JP2014039008A - リアクトルコイル及びリアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】環状鉄心コアと折り返し位置における渡り線との干渉を回避しつつ、環状鉄心コアとコイル要素との隙間を最小化して、リアクトル全体の小型化、軽量化に寄与できるリアクトルコイル及びリアクトルを提供する。
【解決手段】一本の平角線を同一巻方向にエッジワイズ曲げ成形された曲げ部12、22を有し、互いに軸心をずらして積層する四角筒形状の二つのコイル要素1、2の内、一方のコイル要素1に対して他方のコイル要素2を積層方向が反転する方向に折り返して形成する両コイル要素の中空部15、25に環状鉄心コアCが挿入されるリアクトルコイル10であって、前記二つのコイル要素1、2を前記曲げ部12、22間に設けた渡り線3で繋ぎ、該渡り線3はコイル外周側へ捻じれ成形し、前記渡り線3を介して連続する前記他方のコイル要素2の最上層辺21Tを、該他方のコイル要素2の外周側にずらして形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一本の平角線をエッジワイズ曲げ成形して形成するリアクトルコイル、及び該リアクトルコイルに環状鉄心コアを挿入したリアクトルに関する。
一般的なリアクトル200では、図10に示すように、一本の平角線をエッジワイズ曲げしながら積層した二つのコイル要素110、120が並列状に配置され、両コイル要素の中空部に環状鉄心コアCを挿入している。また、環状鉄心コアCとコイル要素110、120との間には、電気的絶縁を確保するため、絶縁紙Zが介装されている。
上記リアクトル200に用いられるコイル部品(リアクトルコイル)100が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1におけるリアクトルコイル100は、図11(a)、図11(b)に示すように、一本の平角線を同一巻方向に複数回エッジワイズ曲げ成形して積層し、連続して形成した二つのコイル要素110、120を、一方のコイル要素110における積層方向上端の直線部111で、長手方向(矢印Nの方向)に180度折り返して並列状に配置されている。具体的には、図11(a)に示すように、一方のコイル要素110上端の直線部111をそのまま延長し、他方のコイル要素120下端の直線部121に連続させる渡り線130を形成する。ここで、一方のコイル要素110と他方のコイル要素120は、互いに軸心が偏心され、段違い状に形成されている。また、一方のコイル要素110下端には、一の外部連結端子112が形成され、他方のコイル要素120上端には、他の外部連結端子122が形成されている。
その後、図11(b)に示すように、一方のコイル要素110上端の直線部111の中間点111Aから、渡り線130が直線部111と重なり合うように、他方のコイル要素120を180度折り返して、両コイル要素110、120を並列状に配置する。
特開2004−55920号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、図11(b)に示すように、一方のコイル要素110上端における直線部111の中間点111Aから、直線部111の長手方向(矢印Nの方向)に、他方のコイル要素120を180度折り返して渡り線130を形成しているので、図12に示すように、平角線を折り返した位置(中間点111A)では、折り曲げ成形に伴い、渡り線130の板厚tが減少(−Δt)して幅寸法wが拡大(+Δw)する幅方向膨出部Vが形成される。そのため、上記幅方向膨出部Vが、コイル要素110、120の中空部に挿入される環状鉄心コアCの挿入部端面及び絶縁紙Zと干渉するおそれがあった。
したがって、上記干渉を回避するため、環状鉄心コアCの挿入部端面との隙間を拡大するようにコイル中空寸法を大きく形成するか、環状鉄心コアCの挿入部寸法を小さく形成せざるを得なかった。ところが、コイル中空寸法を大きく形成すれば、リアクトルコイル外周寸法全体が大きくなる問題があり、また、環状鉄心コアCの挿入部寸法を小さく形成すれば、磁気特性が低下する問題があった。
そこで、本発明者は、図13、図14に示すように、磁気特性を維持したまま、リアクトルコイル外周寸法を小さくするため、渡り線230の折り返し位置240をエッジワイズ曲げする曲げ部212、222間に設ける構造のリアクトルコイル200を新たに検討している。
