JP2014038020A - 衝撃検知装置、および梱包装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃検知装置の構成を簡易なものとし、組み立てを容易にする。
【解決手段】後ケース200と前ケース300との間に、左右の転倒によって第1の錘部材120が移動する右側錘経路140、左側錘経路150を備える左右方向検知部180と、前後の転倒によって第2の錘部材130が移動する前側錘経路160、後側錘経路170を備える前後方向検知部190を形成する。後ケース200に前ケース300をかぶせ第1の組み合わせ位置まで移動させて衝撃検知装置100を組み立てを行い、第2の組み合わせ位置に移動して検知開始状態とする。上側戻り防止機構400、下側戻り防止機構500を備え、後ケース200と前ケース300の移動に際してはクリック感覚と抵抗を付与し、組み立て状態とするときの抵抗より、検知開始状態とするときの抵抗を大きく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は物品が衝撃または力を受けたことを検知する衝撃検知装置、およびこの衝撃検知装置を備えた梱包装置に関する。
精密機器などの物品を輸送する場合、その輸送過程での荷扱いにより、物品が破損することがある。物品に加えられる衝撃または力が一定値以下であれば、梱包状態での事前評価により破損防止策を施すことで、物品の破損を事前に防止することができる。しかし、荷扱い者の作業ミスや手荒い作業によって、物品に想定以上の衝撃または力が加わった場合には、物品の破損を完全に防止することができない。
衝撃により外装箱なども大きく破損している場合には、顧客や店舗に物品が届く前に検査などで物品の破損を見つけることができるが、梱包状態には変化がなく、内部の物品だけが破損していることがある。この場合、着荷して、荷ほどきをした後に物品の破損が判明することとなり、クレームの発生や、顧客の信頼低下につながる。そこで、梱包体に衝撃検知装置を配置し、梱包体に負荷された衝撃または力を検知することが行われている。
特許文献1および特許文献2は、上蓋および下ケースからなるケース内に錘を配置し、衝撃により錘が経路を移動して上蓋に形成して表示窓から視認できるようにした衝撃検知装置を開示する。
また、非特許文献1は、図20に示すように、前ケース1、後ケース2、板バネ3、板バネ固定部4、案内板5、錘6、窓穴7で構成されている衝撃検知装置を開示する。この衝撃検知装置は、縦方向にして、検知対象物に貼り付けることで上下方向の衝撃または力を検知できる。具体的には、衝撃または力が加わっていない状態では、錘6は板バネ3によって壁部8との間に挟まれてケース中央部に保持されており、衝撃または力が加わると板バネ3を超えて錘6が下方へ移動することになる。錘6には色が施されているので、移動後の錘6が窓穴7のところに位置することで錘6が移動したことが視認できるようになっている。
しかし、従来の衝撃検知装置の組み立てに際しては、2つの部材、すなわち前者では上蓋および下ケース、後者では前ケースおよび後ケースは、ねじや接着剤、両面テープで固定する。このため衝撃検知装置の構成が複雑となり、組み立て作業に手間が掛かるという問題がある。
本発明は上述の点にかんがみてなされたものであり、組み立てを容易にできる衝撃検知装置を提供することを目的とする。
本発明に係る衝撃検知装置は、互いにはめ合せて組み立てることができる第1のケースおよび第2のケースと、組み立てた前記第1のケースおよび第2のケースの間に配置した錘部材と、前記第1のケースおよび前記第2のケース内に形成され、当初錘部材を配置する初期位置から衝撃または力を受けて前記錘部材が移動し、この錘部材が外部から認識可能となる検知位置まで形成した錘経路と、を備え、前記第1のケースおよび前記第2のケースのうちの少なくとも一方のケースの少なくとも一部分が他の部分に対して相対的な移動ができるように構成し、前記第1のケースおよび前記第2のケースの組み立てが完了した第1の組み合わせ位置と、前記第1の組み合わせ位置からさらに移動させ衝撃検知が可能となる使用状態とする第2の組み合わせ位置と、に配置可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、衝撃検知装置を簡易な構成として組み立てを容易にすることができる。
実施形態1に係る衝撃検知装置の分解斜視図である。 同衝撃検知装置の組み立て動作を示すものであり、(a)は後ケースに前ケースをかぶせた状態を示す平面図、(b)は後ケースと前ケースとを第1の組み合わせ位置にした状態を示す平面図である。 同衝撃検知装置の組み立て状態を示す図2中A−A線に相当する断面模式図である。 同衝撃検知装置の上側戻り防止機構を図3中C−C線に相当する部分を矢印方向から見た状態を示すものであり、(a)は後ケースの端面図、(b)は前ケースの端面図である。 図4に示した上側戻り防止機構の動作を示すものであり、(a)は後ケースに前ケースをかぶせて差し入れた状態を示す端面図、(b)は第1の組み合わせ位置を示す端面図、(c)は第2の組み合わせ位置を示す端面図である。 同衝撃検知装置の下側戻り防止機構を図3中D−D線に相当する部分を矢印方向から見た状態を示すものであり、(a)は後ケースの端面図、(b)は前ケースの端面図である。 図6に示した下側戻り防止機構の動作を示すものであり、(a)は後ケースに前ケースをかぶせて差し入れた状態を示す端面図、(b)は第1の組み合わせ位置を示す端面図、(c)は第2の組み合わせ位置を示す端面図である。 同衝撃検知装置の切換手段による錘部材の移動範囲を示すものであり、(a)は第1の組み合わせ位置を示す平面図、(b)は第2の組み合わせ位置を示す平面図である。 他の切換手段を示す模式図である。 他の切換手段を示す模式図である。 他の切換手段を示す模式図である。 同衝撃検知装置の後ケースを示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 同衝撃検知装置の後ケースを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は他の方向からの斜視図である。 同衝撃検知装置の前ケースを示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 同衝撃検知装置の前ケースを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は他の方向からの斜視図である。 同衝撃検知装置の右左方向衝撃検知の状態を示す模式図である。 同衝撃検知位置の図2(a)中のB−B線に相当するものであり、(a)は後転倒時を示す断面模式図、(b)は前転倒時を示す断面模式図である。 同衝撃検知装置の前後方向衝撃検知の状態を示す模式図である。 実施形態2に係る梱包装置を示す斜視図である。 従来例に係る衝撃検知装置の一例を示す模式図である。
