JP2002516669A - 分子遺伝学的診断のための組織サンプルの採取、及び初期調製のための方法 - Google Patents

分子遺伝学的診断のための組織サンプルの採取、及び初期調製のための方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、分子遺伝学的研究に適した組織/血液又はその他の有核またはDNAを含有する細胞あるいは細胞成分サンプルの採取及び初期調製に適した装置及び方法に関する。DNAを含有する細胞のサンプルの採取及び初期調製に適した本発明の装置は、サンプル受け取り容器及び、サンプルの採取の後にサンプル受け取り容器内に導入され、これを密封するサンプル採取ツールとを含む。サンプル受け取り容器は底部と側壁を有し、貫通可能な蓋により密閉され、さらに底部より離れた側壁域には導入されたサンプル採取ツールを固定する手段を有している。容器内にはDNA分解酵素からの保護物質が存在している。サンプルの採取のためのツールは、サンプル受け取り容器内に導入された時にサンプル受け取り容器内の固定のための手段により所定位置に固定され、サンプル受け取り容器をサンプル受け取り容器の底部及び側壁ならびにサンプル採取ツールの先端により規定される、少なくとも1つのサンプル空間に分離する様に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、分子遺伝学的試験に適した組織、血液、又は有核細胞又はDNAを
含有する細胞又は細胞成分のその他のサンプルを採取し、また初期調製するため
の装置及び方法に関する。
【0002】 多くの研究及び応用計画には、大量の組織サンプル又はDNAサンプルの採取
が必要とされる。特定の状況下では、農場全体の動物の個体群(例えば、生物学
的に機能的な動物の生産)又は地域的あるいは特別に特徴付けられた動物の個体
群に関する情報を集めなければならない。
【0003】 例えば、BSEスキャンダルや、影響のない農場産の肉や製品であることを保
証することに関連する問題により引き起こされた例では、全EUにおいて出産時
または出産直後に、動物の耳にタグを付けて識別する畜牛(cattle)の強制的な
識別が導入された。これらの動物には、各農場を識別する固有の数字が入ってい
る。即ち、例えば後日屠殺場で数字を調べることにより、動物がどの農場から来
たのか決定できる。
【0004】 しかし、このような耳タグは偽造されやすく、操作により交換することも可能
であることから、導入された認識システムを回避することができる。従って、消
費者及び中間業者は、動物が実際に表示通りの農場より来たのか確認することは
できない。
【0005】 従って、生産者、加工業者及び販売業者からの情報を独立に確認することがで
きる簡便な分析方法が望まれている。
【0006】 周知の如く、各動物は特定のDNAの変異を試験することで(「遺伝的指紋」
)個別に同定することができる。法医学及び飼育動物の血統試験においては、こ
れら最新の分子遺伝学的試験が既に分析に利用されている。動物からのサンプル
は通常獣医により血液サンプルとして採取され、分析される。しかし、さらに大
きい動物の個体群に関しては、この方法は重労働であり、また経済的観点から実
施不可能である。
【0007】 現代の検出方法(PCR、配列決定等)を利用すれば、それらが特定の個体に
由来するか否かが、極少量の組織サンプルからでも決定できる。試験は比較的容
易に実施可能であり、信頼性は99.9%以上である。
【0008】 しかし、現時点に於いてはこのような数のサンプルの分離、目的別採取、保存
、分類ならびに分析を実施するための経済的出費ならびに労力は多大である。
【0009】 本発明の1つの機能は、被検体からのDNAを含有するサンプルの採取が容易
かつコスト的に有効に実行できる装置を提供することである。
【0010】 発明の別の機能は、組織または血液サンプルを分析研究を目的として、容易に
被検体より採取できる方法を供給することである。
【0011】 本機能はサンプルを受け取る容器と、サンプル採取のためのツールとを有する
、DNAを含有する細胞サンプルを採取、及び初期調製するための装置によって
実施される。サンプルを採取した後、サンプル採取ツールはサンプル受け取り容
器内に導入され、密封される。サンプル受け取り容器は底壁及び側壁を有し、容
易に貫通可能な蓋により密閉される。底部から離れた側壁部には、導入されたサ
ンプル採取ツールを固定する手段があり、容器内の物質はDNA分解酵素から保
