JP2010060327A - 衝撃検知装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】落下衝撃及び傾きを1つの装置で兼用でき、検知した落下衝撃及び傾きの経歴を同時に表示することができる衝撃検知装置を提供する。
【解決手段】被検知対象物が落下衝撃を受けたとき錘440が正常位置から落下検知位置まで落下する鉛直方向経路210と、鉛直方向経路210の上下に配置され被検知対象物が傾斜したとき錘440が移動する上側横方向経路220、下側横方向移動経路230とを設け、両経路には錘440の移動履歴を残すアーム部材420,430を配置する。前ケース300には、衝撃検知位置にある錘440を表示する衝撃表示孔340と、アーム部材420,430の表示板を表示する上側傾斜表示孔320L,R、下側傾斜表示孔330L,Rを配置する。
【選択図】図3

Description

本発明は衝撃検知装置に係り、特に被検知対象物が落下衝撃を受けたとき又は被検知対象物が傾いたとき同時に表示することができる衝撃検知装置に関する。
精密機器などの物品を輸送する場合、その輸送過程での荷扱いにより、物品が破損する可能性がある。一定値までの衝撃であれば、梱包状態での事前評価により破損防止策を施す事で、物品の破損を事前に防止する事が可能である。
特許文献1には、入射光を反射する平滑面を有する錘部と、錘部を支持する梁部とによって、落下等による衝撃を検知すると錘部が傾くことで衝撃を検知したことを視認できることが開示されている。しかし、この構成の場合、構成が複雑であることと、縦、横の2方向の衝撃を検知することは困難である(特許文献2も同様である)。
また、非特許文献1には、図11に示すように、前ケース1、後ケース2、板バネ3、板バネ固定部4、案内板5、錘6、窓穴7で構成されている技術が開示されている。この技術では、縦方向の向きにして、検知対象物に貼付けることで上下方向の衝撃を検知できる。具体的には、衝撃が加わっていない状態では、板バネ3によって錘6がケース中央部に保持されており、衝撃が加わると板バネ3を超えて錘6が下方へ移動することになる。錘6には色が施されているので、移動後の錘6が窓穴7のところに位置することで錘6が移動したことが視認できるようになっている。しかし、この技術では、落下衝撃により錘6が板バネ3を押し曲げて乗り越える構成であり、一軸方向にしか錘が移動しない構成であるため、垂直方向には検知できても横倒し(転倒)は検知できない。また横向きに設置した場合、横方向のみ検知できても縦方向は検知することができない。よって、一方向の衝撃を検知することができても、縦と横方向それぞれの衝撃や転倒を検知するためには2つ必要となってしまう。
特開2001−108703号公報 特開2001−199475号公報 日本化工機材株式会社カタログ「ドロップサイン」
しかしながら、荷扱い者の作業ミスや手荒な作業がなされた場合には、想定以上の衝撃が発生し、上述のような技術でも物品の破損を完全に防止する事は難しい。
衝撃により外装箱なども大きく破損している場合には、顧客や店舗に物品が届く前に検査などで物品の破損を見つけることが可能であるが、梱包状態には変化がなく、内部の物品のみが破損している場合は、着荷後に物品の破損が判明することとなり、クレームの発生や、顧客の信頼低下に繋がる。
これらの問題を解決するためには、各種衝撃を検知する方法が効果的であることにかんがみて、本発明は、落下衝撃及び傾きを1つの装置で兼用でき、検知した落下衝撃及び傾きの経歴を同時に表示することができる衝撃検知装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、被検知対象物が落下衝撃を受けたとき又は被検知対象物が傾いたときの方向を表示可能な表示部を備え、該表示部は、落下衝撃及び傾きを同時に表示可能であることを特徴とする衝撃検知装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の衝撃検知装置において、被検知対象物が落下衝撃を受けたとき上方の正常位置に保持された錘の保持を解除し、落下した錘を衝撃検知位置に案内する鉛直方向経路と、前記鉛直移動経路に連続するよう前記正常位置を挟んで配置され、前記錘が前記正常位置にある状態で被検知対象が傾いたとき前記錘が移動する上側横方向経路と、前記垂直移動経路に連続するよう前記衝撃検知位置を挟んで配置され、前記錘が前記衝撃検知位置にある状態で被検知対象が傾いたとき前記錘が移動