JP2014040253A - 収容箱、及び収容箱用紙材 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送中における身と蓋との分離を抑えることが可能な収容箱、及び該収容箱用紙材を提供する。
【解決手段】収容箱10は、有底の多角筒状をなすトレイ20と、有蓋の多角筒状をなしてトレイ20を覆うカバー50とを備え、トレイ20の筒状部22を構成する身側面壁25と、カバー50の筒状部52を構成して身側面壁25に対向する蓋側面壁55とがホットメルトからなる2つの接着部45によって接着される。身側面壁25は、接着部45に接する部位であって該身側面壁25の外縁よりも内側に配置される切れ目線によって仕切られた身側仕切り部35を含み、蓋側面壁55は、接着部45に接する部位であって該蓋側面壁55の外縁よりも内側に配置される切れ目線によって仕切られた蓋側仕切り部65を含む。
【選択図】図1
【解決手段】収容箱10は、有底の多角筒状をなすトレイ20と、有蓋の多角筒状をなしてトレイ20を覆うカバー50とを備え、トレイ20の筒状部22を構成する身側面壁25と、カバー50の筒状部52を構成して身側面壁25に対向する蓋側面壁55とがホットメルトからなる2つの接着部45によって接着される。身側面壁25は、接着部45に接する部位であって該身側面壁25の外縁よりも内側に配置される切れ目線によって仕切られた身側仕切り部35を含み、蓋側面壁55は、接着部45に接する部位であって該蓋側面壁55の外縁よりも内側に配置される切れ目線によって仕切られた蓋側仕切り部65を含む。
【選択図】図1
Description
本開示の技術は、有底多角筒状の身と有蓋多角筒状の蓋とで構成される収容箱、及び該収容箱に用いられる収容箱用紙材に関する。
従来から、流通の過程にある商品等を収容するとともに、該商品等を展示するための箱体としても機能する収容箱が知られている。特許文献1に記載の収容箱は、有底の四角筒状を呈した身としてのトレイと、有蓋の四角筒状を呈した蓋としてのカバーとから構成されている。この収容箱は、トレイ及びカバーの底縁が互いに隣接するように、トレイの筒状部がカバーの筒状部によって覆われている。
トレイの筒状部を構成する一側壁である身側面壁には、切り取り用の切れ目線で囲まれた分離部が形成されている。一方、カバーの筒状部を構成する一側壁である蓋側面壁には、開封部が形成されている。開封部は、蓋側面壁の底縁から頂縁に向かって延びる2本の切り取り用の切れ目線によって挟まれた部位である。そして、トレイとカバーは、身側面壁の分離部と蓋側面壁の開封部とが接着されることで収容箱を構成する。上述した構成の収容箱では、蓋側面壁の底縁から頂縁に向かって開封部が捲り上げられる開封操作がなされると、この開封部と共に分離部が身側面壁から切り取られてトレイとカバーとが分離可能となる。
ところで、上述した収容箱では、例えばコンベアーによる搬送時に収容箱をガイドするガイド部材が開封部の底縁に引っ掛かったり、作業者による搬送時に作業者の指が開封部の底縁に引っ掛かったりすることがある。この際、収容箱には、開封部を捲り上げるようとする力が作用する。また、収容箱には、搬送時における振動や衝撃によって身側面壁と蓋側面壁とをずらそうとする力が作用する。これらの力はトレイとカバーとを分離させようとする力であり、また、収容箱の内容物が重くなるほど大きくなるため、内容物が重くなるほど搬送中にトレイとカバーとが誤って分離されてしまう可能性が高くなる。そのため、トレイとカバーとが誤って分離されることの抑えられた収容箱が強く望まれている。
本開示の技術は、搬送中における身と蓋との分離を抑えることが可能な収容箱、及び該収容箱用紙材を提供することを目的とする。
本開示における収容箱の一態様は、有底多角筒状の身と、有蓋多角筒状の蓋とを備え、前記身及び前記蓋の一方の筒状部が他方の筒状部の内側に配置されており、前記身の筒状部の一側壁である身側接合壁と、前記蓋の筒状部の一側壁であって前記身側接合壁に対向する蓋側接合壁とが接着剤からなる2以上の接着部によって接着され、前記身側接合壁は、前記接着部に接する部位であって該身側接合壁の外縁よりも内側に形成される切れ目線によって仕切られた身側仕切り部を含み、前記蓋側接合壁は、前記接着部に接する部位であって該蓋側接合壁の外縁よりも内側に形成される切れ目線によって仕切られた蓋側仕切り部を含む。
また、本開示における収容箱用紙材の一態様は、有底多角筒状の身と有蓋多角筒状の蓋とを備え、前記身及び前記蓋の一方の筒状部が他方の筒状部の内側に配置された状態で互いの筒状部の一側壁が接着剤からなる2以上の接着部によって接着されてなる収容箱に用いられ、前記身あるいは前記蓋を形成するための収容箱用紙材であって、前記接合壁となるシート片は、前記接着部の接する部位であって該シート片の外縁よりも内側に形成される切れ目線によって仕切られた仕切り部を含む。
本開示における収容箱及び収容箱用紙材の一態様によれば、上記身側仕切り部及び蓋側仕切り部は、開封前の収容箱において接着部を介して互いに接着されている部位であり、また、収容箱の開封時に作業者によって操作されることで、接着状態が維持されたまま切れ目線に沿って破断する部位である。そして、身側仕切り部は、身の一側壁である身側接合壁の外縁よりも内側に配置された切れ目線、すなわち外縁に到達しない切れ目線によって仕切られている。同様に、蓋側仕切り部も、蓋の一側壁である蓋側接合壁の外縁よりも内側に配置された切れ目線、すなわち外縁に到達しない切れ目線によって仕切られている。そのため、例えば外側に配置される接合壁の仕切り部が該接合壁の底縁まで延びている切れ目線によって仕切られている場合に比べて、コンベアーのガイド部材や作業者の手などが仕切り部に誤って引っ掛かる機会が少なくなる。