護される。サンプルを採取するためのツールは、サンプル受け取り容器内に導入
されると、このツールを固定する手段(サンプル受け取り容器内に備えられてい
る)が所定位置に固定し、そしてツールはサンプル受け取り容器を、サンプル受
け取り容器の底部と側部の壁と、サンプル採取ツールの先端部とにより規定され
る、少なくとも1つのサンプル空間内に分割する。
【0012】 更に、前記の機能は、好適なサンプルがサンプル採取ツール先端にて採取され
、これがサンプル受け取り容器内に導入され、それによりサンプル受け取り容器
の底部及び側壁と、サンプル採取ツールの先端部とによって、周囲に対し密閉さ
れるように規定された空間が形成されることを特徴とする本発明の装置の利用に
より行われる。
【0013】 以下、本発明を添付図面を参照して説明する。
【0014】 以下発明を好適なモデル及び図を参照しながらより詳細に説明する。
【0015】 発明の装置は、サンプル受け取り容器1とサンプル採取ツール2とを含む。
【0016】 サンプル受け取り容器1は底部2と側壁3とを持ち、かつフィルムまたはメン
ブレンのような容易に貫通可能な蓋により密閉されている。このサンプル受け取
り容器1はそれ自体を別のメンブレンにより再分割することできる。その結果、
使用するまで、2以上の成分をサンプル受け取り容器1内にてそれぞれ別々に分
けることができ、サンプル採取ツール4がサンプル受け取り容器1内へ侵入する
ことによってのみ、成分が互いに、及びサンプルと接触する。サンプル受け取り
容器1は更に、例えば底部2の全直径に広がった突起8のような隔壁により、少
なくとも2個のチャンバーに再分割することもできる。これによりサンプル採取
時に少なくとも2の完全に独立したサンプルを採取することができる。
【0017】 好適なモデルでは、サンプル受け取り容器1は少なくともサンプル採取ツール
4の先端部を受け取る。必要であれば、底部2が先細りの突起8を持つように形
成することができ、サンプル採取ツール4は突起8と互いに適切にはめこむこと
ができる。結果として、サンプル採取ツール4がサンプル受け取り容器1内に侵
入すると、サンプルは強く圧砕され、サンプル受け取り容器1の底部2と側壁3
とサンプル採取ツール4の先端部7とにより限定されるサンプル空間6,6a内
に押し込められる。
【0018】 サンプル受け取り容器1は、平面アタッチメント、例えばこれを適当に締結す
るための、孔を持ったトング(tongue)のような固定装置9も持つことができる
。即ち、例えばトングは耳タグ10.11を適用するのにプライヤーが用いられ
る場合には、プライヤーに固定することができる。トングは認識番号表示に好適
であり、同様にイヤータグの取り付けにも好適である。ラベリングは溝部に手で
行うことができ、あるいはトングは、例えば刻印により事前印刷することができ
、あるいはイヤータグ10、11のプレート部分に適用された認識番号と、同時
かつ同一のものを印刷することもできる。
【0019】 必要であれば(例えば、手でサンプルを更に加工する場合)、サンプル受け取
り容器1は、サンプル採取ツール4により密閉された後にサンプル空間6、6a
を規定するサンプル受け取り容器1の領域が、サンプル受け取り容器1の本体に
ネジ山により連結されており、容易にネジを外し、容易にサンプルに接触するこ
とができるように形成することができる。
【0020】 好適な装置のモデルでは、サンプル受け取り容器1は、形成されたサンプル空
間6,6aが装置を破壊することなしには開放不可能な様にサンプル採取ツール
4により密閉される。即ち、気付かれることなく採取されたサンプルを操作する
ことが不可能なことは確実である。
【0021】 サンプル受け取り容器1中には組織サンプルのタンパク質成分を不活性化し、
DNAを安定化する物質が存在する。
【0022】 組織サンプルのタンパク質(酵素類、DNAses等)を不活性化し、DNA
を安定化する物質は例えば以下より成るグループから選択することができる。
【0023】 タンパク質を分解するプロテイナーゼK(例えば保管中の安定化のために凍結
乾燥されている)及び(別々に充填された)タンパク質を消化するための緩衝液
、強塩基、極端に吸湿性であり、それと接触する(及びそれを暖める)組織サン
プルを乾燥させ、それにより不活性化するモレキュラーシーブ(例えばE.Me
rck社製 0.2nm No.1.05704.0250,K2300459
04 624、水吸収能>20%)。例えば望ましくない空気中の湿気の吸収か
