JP2014040325A - 駆動状態検出装置、巻取ユニット、巻取機、紡績ユニット及び紡績機 - Google Patents

駆動状態検出装置、巻取ユニット、巻取機、紡績ユニット及び紡績機 Download PDF

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Abstract

【課題】パッケージの駆動の状態に関する計算値と、判定基準値とを比較することが可能な駆動状態検出装置、巻取装置、及び紡績ユニットを提供すること。
【解決手段】軸線回りに回転する巻取ドラムの外周面に当接して回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値を算出する駆動状態計算値算出部23と、駆動状態計算値算出部23によって算出された計算値と判定基準値とを比較し、ないしは比較可能とする比較検出部24と、を備える構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動状態検出装置、巻取ユニット、巻取機、紡績ユニット及び紡績機に関する。
従来、外周面に綾振溝が刻まれた綾振ドラムに、円錐状のパッケージを接触させながらパッケージを回転させて糸を巻き取る方法がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、パッケージの基準駆動径を軸方向にずらすことにより、パッケージの回転数を急変させることで、リボン巻きを回避させている。この技術では、軸線方向の中央付近の基準駆動径(パッケージ平均径)に、綾振ドラムがパッケージを駆動させる接触点(ドライブポイント)があることを前提としている。
特開平4−217557号公報
綾振ドラムの駆動力を伝達して円錘状のパッケージを巻き取る際には、綾振りドラムとパッケージが接触され綾振ドラムの駆動力がパッケージに伝達される駆動点(ドライビングポイント)の位置によって、パッケージの回転速度が異なり、綾振ドラムの回転速度が同じであっても、巻き取られる糸の速度が異なる。複数並設された巻取ユニットの一部のユニットで巻取条件が異なると同一品質のパッケージ形成が難しい。
そこで、複数の巻取ユニット間で、駆動点におけるパッケージの外径であるパッケージ駆動径の変動傾向を等しくすることによりパッケージ品質を均一化させるために、パッケージ平均径を算出することが求められている。本発明は、パッケージ平均径を算出することが可能な駆動状態検出装置、巻取ユニット、巻取機、紡績ユニット及び紡績機を提供することを目的とする。
また、本発明は、コーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値と、判定基準値とを比較することで、コーン状のパッケージの駆動の状態を認識し、パッケージ品質の向上を図ることが可能な駆動状態検出装置、巻取ユニット、巻取機、紡績ユニット及び紡績機を提供することを目的とする。
本発明の駆動状態検出装置は、軸線回りに回転する巻取ドラムの外周面に当接して回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値を算出する駆動状態計算値算出部と、当該駆動状態計算値算出部によって算出された計算値と判定基準値とを比較し、ないしは比較可能とする比較検出部と、を備えることを特徴とする。
この駆動状態検出装置では、軸線回りに回転する巻取ドラムの外周面に当接して回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値を算出し、算出された計算値と判定基準値とを比較し、ないしは比較可能とすることができるので、操作者はコーン状のパッケージの駆動の状態を認識し、パッケージの品質の向上を図ることができる。比較検出部は、演算処理を実行するユニットによって、計算値と判定基準値とを比較してもよく、計算値と判定基準値とを比較するための情報を出力することで、操作者によって比較可能となるようにしてもよい。
本発明の駆動状態検出装置は、コーン状のパッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部と、パッケージの回転数Fを検出するパッケージ回転数検出部と、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを、判定基準値として算出する平均径算出部と、を備え、駆動状態計算値算出部は、計算値として、巻取ドラムの回転駆動力が伝達される駆動点におけるパッケージの外径であるパッケージ駆動径Dを算出する駆動径算出部を有し、比較検出部は、パッケージ駆動径Dとパッケージ平均径DPAとを比較する、ないしは比較可能とする。
この駆動状態検出装置では、パッケージ周速検出部によって検出されたパッケージ周速Vと、パッケージ回転数検出部によって検出されたパッケージの回転数Fとに基づいて、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAが算出される。これにより、パッケージ平均径DPAを認識することができ、パッケージ平均径DPAと判定基準値とを比較する、ないしは比較可能とすることで、駆動点の異常を検出することが可能となる。駆動点の異常を検出して補整することで、巻取りの異常や、複数の巻取ユニット間における巻取のばらつきなどを抑制することが可能となる。
駆動状態検出装置は、巻取ドラムの回転数Fを検出するドラム回転数検出部を備え、駆動状態計算値算出部は、巻取ドラムの回転数Fに基づいて、パッケージ駆動径Dを算出してもよい。
ドラム回転数検出部によって検出された巻取ドラムの回転数を利用して、パッケージ駆動径Dを算出するので、パッケージ駆動径Dの算出精度が向上する。
判定基準値の一つとしてパッケージ基準値が与えられ、前記パッケージ基準値は、糸が巻きつけられる巻取管の小径及び/又は大径としてもよい。
判定基準値の一つとしてパッケージ基準値が与えられ、前記パッケージ基準値は、巻取中のパッケージの小径側の外径及び/又は大径側の外径としてもよい。
比較検出部は、パッケージ駆動径Dの変化を検出して、判定基準値との比較を可能としてもよい。パッケージ駆動径Dの変化を検出し、駆動点の変化を認識して、パッケージの巻取状態を検出することができる。
平均径算出部は、下記式(1)を用いて、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを算出してもよい。
Figure 2014040325
駆動径算出部は、下記式(2)を用いて、パッケージ駆動径Dを算出してもよい。
Figure 2014040325
駆動状態検出装置は、パッケージを支持するクレードルの傾きの調整を指示する情報を報知する報知部を備え、比較検出部は、パッケージ駆動径Dとパッケージ平均径DPAとを比較し、比較検出部による比較によって検出されたパッケージの巻取状態が、規定の状態から外れる場合に、報知部は、クレードルの傾きの調整を指示する情報を報知してもよい。これにより、操作者は、報知部による指示内容に基づいて、パッケージの傾きを調整することができるので、パッケージの巻取り異常を抑制(解消)することができる。