本発明を実施するための形態に係る衝撃検知装置、および梱包装置について説明する。
<実施形態1>
〔衝撃検知装置の概略構成〕
以下実施形態1に係る衝撃検知装置について説明する。図1は実施形態1に係る衝撃検知装置の分解斜視図である。衝撃検知装置100は、ケース110内に右左方向への転倒または傾きが生じたことを検知する左右方向検知部180と、前後方向への転倒を検知する前後方向検知部190とを備える。
また、衝撃検知装置100は、ケース110内に2つの円板状の錘部材、第1の錘部材120および第2の錘部材130を配置している。第1の錘部材120は、左右方向検知部180に、第2の錘部材130は前後方向検知部190に配置する。
左右方向検知部180には、第1の錘部材120を案内する右側錘経路140および左側錘経路150を形成する。右側錘経路140は、第1の錘部材120を初期位置120Sから右側検知位置120Rまで案内する。また左側錘経路150は、第1の錘部材120を初期位置120Sから左側検知位置120Lまで案内する。
前後方向検知部190には、第2の錘部材130を案内する前側錘経路160および後側錘経路170を形成する。前側錘経路160は、第2の錘部材130を初期位置130Sから前側検知位置130Fまで案内する。また前側錘経路160は、第2の錘部材130を初期位置130Sから後側検知位置130Bまで案内する。
この衝撃検知装置100では、左右方向検知部180の上側に前後方向検知部190を配置している。なお、衝撃検知装置100に配置する衝撃検知部が衝撃または力を検知する方向は、前後および右左の衝撃または力を検出するものに限らず、錘部材を弾性体で保持して落下による衝撃で錘部材が弾性体から外れて落下する形式の他、さまざまな形式のものを組み合わせて使用することができる。また、配置する検知部の数や位置なども任意に設定できる。
後ケース200は、不透明の例えば黒色のABS樹脂等の、合成樹脂製成形品であり、前ケース300とともに右側錘経路140、左側錘経路150、前側錘経路160、後側錘経路170を形成するためのさまざまな形状の凸部を形成している。また、前ケース300は、透明のABS樹脂等の合成樹脂成形品であり、後ケース200とともに右側錘経路140、左側錘経路150、前側錘経路160、後側錘経路170を形成するためのさまざまな形状の凸部を形成している。
また、前ケース300の手前側板310には、各錘経路の各検知位置に移動した錘部材120、130を視認するための観察窓301、302、303、304を形成している。観察窓301、302、303、304は視認性を良好にするため、凸レンズ形状とすることができる。
第1の錘部材120および第2の錘部材130を比重の大きい金属を材料で形成することが望ましい。厚さや直径寸法を小さくしてもその質量を適正なものとでき、衝撃検知装置100の小型化が図れる。第1の錘部材120および第2の錘部材130を長期間保管した場合でもさびが発生しにくいステンレス鋼、アルミニウムなどで作成することができる。ケース110内での移動を円滑にするため、円周を面取りし、その区別を容易にするため異なる色に着色することや、ラベルを貼り付けることができる。
〔後ケースと前ケースの組み立て〕
次に衝撃検知装置100の組み立てについて説明する。図2は実施形態1に係る衝撃検知装置の組み立て動作を示すものであり、(a)は後ケースに前ケースをかぶせた状態を示す平面図、(b)は後ケースと前ケースとを第1の組み合わせ位置にした状態を示す平面図である。ケース110は、第1のケースである後ケース200と第2のケースである前ケース300とはめ合せて、前ケース300を後ケース200に対して左方向にスライドさせ、後ケース200と前ケース300とを相対的に横方向に移動して組み立てる。後ケース200と前ケース300には、戻り防止機構として、後ケース200と前ケース300との接触する箇所である上端に上側戻り防止機構400を、同じく接触する箇所である下端に下側戻り防止機構500を形成する。上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500は、後述するように、後ケース部材200とケース部材300とを第1の合わせ位置にした組み立て状態からの戻りを防ぎ、後ケース部材200とケース部材300との外れを防止する。また、上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500は、後ケース部材200および前ケース部材300を第1の組み合わせ位置から第2の組み合わせ位置にした衝撃検知状態から、第1の組み合わせ位置への戻りを防ぎ、衝撃検知ができなる事態を防止する。
一般に前ケース300の左方向へのスライドに際しては、前ケース300の左端部の上下方向中央部に指を掛けることが多いことを考慮して、実施形態1に係る衝撃検知装置100では、衝撃検知装置100の上下両側に上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500を設けた。これにより、スライド時における後ケース200と前ケース300との傾斜を防止して、前ケース300を円滑に移動できるようにしている。
図3は同衝撃検知装置の組み立て状態を示す図2中A−A線に相当する断面模式図である。上側戻り防止機構400は、後ケース200に形成した後側戻防止段部410を前ケース300に形成した前側戻防止段部420の内側にスライドさせてはめ込み取り付ける構成を備える。また、下側戻り防止機構500は、後ケース200に形成した後側戻防止段部510を前ケース300に形成した前側戻防止段部520の内側にスライドさせてはめ込み取り付ける構成を備える。
後ケース200に前ケース300をかぶせた状態で、前ケース300を左側にスライドすることにより、上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500を、後ケース200および前ケース300がはめ合っていない位置から第1の組み合わせ位置に、さらに第1の組み合わせ位置から第2の組み合わせ位置にする。
第1の組み合わせ位置では、接合前の後ケース200と前ケース300とを、衝撃検知不可状態であって、後ケース200および前ケース300が外れない出荷状態とする。第2の組み合わせ位置では、衝撃検知装置100を包装箱等に取り付けて衝撃検知ができる状態となる。
