JP2014039596A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの相電流を検出することなく、処理負荷が小さい演算によって高精度の制御を行うことができる洗濯機を提供する。
【解決手段】本実施形態の洗濯機によれば、制御回路は、複数の位置センサが永久磁石モータのロータ回転位置を検出して出力する位置信号に応じて通電パターンを決定し、インバータ回路に通電制御信号を出力し、モータを交互に正反転させる洗い又は濯ぎ運転時において、位置信号に基づき検出されるモータの回転数に応じて、通電パターンの位相を所定量だけ進めるように制御する、いわゆる電圧・位相制御を行う。その際に、制御回路は、モータの回転数を、複数の位置センサよりそれぞれ出力される位置信号の出力間隔より検出する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転槽の内底部に配置される撹拌翼を回転させる永久磁石型モータを、インバータ回路によって駆動する洗濯機に関する。
従来より、洗濯機のモータ制御においては、モータの出力トルクが変動することによる不快な振動や騒音の発生を抑制すると共に、効率の向上を図る目的で正弦波通電を行っている。また、最近では、モータの各相電流を検出してベクトル制御を行い、効率の更なる向上を図る技術も普及している。例えば特許文献1には、モータの相電流を検出する電流センサを用いることなく、効率的な制御を行う技術の一例が開示されている。
特開2007−28779号公報
一般に、ベクトル制御を行う構成では、相電流を検出用の電流センサや、高速で演算処理を行うことができる例えば32ビットのマイクロコンピュータや、当該マイコンの消費電流に対応した電源回路が必要となり、複雑かつ大型で高価なものになりがちであった。特許文献1では、ベクトル制御を行うことなく効率の向上を図る制御方式を採用しているが、回転速度を検出するために、位置センサが所定時間内に出力するパルス信号の数をカウントしている。
この様な検出方式を洗濯機に適用することを想定すると、脱水運転のように、速度変動が比較的緩やかな場合は問題がない。ところが、洗い又は濯ぎ運転のように、速度変動が急激となる場合は誤差が含まれる可能性が高くなり、電流位相ずれが発生して回転がロックするおそれがある。また、特許文献1では、変調率と回転速度とをパラメータして位相差を求めているが、その演算処理は負荷が重いため、やはり性能が高いマイクロコンピュータを使用する必要がある。
そこで、モータの相電流を検出することなく、処理負荷が小さい演算によって高精度の制御を行うことができる洗濯機を提供することにある。
本実施形態の洗濯機によれば、制御回路は、複数の位置センサが永久磁石モータのロータ回転位置を検出して出力する位置信号に応じて通電パターンを決定し、インバータ回路に通電制御信号を出力する。また、モータを交互に正反転させる洗い又は濯ぎ運転時において、位置信号に基づき検出されるモータの回転数に応じて、通電パターンの位相を所定量だけ進めるように制御する、いわゆる電圧・位相制御を行う。その際に、制御回路は、モータの回転数を、複数の位置センサよりそれぞれ出力される位置信号の出力間隔より検出する。
第1実施形態であり、モータの駆動制御系を示す図 全自動洗濯機の全体構成を示す縦断面図 ロータの電気角とセンサ信号A,Bとの関係を示す図 正弦波駆動の内容を示すタイミングチャート モータの出力トルクと回転数及び最適な進み位相量の関係を示す図 センサ信号A,Bのエッジ出力間隔と、推定されるモータの回転数及び回転数に応じて付与すべき進み位相量を示す図 位相制御の内容を示すフローチャート(その1) 位相制御の内容を示すフローチャート(その2) 洗い・濯ぎ運転のタイミングチャート 進み位相量を一定とした場合の図9相当図 水跳ね防止制御を説明する図 第2次実施形態を示す図8相当図
(第1実施形態)
以下、縦軸形の全自動洗濯機に適用した第1の実施形態について図1ないし図11を参照して説明する。まず、図2は、全自動洗濯機1の全体構成を示す縦断面図である。すなわち、全体として矩形状をなす外箱2内には、水受槽3が、4組(1組のみ図示)の防振機構4を介して弾性支持されている。この場合、防振機構4は、上端が外箱2内において上方に係止された吊り棒4aと、その吊り棒4aの他端側に取り付けられた振動減衰用のダンパー4bとを含んで構成されている。これらの防振機構4を介して水受槽3が弾性支持されることで、洗濯運転時に発生する振動が外箱2に極力伝達されないようにしている。