ここで、コーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値は、巻取ドラムに対するパッケージのスリップ率とすることができる。
この駆動状態検出装置では、パッケージのスリップ率と判定基準値と比較することで、コーン状のパッケージの駆動の状態を認識し、パッケージの品質の向上を図ることができる。
駆動状態検出装置は、巻取ドラムの周速Vを検出するドラム周速検出部と、パッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部と、を備え、駆動状態計算値算出部は、巻取ドラムの周速V及びパッケージの周速Vに基づいて、パッケージのスリップ率を算出するパッケージスリップ率算出部を有する。
駆動状態検出装置は、パッケージのスリップ率に関する情報を報知する報知部を備えていてもよい。
駆動状態検出装置は、比較検出部によって比較可能とされた計算値と判定基準値、ないしは前記比較検出部によって比較された比較結果を報知する報知部を備えていてもよい。これにより、操作者は、報知部によって報知された情報に基づいて、パッケージの巻取状態を容易に認識することができ、巻取状態に異常がある場合には、適切な対処を迅速に行うことが可能となる。例えば、報知部としては、表示部及び音声出力部などが挙げられ、報知部が表示部である場合には、操作者は、表示部を見て、巻取状態を簡単に認識することができる。
駆動状態検出装置の報知部は、比較結果をパッケージイメージ上に表示する表示部でもよい。これにより、操作者は、パッケージを表すパッケージイメージと共に表示された比較結果、ないしは比較を可能とするデータを視認することで、パッケージの巻取状態を容易に認識することができる。
本発明の駆動状態検出装置(駆動径算出装置)は、軸線回りに回転する巻取ドラムの外周面に当接して回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン形状のパッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部と、パッケージの回転数Fを検出するパッケージ回転数検出部と、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを算出する平均径算出部と、平均径算出部による算出結果を報知する報知部と、を備える。
本発明の巻取ユニットは、軸線回りに回転する巻取ドラムと、巻取ドラムの外周面に当接し巻取ドラムから駆動力を受けて回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン形状のパッケージを支持するパッケージ支持部と、糸を供給する給糸部とパッケージとの間を走行する糸の糸走行速度を検出する糸速検出部と、上記の駆動状態検出装置と、を備える。
この巻取ユニットでは、上記の駆動状態検出装置を備えているので、ドラム回転数検出部によって検出された巻取ドラムの回転数Fと、パッケージ回転数検出部によって検出されたパッケージの回転数Fとに基づいて、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAが算出される。これにより、パッケージ平均径DPAを認識することができ、パッケージ平均径DPAとパッケージ基準値とを比較することで、駆動点の異常を検出することが可能となる。駆動点の異常を検出して補整することで、巻取りの異常や、複数の巻取ユニット間における巻取のばらつきなどを抑制することが可能となる。
巻取ユニットは、下記式(3)を用いて、パッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部を備えていてもよい。
Figure 2014040325
巻取ユニットは、巻取ドラムに対するパッケージの接触状態を調整する接圧調整機構を備えていてもよい。接圧調整機構は、パッケージ支持部に接続されたシリンダまたはモータを有するものでもよい。巻取ドラムに対するパッケージの接触状態としては、巻取ドラムに対するパッケージの接触圧力、パッケージの軸線方向における接触圧力のバランスなどが挙げられる。また、本発明の巻取機は、巻取ユニットを複数備えている。
本発明の紡績ユニットは、繊維束をドラフトするドラフトローラと、ドラフトローラでドラフトされた繊維束を旋回流により紡績して糸を紡出する紡績装置と、軸線回りに回転する巻取ドラムと、巻取ドラムの外周面に当接し巻取ドラムから駆動力を受けて回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン形状のパッケージを支持するパッケージ支持部と、上記の駆動状態検出装置と、を備える。
この紡績ユニットでは、上記の駆動状態検出装置を備えているので、ドラム回転数検出部によって検出された巻取ドラムの回転数Fと、パッケージ回転数検出部によって検出されたパッケージの回転数Fとに基づいて、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAが算出される。これにより、パッケージ平均径DPAを認識することができ、パッケージ平均径DPAとパッケージ基準値とを比較することで、駆動点の異常を検出することが可能となる。駆動点の異常を検出して補整することで、巻取りの異常を抑制することが可能となる。
紡績ユニットは、予め設定された一定の糸走行速度となるように糸を紡出し、駆動状態検出装置は、予め設定された一定の糸走行速度を採用して、パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを算出してもよい。
紡績ユニットは、巻取ドラムに対するパッケージの接触圧力を調整する接圧調整機構を備えていてもよい。接圧調整機構は、パッケージ支持部に接続されたシリンダを有するものでもよい。また、本発明の紡績機は、紡績ユニットを複数備えている。
本発明によれば、パッケージ平均径を算出することができる。本発明によれば、コーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値と、判定基準値とを比較し、ないしは比較可能とすることで、コーン状のパッケージの駆動の状態を認識し、パッケージ品質の向上を図ることが可能な駆動状態検出装置、巻取ユニット、巻取機、紡績ユニット、及び紡績機を提供することができる。
本発明の一実施形態の巻取機の備える巻取ユニットの正面図である。 ユニットコントローラのブロック構成図である。 パッケージの正面図である。 パッケージ及び巻取ドラムを示す正面図である。 パッケージ駆動径の算出の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る紡績機の正面図である。 図6に示す紡績機の縦断面図である。 パッケージ及びクレードルアームを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る紡績機のユニットコントローラのブロック構成図である。 表示部に表示されるパッケージイメージを示す概略図である。
