生体組織を、内側破砕具と外側破砕具との間から、スリットを介して、外側破砕具の外側に向かって流動させることができる。これにより、内側破砕具と外側破砕具との間に生体組織が留まるのを抑制することができる。その結果、生体組織を、外側破砕具の内側と外側との間を循環させることができるので、その循環する生体組織を内側破砕具および外側破砕具でより確実に破砕することができる。
上記第2の局面による試料調製キットにおいて、好ましくは、試料調製容器は、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過するろ過具を収容するための第4収容室を含み、試料調製容器の第4収容室に収容されるろ過具をさらに備えている。このように構成すれば、予め収容されたろ過具を用いて、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過することができる。これにより、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過する際に、ろ過具を試料調製容器以外の所定の個所から取得して、そのろ過具で第2収容室の組織溶液をろ過する場合と異なり、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過する作業が煩雑になるのを抑制することができる。これによっても、ろ過処理工程の作業性を向上させることができる。
上記第2の局面による試料調製キットにおいて、好ましくは、試料調製容器は、組織溶液をろ過して得られたろ液を吸引および吐出するための分注チップを収容するための第5収容室を含み、試料調製容器の第5収容室に収容される分注チップをさらに備えている。このように構成すれば、予め収容された分注チップを用いて、ろ液を吸引して、所定の個所に吐出することができる。これにより、生体組織から得られたろ液を取得する際に、分注チップを試料調製容器以外の所定の個所から取得して、その分注チップで第2収容室のろ液を分注して吐出する場合と異なり、ろ液を取得する作業が煩雑になるのを抑制することができる。その結果、ろ液を取得する際の作業性を向上させることができる。
上記第2の局面による試料調製キットにおいて、好ましくは、試料調製容器に嵌め込まれる蓋部をさらに備えている。このように構成すれば、たとえば、生体組織の破砕などが行われた使用済みの試料調製容器や破砕具などを廃棄する際に、使用済みの破砕具や残余した生体組織などが収容される試料調製容器に蓋部を嵌め込んだ状態で廃棄することができる。その結果、生体組織が付着した破砕具やろ過具、残余した生体組織が外部に漏れるのを抑制することができるので、安全に試料調製キットを廃棄することができる。
この発明の第3の局面による試料調製キットは、一端に開口部を有するとともに、開口部から受け入れた破砕具により生体組織を破砕するための破砕処理用収容室と、生体組織を破砕する破砕具を収容するための破砕具用収容室とを有する試料調製容器と、破砕具用収容室に収容される破砕具とを備えている。
この第3の局面による試料調製キットでは、上記のように、破砕具が収容された試料調製容器を用いることによって、予め収容された破砕具を用いて、破砕処理用収容室に収容された生体組織を破砕することができる。これにより、生体組織を破砕する際に、破砕具を試料調製容器以外の所定の個所から取得して、その破砕具で破砕処理用収容室の生体組織を破砕する場合と異なり、生体組織を破砕する作業が煩雑になるのを抑制することができる。その結果、生体組織を破砕する際の作業性を向上させることができる。
この発明の第4の局面による試料調製キットは、生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れてろ過するためのろ過処理用収容室と、組織溶液をろ過するろ過具を収容するためのろ過具用収容室とを有する試料調製容器と、ろ過具用収容室に収容されるろ過具とを備えている。
この第4の局面による試料調製キットでは、上記のように、ろ過具が収容された試料調製容器を用いることによって、予め収容されたろ過具を用いて、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過することができる。これにより、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過する際に、ろ過具を試料調製容器以外の所定の個所から取得して、そのろ過具でろ過処理用収容室の組織溶液をろ過する場合と異なり、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過する作業が煩雑になるのを抑制することができる。その結果、ろ過処理工程の作業性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置の全体構成を示した斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による試料調製キットの斜視図であり、図3は、図2に示した一実施形態による試料調製キットの分解図である。図4〜図14は、図2に示した一実施形態による試料調製キットの詳細構造を説明するための図である。
本発明の一実施形態による試料調製キット1が用いられる試料処理装置100は、図1に示すように、生体組織を破砕した後、その破砕された生体組織から得られた組織溶液をろ過することにより、ろ液を取得するための装置である。なお、生体組織としては、リンパ節が用いられる。また、予め切断されたリンパ節は、試料調製キット1の試料調製容器10に収容された後、図1に示した試料処理装置100に設置される。まず、図2〜図14を参照して、一実施形態による試料調製キット1の構成について詳細に説明する。
本実施形態による試料調製キット1は、図2および図3に示すように、試料調製容器10と、試料調製容器10に嵌め込まれる蓋部20と、切断されたリンパ節を破砕するための破砕具30と、リンパ節から取得された組織溶液をろ過するためのろ過具40と、ろ過具40によりろ過されたろ液を吸引および吐出するための2つの分注チップ50および60とを備えている。そして、試料調製キット1の試料調製容器10には、予め、破砕用溶液70と希釈液80とが収容されている。この破砕用溶液70および希釈液80は、リンパ節に含まれる膜タンパクを破壊する非イオン性界面活性剤を含んでいる。また、試料調製容器10の上面部17(図5および図6参照)には、図3および図4に示すように、破砕用溶液70や希釈液80などに外部からのゴミが混入しないように、アルミからなるフィルム90が接着されている。なお、この試料調製キット1は、1回の使用毎に廃棄する使い捨てのキットである。
試料調製容器10は、図3〜図6に示すように、ろ過具40を収容するためのろ過具収容室11と、破砕具30を収容するための破砕具収容室12と、破砕用溶液70が収容される破砕処理用収容室13と、希釈液80が収容されるろ過処理用収容室14と、2つの分注チップ50および60を収容するための分注チップ収容室15とを含んでいる。そして、各収容室11〜15は、図6に示すように、補強リブ16および上面部17を介して一体的に形成されている。そして、ろ過具収容室11、破砕具収容室12、破砕処理用収容室13、ろ過処理用収容室14および分注チップ収容室15は、それぞれ、一端に開口部11a、12a、13a、14aおよび15aを有するとともに他端に底面部11b、12b、13b、14bおよび15bを有している。また、図3および図6に示すように、各収容室11〜15の周りを取り囲むように形成される側面部18と、破砕具収容室12、破砕処理用収容室13、ろ過処理用収容室14および分注チップ収容室15とは、それぞれ、上記した補強リブ16により連結されている。また、補強リブ16は、ろ過具収容室11と破砕具収容室12との間、破砕具収容室12と破砕処理用収容室13との間、破砕処理用収容室13とろ過処理用収容室14との間およびろ過処理用収容室14と分注チップ収容室15との間にも設けられている。また、上面部17には、上面部17の周りを囲むように垂直上方に延びる縁部19が設けられており、その縁部19のろ過具収容室11側および分注チップ収容室15側の外側面には、それぞれ、突起部19aおよび19bが設けられている。