また、身側接合壁と蓋側接合壁とが2以上の接着部で接合されていることから、例えば身側接合壁と蓋側接合壁とをずらすような力が収容箱に作用しても、その力が、2以上の接着部に分散される。
つまり、上述した構成によれば、身と蓋とを分離させる力が仕切り部に対して直接的に作用することが抑えられるとともに、その力が一対の接合壁の間で2以上の接着部に分散される結果、搬送中における身と蓋の分離が抑えられる。
本開示における収容箱の他の態様は、前記接着部が、前記身側接合壁の底縁が延びる方向に並んでいる。
本開示における収容箱の他の態様によれば、例えば底縁の延びる方向に直交する方向に接着部が並んでいる場合に比べて、搬送中における身と蓋の分離を効果的に抑えるうえでの接着部の配置及び接着剤の塗布量に関する自由度が高められる。
本開示における収容箱の他の態様によれば、例えば底縁の延びる方向に直交する方向に接着部が並んでいる場合に比べて、搬送中における身と蓋の分離を効果的に抑えるうえでの接着部の配置及び接着剤の塗布量に関する自由度が高められる。
本開示における収容箱の他の態様は、前記身側仕切り部が、前記身側接合壁の底縁に沿って延びる矩形状をなし、前記蓋側仕切り部が、前記蓋側接合壁の底縁に沿って延びる矩形状をなしている。
本開示における収容箱の他の態様によれば、例えば身側仕切り部が身側接合壁の底縁に交差する方向に延びる矩形状をなしている場合に比べて、身の筒状部の周方向における接着部の長さを長くすることが可能である。その結果、身と蓋とをより強固に接合することが可能である。
本開示における収容箱の他の態様は、前記身側仕切り部が、前記2以上の接着部に対して各別に形成され、前記蓋側仕切り部が、前記2以上の接着部に対して各別に形成されている。
例えば、各接合壁において2つ以上の接着部が1つの仕切り部に接着されていると仕切り部の長さが接着部の並ぶ方向に長くなるため、収容箱の開封操作中に仕切り部の一方あるいは双方が破断してしまう虞がある。この点、本開示における収容箱の他の態様によれば、各接合壁には2以上の接着部に対して各別に仕切り部が形成されているため、開封操作中に仕切り部が破断しにくくなる。その結果、収容箱の開封操作を容易に行なうことが可能である。
本開示における収容箱の他の態様において、前記接着部は、前記身側接合壁の底縁の中央に対する両側に配設されている。
本開示における収容箱の他の態様によれば、例えば各接着部が底縁の中央よりも身側接合壁の一端側に形成されている場合に比べて、身側接合壁と蓋側接合壁とをずらすような力が身側接合壁の他端側に作用した際に接着部に作用するモーメントが抑えられる。その結果、身側接合壁と蓋側接合壁とをずらそうとする力に対する収容箱の機械的強度を効果的に高めることが可能である。
本開示における収容箱の他の態様によれば、例えば各接着部が底縁の中央よりも身側接合壁の一端側に形成されている場合に比べて、身側接合壁と蓋側接合壁とをずらすような力が身側接合壁の他端側に作用した際に接着部に作用するモーメントが抑えられる。その結果、身側接合壁と蓋側接合壁とをずらそうとする力に対する収容箱の機械的強度を効果的に高めることが可能である。
本開示における収容箱の他の態様は、前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで外側に配置される接合壁には、当該接合壁の仕切り部に隣接する位置に当該仕切り部を仕切る切れ目線に連続する切れ目によって貫通孔が形成されており、前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで内側に配置される接合壁の仕切り部が、前記貫通孔を通じて露出している。
本開示における収容箱の他の態様によれば、貫通孔に指を挿入することで内側の接合壁に形成されている仕切り部を操作することが可能である。その結果、外側に配置される接合壁に上記貫通孔が形成されていない場合に比べて、収容箱の開封操作を容易に行なうことが可能である。
本開示における収容箱の他の態様は、前記身側接合壁と前記蓋側接合壁とが2つの接着部で接合され、前記身側接合壁には、該身側接合壁の底縁に沿って延びる身側仕切り部が前記2つの接着部に対して各別に形成され、前記蓋側接合壁には、該蓋側接合壁の底縁に沿って延びる蓋側仕切り部が前記2つの接着部に対して各別に形成され、前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで外側に配置される接合壁には、2つの仕切り部の間に前記貫通孔が形成されている。
本開示における収容箱の他の態様によれば、例えば、仕切り部の捲られる方向が相反する方向になるため、2つの仕切り部が同時期に捲られたとしても、収容箱には相反する方向の力が作用する。その結果、2つの仕切り部の捲られる方向が同じである場合に比べて、2つの仕切り部が同時期に捲られたときの収容箱の挙動が安定する。
本開示における収容箱の他の態様は、前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで内側に配置される接合壁では、仕切り部が、互いに異なる方向に延びる切れ目が交互に配置され、且つ互いに隣接する前記切れ目が離れている鋸歯状の切れ目線によって仕切られている。
本開示における収容箱の他の態様によれば、内側に配置される接合壁の仕切り部が該接合壁の底縁に沿う直線状の切れ目線で仕切られている場合に比べて、身と蓋とを分離させるような力が収容箱に作用したときに仕切り部が裂けにくくなる。
本開示における収容箱の他の態様によれば、内側に配置される接合壁の仕切り部が該接合壁の底縁に沿う直線状の切れ目線で仕切られている場合に比べて、身と蓋とを分離させるような力が収容箱に作用したときに仕切り部が裂けにくくなる。