図1は、本発明の第1実施形態の巻取機の備える巻取ユニットの正面図である。図1に示されるように、巻取ユニット1は、糸YをパッケージPに巻き付ける装置であり、例えば、複数の巻取ユニット1が並設されることで、巻取機である自動ワインダが構成される。巻取ユニット1には、給糸部であるボビン支持部2、糸解舒補助装置3、プレクリアラ4、ゲート式テンサ5、テンションセンサ6、下糸捕捉装置7、スプライサ8(糸継装置)、糸速センサ18(糸速検出部)、カッター9、糸Yの欠陥を検出可能なヤーンクリアラ10(糸欠陥検出装置)、上糸捕捉装置11、及び糸巻取部12が、糸Yの走行経路(すなわち、糸道)に沿って上流側(ここでは、下側)から順に設けられている。これらの各構成は、機台13に取り付けられている。また、巻取ユニット1には、ユニットコントローラ(駆動状態検出装置)14、及び報知部であるディスプレイ15(表示部)が設けられている。
ボビン支持部2は、糸を供給する部分であり、給糸ボビンBを直立させた状態で支持する。給糸ボビンBは、前工程のリング精紡機で形成され、例えば、トレーにセットされた状態でリング精紡機から搬送される。糸解舒補助装置3は、給糸ボビンBの上方に配置された筒状部材によって、給糸ボビンBから解舒された糸Yのバルーンを制御する。ゲート式テンサ5は、櫛歯状の固定ゲート及び可動ゲートからなる一対のゲートによって糸Yをジグザグ状に保持することで、走行する糸Yに所定テンションを付与する。テンションセンサ6は、糸道に沿って走行する糸Yのテンションを測定する装置である。ユニットコントローラ14は、テンションセンサ6によって測定された糸Yのテンションに基づいて、走行する糸Yに所定テンションが付与されるようにゲート式テンサ5をフィードバック制御する。
プレクリアラ4は、糸道を挟んで所定間隔で配置された一対の規制部材によって、規定値よりも大きい糸欠陥(糸欠点)の通過を予め規制する。
ヤーンクリアラ10は、糸Yの巻取中に糸欠陥を検出する。ヤーンクリアラ10は、通過する糸Yの太さを検出し、検出された糸Yの太さに基づいて、糸Yの欠陥の有無を判定する。糸速センサ18は、ボビン支持部2と糸巻取部12との間を走行する糸Yの糸走行速度を検出する。糸速センサ18は、糸Yが所定の長さ通過するごとに、通過長さに対応したパルス状の信号をユニットコントローラ14に送信する。糸速センサ18が出力するパルス状の信号を糸速パルス信号と呼ぶ。
カッター9は、ヤーンクリアラ10によって糸欠陥が検出され、ユニットコントローラ14によって糸継が指示されたときに、糸Yを切断する。スプライサ8は、カッター9による糸Yの切断時や、糸Yの糸切れ時に、給糸ボビンB側の糸端とパッケージP側の糸端とを継ぐ。
下糸捕捉装置7は、軸線αを中心に上下方向へ回動可能に構成されており、その回動端には吸引口7aが設けられている。吸引口7aは、スプライサ8の上部とプレクリアラ4の下部との間で回動する。上糸捕捉装置11は、軸線βを中心に上下方向へ回動可能に構成されており、その回動端には吸引口11aが設けられている。吸引口11aは、スプライサ8の下部と糸巻取部12との間で回動する。これにより、下糸捕捉装置7は、下方向に回動して吸引口7aで給糸ボビンB側の糸端を吸引し、その後、上方向に回動して給糸ボビンB側の糸端をスプライサ8に引き渡す。一方、上糸捕捉装置11は、上方向に回動して吸引口11aでパッケージP側の糸端を吸引し、その後、下方向に回動してパッケージP側の糸端をスプライサ8に引き渡す。
糸巻取部12は、左右方向(巻取ドラム16の軸線方向)に糸を往復させる綾振りを行いながら、給糸ボビンBから解舒された糸Yをコーン形状のパッケージPに巻き付け、満巻のパッケージPを形成する。糸巻取部12は、巻取ドラム16、及び支持機構であるクレードル17を有している。
巻取ドラム16は、パッケージPと接触しながらパッケージPを回転させ、パッケージPに対して糸Yを巻き付ける。巻取ドラム16には、綾振りを行うドラム溝16aが形成されている。
巻取ドラム16には、回転センサ31が取り付けられている。回転センサ31は、ユニットコントローラ14やヤーンクリアラ10等に電気的に接続されている。回転センサ31は例えばロータリエンコーダとして構成され、巻取ドラム16が所定角度回転するごとにパルス状の信号をヤーンクリアラ10のアナライザに送信する。回転センサ31が出力するパルス状の信号を回転パルス信号と呼ぶ。
巻取ユニット1は、図2に示すように、巻取ドラム16を駆動するためのドラム駆動モータ32と、ドラム駆動モータ32を制御するモータ制御部33とを備えている。ドラム駆動モータ32、モータ制御部33、及びユニットコントローラ14は、電気的に接続されている。ドラム駆動モータ32は、モータ制御部33からの指令信号に従って作動する。これにより、巻取ドラム16の回転及び停止が制御される。
クレードル17は、パッケージPを回転可能に支持する。クレードル17においては、巻取ドラム16の軸線とパッケージPの軸線とのなす角度γを調節することができ、角度γを調節することにより、巻取ドラム16とパッケージPとの接触点(以下、これを「駆動点」という)の位置を調節することができる。また、クレードル17は、パッケージPの表面を巻取ドラム16の表面に対して適切な接圧で接触させる。糸巻取部12は、モータで巻取ドラム16を駆動回転させてパッケージPを従動回転させることにより、糸Yを所定幅で綾振りしつつ糸YをパッケージPに巻き取っていく。駆動点において、巻取ドラム16の外周面とパッケージPの外周面が接触して、巻取ドラム16の回転駆動力がパッケージPに伝達される。パッケージPは、巻取ドラム16から駆動力を受けて回転する。糸Yは、綾振りにより、パッケージPの周方向に対して所定の綾角度θ(図4参照)で巻きついている。
糸巻取部12は、パッケージPの回転数を計測することができるパッケージ回転センサ35(図2参照)を備えている。パッケージ回転センサ35は、ユニットコントローラ14等に電気的に接続されている。パッケージ回転センサ35は例えばロータリエンコーダとして構成され、パッケージPが所定角度回転するごとにパルス状の信号をユニットコントローラ14に送信する。パッケージ回転センサ35が出力するパルス状の信号をパッケージパルス信号と呼ぶ。
ユニットコントローラ14は、巻取ユニット1の各構成要素を制御する。ユニットコントローラ14は、演算処理を行うCentral Processing Unit(CPU)、記憶部として機能するRead Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)などを備えている。ユニットコントローラ14には、巻取ユニット1の各構成要素から、制御に必要な情報が入力される。
ユニットコントローラ14は、処理部として、ドラム回転数検出部、パッケージ周速検出部21、パッケージ回転数検出部22、駆動径算出部23(駆動状態計算値算出部)、及び比較検出部24などを有する。ユニットコントローラ14では、ROMに格納されているプログラムをRAM上にロードし、CPUで実行することによって、各処理部をソフトウェアで構成する。なお、各処理部は、ハードウェアで構成されてもよい。
複数の巻取ユニット1により自動ワインダ(巻取機)を構成する場合には、ユニットコントローラ14は、自動ワインダの全体を制御する制御装置との間で、ワインディング動作に関する種々の情報を送受信する。ユニットコントローラ14は、糸速センサ18、ヤーンクリアラ10、回転センサ31、ディスプレイ15、スプライサ8、下糸捕捉装置7、及び上糸捕捉装置11などと電気的に接続されている。