ろ過具収容室11は、図3に示すように、試料調製キット1のろ過具40を収容するために設けられるとともに、破砕具収容室12は、破砕具30を収容するために設けられている。また、ろ過具収容室11および破砕具収容室12は、図5および図6に示すように、それぞれ、上面部17から所定の深さだけ窪んだ平面的に見て小判形状を有する支持面部11cおよび12cが設けられている。また、ろ過具収容室11には、切欠部11dおよび11eが形成されている。また、破砕具収容室12にも、切欠部12dおよび12eが形成されている。そして、ろ過具収容室11の破砕具収容室12側の切欠部11eと、破砕具収容室12のろ過具収容室11側の切欠部12eとは、連結するように形成されている。
ここで、本実施形態では、破砕処理用収容室13は、開口部13aから受け入れた破砕具30によりリンパ節を破砕するために設けられており、予め切断されたリンパ節は、破砕用溶液70とともに、この破砕処理用収容室13に収容される。そして、本実施形態による試料調製キット1では、この破砕処理用収容室13において、リンパ節が破砕用溶液70中で破砕されて、組織溶液が得られる。また、破砕処理用収容室13の底面部13bの内底面には、図7および図8に示すように、後述する破砕具30の平板状の内側破砕部材31の半円形状の凹部31a(図9参照)に対応する半円形状の凸部13cが形成されている。この凸部13cは、平面的に見て、十字状のリブ形状を有している。この凸部13cと内側破砕部材31の凹部31aとで所定の大きさのリンパ節を挟持して破砕するように構成されている。また、凸部13cの表面の曲率半径は、破砕具30の内側破砕部材31の凹部31aの表面と実質的に同じ曲率半径を有するように形成されている。さらに、図8に示すように、破砕具30の内側破砕部材31の平板状の先端部に設けられる凹部31aが十字状のリブ形状の凸部13cに対して回転した場合に、内側破砕部材31の平板状の先端部に設けられる凹部31aと、十字状のリブ形状の凸部13c以外の部分との間に隙間13dが生じるように構成されている。
また、本実施形態では、ろ過処理用収容室14は、リンパ節を破砕して得られた組織溶液を受け入れるとともに、受け入れた組織溶液をろ過するために設けられている。そして、本実施形態による試料調製キット1では、このろ過処理用収容室14において、破砕処理用収容室13で取得される組織溶液が分取されることにより、その分取された組織溶液が予め収容されている希釈液80により希釈される。そして、希釈された組織溶液をろ過することによって、ろ液が取得される。また、ろ過処理用収容室14は、図3および図6に示すように、開口部14a側から底面部14b側に向かって、開口断面積が徐々に減少するように形成されている。
分注チップ収容室15には、分注チップ50および60を、それぞれ、収容することが可能なように分注チップ収容部15cおよび15dが形成されている。
蓋部20は、図2および図3に示すように、試料調製容器10に嵌め込むことが可能なように構成されている。具体的には、蓋部20には、試料調製容器10の縁部19のろ過具収容室11側に設けられる突起部19aに対応する係止孔20aが設けられるとともに、分注チップ収容室15側に設けられる突起部19bに対応する係止孔20bが設けられている。これにより、蓋部20の係止孔20aおよび20bに、それぞれ、試料調製容器10の突起部19aおよび19bが係合されるので、試料調製容器10に蓋部20を嵌め込むことが可能となる。また、蓋部20は、破砕処理用収容室13の開口部13aに対応するように形成される凹部20cを含んでいる。この破砕処理用収容室13の開口部13aに対応する凹部20cは、蓋部20を試料調製容器10に嵌め込んだ場合に、破砕処理用収容室13の開口部13aを塞ぐ機能を有している。これにより、組織溶液の分取後に試料調製容器10に蓋部20を嵌め込んだ状態では、破砕処理用収容室13の開口部13aから残余した組織溶液が漏れるのを抑制することが可能となる。
破砕具30は、図9および図10に示すように、内側破砕部材31と、内側破砕部材31を内部に収容することが可能な筒体からなる外側破砕部材32とにより構成されている。そして、破砕具30は、破砕用溶液70とともに収容されるリンパ節を破砕するために設けられている。また、内側破砕部材31は、試料調製容器10の破砕処理用収容室13の凸部13c(図7および図8参照)に対応するように、平板状の先端部に形成される凹部31aを含んでいる。この平板状の先端部に設けられる凹部31aの表面は、上記したように、破砕処理用収容室13の凸部13cの表面の曲率半径と実質的に同じ曲率半径を有するように形成されている。また、内側破砕部材31の凹部31aが形成される先端部側と反対側には、後述する試料処理装置100の把持部に把持される支持部31bが設けられている。また、図9に示すように、外側破砕部材32の下部側には、複数の刀部32aと、外周面側から外側に突出するように形成されるリブ部32bと、複数の刀部32aの間に設けられる複数のスリット32cとが設けられている。また、外側破砕部材32の上部側には、図9および図11に示すように、破砕具収容室12の小判形状の支持面部12c(図5および図6参照)に対応する小判形状を有する鍔部32dと、内側破砕部材31を内部に収容するための開口部32eと、2つの切欠部32fと、撓み変形可能な複数(本実施形態では、4つ)の係止爪32gとが形成されている。また、2つの切欠部32fは、破砕具収容室12に形成される切欠部12dおよび12e(図5および図6参照)に対応するように形成されている。
ろ過具40は、破砕されたリンパ節から得られた組織溶液をろ過するために設けられており、2枚のフィルタ41および42(図13参照)を介してろ過されたろ液を得るために用いられる。ろ過具40は、図12〜図14に示すように、円筒形状を有しており、下部側には、2枚のフィルタ41および42を配置するためのフィルタ設置部40aと、シール材設置部40bとが形成されている。なお、本実施形態では、シール材設置部40bには、シール材を配置していないが、シール材を配置することも可能である。また、フィルタ設置部40aには、図14に示すように、平面的にみて十字形状のフィルタ支持部40cが形成されている。そして、フィルタ設置部40aのフィルタ支持部40cが形成される部分以外の隙間43を通過して、組織溶液がろ過具40の内部に抽出される。また、ろ過具40の上部側は、図12および図14に示すように、上記した外側破砕部材32の上部側と同様の構造を有しており、ろ過具収容室11の小判形状の支持面部11c(図5および図6参照)に対応するように形成される小判形状を有する鍔部40dと、開口部40eと、2つの切欠部40fと、撓み変形可能な複数(本実施形態では、4つ)の係止爪40gとが形成されている。また、切欠部40fは、ろ過具収容室11に形成される切欠部11dおよび11e(図5および図6参照)に対応するように形成されている。