上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500は、後ケース200に前ケース300をかぶせただけの状態から、右方向にずらしてかぶせた第1の組み合わせ位置に移動するとき、さらに第2の組み合わせ位置に移動するときクリック感触を与える。また、上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500は、後ケース200および前ケース300の逆方向の移動を禁止する。また、上側戻り防止機構400は、後ケース200および前ケース300をかぶせただけの状態から第1の組み合わせ位置まで移動させるときの抵抗力より、第1の組み合わせ位置から第2の組み合わせ位置まで移動させるときの抵抗力を大きく設定する。
〔上側戻り防止機構〕
まず上側戻り防止機構400について説明する。図4は実施形態1に係る衝撃検知装置の上側戻り防止機構を図3中C−C線に相当する部分を矢印方向から見た状態を示すものであり、(a)は後ケースの端面図、(b)は前ケースの端面図である。上側戻り防止機構400は、後ケース200に形成した後側戻防止段部410と、前ケース300に形成した前側戻防止段部420とから構成する。後側戻防止段部410には、2つの谷部すなわち第1の谷部411、第2の谷部413、2つの山部すなわち第1の山部412、第2の山部414を、同じピッチ寸法pで交互に形成する。第1の山部412、および第2の山部414は、図中下側に頂部と斜面を形成した直角三角形状をなしている。頂部は弧状であってもよく、弧状とすれば、角があるものに比べて山を越えやすくなる。この衝撃検知装置100では、第1の山部412の高さ寸法h1を第2の山部414の高さ寸法h2より大きくしている(h1>h2)。また、第1の山部412の傾斜角度θ1を第2の山部414の傾斜角度θ2より大きくしている(θ1>θ2)。この例では、θ1を24度、θ2を20度にした。
また、前側戻防止段部420には、2つの山部すなわち第1の山部421、第2の山部423、2つの谷部すなわち第1の谷部422、第2の谷部424を、後側戻防止段部410と同じピッチ寸法pで交互に形成する。第1の山部421、および第2の山部423は、後側戻防止段部410と反対に、図中上側に頂部と斜面を形成した直角三角形状をなし、頂部を弧状に形成している。この衝撃検知装置100では、第1の山部421および第2の山部423を同じ高さ寸法h3とし、第1の山部421および第2の山部423を同じ傾斜角度θ3としている。この例では、θ3を24度にした。
この上側戻り防止機構400は、後ケース200に前ケース300をかぶせて、前ケース300を左側にスライドさせると次のように動作する。図5は図4に示した上側戻り防止機構の動作を示すものであり、(a)は後ケースに前ケースをかぶせて差し入れた状態を示す端面図、(b)は第1の組み合わせ位置を示す端面図、(c)は第2の組み合わせ位置を示す端面図である。後ケース200に前ケース300をかぶせて少しスライドさせた状態(図5(a)参照)から第1の組み合わせ位置(図5(b)参照)にすると、前側戻防止段部420の第1の山部421が後側戻防止段部410の第2の山部414を乗り越え、後側戻防止段部410の第2の谷部413に入る(図5(b)参照)。同様に、後側戻防止段部410の第2の山部414が前側戻防止段部420の第1の山部421を乗り越え、前側戻防止段部420の第1の谷部422に入る。そして、前側戻防止段部420の第1の山部421と、後側戻防止段部410の第2の山部414とがかみ合い、後ケース200と前ケース300との逆方向への移動(右方向への移動)を禁止する。なお、各山部が他の山部を乗り越えるとき上側戻り防止機構400を構成する部材が弾性的に変形して、乗り越えが完了すると元の形に戻る。
また、この第1の組み合わせ位置への移動に際しては、後側戻防止段部410の第2の山部414が前側戻防止段部420の第2の山部423を乗り越えて第1の谷部422に入り、同様に前側戻防止段部420の第1の山部421が後側戻防止段部410の第2の山部414を乗り越え後側戻防止段部410の第2の谷部413に入るとき、抵抗力を生じるとともにクリック感覚を生じる。
これにより、後ケース200と前ケース300とを出荷可能な第1の組み合わせ位置である組み立て状態に保持することができる。なお、この状態で上述したように左右方向検知部180において第1の錘部材120は、右側錘経路140、左側錘経路150に配置された停止部材391、392で移動ができない状態となる(図8参照)。
さらに、上側戻り防止機構400では、後ケース200および前ケース300を第1の組み合わせ位置から第2の組み合わせ位置にすると以下のように動作する(図5(b)、(c)参照)。前側戻防止段部420の第1の山部421、第2の山部423が後側戻防止段部410の第1の山部412、第2の山部414を乗り越え、それぞれ後側戻防止段部410の第1の谷部411第2の谷部413に入る。同様に、後側戻防止段部410の第1の山部412、第2の山部414が、前側戻防止段部420の第1の山部421、第2の山部423を乗り越え、それぞれ前側戻防止段部420の第1の谷部422、第2の谷部424に入る。各山部が他の山部を乗り越えるとき上側戻り防止機構400を構成する部材が弾性的に変形して、乗り越えが完了すると元の形に戻る。
そして、前側戻防止段部420の第1の山部421、第2の山部423と、後側戻防止段部410の第1の山部412、第2の山部414とがかみ合い、後ケース200と前ケース300との逆方向への移動(右方向への移動)を禁止する。
また、この第2の組み合わせ位置への移動に際しては、後側戻防止段部410の2つの山部412、414が前側戻防止段部420の2つの山部421、423を乗り越えて2つの谷部422、424に入る。同様に前側戻防止段部420の第1の山部421、第2の山部423が後側戻防止段部410の第1の山部412、第2の山部414を乗り越え後側戻防止段部410の第1の谷部411、第2の谷部413に入る。このとき、抵抗力が発生するとともにクリック感覚が生じる。このとき、前側戻防止段部420の第1の山部421が乗り越える後側戻防止段部410の第1の山部412の高さ寸法h1は、第2の山部414の高さ寸法h2より大きいので、抵抗力は大きくなる。
〔下側戻り防止機構〕
次に下側戻り防止機構500について説明する。図6は同衝撃検知装置の下側戻り防止機構を図3中D−D線に相当する部分を矢印方向から見た状態を示すものであり、(a)は後ケースの端面図、(b)は前ケースの端面図である。下側戻り防止機構500は、上側戻り防止機構400とほぼ同じ構造を備える。
下側戻り防止機構500は、後ケース200に形成した後側戻防止段部510と、前ケース300に形成した前側戻防止段部520とから構成する。後側戻防止段部510は、2つの谷部すなわち第1の谷部511、第2の谷部513、2つの山部すなわち第1の山部512、第2の山部514を、同じピッチ寸法pで交互に形成する。第1の山部512、および第2の山部514は、図中下側に頂部と斜面とを形成した直角三角形状をなし、頂部を弧状に形成している。この衝撃検知装置100では、第1の山部512の高さ寸法h4を第2の山部514の高さ寸法h5より大きくしている(h4>h5)。また、第1の山部512の傾斜角度θ4を第2の山部514の傾斜角度θ5より大きくしている(θ4>θ5)。この例では、θ4を24度、θ5を20度にした。