しかしながら、新たな構造においても、曲げ部212、222で折り返す場合、折り返しによる捻じれ部250が、ドット指示部251において、コイル要素210、220の上端面に対向する環状鉄心コアCの上方内周面CT(図15を参照)と近接して干渉する恐れがある。この干渉を避けるため、図15に示すように、コイル要素210、220の直線部213、223の上端に対向する環状鉄心コアCの上方内周面CTを上方へ逃がして、環状鉄心コアCの上下寸法Hを増大(+ΔH)させる必要がある。環状鉄心コアCの上下寸法Hを増大(+ΔH)させると、環状鉄心コアCの材料費の増大を招くのみならず、リアクトル200全体の小型化、軽量化の要請に応えることができない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、環状鉄心コアと折り返し位置における渡り線との干渉を回避しつつ、環状鉄心コアとコイル要素との隙間を最小化して、リアクトル全体の小型化、軽量化に寄与できるリアクトルコイル及びリアクトルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のリアクトルコイル及びリアクトルは、次のような構成を有している。
(1)一本の平角線を同一巻方向にエッジワイズ曲げ成形された曲げ部を有し、互いに軸心をずらして積層する四角筒形状の二つのコイル要素の内、一方のコイル要素に対して他方のコイル要素を積層方向が反転する方向に折り返して形成するコイル要素の中空部に環状鉄心コアが挿入されるリアクトルコイルであって、
前記二つのコイル要素を前記曲げ部間に設けた渡り線で繋ぎ、該渡り線はコイル外周側へ捻じれ成形されたこと、
前記渡り線を介して連続する前記他方のコイル要素の最上層辺が、該他方のコイル要素の外周側にずれて形成されたことを特徴とする。
(2)(1)に記載されたリアクトルコイルにおいて、
前記他方のコイル要素の最上層辺が該他方のコイル要素の外周側にずれるずれ量は、前記平角線の幅寸法に対して2〜5割程度であることを特徴とする。
(3)(1)又は(2)に記載された前記リアクトルコイルの中空部に前記環状鉄心コアが挿入されたリアクトルであって、
二つのコイル要素の上方端面と、対向する環状鉄心コアの上方内周面との隙間を捻じれ成形された渡り線と当接しない程度に最小化したことを特徴とする。
次に、本発明に係るリアクトルコイル及びリアクトルの作用及び効果について説明する。
(1)に記載されたリアクトルコイルによれば、二つのコイル要素を曲げ部間に設けた渡り線で繋ぎ、該渡り線はコイル外周側へ捻じれ成形されたことを特徴とするので、折り返した位置で形成される渡り線の捻じれ部は、一方のコイル要素の曲げ部上を起点として、他方のコイル要素のコイル外周側へ捻じられて螺旋状に形成される。そのため、上記捻じれ部は、環状鉄心コアの挿入部端面から離間する方向に形成されて、折り返し位置において、平角線の幅方向に膨出せず、環状鉄心コアの挿入部端面と干渉するおそれは少ない。したがって、環状鉄心コアの挿入部端面に対するコイル中空部の隙間を最小に縮めることができる。
また、渡り線を介して連続する他方のコイル要素の最上層辺が、該他方のコイル要素の外周側にずれて形成されたことを特徴とするので、渡り線は、他方のコイル要素の外周側へ離間する方向に形成される。そのため、渡り線は、環状鉄心コアの上方内周面からも離間する方向に形成される。したがって、環状鉄心コアの上方内周面を二つのコイル要素の上方端面に近接しても、渡り線の捻じれ部が環状鉄心コアの上方内周面に干渉する恐れが少ない。よって、環状鉄心コアの上方内周面とコイル要素の上方端面との隙間を最小に縮めることができる。
その結果、(1)に記載されたリアクトルコイルは、環状鉄心コアと折り返し位置における渡り線との干渉を回避しつつ、環状鉄心コアとコイル要素との隙間を最小化して、リアクトル全体の小型化、軽量化に寄与できる。
ここで、渡り線を介して連続する他方のコイル要素の最上層辺が、該他方のコイル要素の外周側にずれるずれ量は、一方のコイル要素の曲げ部から他方のコイル要素の直線部を挟んで対向する曲げ部まで略一定に保持することもできるが、一方のコイル要素の曲げ部から他方のコイル要素の直線部を挟んで対向する曲げ部に向けて徐々に減少させることもできる。上記ずれ量を、一方のコイル要素の曲げ部から他方のコイル要素の直線部を挟んで対向する曲げ部に向けて減少させることによって、リアクトルコイルを樹脂封入する際に使用する樹脂注入量を削減でき、コスト低減に寄与できる。
(2)に記載されたリアクトルコイルによれば、他方のコイル要素の最上層辺が該他方のコイル要素の外周側にずれるずれ量は、平角線の幅寸法に対して2〜5割程度であることを特徴とするので、コイル要素の曲げ部上を起点としてコイル外周側へ捻じられて螺旋状に形成される渡り線は、環状鉄心コアの挿入部端面及び上方内周面と干渉することが、より一層少なくなる。