らモレキュラーシーブを保護するために、それは不活性気体であるアルゴンによ
りコートされ、フィルムにより密閉される。タンパク質成分の不活性化、及びD
NAの安定化を支援するその他の物質。物質は、それらが長時間、例えば1年以
上活性を維持し、さらにサンプル導入後少なくとも数ヶ月から1年間分析研究に
適したDNAの保全性が十分保証されるように処方される。
【0024】 サンプル採取ツール4は、サンプルを採取してサンプル受け取り容器内に導入
でき、導入後密閉されたサンプル受け取り容器1を密封するいずれかの形態を取
ることができる。これには、円筒、円錐等の形態が含まれる。
【0025】 装置の好適なモデルでは、サンプル採取ツール4は使用前には互いに接続(た
だし分離可能)しており、使用時に相互に分離する2つのパーツより構成される
。これは例えば特定の破壊点を持つプラスチックの狭い架橋により実現できる。
サンプル採取ツール4は堅牢であるか、あるいはその背面は、例えば使用時の安
定化を目的としてプライヤーからのスチール製ロッドの導入が可能な、例えばに
中空部12を持つロッドの挿入が可能である。
【0026】 サンプル採取ツール4は複数の機能を持つ。サンプルは、例えば血液、リンパ
液、または尿のような体液に単純に液浸すること、又は被検体から組織を擦過又
はパンチングすることにより採取される。
【0027】 好適なモデルでは、被検体の耳が本発明の装置により穿孔される。サンプル採
取ツール4の前端部は、耳を押し通すことで少量の組織サンプルが穿孔および破
砕されるような鋭利な端部を持つように形成できる。
【0028】 さらに好適な装置モデルでは、サンプル採取ツールは、例えば耳タグ取り付け
用のプライヤーのような好適な装置と共に使用する、サンプル採取のためのサン
プル採取ツールは、耳タグが被検体の耳に押し通されると同時に使用され、その
結果耳タグ取り付けとサンプル採取りが1回の作業で行われる。
【0029】 認識のために用いられる耳タグは通常2つのパーツからなる。スパイク10を
持つプレート(スパイクプレート)と、スパイクプレートとほぼ同じサイズであ
るか、又はスパイク10aが耳の中に滑り落ちるのを防ぐのに十分な大きさを持
つ限りより小型でもよいのアパーチャープレート11とにより構成されている。
両パーツは食物への利用に好適な組織適合性の合成材料(例えばポリウレタンB
ayer社製Desmopan795U)または、部分的に金属(例えばステン
レススチール、真鍮、青銅等)でできている。
【0030】 耳タグ10、11を挿入するには、市販の耳タグ取り付け用プライヤーが利用
できる。この目的に利用できるプライヤーの大部分は、必要に応じて小型の追加
のパーツを加えることで極めて容易に改良することができる。その結果サンプル
受け取り容器1は耳タグ10、11の挿入後もプライヤーに掛かった状態を保ち
、それにより採取を容易にすることが可能である。追加のパーツは、例えばサン
プル受け取り容器を持つトング9内の孔の上にあって、サンプル受け取り容器を
引き出すための小型のノブである。耳タグ10,11を耳内に挿入した後、必要
に応じて耳タグ10、11はプライヤー中のホールドから剥脱され、ノブはサン
プル受け取り容器1でトング9をプライヤー上にしっかり保持する。その後トン
グはノブから容易に外すことができ、それによりサンプル受け取り容器1を採取
することができる。
【0031】 サンプル採取ツール4は挿入時にサンプル受け取り容器1を密封し、固定具5
により所定位置に固定され、その結果サンプルの漏れ、及び異物侵入が防止され
る。
【0032】 サンプル受け取り容器1及びサンプル採取ツール4は、例えば金属のような好
適な材料、またはガラスファイバーにより強化された合成材料より作ることがで
きる。サンプル採取ツール4が合成材料により作られる場合、耳内への挿入中、
プライヤー内に金属のロッドを利用することでそれを補強することができる。
【0033】 発明の装置により、耳タグ10,11による認識票取り付けと同時に動物から
サンプルを取ることが可能であり、これは多くの追加作業又は出費なしに、ルー
チンで実施される。これによる節約は極めて大きい。
【0034】 通常のサンプル受け取り容器に比べた本発明の装置の更なる利点は、平坦なト
ングの形状を持ち、サンプルのラベルおよび認識に利用できるサンプル受け取り
容器上の固定装置9である。通常、ラベリングは手を使い大きな労力をかけ、多