また、前側戻防止段部520には、2つの山部すなわち第1の山部521、第2の山部523、2つの谷部すなわち第1の谷部522、第2の谷部524を、後側戻防止段部510と同じピッチ寸法pで交互に形成する。第1の山部521、および第2の山部523は、後側戻防止段部510と反対に、図中上側に頂部と斜面を形成した直角三角形状をなし、頂部を弧状に形成している。この衝撃検知装置100では、第1の山部521および第2の山部523を同じ高さ寸法h6とし、第1の山部521および第2の山部523を同じ傾斜角度θ6としている。この例では、θ6を24度にした。
下側戻り防止機構500では、後ケース200に前ケース300をかぶせて、前ケース300を左側にスライドさせると次のように動作する。図7は図6に示した下側戻り防止機構の動作を示すものであり、(a)は後ケースに前ケースをかぶせた状態を示す端面図、(b)は第1の組み合わせ位置を示す端面図、(c)は第2の組み合わせ位置を示す端面図である。後ケース200に前ケース300をかぶせただけの状態(図7(a)参照)から第1の組み合わせ位置にすると(図7(b)参照)、前側戻防止段部520の第1の山部521が後側戻防止段部510の第2の山部514を乗り越え、後側戻防止段部510の第2の谷部513に入る。同様に、後側戻防止段部510の第2の山部514が前側戻防止段部520の第1の山部521を乗り越え、前側戻防止段部520の第1の谷部522に入る。そして、前側戻防止段部520の第1の山部521と、後側戻防止段部510の第2の山部514とがかみ合い、後ケース200と前ケース300との逆方向への移動(右方向への移動)を禁止する。各山部が他の山部を乗り越えるとき上側戻り防止機構400を構成する部材が弾性的に変形して、乗り越えが完了すると元の形に戻る。
また、この第1の組み合わせ位置への移動に際しては、後側戻防止段部510の第2の山部514が前側戻防止段部520の第2の山部523を乗り越えて第1の谷部522に入り、同様に前側戻防止段部520の第1の山部521が後側戻防止段部510の第2の山部514を乗り越え後側戻防止段部510の第2の谷部513に入るとき、抵抗力を生じるとともにクリック感覚を生じる。
これにより、後ケース200と前ケース300とを出荷可能な第1の組み合わせ位置である組み立て状態に保持することができる。各山部が他の山部を乗り越えるとき上側戻り防止機構400を構成する部材が弾性的に変形して、乗り越えが完了すると元の形に戻る。
さらに、下側戻り防止機構500では、後ケース200および前ケース300を第1の組み合わせ位置から第2の組み合わせ位置にすると以下のように動作する(図7(c)参照)。前側戻防止段部520の第1の山部521、第2の山部523が後側戻防止段部510の第1の山部512、第2の山部514を乗り越え、それぞれ後側戻防止段部510の第1の谷部511、第2の谷部513に入る。
同様に、後側戻防止段部510の第1の山部512、第2の山部514が、前側戻防止段部520の第1の山部521、第2の山部523を乗り越え、それぞれ前側戻防止段部520の第1の谷部522、第2の谷部524に入る。そして、前側戻防止段部520の第1の山部521、第2の山部523と、後側戻防止段部510の第1の山部512、第2の山部514とがかみ合い、後ケース200と前ケース300との逆方向への移動(右方向への移動)を禁止する。
また、この第2の組み合わせ位置への移動に際しては、後側戻防止段部510の2つの山部512、514が前側戻防止段部520の2つの山部521、523を乗り越えて2つの谷部522、524に入る。同様に前側戻防止段部520の第1の山部521、第2の山部523が後側戻防止段部510の第1の山部512、第2の山部514を乗り越え後側戻防止段部510の第1の谷部511、第2の谷部513に入る。このとき、抵抗力が発生するとともにクリック感覚が生じる。このとき、前側戻防止段部520の第1の山部521が乗り越える後側戻防止段部510の第1の山部512の高さ寸法h4は、第2の山部514の高さ寸法h5より大きいので、抵抗力は大きくなる。
以上のように、後ケース200および前ケース300をはめ合せた状態から、第1の組み合わせ位置に移動するときの抵抗より、第1の組み合わせ位置から第2の組み合わせ位置に移動するときの抵抗が大きい。このため、衝撃検知装置100の組み立て時に、誤って衝撃検知装置100を第2の組み合わせ位置に設定してしまうのを防止できる。
上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500は後ケース200、前ケース300のスライドにより同時に動作する。また、後ケース200と前ケース300との相対移動操作を円滑に行うため上側戻り防止機構400と下側戻り防止機構500とは、後ケース200および前ケース300の幅方向の同じ位置に配置することが望ましい。
なお、上側戻り防止機構400および下側戻り防止機構500の山部や谷部の形状および数は上述した値に限らず適宜選定することができる。また、上述した各山部の角度を異ならせた構造に限らず、各山部の角度を同じとし、第2の組み合わせ位置でのみ山部と対向する谷部の表面に低摩擦部材を貼付するか、表面を低摩擦加工してもよい。また、上述した山部と谷部とを組み合わせに構造に限らず、ピンと、弾性部材とを用いた逆止機構等、他の機構を使用することができる。
また、実施形態1に係る衝撃検知装置100では、後ケース200と前ケース300とを組み立て開始のはめ込み位置から、組み立て完了の第1の組み合わせ位置(抵抗F1)に移動可能とし、さらに、第1の組み合わせ位置から検知可能となる第2の組み合わせ位置(抵抗F2)に移動できるようにした。そして、抵抗F1、F2を順次大きく設定した。これに加えて、第3の組み合わせ位置(抵抗F3)として、衝撃検知の保存位置に設定可能な構成を採用することができる。そしてさらに、この第3の組み合わせ位置から衝撃検知装置を分解状態とする位置(抵抗F4)に設定できる構成を採用することができる。このとき、衝撃検知の保存状態とするときの抵抗F3を、F1とF2の間の大きさとし、分解状態とするときの抵抗F4をF3と同じ程度の大きさとすることが好ましい。
さらに、実施形態1に係る衝撃検知装置100では、後ケース200および前ケース300の全体を相対的に移動できるようにした。しかし、後ケース200および前ケース300の少なくとも一方の一部分を他の部分に移動可能な移動部として構成し、この移動部を他の部分に対して移動して、組み立てができるようにしてもよい。また、この移動部と他の部分との間に上述のような戻り防止機構を形成することができる。