すなわち、他方のコイル要素の外周側にずれるずれ量は、平角線の幅寸法に対して2割程度以上であるので、渡り線の捻じれ部は、そのずれ量の間で螺旋形状を利用して環状鉄心コアの上方内周面との干渉を回避しながら、環状鉄心コアの外側に離間させることができる。したがって、螺旋状に形成される渡り線は、環状鉄心コアの挿入部端面及び上方内周面と干渉することが、より一層少なくなる。
また、他方のコイル要素の外周側にずれるずれ量は、平角線の幅寸法に対して5割程度以下であるので、折り返し位置における渡り線の局部伸びを回避できる。つまり、渡り線の極端な捻じれを防止して、渡り線の板厚方向でのクビレや割れ等を回避できる。そのため、渡り線において線材及び線材を被覆する被覆材の耐久性を向上することができる。
(3)に記載されたリアクトルによれば、二つのコイル要素の上方端面と、対向する環状鉄心コアの上方内周面との隙間を捻じれ成形された渡り線と当接しない程度に最小化したことを特徴とするので、渡り線に形成される捻じれ部が環状鉄心コアの上方内周面と干渉する恐れはない。そのため、環状鉄心コアと折り返し位置における渡り線との干渉を回避しつつ、環状鉄心コアの上下寸法を最小化することができる。
その結果、環状鉄心コアの材料費も低減し、リアクトル全体の小型化、軽量化の要請に応えることができる。
本発明に係る実施形態であるリアクトルコイルの斜視図である。 図1に示すリアクトルコイルの平面図(第1実施例)である。 図1に示すリアクトルコイルの平面図(第2実施例)である。 図1に示すリアクトルコイルに環状鉄心コアを挿入したリアクトルの斜視図である。 図4に示すリアクトルの正面図である。 図2に示すリアクトルコイル(第1実施例)における平角線のエッジワイズ曲げ成形を説明する模式的平面図である。 図3に示すリアクトルコイル(第2実施例)における平角線のエッジワイズ曲げ成形を説明する模式的平面図である。 図6にて説明したリアクトルコイル(第1実施例)における渡り線の折り返し方法を説明する模式的斜視図である。 図7にて説明したリアクトルコイル(第2実施例)における渡り線の折り返し方法を説明する模式的平面図である。 従来のリアクトルを示す模式的正面図である。 従来のリアクトルコイルにおける渡り線の折り返し方法を説明する斜視図である。 図11に示すリアクトルコイルにおける渡り線の折り返し詳細図である。 新たな構造のリアクトルコイルにおける渡り線の折り返し詳細図である。 図13に示すリアクトルコイルの平面図である。 図14に示すに示すリアクトルコイルの正面図である。
次に、本発明に係る実施形態であるリアクトルコイル及びリアクトルについて、図面を参照して詳細に説明する。
<リアクトルコイルの構造>
まず、本実施形態に係るリアクトルコイルの構造を説明する。図1に、本発明に係る実施形態であるリアクトルコイルの斜視図を示す。図2に、図1に示すリアクトルコイルの平面図(第1実施例)を示す。図3に、図1に示すリアクトルコイルの平面図(第2実施例)を示す。
図1、図2、図3に示すように、リアクトルコイル10は、並列状に配置された同じサイズの二つのコイル要素1、2を備えている。二つのコイル要素1、2は、一本の平角線Hを同一巻方向に曲げ(エッジワイズ曲げ)ながら、それぞれ四角筒状に複数回積層されたもので、一本の平角線Hから連続して形成されている。各コイル要素1、2は、直線部11、13、21、23を4箇所ずつと、曲げ角度が略90度でエッジワイズ曲げされた曲げ部12、22を4箇所ずつ、備えている。各コイル要素1、2における直線部には、短辺11、21と長辺13、23とを有している。各コイル要素1、2は、長辺13、23同士が近接して並列状に配置されている。各コイル要素1、2は、上端と下端の高さを揃えている。
各コイル要素1、2の上端には、両コイル要素の曲げ部12、22間で両者を繋ぐ渡り線3が形成されている。渡り線3は、一方のコイル要素1の曲げ部12上で、一方のコイル要素1の長辺13に対して傾斜角Dが略45度の方向に略180度折り返されている。一方のコイル要素1の長辺13と渡り線3との連結箇所には、螺旋状に捻じれ成形された捻じれ部31が形成されている。また、渡り線3は、他方のコイル要素2の直線部21よりコイル外周側にずれて形成された他方のコイル要素2の最上層辺21Tに連結されている。他方のコイル要素2の最上層辺21Tのコイル外周側へのずれ量Qは、平角線Hの幅寸法HWの略2〜5割程度が好ましい。ここで、図2に示す第1実施例におけるずれ量Q(Q1)は、一方のコイル要素1の曲げ部12から他方のコイル要素の直線部21を挟んで対向する曲げ部22まで略一定に保持されている。一方、図3に示す第2実施例におけるずれ量Q(Q2、Q3)は、一方のコイル要素1の曲げ部12から他方のコイル要素2の直線部21を挟んで対向する曲げ部22に向けて徐々に減少させている。すなわち、他方のコイル要素2の直線部21を挟んで対向する曲げ部22におけるずれ量Q3が、一方のコイル要素1の曲げ部12におけるずれ量Q2より小さくなっている。ずれ量Q3をずれ量Q2より減少させることによって、リアクトルコイル10を樹脂封入する際に使用する樹脂注入量を削減できる。