する下側横方向経路と、前記垂直経路内の前記錘の位置を表示する落下衝撃表示手段と、前記上側横方向経路及び下側横方向経路における前記錘の移動履歴を表示する傾斜表示手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の衝撃検知装置において、前記錘が前記正常位置又は前記衝撃検知位置に配置された状態で被検知対象物が傾動した後常姿勢に復帰したとき、前記錘は前記正常位置又は衝撃検知定位置に復帰することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は3記載の衝撃検知装置において、前記鉛直方向経路、上側横方向経路、下側横方向経路は、後ケースとこの後ケースの表面を覆う前ケースからなる容器に収容され、前記垂直表示手段は、正常位置又は衝撃検知位置にある錘を外部から観察可能に表示する前記蓋部材に開設された2つの衝撃検知窓部を備えて構成され、上記横方向表示手段は、前記上側及び下側移動経路に移動した錘が接触して移動される表示板を前記外部に表示する前記蓋部材に開設された複数の傾斜表示孔部を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2乃至4のいずれか記載の請求項4記載の衝撃検知装置において、前記表示板は容器内に回動自在に係止されるアーム部材に配置され、当該アーム部材に前記錘が接触することにより回動して前記表示部を傾斜表示孔部に表示させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2乃至4のいずれか記載の衝撃検知装置において、前記横方向表示手段の表示板は前記蓋部剤方向に付勢されており、前記錘で駆動され前記傾斜表示孔部に表示されると前記傾斜窓部に係止され前記錘が正常位置又は衝撃検知位置に復帰しても前記係止窓部から観察可能に保持されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2乃至6のいずれか記載の衝撃検知装置において、鉛直経路、上側横方向経路及び下側横方向経路を形成する後ケース及び前ケースには各経路に沿って内側に向け突出形成され、前記錘に接触するガイドレールが配置されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2乃至7のいずれか記載の衝撃検知装置において、前記ガイドレールはその断面形状を半円状とすると共に、後ケース及び前ケースのうちの一方側に2条、他方側1条が配置されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項4乃至8のいずれか記載の衝撃検知装置において、前記鉛直方向経路、上側横方向経路、下側横方向経路は、後ケースとこの後ケースの表面を覆う前ケースからなる容器に収容され、前記後ケース及び前ケースは封止部材で封止されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項2乃至9のいずれか記載の衝撃検知装置において、上記錘は、円盤状であり面取り形成されていることを特徴とする。
本発明に係る衝撃検知装置は、物流における様々な状況での外力に対して、物品が受ける(垂直方向の)落下や横倒しといった、品質低下の原因となる異なる複数の方向の衝撃または傾きを検知し、受けた衝撃の履歴を残すことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
以下実施例に係る衝撃検知装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は衝撃検知装置の一実施形態を示し、(a)はケース部の斜視図、(b)は(a)中A−A線に相当する断面図、(c)は蓋部の斜視図、(d)は(c)中のB−B線に相当する断面図、図2は衝撃検知装置の構成を示し(a)は分解斜視図、(b)はアーム部材と板バネの取付状態を示す拡大正面図、図3は衝撃検知装置の作動状態を示す模式図である。
本実施形態の衝撃検知装置100は、後ケース200及びこの後ケース200の前側面を覆う前ケース300を備える容器内に錘440を配置し、この錘440の移動により衝撃検知装置100が取り付けられた被検知対象物、例えば画像形成装置等が梱包された段ボール箱への落下、傾斜転倒の履歴を表示するものである。本例では前ケース300はラベル500で後ケース200に取り付けられ封止されている。