以下、本開示にかかる収容箱を具体化した一実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図1に示されるように、収容箱10は、有底の四角筒状をなす身としてのトレイ20と、該トレイ20を覆う有蓋の四角筒状をなすカバー50とを備えている。これらのトレイ20とカバー50は、それぞれ段ボールからなる1枚のブランクスからなり、該ブランクスを折り曲げて適宜接着されることで形成される。本実施形態の収容箱10には、液状体の封入された略円筒形状の容器15がトレイ20の短手方向に2列、トレイ20の長手方向に3列に配列される。
図1に示されるように、収容箱10は、有底の四角筒状をなす身としてのトレイ20と、該トレイ20を覆う有蓋の四角筒状をなすカバー50とを備えている。これらのトレイ20とカバー50は、それぞれ段ボールからなる1枚のブランクスからなり、該ブランクスを折り曲げて適宜接着されることで形成される。本実施形態の収容箱10には、液状体の封入された略円筒形状の容器15がトレイ20の短手方向に2列、トレイ20の長手方向に3列に配列される。
トレイ20は、頂部が開口した略直方体形状をなしており、矩形状をなす身底面壁21には、該身底面壁21の外縁から上方に向かって延びる多角筒状の筒状部22が形成されている。筒状部22は、身底面壁21の正面縁から延びる身正面壁23と、身底面壁21の背面縁から延びる身背面壁24と、身底面壁21に罫線を介して連結されて身正面壁23と身背面壁24とを繋ぐ左右一対の身側面壁25,26と、を備えている。
身正面壁23は、身底面壁21に罫線を介して連結された正面フラップ27と、左右一対の身側面壁25,26に罫線を介して連結された連結フラップ28,29とで構成され、連結フラップ28,29に対して正面フラップ27が外側から接着されることで形成される。
同様に、身背面壁24は、身底面壁21に罫線を介して連結された背面フラップ30と、左右一対の身側面壁25,26に罫線を介して連結された連結フラップ31,32とで構成され、連結フラップ31,32に対して背面フラップ30が外側から接着されることで形成される。
身側接合壁としての身側面壁25は、身正面壁23及び身背面壁24よりも上方まで延出形成されている。身側面壁25には、底縁25B側に該底縁25Bの延出方向に並設された一対の身側仕切り部35が身側仕切り部として形成されている。この一対の身側仕切り部35は、底縁25Bの延出方向に延びる略矩形状をなしている。各身側仕切り部35は、分離部37と回動部38とで構成されており、分離部37の外表面には、トレイ20に対してカバー50を接合するための接着剤であるホットメルトが塗布されることで接着部45が形成される。なお、身側面壁25と身側面壁26とは同様の構成である。そのため、身側面壁25と同様の符号を付すことにより身側面壁26の詳細な説明は省略する。
カバー50は、底部が開口した略直方体形状をなしており、矩形状をなす蓋頂面壁51には、該蓋頂面壁51の外縁から下方に向かって延びてトレイ20を収容可能な多角筒状の筒状部52が形成されている。筒状部52は、蓋頂面壁51の正面縁から延びる蓋正面壁53と、蓋頂面壁51の背面縁から延びる蓋背面壁54と、蓋頂面壁51に罫線を介して連結されて蓋正面壁53と蓋背面壁54とを繋ぐ左右一対の蓋側面壁55,56と、を備えている。
蓋正面壁53は、蓋頂面壁51に罫線を介して連結された正面フラップ57と、左右一対の蓋側面壁55,56に罫線を介して連結された連結フラップ58,59とで構成され、連結フラップ58,59に対して正面フラップ57が外側から接着されることで形成される。
同様に、蓋背面壁54は、蓋頂面壁51に罫線を介して連結された背面フラップ60と、左右一対の蓋側面壁55,56に罫線を介して連結された連結フラップ61,62とで構成され、連結フラップ61,62に対して背面フラップ60が外側から接着されることで形成される。
蓋側接合壁としての蓋側面壁55は、蓋正面壁53及び蓋背面壁54よりも下方まで延出形成されており、底縁55Bの両端部に切り欠き部63が形成されている。また、蓋側面壁55には、底縁55Bの延出方向に並設された一対の蓋側仕切り部65が蓋側仕切り部として形成されており、この一対の蓋側仕切り部65は、底縁55Bの延出方向に延びる略矩形状をなしている。なお、蓋側面壁55と蓋側面壁56とは同様の構成である。そのため、蓋側面壁55と同様の符号を付すことにより蓋側面壁56の詳細な説明は省略する。
そして、収容箱10は、容器15が収容されたトレイ20をカバー50で覆ったうえで、身側仕切り部35の分離部37と蓋側仕切り部65とが接着部45を介して接合されることで形成される。
また、図2にも示されるように、蓋背面壁54を構成する背面フラップ60には、蓋側面壁55から突出する連結片68が、背面フラップ60の底縁60Bから延びるミシン目状の切れ目線69を介して一体的に形成されている。一方、蓋正面壁53を構成する正面フラップ57には、2つの収容箱10を並べたときに、一方の収容箱10の連結片68と他方の収容箱10の連結フラップ58とが接合可能となるように切り欠き部70が形成されている。
これにより、一方の収容箱10の蓋側面壁55に他方の収容箱10の蓋側面壁56を接触させた状態で、各収容箱10の連結片68を他方の収容箱10の連結フラップ58に接合させることによって、2つの収容箱10からなる結合体が形成される。そして、結合体は、各収容箱10の連結片68が背面フラップ60から切れ目線69にて切り離されることによって分解される。
次に、身側面壁25について図3を参照してさらに詳しく説明する。