図2、図3に示すように、各コイル要素1、2の内周側には、環状鉄心コアCの挿入部CSL、CSRが貫通する略四角形状のコイル中空部15、25が形成されている。コイル中空部15、25と環状鉄心コアCの挿入部CSL、CSRとの隙間は、磁束漏洩による磁気特性の低下を防止するため、最小化して形成されている。また、螺旋状に捻じれ成形された捻じれ部31は、環状鉄心コアCの左挿入部CSLの端面から離間する方向に形成されている。
なお、図1に示すように、コイル要素1、2の下端には、それぞれ外部連結端子14、24が形成されている。外部連結端子14、24は、各コイル要素の短辺11、21から下方に折り曲げられている。
<リアクトルの構造>
次に、本実施形態に係るリアクトル20の構造を説明する。図4に、図1に示すリアクトルコイルに環状鉄心コアを挿入したリアクトルの斜視図を示す。図5に、図4に示すリアクトルの正面図を示す。
図4、図5に示すように、本実施形態に係るリアクトル20は、リアクトルコイル10、環状鉄心コアC、及び絶縁紙Zを備えている。リアクトルコイル10の中空部15、25には、略四角筒状の環状鉄心コアCが挿入されている。環状鉄心コアCは、リアクトルコイル10の中空部15、25(図2、図3を参照)に挿入する左右の挿入部CSR、CSLと、これらを連結する上下の連結部CRU、CRLとを備えている。環状鉄心コアCは、左右の挿入部CSR、CSLで上下に2分割され、リアクトルコイル10の中空部15、25に上方及び下方から挿入されている。リアクトルコイル10の中空部15、25と環状鉄心コアCの左右の挿入部CSR、CSLとの間には、適宜形状に裁断された絶縁紙Z(図示せず)が介装され、さらに樹脂で固定されている。
渡り線3を介して連続する他方のコイル要素2の最上層辺21Tは、環状鉄心コアCの正面方向端面CFからずれ量Q1、Q2、Q3だけ離間している(図2、図3を参照)。そのため、渡り線3の捻じれ部31が一方のコイル要素1の長辺13に連結する連結箇所の大半は、環状鉄心コアCの正面方向端面CFより外側に設けられている(図2、図3を参照)。
図5に示すように、渡り線3は、上方に湾曲しながら他方のコイル要素2の最上層辺21Tと連結されている。環状鉄心コアCにおける上連結部CRUの上方内周面CTと他方のコイル要素2の長辺23上端との隙間Δhは、捻じれ成形された渡り線3の捻じれ部31と当接しない程度に最小化して形成されている。したがって、環状鉄心コアCの上下方向寸法hも最小化されている。
<リアクトルコイルにおける平角線の曲げ成形方法>
次に、本実施形態のリアクトルコイル10における平角線Hの曲げ成形方法について説明する。図6に、図2に示すリアクトルコイル(第1実施例)における平角線のエッジワイズ曲げ成形を説明する模式的平面図を示す。図7に、図3に示すリアクトルコイル(第2実施例)における平角線のエッジワイズ曲げ成形を説明する模式的平面図を示す。
(第1実施例の曲げ成形方法)
図6には、一本の平角線Hを同一巻方向に曲げ(エッジワイズ曲げ)ながら、それぞれ四角筒状に複数回積層する様子を模式的に示している。図6(a)〜(c)にて一方のコイル要素1を形成し、図6(d)〜(g)にて渡り線と他方のコイル要素2を形成する。曲げ装置6は、エッジワイズ曲げ時の支持ローラ61がテーブル62に立設されている。曲げ装置6は、平角線Hの送り装置、エッジワイズ曲げする時の平角線押圧装置、曲げローラ、曲げローラの駆動装置等を備えている。それらは、単純化するため図示しないが、それぞれ従来装置を用いている。
まず、図6(a)に示すように、平角線Hの先端H11をL字形に曲げ成形した後、平角線Hを、テーブル62上を滑らせて長辺H12の長さだけ送り、テーブル62上に図示しない押圧装置にて固定する。平角線Hを固定した状態で、支持ローラ61を中心にして、図示しない曲げローラを矢印Y方向に90度回転させる。このとき、平角線Hは、支持ローラ61の円弧に沿って、エッジワイズ曲げ成形される。
次に、図6(b)に示すように、平角線Hを、テーブル62上を滑らせて短辺H13の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形し、さらに、長辺H14の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形することによって、四角筒状に成形する。
次に、図6(c)に示すように、四角筒状に成形された平角線Hを、所定の積層回数まで送りとエッジワイズ曲げとを繰り返すことよって、一方のコイル要素1を完成する。