〔切換手段〕
さらに、実施形態1に係る衝撃検知装置100では、第1の組み合わせ位置では、第1の錘部材120および第2の錘部材130が初期位置120Sおよび初期位置130Sから移動しないようにする切換手段を備える。図8は実施形態に係る衝撃検知装置における切換手段による錘部材の移動範囲を示すものであり、(a)は第1の組み合わせ位置を示す平面図、(b)は第2の組み合わせ位置を示す平面図である。
実施形態1に係る衝撃検知装置100では、切換手段として前ケース300に停止部材391、392および393を設ける。図8(a)に示すように、出荷状態すなわち後ケース200と前ケース300とを第1の組み合わせ位置に配置した状態で、右側錘経路140および左側錘経路150に前ケース300に形成した2本の停止部材391、392を配置し、前側錘経路160、後側錘経路170に停止部材393を配置する。これにより、第1の錘部材120が、初期位置120Sから、右側検知位置120R、左側検知位置120Lに移動しないようにする。また、第2の錘部材130が、初期位置130Sから、前側検知位置130F、後側検知位置130Bに移動しないようにする。
図8(b)に示すように、衝撃検知状態、すなわち後ケース200と前ケース300とを第2の組み合わせ位置に配置したとき、停止部材391、392、393は、右側錘経路140、左側錘経路150、前側錘経路160、後側錘経路170から外れる。このため、衝撃検知装置100は、前後左右の転倒による衝撃または力を検知できる状態となる。
切換手段は上記の構成に限らない。図9、図10、および図11は他の切換手段を示す模式図である。以下説明する切換え手段を第1の組合せ位置、第2の組合せ位置に移動するための機構は、上述したものと同じであるため説明を割愛する。図9に示した例は、前ケース300の一部を移動部(図示していない)として前ケース300の他の部分に対して相対的にスライド可能に構成し、この移動部に錘部材610の移動を禁止する規制部材621、622を形成する。この例では規制部材621、622は、錘経路630を構成する立設部材631、632の一部を構成する。そして、図9(a)に示す第1の組み合わせ位置において、規制部材621、622が錘経路630を狭める位置に配置するようにする。この状態で、錘部材610の移動は禁止される。なおこの例では、実線で示した立設部材631を後ケース200に、破線で示した立設部材632、規制部材621、622を前ケース300に形成する。
そして、移動部をスライドさせ第2の組み合わせ位置にすると、規制部材621、622を図9(b)に示すように、立設部材631、632と一体となる位置に移動する。この状態で、錘部材610は錘経路630を移動できるようになる。
なお、この例では前ケース300側に移動部を形成して、規制部620を設けたが、前ケース300の一部を移動部として規制部を後ケース200側に設けることができる。さらに、規制部は、錘経路630の両側に設けたが、立設部材631、632の一方側に設け、この一つの規制部が錘経路630に配置できるようにしてもよい。
図10に示す例は、前ケース300の一部を移動部(図示していない)として前ケース300の他の部分に対して上下方向にスライド可能に構成し、この移動部に錘部材710の移動を禁止する規制部720を形成したものである。図10(b)に示した第1の組み合わせ位置では、規制部720が錘経路730を狭める位置に配置されているので、錘部材710の移動が禁止される。
そして、前ケース300に形成した移動部を移動して第2の組み合わせ位置にすると、図示していないリンク機構を介して規制部720を図10(c)に示した位置に移動する。この状態で、錘部材は錘経路730を移動できるようになる。なお、錘経路730を挟む後ケース200側には、レール部材731を、同じく前ケース300側には、レール部材732を形成している。また、錘経路730は、後ケース200および前ケース300に形成した立設部材733、734の間に形成される。
なお、この例では前ケース300側に規制部720を配置したが、規制部を後ケース200側に形成し、前ケース300の一部を移動部とするようにしてもよい。さらに、後ケース200および前ケース300に設けたレール部材731、732を一体的に移動させる構成とすることができる。
さらに、図11に示す例は、落下による衝撃または力を錘部材810の落下で検出する検知部800を備える場合に適用するものである。検知部800では、錘部材810を、下方に向けてすぼめるように配置した2本の板バネ部材821、822の間に保持している。落下による衝撃で錘部材810が板バネ部材821、822を押し広げ(図中破線で示した)、落下した錘部材810により衝撃または力を検知する。この例では、切換手段として、前ケース300の一部を移動部として、移動部のスライド駆動によってピン部材830を図の左右方向に移動する。移動部を第1の組み合わせ位置にすると、ピン部材830は図示した実線の位置に位置し、衝撃で錘部材に力が働いても、板バネ部材821の変形が防止され、錘部材810は落下しない。
そして、移動部を第2の組み合わせ位置にすると、ピン部材830が板バネ部材から離間する方向に移動し、板バネ部材821、822が変形できるようになり、落下による衝撃で錘部材810は落下する。
なお、規制部材としては、以上説明した機構の他、必要に応じてさまざまな構成を採用することができる。
このように、本衝撃検知装置100を組み立てて、商品として出荷するとき、後ケース200を前ケース300にかぶせた状態から、前ケース300を左側にスライドさせ、後ケース200および前ケース300を第1の組み合わせ位置にする。出荷状態において、衝撃検知装置100はまだ衝撃感知をすることができない。出荷状態の衝撃検知装置100を梱包箱の縦壁に取り付け、衝撃検知をするときには、前ケース300を左側にスライドさせ、後ケース200および前ケース300を第2の組み合わせ位置にする。
前ケース300の手前側板310には、前ケース300を左側にスライドさせるとき、指を掛けやすくする指掛部380を内側(図中左側)に向けへこむ形状に形成している。また、後ケース200の底板210には、後ケース200および前ケース300を第2組み合わせ位置に設定したとき、指掛部380から視認できる矢印形状の穴280を開設している。これにより、ケース110が第2の組み合わせ位置に設定され、衝撃検知ができる状態であることを確実に視認できる。
〔後ケースと前ケース〕