衝撃検知装置100内には上部に位置する正常位置Nと下部に位置する衝撃検知位置Sとの間に鉛直方向経路210が形成されており、鉛直方向経路210に配置された錘440は、常時は2枚の板バネ410で正常位置Nに保持され、落下衝撃を受けると錘440の慣性力により板バネ410が変形して外れ、錘440は鉛直方向経路210の上部の正常位置Nから下部の衝撃検知位置Sまで移動する。また、衝撃検知装置100内には鉛直方向経路210の正常位置Nからこの正常位置Nを挟んで左右斜め上方に向け上側横方向経路220L,220Rが形成され、また前記衝撃検知位置Sを挟んで左右斜め上方に向け下側横方向移動経路230L,230Rが形成されている。衝撃検知装置100が傾斜転倒したとき錘440は正常位置N又は衝撃検知位置Sから前記上側横方向経路220L,220R又は下側横方向移動経路230L,230Rに沿って移動する。
また、衝撃検知装置100には、垂直経路内の前記錘440の位置を表示する落下衝撃表示手段と、前記上側横方向経路220L,220R及び下側横方向経路230L,230Rにおける錘440の移動履歴を表示する横方向表示手段とが形成配置されている。本例では、落下衝撃表示手段として、前ケース300には、錘440が衝撃検知位置に位置することを外部から視認できる衝撃表示孔340が開設されている。
また、本例では傾斜表示手段として、上側横方向経路220L,220R及び下側横方向移動経路230L,230Rには、各経路での錘440の移動履歴を示す上側アーム部材420L,420R、及び下側アーム部材430L,430Rが配置されている。これらの上側アーム部材420L,420R及び下側アーム部材430L,430Rは錘440が接触することにより駆動される。前ケース300には、各アーム部材420L,420R,430L,430Rに取り付けられた表示部421,431が観察できる上側傾斜表示孔320L,320R及び下側傾斜表示孔330L,330Rが開設されている。
以下衝撃検知装置100の構造を詳細に説明する。まず後ケース200について説明する。後ケース200は、図1及び図2に示すように、楕円形の底板部201の周縁に立設部202が形成されて構成されている。また、この底板部201には、上側横方向経路220L,220Rの上下に配置され、上側横方向経路220L,220Rを形成する上仕切板221及び中仕切板222が、下側横方向移動経路230L,230Rの下部に配置され下側横方向移動経路230L,230Rを形成する下仕切板231が立設配置されている。これらの仕切板231,232,233は左右対称に構成されている。上仕切板221は、正常位置Nの上方に配置され、図中上方に向く湾曲部221aと、この湾曲部221aの両端部から斜め上方に向く傾斜部221bとからなる。この構成により、錘440が落下しない程度の垂直方向の衝撃が加わった場合に、錘440が板バネ410を押した後、上方に跳ね上がったとしても、湾曲部221aに当たって正常位置Nに戻り、錘440が上側横方向経路220に移動してアーム部材420を移動させてしまうことがない。また、2枚の中仕切板222のなす角度α、下仕切板231がなす角度βは検知する傾斜角度により設定するが、本例では90度以下としている。
また、前記底板部201には、前記上側アーム部材420L,420Rを回動自在に軸支すると共に板バネ410を保持する上部軸部241、前記下側アーム部材430L,430Rを回動自在に軸支する下部軸部243が形成されている。また、底板部201には、前記板バネ410の下部を支承する支承軸部242が立設されている。
そして、前記底板部201には、前記鉛直方向経路210、上側横方向経路220L,220R、下側横方向移動経路230L,230Rに沿って錘案内レール251,252,253が形成されている。これらの錘案内レール251,252,253は、各経路において2条配置されるように形成されている。ここで、後ケース200はABS樹脂などの合成樹脂で形成されることが望ましい。
次に前ケース300に付いて説明する。前ケース300は、図1に示すように、前記底板部201と同形の楕円形板材310が前記後ケース200の前側に配置される。
前記楕円形板材310には前記上側傾斜表示孔320L,320R、下側傾斜表示孔330L,330Rが開設されている。また、楕円形板材310には、前記鉛直方向経路210、上側横方向経路220L,220R及び下側横方向移動経路230L,230Rに沿って錘案内レール351、352、353が形成されている。この錘案内レール351、352、353は各経路に対応して1条が配置されており、錘案内レール351は、前記錘案内レール251,252の間に、錘案内レール352は前記2条の錘案内レール252の間に、353は錘案内レール252,253の間に配置される。この前ケース300は、ABS樹脂等の合成樹脂で形成されていることが望ましい。