図3に示されるように、一対の身側仕切り部35は、身側面壁25において該身側面壁25の外縁よりも内側に配設される切れ目線、すなわち外縁に到達しない切れ目線によって各別に仕切られている。身側仕切り部35は、底縁25Bの延出方向に並設されており、該延出方向に直交する仮想線のうちで底縁25Bの中央を通る仮想線75を軸として対称となるように身正面壁23側と身背面壁24側とに形成されている。身側仕切り部35は、収容箱10の開封操作にともなってトレイ20から分離される分離部37と、分離部37に対して他方の身側仕切り部35側で隣接して開封操作時に開封者に押圧されることでトレイ20の内側へと回動する回動部38とを備えている。
図3に示されるように、一対の身側仕切り部35は、身側面壁25において該身側面壁25の外縁よりも内側に配設される切れ目線、すなわち外縁に到達しない切れ目線によって各別に仕切られている。身側仕切り部35は、底縁25Bの延出方向に並設されており、該延出方向に直交する仮想線のうちで底縁25Bの中央を通る仮想線75を軸として対称となるように身正面壁23側と身背面壁24側とに形成されている。身側仕切り部35は、収容箱10の開封操作にともなってトレイ20から分離される分離部37と、分離部37に対して他方の身側仕切り部35側で隣接して開封操作時に開封者に押圧されることでトレイ20の内側へと回動する回動部38とを備えている。
分離部37は、底縁25Bの延出方向に沿って延びており、切れ目線76,77,78,79によって囲まれている。切れ目線76は、上下方向に延びる不連続な2つの切れ目によって構成されている。切れ目線77,78は、切れ目線76の上下端部から底縁25Bの延出方向に沿うように延びており、互いに異なる方向に延びる切れ目が交互に配置され、且つ互いに隣接する切れ目が離れている鋸歯状をなしている。切れ目線79は、他方の身側仕切り部35側における切れ目線77,78の端部を繋ぐ切れ目であって、分離部37と回動部38とを仕切る切れ目である。
回動部38は、身側面壁25の内側面と、底縁25Bの延出方向に配列された円筒形状の容器15のうちで互いに隣接する2つの容器15とによって囲まれる空間に臨む位置に配置される。回動部38は、上記切れ目線79、及び底縁25Bの延出方向に延びる一対の切れ目線80,81によって囲まれている。切れ目線80は、底縁25Bの延出方向に延びる連続した切れ目であり、切れ目線81は、他方の身側仕切り部35側における端部が底縁25Bに向かって湾曲する連続した切れ目である。回動部38は、他方の身側仕切り部35側の端部が切れ目線を介すことなく身側面壁25に連続しており、開封操作時にその連続部分を軸として回動する。
次に、蓋側面壁55について図4を参照してさらに詳しく説明する。
図4に示されるように、一対の蓋側仕切り部65は、蓋側面壁55において該蓋側面壁55の外縁よりも内側に配設される切れ目線、すなわち外縁に到達しない切れ目線によって各別に仕切られている。一対の蓋側仕切り部65は、底縁55Bの延出方向に並設されており、底縁55Bの延出方向に直交する仮想線のうちで底縁55Bの中央を通る仮想線84を軸として対称となるように蓋正面壁53側と蓋背面壁54側とに形成されている。
図4に示されるように、一対の蓋側仕切り部65は、蓋側面壁55において該蓋側面壁55の外縁よりも内側に配設される切れ目線、すなわち外縁に到達しない切れ目線によって各別に仕切られている。一対の蓋側仕切り部65は、底縁55Bの延出方向に並設されており、底縁55Bの延出方向に直交する仮想線のうちで底縁55Bの中央を通る仮想線84を軸として対称となるように蓋正面壁53側と蓋背面壁54側とに形成されている。
蓋側仕切り部65は、他方の蓋側仕切り部で上下方向に延びる切れ目線86、及び切れ目線86の上下端から底縁55Bの延出方向に沿って延びるミシン目状の切れ目線87,88によって囲まれている。蓋側仕切り部65は、身側面壁25の底縁25Bと蓋側面壁55の底縁55Bとが隣接する位置までカバー50にトレイ20が挿入されたときに身側仕切り部35の分離部37に対向する位置に、身側面壁25の分離部37を覆うことが可能な大きさで形成されている。蓋側仕切り部65は、他方の蓋側仕切り部65とは反対側の端部が切れ目線を介すことなく蓋側面壁55に連続している。
また、蓋側面壁55には、一方の蓋側仕切り部65に対する他方の蓋側仕切り部65側に、切れ目線86によって一方の側縁が形成される貫通孔85が形成されている。この貫通孔85は、開封操作の際にカバー50の外側から身側仕切り部35の回動部38が操作可能となるように該回動部38を露出させる。
次に、収容箱10を構成するトレイ20及びカバー50について図5及び図6を参照してさらに説明する。上述したようにトレイ20及びカバー50の各々は、収容箱用紙材である1枚のブランクスから形成される。以下では、1枚のブランクスにおいて罫線で区画された領域をシート片という。
図5に示されるように、トレイ用ブランクスでは、同図5に示される領域91に示されるように中芯が配設されている。トレイ用ブランクスでは、中芯の延びる方向に沿って、身側面壁25、身底面壁21、身側面壁26となるシート片が、罫線92,93を介して連結されている。
身底面壁21の下端には罫線を介して正面フラップ27となるシート片が連結されており、身底面壁21の上端には罫線を介して背面フラップ30となるシート片が連結されている。身側面壁25,26の下端には、罫線を介して連結フラップ28,29となるシート片がそれぞれ連結されている。身側面壁25,26の上端には、罫線を介して連結フラップ31,32となるシート片がそれぞれ連結されている。身側面壁25,26となるシート片には、罫線92,93の延出方向に沿って、該シート片の外縁よりも内側に形成された切れ目線によって一対の身側仕切り部35が仕切られている。