くの場合、円筒状容器(例えばエペンドルフチューブ)の曲がった表面で行われ
るるため、読みとりは容易でない。その結果、数字またはデータのスキャン及び
自動採取は困難である。
【0035】 本発明のシステムは、サンプルがすべての構造の静止部分である材料から取ら
ねばならず、従って、通常、道具(ナイフ、鋭匙、メス等)を使ってサンプルを
採取する必要がある場合に特に有益である。再使用可能な道具を利用する場合、
汚染の危険は極めて高く、PCR(ポリメラーゼチェインリアクション)のよう
な高感度試験では1細胞によっても汚染が引き起こされ、その結果誤った陽性の
結果が生じる。本発明の装置を利用すれば、1回の使用パーツのみがサンプル材
料に接触する。
【0036】 発明の装置はまた、例えば液体サンプル(血液、尿、唾液及びその他)を信頼
性高くかつ確実に採取し、加工するのに利用することもできる。この場合、液体
はサンプル受け取り容器1の開口部、又はサンプル採取ツール4の全面部に適用
され、続いて例えばプライヤーのような好適装置によりサンプル受け取り容器1
内に押し込まれる。表面からのサンプル(皮膚、粘膜等)も、サンプル採取ツー
ルの先端部が「鋭匙」のようなものであり、表面上を簡単に削ぎ/剥離する本発
明の装置を利用し、清浄かつ、信頼性と確実な認識をもって採取できる。
【0037】 本発明の実質的な利点は、サンプル受け取り容器1が耳タグ(スパイクプレー
ト10、アパーチャープレート11)と同時にラベルできることである。これに
よりユーザーまたは動物の所有者への発送前に過誤なく同一番号nを付けること
ができる。例えば、ラベリングはプラスチック製の耳タグの場合、拭ったり除去
したりする程度の通常の使用では剥がれない程度に強く合成材料に結合する(黒
色の)マスターミックスが利用されるプリンターにて実施することができる。更
に、対応するパーツ同士は、その上に固有の番号をプリントすることができる。
【0038】 次に、本発明の装置により集められたサンプルは中央の採取施設に集められ、
そこで分析される。サンプル受け取り容器1の収集は、移送中の温度や期間に関
する特別な配慮なしに実施することができる。サンプル受け取り容器1は、郵便
受け、配送会社、サンプル収集業者により研究室又は保管場所まで、問題なく、
リスクなしに輸送することができる。
【0039】 研究室でのサンプル取り扱いでは、サンプルの一部採取、試験反応、及び分析
はロボットコントロールされたシステムにより自動化することができる。サンプ
ルの認識番号は読みとり装置(スキャナー)により登録され、さらに処理される
。手入力を省くことで、誤りを無視できる程度まで低くすることができる。
【0040】 本発明の装置により採取されたサンプルのDNAを処理または分析するために
は、サンプル受け取り容器1は、スキャナーがサンプルの認識を記録できる様コ
ンベアーベルトに乗せられる。続いて、カニューレがサンプル空間6、6aの床
を通し挿入され、サンプル採取のために液が注入され、続いてその一部が採取さ
れる。次に挿入点は再度密封され、サンプル受け取り容器は保存することができ
る。サンプル空間6、6aが好適な方法により当初より分割されている場合には
、発明の装置内に分析に利用可能な別のサンプルが存在する。
【0041】 DNAの単離はピペッティングロボット(Biomec2000)、(Bec
kman)及びシリコン粒子(例えばInstaGene Matrix、BI
O−RAD)を使ったDNA精製を利用し自動化することができる。これらサン
プルの試験反応も自動化により調整することができる。
【0042】 ここに記したサンプルの簡便な採取及び自動化分析のシステムは以下の利点を
持つ:
【0043】 消費に至るまでの全ての段階で、全ての畜牛(cattle)及びそれら畜牛の肉
に関する出所及び認識を偽造されることなく証明することができ、それによりB
SEのない地域起源であることを証明することができる。有機農場で飼育された
、又は自然公園で飼育された、あるいは特別なグレードの認識を持つ動物のよう
な、目的を絞った販売プログラムをコントロールし、安定化することができる。
全ての畜牛に関する輸送経路及び時間と距離の証明とモニタリング。オークショ
ン、展覧会等のいかなる時点に於いても可能な認識確認を利用した、全畜牛の誤
りのない同定。誕生した全ての畜牛に関する起源の完全な証明、及び誤り又は偽
造書類の発見。絶対の信頼性を持つ法医学的証拠(医学検査官による、胃内容物
の既に消化された牛肉からのものも含む)。絶対の信頼性を持つ(不合格)及び