パッケージ周速検出部21は、パッケージPの周速Vを検出する。パッケージ周速検出部は、下記式(3)を用いて、パッケージPの周速Vを検出してもよい。
Figure 2014040325
綾角θは、予め設定された値であり、記憶部28に記憶されている。
糸走行速度Vは、例えば糸速センサ18から出力された信号に基づいて算出することができる。
パッケージ周速検出部21は、糸速パルス信号を受信して、平均糸速Vを算出し、この平均糸速Vを糸走行速度Vとして、パッケージPの周速Vを算出してもよい。パッケージ周速検出部21は、糸速パルス数Pu及び糸速パルス更新周期TPYを用いて、平均糸速Vを算出することができる。
糸速パルス数Puは、糸速センサ18から出力された糸速パルス信号に基づいて取得することができる。例えば、糸Yが所定の走行長さLPY通過するごとに糸速パルス信号が発信される。パッケージ周速検出部21は、糸速パルス信号を受信して、糸速パルス数Puを算出する。
糸速パルス更新周期TPYは、予め設定された数値であり、記憶部28に記憶されている。糸速パルス更新周期TPYは、ディスターブの影響を無視するためにディスターブ周期でもよい。ディスターブ周期は、リボン巻きが生じないように、巻取ドラム16の回転を急変させるディスターブ制御が実行される周期(sec)である。例えば、糸速パルス更新周期TPYを2(sec)と設定してもよい。平均糸速Vは、糸速パルス信号が更新される周期における糸走行速度Vの平均値である。
パッケージ回転数検出部22は、パッケージPの回転数Fを検出する。パッケージ回転数検出部22は、回転センサ31から出力されたデータに基づいてパッケージPの回転数F(rpm)を算出する。パッケージ回転数検出部22は、下記式(4)を用いて、パッケージPの回転数F(rpm)を算出してもよい。
Figure 2014040325
パッケージパルス数Puは、パッケージ回転センサ35から出力されたパッケージパルス信号に基づいて取得することができる。例えば、パッケージPが90度回転するごとにパッケージパルス信号が発信される。パッケージ回転数検出部22は、パッケージパルス信号を受信して、パッケージパルス数Puを算出する。
1回転あたりのパッケージパルス数Puは、予め設定された数値であり、記憶部28に記憶されている。パッケージPが90度回転するごとにパッケージパルス信号が発信される場合であれば、1回転あたりのパッケージパルス数Puは、“4”である。
パッケージパルス更新周期Tは、予め設定された数値であり、記憶部28に記憶されている。パッケージパルス更新周期Tは、ディスターブ周期でもよい。例えば、パッケージパルス更新周期Tを2(sec)と設定してもよい。
なお、パッケージ回転数検出部22は、その他のデータを用いて、パッケージPの回転数Fを算出してもよい。
駆動径算出部23は、下記式(2)を用いて、駆動点40(図4参照)におけるパッケージPの外径であるパッケージ駆動径D(図3参照)を算出する。駆動径算出部23は、巻取ドラムの外径D及び巻取ドラムの回転数Fに基づいて、パッケージ駆動径Dを算出する。
Figure 2014040325
ワインド数Wは、パッケージPにおけるワインド数であり、糸YがパッケージPの幅方向で1往復進む間に、パッケージPが回転する回数である。駆動径算出部23は、下記式(5)を用いて、パッケージPのワインド数Wを算出することができる。
Figure 2014040325
巻取ドラム16のワインド数Wは、予め決定された値であり、記憶部28に記憶されている。巻取ドラム16のワインド数Wは、糸Yがパッケージの幅方向で1往復進む間に、巻取ドラム16が回転する回数である。
比較検出部24は、駆動径算出部23によって算出されたパッケージ駆動径Dとパッケージ基準値(判定基準値)とを比較する。比較検出部24は、パッケージ駆動径Dとパッケージ基準値とを比較して、パッケージPの巻取状態を検出することができる。
比較検出部24は、駆動径算出部23によって算出されたパッケージ駆動径Dとパッケージ基準値(判定基準値)とを比較可能とするものでもよい。比較検出部24は、操作者が、パッケージ駆動径Dとパッケージ基準値とを比較できるように、パッケージ駆動径Dとパッケージ基準値に関する情報をディスプレイ15に出力する。操作者は、ディスプレイ15の表示内容を視認して、パッケージ駆動径Dとパッケージ基準値とを比較する。
ユニットコントローラ14は、ドラム回転数検出部、及び平均径算出部を備えていてもよい。
ドラム回転数検出部は、巻取ドラム16の回転数Fを検出する。ドラム回転数検出部は、モータ制御部33からドラム駆動モータ32の回転数F32に関する情報を取得する。ドラム回転数検出部は、巻取ドラム16の回転数Fを算出する。なお、ドラム回転数検出部は、その他のデータを用いて、巻取ドラム16の回転数Fを算出してもよく、巻取ドラム16の回転数Fを検出する回転センサ31を設け、この回転センサ31を用いて、巻取ドラム16の回転数Fを検出してもよい。
平均径算出部は、パッケージPの平均外径であるパッケージ平均径DPA(図3参照)を算出する。パッケージ平均径DPAは、パッケージPが円柱状の外形を有する(パッケージの軸線方向において同一の外径を有する)と仮定したときの外径である。そして、パッケージ平均径DPAは、パッケージPの軸線方向の中央点41における外径である。
平均径算出部は、下記式(1)を用いて、パッケージ基準値としてのパッケージ平均径DPAを算出することができる。平均径算出部は、パッケージPの周速V及びパッケージPの回転数Fに基づいて、パッケージ平均径DPAを算出する。
Figure 2014040325
比較検出部24は、パッケージ駆動径Dとパッケージ平均径DPAとを比較し、ないしは比較可能として、パッケージPの巻取状態に関する情報を出力してもよい。比較検出部24は、パッケージ駆動径Dが、パッケージ平均径DPAよりも小さい場合に、駆動点40が巻取管45の小径46側に存在すると判定することができる。比較検出部24は、パッケージ駆動径Dが、パッケージ平均径DPAよりも大きい場合に、駆動点40が巻取管45の大径47側に存在すると判定することができる。比較検出部24は、パッケージ駆動径Dが、パッケージ平均径DPAと等しい場合に、駆動点40が巻取管45の軸線方向の中央点41の近傍に存在すると判定することができる。比較検出部24は、駆動点40の位置を判定し、パッケージPの巻取状態に関する情報をディスプレイ15に出力することができる。
比較検出部24は、巻取管45に糸Yが巻かれていない状態からの巻き始めにおいて、パッケージ駆動径Dと、巻取管45の小径D46及び大径D47(パッケージ基準値)とを比較して、駆動点40の位置を判定して、パッケージPの巻取状態を検出してもよい。複数の巻取ユニット1を有する自動ワインダ(巻取機)の場合、各巻取ユニット1を制御する機台制御部で各巻取ユニット1の駆動点40の位置を比較する。このように構成することで、自動ワインダは、複数の巻取ユニット1間における糸Yの巻取りのばらつきを小さくするように調整することができる。
比較検出部24は、パッケージ駆動径Dと、巻取中のパッケージPの小径側の外径及び/又は大径側の外径(パッケージ基準値)とを比較して、駆動点40の位置を判定して、パッケージPの巻取状態を検出してもよい。