そして、上記トレイ用ブランクスを罫線に沿って折曲げて、連結フラップ28,29に対して正面フラップ27が接着され、また、連結フラップ31,32に対して背面フラップ30が接着されることにより有底四角筒状のトレイ20が形成される。
図6に示されるように、カバー用ブランクスでは、同図6に示される領域94のように中芯が配設されている。カバー用ブランクスでは、中芯の延びる方向に沿って、蓋側面壁55、蓋頂面壁51、蓋側面壁56となるシート片が、罫線95,96を介して連結されている。
蓋頂面壁51の下端には罫線を介して正面フラップ57となるシート片が連結されており、蓋頂面壁51の上端には罫線を介して背面フラップ60となるシート片が連結されている。蓋側面壁55,56の下端には、罫線を介して連結フラップ58,59となるシート片がそれぞれ連結されている。蓋側面壁55,56の上端には、罫線を介して連結フラップ61,62となるシート片がそれぞれ連結されている。
正面フラップ57には、連結フラップ58側に切り欠き部70が形成されている。背面フラップ60には、連結フラップ61の一部を切り欠くように、切れ目線69を介して連結片68が形成されている。
蓋側面壁55,56となるシート片には、底縁55B,56Bの延出方向に沿って、当該シート片の外縁よりも内側に形成された切れ目線によって一対の蓋側仕切り部65が仕切られている。また、蓋側面壁55,56となるシート片には、各蓋側仕切り部65に対して、他方の蓋側仕切り部65側で隣接するように貫通孔85が形成されている。
そして、上記カバー用ブランクスを罫線に沿って折曲げて、連結フラップ58,59に対して正面フラップ57が接着され、また、連結フラップ61,62に対して背面フラップ60が接着されることで有蓋の四角筒状のカバー50が形成される。
次に上述したトレイ20とカバー50とで構成される収容箱10の作用について図1、図7〜図9を参照して説明する。
図1にも示したように、蓋側仕切り部65は、蓋側面壁55の外縁よりも内側に配置された切れ目線86〜88で仕切られている。そのため、こうした蓋側仕切り部65が例えば底縁55Bに到達している切れ目線によって仕切られている場合に比べて、例えば搬送装置のガイド部材や収容箱10を搬送する作業者の手が蓋側仕切り部65に誤って引っ掛かってしまうことが抑えられる。すなわち、蓋側仕切り部65が捲られる力が該蓋側仕切り部65に対して直接的に作用することが抑えられる。
図1にも示したように、蓋側仕切り部65は、蓋側面壁55の外縁よりも内側に配置された切れ目線86〜88で仕切られている。そのため、こうした蓋側仕切り部65が例えば底縁55Bに到達している切れ目線によって仕切られている場合に比べて、例えば搬送装置のガイド部材や収容箱10を搬送する作業者の手が蓋側仕切り部65に誤って引っ掛かってしまうことが抑えられる。すなわち、蓋側仕切り部65が捲られる力が該蓋側仕切り部65に対して直接的に作用することが抑えられる。
また、身側面壁と蓋側面壁との接着部が1つである収容箱においては、収容箱に身側面壁と蓋側面壁とをずらそうとする力が作用したときに、該接着部を支点としてトレイに対してカバーが回動しやすい。また、ホットメルトは、身側面壁と蓋側面壁とをずらす力よりも身側面壁と蓋側面壁とを引き離す力に対する耐力の方が高いという特性を有している。この点、収容箱10では、身側面壁25と蓋側面壁55とが2つの接着部45で接合されている。そのため、身側面壁と蓋側面壁とをずらそうとする力が収容箱10に作用したとしても、その力が2つの接着部45に分散される。その結果、身側面壁25と蓋側面壁55とが1つの接着部で接合されている場合に比べて、身側面壁25に対して蓋側面壁55がずれにくくなる。
つまり、収容箱10においては、蓋側仕切り部65を捲る力が蓋側仕切り部65に対して直接的に作用することが抑えられ、且つ収容箱10に作用する力が2つの接着部45に分散される。その結果、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離が抑えられる。
また、例えば2つの接着部45が身側面壁25の高さ方向に並んでいる場合、底縁25Bが長くなればなるほど、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離を効果的に抑えるうえでの接着部45の配置及び接着剤の塗布量に関する自由度が低下する。
この点、収容箱10では、接着部45が身側面壁25の底縁25Bの延出方向で並んでいることから、接着部45が身側面壁25の高さ方向に並んでいる場合に比べて、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離を効果的に抑えるうえでの接着部45の配置及び接着剤の塗布量に関する自由度が向上する。
また、身側仕切り部35が身側面壁25の底縁25Bの延出方向に延びる矩形状をなしており、蓋側仕切り部65が蓋側面壁55の底縁55Bの延出方向に延びる矩形状をなしている。そのため、身側仕切り部35及び蓋側仕切り部65が底縁25B,55Bの延出方向と交差する方向に延びている場合に比べて、トレイ20の筒状部22及びカバー50の筒状部52における周方向の長さを長くすることが可能である。その結果、接着部45を上記周方向に大きくすることが可能であることから、トレイ20とカバー50とをより強固に接合することが可能である。
ここで、例えば、身側面壁25において2つの接着部45に接する身側仕切り部が1つだけである場合には、周方向における身側仕切り部の長さが上記身側仕切り部35よりも長くなる。また、蓋側面壁55において2つの接着部45に接する蓋側仕切り部が1つだけである場合には、周方向における蓋側仕切り部の長さが上記蓋側仕切り部65よりも長くなる。これらの場合、2つの接着部に対する開封操作を一度で行なうことが可能ではあるものの、各仕切り部が開封操作中に破断しやすくなる。