分注チップ収容部15cに収容される分注チップ50は、破砕されたリンパ節から得られた組織溶液を吸引および吐出するために設けられている。また、分注チップ収容部15dに収容される分注チップ60は、組織溶液をろ過することにより得られるろ液を吸引および吐出するために設けられている。この分注チップ50は、図3に示すように、開口部50aと、開口部50aとは反対側の先端部50bとを含んでいる。また、分注チップ60も、同様に、開口部60aと、開口部60aとは反対側の先端部60bとを含んでいる。
図15および図16は、それぞれ、図1に示した試料処理装置の本体部の斜視図および平面図である。図17〜図24は、図1に示した試料処理装置の各部の詳細構造を示した図である。次に、図1、図3、図6、図9、図10、図12、図14〜図24を参照して、一実施形態の試料調製キット1が用いられる試料処理装置100の構成について詳細に説明する。試料処理装置100は、蓋部20(図3参照)およびフィルム90(図3参照)が取り外されるとともに、予め切断されたリンパ節が収容された試料調製キット1を設置した後、収容されるリンパ節に対して所定の処理を施すことによって、ろ液を取得することが可能なように構成されている。試料処理装置100は、図1に示すように、所定の情報を表示するための表示部110と、3つの本体部120とにより構成されている。そして、図15および図16に示すように、本体部120は、搬送機構部130と、試料処理機構部140と、吸引分注機構部150と、取り外し機構部160と、制御部170とにより構成されている。また、試料処理装置100には、イジェクトボタン180が設けられている。そのイジェクトボタン180を押すことにより、搬送機構部130の設置部131がX1方向に移動されてドア部190から外部に搬出される。これにより、試料調製キット1を試料処理装置100に設置することが可能となる。
搬送機構部130は、設置部131と、移動機構部132とにより構成されている。この搬送機構部130は、上記した試料調製キット1を設置する機能を有するとともに、その試料調製キット1をX方向に移動する機能を有している。
設置部131は、試料調製キット1を設置するとともに、ろ過具40によりろ過されたろ液を収容するための採取容器300を設置するために設けられている。設置部131は、図17および図18に示すように、試料調製キット1を設置するためのキット設置部131aと、採取容器300を設置するための採取容器設置部131bと、試料調製キット1に収容される組織溶液や採取容器300に収容されるろ液を所定の温度に制御するための温度制御部131c(図17参照)とにより構成されている。
また、キット設置部131aは、試料調製容器10のろ過具収容室11、破砕具収容室12、破砕処理用収容室13、ろ過処理用収容室14および分注チップ収容室15を、それぞれ、収容するための挿入部131d、131e、131f、131gおよび131hが設けられている。また、キット設置部131aには、試料調製容器10の補強リブ16に対応するように形成されるリブ挿入溝131iが設けられている。
また、採取容器設置部131bは、採取容器300を設置するための容器挿入孔131j(図18参照)と、採取容器300に取り付けられる蓋301が採取容器300の開口部300aを塞ぐのを抑制するために設けられた蓋保持部131kとを有している。また、温度制御部131cには、2つのファン131lが設けられているとともに、図示しないペルチェ素子が内蔵されており、後述する制御部170(図15および図16参照)から送信される制御信号に基づいて2つのファン131lおよびペルチェ素子が制御される。
移動機構部132は、図15および図16に示すように、試料調製キット1が配置された設置部131をX方向に移動させるために設けられている。移動機構部132は、モータ132aと、モータ132aに接続されたプーリ132bと、プーリ132bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ132cと、プーリ132bおよびプーリ132cに装着された駆動伝達ベルト132dと、X方向に延びるように配置される直動ガイド132eと、直動ガイド132eに沿って移動可能に取り付けられるとともに駆動伝達ベルト132dに連結される移動部材132fとにより構成されている。これにより、モータ132aが駆動することにより、プーリ132bを介して、駆動伝達ベルト132dが駆動されるので、駆動伝達ベルト132dに連結される移動部材132fがX方向に移動される。そして、移動部材132fに取り付けられる設置部131を移動部材132fとともに直動ガイド132eに沿って移動させることが可能となる。
試料処理機構部140は、試料調製キット1に収容される破砕具30(図9参照)およびろ過具40(図12参照)を用いて、試料調製キット1に収容されるリンパ節を破砕するとともに、破砕して得られた組織溶液をろ過する機能を有している。この試料処理機構部140は、保持部141と、移動機構部142とにより構成されている。
保持部141は、試料調製キット1の破砕具30およびろ過具40を保持する機能を有している。保持部141は、図19に示すように、破砕具30およびろ過具40を装着するための装着部141aと、装着部141aの上部側に設けられるモータ141bと、モータ141bおよび装着部141aを設置するための設置部141cと、設置部141cに取り付けられる板金141dと、板金141dに取り付けられる直動ガイド141eと、直動ガイド141eに沿って移動可能に取り付けられる移動部材141fと、移動部材141fに取り付けられるフック部材141gと、スプリング141hとを含んでいる。
また、装着部141aは、図20に示すように、破砕具30の外側破砕部材32の開口部32e側およびろ過具40の開口部40e(図14参照)側から圧入される圧入部141iと、破砕具30の外側破砕部材32の切欠部32fおよびろ過具40の切欠部40f(図14参照)に係合する突起部141jとを含んでいる。また、圧入部141iには、破砕具30の外側破砕部材32の係止爪32gおよびろ過具40の係止爪40g(図12参照)が係合する溝部141kが設けられている。これにより、装着部141aの圧入部141iが外側破砕部材32の開口部32eおよびろ過具40の開口部40eに圧入されるとともに、係止爪32gおよび係止爪40gが圧入部141iの溝部141kに係合するため、装着部141aに破砕具30およびろ過具40を確実に保持させることが可能となる。この際、装着部141aの突起部141jが、外側破砕部材32の切欠部32fおよびろ過具40の切欠部40fに係合するため、外側破砕部材32およびろ過具40が装着部141aに対して回転するのを抑制することが可能となる。また、圧入部141iの内部には、図19に示したモータ141bの駆動に伴って回転する図示しない把持部が設けられており、破砕具30の内側破砕部材31の支持部31b(図9および図10参照)を回転可能に把持する機能を有している。したがって、モータ141bは、破砕具30の内側破砕部材31を回転させる駆動源として機能する。