上記水受槽3内には、洗濯槽兼脱水槽用の回転槽5が配設されており、この回転槽5の内底部には、撹拌体(パルセータ)6が配設されている。上記回転槽5は、槽本体5aと、この槽本体5aの内側に設けられた内筒5bと、これらの上端部に設けられたバランスリング5cとから構成されている。そして、この回転槽5が回転されると、内部の水を回転遠心力により揚水して槽本体5aの上部の脱水孔5dから水受槽3内に放出するようになっている。
また、回転槽5の底部には、通水口7が形成されており、この通水口7は、排水通路7aを通して排水口8に連通されている。そして、排水口8には、排水弁9を備えた排水路10が接続されている。従って、排水弁9を閉塞した状態で回転槽5内に給水すると、回転槽5内に水が貯溜され、排水弁9を開放すると、回転槽5内の水は排水通路7a、排水口8および排水路10を通じて排出されるようになっている。
水受槽3の底部には、補助排水口8aが形成されており、この補助排水口8aは、図示しない連結ホースを介し前記排水弁9をバイパスして前記排水路10に接続され、前記回転槽5が回転したときに、その上部から水受槽3内に放出された水を排出するようになっている。
また、前記水受槽3の外底部には、機構部ハウジング11が取付けられており、この機構部ハウジング11には、中空の槽軸12が回転自在に設けられ、この槽軸12には、回転槽5が連結されている。また、槽軸12の内部には、撹拌軸13が回転自在に設けられており、この撹拌軸13の上端部には、撹拌体6が連結されている。そして、撹拌軸13の下端部は、アウタロータ形のDCブラシレスモータ14(永久磁石型モータ,以下、単にモータと称す)のロータ14aに連結されている。このモータ14は、洗い時には、撹拌体6を直接正逆回転駆動するようになっている。
また、モータ14は、脱水時には、図示しないクラッチにより槽軸2と撹拌軸13とが連結された状態で、回転槽5および撹拌体6を一方向に直接回転駆動するようになっている。従って、本実施形態では、モータ14の回転速度は、洗い時には撹拌体6のそれと同一になり、脱水時には回転槽5および撹拌体6のそれと同一になる、いわゆる、ダイレクトドライブ方式が採用されている。
図1は、モータ14の駆動制御系を示す図である。インバータ回路21は、6個のIGBT(半導体スイッチング素子)22a〜22fを三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT22a〜22fのコレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード23a〜23fが接続されている。下アーム側のIGBT22d、22e、22fのエミッタは、シャント抵抗(電流検出抵抗)24を介してグランドに接続されている。
また、IGBT22d、22e、22fのエミッタとシャント抵抗24との共通接続点は、抵抗素子25及びコンデンサ26を介してグランドに接続されている。そして、抵抗素子25及びコンデンサ26の共通接続点は、コンパレータ28の反転入力端子に接続されている。尚、コンパレータ28の出力は、オープンコレクタタイプである。
5V電源とグランドとの間には、抵抗素子40及び41の直列回路が接続されており、両者の共通接続点は、コンパレータ28の非反転入力端子に接続されている。コンパレータ28の出力端子は、抵抗素子42を介して5V電源にプルアップされていると共に、コンデンサ43を介してグランドに接続され、更に制御回路39の入力端子に接続されている。コンパレータ28の出力信号は過電流検出に基づく緊急停止信号となり、制御回路39は、緊急停止信号の入力があるとインバータ回路21に対するPWM信号の出力を停止する。
モータ14には、ロータ14aの回転位置を検出する位置センサ44(A,B)が配置されている。位置センサ44は例えばホールICで構成され、位相が90度異なる2相信号を出力する。図3に示すように、位置センサ44Aが出力するセンサ信号(位置信号)の立ち上がりエッジがロータ14aの電気角0度に対応している。センサ信号の出力端子は、夫々NOTゲート45A,45Bを介して制御回路39の入力端子に接続され、NOTゲート45A,45Bの出力端子は、コンデンサ46A,46Bを介してグランドに接続されている。
インバータ回路21の入力側には駆動用電源回路47(直流電源回路)が接続されている。駆動用電源回路47は、100Vの交流電源48を、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路49及び直列接続された2個のコンデンサ50a,50bにより倍電圧全波整流し、約280Vの直流電圧をインバータ回路21に供給する。インバータ回路21の各相出力端子は、モータ14の各相巻線14u,14v,14wに接続されている。