疫学コントロールのモニタリング。ペットフードを含む、試験された全(加工さ
れた)食物中の牛肉混合の決定。禁止のホルモンまたは成長ホルモンの使用に関
する無作為抽出試験が行われる屠殺場での、製造元の割り出し。皮革、角、蹄、
臓器、血液等のような畜牛生産からの他の製品の出所証明。直販ミルク及び乳製
品に関する動物ならびに家畜の証明及び試験。全ての畜牛群及び販売経路の正確
な登録。DNA多形の詳細分析、遺伝学的距離、及び遺伝的スクリーニングに利
用できるサンプル。
【0044】 繁殖プログラムの最適化。遺伝的距離の測定。出生動物品種の系統的な及び掛
け合わせの履歴。マーカー支援選択プログラム(MAS)の一部としての分析。
特定遺伝的欠損の存在及び頻度の正確な証拠。法医学的観点より、ここに記載の
装置及びここに記載の方法は、認識可能なサンプル受け取り容器に必要な操作を
行うことなしに採取されたサンプルを変更(交換、偽造)することができないと
いう利点も有している。
【0045】 サンプルを採取、分類することで、更なるタイピング、起源試験、遺伝的欠損
のスクリーニング、集団分析、変異検出及び食物スクリーニング、病原菌診断、
トランスジェニック診断、食物加工作業場の衛生状態モニタリングが多大な出費
なしに可能である。
【0046】 ここに記載したシステムを利用すれば、全ての動物及び消費されるまでの動物
由来の全ての製品に関する遺伝的情報を試験することが可能である。ここに記し
た装置を利用すると、これに通常伴うコストが大きく減少する。
【0047】 強力に加工された動物起源の食物でさえ(ソーセージ、加工肉、“Leber
kas”(オーブン内で焼かれる、あるいは事前に焼かれた、スパイス及びその
他の添加物と共に細く粉砕された肉)、種及び個体に特異的なDNAを確立する
ことができる。これにより、食物の異質の肉成分の汚染を検出することができる
。もちろん、この方法を利用すれば、たとえ出所農場において好適(第1)なサ
ンプルが採取されていれば、特定の食物が特定の動物に由来する(記述の如くの
)ことに関する疑問について証明することができる(図3)。
【0048】 その為には、DNAタイピングを目的として全てのうまれたての家畜から耳の
組織サンプルを採取し、タイピングセンターに送付する必要がある。マイクロサ
テライトプライマーを使った(自動化された)PCR DNAフィンガープリン
トを利用し、各動物についての疑う余地のないなパターンが登録される。
【0049】 これらのデータはセントラルファイルに保存され、それを通じアクセスするこ
とができる。ルーティン試験のフィンガープリント、即ちDNAタイピング後の
第2サンプル送付時のフィンガープリントを初回解析時のフィンガープリントと
比較することで、合致する動物を見つけることができる。この結果は通常1日以
内に入手可能である。極端なケースの場合、例えば動物の輸送中、あるいは緊急
時には3時間以内に迅速に結果を得ることができる。動物の番号、即ちDNAフ
ィンガープリント及び全てのその他のデータは、登録された動物毎に呼び出すこ
とができる。動物の所有者、即ち1人の所有者又は1人の牧夫により販売された
全ての動物は蓄積することができる。このファイルを通じて、動物の親について
、即ち生まれた全畜牛の登録の数年後、各親の子孫の割合及び数を見ることがで
きる。農場の動物の完全な個体群の個別のタイピングは新規である。全ての利用
者、顧客、消費者、販売業者、屠殺業者、加工業者、所有者及び検査官が、動物
または動物製品の身元をチェックし、それにより起源をチェックすることができ
る(図4)。この試験のためには、例えば屠殺場、スーパーマーケット、既に調
理された肉(例えばレストランにおいてテーブルの上にあるカツレツから)から
第2サンプルを必要とするだけである。
【0050】 生きている動物の場合、例えば動物が承認された方法(距離)で輸送されたか
チェックするのに、タイピングは同様に可能であろう。試験結果に関するこの確
実性の大きさと十分に高い試験頻度は、その高い信頼性を持ち、法律的に議論の
余地のない証拠、及び発見されるリスクに対する恐れから、詐欺行為を自動的に
最少まで低下させるだろう。
【0051】 将来、リスク予防、疫学コントロール、または動物中の違法残存物(ホルモン
、成長ホルモン)を理由として成される、動物又は獣群の特定のグループのモニ
ターのあらゆる段階が、既に採取されたDNAデータを利用して迅速に行うこと
ができるだろう。