比較検出部24は、パッケージ駆動径Dの変化に応じて、駆動点40の位置(パッケージPの軸線方向における位置)の変化を検出して、パッケージPの巻取状態を検出してもよい。比較検出部24は、想定された駆動点40の位置の変化と、実際の駆動点40の位置の変化とを比較し、ないしは比較可能として、パッケージPの巻取状態を検出してもよい。
巻取ユニット1は、比較検出部24によって比較された比較結果、ないしは比較可能とされた計算値と基準値を報知する報知部を備えていてもよい。報知部としては、表示部(ディスプレイ15)、音声出力部(スピーカ)などが挙げられる。ユニットコントローラ14は、糸Yの巻取りの異常を検出した場合に、スピーカを用いて警報音を出力させてもよい。
ディスプレイ15は、巻取ユニット1の動作状況等を表示する。また、ディスプレイ15は、ヤーンクリアラ10により糸欠陥が検出された場合に、糸欠陥が検出されたことなどを表示してもよい。ディスプレイ15は、パッケージPの駆動点40の位置を表示してもよい。ディスプレイ15は、糸Yの巻取りの異常が検出された場合に、異常を報知してもよく、操作者に対策を促す表示を行ってもよい。
ユニットコントローラ14は、糸Yの巻取りの異常を検出した場合に、ディスプレイ15を用いて、パッケージPの傾きの調整を指示する情報を表示してもよい。
次に図5を参照して、パッケージ駆動径Dを算出する際の処理手順について説明する。
まず、ユニットコントローラ14のパッケージ周速検出部21は、パッケージPの周速Vを検出する(ステップS1)。
ステップS2では、パッケージ回転数検出部22は、パッケージPの回転数Fを検出する。パッケージ回転数検出部22は、回転センサ31から出力されたデータに基づいてパッケージPの回転数Fを検出する。
ステップS3では、駆動径算出部23は、パッケージ駆動径Dを算出する。駆動径算出部23は、下記式(2)を用いて、駆動点40におけるパッケージ駆動径Dを算出する。
Figure 2014040325
ステップS4では、比較検出部24は、駆動径算出部23によって算出されたパッケージ駆動径Dに基づいて、駆動点40の位置を認識して、パッケージPの糸Yの巻取りの異常の有無を判定する(パッケージPの巻取状態を検出する)。比較検出部24は、異常有りと判定した場合には、ステップS5に進み(ステップS4:YES)、異常無しと判定した場合には、ここでの処理を終了する。
ステップS5では、ユニットコントローラ14は、ディスプレイ15を用いて、糸Yの巻取りの異常を報知し、ここでの処理を終了する。本実施形態のディスプレイ15は、各巻取ユニット1に設けられているが、このディスプレイ15は巻取機に設けられ複数の巻取ユニット1を制御する機台制御部に設けてもよい。
本実施形態の巻取ユニット1によれば、パッケージPの周速Vと、パッケージPの回転数Fとに基づいて、駆動点40におけるパッケージ駆動径Dを算出することができる。巻取ユニット1は、パッケージ駆動径Dを認識することができ、パッケージ駆動径Dとパッケージ基準値とを比較ないしは、比較可能とすることで、駆動点40の異常を検出し、糸Yの巻取りの異常を検出することができる。巻取ユニット1では、駆動点40を検出して、巻取ドラム16に対するパッケージPの接圧を調整することで、巻取りの異常や、複数の巻取ユニット1間における巻取のばらつきなどを抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る紡績機について、図面を参照して説明する。上記の第1実施形態(巻取ユニットを備える巻取機)と同一の説明は省略する。
図6及び図7に示す紡績機51は、並設された複数の紡績ユニット52を備えている。紡績機51は、紡績ユニット52が並べられている方向に沿って走行自在に設けられた糸継台車53と、原動機ボックス54と、この紡績機51の制御を司る不図示の中央制御部と、紡績ユニット52の制御を司るユニットコントローラ14(図7参照)と、を備えている。紡績機51は、複数の紡績ユニット52を一斉に駆動するものでもよく、複数の紡績ユニット52を個別に駆動するものでよい。紡績ユニット52を個別に駆動する場合には、糸継台車を備えず、各紡績ユニット52に糸継装置を設けてもよい(詳しくは後述する)。
中央制御部は、例えば原動機ボックス54の内部に配置されている。中央制御部は、複数のユニットコントローラ14と電気的に接続され、複数のユニットコントローラ14を統括して制御する。ユニットコントローラ14は、各紡績ユニット52に設けられ、各紡績ユニット52を個別に制御する。
各紡績ユニット52は、糸の走行方向の上流から下流へ向かって順に、ドラフト装置56、紡績部57(空気紡績装置)、ヤーンクリアラ10、糸弛み取り装置58(糸貯留装置)、及び糸巻取部60を備えている。紡績ユニット52では、ドラフト装置56が紡績機51の筐体59の上端近傍に設けられ、ドラフト装置56から送り出される繊維束61が紡績部57に導入され紡績されるように構成されている。紡績部57で紡績された紡績糸Yはヤーンクリアラ10を通過した後、糸弛み取り装置58で送られて糸巻取部60によって巻き取られ、これによりパッケージPが形成される。
ドラフト装置56は、スライバ63を延伸して繊維束61にするためのものである。ドラフト装置56は、繊維束61の送り方向(搬送方向)に沿って配置された複数対のドラフトローラ64を有し、これらのドラフトローラ64を用いて繊維束61をドラフトする。ドラフトローラ64は、それぞれ一対のトップローラ及びボトムローラを有し、トップローラ及びボトムローラはスライバ63を挟むように配置されている。
紡績部57の詳細な構成は図示しないが、本実施形態では、旋回する空気流(旋回流)を利用して繊維束61に撚りを与え、紡績糸Yを生成する空気式のものが採用されている。なお、紡績部57は、空気式のものに限定されない。
糸弛み取り装置58は、紡績糸Yに所定の張力を与えて紡績部57から紡績糸Yを引き出す。また、糸弛み取り装置58は、糸継台車53による糸継ぎ時などに紡績部57から送出される紡績糸Yを滞留させて紡績糸Yの弛みを防止する。さらに、糸弛み取り装置58は、糸巻取部60側の紡績糸Yの張力の変動が紡績部57に伝わらないように張力を調整する。糸弛み取り装置58は、弛み取りローラ(糸貯留ローラ)65を有し、その外周面に紡績糸Yを一定量巻き付けて貯留する。
紡績機51の筐体59の前面側であって紡績部57と糸弛み取り装置58との間の位置には、ヤーンクリアラ10が設けられている。紡績部57で紡出された紡績糸Yは、糸弛み取り装置58で巻き取られる前に前記ヤーンクリアラ10を通過する。ヤーンクリアラ10は、走行する紡績糸Yの太さを監視し、紡績糸Yの糸欠陥を検出した場合に、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ14へ送信する。
糸欠陥が検出されて糸継ぎを行う場合には、ユニットコントローラ14は、所定のタイミングでドラフト装置56及び紡績部57等を停止させる。このとき、ユニットコントローラ14は、紡績部57の旋回気流を発生させるノズルからの圧縮空気の噴出を停止することで紡績糸Yを切断する。