また、図19に示すように、設置部141cに取り付けられる板金141dには、スプリング141hの一方端を取り付けるためのフック部141lが一体的に形成されている。そして、スプリング141hの他方端は、フック部材141gに取り付けられている。これにより、装着部141aのZ方向の移動に追従するように、移動部材141fをZ方向に移動させることが可能となる。また、移動部材141fには、後述する取り外し機構部160の取り外し部材161の解除爪161aに当接する樹脂製の当接部141mが取り付けられている。また、当接部141mは、破砕具30およびろ過具40が装着部141aに装着された場合に、外側破砕部材32の鍔部32d(図9参照)およびろ過具40の鍔部40dと当接するように移動部材141fに取り付けられている。
移動機構部142は、図15および図16に示すように、保持部141をZ方向に移動するために設けられている。移動機構部142は、モータ142aと、モータ142aに接続されたプーリ142bと、プーリ142bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ142cと、プーリ142bおよびプーリ142cに装着された駆動伝達ベルト142dと、プーリ142cの回転に伴って回転するとともにZ方向に延びるように配置されるボールネジ142eと、Z方向に延びるように配置される直動ガイド142fと、ボールネジ142eの回転に伴って移動するとともに直動ガイド142fに沿って移動可能に取り付けられる移動部材142gとにより構成されている。これにより、モータ142aが駆動することにより、プーリ142bを介して、駆動伝達ベルト142dが駆動されるので、駆動伝達ベルト142dが装着されるプーリ142cが回転する。このため、プーリ142cの回転に伴ってボールネジ142eが回転されるので、ボールネジ142eの回転に伴って移動する移動部材142gが、直動ガイド142fが延びるZ方向に沿って移動される。
吸引分注機構部150は、試料調製キット1の分注チップ50および60(図3参照)を装着することにより、組織溶液を吸引および分注するとともに、組織溶液から抽出されるろ液を吸引および分注する機能を有している。吸引分注機構部150は、組織溶液およびろ液の吸引および吐出を行うシリンジ部151と、吸引分注機構部150をZ方向に移動させるための移動機構部152とにより構成されている。
シリンジ部151は、図21および図22に示すように、分注チップ50および60(図3参照)が取り付けられるノズル部151aと、ノズル部151aに取り付けられる樹脂製のキャップ151bと、吸引および吐出を行うためのポンプ部151cと、ポンプ部151cの駆動源となるモータ151dと、分注チップ50の先端部50bおよび分注チップ60の先端部60bが液面に接触しているか否かを検知するための液面検知センサ151eと、ポンプ部151cによる吸引および吐出時の圧力を検知するための圧力検知センサ151fと、液面検知センサ151eおよび圧力検知センサ151fを制御する制御基板151gとを含んでいる。また、ノズル部151aの先端部151hを、分注チップ50の開口部50aおよび分注チップ60の開口部60a(図3参照)に圧入することによって、分注チップ50および60が装着される。また、樹脂製のキャップ151bは、ノズル部151aに対してZ方向に移動可能に取り付けられている。そして、この樹脂製のキャップ151bには、分注チップ50および60が装着された場合に、当接する縁部151iが形成されている。
移動機構部152は、図15および図16に示すように、モータ152aと、モータ152aに接続されたプーリ152bと、プーリ152bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ152cと、プーリ152bおよびプーリ152cに装着された駆動伝達ベルト152dと、プーリ152cの回転に伴って回転するとともにZ方向に延びるように配置されるボールネジ152eと、Z方向に延びるように配置される直動ガイド152fと、ボールネジ152eの回転に伴って移動するとともに直動ガイド152fに沿って移動可能に取り付けられる移動部材152gとにより構成されている。これにより、モータ152aが駆動することにより、プーリ152bを介して、駆動伝達ベルト152dが駆動されるので、駆動伝達ベルト152dが装着されるプーリ152cが回転する。このため、プーリ152cの回転に伴ってボールネジ152eが回転されるので、ボールネジ152eの回転に伴って移動する移動部材152gが、直動ガイド152fが延びるZ方向に沿って移動される。
取り外し機構部160は、保持部141に保持される破砕具30(図9参照)およびろ過具40(図12参照)と、吸引分注機構部150に装着された分注チップ50および60(図3参照)とを取り外す機能を有している。さらに、取り外し機構部160は、使用した破砕具30から滴下される組織溶液が試料調製容器10や試料処理装置100の各部に付着するのを抑制するとともに、使用した分注チップ50および60から滴下される組織溶液およびろ液が試料調製容器10や試料処理装置100の各部に付着するのを抑制する機能も有している。取り外し機構部160は、図15、図16および図23に示すように、保持部141から破砕具30およびろ過具40を取り外すための取り外し部材161と、取り外し部材161をX方向に移動させるための移動機構部162とを有している。
取り外し部材161は、図23および図24に示すように、保持部141の当接部141mの上面に当接する解除爪161aと、吸引分注機構部150のキャップ151bの縁部151iに当接する分注チップ解除孔161bと、組織溶液およびろ液を受ける樹脂製の受け皿部161cとを含んでいる。
移動機構部162は、図15、図16および図23に示すように、モータ162aと、モータ162aに接続されたプーリ162bと、プーリ162bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ162cと、プーリ162bおよびプーリ162cに装着された駆動伝達ベルト162dと、X方向に延びるように配置される直動ガイド162eと、直動ガイド162eに沿って移動可能に取り付けられる移動部材162fとにより構成されている。これにより、モータ162aが駆動することにより、プーリ162bを介して、駆動伝達ベルト162dが駆動されるので、駆動伝達ベルト162dに連結される移動部材162fがX方向に移動される。このため、移動部材162fに取り付けられる取り外し部材161がX方向に移動することが可能となる。
制御部170は、図15および図16に示すように、試料処理装置100の各部を制御するために設けられている。具体的には、制御部170は、各移動機構部132、142、152および162のモータ132a、142a、152aおよび162aと電気的に接続されており、各モータ132a、142a、152aおよび162aの駆動を制御するための制御信号を送信する機能を有している。これにより、設置部131、保持部141、シリンジ部151および取り外し部材161の移動が制御される。また、制御部170は、設置部131の温度制御部131cのファン131lおよびペルチェ素子(図示せず)と電気的に接続されており、そのファン131lの回転およびペルチェ素子を制御するための制御信号を送信する機能を有している。これにより、試料調製キット1に収容される組織溶液や採取容器300に収容されるろ液を所定の温度に制御することが可能となる。
図25〜図50は、本発明の一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。次に、図3、図12、図14〜図16、図19〜図50を参照して、試料処理装置100のろ液の取得動作について説明する。