【0052】 ここに記したシステムによる個別タイピングが1国において継続的に成されれ
ば、いずれの時点においても発生した問題(例えば動物のBSEの疑い、農場で
のブタコレラの流行等)に即時的、例えば同日に対処でき、それによって諸費者
に対し従来にない保護及び従来にないモニタリング試験の可能性が提供できるだ
ろう。
【0053】 具体的には、例えば個別タイピングにより動物及び“選択された”製造方法に
よる製品が真実どこから来たのかを完璧かつ疑いなく証明することができる。こ
のことは、全ての顧客が、長期輸送及び肉が販売されたのちでも、サンプル(第
2サンプル)を送付することで肉に添付された情報の試験をアレンジできること
を意味する。
【0054】 以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、これはクレームに記述された
発明を制限するものではない。
【0055】 [実施例1] [畜牛(cattle)における個別タイピング] ウシは通常の耳タグによりマークされた。スパイクプレートのスパイクにはサ
ンプル採取ツールが取り付けられており、これは前方の先端部に円錐状の形態を
有し、底部にはスパイクプレートのスパイクを受け入れるための円筒状の底部と
空洞とを有する。
【0056】 プライヤー上には、トングと一体化するように作成されたサンプル受け取り容
器は、合成フィルムnの蓋により密閉されたサンプル受け取り容器nの蓋が、ア
パーチャープレートの孔と一列になる位置がアパーチャープレートに提供される
ように取り付けられている。
【0057】 トングは、サンプル受け取り容器と反対側にプライヤー上に固定するための孔
を有している。
【0058】 スパイクプレートのサンプル採取ツールにより提供されたスパイクをウシの耳
を通し押すことにより、打ち抜かれた耳のサンプルがサンプル受け取り容器内に
押し込まれた。侵入後、サンプル採取ツールはサンプル受け取り容器の内壁上の
突起により所定位置に固定され、これにより形成されたサンプル空間は密封され
た。
【0059】 サンプル受け取り容器内には採取したサンプルのDNAを分解から保護するた
めのモレキュラーシーブ(Merck社製、0.2nm Nr.1.05704
.0250)が入っている。
【0060】 既知遺伝子のDNAフットプリント及びPCR分析は、半年後にサンプル受け
取り容器内に存在した遺伝的物質についても問題なく実施できた。
【0061】 [実施例2] 特定の系統(例えば異物移植用の1.3Gal/Gal3陰性ブタ)の繁殖の
ための機能的な突然変異のスクリーニング。 自然の突然変異率によれば、単一の個体内における十分なサイズの個体群中で
は、ゲノム中に存在していずれの遺伝子も各種サイレント突然変異のみならず、
一定の蓋然性で、対立遺伝子の不活性化をもたらす突然変異をも含む。このよう
な例の多くでは、これは優性の突然変異ではなく劣性の突然変異を含む。Har
dy−Weinbergの法則によれば、突然変異による遺伝子型のこのような
変化の大部分はヘテロ接合体としてマスクされている。
【0062】 スクリーニング方法では、対象となるブタ集団中の適当な遺伝子座の好適な分
子遺伝学的な解析を利用して、突然変異を持つ(単一の)ヘテロ接合体キャリア
動物を発見することが重要である。次に、遺伝子ノックアウトを利用して作られ
る系と同様の、望ましく、また必要とされる遺伝子欠損を持つホモ接合陰性系を
この動物を利用して創り上げることができる。それは決してこれに劣るものでは
ない。
【0063】 提言される方法は、マーカーを持たない好適な構築体と組み換えを行った後に
、ある程度の幹細胞株のスクリーニングを行うものである。差は以下の通りであ
る。幹細胞株の細胞は全て、一回の突然変異を起こした後に変化し、または組み
換えを行った細胞を除き、解析された全ての遺伝子型は異なるものである。ブタ
集団のスクリーニングでは、全ての遺伝子型を解析することは困難である。それ
らは目標を定めて突然変異誘導されていないが、進化及び交配の過程に於いて蓄
積された突然変異を有している(ヘテロ接合体の状態にある限り、それらは負の
選択圧に曝されることはない)。
【0064】 1.3Gal/Gal3の発現には定量的な差が存在することが知られている
。突然変異分析が多様な個体群中の既存の変異を発見することを目的としている
ことから、交配動物が分析されるだろう。新しい突然変異を無視すれば、生れた
ブタは交配親に存在していた変異のみを保有している。実務的には、Typi−
