JP2014037313A - 物品搬送設備及びそれを備えたピッキング設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1搬送装置Cの搬送速度が、第2搬送装置STの搬送速度よりも低速であり、搬送指令による搬送対象の物品Btが目標搬送位置とした授受箇所Jに対応する判別用位置まで搬送されたことを検出する搬送位置検出部が設けられ、搬送制御部が、搬送位置検出部にて搬送対象の物品Btが判別用位置まで搬送されたことが検出された時点において、第2搬送装置STが他の搬送指令による搬送作業を実行中である場合は、目標搬送位置を搬送方向下流側の授受箇所Jに変更する先送り搬送処理を実行する。
【選択図】図5
Description
そして、上記複数の授受箇所のうち、物品の搬送先として指定された収納部との距離が最も小さい授受箇所を、コンベヤ装置とスタッカークレーンとの間で物品を授受する授受箇所として選択して、コンベヤ装置によってその位置まで物品を搬送し、コンベヤ装置からスタッカークレーンに授受させる形態で、搬送対象の物品を搬送元から搬送先まで中継搬送するように構成されている。
しかしながら、一般に、コンベヤ装置は、合流搬送や分岐搬送を行う等の理由に起因して物品の搬送速度をあまり高速化することができず、スタッカークレーンよりも物品を搬送する搬送速度が遅いものとなる。このため、上述の如く指定された収納部との搬送距離が最も短い授受箇所までコンベヤ装置で搬送する形態とすると、指定された収納部がコンベヤ装置の搬送方向下流側に位置するときには、搬送速度の遅いコンベヤ装置にて物品を搬送する距離が長くなり、最終的に物品を収納部まで搬送するための時間が長くなる虞がる。
前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置は、前記授受箇所において搬送対象の物品を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置に授受自在に構成され、
前記第1搬送装置の搬送経路と前記第2搬送装置の搬送経路とが互いに隣接する状態で設けられた並行区間に、搬送方向に沿って並ぶ状態で複数の前記授受箇所が設定され、
前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御する搬送制御部は、前記搬送区間を指定する搬送指令が指令されると、設定選択条件に基づいて前記複数の授受箇所のうち前記搬送区間内の一つを前記第1搬送装置の目標搬送位置として選択し、前記目標搬送位置とした授受箇所で搬送対象の物品を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置に授受させる形態で、当該搬送対象の物品を搬送元から搬送先まで搬送する中継搬送処理を実行するように構成された物品搬送設備であって、
前記第1搬送装置の搬送速度が、前記第2搬送装置の搬送速度よりも低速であり、
前記搬送指令による搬送対象の物品が前記目標搬送位置とした前記授受箇所に対応する判別用位置まで搬送されたことを検出する搬送位置検出部が設けられ、
前記搬送制御部が、前記搬送位置検出部にて前記搬送対象の物品が前記判別用位置まで搬送されたことが検出された時点において、前記第2搬送装置が他の搬送指令による搬送作業を実行中である場合は、前記目標搬送位置を搬送方向下流側の前記授受箇所に変更する先送り搬送処理を実行する点にある。
しかしながら、コンベヤによって搬送対象の物品が目標搬送位置とした授受箇所まで搬送された時点で、スタッカークレーンが常に当該物品を受け取ることができる状態であるとは限らない。スタッカークレーンが物品を受け取ることができる状態でない場合、搬送対象の物品をその授受箇所に待機させておくよりも、その搬送対象の物品を当該授受箇所の下流側の授受箇所に物品を搬送した方が、物品を搬送先まで搬送するのに要する時間を短くすることができる。
そして、第2搬送装置の移動距離は、搬送区間内の授受箇所まで移動して物品を受け取り、さらに搬送先に移動するよりも、第2搬送装置の現在位置と搬送先との間に位置する授受箇所で物品を受け取り、その後搬送先に移動する方が短くて済むことになり、搬送にかかる時間が短くて済む。
このため、搬送対象の物品が実際に授受箇所に到達したときには、先送り搬送処理を行うか否かの判別を完了させておくことができ、その判別が完了するまでの間搬送対象の物品を授受箇所にて待機させることなく、迅速に物品の搬送を行うことができる。
なお、上記判別用位置は、それに対応する授受箇所よりも上流側であればよいが、当該授受箇所と、その授受箇所の上流側に隣接する授受箇所との間の位置とすることが好ましい。
前記第1搬送装置が、搬送方向に長尺状の搬送面を形成する搬送面形成部材を備えて、当該搬送面形成部材に載置される物品を搬送するように構成され、前記第2搬送装置が、前記第1搬送装置との間で物品を移載自在な移載装置を備えて構成され、前記第2搬送装置の搬送経路に沿って、複数のピッキング箇所が設けられ、前記搬送指令が、搬送先として前記複数のピッキング箇所に対応する搬送位置を指定するように構成されている点にある。