この点、収容箱10では、2つの接着部45に対して、身側仕切り部35が各別に形成され、且つ蓋側仕切り部65が各別に形成されている。そのため、身側面壁25及び蓋側面壁55の双方において仕切り部の長さが短くなることから、開封操作中に仕切り部が破断しにくくなる。その結果、開封操作を容易に行なうことが可能である。
また、図7に示されるように、例えば蓋背面壁54に対して身側面壁25と蓋側面壁55とをずらすような力Fが集中的に作用すると、該力Fに基づくモーメントが主に蓋背面壁54側の接着部45に作用する。この際、2つの接着部45が蓋正面壁53側の端部に配設されているとなれば、蓋背面壁54側の接着部45に作用するモーメントが大きくなるため身側面壁25と蓋側面壁55とがずれやすくなる。
この点、収容箱10では、2つの接着部45が、蓋側面壁55において蓋正面壁53側の端部と蓋背面壁54側の端部とに配設されている。そのため、上記力Fが作用したとしても、蓋背面壁54側の接着部45に作用するモーメントが小さくなることから、身側面壁25と蓋側面壁55とをずらそうとする力Fに対する収容箱10の機械的強度が効果的に高められる。
すなわち、収容箱10の側面壁における正面側と背面側とに接着部45が配設されることによって、身側面壁25と蓋側面壁55とをずらそうとする力が蓋正面壁53あるいは蓋背面壁54に作用したとしても、身側面壁25と蓋側面壁55とのずれが効果的に抑えられる。
また、収容箱10では、身側面壁25と蓋側面壁55とが接着部45で接合される際、接着剤が塗布された身側面壁25に対して蓋側面壁55を押圧させた状態で接着部45が加熱される。収容箱10においては、接着部45が蓋側面壁55における蓋正面壁53側と蓋背面壁54側とに配設されているため、2つの接着部45が蓋側面壁55の中央部分に配設される場合に比べて、上記押圧時における身側面壁25及び蓋側面壁55の撓みが抑えられる。その結果、身側面壁25と蓋側面壁55との接合に関する確実性が高められることから収容箱10の生産性が向上する。
また、蓋側面壁55には、蓋側仕切り部65に隣接する位置に、身側仕切り部35の回動部38を露出させる貫通孔85が形成されている。そのため、収容箱10は、以下のようにして開封される。
まず、図8に示されるように、例えば親指を貫通孔85に差し込んで身側面壁25の回動部38を押圧する。このとき、親指は、身側面壁25の内側面と円筒形状をなす2つの容器15とに囲まれた空間に向かって差し込まれることから、親指によって押圧された回動部38が上記空間内を回動する。
そして、図9に示されるように、身側仕切り部35の分離部37及び蓋側仕切り部65が貫通孔85の反対側へ捲られることによって、接着部45及び分離部37がトレイ20から分離される。こうした開封作業を各接着部45に対して行なうことによって、収容箱10が開封される。
すなわち、カバー50に貫通孔85が形成されていることによって、身側仕切り部35の分離部37及び回動部38を作業者が直接操作することが可能となる。その結果、カバー50に貫通孔85が形成されていない場合に比べて、収容箱10の開封操作を容易に行なうことが可能である。
また、収容箱10においては、1つの蓋側面壁55に形成された2つの蓋側仕切り部65は、開封操作時に相反する方向に捲られる。そのため、2つの蓋側仕切り部65が同時期に捲られたとしても、収容箱10には、相反する方向の力が作用する。その結果、2つの蓋側仕切り部の捲られる方向が同じ方向である場合に比べて、開封操作中における収容箱10の挙動が安定する。
また、身側仕切り部35の分離部37は、鋸歯状の切れ目線77,78で仕切られている。そのため、分離部37が底縁25Bの延出方向に沿って延びる切れ目線によって仕切られている場合に比べて、身側面壁25と蓋側面壁55とをずらすような力が収容箱10に作用したとしても、分離部37が身側面壁25から裂けにくくなる。その結果、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離がさらに抑えられる。
以上説明したように、本実施形態の収容箱10、及び収容箱用紙材によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)収容箱10では、蓋側仕切り部65が該蓋側面壁55の外縁よりも内側に配置される切れ目線86〜88によって仕切られ、且つ身側面壁25と蓋側面壁55とが2つの接着部45によって接合されている。その結果、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離が抑えられる。
(1)収容箱10では、蓋側仕切り部65が該蓋側面壁55の外縁よりも内側に配置される切れ目線86〜88によって仕切られ、且つ身側面壁25と蓋側面壁55とが2つの接着部45によって接合されている。その結果、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離が抑えられる。
(2)収容箱10では、接着部45が身側面壁25の底縁25Bの延出方向で並んでいることから、搬送中におけるトレイ20とカバー50との分離を効果的に抑えるうえでの接着部45の配置及び接着剤の塗布量に関する自由度が向上する。
(3)収容箱10では、身側仕切り部35が底縁25Bの延出方向に延びる矩形状をなしており、蓋側仕切り部65が底縁55Bの延出方向に延びる矩形状をなしている。その結果、接着部を筒状部の周方向に大きくすることが可能であることから、トレイ20とカバー50とをより強固に接合することが可能である。