次に、図6(d)〜(f)に示すように、一方のコイル要素1における長辺H12の延長上に、他方のコイル要素2を形成するため、平角線Hを、渡り線及び最上層辺H15の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形した後、曲げ部から長辺H16の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形する。
最後に、図6(g)に示すように、平角線Hを、テーブル62上を滑らせて短辺H17の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形し、長辺H18の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形し、さらに、短辺H19の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形することによって、四角筒状に成形する。ただし、長辺H18の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形するとき、渡り線及び最上層辺H15を短辺H19の外周側にずらした位置にくるように支持ローラ61を当接させる。渡り線及び最上層辺H15と短辺H19とは、略平行にずれている。その後、所定の積層回数まで送りとエッジワイズ曲げとを繰り返すことよって、他方のコイル要素2を完成する。
その結果、一本の平角線Hを同一巻方向にエッジワイズ曲げ成形しながら、それぞれ四角筒状に複数回積層されたものとして、二つのコイル要素1、2が形成される。両コイル要素1、2は、軸心がずれた位置で、渡り線により連結されている。また、両コイル要素1、2は、渡り線を隔てて、水平方向に90度回転している。また、両コイル要素1、2は、渡り線を隔てて、垂直方向に段違い状になっている。
(第2実施例の曲げ成形方法)
図7には、一本の平角線Hを同一巻方向に曲げ(エッジワイズ曲げ)ながら、それぞれ四角筒状に複数回積層する様子を模式的に示している。図7(a)〜(d)にて他方のコイル要素2を形成し、図7(e)〜(h)にて渡り線と一方のコイル要素1を形成する。曲げ装置6は、エッジワイズ曲げ時の支持ローラ61がテーブル62に立設されている。曲げ装置6は、平角線Hの送り装置、エッジワイズ曲げする時の平角線押圧装置、曲げローラ、曲げローラの駆動装置等を備えている。それらは、単純化するため図示しないが、それぞれ従来装置を用いている。
まず、図7(a)に示すように、平角線Hの先端H11をL字形に曲げ成形した後、平角線Hを、テーブル62上を滑らせて長辺H12の長さだけ送り、テーブル62上に図示しない押圧装置にて固定する。平角線Hを固定した状態で、支持ローラ61を中心にして、図示しない曲げローラを矢印Y方向に90度回転させる。このとき、平角線Hは、支持ローラ61の円弧に沿って、エッジワイズ曲げ成形される。
次に、図7(b)に示すように、平角線Hを、テーブル62上を滑らせて短辺H13の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形し、さらに、長辺H14の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形することによって、四角筒状に成形する。
次に、図7(c)に示すように、四角筒状に成形された平角線Hを、所定の積層回数まで送りとエッジワイズ曲げとを繰り返すことよって、他方のコイル要素2を完成する。
次に、図7(d)に示すように、渡り線及び最上層辺H15を支持ローラ61の円弧に沿って、エッジワイズ曲げ成形する。このとき、渡り線及び最上層辺H15は、他方のコイル要素2の短辺よりコイル外周側にずれて形成される。渡り線及び最上層辺H15の仮想線Pと長辺H14とのなす内角を90度以下とする。上記内角を90度以下とするので、他方のコイル要素2の最上層辺のコイル外周側へのずれ量は、後述する一方のコイル要素1の曲げ部から他方のコイル要素2の短辺を挟んで対向する曲げ部に向けて徐々に減少している。なお、上記内角は、コイルの大きさなどで違いがあるが、75〜85度程度が好ましい。
次に、図7(e)〜(g)に示すように、他方のコイル要素2における渡り線及び最上層辺H15の延長上に、一方のコイル要素1を形成するため、平角線Hを、渡り線及び最上層辺H15と長辺H16の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形した後、曲げ部から短辺H17の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形する。