次に後ケース200に配置される板バネ410について説明する。板バネ410は、図2及び図3に示すように、鉛直方向経路210の正常位置Nの両側に左右対称に互いに先端を近接させて配置されており、常時は錘440を正常位置Nに保持する。落下による衝撃が加わったとき錘440はその慣性力で板バネ410を押し広げ落下して衝撃検知位置Sに移動する。この状態において、反動で錘440が上方に跳ね上がったとしても、板バネ410に阻止され移動できない。そして、衝撃検知位置Sに位置する錘440は前記衝撃表示孔340から観察され、衝撃検知装置100に落下衝撃が加わったことが表示される。このとき、錘440の衝撃表示孔340に現れる側を着色しておくと視認しやすい。
板バネ410は、底板部201の上部軸部241に差し込み固定される鐶部411と、この鐶部411から延設される板バネ部412とから構成され、薄い金属板を一体で彎曲形成されて構成されている。この板バネ部412は前記底板部201に形成された支承軸部242で支承されている。板バネ部412での衝撃に対する感度は板バネのバネ定数を変化させて調整することができる。また、板バネ部412のバネ断面を一定とした場合、支承軸部242から錘440が接触する板バネ部412までの距離を調整することができる。
ここで、板バネ部412の取付角度は、90°とすることが望ましく、この値は適宜調整することができる。また、板バネ部412は、長期間保管した場合でも錆に強いステンレス鋼を使用することが最適である。また、細かな反発調整を必要とする場合は、リン青銅を使用することができる他、樹脂(ナイロン等)を使用すると発錆しないため長期保管に適するものとできる。
次に表示装置のアーム部材について説明する。図4はアーム部材を示し(a)は構成を示す斜視図、(b)は部分拡大平面図、(c)は部分拡大正面図、(d)は拡大斜視図、図5は表示装置の作動状態を示し(a)〜(c)は作動の各状態を示す断面図、図6はアーム部材の寸法関係を示す模式図である。両上側アーム部材420L,420Rは左右勝手が異なるだけであり、また下側アーム部材430L,430Rもその基本的な構成は同一であるので、アーム部材420Lについて説明する。アーム部材420L(420)は、図4(a)に示すように、略三角形状であり表面側が着色された表示部421と、この表示部421を取り付けた腕部422と、この腕部422から延設され、前記錘440が接触する接触部423と、前記腕部422と接触部423の接合部に取り付けられ、前記上部軸部241に回転自在に嵌入される鐶部424とから構成される。ここで、腕部422及び接触部423は錘440の接触による回転に際して彎曲しない所定の剛性を備える棒状部材で構成される。また、上部軸部241は、板バネ410とアーム部材420とが取り付けられるが、板バネ410が奥側、アーム部材420が表側に重ならないように取り付けられ、鐶部411とアーム部材420の鐶部424とは上部軸部241に前後に並べて配置される。
表示部421は、図4(c),(d)に示すように、着色された表側面421a、側面421b,421c、及び図示しない底面からからなる楔状の4面体で構成されている。
この表示部421は、傾斜転倒により錘440が正常位置Nから上側横方向経路220Lに沿って中仕切板222上を移動したとき接触部423に錘440が接触することにより回転して表示部421の表側面421aが上側傾斜表示孔320Lに表示されるものである。
本例では、図5に示すように、表示部421が前記上側傾斜表示孔320に表示されると、表示部421は上側傾斜表示孔320に係合して、元の状態に戻らないように構成される。即ち、図5(a)に示すように、楕円形板材310に開設された上側傾斜表示孔320の一縁部には、下方に向け突設された斜面部311が形成され、表示部421が錘440により回転され移動していくと、表示部421が斜面部311を乗り越え(図5(b))、表示部421は上側傾斜表示孔320内に配置され、表示部421は上側傾斜表示孔320内に係合配置される。なお、アーム部材420の移動における表示部421の前後動は腕部422が上部軸部241から表示部421の取付部との間で弾性的に変形することにより実現される。また、前記斜面部311は、むやみにアーム部材420の表示部421が上側傾斜表示孔320に表示されるのを防止する。