(4)収容箱10では、2つの接着部45に対して、身側仕切り部35が各別に形成され、且つ蓋側仕切り部65も各別に形成されている。その結果、収容箱10の開封操作を容易に行なうことが可能である。
(5)身側面壁と蓋側面壁とを接合する2つの接着部は、身正面壁23側と身背面壁24側とに配設されている。その結果、身側面壁25と蓋側面壁55とをずらそうとする力に対する収容箱10の機械的な強度を効果的に高めることが可能である。
(6)また、身側面壁25と蓋側面壁55との接合時に身側面壁25及び蓋側面壁55の撓みが抑えられることから、身側面壁25と蓋側面壁55との接合に関する確実性が高められて収容箱10の生産性が向上する。
(7)蓋側面壁55には、蓋側仕切り部65に隣接する位置に、身側仕切り部35の回動部38を露出させる貫通孔が形成されている。その結果、収容箱10の開封操作を容易に行なうことが可能である。
(8)また、身側仕切り部35の回動部38は、身側面壁25、円筒形状の2つの容器15、これらによって囲まれる空間に臨む位置に形成されている。そのため、開封操作時に、身側仕切り部35の分離部37及び蓋側仕切り部65を摘むことが可能な位置まで回動部38を回動させることが高い確率の下で実現される。その結果、収容箱10の開封操作がより容易なものとなる。
(9)収容箱10では、1つの蓋側面壁55に形成された2つの蓋側仕切り部65は、開封操作時に相反する方向に捲られる。その結果、2つの蓋側仕切り部65が同時期に捲られたとしても収容箱10の挙動を安定させることが可能である。
(10)身側仕切り部35の分離部37は、鋸歯状の切れ目線によって仕切られている。その結果、身側面壁25と蓋側面壁55とをずらすような力が収容箱10に作用したとしても、分離部37が裂けにくくなる。
(11)蓋側面壁55には、底縁55Bの両端部に切り欠き部63が形成されている。そのため、収容箱10の底側における隅部に衝撃が加わったとしても、その衝撃がトレイ20に作用する。その結果、こうした切り欠き部63が形成されていないカバーで構成された収容箱に比べて、トレイ20とカバー50とを分離させようとする力が収容箱10に作用する機会が少なくなる。
(12)カバー50の背面フラップ60に連結片68が形成され、トレイ20の正面フラップ57に切り欠き部70が形成されている。その結果、2つの収容箱10からなる結合体が形成されることから、収容箱10の搬送効率が向上する。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・収容箱10において、身側面壁25に形成される身側仕切り部35は、鋸歯状の切れ目線77,78によって仕切られるものに限られず、例えば身側面壁25の底縁25Bの延出方向に沿って延びる直線状の切れ目線で仕切られていてもよい。
・収容箱10において、身側面壁25に形成される身側仕切り部35は、鋸歯状の切れ目線77,78によって仕切られるものに限られず、例えば身側面壁25の底縁25Bの延出方向に沿って延びる直線状の切れ目線で仕切られていてもよい。
・開封操作において、2つの蓋側仕切り部65が捲られる方向は、相反する方向でなくてもよい。
・収容箱10の蓋側面壁55に形成された貫通孔85は、身側仕切り部35の回動部38のみならず、回動部38及び分離部37の一部を露出させるものであってもよい。
・収容箱10の蓋側面壁55に形成された貫通孔85は、身側仕切り部35の回動部38のみならず、回動部38及び分離部37の一部を露出させるものであってもよい。
・収容箱10の蓋側面壁55は、身側仕切り部35の回動部38を露出させる貫通孔85が割愛された構成であってもよい。
・接着部45は、2以上あればよい。すなわち、身側面壁25の底縁25Bの中央に対する両側に配設される構成に限られるものでなく、例えば身側面壁25における身正面壁23側に偏って配置されていてもよい。
・接着部45は、2以上あればよい。すなわち、身側面壁25の底縁25Bの中央に対する両側に配設される構成に限られるものでなく、例えば身側面壁25における身正面壁23側に偏って配置されていてもよい。
・身側面壁25には、2以上の接着部45に対して身側仕切り部35が各別に形成されていなくてもよく、複数の接着部45に対して1つの身側仕切り部が形成されていてもよい。
・蓋側面壁55には、2以上の接着部45に対して蓋側仕切り部65が各別に形成されていなくてもよく、複数の接着部45に対して1つの蓋側仕切り部が形成されていてもよい。
・身側面壁25に形成される身側仕切り部35は、矩形状に限らず、円形状や三角形状、楕円形状であってもよく、その延出方向も身側面壁25の底縁25Bに沿った方向に限られるものでもない。
・蓋側面壁55に形成される蓋側仕切り部65は、矩形状に限らず、円形状や三角形状、楕円形状であってもよく、その延出方向も蓋側面壁55の底縁55Bに沿った方向に限られるものでもない。
・2以上の接着部は、互いに隣接する接着部が身側面壁25の底縁25Bに交差する方向に並んでいてもよい。
・身側仕切り部35は、分離部37のみで構成されていてもよい。
・接着部は、身側面壁25と蓋側面壁55とが接合可能なものであれば、ホットメルトからなるものに限られない。
・身側仕切り部35は、分離部37のみで構成されていてもよい。
・接着部は、身側面壁25と蓋側面壁55とが接合可能なものであれば、ホットメルトからなるものに限られない。
・収容箱は、内側に配置される接合壁に対して身側仕切り部35と同様の構成の仕切り部が形成され、且つ外側に配置される接合壁に対して蓋側仕切り部65と同様の構成の仕切り部が形成されていればよい。すなわち、外側に配置される筒状体は、身の筒状体であってもよいし、蓋の筒状体であってもよい。
・収容箱は、段ボールに限らず、その時々の仕様に応じて厚紙によって形成されてもよい。