まず、試料調製容器10(図3参照)から蓋部20(図3参照)およびフィルム90(図3参照)を取り外すとともに、予め切断されたリンパ節200を破砕処理用収容室13内に収容した試料調製キット1を準備しておく。そして、試料処理装置100のイジェクトボタン180を押すことにより外部に排出された設置部131に、準備した試料調製キット1を設置する。そして、図25に示すように、移動機構部132のモータ132a(図15および図16参照)を駆動させることにより、保持部141の装着部141aの水平方向(X方向)の位置と、破砕具30が収容される破砕具収容室12の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させる。この状態で、移動機構部142のモータ142a(図15および図16参照)を駆動させることにより、保持部141をZ1方向(下方)に移動させる。この際、図20に示すように、外側破砕部材32の切欠部32fが装着部141aの突起部141jに係合するとともに、係合爪32gが装着部141aの溝部141kに係合して、装着部141aに破砕具30が圧入装着される。その後、保持部141をZ2方向(上方)に移動することにより、図26に示した状態となる。
そして、図27に示すように、破砕具30が装着された装着部141aの水平方向(X方向)の位置と、リンパ節200と破砕用溶液70とが収容される破砕処理用収容室13の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させる。そして、保持部141をZ1方向(下方)に移動することにより、破砕処理用収容室13内でリンパ節200を破砕する。具体的には、まず、図28に示すように、破砕具30をZ1方向(下方)およびZ2方向(上方)に繰り返し移動させることより、リンパ節200を所定の大きさになるまで破砕する。その後、図29に示すように、保持部141のモータ141b(図19参照)を駆動させることにより、所定の大きさのリンパ節200が浮遊した状態の破砕用溶液70内で、内側破砕部材31を回転させる。これにより、図30に示すように、破砕用溶液70内で、リンパ節200がさらに微細化されて均質化された組織溶液が取得される。
次に、図31に示すように、破砕具30が装着された装着部141aをZ2方向(上方)に移動することにより、破砕具30を組織溶液から引き上げる。そして、移動機構部162のモータ162a(図15、図16および図23参照)を駆動させることにより、引き上げられた破砕具30の下方の位置まで、取り外し部材161をX2方向に移動させる。この際、組織溶液から引き上げられた破砕具30から組織溶液が滴下された場合でも、取り外し部材161の受け皿部161c(図23および図24参照)が滴下された組織溶液を受け取ることが可能となる。
そして、図32に示すように、破砕具30が装着された装着部141aの水平方向(X方向)の位置と、破砕具収容室12の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX2方向に移動させるとともに、取り外し部材161をX1方向に移動させる。その後、図33に示すように、保持部141をZ1方向(下方)に移動することにより、破砕具30を破砕具収容室12に収容する。具体的には、図33に示すように、保持部141をZ1方向(下方)に移動するとともに、移動した保持部141の当接部141mの上部に取り外し部材161の解除爪161aが位置するように、取り外し部材161をX2方向に移動させる。さらに、この状態で、保持部141をZ2方向(上方)に移動することにより、破砕具30の鍔部32dが当接部141mの下部を押圧するので、外側破砕部材32の鍔部32dには、当接部141mからZ1方向(下方)(装着部141aから破砕具30を外す方向)の力が加わり、装着部141aから外側破砕部材32(破砕具30)が脱離される。
次に、図34に示すように、シリンジ部151のノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、分注チップ50が収容される分注チップ収容室15の分注チップ収容部15cの水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させる。この状態で、移動機構部152のモータ152a(図15および図16参照)を駆動させることにより、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動させる。この際、図22に示すように、分注チップ50の開口部50aがノズル部151aの先端部151hに圧入されて、ノズル部151aに分注チップ50が装着される。その後、シリンジ部151をZ2方向(上方)に移動することにより、図35に示した状態となる。
そして、図36に示すように、分注チップ50が装着されたノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、組織溶液が収容される破砕処理用収容室13の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させる。そして、図37に示すように、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動するとともに、破砕処理用収容室13内の組織溶液を吸引する。具体的には、分注チップ50の先端部50bが組織溶液の液面に接触していることを液面検知センサ151e(図21参照)により検知して、モータ151d(図21参照)の駆動力を利用してポンプ部151c(図21参照)が組織溶液を吸引する。その後、分注チップ50が装着されたノズル部151aをZ2方向(上方)に移動することにより、分注チップ50を組織溶液から引き上げる。そして、引き上げられた分注チップ50の下方の位置まで、取り外し部材161をX2方向に移動させる。その後、分注チップ50が装着されたノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、ろ過処理用収容室14の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させた後、取り外し部材161をX1方向に移動させる。
その後、図38に示すように、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動するとともに、破砕処理用収容室13で吸引した組織溶液を、ろ過処理用収容室14内で吐出して攪拌する。具体的には、分注チップ50の先端部50bが希釈液の液面に接触していることを液面検知センサ151e(図21参照)により検知して、モータ151d(図21参照)の駆動力を利用してポンプ部151c(図21参照)が組織溶液を吐出する。この際、ポンプ部151cを用いて、組織溶液が吐出された希釈液内で、吸引および吐出を繰り返し行うことにより、組織溶液が攪拌される。
そして、分注チップ50が装着されたノズル部151aをZ2方向(上方)に移動することにより、分注チップ50を希釈後の組織溶液から引き上げる。そして、引き上げられた分注チップ50の下方の位置まで、取り外し部材161をX2方向に移動させる。そして、分注チップ50が装着されたノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、分注チップ収容室15の分注チップ収容部15cの水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させるとともに、取り外し部材161を、X1方向に移動させる。