本発明に係る物品搬送設備を備えたピッキング設備について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る物品搬送設備を備えたピッキング設備の概略平面図である。
図示はしないが、複数の荷を収納したケースBを搬送対象の物品として、そのケースBを複数収納する自動倉庫が設けられている。また、自動倉庫を搬送元とし、当該自動倉庫から搬送方向下流側の複数のピッキングステーションS1〜S10を搬送先とする搬送区間のうち、自動倉庫から授受箇所まで物品を搬送する第1搬送装置としてのコンベヤ装置Cが設けられている。さらに、搬送区間のうち上記授受箇所にてコンベヤ装置Cから受け取ったケースBをからピッキングステーションS1〜S10のいずれかまで物品を搬送する第2搬送装置としてのスタッカークレーンSTが設けられている。
また、基幹コンベヤC1における分岐箇所CP1よりも上流側の合流箇所CP2に、授受用コンベヤC2の搬送方向最下流端部まで搬送されたケースBを基幹コンベヤC1に合流させる合流装置G2が設けられている。これにより、授受用コンベヤC2の搬送方向最下流端部まで搬送されたケースBを再度基幹コンベヤC1にて搬送する形態で授受用コンベヤC2との間で循環させることができるものとなり、ケースBが授受用コンベヤC2上で滞留して授受用コンベヤC2が駆動できなくなる等の不都合が回避できる。
ピッキング作業者は、流動棚端部のケースB内の荷を集品台Sd上の集品用ケースBSに詰めるピッキング作業を行う。ピッキング作業の進行に伴ってケースB内の荷がなくなると、そのケースBを撤去することによって流動棚における当該撤去されたケースBの後列に待機していたケースBがピッキングステーションS側端部に自重によって移動する。また、これに伴い流動棚にはケースBを1個補充する余裕が生じるので、ピッキング作業者は、集品台Sdに備えられた補充要求ボタンYを押して、新たなケースBの補充を要求する。
搬送制御部50は、例えば演算装置と記憶装置と入出力装置とを備えたコンピュータにて構成され、コンベヤ装置Cを制御するコンベヤコントローラ及びスタッカークレーンSTを制御するクレーンコントローラが、LAN等のネットワークを介して接続されている。また、搬送制御部50には、物品到達センサKの出力情報と、上記補充要求ボタンYの押下情報とが入力されるように構成されている。
すなわち、搬送指令が、搬送先として複数のピッキングステーションSに対応する搬送位置を指定するように構成されている。
その後、対象ケースBtが物品到達センサKnに到達するまで、コンベヤ装置C(基幹コンベヤC1、授受用コンベヤC2)を作動させる(ステップ#13)。
スタッカークレーンSTが他の搬送指令による搬送作業中であると判別すると(ステップ#14:Yes)、下流隣接授受箇所Jn+1がピッキングステーションSに対応する位置である搬送先Htよりも搬送方向で上流側か否かを判別する(ステップ#15)。
下流隣接授受箇所Jn+1がピッキングステーションSに対応する位置である搬送先Htよりも搬送方向で上流側であると判別すると、搬送制御部50は、指定授受箇所Jnを下流隣接授受箇所Jn+1に更新する(ステップ#16)。ステップ#16の処理が終了すると、ステップ#13に戻り、更新された指定授受箇所Jnに対応する物品到達センサKnが対象ケースBtの到達を検出するまで授受用コンベヤC2を作動させる。
このような先送り搬送処理を、搬送区間Hf〜Htの間に存在する授受箇所Jのうち、最も下流側に位置する授受箇所JにケースBが到達するまで継続して行う。
次に、本発明の第2実施形態について説明するが、本第2実施形態は上記第1実施形態にて説明した事項のうち、制御の内容が異なるのみであるため、制御のみを説明して機器構成についての説明は省略する。
その後、対象ケースBtが物品到達センサKnに到達するまで、コンベヤ装置C(基幹コンベヤC1、授受用コンベヤC2)を作動させる(ステップ#23)。
スタッカークレーンSTが他の搬送指令による搬送作業中であると判別すると(ステップ#24:Yes)、下流隣接授受箇所Jn+1がピッキングステーションSに対応する位置である搬送先Htよりも搬送方向で上流側か否かを判別する(ステップ#25)。
下流隣接授受箇所Jn+1がピッキングステーションSに対応する位置である搬送先Htよりも搬送方向で上流側であると判別すると、搬送制御部50は、指定授受箇所Jnを下流隣接授受箇所Jn+1に更新する(ステップ#26)。ステップ#26の処理が終了すると、ステップ#23に戻り、更新された指定授受箇所Jnに対応する物品到達センサKnが対象ケースBtの到達を検出するまで授受用コンベヤC2を作動させる。
スタッカークレーンSTが他の搬送指令による搬送作業中である場合(ステップ#27:Yes)、及び、下流隣接授受箇所Jn+1がスタッカークレーンSTの現在位置と搬送先Htとの間に位置しない場合(ステップ#28:No)には、引き続き、スタッカークレーンSTにより、指定授受箇所Jnから搬送指令データにて指令されたピッキングステーションSに対象ケースBtを搬送させる(ステップ#29)。
搬送制御部50は、ピッキングステーションS9までケースBを搬送する搬送指令を受け取ると、上記第1実施形態で説明した先送り搬送処理によって、ケースBを授受箇所J5に搬送すべくコンベヤ装置Cを作動させる。