第1電源回路51は、インバータ回路21に供給される約280Vの駆動用電源を降圧して15V電源を生成すると、制御回路39及び駆動回路52に供給する。また、第2電源回路53(制御電源回路)は、上記駆動用電源を降圧して5Vの制御用電源を生成し、制御回路39に供給する三端子レギュレータである。高圧ドライバ回路54は、インバータ回路21における上アーム側のIGBT22a〜22cを駆動するために配置されている。
また、駆動用電源回路47の出力端子(インバータ回路21の正側直流母線)とグランドとの間には、抵抗素子55a,55bの直列回路が接続されており、両者の共通接続点は、制御回路39の入力端子に接続されている。制御回路39は、例えば8ビットのマイクロコンピュータで構成され、電圧・位相制御を行うことで電圧率が正弦波状に変化する三相上下分のPWM信号(通電制御信号)を生成する。そして、それらのPWW信号を、駆動回路52及び上側については高圧ドライバ回路54を介して、インバータ回路21を構成する各IGBT22a〜22fのゲートに出力する。
次に、本実施形態の作用について図4ないし図10も参照して説明する。制御回路39に対しては、センサ信号A,Bのエッジで割り込みが発生する。そのエッジの出力間隔をカウントすれば、電気角90度に相当する時間が得られる(図4(a),(b)参照)。そこで、制御回路39は、電気角90度に相当する時間を得ると共に、上記割り込みとは別に、PWM制御に用いる搬送波の周期毎に発生する割り込みのタイミングで、正弦波状に変化する電圧の通電するためのタイミングとなる詳細な位相を求めて通電を行う(詳細については、例えば特開平9−74790号公報参照,図4は前記公報の図8相当図)。また、上記エッジの出力間隔より、モータ14の回転数を求めることができる。
図5は、モータ14の出力トルクと回転数(回転速度)及び通電制御を行う際に付与すべき最適な進み位相量の関係を示すものである。モータ14の巻線14u〜14wはインダクタンス成分を有しているので、モータの回転数が高くなるほど電圧位相に対して電流位相が遅れる傾向を示す。したがって、電圧位相をより進めるように調整することで、より大きな出力トルクを得ることができる。尚、モータ14の構成は、48極/36スロットである。
例えば洗濯機1の洗い運転では、撹拌体6の最高回転数が150rpm程度になる。この場合、必要となる出力トルクが13N・m程度までは、一定の進み位相量を与えることで回転数150rpmを維持できる。しかし、出力トルクが13N・mを超えると、進み位相量を徐々に増加させるようにして回転数150rpmを維持する。尚、図4(f)に示すPrが進み位相量である。
図6は、センサ信号A,Bのエッジ出力間隔[m秒]と、その間隔より推定されるモータ14の回転数[rpm]及び回転数に応じて(誘起電圧の位相0度を基準として)付与すべき進み位相量[deg]を示す。回転数が60rpmまでは一定の位相量:28度とし、60rpmを超えると次第に位相量を増加させる。そして、90rpmを超えると位相量を48度で頭打ちとする。
図7は、制御回路39が図6に示すテーブルに従い位相制御を行うための処理内容を示すフローチャートである。この処理は、例えば20m秒周期で割り込みが発生する毎に実行される。先ず、位相補正値をゼロに設定すると(S1)、後述する図8に示す処理で設定される「センサ異常」の有無を判定する(S2)。ここでセンサ異常がなければ(YES)、変数「位相」を28[deg]に設定してから(S3)以降のステップS4〜S7の判断を行う。
制御回路39は、ステップS4〜S7において、センサ信号A,Bのエッジ出力間隔が10.4m秒以上か否か(S4),8.9m秒以上か否か(S5),7.8m秒以上か否か(S6),6.9m秒以上か否か(S7),…というように各区間に分類するための判断を行う。これらは図6に示すように、推定されるモータ14の回転数が60rpm以下,61rpm以上〜70rpm以下,71rpm以上〜80rpm以下,81rpm以上〜90rpm以下の区間に対応している。
ステップS4〜S7の何れかで「YES」と判断すれば位相補正値をそれぞれ「0,2,12,17」に設定する(S10〜S13)。また、ステップS7で「NO」と判断すると、位相補正値を「20」に設定する(S8)。
そして、ステップS9では「位相」に位相補正値を加えたものを「位相」とする。これにより、図6に示すテーブルと同様に進み位相量が設定される。また、ステップS2で「NO」と判断した場合は、「位相」を「28」に、位相補正値を「0」に設定する(S14,S15)。