次に後ケース200および前ケース300について説明する。図12は同衝撃検知装置の後ケースを示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図、図13は同衝撃検知装置の後ケースを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は他の方向からの斜視図である。また、図14は同衝撃検知装置の前ケースを示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図、図15は同衝撃検知装置の前ケースを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は他の方向からの斜視図である。
実施形態1に係る衝撃検知装置100は、左右方向検知部180と前後方向検知部190とを上下に接続した構造を備える。左右方向検知部180と前後方向検知部190とは独立して作動する。後ケース200および前ケース300、左右方向検知部180および前後方向検知部190を形成する。
後ケース200は、図12および図13に示すように、平板状の底板210と、底板210の周囲を囲む壁部211、212、213を備える。また、壁部211、212、213の内部には左右方向検知部180と、前後方向検知部190とを隔てる隔壁214R、214Lを備える。前ケース300は、図14および図15に示すように、平板状の手前側板310と、手前側板310の輪郭の一側部(図14(a)中右側、同図(b)中左側)に沿って立設した壁部311を備える。また、手前側板310の輪郭の他側部に沿って2つの凸部312、313を備える。さらに、手前側板310には、左右方向検知部180と前後方向検知部190を隔てるとともに前側検知位置130Fにおいて第2の錘部材130を支持する壁部314を備える。
<左右方向検知部の概要>
以下、左右方向検知部180を構成する後ケース200の構造、および前ケース300の構造について説明する。左右方向検知部180は、後ケース200と前ケース300との間に、右側への転倒によって第1の錘部材120が移動する右側錘経路140、および左側への転倒によって第1の錘部材120が移動する左側錘経路150を備える。第1の錘部材120は、衝撃検知装置100が立設状態から右側に転倒し、その後、立設状態に戻されたとき、初期位置120Sから右側錘経路140を経て表示位置である右側検知位置120Rに移動し前ケース300側から観察できる。
同様に、第1の錘部材120は、衝撃検知装置100が立設状態から左側に転倒し、その後、立設状態に戻されたとき、初期位置120Sから左側錘経路150を経て左側検知位置120Lに移動し、前ケース300側から観察できる。
〔左右方向検知部の後ケース〕
まず、後ケース200のうち左右方向検知部180を構成する部分について説明する(図12、図13参照)。左右方向検知部180を構成する後ケース200の底板210には、右側錘経路140および左側錘経路150を形成する案内突起221R、221L、案内突起222R、222Lを備える。ここで、添え字R、Lは左右に対として配置した部分について用い、添え字Rは右側の部材を、添え字Lは左側の部材を示す(以下同じ)。
案内突起221R、221Lは、下側に行くほど間隔が狭くなるように形成し、下部において弧状の連結部221Cで連結する。実施形態1では、案内突起221R、221Lが水平線となる角度を45°としている。このため、左右方向検知部180では、第1の錘部材120は、衝撃検知装置100が左右方向に45°傾くと、移動を開始する。案内突起221R、221Lの最下部で第1の錘部材120の初期位置120Sを形成し、衝撃検知をしない初期状態において、第1の錘部材120が配置される。また、案内突起222R、222Lは案内突起221R、221Lの外側に形成し、右左方向への転倒により移動した第1の錘部材120を壁部111との間で保持する右側検知位置120R、左側検知位置120L(図8(a)、(b)参照)を形成する。
また、底板210には、右側錘経路140および左側錘経路150に沿って、第1の錘部材120を案内して移動抵抗を軽減するレール部材223R、224R、223L、224Lを形成する。このレール部材223R、224R、223L、224Lの断面形状を半円形として第1の錘部材120との接触抵抗を軽減する。レール部材223R、224R、223L、224Lを連結して上下方向に連結レール部材229を配置する。また、レール部材223R、224R、223L、224Lには、右側検知位置120R、左側検知位置120Lに保持した第1の錘部材120が逆行するのを防止する段部225R、226R、225L、226Lを形成する。
また、初期位置120Sの上部には、第1の錘部材120に保持した第1の錘部材120が少しの衝撃で跳ね上がったとき接触して第1の錘部材120が検知位置120R、120Lに移動するのを防止する接触片227を形成する。この接触片227の図12(a)中左下側には、初期位置120Sに配置した第1の錘部材120に接触して、第1の錘部材120の跳ね上がりによる誤動作を防止する突起部227aを形成する。一方、接触片227の右下側には、前ケース300を第2の組み合わせ位置にしたとき停止部材391が入る凹部227bを形成する(図8(b)参照)。停止部材391が凹部227bに入るときにもクリック感覚が生じるようにすることができる。
〔左右方向検知部の前ケース〕
次に前ケース300のうち左右方向検知部180を構成する部分について説明する(図14、図15参照)。前ケース300の手前側板310には、右側錘経路140および左側錘経路150に沿って、第1の錘部材120を案内して移動抵抗を軽減するレール部材323R、324R、323L、324Lを形成する。また、このレール部材323R、324R、323L、324Lの下方には、下側に凸の弧状のレール部材329を形成する。なお、各レール部材323R、324R、323L、324L、329の断面形状を半円形として第1の錘部材120との接触抵抗を軽減している。
また、手前側板310には、検知位置120R、120Lに保持した第1の錘部材120が逆行するのを防止する段部325R、326R、327R、328R、325L、326L、327L、328Lを形成している。初期位置120Sの上部には、後ケース200と前ケース300とが第1の組み合わせ位置にあるとき、第1の錘部材120の移動を抑制する停止部材391、392を立設配置している。この停止部材391、392は、後ケース200および前ケース300が第1の組み合わせ位置に配置されたとき、右側錘経路140および左側錘経路150に位置して、初期位置120Sにある第1の錘部材120が検知位置120R、120Lに移動するのを阻止する(図6(a)参照)。
〔左右方向検知部の動作〕