図7の例においては、物品到達センサKが授受箇所J5に対応する判別用位置にケースBが到達したことを検出したと判別した時点で、スタッカークレーンSTが授受箇所J6よりも搬送方向下流側に位置し、かつ、授受箇所J6が上記スタッカークレーンSTの現在位置と搬送先Htとの間に位置するため、スタッカークレーンSTは、授受箇所J5まで戻って対象ケースBtを受け取るよりも、授受箇所J6で対象ケースBtを受け取った方が、移動距離が短くなる(図中D1及びD2にて移動距離を示す)。
(1)上記第1及び第2実施形態では、第1搬送装置を、搬送経路に固定状態で設けられて当該搬送経路に亘って搬送作用して物品を一方向に搬送する搬送装置としてのローラコンベヤにて構成する例を説明したが、第1搬送装置をベルトコンベヤやスラットコンベヤ等、ローラコンベヤ以外のコンベヤ装置Cにて構成してもよい。また、第1搬送装置の搬送速度が第2搬送装置の搬送速度よりも低速なものであれば、第1搬送装置を天井搬送用の移動体とし、第2搬送装置を、地上側を走行する有軌道台車等で構成することや、逆に、第1搬送装置を有軌道台車等で構成し、第2搬送装置を天井搬送用の移動体とする等、各種の構成が適用可能である。
また、上記のようにセンサを用いるのではなく、コンベヤ装置C近傍の所定位置にカメラ1つ又は複数配設し、搬送制御部50が、上記カメラにて撮像した画像を解析して、物品が判別用位置まで搬送されたか否かを判別するように構成してもよい。
さらに、コンベヤ装置Cの搬送面の移動距離をロータリーエンコーダ等の検出上方に基づいて算出し、その算出情報に基づいてケースBがどの位置まで搬送されたかを算出して、ケースBの位置を検出するように構成してもよい。
B 物品
Bt 搬送対象の物品
C 第1搬送装置
Cf 搬送面形成部材
ST 第2搬送装置
Hf 搬送元
Ht 搬送先
J 授受箇所
K 搬送位置検出部
S ピッキング箇所
Claims (4)
- 搬送元から搬送方向下流側の搬送先までの搬送区間のうち前記搬送元から授受箇所まで物品を搬送する第1搬送装置と、
前記搬送区間のうち前記授受箇所から前記搬送先まで物品を搬送する第2搬送装置と、が設けられ、
前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置は、前記授受箇所において搬送対象の物品を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置に授受自在に構成され、
前記第1搬送装置の搬送経路と前記第2搬送装置の搬送経路とが互いに隣接する状態で設けられた並行区間に、搬送方向に沿って並ぶ状態で複数の前記授受箇所が設定され、
前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御する搬送制御部は、前記搬送区間を指定する搬送指令が指令されると、設定選択条件に基づいて前記複数の授受箇所のうち前記搬送区間内の一つを前記第1搬送装置の目標搬送位置として選択し、前記目標搬送位置とした授受箇所で搬送対象の物品を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置に授受させる形態で、当該搬送対象の物品を搬送元から搬送先まで搬送する中継搬送処理を実行するように構成された物品搬送設備であって、
前記第1搬送装置の搬送速度が、前記第2搬送装置の搬送速度よりも低速であり、
前記搬送指令による搬送対象の物品が前記目標搬送位置とした前記授受箇所に対応する判別用位置まで搬送されたことを検出する搬送位置検出部が設けられ、
前記搬送制御部が、前記搬送位置検出部にて前記搬送対象の物品が前記判別用位置まで搬送されたことが検出された時点において、前記第2搬送装置が他の搬送指令による搬送作業を実行中である場合は、前記目標搬送位置を搬送方向下流側の前記授受箇所に変更する先送り搬送処理を実行する物品搬送設備。 - 前記搬送制御部が、前記搬送先よりも搬送方向下流側に前記授受箇所が存在する場合において、前記第2搬送装置が他の搬送指令による搬送作業を実行中でなく、かつ、当該授受箇所が前記第2搬送装置の現在位置と前記搬送先との間に位置するときには、前記目標搬送位置を当該授受箇所に変更する搬送区間外先送り処理を実行する請求項1に記載の物品搬送設備。
- 前記判別用位置が、当該判別用位置に対応する前記授受箇所よりも上流側に設定されている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備を備えたピッキング設備であって、
前記第1搬送装置が、搬送方向に長尺状の搬送面を形成する搬送面形成部材を備えて、当該搬送面形成部材に載置される物品を搬送するように構成され、
前記第2搬送装置が、前記第1搬送装置との間で物品を移載自在な移載装置を備えて構成され、
前記第2搬送装置の搬送経路に沿って、複数のピッキング箇所が設けられ、
前記搬送指令が、搬送先として前記複数のピッキング箇所に対応する搬送位置を指定するように構成されているピッキング設備。
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