10…収容箱、15…容器、20…トレイ、21…身底面壁、22…筒状部、23…身正面壁、24…身背面壁、25…身側面壁、25B…底縁、26…身側面壁、27…正面フラップ、28,29…連結フラップ、30…背面フラップ、31,32…連結フラップ、35…身側仕切り部、37…分離部、38…回動部、45…接着部、50…カバー、51…蓋頂面壁、52…筒状部、53…蓋正面壁、54…蓋背面壁、55…蓋側面壁、55B…底縁、56…蓋側面壁、56B…底縁、57…正面フラップ、58,59…連結フラップ、60…背面フラップ、61,62…連結フラップ、63…切り欠き部、65…蓋側仕切り部、68…連結片、69…切れ目線、70…切り欠き部、75,84…仮想線、76,77,78,79,80,81,86,87,88…切れ目線、85…貫通孔、91,94…領域、92,93,95,96…罫線。
Claims (9)
- 有底多角筒状の身と、有蓋多角筒状の蓋とを備え、
前記身及び前記蓋の一方の筒状部が他方の筒状部の内側に配置されており、
前記身の筒状部の一側壁である身側接合壁と、前記蓋の筒状部の一側壁であって前記身側接合壁に対向する蓋側接合壁とが接着剤からなる2以上の接着部によって接着され、
前記身側接合壁は、前記接着部に接する部位であって該身側接合壁の外縁よりも内側に形成される切れ目線によって仕切られた身側仕切り部を含み、
前記蓋側接合壁は、前記接着部に接する部位であって該蓋側接合壁の外縁よりも内側に形成される切れ目線によって仕切られた蓋側仕切り部を含む
ことを特徴とする収容箱。 - 前記接着部が、前記身側接合壁の底縁が延びる方向に並んでいる
請求項1に記載の収容箱。 - 前記身側仕切り部が、前記身側接合壁の底縁に沿って延びる矩形状をなし、
前記蓋側仕切り部が、前記蓋側接合壁の底縁に沿って延びる矩形状をなしている
請求項1または2に記載の収容箱。 - 前記身側仕切り部が、前記2以上の接着部に対して各別に形成され、
前記蓋側仕切り部が、前記2以上の接着部に対して各別に形成されている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の収容箱。 - 前記接着部は、前記身側接合壁の底縁の中央に対する両側に配設されている
請求項1〜4のいずれか一項に記載の収容箱。 - 前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで外側に配置される接合壁には、当該接合壁の仕切り部に隣接する位置に当該仕切り部を仕切る切れ目線に連続する切れ目によって貫通孔が形成されており、
前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで内側に配置される接合壁の仕切り部が、前記貫通孔を通じて露出している
請求項1〜5のいずれか一項に記載の収容箱。 - 前記身側接合壁と前記蓋側接合壁とが2つの接着部で接合され、
前記身側接合壁には、該身側接合壁の底縁に沿って延びる身側仕切り部が前記2つの接着部に対して各別に形成され、
前記蓋側接合壁には、該蓋側接合壁の底縁に沿って延びる蓋側仕切り部が前記2つの接着部に対して各別に形成され、
前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで外側に配置される接合壁には、2つの仕切り部の間に前記貫通孔が形成されている
請求項6に記載の収容箱。 - 前記身側接合壁及び前記蓋側接合壁のうちで内側に配置される接合壁では、仕切り部が、互いに異なる方向に延びる切れ目が交互に配置され、且つ互いに隣接する前記切れ目が離れている鋸歯状の切れ目線によって仕切られている
請求項1〜7のいずれか一項に記載の収容箱。 - 有底多角筒状の身と有蓋多角筒状の蓋とを備え、前記身及び前記蓋の一方の筒状部が他方の筒状部の内側に配置された状態で、互いの筒状部の一側壁である接合壁が接着剤からなる2以上の接着部によって接着されてなる収容箱に用いられ、前記身あるいは前記蓋を形成するための収容箱用紙材であって、
前記接合壁となるシート片は、前記接着部の接する部位であって該シート片の外縁よりも内側に形成される切れ目線によって仕切られた仕切り部を含む
ことを特徴とする収容箱用紙材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012182574A JP2014040253A (ja) | 2012-08-21 | 2012-08-21 | 収容箱、及び収容箱用紙材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012182574A JP2014040253A (ja) | 2012-08-21 | 2012-08-21 | 収容箱、及び収容箱用紙材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014040253A true JP2014040253A (ja) | 2014-03-06 |
Family
ID=50392889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012182574A Pending JP2014040253A (ja) | 2012-08-21 | 2012-08-21 | 収容箱、及び収容箱用紙材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014040253A (ja) |
-
2012
- 2012-08-21 JP JP2012182574A patent/JP2014040253A/ja active Pending
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