その後、図39に示すように、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動することにより、分注チップ50を分注チップ収容部15cに収容する。具体的には、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動するとともに、移動したシリンジ部151のキャップ151bの縁部151iの上部に取り外し部材161の分注チップ解除孔161b(図24参照)が位置するように、取り外し部材161をX2方向に移動させる。さらに、この状態で、シリンジ部151をZ2方向(上方)に移動することにより、分注チップ50がキャップ151bの縁部151iの下部を押圧するので、分注チップ50には、キャップ151bからZ1方向(下方)(ノズル部151aから分注チップ50を外す方向)の力が加わり、ノズル部151aから分注チップ50が脱離される。
次に、図40に示すように、保持部141の装着部141aの水平方向(X方向)の位置と、ろ過具40が収容されるろ過具収容室11の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させた後、保持部141をZ1方向(下方)に移動させる。この際、ろ過具40の切欠部40f(図14参照)が装着部141aの突起部141jに係合するとともに、係合爪40g(図12および図14)が装着部141aの溝部141k(図20参照)に係合して、装着部141aにろ過具40が圧入装着される。その後、保持部141をZ2方向(上方)に移動することにより、図41に示した状態となる。
そして、図42に示すように、ろ過具40が装着された装着部141aの水平方向(X方向)の位置と、希釈後の組織溶液が収容されるろ過処理用収容室14の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させる。そして、保持部141をZ1方向(下方)に移動することにより、ろ過処理用収容室14内で希釈後の組織溶液をろ過する。具体的には、まず、図43に示すように、保持部141をZ1方向(下方)に移動させることにより、ろ過具40をろ過処理用収容室14内に挿入する。この際、ろ過処理用収容室14の開口断面積は、開口部14a側から底面部14b側に向かって除々に減少するように形成されているので、ろ過具40の側面とろ過処理用収容室14との間の隙間から希釈後の組織溶液が漏れるのを抑制することが可能となる。そして、図44に示すように、ろ過具40とろ過処理用収容室14との間に収容された希釈後の組織溶液は、2枚のフィルタ41および42を通過して、筒体のろ過具40の内部に抽出される。
そして、図45に示すように、保持部141の当接部141m(図19参照)の上部に取り外し部材161の解除爪161aが位置するように、取り外し部材161をX2方向に移動させる。さらに、この状態で、保持部141をZ2方向(上方)に移動することにより、ろ過具40の鍔部40d(図12参照)が当接部141mの下部を押圧するので、ろ過具40の鍔部40dには、当接部141mからZ1方向(下方)(装着部141aからろ過具40を外す方向)の力が加わり、装着部141aからろ過具40が脱離されて、ろ過具40がろ過処理用収容室14に嵌った状態となる。
次に、シリンジ部151のノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、分注チップ60が収容される分注チップ収容室15の分注チップ収容部15dの水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX2方向に移動させるとともに、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動させる。この際、分注チップ60の開口部60a(図3参照)がノズル部151aの先端部151h(図22参照)に圧入されて、ノズル部151aに分注チップ60が装着される。その後、シリンジ部151をZ2方向(上方)に移動するとともに、分注チップ60が装着されたノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、ろ液が収容されるろ過処理用収容室14の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX2方向に移動させることにより、図46に示した状態となる。
そして、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動した後、図47に示すように、ろ過処理用収容室14内のろ液を吸引する。その後、分注チップ60が装着されたノズル部151aをZ2方向(上方)に移動することにより、分注チップ60をろ液から引き上げる。そして、引き上げられた分注チップ60の下方の位置まで、取り外し部材161をX2方向に移動させる。その後、図48に示すように、分注チップ60が装着されたノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、設置部131の採取容器設置部131bに設置される採取容器300の水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX1方向に移動させた後、取り外し部材161を、X1方向に移動させる。
その後、図49に示すように、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動するとともに、ろ過処理用収容室14で吸引したろ液を、採取容器300内で吐出する。その結果、採取容器300にリンパ節200から得られたろ液を取得することが可能となる。
そして、分注チップ60が装着されたノズル部151aをZ2方向(上方)に移動するとともに、引き上げられた分注チップ60の下方の位置まで、取り外し部材161をX2方向に移動させる。そして、分注チップ60が装着されたノズル部151aの水平方向(X方向)の位置と、分注チップ収容室15の分注チップ収容部15dの水平方向の位置とが一致するように、設置部131をX2方向に移動させるとともに、取り外し部材161を、X1方向に移動させる。
そして、図50に示すように、シリンジ部151をZ1方向(下方)に移動することにより、分注チップ50を分注チップ収容部15cに収容する。その後、分注チップ50の離脱と同様の手順で、ノズル部151aから分注チップ60が脱離される。
上記のようにして、試料処理装置100のろ液の取得動作が行われる。
本実施形態では、上記のように、破砕処理用収容室13の底面部13bの内底面に、破砕具30の内側破砕部材31の半円形状の凹部31aに対応する半円形状の凸部13cを設けることによって、開口部13aから受け入れた破砕具30を容易に底面部13bの内底面の凸部13cに到達(当接)させることができるので、開口部13aから受け入れた破砕具30が破砕処理用収容室13の底面部13bの凸部13cに到達しない部分(デッドスペース)が生じるのを抑制することができる。その結果、破砕具30が到達しない部分にリンパ節200が入り込むという不都合が生じないので、開口部13aから受け入れた破砕具30を用いて確実にリンパ節200を破砕することができる。