fixシステムを使った組織サンプルの保存と採取は、成功または経済的現実性
にとって重要なファクターである。突然変異キャリアーを見つけるための分析で
は、1.3Gal/Gal3を欠損している可能性のある動物を発見するために
は恐らく100,000の遺伝子型を試験しなければならないと推定される。1
00,000頭のブタから個別サンプルを安価に採取するためには、本発明のシ
ステムが選択方法である。サンプルは研究室に輸送するだけで(郵便またはサン
プル集配人により)あり、そしてそこで検査が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、底部2に突起部8を持つサンプル受け取り容器1のモデルの断面図を
示す。サンプル採取ツール4はサンプル受け取り容器1内にあり、これを密封す
る。サンプル空間6、6aから離れた場所にあるサンプル採取ツール4の側面に
は中空12があり、ロッドの挿入が可能である。
【図2】 図2は、スパイク10aを有するスパイクプレート10と、トング9が取り付
けられたサンプル受け取り容器1を有するアパーチャープレート11との配置の
断面図である。サンプル受け取り容器1はサンプル採取ツール4により密閉され
ており、イヤータグ10、11が適用され、同時にサンプルが採取された後の状
態を表す。
【図3】 図3は,スパイクプレート10と、アパーチャープレート11とにより構成さ
れるイヤータグ10,11の側面図であり、サンプル受け取り容器1は、好適な
装置を用いて組み立てられる前にトング9と一体化する。
【図4】 図4は、畜牛での個別DNAタイピングの略図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月18日(2000.5.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B029 AA08 AA09 BB11 GA08 GB01 GB02 GB04 GB05 GB10 HA10 4B063 QA13 QA20 QQ08 QQ43 QR08 QR33 QR40 QR42 QR55 QR62 QS16 QS25 QS34 QS39

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル受け取り容器(1)と、サンプル採取後サンプル受
    け取り容器内に侵入して該サンプル受け取り容器を密封するサンプルを採取する
    ためのツール(4)とを含み、 前記サンプル受け取り容器(1)は、底部(2)と側壁(3)とを有し、容易
    に貫通可能な蓋により密閉されており、底部と反対側の空間的に離れた領域の容
    器側壁上にサンプル採取ツールの導入を確実にするための手段(5)があり、容
    器内にはDNA分解酵素から保護するための手段が提供されており、 前記サンプル採取ツール(4)は、サンプル受け取り容器(1)内に侵入時に
    、サンプル受け取り容器上に提供された固定のための手段(5)により所定位置
    に固定され、サンプル受け取り容器を、サンプル受け取り容器の底部(2)と側
    壁(3)とサンプル採取ツール(4)の先端部(7)とにより規定される少なく
    とも1つのサンプルスペース(6,6a)に分かれる様に作られていることを特
    徴とする、DNAを含有する細胞のサンプルを採取し、初期調製するための装置
  2. 【請求項2】 前記サンプル受け取り容器の貫通可能な蓋が、フィルム又は
    水不透過膜であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記DNA分解酵素からの保護手段が、塩基、プロテイナー
    ゼK、またはモレキュラーシーブであることを特徴とする、請求項1又は2に記
    載の装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプル採取ツールの侵入により破壊され、それにより
    プロテイナーゼKが好適な緩衝液に接触するようになる膜によって、前記プロテ
    イナーゼKが好適な緩衝液から隔離されていることを特徴とする、請求項3に記
    載の装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプル採取ツール(4)が、正面先端で先細りになる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記サンプル採取ツール(4)が、少なくとも正面先端部に