ここで、アーム部材420が錘440の接触で反応しやすくするために、錘440が接触する接触部423の距離L1は、上部軸部241から表示部421までの距離L2より大きくすること(L2<L1)が好ましい。また、上側傾斜表示孔320には、外部から表示部421を移動されることを防止するため、透明部材を配置することができる。
次に錘440について説明する。図7は錘を示し(a)は斜視図、(b)は(a)中のC−C線に相当する断面図である。錘440は、図7に示すように、2面の円形端面441,442、円筒面443を備えたタブレット状であり、落下衝撃が付与されたときや傾斜転倒時における移動抵抗を減らし、後ケース及び前ケースとのかじりを防止のため面取部444が形成されている。また、衝撃表示孔340からの視認性を向上させるために、片側の円形端面441を前ケース300の表面の色とコントラストのはっきりとした色に着色したり、ラベルを貼付けたりすることが好ましい。錘440の質量を調整することで検知する衝撃の大きさを調整することができる。錘440は、比重の大きい金属で形成することでその厚みを小さくでき、衝撃検知装置100を薄型化、小型化できる。材質となる金属は適宜選択することができ、長期間保管した場合でも錆にくいステンレス鋼、アルミニウムなどを使用することができる。
次には錘案内レールとの関係について説明する。図8は錘と案内レールとの接触状態を示す模式図である。前述のように本例では鉛直方向経路210、上側横方向経路220、下側横方向移動経路230を挟む後ケース200の底板部201、前ケース300の楕円形板材310には、錘案内レールを形成している。この案内レールはその断面形状において錘440と接触する先端部は断面半円状としている(図8参照)。また、本例では、鉛直方向経路210、上側横方向経路220、下側横方向移動経路230の一方に配置される底板部201には2本の錘案内レールを、他方の楕円形板材310には1本の錘案内レールを前記2本の案内レールの中間位置に配置している。これを上側横方向経路220でみると、図8に示すように、楕円形板材310には錘案内レール351が、底板部201には2本の錘案内レール251,252が配置されている。このため、図8(a),(b),(c)に示すように、錘440がどのような位置や姿勢になっても、壁面に接触したり、かじりを発生したりすることなく円滑に錘440を移動させることができる。
本例に係る衝撃検知装置100では、後ケース200と前ケース300とを粘着剤が塗布されたラベル500を使用して封止することができる。ラベル500を取り外すことにより、後ケース200と前ケース300とを外し、錘440の位置、アーム部材420,430の位置を初期状態とすることにより、衝撃検知装置100を再利用できる。また、ラベル500には、検知する衝撃の程度を記載することができる。なお、後ケース200と前ケース300とはねじ等の他手段によっても封止することができる。
次に本例に係る衝撃検知装置100の使用方法について説明する。図9は衝撃検知装置の使用例を示す斜視図である。本例では、被検知対象物である段ボール箱600の側面部610に衝撃検知装置100を両面テープで貼付けて配置している。衝撃検知装置100は、段ボール箱600に貼付ける他、段ボール箱600の側面部610に嵌め込んで物品垂直面に水平に固定することができる。このように段ボール箱600に衝撃検知装置100を取り付けた場合、段ボール箱600に衝撃を加えてしまったとき、衝撃検知装置を取り外すとともに、前ケースを外して錘を初期状態に戻してしまう(改ざん)ことが想定される。上記ラベル500は封緘部材としての作用をなすものとすることができるが、ラベルの粘着面は、ラベルを剥がす際に貼付け面の糊の一部が転移してケースに付着するような材質とすることが好ましく、こうすることで、改ざんのために開封したか否かを確認できるようになる。