また、本実施形態では、破砕処理用収容室13の底面部13bの凸部13cの表面と内側破砕部材31の凹部31aの表面とを、実質的に同じ曲率半径を有するように形成することによって、内側破砕部材31の凹部31aと破砕処理用収容室13の凸部13cとの間で、ある程度破砕された小さいリンパ節200を挟持することができるので、リンパ節200をより微細化することができる。
また、本実施形態では、破砕処理用収容室13の底面部13bの内底面に十字状のリブ形状を有する凸部13cを設けるとともに、内側破砕部材31の平板状の先端部の凹部31aが十字状のリブ形状の凸部13cに対して回転した場合に、内側破砕部材31の平板状の先端部の凹部31aと、破砕処理用収容室13の凸部13c以外の部分との間に隙間13dが生じるように構成することによって、内側破砕部材31の凹部31aと破砕処理用収容室13の凸部13c以外との間の隙間13dにリンパ節200を入り込ませた状態で、内側破砕部材31を凸部13cに対して内側破砕部材31を回転させた場合に、内側破砕部材31の回転に伴って、隙間13dに入り込んだリンパ節200を巻き上げることができる。その結果、巻き上げられたリンパ節200を内側破砕部材31の凹部31aと破砕処理用収容室13の凸部13cとで挟持することができるので、より確実にリンパ節200を破砕することができる。
また、本実施形態では、ろ過処理用収容室14を、開口部14a側から底面部14b側に向かって、開口断面積が徐々に減少するように形成することによって、開口部14a側から底面部14b側に向かって、ろ過具40を挿入する際に、所定の挿入量に達した状態で、ろ過具40の外周面とろ過処理用収容室14の内周面とが接触されてろ過具40の側面から上方に組織溶液が漏れるのが抑制された状態にすることができるので、ろ過具40のフィルタ設置部40aに取り付けられる2枚のフィルタ41および42を介して、ろ液を抽出することができる。これにより、ろ過具40とろ過処理用収容室14の底面部14bとの間の組織溶液を、ろ過具40のフィルタ41および42を介して容易に抽出することができるので、容易に、リンパ節200を破砕して得られた組織溶液からろ液を抽出することができる。
また、本実施形態では、破砕具30を、試料調製容器10の破砕処理用収容室13の凸部13cに対応するように形成される凹部31aを有する内側破砕部材31と、内側破砕部材31を内部に収容することが可能な筒体からなる外側破砕部材32とにより構成するとともに、内側破砕部材31を、外側破砕部材32に対して相対的に回転可能に構成することによって、内側破砕部材31が外側破砕部材32に対して相対的に回転するため、内側破砕部材31と外側破砕部材32との間に入り込んだリンパ節200を容易に破砕することができる。これらの結果、内側破砕部材31の凹部31aおよび破砕処理用収容室13の凸部13cの間と、内側破砕部材31および外側破砕部材32の間との両方で、リンパ節200を破砕することができるので、リンパ節200を確実かつ迅速に破砕することができる。
また、本実施形態では、外側破砕部材32に、複数のスリット32cを形成することによって、内側破砕部材31の凹部31aおよび破砕処理用収容室13の凸部13cの間と、内側破砕部材31および外側破砕部材32の間とで破砕されたリンパ節200を、内側破砕部材31と外側破砕部材32との間から、複数のスリット32cを介して、外側破砕部材32の外側に向かって流動させることができる。これにより、内側破砕部材31と外側破砕部材32との間に、リンパ節200が留まるのを抑制することができる。その結果、リンパ節200を、筒体からなる外側破砕部材32の内側と外側との間を循環させることができるので、その循環するリンパ節200を内側破砕部材31および外側破砕部材32でより確実に破砕することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、破砕用溶液収容室の底面部の内底面に、正面から見て、半円形状の凸部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、半円形状以外の形状の凸部を設けてもよい。たとえば、四角形状の凸部を設けてもよい。この場合、四角形状の凸部に対応するように、破砕具の内側破砕部材の先端部を四角形状の凹部に形成する必要がある。
また、上記実施形態では、内側破砕部材が回転した場合に、内側破砕部材の凹部と、破砕用溶液収容室の凸部以外の部分との間に隙間が生じるように、凸部を平面的に見て十字状のリブ形状を有するように形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、内側破砕部材の凹部と破砕用溶液収容室の凸部との間に隙間を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、生体組織を破砕するための破砕具を内側破砕部材と外側破砕部材とにより構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、1つの破砕部材で生体組織を破砕してもよい。
また、上記実施形態では、リンパ節と破砕用溶液とが収容された破砕処理用収容室に破砕具を上方から挿入し、その破砕具を上下動させることによりリンパ節を所定の大きさになるまで破砕した後、破砕具の内側破砕部材を回転させることによって、リンパ節を微細化するようにしたが、本発明はこれに限らず、リンパ節と破砕用溶液とが収容された破砕処理用収容室に破砕具を上方から挿入し、その破砕具を上下動させながら、破砕具の内側破砕部材を回転させることによって、リンパ節を微細化するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、採取容器を1つのみ設置するとともに、ろ過処理用収容室でろ過されたろ液を分注チップにより吸引した後、1つの採取容器内に吐出するようにしたが、本発明はこれに限らず、採取容器を2つ設置するとともに、ろ過処理用収容室に収容された希釈液を分注チップにより一方の採取容器に予め分注しておき、他の採取容器内に吐出されたろ液を分注チップにより吸引した後、そのろ液を一方の採取容器に吐出することによって、希釈サンプルを調製するようにしてもよい。
本発明の一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による試料調製キットの斜視図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの分解図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの蓋部を取り外した状態を示した斜視図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの試料調製容器を示した斜視図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの試料調製容器を示した平面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの試料調製容器の破砕用溶液収容室の凸部を示した拡大正面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの試料調製容器の破砕用溶液収容室の凸部を示した拡大平面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具の分解図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具の内側破砕部材の正面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具の外側破砕部材の平面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットのろ過具の正面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットのろ過具の断面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットのろ過具の平面図である。 