    鋭利な端部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の装置置。
  7. 【請求項7】 前記サンプル受け取り容器(1)の底部(2)が、容器の内
    部空間内に出る突起部(8)を有し、サンプル採取ツール(4)の先端部(7)
    が、該突起部を受け取るのに好適であり、該サンプル採取ツール(4)によって
    導入されたサンプル物質が該突起部(8)と該サンプル採取ツール(4)との間
    で破砕されるように形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 好適なサンプル採取ツール(4)の導入後にサンプル受け取
    り容器(1)が2のサンプル空間(6,6a)に分割される様に、前記突起部(
    8)がサンプル受け取り容器(1)の側壁(3)に接続されていることを特徴と
    する請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記突起部(8)が、円錐形状を含むことを特徴とする請求
    項7または8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記突起部(8)が、サンプル受け取り容器を2つの領域
    に分割する隔壁であることを特徴とする、請求項7〜9のいずれかに記載の装置
  11. 【請求項11】 前記サンプル受け取り容器(1)が、固定装置(9)に取
    り付けられていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記固定装置(9)がトングであることを特徴とする、請
    求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記サンプル採取ツールが、その背面においてロッドの挿
    入が可能であるように形成されていることを特徴とする、請求項1〜12のいず
    れかに記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記サンプル採取ツール(1)が、耳タグのスパイクプレ
    ート(10)に分離可能に接続されていることを特徴とする、請求項1〜13の
    いずれかに記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記サンプル受け取り容器が、耳タグのアパーチャープレ
    ート(11)に分離可能に接続されていることを特徴とする、請求項1〜14の
    いずれかに記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記耳タグ(10,11)及び前記サンプル受け取り容器
    (1)に同一の認識番号が与えられることを特徴とする、請求項14または15
    に記載の装置。
  17. 【請求項17】 好適なサンプルが、サンプル採取ツール(4)の先端部(
    7)を利用して採取され、該サンプル採取ツールがサンプル受け取り容器(1)
    に導入された結果、サンプル受け取り容器(1)の底部(2)と側壁(3)とサ
    ンプル採取ツール(4)の先端部(7)とにより規定されるサンプル空間(6,
    6a)が形成され、該サンプル空間が周囲から密閉されることを特徴とする、動
    物からDNAを含有する細胞のサンプルを採取するための方法。
  18. 【請求項18】 好適な装置の前記サンプル採取ツールが、動物の耳に押し
    通され、サンプル受け取り容器(1)内に導入されることを特徴とする、請求項
    17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 動物の耳にタグ付けすると同時に実施されることを特徴と
    する請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 サンプルが請求項1〜16のいずれかに記載の装置により
    採取され、研究室において解析的に分析され、分類されることを特徴とする動物
    の個体群のタイピング方法。
  21. 【請求項21】 動物からのDNAを含有する細胞のサンプルの採取を目的
    とした、請求項1〜16のいずれかに記載の装置の使用。
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