次に本例に係る衝撃検知装置100の作動について説明する。本例に係る衝撃検知装置100が垂直方向の衝撃を受けたときには、錘440はその外力により正常位置Nから鉛直方向経路210を下方へ板バネ410を押し広げながら衝撃検知位置Sまで移動する。また、横方向の傾斜転倒による衝撃受けたときには、錘440は正常位置N又は衝撃検知位置Sから上側横方向経路220又は下側横方向移動経路230を移動して表示板のアーム部材420,430を移動させ、アーム部材420,430の表示部421,431は上側傾斜表示孔320又は下側傾斜表示孔330に表示されそのままで停止する。そして、衝撃検知装置100が正規の姿勢に戻された場合は、錘440は正常位置N又は衝撃検知位置Sに戻る。そして、錘440が正常位置Nに配置された場合は再び垂直衝撃及び反対方向の傾斜状態の検知ができ、衝撃検知位置Sに配置された場合は再び反対方向傾斜状態の検知ができるものとなる。このため、本例に係る衝撃検知装置100では様々な落下衝撃、傾斜を受けた履歴を表示できる。以下2つの例を挙げて説明する。
図10は実施例に係る衝撃検知装置に落下衝撃及び傾斜転倒を与えたときの表示状態を示し、(a)は第1の例を示す模式図、(b)は第2の例を示す模式図である。図10(a)に示す例は、初めに左方向に傾斜転倒され、次に落下され、更に右方向に傾斜転倒された場合である。この場合、まず錘440は上側横方向経路220Lを移動して420Lを駆動して上側傾斜表示孔320Lに表示がされる(図10(a)(i))。再び正規状態に戻された錘440は正常位置Nに戻り、垂直衝撃及び横転倒衝撃の検知準備状態となる。続いて垂直方向の衝撃を受けた際には錘440は正常位置Nから鉛直方向経路210を経て衝撃検知位置Sまで移動し、錘440は衝撃表示孔340から目視できるようになる。この段階で、表示は上側傾斜表示孔320Lと衝撃表示孔340の2ヶ所となる(図10(a)(ii))。
更に右方向に傾斜転倒された場合には錘440は衝撃検知位置Sから下側横方向移動経路230Rを移動して下側アーム部材430Rを駆動して下側傾斜表示孔330に検知表示が追加され、正規状態に戻されたとき包装材の検知した衝撃は上側傾斜表示孔320L、下側傾斜表示孔330R、衝撃表示孔340の3ヶ所に表示される(図10(a)(iii))。
図10(b)に示した例は、初めに落下され、次に左方向に転倒され、更に右方向に転倒された場合である。この場合、まず錘440は正常位置Nから鉛直方向経路210を経て衝撃検知位置Sまで移動し、錘440は衝撃表示孔340から目視できるようになる。(図10(b)(i))。再び正規状態に戻された錘440は衝撃検知位置Sに配置され横転倒衝撃の検知準備状態となる。(図10(a)(ii))。
更に左方向に傾斜転倒された場合、錘440は下側横方向経路230Lを移動して430Lを駆動して下側傾斜表示孔330Lに表示がされる(図10(b)(ii)。次いで右方向に転倒されると錘440は下側横方向移動経路230Rを移動して下側アーム部材430Rを駆動して下側傾斜表示孔330Rに検知表示が追加され、正規状態に戻されたとき下側傾斜表示孔330L、下側傾斜表示孔330R、衝撃表示孔340の3ヶ所に表示される(図10(b)(ii))。
衝撃検知装置の一実施形態を示し、(a)はケース部の斜視図、(b)は(a)中A−A線に相当する断面図、(c)は蓋部の斜視図、(d)は(b)中のB−B線に相当する断面図である。 衝撃検知装置の構成を示し(a)は分解斜視図、(b)はアーム部材と板バネの取付状態を示す拡大正面図である。 衝撃検知装置の作動状態を示す模式図である。 アーム部材を示し(a)は構成を示す斜視図、(b)は部分拡大平面図、(c)は部分拡大正面図、(d)は拡大斜視図である。 表示装置の作動状態を示し(a)〜(c)は作動の各状態を示す断面図である。 アーム部材の寸法関係を示す模式図である。 錘を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)中のC−C線に相当する断面図である。 錘と案内レールとの接触状態を示す模式図である。 衝撃検知装置の使用例を示す斜視図である。 実施例に係る衝撃検知装置に落下衝撃及び傾斜転倒を与えたときの表示状態を示し、(a)は第1の例を示す模式図、(b)は第2の例を示す模式図である。 従来例に係る衝撃検知装置の一例を示す模式図である。
符号の説明
100 衝撃検知装置
200 後ケース
201 底板部
202 立設部
210 鉛直方向経路
220 上側横方向経路
220L,220R 上側横方向経路
221 上仕切板
221a 湾曲部
221b 傾斜部
222 中仕切板
230 下側横方向移動経路
230L,230R 下側横方向経路
231,232,233 仕切板
241 上部軸部
242 支承軸部
243 下部軸部
251,252,253 錘案内レール
300 前ケース
310 楕円形板材
311 斜面部
320 上側傾斜表示孔
320L,320R 上側傾斜表示孔