最後に、図7(h)に示すように、平角線Hを、テーブル62上を滑らせて長辺H18の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形し、短辺H19の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形し、さらに、長辺H16の長さだけ送りエッジワイズ曲げ成形することによって、四角筒状に成形する。その後、所定の積層回数まで送りとエッジワイズ曲げとを繰り返すことよって、一方のコイル要素1を完成する。
その結果、一本の平角線Hを同一巻方向にエッジワイズ曲げ成形しながら、それぞれ四角筒状に複数回積層されたものとして、二つのコイル要素1、2が形成される。両コイル要素1、2は、軸心がずれた位置で、渡り線により連結されている。また、両コイル要素1、2は、渡り線を隔てて、水平方向に90度以下(好ましくは、75〜85度)回転している。また、両コイル要素1、2は、渡り線を隔てて、垂直方向に段違い状になっている。
<渡り線の折り返し方法>
次に、上述のようにエッジワイズ曲げ成形した二つのコイル要素1、2を、渡り線3で折り返す方法を説明する。図8に、図6にて説明したリアクトルコイル(第1実施例)における渡り線の折り返し方法を説明する模式的斜視図を示す。図9に、図7にて説明したリアクトルコイル(第2実施例)における渡り線の折り返し方法を説明する模式的平面図を示す。
(第1実施例の折り返し方法)
図8(a)は、二つのコイル要素1、2を折り返す前の状態を示している。図8(a)に示すように、折り返す前には、一方のコイル要素1の短辺11と他方のコイル要素2の長辺23とが並列して隣り合うよう配置されている。渡り線3を介して連続する一方のコイル要素1の長辺13と他方のコイル要素2の長辺23とは、渡り線3を介して略直角状に開いた状態である。また、二つのコイル要素1、2は、軸心がずれて積層方向で段違い状に配置されている。つまり、一方のコイル要素1の上端と他方のコイル要素2の下端とが、同一平面上に配置されている。このとき、一方のコイル要素1は上端が上方を向き、他方のコイル要素2は下端が上方を向いている。一方のコイル要素1の下端には、外部連結端子14が形成され、他方のコイル要素2の下端には、外部連結端子24が形成されている。
ここでは、渡り線3の折り返し治具として、固定治具4と可動治具5を用いた例で説明する。固定治具4と可動治具5は、いずれも円柱状の当接部を有している。図8では、単純化するため当接部のみを示す。固定治具4は、一方のコイル要素1上端の曲げ部に上方から当接している。固定治具4は、一方のコイル要素1の曲げ部において、長辺13に対して外方へ略45度傾斜する方向に延びている。可動治具5は、固定治具4と平行に配置されて、渡り線3に下方から当接している。可動治具5は、固定治具4を中心に回動運動を行う。
図8(b)、(c)は、二つのコイル要素1、2を折り返す途中の状態を示している。図8(b)に示すように、一方のコイル要素1を固定した状態で、固定治具4を中心に他方のコイル要素2を矢印Sの方向へ回動させる。矢印Sの方向は、一方のコイル要素1に対して略45度傾斜する方向である。固定治具4は、一方のコイル要素1上端の曲げ部に上方から当接した状態で固定されているので、他方のコイル要素2を矢印Sの方向に回動するに従って、渡り線3が固定治具4の外周に巻き付けられる。可動治具5は、固定治具4と平行に配置されて、渡り線3に下方から当接した状態で、固定治具4を中心に回動運動を行う。図8(c)は、他方のコイル要素2を矢印Sの方向へさらに回動させた状態である。他方のコイル要素2をさらに回動させることによって、他方のコイル要素2は一方のコイル要素1に近接する。
図8(d)は、二つのコイル要素1、2を、渡り線3で折り返した後の状態を示している。図8(d)に示すように、折り返した後には、他方のコイル要素2の長辺23と、渡り線3を介して連続する一方のコイル要素1の長辺13とが、近接して並列させた状態で配置される。すなわち、他方のコイル要素2を一方のコイル要素1に対して略45度傾斜する方向(矢印Sの方向)へ略180度折り返すことによって、二つのコイル要素1、2は、長辺13、23同士を近接して並列させることができる。なお、二つのコイル要素1、2は、上端と下端の高さを揃えた状態になるまで折り返される。この時、可動治具5は、渡り線3を固定治具4の外周に沿わせるように押圧している。そのため、渡り線3には、螺旋状の捻じれ部31が形成される。
また、一方のコイル要素1の長辺13と連結される渡り線3は、他方のコイル要素2の最上層辺21Tと連結されている。他方のコイル要素2の最上層辺21Tは、他方のコイル要素2の短辺21に対して、外周側にずれて成形されている。そのずれ量は、平角線Hの幅寸法の略2〜5割程度である。また、ずれ量は、外周側に沿って略一定である。