ユニットコントローラ14は糸継台車53に制御信号を送り、当該紡績ユニット52の前まで走行させる。その後、紡績部57等を再び駆動し、糸継台車53に糸継ぎを行わせて巻取りを再開させる。このとき、糸弛み取り装置58は、紡績部57が紡績を再開してから巻取りが再開されるまでの間、紡績部57から連続的に送出される紡績糸Yを弛み取りローラ65に滞留させて紡績糸Yの弛みを取る。
糸継台車53は、スプライサ(糸継装置)66、サクションパイプ67、及びサクションマウス68を備えている。糸継台車53は、ある紡績ユニット52で糸切れや糸切断が発生すると、レール69上を当該紡績ユニット52まで走行し、停止する。サクションパイプ67は、軸を中心に上下方向に回動しながら、紡績部57から送出される糸端を吸い込みつつ捕捉してスプライサ66へ案内する。サクションマウス68は、軸を中心に上下方向に回動しながら、糸巻取部60に支持されたパッケージPから糸端を吸引しつつ捕捉してスプライサ66へ案内する。スプライサ66は、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。
なお、紡績機51は、糸継台車53を備えていないものでもよい。この場合には、各紡績ユニット52に、糸継装置が設けられる。具体的には、各紡績ユニット52は、スプライサと、サクションパイプと、サクションマウスとを備え、糸切れなどが発生すると、紡績された糸とパッケージ側の糸とをスプライサへ案内して、糸継ぎを行う。
糸巻取部60は、支軸70まわりに揺動可能に支持されたクレードルアーム71(パッケージ支持部)を備えている。クレードルアーム71は、紡績糸Yを巻回するための巻取管45(ボビン)を回転可能に支持する。
糸巻取部60は、巻取ドラム16(回転ドラム)、及びトラバース装置75を備えている。巻取ドラム16は、巻取管45やそれに紡績糸Yを巻回して形成されるパッケージPの外周面に接触して駆動できるように構成されている。トラバース装置75は、紡績糸Yに係合可能なトラバースガイド76を備えている。糸巻取部60は、トラバースガイド76を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム16をドラム駆動モータ32によって駆動することで、巻取ドラム16に接触するパッケージPを回転させ、紡績糸Yを綾振りしつつ巻き取る。
このように構成された紡績機51においても、上記の第1実施形態の巻取ユニット1、ないしは巻取機と同様に、駆動状態検出装置(ユニットコントローラ14、図2参照)を備えているので、巻取ドラム16の回転数Fと、パッケージPの回転数Fとに基づいて、駆動点40におけるパッケージ駆動径Dを算出することができる。また、紡績機51では、事前に設定された一定の糸速で糸が紡出される。そして、弛み取りローラ65には、一定量の糸が保持されるように、糸巻取部60が制御されるので、紡績部57から紡出される糸の糸速と、糸巻取部60に巻き取られる糸の糸速は等しくなる。それゆえ、糸走行速度Vとして、前述の設定された一定の糸紡出速度を採用して、駆動点40を算出することができる。また、巻取ユニット1のように、糸速センサを設けても良い。紡績機51は、パッケージ駆動径Dを認識することができ、パッケージ駆動径Dとパッケージ基準値とを比較することで、駆動点40の異常を検出し、糸Yの巻取りの異常を検出することができる。紡績機51では、駆動点40を検出して、巻取ドラム16に対するパッケージPの接圧を調整することで、巻取りの異常や、複数の糸巻取部60間における巻取のばらつきなどを抑制することができる。
次に、図8を参照して、接圧調整機構37について説明する。図8は、パッケージP及びクレードルアーム71を示す平面図である。紡績ユニット52は、巻取ドラム16に対するパッケージPの接触圧力(以下、「接圧」という。)を調整する接圧調整機構37を備えていてもよい。接圧調整機構37は、例えば、一対のシリンダ38を備えている。一対のシリンダ38は、パッケージPの軸線方向に離間して配置されている。シリンダ38の一端側は、クレードルアーム71に接続され、他端側は、紡績ユニット52の筐体59に接続されている。図8では、筐体59に連結された連結部材39に接続されている。シリンダ38を作動させることで、クレードルアーム71の位置を変更し、巻取ドラム16に対するパッケージPの位置(回転軸方向の傾き)を調整することができる。なお、シリンダに代えて、駆動モータなど、その他の駆動機構を用いて、クレードルアームの位置を変更して、パッケージPの位置を調整してもよい。同様に、上記の第1実施形態の糸巻取ユニットにおいて、駆動機構を用いて、クレードルアームの位置を変更して、パッケージPの位置(回転軸方向の傾き)を調整してもよい。
紡績ユニット52では、接圧調整機構37を用いて、巻取ドラム16とパッケージPとの接圧を調整することで、パッケージPの駆動点40の位置を調整することができる。操作者が操作することで接圧調整機構37を作動させてもよい。ユニットコントローラ14から指令信号に従って、接圧調整機構37を作動させてもよい。接圧調整機構37は、シリンダ38を備えるものに限定されず、バネなどの弾性部材を備えるものでもよい。クレードルアーム71をパッケージPの回転軸方向と直交する方向に回転移動させるモータを備えるものでもよい。また、上記第1実施形態の糸巻取ユニット1に、接圧調整機構37を採用してもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る複数の紡績ユニット52を備えた紡績機51について、図9を参照して説明する。上記の第1実施形態及び第2実施形態と同一の説明は同一の参照符号を付して説明を省略する。
第3実施形態に係る紡績ユニット52は、コーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値として、パッケージのスリップ率を算出し、算出されたパッケージのスリップ率と、判定基準値とを比較する駆動状態検出装置を有する。紡績ユニット52は、紡績ユニット52の制御を司るユニットコントローラ80を備え、このユニットコントローラ80は、駆動状態検出装置として機能する。
ユニットコントローラ80は、処理部として、ドラム周速検出部81、ドラム回転数検出部82、パッケージスリップ率算出部83(駆動状態計算値算出部)、及び比較検出部84などを有する。
ドラム回転数検出部82は、巻取ドラムの回転数Fを検出する。ドラム回転数検出部は、回転センサ31から出力されたデータに基づいて巻取ドラムの回転数F(rpm)を算出する。
ドラム周速検出部81は、巻取ドラムの周速Vを検出する。ドラム周速検出部81は、巻取ドラムの外径及び巻取ドラムの回転数Fに基づいて、巻取ドラムの周速Vを算出する。ドラム周速検出部は、下記式(6)を用いて、巻取ドラムの周速Vを検出してもよい。
Figure 2014040325
パッケージスリップ率算出部84は、下記式(7)を用いて、巻取ドラムに対するパッケージPのスリップ率を算出する。パッケージスリップ率算出部84は、巻取ドラムの周速V及びパッケージPの周速Vに基づいて、パッケージのスリップ率を算出する。
Figure 2014040325