図8は、位置センサの異常判定処理内容を示すフローチャートであり。この処理は、例えば1m秒周期で割り込みが発生する毎に実行される。先ず、現在の位置センサ値と、前回の位置センサ値とが異なるか否かを判断する(S41)。図3に示すようにセンサ信号A,Bの値は、電気角90度毎に「10」,「11」,「01」,「00」に変化する。現在と今回とで位置センサ値が異なれば(YES)位置センサ44に「異常なし」と判断し(S42)、異常判定用の位置センサカウンタをリセットし(S43)、図示しない洗濯機1の運転行程を制御するメインルーチンにリターンする。
一方、ステップS41において、現在と今回とで位置センサ値が等しい場合は(NO)上記位置センサカウンタをカウントアップして(S44)、そのカウンタ値が「12」(所定時間に相当)以上となったか否かを判断する(S45)。カウンタ値が「12」未満であれば(NO)そのままリターンし、カウンタ値が「12」以上であれば(YES)位置センサに「異常あり」とするフラグをセットして(S46)リターンする。「異常あり」の場合、モータ14の回転数は52rpm以下となっている。そして、カウンタ値が「12」に達する前に位置センサ値が変化すれば、ステップS43でカウンタ値がリセットされる。
図9は、上述した位相(PHASE)制御と共にPWM信号のデューティ(DUTY)を制御して行う洗い・濯ぎ運転のタイミングチャートである。デューティについては、各運転の水流パターンに応じて決定されている(c)。回転方向については、正転,反転を交互に繰り返す(a)。また、正転,反転を切り換える際に、撹拌翼6;モータ14の回転を一端停止させる「位置決め」を行う(b)。
そして、進み位相量については、回転数60rpmまでは28度を付与し、60rpmを超えて150rpmに至るまでは28度から48度まで順次増加させるように制御する(d,e)。尚、実際のモータ14の回転数は負荷の変動に応じて変動するが(e)では単純化して示している。図10は比較のため、モータの回転数にかかわらず一定の進み位相量を付与した場合の制御例であり、回転数を十分に上昇させることができない。
図11は、フローチャートに現わしていないが、洗い運転等において所謂「水跳ね」の発生を防止する制御を示す。(a)に示すように通常の運転状態であれば、最高回転数は150rpm程度に維持されるが、例えば一時的に負荷が軽減されることで突発的に回転数が上昇することがある。その様な運転状態になると、回転槽内5の水が跳ねるおそれがある。そこで、検出される回転数が170rpmを超えると異常と判定し、モータ14の駆動をオフさせる(b)。更に、前記異常が各水流時限期間(正転又は反転動作の何れ一方向の回転)中に例えば合計4回発生すると、PWM信号のデューティを低下させるようにして「水跳ね」の発生を防止する。
以上のように本実施形態によれば、制御回路39は、2つの位置センサ44A,44Bが永久磁石モータ14のロータ回転位置を検出して出力するセンサ信号A,Bに応じて通電パターンを決定してインバータ回路21にPWM信号を出力し、モータ14を交互に正反転させる洗い又は濯ぎ運転時において、センサ信号A,Bに基づき検出されるモータ14の回転数に応じて、通電パターンの位相を所定量だけ進めるように電圧・位相制御を行う。その際に、制御回路39は、モータ14の回転数を、位置センサ44A,44Bよりそれぞれ出力されるセンサ信号A,Bの出力間隔より検出するようにした。
ここで、一般的な電圧・位相制御は、ベクトル制御等に比較すれば単純な制御であり、検出した電流に基づくフィードバック制御を行わないので8ビット程度のマイコンでも十分に対応できるが、制御精度に問題がある。また、性能の良い洗濯機を低コストで実現する手段の1つとして、高価な永久磁石を使用するモータの極数を増やすことが考えられる。極数が増えた分だけ、ロータに配置する永久磁石を薄型にできるため、低コスト化が図れるからである。ところが、モータの極数を増やすと制御周波数が上昇するので、特に位相制御を高い精度で行わなければ脱調するおそれがある。本実施形態によれば、極数が多いモータ14を、8ビット程度のマイクロコンピュータで構成される制御回路39により電圧・位相制御する際に、位相制御の精度を高めてモータ14の運転効率を向上させることが可能となる。