次に衝撃検知装置100の左右方向検知部180で左右方向の転倒を検出する動作について説明する。図16は実施形態に係る衝撃検知装置の右左方向衝撃検知の状態を示す模式図である。衝撃検知装置100が直立した状態(図16(a))から、衝撃検知装置100を右側に一定角度以上転倒させると、第1の錘部材120は、右側錘経路140を移動して、右側錘経路140の頂部140Tに至る。その後衝撃検知装置100を戻すと、第1の錘部材120は、検知位置120Rに移動する(図16(b))。そしてこの状態で、第1の錘部材120は、後ケース200の段部225R、226R、前ケース300の段部325R、326R、327R、328Rで逆行が阻止され、右側錘経路140を戻ることはない。
同様に、衝撃検知装置100が直立した状態(図16(a))から、衝撃検知装置100を左側に一定角度以上転倒させると、第1の錘部材120は左側錘経路150を移動して、左側錘経路150の頂部150Tに至る。その後衝撃検知装置100を戻すと、第1の錘部材120は、左側検知位置120Lに移動する(図16(c))。
そして、この状態で、第1の錘部材120は、後ケース200の段部225L、226R、前ケース300の段部325L、326L、327L、328Lで逆行が阻止され、左側錘経路150を戻ることはない。
<前後方向検知部の概要>
次に前後方向検知部190について説明する。前後方向検知部190は、後ケース200と前ケース300との間に、前側への転倒によって第2の錘部材130が移動する前側錘経路160、および後側への転倒によって第2の錘部材130が移動する後側錘経路170を備えている。第2の錘部材130は、衝撃検知装置100が立設状態から前側に転倒し、その後、立設状態に戻されたとき、初期位置130Sから前側錘経路160を経て表示位置である前側検知位置130Fに移動し前ケース300側から観察できるようになっている。
同様に、第2の錘部材130は、衝撃検知装置100が立設状態から後側に転倒し、その後、立設状態に戻されたとき、初期位置130Sから後側錘経路170を経て後側検知位置130Bに移動し、前ケース300側から観察できるようになっている。
〔前後方向検知部の後ケース〕
まず、後ケース200のうち前後方向検知部190を構成する部分について説明する(図12、図13参照)。前後方向検知部190を構成する後ケース200の底板210には、前側錘経路160および後側錘経路170を形成する案内突起231R、231Lを備える。この案内突起231R、231Lの下方には、第2の錘部材130を初期位置130Sに保持する上向きに開口を備えた弧状の保持壁215を形成する。
案内突起231R、231Lは、下側をやや広げるように上下に沿って形成する。案内突起231R、231Lの下方には第2の錘部材130の初期位置130S(図8(a)参照)が形成され、衝撃または力を検知しない初期状態において、第2の錘部材130が配置される。なお、案内突起231Lには、第2の錘部材130が上下方向への衝撃で跳ね上がって、後側錘経路170を移動するのを防止する誤動作防止突起231aを形成している。またこの誤動作防止突起231aと対称の位置に突起238を設け、第2の錘部材130が誤って前側錘経路160へ移動するのを防止する。
また、案内突起231R、231Lの外側には、前後の転倒により移動した第2の錘部材130を保持する隔壁214R、214Lを形成する。前側検知位置130Fおよび後側検知位置130Bに相当する箇所の底板210には、第2の錘部材130のがたつきを防止する保持突起235R、235Lを形成する。この保持突起235R、235Lは、第2の錘部材130を前ケース300との間で挟むようにする。
また、案内突起231R、231Lの内側には、第2の錘部材130を案内して移動抵抗を軽減するレール部材232R、232Lを形成する。さらに、案内突起231R、231Lの外側には、第2の錘部材130を案内するレール部材233R、233L、234R、234Lを形成する。また、レール部材233R、233L、234R、234Lには、前側検知位置130F、後側検知位置130Bに保持した第2の錘部材130が逆行するのを防止する段部241R、241L、242R、242Lを形成する。
また、レール部材232R、232Lの上側には、初期位置130Sから後側錘経路170を経て後側検知位置130Bに移動する第2の錘部材130を案内する湾曲壁236を形成する。湾曲壁236の上端と前ケース300と間には第2の錘部材130が通過できる隙間が形成され、前側錘経路160を移動する第2の錘部材130が通過する。さらに、後側錘経路170の湾曲部170aの入り口には、後側検知位置130Bに格納された第2の錘部材130の逆行を阻止する段部237を形成している。
〔前後方向検知部の前ケース〕
次に前ケース300のうち前後方向検知部190を構成する部分について説明する(図14、図15参照)。前ケース300の手前側板310には、第2の錘部材130を前側錘経路160および後側錘経路170に沿って案内する案内突起331R、331Lを形成している。この案内突起331R、331Lの間には、第2の錘部材130を案内して移動抵抗を軽減するレール部材333R、333Lを形成する。さらに、このレール部材333R、333Lの下側には、初期位置130Sで第2の錘部材130を保持する弧状の突起部334を形成する。このレール部材333R、333Lは、その断面形状を半円形として第2の錘部材130との接触抵抗を軽減している。
また、手前側板310には、前述した停止部材393と対称な位置に、第2の組み合わせ位置において、初期位置130Sに配置した第2の錘部材130が移動するのを防止する移動防止突起347を形成している(図8(a)参照)。
さらに手前側板310には、初期位置130Sから前側錘経路160を経て前側検知位置130Fに移動する第2の錘部材130を案内する湾曲壁336を形成する。湾曲壁336の上端と後ケース200と間には第2の錘部材130が通過できる隙間が形成され、後側錘経路170を移動する第2の錘部材130が通過する。
また、手前側板310の前側錘経路160に相当する位置には、第2の錘部材130を案内する案内レール337、338を備える。この案内レール337、338の下端には、第2の錘部材130の前側検知位置130Fからの逆行を防止する段部339、340を形成する。さらに、段部339、340の下段には、同じく第2の錘部材130の逆行を防止する爪部341、342を備える。
さらに、手前側板310の後側錘経路170に相当する位置には、同じく第2の錘部材130の後側検知位置130Bの逆行を防止する爪部343、344、345、356を備える。
〔前後方向検知部の動作〕