比較検出部84は、パッケージスリップ率算出部83によって算出されたパッケージPのスリップ率Sと判定基準値とを比較する。比較検出部84は、パッケージPのスリップ率Sと判定基準値とを比較して、パッケージPの巻取状態を検出することができる。
比較検出部84は、判定基準値として、平均のスリップ率Sを採用することができる。平均のスリップ率は、過去のデータから平均値を算出してもよい。また、複数のユニットのスリップ率のデータの平均値を算出してもよい。平均のスリップ率としては、例えば10%を採用することができる。判定基準値は、操作者が任意に設定してもよい。
比較検出部84は、平均のスリップ率Sとスリップ率Sとを比較して、スリップ率Sが平均のスリップ率Sの2倍となったときに、コーン状のパッケージの駆動の状態に異常があると判定してもよい。
このように構成された紡績ユニットでは、駆動状態検出装置(ユニットコントローラ80)を備えているので、パッケージPのスリップ率Sを算出して、スリップ率Sと判定基準値とを比較することで、パッケージPのスリップ率Sを認識して、パッケージPの駆動の異常を検出することができる。スリップ率Sの異常を検出して補整することで、巻取りの異常や、複数の装置間における巻取のばらつきなどを抑制することができる。
また、紡績ユニットは、パッケージPのスリップ率Sに関する情報を報知する報知部を備える構成でもよい。報知部に、スリップ率に関する情報を表示させることで、操作者は、スリップ率の異常を認識することで、その後の調整作業を迅速に行うことができる。また、図9ではディスプレイ15は、各紡績ユニットに設けられているが、このディスプレイ15は紡績機に設けられ複数の紡績ユニット1を制御する原動機ボックス54に設けてもよい。
次に、図10を参照して、ディスプレイ15(表示部)に表示される表示内容の一例について説明する。ディスプレイ15は、比較検出部24によって比較可能とされた計算値と基準値とを表示する。ディスプレイ15は、パッケージPを図示するイメージ図と共に、比較結果に関するデータを表示することができる。ディスプレイ15は、パッケージPのイメージ図と共に、機器仕様に関するデータを表示してもよい。
ディスプレイ15は、機器仕様に関するデータとして、トラバース幅Wt、及び巻取管(糸管)テーパー角δを表示する。トラバース幅Wtは、巻取管45に巻き付けられた糸Yの水平方向の幅であり、側面視(軸線方向と交差する方向から見て)において、巻取管45の外周面の外形に沿う方向の長さである。本実施形態のパッケージPのトラバース幅Wtは、例えば0.1524mである。
巻取管テーパー角δは、巻取管45の軸線と、側面視における巻取管45の外周面の外形に平行な直線との角度である。本実施形態の巻取管45のテーパー角δは、例えば5°である。
ディスプレイ15は、比較結果に関するデータとして、例えば、パッケージ駆動径D、パッケージ平均径DPA、トラバース中央幅Wtc、小径側端部パッケージ径DPS、大径側端部パッケージ径DPL、駆動パッケージ位置Pを表示する。
パッケージ駆動径Dは、上記式(2)によって、算出することができる。パッケージ平均径DPAは、上記式(1)によって、算出することができる。トラバース中央幅Wtcは、下記式(8)を用いて算出することができる。トラバース中央幅Wtcは、パッケージPの軸線方向におけるトラバース幅(パッケージの幅)である。
Figure 2014040325
小径側端部パッケージ径DPSは、下記式(9)を用いて算出することができる。小径側端部パッケージ径DPSは、パッケージPの小径側端部の外径である。
Figure 2014040325
大径側端部パッケージ径DPLは、下記式(10)を用いて算出することができる。大径側端部パッケージ径DPLは、パッケージPの大径側端部の外径である。
Figure 2014040325
駆動パッケージ位置Pは、下記式(11)を用いて算出することができる。駆動パッケージ位置Pは、パッケージPの駆動点40の位置であり、パッケージPのトラバース幅に沿う方向における、パッケージPの中央からの位置を示している。例えば、駆動パッケージ位置Pが、中央よりも大径側に存在する場合には、プラスの数値で表し、中央よりも小径側に存在する場合には、マイナスの数値で表す。
Figure 2014040325
ディスプレイ15に表示される機器仕様に関するデータは、例えば、ユニットコントローラ14の記憶部28に記憶されている。また、上記のパッケージ駆動径D、パッケージ平均径DPA、トラバース中央幅Wtc、小径側端部パッケージ径DPS、大径側端部パッケージ径DPL、及び駆動パッケージ位置Pの算出は、ユニットコントローラ14によって行うことができる。
ディスプレイ15は、パッケージイメージ上に、駆動点40及び中央点41の位置を図示することができる。ディスプレイ15は、駆動点40の位置変化に応じて、駆動点40の表示位置を変更することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、回転する巻取ドラム16によってパッケージを回転させつつ、当該パッケージの表面に糸Yを綾振りする構成としてもよく、パッケージの駆動と綾振りとが独立した構成の巻取ユニットであってもよい。このような巻取ユニットとしては、例えば、旋回運動するアームによって糸Yを綾振りするアーム式トラバース装置や、ベルトによって左右往復運動する糸掛け部材によって糸Yを綾振りするベルト式トラバース装置を備えた巻取ユニット等を挙げることができる。また紡績ユニット52や巻取ユニット1の備える各構成部材は、上記実施形態における配置に限られず、配置は適宜変更してもよい。
本発明の駆動状態検出装置は、巻取機及び紡績機に限らず、他の糸処理装置にも適用することができる。
上記実施形態では、コーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値として、パッケージ駆動径Dまたはスリップ率Sを算出することで、コーン状のパッケージの駆動の状態を検出しているが、パッケージ駆動径D及びスリップ率Sを算出して、コーン状のパッケージの駆動の状態を検出してもよく、その他の計算値を算出して、計算値と判定基準値とを比較してもよい。
1…巻取ユニット、10…ヤーンクリアラ、14…ユニットコントローラ(制御部)、15…ディスプレイ(報知部)、16…巻取ドラム、17…クレードル(支持機構)、21…パッケージ周速検出部、22…パッケージ回転数検出部、23…駆動径算出部、40…駆動点、P…パッケージ、Y…糸。

Claims (25)

  1. 軸線回りに回転する巻取ドラムの外周面に当接して回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン状のパッケージの駆動の状態に関する計算値を算出する駆動状態計算値算出部と、
    駆動状態計算値算出部によって算出された前記計算値と判定基準値とを比較し、ないしは比較可能とする比較検出部と、を備えることを特徴とする駆動状態検出装置。
  2. コーン状の前記パッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部と、
    前記パッケージの回転数Fを検出するパッケージ回転数検出部と、
    パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを、前記判定基準値として算出する平均径算出部と、を備え、