(第2実施例の折り返し方法)
図9(a)は、二つのコイル要素1、2を折り返す前の状態を示している。図9(a)に示すように、折り返す前には、一方のコイル要素1の長辺13と他方のコイル要素2の長辺23とがなす内角θ1が、90度以上(好ましくは、95〜105度程度)で隣り合うよう配置されている。また、二つのコイル要素1、2は、軸心がずれて積層方向で段違い状に配置されている。つまり、一方のコイル要素1の上端と他方のコイル要素2の下端とが、同一平面上に配置されている。このとき、一方のコイル要素1は上端が上方を向き、他方のコイル要素2は下端が上方を向いている。
渡り線3の折り返し治具として、固定治具4と可動治具5を用い、可動治具5が固定治具4と平行に配置されて、固定治具4が渡り線3に上方から当接し、可動治具5が渡り線3に下方から当接し、可動治具5が固定治具4を中心に回動運動を行う方法は、第1実施例における渡り線3の折り返し方法と共通する。ここでは、第1実施例における渡り線3の折り返し方法との相違点を中心に説明し、共通点の説明は原則として割愛する。
はじめに、固定治具4を一方のコイル要素1の曲げ部に上方から当接する。固定治具4の軸方向と一方のコイル要素1の長辺13とがなす内角θ2は、一方のコイル要素1の長辺13と他方のコイル要素2の長辺23とがなす内角θ1の1/2倍の大きさである。次に、可動治具5を固定治具4を中心に回動運動を行い、二つのコイル要素1、2を、渡り線3で略180度折り返す。
図9(b)は、二つのコイル要素1、2を、渡り線3で折り返した後の状態を示している。図9(b)に示すように、折り返した後には、他方のコイル要素2の長辺23と、渡り線3を介して連続する一方のコイル要素1の長辺13とが、近接して並列させた状態で配置される。すなわち、他方のコイル要素2を一方のコイル要素1に対して内角の1/2倍の大きさの角度だけ傾斜する方向へ略180度折り返すことによって、二つのコイル要素1、2は、長辺13、23同士を近接して並列させることができる。なお、二つのコイル要素1、2は、上端と下端の高さを揃えた状態になるまで折り返される。この時、可動治具5は、渡り線3を固定治具4の外周に沿わせるように押圧している。そのため、渡り線3には、螺旋状の捻じれ部31が形成される。
また、一方のコイル要素1の長辺13と連結される渡り線3は、他方のコイル要素2の最上層辺21Tと連結されている。他方のコイル要素2の最上層辺21Tは、他方のコイル要素2の短辺21に対して、外周側にずれて成形されている。そのずれ量は、最大で平角線Hの幅寸法の略2〜5割程度である。また、ずれ量は、一方のコイル要素1の曲げ部から他方のコイル要素2の短辺21を挟んで対向する曲げ部に向けて徐々に減少している。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るリアクトルコイル10によれば、二つのコイル要素1、2を曲げ部12、22間に設けた渡り線3で繋ぎ、該渡り線3はコイル外周側へ捻じれ成形されたことを特徴とするので、折り返した位置で形成される渡り線3の捻じれ部31は、一方のコイル要素1の曲げ部12上を起点として、他方のコイル要素2のコイル外周側へ捻じられて螺旋状に形成される。そのため、上記捻じれ部31は、環状鉄心コアCの左挿入部CSL端面から離間する方向に形成されて、折り返し位置において、平角線Hの幅方向に膨出せず、環状鉄心コアCの左挿入部CSL端面と干渉するおそれは少ない。したがって、環状鉄心コアCの左右挿入部CSR、CSL端面に対するコイル中空部15、25の隙間を最小に縮めることができる。
また、渡り線3を介して連続する他方のコイル要素2の最上層辺21Tが、該他方のコイル要素2の外周側にずれて形成されたことを特徴とするので、渡り線3は、他方のコイル要素2の外周側へ離間する方向に形成される。そのため、渡り線3は、環状鉄心コアCの上方内周面CTからも離間する方向に形成される。したがって、環状鉄心コアCの上方内周面CTを二つのコイル要素1、2の上方端面に近接しても、渡り線3の捻じれ部31が環状鉄心コアCの上方内周面CTに干渉する恐れが少ない。よって、環状鉄心コアCの上方内周面CTとコイル要素1、2の上方端面との隙間を最小に縮めることができる。
その結果、本実施形態のリアクトルコイル10によれば、環状鉄心コアCと折り返し位置における渡り線3との干渉を回避しつつ、環状鉄心コアCとコイル要素1、2との隙間を最小化して、リアクトル全体の小型化、軽量化に寄与できる。