また、制御回路39は、センサ信号A,Bの出力間隔を補間して得られるタイミングに基づいて、通電パターンにより正弦波状の電圧をモータ14に出力する。したがって、低コストで簡単な構成においても、制御精度を高めることでモータ14を正弦波駆動できる。更に、制御回路39は、センサ信号A,Bが所定時間以上検出されないときは、通電パターンの進み位相量を、モータ14の回転数が最低速領域に属する場合に対応する値(28度)に設定する。これにより、モータ14の負荷が急激に増加することで回転数が大幅に低下した場合でも、出力トルクを維持できる。
(第2実施形態)
図12は第2実施形態を示す図8相当図であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施形態では、ステップS47,S48が追加されている。ステップS44の実行後に、センサ信号A,Bの出力間隔が10.4m秒(所定の閾値)以上(回転数60rpm以下)か否かを判断し(S47)、10.4m秒以上であれば(YES)ステップS45に移行する。一方、10.4m秒未満であれば(NO)、ステップS45における「12」に替えて位置センサカウンタの値が「4」以上か否かを判断し(S48)、「3」以下であれば(NO)リターンし、「4」以上であれば(YES)ステップS46に移行する。
すなわち、ステップS47で「NO」と判断した場合は、直前に検出されていたモータ14の回転数が60rpm以上であり、回転数が比較的高い状態から急激に低下した状態にあると推察され、異常が発生している可能性が高い。したがって、この場合は、位置センサ異常をより短い時間で判定する。
以上のように第2実施形態によれば、制御回路39は、直前に検出されたセンサ信号A,Bの出力間隔が10.4m秒よりも短いときはセンサ異常を判定するカウンタのカウント値を短く設定し、前記出力間隔が10.4m秒以上であれば前記カウント値を長く設定するようした。したがって、直前に検出されていたモータ14の回転数がある程度高い状態にあった場合は、位置センサ異常判定をより短時間で行うことができる。
本発明のいくつか実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図6に示すモータの回転数と、回転数に応じて付与すべき進み位相量との関係は一例であり、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
位置センサの数は、3つ以上でも良い。
モータ14の構成は、48極/36スロットに限ることはない。
制御回路39は、必ずしも8ビットのマイクロコンピュータで構成する必要はない。
ステップS45,S48における所定時間相当のカウンタ値については、適宜変更して良い。
第2実施形態における所定の閾値も、適宜変更して良い。
図面中、1は全自動洗濯機、5は回転槽、6は撹拌翼、14はDCブラシレスモータ(永久磁石型モータ)、14aはロータ、21はインバータ回路、39は制御回路、44は位置センサを示す。

Claims (4)

  1. 回転槽の内底部に配置される撹拌翼を回転させる永久磁石型モータと、
    永久磁石型モータを駆動するインバータ回路と、
    前記モータのロータ回転位置を検出し、位置信号を出力する複数の位置センサと、
    前記位置信号に応じて通電パターンを決定し、前記インバータ回路に通電制御信号を出力し、
    前記モータを交互に正反転させる洗い又は濯ぎ運転時において、前記位置信号に基づき検出される前記モータの回転数に応じて、前記通電パターンの位相を所定量だけ進めるように制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記モータの回転数を、前記複数の位置センサよりそれぞれ出力される位置信号の出力間隔より検出することを特徴とする洗濯機。
  2. 前記制御回路は、前記位置信号の出力間隔を補間して得られるタイミングに基づいて、前記通電パターンにより正弦波状の電圧を前記モータに出力することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記制御回路は、前記位置信号が所定時間以上検出されないときは、前記通電パターンの進み位相量を、前記モータの回転数が最低速領域に属する場合に対応する値に設定することを特徴とする請求項1又は2記載の洗濯機。
  4. 前記制御回路は、直前に検出された前記位置信号の出力間隔が所定の閾値よりも短いときは前記所定時間を短くするように設定し、前記出力間隔が前記閾値以上であれば前記所定時間を長くするように設定することを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
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