図1に示した試料処理装置の本体部の斜視図である。 図1に示した試料処理装置の本体部の平面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットを試料処理装置の設置部に設置する状態を示した斜視図である。 図1に示した試料処理装置の設置部の平面図である。 図1に示した試料処理装置の保持部の斜視図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具を保持部のブレード装着部に装着する状態を示した斜視図である。 図1に示した試料処理装置のシリンジ部の正面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの分注チップをシリンジ部のノズル部に装着する状態を示した正面図である。 図1に示した試料処理装置の取り外し機構部の斜視図である。 図1に示した試料処理装置の取り外し機構部の取り外し部材の平面図である。 本発明の一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具がリンパ節を破砕する動作を説明するための断面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具がリンパ節を破砕する動作を説明するための断面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットの破砕具がリンパ節を破砕する動作を説明するための断面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットのろ過具によりろ液が抽出される状態を示した断面図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。 図2に示した一実施形態による試料調製キットが用いられる試料処理装置のろ液を取得する動作を説明するための図である。
符号の説明
1 試料調製キット
10 試料調製容器
11 ろ過具収容室(第4収容室)
12 破砕具収容室(第3収容室)
13 破砕処理用収容室(第1収容室)
13a 開口部(第1開口部)
13b 底面部(第1底部)
13c 凸部
14 ろ過処理用収容室(第2収容室)
14a 開口部(第2開口部)
14b 底面部(第2底部)
15 分注チップ収容室(第5収容室)
20 蓋部
30 破砕具
31 内側破砕部材(内側破砕具)
31a 凹部
32 外側破砕部材(外側破砕具)
32c スリット
40 ろ過具
50、60 分注チップ
70 破砕用溶液
80 希釈液

Claims (17)

  1. 一端に第1開口部を有するとともに、他端に内底面に凸部が設けられる第1底部を有しており、前記第1開口部から受け入れた破砕具により生体組織を破砕するための第1収容室を備えた、試料調製容器。
  2. 前記第1収容室の第1底部の凸部は、前記破砕具の先端の凹部と対応して所定の大きさの生体組織を挟持して破砕可能である、請求項1に記載の試料調製容器。
  3. 前記第1収容室の第1底部の凸部の表面と、前記破砕具の先端の凹部の表面とは、実質的に同じ曲率半径を有する、請求項2に記載の試料調製容器。
  4. 前記第1収容室の第1底部の凸部は、前記第1底部にリブ状に形成されており、前記破砕具の先端の凹部が前記リブ状の凸部に対して回転した場合に、前記破砕具の先端の凹部と前記第1収容室の第1底部のリブ状の凸部以外の部分との間に隙間が生じるように構成されている、請求項2または3に記載の試料調製容器。
  5. 前記第1収容室で生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れるとともに、前記受け入れた組織溶液をろ過するための第2収容室をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の試料調製容器。
  6. 前記第2収容室は、一端に第2開口部を有するとともに他端に第2底部を有しており、前記第2開口部側から前記第2底部側に向かって開口断面積が徐々に減少するように形成されている、請求項5に記載の試料調製容器。
  7. 前記第1収容室と前記第2収容室とは、一体的に形成されている、請求項5または6に記載の試料調製容器。
  8. 一端に第1開口部を有するとともに、前記第1開口部から受け入れた破砕具により生体組織を破砕するための第1収容室を含む試料調製容器と、
    前記試料調製容器の第1収容室に収容され、生体組織を破砕するための破砕用溶液とを備えた、試料調製キット。
  9. 前記試料調製容器は、前記第1収容室で生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れるとともに、前記受け入れた組織溶液をろ過するための第2収容室をさらに含み、
    前記第2収容室に収容され、前記生体組織を破砕して得られた組織溶液を希釈するための希釈液をさらに備える、請求項8に記載の試料調製キット。
  10. 前記試料調製容器は、生体組織を破砕する破砕具を収容するための第3収容室を含み、
    前記試料調製容器の第3収容室に収容される前記破砕具をさらに備える、請求項8または9に記載の試料調製キット。
  11. 前記破砕具は、内側破砕具と、前記内側破砕具を内部に収容することが可能な外側破砕具とを含み、
    前記内側破砕具は、前記外側破砕具に対して相対的に回転可能である、請求項10に記載の試料調製キット。
  12. 前記外側破砕具の先端部近傍には、スリットが形成されている、請求項11に記載の試料調製キット。
  13. 前記試料調製容器は、生体組織を破砕して得られた組織溶液をろ過するろ過具を収容するための第4収容室を含み、
    前記試料調製容器の第4収容室に収容される前記ろ過具をさらに備える、請求項8〜12のいずれか1項に記載の試料調製キット。
  14. 前記試料調製容器は、組織溶液をろ過して得られたろ液を吸引および吐出するための分注チップを収容するための第5収容室を含み、
    前記試料調製容器の第5収容室に収容される前記分注チップをさらに備える、請求項8〜13のいずれか1項に記載の試料調製キット。
  15. 前記試料調製容器に嵌め込まれる蓋部をさらに備える、請求項8〜14のいずれか1項に記載の試料調製キット。
  16. 一端に開口部を有するとともに、前記開口部から受け入れた破砕具により生体組織を破砕するための破砕処理用収容室と、前記生体組織を破砕する破砕具を収容するための破砕具用収容室とを有する試料調製容器と、
    前記破砕具用収容室に収容される前記破砕具とを備えた、試料調製キット。
  17. 生体組織を破砕して得られた組織溶液を受け入れてろ過するためのろ過処理用収容室と、前記組織溶液をろ過するろ過具を収容するためのろ過具用収容室とを有する試料調製容器と、
    前記ろ過具用収容室に収容される前記ろ過具とを備えた、試料調製キット。
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