ここで、渡り線を介して連続する他方のコイル要素2の最上層辺21Tが、該他方のコイル要素2の外周側にずれるずれ量Q(Q1、Q2、Q3)は、一方のコイル要素1の曲げ部12から他方のコイル要素2の短辺21を挟んで対向する曲げ部22まで略一定に保持することもできる(第1実施例)が、一方のコイル要素1の曲げ部12から他方のコイル要素2の短辺21を挟んで対向する曲げ部22に向けて徐々に減少させることもできる(第2実施例)。第2実施例においては、他方のコイル要素2の短辺21を挟んで対向する曲げ部でのずれ量Q3を、一方のコイル要素1の曲げ部でのずれ量Q2より減少させることによって、リアクトルコイルを樹脂封入する際に使用する樹脂注入量を削減でき、コスト低減に寄与できる。
また、本実施形態のリアクトルコイル10によれば、他方のコイル要素2の最上層辺21Tが該他方のコイル要素2の外周側にずれるずれ量Qは、平角線Hの幅寸法に対して2〜5割程度であることを特徴とするので、一方のコイル要素1の曲げ部12上を起点として他方のコイル要素2におけるコイル外周側へ捻じられて螺旋状に形成される渡り線3は、環状鉄心コアCの左右の挿入部CSR、CSLの端面及び上方内周面CTと干渉することが、より一層少なくなる。
すなわち、他方のコイル要素2の外周側にずれるずれ量Qは、平角線Hの幅寸法に対して2割程度以上であるので、環状鉄心コアCの挿入部CSR、CSL端面及び上方内周面CTとの隙間を最小化しても、渡り線3の捻じれ部31は、そのずれ量の間で螺旋形状を有効に利用して、環状鉄心コアCの上方内周面CTとの干渉を回避しながら、環状鉄心コアCの正面方向端面CFより外側に離間させることができる。
また、他方のコイル要素2の外周側にずれるずれ量Qは、平角線Hの幅寸法に対して5割程度以下であるので、折り返し位置における渡り線3の局部伸びを回避できる。つまり、渡り線3の極端な捻じれを防止して、渡り線3の板厚方向でのクビレや割れ等を回避できる。そのため、渡り線3において線材及び線材を被覆する被覆材の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態のリアクトル20によれば、二つのコイル要素1、2の長辺13、23の上方端面と、対向する環状鉄心コアCの上方内周面CTとの隙間を捻じれ成形された渡り線3と当接しない程度に最小化したことを特徴とするので、渡り線3に形成される捻じれ部31が環状鉄心コアCの上方内周面CTと干渉する恐れはない。そのため、環状鉄心コアCと折り返し位置における渡り線3との干渉を回避しつつ、環状鉄心コアCの上下寸法を最小化することができる。
その結果、環状鉄心コアCの材料費も低減し、リアクトル20全体の小型化、軽量化の要請に応えることができる。
本発明は、特にハイブリッド自動車等のインバータに用いるリアクトルやリアクトルコイルとして利用できる。
1 一方のコイル要素
2 他方のコイル要素
3 渡り線
4 固定治具
5 可動治具
10 リアクトルコイル
11 一方のコイル要素の短辺(直線部)
12 一方のコイル要素の曲げ部
13 一方のコイル要素の長辺(直線部)
20 リアクトル
21 他方のコイル要素の短辺(直線部)
21T 他方のコイル要素の最上層辺
22 他方のコイル要素の曲げ部
23 他方のコイル要素の長辺(直線部)
31 渡り線の捻じれ部
C 環状鉄心コア
CSR 環状鉄心コアの右挿入部
CSL 環状鉄心コアの左挿入部
CT 環状鉄心コアの上方内周面
Q 他方のコイル要素の最上層辺のずれ量
Q1 他方のコイル要素の最上層辺のずれ量
Q2、Q3 他方のコイル要素の最上層辺のずれ量

Claims (3)

  1. 一本の平角線を同一巻方向にエッジワイズ曲げ成形された曲げ部を有し、互いに軸心をずらして積層する四角筒形状の二つのコイル要素の内、一方のコイル要素に対して他方のコイル要素を積層方向が反転する方向に折り返して形成するコイル要素の中空部に環状鉄心コアが挿入されるリアクトルコイルであって、
    前記二つのコイル要素を前記曲げ部間に設けた渡り線で繋ぎ、該渡り線はコイル外周側へ捻じれ成形されたこと、
    前記渡り線を介して連続する前記他方のコイル要素の最上層辺が、該他方のコイル要素の外周側にずれて形成されたことを特徴とするリアクトルコイル。
  2. 請求項1に記載されたリアクトルコイルにおいて、
    前記他方のコイル要素の最上層辺が該他方のコイル要素の外周側にずれるずれ量は、前記平角線の幅寸法に対して2〜5割程度であることを特徴とするリアクトルコイル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された前記リアクトルコイルの中空部に前記環状鉄心コアが挿入されたリアクトルであって、
    二つのコイル要素の上方端面と、対向する環状鉄心コアの上方内周面との隙間を捻じれ成形された渡り線と当接しない程度に最小化したことを特徴とするリアクトル。
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