    前記駆動状態計算値算出部は、前記計算値として、前記巻取ドラムの回転駆動力が伝達される駆動点における前記パッケージの外径であるパッケージ駆動径Dを算出する駆動径算出部を有し、
    前記比較検出部は、パッケージ駆動径Dと前記パッケージ平均径DPAとを比較し、ないしは比較可能とする請求項1に記載の駆動状態検出装置。
  3. 前記巻取ドラムの回転数Fを検出するドラム回転数検出部を備え、
    前記駆動径算出部は、前記巻取ドラムの回転数Fに基づいて、前記パッケージ駆動径Dを算出し、
    前記比較検出部は、前記パッケージ駆動径Dと前記パッケージ平均径DPAとを比較し、ないしは比較可能として、前記パッケージの巻取状態に関する情報を出力する請求項2に記載の駆動状態検出装置。
  4. 前記判定基準値の一つとしてパッケージ基準値が与えられ、前記パッケージ基準値は、前記糸が巻きつけられる巻取管の小径及び/又は大径である請求項3に記載の駆動状態検出装置。
  5. 前記判定基準値の一つとしてパッケージ基準値が与えられ、前記パッケージ基準値は、巻取中の前記パッケージの小径側の外径及び/又は大径側の外径である請求項3又は4に記載の駆動状態検出装置。
  6. 前記比較検出部は、前記パッケージ駆動径Dの変化を検出して、前記判定基準値との比較を可能とする請求項3から5のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置。
  7. 前記平均径算出部は、下記式(1)を用いて、前記パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを算出する請求項3から6のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置。
    Figure 2014040325
  8. 前記駆動径算出部は、下記式(2)を用いて、前記パッケージ駆動径Dを算出する請求項3から7のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置。
    Figure 2014040325
  9. 前記パッケージを支持するクレードルの傾きの調整を指示する情報を報知する報知部を備え、
    前記比較検出部は、パッケージ駆動径Dと前記パッケージ平均径DPAとを比較し、
    前記比較検出部による比較によって検出された前記パッケージの巻取状態が、規定の状態から外れる場合に、前記報知部は、前記クレードルの傾きの調整を指示する情報を報知する請求項2から8のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置。
  10. 前記計算値は、前記巻取ドラムに対する前記パッケージのスリップ率である請求項1に記載の駆動状態検出装置。
  11. 前記巻取ドラムの周速Vを検出するドラム周速検出部と、
    前記パッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部と、を備え、
    前記駆動状態計算値算出部は、前記巻取ドラムの周速V及び前記パッケージの周速Vに基づいて、前記パッケージのスリップ率を算出するパッケージスリップ率算出部を有する請求項10に記載の駆動状態検出装置。
  12. 前記パッケージのスリップ率に関する情報を報知する報知部を備える請求項10又は11に記載の駆動状態検出装置。
  13. 前記比較検出部によって比較可能とされた前記計算値と前記判定基準値、ないしは前記比較検出部によって比較された比較結果を報知する報知部を備える請求項1から8のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置。
  14. 前記報知部は、比較結果をパッケージイメージ上に表示する表示部であることを特徴とする請求項13に記載の駆動状態検出装置。
  15. 軸線回りに回転する巻取ドラムの外周面に当接して回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン形状のパッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部と、
    前記パッケージの回転数Fを検出するパッケージ回転数検出部と、
    パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを算出する平均径算出部と、
    前記平均径算出部による算出結果を報知する報知部と、を備えた駆動状態検出装置。
  16. 軸線回りに回転する巻取ドラムと、
    前記巻取ドラムの外周面に当接し前記巻取ドラムから駆動力を受けて回転し綾振りされた糸が巻きつけられるコーン形状のパッケージを支持するパッケージ支持部と、
    前記糸を供給する給糸部と前記パッケージとの間を走行する前記糸の糸走行速度を検出する糸速検出部と、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置と、を備える巻取ユニット。
  17. 下記式(3)を用いて、前記パッケージの周速Vを検出するパッケージ周速検出部を備える請求項16に記載の巻取ユニット。
    Figure 2014040325
  18. 前記巻取ドラムに対する前記パッケージの接触状態を調整する接圧調整機構を備える請求項16又は17に記載の巻取ユニット。
  19. 前記接圧調整機構は、前記パッケージ支持部に接続されたシリンダまたはモータを有する請求項18に記載の巻取ユニット。
  20. 請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の巻取ユニットを複数備えた巻取機。
  21. 繊維束をドラフトするドラフトローラと、
    前記ドラフトローラでドラフトされた前記繊維束を旋回流により紡績して糸を紡出する紡績装置と、
    軸線回りに回転する巻取ドラムと、
    前記巻取ドラムの外周面に当接し前記巻取ドラムから駆動力を受けて回転し綾振りされた前記糸が巻きつけられるコーン形状のパッケージを支持するパッケージ支持部と、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の駆動状態検出装置と、を備える紡績ユニット。
  22. 前記紡績装置は、予め設定された一定の糸走行速度となるように前記糸を紡出し、
    前記駆動状態検出装置は、予め設定された一定の前記糸走行速度を採用して、前記パッケージの平均外径であるパッケージ平均径DPAを算出する請求項21に記載の紡績ユニット。
  23. 前記巻取ドラムに対する前記パッケージの接触圧力を調整する接圧調整機構を備える請求項21又は22に記載の紡績ユニット。
  24. 前記接圧調整機構は、前記パッケージ支持部に接続されたシリンダまたは駆動モータを有する請求項23に記載の紡績ユニット。
  25. 請求項21から請求項24のいずれか一項に記載の紡績ユニットを複数備えた紡績機。
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