330 下側傾斜表示孔
330L,330R 下側傾斜表示孔
340 衝撃表示孔
351、352、353 錘案内レール
410 板バネ
411 鐶部
412 板バネ部
420 アーム部材
420L,420R 上側アーム部材
421 表示部
421a 表側面
421b,421c 側面
422 腕部
423 接触部
424 鐶部
430R 下側アーム部430L,
431 表示部421,
440 錘
442 円形端面441,
443 円筒面
444 面取部
500 ラベル
600 段ボール箱
610 側面部

Claims (10)

  1. 被検知対象物が落下衝撃を受けたとき又は被検知対象物が傾斜したときの方向を表示可能な表示部を備え、
    該表示部は、落下衝撃及び傾きを同時に表示可能であることを特徴とする衝撃検知装置。
  2. 被検知対象物が落下衝撃を受けたとき上方の正常位置に保持された錘の保持を解除し、落下した錘を衝撃検知位置に案内する鉛直方向経路と、
    前記鉛直移動経路に連続するよう前記正常位置を挟んで配置され、前記錘が前記正常位置にある状態で被検知対象が傾いたとき前記錘が移動する上側横方向経路と、
    前記垂直移動経路に連続するよう前記衝撃検知位置を挟んで配置され、前記錘が前記衝撃検知位置にある状態で被検知対象が傾いたとき前記錘が移動する下側横方向経路と、
    前記垂直経路内の前記錘の位置を表示する落下衝撃表示手段と、
    前記上側横方向経路及び下側横方向経路における前記錘の移動履歴を表示する傾斜表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の衝撃検知装置。
  3. 前記錘が前記正常位置又は前記衝撃検知位置に配置された状態で被検知対象物が傾動した後常姿勢に復帰したとき、前記錘は前記正常位置又は衝撃検知定位置に復帰することを特徴とする請求項2記載の衝撃検知装置。
  4. 前記鉛直方向経路、上側横方向経路、下側横方向経路は、後ケースとこの後ケースの表面を覆う前ケースからなる容器に収容され、
    前記落下衝撃表示手段は、衝撃検知位置にある錘を外部から観察可能に表示する前記蓋部材に開設された衝撃検知窓部を備えて構成され、
    上記傾斜表示手段は、前記上側及び下側移動経路に移動した錘が接触して移動される表示板を前記外部に表示する前記蓋部材に開設された複数の傾斜表示孔部を備えて構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の衝撃検知装置。
  5. 前記表示板は容器内に回動自在に係止されるアーム部材に配置され、当該アーム部材に前記錘が接触することにより回動して前記表示部を傾斜表示孔部に表示させることを特徴とする請求項4記載の衝撃検知装置。
  6. 前記横方向表示手段の表示板は前記蓋部剤方向に付勢されており、前記錘で駆動され前記傾斜表示孔部に表示されると前記傾斜窓部に係止され前記錘が正常位置又は衝撃検知位置に復帰しても前記係止窓部から観察可能に保持されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の衝撃検知装置。
  7. 鉛直経路、上側横方向経路及び下側横方向経路を形成する後ケース及び前ケースには各経路に沿って内側に向け突出形成され、前記錘に接触するガイドレールが配置されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか記載の衝撃検知装置。
  8. 前記ガイドレールはその断面形状を半円状とすると共に、後ケース及び前ケースのうちの一方側に2条、他方側1条が配置されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか記載の衝撃検知装置。
  9. 前記鉛直方向経路、上側横方向経路、下側横方向経路は、後ケースとこの後ケースの表面を覆う前ケースからなる容器に収容され、
    前記後ケース及び前ケースは封止部材で封止されていることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか記載の衝撃検知装置。
  10. 上記錘は、円盤状であり面取り形成されていることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか記載の衝撃検知装置。

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