次に衝撃検知装置100の前後方向検知部190で前後方向の転倒を検出する動作について説明する。図17は同衝撃検知位置の図2(a)中のB−B線に相当するものであり、(a)は後転倒時を示す断面模式図、(b)は前転倒時を示す断面模式図、図18は同衝撃検知装置の前後方向衝撃検知の状態を示す模式図である。まず、衝撃検知装置100が後方(後ケース200側)に転倒すると、第2の錘部材130は、初期位置120Sから図17(a)に示すように、後ケース200の案内突起231R、231Lの間に形成したレール部材232R、232L上を滑り、後側錘経路170の頂部170Tまで移動する(図18(b)参照)。次いで、衝撃検知装置100を直立状態とすると、第2の錘部材130は、湾曲壁236を経て案内突起321Lと壁部211の間に形成したレール部材233L、234L上を滑り、後側検知位置130Bまで移動する。このとき第2の錘部材130は、段部237を乗り越える。
この状態で、後側検知位置130Bに配置された第2の錘部材130は、後ケース200の段部241L、242L、および前ケース300の段部339、340、爪部341、342に逆行を阻止され、左右方向検知部180を逆行することはない。
一方、衝撃検知装置100が前方(前ケース300側)に転倒すると、第2の錘部材130は、初期位置120Sから図17(b)に示すように、前ケース300の案内突起331R、331Lの間に形成したレール部材232R、232L上を滑り、前側錘経路160の頂部160Tに移動する(図18(c)参照)。次いで、衝撃検知装置100を直立状態とすると、第2の錘部材130は、湾曲壁336を経て案内突起331Rと壁部211の間に形成した爪部343、344を越えて移動し前側検知位置130Fに配置される。この状態で、第2の錘部材130は、後ケース200の段部241R、242R、および前ケース300の爪部343、344に逆行を阻止され、前側錘経路160を逆行することはない。
以上のように、実施形態1に係る衝撃検知装置100によれば、前後方向、左右方向の転倒による衝撃または力を検知することができる。また、衝撃検知装置100によれば、簡易な構成として組み立てを容易にすることができる他、出荷のために組み立てが完了し、包装箱に取り付ける前の状態において、衝撃検知装置100に衝撃または力が加わっても検知状態となることがなく、取り扱いを容易なものとすることができる。
<実施形態2>
次に実施形態2として、実施形態1に係る衝撃検知装置100を備えた梱包装置について説明する。図19は衝撃検知装置備えた梱包装置を示す斜視図である。この例では、被検知対象物である段ボール箱900の側面部910に実施形態1に係る衝撃検知装置100を両面テープで貼り付けて固定し、さらにその上からラベル930を貼り付ける。衝撃検知装置100は、段ボール箱900に貼り付ける他、段ボール箱900の側面部910に設けた凹部にはめ込んで物品垂直面に固定することができる。このように段ボール箱900に衝撃検知装置100を取り付けた場合、段ボール箱900を転倒させて衝撃または力を加えてしまったとき、衝撃検知装置を取り外すとともに、前ケースを外して錘を初期状態に戻してしまうこと(改ざん)が想定される。上記ラベル930は封緘部材としての作用をなすものとすることができるが、ラベル930の粘着面は、ラベルを剥がす際に貼り付け面の糊の一部が転移してケースに付着するような材質とすることが好ましく、こうすることで、改ざんのために開封したか否かを確認できるようになる。なお、梱包装置として段ボール箱900に実施形態1に係る衝撃検知装置100の他、必要に応じてさまざまな構成のものを配置することができる。
100:衝撃検知装置
120:第1の錘部材
120L:左側検知位置
120R:右側検知位置
120S:初期位置
130:第2の錘部材
130B:後側検知位置
130F:前側検知位置
130S:初期位置
140:右側錘経路
150:左側錘経路
160:前側錘経路
170:後側錘経路
180:左右方向検知部
190:前後方向検知部
200:後ケース
300:前ケース
400:上側戻り防止機構
410:後側戻防止段部
500:下側戻り防止機構
510:後側戻防止段部
特開2009−156726号公報 特開2011−007771号公報
日本化工機材株式会社カタログ「ドロップサイン」

Claims (6)

  1. 互いにはめ合せて組み立てることができる第1のケースおよび第2のケースと、
    組み立てた前記第1のケースおよび第2のケースの間に配置した錘部材と、
    前記第1のケースおよび前記第2のケース内に形成され、当初錘部材を配置する初期位置から衝撃または力を受けて前記錘部材が移動し、この錘部材が外部から認識可能となる検知位置まで形成した錘経路と、
    を備え、
    前記第1のケースおよび前記第2のケースのうちの少なくとも一方のケースの少なくとも一部分が他の部分に対して相対的な移動ができるように構成し、
    前記第1のケースおよび前記第2のケースの組み立てが完了した第1の組み合わせ位置と、
    前記第1の組み合わせ位置からさらに移動させ衝撃検知が可能となる使用状態とする第2の組み合わせ位置と、
    に配置可能としたことを特徴とする衝撃検知装置。
  2. 前記第1のケースおよび前記第2のケースを組み合わせる前の位置から前記第1の組み合わせ位置まで移動させるとき、および、前記第1の組み合わせ位置から前記第2の組み合わせ位置まで移動させるときに、クリック感触を付与するとともに、逆方向への移動を禁止する戻り防止機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の衝撃検知装置。
  3. 前記戻り防止機構は、前記第1のケースおよび前記第2のケースを組み合わせる前の位置から前記第1の組み合わせ位置まで移動させるときの抵抗力より、前記第1の組み合わせ位置から前記第2の組み合わせ位置まで移動させるときの抵抗力を大きく設定したことを特徴とする請求項2に記載の衝撃検知装置。
  4. 前記第1のケースと前記第2のケースの全体をはめ合せた状態で互いに相対移動可能に構成し、
    前記戻り防止機構を前記第1のケースおよび前記第2のケースとはめ合わせた状態で接触する部分に配置したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の衝撃検知装置。
  5. 前記戻り防止機構は、複数の山部と複数の谷部とを備える一対の戻防止段部で構成し、一方の戻防止段部の山部が他方の戻防止段部の山部を乗り越えて谷部にはまるときクリック感覚を発生し、少なくとも一方の戻防止段部の山部の高さ寸法を設定することにより、移動時における抵抗力の大きさを設定することを特徴とする請求項4に記載の衝撃検知装置。
  6. 被梱包物を梱包する梱包材の少なくとも一の表面に、請求項1から請求項5のいずれかに記載の衝撃検知装置を備えたことを特徴とする梱包装置。
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